JP4200582B2 - インクジェットプリンタ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、印字用紙の移動方向と直交方向に移動する印字ヘッドが設けられたインクジェットプリンタに係り、より詳細には、印字が不能な不良ノズルが生じたときには、印字が可能なノズルを用いて、不良ノズルの印字を代替印字するインクジェットプリンタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
インクジェットプリンタにおいては、インクカートリッジに設けられたノズルにインク詰まりが生じ易い。このため、インク詰まりが生じたときには、ワイパを用いて、ノズルに詰まったインクを除去する除去手段や、強制的に全てのノズルを噴射させることによって、ノズルに詰まったインクを除去する除去手段が設けられている(第1の従来技術とする)。
【0003】
また、特開平8−267792号として提案された従来技術では、キャリッジの水平方向移動路上に、水平方向に対して平行に配置された複数の誘電体片からなる第1の誘電体群を設けている。また、キャリッジの水平方向移動路上に、水平方向に対して垂直に配置された複数の誘電体片からなる第2の誘電体群を設けている。そして、インク付着位置特定手段を設け、第1の誘電体群と第2の誘電体群とに向けて吐出されたインクにより短絡される一対の誘電体片の位置に基づき、複数の印字ヘッドの互いの位置関係を算出している。そして、算出された位置関係から、インクの吐出に用いるノズルと、吐出のタイミングとを決定している(第2の従来技術とする)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら第1の従来技術を用いた場合では、以下に示す問題が生じていた。すなわち、ノズルにインク詰まりが生じたことから、ワイパを用いてインクを除去した場合にも、インク詰まりが解消されない場合がある。また、強制的に全てのノズルを噴射させたときにも、インク詰まりが解消されない場合がある。そして、インク詰まりが解消されなかったときには、印字にドットの欠落が生じ、印字品質の低下を招く。従って、インク詰まりが生じたときには、インクカートリッジの交換が必要になる。しかし、インクカートリッジは高価な部品であるため、インク詰まりが生じるごとにインクカートリッジを交換すると、ランニングコストの上昇を招くことになる。
【0005】
また、第2の従来技術は、短絡の生じた一対の誘電体片の位置に基づいて、インクの吐出に用いるノズルと、吐出のタイミングを決定する技術となっている。このため、インク詰まりが生じ、インクの吐出が不能になったノズルが生じた場合では、印字におけるドットの欠落を防止することができない。
【0006】
本発明は上記課題を解決するため創案されたものであって、請求項1記載の発明の目的は、インクの吐出が不能となった不良印字ノズルが生じたときには、印字が可能な正常印字ノズルのうちから印字速度を可及的に低下させないように選択した正常印字ノズルを用いて、不良印字ノズルの印字を代替印字することにより、不良印字ノズルが生じたときにも、インクカートリッジを交換することなく、且つ印字速度の大きな低下を招くことなく、ドットの欠落のない印字を行うことのできるインクジェットプリンタを提供することにある。
【0008】
また本発明の他の目的は、上記目的に加え、入力部から印字ヘッドのテストの指示を入力するだけで、印字ヘッドにおける各印字ノズルによる印字の良否をユーザが視認により一目瞭然に識別可能なテスト画像を印字用紙に印字できるようにして、構成の複雑化を招くことなく、容易に不良印字ノズルを特定することのできるインクジェットプリンタを提供することにある。
【0009】
