JP4202591B2 - 建物用手摺の取付装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、建物に設置する手摺、特に浴室、洗面所、便所等の壁面に設置される建物用手摺に関する。
【0002】
【従来の技術】
浴室、洗面所、便所等において浴槽、洗面設備、便器等の衛生器具に近接した建物壁面に設置される手摺は、特に老人用施設や身体障害者用施設等では重要であるが、前記衛生器具は、湿気や熱等による影響や使用者が直接接触する力学的影響等によって劣化や破損し、屡々衛生器具の修理や新品交換を行う場合が発生する。その際に前記衛生器具に近接して設置される手摺が衛生器具の修理や新品交換の作業に邪魔になり、手摺を一時的に取外して作業を行わなければならない事例が生じる。しかしながら従来製品では、手摺を取外す場合には、手摺ブラケットを取付けた壁面へのアンカー螺子を抜去するのが常套手段であり、前記衛生器具の修理乃至新品交換後手摺を再設置する場合に、使用されていた建物壁の同一アンカー螺子孔を再使用することが考えられるが、アンカー螺子抜去の際に孔壁が崩壊しているので、再設置した手摺の使用中にアンカー螺子が抜出して手摺が脱落する虞がある。手摺脱落の危険性を避けるために別位置にアンカー螺子を移すことは、衛生器具に対する手摺の正規設置位置を変更することになり、不合理であるばかりでなく、建物の壁仕上げ材の補修等手間のかかる作業を行わなければならない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明が解決しようとする課題は、設置時には手摺を建物壁面に取付けるためのアンカー具を通常の取付作業によって設置し、手摺を一時取外す必要のある作業の際には、手摺設置当初に壁面に止着したアンカー具を抜去しないで手摺本体部分を取外すことができ、手摺の再設置時に手摺設置当初のアンカー具をそのまま利用することができる建物用手摺の取付装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、本発明に係る建物用手摺の取付装置は、建物の壁面に並行し略円筒外面をなす把持棒部の端部に、終端において壁面への取付板部が形成されたブラケット部が壁面に向けて曲成され、該取付板部の裏面側には該取付板部表面に通じる壁面へのアンカー具を操作する狭い作業用窓が縦貫された固定座収容凹窟が形成され、該作業用窓の周縁部には該固定座収容凹窟に通じる固定ビス用の基部通孔が穿設されている手摺主体と、該固定座収容凹窟に嵌合する外形を有し、その裏面側に取付金具収容環状凹窟が形成され、中央部表裏方向に壁面へのアンカー具締付筒部が形成されると共に、該取付板部の該基部通孔に符合する中間部通孔が穿設された固定座と、該固定座の該取付金具収容環状凹窟に嵌合する形状を有し、該アンカー具締付筒部に符合する金具通孔が穿設されると共に、該基部通孔および該中間部通孔に符合する固定ビス用螺孔が形成された取付金具とを具備し、該取付金具を該取付金具収容環状凹窟に嵌合した該固定座が該手摺主体における該固定座収容凹窟に嵌合され、固定ビスが該取付板部の該基部通孔から該固定座の該中間部通孔を通過して該取付金具の該固定ビス用螺孔に螺合して締付けられ状態で、該取付板部の該作業用窓を利用して壁面への該アンカー具が該固定座の該アンカー具締付筒部上に締付けられたことを主な特徴とする。
【0005】
また固定座に直接固定ビス用螺孔を設けて部品点数を少ない態様として、本発明にかかる建物用手摺の取付装置は、建物の壁面に並行し略円筒外面をなす把持棒部の端部に、終端において壁面への取付板部が形成されたブラケット部が壁面に向けて曲成され、該取付板部の裏面側には該取付板部表面に通じる壁面へのアンカー具を操作する狭い作業用窓が縦貫された固定座収容凹窟が形成され、該作業用窓の周縁部には該作業用窓を挟んで該固定座収容凹窟に通じる固定ビス用の基部通孔が穿設されている手摺主体と、該固定座収容凹窟に嵌合する外形を有し、表裏方向に該取付板部の該基部通孔に符合する固定ビス用螺孔が設けられると共に、該固定ビス用螺孔の側方に壁面へのアンカー具締付孔が穿設された固定座とを具備し、該固定座が該手摺主体における該固定座収容凹窟に嵌合され、固定ビスが該取付板部の該基部通孔から該固定座の該固定ビス用螺孔に螺合して締付けられた状態で、該取付板部の該作業用窓を利用して壁面への該アンカー具が該固定座の該アンカー具締付孔上に締付けられたことを特徴とする。
【0006】
さらに取付構造が異なる態様として、本発明にかかる建物用手摺の取付装置は、建物の壁面に並行し略円筒外面をなす把持棒部の端部に、終端において壁面への取付板部が形成されたブラケット部が壁面に向って曲成され、該取付板部の裏面側には固定座収容凹窟が形成され、該固定座収容凹窟に於ける該取付板部には壁面へのアンカー具を操作するための該取付板部表面に通じる一対の作業用窓が離間して穿設されると共に、一対の該作業用窓間には該取付板部表面に通じる固定ビス用の基部通孔が穿設されている手摺主体と、該固定座収容凹窟に嵌合する外形を有し、表裏方向に該取付板部の該基部通孔に符合する固定ビス用螺孔が設けられると共に、該固定ビス用螺孔を挟んで該取付板部の一対の該作業用窓に符合し表裏方向に貫通する一対のアンカー具締付孔が穿設された固定座とを具備し、該固定座が該手摺主体における該固定座収容凹窟に嵌合され、固定ビスが該取付板部の該基部通孔から該固定座の該固定ビス用螺孔に螺合して締付けられた状態で、該取付板部の一対の該作業用窓を利用して壁面への一対の該アンカー具が該固定座の一対の該アンカー具締付孔上に締付けられたことを特徴とする。
【0007】
また取付構造が異なる他の態様として、本発明にかかる建物用手摺の取付装置は、建物の壁面に並行し略円筒外面をなす把持棒部の端部に、終端において壁面への取付板部が形成されたブラケット部が壁面に向って曲成され、該取付板部の裏面側には固定座収容凹窟が形成され、該固定座収容凹窟に於ける該取付板部の一側には壁面へのアンカー具を操作するための該取付板部表面に通じる作業用窓が穿設されると共に、該固定座収容凹窟に於ける該取付板部の他側には該取付板部表面に通じる固定ビス用の基部通孔が穿設されている手摺主体と、該固定座収容凹窟に嵌合する外形を有し、一側には該取付板部の該作業用窓に符合し表裏方向に貫通するアンカー具締付孔が穿設されると共に、他側には表裏方向に該取付板部の該基部通孔に符合する固定ビス用螺孔が設けられた固定座とを具備し、該固定座が該手摺主体における該固定座収容凹窟に嵌合され、固定ビスが該取付板部の該基部通孔から該固定座の該固定ビス用螺孔に螺合して締付けられた状態で、該取付板部の該作業用窓を利用して壁面への該アンカー具が該固定座の該アンカー具締付孔上に締付けられたことを特徴とする。
【0008】
