JP4203748B2 - ディスクブレーキ及びディスクブレーキ装置 - Google Patents

ディスクブレーキ及びディスクブレーキ装置 Download PDF

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Description

移動体を制動するディスクブレーキに係り、特にブレーキパッドを押圧する直動部材がアクチュエータにより駆動されるディスクブレーキに関する。
従来、ディスクブレーキにおいては、ディスクロータの両面側に設けられたブレーキパッドを押圧すべく、キャリパに内蔵された回転アクチュエータを駆動させるものがある。このキャリパ内には、回転アクチュエータの回転により進退可能な直動部材を有する回転直動変換機構が備えられている。回転アクチュエータは、例えば、車両に設けられる電動ディスクブレーキの場合、車両のブレーキペダルの操作量を電気的に検出して検出値に基づいて駆動される。すなわち、上記検出値の入力を受けた制御装置は検出値に見合った制動力がディスクロータに発生するように、直動部材を推進させるべく回転アクチュエータを駆動する。
この電動ディスクブレーキ、または、制御装置を含めた電動ディスクブレーキ装置においては、配線により制御装置と接続された推力センサをキャリパ内に配置している。この推力センサにより制動力発生時の直動部材の推力を検出して、この検出値に基づいて制動力を算出することで、ブレーキペダルの操作量に対する所望の制動力となるようにフィードバック制御を行っている。
ところで、上記電動ディスクブレーキでは、ブレーキパッドを交換するためや、上記推力センサの温度ドリフトを調整するために、回転アクチュエータを駆動して直動部材を後退端まで戻すようにしている。この際、直動部材が後退端まで達したことを検出するために、直動部材の後方に後退端スイッチを設けるものがある(特許文献1参照)。
特開2000−213575号公報
しかしながら、特許文献1の電動ディスクブレーキにおいては、直動部材の後退端を検出するために、専用の後退端スイッチを設けなければならない。また、この後退端スイッチの信号を取り出すために、電動ディスクブレーキのキャリパから車両側の制御装置までの間を接続する配線の数が増加してしまい、電動ディスクブレーキと制御装置とを接続するケーブルが大径化して、取り回しにくくなるという問題がある。
本発明の目的は、専用の後退端スイッチを必要とせず、制御装置に接続する配線の数の増加を抑制することができるディスクブレーキ及びディスクブレーキ装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、第1の発明は、キャリパ本体内に設けられ、回転アクチュエータの回転をネジ部を含む回転直動変換機構により直動に変換されて直動する直動部材と、前記キャリパ本体内に設けられ前記直動部材の直動推力を検出する推力センサとを有し、前記直動部材の前進方向の移動により該直動部材の一端側でブレーキパッドを押圧してブレーキパッドをディスクロータに押し付けて制動力を発生し、前記推力センサにより検出した前記直動部材の直動推力に応じて前記制動力を制御するディスクブレーキにおいて、前記直動部材が後退端に当接する前の所定位置まで後退方向へ移動したときに、前記推力センサを押圧する押圧部材を前記キャリパ本体に対して回転不能に設けたことを特徴としている。
第2の発明は、上記第1の発明において、回転アクチュエータは電動モータであ前記回転直動変換機構は、前記電動モータの回転により回する回転部材と該回転部材の回により直動する前記直動部材と有することを特徴としている。
第3の発明は、上記第1または第2の発明において、前記直動部材内に配置されるとともに、前記押圧部材は、前記キャリパ本体に固定されることを特徴としている。
第4の発明は、上記第3の発明において、前記直動部材には、前記ブレーキパッドに当接し該ブレーキパッドからの反力を前記推力センサに伝達するパッド当接部材が設けられ、前記押圧部材は、基端が前記キャリパ本体側に固定されて前記直動部材を回動不能に支持するとともに、先端が前記直動部材の後退方向への前記所定位置で前記推力センサを押圧する回り止め部材であることを特徴としている。
第5の発明は、上記第2の発明において、推力センサは、前記回転部材を回動可能に支持する軸受と前記キャリパ本体との間に配置されるとともに、前記押圧部材は、前記直動部材とともに移動して前記直動部材が後退方向へ前記所定位置まで移動したときに前記軸受を介して前記推力センサを押圧することを特徴としている。
第6の発明は、キャリパ本体内に設けられ、回転アクチュエータの回転をネジ部を含む回転直動変換機構により直動に変換されて直動する直動部材と、前記キャリパ本体内に設けられ前記直動部材の直動推力を検出する推力センサとを有し、前記直動部材の前進方向の移動により該直動部材の一端側でブレーキパッドを押圧してブレーキパッドをディスクロータに押し付けて制動力を発生し、前記推力センサにより検出した前記直動部材の直動推力に応じて前記制動力を制御するディスクブレーキと、制動指示信号と前記ディスクブレーキの推力センサからの出力とに基づいて前記ディスクブレーキのアクチュエータを制御する制御装置とを有するディスクブレーキ装置であって、前記ディスクブレーキには、前記直動部材が後退端に当接する前の所定位置まで後退方向へ移動したときに、前記直動部材が前記回転部材に当接する前に前記推力センサを押圧する押圧部材を前記キャリパ本体に対して回転不能に設け、前記制御装置は、前記ディスクブレーキの直動部材が後退方向に移動するように前記アクチュエータを制御しているときに、前記押圧部材の押圧による前記推力センサからの出力に基づいて前記アクチュエータの駆動を停止させることを特徴としている。