上記課題を解決するため発明に係るインクジェットプリンタは、複数の印字ノズルが印字用紙の紙送り方向に沿った方向に配列して設けられた印字ヘッドが、前記紙送り方向に対し直交する走査方向に移動することにより、印字用紙に印字を行うインクジェットプリンタに適用し、前記各印字ノズルのうちのインクの噴射が不能となった不良印字ノズルの配設位置を入力する入力部と、不良印字ノズルが生じたときには、不良印字ノズルに対応した印紙用紙上の印字位置を、インクの噴射が可能な正常印字ノズルに対応した印字位置に位置させるための用紙送量を算出するとともに、不良印字ノズルに対応した印紙用紙上の印字位置を、正常印字ノズルに対応した印字位置に位置させたために生じる印字用紙の位置のずれ量を補正量として算出する用紙位置制御部と、印字のためのドットデータを生成するデータ生成部と、不良印字ノズルが生じたいときに、前記用紙位置制御部から送出される補正量に対応して、前記データ生成部より出力されたドットデータのドット位置を紙送り方向に移動させたドットデータを生成するドット移動部と、を備え、インクの噴射が不能となった不良印字ノズルの配設位置が前記入力部から入力されると、前記用紙位置制御部は、インクの噴射が可能な正常印字ノズルが連続する個数のうちの最大個数値を算出し、前記印字ノズルの全個数をN、当該最大個数値をmとするとき、算出した最大個数値が、m≧(N/2)−1の式が成立するものであるか否かを判別し、その判別結果が成立である場合には前記用紙位置制御部は、印字を行おうとする頁の印字の先頭位置を、前記m個の正常印字ノズルの先頭の印字ノズルに対応した印字位置に移動させるための用紙送量を算出するとともに、不良ノズルに対応した印字用紙上の印字位置を、前記m個の正常印字ノズルに対応した印字位置に位置させたことによる印字用紙のずれ量である補正量を算出し、前記ドット移動部は、前記補正量に基づいて前記データ生成部より送出された全個数の印字ノズルに対応したドットデータのうち、先頭の印字ノズルに対応するドットデータを、前記m個の正常印字ノズルの先頭の印字ノズルに対応するドットデータに変更して、前記m個の印字ノズルを用いた印字を行う、といった処理を印字終了まで行う一方、前記判別結果が不成立である場合には前記用紙位置制御部は、前記不良印字ノズルの発生のない正常時の用紙送量でもって印字用紙を紙送り方向に移動させることにより、印字の先頭位置を、最初の印字ノズルに対応した印字位置に位置させ、前記ドット移動部は、前記データ生成部から与えられたドットデータを変更することなく印字を行った後、前記用紙位置制御部は、1つの印字ノズルに対応する距離分だけ、印字用紙を紙送り方向に移動させ、前記ドット移動部は、前記データ生成部から送出されたドットデータのうちの前記各不良印字ノズルにそれぞれ対応するドットデータを当該各不良印字ノズルに対し前記紙送り方向の1つ前の前記印字ノズルに各々割り当て、且つその他の前記印字ノズルに対し印字しないように変更したドットデータを生成して印字を行い、この後、N−1個の印字ノズルに対応した用紙送量で印字用紙を紙送り方向に移動させる、といった処理を印字終了まで行う構成としている。
【0010】
すなわち、インクの噴射が不能不良印字ノズルが発生した場合には、インクの噴射が可能な正常印字ノズルの連続する個数のうちの最大個数値が印字ノズルの全数の半分以上である場合には、その最大個数値の正常印字ノズルのみを用いて、不良印字ノズルの印字を代替印字し、最大個数値が印字ノズルの全数の半分以下、つまり複数の不良印字ノズルが連続することなく比較的狭い間隔で発生した場合には、データ生成部から送出されたドットデータをそのまま印字し、続いて、1個の印字ノズルの長さに対応する距離だけ印字用紙を紙送りしたのちに、ドットデータのうちの各不良印字ノズルにそれぞれ対応するドットデータを当該各不良印字ノズルに対し紙送り方向の1つ前の印字ノズルに各々割り当てるように変更したドットデータのみを印字することで、正常印字ノズルのみを用いて、不良印字ノズルの印字を代替印字し、続いて、印字ノズルの全個数から1を減算した個数の配列長さに対応する距離だけ印字用紙を紙送りすることで、印字用紙をデータ生成部から送出されるドットデータに対応するように位置決めするようにしたので、不良印字ノズルの発生個数および発生位置に対応して印字速度を可及的に低下させることなく不良印字ノズルの印字を代替印字できる正常印字ノズルを好適に選択することができる。このため、不良印字ノズルが生じたときにも、インクカートリッジを交換することなく、且つ印字速度の大きな低下を招くことなく、ドットの欠落のない印字を行うことが可能となる。
