JP3381092B2 - 放射体温計 - Google Patents

放射体温計

Info

Publication number
JP3381092B2
JP3381092B2 JP33548393A JP33548393A JP3381092B2 JP 3381092 B2 JP3381092 B2 JP 3381092B2 JP 33548393 A JP33548393 A JP 33548393A JP 33548393 A JP33548393 A JP 33548393A JP 3381092 B2 JP3381092 B2 JP 3381092B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light guide
temperature
infrared
probe
infrared sensor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP33548393A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07184866A (ja
Inventor
成敏 南
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Casio Computer Co Ltd filed Critical Casio Computer Co Ltd
Priority to JP33548393A priority Critical patent/JP3381092B2/ja
Publication of JPH07184866A publication Critical patent/JPH07184866A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3381092B2 publication Critical patent/JP3381092B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Radiation Pyrometers (AREA)
  • Measuring And Recording Apparatus For Diagnosis (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耳の鼓膜等から放射さ
れる赤外線から体温を測定する放射体温計に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、水銀体温計や温度センサを用いた
電子体温計等が知られているが、これらの体温計は、水
銀あるいは温度センサの熱応答特性により測定を開始し
てもすぐには正しい体温を検出することができない。
【0003】そこで、耳の鼓膜のように比較的温度の安
定した部分から放射される赤外線量を検出して体温を測
定する放射体温計が提案されている。この放射体温計
は、赤外線センサを内蔵したプローブを耳孔に挿入し
て、鼓膜から放射される赤外線量を検出するものであ
り、非接触で、瞬時に体温を測定することができるとい
う特徴がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、耳孔内の温
度は、図3に示すように各部分で異なっており、例えば
鼓膜の温度が「37.0°C 」で最も高く、外部に近づくほ
ど温度は低くなっていく。そのためプローブを耳孔内に
挿入して体温を測定する場合、赤外線センサが鼓膜の方
向を向くようにプローブを挿入しないと、鼓膜以外の部
分から放射される赤外線を検出してしまうので、正確な
体温を測定できないという問題点があった。
【0005】本発明の目的は、プローブの挿入状態によ
らず正確に体温を測定できる放射体温計を提供すること
である。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の放射体温計は、
複数の導光部材とその複数の導光部材によりそれぞれ導
かれる赤外線を検出する複数の赤外線センサとを内蔵し
たプローブと、各赤外線センサで検出される赤外線量か
ら温度を算出し、算出した温度の中の最も高い温度を体
温として求める温度算出手段とで構成される。
【0007】
【作用】本発明では、プローブに複数の導光部材を配置
し、それら複数の導光部材の赤外線の検出方向をそれぞ
れ異ならせているので、例えばプローブが上向きに挿入
された場合でも、あるいは下向きに挿入された場合で
も、鼓膜から放射される赤外線を何れかの導光部材で赤
外線センサへ導くことができる。そして、複数の赤外線
センサで検出される温度の内で最も高い温度を体温とし
て求めることで、鼓膜の温度、すなわち体温を正確に測
定することができる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しながら
説明する。図1は、本発明の一実施例の放射体温計のプ
ローブ1の断面図であり、同図はプローブ1を耳孔に挿
入したときの状態を示している。同図には示していない
が、放射体温計の本体には、電源をオン、オフさせる電
源スイッチ、測定した体温を表示する表示部等が設けら
れており、本体内部には後述する増幅器、A/D変換器
等を搭載したプリント基板が格納されている。
【0009】プローブ1には3本の導光管(導光部材)
3a〜3cと3個の赤外線センサ2a〜2cが内蔵され
ている。導光管3a〜3cは中空のパイプ状の形状をし
ており、導光管3a〜3cの先端がそれぞれ異なる方向
を向くように配置されており、耳孔内の異なった部分か
ら放射される赤外線を検出できるようになっている。3
個の導光管3a〜3cの他端には赤外線センサ2a〜2
cが配置されており、プローブ1を耳孔内に挿入したと
き、耳孔内の各部分から放射される赤外線が導光管3a
〜3cにより導かれ、赤外線センサ2a〜2cで検出で
きるようになっている。
【0010】図1の場合、導光管3aの先端は鼓膜の方
向を、導光管3bの先端は鼓膜より外側の外耳道のX点
の方向を、導光管3cはさらにその外側の外耳道のY点
の方向をそれぞれ向いている。
【0011】従って、この場合、鼓膜から放射される赤
外線は、同図に矢印で示すように導光管3aを通り赤外
線センサ2aで検出されるので、赤外線センサ3aの検
出温度は鼓膜の温度、すなわち体温を示すことになる。
一方、鼓膜よりやや外側の外耳道のX点から放射される
赤外線は、同図に矢印で示すように導光管3bを通り赤
外線センサ2bで検出されるので、赤外線センサ3bの
検出温度は鼓膜の温度より低い温度を示すことになる。
また、その外側の外耳道のY点から放射される赤外線
は、同図に矢印で示すように導光管3cを通り赤外線セ
ンサ3cで検出されるので、赤外線センサ3cの検出温
度は赤外線センサ3bより低い温度を示すことになる。
【0012】次に図2は、実施例の放射体温計の回路ブ
ロック図である。同図において、3個の赤外線センサ3
a〜3cの出力端子には、それぞれトランジスタ、FE
