JP4199295B2 - 生体情報測定装置 - Google Patents

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Description

本発明は、耳孔からの赤外放射光を用いて生体情報を非侵襲的に測定する生体情報測定装置に関するものである。
従来の生体情報測定装置として、生体、特に鼓膜からの赤外放射光を用いて血糖値を非侵襲的に測定するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。例えば、特許文献1には、熱として鼓膜から自然に発せられる赤外スペクトル領域における人体組織に特徴的な放射スペクトル線を赤外線検出器を用いて非侵襲的に測定することにより血糖値を決定する装置が開示されている。
特表2001−503999号公報
しかし、プランクの法則によれば、温度を有する物体からは、必ず熱による赤外放射が存在する。上記従来の測定装置の場合、鼓膜だけでなく、外耳道も赤外光の放射源となる。したがって、鼓膜からの放射光と外耳道からの放射光とが赤外線検出器に入射する。外耳道の皮膚が鼓膜に比較して厚く、血液の供給は比較的深い位置で行われているため、外耳道からの放射光は、鼓膜からの放射光に比較し、血液の情報の含有量が少ないため、外耳道からの放射光はノイズとなる。したがって、外耳道からの放射光は、測定精度悪化の要因となっていた。
本発明では、上記従来の問題点を考慮し、より正確な生体情報の測定を行うことができる生体情報測定装置を提供することを目的とする。
上記従来の課題を解決するために、本発明の赤外光の強度に基づいて生体情報を測定するための生体情報測定装置は、耳孔内に挿入される挿入部と、前記挿入部に設けられ、前記耳孔内から放射された赤外光を前記挿入部内に導入する第1の光導入口及び第2の光導入口と、前記挿入部内に設けられ、前記第1の光導入口から導入された第1の赤外光及び前記第2の光導入口から導入された第2の赤外光を導光する導光路と、前記導光路によって導光された前記第1の赤外光及び前記第2の赤外光を分光する分光素子と、前記分光素子によって分光された前記第1の赤外光及び前記第2の赤外光を検出する赤外線検出器と、を備え、前記挿入部に設けられ、鼓膜から放射された赤外光から前記第2の光導入口を遮蔽する遮光部をさらに備える
本発明の生体情報測定装置によれば、外耳道の測定に対する影響を考慮することによって、より正確な生体情報の測定を行うことができる。
本発明の赤外光の強度に基づいて生体情報を測定するための生体情報測定装置は、耳孔内に挿入される挿入部と、前記挿入部に設けられ、前記耳孔内から放射された赤外光を前記挿入部内に導入する第1の光導入口及び第2の光導入口と、前記挿入部内に設けられ、前記第1の光導入口から導入された第1の赤外光及び前記第2の光導入口から導入された第2の赤外光を導光する導光路と、前記導光路によって導光された前記第1の赤外光及び前記第2の赤外光を分光する分光素子と、前記分光素子によって分光された前記第1の赤外光及び前記第2の赤外光を検出する赤外線検出器と、を備え、前記挿入部に設けられ、鼓膜から放射された赤外光から前記第2の光導入口を遮蔽する遮光部をさらに備える。より好ましくは、前記赤外線検出器によって検出された前記第1の赤外光及び前記第2の赤外光の強度に基づき生体情報を演算する演算部をさらに備える。
本発明において、導光路としては、赤外光を導くことのできるものであればよく、例えば、中空管や、赤外光を伝送する光ファイバ等を用いることができる。中空管を用いる場合、中空管の内表面に金の層を有することが好ましい。この金の層は、中空管の内面に金メッキを施したり、金を蒸着したりすることにより形成することができる。
分光素子としては、赤外光を波長別に分けることのできるものであればよく、例えば、特定の波長領域の赤外光を透過させる光学フィルタ、分光プリズム、マイケルソン干渉計、回折格子等を用いることができる。
赤外線検出器としては、赤外領域の波長の光を検出できるものであればよく、例えば、焦電センサ、サーモパイル、ボロメータ、HgCdTe(MCT)検出器、ゴーレイセル等を用いることができる。
赤外線検出器は複数設けられていてもよい。
演算部としては、例えば、CPU(Central Processing Unit)等のマイクロコンピュータを用いることができる。
本発明の生体情報測定装置は、前記第1の光導入口から導入された前記第1の赤外光を導光する第1の導光路、及び前記第2の光導入口から導入された前記第2の赤外光を導光する第2の導光路を含む複数の導光路を備えていてもよい。
また、第1の赤外光及び第2の赤外光が、1つの導光路によって導光されるように構成されていてもよい。
本発明の生体情報測定装置において、前記第2の光導入口は、鼓膜から放射された赤外光が導入されない構成を有することが好ましい。
本構成によって、第2の光導入口からは鼓膜から放射された赤外光が導入されなくなるため、第2の光導入口から導入された第2の赤外光は外耳道から放射された赤外光のみに相当するようになる。そこで、鼓膜から放射された赤外光及び外耳道から放射された赤外光を含む第1の赤外光の強度、及び第2の赤外光の強度を用いることにより、外耳道から放射された赤外光の影響を補正して、鼓膜から放射された赤外光に基づく、より正確な生体情報の測定を行うことができる。
