JP4205259B2 - フレキシブル基板用コネクタ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はFPCと称される平形柔軟ケーブルやPCBを接続するために用いるフレキシブル基板用コネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のコネクタとして、上方に開放する開口部を有する合成樹脂製のハウジングと、このハウジングの開口部に臨むように配列される固定片部及び弾性片部を上下に対向させる複数のフォーク状接触子と、上記ハウジングの開口部を開閉することのできる合成樹脂製の蓋部材とを備えるものがある。
【0003】
上記蓋部材の一端部の両側部には一対の突部からなる支軸が設けられており、これらの支軸がハウジング(又はハウジングにより保持される部材)の回動支持部によって支持された状態で、蓋部材が上記開口部を閉じる閉じ位置と開放位置との間を回動するようになっている。
また、上記蓋部材の一端部に、接触子のフレキシブル基板に対する接触圧力を高くするために加圧部を設けるものがある。この加圧部は、蓋部材が閉じ位置にある状態で、弾性片部上に配置されたフレキシブル基板と固定片部との間に挟持されると共に、フレキシブル基板を弾性片部に加圧する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このコネクタでは、図10に二点鎖線で示す蓋部材91の開放時において、蓋部材91の一端部92にある加圧部93に近接する部分94と固定片部95とが干渉しないようにしなければならない。
また、蓋部材91が回動中心96の回りに回動して、二点鎖線で示す開放位置から実線で示す閉じ位置に至る過程で、加圧部93を含む一端部92と弾性片部97との間にフレキシブル基板を収容できる高さcが常に確保されていなければならさない。
【0005】
さらに、回動中心96の回りに回動させて、蓋部材91の一端部92の加圧部93を、蓋部材91の閉じ状態で、固定片部95の下方へ潜り込ませる必要がある。
上記のような諸条件を満足させるためには、必然的に回動中心96と、上記加圧部93を有する蓋部材91の一端部92との間の距離dを長くする必要がある。この場合、蓋部材91の開閉時に、一端部92が回動中心96の回りに大きく回動することになり、この回動を許容するためには、固定片部95と弾性片部97との間隔eを広くする必要があり、その結果、コネクタの高さが高くなってしまう。また、蓋部材91の閉じ位置において、回動中心96を加圧部93からかなり上方に配置する必要があり、蓋部材91が厚肉化する結果、この点からもコネクタの高さが高くなってしまう。
【0006】
そこで、カム機構によって回動中心を移動させながら蓋部材を回動させるコネクタが提供されているが(例えば特許第2824747号公報参照)、構造が複雑となる。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、構造が簡単でフレキシブル基板に対する接触圧力が高くてしかも低背化を達成できるフレキシブル基板用コネクタを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための課題解決手段として、請求項1記載の発明の態様は、上方に開放する合成樹脂製のハウジングの開口部に臨むように複数配列され且つそれぞれ固定片部及び弾性片部を上下に対向させるフォーク状接触子と、上記ハウジングの開口部を開閉自在な合成樹脂製の蓋部材とを備え、上記蓋部材は、ハウジング又はハウジングに保持される部材の回動支持部によって、上記開口部を閉じる閉じ位置と開放位置との間を回動中心の回りに回動自在に支持され、上記蓋部材の一端部は、蓋部材を閉じ位置に変位させる際、弾性片部上に配置されたフレキシブル基板と固定片部との間に挟持される被挟持部を含み、この被挟持部は、蓋部材が閉じ位置にある状態でフレキシブル基板を弾性片部に加圧する加圧部を含むフレキシブル基板用コネクタにおいて、上記蓋部材の加圧部に近接する位置に、蓋部材の開閉に際して接触子の固定片部の先端の出入りを許容する透孔が形成されており、上記回動中心は固定片部又は被挟持部と重なる位置に配置されることを特徴とするものである。