T等からなるスイッチ4a〜4cが接続されている。こ
れらのスイッチ4a〜4cの制御端子にはタイミング信
号発生回路5からそれぞれのスイッチを順にオン、オフ
させるタイミング信号が供給されており、スイッチがオ
ンとなった赤外線センサの出力信号が増幅器6へ出力さ
れる。
【0013】赤外線センサ2a〜2cの出力信号は増幅
器6で増幅され、さらにA/D変換器7でディジタル信
号に変換される。そのディジタル信号はセレクタ8で選
択され3個のレジスタ9a〜9cへ順に書き込まれる。
このセレクタ8の制御端子には上述したスイッチ4a〜
4cの制御端子に供給されているタイミング信号と同じ
信号が供給されており、赤外線センサ2aの検出データ
がレジスタ9aに、赤外線センサ2bの検出データがレ
ジスタ9bに、赤外線センサ2cの検出データがレジス
タ9cにそれぞれ書き込まれる。
【0014】比較・選択回器10は、レジスタ9a〜9
cに記憶されているディジタルの検出データをそれぞれ
比較し、それらの検出データの内の最大値を選択して温
度変換部11へ出力する。温度変換部11は、比較・選
択器10から出力される検出データを、例えば紫外線量
と体温との関係を示す変換テーブルを参照して温度に変
換し、その温度を液晶表示装置等からなる表示部12に
表示する。
【0015】次に、以上のような構成の放射体温計の動
作を説明する。今、体温計のプローブ1が図1のような
状態で耳孔に挿入されているものとする。体温測定が開
始されると、先ず、タイミング信号発生器5から1番目
のスイッチ4aをオンにする信号が出力され、赤外線セ
ンサ2aの検出信号がスイッチ4aを経て増幅器6で増
幅される。そして、その検出信号がA/D変換器7でデ
ィジタルの検出データに変換されセレクタ8へ出力され
る。このとき、セレクタ8の制御端子には、スイッチ4
aの制御端子に与えられているタイミング信号と同じ信
号が与えられているので、セレクタ8は1番目のレジス
タ9aを選択してそのレジスタ9aに赤外線センサ2a
の検出データを書き込む。
【0016】次に、タイミング信号発生器5から2番目
のスイッチ4bをオンにする信号が出力されると、上述
したのと同様に赤外線センサ2bの検出信号がスイッチ
4bを経て増幅器6で増幅され、A/D変換器7でディ
ジタルの検出データに変換される。このとき、セレクタ
8は2番目のレジスタ9bを選択してそのレジスタ9b
に赤外線センサ2bの検出データを書き込む。
【0017】次に、タイミング信号発生器5から3番目
のスイッチ4cをオンにする信号が出力されると、赤外
線センサ2cの検出信号がスイッチ4bを経て増幅器6
で増幅され、A/D変換器6でディジタルの検出データ
に変換される。このとき、セレクタ8は、3番目のレジ
スタ9cを選択してそのレジスタ9cに赤外線センサ2
cの検出データを書き込む。
【0018】3個の赤外線センサ2a〜2cの検出デー
タの書き込みが終了すると、比較・選択器10は各レジ
スタ9a〜9cに記憶されているデータを比較し、それ
らのデータの内で最も大きなデータを温度変換部11へ
出力する。
【0019】前述したように図1の状態では、導光管3
aの先端が鼓膜の方向を向き、導光管3bが外耳道のX
点の方向を向き、導光管3cが外耳道のY点を向いてい
るので、導光管3aの他端に配置されている赤外線セン
サ2aの検出データが、導光管3b、3cの他端に配置
されている赤外線センサ2b、2cの検出データに比べ
て大きくなる。
【0020】従って、それらのデータの内で最も大きい
赤外線センサ2aの検出データが、温度変換部11へ出
力され、その検出データから鼓膜の温度、すなわち体温
が算出されて表示部12に表示される。
【0021】なお、プローブ1の挿入状態は図1以外に
種々の状態が考えられるが、例えばプローブ1がほぼ水
平に耳孔内に挿入された場合には、2番目の導光管3b
の先端が鼓膜の方向を向くので、赤外線センサ2bで鼓
膜の温度を検出することができる。また、プローブ1が
やや上向きに挿入されたときには、2番目または3番目
の導光管2bまたは2cの先端が鼓膜の方向を向くの
で、赤外線センサ2bまたは2cで鼓膜の温度を検出す
ることができる。
【0022】以上のように本実施例では、プローブ1内
に複数の導光管を配置し、それぞれの導光管の向きを異
ならせて耳孔内の異なる部分から放射される赤外線を検
出できるようにしたので、プローブ1がどのような向き
で耳孔に挿入されても、鼓膜の温度を正確に測定するこ
とができる。従ってユーザはプローブ1の挿入方向を注
意しなくとも、プローブ1を単に耳孔に挿入するだけで
正確に体温を測定することができる。
【0023】なお、上述した実施例では、耳孔内の各部
位から放射される赤外線をセンサに導く導光部材が中空
の導光管である場合について説明したが、特定方向から
の赤外線を透過するものであればパイプ状の形状である
必要はなく、プラスチック、ガラス等の材料で構成する
こともできる。さらに、赤外線の受光方向の異なる複数
の導光部材を一体にして1個の導光部材としても良い。
【0024】また、導光管は、実施例に述べた3本に限
らず2本あるいは3本以上であってもよい。さらに、上
記実施例では、複数の赤外線センサ2a〜2cの出力信
号をスイッチ4a〜4cにより切り換えて1個の増幅器
6に出力するようにしているが、赤外線センサ毎に増幅
器及びA/D変換器を設けてもよい。
【0025】
【発明の効果】本発明によれば、プローブの挿入方向を
意識しなくとも正確に体温を測定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のプローブの要部断面図である。
【図2】実施例の回路ブロック図である。
【図3】耳孔内の温度分布の説明図である。
【符号の説明】
1 プローブ 2a〜2c 赤外線センサ 3a〜3c 導光管 9a〜9c レジスタ 10 比較・選択回路 11 温度変換部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61B 5/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の導光部材と該複数の導光部材によ
    りそれぞれ導かれる赤外線を検出する複数の赤外線セン
    サとを内蔵するプローブと、 前記複数の赤外線センサで検出される赤外線量から温度
    を算出し、該算出した温度の中の最も高い温度を体温と
    して求める温度算出手段とを備えることを特徴とする放
    射体温計。
  2. 【請求項2】 前記複数の導光部材はそれぞれ異なる方
    向から放射される赤外線を検出することを特徴とする請
    求項1記載の放射体温計。
JP33548393A 1993-12-28 1993-12-28 放射体温計 Expired - Fee Related JP3381092B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33548393A JP3381092B2 (ja) 1993-12-28 1993-12-28 放射体温計