上記第1,2,3,5の発明によれば、直動部材が後退方向へ後退端に当接する前の所定位置まで移動したときに前記キャリパ本体に対して回転不能な押圧部材によって既設の推力センサを押圧するので、後退端近傍に所定位置を設定することで、前記直動部材が前記回転部材に当接する前に既設の推力センサにより後退端に近づいたことを検出でき、専用の後退端スイッチを別途設ける必要がない。また、専用の後退端スイッチが不要であるので、制御装置との配線数の増加を抑制することが可能となる。したがって、ディスクブレーキと制御装置とを接続するケーブルが大径化して、取り回しにくくなることがない。
上記第4の発明によれば、上記第1,2,3,5の発明の効果に加えて、既設の回り止め部材を利用して推力センサにより後退端に近づいたことを検出することが可能である。
上記第6の発明によれば、直動部材が後退端に当接する前の所定位置まで後退すると、直動部材の移動を制御装置により停止させることができるので、直動部材を後退方向への移動時における直動部材の戻し過ぎによる破損等を確実に防止することができる。
本発明における第1実施形態のディスクブレーキ装置を図1乃至図4に示して説明する。図1は全体構成図、図2はディスクブレーキの平面図である。また、図3は図1の一点鎖線囲み部分を示す拡大図であり、図4は図3から後述の直動部材18が後退端側に移動したときの状態を示す拡大図である。
本第1実施形態のディスクブレーキ装置におけるディスクブレーキ1は、ディスクロータ2を挟んで配置されるブレーキパッド3,4をディスクロータ2の軸方向に摺動可能に支持するキャリア5と、このキャリア5にディスクロータ2の軸方向に移動可能に取り付けられるキャリパ6とより大略構成されている。キャリパ6は、ディスクロータ2を跨いで配置される爪部材7と、内部にボア8が形成されるケーシング9とを有している。爪部材7には、車輪のアウタ側に配置されるブレーキパッド3に当接する爪部7aと、車輪のインナ側に配置され孔7bを備えるリング状部7cとが形成されている。なお、非制動時には、上記ディスクロータ2とブレーキパッド3,4との間にそれぞれ一定のクリアランス、いわゆるパッドクリアランスが設けられるようになっている。
ディスクブレーキ1には、車両側に設けられディスクブレーキ1を制御する制御装置10が接続されており、制御装置10は、ブレーキペダル11の操作を検出するペダルセンサ12からの出力により、その操作量に応じた制動力をディスクブレーキ1で発生させるようにしている。また、制御装置10には、磨耗したブレーキパッド3,4を交換するために、後述の直動部材18を後退端側に戻す指示を行うための作業スイッチ13が接続されている。
ケーシング9のボア8内には、前記制御装置10に接続される電動モータ14と、電動モータ14による回転運動を偏心運動に変換するロータ15とが配置されている。また、ボア8内には、ロータ15の偏心運動を減速した回転運動に変換することで電動モータ14の回転トルクを増力する歯車減速機構16と、この減速機構16による回転運動を直動運動に変換するボールアンドランプ機構17とが設けられている。
上記ボールアンドランプ機構17の内部には、ボールアンドランプ機構17によって推進される直動部材18と、直動部材18内に設けられ直動部材の推進力を検出する推力センサ19と、上記直動部材18によって推進され一端が推力センサに当接し、他端がブレーキパッド4に当接可能となっているパッド当接部材20とが設けられている。パッド当接部材20は直動部材18により推進して前記ブレーキパッド4に当接し、ブレーキパッド4によりディスクロータ2を押圧したときに該ブレーキパッド4からの反力を前記推力センサ19に伝達するようになっている。また、上記ロータ15の内部には、ブレーキパッド3,4の磨耗度合に応じて直動部材18の位置を補正する磨耗補償機構21が設けられている。
ここで、本実施形態においては、アクチュエータとして電動モータ14、減速機構として歯車減速機構16、回転直動変換機構としてボールアンドランプ機構17を用いている。
上記ボールアンドランプ機構17は、回転ディスク22と、直動ディスク23と、これら両者の間に挟まれるボール24とにより構成されている。
回転ディスク22は、リング状に形成され、ケーシング9のボア8にスラスト軸受25を介して回動可能に支持されている。回転ディスク22の一面側には、上記歯車減速機構16からの回転力を受けるための内歯歯車26が形成され、他面側には円周方向に沿って円弧状に形成され底部が傾斜面となっている複数のボール溝27が形成されている。
