JP4202494B2 - 可変容量型ポンプ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車のパワーステアリング装置等に用いられる可変容量型ポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動車の油圧パワーステアリング装置で操舵力をアシストするために、特開平8-200239号公報に記載の如くの可変容量型ポンプが提案されている。この従来の可変容量型ポンプは、自動車のエンジンで直接回転駆動されるものであり、図6に示す如く、ポンプケーシング1に移動変位可能に嵌装されたカムリング2内にロータ3を設け、カムリング2とロータ3の外周部との間にポンプ室4を形成している。
【0003】
そして、この従来技術では、カムリング2をポンプケーシング1内で移動変位可能とし、且つポンプ室4の容積が最大となるような付勢力をばね5によりカムリング2に付与するとともに、カムリング2とポンプケーシング1との間に第1と第2の流体圧室6A、6Bを分割形成し、両流体圧室6A、6Bに作用する圧力の差圧によりカムリング2を前記付勢力に抗して移動させ、ポンプ室4の容積を変化させて吐出流量を制御可能とする吐出流量制御装置を有している。これにより、この可変容量型ポンプでは、回転数が低い自動車の停車時や低速走行時には大きな操舵アシスト力が得られるように吐出流量を大とし、回転数の高い高速走行時には操舵アシスト力を小さくするように吐出流量を一定量以下に制御し、パワーステアリング装置に要求される操舵アシスト力を発生可能としている。
【0004】
そして、この従来技術の吐出流量制御装置は、ポンプの吐出通路に可変オリフィス7を設け、可変オリフィス7通過前の一部の流体を切換弁8を介して第1流体圧室6Aに、可変オリフィス7通過後の全流体を第2流体圧室6B経由でパワーシリンダ側に供給可能としている。尚、可変オリフィス7はポンプの回転数が高くなるに従って、その絞り度が高くなるように設定されている。また、切換弁8はポンプの回転初期には閉じ、その後開くように設定されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
然しながら、従来技術には以下の問題点がある。
▲1▼第1流体圧室6Aに流体を導く切換弁として、ポンプの吐出圧力により移動せしめられるプランジャを用いる等、装置構成が複雑である。
【0006】
▲2▼ポンプからパワーシリンダ側に供給される吐出流量の全流量が第2流体圧室6Bを経由するものであるから、車輪が道路の縁石から横力を受けるキックバック等の不測の操舵反力がパワーシリンダに作用したとき、パワーシリンダ側から逆流する油の全部がそのまま第2流体圧室6Bに流入するものとなる。これにより、カムリングの不測の移動変位、ひいてはポンプ室の不測の容積変化を招き、操舵安定性を損なう。
【0007】
▲3▼ポンプからパワーシリンダ側に供給される吐出流量の全流量が、可変オリフィス7を通過して第2流体圧室6Bに供給されるものであるから、ポンプの回転に伴う吐出流量の変動が全部第2流体圧室6Bに作用し、然も可変オリフィス7の絞り度が低いポンプの低回転時にはその変動がそのまま第2流体圧室6Bに作用するものとなる。これにより、ポンプの吐出流量の変動(脈動)に起因する振動をカムリングに生じさせ、ひいてはポンプ室の容積変化の制御を不安定とし、操舵安定性を損なう。
【0008】
本発明の課題は、可変容量型ポンプにおいて、装置構成を簡素にしながら、ポンプ室の容積を安定的に変化せしめることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の本発明は、ポンプケーシングに挿入されるポンプ軸に固定されて回転駆動されるとともに、多数のベーンを溝に収容して半径方向に移動可能としてなるロータと、ポンプケーシングに嵌装され、ロータの外周部との間にポンプ室を形成するカムリングと、カムリングをポンプケーシング内で移動変位可能とし、且つポンプ室の容積が最大となるような付勢力をカムリングに付与するとともに、カムリングとポンプケーシングとの間に第1と第2の流体圧室