JP4196583B2 - インクタンク - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、小型で構造が簡単であり、充填されているインクの取出効率の高いインクタンクに関するものである。また、気泡などを取り込むことなくインクを充填可能な小型で構造が簡単なインクタンクに関するものである。
【0004】
【従来の技術】
インクジェットプリンタのインクタンクとしては、インクが充填された可撓性のインク袋を剛性のプラスチックケースに収納した構成の袋式インクタンクや、インクを吸収保持したフォームやフェルトを剛性のプラスチックケースに収納した構成のフォーム式インクタンクが知られている。
【0005】
また、袋式インクタンクにおけるインクエンド検出は、インク袋のつぶれ量を、インク消費に伴うインク袋のつぶれに連動して移動するレバーの位置を光学的に検出する機構が一般に採用されている。フォーム式インクタンクの場合には、インク残量の減少に伴ってインク液面が低下するインク室を形成しておき、ここに配置したフロート位置や電極間抵抗などを検出することによってインクエンドを検出する機構が採用されている。
【0006】
一方、インクジェットプリンタにおけるインク供給システムとしては、インクジェットプリンタに装着したインクタンクに対して、インク供給管を介して、外部に配置されている大容量のメインインクタンクからインクポンプを用いてインクを補充するものが知られている。このインク供給システムを用いれば、インクジェットプリンタに装着するインクタンクを少容量の小型のものとすることができ、また、インクタンクの交換作業も不要となるので便利である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の袋式インクタンクやフォーム式インクタンクは次のような問題点がある。まず、これら袋式インクタンクやフォーム式インクタンクは充填されているインクの取り出し効率が悪いという問題点がある。
【0008】
また、これらのインクタンクに組み込まれているインクエンド検出機構の検出精度が悪いという問題点がある。例えば、袋式のインクタンクでは、インク袋に貼り付けたレバーの位置に基づきインクエンドを検出しているので、レバーの移動位置を精度良く制御することが困難であり、インクエンド検出精度には限界がある。このために、インクエンド検出時におけるインク残量のばらつきが大きく、使用されずに無駄になるインク量が多くなってしまう場合がある。
【0009】
さらに、袋式インクタンク、フォーム式インクタンクのいずれにおいても、全容量に対するインクの充填効率が低いので、インクタンクの小型化が困難である。
【0010】
さらに、袋式インクタンクでは、インク袋のインクシール不良によるインク漏れ、輸送時におけるインク袋とこれが収納されているプラスチックケースとの擦れに起因するインク袋の破れによるインク漏れなどの危険性がある。擦れや破れを防止するためにはインク袋を構成している可撓性材料の剛性、強度を高くすればよいが、このようにすると、インク供給用の負圧が増加してしまい、また、インク残量が増加する、インク残量のばらつきが増加するなどの弊害が発生してしまう。
【0011】
次に、フォーム式インクタンクの場合には、フォームにインクを吸収保持させているので、ここから供給されるインク中に異物が混入する危険性が高く、異物がインクジェットヘッドの側に侵入してヘッド詰まりなどの弊害を引き起こす危険性が高い。
【0012】
一方、これらのインクタンクに大容量のメインインクタンクからインクを補充可能な従来のインク供給システムにおいては、メインインクタンクからインクタンクへのインク補充時に、気泡が取り込まれてインク切れが発生しやすいという問題点がある。特に、フォーム式のインクタンクの場合には、フォーム内部に気泡が残り易いので、インク切れを起こし易い。また、袋式のインクタンクの場合には、インク袋とメインインクタンクを接続しているインク供給管内の空気をインク補充動作に先立って排除する必要があるので、効率良くインクの補充を行うことができない。
【0013】
また、インクタンクのインク補充の時期は、一般にインクエンドが検出された時点であるが、袋式のインクタンクやフォーム式のインクタンクにおけるインクエンド機構は検出精度にばらつきがあるので、インクの補充時期を正確に検出できない。また、フォーム式のインクタンクなどのインクエンド検出に用いられている電極は、インク種によって抵抗補正が必要であり、また、長期使用時には電極が化学的変化(腐食)を起こし劣化してしまうなどの問題があるので、使用期間に制限がある。
【0014】
本発明の課題は、このような従来の問題点を解決可能なインクタンクを提案することにある。
【0030】
課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、本発明によるインクタンクは、
筒状胴部およびこの筒状胴部の両端開口をそれぞれ封鎖している第1および第2の端板部分を備えた容器と、
前記第1の端板部分に形成した大気開放孔と、
前記第2の端板部分に形成した前記容器の内部に突出している円筒枠と、
前記円筒枠の中心開口部を介して前記容器の内部が連通している前記第2の端板部分に形成したインク取出し孔と、
前記容器の内部を前記大気開放孔の側の大気開放室と前記インク取出し孔の側のインク貯留室とに仕切っている仕切り板部分と、前記仕切り板部分に形成した前記大気解放室と前記インク貯留室側とを連通させる連通孔と、前記仕切り板部分の外周縁から前記筒状胴部の内周面に沿って延びる所定の長さの第1の筒状外壁部分及び前記第1の筒状外壁部分より内側にある第1の筒状内壁部分とを備えると共に、前記筒状胴部の内周面に沿って前記筒状胴部の中心軸線の方向に往復移動可能な第1可動部材と、
円環状の円環端板部分と、この外周縁から垂直に延び前記第1の筒状外壁部分の前記所定長さより短い第2の筒状外壁部分と、前記円環端板部分の内周縁から垂直に延び前記第1の筒状外壁部分の前記所定長さより短い第2の筒状内壁部分とを備えると共に、前記第1の筒状外壁部分の内周面及び前記第1の筒状内壁部分の外周面に沿って前記中心軸線の方向に往復移動可能な第2可動部材と
前記インク貯留室内のインクを負圧状態に保持する為に前記第2可動部材を介して前記第1可動部材を前記大気開放室の側に付勢している付勢部材とを有し
前記容器の前記内周面と前記第1可動部材の間に形成される第1の隙間は、前記第1可動部材の前記第1の筒状外壁部分の内周面及び前記第1の筒状内壁部分の外周面と前記第2可動部材の間に形成される第2の隙間よりも大きいことを特徴としている。
【0031】
この構成のインクタンクでは、容器の内周面と第1可動部材の間に形成される第1の隙間は、第1可動部材の第1の筒状外壁部分の内周面及び第1の筒状内壁部分の外周面と第2可動部材の間に形成される第2の隙間よりも大きいことことから、第2可動部材が第1可動部材に対して先に移動することはなく、インク消費に伴って、第1可動部材が第2可動部材と共にインク取出し孔の側に移動する。