直動ディスク23は、回転ディスク22と対向するリング状部28と、回転ディスク22の内径側に挿通されて前記ロータ15の内部に延出し、内部に段付孔23aを有する筒状部29とから形成されている。上記リング状部28の回転ディスク22との対向面側には、円周方向に沿って円弧状に形成され底部が傾斜面となっている複数のボール溝30が形成されている。また、リング状部28の外周側にはウェーブワッシャ31が設けられており、リング状部28を回動ディスク22方向へ付勢している。直動部材23は、このウェーブワッシャ31により車両走行中の振動によって回転してしまわないように回り止めされている。
上記ボール24は、回転ディスク22のボール溝27と直動ディスク23のボール溝30との間に介装されている。上記両ディスク22,23の相対回転によって、上記ボール24が各ボール溝27,30の傾斜面を転動することで両ディスク22,23との間隔が変更されるようになっている。すなわち、回転ディスク22が歯車減速機構16からの駆動力で回転することによりボール24が各ボール溝27,30を転動して直動ディスク23がその軸方向に直動するようになっている。
前記磨耗補償機構21は、リミッタ部材32、スプリングホルダ33、及びコイルスプリング34とから構成されている。
リミッタ部材32は、直動ディスク23の筒状部29の外周に回動可能に嵌合されている。また、リミッタ部材32と上記回転ディスク22とは、回転ディスク22が回転し始めたときに所定角度だけ両者が相対回転するように、回転方向にパッドクリアランス分の所定の遊びを有するとともに軸方向に相対移動可能に作動連結されている。
スプリングホルダ33は、上記筒状部29の先端側に相対回転不能に連結される。また、スプリングホルダ33は、上記リミッタ部材32に対して一定の距離(ボールアンドランプ機構17の最大の直動移動分相当以上の回転を許容する距離)を相対回転できるように作動連結されている。
コイルスプリング34は、上記リミッタ部材32とスプリングホルダ33とを所定のセット荷重を有して連結し、それぞれに回転力を与えて非制動時にはリミッタ部材32とスプリングホルダ33とを回転方向の一方向において係合する状態としている。
上記のような構成の磨耗補償機構21によって、回転ディスク22が回転したときに、回転ディスク22は、リミッタ部材32との間のパッドクリアランス分の所定の遊びがなくなると、リミッタ部材32、コイルスプリング、スプリングホルダ33を介して直動ディスク23を共回りさせるようになっている。
なお、コイルスプリング34のセット荷重は前記ウェーブワッシャ31による直動ディスク23の回転規制力よりも大きくなっており、回転ディスク22と直動ディスク23との共回りに支障をきたさないようになっている。また、上記磨耗補償機構21の各部材は、直動ディスク23が直動するときには、直動ディスク23とともに直動するようになっている。
前記直動部材18は、略筒形状に形成されており、ロータ15側の外周には直動ディスク23の筒状部29の内周に形成された雌ネジ部35に螺合される雄ネジ部36が形成され、その内周側には段付孔37が形成されている。
この段付孔37のロータ15に臨む側の端部には、面取軸穴38を有するワッシャ39が嵌合されている。面取軸穴38には、ケーシング9に嵌合された端板39から延出され、面取軸穴38の断面形状とほぼ同様の断面形状を有する回り止めロッド40(押圧部材、回り止め部材)が挿通されるようになっている。すなわち、直動部材18は回り止めロッド40により回転不能に支持されている。これにより、直動部材18は、前記直動ディスク23が直動したときに回転することなく、直動ディスク23とともに直動するようになっている。また、直動部材18は、直動ディスク23が回転したときに回転することなく、上記雌ネジ部35と雄ネジ部36とが螺合していることによって、直動ディスク23に対して軸方向に移動するようになっている。
直動部材18のロータ15に臨む側の端面18aは、直動ディスク23の段付孔23aに形成され、直動部材18の後退端となる段部23bと対向するように設けられている。上記端面18aと段部23bとのクリアランスを説明上、クリアランスδ1として示す(図3参照)。
前記段付孔37のブレーキパッド4側に臨む端部側には、上記推力センサ19の外径寸法よりも大きな径寸法を有する周溝37aが形成されており、この周溝37aよりもブレーキパッド4側に臨む端部には、前記パッド当接部材20の回転を防止するためのスプライン溝37bが形成されている。
上記直動部材18の段付孔37内には、推力センサ19がケーシング9の後端側に移動不可能な状態で保持されており、また、推力センサ19と前記ブレーキパッド4との間に挟まれるようにパッド当接部材20が設けられている。
推力センサ19は、略円柱形状となっており、一端面19a側から前記制御装置10に接続される信号線41が延出されるとともに、この一端面19aの信号線41の外周側は、上記回り止めロッド40の先端面40aに当接可能になっている。なお、直動ディスク23に対して直動部材18が相対移動することで、上記一端面19aと先端面40aとの間にクリアランスが発生する。このクリアランスを説明上、クリアランスδ2で示す(図3参照)。上記信号線41は、回り止めロッド40に形成された貫通孔42を挿通してケーシング9の後端9a側まで到達するようになっている。