さらに取付構造が異なる他の態様として、本発明にかかる建物用手摺の取付装置は、建物の壁面に並行し略円筒外面をなす把持棒部の端部に、終端において壁面への取付板部が形成されたブラケット部が壁面に向って曲成され、該取付板部の裏面側には固定座収容凹窟が形成され、該固定座収容凹窟に於ける該取付板部には壁面へのアンカー具を操作するための該取付板部表面に通じる作業用窓が穿設されると共に、該固定座収容凹窟に於ける内側面には該取付板部外側面に通じる固定ビス用の基部通孔が穿設されている手摺主体と、該固定座収容凹窟に嵌合する外形を有し、該取付板部の該作業用窓に符合し表裏方向に貫通するアンカー具締付孔が穿設されると共に、該基部通孔に符合する固定ビス用螺孔が該アンカー具締付孔と垂直方向に形成された固定座とを具備し、該固定座が該固定座収容凹窟に嵌合され、固定ビスが該取付板部の該基部通孔から該固定座の該固定ビス用螺孔に螺合して締付けられた状態で、該取付板部の該作業用窓を利用して壁面へのアンカー具が該固定座の該アンカー具締付孔上に締付けられたことを特徴とする。
【0009】
また本発明に係る建物用手摺の取付装置は、その手摺主体がガラス繊維で補強した合成樹脂で一体的に成形されていることや、前記把持棒部の両端部に前記ブラケット部が曲成されていて、両端の前記ブラケット部を壁面に取付ける態様を含むことを特徴とする。
【0010】
さらに建物壁面に並行してL字状に配設される建物用手摺においても、手摺隅部および手摺末端部におけるすべてのアンカー具すべてについて、それらを抜去することなく手摺本体部分を取外すことができ、手摺の再設置時に手摺設置当初のアンカー具をそのまま利用することができるように、本発明に係る建物用手摺の取付装置は、建物の壁面に並行してL字状に配設される建物用手摺の交差する手摺隅部および離隔した各手摺末端部における取付装置において、手摺交差隅部では、略円筒外面をなす各把持棒部の近接した各端部が該把持棒部において切断された該手摺主体と、近接する双方の該把持棒部の各端部に挿入して支持する支持突起がそれぞれ直角状外方に突設された隅部支持体部が隅部取付板部上に立設され、該隅部取付板部の裏面側には隅部固定座収容凹窟が形成され、該隅部取付板部から該隅部固定座収容凹窟に通じる隅部固定ビス用の隅部基部通孔が穿設されている隅部ブラケットと、該隅部固定座収容凹窟に嵌合する外形を有し、その裏面側に隅部取付金具収容凹窟が形成され、該隅部取付金具収容凹窪の外側表裏方向に壁面への隅部アンカー具締付孔が穿設されると共に、該隅部取付板部の該隅部基部通孔に符合する隅部中間部通孔が穿設された隅部固定座と、該隅部固定座の該隅部取付金具収容凹窟に嵌合する外形を有し、該隅部基部通孔および該隅部中間部通孔に符合する隅部固定ビス用螺孔が形成された隅部取付金具とを具備し、該隅部取付金具を該隅部取付金具収容凹窟に嵌合した該隅部固定座の該隅部アンカー具締付孔上に壁面への該隅部アンカー具が締付けられ、該隅部ブラケットの該隅部固定座収容凹窟に該隅部固定座が嵌合され、隅部固定ビスが該隅部取付板部の該隅部基部通孔から該隅部固定座の該隅部中間部通孔を通過させて該隅部取付金具の該隅部固定ビス用螺孔に螺合して締付けられ、該各把持棒部の近接する各端部が該隅部ブラケットにおける該隅部支持体部の該支持突起にそれぞれ嵌合固定され、他方、各手摺末端部では、略円筒外面をなす該把持棒部の離隔した端部に、終端において壁面への取付板部が形成されたブラケット部が壁面に向けて曲成され、該取付板部の裏面側には該取付板部上面に通じる壁面へのアンカー具を操作する狭い作業用窓が縦貫された固定座収容凹窟が形成され、該作業用窓の周縁部には該固定座収容凹窟に通じる固定ビス用の基部通孔が穿設されている手摺主体と、該固定座収容凹窟に嵌合する外形を有し、その裏面側に取付金具収容環状凹窟が形成され、中央部表裏方向に壁面へのアンカー具締付筒部が形成されると共に、該取付板部の該基部通孔に符合する中間部通孔が穿設された固定座と、該固定座の該取付金具収容環状凹窟に嵌合する形状を有し、該アンカー具締付筒部に符合する金具通孔が穿設されると共に、該基部通孔および該中間部通孔に符合する固定ビス用螺孔が形成された取付金具とを具備し、該取付金具を該取付金具収容環状凹窟に嵌合した該固定座が該手摺主体における該固定座収容凹窟に嵌合され、固定ビスが該取付板部の該基部通孔から該固定座の該中間部通孔を通過して該取付金具の該固定ビス用螺孔に螺合して締付けられた状態で、該取付板部の該作業用窓を利用して壁面への該アンカー具が該固定座の該アンカー具締付筒部上に締付けられることを特徴とする。
【0011】
また建物壁面に並行してL字状に配設される建物用手摺においても、手摺隅部および手摺末端部におけるすべてのアンカー具すべてについて、それらを抜去することなく手摺本体部分を取外すことができ、手摺の再設置時に手摺設置当初のアンカー具をそのまま利用することができるようにすると共に、固定座に直接固定ビス用螺孔を設けて部品点数を減少させた態様として、本発明に係る建物用手摺の取付装置は、建物の壁面に並行してL字状に配設される建物用手摺の交差する手摺隅部および離隔した各手摺末端部における取付装置において、手摺交差隅部では、略円筒外面をなす各把持棒部の近接した各端部が該把持棒部において切断された該手摺主体と、近接する双方の該把持棒部の各端部に挿入して支持する支持突起がそれぞれ直角状外方に突設された隅部支持体部が隅部取付板部上に立設され、該隅部取付板部の裏面側には隅部固定座収容凹窟が形成され、該隅部取付板部から該隅部固定座収容凹窟に通じる隅部固定ビス用の隅部基部通孔が穿設されている隅部ブラケットと、該隅部固定座収容凹窟に嵌合する外形を有し、表裏方向に該隅部取付板部の該隅部基部通孔に符合する隅部固定ビス用螺孔が設けられると共に、該隅部固定ビス用螺孔の側方に壁面への隅部アンカー具締付孔が穿設された隅部固定座とを具備し、該各把持棒部の近接する各端部が該隅部ブラケットにおける該隅部支持体部の該支持突起にそれぞれ嵌合固定され、該隅部固定座の該隅部アンカー具締付孔上に壁面への該隅部アンカー具が締付けられ、該隅部ブラケットの該隅部固定座収容凹窟に該隅部固定座が嵌合され、隅部固定ビスが該隅部取付板部の該隅部基部通孔から該隅部固定座の該隅部固定ビス用螺孔に螺合して締付けられ、他方、各手摺末端部では、略円筒外面をなす該把持棒部の離隔した端部に、終端において壁面への取付板部が形成されたブラケット部が壁面に向けて曲成され、該取付板部の裏面側には該取付板部上面に通じる壁面への該アンカー具を操作する狭い作業用窓が縦貫された固定座収容凹窟が形成され、該作業用窓の周縁部には該固定座収容凹窟に通じる固定ビス用の基部通孔が穿設されている手摺主体と、該固定座収容凹窟に嵌合する外形を有し、表裏方向に該取付板部の該基部通孔に符合する固定ビス用螺孔が設けられると共に、該固定ビス用螺孔の側方に壁面へのアンカー具締付孔が穿設された固定座とを具備し、該固定座が該手摺主体における該固定座収容凹窟に嵌合され、固定ビスが該取付板部の該基部通孔から該固定座の該固定ビス用螺孔に螺合して締付けられた状態で、該取付板部の該作業用窓を利用して壁面への該アンカー具が該固定座の該アンカー具締付孔上に締付けられたことを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について添付図面を参照して説明する。