【0032】
ここで、第1可動部材と容器内周面の間のインクメニスカス強度よりも第1および第2可動部材の間のインクメニスカス強度の方が大きいので、第1可動部材のインク取出し口の側への移動が停止するまでは、第2可動部材は第1稼動部材と一体となって移動する。第1可動部材が停止した後は、インク吸引力によって第2可動部材のみがインク取出し口の側に移動する。
【0033】
第1可動部材の移動停止時期、第2可動部材の移動量などを適切に設定することにより、インク貯留室内のインク取出し効率を高めることができ、また、インク残量のばらつきも少なくすることができる。
【0034】
この構成のインクタンクにおいて、前記第1可動部材を、前記大気開放室および前記インク貯留室を仕切っている仕切り板部分と、この仕切り板部分の外周縁から前記インク貯留室の側に延びている筒状外壁部分と、前記仕切り板部分の表面から前記インク貯留室の側に前記筒状外壁部分よりも突出している筒状内壁部分とを備えた構成とすることができる。
【0035】
また、前記容器の第2の端板部分に前記インク貯留室内に突出した筒状枠を形成し、この筒状枠の中心開口部を介して前記インク貯留室が前記インク取出し孔に連通させることができる。この場合、前記可動部材が前記インク取出し孔の側に移動して前記筒状内壁部分の先端面が前記第2の端板部分の表面に当接した状態では、当該筒状内壁部分の内側に前記筒状枠が位置するようにし、また、前記筒状内壁部分の先端面と前記第2の端板部分の表面の間に、インク通過用の切り欠きを形成しておけばよい。
【0057】
(実施例1)
(インクジェットプリンタ)
図1は本発明によるインクタンクをインク供給源とするインクジェットプリンタの概略構成図である。インクジェットプリンタ1は、記録用紙2を紙送り方向Yに向けて搬送するプラテン3と、このプラテン3にノズル面が対峙しているイクジェットヘッド4と、このインクジェットヘッド4を印刷方向Xに向けて往復移動させるためのキャリッジ5と、インクジェットヘッド4の各インクノズルにインクを供給するカラー印字用インクタンク10が装着されたインクタンク装着部7と、各部分の駆動を制御する駆動制御装置8とを有している。
【0058】
カラー印字用インクタンク10には、後述のように、ブラックインク、イエローインク、マゼンタインクおよびシアンインクの各インクが貯留された4つのインクタンクと廃インクを回収する1つの廃インク回収タンクとが備わっている。インクタンク装着部7には、各色のインクタンクからインクを取り出すためのインク供給針7a〜7dと、廃インクを排出するためのインク回収針7eとが備わっている。このインクタンク装着部7にカラー印字用インクタンク10を装着すると、このカラー印字用インクタンク10からインクジェットヘッド4へのインク供給経路が形成される。
【0059】
また、インクジェットプリンタ1は、プラテン3から印刷方向Xに外れた位置に、ノズルキャップ9を備えている。このノズルキャップ9はインクポンプ6を介してインク回収針7eに繋がっている。従って、カラー印字用インクタンク10をインクタンク装着部7に装着すると、ノズルキャップ9からインク回収針7eを経てカラー印字用インクタンク10内の廃インク回収タンクに到る廃インク回収経路が形成される。インクジェットヘッド4のノズル面にノズルキャップ9を被せた状態でインクポンプ6を駆動すると、ヘッド側から廃インクを廃インク回収タンクに回収できる。
【0060】
(カラー印字用インクタンク)
図2はカラー印字用インクタンク10を示す側面図、上面図および断面図であり、図3はその主要部分の分解斜視図であり、図4はそのインク取出し孔の部分を示す部分拡大断面図である。
【0061】
これらの図を参照して説明すると、本例のカラー印字用インクタンク10は、横に長い扁平な矩形筒状のインクタンクケース12と、この内部を仕切ることにより形成されている4個のインクタンク13(13a〜3d)および1個の廃インク回収タンク14とを備えている。インクタンクケース12は、ケース本体12aと、このケース本体12aの上端開口を封鎖しているケース蓋板12cから構成されており、ケース蓋板12cは薄板状で、裏面はほぼ平面形状をしている。
【0062】
ケース本体12aの底面12dには各インクタンク13のインク取出し孔15a〜15dと、廃インク回収孔16が形成されている。 詳細に説明すると、ケース本体12aは底板部分21と、この底壁部分21の長辺側の縁から直角に起立している一対の側壁部分22、23と、底壁部分21の短辺側の縁から垂直に起立している一対の端壁部分24、25から構成されており、その内部には、一対の側壁部分22、23の間に掛け渡した4枚の仕切り壁部分26、27、28、29によって4個のインクタンク13a〜13dが形成されている。また、これらの仕切り壁部分26〜29の上端は、ケース蓋板12cの裏面から一定の距離だけ低い位置にあり、これら仕切り壁部分26〜29の上端とケース蓋板12cの間の空間から、端壁部分24と仕切り壁部分26の間の空間に至るL状の空間が廃インク回収タンク14とされている。この廃インク回収タンク14にはフォーム、フェルトなどのインク吸収体(図示せず)が充填される。
【0063】
次に、インクタンク13a〜13dには、それぞれシアン、マゼンタ、イエローおよびブラックの各インクが充填されている。これらのインクタンク13a〜13dの構造は同一であるので、インクタンク13bの構造を以下に説明し、それ以外のインクタンク13a、13c、13dの説明に当たっては対応する部分には同一符号を付して説明するものとする。
【0064】
インクタンク13bは、底壁部分21と、一対の側壁部分22、23と、一対の仕切り壁部分27、28とによって構成されている円筒状容器部分31と、この円筒状容器部分31の上端開口32から挿入された可動蓋(可動部材)33と、円筒状容器部分31の底面中心部分に形成されているインク取出し孔15bと、可動蓋33を上方に付勢しているコイルばね34(付勢部材)とを備えている。ここで、ケース蓋板12cには少なくとも1つ以上の大気開放孔12dが形成されており、インク回収タンク14は大気開放室として機能する。
【0065】
円筒状容器部分31に挿入されている可動蓋33は、この円筒状容器部分31の内部空間を、インク取出し孔15bが位置している下側のインク貯留室35と、インク回収タンク14の側に連通している上側の大気開放室36とに仕切っていると共に、円筒状容器部分31の内周面31aに沿って上下に往復移動可能である。本例の可動蓋33は、円盤状の蓋本体部分33aと、この外周縁から下方に延びている一定長さの円筒状部分33bとを備えている。
【0066】