また、本実施形態における推力センサ19は、金属片に歪みゲージを取り付けた歪みセンサを用いており、圧縮力が加わることで金属片に歪みが生じ、この歪みによって歪みゲージの抵抗値が変化してこの変化を推力として検出するようになっている。なお、推力センサについては、上記の歪みセンサの他、圧縮力を検出できるものであれば、ロードセルや半導体式圧力センサを用いてもよい。
パッド当接部材20は、一面側が前記ブレーキパッドに当接可能な円盤状の円板部43と、円板部43の他面側に基端を有して先端側が直動部材18の段付孔37に挿通される突起部44とから構成されている。この突起部44の先端面44aは上記推力センサ19の他端面19bに当接するようになっている。また、図3に図示するように、突起部44の先端側の周面には周溝44bが形成されており、この周溝44bは前記直動部材18の周溝37aと対向し、これら周溝37aと周溝44bとに跨るように楕円形状のC字状の止め輪45が格納されるようになっている。この止め輪45によりパッド当接部材20が直動部材18に保持されるようになっている。上記周溝37a,44bの溝幅はそれぞれ止め輪45の肉厚よりも大きくなっており、これによってガタが生じ、図3に示すクリアランスδ3(δ3a,δ3b)が形成される。上記周溝44bよりも基端側の周面には、前記直動部材18のスプライン溝37bと嵌合するスプライン溝44cが形成されている。
上述したクリアランスδ1〜3の関係は、図3に示すように前記直動部材18の端面18aと直動ディスク23の段部23bとの間のクリアランスδ1が、推力センサ19の一端面19aと回り止めロッド40の先端面40aとの間のクリアランスδ2、及び直動部材18の周溝37aとパッド当接部材20の周溝44bと止め輪45とのガタであるクリアランスδ3の合計値よりも大きくなっている。このため、直動部材18が図3中、右方向(後退方向)に移動してクリアランスδ2が0になったときに回り止めロッド40の先端面40aが推力センサ19の一端面19aを押圧する。さらに、直動部材18が図3中、右方向(後退方向)に移動してクリアランスδ3bが0になったときに、推力センサ19は回り止めロッド40によってパッド当接部材20に押し付けられて、その押圧を出力することになる。このとき、前記直動部材18の端面18aと直動ディスク23の段部23bとの間は、図4に示すクリアランスδ1’となっている。したがって、直動部材18の端面18aが後退端である直動ディスク23の段部23bにクリアランスδ1’まで近づいた所定位置になったときに、推力センサ19が押圧されるようになっている。
上記のように構成されるディスクブレーキ1の作動について車両の制動時とブレーキパッド3,4の交換時とに分けて制御装置10が行う制御方法とともに説明する。まず、車両の制動時には、ペダルセンサ12により運転者のブレーキペダル11の操作が検出され制御装置10に出力される。制御装置10は、ペダルセンサ12からの操作量に応じた制動指示信号により、操作量に見合った制動力を発生すべく、電動モータ14に電力を供給する。電力の供給を受けた電動モータ14は、ロータ15を回転させ、その回転力を歯車減速機15で高めて回動ディスク22に伝達し、回転ディスク22を回転させる。
回転ディスク22が回転すると、当初リミッタ部材32との間には、回転方向にパッドクリアランス分の所定の遊びがあるため、回転ディスク22と直動ディスク23とは共回りせずに相対回転する。これにより、直動ディスク23がディスクロータ2の方向(図1中の左方向;前進方向)に所定のパッドクリアランス分だけ推進され、ブレーキパッド4を押圧する。そして、回転ディスク22がさらに回転して上記所定の遊びがなくなると、回転ディスク22とリミッタ部材32とが当接し、リミッタ部材32を回転させる。
このとき、前回までの制動時においてブレーキパッド4に磨耗が生じていない場合には、ブレーキパッド4は、所定のパッドクリアランス分の推進によりディスクロータ2側に進んでディスクロータ2に当接している。このため、ブレーキパッド4からの反力がパッド当接部材20、直動部材18及び直動ディスク23に伝達され、直動部材18の雄ネジ部36と直動ディスク23の雌ネジ部35との間の摩擦力が増大する。この摩擦力がコイルスプリング34のセット荷重以上であると、回転不能な直動部材18により直動ディスク23及びスプリングホルダ33も共に回転不能となる。よって、リミッタ部材32はスプリングホルダ33に対し、コイルスプリング34の付勢力に抗して回転することになる。そして、回動ディスク22がさらに回転すると、回動ディスク22と直動ディスク23とが相対回転することになり、直動ディスク23がディスクロータ2の方向へ直動する。これにより、直動部材18及びパッド当接部材20を介してブレーキパッド4が直動して上記操作量に見合った制動力(推力)が推力センサ19で検出されるまで、ブレーキパッド4はディスクロータ2に押圧されて所望の制動力が発生することになる。
