JP4201069B2 - ジャンクションボックス - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は自動車用ワイヤハーネスに接続するジャンクションボックスに関し、特に、回路数が増大しても薄型化および小型化を図れるようにするものである。
【0002】
【従来の技術】
近時、自動車に搭載される電装品の急増に伴い、自動車用電気接続箱、特に、ジャンクションボックスの内部に収容される回路が急増し、高密度で分岐回路を形成するために、部品点数が非常に多くなり、組み立て手数も非常にかかるようになっている。
【0003】
自動車用電気接続箱のうち、図11に示すジャンクションボックス1では、アッパーケース2とロアケース3の間に絶縁板4A〜4Eを介在させてバスバー5A〜5Dを積層配置している。上記アッパーケース2にはコネクタ収容部2a、リレー収容部2b、ヒューズ収容部2cを設け、これら収容部にコネクタ6、リレー7、ヒューズ8を装着して、これらの端子と上記バスバーから突設したタブと直接あるいは中継端子を介して接続させている。また、ロアケース3にもコネクタ収容部3aを設けて、バスバーのタブ5aを突出してコネクタと接続している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記ジャンクションボックス1では、回路数の増大に応じてバスバーの面積および積層数が増加し、ジャンクションボックスが大型化する問題がある。また、アッパーケースとロアケースの両方にコネクタ収容部、リレー収容部、ヒューズ収容部を設けて、ジャンクションボックスの上下両面にコネクタ、リレー、ヒューズと内部回路とを接続させる構成とした場合、アッパーケースあるいはロアケースの一方側にのみ設けた場合と比較して、ジャンクションボックスの面積の増大を抑制することはできる。
【0005】
しかしながら、上下対向位置にコネクタ収容部とリレー収容部あるいはヒューズ収容部を設けると、バスバーより屈折するタブが重なり展開できないために、他層のバスバーにタブを設ける必要があり、バスバーの層数が増加する原因となる。このように、バスバーの層数が増加すると、ジャンクションボックスが高さが大となって大型化する問題がある。
【0006】
さらに、ジャンクションボックス内のバスバーにコネクタ、ヒューズおよびリレーに接続する構成としているため、ヒューズ、リレーと内部回路との接続が変わる仕様変更が生じた場合に、内部回路の全体を変更しなければならず、回路変更に容易に対応出来ない問題があった。
【0007】
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、ジャンクションボックス内に収容するバスバーの層数を増加を抑制して、ジャンクションボックスの薄型化を図ることが出来るようにし、かつ、回路変更にも容易に対応できるようにすることを課題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は、ジャンクションボックスのアッパーケースとロアケース内に設ける内部回路を、コネクタ接続回路部、ヒューズ接続回路部、リレー接続回路部に分割し、
上記コネクタ接続回路部は、コネクタに接続されるコネクタ用バスバーを絶縁板上に配列したコネクタモジュールに設け、上記バスバーの端部に上記ヒューズ接続回路部およびリレー接続回路部のバスバーとの溶接部を設け、
上記ヒューズ接続回路部とリレー接続回路部とは、上記コネクタモジュールの絶縁板とは別の絶縁板上にヒューズ用バスバー、リレー用バスバーをそれぞれ配列したヒューズモジュールとリレーモジュールとに設け、上記バスバーの端部に上記コネクタ用バスバーとの溶接部を設け、
または、上記ヒューズ接続回路部とリレー接続回路部とは、上記コネクタモジュールの絶縁板とは別の絶縁板上にヒューズ用バスバーとリレー用バスバーとを配列したヒューズ・リレー複合モジュールに設け、上記バスバーの端部に上記コネクタ用バスバーとの溶接部を設け、
上記コネクタモジュールの上記コネクタ用バスバーの溶接部と、上記ヒューズモジュールおよびリレーモジュールまたは上記ヒューズ・リレー複合モジュールの上記ヒューズ用バスバーおよびリレー用バスバーの溶接部とを溶接し、
