JP4196451B2 - 撮像装置および連続画像の撮像方法 - Google Patents

撮像装置および連続画像の撮像方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、デジタルカメラ等の撮像装置による連続撮像技術および連続撮像された画像の表示技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
デジタルカメラ等の撮像装置ではシャッター操作後に一定時間間隔で複数の連続撮像を行なう連写機能(連写モード)や動画撮像機能(ムービー画像撮影モード)を備えたものがある。
【0003】
また、数コマ分の画像をDRAMに取込み、撮影時にシャッター操作時の前数コマ分の画像を一緒に撮影し、それらを保存記録した後で、シャッター操作時点より数コマ分遡った画像を表示することのできるPAST撮影機能や、シャッター操作時の後数コマ分の画像を一緒に撮影し、それらを保存記録した後で、シャッター操作時点より数コマ分未来の画像を表示することのできるFUTURE撮影機能や、を有するものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の連写モードやムービー画像撮影モードでは連続撮像は一定時間間隔で撮像されフラッシュメモリ等の記録用メモリに保存記録されるので、ゴルフのスイングのように被写体の動作速度が一定していないものを撮像すると、動作速度の遅い部分の画像が多く撮像され、動作速度の早い部分の画像は少なく撮像される。
【0005】
この場合、動作速度の遅い画像は省略可能な不要な画像が多いにも拘らず、記録時には撮像された画像が順次記録されるので記録用メモリの使用効率が低下するという問題点があった(例えば、ゴルフのスイング動作ではアドレス時に時間がかかり、テイクバックトップからインパクトまでは敏速に、そしてインパクトからフォロースルートップに至るスイング動作は瞬時に行なわれる。従って、従来のように一定時間間隔で連続撮像するとアドレス時の撮像コマが多く、テイクバックトップからインパクト、そしてフォロースルートップに至るスイング動作の撮像コマ数は少ない(図5))。
【0006】
また、従来のPAST撮影機能やFUTURE撮影機能も撮像時間間隔が一定しているため、ゴルフのスイングのように被写体の動作速度が一定していないものを撮像すると、動作速度の遅い部分を撮像した場合には動作の変化が乏しい画像が撮像され、動作速度の早い部分を撮像した場合にはコマ数が少ないので全体の変化との比較ができなかった。
【0007】
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであり、連続撮像時中の所望のタイミングの撮像コマ数(或いは、撮像時間間隔)を変えて記録し得る撮像装置および撮像方法の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、請求項1記載の発明は、被写体を一定時間ごとに撮像し、撮像画像を順次出力する撮像手段と、前記撮像手段から順次出力された撮像画像を、時間軸に沿って一時的に記憶する記憶手段と、時間軸における前記撮像画像の間隔である撮像時間間隔を変更するための変更指示を行う変更指示手段と、時間軸において、前記変更指示がなされた時点である基準時点と、当該基準時点から第1の所定時間だけ前に位置するに第1の時点と、で区切られる第1の時間に含まれる撮像画像、もしくは、時間軸上で前記基準時点よりも前において前記第1の時間に含まれない撮像画像、のいずれかの撮像画像に対し前記撮像時間間隔を変更する第1の変更処理を施す第1の変更手段と、時間軸において、前記基準時点と、当該基準時点から第2の所定時間だけ後に位置するに第2の時点とで区切られる第2の時間に含まれる撮像画像、もしくは、時間軸上で前記基準時点よりも後において前記第2の時間に含まれない撮像画像、のいずれかの撮像画像に対し前記撮像時間間隔を変更する第2の変更処理を施す第2の変更手段と、前記記憶手段に記憶されている撮像画像のうち、前記第1の変更処理が施された撮像画像と、前記第2の変更処理が施された撮像画像とを記録手段に記録させる記録制御手段と、を備えることを特徴とする。
【0009】
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記第1の変更処理とは、時間軸上で前記第1の時間に含まれる撮像画像、もしくは、時間軸上で前記基準時点よりも前において前記第1の時間に含まれない撮像画像、のいずれかの撮像画像から、所定の撮像画像を間引くことにより、前記撮像時間間隔を変更する処理である、ことを特徴とする。
また、請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明において、前記第1の時間を任意に設定する第1の時間設定手段を備え、前記第1の変更処理とは、前記設定された第1の時間に含まれる撮像画像、もしくは、時間軸上で前記基準時点よりも前において前記設定された第1の時間に含まれない撮像画像、のいずれかの撮像画像から、所定の撮像画像を間引くことにより、前記撮像時間間隔を変更する処理である、ことを特徴とする。
【0010】
また、請求項4記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記第2の変更処理とは、時間軸上で前記第2の時間内に含まれる撮像画像、もしくは、時間軸上で前記基準時点よりも後において前記第2の時間に含まれない撮像画像、のいずれかの撮像画像から、所定の撮像画像を間引くことにより、前記撮像時間間隔を変更する処理である、ことを特徴とする。
また、請求項5記載の発明は、請求項4記載の発明において、前記第2の時間を任意に設定する第2の時間設定手段を備え、前記第2の変更処理とは、前記設定された第2の時間内に含まれる撮像画像、もしくは、時間軸上で前記基準時点よりも後において前記設定された第1の時間に含まれない撮像画像、のいずれかの撮像画像から、所定の撮像画像を間引くことにより、前記撮像時間間隔を変更する処理である、ことを特徴とする。
【0011】
また、請求項6記載の発明は、請求項1から5いずれか1項に記載の発明において、前記撮像時間間隔が変更される前の撮像画像の枚数と、前記撮像時間間隔が変更された後の撮像画像の枚数との比率である変更比率を設定する変更比率設定手段を備え、前記第1の変更手段は、前記設定された変更比率になるように、前記第1の変更処理を施し、前記第2の変更手段は、前記設定された変更比率になるように、前記第2の変更処理を施す、
ことを特徴とする。
【0012】
また、請求項7記載の発明は、請求項1から6いずれか1項に記載の発明において、所定の複数の動作パターンから一の動作パターンを選択し、選択した動作パターンにそれぞれ対応する所定の時間を、前記前記第1の時間として設定する動作パターン設定手段を備え、前記第1の変更処理とは、時間軸において、前記設定された第1の時間に含まれる位置する撮像画像から、所定の撮像画像を間引くことにより、前記撮像時間間隔を変更する処理である、ことを特徴とする。
【0013】
また、請求項8記載の発明は、請求項1から7いずれか1項に記載の発明において、記録手段に記録された撮像画像を順次表示する表示手段と、前記撮像画像が前記表示手段に表示される表示時間を設定する表示時間設定手段と、前記表示時間設定手段により設定された表示時間だけ、前記撮像画像を前記表示手段に表示させる表示制御手段と、を備えることを特徴とする。
また、請求項9記載の発明は、請求項8記載の発明において、前記表示時間設定手段は、撮像時の前記撮像時間間隔である実時間を、前記表示時間として設定する、ことを特徴とする。
また、請求項10記載の発明は、請求項8記載の発明において、前記表示時間設定手段は、所定の時間を、前記表示時間として設定する、ことを特徴とする。
【0014】
また、請求項11記載の発明は、被写体を一定時間ごとに撮像し、撮像画像を順次出力する撮像ステップと、前記撮像ステップにおいて順次出力された撮像画像を、時間軸に沿って、記憶手段に一時的に記憶させる記憶制御ステップと、時間軸における前記撮像画像の間隔である撮像時間間隔を変更するための変更指示を行う変更指示ステップと、時間軸において、前記変更指示がなされた時点である基準時点と、当該基準時点から第1の所定時間だけ前に位置するに第1の時点と、で区切られる第1の時間に含まれる撮像画像、もしくは、時間軸上で前記基準時点よりも前において前記第1の時間に含まれない撮像画像、のいずれかの撮像画像に対し前記撮像時間間隔を変更する第1の変更処理を施す第1の変更ステップと、時間軸において、前記基準時点と、当該基準時点から第2の所定時間だけ後に位置するに第2の時点とで区切られる第2の時間に含まれる撮像画像、もしくは、時間軸上で前記基準時点よりも後において前記第2の時間に含まれない撮像画像、のいずれかの撮像画像に対し前記撮像時間間隔を変更する第2の変更処理を施す第2の変更ステップと前記記憶制御ステップにおいて記憶された撮像画像のうち、前記第1の変更処理がなされた撮像画像と、前記第2の変更処理がなされた撮像画像とを記録手段に記録させる記録制御ステップと、を含むことを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】
<実施の形態(1)> 連写時の間引き撮像
本実施の形態では、連続撮像時に撮像画像をDRAM14に循環記憶し、撮像指示(シャッター操作)があった場合に、撮像指示前後の複数枚の撮像画像を撮像指示付近と付近外とで撮像間隔が異なるようにして撮像画像をフラッシュメモリに保存記録させる。
【0017】
[回路構成例]
図1は本発明の撮像方法を適用したデジタルカメラの回路構成の一実施例を示すブロック図である。
図1で、デジタルカメラ100は、光学系11、信号変換部12、信号処理部13、DRAM(作業用メモリ)14、制御部20、操作部30、表示部40、フラッシュメモリ(保存記録用メモリ)50および電源90を有している。
【0018】
光学系11は、撮像レンズ111、自動露出(AE)機構112およびオートフォーカス(AF)機構等を含み、撮像の際に周辺光量を測定して絞り値を得て撮像レンズ111への入射光量を決定すると共に、注目被写体との距離を測定して焦点位置を決定する。そして、撮像レンズ111を介して集光された被写体像の光束を後段の撮像素子(CCD)上に結像させる。
