JP4203270B2 - 活性水の製造方法。 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、動物、植物の生理現象に重大な影響を与えることが知られている活性酸素を消去する能力をもつ新規な活性水の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
活性水は、活性酸素を消去する能力を有し、活性酸素による動物や植物への生理的悪影響を抑制することが知られているため、これまでに活性水を製造する多数の方法、例えばなんら加工されていない普通水に電解処理、超音波処理などの電気的又は物理的処理を施す方法、酸化剤や還元剤による化学的処理を施す方法が提案されているが、その多くは食品衛生法で認められていないのが実情である。
【0003】
例えば、いわゆる電解水(水に食塩などを加えて電気分解したもの)のうち、隔膜方式による電気分解によって得られる陰極側のの使用は食品衛生法上認められていないため、正式には食品に直接使用できないことになっている。
【0004】
したがって、活性水を製造し、それを食品に法的に問題なく使用するためには、天然添加物に指定されている水素を物理的な方法でに含有させるか、あるいは食品衛生法で認められている原材料を加工助剤的に使用する外はない。
【0005】
そこで、本発明者は、先に水素を吸蔵させたパラジウム系合金に天然水を接触させて活性水を生成させ、これを動植物の育成に用いる方法(特許第3059359号公報)や、食料品の品質向上に用いる方法(特許第3113653号公報)を提案した。
しかしながら、これらの方法は、特殊な装置を必要としたり、あるいは高価な処理剤を用いなければならないため、操作に手間がかかったり、コスト高になるのを免れない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、このような事情のもとで新規な活性の高い活性水を複雑な装置や特別の処理剤を必要とせずに、低コストの材料を用い、簡単かつ高効率で製造する方法を提供することを目的としてなされたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、活性水の製造について種々研究を重ねた結果、特殊な加工を施した活性炭を触媒として用い、特定の条件下で原料水を処理することにより、簡単な操作で、しかも高効率で活性酸素を消失しうる能力をもつ、高濃度の活性水が得られることを見出し、この知見に基づいて本発明をなすに至った。
【0008】
すなわち、本発明は、活性炭に非水溶性第二酸化鉄水和物を磁化処理しながら担持させた活性炭触媒と原料水とを接触させることを特徴とする活性水の製造方法を提供するものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明方法により得られる活性水は、従来の方法により製造される活性水に比べて、著しく活性が高いものであり、このことは電子スピン共鳴スペクトル(以下ESRスペクトルという)を測定することにより容易に確認することができる。
これまで活性水を生成する方法としては、前記したように種々の方法が知られているが、水素ラジカルは非常に不安定で、短時間に消失するため、その存在は単に定性的に確認されているだけで、定量的に確認することはできなかった。
【0010】
そこで、本発明者は、それを定量的に測定するために、原料水に対し水素ラジカルを発生する処理を施したのち、可及的速やかにトラッピング剤、例えば5,5‐ジメチル‐1‐ピロリン‐N‐オキシド(以下DMPOという)を加えて、冷媒例えば液体窒素を用いて急速に凍結し、水素ラジカルをトラップしてESRスペクトルの測定を行い、得られたスペクトルパターンにおける水素ラジカルの相対強度に基づいてその定量化を可能にした。
【0011】
そして、本発明方法により得られる活性水は、このようにして定量化された水素ラジカルが、磁場の強さ331.8mT付近及び335.5mT付近に生じる水素ラジカル由来のピークの強度が標準サンプルとして用いたマンガン由来のピークの強度の前者が0.03以上、特に0.1以上、後者が0.04以上、特に0.2以上という高濃度を有する点で従来の活性水とは明らかに異なっている。
【0012】