かつ、上記アッパーケースとロアケースの少なくとも一方に設けたコネクタ収容部に上記コネクタ用バスバーの端子を直接あるいは中継端子を介して配置すると共に、上記ヒューズモジュールのヒューズ用バスバー、リレーモジュールのリレー用バスバー、または上記ヒューズ・リレー複合モジュールのヒューズ用バスバーとリレー用バスバーに設けた端子部を、アッパーケースとロアケースの少なくとも一方に設けたヒューズ収容部、リレー収容部に配置していることを特徴とするジャンクションボックスを提供している。
【0009】
上記のように、本発明のジャンクションボックスでは、コネクタを介して外部電線と接続するコネクタ接続回路と、ヒューズ接続回路およびリレー接続回路をを分割して、コネクタモジュール、ヒューズモジュール、リレーモジュールとして別個に設けている。即ち、コネクタ接続用のベース回路用バスバーと、ヒューズ用バスバーと、リレー用バスバーとを分割して設けている。
【0010】
従来は1つの導電板を打ち抜いて、コネクタ接続回路、ヒューズ接続回路、リレー接続回路を設けると共に上記各回路にはコネクタ接続用のタブ、ヒューズ接続用のタブ、リレー接続用のタブを設けていたため、回路の取り回しが複雑となり、その結果、バスバーの面積が増大すると共に、バスバーが多層化していた。これに対して、本発明では、コネクタ接続用バスバー、ヒューズ接続用バスバー、リレー接続用バスバーを分割して、別個の導電板から打ち抜き、かつ、別の位置に配置しているため、タブが重なることはなく、よって、バスバーの多層化が抑制され、ジャンクションボックスを薄型化することができる。かつ、各バスバーの回路取り回しも簡単となるため、夫々のバスバー面積が縮小でき、その結果、バスバーを分割しても、全体としてのバスバー面積を縮小でき、ジャンクションボックスの面積増大も抑制することができる。
【0011】
さらに、コネクタモジュール、ヒューズモジュール、リレーモジュールを別体として設けているため、コネクタ回路、ヒューズ回路、リレー回路のいずれかに仕様変更があれば、変更のあったコネクタモジュール、ヒューズモジュール、リレーモジュールのみを変更すればよく、仕様変更に容易に対応することができる。
【0012】
上記アッパーケースあるいは/およびロアケースに設けたコネクタ収容部に上記コネクタ用バスバーの端子を直接あるいは中継端子を介して配置すると共に、上記ヒューズモジュールのヒューズ用バスバーあるいは/およびリレーモジュールのリレー用バスバーに設けた端子部を、アッパーケースあるいは/およびロアケースに設けたヒューズ収容部、リレー収容部に配置している。
【0013】
即ち、上記各コネクタモジュール、ヒューズモジュール、リレーモジュールは共通のアッパーケースとロアケースからなるケース内に組みつけて収容するため、スペースを取らず、かつ、各モジュールの構造も簡単にすることができる。該アッパーケースとロアケースの内部では、例えば、コネクタモジュールの一側上部にヒューズモジュールを配置すると共に、該ヒューズモジュール配置位置と直交方向のコネクタモジュールの一側部にリレーモジュールを配置している。
【0014】
上記ヒューズ用バスバーおよびリレー用バスバーは、ヒューズの各端子、リレーの各端子とそれぞれ接続するバスバーを個別に設けている。
また、上記ヒューズ用バスバー、リレー用バスバーは、絶縁板に固定する水平部から屈折させて端子部を設け、該端子部の先端に圧接溝を設け、該端子部をアッパーケースあるいは/およびロアケースに設けたヒューズ収容部、リレー収容部に嵌合するヒューズ、リレーの端子を圧接接続させる形状としている。また、ヒューズ用バスバー、リレー用バスバーの他端は上記溶接タブとして、コネクタ用バスバーの溶接タブと接合して溶接接続している。該構成とすると、ヒューズ用バスバー、リレー用バスバーをそれぞれヒューズ、リレーを中継端子を用いずに接続させることができる。
【0015】
上記ヒューズモジュールあるいは/およびリレーモジュールのバスバーの先端の溶接タブは各モジュールの絶縁板の対向する二辺より並列に突出させ、一辺側の溶接タブは絶縁板より水平方向に突出させて、コネクタモジュールの絶縁板の端縁より水平方向に突設するコネクタ接続用バスバーの溶接タブと溶接する一方、 他辺側の溶接タブは絶縁板よりL形状に突出させて、コネクタモジュールの絶縁板より垂直方向に突設するコネクタ接続用バスバーの溶接タブと溶接して、
