JP4197453B2 - 医療用投与器具 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、医療用投与器具に関し、特に、インシュリンあるいは成長ホルモン製剤等の薬液の投薬に使用されるものに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図5は、従来の医療用投与器具の各部の関係を示す斜視図である。
図に示されるように、従来の医療用投与器具は、注射針31、薬液カートリッジ32、薬液押し出しプランジャー33、注射ボタン34、カートリッジホルダー35、及び投与器具本体36から構成され、薬液カートリッジ32に薬液37が充填されている。
【0003】
このような従来の医療用投与器具は、インシュリンあるいは成長ホルモン製剤等の薬液を投与する場合に多く使用される。そして、ほとんどの場合において、注射針31は実際に投与を行なう直前に取り付けられ、空打ちした後、決められた量の薬液を人体に投与している。また、内部が複数の室内に分かれた薬液カートリッジ32を使用する場合には、実際の投与前に薬液カートリッジ32の後端のシール材をプランジャー33で押し、溶解混合動作を行なった後に、投与行為を行なう。
【0004】
このとき、注射針31の取り付けを忘れた場合でも、空打ちや溶解混合するために、薬液カートリッジ32の後端部のシール材をプランジャー33で押すことは可能である。(例えば特許文献1参照)
【0005】
【特許文献1】
特許第2642582号公報(第1−2頁、第1図)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の医療用投与器具は、注射針を取り付け忘れた場合でも薬液カートリッジの後端部のシール材をプランジャーで押すことが可能であるため、注射針を取り付けずにシール材をプランジャーで押すと、図6に示されるように、注射針の取り付け部分側の先端部から薬液が漏れたり(図6の37aは漏れた薬液を示す)、また、プランジャー側に薬液が逆流して漏れたり(図6の37bは逆流漏れした薬液を示す)、さらには、図7に示されるように、注射ボタンが押されることによって生じる圧力によって、薬液カートリッジにひびが入ったり、破裂したりして割れてしまい薬液が外に漏れてしまうなどの種々の問題が発生していた。また、二種の薬液を混合、あるいは薬剤と薬液とを溶解混合させて投与する成長ホルモン製剤等の場合においても、注射針を取り付けてから混合を行なう必要があるため、注射針を付け忘れると混合することができないばかりでなく、上記のような、薬液の逆流、漏れ、あるいは薬液カートリッジのひび割れ、破裂等が発生してしまうという問題があった。また、このような問題の多くは、特に、患者自身が自分で投与を行なう場合に多く発生していた。
【0007】
本発明は、上述のような従来の問題点を解決するためになされたものであり、注射針を取り付け忘れた際に生じる、薬液の漏れ、逆流、あるいは薬液カートリッジのひび割れ、破裂等を防ぐことのできる医療用投与器具を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に係る医療用投与器具は、薬液が充填された薬液カートリッジと、上記薬液カートリッジを収納するカートリッジホルダーと、上記薬液カートリッジに取り付け可能な注射針部と、上記薬液カートリッジ内の薬液を押し出すためのプランジャーを有する投与器具本体と、上記注射針部が上記薬液カートリッジに取り付けられていないときに、上記カートリッジホルダーと上記投与器具本体とが結合するのを抑止する結合抑止部とを備えるものである。
【0009】
本発明の請求項2に係る医療用投与器具は、請求項1に記載の医療用投与器具において、上記結合抑止部が、上記注射針部が上記薬液カートリッジに取り付けられていないときに、上記カートリッジホルダーと上記投与器具本体とが正規位置で結合するのを抑止するものとしたものである。
【0010】
本発明の請求項3に係る医療用投与器具は、請求項1に記載の医療用投与器具において、上記薬液カートリッジが、その内部の上記注射針部を取り付けるのとは反対側の端部近傍に、薬液を密閉するためのシールを有しており、上記シールが、上記注射針部が上記薬液カートリッジに取り付けられているときにのみ、上記投与器具本体のプランジャーに当接しながら該薬液カートリッジ内部でスライド可能となるものとしたものである。
【0011】
本発明の請求項4に係る医療用投与器具は、請求項3に記載の医療用投与器具において、上記薬液カートリッジが、複数の薬液、または薬剤と薬液とが充填されており、上記シールが上記注射針部に向かう方向にスライドすることにより該複数の薬液、または薬剤と薬液とが混合されるものとしたものである。
【0012】
本発明の請求項5に係る医療用投与器具は、請求項1ないし4のいずれかに記載の医療用投与器具において、上記注射針部が上記薬液カートリッジに取り付けられているか否かを検知する注射針取り付け検知部を備えるものである。
【0013】
本発明の請求項6に係る医療用投与器具は、請求項5に記載の医療用投与器具において、上記注射針取り付け検知部が、上記注射針部と上記カートリッジホルダーとの間に設けられるものとしたものである。
【0014】
本発明の請求項7に係る医療用投与器具は、請求項5に記載の医療用投与器具において、上記注射針取り付け検知部が、上記注射針部が上記薬液カートリッジに取り付けられているときに、該注射針部に接触するものとしたものである。
【0015】
本発明の請求項8に係る医療用投与器具は、請求項5に記載の医療用投与器具において、上記注射針取り付け検知部が、上記注射針部が上記薬液カートリッジに取り付けられているときには該注射針部に接触し、その後、該注射針部が該薬液カートリッジから取り外されたときに該注射針部から離れるものとしたものである。
【0016】
本発明の請求項9に係る医療用投与器具は、請求項5に記載の医療用投与器具において、上記結合抑止部が、上記注射針取り付け検知部が、上記注射針部が上記薬液カートリッジに取り付けられているのを検知したときに、上記カートリッジホルダーと上記投与器具本体とが結合可能な状態となるよう、該注射針取り付け検知部と係合するものとしたものである。
【0017】
本発明の請求項10に係る医療用投与器具は、請求項5に記載の医療用投与器具において、上記結合抑止部が、上記注射針取り付け検知部が、上記注射針部が上記薬液カートリッジに取り付けられているのを検知したときに、上記カートリッジホルダーと上記投与器具本体とが結合可能な状態となり、その後、上記注射針取り付け検知部が、上記注射針部が上記薬液カートリッジに取り付けられているのを検知しなくなったときに、上記カートリッジホルダーと上記投与器具本体とが結合不可能な状態となるよう、該注射針取り付け検知部と係合するものとしたものである。
【0018】
本発明の請求項11に係る医療用投与器具は、請求項9または10に記載の医療用投与器具において、上記結合抑止部と上記注射針取り付け検知部とが一体であるものとしたものである。
【0019】
本発明の請求項12に係る医療用投与器具は、薬液が充填された薬液カートリッジと、上記薬液カートリッジを収納するカートリッジホルダーと、上記薬液カートリッジに取り付け可能な注射針部と、上記薬液カートリッジ内の薬液を押し出すためのプランジャーを有する投与器具本体と、上記薬液カートリッジと上記カートリッジホルダーとの間に平行して配設され、その一端に注射針取り付け検知部が形成され、他の端部近傍に突起状の結合抑止部が形成されるイジェクトレバーとを備え、上記カートリッジホルダーが、上記注射針部が上記薬液カートリッジに取り付けられていないときに上記イジェクトレバーの結合抑止部が嵌合する位置に開口部を有し、上記イジェクトレバーが、上記注射針部が上記薬液カートリッジに取り付けられていないときは、上記注射針取り付け検知部に該注射針部が接触せず、上記結合抑止部が上記カートリッジホルダーの開口部から外部方向に突出して上記投与器具本体の端面に当接することにより該カートリッジホルダーと該投与器具本体とが結合するのを抑止し、上記注射針部が上記薬液カートリッジに取り付けられる際に、上記注射針取り付け検知部に該注射針部が接触して該注射針取り付け検知部の位置が移動することにより、上記結合抑止部が上記カートリッジホルダーの開口部からずれて該カートリッジホルダー内に引き込まれ上記投与器具本体の端面に接しないようにするものとしたものである。