図1は本発明に係る建物用手摺における第1の実施形態の斜視図であって、浴室、洗面所、便所等において浴槽、洗面器具、便器等の衛生器具に近接した建物の壁面Wに設置された一般的に補助手摺と称される直線状の建物用手摺が示されている。手摺は壁面Wと並行し略円筒外面をなす把持棒部2の端部に、壁面Wへの取付のためのブラケット部3が一体的に形成された手摺主体1と、ブラケット部3内部に設けられた壁面Wへの取付装置を操作するためにブラケット部3に取外し可能なキャップ4とよりなる。手摺主体1は鉱物繊維を混入した熱可塑性樹脂、特にガラス繊維を混入したナイロン樹脂を射出成形して把持棒部2とブラケット部3とが一体的に製造されるので、充分な耐力を有する製品を容易に得ることができる。図1に示される建物用手摺は把持棒部2の両端部にブラケット部3,3が形成されるので、手摺主体1は全体的に一体的に製造され、防水性が良好で力学的に丈夫な建物用手摺を安価に得ることができる。
【0013】
図2乃至図6は、図1に示された手摺の一端部についての詳細が示されているが、第1の実施形態のみならず、後述する第2の実施形態であるL字状手摺における手摺末端部における詳細も全く同一の構成を有する。手摺主体1において壁面Wと並行し略円筒外面を有する把持棒部2の終端には、先端において壁面Wへの略長円形平面をなす取付板部5が形成されたブラケット部3が壁面Wに向けて曲成されており、また把持棒部2の端部からブラケット部3の全長にわたる外側半周面には、取付板部5を壁面に止着するアンカー具操作用空隙6が凹設されている凸面状凹陥部7が形成されており、凸面状凹陥部7上に手摺の滑らかな外表面を現出するように略円弧状断面で取外し可能なキャップ4が被覆され適宜の係止手段により係着されている。手摺の壁面Wへの設置に使用されるアンカー具には種々な手段が採用されるが、この実施形態では、アンカー螺子8が使用されている。
【0014】
次に本発明の特徴とする壁面Wへの取付装置について説明すると、手摺主体1において取付板部5の裏面側には、取付板部5の表面に通じているアンカー螺子8を操作するための作業用窓9が縦貫された固定座収容凹窟10が形成され、作業用窓9の周縁部にはこの作業用窓9を挟んで一対の基部通孔11,11が穿孔されている。そしてこの固定座収容凹窟10に嵌合される固定座12は、固定座収容凹窟10に嵌合する外形を有し、その裏面側に取付金具収容環状凹窟13が形成され、中央部表裏方向に壁面Wへのアンカー具締付筒部14が形成され、取付板部5の基部通孔11,11に符合する一対の中間部通孔15,15が穿設されている。さらに取付金具収容環状凹窟13に収容される取付金具16は、取付金具収容環状凹窟13に嵌合する形状を有し、アンカー具締付筒部14に符合する金具通孔17が穿設され、基部通孔11,11および中間部通孔15,15に符合する一対の固定ビス用螺孔18,18が形成されている。出荷状態の製品では、取付金具16を取付金具収容環状凹窟13に嵌合した固定座12が手摺主体1における固定座収容凹窟10に嵌合され、固定ビス19,19が取付板部5の基部通孔11,11から固定座12の中間部通孔15,15を通過して取付金具16の固定ビス用螺孔18,18に螺合して締付けられた状態で用意されることが好ましい。
【0015】
図1に示されるような手摺を壁面Wに設置する場合には、キャップ4を外した前記出荷状態の製品の取付板部5を壁面Wの設置個所に当接し、作業用窓9を通じて固定座12のアンカー具締付筒部14をアンカー螺子8の取付位置に合致させた上で、アンカー螺子8を壁面Wに対して締付ける。アンカー具締付筒部14が手摺主体1と一体化された状態で壁面Wに位置決めされ、且つアンカー螺子8が止着されるので、固定座を手摺主体から分離して壁面に取付ける場合のように手摺主体に対するアンカー具の位置の誤りを生じることがなく、アンカー螺子8の締付けは容易である。壁面取付の終了した手摺主体1にはキャップ4を被覆係着して手摺取付作業は終了する。
【0016】
次に、衛生器具の修理や新品交換を行う場合等で、衛生器具に近接して設置される手摺が衛生器具の修理や新品交換の作業に邪魔になり、手摺を一時的に取外す場合には、キャップ4を外した手摺主体1における取付板部5の基部通孔11,11上の固定ビス19,19を緩めて取外し、アンカー螺子8で壁面Wに止着されている固定座12を壁面W上に残留させたまま取付板部5の固定座収容凹窟10から固定座12を脱嵌合させて手摺主体1を取外す。締付けられたアンカー螺子8は壁面Wから抜去されないので、アンカー螺子8の抜去による建物のアンカー具挿入孔壁の崩壊が生じることがない。壁面Wにはわずかに固定座12が残留するのみで衛生器具の修理や新品交換に支障を生じることがない。衛生器具の修理や新品交換が終了して、手摺主体1を壁面に再取付する場合には、最初に壁面Wに止着されている固定座12に対し手摺主体1における固定座収容凹窟10を嵌合させる。最初に手摺を取付けた際に固定座12は手摺主体1の固定座収容凹窟10の位置に自動的に設定されているから、固定座12に対する固定座収容凹窟10の新たな位置決め等は必要なく固定座12の嵌合は容易である。次に固定ビス19,19を取付板部5の基部通孔11,11から固定座12の中間部通孔15,15を通過させて取付金具16の固定ビス用螺孔18に螺合して締付ければ、手摺の再取付が容易に遂行される。
【0017】
なお前記のように別体の取付金具16を使用せず、固定座12自体に固定ビス用螺孔18,18を設けて、直接固定ビス19,19を固定座12に締付ける態様も含まれる。固定座12自体に固定用ビス用螺孔を設けるには、固定座12自体に螺溝を形成する手段や、固定座12にナットを埋込む手段が採用され、固定座12自体に固定ビス用螺孔が設けられる態様では、部品点数を減少させることができる。この場合にアンカー具締付筒部14に相当するアンカー具締付孔は固定ビス用螺孔18,18の側方に穿設される。
【0018】
次に第2の実施形態について説明する。図7に示されるような、壁面Wに並行してL字状に配設される建築用手摺が取付けられる場合でも、同様に衛生器具に近接して設置される手摺が衛生器具の修理や新品交換の作業に邪魔になり、衛生器具の修理や新品交換の際に手摺を一時的に取外して作業を行わなければならない事例が生じる。そこでL字状手摺の両手摺末端部においては、前記した第1の実施形態と同様なアンカー具の抜去による建物のアンカー具挿入孔壁の崩壊が生じることのない手摺の一時的取外しが可能な取付装置を利用すると同時に、一対の把持棒部2、2が交差する手摺隅部においては以下に説明する隅部ブラケット23を使用してアンカー具の抜去による建物のアンカー具挿入孔壁の崩壊が生じることのない手摺の一時的取外しが可能な取付装置を利用して行う。
【0019】
図8乃至図12には、隅部ブラケット23およびそれに関連する部品等の詳細が示されている。図8に示されるように、隅部では各手摺主体1,1の円筒外面をなす各把持棒部2、2の近接した各端部はそのまま切断され、一体的なブラケットは形成されていない。隅部ブラケット23には、これらの把持棒部2,2の各端部に挿入して支持する支持突起24,24がそれぞれ直角状外方に突設された隅部支持体部25が隅部取付板部26上に立設され、隅部取付板部26の裏面側には隅部固定座収容凹窟27が形成され、隅部取付板部26から隅部固定座収容凹窟27に通じる隅部固定ビス28、28を締付けるための隅部基部通孔29,29が斜め方向に穿設されている。また隅部固定座収容凹窟27に収容される隅部固定座30は、隅部固定座収容凹窟27に嵌合する外形を有し、その裏面側に隅部取付金具収容凹窟31が形成され、隅部取付金具収容凹窟31の外側における隅部固定座台部34には表裏方向に壁面Wへの隅部アンカー具締付孔32が穿設されると共に、隅部固定座30の隅部基部通孔29,29に符合する隅部中間部通孔33,33が穿設されている。隅部取付金具収容凹窟31に収容される隅部取付金具35は、隅部取付金具収容凹窟31に嵌合する外形を有し、隅部基部通孔29,29および隅部中間部通孔33,33に符合する隅部固定ビス用螺孔36,36が形成されている。