【0019】
信号変換部12は、CCDおよび信号変換回路等を含み、前段の光学系11を介してCCDに結像した画像を電気信号に変換し、デジタルデータに変換して一定の周期で出力する。
【0020】
信号処理部13は、通常撮像モード時には信号変換部12からの出力を処理して、デジタルの輝度、色差マルチプレクス信号(Y,Cb,Crデータ)等の信号成分を得て、Y,Cb,Crデータ(以下、画像データ)をDRAM14に転送し、一時的に記憶する。また、通常撮像モード時あるいは後述する高速連続撮像モードの撮像待機時に画像を連続的に表示するために(表示速度を早める必要があるので)取込んだ画像データの画素を間引いて表示部40に送る。
また、取込まれた被写体画像をDRAM14に圧縮処理して所定時間分(所定枚数分)記憶する。なお、循環的(エンドレス)に記憶するようにしてもよい。
【0021】
また、シャッター36が全押しされる(2段シャッター構造の場合にシャッターをさらに1段押した状態をいう)と全押しされた時点の画像を取込むと共にその時点でDRAM14に格納されている所定枚数分の画像データと全押しされた時点の画像をJPEG圧縮処理してフラッシュメモリ50に記録する。なお、通常撮像モードではシャッター操作がされるとその時点の画像データをJPEG圧縮処理してフラッシュメモリ50に記録すると同時に表示部40に送って静止画表示させる。
【0022】
信号処理部13は、また、再生時に保存記録用メモリ(フラッシュメモリ)50に保存記録されていた画像データに伸張処理を施して画像データを再生する。
【0023】
DRAM14は作業用メモリとして用いられる。PAST連写時には循環記憶用バッファとして所定画像数分の画像バッファ領域Gi(i=1〜n)が確保される。
【0024】
制御部20はCPU、RAM、プログラム格納用ROMおよびタイマー等を有したマイクロプロセッサ構成を有しており、CPUは、上述の各回路および図示しない電源切換えスイッチ等にバスラインを介して接続し、プログラム格納用ROMに格納されている制御プログラムによりデジタルカメラ100全体の制御を行なうと共に、操作部30からの状態信号に対応してプログラム格納用ROMに格納されている各モードに対応の処理プログラムを取り出して、デジタルカメラ100の各機能の実行制御、例えば、撮像や記録画像の再生機能の実行やPAST連写モード時にコマ落とし撮像指示があった場合のDRAM14内での画像シフト(或いは、画像記憶位置の管理)やコマ落とし撮像の実行制御等や、コマ落とし撮像された連続画像の表示制御等を行なう。
【0025】
操作部30は処理モード切換えボタン、機能選択用ボタン、メインスイッチ、シャッターボタン36、コマ落とし指示用のコマ落とし撮像指示ボタン(または早撮り指示ボタン)37および記録/再生モード切換えスイッチ等のスイッチやボタン(図示せず)を構成部分としており、これらのスイッチ或いはボタンが操作されると状態信号が制御部20に送出される。
【0026】
また、シャッターボタン36は本実施例では2段シャッター構造を有し、シャッター半押しと全押しの2段操作が可能であり、連続撮影時にシャッターボタン36を半押しするとAF/AEの追従開始指示信号が制御部20に送出され、シャッターボタン36を全押しすると撮像開始指示信号が制御部20に送出される。なお、コマ落とし指示用のコマ落とし撮像指示ボタン37を設ける代りに、シャッターボタン36を用いるようにしてもよい(この場合は、2度目のシャッターボタン36の押し下げをコマ落とし指示用のコマ落とし撮像指示とすることができる)。
【0027】
表示部40はビデオエンコーダ、VRAMおよび液晶画面(LCD)等から構成されており、撮像モード時のスルー画像および再生時の再生画像、処理選択時の選択用メニューやガイド(或いはアイコン)の表示等を行なう。
【0028】
フラッシュメモリ50は信号処理部13からの画像データを記録する。また、フラッシメモリ50には画像管理ファイル領域や、画像データを記録する領域および画像データの記録時に当該画像の撮像モードや撮像条件および撮影時間等を登録する画像情報登録リスト領域が確保されており所定の情報が記録される。なお、フラッシュメモリに代えて着脱可能なメモリ(例えば、ICカード)を用いるようにしてもよい。
【0029】
[コマ落とし撮像(1)]
(実施例1−1)
本実施例は、連続撮像中にDRAM14に撮像画像を循環記憶し、撮像指示(シャッター操作)があると、循環記憶された画像のうち時間t以前に取り込んだ画像をDRAM14から間引いてフラッシュメモリ50に保存記録する例である。
【0030】
図11はPAST連写時のコマ落とし撮像機能を有するデジタルカメラ100の動作例を示すフローチャートである。
【0031】
また、図11のフローチャートでは、シャッター操作後に取込んだ画像(FUTURE画像)についてもシャッター操作からt秒後にDRAM14に取込む画像について間引きを行なってDRAM14に循環記憶し、シャッター操作後に圧縮処理してフラッシュメモリに保存記録する場合(図10(b))の動作例についても示している。
【0032】
ステップJ1:(PAST連写モードへの切替え)
図11(a)で、ユーザが処理モード切換えボタンを操作してPAST連写モードを選択すると画面に「PAST連写モードである」旨の表示および「コマ落とし撮影を行なうか否かの選択操作方法」の表示等を行なってJAST撮影モード実行可能状態であることをユーザに知らせると共に、カメラの視野内の画像を取込んで1フレームずつスルー画像を重畳表示してユーザのシャッター操作を待つ。なお、処理モード切換えボタンの操作に替えて画面上に表示される処理選択用メニューやアイコン表示し、カーソルまたはマウス等でポイント(指定)するようにしてもよい。また、コマ落とし撮影を行なうか否かの選択操作は画面上に案内表示されるコマ落とし撮像指示ボタン37を操作したり、操作用アイコン表示をカーソルまたはマウス等でポイント(指定)することにより行なうことができる。
【0033】
ステップJ2:(コマ落としの要否の判定)
上記ステップJ1でユーザがコマ落とし機能を選択した場合にはJ3に遷移する。また、ユーザがコマ落とし機能を選択を選択しなかった場合には通常のPAST撮影モードの実行処理(図示略)に遷移する。
【0034】
ステップJ3:(露出制御および合焦制御)
ユーザが注目被写体を画面の中央にスルー表示するようにアングルを決めてシャッターボタン36を半押しすると、制御部20はオートフォーカス機構113および自動露出機構112に制御信号を送って露出の制御および合焦制御を行なう。この場合、シャッター36から指を離してもAEおよびAFの追従動作を継続させる。
【0035】
ステップJ4:(画像取込およびスルー画像表示)
合焦動作が終ると制御部20は信号処理部13を制御してDRAM14への被写体画像の取込を所定時間間隔(実施例では0.05秒)で順次行なわせると共に表示部40に画像データを送出して表示部40にスルー画像表示を行なわせる。なお、取込まれた画像は画像バッファ領域Gi(実施例ではi=1〜35)に循環的に記憶される。
【0036】
ステップJ5:(撮像指示)
制御部20は操作部30からの状態信号を調べ、シャッター36が全押しされた場合にはJ6に遷移して記憶画像の保存記憶を開始し、そうでない場合にはJ4に戻って画像の取込を続行する。
【0037】
ステップJ6:(間引き区間の算出等)
制御部20はシャッター36の全押し時のコマからt(実施例では、0.4秒)秒前に撮像された画像を特定する。画像の特定方法は、遡及する画像のコマ数f=t/撮像時間間隔で求められる(t=0.4、撮像時間間隔=0.05とすれば、f=0.5/0.05=8から、t秒前に撮像された画像はシャッター操作時に取込まれた画像から8コマ前の画像となる)。
【0038】
また、制御部20は間引き後の画像の撮像時間間隔をT/(1−(1/K))秒ずつ伸張して間引き後の撮像時間間隔と間引き部分(図5(b)の最初の間引き部分参照)の連続画像の開始番号および終了番号をDRAM14の他の領域に一時記憶する(本実施例では、撮像時間間隔=0.04とすれば間引き間隔は2であるから、間引き後の撮像時間間隔(0.04/(1−1/2)=0.05/(1/2)=0.1秒間となる)。
【0039】
ステップJ7:(間引き後のPAST画像記録処理)
制御部20はDRAM14に記憶されている画像中で最も過去の画像から上記ステップJ6で特定されたコマまでを順次DRAM14から取り出して間引きながら、間引きされなかった記憶画像をJPEG圧縮処理してフラッシュメモリ50に順次保存記録する。この場合、保存記録する各画像について画像情報登録リストに間引き後の撮像時間間隔を登録する。また、間引き対象のPAST画像が全て処理されるとJ8に遷移する。
【0040】
ステップJ8:(間引きなしのPAST画像記録処理)
制御部20は特定されたコマの次のコマからシャッター36の全押し時に記憶されたコマまでPAST画像をJPEG圧縮処理してフラッシュメモリ50に順次保存記録する。この場合、保存記録する各画像について画像情報登録リストに元来の撮像時間間隔を登録する。
【0041】
[FUTURE撮像を続行する場合の動作例(1)]
また、上記フローチャート(図10(a))のステップJ6〜J8で図10(b)に示すステップJ9,J10の画像取込動作を並列的に行なうことによりシャッター操作後にも画像を循環的に取込み、t秒経過後の画像はコマ落としして取込むようにすることができる。この場合、DRAM14の画像バッファGi(i=1〜n)のうちの記録済みの画像バッファに順次FUTURE画像を取込むようにできるが、説明上、本動作例ではDRAM14に別途画像バッファG’j(j=1〜m)を設けた例を基に述べる。
【0042】
ステップJ9:(並列処理:画像取込およびスルー画像表示)
制御部20は、ステップJ6=J8のPAST処理が行なわれている間に、信号処理部13を制御してDRAM14への被写体画像の取込を所定時間間隔(実施例では0.05秒)で順次行なわせると共に表示部40に画像データを送出して表示部40にスルー画像表示を行なわせる。なお、取込まれた画像は画像バッファ領域G’j(実施例ではj=1〜18)に一巡分だけ記憶される。
【0043】
ステップJ10:(ステップJ8の処理終了判定)
制御部20は図10(a)のステップJ8の保存記録処理が間引きなしのPAST画像の全てについて終了したか否かを調べ、全てについて終了した時にはJ11に遷移し、終了していない時は終了するまで待つ。