【0020】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における医療用投与器具の斜視図であり、図2は、本発明の実施の形態1における医療用投与器具の各部の関係を示す斜視図である。
【0021】
図1に示されるように、投与器具本体10にカートリッジホルダー17が結合され、注射針部1が取り付けられている。人体に投与する場合、投与量設定つまみ6を投与指定量に調節し、投与ボタン4を押すことによって投与が可能となる。
【0022】
また、図2に示されるように、カートリッジホルダー17内には、イジェクトレバー7がセットされ、その中に薬液カートリッジ2がセットされている。イジェクトレバー7の投与器具本体10側には、イジェクトレバーバネ18がセットされており、このイジェクトレバーバネ18、薬液カートリッジ2、及びイジェクトレバー7が投与器具本体10側に出ないようにホルダーピース19がカートリッジホルダー17に圧入されている。ここでイジェクトレバー7は、イジェクトレバーバネ18によって常に矢印7d方向に付勢されており、イジェクトレバー7の注射針取り付け検知部7aは、カートリッジホルダー17の注射針部1取り付け側に設けられている穴から少し出た状態となる。また、カートリッジホルダー17内にセットされた薬液カートリッジ2の注射針取り付けネジ部8は、カートリッジホルダー17の注射針部1取り付け側に設けられている穴から突出しており、この注射針取り付けネジ部8に螺合することで注射針部1が取り付け可能である。また、イジェクトレバー7の結合抑止部7bは、カートリッジホルダー17にセットした時、カートリッジホルダー17の開口部17aの所定位置に入るようになっている。
【0023】
人体に投与する場合には、まず投与量設定つまみ6を投与したい量に調節する。プランジャー5は、投与量設定つまみ6を回転させると、注射針が延びる方向にスライドするようになっており、投与量設定つまみ6を、投与量を増やす方向に回転させたとき、プランジャー5は注射針部1側に移動する。プランジャー5の先端には、薬液カートリッジ2内の薬液を押し出すための薬液押し出しプランジャー3が設けられており、投与ボタン4を押すと、プランジャー5が注射針部1側に移動し、薬液押し出しプランジャー3が薬液カートリッジ2内の薬液を注射針部1から押し出す。
【0024】
以下に、注射針が取り付けられているか否かの検出方法、及び薬剤と薬液との溶解混合動作について詳述する。
まず、注射針部1が注射針取り付けネジ部8に取り付けられていない場合を説明する。
【0025】
図3は、本発明の実施の形態1における医療用投与器具の注射針取り外し時のカートリッジホルダー及びイジェクトレバーの位置関係を示す断面図である。
図3に示されるように、イジェクトレバー7は一体ものであり、カートリッジホルダー17の中にセットされている。イジェクトレバー7の中には薬液カートリッジ2がセットされている。イジェクトレバー7は、イジェクトレバーバネ18によって常に矢印7d方向に付勢されている。注射針部1が注射針取り付けネジ部8に取り付けられていない状態では、イジェクトレバー7の注射針取り付け検知部7aは、カートリッジホルダー17の注射針部1取り付け側に設けられている穴から注射針部1の方に向かって飛び出した状態となっている。また、イジェクトレバー7の結合抑止部7bは、カートリッジホルダー17にセットした時、カートリッジホルダー1の開口部17aの所定位置に入るようになっており、このとき、結合抑止部7bは、投与器具本体10の端面に当接するため、カートリッジホルダー17を投与器具本体10に結合することができない。
【0026】
次に、注射針部1が注射針取り付けネジ部8に取り付けられている場合を説明する。
図4は、本発明の実施の形態1における医療用投与器具の注射針取り付け時のカートリッジホルダー及びイジェクトレバーの位置関係を示す断面図である。
【0027】
図4に示されるように、イジェクトレバー7は一体ものであり、注射針部1を取り付けると、イジェクトレバー7のイジェクトレバー注射針検出部7aは矢印7e方向に押され、結合抑止部7bの斜面部分がカートリッジホルダー17の端面部分17bを摺動し、結合抑止部7bは矢印7c方向に移動する。これにより結合抑止部7bが、投与器具本体10の端面と当接しなくなり、カートリッジホルダー17が投与器具本体10に結合可能な状態となる。