本発明の生体情報測定装置において、前記挿入部は、前記耳孔内に挿入されたときに鼓膜の方向を向く端部と、側面とを有し、前記第1の光導入口が前記挿入部の前記端部に設けられていてもよい。さらに、前記第2の光導入口が前記挿入部の前記側面に設けられていることが好ましい。
本発明の生体情報測定装置は、前記挿入部に設けられ、鼓膜から放射された赤外光から前記第2の光導入口を遮蔽する遮光部をさらに備える。
この構成によって、第2の光導入口からは鼓膜から放射された赤外光が導入されなくなるため、第2の光導入口から導入された第2の赤外光は外耳道から放射された赤外光のみに相当するようになる。そこで、鼓膜から放射された赤外光及び外耳道から放射された赤外光を含む第1の赤外光の強度、及び第2の赤外光の強度を用いることにより、外耳道から放射された赤外光の測定に与える影響を補正して、鼓膜から放射された赤外光に基づく、より正確な生体情報の測定を行うことができる。
ここで、遮光部の表面が、金、銀、銅、黄銅アルミニウム、白金、または鉄で構成され、遮光部の表面が光沢を有することが好ましい。
また、遮光部が、着脱可能な状態で挿入部に設けられていることが好ましい。
本発明の生体情報測定装置は、前記赤外線検出器に到達する赤外光の光路を制御する光路制御部をさらに備えていてもよい。赤外線検出器に到達する赤外光が、第1の赤外光及び第2の赤外光である状態と、第1の赤外光のみである状態とが切り替わるように、光路制御部が光路を制御できることが好ましい。
光路制御部としては、シャッター、アパーチャ等が挙げられる。
本発明の生体情報測定装置において、前記演算部は、前記第1の赤外光の強度と前記第2の赤外光の強度との強度差を閾値と比較し、前記強度差が前記閾値よりも大きい場合に警告を出力する警告出力部をさらに備えていてもよい。この構成により、生体情報測定装置の位置が不適切であることを使用者に通知することができる。
ここで、警告出力部としては、警告を表示するディスプレイ、警告を音声で出力するスピーカー、警告音を発生するブザー等が挙げられる。
本発明の生体情報測定装置は、赤外線検出器の出力信号と生体情報との相関を示す相関データを格納する記憶部、演算部により換算された生体情報を表示する表示部、及び生体情報測定装置が動作するための電力を供給する電源をさらに備えていてもよい。
演算部は、記憶部から上記相関データを読み出し、これを参照することにより、赤外線検出器の出力信号を生体情報に変換してもよい。
赤外線検出器の出力信号と生体情報との相関を示す相関データは、例えば、既知の生体情報(例えば、血糖値)を有する患者について赤外線検出器の出力信号を測定し、得られた赤外線検出器の出力信号と生体情報との相関を解析することにより取得することができる。
本発明において、記憶部としては、例えば、RAM、ROM等のメモリを用いることができる。
表示部としては、例えば、液晶等のディスプレイを用いることができる。
電源としては、例えば、電池等を用いることができる。
本発明における測定対象である生体情報としては、グルコース濃度(血糖値)、ヘモグロビン濃度、コレステロール濃度、中性脂肪濃度、タンパク質濃度等が挙げられる。
生体から放射される赤外光を測定することにより、生体情報、例えば、血糖値を測定することができる。生体からの赤外放射光の放射エネルギーWは以下の数式で表される。
Figure 0004199295
Figure 0004199295
ここで、上記式における各記号は以下の内容を示す。
W:生体からの赤外放射光の放射エネルギー、
ε(λ):波長λにおける生体の放射率、
0(λ、T):波長λ、温度Tにおける黒体放射強度密度、
h:プランク定数(h=6.625×10-34(W・S2))、
c:光速(c=2.998×1010(cm/s))、
λ1、λ2:生体からの赤外放射光の波長(μm)、
T:生体の温度(K)、
S:検出面積(cm2
k:ボルツマン定数、
(数1)からわかるように、検出面積Sが一定の場合、生体からの赤外放射光の放射エネルギーWは波長λにおける生体の放射率ε(λ)に依存する。放射におけるキルヒホッフの法則から、同じ温度、波長における放射率と吸収率は等しい。
Figure 0004199295
ここで、α(λ)は、波長λにおける生体の吸収率を示す。
したがって、放射率を考える際には、吸収率を考えればよいことがわかる。エネルギー保存則から、吸収率、透過率及び反射率には、以下の関係が成り立つ。
Figure 0004199295
ここで、上記式における各記号は以下の内容を示す。
r(λ):波長λにおける生体の反射率
t(λ):波長λにおける生体の透過率
したがって、放射率は、透過率及び反射率を用いて、
Figure 0004199295
と表される。
透過率は、入射光量と測定対象物体を透過してきたときの透過光量の比で表される。入射光量と測定対象物体を透過してきたときの透過光量は、ランベルト−ベールの法則で示される。
Figure 0004199295
ここで、上記式における各記号は以下の内容を示す。
t:透過光量、
0:入射光量、
d:生体の厚み、
k(λ):波長λにおける生体の消衰係数、