【0044】
ステップJ11:(間引きなしのFUTURE画像記録処理)
上記ステップJ10でt’秒経過していない時はt’秒経過するまでに取込まれた画像を順次とり出してJPEG圧縮処理してフラッシュメモリ50に保存記録する。また、間引いた部分の画像記憶領域に後の画像(後続の間引かれなかった画像)をシフトさせて画像を連続的に記憶させるようにする。また、このとき同時に、各画像について画像情報登録リストに元来の撮像時間間隔を登録する。
【0045】
ステップJ12:(間引きなし画像の終了判定)
制御部20はシャッター36の全押し時のコマからt’秒(実施例では、0.3秒)間に撮像された画像を算出し、t’秒分のコマを保存記録した場合にはJ13に遷移する(t=0.3であるからf=0.3/0.05=6から、t秒間に撮像された画像は6コマ分の画像(G’1〜G’6に記憶された画像)となる)。
【0046】
ステップJ13:(間引き後のFUTURE画像記録処理)
制御部20は、シャッターボタン36の全押し時からt’秒経過後に記憶されたコマ順次DRAM14の画像バッファG’から取り出して間引きながら、間引きされなかった記憶画像をJPEG圧縮処理してフラッシュメモリ50に順次保存記録する。この場合、保存記録する各画像について画像情報登録リストに間引き後の撮像時間間隔を登録する。また、間引き対象のFUTURE画像が全て処理されると処理を終了する。
【0047】
(主要動作の具体例による説明)
上記ステップJ4〜J13を、PAST撮像時間=1.7秒(FUTUE撮像時間=0.9秒)、撮像時間間隔T=0.05秒、コマ落とし範囲t>0.4秒(t’>0.3秒)、コマ落とし間隔K=1/2(2コマ毎に1コマコマ落とし(2画像中1画像の間引)を意味する)とし、図5(b)の例を用いて説明する。
【0048】
ゴルフのスイングを0.05秒/1コマで連続撮像すると、コマ落とししない場合には、図5(a)に示すようにアドレスからインパクトまで35コマの画像が連続撮像される。
【0049】
・ステップJ4〜J8について:
一方、図10(a)の例では、シャッター36を半押しすると画像の取込が開始され、シャッター36が全押しされるまで、34コマの画像がDRAM14に記憶される。
【0050】
ユーザがインパクトの瞬間シャッターボタン36を全押しすると、制御部20シャッター36の全押し時に取込まれた画像を順次フラッシュメモリ50に保存記憶する。この場合、シャッターボタン36の全押しから0.4秒以前に取込まれた26コマの画像は2コマに1コマの割合で間引き処理され、間引き後の13コマの画像が保存記憶される。また、間引き後の記憶画像の撮像時間間隔=0.05+0.05/(1/(1/2)−1)=0.05+0.05/(2−1)=0.05+0.05=0.1となり、間引き後に残った記憶画像の撮像時間間隔として0.1秒がDRAM14に一時記憶される。
【0051】
また、シャッターボタン36の全押しから0.4秒までに取込まれた9コマの画像は間引かれずにフラッシュメモリ50に保存記録される。この場合は、記憶画像の撮像時間間隔として0.05秒がDRAM14に一時記憶される。なお、図5で白丸印はDRAM14に記憶されている画像を示す。
【0052】
・ステップP10〜P15について:
図10(b)でインパクト後、0.9秒間に18コマの画像が取込まれる。図10(a)での保存記録処理が終ると、また、インパクト後、0.3秒間に取込まれた6コマの画像が間引きなしでフラッシュメモリ50に保存記憶される。この場合は、記憶画像の撮像時間間隔として0.05秒がDRAM14に一時記憶される。
【0053】
また、インパクト後、0.6秒経過した12コマの画像は2コマに1コマの割合で間引き処理され、間引き後の13コマの画像が保存記憶される。また、間引き後の記憶画像の撮像時間間隔=0.1秒がDRAM14に一時記憶される。
【0054】
従って、コマ落としなしの場合には2.6秒間に53枚記録された連続画像(図5(a))が22枚+12枚=34枚となり(図5(b))、フラッシュメモリ50に記憶される画像数が絞られ、その分、記憶効率が向上する((図5(b)の例では約=1.6倍向上している))。
【0055】
なお、上記フローチャートでは説明上、シャッター前後の時間t,t’およびコマ落とし間隔Kが予め設定されているものとしたが、ステップJ1とJ2の間に図4(a)または(b)に示すようなコマ落とし機能選択定画面を表示してユーザがシャッター前後の時間t,t’およびコマ落とし間隔K等を設定できるようにしてもよい(t=t’でもよい)。また、この場合、DRAM14の画像バッファG,G’はデジタルカメラのDRAM14の容量上、確保可能な最大の個数まで自動的に確保される(また、画像バッファG,G’は同じバッファであってもよい)。
【0056】
また、上記実施例では撮像指示前後(シャッターボタン36全押し前後)の画像を間引かず、それ以外の画像を間引くようにしたが、撮像指示前後(シャッターボタン36全押し前後)の画像を間引き。それ以外の画像を間引かないようにしてもよい。また、ステップP1とP2の間に図4に示すようなコマ落とし機能選択定画面を表示するステップを設ける場合に、コマ落とし機能選択定画面に間引き範囲指定表示をして間引き範囲指定を行なえるようにしてもよい。
【0057】
上記動作により、ゴルフのスイングやテニスのショットのように被写体の動作速度が部分的に著しく異なるような画像をPAST撮像(およびFUTURE撮像)する場合に、最も早い動作部分では撮像時間間隔を短くして撮像コマ数を多くし、遅い部分では撮像時間間隔を長くして撮像コマ数を少なくできるので、保存記録用メモリの記憶効率向上とともに、被写体動作中関心のある部分について詳細な連続画像を撮ることができる。
【0058】
(実施例1−2)
図11はPAST連写時のコマ落とし撮像機能を有するデジタルカメラ100の動作例を示すフローチャートである。
【0059】
また、図11のフローチャートでは、シャッター操作後に取込んだ画像(FUTURE画像)についてもシャッター操作からt秒後にDRAM14に取込む画像について間引きを行なってDRAM14に循環記憶し、シャッター操作後に圧縮処理してフラッシュメモリに保存記録する場合(図11(b))の動作例についても示している。
【0060】
ステップP1:(PAST連写モードへの切替え)
図11(a)で、ユーザが処理モード切換えボタンを操作してPAST連写モードを選択すると画面に「PAST連写モードである」旨の表示および「コマ落とし撮影を行なうか否かの選択操作方法」の表示等を行なってPAST撮影モード実行可能状態であることをユーザに知らせると共に、カメラの視野内の画像を取込んで1フレームずつスルー画像を重畳表示してユーザのシャッター操作を待つ。
【0061】
ステップP2:(コマ落としの要否の判定)
上記ステップP1でユーザがコマ落とし機能を選択した場合にはP3に遷移する。また、ユーザがコマ落とし機能を選択を選択しなかった場合には通常のPAST撮影モードの実行処理(図示略)に遷移する。
【0062】
ステップP3:(露出制御および合焦制御)
ユーザが注目被写体を画面の中央にスルー表示するようにアングルを決めてシャッターボタン36を半押しすると、制御部20はオートフォーカス機構113および自動露出機構112に制御信号を送って露出の制御および合焦制御を行なう。この場合、シャッター36から指を離してもAEおよびAFの追従動作を継続させる。
【0063】
ステップP4:(画像取込およびスルー画像表示)
合焦動作が終ると、制御部20は信号処理部13を制御してDRAM14への被写体画像の取込を所定時間間隔(実施例では0.05秒)で順次行なわせると共に表示部40に画像データを送出して表示部40にスルー画像表示を行なわせる。なお、取込まれた画像は画像バッファ領域Gi(実施例ではi=1〜22)に循環的に記憶される。
【0064】
ステップP5:(コマ落とし開始時間のチェック)
制御部20は最初の画像取込からの経過時間を調べ、t秒(実施例ではt=0.4)以上経過している場合にはP6に遷移し、そうでない場合にはP4に戻って画像の取込等を繰り返す。
【0065】
ステップP6:(取込済み画像の間引き)
制御部20は現在より丁度t秒前にDRAM14に記憶された画像について、コマ落とし間隔Kごとにコマ落とし処理を行なう(すなわち、記憶後t秒経っ画像について間引き対象とし、t秒経過した画像については間引き対象にはならない(すなわち、コマ落とし処理済みの画像については再度のコマ落し処理は行なわない)。また、間引いた部分の画像記憶領域に後の画像(後続の間引かれなかった画像)をシフトさせて画像を連続的に記憶させるようにする。
【0066】
また、このとき同時に、間引き後の画像の撮像時間間隔をT/(1−(1/K))秒ずつ伸張して間引き後の撮像時間間隔と第1の間引き部分(図5(b)の最初の間引き部分参照)の連続画像の開始番号および終了番号をDRAM14の他の領域に一時記憶する(本実施例では、撮像時間間隔=0.05とすれば間引き間隔は2であるから、間引き後の撮像時間間隔=0.1秒間となる)。
【0067】
ステップP7:(取込み1巡目を経過したか否かの判定)
制御部20は取込みが1巡したか否かを調べる。すなわち、設定されているPAST撮影時間(実施例では1.7秒)を経過したか否かを調べ、経過した場合にはP8に遷移し、経過していない場合にはP4に遷移する。
【0068】
ステップP8:(撮像指示)
制御部20は操作部30からの状態信号を調べ、シャッター36が全押しされた場合にはP9に遷移して画像の保存記録を行ない、そうでない場合にはP4に戻って画像の取込を続行する。
【0069】
ステップP9:(PAST画像記録処理)
制御部20は信号処理部13を制御してDRAM14に記憶されている画像を順次取り出してJPEG圧縮し、フラッシュメモリ50に保存記録する。この場合、DRAM14に保存した過去の画像の間引き部分に対応する各画像については画像情報登録リストに間引き後の撮像時間間隔を登録し、間引なしの部分に対応する各画像については画像情報登録リストに撮像時間間隔を登録する。
【0070】
[FUTURE撮像を続行する場合の動作例(ロ)]
