JP4198780B2 - 男性用尿取りパッド - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、尿失禁用などとして使用される男性用の尿取りパッドに係り、特に、ペニスが外れにくく、尿が外部に漏れにくいようにした男性用尿取りパッドに関する。
【0002】
【従来の技術】
尿失禁用などとして使用される男性用尿取りパッドは、液透過性の内面シートと、液不透過性の外面シートと、両シート間に挟まれた吸収体とから成る積層体により形成されている。前記吸収体は、パルプなどの吸水性繊維、または前記吸収性繊維と高吸収性ポリマー(SAP)との混合体などにより形成されている。
【0003】
その構造は、前記積層体が平坦な形状に形成されており、使用時にペニスを囲むように丸めて使用するもの、または前記積層体が2つ折りとされその両側縁部が接合されて、1個所に開口部を有する袋状とされたものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来の男性用尿取りパッドは、ペニスを挿入する開口部の周囲が積層体により形成されており、吸収体が前記開口部の周囲またはその近傍にまで延びている。したがって、尿取りパッドの開口部がペニスに確実にフィットせず、開口部とペニスとの間に隙間が形成されやすい。
【0005】
その結果、尿取りパッドをペニスに装着した後に、尿取りパッドの外側におむつを装着するときに、その装着の外力によっておむつ内で尿取りパッドが位置ずれし、ペニスが前記開口部から外れたり、あるいは開口部がペニスの先部に位置した状態で装着され、尿が開口部から尿取りパッドの外部に漏れやすくなる。
【0006】
また、前記男性用尿取りパッドとおむつを装着した状態で、体を動かしたときも、同様にして尿取りパッドがずれて、ペニスが開口部から外れやすくなって、尿が外部に漏れやすくなる。
【0007】
本発明は上記従来の課題を解決するものであり、ペニスにフィットしやすく、また位置ずれが生じにくくして、外部への尿の漏れを防止できる男性用尿取りパッドを提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の尿取りパッドは、液透過性の内面シートと、外面シートと、両シート間に挟まれた液吸収体とを有する袋状の本体部と、非親水性の軟質シートで形成された筒状体と、前記筒状体の内部に挿入されたペニスに対して前記筒状体の口部を締め付け可能な締め付け手段とを有し、
前記筒状体は、内端部が、前記本体部の開口部から前記本体部の内方へ離れた位置で且つ前記液吸収体を有する位置で前記内面シートに固定されており、前記口部が前記本体部の外へ出ていることを特徴とするものである。
【0009】
前記外面シートは、液不透過性の樹脂シートで形成されることが好ましいが、外面シートの少なくとも一部分から外部へ尿が透過して、尿取りパッドの外側に位置するおむつに尿の一部が吸収されるものであってもよい。
【0010】
また、締め付け手段は、後に説明するように、筒状体の口部に取り付けられた弾性部材などで構成されることが好ましいが、筒状体と締め付け手段が別体のものであって、ペニスを筒状体に挿入した後に、前記別体の締め付け手段を用いて、筒状体の口部をペニスに締め付けてもよい。
【0011】
本発明では、吸収体を有する本体が外力によって位置ずれしても、その力を軟質な筒状体で吸収できるため、ペニスが外れたりすることが生じにくい。
【0012】
例えば、液透過性の内面シートと外面シートと両シート間に挟まれた液吸収体とを有する平坦な積層体が、前記内面シートが内側に向くように2つ重ねられまたは折り返されてその周囲が閉鎖された前記袋状の本体部が形成されており、前記周囲の一部に前記開口部が形成されている構造である。
【0013】
あるいは、液透過性の内面シートと外面シートと両シート間に挟まれた液吸収体とを有する平坦な積層体が、前記内面シートが内側に向くように2つ重ねられまたは折り返されてその周囲の全周が閉鎖された前記袋状の本体部が形成されており、前記周囲以外で前記積層体が重ねられた領域において前記積層体の中間部分に前記開口部が形成されている構造である。
【0014】
上記構造では、尿取りパッドの内部において、筒状体が突出する開口部に対面する部分に内面シートおよび吸収体が前記開口部の両側に延びているため、尿を吸収体で効果的に吸収できるようになる。
【0015】
前記軟質シートが、袋状に形成された本体の内面の一部の領域まで延び、筒状体を形成する前記軟質シートが、前記開口部から前記本体部の内方へ離れた位置で前記内面シートに固定されていることが好ましい。
【0016】
なお、前記筒状体が、液透過性の内面シートと、液不透過性などの外面シートと、両シート間に挟まれた薄い吸収体(吸収コア)とを有する薄型の吸収性の積層体シートで形成されていてもよい。
【0017】
前記締め付け手段は、前記筒状体の口部の周囲に取り付けられた伸縮可能な弾性部材である。あるいは、前記締め付け手段は、前記筒状体の口部の周囲に取り付けられた一対の弾性変形可能な板状体であり、前記板状体は、平行な状態で両端部が互いに固定され、両板状体間でペニスを挟んで保持可能とされる。
【0018】
前記の板状体を用いると、両板状体の両端部を指で押し、板状体を互いに離れる方向へ湾曲させて、筒状体にペニスを挿入できるため、ペニスへの装着が容易である。
【0019】
【発明の実施の形態】
図1(A)は、本発明の第1の実施の形態の男性用尿取りパッドを示す斜視図、図1(B)は、男性用尿取りパッドの筒状体の口部が開いた状態を示す部分斜視図、図2は図1(A)のII−II線の断面図であり、ペニスに装着された状態を示す。図3は図2に示す断面図の一部分の拡大図である。
男性用尿取りパッドの本体部1は、積層体2により構成されている。積層体2は、内面シート3と、外面シート4と、両シートの間に挟まれた吸収コア(吸収体)5とから構成されている。内面シート3は液透過性シートであり、例えば疎水性繊維に親水処理したものまたは親水性繊維で形成された、ポイントボンド、エアースルー、スパンボンド、あるいはスパンレースなどの不織布である。外面シート4は液不透過性で、例えばオレフィン系の樹脂シートなどで形成されている。
【0020】
吸収コア5は、粉砕パルプあるいは粉砕パルプと高吸収性ポリマー(SAP)との混合物により形成され、さらにティッシュなどの吸収性シートで包まれて構成されている。または、吸収コア5が、親水性繊維で形成された不織布と、SAPとで構成され、前記SAPが前記不織布の間に介在し、不織布どうしが部分的に接合されているものであってもよい。
【0021】
前記積層体2は平坦なシート状であり、両側部には吸収コア5が存在せず前記外面シート4が延出して接合部2aが形成されている。この積層体2は、展開した状態で全体が砂時計形状で吸収コア5も砂時計型である。この積層体2は底部2bにて二つ折りにされ、両側縁部では、前記接合部2aにおいて外面シート4どうしが接着剤により接着され、または熱シールあるいは接着剤と熱シールとの複合により接合されている。積層体2が前記底部2bで二つ折りにされ、また前記接合部2aどうしが接着接合されることにより、3つの側部が閉鎖された袋状とされ、一つの側部が開口部2cとなった本体部1が形成される。図2に示すように、開口部2cの周縁部2dでは、外面シート4が本体部1の内側まで延びて、内面シート3の上に重ねられて接着されている。
【0022】
前記本体部1の開口部2cから外部に筒状体6が突出している。筒状体6は、軟質なシートにより筒状に形成されている。図2に示すように、ペニスPはこの筒状体6内から本体部1にかけて挿入される。
【0023】