【0020】
そしてL字状手摺を壁面Wに設置するには、隅部支持体部25における支持突起24,24に双方の手摺主体1,1の切断された把持棒部2,2の端部を挿入して固定した隅部ブラケット23の位置決めから開始される。位置決め後に隅部ブラケット23と分離された隅部固定座30を、隅部ブラケット23の設置位置に対応する位置に取付ける。先ず隅部取付金具35を隅部取付金具収容凹窟31に嵌合した隅部固定座30の隅部アンカー具締付孔32上に壁面Wへの隅部アンカー具である隅部アンカー螺子37が締付けられることにより隅部固定座30が壁面Wに取付けられる。次いで隅部ブラケット23の隅部固定座収容凹窟27に隅部固定座30を嵌合させ、隅部固定ビス28,28を隅部取付板部26の隅部基部通孔29,29から隅部固定座30の隅部中間部通孔33,33を通過させて隅部取付金具35の隅部固定ビス用螺孔36,36に螺合させて締付けられることにより隅部ブラケット23は壁面Wに取付けられる。隅部支持体部25の隅部取付板部26を望む箇所には隅部固定ビス28,28を操作する目的で一対の隅部操作孔38,38が穿設されており、隅部ブラケット23の取付後に隅部操作孔38,38は隅部蓋体39,39によって閉塞される。
【0021】
それぞれの手摺主体1の末端部にはブラケット部3が一体的に形成されているので、前記した第1の実施形態で説明したように、その取付板部5に嵌合されている固定座12におけるアンカー具締付筒部14の位置が自ずから設定される。第1の実施形態における取付作業と同様な作業で、壁面W上の設置位置にアンカー具締付筒部14を合致させて、それぞれのアンカー具締付筒部14にそれぞれアンカー螺子8を締付けて各手摺末端部における手摺の壁面Wへの取付を終了する。このように隅部ブラケット23の取付位置と各手摺主体1,1の長さを設定することによって各手摺末端部の設置位置が自動的に決定されるから、位置決めの手間を減少させることができる。
【0022】
次に、衛生器具の修理や新品交換を行う場合等で、衛生器具に近接して設置されるL字状手摺が衛生器具の修理や新品交換の作業に邪魔になり、L字状手摺を一時的に取外す場合に、各手摺末端部における手摺主体1,1の各ブラケット部3の壁面Wからの取外し作業は、第1の実施形態での作業と同様に行えばよい。隅部において隅部ブラケット23を取外すには、隅部蓋体39,39を外した隅部ブラケット23の隅部操作孔38,38から隅部取付板部26上の隅部固定ビス28,28を緩めて取外し、隅部アンカー螺子37で壁面Wに止着されている隅部固定座30を壁面W上に残留させたまま隅部取付板部26の隅部固定座収容凹窟27から隅部固定座30を脱嵌合させて隅部ブラケット23を取外す。締付けられた隅部アンカー螺子37は壁面Wから抜去されないので、隅部アンカー螺子37の抜去による建物のアンカー具挿入孔壁の崩壊が生じることがない。L字状手摺を取外した壁面Wには、わずかに固定座12と隅部固定座30が残留するのみで衛生器具の修理や新品交換に支障を生じることがない。衛生器具の修理や新品交換が終了して、L字状手摺を壁面に再取付する場合には、隅部においては壁面Wに止着されている隅部固定座30に対し隅部ブラケット23における隅部固定座収容凹窟27を嵌合させ、その後は前記した隅部ブラケットの取付作業と同様な作業を行って再取付を行い、また手摺末端部では第1の実施形態と同様な再取付作業で再取付を行う。最初に手摺を取付けた際に固定座12および隅部固定座30は再設定の位置に既に設定されているから、固定座12および隅部固定座30に対する固定座収容凹窟10および隅部固定座収容凹窟27の新たな位置決め等は必要なく固定座12および隅部固定座30の嵌合は容易に行うことができる。
【0023】
なお前記のように別体の隅部取付金具35を使用せず、隅部固定座30自体に隅部固定ビス用螺孔36,36を設けて、直接隅部固定ビス28,28を隅部固定座30に締付ける態様も含まれる。隅部固定座30自体に隅部固定用ビス用螺孔36を設けるには、隅部固定座30自体に螺溝を形成する手段や、隅部固定座30にナットを埋込む手段等が採用され、隅部固定座30自体に隅部固定ビス用螺孔36が設けられる態様では、部品点数を減少させることができる。隅部アンカー具締付孔32は隅部固定ビス用螺孔36,36の側方に穿設される。
【0024】
図13乃至図15には第3実施形態が示され、この第3実施形態は、第1実施形態と同種の態様であって、把持棒部の端部に、終端において壁面への取付板部が形成されたブラケット部が曲成された取付装置に関する態様である。手摺主体1において壁面Wと並行し略円筒外面を有する把持棒部2の終端には、先端において壁面Wへの略長円形平面をなす取付板部5が形成されたブラケット部3が壁面Wに向けて曲成されており、また把持棒部2の端部からブラケット部3の全長にわたる外側半周面には、取付板部5を壁面に止着するアンカー具操作用空隙6が凹設されている凸面状凹陥部7が形成されており、凸面状凹陥部7上に手摺の滑らかな外表面を現出するように略円弧状断面で取外し可能なキャップ4が被覆され適宜の係止手段により係着されている点では第1実施形態と同様である。第3実施形態での壁面Wへの取付装置について説明すると、手摺主体1において取付板部5の裏面側には、一対のアンカー具であるアンカー螺子8a,8aを操作するための取付板部5の表面に通じている一対の作業用窓9a,9aが離間して、さらに詳細には把持棒部2の長さ方向に離間して穿設された固定座収容凹窟10aが形成され、一対の作業用窓9a,9a間には取付板部5の表面に通じている固定ビス19a用の基部通孔11aが穿孔されている。
【0025】
そしてこの固定座収容凹窟10aに嵌合される固定座12aは、固定座収容凹窟10aに嵌合する外形を有し、表裏方向に取付板部5の基部通孔11aに符合する固定ビス用螺孔18aが設けられると共に、固定ビス用螺孔18aを挟んで取付板部5の一対の作業用窓9a,9aに符合し表裏方向に貫通する一対のアンカー具締付孔41a,41aが穿設されている。出荷状態の製品では、固定座12aが手摺主体1における固定座収容凹窟10aに嵌合され、固定ビス19aが取付板部5の基部通孔11aから固定座12aの固定ビス用螺孔18aに螺合して締付けられた状態で用意されることが好ましい。
【0026】