対向する二辺の溶接方向を直交方向とすることが好ましい。
【0016】
上記のように、ヒューズモジュールあるいは/およびリレーモジュール、特にバスバー数の多いヒューズモジュールでは、対向する二辺に並列状態で溶接タブを設定すると、ヒューズモジュールの小型化を図ることができ、その結果、コネクタモジュールの小型化も図れ、結果的にジャンクションボックスを小型化することができる。
さらに、二辺の溶接タブの溶接方向を水平方向と垂直方向に設定すると、垂直方向の溶接を行った後に水平方向の溶接を行うと、垂直方向の溶接タブの根元にかかる溶接後の応力を回避でき、溶接タブの根元が互いに離反した状態に変形することを防止できる。
【0017】
また、上記コネクタ接続用バスバーと、ヒューズ接続用バスバーあるいは/およびリレー接続用バスバーとの上記溶接タブには、いずれか一方の溶接面に小突起を設けていることが好ましい。
このように、溶接面に小突起からなるプロジェクションを設けておくと、小突起が他面に食い込むように溶接され、電気接続信頼性を高めることができる。
【0018】
上記コネクタモジュールのベース回路となるコネクタ接続用のバスバーと、ヒューズ用バスバーあるいは/およびリレー用バスバーの上記溶接タブは、互いに接合して、超音波溶接、抵抗溶接あるいはレザー溶接で接続している。
【0019】
上記のように、コネクタ接続用のバスバーと、ヒューズおよびリレー接続用のバスバーとは分割しているが溶接接続しているため、電気接続信頼性が低下することはない。また、これら溶接タブを上記のように、並列配置しておくと、上記超音波溶接、抵抗溶接あるいはレザー溶接を効率良く行うことができる。
【0020】
また、上記のようにヒューズモジュールとリレーモジュールとを別個に設けても良いが、上記ヒューズモジュールとリレーモジュールとは一体化させてヒューズ・リレー複合モジュールとしてもよい。この場合、共通の絶縁板上に、ヒューズ用バスバーとリレー用バスバーを固定している。これらヒューズ用バスバーとリレー用バスバーのうちの回路接続する必要がある場合には、当該回路のバスバー同士を溶接接続している。あるいは、一体的にバスバーを設けてもよい。
【0021】
上記アッパーケースとロアケースの内部には、電子制御ユニットも収容してもよい。その場合、該電子制御ユニットの下方のデッドスペースを利用して、上記コネクタ接続用バスバーと、ヒューズ用バスバーあるいは/およびリレー用バスバーの溶接部の接続を行うことが好ましい。
さらに、必要に応じて、電線と圧接端子とからなる回路あるいは/およびFPC、PCB等の回路体も収容してもよい。
【0022】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1は自動車用ワイヤハーネスに接続されるジャンクションボックス10を構成する部品の概略分解斜視図を示し、図2および図3は各構成部品を組みつけた状態の断面図を示す。
【0023】
図1中、11はロアケース、12はアッパーケース、13はコネクタモジュール、14はヒューズモジュール、15はリレーモジュールである。上記ロアケース11とアッパーケース12とからなるケース内部には、コネクタモジュール13、ヒューズモジュール14、リレーモジュール15を収容している。また、該ケース内部には図1には図示していないが、図2乃至図5に示すように電子制御ユニット40も収容している。
【0024】
上記ロアケース11にはコネクタ収容部11aを多数突設して設けていると共に、その長辺方向の一側部に複数のリレー収容部11bを長辺方向に直列に設けている。アッパーケース12には短辺方向の一側部にヒューズ収容部12aを設け、残りは電子制御ユニット40の上面に当たり閉鎖部12cとしている。また、短辺方向の他側部の周壁にはコネクタ収容部12eを設けている。これらロアケース11とアッパーケース12とは周壁を嵌合してロック結合するようにしており、かつ、アッパーケース12に車体固定用のブラケット12dを突設している。
【0025】