また、上記フローチャート(図11(a))のステップP9の画像記録処理で、図11(b)に示すステップP10〜P14の動作を並列的に行なうことによりシャッター操作後にも画像を循環的に取込み、t秒経過後の画像はコマ落としして取込むようにできる。この場合、DRAM14の画像バッファGi(i=1〜n)のうちの記録済みの画像バッファに順次FUTURE画像を取込むようにできるが、説明上、本動作例ではDRAM14に別途画像バッファG’j(j=1〜m)を設けた例を基に述べる。
【0071】
ステップP10:(画像取込およびスルー画像表示)
制御部20は信号処理部13を制御してDRAM14への被写体画像の取込を所定時間間隔(実施例では0.05秒)で順次行なわせると共に表示部40に画像データを送出して表示部40にスルー画像表示を行なわせる。なお、取込まれた画像は画像バッファ領域G’j(実施例ではj=1〜12)に順次に記憶される。
【0072】
ステップP11:(コマ落とし開始時間のチェック)
制御部20はシャッター36全押し後からの経過時間を調べ、t’秒(実施例ではt’=0.3)以上経過している場合にはP6に遷移し、そうでない場合にはP10に戻って画像の取込等を繰り返す。
【0073】
ステップP12:(t秒後の取込済み画像の間引き)
制御部20は現在より丁度t秒以後にDRAM14に記憶された画像について、コマ落とし間隔Kごとにコマ落とし処理を行なう。また、間引いた部分の画像記憶領域に後の画像(後続の間引かれなかった画像)をシフトさせて画像を連続的に記憶させるようにする。
【0074】
また、このとき同時に、間引き後の画像の撮像時間間隔をT/(1−(1/K))秒ずつ伸張して間引き後の撮像時間間隔と第過去の画像の間引き部分(図5(b)の2回目の間引き部分参照)の連続画像の開始番号および終了番号をDRAM14の他の領域に一時記憶する。
【0075】
ステップP13:(取込み1巡目を経過したか否かの判定)
制御部20は取込みが1巡したか否かを調べる。すなわち、設定されているFUTURE撮影時間(実施例では0.9秒)を経過したか否かを調べ、経過した場合にはP14に遷移し、経過していない場合にはP10に戻る。
【0076】
ステップP14:(ステップP9の処理終了判定)
制御部20は図11(a)のステップP9のPAST画像の保存記録処理がPAST画像の全てについて終了したか否かを調べ、全てについて終了した時にはP15に遷移し、終了していない時は終了するまで待つ。
【0077】
ステップP15:(FUTURE画像記録処理)
制御部20は信号処理部13を制御してDRAM14の画像バッファG’j(jー1〜m)に記憶されている画像を順次取り出してJPEG圧縮し、フラッシュメモリ50に保存記録する。この場合、間引なしの部分に対応する各画像について画像情報登録リストに元来の撮像時間間隔を登録し、未来の画像の間引き部分に対応する各画像について画像情報登録リストに間引き後の撮像時間間隔を登録する。
(主要動作の具体例による説明)
上記ステップP4〜P15を、PAST撮像時間=1.7秒(FUTUE撮像時間=0.9秒)、撮像時間間隔T=0.05秒、コマ落とし範囲t=0.4秒(t’=0.3秒)、コマ落とし間隔K=1/2(2コマ毎に1コマコマ落とし(2画像中1画像の間引)を意味する)とし、図5(b)の例を用いて説明する。
【0078】
ゴルフのスイングを0.05秒/1コマで連続撮像すると、コマ落とししない場合には、(a)に示すようにアドレスからインパクトまで35コマの画像が連続撮像される。
【0079】
・ステップP4〜P15について:
一方、図10の例では、シャッター36を半押しすると画像の取込が開始され、シャッター36が全押しされるまで、取込後0.4秒経過した画像は2コマに1コマずつ間引かれる(コマ落しされる)。
【0080】
ユーザがインパクトの瞬間シャッターボタン36を全押しすると、制御部20シャッター36の全押し前に取込まれた22コマの画像を順次フラッシュメモリ50に保存記憶する。この場合、シャッターボタン36の全押しから0.4秒以前に取込まれた13コマの画像は間引き処理後の画像であり(インパクト前0.4秒前までに取込まれた26枚の画像のうち13枚が間引きされている)。また、間引き後の記憶画像の撮像時間間隔=0.05+0.05/(1/(1/2)−1)=0.05+0.05/(2−1)=0.05+0.05=0.1となり、間引き後に残った記憶画像の撮像時間間隔として0.1秒がDRAM14に一時記憶される。
【0081】
また、シャッターボタン36の全押しから0.4秒までに取込まれた9コマの画像は間引かれていない。この場合は、記憶画像の撮像時間間隔として0.05秒がDRAM14に一時記憶される。
【0082】
・ステップP10〜P15について:
更に、インパクト後0.3秒までに間引きなしで0.3秒間に6コマの画像が取込まれる。また、インパクト後0.3秒経過後から再び間引きが開始され、0.6秒間に0.1秒間隔で6コマの画像が取込まれる。この場合は、記憶画像の撮像時間間隔として0.1秒がDRAM14に一時記憶される。
【0083】
従って、コマ落としなしの場合には2.6秒間に53枚記録された連続画像(図5(a))が22枚+12枚=34枚となり(図5(b))、フラッシュメモリ50に記憶される画像数が絞られ、その分、記憶効率が向上する((図5(b)の例では約=1.6倍向上している))。
【0084】
なお、上記フローチャートでは説明上、シャッター前後の時間t,t’およびコマ落とし間隔Kが予め設定されているものとしたが、ステップP1とP2の間に図4(a)または(b)に示すようなコマ落とし機能選択定画面を表示してユーザがシャッター前後の時間t,t’およびコマ落とし間隔K等を設定できるようにしてもよい(t=t’でもよい)。また、この場合、DRAM14の画像バッファG,G’はデジタルカメラのDRAM14の容量上、確保可能な最大の個数まで自動的に確保される(また、画像バッファG,G’は同じバッファであってもよい)。
【0085】
また、上記実施例では撮像指示前後(シャッターボタン36全押し前後)の画像を間引かず、それ以外の画像を間引くようにしたが、撮像指示前後(シャッターボタン36全押し前後)の画像を間引き。それ以外の画像を間引かないようにしてもよい。また、ステップP1とP2の間に図4に示すようなコマ落とし機能選択定画面を表示するステップを設ける場合には、コマ落とし機能選択定画面に間引き範囲指定表示をして間引き範囲指定を行なえるようにしてもよい。
【0086】
また、上記ステップP9、P15では間引き終了後に間引いた部分の画像記憶領域に後の画像(後続の間引かれなかった画像)をシフトさせて画像を連続的に記憶させるようにしたが、間引きの度に間引いた部分の画像記憶領域に後の画像(後続の間引かれなかった画像)をシフトさせて画像を連続的に記憶させるようにしてもよい。
【0087】
上記動作により、ゴルフのスイングやテニスのショットのように被写体の動作速度が部分的に著しく異なるような画像をPAST撮像(およびFUTURE撮像する場合に、最も早い動作部分では撮像時間間隔を短くして撮像コマ数を多くし、遅い部分では撮像時間間隔を長くして撮像コマ数を少なくできるので、作業要メモリ(DRAM)の容量節約ができる。また、保存記録用メモリの記憶効率向上ともに、被写体動作中関心のある部分について詳細な連続画像を撮ることができる。
【0088】
<実施の形態(2)>:一旦保存記録した画像(記録画像)を間引く例
本実施の形態では、ムービー画像撮影や連写等の連続撮像時に、取込んだ画像をそのたびに圧縮処理して保存記録用メモリに書込み、コマ落とし撮像開始のトリガが発せられるとトリガの前に連続的に撮像された記録画像のうちから所定間隔で画像を間引き(=記録画像の消去)、保存記録用メモリに保存記録する。なお、消去された部分には新たな画像が書込まれる。また、各記録画像は画像管理ファイルまたは画像情報リストにより論理的に順序付けられる。
【0089】
[回路構成例]
本発明の撮像方法を適用し得るデジタルカメラの回路構成は、信号処理部13および制御部20の動作とDRAM14の構成(記憶領域のレイアウト)を除いて図10(実施の形態(1))の構成とほぼ同様である。以下、図10と異なる部分について述べる。
信号処理部13は、通常撮像モード時には信号変換部12からの出力を処理して、デジタルの輝度、色差マルチプレクス信号(Y,Cb,Crデータ)等の信号成分を得て、Y,Cb,Crデータ(以下、画像データ)をDRAM14に転送し、一時的に記憶する。また、通常撮像モード時あるいはムービー画像撮影や連写等の連続撮像時に画像を連続的に表示するために(表示速度を早める必要があるので)取込んだ画像データの画素を間引いて表示部40に送る。
また、DRAM14に記憶された画像をその都度JPEG圧縮処理して保存保存記録用メモリ(フラッシュメモリ50)に書込む。なお、通常撮像モードではシャッター操作がされるとその時点の画像データをJPEG圧縮処理してフラッシュメモリ50に記録すると同時に表示部40に送って静止画表示させる。
【0090】
信号処理部13は、また、再生時にフラッシュメモリ50に保存記録されている画像データに伸張処理を施して画像データを再生する。
【0091】
制御部20はCPU、RAM、プログラム格納用ROMおよびタイマー等を有したマイクロプロセッサ構成を有しており、CPUは、上述の各回路および図示しない電源切換えスイッチ等にバスラインを介して接続し、プログラム格納用ROMに格納されている制御プログラムによりデジタルカメラ100全体の制御を行なうと共に、操作部30からの状態信号に対応してプログラム格納用ROMに格納されている各モードに対応の処理プログラムを取り出して、デジタルカメラ100の各機能の実行制御、例えば、撮像や記録画像の再生機能の実行や、ムービー画像撮影や連写等の連続撮像中にコマ落とし撮像指示のトリガを得た場合のコマ落とし撮像の実行制御等や、再生時におけるコマ落とし撮像された連続画像の表示制御等を行なう。
【0092】
[コマ落とし撮像(2)]
(実施例2−1)
図2は連続撮像時のコマ落とし撮像機能を有するデジタルカメラ100の動作例を示すフローチャート、図4はコマ落とし機能選択画面の例を示す図、図5はコマ落とし撮像前/後のフラッシュメモリ50の連続撮像画像の記録状態を示す説明図である。
【0093】
本実施例は、連続撮像開始後にユーザの操作によって出されるトリガ(コマ落とし撮像指示)によって、トリガ時点から時間t以前に撮像した記録画像をフラッシュメモリ50から間引くと共に、トリガ時点から時間t’以上経過後に取込まれる画像を間引いてフラッシュメモリ50に保存記録する例である。
