JP4198402B2 - 電気機器認識システム - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電源プラグ、電気機器認識装置、並びに電気機器認識システム及び電気機器認識方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、家電製品の構成部品にはそれらを構成する材料の種類が種々の手段により表示されている。例えば、プラスチップ製の筐体部品には予め金型に掘り込まれた材料名などが刻印され、金属製の筐体についても材料名が刻印されている。このように家電製品の構成部品になされる刻印は、製品の外観・美観を保つため、製品の裏側など一般ユーザに見えない部分に表示されている。
【0003】
また近年、家電リサイクル法により特定の大型家電製品は、廃棄時のリサイクルが義務付けられている。この家電リサイクル法により大型家電製品をリサイクルするリサイクル業者には、種々のメーカ、形式、年式の製品が持ち込まれる。製品の種類によりリサイクルされる部品やリサイクルを行う手段が異なる。
【0004】
ところが、家電製品の構成部品の刻印が一般ユーザに見えないような部分、例えば製品の裏側や製品の筐体の内側に刻印されるため、刻印を見る場合には製品を解体したり製品を持ち上げて裏側を露出したりすることとなる。そのため、構成部品の刻印を容易に見ることができず、刻印に表示された材料名などの情報を容易に知ることができない。さらに、刻印に表示された情報を知る際、家電製品を製造するメーカなどから情報を取り寄せてメーカ名、型式などを照合しなければならないため、製品に関する情報を簡便に入手することができない。
【0005】
特に、リサイクルの分別作業時には、製品を解体するまで刻印を見ることができず、解体前に家電製品の分別作業を行うことが困難となる。そして、家電製品の解体後に分別作業を行うと、効率良くリサイクルを行うことができない。さらに、解体前に分別作業を行う場合には、家電製品のメーカなどから製品の情報を取り寄せることとなる。しかし、取り寄せた情報は、リサイクルに至るまでの数年間に膨大な情報となり、リサイクル業者にとっては製品の情報を管理する管理コストが大きな負担となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
このように、従来の家電製品では、外観や美観を保つために家電製品を識別する識別情報などの情報を非露出部分に形成するため、識別情報などの情報を容易に入手することができないという問題点があった。
【0007】
本発明は、このような問題点を解決するためになされたもので、電気機器の識別情報を含む情報を容易に送信することができる電源プラグ、電気機器の識別情報を含む情報を容易に認識できる電気機器認識装置及び電気機器認識方法、並びに電気機器の識別情報を含む情報を容易に認識することができる電気機器認識システムを提供することを目的とする。
【0019】
本発明にかかる電気機器認識システムは、電気機器電源プラグ(例えば、本発明の実施の形態における電源プラグ10)と、該電源プラグに接続されて前記電気機器の識別情報を含む情報を認識する認識装置(例えば、本発明の実施の形態におけるホストコンピュータ30に接続されたリーダライタ装置31)とを有する電気機器認識システムであって、前記電源プラグが、前記電気機器を識別する識別情報を含む情報を記憶する記憶手段(例えば、本発明の実施の形態におけるコイルオンチップ11のメモリ)と、該記憶手段に記憶される前記情報を無線で送信する第一通信手段(例えば、本発明の実施の形態におけるコイルオンチップ11のアンテナコイル)とを備え、前記認識装置が、前記電源プラグの電極を挿入し、当該電源プラグの位置決めを行う位置決め穴(例えば、本発明の実施の形態における位置決め穴36)と、前記電源プラグの電極が前記位置決め穴に挿入された状態で前記第一通信手段の近傍に位置し、前記電源プラグから前記情報を無線で受信する第二通信手段(例えば、本発明の実施の形態におけるアンテナ部35のアンテナ)と、該第二通信手段が受信した前記情報を認識する認識手段(例えば、本発明の実施の形態におけるホストコンピュータ30)とを備えたものである。このような構成により、電気機器を識別する識別情報を含む情報を容易に認識することができる。
【0020】
さらに、本発明にかかる電気機器認識システムでは、前記第一通信手段は、アンテナを備え、該アンテナは、電源プラグの電極に対する相対的な位置が予め定められているものである。このような構成を有するので、電極を位置決めの基準とすることにより、電気機器を識別する識別情報を含む情報に関する通信状態を良好に保つことができる。
【0021】
さらにまた、本発明にかかる電気機器認識システムでは、前記アンテナを電源プラグの前面に設けることができる。これにより、電気機器を識別する識別情報を含む情報を正確に認識することができる。
【0022】
好適な実施の形態では、本発明にかかる電気機器認識システムでは、前記記憶手段は、前記情報を記憶するIC素子であり、前記第一通信手段は、前記IC素子上に設けられて前記情報を送信するアンテナコイルである。これにより、前記記憶手段と前記第一通信手段とを一体形成して電源プラグに内蔵することができる。
【0023】
そして、本発明にかかる電気機器認識システムでは、前記情報は、前記電気機器をリサイクルする際に必要な情報を含むものである。これにより、電気機器のリサイクル時に必要な情報を容易に認識することができる。
【0024】
また、本発明にかかる電気機器認識システムでは、前記情報は、前記電気機器の保証情報を含むものである。これにより、電気機器の保証情報を容易に認識することができる。
【0027】
他方、本発明にかかる電気機器認識システムでは、前記認識装置は、認識した情報を表示する表示手段を備えたものである。これにより、電気機器を識別する識別情報を含む情報を利用者に対して容易に伝達させることができる。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図を参照して説明する。
【0030】
本実施形態においては、電気機器認識システムについて説明した後、これを応用したネットワークシステムについて説明する。
【0031】
まず、電気機器認識システムについて説明する。図1は、本実施形態における電気機器認識システムの一構成例を示す。図1に示すように、本実施形態における電気機器認識システムは、電源プラグ10とリーダライタ装置とを有する。ここで、リーダライタ装置の一例として、図1においてはハンディ型のリーダライタ装置31を示す。
【0032】
電源プラグ10は、一般的な電源プラグであるが、コイルオンチップRFID(以下、コイルオンチップと略す)11が設けられている。このコイルオンチップ11は、電極に対する相対的な位置が予め定められている。すなわち、どの電源プラグ10においても、電極に対するコイルオンチップ11の位置は略同じである。例えば、家庭用電気機器の電源プラグ10の場合、どの電源プラグ10の2種類の電極の間隔も電源コンセントの差込口の間隔と略同じであり、どの電源プラグ10の形状も電源コンセント差込口の形状にはまる形状となっている。また、電源プラグ10は、電気機器20に接続され、電極を電源コンセントに差し込むことにより電力を電気機器20に供給する。
【0033】
ハンディ型のリーダライタ装置31は、電源プラグ10に設けられるコイルオンチップ11に記憶された情報を読み出したり、コイルオンチップ11に情報を書き込んだりする装置である。ハンディ型のリーダライタ装置31の先端部37には、コイルオンチップ11と通信を行うためのアンテナ部35が設けられる。
【0034】