ちなみに、これまで知られているパラジウム触媒を用いて得られる活性水の場合は、同じ方法で測定した磁場の強さ331.8mT付近及び335.5mT付近に生じる水素ラジカル由来のピークの強度は、マンガン由来のピークの強度の前者が0.023、後者が0.035であり、通常の活水器を用いて製造した活性水の場合は、水素ラジカルの吸収はほとんど認められない。
このように磁場の強さが331.8mTの位置のピークを選んだのは、他のラジカルのピークとの重複のおそれがないためであり、335.5mTの位置のピークを選んだのは、使用される磁場掃引幅330〜340mTの範囲内で、この水素ラジカルピークが最大になるためである。
【0013】
一般に水素ラジカルは、ヒドロキシラジカル等に比べ、反応性が低いので、これを完全に捕捉するには、できるだけ多量、すなわち25質量%程度までトラッピング剤、例えばDMPOを添加するのが好ましい。
【0014】
電子スピン共鳴スペクトルの各成分に対応する強度の絶対値は、検出装置の種類やマイクロ波出力、磁場掃引幅、掃引時間、磁場変調、磁場の強さなどの測定条件や、トラッピング剤の量などのファクターによって変化するが、331.8mT付近及び335.5mT付近という特定の磁場の強さにおける水素ラジカルに由来するピークの標準サンプルのマンガンに由来するピークに対する相対強度は、上記のファクターに左右されることはなく、常に一定の数値を示す。
【0015】
このような高濃度で水素ラジカルを含む本発明の活性水は、本発明方法に従い磁化処理した非水溶性第二酸化鉄水和物を担持させた活性炭に原料水を接触させるか、あるいは磁化処理した非水溶性第二酸化鉄水和物及び貴金属触媒を担持させた活性炭に原料水を接触させることによって製造される。
【0016】
この際用いる活性炭は、従来吸着用活性炭として慣用されているものの中で不純分の少ないものが用いられるが、特に植物系の木粉、鋸屑、ヤシ殻、パルプ粉などを原料として用いた安全性の高いもの、すなわち水道法又は食品衛生法で定められる安全性の要件を満たすものを原則としている。
【0017】
しかしながら、所望ならば石炭、石油残渣、石油コークス、石油ピッチのような鉱物系原料や、フェノール樹脂、フラン樹脂、尿素樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリカーボネートのようなプラスチック原料を用いて得られるものも用いることができる。これらの活性炭は必要に応じ塩化亜鉛、リン酸などにより賦活させて用いることもできる。
【0018】
この活性炭としては、20〜1000Åの孔径をもち、BET法により測定した比表面積が200m2/g以上、好ましくは500〜1500m2/gのものが好ましい。この活性炭は平均粒径0.2〜1.5mmの粒状体として用いられる。
【0019】
本発明方法においては、このような活性炭に非水溶性第二酸化鉄水和物を磁化処理しながら担持させることが必要である。この際の非水溶性第二酸化鉄水和物は、一般式Fe23・xH2O又はFeO(OH)で表わされる組成をもつ化合物である。
【0020】
この非水溶性第二酸化鉄水和物は、それ単体ではpHが中性領域において、鉄(III)イオンの加水分解→重合→不溶性水和物の過程を経て生じるものである。この鉄(III)イオンは食品衛生法で認められているもの、例えば塩化第二鉄などが好ましい。
【0021】
このものは活性炭に鉄イオンを吸着させたのち、それを核として水和重合させて同様の各段階を経て固定化される。そして、その過程において外部磁場をかけると、Fe3+は常磁性イオンであるため、電子スピン共鳴(ESR)を起こし、Feを核とした水和重合物が状態変化し、結果として強い活性を有する活性炭触媒が得られる。
【0022】
このことを利用し、活性炭表面の細孔部分にFe3+イオンを作用させて、表面のフリーラジカルとFe3+を結合させる。その後の過程において、外部磁場を与え、共鳴周波数の電磁場を照射して電子スピン共鳴を起こした状態を維持しながら、活性炭表面に固定されたFe3+を核としながら水和重合させ、通常と異なる、よりフリーラジカルの強い状態を保ったまま、水に不溶のものとする。
【0023】
換言すれば、通常であれば超微細もしくは微細構造を知るために利用するESRを反対に分子中の不対電子の位置もしくは状態を変化させ、そのラジカル構造をコントロールする目的に転用するのである。