【0012】
また、不良印字ノズルに対応した印字用紙上の印字位置を、正常印字ノズルに対応した印字位置に位置させるときの印字用紙の移動方向を、印字用紙を排出するときの印字用紙の移動方向と同一とすると、印字用紙は、印字期間中では、常に同一方向に移動させられることになる。従って、印字用紙の送り機構にバックラッシュが生じるときにも、印字用紙は、送り機構が送ろうとする移動量に正確に追従して移動することになる。
【0013】
また発明に係るインクジェットプリンタは、上記構成に加え、ユーザの手動操作により前記入力部から印字ヘッドのテストの指示が入力したときに、前記印字ヘッドを前記走査方向に向け移動させながら、1番目の印字ノズルから1個ずつ順次インクを噴射させるように制御するとともに、その噴射されたインクにより印字された各バーに個々に対応する近接位置に印字ノズルの位置を示す数値が印字されたテスト画像を前記印字用紙に印字するテスト部を備え、前記テスト画像に基づいて識別された不良印字ノズルを示す数値を前記入力部から入力するようになっている。
【0014】
すなわち、テスト画像は、複数の印字ノズルのそれぞれ1対1対応するバーと、各バーに個々に対応する近接位置に印字ノズルの位置を示す数値とが印字されたものとなるので、ユーザは、テスト画像により不良印字ノズルの発生の有無および不良印字ノズルの配設位置を一目瞭然に視認することができるから、不良印字ノズルの配設位置を入力部から迅速、且つ容易に入力することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施例の形態を、図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明に係るインクジェットプリンタの一実施形態の電気的構成を示すブロック線図であり、大別すると、印字を行うブロックであるプリンタ本体1と、プリンタ本体1の制御を行うコンピュータ部2とにより構成されている。
【0016】
図において、印字ヘッド4は、複数の印字ノズルが設けられたインクカートリッジとなっており、印字ノズルのそれぞれには、インクを噴射させるための発熱素子が設けられている。また、駆動回路6は、印字ヘッド4に設けられた発熱素子を駆動するためのブロックとなっており、本実施形態では、13本のアドレスラインと16本のデータラインとでもって、印字ヘッド4の発熱素子を駆動する。このため、印字ヘッド4に設けられた印字ノズルの数は208個となっている。
【0017】
紙送部3は、印字用紙を桁方向に移動させるためのブロックとなっている。また、制御部5は、プリンタ本体1としての動作を制御するブロックとなっている。このため、コンピュータ部2から送出されるコマンドに従って、紙送部3の動作を制御することにより、印字用紙を移動させる。また、コンピュータ部2から送出されるドットデータを、13本のアドレスラインと16本のデータラインとに対応するデータに変換し、変換したデータを駆動回路6に送出する。なお、印字ヘッド4は、図示されないキャリッジにより、印字用紙の移動方向(桁方向)と直交方向に移動する。
【0018】
用紙位置制御部10は、印字用紙の送り量を算出し、算出結果を通信部9を介して、制御部5に送出するブロックとなっている。このため、印字ヘッド4に設けられた印字ノズルに、インクの噴射が不能となる不良印字ノズル(以下、不良ノズルともいう。)が生じず、全ての印字ノズルが、インクの噴射が可能な正常印字ノズル(以下、正常ノズルともいう。)である場合には、208個の印字ノズルに対応した用紙送量を、通信部9を介して、制御部5に送出する。一方、不良ノズルが生じたときには、不良ノズルに対応した印字用紙上の印字位置を、正常ノズルに対応した印字位置に位置させるための用紙送量を算出し、算出した用紙送量を、通信部9を介して、制御部5に送出する。