【0008】
本態様では、開放時の蓋部材と固定片部の先端との干渉を透孔により回避できるので、固定片部と回動中心の関係を自由に設定することができ、回動中心と加圧部までの距離を短くして低背化を図りつつ加圧部による十分な加圧を得るようなレイアウトが可能となる。
また、上記回動中心は固定片部と重なる位置又は固定片部と弾性片部の間の位置に配置されるので、下記の利点がある。すなわち、回動中心をこのようにレイアウトすることにより、回動中心と加圧部までの距離を短くして低背化を図りつつ、加圧部によるフレキシブル基板に対する十分な加圧を得ることが実質的に可能となる。
【0009】
請求項記載の発明の態様は、上方に開放する合成樹脂製のハウジングの開口部に臨むように複数配列され且つそれぞれ固定片部及び弾性片部を上下に対向させるフォーク状接触子と、上記ハウジングの開口部を開閉自在な合成樹脂製の蓋部材とを備え、上記蓋部材は、ハウジング又はハウジングに保持される部材の回動支持部によって、上記開口部を閉じる閉じ位置と開放位置との間を回動中心の回りに回動自在に支持され、上記蓋部材の一端部は、蓋部材を閉じ位置に変位させる際、弾性片部上に配置されたフレキシブル基板と固定片部との間に挟持される被挟持部を含み、この被挟持部は、蓋部材が閉じ位置にある状態でフレキシブル基板を弾性片部に加圧する加圧部を含むフレキシブル基板用コネクタにおいて、上記蓋部材の加圧部に近接する位置に、蓋部材の開閉に際して接触子の固定片部の先端の出入りを許容する透孔が形成されており、上記蓋部材の一端部は、蓋部材が閉じ位置にある状態でフレキシブル基板の表面に対向し上記加圧部を構成する閉鎖時対向部と、蓋部材が開放位置にある状態で挿抜されるフレキシブル基板の表面に対向する開放時対向部とを備え、上記回動中心から閉鎖時対向部までの距離を開放時対向部までの距離よりも大きくしてあることを特徴とするものである。
【0010】
本態様では、蓋部材を開放したときに開放時対向部と弾性片部との間にフレキシブル基板を容易に挿抜でき、しかも蓋部材を閉じたときに、閉鎖時対向部としての加圧部によってフレキシブル基板を十分に加圧することができる。
請求項記載の発明の態様は、請求項において、上記開放時対向部はフレキシブル基板の挿入方向にいくにしたがって、フレキシブル基板の表面に近づく傾斜状案内面を含むことを特徴とするものである。本態様では、蓋部材が開放された状態で、フレキシブル基板を開放時対向部の傾斜状案内面に沿ってスムーズに挿入することができる。
【0011】
請求項記載の発明の態様は、上方に開放する合成樹脂製のハウジングの開口部に臨むように複数配列され且つそれぞれ固定片部及び弾性片部を上下に対向させるフォーク状接触子と、上記ハウジングの開口部を開閉自在な合成樹脂製の蓋部材とを備え、上記蓋部材は、ハウジング又はハウジングに保持される部材の回動支持部によって、上記開口部を閉じる閉じ位置と開放位置との間を回動中心の回りに回動自在に支持され、上記蓋部材の一端部は、蓋部材を閉じ位置に変位させる際、弾性片部上に配置されたフレキシブル基板と固定片部との間に挟持される被挟持部を含み、この被挟持部は、蓋部材が閉じ位置にある状態でフレキシブル基板を弾性片部に加圧する加圧部を含むフレキシブル基板用コネクタにおいて、上記蓋部材の加圧部に近接する位置に、蓋部材の開閉に際して接触子の固定片部の先端の出入りを許容する透孔が形成されており、閉じ位置にある蓋部材の加圧部の加圧中心は、上記所定の回動軸線よりも蓋部材の先端寄りに位置することを特徴とするものである。本態様では、加圧部がフレキシブル基板を加圧することにより受ける反力が、蓋部材を回動中心の回りに閉じ方向に付勢するモーメントを生じさせる。
