JP4205558B2 - 汚染評価方法、汚染評価装置、露光方法、及び、露光装置 - Google Patents

汚染評価方法、汚染評価装置、露光方法、及び、露光装置 Download PDF

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この発明は汚染評価方法、汚染評価装置、露光方法、及び、露光装置に関する。更に具体的には、所定の雰囲気内において、基板にエネルギー線を照射した場合に、基板に付着する汚染物質の重量を測定することができる汚染評価方法及び汚染評価装置並びにこれを用いた露光方法及び露光装置に関するものである。
近年半導体装置の高集積化、微細化に伴い、リソグラフィ技術における露光光の短波長化が進められている。具体的には、露光光は、波長248nmのKrFレーザ光、波長193nmのArFレーザ光、波長157nmのFエキシマレーザ光、更に、波長13nmのEUV光へと短波長化は進んでいる。
一方、露光装置において用いられる光学素子については、短波長化するこれらの露光光に対して、光学的に透明であることが必要である。しかし、露光光の短波長化が進むにつれて、単位光子当たりのエネルギーは増大し、単位光子当たりのエネルギーが大きくなれば、露光装置内の光学素子への汚染が増加してしまう。
具体的には、露光光のエネルギーが増加すると、レジストからのアウトガスの発生量が増加し、露光装置内の雰囲気中の汚染有機物質濃度が増加する。このような汚染濃度の高い雰囲気内で、高エネルギーの露光光により露光を続けて行った場合、光CVD効果により、汚染物質が光学物質と結合して、光学素子に汚染物質が付着する。
露光エリア内での光学素子の汚染は、光学素子の露光光に対する透明度を低下させる。従って、露光光の照度の低下や、照度ムラの原因となり、均一な微細パターンの転写が困難になる。
従って、レジストや、露光装置開発のためには、レジストに代表される汚染性物質から発生するアウトガスを含む雰囲気中での露光による、光学素子への汚染物質の付着量を正確に測定して、評価することが重要である。
このような汚染物質を測定する方法として、例えば、基板を被検雰囲気ガス中に放置して、汚染物質を付着させた後、これを、飛行時間分解二次イオン質量分析法(TOF−SIMS)や、ESCAなどの表面分析装置を用いて、定量的に評価する方法がある。
また、他の方法として、汚染光学素子の透過率を測定する方法等も考えられる(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−165769号公報
しかし、このような方法により、汚染物質の測定を行う場合、基板を、被検雰囲気の充填された処理室内から、一度、外部に取り出す必要がある。従って、基板は、一度大気に曝されることとなる。その結果、基板の汚染物質の測定結果は、大気による影響を大きく受けることとなり、正確な分析を行うことが困難である。
また、露光装置の評価をするような場合、正確に評価するためには、長時間の露光の結果による汚染の評価を行う必要がある。しかしながら、通常実験可能な露光時間においては、その汚染は、極めて少量であり、高精度の分析が困難である。
従って、この発明は、このような問題を解決し、汚染物質を含む雰囲気中において、基板等に付着する汚染物質を正確に分析できる改良した汚染評価方法、汚染評価装置、露光方法、及び露光装置を提供するものである。
この発明の、汚染評価方法は、処理室内に載置された所定の物質からアウトガスを発生させるアウトガス発生と、
前記アウトガスを含む雰囲気内で、エネルギー線を水晶振動子に照射する照射工程と、
前記エネルギー線の照射の間、前記水晶振動子の共振周波数を検出し、検出された共振周波数の変化により、前記水晶振動子上に付着した物質の重量を測定する測定工程と、
を備えるものである。
また、この発明の汚染評価装置は、処理室と、
前記処理室内に載置された所定の物質から、アウトガスを発生させるアウトガス発生手段と、
前記処理室内に配置された、水晶振動子と、
前記水晶振動子にエネルギー線を照射するエネルギー線発振源と、
前記エネルギー線の照射の間、前記水晶振動子の共振周波数を検出し、検出された共振周波数の変化により、前記水晶振動子上に付着した物質の重量を測定する測定系と、
を備えるものである。
また、この発明の露光方法は、露光装置内において、パターンの形成されたレチクルを透過した露光光を、ウェーハ上のレジストに照射してパターンを転写する露光工程と、