ハンディ型のリーダライタ装置31は、ホストコンピュータ30に接続され、例えばUSBケーブルなどのUSBインタフェース39により接続される。ハンディ型のリーダライタ装置31は、USBインタフェース39を介して、電源プラグ10のコイルオンチップ11からの読み出した情報をホストコンピュータ30に送信する。また、ハンディ型のリーダライタ装置31は、USBインタフェース39を介して、ホストコンピュータ30からの情報をコイルオンチップ11に送信し、コイルオンチップ11に書き込む。
【0035】
ハンディ型のリーダライタ装置31は、例えば、ホストコンピュータ30と着脱自在に接続される。電源プラグ10のコイルオンチップ11との間で通信を行う際にホストコンピュータ30にリーダライタ装置31のUSBインタフェース39を接続する。そのため、ハンディ型のリーダライタ装置31は、USBインタフェース39を介して通信を行う種々のコンピュータに接続することが可能であり、簡便にコイルオンチップ11から情報を読み取ることができる。
【0036】
図1においては、ハンディ型のリーダライタ装置31は、一つの電源プラグ10が接続できるような構造を有するが、例えばタップコンセントのように、複数の電源プラグ10を同時に接続できるように構成しても良い。この場合、ハンディ型のリーダライタ装置31は、全電気機器の識別情報などの情報を同時に受信しても良いし、各電気機器の識別情報などの情報を個々に受信しても良い。
【0037】
また、ハンディ型のリーダライタ装置31に読み取った電気機器20の情報を記憶する記憶装置を設けても良い。この場合、ハンディ型のリーダライタ装置31に一時的に電気機器20の情報を記憶することができる。これにより、ハンディ型のリーダライタ装置31から全電気機器の情報を同時に受信した後、情報を一時的に記憶し、それらの情報をホストコンピュータ30に対して個々に送信したり同時に送信したりすることができる。
【0038】
なお、ハンディ型のリーダライタ装置31とホストコンピュータ30との間の通信を無線により行うようにしても良い。例えば、ハンディ型のリーダライタ装置31を一般的な携帯用端末のようにネットワーク・インタフェースを備え、LANやインターネットなどのネットワークに接続するようにする。ブルートゥース等の無線通信インタフェースによりホストコンピュータとの間で非接触通信を可能とする。このように無線により通信を行うことにより、ハンディ型のリーダライタ装置31に設けられるUSBインタフェース39を省くことができ、USBインタフェース39により移動範囲を束縛されることなく、より自由に移動させて場所を選ぶことなく電気機器20の情報を読み取ることができる。
【0039】
このように、ハンディ型のリーダライタ装置31を用いることにより、電気機器20に関する情報を様々な場所で簡便に読み取ることができる。さらに、後述するようにハンディ型のリーダライタ装置31に表示部を設けることにより、ハンディ型のリーダライタ装置31を用いて電気機器20に関する情報を読み取った後に直ちに、その場で電気機器20の識別情報などの情報を入手することができる。
【0040】
図2は、本実施形態における電気機器認識システムの他の構成例を示す。図2においては、リーダライタ装置の他の一構成例として、リーダライタ装置が据置型のリーダライタ装置31aである場合を示す。また、電源プラグ10は、前述の図1における電源プラグ10と同様に一般的な電源プラグであり、コイルオンチップ11を設けられている。
【0041】
据置型のリーダライタ装置31aは、電源プラグ10に設けられるコイルオンチップ11に記憶された情報を読み出したり、コイルオンチップ11に情報を書き込んだりする装置である。据置型のリーダライタ装置31aの先端部37には、コイルオンチップ11と通信を行うためのアンテナ部35aが設けられる。
【0042】
据置型のリーダライタ装置31aは、ホストコンピュータ30に接続され、例えばUSBケーブルなどのUSBインタフェース39aにより接続される。据置型のリーダライタ装置31aは、USBインタフェース39aを介して、電源プラグ10のコイルオンチップ11からの読み出した情報をホストコンピュータ30に送信する。また、据置型のリーダライタ装置31aは、USBインタフェース39aを介して、ホストコンピュータ30からの情報をコイルオンチップ11に送信し、コイルオンチップ11に書き込む。
【0043】
図2に示すような据置型のリーダライタ装置31aは、例えば、ホストコンピュータ30に固定されて接続される。据置型のリーダライタ装置31aは、ホストコンピュータ30と一体構造としても良いし、別構造としても良い。据置型のリーダライタ装置31aとホストコンピュータ30とを一体構造とする場合、新たなリーダライタ装置を設置することなくホストコンピュータ30に電気機器20を接続することにより、電気機器20の情報を入手することができる。
【0044】
据置型のリーダライタ装置31aは、電源プラグ10が接続されると自動で識別情報などの情報を受信して読み出すようにしても良い。このとき、例えば電源プラグ10の電極を据置型のリーダライタ装置31aの位置決め穴に挿入すると、据置型のリーダライタ装置31aが電極の挿入を検知し、自動で識別情報を読み出すようにすることができる。また、据置型のリーダライタ装置31aは、電源プラグ10が接続された後に、例えばスイッチを押すことにより手動で情報を読み出すようにしても良い。
【0045】
電源プラグ10は電源コンセントに接続されて電気機器20に対して電力を供給するが、例えば、据置型のリーダライタ装置31aに電源コンセントを兼ね備えさせても良い。この場合、例えば、据置型のリーダライタ装置31aやホストコンピュータ30に、プラグ装置10のコイルオンチップ11との間で通信するリーダライタ装置としての機能と電源コンセントとしての機能とを切り替える機構が設けられる。据置型のリーダライタ装置31aに切り替える機構が設けられる場合には切り替えスイッチを設けて切り替えを行うことができ、ホストコンピュータ30に切り替える機構が設けられる場合にはグラフィカル・ユーザ・インタフェースを介して切り替えを行うことができる。
【0046】
図2においては、据置型のリーダライタ装置31aは、一つの電源プラグ10が接続できるような構造を有するが、例えばタップコンセントのように、複数の電源プラグ10を同時に接続できるように構成しても良い。この場合、据置型のリーダライタ装置31aは、全電気機器の情報を同時に受信しても良いし、各電気機器の情報を個々に受信しても良い。
【0047】
また、据置型のリーダライタ装置31aに読み取った電気機器20の情報を記憶する記憶装置を設けても良い。この場合、据置型のリーダライタ装置31aに一時的に電気機器20の情報を記憶することができる。これにより、据置型のリーダライタ装置31aから全電気機器の情報を同時に受信した後、情報を一時的に記憶し、それらの情報をホストコンピュータ30に対して個々に送信したり同時に送信したりすることができる。
【0048】
また、LANにおいて用いられるハブ(Hub)のように、複数の据置型のリーダライタ装置31aをネットワークにより接続し、ホストコンピュータ30に接続させても良い。これにより、例えば、各電気機器20の周辺に据置型のリーダライタ装置31aを設け、それぞれの電気機器20の情報を電源プラグ10から読み取ったり、コイルオンチップ11に書き込んだりすることができる。また、各電気機器20に対して据置型のリーダライタ装置31aを付属品としたり、電気機器20と据置型のリーダライタ装置31aとを一体構造としたりすることができる。このように、一体構造とする場合には、電気器20を設置した場所で電気機器20の情報を容易に読み取ったりすることができる。
【0049】