上記コネクタモジュール13は、下方から見た状態が図4に示す状態であり、コネクタ接続用バスバー16を絶縁板17を介して上下方向に積層しており、本実施形態ではコネクタ用バスバー16は4層としている。図1のコネクタモジュール13では最上層に絶縁板17を配置した状態で概略的に示している。なお、これらバスバー16と絶縁板17とはバスバー16を樹脂モールドして、絶縁板17を形成すると共に、多層のバスバー16を一体化してもよい。
【0026】
上記コネクタモジュール13のコネクタ接続用バスバー16の各層は1枚の導電板を打抜加工して所要形状の回路部16aを形成している。該回路部16aからロアケース11側へと突出するタブ16bを設け、ロアケース11に設けたコネクタ収容部11aの端子穴11cより突出させるようにしている。コネクタ収容部11aには、ワイヤハーネス先端に接続されるコネクタ(図示せず)を嵌合して、コネクタ内の端子を上記タブ16bと接続するようにしている。
【0027】
また、上記コネクタ用バスバー16の所要の回路部16aには、絶縁板17の穴より突出する溶接タブ16c、16d、絶縁板17の周縁より突出する溶接タブ16eを設けている。溶接タブ16c、16eはヒューズモジュール14に設けるヒューズ用バスバー20との溶接タブであり、溶接タブ16dはリレーモジュール15に設けるリレー用バスバー30との溶接タブである。
【0028】
即ち、溶接タブ16c、16dはヒューズ用バスバー20の溶接タブ20a、リレー用バスバー30の溶接タブ30aと垂直方向に重ね合わせて溶接するようにしている。また、溶接タブ16eも、ヒューズ用バスバー20の溶接タブ20bと水平方向に重ね合わせて溶接するようにしている。
これらの溶接タブ16c、16d、16eそれぞれ多数個を並列に突設している。
【0029】
上記ヒューズモジュール14は、2枚の絶縁板22A、22Bの間のヒューズ用バスバー20を配列した構成で、バスバー20をモールドして成形している。これらヒューズ用バスバー20はヒューズの各端子と接続するものを個別に設けて、言わば、バラバラなバスバーからなる。これら多数のヒューズ用バスバー20は、図5(絶縁板を除去している)に示すように、基板21に固定される水平部20eの一端に端子部20cを屈折させて突設し、その先端にヒューズ25の端子25aが嵌合する圧接溝20dを設けている。該バスバー20の他端は上記した溶接タブ20a、溶接タブ20bとし、段状に屈折させて、コネクタ用バスバー16の溶接タブ16c、16eと垂直方向に重なり合うようにしている。尚、絶縁板上にかしめ用のリブを立て、バスバーに穴をあけておいて穴にリブを通してバスバーを配置してリブをかしめて固定してもよい。
【0030】
上記リレーモジュール15も、ヒューズモジュール14と略同様な構成で、上下の絶縁板31A、31Bの間に多数のリレー用バスバー30を固定しており、これらリレー用バスバー30もリレーの各端子と接続するものを個別に設けて、バラバラなバスバーとしている。多数のバスバー30は、図6(絶縁板を除去している)に示すように、絶縁板に固定する水平部30bの一端を屈折させて端子部30cを突設し、その先端にリレー35の端子35aが嵌合する圧接溝30dを設けている。該バスバー30の他端は上記した溶接タブ30aとし、L形状に屈折させて、コネクタ用バスバー16の溶接タブ16dと垂直方向で接合するようにしている。
【0031】
上記した各部品よりジャンクションボックス10を組み立てる時、まず、コネクタモジュール13の一側部の上部にヒューズモジュール14を配置し、バスバー20の溶接タブ20a、20bをバスバー16の溶接タブ16c、16eと重ね合わせて溶接する。また、コネクタモジュール13の一側部にリレーモジュール15を配置し、バスバー30の溶接タブ30aを、バスバー16の溶接タブ16dと接合させて溶接する。この溶接は、超音波溶接、抵抗溶接、あるいはレザー溶接で行っている。
【0032】
このように、コネクタモジュール13の短辺側の一側部上部にヒューズモジュール14が搭載し、長辺側の側部にリレーモジュール15を配置して、一体化させた後、これらをロアケース11内に収容する。其の際、コネクタモジュール13の端子部16bはコネクタ収容部11aに位置し、リレーモジュール15のバスバーの端子部30cはリレー収容部11bに位置する。
【0033】