である。生体の消衰係数は、生体による光の吸収を表す係数である。
したがって、透過率は、
Figure 0004199295
と表される。
次に反射率について説明する。反射率は、全方向に対する平均反射率を算出する必要があるが、ここでは、簡単のため、垂直入射に対する反射率で考える。垂直入射に対する反射率は、空気の屈折率を1として、
Figure 0004199295
と表される。
ここで、n(λ)は、波長λにおける生体の屈折率を示す。
以上から、放射率は、
Figure 0004199295
と表される。
生体中の成分の濃度が変化すると、生体の屈折率及び消衰係数が変化する。反射率は、通常、赤外領域において約0.03程度と小さく、かつ(数8)からわかるように、屈折率及び消衰係数にはあまり依存しない。したがって、生体中の成分の濃度の変化により、屈折率及び消衰係数が変化しても、反射率の変化は小さい。
一方、透過率は、(数7)からわかるように、消衰係数に大きく依存する。従って、生体中の成分の濃度の変化により生体の消衰係数、すなわち生体による光の吸収の度合いが変化すると、透過率が変化する。
以上のことから、生体からの赤外放射光の放射エネルギーは、生体中の成分の濃度に依存することがわかる。したがって、生体からの赤外放射光の放射エネルギー強度から生体中の成分の濃度を求めることができる。
また、(数7)からわかるように、透過率は生体の厚みに依存する。生体の厚みが薄いほど、生体の消衰係数の変化に対する透過率の変化の度合いが大きくなるため、生体中の成分の濃度変化を検出しやすくなる。鼓膜は、厚みが約60〜100μmと薄いため、赤外放射光を用いた生体中の成分の濃度測定に適している。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
[実施の形態1]
図1は、実施の形態1に係る生体情報測定装置100の外観を示す斜視図である。
生体情報測定装置100は、本体102と、本体102の側面に設けられた挿入部104を備えている。本体102には、生体成分の濃度の測定結果を表示するためのディスプレイ114、生体情報測定装置100の電源をON/OFFするための電源スイッチ101、及び測定を開始するための測定開始スイッチ103が設けられている。挿入部には、耳孔内から放射された赤外光を生体情報測定装置100内に導入する第1の光導入口105、及び2つの第2の光導入口106が設けられている。
ここで、第1の光導入口105は、挿入部104の末端(端部)に設けられており、挿入部104が耳孔内に挿入されたときに鼓膜の方向を向く。2つの第2の光導入口106は、挿入部104の側面に設けられている。
次に、生体情報測定装置100の本体内部の構成について、図2、図3及び図4を用いて説明する。図2は、実施の形態1に係る生体情報測定装置100の構成を示す図であり、図3は、実施の形態1に係る生体情報測定装置100における挿入部104及びシャッター109を示す斜視図であり、図4は、実施の形態1に係る生体情報測定装置100における光学フィルタホイール107を示す斜視図である。なお、図3においては、チョッパーを省略している。
生体情報測定装置100の本体内部には、チョッパー118、シャッター109、光学フィルタホイール107、赤外線検出器108、前置増幅器130、帯域フィルタ132、同期復調器134、ローパスフィルタ136、アナログ/デジタルコンバータ(以下、A/Dコンバータと略称する)138、マイクロコンピュータ110、メモリ112、ディスプレイ114、電源116、タイマー156、及びブザー158を備えている。ここで、マイクロコンピュータ110は本発明における演算部に相当する。
電源116は、マイクロコンピュータ110に交流(AC)または直流(DC)電力を供給する。電源116として電池を用いることが好ましい。
チョッパー118は、鼓膜202から放射し、第1の光導入口105から挿入部104内に設けられた第1の導光路302により本体102内に導かれた第1の赤外光及び第2の光導入口106から挿入部104内に設けられた第2の導光路304により本体102内に導かれた第2の赤外光をチョッピングして、それらの赤外光を高周波数の赤外線信号に変換する機能を有する。チョッパー118の動作は、マイクロコンピュータ110からの制御信号に基づき制御される。
チョッパー118によりチョッピングされた赤外光はシャッター109に到達する。
シャッター109は、本体102内に導かれた赤外光の光路を制御する機能を有する。シャッター109は、図3に示すように、第1の導光路302に対応する第1の穴402を有する第1の遮光板404、第2の導光路304に対応する2つの第2の穴406を有する第2の遮光板408、第1の遮光板404が第1のガイド410に沿ってスライドするように駆動させる第1のモータ414、及び第2の遮光板408が第2のガイド412に沿ってスライドするように駆動させる第2のモータ416を備えている。
第2のモータ416を駆動させて、第2の遮光板408を第2のガイド412に沿って、図3に示す位置から矢印Aの方向にスライドさせることにより、第1の導光路302に導かれた第1の赤外光は第2の遮光板408により遮断され、第2の導光路304に導かれた第2の赤外光のみが第2の穴406を通って光学フィルタホイール107に到達する。