ここで、インク貯留室35にインクを充填すると、可動蓋33と円筒状容器部分31の内周面31aとの隙間37にインクが進入してインクメニスカスを形成する。この隙間37を適切な寸法に設定することにより、インク取出し孔15bに作用するインク吸引力よりも当該隙間37に形成されるインクメニスカスの強度を大きくして、インク吸引時においてもインクメニスカスが壊れることの無い様にすることができる。本例では、例えば、円筒状部分33bの外径寸法が円筒状容器部分31の内周面31aの内径寸法よりも約0.1mm小さくなるように形成されている。従って、可動蓋33が円筒状容器部分31に同心状態に挿入されると、これらの間には幅0.05mmの隙間37が円環状に形成されることになる。
【0067】
また、コイルばね34による可動蓋33の押し上げ力によって、インク貯留室35内は常に所定の負圧状態に保持されているので、インク取出し孔15bにインク吸引力が作用しない状態においても、インク貯留室35からインク取出し孔15bを介してインクが外部に漏洩することがない。さらに、インクタンクを横に傾けたり、逆さにしても、円筒状容器部分31の内周面31aと可動蓋33の隙間からインクが廃インク回収タンク14に通じている大気開放室36の側に漏洩することもない。
【0068】
さらに、コイルばね34による可動蓋33の押し上げ力はインクメニスカスの強度およびインク取出し孔15bに作用するインク吸引力よりも小さくなるように設定されているので、コイルばね34の押し上げ力でインクメニスカスを壊して気泡がインク貯蔵室35内に進入することなく、インク取出し孔15bからインクが吸引されると、インク吸引量に応じて可動蓋33がインク取出し孔15bの側に移動することになる。
【0069】
次に、本例のインク取出し孔15bの構造を説明する。底壁部分21の円筒状容器本体部分31の底面中心には円形開口41が形成され、この外周縁部分からは底壁部分21の下方に突出した円筒枠42が形成されている。この円筒枠42には円盤状のゴムパッキン43が装着されており、その中心に開けた貫通孔がインク取出し孔15bである。円形開口41のインク貯留室側の外周縁部分からも円筒枠44が上方に突出しており、この中心開口部分がインク取出し孔15bとインク貯留室35とを連通する連通路45とされている。この連通路45には、インク取出し孔15bを封鎖可能な弁46が配置されており、この弁46は常にコイルばね47によってゴムパッキン43の背面に押し付けられ、インク取出し孔15bを封鎖している。
【0070】
図4に示すように、インクジェットプリンタ1側のインクタンク装着部7には、円筒枠42を差込可能な位置決め用の円筒枠48が形成され、この円筒枠48の中心からは上方に向けてインク供給針7bが突出している。インクタンク10をインクタンク装着部7に装着すると、インク供給針7bがゴムパッキン43を押し広げた状態でインク取出し孔15bに差し込まれて、その背面側の弁46を上方に押し上げる。この結果、インク貯留室35から連通路45、インク取出し孔15bおよびインク供給針7bを介してインクジェットプリンタ1のインクジェットヘッド4に到るインク供給路が形成される。
【0071】
ここで、本例においては、インク貯留室35内に突出している円筒枠44の上端開口44aには異物除去用のフィルタ49が取り付けられている。従って、インク貯留室35からインク供給針7bの側に供給されるインクに混入している異物がこのフィルタ49によって捕捉され、インクジェットヘッド4の側に入り込むことを防止できる。
【0072】
また、本例では、図4から分かるように、円筒状容器部分31の底面からフィルタ49までの高さ寸法に比べて、可動蓋33の円筒状部分33bの長さ寸法の方が大きく、従って、可動蓋33が下降してその円筒状部分33bの下端面33dが円筒状容器部分31の底面に当たった状態では、可動蓋33の蓋本体部分33aの下面とフィルタ49の間にはインクが流れるに充分な隙間が形成される。
【0073】
このように構成した本例のカラー印字用インクタンク10において、インクタンク13bのインク貯留室35内にインクを充填した状態では可動蓋33が大気開放室36の側に偏位している。すなわち、図2(c)に示すように、可動蓋33は円筒状容器部分31の上端位置近傍に位置しており、廃インク回収タンク14に通じている大気開放室36のスペースは実質的に無い状態にある。
【0074】
また、可動蓋33と円筒状容器部分31の内周面31aとの隙間37にはインクメニスカスが形成されているので、廃インク回収タンク14に通じている大気開放室36とインク貯留室35とは当該可動蓋33によって仕切られた状態にある。さらに、コイルばね34によって可動蓋33が大気開放室36の側に押し上げられているので、インク貯留室35内は所定の負圧状態に保持されている。
【0075】
インク取出し孔15bに、インクジェットプリンタ1のインクジェットヘッド4の側からのインク吸引力が作用すると、可動蓋33はコイルばね34のばね力に逆らってインク取出し孔15bの側に移動するので、所定量のインクがインク取出し孔15bからインクジェットヘッド4の側に供給される。
【0076】
ここで、移動する可動蓋33と円筒状容器部分31の内周面31aの隙間37に形成されているインクメニスカスの強度はインク吸引力よりも大きいので、インク吸引力によってインクメニスカスが破壊されることはない。よって、大気開放室36の側から当該隙間37を介して気泡がインク貯留室35の側に進入することはない。また、当該隙間37を介してインク貯留室35の側から大気開放室36の側にインクが漏れ出ることもない。
【0077】
このようにして、インク貯留室35内は適切な負圧状態に保持され、気泡の混入やインク漏洩を伴うことなく、インクの供給動作が行われる。インクエンドの状態では、図4に示すように、可動蓋33が円筒状容器部分31の底面に当たる位置まで下降し、インク貯留室35の容積が最小となる。 本例のカラー印字用インクタンク10によれば、各インクタンク13a〜13dを、円筒状容器部分31と、この内周面に沿って移動可能な可動蓋33と、可動蓋33を押し上げているコイルばね34とによって構成している。従って、部品点数が少なく、構造が簡単であり、小型化・低コスト化が容易である。また、円筒状容器部分31に隙間なくインクが効率よく充填されるので、袋式インクタンクに比べて、インク取出し効率が良い。さらには、インク充填時、ケース蓋12dと可動蓋33の間は、実質的に隙間を必要としないため、空間を必要とするフォーム式インクタンクと比べても、多くのインクを充填することができて、多くのインクを取り出すことが可能である。さらにまた、フォーム式インクタンクの場合に問題となる異物に対しても、異物の発生源となるフォームを使用する必要がないため、インク貯留室35内の異物量は微少であり、異物がインクジェットヘッド側に進入するという問題も発生しない。さらにまた、異物量が少ないことによって、フィルタ49は目づまりを起こしにくく、フィルタ49の面積を大幅に小さくできる。
【0078】
