JP4201234B2 - 船外機のシフトショック軽減制御方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ドッグクラッチによりエンジン側とプロペラ側を接続するシフト変換機構を備えた船外機において、シフトINの瞬間に発生するショックを軽減するためのエンジン運転制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
小型船舶に搭載される船外機では、機体上部のトップカウリング内に駆動源となるエンジンが設置され、機体下部のロアーケースに推進器となるプロペラが装着されていて、エンジンのクランク軸に連結されたドライブシャフトと、プロペラの回転軸であるプロペラシャフトとの間に、動力の伝達をニュートラルと前進と後進の何れかに切り換えるためのシフト変換機構が設置されている。
【0003】
このシフト変換機構では、ドライブシャフトの下端に固定した駆動ギアに、プロペラシャフト上に回動自在に配置した前進ギアと後進ギアをそれぞれ噛合させ、前進ギアと後進ギアの間に配置したドッグクラッチをニュートラルと前進と後進の何れかの位置にシフトさせることにより、ドライブシャフトと連動して回転する前進ギア又は後進ギアの回転を、ドッグクラッチを介して、選択的にプロペラシャフトに伝達させる(或いは全く伝達させない)ようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記のようなシフト変換機構を備えた船外機では、通常、エンジンからプロペラまでの動力系統に滑りクラッチをもたず、シフト変換機構でのエンジン側とプロペラ側の接続がドッグクラッチを介して瞬時に行われるため、エンジンをアイドリングしている状態で、シフトをニュートラルから前進(又は後進)にシフトINした瞬間、停止状態であったプロペラがプロペラシャフトも含めて急激に回転を始めることによるショックが発生することとなり、特に、エンジン回転力が安定している4サイクルエンジンでは、そのようなシフトショックが顕著なものとなる。
【0005】
このシフトショックを軽減するために、通常のアイドル回転速度を低く設定することで、シフトINする時のエンジン回転力が低くなるようにしておくことも考えられるが、アイドル回転速度をあまり低く設定すると、例えば、船を減速するためにアイドル運転にして進行方向とは逆転側にシフトINした際に、プロペラからエンジンに逆伝達されるエンジン回転方向とは逆方向の回転力によりエンストが発生し易くなるというような問題が起きることから、通常のアイドル回転速度をあまり低く設定することはできない。
【0006】
本発明は、上記のような問題の解消を課題とするものであり、具体的には、ドッグクラッチによりエンジン側とプロペラ側を接続するシフト変換機構を備えた船外機において、通常のアイドル回転速度を低く設定することなく、シフトINの瞬間に発生するショックを軽減することができるようにすることを課題とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記のような課題を解決するために、ドッグクラッチによりエンジン側とプロペラ側を接続するシフト変換機構を備えた船外機において、ドッグクラッチが前進ギアに噛み込む前進位置とドッグクラッチが後進ギアに噛み込む後進位置との間のニュートラル領域における中心部をニュートラル位置と定めて、エンジンがアイドリング状態でシフトがニュートラル位置にある状態から、シフトがニュートラル位置から外れることを検知したら、エンジン回転速度を低下させるように制御し、ドッグクラッチが前進ギアか後進ギアの何れかに噛み込んでシフトINしたことを検知したら、前記のエンジン回転速度を低下させる制御を解除するようにしたことを特徴とするものである。
【0008】
上記のような船外機のシフトショック軽減制御方法によれば、アイドル回転速度を通常より低く設定しなくても、シフトINする直前には、エンジン回転速度が通常よりも低下していることで、シフトINの際に発生するショックが低く抑えられ、また、シフトINすると、少なくとも元に戻るまでエンジン回転速度が上昇することで、エンジン回転速度が低下し過ぎたり、エンストが発生したりするのが防止される。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の船外機のシフトショック軽減制御方法の実施形態について図面に基づいて説明する。
【0010】