前記露光工程においてレジストから発生したアウトガスを含む露光装置内の雰囲気中で、前記露光装置内に配置された水晶振動子にエネルギー線を照射する照射工程と、
前記エネルギー線の照射の間、前記水晶振動子の共振周波数を検出し、検出された共振周波数の変化により、前記水晶振動子上に付着した物質の重量を測定する測定工程と、
を備えるものである。
また、この発明の露光装置は、露光室と、
前記露光室内に配置された露光光源と、
前記露光室内に、ウエーハを載置するウエーハステージと、
前記ウエーハにパターンを露光するための露光系と、
前記露光室内に配置された水晶振動子と、
前記水晶振動子にエネルギー線を照射するエネルギー線発振源と、
前記ウエーハから発生するアウトガスを含む雰囲気内で前記エネルギー線照射する間、前記水晶振動子の共振周波数を検出し、検出された共振周波数の変化により、前記水晶振動子上に付着した物質の重量を測定する測定系と、
を備えるものである。
この発明においては、所定の物質を含む雰囲気中に配置された水晶振動子にエネルギー線を照射することにより、汚染物質を付着させる。そして、この水晶振動子の共振周波数の変化から、正確に汚染物質の量を測定することができる。従って、汚染後の基板を、外気等に曝すことなく、正確に汚染物質の量を測定することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。なお、各図において、同一または相当する部分には同一符号を付してその説明を簡略化ないし省略する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1における汚染評価装置について説明するための模式図である。
図1に示すように、実施の形態1における汚染評価装置において、チャンバ2は、密閉可能な処理室である。チャンバ2の一部に、透過窓4が設けられている。チャンバ2の外部には、Fエキシマレーザ光を発振する光源6が設けられている。光源6から発振するFエキシマレーザ光の光路には、反射ミラー8が設けられ、Fエキシマレーザ光は、この反射ミラー8により反射して、透過窓4から、チャンバ2内に入射するようになっている。また、チャンバ2には、ガス導入口10が設けられている。
チャンバ2内には、水晶振動子12が、透過窓4から入射したFエキシマレーザ光を受ける位置に配置されている。
一方、チャンバ2外部には、共振回路14と、共振回路14に接続する周波数計16と、更に、周波数計16に接続する計算機18が配置されている。また、共振回路14は、チャンバ2内の水晶振動子12に接続されている。
この汚染評価装置は、マイクロバランス法を利用して汚染物質の量を測定する。マイクロバランス法とは、水晶振動子の電極の重量変化が、水晶振動子の共振周波数の変化に比例することを利用した重量測定方法である。この方法によれば、極めて微量な質量の変化を測定することができる。
以下、具体的に、実施の形態1における汚染評価装置を用いて汚染物質の測定を行う場合について説明する。
まず、ガス導入口10から、測定用のガスを導入する。この実施の形態1においては、測定用のガスの例として、例えば、1ppmのトルエンガスを導入する。また、ガスの希釈には、窒素(N)を用いる。
光源6からは、Fエキシマレーザ光を発振し、反射ミラー8を介して、透過窓4に入射させる。透過窓4からチャンバ2内に入射した光は、トルエンガス雰囲気中を通過して、水晶振動子12に照射する。なお、この際の光エネルギーは、0.1mJ/cm2パルスとする。このFエキシマレーザ光の照射により、トルエンガスから活性種が発生し、水晶振動子12上に、有機汚染物20として付着し、成長する。
エキシマレーザ光照射の間、水晶振動子12の共振周波数は、逐一、共振回路14、周波数計16により検出され、計算機18により、水晶振動子12の質量の変化が計算される。露光が進むに連れて、水晶振動子12上の有機汚染物20は、増加する。この有機汚染物20が増加するにつれて、共振回路14、周波数計16により検出される共振周波数は、比例して低下する。この共振周波数の変化から、計算機18により重量変化が選出されて記録される。これにより、正確に有機汚染物20の重量の変化を測定することができる。
図2は、この発明の実施の形態1において、計算機18により記録した水晶振動子12の重量変化と、照射した光の総エネルギーとの関係を示すグラフである。図2において、縦軸は水晶振動子の重量(ngcm-2)を表し、横軸は、総エネルギー(Jcm-2)を表す。