さらに、インクタンク13a〜3dが複数であってもケース蓋板12cの大気開放孔12dは最低1つでよいのでインク漏れの可能性も少なくなる。また、フォーム式インクタンクの場合は、ケース蓋板12cにはインクタンク製造時に必要になる大気開放孔12dを充填するインク色の数の孔を有しており、出荷段階では各々の大気開放孔12dにインクタンク内の減圧保持及びインク水分蒸発を防ぐ密閉用フィルムを熱溶着等で貼る場合がある。この場合、使用者がインクタンクをプリンタ装着前にフィルムを剥がす際、複数の熱溶着箇所をすべて引き剥がさなければならない。しかし、大気開放孔12dが一つで済むため、フィルム(図示せず)が途中で破けることもなく、確実に引き剥がすことができる。また、引き剥がすに必要な力も小さくすることができるので操作が容易になる。さらにまたケース蓋板12cに大気開放孔12dからインク水分蒸発防止用の溝(図示せず)を設けてフィルムで覆う場合、溝の配置範囲を少なくすることもできる。
【0079】
さら、インクタンク13a〜13dとの仕切り壁部分26〜29の上端とケース蓋板12cの間の空間から、端壁部分24と仕切り壁部分26の間の空間に至るL状の廃インク回収タンク14とした構造により、落下、衝撃が加わった場合、大気開放室36の側に微少のインクが飛散しても、廃インク回収タンクに仕込まれたフォーム、フェルトなどのインク吸収体によってインク貯蔵室内インクは容器外へ漏れることはない。さらにまた、廃インク回収タンク14に廃インクが供給されると大気開放室36は、廃インクの水分が蒸発して水飽和状態となる。そこで、インク貯蔵室35内のインク水分蒸発が抑制され、インク増粘が防止でき、開封後も長期間使用が可能となる。
【0080】
(実施例2)
図5は、本発明を適用した実施例2に係るインクタンクを示す概略構成図である。本例のインクタンク50の基本的な構成は前述のカラー印字用インクタンク10における各インクタンク13a〜13dと同一であり、円筒状の容器51と、この容器51の内部を大気開放している大気開放孔52と、容器51の内部からインクを取り出すためのインク取出し孔53と、容器51の内部を、大気開放孔52の側の大気開放室54およびインク取出し孔53の側のインク貯留室55に仕切っていると共に、当該容器51の内周面51aに沿って大気開放孔近傍位置からインク取出し孔近傍位置までの間を往復移動可能な可動蓋(可動部材)56と、可動蓋56を大気開放室54の側に向けて付勢しているコイルばね(付勢部材)57とを有している。
【0081】
容器51は、円筒状胴部61と、この円筒状胴部61の一方の端部開口を封鎖している端板部分(第2の端板部分)62および他方の端部開口を封鎖している端板部分(第1の端板部分)63とから構成されている。端板部分62の中央にはインク取出し孔53が形成され、端板部分63には大気開放孔52が形成されている。
【0082】
ここで、可動蓋56は、大気開放室54およびインク貯留室55を仕切っている円盤状の仕切り板部分56aと、この外周縁から垂直にインク取出し孔53の側に向けて延びている一定長さの筒状外壁部分56bとを備えている。また、仕切り板部分56aのインク取出し孔53の側の表面から筒状外壁部分56aと同心状に延びている筒状内壁部分56cも形成されている。この筒状内壁部分56cの円環状の先端面56dは筒状外壁部分56bの先端面よりもインク取出し孔53の側に突出している。また、この先端面56dには一定の角度間隔でインク通過用の切り欠き56eが形成されている。
【0083】
端板部分62の中央に形成されているインク取出し孔53は前述したインクタンク13a〜13dにおけるインク取出し孔15a〜15dと同一構造であり、端板部分62に形成した開口部62aの外周縁部分から外側に延びる円筒枠62bに装着されたゴムパッキン64の中心開口によって規定されている。インク貯留室55内に突出している円形枠62cの内部には、インク取出し孔53とインク貯留室55を連通している連通路65が形成され、ここにはインク取出し孔53を封鎖している弁66と、この弁66をゴムパッキン64に押し付けているコイルばね67が配置されている。
【0084】
ここで、可動蓋56の筒状内壁部分56cの内径寸法は、端板部分62からインク貯留室55内に突出している円筒枠62cの外径寸法よりも一回り大きい。従って、図において想像線で示すように、可動蓋56が下降すると、その筒状内壁部分56cの中に円筒枠62cが入り込む状態になる。
【0085】
本例のインクタンク50においても、可動蓋56の筒状外壁部分56bの外周面と容器内周面51aとの間の隙間68を適切な寸法に設定することにより、この隙間68に形成されるインクメニスカス69の強度がインク取出し孔53に作用するインク吸引力よりも大きくなるようにしてある。また、インク吸引力によって可動蓋56がインク取出し孔53の側に移動できるように、コイルばね57のばね力が設定されている。
【0086】
本例のインクタンク50の場合においても、前述のカラー印字用インクタンク10の各インクタンク13a〜13dと同様に、インクの吸引に伴って可動蓋56がインク取出し孔53の側に移動する。インクエンド状態では図において想像線で示す位置56Aに到る。また、可動蓋56と容器内周面51aの間のインクメニスカスによって気泡の混入が防止される。さらに、コイルばね57によって可動蓋56が押されているので、インク貯留室内は所定の負圧状態に保持され、インクの漏洩も発生しない。
【0087】
さらに、インクエンド状態を示す位置56Aから、インク貯留室55内に残っている残留インクをより効率的にインクを取出したい場合について説明する。
インクエンド状態からさらにインク吸引を行うと、インクメニスカス69の強度よりインク吸引力が大きくなるので、可動蓋56の筒状外壁部分56bから気泡を取り込み、インク貯蔵室内のインクは、インク通過用の切り欠き56eを通って、インク供給孔15a〜15dへ供給される。インク吸引が終わると、可動蓋56の筒状外壁部分56bの気泡通過部分は毛細管力によって、再びインクで満たされ、可動蓋56はインクエンド状態を示す位置56Aに保持されたままとなる。よって、インク貯蔵室内の残留インクも使用することができる。 この場合、図6に示すように、インク吸引力よりも若干大きなインクメニスカスを形成可能な孔58を、可動蓋56の仕切り板部分56aに設けることにより、負圧の増大を招くことなく、安定した負圧でより効率的にインクを供給することもできる。
【0088】
また、孔58の代わりに、図7に示すようなインク吸引力よりもより若干大きくなる切り欠き溝59を設けてもよい。また、可動蓋56ではなく容器内周面51aに切り欠き溝を設けてもよい。
【0089】