このように、据置型のリーダライタ装置31を用いることにより、例えば、ホストコンピュータ30に備え付けると、電気機器30の識別情報などの情報を簡便に認識して読み取る装置を提供することができる。また、ハンディ型のリーダライタ装置31と同様に、据置型のリーダライタ装置31aに表示部を設けることにより、据置型のリーダライタ装置31aを用いて電気機器20に関する情報を読み取った後に直ちに、据置型のリーダライタ装置31a自体から電気機器20の識別情報などの情報を知ることができる。
【0050】
次に、リーダライタ装置及び電源プラグの構造、及びリーダライタ装置と電源プラグとの通信動作について説明する。図3を用いて、リーダライタ装置の構造について説明する。図3は、ハンディ型のリーダライタ装置31を示す斜視図である。ここで、ハンディ型のリーダライタ装置31を用いて説明するが、据置型のリーダライタ装置31aであっても同様に構成される。
【0051】
図3に示すように、ハンディ型のリーダライタ装置31は、アンテナ部35と位置決め穴36とを有する。さらに、ハンディ型のリーダライタ装置31は、電源プラグ10のコイルオンチップ11から情報を読み取るための読出しボタン32、コイルオンチップ11に情報を書き込むための書込みボタン33を有する。また、ハンディ型のリーダライタ装置31には、ホストコンピュータ30との間で通信を行うUSBインタフェース39、電源プラグ10から受信する電気機器20の識別情報などの情報を表示する表示部34が設けられている。
【0052】
アンテナ部35は、図示しないアンテナを有する。このアンテナは銅などの材料から構成される。アンテナ部35のアンテナは、電源プラグ10を接続された時、電源プラグ10のコイルオンチップ11に対して電波を送信して電力を供給する。そのため、アンテナ部35は、アンテナが送信する電波をコイルオンチップ11が受信できるような位置に設けられる。アンテナ部35は、ハンディ型のリーダライタ装置31に電源プラグ10を接続したときにコイルオンチップ11に対向するように設けるのが好ましい。また、アンテナ部35は、アンテナが送信する電波がコイルオンチップ11に届き易いように、ハンディ型のリーダライタ装置31の筐体表面近傍に設けることができる。アンテナ部35を筐体表面近傍に設ける場合、筐体の外側に設けても良いし、筐体の内側に設けても良い。
【0053】
図2においては、図1に示すように電源プラグ10がハンディ型のリーダライタ装置31の先端部37に接続される。図1においては、後述するように、コイルオンチップ11は電源プラグ10の前面(以下、電源プラグ10の電極が形成される面を前面とする)に形成され、このコイルオンチップ11と対向するように、アンテナ部35はハンディ型のリーダライタ装置31の先端部37に設けられている。そのため、アンテナ部35から送信する電波は、電源プラグ10のコイルオンチップ11に届き易く、コイルオンチップ11に確実に電力を供給することができるとともに、データの書込み、読出しを実行することが可能となる。
【0054】
アンテナ部35のアンテナの形状は、種々の形状とすることができ、正面から見たときに略渦巻状の形状とすることができる。また、アンテナは、複数の棒状のコイルを配列したものでも良いし、マトリクス状にコイルを配置したものでも良い。アンテナの形状を略渦巻状の形状とする場合、例えば、円形、四角形、楕円形などの形状とすることができる。アンテナ部35のアンテナは、単数設けても良いし、複数設けても良い。電源プラグ10に単数のコイルオンチップ11が設けられるため、単数のアンテナを設ける方が、生産コストを押さえる上で好ましい。
【0055】
図1及び図2に示すように、ハンディ型のリーダライタ装置31には電源プラグ10を接続する位置決め穴36が形成されている。位置決め穴36は、電源プラグ10から情報を受信する際、電源プラグ10の状態を固定する。位置決め穴36の形状は、種々の形状とすることができる。本実施形態においては、電源プラグ10が有する電極が嵌る形状とすることができる。なお、位置決め穴36の他に、電源プラグ10やハンディ型のリーダライタ装置31に電源プラグ10の状態を固定する固定機構を設けても良い。
【0056】
また、種々の家電製品のような電気機器20の電極は規格化された形状を有するため、位置決め穴36の形状を電極が嵌る形状とすることにより、規格化されたハンディ型のリーダライタ装置31を用いて様々な電気機器20の識別情報などの情報を読み取ることができる。さらにまた、位置決め穴35の形状を電源プラグ10の電極が嵌る形状とする場合、新たに電源プラグ10に位置決め穴36に挿入する突出部を設けることなく、電源プラグ10をハンディ型のリーダライタ装置31に固定して接続することできる。
【0057】
位置決め穴36は、ハンディ型のリーダライタ装置31の全面や側面などの種々の位置に設けることができる。本実施形態においては、ハンディ型のリーダライタ装置31が略直方体形状で、電源プラグ10が接続される先端部37が細い形状とすることができる。この細い形状を有する先端部37に位置決め穴36を設けることにより、狭い場所においても電源コンセント10をハンディ型のリーダライタ装置31に接続することができる。そのため、位置決め穴36が形成される先端部37が細いハンディ型のリーダライタ装置31を用いて、電気機器20の情報を認識するよりコンパクトな認識装置を実現することができる。
【0058】
また、位置決め穴36は、ハンディ型のリーダライタ装置31の側面に設けることができる。この場合、例えば、ハンディ型のリーダライタ装置31の広い側面を用いて、複数の電源プラグ10を同時に接続することができる。前述のように、複数の電源プラグ10を接続して各電気機器20の識別情報などの情報を読み取る場合、同時に全電気機器20の情報を読み出したり、各電気機器20の情報を個々に読み出したり、あるいは読み出した情報を一時的にハンディ型のリーダライタ装置31に記憶させたりすることができる。
【0059】
このような位置決め穴36により、ハンディ型のリーダライタ装置31を用いて電源プラグ10から電気機器20の情報を読み取る際、電源プラグ10を容易に固定することができる。そのため、電源プラグ10のコイルオンチップ11に対して確実に電波を送信することができ、安定した状態で電力の供給とともに電気機器20の情報を読み出すことができる。また、電源プラグ10を確実に固定し、安定した状態で電力の供給とともに電気機器20に情報を書き込むことができる。
【0060】
特に、電源プラグ10において電極13とコイルオンチップ11の相対的な位置を共通化しておけば、電極13を位置決め穴36に挿入した状態においてはコイルオンチップ11が同じところに位置することになる。そのため、コイルオンチップ11とアンテナ部35の通信距離を一定に保つことができる。これにより、コイルオンチップ11に格納された情報を正確に認識することができる。
【0061】
さらに、電源プラグ10の電極とコイルオンチップ11の相対的な位置を共通化する場合には、電極とコイルオンチップ11の位置に対応して、ハンディ型のリーダライタ装置31における位置決め穴36とアンテナ部35の設置位置を設定することができる。そのため、位置決め穴36及びアンテナ部35の設計時間を省くことができ、位置決め穴36及びアンテナ部35を効率良く形成することができる。これにより、位置決め穴35とアンテナ部35の設計コストを削減することができ、さらにはハンディ型のリーダライタ装置31の生産コストを低減することができる。
【0062】
ハンディ型のリーダライタ装置31は、位置決め穴36から電源プラグ10を接続した後、読出しボタン32を押すことにより電源プラグ10のコイルオンチップ11から情報を読み取る。読み取られた情報は、一時的にハンディ型のリーダライタ装置31に記憶されたり、直ちにコンピュータ30に送信されたりする。図3においては、ハンディ型のリーダライタ装置31の側面に読み取った情報を表示する表示部34が設けられる。そのため、電気機器20の情報を読み出した後、直ちに表示部34に表示させ、その場で電気機器20に関する情報を知ることができる。