第3実施形態の手摺を壁面Wに設置する方法も第1実施形態とほぼ同様であって、キャップ4を外した製品の取付板部5を壁面Wの設置個所に当接し、作業用窓9a,9aを通じて固定座12aのアンカー具締付孔41a,41aをアンカー螺子8a,8aの取付位置に合致させた上で、アンカー螺子8a,8aを壁面Wに対して締付ける。アンカー具締付孔41a,41aが手摺主体1と一体化された状態で壁面Wに位置決めされ、且つアンカー螺子8a,8aが止着されるので、固定座を手摺主体から分離して壁面に取付ける場合のように手摺主体に対するアンカー具の位置の誤りを生じることがなく、アンカー螺子8a,8aの締付けは容易である。壁面取付の終了した手摺主体1にはキャップ4を被覆係着して手摺取付作業は終了する。手摺を一時的に取外す場合には、第1実施形態と同様に、キャップ4を外した手摺主体1における取付板部5の基部通孔11a上の固定ビス19aを緩めて取外し、アンカー螺子8a,8aで壁面Wに止着されている固定座12aを壁面W上に残留させたまま取付板部5の固定座収容凹窟10aから固定座12aを脱嵌合させて手摺主体1を取外す。
【0027】
締付けられたアンカー螺子8a,8aは壁面Wから抜去されないので、抜去による建物のアンカー具挿入孔壁の崩壊が生じることがない。壁面Wにはわずかに固定座12aが残留するのみで衛生器具の修理や新品交換に支障を生じることがない。衛生器具の修理や新品交換が終了して、手摺主体1を壁面Wに再取付する場合には、最初に壁面Wに止着されている固定座12aに対し手摺主体1における固定座収容凹窟10aを嵌合させる。最初に手摺を取付けた際に固定座12aは手摺主体1の固定座収容凹窟10aの位置に自動的に設定されているから、固定座収容凹窟10aの新たな位置決め等は必要なく固定座12aへの嵌合は容易である。次に固定ビス19aを取付板部5の基部通孔11aから固定座12aの固定ビス用螺孔18aに螺合して締付ければ、手摺の再取付が容易に遂行される。第3実施形態の取付装置は、一対のアンカー螺子8a,8aが使用されているために、特に壁面Wの下地が比較的に柔らかい材料で構成されている場合でも充分な取付保持力を確保することが可能であり、また壁面Wに固定された固定座12aは回転することがないから、固定座12aが円形でない水平断面を有する場合には、固定座12aと取付けられた手摺主体1の一体性がより増強される。
【0028】
図16乃至図18には第4実施形態が示される。第4実施形態もまた第1実施形態と同種の態様であって、把持棒部の端部に、終端において壁面への取付板部が形成されたブラケット部が曲成された取付装置に関する態様である。手摺主体1において壁面Wと並行し略円筒外面を有する把持棒部2の終端には、先端において壁面Wへの略長円形平面をなす取付板部5が形成されたブラケット部3が壁面Wに向けて曲成されており、また把持棒部2の端部からブラケット部3の全長にわたる外側半周面には、取付板部5を壁面に止着するアンカー具操作用空隙6が凹設されている凸面状凹陥部7が形成されており、凸面状凹陥部7上に手摺の滑らかな外表面を現出するように略円弧状断面で取外し可能なキャップ4が被覆され適宜の係止手段により係着されている点では第1実施形態と同様である。第4実施形態での壁面Wへの取付装置について説明すると、手摺主体1において取付板部5の裏面側には、固定座収容凹窟10bが形成され、固定座収容凹窟10bに於ける取付板部5の一側、さらに詳細には把持棒部2の長さ方向外側には壁面Wへのアンカー具であるアンカー螺子8bを操作するための取付板部5の表面に通じる作業用窓9bが穿設されると共に、固定座収容凹窟10bに於ける取付板部5の他側、さらに詳細には手摺主体1の長さ方向内側には取付板部5の表面に通じている固定ビス19b用の基部通孔11bが穿孔されている。
【0029】
そしてこの固定座収容凹窟10bに嵌合される固定座12bは、固定座収容凹窟10bに嵌合する外形を有し、一側には取付板部5の作業用窓9bに符合し表裏方向に貫通するアンカー具締付孔41bが穿設されると共に、他側には表裏方向に取付板部5の基部通孔11bに符合する固定ビス用螺孔18bが設けられている。出荷状態の製品では、固定座12bが手摺主体1における固定座収容凹窟10bに嵌合され、固定ビス19bが取付板部5の基部通孔11bから固定座12bの固定ビス用螺孔18bに螺合して締付けられた状態で用意されることが好ましい。
【0030】
第4実施形態の手摺を壁面Wに設置する方法も第1実施形態とほぼ同様であって、キャップ4を外した製品の取付板部5を壁面Wの設置個所に当接し、作業用窓9bを通じて固定座12bのアンカー具締付孔41bをアンカー螺子8bの取付位置に合致させた上で、アンカー螺子8bを壁面Wに対して締付ける。アンカー具締付孔41bが手摺主体1と一体化された状態で壁面Wに位置決めされ、且つアンカー螺子8bが止着されるので、固定座を手摺主体から分離して壁面に取付ける場合のように手摺主体に対するアンカー具の位置の誤りを生じることがなく、アンカー螺子8bの締付けは容易である。壁面取付の終了した手摺主体1にはキャップ4を被覆係着して手摺取付作業は終了する。手摺を一時的に取外す場合には、キャップ4を外した手摺主体1における取付板部5の基部通孔11b上の固定ビス19bを緩めて取外し、アンカー螺子8bで壁面Wに止着されている固定座12bを壁面W上に残留させたまま取付板部5の固定座収容凹窟10bから固定座12bを脱嵌合させて手摺主体1を取外す。
【0031】
締付けられたアンカー螺子8bは壁面Wから抜去されないので、抜去による建物のアンカー具挿入孔壁の崩壊が生じることがない。壁面Wにはわずかに固定座12bが残留するのみで衛生器具の修理や新品交換に支障を生じることがない。衛生器具の修理や新品交換が終了して、手摺主体1を壁面Wに再取付する場合には、最初に壁面Wに止着されている固定座12bに対し手摺主体1における固定座収容凹窟10bを嵌合させる。最初に手摺を取付けた際に固定座12bは手摺主体1の固定座収容凹窟10bの位置に自動的に設定されているから、固定座収容凹窟10bの新たな位置決め等は必要なく、固定座12bへの嵌合は容易である。次に固定ビス19bを取付板部5の基部通孔11bから固定座12bの固定ビス用螺孔18bに螺合して締付ければ、手摺の再取付が容易に遂行される。第4実施形態の取付装置は、それぞれ1本の固定用ビス19bとアンカー螺子8bのみの締付けで取付が行われるために施工が簡素化される。
【0032】
図19乃至図21には第5実施形態が示される。第5実施形態も同様に第1実施形態と同種の態様であって、把持棒部の端部に、終端において壁面への取付板部が形成されたブラケット部が曲成された取付装置に関する態様である。手摺主体1において壁面Wと並行し略円筒外面を有する把持棒部2の終端には、先端において壁面Wへの取付板部5が形成されたブラケット部3が壁面Wに向けて曲成されており、また把持棒部2の端部からブラケット部3の全長にわたる外側半周面には、取付板部5を壁面に止着するアンカー具操作用空隙6が凹設されている凸面状凹陥部7が形成されており、凸面状凹陥部7上に手摺の滑らかな外表面を現出するように略円弧状断面で取外し可能なキャップ4が被覆され適宜の係止手段により係着されている点では第1実施形態と同様である。第5実施形態での壁面Wへの取付装置について説明すると、手摺主体1において取付板部5の裏面側には、固定座収容凹窟10cが形成され、固定座収容凹窟10cに於ける取付板部5には壁面Wへのアンカー具であるアンカー螺子8cを操作するための取付板部5の表面に通じる作業用窓9cが穿設されると共に、固定座収容凹窟10cに於いて内側面、さらに詳細には把持棒部2の長さ方向に於ける外側の内側面には取付板部5の外側面に通じる固定ビス19c用の基部通孔11cが穿孔されている。