を分割形成し、両流体圧室に作用する圧力の差圧によりカムリングを前記付勢力に抗して移動させ、ポンプ室の容積を変化させて吐出流量を制御可能とする吐出流量制御装置とを有してなる可変容量型ポンプにおいて、前記吐出流量制御装置は、ポンプの吐出通路に固定オリフィスを設け、固定オリフィス通過前の一部の流体を第1絞りを介して第1流体圧室に、固定オリフィス通過後の一部の流体を第2絞りを介して第2流体圧室に導くとともに、第1流体圧室を可変オリフィスを介してポンプの吸込側に連通し、該可変オリフィスの絞り度をポンプの回転数が高くなるに従って高くしてなるようにしたものである。
【0010】
請求項2の本発明は、請求項1に記載の本発明において更に、前記可変オリフィスが、カムリング側に設けた第1流体圧室との連通路と、ポンプケーシング側に設けた吸込側との連通路の接続域に設けられ、カムリングの移動変位に応じて絞り度を変えるようにしたものである。
【0011】
請求項3の本発明は、請求項2に記載の本発明において更に、前記可変オリフィスが、先端の尖ったノッチ状であるようにしたものである。
【0012】
【作用】
請求項1の本発明によれば下記▲1▼〜▲4▼の作用がある。
▲1▼ポンプの吐出通路に設けられる固定オリフィスと、固定オリフィス前後の一部の流体を第1流体圧室と第2流体圧室のそれぞれに導く第1絞りと第2絞りと、第1流体圧室を吸込側に連通する可変オリフィスにより、ポンプ室の容積をポンプ回転数に応じて変化させて吐出流量を制御可能とした。従って、装置構成を簡素化できる。
【0013】
▲2▼ポンプから供給される吐出流量の一部だけを、然も第1絞りと第2絞りを介して第1流体圧室と第2流体圧室に導くものであり、例えば油圧パワーステアリング装置において、車輪が道路の縁石から横力を受けるキックバック等の不測の操舵反力がパワーシリンダに作用したとき、パワーシリンダから逆流する油の全部がそのまま第1流体圧室もしくは第2流体圧室に流入することがない。これにより、カムリングの不測の移動変位、ひいてはポンプ室の不測の容積変化を招くことがない。
【0014】
▲3▼ポンプから供給される吐出流量の一部だけを、然も第1絞りと第2絞りを介して第1流体圧室と第2流体圧室に導くものであり、ポンプの回転に伴う吐出流量の変動(脈動)が全部そのまま第1流体圧室もしくは第2流体圧室に作用することがない。これにより、ポンプの吐出流量の変動に起因する振動をカムリングに生じさせることがなく、ひいてはポンプ室の容積変化の制御を安定化できる。
【0015】
▲4▼高圧側の第1流体圧室を可変オリフィスにより減圧し、且つその可変オリフィスの絞り度をポンプ回転数に応じて変化させて吐出流量を制御可能とした。従って、ポンプの回転数に対する可変オリフィスの絞り度の変化を変更することにより、ポンプの流量特性を簡易に変更できる。
【0016】
請求項2の本発明によれば下記▲5▼の作用がある。
▲5▼可変オリフィスが、カムリング側に設けた第1流体圧室との連通路と、ポンプケーシング側に設けた吸込側との連通路の接続域に設けられるようにしたから、当該オリフィスの絞り度をカムリングの移動により簡易に可変にできる。
【0017】
請求項3の本発明によれば下記▲6▼の作用がある。
▲6▼可変オリフィスが先端の尖ったノッチ状であるものとすることにより、ポンプ回転数が高くなるに従ってオリフィスの開口をノッチの尖り状先端部側だけに減縮していくものとすることができ、当該オリフィスの絞り度を簡易に可変にできる。
【0018】
【発明の実施の形態】
図1は可変容量型ポンプを示す模式図、図2は可変容量型ポンプを示す断面図、図3は可変容量型ポンプを示す回路図、図4は可変オリフィスを示す拡大図、図5は可変容量型ポンプのポンプ回転数と吐出流量との関係を示す特性線図、図6は従来例を示す模式図である。
【0019】
可変容量型ポンプ10は、自動車の油圧パワーステアリング装置の油圧発生源となるベーンポンプであり、図1に示す如く、リザーバ101の作動流体を吸込んでこれを吐出する。ポンプ10より吐出された作動流体は、パワーシリンダの側に供給される。
【0020】