また、前回までの制動時においてブレーキパッド4に磨耗が生じている場合には、磨耗補償機構21が以下のように作動する。ブレーキパッド4は、上述のように所定のパッドクリアランス分だけディスクロータ2側に進んでもディスクロータ2に当接していない状態となっており、ブレーキパッド4からの反力が直動部材18及び直動ディスク23に伝達されない。このため、直動ディスク23は直動部材18上で回動可能となっており、リミッタ部材32の回転がコイルスプリング34によってスプリングホルダ33に伝達されると、スプリングホルダ33と共に直動ディスク23も回転する。したがって、回り止めロッド40の作用で回転不能な直動部材18上を直動ディスク23が回転することにより、前記雌ネジ部35と雄ネジ部36とが相対回転し、直動部材18をディスクロータ2の方向(前進方向)へ移動させる。この直動部材18の前進により、ブレーキパッド4が、パッド当接部材20を介してディスクロータ2の方向へ移動していき、上記パッド磨耗分移動したときにディスクロータ2に当接する。この後は、上記パッド磨耗がないときと同様に各部材が作動して制動力が発生するようになっている。なお、この車両の制動時の作動については、特開2001-343038号公報に詳細に記載されている。
次に、磨耗したブレーキパッド3,4を交換するために、直動部材18を段部23b(後退端)側に近づけていくときの作動について制御装置10が行う制御とともに説明する。
まず、作業スイッチ13から直動部材18を後退端側に戻す指示が入力されると、電動モータ14を駆動(ケーシング9の一端面9aから見て反時計回りに回転)させて歯車減速機構16を介してその回転力を回動ディスク22に伝達する。回転力を受けた回転ディスク22により直動ディスク23も回転し、直動部材18がロータ15の方向(図1中右方向;後退方向;後退端側)に移動する。
そして、上述のクリアランスの関係によって直動部材18がロータ15の方向に移動、すなわち、後退方向に移動したときに、上記クリアランスδ2が小さくなっていく。そして、クリアランスδ2が0となる位置まで直動部材18が移動すると、回り止めロッド40の先端面40aが推力センサ19の一端面19aに当接して推力センサ19をブレーキパッド4側にクリアランスδ3だけさらに移動させる。図4に示すように、このクリアランスδ2およびδ3が0となる所定位置まで直動部材18が移動することにより、推力センサ19の他端面19bがパッド当接部材20の突起部44の先端面44aに当接し、回り止めロッド40は推力センサ19をパッド当接部材20との間で押圧する。
制御装置10は、この推力センサ19にかかる押圧力を検知すると、前記電動モータ14の駆動を停止して直動部材18の後退方向の移動を停止させるようになっている。このとき、上述したように、クリアランスδ1がクリアランスδ2とクリアランスδ3との合計値よりも大きくなっているため、図4に示すように直動部材18の一端面18aと直動ディスク23の段部23bとの間にはクリアランスδ1’分の隙間があり、直動部材18が直動ディスク23の段部23bに当接することはない。
このように、直動部材19がその後退端である段部23bに近づいて所定位置まで移動したときに、回り止めロッド40により推力センサ19が押圧される。このため、この押圧力を検出すれば、直動部材18の後退端へ近づいたことを検出することができる。
よって、既設の推力センサ19により所定の後退位置の検出が可能であるので、従来のような専用の後退端スイッチをキャリパ6内に設ける必要がない。これにより、キャリパ6内に余分なスペースを設ける必要がなく、キャリパを小型化できる。また、専用の後退端スイッチを設けないので、ディスクブレーキ1と車両との間を接続する配線数が増加することがなく、ディスクブレーキ1と車両側とを接続するケーブルが大径化して、取り回しにくくなることもない。
また、直動部材18の回り止めを行う既設の回り止めロッド40を利用して推力センサ19により後退端である段部23bに近づいたことを検出することが可能である。
そして、制御装置10が、回り止めロッド40の押圧によって推力センサ19にかかる押圧力を検知して直動部材19の移動を停止させるようにしている。このため、直動部材18が直動ディスク23の段部23bに当接して軸方向へ移動できない状態で、電動モータ14の回転力を受けることによって生じる直動部材18の雄ネジ部36の噛み込み等の破損を確実に防止することができる。
第2実施形態を図5,6に示して説明する。図5は本実施形態のディスクブレーキ51の構造を概念的に示した断面図であり、図6は本実施形態の直動部材を後退端側に移動させたときの断面図である。
本第2実施形態のディスクブレーキ51においては、回転直動変換機構として第1実施形態ではボールアンドランプ機構17を用いていたのに対し、ボールネジ機構52を用いている点で異なる。その他の点については、ほぼ上記第1実施形態と同様であり、第1実施形態と同様の点については同一の符号を付してその説明を省略する。
ディスクブレーキ51のキャリパ9内には、電動モータ14により回転するボールネジ機構52の回動部材53がスラスト軸受25により回動可能に支持されている。回動部材53の内周側には雌ネジ部54が形成されている。また、回動部材53の内周には直動部材55が設けられており、この直動部材55の外周には上記雌ネジ部54と同様のネジピッチを有する雄ネジ部56が形成されている。