【0033】
そしてこの固定座収容凹窟10cに嵌合される固定座12cは、固定座収容凹窟10cに嵌合する外形を有し、取付板部5の作業用窓9cに符合し表裏方向に貫通するアンカー具締付孔41cが穿設されると共に、基部通孔11cに符合する固定ビス用螺孔18cがアンカー具締付孔41cと垂直方向に形成されている。出荷状態の製品では、固定座12cが手摺主体1における固定座収容凹窟10cに嵌合され、固定ビス19cが取付板部5の基部通孔11cから固定座12cの固定ビス用螺孔18cに螺合されて締付けられた状態で用意されることが好ましい。
【0034】
第5実施形態の手摺を壁面Wに設置する方法も第1実施形態とほぼ同様であって、キャップ4を外した製品の取付板部5を壁面Wの設置個所に当接し、作業用窓9cを通じて固定座12cのアンカー具締付孔41cをアンカー螺子8cの取付位置に合致させた上で、アンカー螺子8cを壁面Wに対して締付ける。アンカー具締付孔41cが手摺主体1と一体化された状態で壁面Wに位置決めされ、且つアンカー螺子8cが止着されるので、固定座を手摺主体から分離して壁面に取付ける場合のように手摺主体に対するアンカー具の位置の誤りを生じることがなく、アンカー螺子8cの締付けは容易である。壁面取付の終了した手摺主体1にはキャップ4を被覆係着して手摺取付作業は終了する。手摺を一時的に取外す場合には、キャップ4を外した手摺主体1における取付板部5の基部通孔11c上の固定ビス19cを緩めて取外し、アンカー螺子8cで壁面Wに止着されている固定座12cを壁面W上に残留させたまま取付板部5の固定座収容凹窟10cから固定座12cを脱嵌合させて手摺主体1を取外す。
【0035】
締付けられたアンカー螺子8cは壁面Wから抜去されないので、抜去による建物のアンカー具挿入孔壁の崩壊が生じることがない。壁面Wにはわずかに固定座12cが残留するのみで衛生器具の修理や新品交換に支障を生じることがない。衛生器具の修理や新品交換が終了して、手摺主体1を壁面Wに再取付する場合には、最初に壁面Wに止着されている固定座12cに対し手摺主体1における固定座収容凹窟10cを嵌合させる。最初に手摺を取付けた際に固定座12cは手摺主体1の固定座収容凹窟10cの位置に自動的に設定されているから、固定座収容凹窟10cの新たな位置決め等は必要なく、固定座12cへの嵌合は容易である。次に固定ビス19cを取付板部5の基部通孔11cから固定座12cの固定ビス用螺孔18cに螺合して締付ければ、手摺の再取付が容易に遂行される。第5実施形態の取付装置では、固定ビス19cが手摺の引抜き方向と垂直に締付けられているから引抜きに対する耐力を増加させることができると共に、固定座12cの表裏方向にはアンカー具締付孔41cのみ存在するので固定座12cを小型化することが可能であり、同時に取付板部5を含むブラケット部3を小型化することができるから、ブラケット部を小さく見せるデザインが可能である。
【0036】
【発明の効果】
本発明は、次のような効果を奏する。
A.把持棒部の端部に、終端において壁面への取付板部が形成されたブラケット部が曲成された取付装置では、最初に手摺を取付ける場合に、固定座が手摺主体と一体化された状態で用意されるので、固定座を手摺主体から分離して壁面に取付ける場合のように手摺主体に対するアンカー具の位置の誤りを生じることがない。取付板部から作業用窓を通じて固定座のアンカー具締付筒部またはアンカー具締付孔を望むことができ、且つ作業用窓を利用して締付作業を行うことができるから、アンカー具の締付けは容易である。
B.把持棒部の端部に、終端において壁面への取付板部が形成されたブラケット部が曲成された取付装置では、手摺主体を一時的に壁面から取外す場合に、取付板部の基部通孔上の固定ビスを緩めて取外し、アンカー具で壁面に止着されている固定座を壁面上に残留させたまま取付板部の固定座収容凹窟から固定座を脱嵌合させて手摺主体を取外すことができる。したがって締付けられたアンカー具は壁面から抜去されないので、アンカー具の抜去による建物のアンカー具挿入孔壁の崩壊が生じることがない。壁面にはわずかに固定座が残留するのみで衛生器具の修理や新品交換に支障を生じることがない。
【0037】
C.把持棒部の端部に、終端において壁面への取付板部が形成されたブラケット部が曲成された取付装置では、手摺主体を壁面に再取付する場合には、最初に壁面に止着されている固定座に対し手摺主体における固定座収容凹窟を嵌合させる。最初に手摺を取付けた際に固定座は手摺主体の固定座収容凹窟の位置に自動的に設定されているから、固定座の固定座収容凹窟に対する位置決め等は必要とせず固定座の嵌合は容易である。次に固定ビスを取付板部の基部通孔から固定ビス用螺孔に螺合して締付ければ、手摺の再取付が容易に遂行される。
D.把持棒部の端部に、終端において壁面への取付板部が形成されたブラケット部が曲成された取付装置で、一対のアンカー具が使用されている態様では、特に壁面の下地が比較的に柔らかい材料で構成されている場合でも充分な取付保持力を確保することが可能であり、また壁面に固定された固定座は回転することがないから、固定座が円形でない水平断面を有する場合には、固定座と手摺主体の一体性がより増強される。
【0038】
E.把持棒部の端部に、終端において壁面への取付板部が形成されたブラケット部が曲成された取付装置で、それぞれ1本の固定用ビスとアンカー具のみを使用した態様では、締付け操作が少ないために施工が簡素化される。
F.把持棒部の端部に、終端において壁面への取付板部が形成されたブラケット部が曲成された取付装置で、固定ビスが手摺の引抜き方向と垂直に締め付けられている態様では、引抜きに対する耐力を増加させることができると共に、固定座の表裏方向にはアンカー具締付孔のみ存在するので固定座を小型化することが可能であり、同時に取付板部を含むブラケット部を小型化することができるから、ブラケット部を小さく見せるデザインが可能である。
G.把持棒部の両端部に、終端において壁面への取付板部が形成されたブラケット部が曲成された取付装置では、手摺主体のすべてを一体的に製造され、力学的に丈夫な建築用手摺を安価に製造することができる。
【0039】
H.L字状手摺における隅部ブラケットを使用する取付装置では、隅部ブラケットを一時的に壁面から取外す場合に、隅部取付板部の隅部基部通孔上の隅部固定ビスを緩めて取外し、隅部アンカー具で壁面に止着されている隅部固定座を壁面上に残留させたまま隅部取付板部の隅部固定座収容凹窟から隅部固定座を脱嵌合させて隅部ブラケットを取外すことができる。したがって締付けられた隅部アンカー具は壁面から抜去されないので、隅部アンカー具の抜去による建物の隅部アンカー具挿入孔壁の崩壊が生じることがない。壁面にはわずかに隅部固定座が残留するのみで衛生器具の修理や新品交換に支障を生じることがない。L字状手摺の末端部における取付装置を一時的に壁面から取外す場合は、前記B.のとおり壁面には固定座のみしか残留しないから、L字状手摺全体として近接する衛生器具の修理や新品交換に支障を生じることがない。