このとき、ポンプ10は、図1、図2に示す如く、ポンプケーシング11に挿入されるポンプ軸12にセレーションにより固定されて回転駆動されるロータ13を有している。ポンプケーシング11は、フロントケーシング11Aとリアケーシング11Bをボルトで一体化して構成され、軸受15A、15Bを介してポンプ軸12を支持している。ポンプ軸12は、自動車のエンジンで直接回転駆動可能とされている。
【0021】
ロータ13は周方向の多数位置のそれぞれに設けた溝16にベーン17を収容し、各ベーン17を溝16に沿う半径方向に移動可能としている。
【0022】
ポンプケーシング11のフロントケーシング11Aには、プレッシャプレート18、アダプタリング19が積層状態で嵌着され、これらは支点ピン21によって周方向に位置決めされた状態でリアケーシング11Bにより側方から固定保持されている。支点ピン21の一端はリアケーシング11Bに装着固定されている。
【0023】
ポンプケーシング11に固定されている上述のアダプタリング19にはカムリング22が嵌装されている。カムリング22は、ロータ13とある偏心量をもってロータ13を囲み、ロータ13の外周部との間にポンプ室23を形成する。そして、ポンプ室23のロータ回転方向上流側には、リアケーシング11Bに設けた吸込ポート24が開口し、この吸込ポート24にはケーシング11Bに設けた吸込通路25を介してポンプ9の吸込口26が連通せしめられている。他方、ポンプ室23のロータ回転方向下流側には、プレッシャプレート18に設けた吐出ポート27が開口し、この吐出ポート27にはケーシング11Aに設けた吐出通路28を介してポンプ10の吐出口29が連通せしめられている。
【0024】
これにより、可変容量型ポンプ10にあっては、ポンプ軸12によってロータ13を回転駆動し、ロータ13のベーン17が遠心力とベーンの背圧溝16の圧力でカムリング22に押し付けられて回転するとき、ポンプ室23のロータ回転方向上流側では隣り合うベーン17間とカムリング22とが囲む容積を回転とともに拡大して作動流体を吸込ポート24から吸込み、ポンプ室23のロータ回転方向下流側では隣り合うゲート17間とカムリング22とが囲む容積を回転とともに減縮して作動流体を吐出ポート27から吐出する。
【0025】
然るに、可変容量型ポンプ10は、下記の如くの吐出流量制御装置40を有している。
【0026】
吐出流量制御装置40は、ポンプケーシング11に固定されている上述のアダプタリング19の鉛直最下部に前述の支点ピン21を載置し、カムリング22の鉛直最下部をこの支点ピン21に支持し、カムリング22をアダプタリング19内で揺動変位可能としている。そして、吐出流量制御装置40は、フロントケーシング11Aに螺着されるキャップ41によりバックアップされているスプリング42により、ポンプ室23の容積が最大となるような付勢力をカムリング22に付与可能としている。
【0027】
また、吐出流量制御装置40は、カムリング22とアダプタリング19との間に第1と第2の流体圧室44A、44Bを分割形成している。即ち、第1流体圧室44Aと第2流体圧室44Bは、カムリング22とアダプタリング19の間で、支点ピン21と、その軸対象位置に設けたシール材45とで分割される。
【0028】
また、吐出流量制御装置40は、フロントケーシング11Aの吐出通路28の中間部に固定オリフィス46(メータリングオリフィス)を設け、固定オリフィス46を通過する前の一部の流体を分岐路47Aから第1絞り48Aを介して第1流体圧室44Aに、固定オリフィス46を通過した後の一部の流体を分岐路47Bから第2絞り48Bを介して第2流体圧室44Bに導くこととしている。
【0029】
また、吐出流量制御装置40は、第1流体圧室44Aを可変オリフィス51を介して、カバー11Bに設けてある連通路52から吸込通路25に連通し、可変オリフィス51の絞り度をポンプ10の回転数が高くなるに従って高くなるように設定してある。このとき、可変オリフィス51は、カムリング22に設けた第1流体圧室44Aとの連通路53(絞り53Aを有する)と、カバー11B側に設けた上述の吸込通路25との連通路52の接続域に設けられる。可変オリフィス51は、先端の尖ったノッチ状をなし(図4)、ポンプ10の回転数が高くなるに従い、ポンプ室23の容積を減縮するように移動するカムリング22の移動に応じて、連通路52との連通面積を小、換言すれば絞り度を高くするようになっている。
