JP4205376B2 - サイドライト型バックライト装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、液晶表示装置に好適に使用することができるサイドライト型バックライト装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
パソコンやテレビ等の表示装置として利用される液晶表示装置は、一般に、一対の基板間に液晶層を保持してなる光透過型の液晶表示パネルと、このパネルの裏面側に重ねて配置されたバックライト装置とを備えている。かかるバックライト装置は、拡散板の背後に冷陰極管よりなるランプ(線状光源)を配置した直下型のものと、導光板の端面に沿って細長い冷陰極管よりなるランプを配置したサイドライド型のものがある。
【0003】
このうち、サイドライト型のバックライト装置では、導光板の端面から入射した光は、導光板の裏面に設けられた反射シートによってその表面側に反射され、導光板の表面に設けられた光学シートを通過して液晶表示パネルを背後から照射するようになっている。
そして、この種のサイドライト型バックライト装置において、ノートパソコン等の薄型かつ軽量化の要請が強い製品に使用する場合には、導光板の一端面のみにランプを配置する片側照射タイプが用いられることが多く、モニターやテレビ等の高輝度及び高画質の要請が強い製品に使用する場合には、導光板の相対向する両端面にランプを配置する両側照射タイプが用いられることが多い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記両側照射タイプのサイドライト型バックライト装置では、従来、導光板の相対向する両端面にそれぞれ配置された各ランプに対して、ホット側(高圧側)のケーブルとグランド側(低圧側)のケーブルをそれぞれ別個独立に結線していたので、いずれのランプに対してもグランド側のケーブルを当該ランプの背後(リフレクタの背面側)に沿って配置する必要があり、この点で、ランプを収納するフレーム部分を狭額縁化するのに自ずから限界があった。
【0005】
本発明は、このような実情に鑑み、導光板の相対向する両端面にそれぞれ線状光源を配置するに当たって、少なくとも一方の線状光源に対するグランド側のケーブルを省略できるようにして、狭額縁化に寄与することができるサイドライト型バックライト装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成すべく、本発明は次の技術的手段を講じた。
すなわち、本発明は、相対向する互いに平行な第一及び第二端面とこれらに直交しかつ相対向する互いに平行な第三及び第四端面を有する導光板と、前記第一及び第二端面に沿ってそれぞれ配置された第一及び第二線状光源と、を備えている両側照射タイプのサイドライト型バックライト装置において、前記導光板の第三端面に沿ってグランド線が延設され、このグランド線の一端部に前記第一線状光源の長手方向一端側の導電部が接続され、同グランド線の他端部に前記第二線状光源の長手方向一端側の導電部が接続されていることを特徴とするものである。
【0007】
この場合、グランド側である第一及び第二線状光源の長手方向一端側の導電部が導光板の第三端面に沿って延設したグランド線にそれぞれ接続されているので、第一及び第二線状光源のうちの少なくとも一方に対しては、その背面側にグランド側のケーブルを延設する必要がなくなる。このため、当該ケーブルを省略した側の線状光源を収納するフレーム部分を狭額縁化することができる。
【0008】
上記の本発明において、グランド線は、導電性を有しかつ長手方向両端部に取付孔を有するプレート材より構成される。この場合、第一及び第二線状光源の導電部を構成するリード線を前記取付孔に挿通して前記プレート材に電気的に接続することにより、第一及び第二線状光源の一端部同士を当該プレート材を介して互いに位置決めすることができ、ゴムホルダー等の特別な固定部材が不要となる点で、バックライト装置の製作コストを低減することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態を説明する。
図3は、本発明に係るサイドライト型バックライト装置1の基本構造を示している。
同図に示すように、このバックライト装置1は、図示しない光透過型の液晶表示パネルの裏面側に配置される導光板2と、この導光板2の表面(発光面)2Aに配置された光学シート3と、導光板2の裏面(反射面)2Bに配置された反射シート4と、導光板2の相対向する互いに平行な端面21,22に沿ってそれぞれ配置された二つの線状光源5,6とを備えている。
【0010】
上記導光板2は、非導電性材料であるアクリル樹脂製であり、平面視において長方形状に形成されている。すなわち、この導光板2は、相対向する互いに平行な長辺側の第一及び第二端面21,22と、これらに直交しかつ相対向する互いに平行な短辺側の第三及び第四端面23,24を有しており、このうちの第一及び第二端面21,22にそれぞれ近接して第一及び第二線状光源5,6が配置されている。
【0011】
前記光学シート3は、拡散板やレンズシートを複数枚積層することによって構成されていて、この積層体は導光板2の表面2Aに貼り付けられている。他方、前記反射シート4は、第一及び第二端面21,22から入射された光を反射して発光側である表面2Aに導くものであり、白色等の光の反射効率の高い色のシート材料が用いられている。なお、これらの光学シート3及び反射シート4はいずれも非導電性材料より構成されており、導光板2とともに硬質のベースフレーム7の底部に収納されている。
【0012】