【0012】
請求項記載の発明の態様は、請求項1ないしの何れか一つにおいて、上記フォーク状接触子は、フレキシブル基板の挿入方向に沿ってハウジングの前側から装着される複数の第1の接触子と、フレキシブル基板の引き抜き方向に沿ってハウジングの後ろ側から装着される複数の第2の接触子とを含み、これら第1及び第2の接触子は交互に並べて配列されており、蓋部材の被挟持部は第2の接触子の固定片部とフレキシブル基板との間に挟持された状態で、その加圧部がフレキシブル基板を第2の接触子の弾性片部に加圧することを特徴とするものである。本態様によれば、第1の接触子に対して交互に配置される複数の第2の接触子の加圧部によって、フレキシブル基板を確実に加圧することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の好ましい実施形態を添付図面を参照しつつ説明する。
図1は本発明の一実施形態のフレキシブル基板用コネクタ及びFPCの分解斜視図である。図2は蓋部材を開放した状態のフレキシブル基板用コネクタの平面図である。図1及び図2を参照して、本フレキシブル基板用コネクタ1(以下では、単にコネクタ1ともいう)は前方からフレキシブル基板2(以下では、単にFPC2ともいう)が挿抜される挿抜空間3を区画する合成樹脂製のハウジング4を備えている。このハウジング4の前半分は、ハウジング4の上板部5の開口部6を介して上方に向け開放しており、この開口部6を回動により開閉することのできる合成樹脂成形品からなる蓋部材7が設けられている。
【0014】
45は蓋部材7に埋設された金属製の線材であり、その両端部に回動支軸Aを設けている。51も蓋部材7に埋設された金属製の補強用線材であり、その両端部に成形時に金型により保持される突起Cを設けている。各係止突起Cは、図3(a)及び(b)に示すように、ハウジング4に固定される金属板からなる対応する補強タブ10のロック溝50に係止されて、蓋部材7の閉じ状態をロックする。53,54は線材45,51の一部を蓋部材7の外部に露出させるための開口である。
【0015】
ハウジング4の対向する側板部8,9は、挿抜空間3の両側部を区画している。側板部8,9の前端面には、蓋部材7の両側方へ突出する一対の回動支軸Aを支持するための金属板からなる補強タブ10を前側から収容し固定する固定孔11(図1では示されていないが、図2及び図2のIII −III 線に沿う断面図である図3を参照)が開口している。
【0016】
図3を参照して、補強タブ10は、固定孔11内に前側から挿入されて係止突起を介して固定される主体部12と、主体部12の前端から上方へ延設される延設片13により区画される凹溝からなり且つ回動支軸Aを回動自在に支持する回動支持部14と、主体部12の前端から下方に延設され、基板表面に半田付けされる鉤形状の固定部15を有している。また、主体部12の前端上部には延設片57が延設され、この延設片57の前端面に、係止突起Cと係合して蓋部材7の閉じ状態をロックする上記したロック溝50が形成されている。回動支持部14としての凹溝に導入された回動支軸Aに、ハウジング4の当接部60を当接させることによって、回動支軸Aを凹溝内に保持している。
【0017】
再び図1及び図2を参照して、側板部8,9には前方へ延びる延設部17,18が形成されている。各延設部17,18は、側板部8,9よりも肉薄であり、近接する固定孔11よりも外側方に位置して開口部6の両側部まで延びている。19,20はハウジング4の下板部16の前部の両側縁から立ち上がる案内壁であり、各案内壁19,20は、蓋部材7の閉じ状態で、蓋部材7の側縁に形成された対応する凹溝21内に導入され、蓋部材7を左右方向の移動を規制する。
【0018】
また、ハウジング4の挿抜空間3には、各複数のフォーク状の第1及び第2の接触子22,23が互い違いの横並びの2列に配列されている。