一方、第1のモータ414を駆動させて、第1の遮光板404を第1のガイド410に沿って、図3に示す位置から矢印Aの方向にスライドさせることにより、第2の導光路304に導かれた第2の赤外光は第1の遮光板404により遮断され、第1の導光路302に導かれた第1の赤外光のみが第1の穴402を通って光学フィルタホイール107に到達する。このようにすると、光学フィルタホイール107に到達する赤外光を、第1の赤外光と第2の赤外光との間で切り替えることができる。シャッター109の動作は、マイクロコンピュータ110からの制御信号に基づき制御される。シャッター109は、本発明における光路制御部に相当する。
光学フィルタホイール107は、図4に示すように、第1の光学フィルタ121、第2の光学フィルタ122、第3の光学フィルタ123がリング127にはめ込まれている。図4に示す例では、いずれも扇状である第1の光学フィルタ121、第2の光学フィルタ122、第3の光学フィルタ123がリング127にはめ込まれることにより円盤状の部材が構成されており、その円盤状の部材の中央部にシャフト125が設けられている。
このシャフト125を図4の矢印のように回転させることにより、チョッパー118によりチョッピングされた赤外光の通過する光学フィルタを、第1の光学フィルタ121、第2の光学フィルタ122、第3の光学フィルタ123の間で切り替えることができる。シャフト125の回転は、マイクロコンピュータ110からの制御信号により制御される。光学フィルタホイール107は、本発明の分光素子に相当する。
光学フィルタの作製方法としては、公知の技術を特に限定することなく利用できるが、例えば、真空蒸着法を用いることができる。光学フィルタは、SiまたはGeを基板として、真空蒸着法を用いてZnS、MgF2、PbTe等を基板上に積層することにより作製することができる。
第1の光学フィルタ121、第2の光学フィルタ122、第3の光学フィルタ123を透過した赤外光は、検出領域126を備える赤外線検出器108に到達する。赤外線検出器108に到達した赤外光は、検出領域126に入射し、入射した赤外光の強度に対応した電気信号に変換される。
光学フィルタホイール107のシャフト125の回転は、チョッパー118の動作と同期させ、チョッパー118が閉じている間にシャフト125を120度回転させるように制御することが好ましい。このようにすると、次にチョッパー118が開いたときに、チョッパー118によりチョッピングされた赤外光の通過する光学フィルタを隣の光学フィルタに切り替えることができる。
また、シャッター109の動作はシャフト125の回転と同期させ、シャフト125が3度動作して360度回転する毎に、シャッター109を通過する赤外光が第1の赤外光と第2の赤外光との間で切り替わるように、シャッター109の動作を制御することが好ましい。
シャフト125の回転とシャッター109の動作とをこのように制御すると、赤外線検出器108に到達する赤外光を、第1の光学フィルタ121を透過した第1の赤外光、第2の光学フィルタ122を透過した第1の赤外光、第3の光学フィルタ123を透過した第1の赤外光、第1の光学フィルタ121を透過した第2の赤外光、第2の光学フィルタ122を透過した第2の赤外光、第3の光学フィルタ123を透過した第2の赤外光の順序で切り替えることができる。
赤外線検出器108から出力された電気信号は、前置増幅器130によって増幅される。増幅された電気信号は、帯域フィルタ132によって、チョッピング周波数を中心周波数とする周波数帯域以外の信号が取り除かれる。これにより、熱雑音等の統計的揺らぎに起因するノイズを最小化することができる。
帯域フィルタ132によって濾過された電気信号は、同期復調器134によって、チョッパー118のチョッピング周波数と帯域フィルタ132によって濾過された電気信号を同期させ、積分することにより、DC信号に復調される。
同期復調器134によって復調された電気信号は、ローパスフィルタ136によって高周波数帯域の信号が取り除かれる。これにより、さらにノイズを取り除くことができる。
ローパスフィルタ136によって濾過された電気信号は、A/Dコンバータ138によってデジタル信号に変換された後、マイクロコンピュータ110に入力される。
ここで、各光学フィルタに対応する赤外検出器108からの電気信号は、シャフト125の制御信号をトリガーとして用いることで、どの光学フィルタを透過した赤外光に対応する電気信号であるのかを識別することができる。シャフト125の制御信号をマイクロコンピュータが出力してから、次のシャフト制御信号を出力するまでの間が、同じ光学フィルタに対応する電気信号となる。各光学フィルタに対応する電気信号を、それぞれメモリ112上で積算した後平均値を算出することにより、さらにノイズは低減されるため、測定の積算を行うことが好ましい。
メモリ112には、第1の光学フィルタ121を透過した第1の赤外光の強度に対応する電気信号、第2の光学フィルタ122を透過した第1の赤外光の強度に対応する電気信号、及び第3の光学フィルタ123を透過した第1の赤外光の強度に対応する電気信号と第3の光学フィルタ123を透過した第2の赤外光の強度に対応する電気信号との差分信号からなる3つの電気信号と生体成分の濃度との相関を示す相関データが格納されている。