図1及び図3に示すように、本実施形態の線状光源5,6は、導光板2の表裏方向に並ぶ一対のランプ8,8と、これらのランプ8,8のホット側(高圧側)の端部同士をそれぞれ固定するゴム製のホルダー9とを備えている。ランプ8は高周波交流電源により点灯する冷陰極管よりなり、ホルダー9はホット側のケーブル10を介して電源コネクタ11に接続されている。また、このコネクタ11はインバータ回路を有する図示しない交流電源に接続されている。
【0013】
各線状光源5,6を構成する一対のランプ8,8は断面コの字状のリフレクタ12で被覆されている。このリフレクタ12は、一対のランプ8,8から発光した光を導光板2の端面21,22に集中させるもので、それらのランプ8,8とともに前記ベースフレーム7の端縁部に収納されている。
【0014】
図1に示すように、本実施形態のバックライト装置1では、導光板2の第三端面23に沿ってグランド線13が延設されている。このグランド線13の一端部には、第一線状光源5を構成する一対のランプ8,8の長手方向一端側の導電部が接続され、同グランド線13の他端部には、第二線状光源6を構成する一対のランプ8,8の長手方向一端側の導電部が接続されている。
【0015】
本実施形態のグランド線13は、導電性を有しかつ長手方向端部に取付孔15を有する硬質銅板等のプレート材よりなる。そして、図2に示すように、第一及び第二線状光源5,6の各ランプ8,8のグランド側の導電部を構成するリード線14は、上記取付孔15に挿通されて折り曲げられ、この折り曲げ部分を半田16で固定することにより、当該プレート材に電気的に接続されている。
【0016】
また、図1に示すように、プレート材よりなるグランド線13の長手方向端部(第二線状光源6側の端部)には、グランド側のケーブル17が接続されており、このケーブル17は、図3に示すようにリフレクタ12の背面側を通過して、前記コネクタ11に接続されている。
【0017】
上記構成に係る本実施形態のバックライト装置1によれば、第一及び第二線状光源5,6を構成する各ランプ8,8の長手方向一端側(グランド側)の導電部が導光板2の第三端面23に沿って延設したグランド線13にそれぞれ接続されているので、第一及び第二線状光源5,6のうちの少なくとも一方(図例では第一線状光源5)に対しては、その背面側にグランド側のケーブル17を延設する必要がなくなる。従って、当該ケーブル17を省略した第一線状光源5を収納するフレーム部分を狭額縁化することができる。
【0018】
また、本実施形態のバックライト装置1によれば、第一及び第二線状光源5,6の導電部を構成するリード線14を取付孔15に挿通してプレート材13に電気的に接続するようにしているので、第一及び第二線状光源5,6の一端部同士をプレート材13を介して互いに位置決めすることができる。このため、当該光源5,6の他端部側で採用されているようなゴムホルダー9等の特別な固定部材が不要となり、バックライト装置1の製作コストを低減することができる。
【0019】
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。
例えば、図例では、グランド側のケーブル17をリフレクタ12の背面側に配置しているが、薄型化にさほど妨げとならないのであれば、同ケーブル17を前記反射シート4の裏面側に配置することにしてもよい。
この場合には、第二線状光源6の背面側にもグランド側のケーブル17を延設する必要がなくなるので、第一線状光源5を収納するフレーム部分だけでなく、第二線状光源6を収納するフレーム部分をも狭額縁化できるという利点がある。
【0020】
すなわち、本発明によれば、グランド側のケーブル17をグランド線13のどの部分からでも取り出すことができるので、もっともスペースの余裕のあるところにグランド側のケーブル17を配置することができるという利点がある。
また、各線状光源5,6を構成するランプ8は一本だけでもよく、グランド線17は、前記プレート材だけではなく、丸線ケーブルやフラットケーブル等の通常の電線を使用することもできる。
【0021】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、導光板の相対向する両端面にそれぞれ線状光源を配置するに当たり、少なくとも一方の線状光源に対するグランド側のケーブルを省略できるので、バックライト装置の狭額縁化に寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るサイドライト型バックライト装置の分解斜視図である。
【図2】図1のA円内を拡大した断面図である。
【図3】同バックライト装置の基本構造を示す概略断面図である。
【符号の説明】
1 バックライト装置
2 導光板
5 第一線状光源
6 第二線状光源
13 グランド線
14 リード線
15 取付孔
21 第一端面
22 第二端面
23 第三端面
24 第四端面
Claims (1)
- 相対向する互いに平行な第一及び第二端面(21,22)とこれらに直交しかつ相対向する互いに平行な第三及び第四端面(23,24)を有する導光板(2)と、前記第一及び第二端面(21,22)に沿ってそれぞれ配置された第一及び第二線状光源(5,6)と、を備えているサイドライト型バックライト装置において、
前記導光板(2)の前記第三端面(23)に沿って、導電性を有しかつ長手方向両端部に取付孔(15)を有するプレート材よりなるグランド線(13)が延設され、このグランド線(13)の前記取付孔(15)の一方に前記第一線状光源(5)の長手方向一端側の導電部を構成するリード線(14)が挿通されて電気的に接続され、前記グランド線(13)の前記取付孔(15)の他方に前記第二線状光源(6)の長手方向一端側の導電部を構成するリード線(14)が挿通されて電気的に接続されているとともに、前記第一及び第二線状光源(5,6)が前記グランド線(13)を介して互いに位置決めされていることを特徴とするサイドライト型バックライト装置。
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