【0028】
そして、カートリッジホルダー17が投与器具本体10に結合可能な状態となると、薬液カートリッジ内後部ゴム13が薬液押し出しプランジャー3に当接し、さらにカートリッジホルダー17を投与ボタン4側にスライドさせると、薬液押し出しプランジャー3が薬液カートリッジ内後部ゴム13を押し、これにより薬液カートリッジ2内の薬液14に圧力がかかり、薬液カートリッジ内分離用ゴム12が薬剤11側に移動する。薬液カートリッジ内分離用ゴム12が薬液注入溝20まで移動すると薬液14が薬液注入溝20を通って薬剤11が存在する空間に流れ込む。さらに、カートリッジホルダー17を投与量ボタン4側にスライドさせると、薬液注入溝20から薬液14が全て薬剤11の存在する空間に流れ込み、薬剤11と薬液14とが混合される。そして、さらにカートリッジホルダー17を投与ボタン4側にスライドさせると、薬液カートリッジ内後部ゴム13が薬液カートリッジ内分離用ゴム12に当接した時点、すなわち、結合抑止部7bが、投与器具本体10の端面と当接しなくなってからスライド量21分スライドさせて、カートリッジホルダー17の突起部22が投与器具本体10の端面に当接した時点でスライドすることができなくなり、カートリッジホルダー17が投与器具本体10内の正規位置に結合される。
【0029】
このように、本実施の形態1による医療用投与器具は、注射針取り付け検知部と結合抑止部とをその両端に一体の部品として形成したイジェクトレバーを、イジェクトレバーバネによって常に注射針側に向かう方向に付勢させることで、注射針が取り付けられていない場合には、結合抑止部がカートリッジホルダーの開口部を介して投与器具本体の端面に当接し、カートリッジホルダーと投与器具本体との結合が抑止されるようになり、これにより、注射針を取り付け忘れた際に生じる、薬液の漏れ、逆流、あるいは薬液カートリッジのひび割れ、破裂等を防ぐことができるとともに、溶解混合行為を確実に行なうことができる。
【0030】
また、カートリッジホルダーの開口部から突出した結合抑止部の位置を目視することで、注射針がカートリッジホルダー内の薬液カートリッジに正常に取り付けられたかどうかを確認することができる。
【0031】
【発明の効果】
本発明の請求項1に係る医療用投与器具は、薬液が充填された薬液カートリッジと、上記薬液カートリッジを収納するカートリッジホルダーと、上記薬液カートリッジに取り付け可能な注射針部と、上記薬液カートリッジ内の薬液を押し出すためのプランジャーを有する投与器具本体と、上記注射針部が上記薬液カートリッジに取り付けられていないときに、上記カートリッジホルダーと上記投与器具本体とが結合するのを抑止する結合抑止部とを備えるので、注射針を取り付け忘れた際に生じる、薬液の漏れ、逆流、あるいは薬液カートリッジのひび割れ、破裂等を防ぐことができるという効果がある。
【0032】
本発明の請求項2に係る医療用投与器具は、請求項1に記載の医療用投与器具において、上記結合抑止部が、上記注射針部が上記薬液カートリッジに取り付けられていないときに、上記カートリッジホルダーと上記投与器具本体とが正規位置で結合するのを抑止するものとしたので、注射針を取り付け忘れた際に生じる、薬液の漏れ、逆流、あるいは薬液カートリッジのひび割れ、破裂等を防ぐことができるという効果がある。
【0033】
本発明の請求項3に係る医療用投与器具は、請求項1に記載の医療用投与器具において、上記薬液カートリッジが、その内部の上記注射針部を取り付けるのとは反対側の端部近傍に、薬液を密閉するためのシールを有しており、上記シールが、上記注射針部が上記薬液カートリッジに取り付けられているときにのみ、上記投与器具本体のプランジャーに当接しながら該薬液カートリッジ内部でスライド可能となるものとしたので、注射針を取り付け忘れた際に生じる、薬液の漏れ、逆流、あるいは薬液カートリッジのひび割れ、破裂等を防ぐことができるという効果がある。
【0034】