また、図8に示すようにインク通過用の切り欠き56eを可動蓋56ではなく、容器51の側に形成することもできる。図8(a)では、容器の下面51bに溝51cを形成することにより、インク通過用の切り欠き56eが形成されている。また、図8(b)では、容器の下面51bに突起51dを形成することにおり、インク通過用の切り欠き56eが形成されている。勿論、可動蓋56の筒状内壁部分56cの先端面56dおよび容器51の下面51bの双方に、溝あるいは突起を形成することにより、これらの間にインク通過用の切り欠き56eを形成してもよい。
【0090】
(実施例3)
図9および図10は、本発明を適用した実施例3に係るインクタンクを示す図である。本例のインクタンク70の基本的な構成は実施例2のインクタンク50と同一であるので、対応する部分には同一の符号を付し、それらの説明は省略する。
【0091】
本例のインクタンク70ではその可動蓋の構造が異なっている。すなわち、本例のインクタンク70の可動蓋は、第1可動蓋71と第2可動蓋72から構成されている。第1可動蓋71は、容器51の内部を大気開放孔52の側の大気開放室54とインク取出し孔53の側のインク貯留室55とに仕切っていると共に、当該容器51の筒状胴部61の内周面51aに沿って当該筒状胴部61の中心軸線の方向に往復移動可能である。第2可動蓋72は、第1可動部材71におけるインク貯留室55の側に配置され、当該第1可動部材71に沿って筒状胴部61の中心軸線の方向に往復移動可能となっている。また、これら第1および第2可動板71、72の間には、大気開放室54に連通している連通室73が形成されている。さらに、インク貯留室55内において、端板部分62と第2可動蓋72の間に装着されたコイルばね57によって、これら第1および第2可動蓋71、72は大気開放室54の側に押されている。
【0092】
主に図10を参照して詳細に説明すると、第1可動蓋71は、円盤状の仕切り板部分71aと、この外周縁から垂直にインク貯留室側に延びている筒状外壁部分(第1の筒状外壁部分)71bと、この内側の位置において同一方向に延びている同心状に形成された筒状内壁部分(第1の筒状内壁部分)71cとを備えている。筒状内壁部分71cの円環状の先端面71dは筒状外壁部分71bの先端面よりも突出しており、ここには一定の角度でインク通過用の切り欠き71eが形成されている。また、この筒状内壁部分71cはその内側にインク取出し孔53の側の円枠62cが納まる大きさに設定されている。これに加えて、仕切り板部分71aには、第1および第2の可動蓋71、72の間に形成されている連通室73を大気開放室54の側に連通させるための連通孔74が形成されている。
【0093】
これに対して、第2可動蓋72は、第1可動蓋71の筒状外壁部分71bおよび筒状内壁部分71cの間に移動自在の状態で挿入されており、円環状の端板部分(円環端板部分)72aと、この外周縁から垂直に延びている筒状外壁部分(第2の筒状外壁部分)72bと、端板部分72aの内周縁から垂直に延びている筒状内壁部分(第2の筒状内壁部分)72cから構成された溝型断面形状をしている。第1および第2の可動蓋71、72の間には矩形断面の円環状の連通室73が形成されており、この連通室73が連通孔74を介して大気開放室54に連通している。第2可動蓋72の筒状外壁部分72bおよび筒状内壁部分72cの長さは第1可動蓋71の筒状内壁部分71cのほぼ半分の寸法とされている。
【0094】
ここで、これら第1および第2可動部材71、72が、インク貯留室55に作用するインク吸引力によって移動できるように、コイルばね57のばね力が設定されている。また、容器内周面51aと第1可動蓋71の筒状外壁部分71bの外周面との間の隙間75は、ここに形成されるインクメニスカスの強度が、インク吸引力よりりも大きくなるように、その寸法が設定されている。
【0095】
また、第2可動蓋72の筒状外壁部分72bの外周面と第1可動蓋71の筒状外壁部分71bの内周面との間、および第2可動蓋72の筒状内壁部分72cの内周面と第1可動蓋71の筒状内壁部分71cの外周面との間にも、それぞれ所定幅の隙間76、77が形成されるように、これらの可動蓋71、72の寸法が設定されている。これらの隙間76、77も、形成されるインクメニスカスの強度がインク吸引力よりも大きくなるように、それらの寸法が設定されている。
【0096】
これに加えて、本例では、容器内周面と第1可動蓋71の隙間75に比べて、第1可動蓋71と第2可動蓋72の間の隙間76、77の方が狭くなるように設定されている。この結果、隙間75に形成されるインクメニスカスの強度よりも、隙間76、77に形成されるインクメニスカスの強度の方が大きくなる。
【0097】
このように構成した本例のインクタンク70において、インクが満杯の状態では、図9(a)に示すように、第1および第2可動蓋71、72は端板部分63の側に位置しており、コイルばね57によってインク取出し孔53から遠ざかる方向に付勢されている。従って、インク貯留室55内は所定の負圧状態に保持され、インクの漏洩が起きない。また、隙間75、76、77にはインク進入してインクメニスカスが形成されている。さらに、第1および第2可動蓋71、72の間に形成される連通室73の容積は実質的に零に近い状態にある。
【0098】
インク取出し孔53を介してインクジェットヘッドの側からインク吸引力が作用すると、第1可動蓋71がインク取出し孔53に向けて移動する。すなわち、容器内周面51aと第1可動蓋71の隙間75に形成されているインクメニスカスの強度の方が、第1および第2可動蓋71、72の隙間76、77に形成されているインクメニスカスの強度よりも小さいので、第2可動蓋72が第1可動板71に対して先に移動することはない。よって、インク消費に伴って第1可動蓋71と第2可動蓋72が一体となってインク取出し孔53の側に移動する。各隙間に形成されているインクメニスカスの強度はインク吸引力よりも大きいので、インク吸引に伴って大気開放室54の側から気泡がインク貯留室55内に進入することもない。
【0099】
インク残量が少なくなると、第1可動板71の筒状内壁部分71cの先端面71dが最初にインク取出し孔53が形成されている端板部分62に当たる。この後は、第1可動蓋71の移動が停止し、インク吸引に伴って第2可動板72のみがインク取出し孔53の側に移動する。この状態においては、インク貯留室55内に残量しているインクは、第1可動蓋71の筒状内壁部分71cの先端面71dに形成されているインク通過用の切り欠き71eを介してインク取出し孔53の側に流れる。
【0100】
インク貯留室55内のインクは、第2可動蓋72がインク消費に伴って移動して、インク取出し孔53が形成されている端板部分62に当たるまでインク取出し孔53から取り出すことができる。図10は、第2可動蓋72が端板部分62に当たり、インクエンドとなったときの状態である。
【0101】