図2に示すように、総エネルギーが増加するにつれて、水晶振動子12に付着する有機汚染物20の量が、増加していくことがわかる。
以上説明したように、実施の形態1によれば、チャンバ2内に汚染雰囲気を直接導入して、その汚染雰囲気による水晶振動子12への有機汚染物20の付着量を、チャンバ2内で、直接測定することができる。従って、外気等の影響を受けることなく、有機汚染物20の重量を、極めて正確に測定することができる。また、これにより、汚染雰囲気内での露光等により光学素子等へ付着する汚染物の量等をある程度正確に予想することができる。
なお、実施の形態1においてはトルエンガスを被検雰囲気としてチャンバ2内に導入し、この雰囲気内で、水晶振動子12に付着した有機汚染物20の量を測定する場合について説明した。しかし、この発明において、被検雰囲気は、トルエンガスに限るものではなく、エネルギー線の照射により、有機汚染物を生じるような他のガスであってもよい。
また、実施の形態1においては、光源6から、エネルギー線として、F2エキシマレーザ光を発振する場合について説明した。しかし、この発明において、エネルギー線は、F2エキシマレーザ光に限るものではない。例えば、他のエネルギー線としては、KrFレーザ光、ArFレーザ光、Fレーザ光、波長が、160nmより短い光、あるいは、波長が12nm〜15nmの光等、高エネルギーの光が考えられる。
また、実施の形態1においては、水晶振動子12に付着した有機汚染物20の重量を測定することにより、例えば、光学素子等への汚染量を評価する場合について説明した。しかし、この発明においては、これに限るものではない。例えば、水晶振動子12上に、予め、被検膜として、SiO、CaF、MgF等の膜を堆積、接着したり、W、Alなど電着、堆積させることにより、成膜し、その後、同様に、エネルギー光を照射することにより、これらの被検膜に付着する汚染物の量を評価することもできる。
実施の形態2.
図3は、この発明の実施の形態2における汚染評価装置について説明するための模式図である。
図3に示すように、実施の形態2における汚染評価装置は、実施の形態1において説明した汚染評価装置と類似するものである。しかし、実施の形態1においては、被検雰囲気を外部から導入するガス導入口10を有するものについて説明したが、実施の形態2においては、チャンバ2内に、アウトガスを発生する物質を載置して、この物質からアウトガスを発生させて、このアウトガス中でのエネルギー線照射により水晶振動子12に付着する汚染物質の量を測定するものである。
図3に示すように、実施の形態2において、チャンバ2には、透過窓4に加えて、透過窓24が設けられている。また、光源6から発振する光は、まず、ハーフミラー26に照射し、2方向に分岐される。一方は、ハーフミラー26を透過して、ミラ−8において反射し、透過窓4からチャンバ2内に入射する。他方は、ハーフミラー26において反射して、透過窓24から、チャンバ2内に入射する。
チャンバ2内には、実施の形態1と同様に、透過窓4の下方に水晶振動子12が配置されている。また、それに加えて、透過窓24の下方に、ウェーハ28が配置されている。ウェーハ28上には、レジスト30が塗布されている。
また、水晶振動子12は、実施の形態1と同様に、チャンバ2の外部に配置された共振回路14に接続され、共振回路14は、更に、周波数計16と、計算機18とに接続されている。
実施の形態2において、水晶振動子12に堆積する有機汚染物20の量を測定する方法は、実施の形態1において説明したものと同様である。但し、実施の形態2においては、有機汚染物20を含むアウトガスの発生源が、水晶振動子12内と同一のチャンバ2内に配置されている。
実施の形態2において、アウトガスの発生源は、ウェーハ28に塗布したレジスト30である。実施の形態2においては、レジスト30に、Fレーザ光を照射する。ここで、光エネルギーは、0.1mJ/cmパルスとする。これによりレジストからアウトガスが発生し、チャンバ2内の雰囲気は、露光時間経過ともに汚染される。なお、発生するアウトガスは、用いるレジストの種類にもよるが、例えば、芳香族、直鎖炭化水素、アルコール、ケトン、エーテル等が考えられ、更に具体的には、例えば、ベンゼン、トルエン、フルオロベンゼン、イソブテン、イソブタン、アセトン、メタノール、ジメトキシメタン等が考えられる。