本発明の請求項4に係る医療用投与器具は、請求項3に記載の医療用投与器具において、上記薬液カートリッジが、複数の薬液、または薬剤と薬液とが充填されており、上記シールが上記注射針部に向かう方向にスライドすることにより該複数の薬液、または薬剤と薬液とが混合されるものとしたので、溶解混合行為を確実に行なうことができるとともに、注射針を取り付け忘れた際に生じる、薬液の漏れ、逆流、あるいは薬液カートリッジのひび割れ、破裂等を防ぐことができるという効果がある。
【0035】
本発明の請求項5に係る医療用投与器具は、請求項1ないし4のいずれかに記載の医療用投与器具において、上記注射針部が上記薬液カートリッジに取り付けられているか否かを検知する注射針取り付け検知部を備えるので、注射針を取り付け忘れた際に生じる、薬液の漏れ、逆流、あるいは薬液カートリッジのひび割れ、破裂等を防ぐことができるという効果がある。
【0036】
本発明の請求項6に係る医療用投与器具は、請求項5に記載の医療用投与器具において、上記注射針取り付け検知部が、上記注射針部と上記カートリッジホルダーとの間に設けられるものとしたので、注射針を取り付け忘れた際に生じる、薬液の漏れ、逆流、あるいは薬液カートリッジのひび割れ、破裂等を防ぐことができるという効果がある。
【0037】
本発明の請求項7に係る医療用投与器具は、請求項5に記載の医療用投与器具において、上記注射針取り付け検知部が、上記注射針部が上記薬液カートリッジに取り付けられているときに、該注射針部に接触するものとしたので、注射針を取り付け忘れた際に生じる、薬液の漏れ、逆流、あるいは薬液カートリッジのひび割れ、破裂等を防ぐことができるという効果がある。
【0038】
本発明の請求項8に係る医療用投与器具は、請求項5に記載の医療用投与器具において、上記注射針取り付け検知部が、上記注射針部が上記薬液カートリッジに取り付けられているときには該注射針部に接触し、その後、該注射針部が該薬液カートリッジから取り外されたときに該注射針部から離れるものとしたので、注射針を取り付け忘れた際に生じる、薬液の漏れ、逆流、あるいは薬液カートリッジのひび割れ、破裂等を防ぐことができるという効果がある。
【0039】
本発明の請求項9に係る医療用投与器具は、請求項5に記載の医療用投与器具において、上記結合抑止部が、上記注射針取り付け検知部が、上記注射針部が上記薬液カートリッジに取り付けられているのを検知したときに、上記カートリッジホルダーと上記投与器具本体とが結合可能な状態となるよう、該注射針取り付け検知部と係合するものとしたので、注射針を取り付け忘れた際に生じる、薬液の漏れ、逆流、あるいは薬液カートリッジのひび割れ、破裂等を防ぐことができるという効果がある。
【0040】
本発明の請求項10に係る医療用投与器具は、請求項5に記載の医療用投与器具において、上記結合抑止部が、上記注射針取り付け検知部が、上記注射針部が上記薬液カートリッジに取り付けられているのを検知したときに、上記カートリッジホルダーと上記投与器具本体とが結合可能な状態となり、その後、上記注射針取り付け検知部が、上記注射針部が上記薬液カートリッジに取り付けられているのを検知しなくなったときに、上記カートリッジホルダーと上記投与器具本体とが結合不可能な状態となるよう、該注射針取り付け検知部と係合するものとしたので、注射針を取り付け忘れた際に生じる、薬液の漏れ、逆流、あるいは薬液カートリッジのひび割れ、破裂等を防ぐことができるという効果がある。
【0041】
本発明の請求項11に係る医療用投与器具は、請求項9または10に記載の医療用投与器具において、上記結合抑止部と上記注射針取り付け検知部とが一体であるものとしたので、注射針を取り付け忘れた際に生じる、薬液の漏れ、逆流、あるいは薬液カートリッジのひび割れ、破裂等を防ぐことができるという効果がある。
【0042】