このように構成した本例のインクタンク70においても前述の各実施例に係るインクタンクと同様な効果が得られる。これに加えて、可動蓋を第1および第2可動蓋から構成し、第1可動蓋71がインク取出し孔53が形成されている端板部分62に当たった後も第2可動蓋72を移動させることにより、インク貯留室55内に残っているインクをインク取出し孔53から取り出し可能としてある。従って、本例のインクタンクによれば、インク取出し効率を高めることができる。すなわち、インクエンド状態におけるインク貯留室内のインク残量を減らすことができる。
【0102】
(実施例4)
図11は、本発明を適用した実施例4に係るインクタンクを示す図である。本例のインクタンク80の基本的な構成は前述の各実施例のインクタンクと同様であり、矩形筒状の容器81と、この中に移動可能に配置された可動蓋82と、コイルばね84と、容器81の一方の端板部分85に形成された大気開放孔85aと、容器81の他方の端板部分86に形成されたインク取出し孔87とを有している。可動蓋82の外周面と容器81の筒状胴部81aの内周面81bとの間の隙間88を適切に設定することにより、インク吸引力によって破壊されないインクメニスカスを当該隙間88に形成し、可動蓋82によって、大気開放孔側の大気開放室89とインク取出し孔側のインク貯留室90とを仕切っている。
【0103】
本例のインクタンク80は、光学的にインク貯留室90内のインクエンドを検出するための被検出部91を備えている。すなわち、容器81の筒状胴部81aにおける一つの側壁部分81cの中央部分に内側に突出した直角プリズム91aが形成されている。この直角プリズム91aの直交する一対のプリズム反射面91b、91cの背面は、インク貯留室内においてはインク界面となり、大気開放室側ではインクから露出した状態になる。従って、これらプリズム反射面91b、91cの背面がインクで覆われている部分では反射面として機能せず、インク液面から露出している部分では反射面として機能する。
【0104】
不図示のインクジェットプリンタのインクタンク装着部の側においては、このプリズム反射面91b、91cの反射状態の変化を検出する検出部92が配置されている。検出部92は、一方のプリズム反射面91bに検出光を照射する発光素子92aと、他方のプリズム反射面91cで反射された反射光を受光する受光素子92bとを備えている。
【0105】
この検出部92によるプリズム反射面91b、91cの検出位置は、図11(c)に示すように、インク取出し孔からのインク供給が行われなくなる可動蓋82が端板部分86に当たった状態における可動蓋82の表面82aよりも僅かに大気開放孔の側にずれた位置とされている。
【0106】
図11(b)に示すように、インク貯留室内にインクが多量に残っている状態では、プリズム反射面91b、91cの背面はインク界面となっているので、これらが反射面として機能しない。これに対して、可動蓋82が検出部92による検出位置を通過すると、プリズム反射面91b、91cの背面は大気開放室側に位置して空気層により覆われるので、反射面として機能する。従って、この反射状態の変化に基づき、検出部92によってインクエンドを検出できる。
【0107】
なお、検出部92によってインクニアエンドを検出する場合には、検出部92による検出位置を、より大気開放孔の側に移動した位置とすればよい。
【0108】
このようにプリズム反射面からなるインクエンド検出機構を用いると、インクエンド検出精度が高く、インクエンド検出時におけるインク残量のばらつきを抑制できる。さらにインクエンドの検出位置は、反射面91b、91cと可動蓋82の位置によって決まり、またインク界面も安定した状態にあるため、インク界面の泡立ちによる検出のバラツキもなく、インクエンド検出が確実に行える。
【0109】
(実施例5)
次に、本発明を適用したインク供給システムを備えたインクジェットプリンタの実施例を説明する。図12にはインクジェットプリンタの概略構成を示し、図13にはそのサブインクタンクを示してある。
【0110】
図12を参照して説明すると、本例のインクジェットプリンタ100には、インク供給システム110が取り付けられており、このインク供給システム110は、インクジェットプリンタ100の外部に配置された大容量のメインタンク(外部タンク)111と、インクジェットプリンタ100に搭載されているインクタンク120と、メインタンク111からインクタンク120にインクを供給するためのメインポンプ112およびインク供給管113とを備えている。インクジェットプリンタ100は、インクジェットヘッド101と、インクタンク120からインクジェットヘッド101にインクを供給するインク供給系102と、インクジェットヘッド101から廃インク回収ポンプ103によって廃インクを廃液タンク104に回収する廃インク回収系105を備えている。また、制御部106を備えており、インクジェットプリンタの各部分の駆動を制御する。本例の制御部106は、インクタンク120のインクエンドを検出するための光学式検出部107の検出信号に基づき、インク供給システム110のメインポンプ112を駆動して、メインタンク111からインクタンク120にインクを補充するインク補充動作を行わせるようになっている。
【0111】
図13は、本例のインクタンク120の構成を示す概略断面図である。この図を参照して説明すると、本例のインクタンク120は、矩形筒状の容器121と、この容器121の内部を大気開放している大気開放孔122と、容器121の内部からインクを取り出すためのインク取出し孔123と、容器121の内部を、大気開放孔122の側の大気開放室124およびインク取出し孔123の側のインク貯留室125に仕切っていると共に、当該容器121の内周面121aに沿って大気開放孔近傍位置からインク取出し孔近傍位置までの間を往復移動可能な可動蓋126と、可動蓋126を大気開放室124の側に向けて付勢しているコイルばね127とを有している。
【0112】
容器121は、矩形の筒状胴部131と、この筒状胴部131の一方の端部開口を封鎖している端板部分132および他方の端部開口を封鎖している端板部分133とから構成されている。端板部分132の中央にはインク取出し孔123が形成され、他方の端板部分133には大気開放孔122が形成されている。
【0113】
ここで、可動蓋126は、大気開放室124およびインク貯留室125を仕切っている矩形の仕切り板部分126aと、この四周縁から垂直にインク取出し孔123の側に向けて延びている一定長さの筒状外壁部分126bとを備えている。
【0114】
端板部分132の中央に形成されているインク取出し孔123は前述した各実施例におけるインク取出し孔と同一構成であり、端板部分132に形成した開口部132aの外周縁部分から外側に延びる円筒枠132bに装着されたゴムパッキン134の中心開口によって規定されている。インク貯留室125内に突出している円形枠132cの内部には、インク取出し孔123とインク貯留室125を連通している連通路135が形成され、ここにはインク取出し孔123を封鎖している弁136と、この弁136をゴムパッキン134に押し付けているコイルばね137が配置されている。