【0094】
ステップS0:(撮像モードの判定)
ユーザにより撮像モードが選択されると制御部20は撮像モードがムービー画像撮影モードや連写モードのような連続撮像処理か否かを判定し、連続撮像処理の場合にはS1に遷移し、そうでない場合には他の撮像モード処理に遷移する。
【0095】
ステップS1:(コマ落とし機能等の選択)
撮像モードがムービー画像撮影モードや連写モードのような連続撮像処理の場合には制御部20は表示画面に図4に示すような連続撮像時の機能選択メニュー(または、アイコン)を表示し、コマ落としの可否を選択する。また、コマ落としする場合には前後の時間間隔(トリガ前後のコマ落としなしの時間t:t’)やコマ落とし間隔の設定等を行なう。
【0096】
図4(a)の例では、コマ落とし指示から遡る時間tとコマ落とし指示から時間t’の範囲(こま落とししない時間=(コマ落とし外時間)をt:t’(0.4秒:0.3秒、0.4秒:0.4秒、0.3秒:=0.4、・・)として選択できるようにしているが、実施例では1コマ0.05秒で撮像しているので、時間t=0.4秒には8枚、時間t’=0.3秒には6枚撮像される。そこで、図4(a’)に示すように、早取り14枚(8:6)、16枚(8:8)、14枚(6:8)といったようにコマ落としされない部分の枚数(=結果として早撮りの枚数)を選択できるようにしてもよい。
【0097】
また、コマ落とし間隔Kは何コマあたり1コマを間引くかの指標であり、1/2は2枚に1枚、1/3は3枚に1枚、m/nはn枚毎にm枚間引くことを意味する。
【0098】
ステップS2:(露出制御および合焦制御)
ユーザが注目被写体を画面の中央にスルー表示するようにアングルを決めてシャッターボタン36を半押しすると、制御部20はオートフォーカス機構113および自動露出機構112に制御信号を送って露出の制御および合焦制御を行なう。この場合、シャッター36から指を離してもAEおよびAFの追従動作を継続させる。
【0099】
ステップS3:(連続撮像開始指示の有無判定)
制御部20は操作部30からの状態信号を調べ、ユーザがシャッターボタン36を全押しするまで待ち、シャッターボタン36の全押しがあると連続撮像指示があったものとしてS4に遷移する。
【0100】
ステップS4:(コマ落とし選択の有無判定)
制御部20は次に上記ステップS1でコマ落とし撮像が選択されていたか否かを調べ、コマ落とし撮像が選択されていた場合にはS5に遷移し、そうでない場合にはコマ落としなしの連続画像の記録処理(図示略)に遷移する。
【0101】
ステップS5:(画像取込およびスルー画像表示)
同時に、制御部20は信号処理部13を制御してDRAM14への被写体画像の取込(一時記憶)を所定時間間隔(実施例では0.05秒)で行なわせると共に表示部40にスルー画像データを送出して表示部40にスルー画像表示を行なわせる。
【0102】
ステップS6:(画像記録処理)
制御部20はDRAM14に一時記憶された画像データを取り出してJPEG圧縮してフラッシュメモリ50に保存記録する。
また、このとき同時に、画像情報登録リストに記録画像毎の撮像時間間隔(実施例では0.05秒)を登録する。
【0103】
ステップS7:(コマ落とし撮像トリガの有無判定)
制御部20は操作部30からの状態信号を調べてユーザがコマ落とし撮像指示ボタン37を押したか否かを判定する。
【0104】
コマ落とし撮像指示ボタン37が押された場合にはコマ落とし撮像指示(トリガ)があったものとしてS8に遷移し、コマ落とし撮像指示ボタン37が押されなかった場合にはS6に戻って連続撮像を繰り返す。
【0105】
ステップS8:(撮像済み画像の間引き)
上記ステップS7でユーザがコマ落とし指示を行なった場合には、制御部20はステップS1で設定されたコマ落としする場合の前後の時間間隔(コマ落とし外時間t,t’)のうち時間tを取り出して、コマ落とししないコマ数G’=t/T(Tは撮像時間間隔)を求める。次に、制御部20は今回の連続撮像によってフラッシュメモリ50に記録された記録画像の数(G)を調べコマ落とし対象数G−G’を求め、今回連続撮像された記録画像を先頭から順にG−G’個サーチしながら上記ステップS6でユーザが設定したコマ落とし間隔K毎に1つの記録画像を削除してコマを間引く。
【0106】
また、このとき同時に、画像情報登録リストから消去した画像の情報を削除する。また、削除しない画像の撮像時間間隔をT/(1−(1/K))秒ずつ伸張して間引き後の記録画像の撮像時間間隔を更新する。
【0107】
ステップS9:(撮像済み画像の間引き終了判定)
制御部20はコマ落とし対象のコマ数が上記ステップS8で求めたコマ落とし対象数G−G’になるまで上記ステップS8の間引き処理を行なう(図5(b)の例では、制御部20は今回の連続撮像によってフラッシュメモリ50に記録された記録画像の数(G=1.7/0.05=34)を調べてコマ落とし対象数G−G’=34−8=26を求め、今回連続撮像された記録画像を先頭から順に28個サーチしながら2コマに1コマずつ記録画像を間引く)。
【0108】
また、コマ落とし対象数G−G’になった場合には、ステップS1で設定されたコマ落としする場合の前後の時間間隔(コマ落とし外時間t,t’)のうち時間t’を取り出して、コマ落とししないコマ数G”=t’/T(実施例では、t’=0.3であるから、G”=0.3/0.05=6)を求めてからS10に遷移する。
【0109】
ステップS10:(トリガ後一定時間内の画像記録処理)
制御部20はDRAM14に取込まれた画像を取り出してJPEG圧縮してフラッシュメモリ50に保存記録する。また、このとき同時に、画像情報登録リストに記録画像毎の撮像時間間隔を登録すると共にこの間に記録した画像数(=コマ数)を調べてそれがG”を越えるまで画像の記録処理を繰り返す。また、撮像画像数(=記録画像数)がG”を越えるとS11に遷移する。
【0110】
ステップS11:(トリガより一定時間G”後の記録画像の間引き)
制御部20は、上記ステップS1でユーザが設定したコマ落とし間隔K毎に1回はなんら処理を行なわず次のタイミングの画像をDRAM14に取込んでS12に遷移する(この動作によりコマ落とし間隔K毎に1つの取込画像が間引かれる)。
【0111】
ステップS12:(間引き後の画像記録処理)
制御部20はDRAM14に取込まれた画像を取り出してJPEG圧縮してフラッシュメモリ50に保存記録する。また、このとき同時に、画像情報登録リストに記録画像毎の撮像時間間隔を登録する。
【0112】
ステップS13:(連続撮像終了判定)
制御部20は連続撮像が終了したか否かを判定し、終了していない場合にはS11に戻る。また、終了判定はシャッターボタン36の全押しの有無或いは撮像終了ボタンの押し下げ等、ユーザによる撮像終了操作の有無によって判定する
なお、上記フローチャートのステップS6とステップS12の画像記録処理はフローチャート記載上は別々の動作のようにみえるが、実際には連続的に行なわれ、中断することなくステップS6からステップS10に移行する。
【0113】
(主要動作の具体例による説明)
上記ステップS5〜S13を図5の例で説明すると、ゴルフのスイングを0.05秒/1コマで連続撮像すると、コマ落とししない場合には、(a)に示すようにアドレスからフィニッシュまで53コマの画像が連続撮像されるが、ユーザがインパクトの瞬間(この例では連続撮像開始後1.7秒後)にコマ落とし撮像指示ボタン37を押すと、制御部20はコマ落とししないコマ数G’=0.4/0.05=8を求める。
【0114】
(a)ではインパクトまでに34コマ記録された画像が(b)の例ではインパクト前0.4秒前までに取込まれた26枚の画像のうち13枚が間引きされ、13+8=21コマとなる。また、間引き後の記録画像の撮像時間間隔=0.05+0.05/(1/(1/2)−1)=0.05+0.05/(2−1)=0.05+0.05=0.1となり、間引き後に残った記録画像の撮像時間間隔として画像情報登録リストの撮影時間間隔を0.1秒として更新する
また、インパクト前0.4秒からコマ落とし指示後0.3秒の計0.7秒間に0.05秒間隔で15コマの画像がフラッシュメモリ50に保存記憶される。この場合は、記録画像の撮像時間間隔として画像情報登録リストの撮影時間間隔を0.05で更新する。
【0115】
更に、インパクト後0.3秒経過後から再び間引きが開始され、0.6秒間に0.1秒間隔で6コマの画像が保存記録される。この場合は、間引き後に残った記録画像の撮像時間間隔として画像情報登録リストの撮影時間間隔を0.1秒として更新する
従って、コマ落としなしの場合には2.6秒間に53枚記録された連続画像(図5(a))が13枚+15枚+6枚=34枚となり(図5(b))、フラッ
シュメモリ50に記憶される画像数が絞られ、その分、記憶効率が向上する(図5(b)の例では約=1.6倍向上している))。なお、図5で白丸印はフラッシュメモリに記憶されている記録画像を示す。
【0116】
なお、上記ステップS8、S9でステップS1で設定されたコマ落としする場合の前後の時間間隔(コマ落とし外時間t,t’)のうち時間tを取り出して、コマ落とししないコマ数G’=t/T、G”=t’/T(Tは撮像時間間隔)を求めたが、ステップS1で図4(a’)のように早撮り枚数を表示した選択画面を用いる場合には、指定されたコマ数(G’:G”)をそのまま用いることができる。
【0117】
上記動作により、ゴルフのスイングやテニスのショットのように被写体の動作速度が部分的に著しく異なるような重要(必要)部分の画像を連続撮像する場合に、最も早い動作部分では撮像時間間隔を短くして撮像コマ数を多くし、遅い部分(あまり重要(必要)でない部分)では撮像時間間隔を長くして撮像コマ数を少なくできるので、保存記録用メモリの記憶効率向上ともに、被写体動作中関心のある部分について詳細な連続画像を撮ることができる。
【0118】
(変形例):トリガ前後の画像の間引き
上記実施例では、コマ落とし指示(トリガ)の前後t,t’以外の記録画像をフラッシュメモリ50から間引くようにしたが、上記ステップS8での間引き処理の対象をトリガ時点から時間t遡った時点からトリガの間に撮像(記録)されたj枚の画像とし、上記ステップS10でG’=jとし、上記ステップS11での間引き処理の対象をトリガ時点からt’の間に取込まれる画像とすることにより、図5(c)に示すようにコマ落とし指示(トリガ)の前後t,t’の記録画像をフラッシュメモリ50から間引くようにすることもできる。