ついで、ヒューズモジュール14を搭載していない部分のコネクタモジュール13の上部に電子制御ユニット40を搭載する。該電子制御ユニット40は、その一側部に、基板41に固定した導体42と接続する導電ピン43を屈折させて突出したコネクタ部44を備えている。また、上記電子制御ユニット40の導体42をベース回路部13のバスバー16から突設したタブ16fと接続している。該電子制御ユニット40の基板41には多数の電子部品45を搭載して導体42と接続している。これら電子部品45は下向きに突出した状態に基板41に固定されている。また、上記バスバー16、20、30の溶接タブが電子制御ユニット40の下方のデッドスペースに位置される。
【0034】
上記のように電子制御ユニット40を組みつけた後に、アッパーケース12を組みつける。其の際、アッパーケース12のヒューズ収容部12aにヒューズモジュール14に固定したヒューズ用バスバー20の端子部20cが配置される。
また、電子制御ユニット40のコネクタ部44を切欠12eに嵌合する。
上記アッパーケース12とロアケース11とロック結合することにより、ジャンクションボックス10の組みつけが完了する。
【0035】
上記ジャンクションボックス10に対して、ヒューズ25、リレー35をそれぞれヒューズ収容部11a、リレー収容部11bに挿入すると、バスバー20、30の圧接溝20d、30dに嵌合して接続される。
【0036】
なお、上記第1実施形態では、ヒューズモジュールとリレーモジュールとを別体としているが、ヒューズモジュールとリレーモジュールとを一体化した複合モジュールとしてもよい。その場合には、図7(A)(B)に示すように、アッパーケース12’には複合モジュールに設けたバスバーの端子部が位置するヒューズ収容部12a’とリレー収容部12b’を設けている。また、ロアケース11’にはコネクタモジュールのバスバーの端子部が位置するコネクタ収容部11a’のみを設けている。
【0037】
図8乃至図10は他の実施形態を示し、ヒューズモジュール14’は2層構造で、各層にヒューズ用バスバー20’ー1、20’−2を設けている。コネクタモジュールとの溶接タブは、長方形状の絶縁基板21’ー1、21’−2の対向する長辺側の二辺に並列状態で夫々突出させている。一辺側の溶接タブ20a’ー1、20a’−2は前記実施形態と同様にL形状に屈折させて上向きの垂直方向に突出させ、かつ、上下層の間で重ならない状態で並列させている。
一方、他辺側の溶接タブ20b’ー1、20b’−2は、L形状に屈折せずに、水平方向に突出させ、上下層の間で重ならない状態で並列させている。
また、上記垂直方向の溶接タブ20a’ー1、20a’−2の各溶接面には、図10に示すように、小突起20f’を設けている。
なお、水平方向の溶接タブにも小突起を設けてもよい。
【0038】
上記垂直方向に突出させた溶接タブ20a’ー1、20a’−2はコネクタモジュール13’の絶縁基板17’の中間部より上向き垂直方向に突出するコネクタ接続用バスバー16’の溶接タブ16c’と接合するようにしている。上記水平方向に突出させた溶接タブ20b’ー1、20b’−2はコネクタモジュール13’の絶縁基板17’の一端縁より水平方向に突出させた溶接タブ16e’と接合するようにしている。
【0039】
上記ヒューズモジュールのヒューズ用バスバーの溶接タブとコネクタモジュールのコネクタ接続用バスバーの溶接タブとの溶接は、図9に示すように、垂直方向に突出させた溶接タブ20a’−1、20a’−2と16c’とを先に抵抗溶接する。その後、水平方向に突出させた溶接タブ20b’−1、20b’−2と16e’とを抵抗溶接している。
上記垂直方向の溶接時には、小突起20f’が対向する溶接面に食い込むように溶接される。
【0040】
上記のように、垂直方向の抵抗溶接をした後に、水平方向の抵抗溶接をすると、図10に示すように、垂直方向の溶接タブの根元に応力が発生せず、互いに離反する方向に変形しないので、垂直方向の溶接タブ同士を根元部分まで接合させることができる。
【0041】
なお、本発明のジャンクションボックスは上記実施形態に限定されず、コネクタモジュール、ヒューズモジュール、リレーモジュールを更に2分割して、それぞれ2つの分割モジュールから構成してもよい。コネクタモジュール、ヒューズモジュール、リレーモジュールを分割すると、コネクタ接続回路、ヒューズ接続回路、リレー接続回路に仕様変更があった場合に、変更があったモジュールのみを交換すればよい。しかしながら、分割しすぎると、組みつけ手数がかかるため、大型のジャンクションボックスにおいて、コネクタモジュール、ヒューズモジュール、リレーモジュールをそれぞれ2分割程度とすることが好ましい。