図1は、本発明のシフトショック軽減制御方法が適用される船外機の一例について概略的に示すもので、船外機1は、スイベルブラケット2により水平方向で回動可能に支持され、スイベルブラケット2の上部が水平方向のチルト軸3によりクランプブラケット4に対して上下方向で回動可能に支持され、クランプブラケット4が船体の後尾板に着脱可能に固定されることで、船体に対して水平方向(操舵方向)と上下方向(チルト方向)のそれぞれに回動可能な状態で取り付けられる。
【0011】
船外機1のハウジングは、トップカウリング5とアッパケース6とロアケース7とで構成されており、機体上部のトップカウリング5内には、駆動源となるエンジン8がそのクランク軸の軸線が上下方向となるように設置され、機体下部のロアケース7の下部後側には、推進器となるプロペラ9が回転自在に装着されていて、トップカウリング5とロアケース7の間のアッパーケース6内には、エンジン8内で使用された潤滑オイルを一時貯留するためのオイルパン11が設置され、オイルパン11の下方に、エンジン8から延びる排気管12の末端から排出された排気ガスを下方のロアーケース7内にまで導くための排気通路13が設置されている。
【0012】
また、エンジン8のクランク軸下端に連結される動力伝達用のドライブシャフト14が、オイルパン11や排気通路13と隔離された状態で、上下方向にアッパケース6内を通ってロアケース7内にまで延びており、このドライブシャフト14に対して、エンジン8に冷却水を送給するためのウォーターポンプ15が、ロアーケース7の近傍でドライブシャフト14の回転力により駆動されるように設置されている。
【0013】
ロアケース7内には、プロペラ9の回転軸であるプロペラシャフト16が水平方向に通されており、ロアーケース7内に延ばされたドライブシャフト14の下端は、ベベルギア17a,17b,17cとドッグクラッチ17dによるシフト変換機構17を介してプロペラシャフト16に連係されていて、ドライブシャフト14と平行に上下方向に延びるシフトロッド18の回動によりシフト変換機構17を作動させることで、ニュートラルか前進か後進かの何れかに随時変換した状態で、ドライブシャフト14からプロペラシャフト16に回転力が伝達される(ニュートラルでは伝達されない)。
【0014】
すなわち、このシフト変換機構17は、ドライブシャフト14の下端に固定した駆動ギア17aに、プロペラシャフト16上に回動自在に配置した前進ギア17bと後進ギア17cをそれぞれ噛合させ、プロペラシャフト16に対して摺動自在で回動不能に設置したドッグクラッチ17dを、前進ギア17bと後進ギア17cの間に配置して、シフトロッド18の回動(シフトロッド下端のカム面の回動)に連動させてドッグクラッチ17dをプロペラシャフト16上で摺動させるようにしたものである。
【0015】
そのようなシフト変換機構17により、運転者がリモコンレバー操作でシフトロッド18をその軸周りに回動させることでドッグクラッチ17dを移動させて、前進ギア17bと後進ギア17cの何れかに噛合させるか、或いは、その中間部で何れとも噛合させないようにすることで、ドライブシャフト14の回転を前進ギア17bか後進ギア17cの何れかを介してプロペラシャフト16に伝達させるか、或いは、ドライブシャフト14の回転をプロペラシャフト16に伝達させないニュートラルの状態となるようにしている。
【0016】
上記のような船外機1について、図2は、シフト変換機構17を作動させるためのシフトロッド18の上端部に連係されるシフト操作用リンク機構を上方から見た状態を示すものであり、図3は、トップカウリング5内に設置されているエンジン8の制御系統を示すものである。
【0017】
シフトロッド18の上端部に連係されるシフト操作用リンク機構については、図2に示すように、シフトロッド18の上端部に一体的に固定されている連結レバー部18aと、位置が固定されたスライダー保持枠19bの枠内に摺動自在に設けられたスライダー19aとを、連結ロッド19cを介して可動的に連結すると共に、運転者が操作するシフト操作レバー(図示せず)から延びるシフトワイヤー20の末端をスライダー19aに連結したものである。
【0018】
そのようなシフト操作用リンク機構により、運転者がシフト操作レバー(図示せず)を操作すると、シフトワイヤー20を介して、スライダー保持枠19b内でスライダー19aがニュートラル位置Nと前進位置Fと後進位置Rの何れかに移動するのに連れ、連結ロッド19cと連結レバー部18aを介して、シフトロッド18が回動されることとなり、それによって、既に述べたように、図1に示した船外機1のシフト変換機構17のドッグクラッチ17dが移動して、シフトが変換されることとなる。