【0019】
また、用紙位置制御部10は、不良ノズルに対応した印字用紙上の印字位置を、正常ノズルに対応した印字位置に位置したために生じる印字用紙の位置のずれ量を、補正量として、ドット移動部11に送出する。なお、印字用紙の用紙送量を算出する場合、用紙位置制御部10は、印字用紙の移動方向が、印字用紙を排出するときの移動方向と同一となるように、用紙送量の算出を行う。
【0020】
データ生成部13は、印字のためのドットデータを生成するブロックとなっており、生成したドットデータをドット移動部11に送出する。ドット移動部11は、印字ヘッド4に設けられた印字ノズルの全てが正常ノズルである場合には、データ生成部13から送出されたドットデータを、変更することなく通信部9を介して、制御部5に送出する。また、ドット移動部11は、不良ノズルが生じたときには、用紙位置制御部10から送出される補正量に対応して、データ生成部13より出力されたドットデータのドット位置を、桁方向に移動させたドットデータを生成する。そして、生成したドットデータを、通信部9を介して、制御部5に送出する。
【0021】
テスト部8は、印字ヘッド4に設けられた複数の印字ノズルのそれぞれによる印字の良否を識別可能なテスト画像(図4参照)を印字するためのブロックとなっている。また、入力部12は、キーボードあるいはマウス等からなるブロックとなっていて、テスト画像に基づいて識別された不良ノズルを示すデータが、1〜208の数値として入力される。そして、入力された数値を、用紙位置制御部10に送出する。
【0022】
図2は、実施形態の主要動作を示すフローチャート、図3は、印字ヘッド4に設けられた印字ノズルを示す説明図である。以下に、必要に応じて同図を参照しつつ、実施形態の動作を説明する。なお、本実施形態では、印字ノズルは2列配置となっているが、説明を簡明なものとするため、図3では、印字ノズルを1列配置として示している。また、図3に示す矢印Aは、印字用紙を排出するときの印字用紙の移動方向を示している。このため、以下における説明では、複数の印字ノズルのうち、最も排出口側に位置する印字ノズルを1番目の印字ノズルとする。
【0023】
印字ヘッド4に設けられた208個の印字ノズルP1〜P208に、インクの噴射が不能となる不良ノズルが生じたかどうかを確認するため、入力部12に、テストの指示を入力すると、テスト部8は、テスト画像を印字するための制御を行う。従って、印字ノズルP1〜P208のそれぞれと1対1に対応する208個のバー42が印字される。また、バー42のそれぞれと、印字ノズルP1〜P208のそれぞれとを、1対1に対応可能とするため、バー42に対応付けた数値43が印字される。このとき印字される数値43は、数値43に対応するバー42を印字した印字ノズルP1〜P208を示す値となっている。従って、数値『4』に対応するバーが印字されなかった場合では、4番目の印字ノズルP4が不良ノズルであると判明する。
【0024】
いま、数値『4』が入力部12に入力されたとする。その結果、用紙位置制御部10は、印字ノズルP4が不良ノズル、印字ノズルP1〜P3,P5〜P208が正常ノズルであると判定する。そして、この判定結果から、連続した正常ノズルの個数の最大値を求める。この場合、連続した正常ノズルの個数は、3個および204個となる。このため、用紙位置制御部10は、最大値mとして204を算出する(ステップS1)。
【0025】
次いで、用紙位置制御部10は、印字ノズルP1〜P208の全数をNとし、算出した最大値をmとすると、ステップS2において、
m≧N/2−1(第1式とする)
が成立するかどうかを判定する(この理由については後述する)。この場合では、第1式が成立するので、用紙位置制御部10は、以後では、印字ノズルP5〜P208の204個の印字ノズルを用いた印字を行うとして、印字用紙の用紙送量を算出する。