【0042】
上記コネクタモジュールのコネクタ接続用バスバー、ヒューズモジュールのヒューズ用バスバー、リレーモジュールのリレー用バスバーの溶接形態は、回路設計に応じて、下記のパターンとされる。
▲1▼コネクタ接続用バスバーとヒューズ用バスバー
▲2▼コネクタ接続用バスバーとリレー用バスバー
▲3▼コネクタ接続用バスバーと、ヒューズ用バスバー、リレー用バスバー
この場合、1つの回路のコネクタ用バスバーの一端部の溶接タブにヒューズ用バスバーの溶接タブを溶接し、該コネクタ用バスバーの他の端部の溶接タブにリレー用バスバーの溶接タブを溶接し、該コネクタ用バスバーの他の部分に設けたタブをコネクタと接続させる形態となる。
【0043】
また、ロアケースとアッパーケース内には、上記コネクタモジュール、ヒューズモジュール、リレーモジュール、電子制御ユニットのみでなく、電線と圧接端子とからなる回路を設け、該圧接端子をコネクタモジュールのバスバーや、コネクタ収容部に嵌合するコネクタと接続させる構成としてもよい。また、FPC,PCB、さらに、高導電性樹脂で導体部を形成すると共に絶縁性樹脂でモールドした回路体をベース回路部として設けてもよい。
【0044】
【発明の効果】
以上の説明より明らかなように、本発明のジャンクションボックスによれば、コネクタ接続用のバスバーのみを設けたコネクタモジュール、ヒューズ接続用バスバーのみを設けたヒューズモジュール、リレー接続用バスバーのみを設けたリレーモジュールを別個に設け、バスバーを分割させているため、コネクタ、ヒューズ、リレーに接続するためのタブがからなず別の位置となって重ならず、その結果、タブを設けるためにバスバーの積層数を増加させる必要がなくなる。その結果、ジャンクションボックスの薄型化を図ることができる。例えば、第1実施形態の構造とすると、従来、6層のバスバーが必要であったものを、4層に減少でき、ジャンクションボックスを大幅に薄型化することができる。
【0045】
また、上記のように、バスバーを分割しているため、バスバーの回路の取り回しが単純となって所要面積の縮小を図ることができる。その結果、バスバーを分割し、かつ、これらバスバーの端部を溶接接続しても、全体としても占有面積が大きくならず、ジャンクションボックスの面積を増大させない。
【0046】
さらに、コネクタ接続回路、ヒューズ接続回路、リレー接続回路の仕様変更があれば、仕様変更のあったコネクタモジュール、ヒューズモジュール、リレーモジュールあるいは、これらの複合モジュールだけを変更すればよく、他のモジュールおよびアッパーケース、ロアケースを共用化できるため、迅速かつ安価に仕様変更に対応させることができる。
【0047】
さらにまた、ヒューズモジュールあるいは/およびリレーモジュールとコネクタモジュールのバスバー同士の溶接タブは、絶縁板の対向する二辺に溶接タブを並設し、一辺側を垂直方向に溶接タブを重ねあわせて溶接し、他辺側を水平方向に重ね合わせて溶接する形態とすると、ヒューズモジュール、リレーモジュールの小型化、それに伴うコネクタモジュールの小型化が図れ、ジャンクションボックス全体を小型化することができる。
かつ、垂直方向の溶接タブにおける応力発生を回避でき、垂直方向の溶接タブを根元まで互いに接合させることができ、その結果、電気接続信頼性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態のジャンクションボックスの概略分解斜視図である。
【図2】 ジャンクションボックスを組み立てた状態の断面図である。
【図3】 図2と直交方向の断面図である。
【図4】 コネクタモジュールを底面側から見た概略斜視図である。
【図5】 ヒューズ用バスバーを示す概略図である。
【図6】 リレー用バスバーを示す概略図である。
【図7】 他の実施例を示し、(A)は平面図、(B)は底面図である。
【図8】 他の実施形態を示し、2層構造のヒューズモジュールの各層の平面図である。
【図9】 図8のヒューズモジュールとコネクタモジュールとの溶接部分を示す概略図である。