【0063】
電気機器20の情報を表示する表示部34は、一般的な表示装置であり、一例として液晶ディスプレイ、LED(発光ダイオード:Light Emitting Diode)ディスプレイなどとすることができる。また、ハンディ型のリーダライタ装置31に入出力インタフェースを備えて外部より入力操作を行うようにしても良い。あるいはまた、表示部34は、タッチパネルセンサを有する表示装置としても良い。このようにハンディ型のリーダライタ装置31が入出力インタフェースを備えた場合には、電気機器20の情報を読み出したその場で情報を簡便に加工することができ、さらには加工した情報をその場で電源プラグ10のコイルオンチップ11に書き込むことができる。これより、ホストコンピュータ30に対して情報を送信することなく、電気機器20の情報を効率良く変更することができる。
【0064】
また、前述の据置型のリーダライタ装置31aと同様に、位置決め穴36に電源プラグ10を嵌めると同時に、コイルオンチップ11から情報を自動で読み取るようにしても良い。この場合、読出しボタン32を設け、手動で電源プラグ10から情報を自動で読み取るとともに、手動で読み取れるようにしても良い。自動で行う場合には、電源プラグ10の電極を位置決め穴36に接続させるだけで電気機器20の情報を簡便に読み出したり、コイルオンチップ11に情報を簡便に書き込んだりすることができる。
【0065】
なお、ハンディ型のリーダライタ装置30は、アンテナ部35及び位置決め穴36は先端部37に固定されて設けられるが、種々の規格化された電源プラグ10の電極を挿入することができるように、着脱自在に交換可能な構造を有しても良い。例えば、アンテナ部35が設けられるとともに位置決め穴36の形状や個数の異なる種々のカートリッジを形成し、カートリッジの交換により種々の規格化された電源プラグ10の電極に対応させることができる。これにより、ハンディ型のリーダライタ装置30は、家庭用電気機器から工業用電気機器まで幅広く対応させることができ、汎用性に優れた認識装置を得ることができる。
【0066】
またなお、先端部37をハンディ型のリーダライタ装置31から着脱自在な構造としても良い。この場合、先端部37とハンディ型のリーダライタ装置31の本体とが通信を行い、先端部37に電源プラグ10を接続させることにより、電源プラグ10のコイルオンチップ11とハンディ型のリーダライタ装置31とが情報の送受信を行う。
【0067】
ハンディ型のリーダライタ装置31は、書込みボタン33を押すことによりホストコンピュータ30からの情報を電源プラグ10のコイルオンチップ11に送信することができる。このとき、ホストコンピュータ30からハンディ型のリーダライタ装置31に対して情報を送信し、ハンディ型のリーダライタ装置31に一時的に記憶した後、コイルオンチップ11に対して送信しても良い。
【0068】
図4乃至図8を用いて電源プラグの構造について説明する。図4は、電源プラグ10を示す斜視図である。ここで、図4においては、家庭用電気機器の電極を2種類有する電源プラグを用いて説明するが、工業用電気機器のようなアース電極を有する電極が3種類有する電源プラグであっても良い。また、電源プラグの電極の種類は何種類であっても良いし、また電極の形状はどうのよう形状であっても良い。
【0069】
電源プラグ10は、一般の電源プラグであり、電気機器20と電源コード12により接続される。電源プラグである。電源プラグ10の筐体内部では、電気機器20からの電源コード12と電極13とが接続され、電極13を電源コンセントに差し込んで電気機器20に電力を供給する。例えば、図5に示すように、テレビ20aの背面から出る電源コード12の先端に電源プラグ10が設けられる。
【0070】
電源プラグ10は、電気機器20を識別する識別情報などの情報を記憶するコイルオンチップ11を有する。コイルオンチップ11は、電源プラグ10の筐体に設けられ、記憶された情報を読み取ったり書き込んだりするリーダライタ装置のアンテナ部の設置位置により設けられる位置が決まる。また、ハンディ型のリーダライタ装置31の位置決め穴36の位置により決まる。位置決め穴36に電源プラグ10の電極を差し込む場合には、電極に対する位置により設置位置が定まる。
【0071】
コイルオンチップ11は、ハンディ型のリーダライタ装置31に電源プラグ10を接続したときにアンテナ部35に対向するように設けるのが好ましい。また、コイルオンチップ11は、アンテナ部35が送信する電波を受信し易いように、電源プラグ10の筐体表面近傍に設けることができる。コイルオンチップ11を筐体表面近傍に設ける場合、筐体の外側に設けても良いし、筐体の内側に設けても良い。
【0072】
例えば、図4においては、図1に示すように電源プラグ10がハンディ型のリーダライタ装置31の先端部37に接続される場合には、ハンディ型のリーダライタ装置31の位置決め穴36の間に設けられるアンテナ部35と対向するように、コイルオンチップ11は二種類の電極13の間に設けられている。そのため、アンテナ部35から送信する電波は、電源プラグ10のコイルオンチップ11に届き易く、コイルオンチップ11に確実に電力を供給することができる。
【0073】
このように、電源プラグ10のコイルオンチップ11を電極13に対して相対的な位置に共通するように設ける場合、ハンディ型のリーダライタ装置31の位置決め穴36に電極13を挿入した状態において、コイルオンチップ11とアンテナ部35が同じところに位置する。そのため、コイルオンチップ11とアンテナ部35の通信距離を一定に保つことができる。これにより、コイルオンチップ11に格納された情報を正確に認識することができ、コイルオンチップ11の情報を精度良く確実に認識することができる。
【0074】
さらに、電源プラグ10の電極とコイルオンチップ11の相対的な位置を共通化する場合には、電極13とコイルオンチップ11の位置に対応して、ハンディ型のリーダライタ装置31における位置決め穴36とアンテナ部35の設置位置を設定することができる。そのため、位置決め穴36及びアンテナ部35の設計時間を省いて位置決め穴36及びアンテナ部35を効率良く形成することができる。これにより、位置決め穴35とアンテナ部35の設計コストを削減し、ハンディ型のリーダライタ装置31の生産コストを低減することができ、電気機器認識システム全体の生産コストを低減することができる。
【0075】
また、位置決め穴36により電源プラグ10が容易に固定されるため、電源プラグ10のコイルオンチップ11に対して確実に電波を送信することができる。これにより、安定した状態で電気機器20の情報を読み出したり、電源プラグ10を確実に固定して安定した状態で電気機器20に情報を書き込んだりすることができる。
【0076】
図6は、コイルオンチップを設置する位置の他の例を示す斜視図である。図6に示すように、コイルオンチップは、電源プラグ10の上面や側面に設けることができる。ここで、図6においては、電源プラグ10の上に設けられたコイルオンチップをコイルオンチップ11a、電源プラグ10の側面に設けられたコイルオンチップをコイルオンチップ11bと図示する。
【0077】
前述のように、電源プラグ10をハンディ型のリーダライタ装置31に接続したとき、電源プラグ10のコイルオンチップとハンディ型のリーダライタ装置31のアンテナ部とが対向するのが好ましい。双方を対向させる場合、コイルオンチップ11a、11bのように電源プラグ10の上面や側面にコイルオンチップを設けると、図2に示すように位置決め穴36の間にアンテナ部35を設けたとしても対向させることが困難である。そこで、例えば、図7に示すように、ハンディ型のリーダライタ装置11の位置決め穴36が形成される先端部の形状を変えることにより、双方を対向させることができる。