【0026】
すなわち、印字を行おうとする頁の印字の先頭位置を、印字ノズルP5に対応した印字位置に移動させるための用紙送量を算出する。従って、このとき算出される用紙送量は、全ての印字ノズルP1〜P208が使用された場合に比べると、4つの印字ノズルP1〜P4分だけ少ない量となる。従って、不良ノズルP4に対応した印字用紙31上の印字位置32は、正常ノズルP8に対応した印字位置33に位置することになる(ステップS3)。
【0027】
また、不良ノズルP4に対応した印字用紙31上の印字位置32を、正常ノズルP8に対応した印字位置33に位置させたことによる印字用紙31のずれ量(補正量)は、4ドットとなる。補正量が4ドットとなったことから、ドット移動部11は、データ生成部13より送出されたドットデータのうち、印字ノズルP1に対応するドットデータを、印字ノズルP5に対応するドットデータに変更する。以下、同様の変更を行う。その結果、印字ノズルP1〜P204までの、範囲51に対応するドットデータが、印字ノズルP5〜P208までの、範囲52に対応するドットデータに変更される(不良ノズルP4に対応する筈であったドットデータは、正常ノズルP8に対応するドットデータとなる)。次いで、変更されたドットデータは制御部5に送出され、印字ノズルP5〜P208によって印字される(ステップS4)。
【0028】
m個の印字ノズルP5〜P208を用いた印字が終了すると、用紙位置制御部10は、用紙送量を、m個(204個)の印字ノズルの幅に対応した量とすることにより、印字用紙31の送りを行う(矢印A方向に印字用紙31が移動する)。従って、印字ノズルP5に対応する印字位置には、次に印字すべき範囲の先頭が位置することになる。従って、この場合にも、不良ノズルP4に対応する印字用紙31上の印字位置32は、正常ノズルP8に対応した印字位置33に位置することになる(ステップS5)。
【0029】
印字の終了ではないことから、動作は、ステップS6からステップS4に移行する。このため、ドット移動部11は、ドットデータの変更前においては、印字ノズルP205〜P208に対応していたドットデータを、印字ノズルP5〜P8に対応するドットデータに変更する。そして、新たに得られた印字ノズルP1〜P208に対応するドットデータのうち、上部側からの200個の印字ノズルに対応するドットデータを、9番目の印字ノズルから208番目の印字ノズルP208までのドットデータに変更する。このため、m個の印字ノズルP5〜P208を用いた印字が再開されることになる(ステップS4)。以下、同様の繰り返しとなる。
【0030】
そして、1つの頁の印字が終了したときには、動作は、ステップS6からステップS13に移行する。このため、用紙位置制御部10は、矢印A方向に印字用紙31を移動させるためのコマンドを送出する。その結果、印字用紙31は、矢印A方向に移動し、排出される。
【0031】
上記した動作は、4番目の印字ノズルP4が不良ノズルとなった場合の動作であるが、一般的には、不良ノズルが1つである場合、不良ノズルの位置がどのような位置となるときにも、連続した正常ノズルの個数の最大値は、104〜207の範囲となる。従って、ステップS2の判定動作の後には、ステップS3の印字動作が実行されることになる。このため、不良ノズルが1つの場合には、上記動作と同様の動作が生じることとなる。また、印字動作の速度は、不良ノズルが生じなかった場合の速度に比すると、104/208の速度から207/208の速度の範囲になる。従って、不良ノズルの発生位置によっては、不良ノズルの発生がない正常時とほぼ同一の印字速度が得られることになる。また、最悪時であっても、正常時の1/2の速度が得られる。
【0032】
以上で、1つの不良ノズルが発生した場合の動作説明を終了し、以下に、2つの不良ノズルが発生した場合の動作について説明する。
【0033】