筒状体6を形成する軟質シートは、疎水性繊維でかつ親水処理されていないスパンボンド不織布などで形成されている。または疎水性繊維で親水処理されていないメルトブローン不織布と、スパンボンド不織布との複合体(積層体)で形成されている。この場合、内面には肌に対して柔かいメルトブローン不織布が向けられ、外面にはスパンボンド不織布が向けられる。
【0024】
筒状体6の口部6aには締め付け手段7が設けられている。この締め付け手段7は一対の板状体7aと7bを有している。板状体7aと7bは、弾性を有して撓み変形可能とされたものであり、口部6aにおいて筒状体6を構成している軟質シートに接着などで固定されている。一対の板状体7aと7bは、両端部7c、7cにて互いに接着などで固定されている。図1(B)に示すように、板状体7aと7bに対し両端部にて長手方向へ力Fを与えると、板状体7aと7bが互いに離れる方向へ座屈変形し、口部6aが開く。
【0025】
ペニスPを口部6aから筒状体6の内部へ挿入した後に、前記力Fを除くと、板状体7aと7bの平坦な状態への復元力で、ペニスPが挟まれて筒状体6の口部6aがペニスPに締め付けられる。
【0026】
前記板状体7aと7bは、肌に対して柔らかい接触感触を与えるもので、かつ弾性復元力があまり強くないものが好ましく、例えば硬質発泡ウレタンなどで形成される。またはプラスチック板、あるいは樹脂を含浸した厚紙などで形成することも可能である。
【0027】
図2に示すように、本体部1の開口部2cからの前記筒状体6の突出寸法L1は、1cm以上で5cm以下が好ましくさらに好ましくは2cm以上で3cm以下である。前記突出寸法L1が短かすぎると、本体部1に対して外力が作用したときに、本体部1と装着者の体との間で筒状体6が力を緩和する能力が低くなり、筒状体6の口部6aがペニスPに対して位置ずれしやすい。また突出寸法L1が長すぎると、本体部1に外力が作用したときに、ペニスPの先端が本体部1の開口部2cから外れやすく、またはペニスPの先端が開口部2cに近くなり、吸収コア5によって尿を十分に吸収できなくなる。
【0028】
前記筒状体6の内端部6bは、本体部1の内部において、内面シート3に対してホットメルトなどの接着剤8により接着固定されている。筒状体6は、主に内端部6bの部分で固定されているため、筒状体6は本体部1の内部で比較的自由度を有している。したがって、図2に示す装着状態で本体部1が動いたときに、筒状体6の自由度によって、本体部1に作用する外力が締め付け手段7の部分に直接に作用しにくくなり、口部6aに対して抜け力が作用しにくくなる。
【0029】
本体部1内で筒状体6の自由度を確保して、本体部1に与えられる外力により口部6aがペニスPから抜けにくくするためには、本体部1の開口部2cから筒状体6の内端部6bまでの距離L2が2cm以上であることが好ましく、さらに好ましくは3cm以上である。
【0030】
また、筒状体6の全長L1+L2は、3cm以上で7cm以下が好ましい。7cmよりも長くなると、ペニスPが短い場合に、尿が筒状体6に当たって内面シート3に直接に当たらなくなり、吸収コア5による尿の吸収効果が低下する。
【0031】
図1(A)に示すように、本体部1を構成する積層体2には、幅方向に延びる弾性部材9が、縦方向に所定のピッチで複数本設けられている。この弾性部材9は、ペニスPに対する表側(i)と裏側(ii)の双方に対してそのほぼ全領域に設けられている。その結果、袋状の本体部1を構成する積層体2に幅方向へ収縮するギャザーが形成され、使用前の状態において、本体部1の容量が小さくなる。
【0032】
図3に示すように、弾性部材9は、吸収コア5と外面シート4との間に設けられ、弾性部材9と吸収コア5との間および/または弾性部材9と外面シート4との間が、加水分解する接着剤、または加水することにより剥離しやすくなる接着剤により接着されている。したがって、尿が内面シート3を透過して吸収コア5で吸収される過程において、弾性部材9と、吸収コア5および/または外面シート4との接着が解除される。このとき外面シート4および/または吸収コア5には弾性部材9による弾性収縮力が作用しなくなり、尿を吸収した吸収コア5が主に内側へ膨らむことができる。
