JP2001218843A - 注射器及び注射器用係止具 - Google Patents

注射器及び注射器用係止具

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JP2001218843A
JP2001218843A JP2000035628A JP2000035628A JP2001218843A JP 2001218843 A JP2001218843 A JP 2001218843A JP 2000035628 A JP2000035628 A JP 2000035628A JP 2000035628 A JP2000035628 A JP 2000035628A JP 2001218843 A JP2001218843 A JP 2001218843A
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JP
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plunger
locking
syringe
locked
outer cylinder
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JP2000035628A
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Keinosuke Isono
啓之介 磯野
Tatsuo Suzuki
龍夫 鈴木
Kazuya Araki
和也 荒木
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Material Engineering Technology Laboratory Inc
Original Assignee
Material Engineering Technology Laboratory Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】注射器中の薬液を密閉容器に注入した際に、プ
ランジャが内圧により引出方向に移動することを防止で
き、薬剤との混合操作を容易にすることができる注射器
及び注射器用係止具を提供する。 【解決手段】 外筒4及びプランジャ8を有する注射器
1において、外筒4及びプランジャ8にプランジャ8の
押圧位置で係止及び脱離可能な係止部15及び被係止部
17を設けて、係止部15と被係止部17とを係止する
ことによりプランジャガスケット6を下降位置で保持す
るようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、薬剤と薬液とを別
々に収容しておき、使用時に混合溶解する注射剤に使用
する注射器及びこの注射器用の係止具に係り、特に、注
射液と薬剤との混合溶解操作を容易にすることができる
注射器及び注射器用係止具に関する。
【0002】
【従来の技術】抗生物質等の薬剤は、使用前に生理食塩
水等の薬液と混合溶解して患者に投与されている。この
ような薬剤は、通常、バイアル等の密閉容器中に収容さ
れていて、使用時に注射器に収容された薬液を、一旦、
該容器内に注入して薬剤を溶解し、その後、再度、注射
器に収容して患者に投与されている。
【0003】注射器に収容された薬液と密閉容器に収容
された薬剤とを混合して使用するには、密閉容器のゴム
栓に注射針を刺通させ、プランジャを押圧することによ
り注射器中の薬液を注射針から密閉容器中に注入し、該
密閉容器を振とう攪拌して薬剤を溶解し、再度、プラン
ジャを引出して注射針から吸引することにより注射器内
に収容し、その後、必要により注射針を交換して患者に
投与している。このような混合操作においては、密閉容
器内及び注射器内が密閉状態であるため、注射器内の薬
液を注入すると密閉容器内の内圧が上昇する。そのた
め、薬液を密閉容器内に注入後振とう攪拌する際にはプ
ランジャを押圧した状態で、内圧によりプランジャが引
出方向に移動するのを阻止して攪拌するか、一旦プラン
ジャを元の位置まで引出して攪拌し。再度プランジャを
押圧しなければならず、手間がかかるという問題点があ
った。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
従来の問題点を解決することで、注射器中の薬液を密閉
容器に注入した際に、プランジャが内圧により引出方向
に移動することを防止して、薬剤との混合操作を容易に
行うことができる注射器及び注射器用係止具を提供する
ことである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の薬液入り容器
は、外筒及びプランジャを有する注射器において、前記
外筒及びプランジャに該プランジャの押圧位置で係止及
び脱離可能な係止部及び被係止部を設けたことを特徴と
するものである。
【0006】本発明によれば、外筒及びプランジャに互
いに係止及び脱離可能な係止部及び被係止部を設けて、
これらを係止することによりプランジャガスケットを所
定の押圧位置に維持することができるようにしたので、
密閉容器内に注射器内の薬液を注入して密閉容器の内圧
が増加し、プランジャに引出方向の力が作用しても、プ
ランジャを押圧位置で係止部と被係止部とを係止させれ
ば、押圧したプランジャが内圧により引出向に移動する