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33548393A JP3381092B2 (ja) 1993-12-28 1993-12-28 放射体温計

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07184866A JPH07184866A (ja) 1995-07-25
JP3381092B2 true JP3381092B2 (ja) 2003-02-24

Family

ID=18289082

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33548393A Expired - Fee Related JP3381092B2 (ja) 1993-12-28 1993-12-28 放射体温計

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3381092B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3805039B2 (ja) * 1996-11-14 2006-08-02 シチズン時計株式会社 放射体温計
CN101291618A (zh) * 2005-10-21 2008-10-22 松下电器产业株式会社 生物体信息测定装置
EP1923145A1 (en) * 2006-11-15 2008-05-21 Nederlandse Organisatie voor toegepast-natuurwetenschappelijk Onderzoek TNO Remote ultrasonic transducer system

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07184866A (ja) 1995-07-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4195348A (en) Combined electronic digital scale and calculator storing selectable programs
US5211479A (en) Digital pacifier thermometer
KR101102500B1 (ko) 귀 타입 체온계 및 이에 이용되는 측정 장치 본체
JPH0741026B2 (ja) 体温計
EA199700070A1 (ru) Электронное устройство с датчиком
KR960706067A (ko) 개선된 고막 온도계(improved tympanic thermometer)
US6240371B1 (en) Pedestal-mounted sensor
US4904997A (en) Belted electronic display clinical thermometer with alarm
JP3381092B2 (ja) 放射体温計
JP2603004B2 (ja) 温度測定装置及び温度信号の提供方法
JP2000241258A (ja) 温度測定装置および測定方法
JP3367181B2 (ja) 放射体温計
KR200237795Y1 (ko) 온도 및 습도 측정용 디지털 계측기
JPH039724A (ja) 体温測定装置
JPH05203499A (ja) 赤外線体温計
JP3455922B2 (ja) 放射体温計
CN221007623U (zh) 一种一体式测风速风向装置
JPH08233665A (ja) 熱電温度計
CN213932849U (zh) 一种精准定位红外体温测试仪
JPH08278203A (ja) 赤外線放射温度計
JPS60263821A (ja) 電子体温計
KR900002626B1 (ko) 금전등록기의 온도 표시장치 및 방법
EP0999437A1 (en) Apparatus for measuring internal body temperature utilizing infrared emissions
JPS58211611A (ja) 電子体温計
JPH07184867A (ja) 放射体温計

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20021112

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071220

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081220

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081220

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091220

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101220

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101220

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111220

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111220

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121220

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees