JP4199219B2 - 静的破砕用補助具及びそれを用いた静的破砕工法 - Google Patents
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Description
また、これらの方法は機械的な衝撃振動が発生するため、コンクリート補修の必要部分のみではなく不必要部分の内部に亀裂が生じる可能性や、鉄筋等の補強部材に損傷を与える可能性があるという問題があった。
しかも、図3に示すように穿孔下面7の付近には隙間が形成されるため、穿孔下面7には全く膨張圧が掛らない。
具体的には、袋体25内に、連結手段である連結用具23を取り付けた底板3を挿入し、該袋体を膨張性破砕材で満たす。袋体25の開口は、ヒートシールなど適切な締結手段により閉塞し、袋体25から突出する連結用具23には、天板20、固定手段26及び連結用具を引っ張るための牽引手段24が取り付けられる。
膨張性破砕材を、不織布や繊維状のネットなどのように透水性のある袋体に収容し、カプセル状に小分けして用いる方法が、簡便であり、作業者への安全性も高い。以下では、膨張性破砕材を透水性のある袋体内に収容したカプセルのことを「静的破砕材」という。
このような作業は、作業自体が煩雑であると共に、製造コストが高くなるという欠点を有している。
また、静的破砕材に限らず、固練りした膨張性破砕材やスラリー状の膨張性破砕材に対しても使用可能な静的破砕用補助具を提供することである。
しかも、このような静的破砕用補助具を用いることにより、破砕作業を極めて安全かつ効率良く行うことを可能とする静的破砕工法を提供する。
本発明の静的破砕用補助具は、破砕対象物に穿孔を設け、該穿孔内に膨張性破砕材を充填し、該破砕材の膨張により破砕対象物を破砕する静的破砕工法に用いる静的破砕用補助具において、該穿孔外に配置される天板と、膨張性破砕材を透水性のある袋体内に収容した静的破砕材に対し、静的破砕材の外部から挿入可能な先端部、該天板を取り付けるための係合部、及び該係合部に対して該先端部と反対側に突出する把持部を備えた取付具とを有することを特徴とする。
図5は、本発明の静的破砕用補助具を取付けた静的破砕材の概略を示す図であり、図5(a)は斜視図、図5(b)は、図5(a)の断面図を示す。
静的破砕材30は、透水性のある袋体32の内部に膨張性破砕材31を充填したものであり、通常、スティック状を形成している。静的破砕用補助具40は、軸状の取付具と天板41からなり、特に、取付具は、膨張性破砕材の内部で係止される係止部42を兼ねた先端部、取付具に天板41を固定又は係合させるための接続部(係合部)44、及び作業者が把持するための把持部43とを有している。
また、図6に示すように、天板51に開口部55を形成し、該開口部に取付具50を挿入して使用することも可能である。この場合には、取付具50は、図6(a)に示すように、係止部52、把持部53及び天板と係合する係合部54とから構成され、例えば、天板51の開口部55から係止部52を挿入し、係合部54により天板51を不図示の静的破砕材に天板を押し付けることが可能となる。
また、上述した天板や取付具の材質は、金属に限らず使用に耐えうる機械的強度を有するものであれば、プラスチック、木材、セラミックなどの材料も利用可能である。
本発明の静的破砕工法は、膨張性破砕材を透水性のある袋体内に収容した静的破砕材に対し吸水させる吸水工程と、破砕対象物に設けられた穿孔に、該静的破砕材を挿入配置する静的破砕材挿入工程と、該吸水工程の前後又は該静的破砕材挿入工程の後に、該静的破砕材に該静的破砕用補助具を取付ける補助具取付工程とを有することを特徴とする。
次に、図9(c)のように、含水させた静的破砕材30に静的破砕用補助具40を挿入して取り付け、図9(d)に示す静的破砕用補助具を備えた静的破砕材を作成する。
その後、破砕対象物に予め形成した穿孔1に静的破砕材30を挿入し、破砕対象物を破砕する。
さらには、静的破砕用補助具を装着しない静的破砕材を吸水工程後に穿孔内に挿入し、その後、静的破砕用補助具を穿孔内に収容した静的破砕材に挿入することも可能である。
図10及び図11は、膨張性破砕材を含むスラリーを別途形成し、該スラリーと共に静的破砕材を穿孔内に充填する技術を示したものである。
このようなスラリーを使用するものは、本出願人が行った先の出願である特許文献6にも開示されている。
このため図10(b)に示すように、これらの隙間に、別途調整した膨張性破砕材を含むスラリー(膨張性破砕材と水とを混合したもの。必要に応じて増粘剤を添加することも可能である。)82を充填し、穿孔1内における膨張性破砕材の充填率を高め、破砕作業の効率を高めることが可能となる。
図12に示すように、穿孔の深さが深い場合には、一つの静的破砕材では十分に穿孔内を充填することが困難であることから、複数の静的破砕材30を穿孔内に挿入し、穿孔の開口部を覆う位置に静的破砕用補助具40の天板が配置されるよう設定する。
このような静的破砕工法は、本出願人が行った先の出願である特許文献7にも開示されている。
また、図12(b)に示すように複数の静的破砕材30を貫通するように静的破砕用補助具40を取り付け、複数の静的破砕材を一体的に穿孔内に挿入するよう構成することも可能である。
また、静的破砕用補助具の取付具、特に、静的破砕材の内部に挿入される係止部を複数本備えた取付具を用意し、複数の静的破砕材に各係止部を挿入し、単一の静的破砕用補助具で複数の静的破砕材を並列状態に保持するよう構成することも可能である。
例えば、膨張性破砕材に水を添加し固練りした塊状の膨張性破砕材を穿孔内に充填し、その後、静的破砕用補助具の取付具を穿孔内の膨張性破砕材に挿入することにより、容易に天板を穿孔外の開口部に配置することが可能となる。
また、上述したような膨張性破砕材を含むスラリーのみを用いて穿孔内に膨張性破砕材を充填した場合でも、同様にして静的破砕用補助具を配置することが可能である。
なお、固練りした膨張性破砕材とスラリー状の膨張性破砕材とを組合わせて使用することが可能であることは言うまでもない。
また、静的破砕材に限らず、固練りした膨張性破砕材やスラリー状の膨張性破砕材に対しても使用可能な静的破砕用補助具を提供することができる。
しかも、このような静的破砕用補助具を用いることにより、破砕作業を極めて安全かつ効率良く行うことを可能とする静的破砕工法を提供することが可能となる。
2,31 膨張性破砕材
3 底板
4,20,41,51 天板
5,23 連結用具
6 欠け部
10,22 圧力分布
25,32 袋体
21,26 固定手段
30 静的破砕材
40,50 静的破砕用補助具
42,52,60,61 係止部(先端部)
43,53 把持部
44,54 係合部
55 開口部
56 切込み部
70 水
80,81 隙間
82,90,91,92 スラリー
100 専用冶具
101 棒状部
102 押圧部
Claims (9)
- 破砕対象物に穿孔を設け、該穿孔内に膨張性破砕材を充填し、該破砕材の膨張により破砕対象物を破砕する静的破砕工法に用いる静的破砕用補助具において、
該穿孔外に配置される天板と、
膨張性破砕材を透水性のある袋体内に収容した静的破砕材に対し、静的破砕材の外部から挿入可能な先端部、該天板を取り付けるための係合部、及び該係合部に対して該先端部と反対側に突出する把持部を備えた取付具とを有することを特徴とする静的破砕用補助具。 - 請求項1に記載の静的破砕用補助具において、該静的破砕材に挿入される該取付具の先端部には、膨張性破砕材の膨張により係止される係止部を有することを特徴とする静的破砕用補助具。
- 請求項1又は2に記載の静的破砕用補助具において、該天板と該取付具とは一体的に成形されていることを特徴とする静的破砕用補助具。
- 請求項1又は2に記載の静的破砕用補助具において、該天板には、該取付具を貫通配置するための開口又は切り込みによる開口部が形成され、該取付具には、該開口部に係合し、該天板が該静的破砕材から外れるのを防止するように該係合部が形成されていることを特徴とする静的破砕用補助具。
- 請求項1乃至4のいずれかに記載の静的破砕用補助具を用いた静的破砕工法において、
膨張性破砕材を透水性のある袋体内に収容した静的破砕材に対し吸水させる吸水工程と、
破砕対象物に設けられた穿孔に、該静的破砕材を挿入配置する静的破砕材挿入工程と、
該吸水工程の前後又は該静的破砕材挿入工程の後に、該静的破砕材に該静的破砕用補助具を取付ける補助具取付工程とを有することを特徴とする静的破砕工法。 - 請求項5に記載の静的破砕工法において、該補助具取付工程は、2つ以上の静的破砕材に対し、一つの静的破砕用補助具を取付けることを特徴とする静的破砕工法。
- 請求項5に記載の静的破砕工法において、該静的破砕材挿入工程の前に、静的破砕用補助具を有しない静的破砕材を、該穿孔内に予め充填する予備充填工程を有し、その後、穿孔内の残余の空洞に静的破砕用補助具を備えた該静的破砕材を挿入配置することを特徴とする静的破砕工法。
- 請求項5乃至7のいずれかに記載の静的破砕工法において、膨張性破砕材を含むスラリーを該穿孔内に注入した後、該静的破砕材挿入工程又は該予備充填工程を行うことを特徴とする静的破砕工法。
- 請求項5乃至7のいずれかに記載の静的破砕工法において、膨張性破砕材を含むスラリーを静的破砕材に付着した後、該静的破砕材挿入工程又は該予備充填工程を行うことを特徴とする静的破砕工法。
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