【0078】
図7(a)に示すように、ハンディ型のリーダライタ装置31の先端部37aをL字型の形状とし、電源プラグ10の上面を覆うようにする。これにより、位置決め穴36に電源プラグ10の電極13を差し込んだ際、電源プラグ10の上面に形成されたコイルオンチップ11aに対してアンテナ部35bが対向する。また、図7(a)においては、L字型の形状として上面を覆うような形状としているが、先端部37aに凹部を形成し、凹部の側面にアンテナ部35bを設け、凹部の底部に位置決め穴36を設けても良い。この場合には、電源プラグ10全体が凹部に嵌って位置決め穴36に電極13が差し込まれる。それとともに、電極13が位置決め穴36に嵌った状態で、コイルオンチップ11aとアンテナ部35bとが対向する。
【0079】
電源プラグ11の側面にコイルオンチップ11bを設ける場合も同様に、コイルオンチップとアンテナ部とを対向させることができる。図7(b)に示すように、ハンディ型のリーダライタ装置31の先端部37bをL字型の形状とし、電源プラグ10の側面を覆うようにする。これにより、位置決め穴36に電源プラグ10の電極13を差し込んだ際、電源プラグ10の上面に形成されたコイルオンチップ11bに対してアンテナ部35cが対向する。また、図7(b)においては、L字型の形状として側面を覆うような形状としているが、先端部37bに凹部を形成し、凹部の側面にアンテナ部35cを設け、凹部の底部に位置決め穴36を設けても良い。この場合には、電源プラグ10全体が凹部に嵌って位置決め穴36に電極13が差し込まれる。それとともに、電極13が位置決め穴36に嵌った状態で、コイルオンチップ11bとアンテナ部35bとが対向する。
【0080】
このように、コイルオンチップを電源プラグ10の上面や側面に形成する場合、例えば、先端部37を凹型形状とすることにより電源プラグ10を凹部にはめ込み、凹部の底部に形成される位置決め穴36に電極13を差し込む。これにより、電源プラグ10を凹部により保持し、より確実に固定することができ、安定した状態で電気機器20の情報を読み出すことができる。また、電源プラグ10をより確実に固定し、安定した状態で電気機器20に情報を書き込むことができる。
【0081】
コイルオンチップ11は、個々では図示しないが後述するように、IC素子とIC素子に接続されるアンテナコイルとを有する。IC素子は、電気機器20を識別する識別情報などの情報を記憶するメモリと、クロックやCPUのような論理制御回路を内蔵する。メモリはデータを保存するROM、RAM、EEPROM、FRAMなどから構成され、論理制御回路はCPUなどから構成される。IC素子は、ハンディ型リーダライタ装置31へと電気機器20の情報を送信したり、CPUは所定の処理を行ったりすることができる。
【0082】
さらに、IC素子は、復調回路と変調回路とを含む送受信回路と、受信した電波を電力に買える電源回路とを有する。変調回路や復調回路は論理制御回路によって制御されて、クロックに同期して動作を行う。コイルオンチップ11は、バッテリを内蔵しておらず、電源回路はアンテナコイルが受信した電波から電磁誘導によってその動作電力を得る。送受信回路の復調回路は、受信した電波を検波してからデータを得るために基底帯域信号を復元する。また、送受信回路の変調回路は、データを送信するために搬送波を送信データに応じて変化させてアンテナコイルに送信する。変調方式は、例えば、キャリア(搬送)周波数の振幅を変えるASK(Amplitude Shift Keying)、位相を変えるPSK(Phase Shift Keying)などを使用することができる。
【0083】
IC素子には一対の接続端子を有し、この接続端子には銅などから構成されるアンテナコイルが接続されている。また、IC素子とアンテナコイルとを一体形成しても良い。アンテナコイルはIC素子に接続されるとともに、電源プラグ10がハンディ型のリーダライタ装置31に接続されたときにはアンテナ部35のアンテナと非接触に電磁結合されている。アンテナコイルとアンテナ部35のアンテナは互いに密着又は微小ギャップにより近接して配置され、アンテナコイルはコイルオンチップ11における通信部として機能する。電源プラグ10の電極13がハンディ型のリーダライタ装置31の位置決め穴36に差し込まれている時、アンテナコイルはアンテナ部35のアンテナに密接又は近接して配置されるため、その通信距離はアンテナ部35のアンテナの大きさに比べて非常に小さい。アンテナコイルは、アンテナとの配置、実装面積、その他の条件に応じて所望の寸法、形状、自己インダクタンス、相互インダクタンスを有する。例えば、上から見た場合にコイルの形状は円形に限定されず、四角形、楕円形などとしても良い。
【0084】
IC素子のメモリには、例えば、電気機器20の製造メーカーの名称、製品型式、製造年月日(ロットNo.)、電気機器20を構成する構成部品の種類や材料、電気機器20を解体する際の解体方法などが記憶され、これらの情報が電気機器20を識別するための識別情報として記憶される。また、他の例として、電気機器20を購入した購入店の名称、購入した年月日、購入者に関する情報などが記憶される。
【0085】
例えば、電気機器20を購入した際、購入した購入店で、その電気機器20の保障期間や購入店の名称などの保障情報をコイルオンチップ11に書き込むことができ、コイルオンチップ11に保証情報を保存させることができる。これにより、購入店が保証情報を記載する書面の保証書を購入者が紛失したとしても、電源プラグ10のコイルオンチップ11から保証情報を読み出して保証内容を知ることができる。そのため、紛失し易い書面の保証書として保障情報を保存することなく、確実に保証情報を保存することができる。
【0086】
このように電源プラグ10のコイルオンチップ11に保証情報を保存する場合、電気機器20が故障したときに購入店側ではハンディ型のリーダライタ装置31や据置型のリーダライタ装置31aから保証情報を読み取り、電気機器20が保障期間中であるか保証期間を経過したものか、あるいはどの購入店でいつ購入されてものなのかなどを容易に判断することができる。
【0087】
さらに、購入店から電気機器20を受け取った製造メーカーは、ハンディ型のリーダライタ装置31を用いて電源プラグ10のコイルオンチップ11から電気機器20に関する情報を入手することができる。そのため、例えば部品を取り寄せたりする際に、いつ製造された部品であるか、どこで製造された部品であるかなどを容易に知ることができ、効率良く修理を行うことができる。
【0088】
また、リサイクル対象の電気機器20やその部品のリサイクル作業を行う際、ハンディ型のリーダライタ装置31により前述の情報を読み出すことにより解体前に所望の情報を瞬時に得ることができ、電気機器20やその部品の適切な分別を効率良く行うことできる。
【0089】
さらに、ハンディ型のリーダライタ装置31により製造メーカの名称、製品型式、製造年月日などを読み出し、ホストコンピュータ30とオンラインで結ばれた家電メーカが管理するデータベースや家電メーカより支給されるデータベースにアクセスし、読み出した情報を照合することにより、より詳細な情報を得ることができる。
【0090】
またさらに、電気機器20が不法に投棄された場合には、購入店の名称や購入者に関する情報により投棄者を割り出す手がかりを得ることができ、不法に投棄した者を効率良く探し出すことができる。
【0091】