上記雌ネジ部54と雄ネジ部56との間にはボール57が多数格納されており、このボール57は回動部材53の回動に伴って雌ネジ部54と雄ネジ部56との間を転動して上記直動部材55をその軸方向に移動させる。
上記直動部材55の内部には段付孔58が形成されており、図中矢示B方向の端部(キャリパ6の後端側)には、面取軸穴59を有するワッシャ60が嵌合されている。面取軸穴59には、キャリパ6の後端6a側から延出され、面取軸穴59の断面形状とほぼ同様の断面形状を有する回り止めロッド61(押圧部材、回り止め部材)が挿通されるようになっている。すなわち、直動部材55は回り止めロッド61により回転不能に支持されている。段付孔58の図中矢示A方向の端部(ブレーキパッド4側)側には、推力センサ19が段付孔58の段部58aに当接してキャリパ6の後端6a側に移動不可能な状態で保持されている。また、段付孔58には、推力センサ19と前記ブレーキパッド4との間に挟まれるパッド当接部材62の突起部63が挿通されている。この突起部63は先端の形状が断面T字状になっており、段付孔58の図中矢示A方向の端部に嵌合された抜け止め部材64により、図中矢示A方向へのパッド当接部材62の移動が制限されている。
前記回り止めロッド61には、その図中矢示B側(キャリパ6の後端6a側;後退方向)の端部に直動部材55の後退端となる段部65が設けられており、この段部65は、前記直動部材55に設けられたワッシャ60の端面60aに対向するようになっている。この段部65と端面60aとの間が本実施の形態におけるクリアランスδ1となる。
また、回り止めロッド61の図中矢示A側の端部66は前記推力センサ19の一端面19aと当接可能となっており、直動部材55の図中矢示A方向への移動によってクリアランスδ2が発生するようになっている。前記突起部63と抜け止め部材64との間には、組み付け上のガタが設けられており、これがクリアランスδ3となる。
上記クリアランスδ1〜3は、上記第1実施形態と同様の関係を有しており、クリアランスδ1は、クリアランスδ2とδ3との合計値よりも大きく設定されている。これにより、図6に示すように、直動部材55が図中矢示B方向(後退方向)へ移動していき、クリアランスδ2,3が0となる(図5のクリアランスδ1が図6のδ1’となる)所定位置に達すると、回り止めロッド61の端面66が推力センサ19を押圧してパッド当接部材62へ押し付けるようになっている。
上記推力センサ19への押圧を検出することで、直動部材55の後退端である段部65に近づいたことを検出することができる。よって、既設の推力センサ19により所定の後退位置の検出が可能であるので、従来のような専用の後退端スイッチをキャリパ6内に設ける必要がない。これにより、キャリパ6内に余分なスペースを設ける必要がなく、キャリパを小型化できる。また、専用の後退端スイッチを設けないので、ディスクブレーキ51と車両との間を接続する配線数が増加することがなく、ディスクブレーキ51と車両側とを接続するケーブルが大径化して、取り回しにくくなることもない。
また、第2実施形態によれば、直動部材55が所定位置まで後退したときに、制御装置10が推力センサ19への押圧を検出して直動部材55の移動を停止させる。このため、直動部材55が回り止めロッド61の段部65に当接して移動できない状態で電動モータ14の回転力を受けることによって生じる直動部材55の雄ネジ部56の噛み込み等の破損を確実に防止することができる。
なお、上記第1,2実施形態においては、回り止めロッド40,61が推力センサ19をパッド当接部材20,62との間で押圧する構成として説明したが、これ以外の構成とすることもできる。例えば、直動部材18,55の段付孔37,58における推力センサ19のディスクロータ2側の位置に推力センサ19の外周側が当接する止め部材を設け、この止め部材との間で回り止めロッド40,61が推力センサ19を押圧する構成としてもよい。
次に、第3実施形態について説明する。この第3実施形態においては、上記第1実施形態と推力センサの取り付け位置が異なっており、以下、その違いについて図7の部分断面図を用いて説明する。なお、本第3実施形態においても、第1実施形態と同様の点については、同様の符号を付してその説明を省略する。
ディスクブレーキ71のケーシング72には、回動ディスク22を回動可能に支持するスラスト軸受25がその軸方向に摺動可能に支持されている。このスラスト軸受25の図中矢示B側(ケーシング72の一端面72a側)には、スラスト軸受25にかかる図中矢示B方向のスラスト力を検出する推力センサ73が設けられている。
この推力センサ73は、リング形状となっており、図中矢示B側(キャリパ6の後端側)の一端面73aはケーシング72内部の段部74に当接し、図中矢示A側(ブレーキパッド4側)の他端面73bがスラスト軸受25の図中矢示B側の一端面25aの全周に亘って当接するようになっている。この推力センサ73には、制動時のブレーキパッド4からの反力が後述のパッド当接部材77、直動部材75、直動ディスク23、回動ディスク22及びスラスト軸受25の順に伝達されて、その反力を検出することができるようになっている。