マイクロコンピュータ110は、メモリ112に蓄積されたデジタル信号を用いて、第3の光学フィルタ123を透過した第1の赤外光の強度に対応する電気信号と第3の光学フィルタ123を透過した第2の赤外光の強度に対応する電気信号との差分信号に対応するデジタル信号を算出する。マイクロコンピュータ110は、メモリ112に格納されている相関データを読み出し、この相関データを参照して、メモリ112に蓄積されたデジタル信号から算出された単位時間当たりのデジタル信号を、生体成分の濃度に換算する。メモリ112は、本発明における記憶部に相当する。
マイクロコンピュータ110において換算された生体成分の濃度は、ディスプレイ114に出力され、表示される。
本実施の形態では、光路制御部としてシャッター109を用いた例を示したが、シャッター109に代えて、開口面積を制御可能なアパーチャを備えた遮蔽板を用いてもよい。アパーチャは、半開の状態の場合に、第1の導光路302に導かれた第1の赤外光のみが通過することができ、全開の状態の場合に、第1の導光路302に導かれた第1の赤外光及び第2の導光路304に導かれた第2の赤外光の両方が通過することができるように設定しておけばよい。第3の光学フィルタ123を透過した第2の赤外光の強度に対応する電気信号は、第3の光学フィルタ123を透過した第1の赤外光及び第2の赤外光の強度に対応する電気信号から、第3の光学フィルタ123を透過した第1の赤外光の強度に対応する電気信号を差し引くことにより求めることができる。
第1の光学フィルタ121は、例えば、測定対象である生体成分(例えばグルコース)によって吸収される波長を含む波長帯域(以下、測定用波長帯域と略称する)の赤外光を透過させるようなスペクトル特性を有する。一方、第2の光学フィルタ122は、第1の光学フィルタ121とは異なるスペクトル特性を有する。第2の光学フィルタ122は、例えば、測定対象である生体成分による吸収がなく、かつ対象成分の測定を妨害するような他の生体成分による吸収のある波長を含む波長帯域(以下、参照用波長帯域と略称する)の赤外光を透過させるようなスペクトル特性を有する。ここで、このような他の生体成分としては、測定対象である生体成分以外で、生体中における成分量の多いものを選択すればよい。
例えば、グルコースは、9.6マイクロメートル付近に吸収ピークを有する赤外吸収スペクトルを示す。そこで、測定対象である生体成分がグルコースの場合は、第1の光学フィルタ121が、9.6マイクロメートルを含む波長帯域の赤外光を透過させるようなスペクトル特性を有することが好ましい。
一方、生体中に多く含まれるタンパク質は8.5マイクロメートル付近の赤外光を吸収し、グルコースは8.5マイクロメートル付近の赤外光を吸収しない。そこで、第2の光学フィルタ122が、8.5マイクロメートルを含む波長帯域の赤外光を透過させるようなスペクトル特性を有することが好ましい。
第3の光学フィルタ123は、外耳道の放射率と鼓膜の放射率とが異なる波長領域の赤外光を透過させるようなスペクトル特性を有する。上記(数5)からわかるように、放射率は透過率と反射率に依存する。上記のように、生体の赤外領域における反射率は約0.03であり、外耳道及び鼓膜はほぼ同じ反射率を示す。一方、外耳道の透過率は、外耳道の厚みが数cm以上であるため0に近い値となる。したがって、鼓膜の透過率が大きい波長領域において、外耳道の放射率と鼓膜の放射率との差が大きくなる。
(数7)からわかるように、生体の消衰係数が小さい、すなわち生体による光の吸収が小さい程、透過率が大きくなる。生体の約60〜70%が水で構成されていることから、水の吸収が小さい波長領域では鼓膜の透過率が大きくなるので、外耳道の放射率と鼓膜の放射率との差が大きくなる。そこで、第3の光学フィルタ123の波長特性は、水の吸収が小さい波長領域である、5〜6マイクロメートル及び7〜11マイクロメートルの波長領域のうち、少なくとも一部の波長の赤外光を透過させるように設定されている。
メモリ112に格納されている、3つの電気信号と、生体成分の濃度との相関を示す相関データは、例えば、以下の手順によって取得することができる。3つの電気信号とは、(i)第1の光学フィルタ121を透過した第1の赤外光の強度に対応する電気信号、(ii)第2の光学フィルタ122を透過した第1の赤外光の強度に対応する電気信号、及び(iii)第3の光学フィルタ123を透過した第1の赤外光の強度に対応する電気信号と第3の光学フィルタ123を透過した第2の赤外光の強度に対応する電気信号との差分信号、を含む。
まず、既知の生体成分濃度(例えば、血糖値)を有する患者について、鼓膜から放射される赤外光を測定する。このとき、第1の光学フィルタ121を透過した第1の赤外光の強度に対応する電気信号、第2の光学フィルタ122を透過した第1の赤外光の強度に対応する電気信号、及び第3の光学フィルタ123を透過した第1の赤外光の強度に対応する電気信号と第3の光学フィルタ123を透過した第2の赤外光の強度に対応する電気信号との差分信号からなる3つの電気信号とを求める。