図8に示すように、コイルオンチップ11は、モジュール化してミニモールド14の状態で電源プラグ10のプラグ筐体10aに設置される。ここで、図8は、電源プラグ10の電極13の間にコイルオンチップ11を設けた場合である。図8(a)に示すように、ミニモールド14は、コイルオンチップ11をゴムや樹脂などの材料により覆って形成される。コイルオンチップ22を覆う材料は、アンテナコイルやIC素子を含むコイルオンチップ11を電気的に絶縁した状態で覆うため、絶縁性材料であることが好ましい。その後、図8(b)に示すように、ミニモールド14をプラグ筐体10aに配置する。このとき、図8(b)に示すように、ミニモールド14は、ハンディ型のリーダライタ装置31のアンテナ部との間で電波の送受信を行うため、電源プラグ10のプラグ筐体10aの表面近くに配置される。
【0092】
ミニモールド14は、種々の形状とすることができ、内部のコイルオンチップ11を保護することができれば良い。また、ミニモールド14のプラグ筐体10aへの配置形態によっても形状が決まる。例えば、ミニモールド14は、図8(a)に示すように、内部にコイルオンチップ11を有した状態で略平板状の形状とすることができる。この略平板状のミニモールド14をプラグ筐体10aに配置するために、例えば、図8(b)に示すように、プラグ筐体10aの底部表面にミニモールド14を埋め込む凹部が形成される。
【0093】
図8においては、ミニモールド14を電源プラグ10のプラグ筐体10aに形成される凹部に埋め込む際、凹部内壁に突出する部分を避けてミニモールド14の一端を入れ、ミニモールド14を歪ませてミニモールド14の他端を凹部に埋め込む。図8(b)に示すように、ミニモールド14を凹部に埋め込んだ際、略平板状のミニモールド14の一部分が凹部の内壁を押さえ、ミニモールド14は凹部内部で固定される。このとき、接着樹脂を凹部に埋め込んでミニモールド14を固定しても良い。図8(a)に示すように、ミニモールド14は、略平板状のミニモールド14の一部分が凹部の内壁を押さえるとともに、ミニモールド14の一端を凹部に入れる際に凹部内壁の突出部分にミニモールド14が引っ掛からないため、略平板状の側壁の一部分が突出する形状とすることができる。また、ミニモールド14を凹部に埋め込む際にミニモールド14を歪ませるため、プラスチックやゴムのような可撓性を有する材料によりコイルオンチップ11を形成することができる。
【0094】
このように、コイルオンチップ11をプラグ筐体10aに設ける際、ミニモールド14としてプラグ筐体10aに設けることにより、微小なコイルオンチップ11の取り扱いが容易となる。また、コイルオンチップ11をミニモード14の状態で取り扱うことにより、ミニモールド14の内部のコイルオンチップ11を保護することができ、コイルオンチップ11が傷つくのを防止することができる。
【0095】
ハンディ型のリーダライタ装置31が、電源プラグ10から電気機器20の情報を読み出したり、電源プラグに情報を書き込んだりする際の通信の動作について説明する。ハンディ型のリーダライタ装置31がコイルオンチップ11から電気機器20の識別情報などの情報を読み出すとき、ハンディ型のリーダライタ装置31がアンテナ部35のアンテナに対して電圧を印加すると、アンテナには電流が流れる。アンテナ部35のアンテナに電流が流れると、アンテナで電磁結合されて電源プラグ10のコイルオンチップ11に対して電波を送信する。コイルオンチップ11は、内部のIC素子に接続されるアンテナコイルで電波を受信する。アンテナコイルが電波を受信すると、アンテナコイル誘導電流が発生して流れ、この誘導電流によりIC素子に電流が流れる。誘導電流は交流であるため、IC素子の電源回路部で直流に変化され、IC素子の動作のための定電流が得られる。
【0096】
IC素子に電流が流れると、アンテナコイルと入出力端子で接続される復調回路を経て、IC素子のメモリに記憶される電気機器20を識別するための識別情報などの情報が読み出される。読み出された識別情報などの情報は、変調回路を経てアンテナコイルに電流として流れ、アンテナコイルから電波として外部に放出される。放出された電波は、アンテナ部35のアンテナにより受信され、アンテナで電磁結合されて誘導電流がアンテナ上に発生する。ハンディ型のリーダライタ装置31は、誘導電流により電気機器20の製造メーカー名や製品型式などを識別する。
【0097】
ハンディ型のリーダライタ装置31がコイルオンチップ11に保証情報などの情報を書き込むとき、ハンディ型のリーダライタ装置31がアンテナ部35のアンテナに対して電圧を印加すると、アンテナには電流が流れる。このとき、アンテナに流れる電流には書き込む情報が電気信号として組み込まれている。アンテナ部35のアンテナに電流が流れると、アンテナで電磁結合されて電源プラグ10のコイルオンチップ11に対して電波を送信する。コイルオンチップ11は、内部のIC素子に接続されるアンテナコイルで電波を受信する。アンテナコイルが電波を受信すると、アンテナコイル誘導電流が発生して流れ、この誘導電流によりIC素子に電流が流れる。誘導電流は交流であるため、IC素子の電源回路部で直流に変化され、IC素子の動作のための定電流が得られる。それとともに、IC素子に電流が流れると、アンテナコイルと入出力端子で接続される復調回路を経て、IC素子のメモリにハンディ型のリーダライタ装置31からの情報が書き込まれて記憶される。
【0098】
前述のようなコイルオンチップ11に用いるIC素子50の構成及び製造方法について説明する。IC素子50は例えば、特開2000−323643号公報に開示されたIC素子と同様のものである。
【0099】
まず、IC素子50の構成について説明する。IC素子50は、図9及び図10に示すように、IC素子50の入出力端子50aの形成面側に、酸化シリコン膜や樹脂膜等の絶縁性の表面保護膜51を介して、矩形スパイラル形状のコイル52を一体に形成して成る。
【0100】
図9のIC素子50は、回路形成部53を除く外周部にのみコイル52を形成したものであって、IC素子50に形成された回路とコイル52との間における浮遊容量の発生を防止することができ、後述する供給部63からの電力の受給効率を高めることができる。
【0101】
なお、実用上十分な電力の供給を受け、かつ、供給部63との間の通信特性を確保するためには、前記コイル52の線幅を7μm以上、線間距離を5μm以下、巻数を20ターン以上とすることが好ましい。
【0102】
IC素子50の入出力端子50aとコイル52との接続は、表面保護膜51に開設された透孔54を介して行われる。この場合、コイル52の形成位置が若干ずれた場合にも、入出力端子50aとコイル52との接続が確実に行われるように、図10に示すように、透孔54の直径又は幅をコイル52の線幅よりも小さくすることがより好ましい。
【0103】
コイル52を構成する導体は、図10に示すように、金属蒸着層55と金属めっき層56を含む多層構造になっている。前記金属蒸着層55及び金属めっき層56は、任意の導電性金属をもって形成することができるが、比較的安価で導電率が高いことから、金属蒸着層55についてはアルミニウム、ニッケル、銅及びクロムから選択される金属又はこれらの金属群から選択される2種以上の金属の合金で形成することが好ましく、均質な単層構造とするほか、異なる金属層又は合金層を多層に積層した他層構造とすることもできる。一方、前記金属めっき層56は、銅で形成することが好ましく、無電解めっき法又は電気めっき法若しくは精密電鋳法により形成することができる。
【0104】
IC素子50の製造方法を図11乃至図13に基づいて説明する。図11は、所定のプロセス処理を経て完成されたいわゆる完成ウエハ57の平面図、図12はIC素子50の製造方法を示す工程図、図13はコイルを含む所要の導電パターンが形成された完成ウエハ57の平面図である。