【0019】
なお、本実施形態では、このシフト操作用リンク機構に対し、シフト変換状態を検出するためのシフトセンサーとなるニュートラルスイッチ33が、スライダー保持枠19bのニュートラル位置N(前進に噛み込む前進位置Fと後進に噛み込む後進位置Rとの間のニュートラル領域における中心部)に対応して設置されており、このニュートラルスイッチ33は、ニュートラル位置Nにスライダー19aが位置するとONとなり、スライダー19aのニュートラル位置Nから外れると(前進位置Fや後進位置Rに入っていないニュートラル状態であっても)OFFとなる。
【0020】
トップカウリング5内に設置されているエンジン8は、燃料噴射式4サイクル多気筒エンジンであって、図3に示すように、サージタンク(図示せず)から点火プラグ22を備えた燃焼室23に至る吸気管24の途中にスロットルバルブ25や燃料インジェクター26が配設されており、スロットル開度センサー31がスロットルバルブ25の回動軸に対して設置され、エンジン回転数センサー(パルサーコイル)32がクランク軸の周囲に設置されていると共に、シフトロッド18の上端部に対して、上記のようにシフト変換状態を検出するためのシフトセンサー(ニュートラルスイッチ)33が設置されている。
【0021】
なお、その他のセンサーとして、エンジン温度を検出するための温度センサー34、スロットルバルブよりも下流側で吸気管内の気圧を検出するための吸気圧センサー35、燃焼ガスの酸素濃度を検出するためのO2 センサー36、潤滑オイルの温度や圧力を検出するための油温センサー37や油圧センサー38、大気圧を検出するための大気圧センサー39、船外機の傾斜角度を検出するためのトリムセンサー40等がそれぞれ適所に設置されている。
【0022】
それらの各センサーは、CPUやタイマーおよびRAMとROMからなる記憶部等を内蔵したECU(エンジンコントロールユニット)30にそれぞれ接続されており、ECU30では、各センサーから入力される検出データーと記憶部に予め記憶させた各マップとに基づいてCPUで演算処理がなされ、その結果が制御信号としてECU30から点火プラグ22や燃料インジェクター26に向けて出力されている。
【0023】
図4は、上記のような船外機1によって実施される本発明のシフトショック軽減制御方法の一実施形態についての概略をフローチャートにより示すものであり、図5は、そのようなシフトショック軽減制御方法で使用されるニュートラルスイッチのON/OFFとシフト位置の関係を示すものであり、また、図6(A)(B)は、本発明のシフトショック軽減制御方法を実施した場合とそうでない場合とのシフトショックの比較を示すものである。
【0024】
本発明のシフトショック軽減制御方法は、停止状態であったプロペラ(及びプロペラシャフト)がシフトINした瞬間に急激に回転を始めることにより発生するショックを軽減するためのものであり、そのため、本実施形態では、図4に示すように、現時点でのエンジンのアイドリング状態(エンジンがアイドル運転でシフトがニュートラル位置)がそれまでに所定時間以上継続していたかどうかを判定して、所定時間以上継続していない場合には、この制御を行わないようにしている。
【0025】
すなわち、例えば、航走している船を減速するためにエンジンをアイドル運転にして進行方向とは逆転側にシフトINするような場合には、逆転側にシフトINする前にシフトは一旦ニュートラル位置に戻されるが、そのような場合にこのシフトショック軽減制御を行うと、プロペラ(及びプロペラシャフト)が船体の進行により未だ回転している状態では、エンジン回転速度の低下によりエンストが発生する虞があるからである。
【0026】
そのような虞を回避するために、本実施形態では、上記のようにエンジンのアイドリング状態が所定時間以上継続しているときにのみこの制御を行うようにしているが、そのような方法以外の方法として、エンジンがアイドリング状態であっても、船速が有る(船体が所定速度以上で進行している)と判定される場合には、この制御を行わないようにすることで、同様な効果を得ることができる。
【0027】
その場合の船速の有無の判定については、船外機1にスピードセンサーを取り付けて実際の船体の走行速度の検出することで判定するようにしても良いが、エンジン回転数が設定値以上、或いは、スロットル開度が設定値以上の状態が、所定時間以上継続している場合には、船速有りとして判定することもできる。