【0119】
(実施例2−2)
図3は、連続撮像時のコマ落とし撮像機能を有するデジタルカメラ100の動作例を示すフローチャートである。
【0120】
本実施例は、連続撮像開始後に所定の時間間隔で撮像された記録画像をフラッシュメモリ50から間引きし、早撮りトリガが発せられると取込んだ画像を間引きなしでフラッシュメモリ50に記録し、早撮りトリガが解除されるとその後取込まれる画像を間引きしながらフラッシュメモリ50に記録する。また、早撮りトリガ解除後に何度も早撮りトリガとその解除を繰り返すこともできる(すなわち、一連続撮像で何回も早撮りを行なうこともできる)。
【0121】
なお、本実施例では早撮り開始指示(トリガ)を早撮り指示ボタン37の押し下げ時点とし、早撮り終了(早撮りトリガ解除)を早撮り指示ボタン37の解放時点(すなわち、早撮り指示ボタン37を押している間の画像は間引かれない)としているが、早撮り指示ボタン37を1度押すと早撮り開始、早撮り指示ボタン37をもう1度押すと早撮り解除とするようにしてもよい。また、早撮り指示ボタン37を設けない場合にはシャッターボタン36の全押し回数で早撮り開始か早撮り解除かを意味つけるようにしてもよい。
【0122】
ステップT0:(撮像モードの判定)
ユーザにより撮像モードが選択されると制御部20は撮像モードがムービー画像撮影モードや連写モードのような連続撮像処理か否かを判定し、連続撮像処理の場合にはT1に遷移し、そうでない場合には他の撮像モード処理に遷移する。
【0123】
ステップT1:(コマ落とし機能等の選択)
撮像モードがムービー画像撮影モードや連写モードのような連続撮像処理の場合には制御部20は表示画面に図4(b)に示すような連続撮像時の機能選択メニュー(または、アイコン)を表示し、コマ落としの可否を選択する。また、コマ落としする場合にはコマ落とし間隔の設定等を行なう。
【0124】
ステップT2:(露出制御および合焦制御)
ユーザが注目被写体を画面の中央にスルー表示するようにアングルを決めてシャッターボタン36を半押しすると、制御部20はオートフォーカス機構113および自動露出機構112に制御信号を送って露出の制御および合焦制御を行なう。この場合、シャッター36から指を離してもAEおよびAFの追従動作を継続させる。
【0125】
ステップT3:(コマ落とし選択の有無判定)
制御部20は次に上記ステップT1でコマ落とし撮像が選択されていたか否かを調べ、コマ落とし撮像が選択されていた場合にはT4に遷移し、そうでない場合にはコマ落としなしの連続画像の記録処理(図示略)に遷移する。
【0126】
ステップT4:(間引き連続撮像開始指示の有無判定)
制御部20は操作部30からの状態信号を調べ、ユーザがシャッターボタン36を全押しした場合には間引き連続撮像指示があったものとしてT5に遷移し、早撮り指示ボタン37を押した場合には早撮り指示があったものとしてT8に移行する。
【0127】
ステップT5:(画像取込およびスルー画像表示)
制御部20は信号処理部13を制御してDRAM14への被写体画像の取込(一時記憶)を所定時間間隔(実施例では0.05秒)で行なわせると共に表示部40に画像データを送出して表示部40にスルー画像表示を行なわせる。
【0128】
ステップT6:(取込画像の間引き)
制御部20は、上記ステップT1でユーザが設定したコマ落とし間隔K毎に1回はなんら処理を行なわず次のタイミングの画像をDRAM14に取込んでT8に遷移する(例えば、K=1/2の場合には1つおきに取込画像が間引かれる)。
【0129】
ステップT7:(間引き後の画像記録)
制御部20はDRAM14に取込まれた画像を取り出してJPEG圧縮してフラッシュメモリ50に保存記録する。また、このとき同時に、画像情報登録リストに記録画像の撮像時間間隔(T/(1−(1/K))+T:実施例では0.5/(1/2)+1)秒+0.5秒=0.1秒)を登録する。
【0130】
ステップT8:(画像取込およびスルー画像表示)
制御部20は信号処理部13を制御してDRAM14への被写体画像の取込(一時記憶)を所定時間間隔(実施例では0.05秒)で行なわせると共に表示部40にスルー画像データを送出して表示部40にスルー画像表示を行なわせる。
【0131】
ステップT9:(早撮り画像記録)
制御部20は、DRAM14に取込まれた画像を取り出してJPEG圧縮してフラッシュメモリ50に保存記録する。また、このとき同時に、画像情報登録リストに記録画像毎の撮像時間間隔(実施例では0.05秒)を登録する。
【0132】
ステップT10:(連続撮像終了判定)
制御部20は連続撮像が終了したか否かを判定し、終了していない場合にはT11に遷移する。また、終了判定はユーザによる撮像終了操作(シャッターボタン36の全押しの有無或いは撮像終了ボタンの押し下げ等)の有無によって判定する。
【0133】
ステップT11:(間引き/早撮りの判定)
制御部20は操作部30からの状態信号をしらべ、ユーザが早撮り指示ボタン37を押し下げるか押し下げを続行している間はT8に戻って、早撮り処理(取込画像を間引くことなく保存記録)を行なう。早撮り指示ボタンが押されていない場合(ユーザが早撮り指示ボタン37の押し下げを解除する(ボタンを押していた指をボタンから離す)か、間引き処理中の場合)にはT5に戻って間引き処理を開始または続行する。
【0134】
(主要動作の具体例による説明)
上記ステップT4〜T11を図5の例を用いて説明すると、ゴルフのスイングを0.05秒/1コマで連続撮像すると、コマ落とししない場合には、(a)に示すようにアドレスからフィニッシュまで53コマの画像が0.05秒間隔で連続撮像されるが、コマ落としする場合には(d)に示すようにユーザがシャッター36を全押してから早撮り指示ボタン37を押すまでの1.3秒間に取込まれる26枚の画像を1枚(1コマ)おきに間引いて13枚の画像を0.1秒間隔で記録する(すなわち、13枚がコマ落としされている)。
【0135】
また、早撮り指示ボタン37の押し下げ後はコマ落としなしで(押し下げが解除されるまで)0.7秒の間0.05秒間隔で15枚の画像を保存記録する。
【0136】
また、早撮り解除後から連続撮像終了までの0.6秒間に取込まれる12枚の画像を1枚(1コマ)おきに間引いて6枚の画像を0.1秒間隔で記録する(すなわち、6枚がコマ落としされている)。
【0137】
従って、コマ落としなしの場合には2.6秒間に53枚記録された連続画像(図5(a))が13枚+15枚+6枚=34枚となり(図5(d))、フラッシュメモリ50に記憶される画像数が絞られ、その分、記憶効率が向上する((図5(d)の例では約=1.6倍向上している)。
【0138】
上記動作により、ゴルフのスイングやテニスのショットのように被写体の動作速度が部分的に著しく異なるような画像を連続撮像する場合に、最も早い動作部分では撮像時間間隔を短くして撮像コマ数を多くし、遅い部分では撮像時間間隔を長くして撮像コマ数を少なくでき、保存記録用メモリの記憶が効率向上する。また、早撮りトリガを何度でも発することができるので、被写体動作中関心のある部分について詳細な連続画像を何回も撮ることができる(例えば、テニスのサービスショットの繰り返し動作を撮影するとき、一連続撮影でインパクトの前後部分を何度も早撮りすることができる。
【0139】
また、「間引き→早撮り→間引き」のサイクル(間引き指示先行)の他に、「早撮り→間引き→早撮り」のサイクル(早撮り指示先行)ができる。また、「間引き」のみ、「早撮り」のみの連続撮像もできる。
【0140】
なお、上記フローチャートではシャッターボタン36の全押しを間引き開始のトリガ、ボタン37の押し下げを早撮り開始(間引き終了=間引きなし撮像開始)のトリガ、ボタン37の押し下げ解除を間引き開始のトリガとしたが、ボタン37の全押しを間引き開始のトリガ、シャッターボタン36の押し下げを早撮り開始(間引き終了=間引きなし撮像開始)のトリガ、シャッターボタン36の押し下げ解除を間引き開始のトリガとしてもよい。
【0141】
また、本実施例では間引き開始のトリガが発せられると取込まれた画像を間引いて保存記録し、早撮り開始のトリガで間引かずに保存記録し、早撮り終了のトリガ(早撮り解除)で間引かずに保存記録してが、スロー撮像トリガで時間撮像間隔を伸張し、クイック撮像トリガで撮像時間間隔を短縮するように信号処理部13を制御するようにしてもよい。このようにすることにより、被写体動作が遅い場合には時間撮像間隔を伸張して画像を取込むこととなるのでコマ落としの場合と同様に撮像コマ数を少なくでき、被写体動作が遅い場合には撮像時間間隔を短縮して撮像コマ数を多くして撮像できる。
【0142】
[コマ落とし連続撮像画像の表示]
(実施例2−3)
図6はコマ落とし撮像画像された連続画像の表示方法の一実施例を示すフローチャートであり、撮像された連続画像のコマ送り表示方法(a:実時間(撮像時の撮像時間間隔)でのコマ送り表示、一定時間間隔でのコマ送り表示、連続画像のうち早撮りされたコマの表示時間変更)を選択可能とした例である。また、図7は表示方法の選択画面の一例を示す図である。
【0143】
ステップU0:(再生モードの判定)
ユーザにより再生モードが選択されると制御部20は再生モードが連続撮像された画像の再生処理か否かを判定し、連続撮像された記録画像の再生処理の場合にはU1に遷移し、そうでない場合には他の撮像モード処理に遷移する。
【0144】
ステップU1:(表示方法の選択)
再生モードが連続撮影された記録画像の再生処理の場合には制御部20は表示画面に図7に示すような連続画像表示方法の選択メニューと表示時間(または、アイコン)およびメッセージを表示し、表示方法および設定時間の選択を促す。
【0145】
ステップU2:(表示時間等の選択)
上記ステップU1で連続画像の実時間表示が選択された場合には制御部20は画像情報登録リストに記録された撮像時間間隔(実時間)を取り出し、表示時間カウンタAにその実時間をセットしてU3に遷移する。
また、連続画像の一定時間表示が選択された場合には制御部20は表示時間カウンタAに所定表示時間(図7の例で0.1を選択すると、0.1秒)をセットしてU3に遷移する。
【0146】