ことがない。そのため、薬液を注入した密封容器を振と
うして攪拌する際にプランジャを押圧した状態で支持し
たまま行う必要がなく、攪拌操作が容易である。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を説明す
る。図1及び図2は、本発明の一実施形態の薬液入り注
射器を示し、それぞれプランジャの押圧前と押圧後の断
面を示す図である。この薬液入り注射器1は、針取付部
2及びフランジ部3を有する外筒4と、ロッド5の一端
側にガスケット6及び他端側に円盤状の押圧部7が設け
られたプランジャ8とを備えていて、ロッド5の押圧部
7近傍には扁平形状の突出部12が設けられている。外
筒4の内部の針取付部2側にはシール用ガスケット9が
配置されてガスケット6との間に収容室10が形成さ
れ、生理食塩水などの薬液が収容されている。さらに外
筒4内部の針取付部2側にはシール用ガスケット9が接
触して変形することにより液流路を形成可能な流路形成
用リブ11が設けられている。外筒4の外周面には、図
3に示すような外筒4とプランジャ8とを脱離可能に係
止できる樹脂製の係止具15が装着されている。係止具
15は、外筒4の外周径以上の径を有する貫通穴16が
設けられ、フランジ部3と当接可能なリング状の取付部
17と、この取付部17の上面側に貫通穴16方向、即
ちプランジャ8の引出方向に延長し、一体的に固定して
連結された弾性延長部18と、この弾性延長部18の取
付部側に設けられたフランジ3の挟持部19と、弾性延
長部18の端部側に設けられてプランジャ8の突出部1
2に係止可能な係止爪20とを備えている。係止爪20
の上部はプランジャ8の突出部12が当接して摺動する
ことにより係止爪20の変位を案内する傾斜面からなる
ガイド部21となっている。この係止具15は、取付部
17の貫通穴16に外筒4を挿入し、フランジ部3を挟
持部19で挟持することにより外筒3に装着されてい
て、挟持部19をフランジ部3から脱離させることによ
り、取外すことができるように構成されている。なお、
収容室10の薬液と混合する抗生物質などの薬剤は、開
口部16がゴム栓17により密封されたバイアル18に
収容されていて、注射器1にはこのバイアル18のゴム
栓17を刺通可能なルアーロック形式の針2aが針取付
部2に装着されている。このような薬液入り注射器1と
バイアル8を用いて薬液と薬剤とを混合するには、ま
ず、ゴム栓17に針2aを貫通させる。そして、プラン
ジャ8を押圧することにより、収容室10内を加圧して
シール用ガスケット9を移動させ、リブ11によりシー
ル用ガスケット9を変形させて収容室10と針2aとを
連通させる。さらに押圧部7を押圧することにより、収
容室10の薬液をバイアル内に注入する。押圧部7を押
圧してガスケット5を針2a側の位置まで移動させる
と、突出部12が係止爪20のガイド部21に当接して
摺動し、弾性延長部18を放射方向に弾性変形させて係
止爪20を変位させる。そして、所定の押圧位置まで、
好ましくは針2a側の端部までプランジャ8を押圧する
と、係止爪20がガイド部21から外れ、弾性延長部1
8の弾性力により係止爪20の変位が復元し、図4に示
すように突出部12の上部に係止される。このとき、バ
イアル18内部は注入された薬液により加圧され、プラ
ンジャ8には引出方向の力が作用している。しかし、プ
ランジャ8の押圧部7と係止爪20とが係止されること
により、係止爪20と取付部17との間にフランジ部3
とプランジャ8の突出部7とを挟持でき、プランジャ8
の引出方向への移動を規制することができる。そのた
め、作業者がプランジャ8を保持していなくても、押圧
した状態を維持することができる。このような状態にし
た後、バイアル18を振とう攪拌することにより内部の
薬剤を薬液に溶解する。このとき、作業者がプランジャ
8を保持する必要がないため、容易にバイアルを振とう
させることができ、攪拌操作は容易である。このように
して、薬剤を完全に薬液に溶解させた後、図4の矢印B
方向にプランジャ8を回動させると、押圧部7が扁平形
状であるため、係止爪20の位置に押圧部7の挟幅部7
aを合わせることにより、係止爪20と押圧部7との係
止を解除することができる。これにより、バイアル18
の内圧でプランジャ8が当初の位置まで移動する。この
とき注射器1及びバイアル18を倒立させておくことに
より、注射器1の収容室10内に注射液を充填すること
ができる。充填後、バイアル18を離脱させ、必要によ
り針2aを交換して患者への投与に供することが可能と
なる。また、患者に投与する際には、外筒4のフランジ
部3と係止具15の挟持部19との係合を解除し、取付
部17を外筒4から取外すことにより、外筒4から係止
具15を除去することができる。そのため、投与時に外
筒4のフランジ部3は従来の注射器のフランジ部と同様
に指のグリップ性を確保することができる。図5は、他
の実施形態の注射器用係止具の断面図である。この係止
具25は、前記実施形態と同様に、外筒4の外周径に取
付可能な貫通穴26を有するリング状の取付部27と、
この取付部27の上面側に貫通穴26方向に延長した弾
性延長部28と、この弾性延長部28の取付部側に設け
られたフランジ3の挟持部29と、弾性延長部28の端
部側に設けられ係止爪30とを備えているが、係止爪3
0がプランジャ8の円盤形状の押圧部7に係止するよう
に構成されている。このような構成の係止具であって