連続した2つの印字ノズルが不良ノズルとなる場合では、連続した正常ノズルの個数の最大値は、103〜206の範囲となる。従って、ステップS2の判定動作後には、ステップS3の動作が実行され、上記した動作と同様の動作が行われる。また、印字動作の速度は、不良ノズルが生じなかった場合の速度に比すると、103/208の速度から206/208の速度の範囲になる。従って、不良ノズルの発生位置によっては、正常時とほぼ同一の印字速度が得られることになる。また、最悪時であっても、正常時のほぼ1/2の速度が得られる。
【0034】
一方、互いに離れた位置に2つの不良ノズルが発生した場合では、連続した正常ノズルの個数の最大値は、69〜206の範囲となる。従って、最大値が103〜206の範囲にある場合には、上記と同様の動作となる。一方、最大値が69〜102の範囲となる場合には、上記と異なる動作が実行される。この一例として、52番目の印字ノズルP52と、125番目の印字ノズルP125とが不良ノズルになった場合について説明する。
【0035】
上記した不良ノズルが発生した場合、連続した正常ノズルの個数の最大値は82となる。従って、動作は、ステップS2からステップS7に移行する。その結果、用紙位置制御部10は、新しい頁の印字を開始するため、正常時(不良ノズルの発生のないとき)と同様の用紙送量でもって、印字用紙31を矢印A方向に移動させる。このため、印字の先頭位置が、印字ノズルP1に対応した印字位置に位置することになる。この状態において、ドット移動部11は、データ生成部13から与えられたドットデータを、変更することなく(あるいは、印字ノズルP52,P125に対応するドットデータを、インクを噴射しないデータに変更して)、通信部9を介し、制御部5に送出する。従って、印字ノズルP52,P125を除いた印字ノズルP1〜P208によって印字が行われる(ステップS8)。
【0036】
次いで、用紙位置制御部10は、1つの印字ノズルに対応する距離分だけ、印字用紙31を矢印A方向に移動させる。その結果、印字ノズル(不良ノズル)P52に対応する印字用紙31上の印字位置34は、51番目の印字ノズル(正常ノズル)P51に対応した印字位置35に位置することになる。また、同様に、印字ノズル(不良ノズル)P125に対応する印字用紙31上の印字位置(図示を省略)は、124番目の印字ノズル(正常ノズル)に対応した印字位置に位置することになる(ステップS9)。
【0037】
印字用紙31の上記移動により、補正量が1ドットとなることから、ドット移動部11は、ステップS8の印字のために与えられたドットデータのうち、印字ノズルP52のためのドットデータを、印字ノズルP51のためのドットデータに変更する。また、印字ノズルP125のためのドットデータを、124番目の印字ノズルのためのドットデータに変更する。そして、その他のドットデータを、印字しないドットデータに変更する。従って、印字ノズルP52に対応した印字用紙31上の印字位置34には、印字ノズルP51によって印字が行われ、印字ノズルP125に対応した印字用紙31上の印字位置には、124番目の印字ノズルによって印字が行われることになる(ステップS10)。
【0038】
上記したステップS10の補完印字が完了すると、用紙位置制御部10は、207個の印字ノズルに対応する用紙送量でもって、印字用紙の送りを行う(ステップS11)。その結果、次の印字の先頭位置は、印字ノズルP1に対応した印字位置に位置することになる。このため、以後では、ステップS8からの動作が再開される。そして、1頁分の最後を印字したときには、動作は、ステップS12からステップS13に移行する。このため、用紙位置制御部10は、矢印A方向に印字用紙31を移動させるためのコマンドを送出する。その結果、印字用紙31は、矢印A方向に移動し、排出される。なお、以上の動作を行う場合の印字速度は、不良ノズルが生じなかった場合の約1/2の速度となる。
【0039】