この測定を、異なる生体成分濃度を有する複数の患者について行うことにより、第1の光学フィルタ121を透過した第1の赤外光の強度に対応する電気信号、第2の光学フィルタ122を透過した第1の赤外光の強度に対応する電気信号、及び第3の光学フィルタ123を透過した第1の赤外光の強度に対応する電気信号と第3の光学フィルタ123を透過した第2の赤外光の強度に対応する電気信号との差分信号からなる3つの電気信号と、それらに対応する生体成分濃度とからなるデータの組を得ることができる。
次に、このようにして取得したデータの組を解析して相関データを求める。例えば、第1の光学フィルタ121を透過した第1の赤外光の強度に対応する電気信号、第2の光学フィルタ122を透過した第1の赤外光の強度に対応する電気信号、及び第3の光学フィルタ123を透過した第1の赤外光の強度に対応する電気信号と第3の光学フィルタ123を透過した第2の赤外光の強度に対応する電気信号との差分信号からなる3つの電気信号と、それらに対応する生体成分濃度とについて、PLS(Partial Least Squares Regression)法などの重回帰分析法やニューラルネットワーク法などを用いて多変量解析を行う。
これにより、第1の光学フィルタ121を透過した第1の赤外光の強度に対応する電気信号、第2の光学フィルタ122を透過した第1の赤外光の強度に対応する電気信号、及び第3の光学フィルタ123を透過した第1の赤外光の強度に対応する電気信号と第3の光学フィルタ123を透過した第2の赤外光の強度に対応する電気信号との差分信号からなる3つの電気信号と、それらに対応する生体成分濃度との相関を示す関数を求めることができる。
次に、図1、図2及び図3を参照しながら本実施の形態における生体情報測定装置の動作について説明する。
まず、使用者が生体情報測定装置100の電源スイッチ101を押すと、本体102内の電源がONとなり、生体情報測定装置100は測定準備状態となる。
次に、図2に示すように、使用者が本体102を持って、挿入部104を外耳道204に挿入する。このとき、第1の光導入口105の先端が鼓膜202の方向を向くように挿入する。挿入部104は、挿入部104の先端部分から本体102との接続部分に向かって径が太くなるような円錐形状の中空管であるため、挿入部104の外径が耳孔200の内径と等しくなる位置以上は挿入部104が挿入されない構造になっている。
次に、挿入部104の外径が耳孔200の内径と等しくなる位置で生体情報測定装置100を保持した状態で、使用者が生体情報測定装置100の測定開始スイッチ103を押すと、マイクロコンピュータ110がチョッパー118の動作を開始させることにより、鼓膜202から放射される赤外光の測定が開始される。
第1の光導入口105には、鼓膜202及び外耳道204から放射された赤外光が入射する。一方、第2の光導入口106は、挿入部104が耳孔200内に挿入された状態において鼓膜202の方向を向かないように挿入部104の側面に設けられているため、第2の光導入口106には、外耳道204から放射された赤外光は入射するが、鼓膜202から放射された赤外光は入射しない。
図2からわかるように、挿入部104において、第2の光導入口106と第1の光導入口105との間の部位が、鼓膜202から放射された赤外光から第2の光導入口106を遮蔽する遮光部119に相当する。よって、第1の光導入口105から入射して第1の導光路302により本体102内に導かれた第1の赤外光は、鼓膜202及び外耳道204から放射された赤外光に相当し、第2の光導入口106から入射して第2の導光路304により本体102内に導かれた第2の赤外光は、外耳道204から放射された赤外光に相当する。
マイクロコンピュータ110は、上記の方法により、第3の光学フィルタ123を透過した第1の赤外光の強度に対応する電気信号と第3の光学フィルタ123を透過した第2の赤外光の強度に対応する電気信号との差分信号を算出する。第1の赤外光が鼓膜202及び外耳道204から放射された赤外光に相当し、第2の赤外光が外耳道204から放射された赤外光に相当することから、この差分信号の強度は、第1の光導入口105から入射した第1の赤外光の中に含まれる鼓膜から放射された赤外光の割合を示す指標となる。
第3の光学フィルタ123が透過させる波長領域において、外耳道204から放射される赤外光の強度は、鼓膜202から放射される赤外光の強度よりも大きくなるため、第1の赤外光において鼓膜202から放射された赤外光に加えて外耳道204から放射された赤外光が含まれていると、上記差分信号はマイナスの値となる。
第1の赤外光の中に鼓膜から放射された赤外光が多く含まれている程、第1の赤外光の強度は小さくなるので、差分信号の絶対値が大きい程、第1の赤外光の中に含まれる鼓膜から放射された赤外光の割合は大きくなる。
メモリ112は、予め設定された、この差分信号強度の閾値を格納している。マイクロコンピュータ110は、メモリ112からこの閾値を読み出し、算出された差分信号強度を閾値と比較して、算出された差分信号強度の絶対値が閾値よりも小さい場合、挿入部104の挿入方向が鼓膜202からずれている旨のメッセージをディスプレイ114に表示したり、ブザー(図示せず)を鳴らしたり、スピーカー(図示せず)から音声で出力したりすることにより、エラーであることを使用者に通知する。鼓膜202の位置が認識できないことを表すエラーが通知されると、使用者は生体情報測定装置100を動かして、挿入部104の挿入方向を調整すればよい。