本発明の請求項12に係る医療用投与器具は、薬液が充填された薬液カートリッジと、上記薬液カートリッジを収納するカートリッジホルダーと、上記薬液カートリッジに取り付け可能な注射針部と、上記薬液カートリッジ内の薬液を押し出すためのプランジャーを有する投与器具本体と、上記薬液カートリッジと上記カートリッジホルダーとの間に平行して配設され、その一端に注射針取り付け検知部が形成され、他の端部近傍に突起状の結合抑止部が形成されるイジェクトレバーとを備え、上記カートリッジホルダーが、上記注射針部が上記薬液カートリッジに取り付けられていないときに上記イジェクトレバーの結合抑止部が嵌合する位置に開口部を有し、上記イジェクトレバーが、上記注射針部が上記薬液カートリッジに取り付けられていないときは、上記注射針取り付け検知部に該注射針部が接触せず、上記結合抑止部が上記カートリッジホルダーの開口部から外部方向に突出して上記投与器具本体の端面に当接することにより該カートリッジホルダーと該投与器具本体とが結合するのを抑止し、上記注射針部が上記薬液カートリッジに取り付けられる際に、上記注射針取り付け検知部に該注射針部が接触して該注射針取り付け検知部の位置が移動することにより、上記結合抑止部が上記カートリッジホルダーの開口部からずれて該カートリッジホルダー内に引き込まれ上記投与器具本体の端面に接しないようにするものとしたので、注射針を取り付け忘れた際に生じる、薬液の漏れ、逆流、あるいは薬液カートリッジのひび割れ、破裂等を防ぐことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における医療用投与器具の斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態1における医療用投与器具の各部の関係を示す斜視図である。
【図3】本発明の実施の形態1における医療用投与器具の注射針取り外し時のカートリッジホルダー及びイジェクトレバーの位置関係を示す断面図である。
【図4】本発明の実施の形態1における医療用投与器具の注射針取り付け時のカートリッジホルダー及びイジェクトレバーの位置関係を示す断面図である。
【図5】従来の医療用投与器具の各部の関係を示す斜視図である。
【図6】従来の医療用投与器具に注射針を取り付けずに注射ボタンを押したときに薬液カートリッジから薬液が漏れている状態を示す斜視図である。
【図7】従来の医療用投与器具に注射針を取り付けずに注射ボタンを押したときに薬液カートリッジがひび割れして薬液が漏れている状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 注射針部
2 薬液カートリッジ
3 薬液押し出しプランジャー
4 投与ボタン
5 プランジャー
6 投与量設定つまみ
7 イジェクトレバー
7a 注射針取り付け検知部
7b 結合抑止部
8 注射針取り付けネジ部
9 注射針キャップ
10 投与器具本体
11 薬剤
12 薬液カートリッジ内分離用ゴム
13 薬液カートリッジ内後部ゴム
14 薬液
17 カートリッジホルダー
17a 開口部
17b 端面部分
18 イジェクトレバーバネ
19 ホルダーピース
20 薬液注入溝
21 スライド量
22 突起
31 注射針
32 薬液カートリッジ
33 薬液押し出しプランジャー
34 注射ボタン
35 カートリッジホルダー
36 投与器具本体
37 薬液
37a 漏れた薬液
37b 逆流漏れした薬液

Claims (12)

  1. 薬液が充填された薬液カートリッジと、
    上記薬液カートリッジを収納するカートリッジホルダーと、
    上記薬液カートリッジに取り付け可能な注射針部と、
    上記薬液カートリッジ内の薬液を押し出すためのプランジャーを有する投与器具本体と、
    上記注射針部が上記薬液カートリッジに取り付けられていないときに、上記カートリッジホルダーと上記投与器具本体とが結合するのを抑止する結合抑止部とを備える、
    ことを特徴とする医療用投与器具。
  2. 請求項1に記載の医療用投与器具において、
    上記結合抑止部は、
    上記注射針部が上記薬液カートリッジに取り付けられていないときに、上記カートリッジホルダーと上記投与器具本体とが正規位置で結合するのを抑止する、
    ことを特徴とする医療用投与器具。
  3. 請求項1に記載の医療用投与器具において、
    上記薬液カートリッジは、
    その内部の上記注射針部を取り付けるのとは反対側の端部近傍に、薬液を密閉するためのシールを有しており、
    上記シールは、
    上記注射針部が上記薬液カートリッジに取り付けられているときにのみ、上記投与器具本体のプランジャーに当接しながら該薬液カートリッジ内部でスライド可能となる、
    ことを特徴とする医療用投与器具。
  4. 請求項3に記載の医療用投与器具において、