上記したように、動作がステップS2からステップS7に移行する場合では、1番目の印字ノズルP1が不良ノズルになると、印字ノズルP1に対応した印字用紙上の印字位置には、印字されないという不都合が生じる。しかし、1番目の印字ノズルP1が不良ノズルとなる場合では、もう1つの不良ノズルの位置が、どのような位置となるときにも、最大値は103以上となる。このため、動作がステップS7に移行する場合では、1番目の印字ノズルP1が正常ノズルであることが保証されている。このため、上記した不都合の発生は防止されることになる。
【0040】
なお、本実施形態は、不良ノズルが3個以上となったときには、インクカートリッジの交換が必要である旨のメッセージを表示し、印字を行わない構成としている。しかし、3個以上の不良ノズルが発生するときにも、上記した動作と同様の方法により、不良ノズルに対応する印字用紙上の印字位置に、正常ノズルを用いて印字する構成とすることが可能になっている。
【0041】
また、印字ノズルの個数については、208個とした場合について説明したが、その他の個数の場合にも、同様に適用することが可能となっている。
【0042】
【発明の効果】
請求項1記載の発明に係るインクジェットプリンタは、インクの噴射が不能不良印字ノズルが発生した場合には、インクの噴射が可能な正常印字ノズルの連続する個数のうちの最大個数値が印字ノズルの全数の半分以上である場合には、その最大個数値の正常印字ノズルのみを用いて、不良印字ノズルの印字を代替印字し、最大個数値が印字ノズルの全数の半分以下、つまり複数の不良印字ノズルが連続することなく比較的狭い間隔で発生した場合には、データ生成部から送出されたドットデータをそのまま印字し、続いて、1個の印字ノズルの長さに対応する距離だけ印字用紙を紙送りしたのちに、ドットデータのうちの各不良印字ノズルにそれぞれ対応するドットデータを当該各不良印字ノズルに対し紙送り方向の1つ前の印字ノズルに各々割り当てるように変更したドットデータのみを印字することで、正常印字ノズルのみを用いて、不良印字ノズルの印字を代替印字し、印字ノズルの全個数から1を減算した個数の配列長さに対応する距離だけ印字用紙を紙送りすることで、印字用紙をデータ生成部から送出されるドットデータに対応するように位置決めするようにしたので、不良印字ノズルの発生個数および発生位置に対応して印字速度を可及的に低下させることなく不良印字ノズルの印字を代替印字できる正常印字ノズルを好適に選択することができる。このため、不良印字ノズルが生じたときにも、インクカートリッジを交換することなく、且つ印字速度の大きな低下を招くことなく、ドットの欠落のない印字を行うことが可能となっている。
【0044】
また請求項記載の発明に係るインクジェットプリンタは、前記複数の印字ノズルのそれぞれによる印字の良否を識別可能なテスト画像を印字するテスト部と、前記テスト画像に基づいて識別された不良ノズルを示すデータが入力される入力部とを備えた構成としている。このため、容易に作成することが可能なテスト画像を印字した後、入力部に入力されたデータを、不良ノズルを示すデータとして扱えばよいので、構成の複雑化を招くことなく、容易に不良ノズルを特定することが可能となっている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るインクジェットプリンタの一実施形態の電気的構成を示すブロック線図である。
【図2】実施形態の主要動作を示すフローチャートである。
【図3】印字ヘッドに設けられた印字ノズルを、1列配置として示す説明図である。
【図4】テスト画像を示す説明図である。
【符号の説明】
1 プリンタ本体
2 コンピュータ部
4 印字ヘッド
8 テスト部
10 用紙位置制御部
11 ドット移動部
12 入力部
31 印字用紙
32,34 不良ノズルに対応する印字用紙上の印字位置
33,35 正常ノズルに対応する印字位置
42 印字ノズルのそれぞれにより印字されたバー
43 バーに対応する印字ノズルを示す数値
A 印字用紙の排出方向
P1〜P208 印字ノズル
S4,S10 不良ノズルの印字を正常ノズルで代替印字するステップ