また、連続画像のうち早取りコマの一定間表示が選択された場合には制御部20は画像情報登録リストに記録された撮像時間間隔(実時間)を取り出し、その撮影時間間隔を調べてそれが早取り時間間隔(例えば、0.05秒)の場合には所定時間(図7の例で0.2を選択すると、0.2秒)を表示時間カウンタBにセットしてU3に遷移する。また、その撮影時間間隔を調べてそれが早取り時間間隔でない場合にはその時間を表示時間カウンタAにセットしてU3に遷移する。なお、表示カウンタBは表示方法が実時間表示または一定時間表示の場合には0にセットされている。
【0147】
ステップU3:(画像再生処理)
制御部20はフラッシュメモリ50から連続撮像された記録画像を1コマずつ取り出してDRAM14に一時記憶し、信号処理部13に圧縮画像データの伸張処理を行なわせると共に表示部40に伸張された画像データを送る。
【0148】
ステップU4:
次に、表示部40に送った再生画像を表示カウンタAまたはBにセットされた表示時間が経過するまでU4に戻って表示させ、所定表示時間を経過(カウンタ値=0)するとU5に遷移する。
【0149】
ステップU5:(連続画像再生続行可否判定)
制御部20は連続画像の再生処理を終了させるか否かを調べ、連続画像が終了したかまたはその連続画像の再生終了(或いは再生中止)指示がある場合には連続画像の再生を終了し、そうでない場合には連続画像の再生を続行するものとしてU2に戻る。
【0150】
上記構成により、被写体の動作の種類に応じて連続撮像された画像の表示時間間隔を所望により変えて表示できる。また、連続画像に通常とは異なった表示効果を与えることもできる。また、撮像コマ数の多い部分(早取り部分)をスロー表示できるので動作を詳細に分析することも出来る。
【0151】
なお、本実施例では撮像された連続画像のコマ送り表示方法を選択可能としたが上記ステップU2を省略して、表示方法を上記3つのうちの一つに固定するようにしてもよい。
【0152】
また、間引き撮影された画像部分の表示時間を変更可能にするようにしてもよい。
【0153】
なお、上記実施形態ではコマ落としする部分(或いはコマ落とししない部分=早取りの部分)の撮像時間間隔を一定としたが徐々に間隔を狭めたり、徐々に間隔を広めるようにしてもよい
また、上記実施形態でコマ落とし機能選択(図2のステップS1、図3のステップT1)を行なう場合に、被写体の動作パターン或いは種類(ゴルフ、テニスのサービス、水泳、スキー(ジャンプ)、踊りの振り付け、・・・)を選択するようにしてもよい(各動作パターン或いは種類毎に、時間や間引き間隔等を標準設定することができる)。
【0154】
<実施の形態(3)> DRAMに一時記憶した連続撮像画像を間引く例
本実施の形態では、ムービー画像撮影や連写等の連続撮像時に、取込んだ画像を作業用メモリ(DRAM14)に一時記憶し、コマ落とし撮像開始のトリガが発せられるとトリガの前に取込まれた画像を所定間隔で間引き、撮像終了指示或いはDRAM14への記憶限度枚数に到達すると圧縮処理して保存記録用メモリに保存記録する。
【0155】
[回路構成例]
本発明の撮像方法を適用し得るデジタルカメラの回路構成は、信号処理部13および制御部20の動作とDRAM14の構成(記憶領域のレイアウト)を除いて図10(実施の形態(1))の構成とほぼ同様である。以下、図10と異なる部分について述べる。
信号処理部13は、通常撮像モード時には信号変換部12からの出力を処理して、デジタルの輝度、色差マルチプレクス信号(Y,Cb,Crデータ)等の信号成分を得て、Y,Cb,Crデータ(以下、画像データ)をDRAM14に転送し、一時的に記憶する。また、通常撮像モード時あるいは後述する高速連続撮像モードの撮像待機時に画像を連続的に表示するために(表示速度を早める必要があるので)取込んだ画像データの画素を間引いて表示部40に送る。
また、取込まれた被写体画像をDRAM14に圧縮処理して所定時間分(所定枚数分)記憶する。なお、エンドレスに記憶(循環記憶)するようにしてもよい。
【0156】
また、シャッター36が全押しされる(2段シャッター構造の場合にシャッターをさらに1段押した状態をいう)と全押しされた時点の画像を取込むと共にその時点でDRAM14に格納されている所定枚数分の画像データと全押しされた時点の画像をJPEG圧縮処理してフラッシュメモリ50に記録する。なお、通常撮像モードではシャッター操作がされるとその時点の画像データをJPEG圧縮処理してフラッシュメモリ50に記録すると同時に表示部40に送って静止画表示させる。
【0157】
信号処理部13は、また、再生時に保存記録用メモリ(フラッシュメモリ)50に保存記録されていた画像データに伸張処理を施して画像データを再生する。
【0158】
DRAM14は作業用メモリとして、ムービー画像撮影や連写等の連続画像の撮像時には連続画像記憶用バッファとして所定画像数分の画像バッファ領域Gi(i=1〜n)が確保される。
【0159】
制御部20はCPU、RAM、プログラム格納用ROMおよびタイマー等を有したマイクロプロセッサ構成を有しており、CPUは、上述の各回路および図示しない電源切換えスイッチ等にバスラインを介して接続し、プログラム格納用ROMに格納されている制御プログラムによりデジタルカメラ100全体の制御を行なうと共に、操作部30からの状態信号に対応してプログラム格納用ROMに格納されている各モードに対応の処理プログラムを取り出して、デジタルカメラ100の各機能の実行制御、例えば、撮像や記録画像の再生機能の実行やムービー画像撮影や連写等の連続撮像時にコマ落とし撮像指示のトリガを得た場合のDRAM14内での画像シフト(或いは、画像記憶位置の管理)やコマ落とし撮像の実行制御等や、コマ落とし撮像された連続画像の表示制御等を行なう。
例えば、撮像や記録画像の再生機能の実行や連続撮像時でのコマ落とし撮像の実行等を行なう。
【0160】
[コマ落とし撮像(3)]
(実施例3−1)
図8は連続撮像時のコマ落とし撮像機能を有するデジタルカメラ100の動作例を示すフローチャートである。また、選択画面として説明上、図4のコマ落とし機能選択画面を用いる。更に、コマ落とし撮像前/後の連続撮像画像の説明図として図5を用いる。
【0161】
本実施例は、連続撮像開始後にユーザの操作によって出されるコマ落とし開始トリガ(コマ落とし撮像指示)から時間t以前に取込んだ画像をDRAM14から間引くと共に、コマ落とし開始トリガから一定時間t’経過後に取込まれる画像を間引いてDRAM14に一時記録し、撮像終了後にフラッシュメモリ50に保存記録する例である。
【0162】
ステップV0:(撮像モードの判定)
ユーザにより撮像モードが選択されると制御部20は撮像モードがムービー画像撮影モードや連写モードのような連続撮像処理か否かを判定し、連続撮像処理の場合にはV1に遷移し、そうでない場合には他の撮像モード処理に遷移する。
【0163】
ステップV1:(コマ落とし機能等の選択)
撮像モードがムービー画像撮影モードや連写モードのような連続撮像処理の場合には制御部20は表示画面に図4に示すような連続撮像時の機能選択メニュー(または、アイコン)を表示し、コマ落としの可否を選択する。また、コマ落としする場合には前後の時間間隔(トリガ前後のコマ落としなしの時間t:t’)やコマ落とし間隔の設定等を行なう。
【0164】
ステップV2:(露出制御および合焦制御)
ユーザが注目被写体を画面の中央にスルー表示するようにアングルを決めてシャッターボタン36を半押しすると、制御部20はオートフォーカス機構113および自動露出機構112に制御信号を送って露出の制御および合焦制御を行なう。この場合、シャッター36から指を離してもAEおよびAFの追従動作を継続させる。
【0165】
ステップV3:(連続撮像開始指示の有無判定)
制御部20は操作部30からの状態信号を調べ、ユーザがシャッターボタン36を全押しするまで待ち、シャッターボタン36の全押しがあると連続撮像指示があったものとしてV4に遷移する。
【0166】
ステップV4:(コマ落とし選択の有無判定)
制御部20は次に上記ステップV1でコマ落とし撮像が選択されていたか否かを調べ、コマ落とし撮像が選択されていた場合にはV5に遷移し、そうでない場合にはコマ落としなしの連続画像の記録処理(図示略)に遷移する。
【0167】
ステップV5:(画像取込開始およびスルー画像表示)
制御部20は信号処理部13を制御してDRAM14への被写体画像の取込(一時記憶)を所定時間間隔(実施例では0.05秒)で順次行なわせると共に表示部40に画像データを送出して表示部40にスルー画像表示を開始させる。
【0168】
ステップV6:(コマ落とし撮像トリガの有無判定)
制御部20は操作部30からの状態信号を調べてユーザがコマ落とし撮像指示ボタン37を押したか否かを判定する。
【0169】
コマ落とし撮像指示ボタン37が押された場合にはコマ落とし撮像指示(トリガ)があったものとしてV7に遷移する。
【0170】
ステップV7:(取込済み画像の間引き)
上記ステップV6でユーザがコマ落とし指示を行なった場合には、制御部20はステップV1で設定されたコマ落としする場合の前後の時間間隔(コマ落とし外時間t,t’)のうち時間tを取り出して、コマ落とししないコマ数G’=t/T(Tは撮像時間間隔)を求める。次に、制御部20は今回の連続撮像によってDRAM14に取込まれた(一時記憶された)画像の数(G)を調べてコマ落とし対象数G−G’を求め、今回連続的にDRAM14に取込まれた画像(取込画像)を先頭から順にG−G’個サーチしながら上記ステップV5でユーザが設定したコマ落とし間隔K毎に1つの記録画像を削除してコマを間引く。また、間引き終了後に間引いた部分の画像記憶領域に後の画像(後続の間引かれなかった画像)をシフトさせて画像を連続的に記憶させるようにする。
【0171】
また、このとき同時に、間引き後の画像の撮像時間間隔をT/(1−(1/K))秒ずつ伸張して間引き後の撮像時間間隔と第1の間引き部分(図5(b)の最初の間引き部分参照)の連続画像の開始番号および終了番号をDRAM14の他の領域に一時記憶する(図5(b)の例では、制御部20は今回の連続撮像によってDRAM14に取り込まれた画像の数(G=1.7/0.05=34)を調べてコマ落とし対象数G−G’=34−8=26を求め、今回連続的に取込まれた画像を先頭から順に26個サーチしながら2コマに1コマずつ取込画像を間引く)。
【0172】
ステップV8:(取込画像の間引き終了判定)