なお、前記弾性部材9を吸収コア5と内面シート3との間に同様にして設けてもよい。
【0033】
このように構成すると、多くの量の尿を吸収できる大容量の尿取りパッドを構成した場合に、使用前の状態では、図1(A)に示すようにコンパクトに構成でき、使用時には多くの尿を吸収することが可能になる。
【0034】
前記加水分解性の接着剤としては、水溶性のカルボキシルメチルセルロース(CMC)、ポリビニルアルコール(PVA)などが挙げられる。また加水することにより剥離しやすくなる接着剤としては、水膨潤性のCMCやゴム系のホットメルト型接着剤などが挙げられる。前記弾性部材9は、ゴム、合成ゴムなどである。または弾性部材9そのものが水溶性、水分解性、あるいは吸水することにより弾性収縮力が低下するもの、または水膨潤性の繊維で形成されたものなどであってもよい。この場合には、加水分解性などの接着剤を用いなくても、吸収コア5が尿を吸収する過程で、ギャザーが解離して本体部1を構成する吸収コア5が膨らむようになる。
【0035】
この男性用尿取りパッドを使用するときには、図1(B)に示すように、締め付け手段7の板状体7aと7bに力Fを与え、板状体7aと7bを撓み変形させて口部6aを開き、ペニスPを筒状体6の中に挿入し、板状体7aと7bをペニスPの根元に引き上げて前記力Fを解除する。板状体7aと7bは、自らの弾性力により平坦な状態に復元し、このとき筒状体6の口部6aがペニスPの根元に締め付けられる。
【0036】
その後は、尿取りパッドの上から使い捨ておむつが装着され、またはおむつとおむつカバーとが装着される。このときの締め付け力が本体部1に作用して装着者の体に対して本体部1がずれたとしても、筒状体6が変形することにより、前記ずれ力が吸収されまたは緩和される。したがって、締め付け手段7によるペニスPに対する締め付け力があまり大きくなくても、筒状体6の口部6aがペニスPの根元から位置ずれすることが起こりにくい。またペニスPは常に筒状体6に包まれているため、本体部1が動いても、ペニスPの先部が本体部1の開口部2cから抜け出にくい。
【0037】
また筒状体6が非親水性であるため、ペニスPを包んでいる筒状体6が尿を吸収することがなく、むしろ筒状体6が本体部1の内部に尿を導く機能を発揮する。したがって尿は、本体部1の底部2bまたはその周囲の吸収体5に優先的に与えられることになり、吸収体5による尿の吸収効率がよくなる。また本体部1の開口部2cにおいて、ペニスPは非親水性の筒状体6に囲まれているため、前記開口部2cから外部に漏れ出ようとする尿が筒状体6によって止められ、開口部2cから溢れることがない。
【0038】
図4は本発明の第2の実施の形態の男性用尿取りパッドの斜視図である。
図4に示す男性用尿取りパッドでは、本体部1Aが積層体2Aにより袋状に形成されている。積層体2Aは、図2に示したのと同様に、液透過性の内面シート3と液不透過性の外面シート4と、両シートの間に挟まれた吸収コア5とから構成されている。
【0039】
図4に示す尿取りパッドの本体部1Aでは、積層体2Aが展開されたときの形状が長方形であり、吸収コア5も展開した状態が長方形である。積層体2Aは底部2bで二つ折りされ、積層体2Aの両側部の接合部2aにおいて外面シート4どうしが接着されて、3方向の周囲部が閉鎖され、1方向の周囲部に開口部2cが形成された袋体が形成されている。
【0040】
また底部2bの両側部分11が前方に折り曲げられて外面シート4に接着されて、全体が5角形となっている。この本体部1Aでは、積層体全体にギャザーを形成する弾性部材が設けられておらず、開口部2cの周縁部においてのみ弾性部材12が設けられて、開口部2cがやや収縮してギャザーが形成されている。
【0041】