直動ディスク23の内部には、直動部材75が螺合されており、直動部材75の内部に形成された段付孔76のブレーキパッド4側端部には、直動部材75の図中矢示A方向への移動によってブレーキパッド4を押圧するパッド当接部材77(押圧部材)の突起部78が嵌合されている。
パッド当接部材77は上記突起部78とブレーキパッド4に当接する円板部79とから構成されており、円板部79の直動ディスク23との対向面側外周には環状の突起部80が形成されている。
上記パッド当接部材77と直動ディスク23との間には、その外周側が爪部材7のリング状部7cに回動不能に支持され、内周側で前記直動部材75を摺動可能に支持するカップ状のガイドリング81(押圧部材)が配設されている。このガイドリング81の内底部81aには、上記直動ディスク23の回動を制限する前記ウェーブワッシャ31を保持するためのワッシャ受け82がネジ固定されている。ガイドリング81の外縁部81bは上記スラスト軸受25の他端面25bに当接可能となっている。また、ガイドリング81の外縁部81bはリング状部7cの端面にも当接可能となっており、これによりガイドリング81は押圧部材79側への移動が規制されている。ガイドリング81の外周と前記爪部材7のリング状部7cの内周との間には、ケーシング72のボア72b内に対する防水、防塵のためのブーツ83が挟設されている。このブーツ83は、弾性を有するエラストマーにより形成されており、ガイドリング81が押圧部材79により押圧されたときには弾性変形して、ガイドリング81の移動を可能にしている。
本第3実施形態においては、上記パッド当接部材77及びガイドリング81により本発明の押圧部材が構成されるようになっている。
上記構成による各部のクリアランスの関係は、図7に示すように、直動部材75の図中矢示Bの端面75aと直動ディスク23の段部23bとの間をクリアランスδ1、スラスト軸受25の他端面25bとガイドリング81の外縁部81bとの間をクリアランスδ4、及びガイドリング81のブレーキパッド4側の底面81cとパッド当接部材77の環状の突起部80との間をクリアランスδ5とする。このとき、クリアランスδ1は、クリアランスδ4とδ5との合計値よりも大きくなっている。また、直動ディスク23のブレーキパッド4側の端面23cとワッシャ受け82との間をクリアランスδ6で示しており、このクリアランスδ6は、上記クリアランスδ4よりも大きくなっている。
上述のようなクリアランス関係で配置することにより、直動部材75が図中矢示B方向(後退方向)へ移動したときに、クリアランスδ5が0となってパッド当接部材77の環状の突起部80がガイドリング81の底面81cを押圧する。ガイドリング81が押圧されることで、図中矢示B方向(後退方向)へ移動し、クリアランスδ4が0(所定位置)となったときにスラスト軸受25を介して推力センサ73を押圧する。
上記推力センサ73への押圧を検出することで、直動部材75の所定の後退位置への移動を検出することができる。よって、既設の推力センサ73により後退端の検出が可能であるので、従来のような専用の後退端スイッチをキャリパ6内に設ける必要がない。これにより、キャリパ6内に余分なスペースを設ける必要がなく、キャリパを小型化できる。また、専用の後退端スイッチを設けないので、ディスクブレーキ71と車両との間を接続する配線数が増加することがなく、ディスクブレーキ71と車両側とを接続するケーブルが大径化して、取り回しにくくなることもない。
また、この第3実施形態におけるディスクブレーキ71に対して制御装置10による制御を行うことで、直動部材75が直動ディスク23の段部23bに当接して移動できない状態で電動モータ14の回転力を受けることによって生じる直動部材75の雄ネジ部の噛み込み等の破損を確実に防止することができる。
なお、本第3実施形態においては、回転直動変換機構としてボールアンドランプ機構を例にとって説明を行ったが、他の形式の回転直動変換機構にも適用することができる。例えば、前記第2実施形態のボールねじに適用する場合には、図5,6に一点鎖線で示すように、軸受25の後方に推力センサ73’を設け、直動部材55に押圧部材81’を固定することができる。
また、本第3実施形態においては、推力センサ73をリング状のものとしたが、軸受25とケーシング72との間に設けられるものであれば、どのような形状としてもよく、例えば、小型のセンサを複数設けて配置してもよい。
上記実施形態においては、直動部材18,55,75をブレーキパッド4に押圧するアクチュエータとして回転式の電動モータ14を用いて説明したが、これ限らず、直動式のリニアモータを用いてもよい。
さらに、本実施形態においては、直動部材18,55,75の後退方向への移動時に、回り止めロッド40,61、ガイドリング81、押圧部材81’が推力センサ19,73を押圧したことを検出して電動モータ14を停止し、直動部材18,55,75がそれ以上後退方向に移動しないようにしているが、この際、推力センサ19,73が押圧されることで、直動部材18,55,75の移動が機械的にも制限されることになる。この場合、電動モータ14を停止させるときの応答遅れがあると、直動部材18,55,75の機械的な移動制限により直動部材18,55,75の雄ネジ部の噛み込み等の破損が生じる虞がある。