図1、図2及び図2のIV−IV線に沿う断面図である図4を参照して、第1の接触子22は金属部材からなりハウジング4の挿抜空間3に前側から挿入されて固定されている。図4を参照して、第1の接触子22は、ハウジング4の下板部16の上面に形成された収容溝24に前側からFPC2の挿入方向に沿って収容される固定片部25と、挿抜空間3の後半部において固定片部25の上方に配置される弾性片部26とを備えている。
【0019】
固定片部25と弾性片部26との連結部分からは、係止突起を有する係止片27が後方へ延びており、この係止片27は、ハウジング4の固定孔28内に挿入されて固定される。また、固定片部25の前端には逆T字形形状をなすリード部29が設けられている。リード部29は、本コネクタ4が実装される基板表面に半田付けされると共に、ハウジング4の下板部16の前縁に係止して固定片部25の浮き上がりを防止する。30,31は固定片部25及び弾性片部26に互いに対向するように形成された山形突起であり、挿入されたFPC2をこれら山形突起30,31間に挟持して接圧を確保する。
【0020】
図1、図2及び図2のV−V線に沿う断面図である図5を参照して、第2の接触子23は金属部材からなり、ハウジング4の挿脱空間3に後側からFPC2の引き抜き方向に沿って挿入されて固定されている。図5を参照して、第2の接触子23は、ハウジング4の上部の固定孔32に後側から挿入されて固定される係止突起付きの固定片部33と、ハウジング4の下板部16の上面に形成された収容溝34に後側から収容され、固定片部33の下方に位置する弾性片部35と、固定片部33と弾性片部35の後端部を連結する主体部36と、主体部36から後ろ斜め下方へ延びて基板表面に半田付けされるリード部37とを備える。
【0021】
固定片部33及び弾性片部35のそれぞれの前端38,39はハウジング4の前後方向の中間部まで延びている。固定片部33の前端38は図5に示す蓋部材7の閉じ状態で蓋部材7に形成された透孔40内に侵入すると共に、図6及び図7に示すような蓋部材7の閉じ状態で、蓋部材7の一端縁に設けられた開放部分Bを介して外部上方へ臨むようになっている。このように蓋部材7が閉じた状態で開放部分Bを介して、導通検査プローブを第2の接触子23の固定片部33の前端38に接触させることにより、容易に導通検査が行える。
【0022】
一方、弾性片部35の前端39にはFPC2と接圧を確保するための上向きの山形突起41が形成されている。
図1、及び蓋部材の平面図である図6を参照して、蓋部材7は略矩形の板状をしており、相対向する第1及び第2の端縁42,43を有している。第1の端縁42の相対向する左右の側部44,44からは上記した一対の回動支軸Aがそれぞれ突出している。
【0023】
これら一対の回動支軸Aは蓋部材7の成形時に埋設された金属製の線材45の露出する対向端部46,46により構成されている。上記線材45は全体がクランク形状をなし、その中間部47が第1の端縁42から所定距離離して平行に延びている。
蓋部材7の第1の端縁42には、図5に示すように第2の接触子23の前端38を出入りさせるための複数の透孔40が横並びに配置されている。図7において透孔40よりも第1の端縁42の先端側にある部分に加圧部61が設けられている。
【0024】
加圧部61は蓋部材7を閉じ位置に変位させる際、図7に示すように、第2の接触子23の弾性片部35上に配置されたFPC2と固定片部33との間に挟持された状態で、FPC2を弾性片部35に加圧するものである。蓋部材7の第2の端縁43の相対向する左右の側部49,49にはそれぞれ、上記一対の突起Cが突出形成されている。
【0025】
上記一対の突起Cは蓋部材7の成形時に埋設された金属製の補強線材51の露出する対向端部52,52により構成されている。上記補強線材51は全体がクランク形状をなし、その中間部52が第2の端縁43から所定距離離して平行に延びている。