【0030】
従って、吐出流量制御装置40を備えたポンプ10の吐出流量特性は以下の如くである(図5)。
【0031】
(1) A〜B
ポンプ10の回転数が低いエンジンの始動時からアイドリング状態までの領域では、ポンプ室23から吐出された吐出流体の固定オリフィス46における圧力損失は未だ小さく、第1絞り48Aから第1流体圧室44Aに及ぶ圧力と第2絞り48Bから第2流体圧室44Bに及ぶ圧力の差圧は小さく、カムリング22はスプリング42に付勢された原状態を維持する。このため、ポンプ10の吐出流量は、回転数に比例して増加する。
【0032】
(2) B〜C
ポンプ10の回転数の増加により、ポンプ室23からの吐出流量が多くなると、固定オリフィス46における圧力損失が大きくなり、第1絞り48Aから第1流体圧室44Aに及ぶ圧力と第2絞り48Bから第2流体圧室44Bに及ぶ圧力の差圧が大きくなり、カムリング22はこの差圧により移動し、ポンプ室23の容積を徐々に減縮していく。従って、ポンプ10の吐出流量は、回転数の増加に対し、回転数の増加による流量増加分と、ポンプ室23の容積減縮による流量減少分とを相殺し、一定の大流量を維持させることができる。
【0033】
尚、この段階では、第1流体圧室44Aを減圧する可変オリフィス51の絞り度は低く、可変オリフィス51は第1流体圧室44Aと第2流体圧室44Bの圧力差を緩和し、ポンプ室23の容積減縮による流量減少度合を比較的小とする。
【0034】
(3) C〜D
ポンプ10の回転数が継続して更に増加し、カムリング22が更に移動すると、第1流体圧室44Aを減圧する可変オリフィス51の絞り度が高くなり、可変オリフィス51は第1流体圧室44Aと第2流体圧室44Bの圧力差をより高め、ポンプ室23の容積減縮による流量減少分を大とし、ポンプ10の吐出流量を低減する。
【0035】
(4) D〜E
ポンプ10の回転数が一定値を超える自動車の高速運転域に達すると、カムリング22が移動限に達し、ポンプ室23の容積は最小になる。ポンプ10の吐出流量は、固定オリフィス46の存在により、一定の小流量を維持するものとなる。
【0036】
従って、本実施形態によれば、以下の作用がある。
▲1▼ポンプ10の吐出通路28に設けられる固定オリフィス46と、固定オリフィス46前後の一部の流体を第1流体圧室44Aと第2流体圧室44Bのそれぞれに導く第1絞り48Aと第2絞り48Bと、第1流体圧室44Aを吸込側に連通する可変オリフィス51により、ポンプ室23の容積をポンプ回転数に応じて変化させて吐出流量を制御可能とした。従って、装置構成を簡素化できる。
【0037】
▲2▼ポンプ10からパワーシリンダ側に供給される吐出流量の一部だけを、然も第1絞り48Aと第2絞り48Bを介して第1流体圧室44Aと第2流体圧室44Bに導くものであり、車輪が道路の縁石から横力を受けるキックバック等の不測の操舵反力がパワーシリンダに作用したとき、パワーシリンダから逆流する油の全部がそのまま第1流体圧室44Aもしくは第2流体圧室44Bに流入することがない。これにより、カムリング22の不測の移動変位、ひいてはポンプ室23の不測の容積変化を招くことがなく、操舵安定性を向上できる。
【0038】
▲3▼ポンプ10から供給される吐出流量の一部だけを、然も第1絞り48Aと第2絞り48Bを介して第1流体圧室44Aと第2流体圧室44Bに導くものであり、ポンプ10の回転に伴う吐出流量の変動(脈動)が全部そのまま第1流体圧室44Aもしくは第2流体圧室44Bに作用することがない。これにより、ポンプ10の吐出流量の変動に起因する振動をカムリング22に生じさせることがなく、ひいてはポンプ室23の容積変化の制御を安定化し、操舵安定性を向上できる。
【0039】
▲4▼高圧側の第1流体圧室44Aを可変オリフィス51により減圧し、且つその可変オリフィス51の絞り度をポンプ回転数に応じて変化させて吐出流量を制御可能とした。従って、ポンプ10の回転数に対する可変オリフィス51の絞り度の変化を変更することにより、ポンプ10の流量特性を簡易に変更できる。