【0105】
図11に示すように、完成ウエハ57には、最外周部を除く内周部分に多数個のIC素子用の回路53が等間隔に形成されており、その回路形成面側には、所要の表面保護膜51が形成されている(図12参照)。
【0106】
図10に示す構造を有するIC素子の製造方法では、まず図12(a)に示すように、完成ウエハ57の回路形成面に形成された表面保護膜51上に、アルミニウム又はアルミニウム合金若しくは銅又は銅合金を用いて、金属蒸着層55を均一に形成する。次いで、図21(b)に示すように、当該金属蒸着層55上にフォトレジスト層58を均一に形成し、形成されたフォトレジスト層58にコイルを含む所要のパターンが形成されたマスク59を被せ、マスク59の外側から所定波長の光60を照射してフォトレジスト層58を露光する。
【0107】
しかる後に露光されたフォトレジスト層58の現像処理を行い、図12(c)に示すように、フォトレジスト層58の露光部分を除去して、前記金属蒸着層55の前記露光パターンと対応する部分を露出させる。金属蒸着層55の露出パターンには、図13に示すように、リング状の電極部61と、前記各回路形成部53と対向する部分に形成されたコイル52と、これら電極部61と各コイル52とを連結するリード部62とが含まれる。次いで、前記電極部61を一方の電極として、金属蒸着層55の露出部分に電気めっき又は精密電鋳を施し、図12(d)に示すように、金属蒸着層55の露出部分に金属めっき層56を積層する。
【0108】
次いで、完成ウエハ57の表面に付着したフォトレジスト層58をアッシング処理等によって除去し、図12(e)に示すように、均一な金属蒸着層55上に電極部61とコイル52とリード部62とを有する金属めっき層56が形成された完成ウエハ57を得る。次いで、金属めっき層56より露出した金属蒸着層55を選択的にエッチングし、図12(f)に示すように、金属めっき層56より露出した金属蒸着層55を除去する。これによって、金属蒸着層55と金属めっき層56とが共に図13に示す所要の導電パターンに形成された完成ウエハ57が得られる。最後に、前記完成ウエハ57をスクライビングして、図9に示す所要のIC素子50を得て終了する。
【0109】
最後に、上述のような電気機器認識システムを応用したネットワークシステムについて説明する。このネットワークシステムは、電源プラグ10を有する電気機器20と、電気機器20と無線LANを用いて接続されるホストコンピュータ30とを有する。さらに、ホストコンピュータ30にはインターネットのような一般のネットワークにより外部の端末コンピュータが接続される。また以下、電気機器20として前述のテレビ20aを用いて説明するが、その他のエアコンや冷蔵庫などの電気機器であっても良い。
【0110】
なお、無線LANにより構成されるネットワークシステムについて説明するが、例えばケーブルなどの有線で電気機器20とホストコンピュータ30とが接続されたLANであっても良い。
【0111】
図14は、テレビ20aからホストコンピュータ30に対してテレビ20aの情報を送信する際の模式図である。図14に示すように、テレビ20aの電源プラグ10は、ホストコンピュータ30に接続されたハンディ型のリーダライタ装置31に接続される。電源プラグ10とハンディ型のリーダライタ装置31とが接続されると、ハンディ型のリーダライタ装置31は、電源プラグ10のコイルオンチップ11からテレビ20aの情報を読み取る。ここで、電源プラグ10に設けられるコイルオンチップ11のIC素子には、テレビ20aを識別するための識別情報が記憶され、識別情報はLANにおける識別IDとして用いられる。この識別IDは、例えば、製造メーカー名、製品型式、購入店などを含むような各電気機器20に対応する識別情報から生成することができる。生成された識別IDは、例えばテレビ20aの製造時や購入店での販売時に予めコイルオンチップ11に格納させておく。
【0112】
ハンディ型のリーダライタ装置31が読み取ったテレビ20aの情報は、ホストコンピュータ30に対して送信される。ホストコンピュータ30がテレビ20aの情報を受信すると、図14に示すように、ホストコンピュータ30は、製造メーカー名や製品型式などのテレビ20aの情報を格納して管理する。これと同時、ホストコンピュータ30は、テレビ20aを識別する識別ID、電気機器20が所望の動作を行うように制御するための制御情報を受信して管理する。
【0113】
ホストコンピュータ30は、テレビ20aだけでなく、他の電気機器20の情報も同様に送信される。図15に示すように、受信した各電気機器20の情報は、識別IDに基づいてIDテーブル上で管理される。図15においては、例えば、テレビ20aには識別ID“0101”が付され、エアコンには識別ID“0102”が付されている。さらに、各識別IDのそれぞれに対して、それぞれの電気機器20を制御するための制御情報が制御情報テーブル上で管理されている。
【0114】
例えば、図15においては、「電源をオンにする」情報に対して制御情報“1000”が割り当てられ、「電源をOFFにする」情報に対して制御情報“1001”が割り当てられている。これらの制御情報は、電気機器20ごとに作成しても良い。また例えば、各電気機器20に関して「電源をオンにする」情報のような共通の情報に対して共通の制御情報を割り当てても良い。共通の制御情報を割り当てる場合には、各電気機器20に対応する識別IDにより、どの電気機器20に対する制御情報かが判別される。
【0115】
ホストコンピュータ30で管理される制御情報は、図15に示すように、テレビ20aをはじめ、各電気機器に対して送信される。このとき、ホストコンピュータ30とテレビ20aとの間では、無線LANにより通信が行われる。ホストコンピュータ30からテレビ20aに送信された制御情報は、テレビ20aに設けられたRAMのような記憶装置に格納される。
【0116】
図17は、端末コンピュータ40よりテレビ20aを遠隔より操作する際の模式図を示す。図17に示すように、端末コンピュータ40は、グラフィカル・ユーザ・インタフェースからテレビ20aに対して行いたい操作を指定する。例えば、図17においては、Webブラウザ上に「テレビ」の動作指定画面が表示され、画面上で「電源ON」の欄をクリックし、さらに「電源を入れる時刻」を記入する。そして、「送信」の欄をクリックすると、記入した情報がインターネットのようなネットワーク41を介してホストコンピュータ30に対して送信される。
【0117】
ホストコンピュータ30が端末コンピュータ40からテレビ20aの操作に関する情報が送信されると、この情報をテレビ20aに対して送信する。このとき、無線LANによりホストコンピュータ30から各電気機器20に対して情報が送信される。この情報は、図17に示すような識別IDと制御情報とを有する。図17においては、識別IDはIDテーブルに格納された各電気機器20に割り当てられた情報であり、制御信号は制御情報テーブルに格納された「電源をONにする」情報や「電源をOFFにする」情報などの動作を指定する情報である。
【0118】
前述のように、端末コンピュータ40からテレビ20aの動作を指定する場合、例えば、「20:00に電源を入れる」動作をテレビ20aに対して指定する場合、ホストコンピュータ30はテレビ20aに対して情報“010110002000・・・”を送信する。ここで、左からの4数“0101”はテレビ20aの識別IDを、次の4数“1000”は「電源をONにする」制御情報を示し、さらに次の4数を“2000”はテレビ20aの電源を入れる時刻を示す制御情報を示す。なお、識別IDや各制御情報との間に検出符号を挿入しても良い。
【0119】