図6を参照して、53は線材45を1ないし複数箇所露出させる開口であり、54は線材51の中間部を1ないし複数箇所露出させる開口である。これらの開口53,54は下記の役割を果たす。すなわち、金属製の線材45,51を蓋部材7の成形時にインサートして蓋部材7の成形品に埋設するためには、金属製の線材45,51を成形金型内に所定の姿勢で支持しておく必要であるが、金型内において開口53,54に対応する部位に広幅の支持ピン(インサートピン)を配置することが可能となる。したがって、線材53,54を金型内に安定して支持することができる結果、成形品において線材45,51の対向端部からなる回動支軸A及び突起Cの位置精度を高くすることができる。
【0026】
次いで、図5の要部拡大図である図8、及び図7の要部拡大図である図9を参照して、加圧部61の周辺構造について説明する。
上記蓋部材7の第1の端縁42は、図9に示すように蓋部材7が閉じ位置にある状態で、弾性片部35上に配置されたFPC2と固定片部33との間に挟持される被挟持部62を有している。この被挟持部62は、図9に示すように蓋部材7が閉じ位置にある状態でFPC2の表面2aに対向する閉鎖時対向部としての加圧部61と、図8に示すように蓋部材7が開放位置にある状態で挿抜されるフレキシブル基板2の表面2aに対向する開放時対向部としての傾斜状案内面63とを備えている。
【0027】
回動支軸Aの軸心である回動中心A1は、回動支軸Aの軸方向からみて、被挟持部62と重なる位置に配置されており、回動中心A1と閉鎖時対向部としての加圧部61との距離gは、回動中心A1と開放時対向部としての傾斜状案内面63と距離hよりも大きくされている。これにより、蓋部材7を開放したときに、開放時対向部としての傾斜状案内面63と弾性片部35との間にFPC2を容易に挿抜でき、しかも蓋部材7を閉じたときに、閉鎖時対向部としての加圧部61によってFPC2を十分に加圧することが可能となる。
【0028】
上記の傾斜状案内面63は、図8に示す蓋部材7の開放状態において、FPC2の挿入方向Xにいくにしたがって、FPC2の表面2aに近づくように、上記挿入方向Xに対して傾斜している。これにより、蓋部材7が開放された状態で、FPC2を傾斜状案内面63に沿ってスムーズに挿抜することができる。なお、傾斜状案内面63は開放時対向部の一部として形成しても良い。
【0029】
また、図9に示すように、閉じ位置にある蓋部材7の被挟持部62が弾性片部35上のFPC2と固定片部33との間に挟持された状態で、上記閉鎖時対向部としての加圧部61がFPC2を弾性片部35の山形突起41側へ加圧する。
図9に示す蓋部材7が閉じ位置にある状態で、加圧部61がFPC2を加圧する加圧中心Gの位置、すなわち分布する加圧力の合力Fが働く位置は、回動中心A1よりも蓋部材7の先端(第1の端縁42)寄りに位置する。その結果、加圧部61がFPC2から受ける加圧反力Rが、蓋部材7を図9において回動中心A1を中心として反時計回りに回動させる(すなわち蓋部材7を閉じ付勢する)モーメントを生じさせることになり、その結果、いわゆるセルフロックが強くなり、蓋部材7が不用意に開放してしまうようなことがない。
【0030】
本実施の形態によれば、開放時の蓋部材7と固定片部33の前端38との干渉を透孔40により回避できるので、回動中心A1を被挟持部62に重ねて配置することが可能となる。これにより、回動中心A1と加圧部61との距離を短くしてコネクタ1の低背化を図りつつ加圧部61による十分な加圧を得ることができる。すなわち、透孔40を設けるという構造が簡単にて、FPC2に対する接触圧力が高くて高さの低いコネクタ1を提供することができる。
【0031】
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、例えば、上記の実施の形態では、複数の第2の接触子23の固定片部33の全てが、蓋部材7の被挟持部62を潜り込ませる前端38を有するものとしたが、これに限らず、少なくとも一部の固定片部33が蓋部材7の被挟持部62を潜り込ませる前端38を有するものとしても良い。