    上記薬液カートリッジは、
    複数の薬液、または薬剤と薬液とが充填されており、上記シールが上記注射針部に向かう方向にスライドすることにより該複数の薬液、または薬剤と薬液とが混合される、
    ことを特徴とする医療用投与器具。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載の医療用投与器具において、
    上記注射針部が上記薬液カートリッジに取り付けられているか否かを検知する注射針取り付け検知部を備える、
    ことを特徴とする医療用投与器具。
  6. 請求項5に記載の医療用投与器具において、
    上記注射針取り付け検知部は、
    上記注射針部と上記カートリッジホルダーとの間に設けられる、
    ことを特徴とする医療用投与器具。
  7. 請求項5に記載の医療用投与器具において、
    上記注射針取り付け検知部は、
    上記注射針部が上記薬液カートリッジに取り付けられているときに、該注射針部に接触する、
    ことを特徴とする医療用投与器具。
  8. 請求項5に記載の医療用投与器具において、
    上記注射針取り付け検知部は、
    上記注射針部が上記薬液カートリッジに取り付けられているときには該注射針部に接触し、その後、該注射針部が該薬液カートリッジから取り外されたときに該注射針部から離れる、
    ことを特徴とする医療用投与器具。
  9. 請求項5に記載の医療用投与器具において、
    上記結合抑止部は、
    上記注射針取り付け検知部が、上記注射針部が上記薬液カートリッジに取り付けられているのを検知したときに、上記カートリッジホルダーと上記投与器具本体とが結合可能な状態となるよう、該注射針取り付け検知部と係合する、
    ことを特徴とする医療用投与器具。
  10. 請求項5に記載の医療用投与器具において、
    上記結合抑止部は、
    上記注射針取り付け検知部が、上記注射針部が上記薬液カートリッジに取り付けられているのを検知したときに、上記カートリッジホルダーと上記投与器具本体とが結合可能な状態となり、その後、上記注射針取り付け検知部が、上記注射針部が上記薬液カートリッジに取り付けられているのを検知しなくなったときに、上記カートリッジホルダーと上記投与器具本体とが結合不可能な状態となるよう、該注射針取り付け検知部と係合する、
    ことを特徴とする医療用投与器具。
  11. 請求項9または10に記載の医療用投与器具において、
    上記結合抑止部と上記注射針取り付け検知部とは一体である、
    ことを特徴とする医療用投与器具。
  12. 薬液が充填された薬液カートリッジと、
    上記薬液カートリッジを収納するカートリッジホルダーと、
    上記薬液カートリッジに取り付け可能な注射針部と、
    上記薬液カートリッジ内の薬液を押し出すためのプランジャーを有する投与器具本体と、
    上記薬液カートリッジと上記カートリッジホルダーとの間に平行して配設され、その一端に注射針取り付け検知部が形成され、他の端部近傍に突起状の結合抑止部が形成されるイジェクトレバーとを備え、
    上記カートリッジホルダーは、
    上記注射針部が上記薬液カートリッジに取り付けられていないときに上記イジェクトレバーの結合抑止部が嵌合する位置に開口部を有し、
    上記イジェクトレバーは、
    上記注射針部が上記薬液カートリッジに取り付けられていないときは、上記注射針取り付け検知部に該注射針部が接触せず、上記結合抑止部が上記カートリッジホルダーの開口部から外部方向に突出して上記投与器具本体の端面に当接することにより該カートリッジホルダーと該投与器具本体とが結合するのを抑止し、
    上記注射針部が上記薬液カートリッジに取り付けられる際に、上記注射針取り付け検知部に該注射針部が接触して該注射針取り付け検知部の位置が移動することにより、上記結合抑止部が上記カートリッジホルダーの開口部からずれて該カートリッジホルダー内に引き込まれ上記投与器具本体の端面に接しないようにする、
    ことを特徴とする医療用投与器具。
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