【0115】
本例のインクタンク120においても、可動蓋126の筒状外壁部分126bの外周面と容器内周面121aとの間の隙間138を適切な寸法に設定することにより、この隙間138に形成されるインクメニスカスの強度がインク取出し孔123に作用するインク吸引力よりも大きくなるようにしてある。また、インク吸引力によって可動蓋126がインク取出し孔123の側に移動できるように、コイルばね137のばね力が設定されている。
【0116】
ここで、上記構成に加えて、本例のインクタンク120には、メインタンク111の側からインクを補充するための機構が備わっている。すなわち、インクタンク120の大気開放側の端板部分133の中央部分には、インク供給口133aが形成されており、ここに、メインインクタンク111からインクを供給するためのインク供給管113の端が接続されている。また、可動蓋126における仕切り板部分126aの中央部分には開口部126cが形成されており、ここにインクが浸透可能なインク供給用のフィルタ130が取り付けられている。ここで、フィルタ130のインクのメニスカス強度はインク供給力より大きく設定されている。
【0117】
また、インクジェットプリンタ100の側に配置されているインクタンク120のインクエンドを検出するための検出部107による被検出部140がインクタンク120に取り付けられている。本例の被検出部140は、可動蓋126の仕切り板部分126aにおける大気開放室側の表面に搭載された直角プリズム141から構成されている。この直角プリズム141における直交する一対の反射面141a、141bcの背面は空気層142を介して覆われている。
【0118】
図13に示すように、インクジェットプリンタ100の側の検出部107は、容器121の筒状胴部131の外側に配置されており、この検出部107は、直角プリズム141の一方のプリズム反射面141aに検出光を照射する発光素子107aと、他方のプリズム反射面141bで反射した反射光を受光する受光素子107bから構成されている。
【0119】
ここで、検出部107に対峙している筒状胴部131の部分は検出光および反射光を透過させるための透明な窓部分131bとされている。
【0120】
本例のインクタンク50の場合においても、インクの吸引に伴って可動蓋126がインク取出し孔123の側に移動する。また、可動蓋126と容器内周面121aの間のインクメニスカスによって気泡の混入が防止される。さらに、コイルばね127によって可動蓋126が押されているので、インク貯留室125内は所定の負圧状態に保持され、インクの漏洩も発生しない。
【0121】
次に、インクの消費に伴って可動蓋126がインク取出し孔123の側に接近して図13(a)に示す位置に到ると、可動蓋126に搭載されている直角プリズムの一対のプリズム反射面が透明な窓部分131bを介して、インクジェットプリンタ100の側の検出部107の発光素子および受光素子に対峙した位置関係となる。この結果、検出部107によって反射光が受光されて、インクタンク120がインクエンドあるいはインクニアエンドになったことが検出される。
【0122】
インクエンドが検出されると、インクジェットプリンタ100の制御部106は、メインポンプ112を駆動してメインタンク111からインク供給管113を介してインクをインクタンク120に所定量補充する。補充量はメインポンプの回転数、駆動時間などで制御することができる。
【0123】
インク供給管113を介してインクがインクタンク120の大気開放室124内に供給されると、可動蓋126の仕切り板部分126aに取り付けたフィルタ130に接したインクは、ここを介して、インク貯留室125の側に浸透する。インク貯留室125の側に浸透したインク量に応じて、可動蓋126はコイルばね127のばね力によって大気開放室124の側に移動する。従って、インク貯留室125に気泡を取り込むことなく、インクが補充される。
【0124】
また、フィルタ130を設けたことによって、インク貯留室125の側へ瞬間的に浸透させることができる。さらにまた、供給されるインク内に異物があっても、フィルタ130で異物を捕捉することができるため、インク貯蔵室内へ異物が入ることを防止することができる。
【0125】
(実施例6)
図14には、上記のインクタンク120の変形例を示してある。この図に示すインクタンク120Aの基本的構成はインクタンク120と同一であるので、対応する部分には同一の符号を付してそれらの説明を省略する。
【0126】
本例のインクタンク120Aでは、インクタンク120の場合とは異なり、インクエンド検出用の被検出部が容器121の筒状胴部131に形成されている点である。本例の被検出部150は、図11に示す実施例の場合と同様であり、筒状胴部131の一つの側壁部分131cの中央部分から内側に突出した直角プリズム151が、一方の端壁部分132から他方の端壁部分133まで延びている。この直角プリズム151の直交する一対のプリズム反射面151a、151bの背面は、可動蓋126よりも大気開放室側の部分が空気界面となり、可動蓋126からインク貯留室側の背面部分がインク界面となる。従って、図11における場合と同様に、インクジェットプリンタ側の検出部160の検出位置を適切に設定しておくことにより、インクタンク120Aのインクエンドあるいはインクニアエンドを検出できる。
【0127】
また、図14(c)、(d)に示すように、外部のメインインクタンクからインクが供給されると、可動蓋126のフィルタ130を浸透してインクがインク貯留室125の側に充填され、可動蓋126が大気開放室124の側に移動することになる。
【0131】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のインクタンクは、容器内側側面に沿って移動する第1可動部材と、この第1可動部材の表面に沿って移動する第2可動部材から構成し、容器の内周面と第1可動部材の間に形成される第1の隙間は、第1可動部材の第1の筒状外壁部分の内周面及び第1の筒状内壁部分の外周面と第2可動部材の間に形成される第2の隙間よりも大きい構成を採用し、第1可動部材と容器内側側面の隙間に形成されるインクメニスカスの強度が、第1および第2可動部材の隙間に形成されるインクメニスカス強度よりも小さくなるようにした場合には次の効果が得られる。
【0132】
第1可動部材がインク取出し孔側の移動限界まで移動して停止した後に、第2可動部材がインク取出し孔側に移動することにより、容器内のインクをインク取出し孔から継続して取り出してインクジェットヘッドに供給することができる。従って、インク取出し効率の高いインクタンクを実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した実施例1に係るカラー印字用インクタンクをインク供給源としているインクジェットプリンタの例を示す概略構成図である。