このような虞を解消するため、推力センサ19,73に一定の押圧力が作用した際に、直動部材18,55,75が機械的に移動制限されないような構成とするようにしてもよい。例えば、図1の回り止めロッド40が推力センサ19を押圧してパッド当接部材20がディスクロータ2の方向へ一定の押圧力を受けた後、このパッド当接部材20がディスクロータ2の方向へ移動できるように、段付孔37の周溝37aまたは突起部44の周溝44bの形状を変更して止め輪45がこれら周溝37a,44bから外れるように構成してもよい。また、図5,6に一点鎖線で示した押圧部材81’にバネ性を付与し、一定の押圧力を受けた後に弾性変形するようにしてもよい。これにより、電動モータ14を停止させるときの応答遅れによって生じる可能性のある直動部材18,55,75の雄ネジ部の噛み込み等の破損を防止することができる。
第1実施形態におけるディスクブレーキ装置の全体構成図である。 第1実施形態におけるディスクブレーキの平面図である。 第1実施形態における図1の一点鎖線囲み部分を示す拡大図である。 第1実施形態における図3から後述の直動部材18が後退端側に移動したときの状態示す拡大図である。 第2実施形態におけるディスクブレーキの機略断面図である。 第2実施形態における作動状態を示す断面図である。 第3実施形態におけるディスクブレーキの部分断面図である。
符号の説明
1,51,71 ディスクブレーキ
2 ディスクロータ
3,4 ブレーキパッド
5 キャリア
6 キャリパ
14 電動モータ(アクチュエータ)
16 回転直動変換機構
18,55,75 直動部材
19,73 推力センサ
23 直動ディスク
23b,65 段部(後退端)
20,62,77 パッド当接部材
40,61 回り止めロッド(押圧部材、回り止め部材)
77 パッド当接部材(押圧部材)
81 ガイドリング(押圧部材)

Claims (6)

  1. キャリパ本体内に設けられ、回転アクチュエータの回転をネジ部を含む回転直動変換機構により直動に変換されて直動する直動部材と、前記キャリパ本体内に設けられ前記直動部材の直動推力を検出する推力センサとを有し、前記直動部材の前進方向の移動により該直動部材の一端側でブレーキパッドを押圧してブレーキパッドをディスクロータに押し付けて制動力を発生し、前記推力センサにより検出した前記直動部材の直動推力に応じて前記制動力を制御するディスクブレーキにおいて、前記直動部材が後退端に当接する前の所定位置まで後退方向へ移動したときに、前記推力センサを押圧する押圧部材を前記キャリパ本体に対して回転不能に設けたことを特徴とするディスクブレーキ。
  2. 前記回転アクチュエータは電動モータであ前記回転直動変換機構は、前記電動モータの回転により回する回転部材と該回転部材の回により直動する前記直動部材と有することを特徴とする請求項1記載のディスクブレーキ。
  3. 前記推力センサは前記直動部材内に配置されるとともに、前記押圧部材は、前記キャリパ本体に固定されることを特徴とする請求項1または2記載のディスクブレーキ。
  4. 前記直動部材には、前記ブレーキパッドに当接し該ブレーキパッドからの反力を前記推力センサに伝達するパッド当接部材が設けられ、前記押圧部材は、基端が前記キャリパ本体側に固定されて前記直動部材を回動不能に支持するとともに、先端が前記直動部材の後退方向への前記所定位置で前記推力センサを押圧する回り止め部材であることを特徴とする請求項3記載のディスクブレーキ。
  5. 前記推力センサは、前記回転部材を回動可能に支持する軸受と前記キャリパ本体との間に配置されるとともに、前記押圧部材は、前記直動部材とともに移動して前記直動部材が後退方向へ前記所定位置まで移動したときに前記軸受を介して前記推力センサを押圧することを特徴とする請求項2記載のディスクブレーキ。
  6. キャリパ本体内に設けられ、回転アクチュエータの回転をネジ部を含む回転直動変換機構により直動に変換されて直動する直動部材と、前記キャリパ本体内に設けられ前記直動部材の直動推力を検出する推力センサとを有し、前記直動部材の前進方向の移動により該直動部材の一端側でブレーキパッドを押圧してブレーキパッドをディスクロータに押し付けて制動力を発生し、前記推力センサにより検出した前記直動部材の直動推力に応じて前記制動力を制御するディスクブレーキと、制動指示信号と前記ディスクブレーキの推力センサからの出力とに基づいて前記ディスクブレーキのアクチュエータを制御する制御装置とを有するディスクブレーキ装置であって、前記ディスクブレーキには、前記直動部材が後退端に当接する前の所定位置まで後退方向へ移動したときに、前記直動部材が前記回転部材に当接する前に前記推力センサを押圧する押圧部材を前記キャリパ本体に対して回転不能に設け、前記制御装置は、前記ディスクブレーキの直動部材が後退方向に移動するように前記アクチュエータを制御しているときに、前記押圧部材の押圧による前記推力センサからの出力に基づいて前記アクチュエータの駆動を停止させることを特徴とするディスクブレーキ装置。
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