ここで、ディスプレイ114、ブザー及びスピーカーは、それぞれ本発明における警告出力部に相当する。
算出された差分信号強度と閾値との比較の結果、マイクロコンピュータ110が、第1の赤外光の中に鼓膜から放射された赤外光が十分含まれていると判断すると、タイマー156による計時を開始する。
マイクロコンピュータ110は、タイマー156からの計時信号により、測定開始から一定時間経過したと判断すると、チョッパー118を制御して、光学フィルタホイール107に到達する赤外光を遮断する。これにより、自動的に測定が終了する。このとき、マイクロコンピュータ110はディスプレイ114やブザー(図示せず)を制御して、測定が終了した旨のメッセージをディスプレイ114に表示したり、ブザー(図示せず)を鳴らしたり、スピーカー(図示せず)から音声で出力したりすることにより、使用者に測定が終了したことを通知する。これにより使用者は測定が終了したことを確認することができるため、挿入部104を耳孔200の外に取り出す。
マイクロコンピュータ110は、メモリ112から、第1の光学フィルタ121を透過した第1の赤外光の強度に対応する電気信号、第2の光学フィルタ122を透過した第1の赤外光の強度に対応する電気信号、及び第3の光学フィルタ123を透過した第1の赤外光の強度に対応する電気信号と生体成分の濃度との相関を示す相関データを読み出し、この相関データを参照して、A/Dコンバータ138から出力された電気信号を生体成分の濃度に換算する。求められた生体成分の濃度は、ディスプレイ114に表示される。
上記のとおり、第3の光学フィルタ123を透過した第1の赤外光の強度に対応する電気信号と第3の光学フィルタ123を透過した第2の赤外光の強度に対応する電気信号との差分信号は、第1の光導入口105から入射した第1の赤外光の中に含まれる鼓膜から放射された赤外光の割合を示す指標となる。そこで、生体成分の濃度を求める際に、上記差分信号を含む相関データを用いることにより、第1の光導入口105から入射した第1の赤外光の中に含まれる鼓膜から放射された赤外光の割合で補正されるので、外耳道204から放射された赤外光の影響を軽減することができ、鼓膜202から放射された赤外光に基づく、精度の高い測定が可能となる。
なお、実施の形態1では単一の赤外線検出器108を用いる例を示したが、これに限定されない。実施の形態1に係る生体情報測定装置の第1の変形例について図5を用いて説明する。図5は、実施の形態1に係る生体情報測定装置の第1の変形例の構成を示す図である。第1の変形例に係る生体情報測定装置500は、複数の赤外線検出器を用いている点で実施の形態1に係る生体情報測定装置100と異なる。実施の形態1に係る生体情報測定装置100と同じ構成については同じ符号を用いて、説明を省略する。
第1の変形例に係る生体情報測定装置500は、第1の光導入口105から挿入部104内に設けられた第1の導光路302により本体102内に導かれた第1の赤外光を検出する第1の赤外線検出器508と、第2の光導入口106から挿入部104内に設けられた第2の導光路304により本体102内に導かれた第2の赤外光を検出する2つの第2の赤外線検出器510とを備えている。
第1の赤外線検出器508から出力される電気信号と、第2の赤外線検出器510から出力される電気信号は、それぞれ、前置増幅器130、帯域フィルタ132、同期復調器134、ローパスフィルタ136、A/Dコンバータ138を通過した後、マイクロコンピュータ110上で、第1の赤外線検出器508から出力される電気信号から第2の赤外線検出器510から出力される電気信号を減算する。
また、第1の赤外線検出器508及び2つの第2の赤外線検出器510に代えて、第1の赤外光を検出する第1の検出領域と、第2の赤外光を検出する2つの第2の検出領域とを有するアレイ型の赤外線検出器を用いてもよい。
[実施の形態2]
図6及び7を参照しながら、本発明の実施の形態2に係る生体情報測定装置について説明する。図6は、本発明の実施の形態2に係る生体情報測定装置の挿入部を示す斜視図であり、図7は、本発明の実施の形態2に係る生体情報測定装置の構成を示す図である。
本実施の形態に係る生体情報測定装置の挿入部104は、挿入部104が耳孔200内に挿入されたときに鼓膜204の方向を向く端部に円錐台形状の遮光部119を有し、遮光部119の大きいほうの底面が、挿入部104が耳孔200内に挿入されたときに鼓膜202の方向を向くように、挿入部104の端部に設けられている。
遮光部119の大きいほうの底面に第1の光導入口105が設けられ、第1の光導入口105と連なる第1の導光路302が、遮光部119と挿入部104本体とを貫くように設けられている。また、挿入部104が耳孔200内に挿入されたときに鼓膜202の方向を向く端部であって、遮光部119が設けられている領域の外側に、第2の光導入口106が設けられている。
図7からわかるように、挿入部104が耳孔200内に挿入された状態において、第2の光導入口106と鼓膜202とを結ぶ光路の間に遮光部119が位置するため、遮光部119は、鼓膜202から放射された赤外光から第2の光導入口106を遮蔽する機能を有する。