【図2】図1のカラー印字用インクタンクを示す側面図、底面図および断面図である。
【図3】図1のカラー印字用インクタンクの主要部分を示す分解斜視図である。
【図4】図1のカラー印字用インクタンクにおけるインク取出し孔の部分を拡大して示す部分拡大断面図である。
【図5】本発明を適用した実施例2に係るインクタンクを示す概略断面図、および部分拡大断面図である。
【図6】図5のインクタンクにおける可動蓋の別の例を示す斜視図および断面図である。
【図7】図5のインクタンクにおける可動蓋の別の例を示す斜視図である。
【図8】図5のインクタンクにおけるインク通過用の切り欠きの構成例を示す説明図である。
【図9】本発明を適用した実施例3に係るインクタンクを示す図であり、(a)はインクが満杯状態における概略断面図であり、(b)はインクエンド状態における概略断面図である。
【図10】図9のインクタンクにおけるインク取り出し孔の部分を示す部分拡大断面図である。
【図11】本発明を適用した実施例4に係るインクタンクを示す図であり、(a)はその横断面図、(b)はその縦断面図であり、(c)はインクエンドの状態を示す縦断面図である。
【図12】本発明を適用した実施例5に係るインクジェットプリンタの概略ブロック図である。
【図13】図12のインクタンクを示す縦断面図およびインクエンド検出機構を示す説明図である。
【図14】本発明を適用した実施例6に係るインクタンクを示す図であり、(a)はそのインクエンド検出用の被検出部を示す説明図、(b)はインクタンクの縦断面図、(c)はインクエンド状態のインクタンクの縦断面図、(d)はインク充填時におけるインクタンクの縦断面図である。
【符号の説明】
1 インクジェットプリンタ
4 インクジェットヘッド
6 インクポンプ
7 インクタンク装着部
7a〜7d インク供給針
7e インク回収針
8 駆動制御装置
10 カラー印字用インクタンク
12 インクタンクケース
13(13a〜13d) インクタンク
12a ケース本体
12c ケース蓋板
12d 大気開放孔
14 廃インク回収タンク
15(15a〜15d) インク取出し孔
16 廃インク回収孔
21 底壁部分
31 容器本体部分
31a 内周面
32 上端開口
33 可動蓋
33a 蓋本体部分
33b 円筒状部分
34 コイルばね
35 インク貯留室
36 大気開放室
37 円筒用容器部分の内周面と可動蓋の隙間
50 インクタンク
51 容器
51a 容器内周面
52 大気開放孔
53 インク取出し孔
54 大気開放室
55 インク貯留室
56 可動蓋
56a 仕切り板部分
56b 筒状外壁部分
56c 筒状内壁部分
56e インク通過用の切り欠き
57 コイルばね
58 気泡通過用の孔
59 気泡通過用の溝
61 円筒状胴部
62、63 端板部分
68 可動蓋と容器の隙間
69 インクメニスカス
70 インクタンク
71 第1可動蓋
71a 仕切り板部分
71b 筒状外壁部分
71c 筒状内壁部分
71d 下端面
71e 切り欠き
72 第2可動蓋
72a 端板部分
72b 筒状外壁部分
72c 筒状内壁部分
73 連通室
74 連通孔
75 容器内周面と第1可動蓋の隙間
76、77 第1可動蓋と第2可動蓋の隙間
80 インクタンク
81 容器
81a 筒状胴部
82 可動蓋
84 コイルばね
85、86 端板部分
85a 大気開放孔
87 インク取出し孔
88 容器と可動蓋の隙間
89 大気開放室
90 インク貯留室
91 インクエンド検出用の被検出部
91a 直角プリズム
91b、91c プリズム反射面
92 インクタンク装着部側の検出部
92a 発光素子
92b 受光素子
100 インクジェットプリンタ
106 制御部
107 光学式検出部
110 インク供給システム
111 メインタク
120 インクタンク
112 メインポンプ
113 インク供給管
121 容器
121a 内周面
122 大気開放孔
123 インク取出し孔
124 大気開放室
125 インク貯留室
126 可動蓋
126a 仕切り板部分
126b 筒状外壁部分
126c 開口部
127 コイルばね
130 インク供給用のフィルタ
131 筒状胴部
132、133 端板部分
133a インク供給口
138 容器と可動蓋の隙間
140 インクエンド検出用の被検出部
141 直角プリズム
141a、141b プリズム反射面
120A インクタンク
150 被検出部
151 直角プリズム
151a、151b プリズム反射面
160 インクジェットプリンタ側の検出部

Claims (2)

  1. 筒状胴部、およびこの筒状胴部の両端開口をそれぞれ封鎖している第1および第2の端板部分を備えた容器と、
    前記第1の端板部分に形成した大気開放孔と、
    前記第2の端板部分に形成した前記容器の内部に突出している円筒枠と、
    前記円筒枠の中心開口部を介して前記容器の内部が連通している前記第2の端板部分に形成したインク取出し孔と、
    前記容器の内部を前記大気開放孔の側の大気開放室と前記インク取出し孔の側のインク貯留室とに仕切っている仕切り板部分と、前記仕切り板部分に形成した前記大気解放室と前記インク貯留室側とを連通させる連通孔と、前記仕切り板部分の外周縁から前記筒状胴部の内周面に沿って延びる所定の長さの第1の筒状外壁部分及び前記第1の筒状外壁部分より内側にある第1の筒状内壁部分とを備えると共に、前記筒状胴部の内周面に沿って前記筒状胴部の中心軸線の方向に往復移動可能な第1可動部材と、
    円環状の円環端板部分と、この外周縁から垂直に延び前記第1の筒状外壁部分の前記所定長さより短い第2の筒状外壁部分と、前記円環端板部分の内周縁から垂直に延び前記第1の筒状外壁部分の前記所定長さより短い第2の筒状内壁部分とを備えると共に、前記第1の筒状外壁部分の内周面及び前記第1の筒状内壁部分の外周面に沿って前記中心軸線の方向に往復移動可能な第2可動部材と
    前記インク貯留室内のインクを負圧状態に保持する為に前記第2可動部材を介して前記第1可動部材を前記大気開放室の側に付勢している付勢部材とを有し
    前記容器の前記内周面と前記第1可動部材の間に形成される第1の隙間は、前記第1可動部材の前記第1の筒状外壁部分の内周面及び前記第1の筒状内壁部分の外周面と前記第2可動部材の間に形成される第2の隙間よりも大きいことを特徴とするインクタンク。
  2. 請求項において、
    前記第1の可動部材が前記インク取出し孔の側に移動して前記第1の筒状内壁部分の先端面が前記第2の端板部分の表面に当接した状態では、当該第1の筒状内壁部分の内側に前記円筒枠が位置し、
    前記第1の筒状内壁部分の先端面と、前記第2の端板部分の表面との間には、インク通過用の切り欠きが形成されていることを特徴とするインクタンク。
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