【0032】
また、上記実施の形態では、第1及び第2の接触子22,23を交互に配列するコネクタとしたが、これに限らず、第2の接触子23のみを配置するコネクタとしても良い。
さらに、加圧部は閉鎖時対向部の一部に設けるようにしても良い。また、回動中心A1を固定片部33とが重なるレイアウトを採用しても良い。
【0033】
また、本発明はFPCに代えてPCBを接続する場合にも適用することができる。その他、本発明を縦型のコネクタにも適用すること等、本発明の範囲で種々の変更を施すことができる。
【0034】
【発明の効果】
請求項1記載の発明では、開放時の蓋部材と固定片部の先端との干渉を透孔により回避できるので、回動中心と加圧部との距離を短くして低背化を図りつつ加圧部による十分な加圧を得るような回動中心のレイアウトが可能とな。結果として、透孔を設けるという構造が簡単にて、FPCに対する接触圧力が高くて高さの低いコネクタを提供できる。
【0035】
請求項2記載の発明では、回動中心を固定片部又は被挟持部に重ねてレイアウトすることによって、回動中心と加圧部との距離を短くして低背化を図りつつ、加圧部によるFPCに対する十分な加圧を得ることが実質的に可能となる。
請求項3記載の発明では、蓋部材を開放したときに開放時対向部と弾性片部との間にフレキシブル基板を容易に挿抜でき、しかも蓋部材を閉じたときに、閉鎖時対向部としての加圧部によってフレキシブル基板を十分に加圧することができる。
【0036】
請求項4記載の発明では、蓋部材が開放された状態で、フレキシブル基板を開放時対向部の傾斜状案内面に沿ってスムーズに挿入することができる。
請求項5記載の発明では、加圧部がフレキシブル基板から受ける加圧反力が、蓋部材を閉じ付勢させるモーメントを生じさせるので、蓋部材が不用意に開放してしまうようなことがない。
【0037】
請求項6記載の発明では、第1の接触子に対して交互に配置される複数の第2の接触子の加圧部によって、フレキシブル基板を確実に加圧することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態のFPC用コネクタとFPCの分解斜視図である。
【図2】蓋部材を開放した状態のコネクタの一部欠載平面図である。
【図3】(a)は図2のIII −III 線に沿う断面図であり、(b)は(a)の蓋部材が閉じられた状態を示している。ただし補強タブについては断面を表すハッチングを省略してある。
【図4】図2のIV−IV線に沿う断面図である。ただし第1の接触子については断面を表すハッチングを省略してある。
【図5】図2のV−V線に沿う断面図であり蓋部材を開放した状態を示している。ただし第2の接触子については断面を表すハッチングを省略してある。
【図6】蓋部材の一部欠載平面図である。
【図7】蓋部材を閉じてFPCを接続した状態の、図5に対応するコネクタの断面図である。
【図8】図5の要部の拡大図である。
【図9】図7の要部の拡大図である。
【図10】従来のコネクタの要部の概略図である。
【符号の説明】
1 コネクタ
2 FPC
3 挿抜空間
4 ハウジング
5 上板部
6 開口部
7 蓋部材
14 回動支持部
23 第2の接触子
33 固定片部
35 弾性片部
38 前端
40 透孔
42 第1の端縁(一端部)
A 回動支軸
A1 回動中心
61 加圧部(閉鎖時対向部)
62 被挟持部
63 傾斜状案内面(開放時対向部)

Claims (5)

  1. 上方に開放する合成樹脂製のハウジングの開口部に臨むように複数配列され且つそれぞれ固定片部及び弾性片部を上下に対向させるフォーク状接触子と、上記ハウジングの開口部を開閉自在な合成樹脂製の蓋部材とを備え、
    上記蓋部材は、ハウジング又はハウジングに保持される部材の回動支持部によって、上記開口部を閉じる閉じ位置と開放位置との間を回動中心の回りに回動自在に支持され、