【0024】
すなわち、ESR測定装置で用いるような、電磁石によって磁場の強さを変化する機能とマイクロ波を照射する機能の両方を有する装置によって、例えば330mT(ミリテスラ)付近の磁場を与え、最大35GHzの中で適当な共鳴周波数のマイクロ波を照射しながら、あらかじめ調製しておいたFe3+溶液と活性炭とを接触させ、活性炭表面とFeの結合及び、その後の水和重合を進行させる。
【0025】
この場合の諸条件は、活性炭触媒としてのフリーラジカル量、すなわち反応性などの特性に応じて調整する必要があるが、活性炭表面にFeが結合し、その後の水和が完了しなくとも、アコ錯体からH+(プロトン)が解離するデプロトネーションは進行する。そして、pHが中性まで上昇した段階で外部磁場を取り除いても、その影響は持続するので、外部磁場を加えるのは初期段階だけでよい。
【0026】
したがって、pHが中性領域まで上昇したのちは、外部磁場及びマイクロ波照射を停止し、さらに24時間以上放置してエージングさせる。この際、脱水反応を促進させるため、常圧で40℃以上100℃未満に加熱し、乾燥させて、定着、処理を終了する。
【0027】
この乾燥及び定着処理には、温度などの諸条件により変わるが、通常24時間以上を要する。
また、乾燥終了時であっても、最初の活性炭質量に対し10%以上に相当する水和重合体が生成するため、質量が増加する。
さらに、簡易な方法で磁場を測定した場合でも、直流磁場において、通常の活性炭は0.01mT以下を保有するにすぎないが、水和重合体を付加した活性炭触媒は、0.02〜0.05mT又はそれ以上の磁場を保有する。
【0028】
ところで、本発明方法により得られる活性水は、活性酸素を消去する作用を示すが、これは活性酸素が還元物質と反応する際、微弱な発光現象を伴うことを利用し、その発生量を計測することによって確かめることができる。そして、この方法は、例えば、2001年,ジョン・ウイリー・アンド・サンズ(John Willy & Sons)社発行,「ルミネッセンス(Luminescence)2001」,第16巻,第1〜9ページ掲載の報文,「イメージング・オブ・ハイドロパーオキシド・アンド・ハイドロジンパーオキシド−スキャベンジング・サブスサンセズ・バイ・フォトン・エミッション(Imaging of hydroperoxide and hydrogenperoxide−scavenging substances by photon emission)」中に開示されている方法に従って、XYZ系活性酸素消去発光テストし、そのY成分の発光強度を測定することによって行うことができる。なお、この方法におけるXは活性酸素、Yはスカベンジャー(ハイドロジェンドナー)、Zは触媒を意味する。
【0029】
このように、本発明方法においては、磁化処理が施された非水溶性第二酸化鉄水和物を活性炭に担持させることにより、その電子供給能を向上させた結果、水の解離を促進させ、水分子の一部を構成する水素が還元され、活性水素となって水中に放出され、活性水が生成し、活性酸素が存在すると、これが活性酸素と反応し、消去するのである。
【0030】
一般に、活性炭は、本来炭化水素などの脱水素能をもつが、その能力は決して高いものではなく、通常は、酸素その他の水素受容体の共存下でのみ脱水素が進行する。しかしながら、種々の遷移金属を担持させると、脱水素活性が著しく向上する上、相乗効果によりその水素吸着能は吸着された金属のそれよりも数10倍ないし数100倍に増大する。そして、この吸着された水素分子は、金属表面で解離し、原子状態となり、活性炭上に保持される。そして、この活性炭上の水素は、金属を介して、例えば媒質の水中に急速に解離し、活性水を形成する。
【0031】
他方、一般に活性炭上に貴金属触媒を担持させると、その触媒作用が著しく向上することが知られている。したがって、本発明の処理用活性炭にも貴金属触媒を担持させるのが好ましい。この貴金属触媒としては、例えば白金、パラジウム又は銀が用いられる。これらの貴金属触媒の担持量は、活性炭の質量に基づき0.07〜3ppm、好ましくは0.1〜1ppmの範囲で用いられる。
【0032】