また、遮光部119の側面は赤外光を反射するように構成されており、挿入部104が耳孔200内に挿入された状態において、外耳道204から放射された赤外光は遮光部119の側面(反射面)で反射することにより、第2の光導入口106から第2の導光路304内に入射する。
ここで、遮光部119の表面は、赤外線を反射するために、赤外線に対して吸収が少ない材料で構成されていることが好ましい。赤外線を反射する材料であれば特に限定なく利用することができるが、金、銅、銀、黄銅、アルミニウム、白金、鉄等の材料が好ましい。また遮光部119の表面は、光沢を有する程度に平滑であることが好ましい。また遮光部119の側面(反射面)は、図7に示すように、第2の光導入口106に対して45度に傾斜していることが好ましい。
本実施の形態の生体情報測定装置700のその他の構成は、実施の形態1の生体情報測定装置100と同じであるため同じ符号を付して説明を省略する。また、本実施の形態の生体情報測定装置700の動作も実施の形態1の生体情報測定装置100と同じであるため説明を省略する。このようにすると、実施の形態1と同様に、外耳道204から放射された赤外光の影響を軽減することができ、鼓膜202から放射された赤外光に基づく、精度の高い測定が可能となる。
本実施の形態に係る生体情報測定装置の挿入部104の端部に設けられている遮光部119は、図8に示すように、遮光部119からの着脱が可能であってもよい。図8は、本発明の実施の形態2に係る生体情報測定装置の挿入部の変形例を示す斜視図である。このようにすると、遮光部119が耳垢等によって汚れた場合に交換できるため好ましい。また、本変形例の挿入部104は、図8に示すように、9個の第2の光導入口106及び9本の第2の導光路304を備えている。
なお、上記の実施の形態においては、2個の第2の光導入口106及び2本の第2の導光路304を備える例、並びに9個の第2の光導入口106及び9本の第2の導光路304を備える例を示したが、第2の光導入口106の個数及び第2の導光路304の本数はこれに限定されない。1個の第2の光導入口106及び1本の第2の導光路304のみを備えていてもよい。
本発明にかかる生体情報測定装置は、生体情報をより正確に測定することができ有用である。
本発明の一実施の形態に係る生体情報測定装置の外観を示す斜視図である。 同生体情報測定装置の構成を示す図である。 生体情報測定装置における挿入部及びシャッターを示す斜視図である。 同生体情報測定装置における光学フィルタホイールを示す斜視図である。 同生体情報測定装置の第1の変形例の構成を示す図である。 本発明の他の実施の形態に係る生体情報測定装置の挿入部を示す斜視図である。 同生体情報測定装置の構成を示す図である。 同生体情報測定装置の挿入部の変形例を示す斜視図である。

Claims (8)

  1. 赤外光の強度に基づいて生体情報を測定するための生体情報測定装置であって、
    耳孔内に挿入される挿入部と、
    前記挿入部に設けられ、前記耳孔内から放射された赤外光を前記挿入部内に導入する第1の光導入口及び第2の光導入口と、
    前記挿入部内に設けられ、前記第1の光導入口から導入された第1の赤外光及び前記第2の光導入口から導入された第2の赤外光を導光する導光路と、
    前記導光路によって導光された前記第1の赤外光及び前記第2の赤外光を分光する分光素子と、
    前記分光素子によって分光された前記第1の赤外光及び前記第2の赤外光を検出する赤外線検出器と、
    を備え、
    前記挿入部に設けられ、鼓膜から放射された赤外光から前記第2の光導入口を遮蔽する遮光部をさらに備える、生体情報測定装置。
  2. 前記赤外線検出器によって検出された前記第1の赤外光及び前記第2の赤外光の強度に基づき生体情報を演算する演算部をさらに備える、請求項1記載の生体情報測定装置。
  3. 前記導光路が、
    前記第1の光導入口から導入された前記第1の赤外光を導光する第1の導光路、及び
    前記第2の光導入口から導入された前記第2の赤外光を導光する第2の導光路を有する、請求項1記載の生体情報測定装置。
  4. 前記第2の光導入口は、鼓膜から放射された赤外光が導入されない構成を有する、請求項1記載の生体情報測定装置。
  5. 前記挿入部は、
    前記耳孔内に挿入されたときに鼓膜の方向を向く端部と、
    側面とを有し、
    前記第1の光導入口が前記挿入部の前記端部に設けられている、請求項1記載の生体情報測定装置。
  6. 前記第2の光導入口が前記挿入部の前記側面に設けられている、請求項5記載の生体情報測定装置。
  7. 前記赤外線検出器に到達する赤外光の光路を制御する光路制御部をさらに備える、請求項1記載の生体情報測定装置。
  8. 前記演算部は、前記第1の赤外光の強度と前記第2の赤外光の強度との強度差の絶対値を閾値と比較し、
    前記強度差の絶対値が前記閾値よりも小さい場合に警告を出力する警告出力部をさらに備える、請求項1記載の生体情報測定装置。
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