【0028】
上記のようにエンジンのアイドリング状態が所定時間以上継続している(或いは船速が無い)と判定される時点で、シフトがニュートラル位置から外れることを検知したら、点火時期を遅角させることで、エンジン回転速度を低下させるように制御し、その後で所定時間内にシフトINしたことを検知したら、少なくとも前記の制御を解除して、点火時期を少なくとも元の状態以上に進角させることで、エンジン回転速度を少なくとも元に戻る(元の状態に戻すか、或いはそれ以上の状態とする)まで上昇させるように制御する。
【0029】
なお、本実施形態では、エンジン回転速度を制御するために、上記のように点火時期(点火タイミング)を制御しているが、そのような方法に限らず、例えば、(1)短時間点火を停止する、(2)点火を間引きする、(3)短時間インジェクターからの燃料噴射を停止する、(4)インジェクターからの燃料噴射を間引きする、等の適宜の制御方法によりエンジン回転速度を制御することが可能である。
【0030】
また、本実施形態では、シフトセンサーとして、図2および図5に示すように、スライダー19aがニュートラル位置N(前進に噛み込む前進位置Fと後進に噛み込む後進位置Rとの間のニュートラル領域における中心部)に位置するとONとなり、スライダー19aがニュートラル位置Nから外れると(前進位置Fや後進位置Rに未だ入っていない状態であっても)OFFとなるようなニュートラルスイッチ33を使用している。
【0031】
そのため、シフトがニュートラル位置から外れることは、ニュートラルスイッチ33がONからOFFに変わることで検知できるものの、シフトINしたこと(前進位置F又は後進位置Rに入った時点)については、ニュートラルスイッチ33によっては検知することができない。
【0032】
そこで、シフトINの検知については、前進ギア又は後進ギアとドッグクラッチが噛合するシフトINの時点では、エンジン側とプロペラ側が接続されることにより、エンジン回転速度(エンジン回転数)が更に低下することから、エンジン回転数センサーの信号により、ある回転速度以下で急激な回転速度低下を検知したらシフトINされたと判定するようにしている。
【0033】
しかしながら、シフトがニュートラル位置から外れることを検知したり、シフトINしたことを検知したりするには、上記の実施形態に示したような検知手段及び方法に限らず、例えば、ニュートラル位置と前進位置と後進位置のそれぞれにポジションスイッチを設けたシフトポジションスイッチや、或いは、シフトストロークセンサー等の適宜のシフトセンサー(なお、シフトセンサーはシフト変換機構17の部分に設置しても良い)を使用することで、エンジン回転数センサーの検知によることなく、シフトセンサーのみによって、シフトがニュートラル位置から外れることを検知すると共にシフトINしたことを検知することも可能である。
【0034】
上記のような本実施形態の船外機のシフトショック軽減制御方法によれば、アイドル回転速度を通常より低く設定しなくても、プロペラ(及びプロペラシャフト)が停止状態でエンジンが回転しているアイドリング状態(エンジンがアイドル運転でシフトがニュートラル位置)から、前進(又は後進)にシフトINされるときには、エンジン回転速度を通常のアイドル回転速度よりも低下させていることから、図6(A)に示した通常のエンジン運転の場合と比べて、図6(B)に示すように、シフトINの際にプロペラ(及びプロペラシャフト)が瞬間に急激に回転を始めることにより発生するショックを低く抑えることができる。
【0035】
また、シフトINした後では、少なくとも元に戻る(元の状態に戻すか、或いはそれ以上の状態とする)まで点火時期を制御していることにより、エンジン回転速度が低下し過ぎるのを防止することができ、エンストが発生するのを防止することができる。
【0036】
なお、本実施形態では、シフトがニュートラル位置から外れることをニュートラルスイッチにより検知し、シフトINしたことをエンジン回転数センサーによるエンジン回転速度の低下の状態から検知するようにしていることで、シフトセンサーを簡単な構造のニュートラルスイッチで済ますことができる。
【0037】
また、本実施形態では、シフトショック軽減制御を、エンジンのアイドリング状態が所定時間以上続いたときにのみ行うか、或いは、船速があると判定されるときには行わないようにしているため、例えば、船を減速するためにエンジンをアイドル運転して直ちに進行方向とは逆転側にシフトINするような際に、このシフトショック軽減制御が行なわれることでエンストが発生するというような不都合が生じることはない。