なお、前記積層体2Aを展開した状態で砂時計形状で、吸収コア5も砂時計形状であり、砂時計形状の幅の細い部分で二つ折りにし、両側部の接合部2aにおいて外面シート4どうしを接合して、全体がホームベース型の5角形の袋状としてもよい。
【0042】
本体部1Aからは、図1と図2に示したものと同様の非親水性の筒状体6が突出している。図2に示したのと同様に、図4に示す筒状体6も内端部が、本体部1Aの内部において内面シート3に接着されている。また筒状体6の口部6aには、締め付け手段となるバンド状または紐状の弾性部材13が周囲全周に取り付けられている。筒状体6内にペニスPが挿入された状態で、弾性部材13の弾性収縮力により、口部6aがペニスPの根元に締め付けられる。
【0043】
さらに、本体部1Aの表側(i)の外面シート4の表面の一部には粘着層が設けられ、その表面に離型シート14が貼り付けられている。この男性用尿取りパッドをペニスPに装着し、その外側からおむつを装着したときに、前記離型シート14を剥がしておくと、前記粘着層がおむつの内面に貼り付いて、おむつ内での尿取りパッドのずれ止めが行われる。なお、図1に示す本体部1においても表面に粘着層と離型シートを設けてもよい。
【0044】
図5は本発明の第3の実施の形態の男性用尿取りパッドを示す斜視図、図6は図5のVI−VI線の断面図でペニスPに装着した状態を示している。
【0045】
この男性用尿取りパッドの本体部1Bを構成している積層体2Bは、液透過性の内面シート3と、液不透過性の外面シート4と、両シート3と4に挟まれた吸収コア5とが積層されたものである。前記積層体2Bは、2個所の折り返し部2eと2fで折り返され、両側部の接合部2aにおいて、外面シート4どうしが接着剤および/または熱シールにより接合されている。その結果、本体部1Bは周囲の全周が閉鎖された袋体である。
そして、本体部1Bの表側(i)において、積層体2Bの中間領域に、開口部2gが形成されている。
【0046】
前記開口部2gからは筒状体16が突出している。筒状体16は、非親水性の不織布などの軟質シートにより形成されている。筒状体16の口部16aには締め付け手段17が取り付けられている。締め付け手段17は、口部16aにおいて、軟質シートに対して接着などにより接合された互いに平行な板状体17aと17bを有している。板状体17aと17bは両端部が互いに開いており、この開いている部分に板状の短片17c、17cが接着剤により接合されている。
【0047】
また、図6に示すように、筒状体16の内端部16bは、折り返し部2e側と2f側に展開され、ホットメルト型などの接着剤18により、本体部1Bの表側(i)の積層体の内部において内面シート3に接着接合されている。
【0048】
この男性用尿取りパッドでは、締め付け手段17を構成する板状体17aと17bの両端部の短片17c、17cを指で押すと、板状体17aと17bが撓み、筒状体16の口部16aが開く。前記板状体17aと17bの両端部に短片17c、17cが接合されていると、この短片17c、17cに指を掛けやすくなり、口部16aを開きやすくなる。よって、介護者などが片手で口部16aを確実に開いてペニスPに装着できる。
【0049】
図6に示すように、ペニスPが装着された状態では、表側(i)では積層体2Bの内面シート3に、筒状体16を形成する液不透過性などの軟質シートが設けられているため、尿は軟質シートにより遮られ、開口部2g側に漏れ出にくい。また裏側(ii)の積層体2Bでは、ペニスPに対向する部分の全域に液透過性の内面シート3と、吸収コア5が対向しているため、尿は広い面積にて吸収コア5に吸収される。尿が裏側(ii)の吸収コア5により先に吸収されることにより、本体部1B内において、尿が効果的に吸収され、開口部2gの方向へ逆戻りしにくくなる。
【0050】
また、本体部1Bの表側(i)において、外面シート4の表面に粘着層が形成され、離型シート14が添着されている。