一方、Fレーザ光は、レジストへの照射と共に、同時に、ミラー8において反射して透過窓4から入射し、チャンバ2内の雰囲気を透過して、水晶振動子12に照射する。これにより、水晶振動子20上に有機汚染物20が堆積する。この堆積量については、実施の形態1と同様に、共振回路14、周波数計16により、常に測定され、計算機18により、有機汚染物20の重量が計算され、記録されている。
図4は、この発明の実施の形態2において、計算機18により記録した水晶振動子12の重量変化と、照射した光の総エネルギーとの関係を示すグラフである。図4において、縦軸は水晶振動子の重量(ngcm-2)を表し、横軸は、総エネルギー(Jcm-2)を表す。
総エネルギーが増加するにつれて、チャンバ2内のレジスト30から発生するアウトガスの濃度は大きくなり、このアウトガスによる汚染雰囲気内でFレーザ光を照射することにより、水晶振動子12への有機汚染物20の量は増加する。図4からも、総エネルギーの増加に伴い、水晶振動子12に付着する有機汚染物20の量が増加していることがわかる。
以上説明したように、実施の形態2によれば、レジスト30と水晶振動子12とに、同時に、Fレーザ光を照射しながら、水晶振動子12に堆積する有機汚染物20の測定を行うことができる。従って、レジスト30からアウトガスを発生させながら、並行して、このアウトガスにより堆積する有機汚染物20の量を正確に測定することができる。これにより、汚染の進行度合いを、直接、正確に、観測することができる。
なお、実施の形態2においては、レジスト30からアウトガスを発生する場合について説明した。しかし、この発明においてはこれに限るものではなく、エネルギー光の照射により汚染の原因となるアウトガスを発生する他の物質を用いることができる。
また、ここでは、同一の光源から発振した光を分岐して、別々の透過窓4、24から入射させる場合について説明した。しかし、この発明は、このような構造に限るものではなく、レジスト30と、水晶振動子12とのそれぞれに、エネルギー線を照射するものであってもよい。また、透過窓が2つ設けられている場合に限るものでもなく、1の透過窓から光を透過するようなものであっても良い。
また、実施の形態2においては、エネルギー線として、Fエキシマレーザ光を用いてこれを照射することにより、アウトガスを発生させる場合について説明した。しかし、この発明においては、これに限るものではなく、他のエネルギー線を用いるものであってもよい。また、エネルギー線を用いるものに限らず、例えば、汚染の原因となるアウトガスを発生させる物質を、加熱手段により加熱することにより、アウトガスを発生させるものであってもよい。
その他は、実施の形態1と同様であるから説明を省略する。
実施の形態3.
図5は、この発明の実施の形態3における露光装置100を説明するための模式図である。
図5に示すように、実施の形態3における露光装置100は、従来の露光装置に、実施の形態2において説明した汚染評価装置を組み合わせたような装置である。
図5において、露光装置100は、チャンバ32内に収納されている。チャンバ32内は、通常の露光の際と同様に、不活性ガスが充填されている。チャンバ32の上部には、2つの透過窓34、36が設けられている。チャンバ32の外部には、Fエキシマレーザ光を発振する露光光源38が設けられている。露光光源38から発振した光が照射する位置に、ハーフミラー40、ミラー42が設けられている。ミラー40、42は、それぞれ、透過窓34、36の上方に配置されている。
ハーフミラー40の下方の透過窓34下方には、従来の露光装置が配置されている。具体的には、透過窓34を透過した光を受ける位置に、照明光学系46が配置され、照明光学系46を透過した光の光路には、レチクルステージ48が設けられている。また、レチクルステージ48を透過した光を受ける位置に、投影光学系50が配置され、更に、投影光学系50を透過した光が結像する位置にウェーハステージ52が配置されている。レチクルステージ48には、転写するパターンの形成されたレチクル54が搭載されている。また、ウェーハステージ52には、ウェーハ56が載置されている。また、ウェーハ56には、レジスト58が塗布されている。
一方、ミラー42下方の透過窓36を透過した光を受ける位置には、水晶振動子62が配置されている。また、水晶振動子62は、チャンバ32外部に設けられた共振回路64に接続されている。更に、共振回路64は、周波数計66に接続され、更に、周波数計66は、計算機68に接続されている。