    上記蓋部材の一端部は、蓋部材を閉じ位置に変位させる際、弾性片部上に配置されたフレキシブル基板と固定片部との間に挟持される被挟持部を含み、
    この被挟持部は、蓋部材が閉じ位置にある状態でフレキシブル基板を弾性片部に加圧する加圧部を含むフレキシブル基板用コネクタにおいて、
    上記蓋部材の加圧部に近接する位置に、蓋部材の開閉に際して接触子の固定片部の先端の出入りを許容する透孔が形成されており、
    上記回動中心は固定片部又は被挟持部と重なる位置に配置されることを特徴とするフレキシブル基板用コネクタ。
  2. 上方に開放する合成樹脂製のハウジングの開口部に臨むように複数配列され且つそれぞれ固定片部及び弾性片部を上下に対向させるフォーク状接触子と、上記ハウジングの開口部を開閉自在な合成樹脂製の蓋部材とを備え、
    上記蓋部材は、ハウジング又はハウジングに保持される部材の回動支持部によって、上記開口部を閉じる閉じ位置と開放位置との間を回動中心の回りに回動自在に支持され、
    上記蓋部材の一端部は、蓋部材を閉じ位置に変位させる際、弾性片部上に配置されたフレキシブル基板と固定片部との間に挟持される被挟持部を含み、
    この被挟持部は、蓋部材が閉じ位置にある状態でフレキシブル基板を弾性片部に加圧する加圧部を含むフレキシブル基板用コネクタにおいて、
    上記蓋部材の加圧部に近接する位置に、蓋部材の開閉に際して接触子の固定片部の先端の出入りを許容する透孔が形成されており、
    上記蓋部材の一端部は、蓋部材が閉じ位置にある状態でフレキシブル基板の表面に対向し上記加圧部を構成する閉鎖時対向部と、蓋部材が開放位置にある状態で挿抜されるフレキシブル基板の表面に対向する開放時対向部とを備え、
    上記回動中心から閉鎖時対向部までの距離を開放時対向部までの距離よりも大きくしてあることを特徴とするフレキシブル基板用コネクタ。
  3. 上記開放時対向部はフレキシブル基板の挿入方向にいくにしたがって、フレキシブル基板の表面に近づく傾斜状案内面を含むことを特徴とする請求項記載のフレキシブル基板用コネクタ。
  4. 上方に開放する合成樹脂製のハウジングの開口部に臨むように複数配列され且つそれぞれ固定片部及び弾性片部を上下に対向させるフォーク状接触子と、上記ハウジングの開口部を開閉自在な合成樹脂製の蓋部材とを備え、
    上記蓋部材は、ハウジング又はハウジングに保持される部材の回動支持部によって、上記開口部を閉じる閉じ位置と開放位置との間を回動中心の回りに回動自在に支持され、
    上記蓋部材の一端部は、蓋部材を閉じ位置に変位させる際、弾性片部上に配置されたフレキシブル基板と固定片部との間に挟持される被挟持部を含み、
    この被挟持部は、蓋部材が閉じ位置にある状態でフレキシブル基板を弾性片部に加圧する加圧部を含むフレキシブル基板用コネクタにおいて、
    上記蓋部材の加圧部に近接する位置に、蓋部材の開閉に際して接触子の固定片部の先端の出入りを許容する透孔が形成されており、
    閉じ位置にある蓋部材の加圧部の加圧中心は、上記所定の回動軸線よりも蓋部材の先端寄りに位置することを特徴とする請求項1記載のフレキシブル基板用コネクタ。
  5. 上記フォーク状接触子は、フレキシブル基板の挿入方向に沿ってハウジングの前側から装着される複数の第1の接触子と、フレキシブル基板の引き抜き方向に沿ってハウジングの後ろ側から装着される複数の第2の接触子とを含み、
    これら第1及び第2の接触子は交互に並べて配列されており、
    蓋部材の被挟持部は第2の接触子の固定片部とフレキシブル基板との間に挟持された状態で、その加圧部がフレキシブル基板を第2の接触子の弾性片部に加圧することを特徴とする請求項1ないしの何れか一つに記載のフレキシブル基板用コネクタ。
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