も、前記実施形態と同様に、収容室10に収容された薬
液をバイアル18中に注入して薬剤を溶解する際、押圧
部7を押圧すると押圧部7が係止爪30のガイド部31
に当接して摺動し、プランジャ8が所定の押圧位置に達
すると係止30が押圧部7に係止することができる。そ
のため、係止爪30と取付部27との間にフランジ部3
とプランジャ8の押圧部7とを挟持して、プランジャ8
の引出方向への移動を規制することができる。従って、
溶解作業時に作業者がプランジャ8を保持する必要がな
く、容易にバイアルを振とうさせることができる。しか
も、この実施形態では、係止爪30から連続して放射方
向に突出する突出片32が設けられているため、注射剤
を注射器内に再度収容する際に、作業者が突出片32を
矢印C方向に押すだけで容易に係止爪30とプランジャ
5の押圧部7との係止を解除することができる。そのた
め、前記実施形態のように係止を解除するためにプラン
ジャを回転させるなどの操作が不要である。また、プラ
ンジャに特別な被係止部を形成する必要がないので製造
も容易である。なお、上記各実施形態においては、注射
器として予め薬液が収容されたものについて説明した
が、使用時に薬剤と混合するための薬液を吸引して収容
する注射器であっても同様に適用可能である。また、外
筒とプランジャとに設ける係止部及び被係止部として
は、上記に限定されることなく変更可能であり、例えば
外筒の後端側の開口部に係止爪を設けるとともに、プラ
ンジャのロッドに該係止爪と係止可能な凹部を設け、プ
ランジャを押圧後に回動させて外筒とプランジャとを係
止するなど、他の構成であっても可能である。さらに、
係止具として外筒に取付るリング状の取付部を設けた
が、例えばフランジ部など外筒の他の部分に取付けるよ
うにしてもよく、外筒と一体に形成してもよい。
【発明の効果】以上詳述の通り、本発明の薬液入り注射
器によれば、外筒及びプランジャを有する注射器におい
て、前記外筒及びプランジャにプランジャの押圧位置で
係止及び脱離可能な係止部及び被係止部を設け、前記係
止部と被係止部とを係止することにより前記プランジャ
を押圧位置で保持できるようにしたので、注射器中の薬
液を密閉容器に注入した際に、プランジャが内圧により
引出方向に移動することを防止でき、薬剤との混合操作
を容易にすることができる注射器及び注射器用係止具を
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の薬液入り注射器であり、
注射針をバイアルに刺通前の状態を示す断面図である。
【図2】図1の薬液入り注射器の刺通後の状態を示す断
面図である。
【図3】図1の係止具の斜視図である。
【図4】係止具とプランジャの押圧部との係合状態を示
す図2のA−A矢視図である。
【図5】本発明の他の実施形態の係止具を示す断面図で
ある。
【符号の説明】
1 薬液入り注射器 3 フランジ部 4 外筒 7 押圧部 8 プランジャ 12 突出部 15、25 係止具 17、27 取付部 18、28 弾性延長部 20、30 係止爪

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外筒及びプランジャを有する注射器にお
    いて、 前記外筒及びプランジャに該プランジャの押圧位置で係
    止及び脱離可能な係止部及び被係止部を設けたことを特
    徴とする注射器。
  2. 【請求項2】 前記係止部及び被係止部が、前記プラン
    ジャを回動することにより係止または脱離するものであ
    る請求項1に記載の注射器。
  3. 【請求項3】 前記係止部が、該係止部を付勢する弾性
    部材に設けられ、前記プランジャを押圧することにより
    前記被係止部と当接して変位するとともに、該プランジ
    ャの押圧位置で復元して前記被係止部と係止する請求項
    1または2に記載の注射器。
  4. 【請求項4】 前記係止部または被係止部が、前記外筒
    の外周に着脱可能な取付部を有する請求項1、2または
    3に記載の注射器。
  5. 【請求項5】 注射器の外筒とプランジャとを係止する
    係止具であって、 前記外筒の外周に着脱可能な取付部と、 前記取付部に連結されて前記外筒のフランジ部より前記
    プランジャの引出方向に突出する弾性変形可能な弾性延
    長部と、 前記弾性延長部に配設され、前記プランジャに係止可能
    な係止爪とを有することを特徴とする注射器用係止具。
JP2000035628A 2000-02-08 2000-02-08 注射器及び注射器用係止具 Pending JP2001218843A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012179241A (ja) * 2011-03-01 2012-09-20 Terumo Corp シリンジ
JP2012179240A (ja) * 2011-03-01 2012-09-20 Terumo Corp シリンジ
JP2015509434A (ja) * 2012-03-08 2015-03-30 ベクトン・ディキンソン・アンド・カンパニーBecton, Dickinson And Company 薬剤再構成系

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