以上のように構成された露光装置100において、従来の露光装置と同様の部分においては、露光光源38から発振したFレーザ光が、ミラー40において反射し、透過窓34を透過する。透過窓34を透過した光は、照明光学系46を透過して、パターンの形成されたレチクル54に入射する。レチクル54を透過した光は、投影光学系48を経て、レジスト58において結像する。この露光の際に、レジスト58からは、有機汚染の原因となるアウトガスが発生する。なお、発生するアウトガスは、用いるレジストの種類にもよるが、例えば、芳香族、直鎖炭化水素、アルコール、ケトン、エーテル等が考えられ、更に具体的には、例えば、ベンゼン、トルエン、フルオロベンゼン、イソブテン、イソブタン、アセトン、メタノール、ジメトキシメタン等が考えられる。
一方、露光光源38から発振し、ハーフミラー40を透過した光は、ミラー42において反射して、透過窓36からチャンバ2内に入射する。この光は、チャンバ2内の雰囲気を通過して、水晶振動子62に照射される。この光の照射により、水晶振動子62上には、有機汚染物70が次第に堆積する。
水晶振動子12の共振周波数は、この露光の間、共振回路64、周波数計66により、測定されている。実施の形態1、2においても説明したように、水晶振動子62は、その重さが増すと、比例して、共振周波数が低下する。この性質を利用して、共振周波数から、計算機68において、水晶振動子12の重さが計算され、記録されている。
以上のように、露光装置による露光の際、並行して、水晶振動子12に付着する有機汚染物70の量をモニターする。そして、水晶振動子12の重さが所定の量を超えた場合、露光装置における光学系のレンズ等に付着した有機汚染物も所定の量を超えたものと判断し、有機汚染の除去を行う。有機汚染物の除去においては、有機汚染物の種類や付着量等を考慮して、適切な方法を用いればよい。例えば、レジストに近い部分の光学素子を交換することや、レーザアッシング等による、有機汚染の除去が考えられる。なお、ここで、レーザアッシングとは、レーザ照射により、オゾン雰囲気を作り出し、これにより、有機汚染物を分解する洗浄方法である。洗浄後は、再び、水晶振動子12による有機汚染物の重量のモニターを行いながら、露光装置による露光を行う。
以上説明したように、実施の形態3においては、水晶振動子12に付着した有機汚染物20の重量の測定を、露光を行うチャンバ2内で、露光の間、並行して行っている。従って、汚染の進行具合を直接観察することができる。これにより、露光装置側の、例えば照明光学系のレンズ等に付着した異物の量を測定することができる。また、この有機汚染物の重量を測定するシステムは、通常の露光装置に取付けられているため、長時間に渡っての汚染の進行を、より正確に観察することができる。
なお、実施の形態3においては、露光装置に、実施の形態2において説明したような汚染評価装置を加えたものについて説明した。しかし、この発明においてはこれに限るものではなく、実施の形態1、2において説明した汚染評価装置に、汚染の付着量の測定が必要な他の装置を設けて用いることもできる。
また、ここでは、露光際、常に、有機汚染物の量を測定する場合について説明した。しかし、この発明は、必ずしもこれに限るものではなく、必要が生じた場合にのみ有機汚染物の量を測定するようにしてもよい。
また、この発明において、露光装置の構造は、実施の形態3において説明したものに限るものではなく、他の構造であってもよい。汚染評価装置を取付ける露光装置の構造等は、この発明の範囲内において適宜選択しうるものである。
その他は、実施の形態1、2と同様であるから、説明を省略する。
なお、この発明において、所定の物質を含む雰囲気とは、エネルギー線の照射により、汚染物質を堆積するような物質を含む雰囲気を意味し、例えば、実施の形態1のトルエンガス等が該当する。また、所定の物質には、例えば、実施の形態2のレジスト等が該当する。また、この発明において、付着には、化学的及び物理的な吸着等も含む。また、実施の形態1〜3におけるチャンバ2、32は、この発明の処理室に該当する。
この発明の実施の形態1における汚染評価装置を説明するための模式図である。 この発明の実施の形態1において測定した水晶振動子の重量と、総エネルギー量との関係を示すグラフである。 この発明の実施の形態2における汚染評価装置を説明するための模式図である。 この発明の実施の形態2において測定した水晶振動子の重量と、総エネルギー量との関係を示すグラフである。 この発明の実施の形態2における汚染評価装置を説明するための模式図である。