無線LANによりホストコンピュータ30から各電気機器20に対して送信される情報は、まず識別IDに基づいて受信する。例えば、前述のように識別IDが“0101”である場合、識別IDが合致するテレビ20aが情報を受信する。受信したテレビ20aは、受信した情報をRAMのような記憶装置に一時的に格納した後、CPUのような処理装置がテレビ20aの動作を制御する制御信号を生成する。この制御信号は、受信した情報を組み込んでおり、テレビ20aは端末コンピュータ40から指定された通りの動作を行う。
【0120】
このように、コイルオンチップ11に電気機器20を識別する識別情報を記憶させ、識別情報を無線LANにおける識別IDとして用いることができる。これにより、識別情報用いてホストコンピュータ30から電気機器20の動作を制御することができる。さらに、ホストコンピュータ30を介して、ホストコンピュータ30に外部からネットワークを介して接続された端末コンピュータ40から電気機器20に所望の動作を行わせることができる。そのため、コイルオンチップ11が設けられる電源プラグ10とハンディ型のリーダライタ装置31とを用いて、例えば、外出先などの電気機器20から遠隔した外部の場所から時間予約による動作指定などを行うことができ、電気機器20の取り扱いが便利なものとなる。
【0121】
以上のように、電源プラグ10にコイルオンチップ11を設ける場合、電気機器20に電力を供給する電源プラグ10を有するため、全ての電気機器20に関して、各電気機器20の情報を電源プラグ10のコイルオンチップ11に記憶させることができる。そのため、リーダライタ装置31を用いて、どのような電気機器20についても電気機器20の情報を読み出して容易に入手することができる。これにより、電気機器20に関する情報が必要な作業を効率良く行うことができる。
【0122】
さらに、電源プラグ10の電極13が差し込まれる位置決め穴36をリーダライタ装置31に設けることとにより、電源プラグ10をリーダライタ装置31に確実に固定することができる。そのため、リーダライタ装置31のアンテナ部35と電源プラグ10のコイルオンチップ11との間で電波の送受信を安定に行うことができる。これにより、リーダライタ装置31はコイルオンチップ11から電気機器20の情報を確実に読み取ることができる。
【0123】
また、リーダライタ装置31に表示部34を設けられる場合には、電源プラグ10をリーダライタ装置31に接続して電気機器20の情報を読み出し、その場で電気機器20の情報を確認することができる。そのため、電気機器20に関する情報が必要な作業を行なう際、読み出した情報を確認しつつ確実且つ効率良く作業を行なうことができる。
【0124】
そして、コイルオンチップ11に電気機器20を識別する識別情報が格納される場合には、識別情報を用いることにより、無線LANを介して遠隔より電気機器20の操作を行うことができる。そのため、LANに電気機器20を含んで、より一層便利なネットワークを構築することができる。
【0125】
【発明の効果】
本発明によれば、電気機器の識別情報を含む情報を容易に送信することができる電源プラグ、電気機器の識別情報を含む情報を容易に認識できる電気機器認識装置及び電気機器認識方法、並びに電気機器の識別情報を含む情報を容易に認識することができる電気機器認識システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における電気機器認識システムの一構成例を示す概略斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態における電気機器認識システムの他の構成例を示す概略斜視図である。
【図3】本発明の実施の形態における電気機器認識装置を示す概略斜視図である。
【図4】本発明の実施の形態における電源プラグの一構成例を示す概略斜視図である。
【図5】本発明の実施の形態における電源プラグを示す概略斜視図である。
【図6】本発明の実施の形態における電源プラグの他の構成例を示す概略斜視図である。
【図7】本発明の実施の形態における電源プラグの他の構成例を示す概略斜視図である。
【図8】本発明の実施の形態における電源プラグの一構成例を示す概略断面図である。
【図9】本発明の実施の形態で用いられるIC素子を示す構成図である。
【図10】本発明の実施の形態で用いられるIC素子を示す断面図である。
【図11】本発明の実施の形態で用いられる完成ウエハを示す構成図である。
【図12】本発明の実施の形態で用いられるIC素子の製造方法を示す工程図である。
【図13】本発明の実施の形態で用いられる完成ウエハを示す構成図である。
【図14】本発明の実施の形態におけるネットワークシステムを示す模式図である。
【図15】本発明の実施の形態におけるネットワークシステムを示す模式図である。
【図16】本発明の実施の形態における通信データを示す模式図である。
【図17】本発明の実施の形態におけるネットワークシステムを示す模式図である。
【符号の説明】
10 電源プラグ、 10a プラグ筐体、 11 コイルオンチップ、 11a コイルオンチップ、 12 電源コード、 13 電極、 14 ミニモールド、 20 電気機器、 20a テレビ、 30 ホストコンピュータ、 31,31a リーダライタ装置、 32 読出しボタン、 33 書込みボタン、 34 表示部、 35 アンテナ部、 35a アンテナ部、 36 位置決め穴、 37 先端部、 37a 先端部、 39 USBインタフェース、 39a USBインタフェース、 40 端末コンピュータ、 41 ネットワーク、 50 IC素子、 50a 入出力端子、 51 表面保護膜、 52 コイル、 53 回路形成部、 55 金属蒸着層、 56 金属めっき層、 57 完成ウエハ、 58 フォトレジスト層、 59 マスク、 60光、 61 電極部、 62 リード部

Claims (7)

  1. 電気機器電源プラグと、該電源プラグに接続されて前記電気機器の識別情報を含む情報を認識する認識装置とを有する電気機器認識システムであって、
    前記電源プラグが、
    前記電気機器を識別する識別情報を含む情報を記憶する記憶手段と、
    該記憶手段に記憶される前記情報を無線で送信する第一通信手段とを備え、
    前記認識装置が、
    前記電源プラグの電極が挿入され、当該電源プラグの位置決めを行う位置決め穴と、
    前記電源プラグの電極が前記位置決め穴に挿入された状態で前記第一通信手段の近傍に位置し、前記電源プラグから前記情報を無線で受信する第二通信手段と、
    該第二通信手段が受信した前記情報を認識する認識手段とを備えた電気機器認識システム。
  2. 前記第一通信手段は、アンテナを備え、該アンテナは、電源プラグの電極に対する相対的な位置が予め定められていることを特徴とする請求項1記載の電気機器認識システム。
  3. 前記アンテナは、電源プラグの前面に設けられていることを特徴とする請求項2記載の電気機器認識システム。
  4. 前記記憶手段は、前記情報を記憶するIC素子であり、前記第一通信手段は、前記IC素子上に設けられて前記情報を送信するアンテナコイルであることを特徴とする請求項1又は2記載の電気機器認識システム。
  5. 前記情報は、前記電気機器をリサイクルする際に必要な情報を含むことを特徴とする請求項1記載の電気機器認識システム。
  6. 前記情報は、前記電気機器の保証情報を含むことを特徴とする請求項1記載の電気機器認識システム。
  7. 前記認識装置は、認識した情報を表示する表示手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の電気機器認識システム。
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