【0038】
以上、本発明の船外機のシフトショック軽減制御方法の一実施形態について説明したが、本発明は、上記のような実施形態に限定されるものではなく、例えば、上記の実施形態では燃料噴射式4サイクル多気筒エンジンに対して適用されており、そのようなエンジン回転数が安定した4サイクルにおいてシフトショック軽減の効果は顕著であるが、必ずしもそのような4サイクルエンジンに限らずその他の船外機用エンジンについても適用可能である等、適宜変更可能なものである。
【0039】
【発明の効果】
以上説明したような本発明の船外機のシフトショック軽減制御方法によれば、通常のアイドル回転速度を低く設定することなく、シフトINする前のエンジン回転速度を低くすることができて、シフトINの瞬間に発生するショックを軽減することができると共に、シフトINした後でエンジン回転速度が低下し過ぎたり、エンストが発生したりするのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシフトショック軽減制御方法を実施するための船外機の一例を示す側面図。
【図2】図1に示した船外機においてシフトロッドの上端部に連係されるシフト操作用リンク機構を示す上面図。
【図3】図1に示した船外機に設置されているエンジンの制御系統を示す説明図。
【図4】本発明の船外機のシフトショック軽減制御方法についての概略を示すフローチャート。
【図5】図4に示したシフトショック軽減制御方法を実施するために使用されるニュートラルスイッチのON/OFFとシフト位置の関係を示す説明図。
【図6】船外機のシフトショックについて、(A)通常のエンジン運転の場合、および(B)本発明のシフトショック軽減制御方法を実施した場合のそれぞれについて示す説明図。
【符号の説明】
1 船外機
8 エンジン
9 プロペラ
17 シフト変換機構
17d ドッグクラッチ

Claims (5)

  1. ドッグクラッチによりエンジン側とプロペラ側を接続するシフト変換機構を備えた船外機において、ドッグクラッチが前進ギアに噛み込む前進位置とドッグクラッチが後進ギアに噛み込む後進位置との間のニュートラル領域における中心部をニュートラル位置と定めて、エンジンがアイドリング状態でシフトがニュートラル位置にある状態から、シフトがニュートラル位置から外れることを検知したら、エンジン回転速度を低下させるように制御し、ドッグクラッチが前進ギアか後進ギアの何れかに噛み込んでシフトINしたことを検知したら、前記のエンジン回転速度を低下させる制御を解除するようにしたことを特徴とする船外機のシフトショック軽減制御方法。
  2. シフトがニュートラル位置に位置するとONとなり、シフトがニュートラル位置から外れるとOFFになるニュートラルスイッチを使用して、シフトがニュートラル位置から外れることをニュートラルスイッチにより検知すると共に、前進位置又は後進位置にシフトINしたことを、エンジン回転速度の低下の状態から検知するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の船外機のシフトショック軽減制御方法。
  3. シフト変換機構のドッククラッチが、軸周りに回動するシフトロッドの回動に連動して移動するものであり、シフトロッドの上端部に固定された連結レバー部と、位置が固定された枠内に摺動自在に設けられたスライダーとが、連結ロッドを介して可動的に連結されているのに対して、上記のニュートラルスイッチは、シフトのニュートラル位置に相当するスライダーの位置でONとなり、その位置からスライダーが外れるとOFFになるように、スライダーに対応して設けられていることを特徴とする請求項2に記載の船外機のシフトショック軽減制御方法。
  4. エンジンのアイドリング状態が所定時間以上続いたときにのみ、上記のようなエンジン回転速度を低下させる制御を行うようにしたことを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の船外機のシフトショック軽減制御方法。
  5. 船速があると判定されるときは、上記のようなエンジン回転速度を低下させる制御を行わないようにしたことを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の船外機のシフトショック軽減制御方法。
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