I.L字状手摺における隅部ブラケットを使用する取付装置では、隅部ブラケットを壁面に再取付する場合には、最初に壁面に止着されている隅部固定座に対し隅部ブラケットにおける隅部固定座収容凹窟を嵌合させる。最初に手摺を取付けた際に隅部固定座は隅部ブラケットの隅部固定座収容凹窟の位置に自動的に設定されているから、隅部固定座の隅部固定座収容凹窟に対する位置決め等は必要とせず隅部固定座の嵌合は容易である。次に隅部固定ビスを隅部取付金具の隅部固定ビス用螺孔に螺合して締付ければ、隅部ブラケットの再取付が容易に遂行される。
J.手摺主体は、無機繊維を混入して補強された合成樹脂によって一体的に成形されるので、充分な耐力を有する製品を容易に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す斜視図である。
【図2】第1実施形態の取付装置を示す分解斜視図である。
【図3】図2とは異なる方向から見た取付装置の分解斜視図である。
【図4】第1実施形態の取付状態における取付装置の断面図である。
【図5】第1実施形態の取付装置の底面図である。
【図6】第1実施形態の手摺主体取外し時の取付装置を示す断面図である。
【図7】本発明の第2実施形態を示す斜視図である。
【図8】第2実施形態における隅部ブラケットの分解斜視図である。
【図9】図8とは異なる方向から見た隅部ブラケットの分解斜視図である。
【図10】第2実施形態の取付装置における隅部ブラケットの底面図である。
【図11】同様に隅部ブラケットの隅部固定ビス締付け箇所における断面図である。
【図12】同様に隅部ブラケットに収容される隅部固定座の取付状態を示す断面図である。
【図13】第3実施形態の取付装置を示す分解斜視図である。
【図14】第3実施形態の取付状態における取付装置の断面図である。
【図15】第3実施形態の取付装置の底面図である。
【図16】第4実施形態の取付装置を示す分解斜視図である。
【図17】第4実施形態の取付状態における取付装置の断面図である。
【図18】第4実施形態の取付装置の底面図である。
【図19】第5実施形態の取付装置を示す分解斜視図である。
【図20】第5実施形態の取付状態における取付装置の断面図である。
【図21】第5実施形態の取付装置の底面図である。
【符号の説明】
1 手摺主体
2 把持棒部
3 ブラケット部
5 取付板部
8、8a、8b、8c アンカー具
9、9a、9b、9c 作業用窓
10、10a、10b、10c 固定座収容凹窟
11、11a、11b、11c 基部通孔
12、12a、12b、12c 固定座
13 取付金具収容環状凹窟
14 アンカー具締付筒部
15 中間部通孔
16 取付金具
17 金具通孔
18、18a、18b、18c 固定ビス用螺孔
19、19a、19b、19c 固定ビス
23 隅部ブラケット
24 支持突起
25 隅部支持体部
26 隅部取付板部
27 隅部固定座収容凹窟
28 隅部固定ビス
29 隅部基部通孔
30 隅部固定座
31 隅部取付金具収容凹窟
32 隅部アンカー具締付孔
33 隅部中間部通孔
35 隅部取付金具
36 隅部固定ビス用螺孔
37 隅部アンカー具
41a、41b、41c アンカー具締付孔

Claims (9)

  1. 建物の壁面に並行し略円筒外面をなす把持棒部の端部に、終端において壁面への取付板部が形成されたブラケット部が壁面に向けて曲成され、該取付板部の裏面側には該取付板部表面に通じる壁面へのアンカー具を操作する狭い作業用窓が縦貫された固定座収容凹窟が形成され、該作業用窓の周縁部には該固定座収容凹窟に通じる固定ビス用の基部通孔が穿設されている手摺主体と、該固定座収容凹窟に嵌合する外形を有し、その裏面側に取付金具収容環状凹窟が形成され、中央部表裏方向に壁面へのアンカー具締付筒部が形成されると共に、該取付板部の該基部通孔に符合する中間部通孔が穿設された固定座と、該固定座の該取付金具収容環状凹窟に嵌合する形状を有し、該アンカー具締付筒部に符合する金具通孔が穿設されると共に、該基部通孔および該中間部通孔に符合する固定ビス用螺孔が形成された取付金具とを具備し、該取付金具を該取付金具収容環状凹窟に嵌合した該固定座が該手摺主体における該固定座収容凹窟に嵌合され、固定ビスが該取付板部の該基部通孔から該固定座の該中間部通孔を通過して該取付金具の該固定ビス用螺孔に螺合して締付けられた状態で、該取付板部の該作業用窓を利用して壁面へのアンカー具が該固定座の該アンカー具締付筒部上に締付けられたことを特徴とする建物用手摺の取付装置。
  2. 建物の壁面に並行し略円筒外面をなす把持棒部の端部に、終端において壁面への取付板部が形成されたブラケット部が壁面に向けて曲成され、該取付板部の裏面側には該取付板部表面に通じる壁面へのアンカー具を操作する狭い作業用窓が縦貫された固定座収容凹窟が形成され、該作業用窓の周縁部には該作業用窓を挟んで該固定座収容凹窟に通じる固定ビス用の基部通孔が穿設されている手摺主体と、該固定座収容凹窟に嵌合する外形を有し、表裏方向に該取付板部の該基部通孔に符合する固定ビス用螺孔が設けられると共に、該固定ビス用螺孔の側方に壁面へのアンカー具締付孔が穿設された固定座とを具備し、該固定座が該手摺主体における該固定座収容凹窟に嵌合され、固定ビスが該取付板部の該基部通孔から該固定座の該固定ビス用螺孔に螺合して締付けられた状態で、該取付板部の該作業用窓を利用して壁面への該アンカー具が該固定座の該アンカー具締付孔上に締付けられたことを特徴とする建物用手摺の取付装置。
  3. 建物の壁面に並行し略円筒外面をなす把持棒部の端部に、終端において壁面への取付板部が形成されたブラケット部が壁面に向って曲成され、該取付板部の裏面側には固定座収容凹窟が形成され、該固定座収容凹窟に於ける該取付板部には壁面へのアンカー具を操作するための該取付板部表面に通じる一対の作業用窓が離間して穿設されると共に、一対の該作業用窓間には該取付板部表面に通じる固定ビス用の基部通孔が穿設されている手摺主体と、該固定座収容凹窟に嵌合する外形を有し、表裏方向に該取付板部の該基部通孔に符合する固定ビス用螺孔が設けられると共に、該固定ビス用螺孔を挟んで該取付板部の一対の該作業用窓に符合し表裏方向に貫通する一対のアンカー具締付孔が穿設された固定座とを具備し、該固定座が該手摺主体における該固定座収容凹窟に嵌合され、固定ビスが該取付板部の該基部通孔から該固定座の該固定ビス用螺孔に螺合して締付けられた状態で、該取付板部の一対の該作業用窓を利用して壁面への一対の該アンカー具が該固定座の一対の該アンカー具締付孔上に締付けられたことを特徴とする建物用手摺の取付装置。
  4. 建物の壁面に並行し略円筒外面をなす把持棒部の端部に、終端において壁面への取付板部が形成されたブラケット部が壁面に向って曲成され、該取付板部の裏面側には固定座収容凹窟が形成され、該固定座収容凹窟に於ける該取付板部の一側には壁面へのアンカー具を操作するための該取付板部表面に通じる作業用窓が穿設されると共に、該固定座収容凹窟に於ける該取付板部の他側には該取付板部表面に通じる固定ビス用の基部通孔が穿設されている手摺主体と、該固定座収容凹窟に嵌合する外形を有し、一側には該取付板部の該作業用窓に符合し表裏方向に貫通するアンカー具締付孔が穿設されると共に、他側には表裏方向に該取付板部の該基部通孔に符合する固定ビス用螺孔が設けられた固定座とを具備し、該固定座が該手摺主体における該固定座収容凹窟に嵌合され、固定ビスが該取付板部の該基部通孔から該固定座の該固定ビス用螺孔に螺合して締付けられた状態で、該取付板部の該作業用窓を利用して壁面への該アンカー具が該固定座の該アンカー具締付孔上に締付けられたことを特徴とする建物用手摺の取付装置。