【0051】
なお、実施の形態ではいずれも、内面シート、外面シートおよび吸収コアから成る積層体が折られて、接合部2aが接着され、袋状の本体部が形成されているが、2枚の平坦状の積層体が重ねられ、その周囲部分が接合されて袋状の本体部が形成されてもよい。
【0052】
または、本体部が予め袋状に成形されたものではなく、例えば平坦状の積層体であり、使用時にペニスPを包むように変形させて使用するものであり、この積層体の内面シートに、軟質の筒状体が接合されているものであってもよい。
【0053】
【発明の効果】
以上のように、本発明では、吸収コアを有する本体部の開口部から軟質な筒状体が突出し、筒状体の口部がペニスに締め付けられるため、本体部に外力が作用し、本体部が装着者の体に対して位置ずれを起こしたときに、本体部に作用した力が直接にペニスに与えられず、筒状体の変形により吸収されるため、筒状体の口部がペニスから外れたり位置ずれしにくい。
【0054】
また前記筒状体が非親水性であるので、筒状体が尿を本体部の内部に導くように機能し、本体部の内部の吸収体から先に尿を吸収するようになり、本体部の吸収体により尿が効果的に吸収されるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明の第1の実施の形態の男性用尿取りパッドを示す斜視図、(B)は筒状体の口部が開いた状態を示す部分斜視図、
【図2】図1のII−II線の断面図で、ペニスに装着された状態を示す、
【図3】図2の部分拡大図、
【図4】本発明の第2の実施の形態の男性用尿取りパッドを示す斜視図、
【図5】本発明の第3の実施の形態の男性用尿取りパッドを示す斜視図、
【図6】図5のVI−VI線の断面図、
【符号の説明】
1、1A、1B 本体部
2、2A、2B 積層体
3 内面シート
4 外面シート
5 吸収コア(吸収体)
6、16 筒状体
6a、16a 口部
6b、16b 内端部
7 締め付け手段
7a、7b 板状体
P ペニス
Claims (6)
- 液透過性の内面シートと、外面シートと、両シート間に挟まれた液吸収体とを有する袋状の本体部と、非親水性の軟質シートで形成された筒状体と、前記筒状体の内部に挿入されたペニスに対して前記筒状体の口部を締め付け可能な締め付け手段とを有し、
前記筒状体は、内端部が、前記本体部の開口部から前記本体部の内方へ離れた位置で且つ前記液吸収体を有する位置で前記内面シートに固定されており、前記口部が前記本体部の外へ出ていることを特徴とする男性用尿取りパッド。 - 液透過性の内面シートと外面シートと両シート間に挟まれた液吸収体とを有する平坦な積層体が、前記内面シートが内側に向くように2つ重ねられまたは折り返されてその周囲が閉鎖されて前記袋状の本体部が形成されており、前記周囲の一部に前記開口部が形成されている請求項1記載の男性用尿取りパッド。
- 液透過性の内面シートと外面シートと両シート間に挟まれた液吸収体とを有する平坦な積層体が、前記内面シートが内側に向くように2つ重ねられまたは折り返されてその周囲の全周が閉鎖された前記袋状の本体部が形成されており、前記周囲以外で前記積層体が重ねられた領域において前記積層体の中間部分に前記開口部が形成されている請求項1記載の男性用尿取りパッド。
- 前記軟質シートは不織布である請求項1ないし3のいずれかに記載の男性用尿取りパッド。
- 前記締め付け手段は、前記筒状体の口部の周囲に取り付けられた伸縮可能な弾性部材である請求項1ないし4のいずれかに記載の男性用尿取りパッド。
- 前記締め付け手段は、前記筒状体の口部の周囲に取り付けられた一対の弾性変形可能な板状体であり、前記板状体は、平行な状態で両端部が互いに固定され、両板状体間でペニスを挟んで保持可能とされた請求項1ないし4のいずれかに記載の男性用尿取りパッド。
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