符号の説明
2 チャンバ
4 透過窓
6 光源
8 ミラー
10 ガス導入口
12、62 水晶振動子
14、64 共振回路
16、66 周波数計
18、68 計算機
20、70 有機汚染物
24 透過窓
26 ハーフミラー
28 ウェーハ
30 レジスト
32 チャンバ
34、36 透過窓
38 露光光源
40 ハーフミラー
42 ミラー
46 照明光学系
48 レチクルステージ
50 投影光学系
52 ウェーハステージ
54 レチクル
56 ウェーハ
58 レジスト

Claims (9)

  1. 処理室内に載置された所定の物質からアウトガスを発生させるアウトガス発生工程と、
    前記アウトガスを含む雰囲気内で、エネルギー線を水晶振動子に照射する照射工程と、
    前記エネルギー線の照射の間、前記水晶振動子の共振周波数を検出し、検出された共振周波数の変化により、前記水晶振動子上に付着した物質の重量を測定する測定工程と、
    を備えることを特徴とする汚染評価方法。
  2. 前記エネルギー線は、KrFレーザ光、ArFレーザ光、Fレーザ光、波長が、160nmより短い光、あるいは、波長が12nm〜15nmの光、であることを特徴とする請求項1に記載の汚染評価方法。
  3. 前記アウトガス発生工程は、前記処理室内において、前記所定の物質に、エネルギー線を照射することにより、前記アウトガスを発生させることを特徴とする請求項1または2に記載の汚染評価方法。
  4. 前記アウトガス発生工程は、前記処理室内において、前記所定の物質を加熱することにより、前記アウトガスを発生させることを特徴とする請求項1または2に記載の汚染評価方法。
  5. 前記所定の物質は、有機物、有機珪素化合物、有機フッ素化合物、あるいは、フォトレジスト膜のいずれかであることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の汚染評価方法。
  6. 前記照射工程前に、前記水晶振動子に、被検膜を形成する被検膜形成工程を備え、
    前記測定工程は、前記水晶振動子上に形成した前記被検膜に付着した物質の重量を測定することを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の汚染評価方法。
  7. 処理室と、
    前記処理室内に載置された所定の物質から、アウトガスを発生させるアウトガス発生手段と、
    前記処理室内に配置された、水晶振動子と、
    前記水晶振動子にエネルギー線を照射するエネルギー線発振源と、
    前記エネルギー線の照射の間、前記水晶振動子の共振周波数を検出し、検出された共振周波数の変化により、前記水晶振動子上に付着した物質の重量を測定する測定系と、
    を備えることを特徴とする汚染評価装置。
  8. 露光装置内において、パターンの形成されたレチクルを透過した露光光を、ウエーハ上のレジストに照射してパターンを転写する露光工程と、
    前記露光工程においてレジストから発生したアウトガスを含む露光装置内の雰囲気中で、前記露光装置内に配置された水晶振動子にエネルギー線を照射する照射工程と、
    前記エネルギー線の照射の間、前記水晶振動子の共振周波数を検出し、検出された共振周波数の変化により、前記水晶振動子上に付着した物質の重量を測定する測定工程と、
    を備えることを特徴とする露光方法。
  9. 露光室と、
    前記露光室内に配置された露光光源と、
    前記露光室内に、ウエーハを載置するウエーハステージと、
    前記ウエーハにパターンを露光するための露光系と、
    前記露光室内に配置された水晶振動子と、
    前記水晶振動子にエネルギー線を照射するエネルギー線発振源と、
    前記ウエーハの露光により前記ウエーハから発生するアウトガスを含む雰囲気内で前記エネルギー線照射する間、前記水晶振動子の共振周波数を検出し、検出された共振周波数の変化により、前記水晶振動子上に付着した物質の重量を測定する測定系と、
    を備えることを特徴とする露光装置。
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