  5. 建物の壁面に並行し略円筒外面をなす把持棒部の端部に、終端において壁面への取付板部が形成されたブラケット部が壁面に向って曲成され、該取付板部の裏面側には固定座収容凹窟が形成され、該固定座収容凹窟に於ける該取付板部には壁面へのアンカー具を操作するための該取付板部表面に通じる作業用窓が穿設されると共に、該固定座収容凹窟に於ける内側面には該取付板部外側面に通じる固定ビス用の基部通孔が穿設されている手摺主体と、該固定座収容凹窟に嵌合する外形を有し、該取付板部の該作業用窓に符合し表裏方向に貫通するアンカー具締付孔が穿設されると共に、該基部通孔に符合する固定ビス用螺孔が該アンカー具締付孔と垂直方向に形成された固定座とを具備し、該固定座が該手摺主体における該固定座収容凹窟に嵌合され、固定ビスが該取付板部の該基部通孔から該固定座の該固定ビス用螺孔に螺合して締付けられた状態で、該取付板部の該作業用窓を利用して壁面へのアンカー具が該固定座の該アンカー具締付孔上に締付けられたことを特徴とする建物用手摺の取付装置。
  6. 前記手摺主体は、無機繊維を混入して補強された合成樹脂によって一体的に成形されることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項記載の建物用手摺の取付装置。
  7. 前記把持棒部の両端側に同一の取付装置が設けられていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項記載の建物用手摺。
  8. 建物の壁面に並行してL字状に配設される建物用手摺の交差する手摺隅部および離隔した各手摺末端部における取付装置において、手摺交差隅部では、略円筒外面をなす各把持棒部の近接した各端部が該把持棒部において切断された該手摺主体と、近接する双方の該把持棒部の各端部に挿入して支持する支持突起がそれぞれ直角状外方に突設された隅部支持体部が隅部取付板部上に立設され、該隅部取付板部の裏面側には隅部固定座収容凹窟が形成され、該隅部取付板部から該隅部固定座収容凹窟に通じる隅部固定ビス用の隅部基部通孔が穿設されている隅部ブラケットと、該隅部固定座収容凹窟に嵌合する外形を有し、その裏面側に隅部取付金具収容凹窟が形成され、該隅部取付金具収容凹窟の外側表裏方向に壁面への隅部アンカー具締付孔が穿設されると共に、該隅部取付板部の該隅部基部通孔に符合する隅部中間部通孔が穿設された隅部固定座と、該隅部固定座の該隅部取付金具収容凹窟に嵌合する外形を有し、該隅部基部通孔および該隅部中間部通孔に符合する隅部固定ビス用螺孔が形成された隅部取付金具とを具備し、該各把持棒部の近接する各端部が該隅部ブラケットにおける該隅部支持体部の該支持突起にそれぞれ嵌合固定され、該隅部取付金具を該隅部取付金具収容凹窟に嵌合した該隅部固定座の該隅部アンカー具締付孔上に壁面への該隅部アンカー具が締付けられ、該隅部ブラケットの該隅部固定座収容凹窟に該隅部固定座が嵌合され、隅部固定ビスが該隅部取付板部の該隅部基部通孔から該隅部固定座の該隅部中間部通孔を通過させて該隅部取付金具の該隅部固定ビス用螺孔に螺合して締付けられ、他方、各手摺末端部では、略円筒外面をなす該把持棒部の離隔した端部に、終端において壁面への取付板部が形成されたブラケット部が壁面に向けて曲成され、該取付板部の裏面側には該取付板部上面に通じる壁面への該アンカー具を操作する狭い作業用窓が縦貫された固定座収容凹窟が形成され、該作業用窓の周縁部には該固定座収容凹窟に通じる固定ビス用の基部通孔が穿設されている手摺主体と、該固定座収容凹窟に嵌合する外形を有し、その裏面側に取付金具収容環状凹窟が形成され、中央部表裏方向に壁面へのアンカー具締付筒部が形成されると共に、該取付板部の該基部通孔に符合する中間部通孔が穿設された固定座と、該固定座の該取付金具収容環状凹窟に嵌合する形状を有し、該アンカー具締付筒部に符合する金具通孔が穿設されると共に、該基部通孔および該中間部通孔に符合する固定ビス用螺孔が形成された取付金具とを具備し、該取付金具を該取付金具収容環状凹窟に嵌合した該固定座が該手摺主体における該固定座収容凹窟に嵌合され、固定ビスが該取付板部の該基部通孔から該固定座の該中間部通孔を通過して該取付金具の該固定ビス用螺孔に螺合して締付けられた状態で、該取付板部の該作業用窓を利用して壁面への該アンカー具が該固定座の該アンカー具締付筒部上に締付けられることを特徴とする建物用手摺の取付装置。
  9. 建物の壁面に並行してL字状に配設される建物用手摺の交差する手摺隅部および離隔した各手摺末端部における取付装置において、手摺交差隅部では、略円筒外面をなす各把持棒部の近接した各端部が該把持棒部において切断された該手摺主体と、近接する双方の該把持棒部の各端部に挿入して支持する支持突起がそれぞれ直角状外方に突設された隅部支持体部が隅部取付板部上に立設され、該隅部取付板部の裏面側には隅部固定座収容凹窟が形成され、該隅部取付板部から該隅部固定座収容凹窟に通じる隅部固定ビス用の隅部基部通孔が穿設されている隅部ブラケットと、該隅部固定座収容凹窟に嵌合する外形を有し、表裏方向に該隅部取付板部の該隅部基部通孔に符合する隅部固定ビス用螺孔が設けられると共に、該隅部固定ビス用螺孔の側方に壁面への隅部アンカー具締付孔が穿設された隅部固定座とを具備し、該各把持棒部の近接する各端部が該隅部ブラケットにおける該隅部支持体部の該支持突起にそれぞれ嵌合固定され、該隅部固定座の該隅部アンカー具締付孔上に壁面への該隅部アンカー具が締付けられ、該隅部ブラケットの該隅部固定座収容凹窟に該隅部固定座が嵌合され、隅部固定ビスが該隅部取付板部の該隅部基部通孔から該隅部固定座の該隅部固定ビス用螺孔に螺合して締付けられ、他方、各手摺末端部では、略円筒外面をなす該把持棒部の離隔した端部に、終端において壁面への取付板部が形成されたブラケット部が壁面に向けて曲成され、該取付板部の裏面側には該取付板部上面に通じる壁面への該アンカー具を操作する狭い作業用窓が縦貫された固定座収容凹窟が形成され、該作業用窓の周縁部には該固定座収容凹窟に通じる固定ビス用の基部通孔が穿設されている手摺主体と、該固定座収容凹窟に嵌合する外形を有し、表裏方向に該取付板部の該基部通孔に符合する固定ビス用螺孔が設けられると共に、該固定ビス用螺孔の側方に壁面へのアンカー具締付孔が穿設された固定座とを具備し、該固定座が該手摺主体における該固定座収容凹窟に嵌合され、固定ビスが該取付板部の該基部通孔から該固定座の該固定ビス用螺孔に螺合して締付けられた状態で、該取付板部の該作業用窓を利用して壁面への該アンカー具が該固定座の該アンカー具締付孔上に締付けられたことを特徴とする建物用手摺の取付装置。
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