【図10】 垂直方向の溶接部の接合状態を示す図面である。
【図11】 従来のジャンクションボックスを示す分解斜視図である。
【符号の説明】
10 ジャンクションボックス
11 ロアケース
11a コネクタ収容部
11b リレー収容部
12 アッパーケース
12a ヒューズ収容部
13 コネクタモジュール
14 ヒューズモジュール
15 リレーモジュール
16 コネクタ接続用バスバー
16c、16d、16e 溶接タブ
17 絶縁板
20 ヒューズ用バスバー
20a、20b 溶接タブ
21 絶縁板
25 ヒューズ
30 リレー用バスバー
30a 溶接タブ
31 絶縁板
35 リレー
40 電子制御ユニット
Claims (6)
- ジャンクションボックスのアッパーケースとロアケース内に設ける内部回路を、コネクタ接続回路部、ヒューズ接続回路部、リレー接続回路部に分割し、
上記コネクタ接続回路部は、コネクタに接続されるコネクタ用バスバーを絶縁板上に配列したコネクタモジュールに設け、上記バスバーの端部に上記ヒューズ接続回路部およびリレー接続回路部のバスバーとの溶接部を設け、
上記ヒューズ接続回路部とリレー接続回路部とは、上記コネクタモジュールの絶縁板とは別の絶縁板上にヒューズ用バスバー、リレー用バスバーをそれぞれ配列したヒューズモジュールとリレーモジュールとに設け、上記バスバーの端部に上記コネクタ用バスバーとの溶接部を設け、
または、上記ヒューズ接続回路部とリレー接続回路部とは、上記コネクタモジュールの絶縁板とは別の絶縁板上にヒューズ用バスバーとリレー用バスバーとを配列したヒューズ・リレー複合モジュールに設け、上記バスバーの端部に上記コネクタ用バスバーとの溶接部を設け、
上記コネクタモジュールの上記コネクタ用バスバーの溶接部と、上記ヒューズモジュールおよびリレーモジュールまたは上記ヒューズ・リレー複合モジュールの上記ヒューズ用バスバーおよびリレー用バスバーの溶接部とを溶接し、
かつ、上記アッパーケースとロアケースの少なくとも一方に設けたコネクタ収容部に上記コネクタ用バスバーの端子を直接あるいは中継端子を介して配置すると共に、上記ヒューズモジュールのヒューズ用バスバー、リレーモジュールのリレー用バスバー、または上記ヒューズ・リレー複合モジュールのヒューズ用バスバーとリレー用バスバーに設けた端子部を、アッパーケースとロアケースの少なくとも一方に設けたヒューズ収容部、リレー収容部に配置していることを特徴とするジャンクションボックス。 - 上記コネクタ用バスバーと、ヒューズ用バスバーおよびリレー用バスバーの溶接部は溶接タブとし、これら溶接タブを互いに接合して、超音波溶接、抵抗溶接あるいはレザー溶接で接続している請求項1に記載のジャンクションボックス。
- 上記ヒューズ用バスバーおよびリレー用バスバーは、それぞれヒューズの各端子、リレーの各端子とそれぞれ接続するバスバーを個別に設けている請求項1または請求項2に記載のジャンクションボックス。
- 上記ヒューズモジュールとリレーモジュール、または上記ヒューズ・リレー複合モジュールはコネクタモジュールの上面または下面に配置し、
上記ヒューズモジュールおよびリレーモジュールまたは上記ヒューズ・リレー複合モジュールのバスバーの溶接タブを、各モジュールの絶縁板の対向する二辺より並列に突出させ、一辺側の溶接タブは絶縁板より水平方向に突出させて、コネクタモジュールの絶縁板の端縁より水平方向に突設するコネクタ用バスバーの溶接タブと溶接する一方、
他辺側の溶接タブは絶縁板よりL形状に突出させて、コネクタモジュールの絶縁板より垂直方向に突設するコネクタ用バスバーの溶接タブと溶接して、対向する二辺の溶接方向を直交方向としている請求項1乃至請求項3のいずれか1項の記載のジャンクションボックス。 - 上記互いに溶接する溶接タブのいずれか一方の溶接面に、小突起を設けている請求項4に記載のジャンクションボックス。
- 上記アッパーケースとロアケースの内部には電子制御ユニットを収容し、該電子制御ユニットの下部のデッドスペースに、上記バスバーの溶接タブを配置している請求項2乃至請求項5のいずれか1項に記載のジャンクションボックス。
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