本発明方法による活性水の製造は、磁化処理した非水溶性第二酸化鉄水和物又はこれと貴金属触媒とを担持させた活性炭触媒をカラムに充填し、原料水をSV値10以上、好ましくは20〜30の速度で通すことによって行われる。この際、該活性炭触媒をカラムに直接充填する代りに、取りはずし可能にカラムに嵌装しうるカートリッジを用い、その中に活性炭触媒を充填する方式をとれば、触媒としての能力が低下したときの交換を容易に行うことができるので有利である。
【0033】
【発明の効果】
本発明方法によると、簡単な装置で高濃度の活性水が提供され、得られた活性水は従来の活性水と同様に生鮮食料品の保存、殺菌、飲料水、動植物の育成用として広く使用し、より優れた効果を発揮する。またこれを用いれば、活性酸素に起因する環境破壊、各種生物の健康阻害を効果的に防止することができる。
【0034】
【実施例】
次に実施例により本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの例によってなんら限定されるものではない。
【0035】
参考例(活性炭触媒の製造)
活性炭(平均粒径1.00mm、比表面積1350m2/g)100gを、1モル濃度の塩化第二鉄水溶液500ml中に浸せきし、これに1モル濃度の炭酸アンモニウム水溶液700mlを滴下したのち、323mTの直流磁場に置き、共鳴周波数のマイクロ波を照射しながら、60℃で30分間加熱する。次いで活性炭をろ別し、100℃において10時間加熱することにより、磁化された非水溶性第二酸化鉄水和物を担持した活性炭触媒(以下磁性活性炭という)121gを得た。
【0036】
実施例1
参考例で得た磁性活性炭300gをガラス製カラム筒(内径60mm、長さ200mm)に充填し、これに水道水をSV値20で通水し、活性化処理することにより、活性水を製造した。
次いで、この活性水10mlをサンプル管に採り、先ず1質量%濃度になるようにDMPOを加えて混合し、ただちに液体窒素中に浸せきし、凍結させたのち、室温で解凍して、ESR測定装置(日本電子社製、製品名「タイプJES−FA200」)を用い、マイクロ波出力8mW、磁場掃引幅335mT±5mT、掃引時間2分、磁場変調100kHzの条件下で、ESRスペクトルを測定したところ、ピークは認められなかったので、さらにDMPOを25質量%濃度になるまで追加し、同様にしてESRスペクトルを測定した。このようにして得たスペクトルパターンを図1に示す。このパターンの横軸は磁場の強さ(mT)、縦軸は相対強度である。
この図から分るように、磁場の強さ、331.8mT、334.0mT、335.5mT、337.2mT、338.1mT及び339.3mTの位置に水素ラジカルに由来するピークが認められ、335.5mTの位置のピークが最大値を示す。
これらのピークの標準サンプルMnに対する相対値を表1に示す。
また、比較のために未処理の水道水についてのESRスペクトルのパターンを図2に、また水素ラジカルに由来するピークの標準サンプルMnに対する相対値を表1に示す。
【0037】
比較例1
内径150mm、長さ300mmのステンレス鋼製反応管本体中に、外径25mm、壁厚3mm、長さ50mmの硬質プラスチック製小円筒の内外表面に、膜厚2μmのPd金属膜を設けたチップ114個を充填してハニカム構造のリアクターを作製した。
次いで、このリアクターを乾燥状態に保ち、内部を水素ガスで完全に置換したのち、10分間15℃において0.8MPaの水素圧に維持し、水素吸蔵させる。次に、水素ガスの加圧を停止し、ただちに蒸留水5リットルを満たし、5分間静置したのち、排出し、活性水を得た。
このようにして得た活性水について、実施例1と同様の方法でESRスペクトルを測定した結果を図3に示す。またこの図における水素ラジカルの各ピークの標準サンプルMnに対する相対値を表1に示す。
【0038】
【表1】
Figure 0004203270
【0039】
この表から明らかなように、本発明の活性水は、従来の活性水に比べ、桁違いの水素ラジカルを含んでいる。
【0040】
比較例2
市販のアルカリイオン整水器で得られたアルカリ水について、実施例1と同様の方法でESRスペクトルを測定したところ、得られたESRスペクトルパターンにおいて、水素ラジカルのピークは全く認められなかった。
【0041】
実施例2
参考例で得た活性炭触媒300gをカラム筒(内径60mm、長さ200mm)に充填し、これに水道水をSV値20で通水し、活性化処理し、活性水を得た。