【0040】
▲5▼可変オリフィス51が、カムリング22側に設けた第1流体圧室44Aとの連通路53と、ポンプケーシング11A側に設けた吸込側との連通路52の接続域に設けられるようにしたから、当該オリフィス51の絞り度をカムリング22の移動により簡易に可変にできる。
【0041】
▲6▼可変オリフィス51が先端の尖ったノッチ状であるものとすることにより、ポンプ回転数が高くなるに従ってオリフィス51の開口をノッチの尖り状先端部側だけに減縮していくものとすることができ、当該オリフィス51の絞り度を簡易に可変にできる。
【0042】
以上、本発明の実施の形態を図面により詳述したが、本発明の具体的な構成はこの実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。例えば、本発明の実施において、ポンプ10が備えた吐出流量制御装置40はそれらの構成を多様に変形できる。可変オリフィス51はノッチ状に限らず、多様な形態を採用でき、結果として、ポンプ10の流量特性を多様に変形できる。
【0043】
また、本発明は油圧パワーステアリング装置以外の各種機器に適用できる。
【0044】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、可変容量型ポンプにおいて、装置構成を簡素にしながら、ポンプ室の容積を安定的に変化せしめることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は可変容量型ポンプを示す模式図である。
【図2】図2は可変容量型ポンプを示す断面図である。
【図3】図3は可変容量型ポンプを示す回路図である。
【図4】図4は可変オリフィスを示す拡大図である。
【図5】図5は可変容量型ポンプのポンプ回転数と吐出流量との関係を示す特性線図である。
【図6】図6は従来例を示す模式図である。
【符号の説明】
10 可変容量型ポンプ
11 ポンプケーシング
12 ポンプ軸
13 ロータ
16 溝
17 ベーン
21 支点ピン
22 カムリング
23 ポンプ室
24 吸込ポート
25 吸込通路
27 吐出ポート
28 吐出通路
40 吐出流量制御装置
44A 第1流体圧室
44B 第2流体圧室
46 固定オリフィス
48A 第1絞り
48B 第2絞り
51 可変オリフィス
52、53 連通路

Claims (3)

  1. ポンプケーシングに挿入されるポンプ軸に固定されて回転駆動されるとともに、多数のベーンを溝に収容して半径方向に移動可能としてなるロータと、
    ポンプケーシングに嵌装され、ロータの外周部との間にポンプ室を形成するカムリングと、
    カムリングをポンプケーシング内で移動変位可能とし、且つポンプ室の容積が最大となるような付勢力をカムリングに付与するとともに、カムリングとポンプケーシングとの間に第1と第2の流体圧室を分割形成し、両流体圧室に作用する圧力の差圧によりカムリングを前記付勢力に抗して移動させ、ポンプ室の容積を変化させて吐出流量を制御可能とする吐出流量制御装置とを有してなる可変容量型ポンプにおいて、
    前記吐出流量制御装置は、
    ポンプの吐出通路に固定オリフィスを設け、固定オリフィス通過前の一部の流体を第1絞りを介して第1流体圧室に、固定オリフィス通過後の一部の流体を第2絞りを介して第2流体圧室に導くとともに、
    第1流体圧室を可変オリフィスを介してポンプの吸込側に連通し、該可変オリフィスの絞り度をポンプの回転数が高くなるに従って高くしてなることを特徴とする可変容量型ポンプ。
  2. 前記可変オリフィスが、カムリング側に設けた第1流体圧室との連通路と、ポンプケーシング側に設けた吸込側との連通路の接続域に設けられ、カムリングの移動変位に応じて絞り度を変える請求項1記載の可変容量型ポンプ。
  3. 前記可変オリフィスが、先端の尖ったノッチ状である請求項2記載の可変容量型ポンプ。
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