Claims (2)

  1. 複数の印字ノズルが印字用紙の紙送り方向に沿った方向に配列して設けられた印字ヘッドが、前記紙送り方向に対し直交する走査方向に移動することにより、印字用紙に印字を行うインクジェットプリンタにおいて、
    前記各印字ノズルのうちのインクの噴射が不能となった不良印字ノズルの配設位置を入力する入力部と、
    不良印字ノズルが生じたときには、不良印字ノズルに対応した印紙用紙上の印字位置を、インクの噴射が可能な正常印字ノズルに対応した印字位置に位置させるための用紙送量を算出するとともに、不良印字ノズルに対応した印紙用紙上の印字位置を、正常印字ノズルに対応した印字位置に位置させたために生じる印字用紙の位置のずれ量を補正量として算出する用紙位置制御部と、
    印字のためのドットデータを生成するデータ生成部と、
    不良印字ノズルが生じたいときに、前記用紙位置制御部から送出される補正量に対応して、前記データ生成部より出力されたドットデータのドット位置を紙送り方向に移動させたドットデータを生成するドット移動部と、を備え、
    インクの噴射が不能となった不良印字ノズルの配設位置が前記入力部から入力されると、
    前記用紙位置制御部は、インクの噴射が可能な正常印字ノズルが連続する個数のうちの最大個数値を算出し、前記印字ノズルの全個数をN、当該最大個数値をmとするとき、算出した最大個数値が、m≧(N/2)−1の式が成立するものであるか否かを判別し、
    その判別結果が成立である場合には前記用紙位置制御部は、印字を行おうとする頁の印字の先頭位置を、前記m個の正常印字ノズルの先頭の印字ノズルに対応した印字位置に移動させるための用紙送量を算出するとともに(ステップS3)、不良ノズルに対応した印字用紙上の印字位置を、前記m個の正常印字ノズルに対応した印字位置に位置させたことによる印字用紙のずれ量である補正量を算出し、前記ドット移動部は、前記補正量に基づいて前記データ生成部より送出された全個数の印字ノズルに対応したドットデータのうち、先頭の印字ノズルに対応するドットデータを、前記m個の正常印字ノズルの先頭の印字ノズルに対応するドットデータに変更して、前記m個の印字ノズルを用いた印字を行う、といった処理を印字終了まで行う一方、
    前記判別結果が不成立である場合には前記用紙位置制御部は、前記不良印字ノズルの発生のない正常時の用紙送量でもって印字用紙を紙送り方向に移動させることにより、印字の先頭位置を、最初の印字ノズルに対応した印字位置に位置させ、前記ドット移動部は、前記データ生成部から与えられたドットデータを変更することなく印字を行った後、前記用紙位置制御部は、1つの印字ノズルに対応する距離分だけ、印字用紙を紙送り方向に移動させ、前記ドット移動部は、前記データ生成部から送出されたドットデータのうちの前記各不良印字ノズルにそれぞれ対応するドットデータを当該各不良印字ノズルに対し前記紙送り方向の1つ前の前記印字ノズルに各々割り当て、且つその他の前記印字ノズルに対し印字しないように変更したドットデータを生成して印字を行い(ステップS10)、この後、N−1個の印字ノズルに対応した用紙送量で印字用紙を紙送り方向に移動させる、といった処理を印字終了まで行うことを特徴とするインクジェットプリンタ。
  2. ユーザの手動操作により前記入力部から印字ヘッドのテストの指示が入力されたときに、前記印字ヘッドを前記走査方向に向け移動させながら、1番目の印字ノズルから1個ずつ順次インクを噴射させるように制御するとともに、その噴射されたインクにより印字された各バーに個々に対応する近接位置に印字ノズルの位置を示す数値が印字されたテスト画像を前記印字用紙に印字するテスト部を備え、
    前記テスト画像に基づいて識別された不良印字ノズルを示す数値が前記入力部から入力されることを特徴とする請求項1記載のインクジェットプリンタ。
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