次に、3質量%過酸化水素水にFeCl2水溶液を加えてヒドロキシラジカルを発生させ、上記の活性水を用いて、そのヒドロキシラジカル消去能をESRスペクトル法により測定した。
同様にして、比較用として蒸留水及びESR用として市販されている超純水についてもその抗酸化力を測定した。なお、対照としては水道水を用い、そのヒドロキシラジカル消去能を0として、それぞれの水のヒドロキシラジカル消去能を算出した。
その結果、ヒドロキシラジカル消去能は、蒸留水が6.25%、超純水が20.5%であるのに対し、活性水は、23.2%であった。
【0042】
応用例1
XYZ系活性酸素消去発光法を用いて、実施例2で得た活性水の日本茶(市販ティーパック)についての抗酸化度を示すY成分発光強度を測定した。
測定装置としては、「AQUACOSMOS/VIMマイクロシステム」(浜松ホトニクス社製)を用い、X試薬としては2質量%過酸化水素水、Z試薬としては10質量%アセトアルデヒド水溶液中の炭酸水素カリウム飽和溶液を用いた。
試料としては、ビーカー中に、70℃又は15℃の温度の活性水(pH7.2)50mlをとり、ティーパックを浸して90秒間静置後、5回上下させて抽出した液を用いた。その結果を表2に示す。
なお、比較のために、温度70℃の水道水(pH7.2)についての測定結果を併記する。
【0043】
【表2】
Figure 0004203270
【0044】
応用例2
コーヒードリップに市販コーヒー粉末5gを入れ、温度70℃の実施例2で得た活性水を注ぎ、約1分間静置して得た試料を用い、実施例2と同様にしてY成分発光強度を測定した。その結果を表3に示す。なお、比較のために温度70℃の水道水(pH7.2)についての測定結果を併記する。
【0045】
【表3】
Figure 0004203270
【0046】
以上の結果より、本発明方法により得られる活性水は、水道水に比べ、著しく高い抗酸化力を有することが分る。
【0047】
応用例3
活性水を用いてレタスの褐変防止試験を行った。このレタスの褐色反応は、その中に含まれる無色のカテコールなどのポリフェノール類が空気中の酸素などにより酸化されて褐色物質を生成すると考えられる。
活性水としては、参考例で得た活性炭触媒をガラス製カラム(直径100mm、長さ300mm)に充填し、井戸水(pH7.5)を、SV値20で通水したものを用いた。
このようにして得た活性水(18℃)を、カット野菜洗浄機(200リットル洗浄槽4個直列型)に10リットル/分の給水量で各槽ごとの洗浄時間が2分になるように供給して洗浄したのち、500rpmの遠心分離で1分間脱水し、次いで酸素遮断性ナイロンシートで窒素封入し、又は封入せずに包装後、8℃で冷蔵保存した。
このようにして1〜6日間保存したものについて、目視で褐変の有無について観察した結果を表4に示す。なお、比較のために、未処理の井戸水を用いた場合の結果も併記する。
【0048】
【表4】
Figure 0004203270
【0049】
なお、表中の評価記号は以下の意味をもつ。
○:異常なし
△:一部が褐変
×:全体が褐変
【0050】
この表から分るように、井戸水で洗浄したものは3日目に既に褐変が認められるが、活性水で洗浄し、窒素の封入なしに保存したものは6日経過後においても全く褐変しなかった。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明方法により得られた活性水のESRスペクトルパターン。
【図2】 未処理の水道水のESRスぺクトルパターン
【図3】 従来の活性水のESRスペクトルパターン。

Claims (4)

  1. 活性炭に非水溶性第二酸化鉄水和物を磁化処理しながら担持させた活性炭触媒と原料水とを接触させることを特徴とする活性水の製造方法。
  2. 非水溶性第二酸化鉄水和物とともに貴金属触媒を担持させて得た活性炭触媒を用いる請求項1記載の活性水の製造方法。
  3. 活性炭が比表面積200m2/g以上を有する請求項1又は2記載の活性水の製造方法。
  4. 貴金属触媒が、白金、パラジウム又は銀である請求項2記載の活性水の製造方法。
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