制御部20はコマ落とし対象としたコマ数が上記ステップV7で求めたコマ落とし対象数G−G’になったか否かを調べ、コマ落とし対象数G−G’になっていない場合にはステップV8に戻って間引き処理を行なう。
【0173】
また、コマ落とし対象数G−G’になった場合には、ステップV1で設定されたコマ落としする場合の前後の時間間隔(コマ落とし外時間t,t’)のうち時間t’を取り出して、コマ落とししないコマ数G”=t’/T(実施例では、t’=0.3であるから、G”=0.3/0.05=6)を求めてからV9に遷移する。
【0174】
ステップV9:(一定時間内の画像の取込)
次に、制御部20は、取込まれた画像をDRAM14に一時記憶する。また、この間に記憶した画像数(=コマ数)を調べてそれがG”を越えるまで画像の記録処理を繰り返し、DRAM14に記憶した画像数がG”を越えると、撮像時間間隔とコマ落とししない部分(図5(b)のインパクト前後の部分参照)の連続画像の開始番号および終了番号をDRAM14の他の領域に一時記憶する。
【0175】
ステップV10:(一定時間経過後の画像の取込)
一定時間G”を経過すると制御部20は取込まれる画像をステップV1で設定したコマ落とし間隔K毎に1回DRAM14に記憶しないようにしてコマを間引く(間引かれない画像は順次DRAM14に記憶される)。
【0176】
ステップV11:(連続撮像終了判定)
制御部20は連続撮像が終了したか否かを判定し、終了していない場合にはV10に戻って取込まれる画像の間引き等を行なう。また、終了している場合には画像の撮像時間間隔をT/(1−(1/K))秒ずつ伸張して間引き後の撮像時間間隔(図5の例では1.0秒)と第2の間引き部分(図5(b)のインパクト後0.3秒経過後の間引き部分参照)の連続画像の開始番号および終了番号をDRAM14の他の領域に一時記憶してV12に遷移する。
【0177】
ステップV12:(画像記録処理)
制御部20は信号処理部13を制御してDRAM14に記憶されている画像を順次取り出してJPEG圧縮し、フラッシュメモリ50に保存記録する。この場合、DRAM14に保存した第1の間引き部分に対応する各画像について画像情報登録リストに間引き後の撮像時間間隔を登録し、間引なしの部分に対応する各画像について画像情報登録リストに撮像時間間隔を登録し、第2の間引き部分に対応する各画像について画像情報登録リストに間引き後の撮像時間間隔を登録する。
なお、実際には上記フローチャートのステップV9の画像取込はステップV9でコマ落とし指示があったと同時に開始される。
【0178】
(主要動作の具体例による説明)
上記ステップV6〜V12を図5の例を用いて説明すると、ゴルフのスイングを0.05秒/1コマで連続撮像すると、コマ落とししない場合には、(a)に示すようにアドレスからフィニッシュまで53コマの画像が連続撮像されるが、ユーザがインパクトの瞬間(この例では連続撮像開始後1.7秒後)にコマ落とし撮像指示ボタン37を押すと、制御部20はコマ落とししないコマ数G’=0.4/0.05=8を求める。図5で白丸印はDRAM14に記憶されている画像を示す。
【0179】
(a)ではインパクトまでに34コマ取込まれた画像が(b)の例ではインパクト前0.4秒前までに取込まれた26枚の画像のうち13枚が間引きされ、13+8=21コマとなる。また、間引き後の記憶画像の撮像時間間隔=0.05+0.05/(1/(1/2)−1)=0.05+0.05/(2−1)=0.05+0.05=0.1となり、間引き後に残った記憶画像の撮像時間間隔として0.1秒がDRAM14に一時記憶される。
【0180】
また、インパクト前0.4秒からコマ落とし指示後0.3秒の計0.7秒間に0.05秒間隔で15コマの画像が取込まれる。この場合は、記憶画像の撮像時間間隔として0.05秒がDRAM14に一時記憶される。
【0181】
更に、インパクト後0.3秒経過後から再び間引きが開始され、0.6秒間に0.1秒間隔で6コマの画像が取込まれる。この場合は、記憶画像の撮像時間間隔として0.1秒がDRAM14に一時記憶される。
【0182】
従って、コマ落としなしの場合には2.6秒間に53枚記録された連続画像(図5(a))が13枚+15枚+6枚=34枚となり(図5(b))、フラッシュメモリ50に記憶される画像数が絞られ、その分、記憶効率が向上する((図5(b)の例では約=1.6倍向上している))。
【0183】
なお、上記ステップV7、V10でステップV1で設定されたコマ落としする場合の前後の時間間隔(コマ落とし外時間t,t’)のうち時間tを取り出して、コマ落とししないコマ数G’=t/T、G”=t’/T(Tは撮像時間間隔)を求めたが、ステップV1で図5(a’)のように早撮り枚数を表示した選択画面を用いる場合には、指定されたコマ数(G’:G”)をそのまま用いることができる。
【0184】
また、上記ステップV7では間引き終了後に間引いた部分の画像記憶領域に後の画像(後続の間引かれなかった画像)をシフトさせて画像を連続的に記憶させるようにしたが、間引きの度に間引いた部分の画像記憶領域に後の画像(後続の間引かれなかった画像)をシフトさせて画像を連続的に記憶させるようにしてもよい。
【0185】
なお、上記ステップV7,V8(およびV10,V11)のような処理を行なわずにステップV12の画像記録処理時に、単に、DRAM14に記憶されている連続画像を設定間隔毎に読み出し、JPEG圧縮してフラッシュメモリ50に保存記録するようにしてもよい。すなわち、DRAM14には連続画像を所定の時間間隔で書込み、フラッシュメモリ50への転送時に間引き処理するようにしてもよい。
【0186】
上記動作により、ゴルフのスイングやテニスのショットのように被写体の動作速度が部分的に著しく異なるような画像を連続撮像する場合に、最も早い動作部分では撮像時間間隔を短くして撮像コマ数を多くし、遅い部分では撮像時間間隔を長くして撮像コマ数を少なくできるので、保存記録用メモリの記憶効率向上ともに、被写体動作中関心のある部分について詳細な連続画像を撮ることができる。
【0187】
また、上記フローチャートでは連続撮像終了まで撮像した画像を一旦DRAM14に記憶しておき、連続撮像終了後にフラッシュメモリ50に保存記録するようにしたが、上記ステップV8とV9の後に画像記録処理のステップを設け、間引き終了時および間引かない期間終了時にそれぞれDRAM14から画像を取り出して、フラッシュメモリ50に保存記録するようにしてもよい(保存記録された画像はDRAM14から消去し、取込んだ画像を再び画像記憶領域の先頭から記憶するようにする)。また、この場合、ステップV12の画像記録処理ではトリガから一定時間経過後に間引きされた画像の記録処理を行なうようにする。このようにすると、更にDRAM14の容量効率が向上し、さらに多くの連続画像の撮像が可能になる。
【0188】
(変形例):トリガ前後の画像の間引き
上記実施例では、コマ落とし指示(トリガ)の前後t,t’以外の記録画像をDRAM14から間引くようにしたが、上記ステップV8での間引き処理の対象をトリガ時点から時間t遡った時点からトリガの間に撮像(記録)されたj枚の画像とし、上記ステップV10でG’=jとし、上記ステップV11での間引き処理の対象をトリガ時点からt’の間に取込まれる画像とすることにより、図5(c)に示すようにコマ落とし指示(トリガ)の前後t,t’の記録画像をDRAM14から間引くようにすることもできる。
【0189】
(実施例3ー2)
図9は連続撮像時のコマ落とし撮像機能を有するデジタルカメラ100の動作例を示すフローチャートである。
【0190】
本実施例は、連続撮像開始後に所定の時間間隔で取込まれDRAM14に一時記憶された画像を間引きし、早撮りトリガが発せられると取込んだ画像を間引きなしでDRAM14に一時記憶し、早撮りトリガが解除されるとその後取込まれる画像を間引きしながらDRAM14に一時記憶する。また、早撮りトリガ解除後に何度も早撮りトリガとその解除を繰り返すこともできる(すなわち、一連続撮像で何回も早撮りを行なうこともできる)。
【0191】
ステップW0:(撮像モードの判定)
ユーザにより撮像モードが選択されると制御部20は撮像モードがムービー画像撮影モードや連写モードのような連続撮像処理か否かを判定し、連続撮像処理の場合にはW1に遷移し、そうでない場合には他の撮像モード処理に遷移する。
【0192】
ステップW1:(コマ落とし機能等の選択)
撮像モードがムービー画像撮影モードや連写モードのような連続撮像処理の場合には制御部20は表示画面に図4(b)に示すような連続撮像時の機能選択メニュー(または、アイコン)を表示し、コマ落としの可否を選択する。また、コマ落としする場合にはコマ落とし間隔の設定等を行なう。
【0193】
ステップW2:(露出制御および合焦制御)
ユーザが注目被写体を画面の中央にスルー表示するようにアングルを決めてシャッターボタン36を半押しすると、制御部20はオートフォーカス機構113および自動露出機構112に制御信号を送って露出の制御および合焦制御を行なう。この場合、シャッター36から指を離してもAEおよびAFの追従動作を継続させる。
【0194】
ステップW3:(コマ落とし選択の有無判定)
制御部20は、次に、上記ステップW1でコマ落とし撮像が選択されていたか否かを調べ、コマ落とし撮像が選択されていた場合にはW4に遷移し、そうでない場合にはコマ落としなしの連続画像の記録処理(図示略)に遷移する。
【0195】
ステップW4:(間引き/早取り撮像指示の判定)
制御部20は操作部30からの状態信号を調べ、ユーザがシャッターボタン36を全押しした場合には間引き連続撮像指示があったものとして、W5に遷移し、早撮り指示ボタン37を押した場合には早撮り指示があったものとしてW7に遷移する。
【0196】
ステップW5:(間引後の撮像時間間隔の算出/保持等)
連続画像の早撮り終了画像番号を早撮り開始番号に続けて一時記憶すると共に、間引きする画像の撮像時間間隔をT/(1ー(1/K))秒ずつ伸張して間引き撮像時間間隔と間引き開始画像番号をDRAM14の他の領域に一時記憶する(最初の1巡目は連続画像の早撮り終了画像番号は0にする)。
【0197】
ステップW6:(取込画像の間引きおよびスルー画像表示)
制御部20は信号処理部13を制御してDRAM14への被写体画像の取込(一時記憶)を所定時間間隔(実施例では0.05秒)で行なわせる。また、上記ステップW1でユーザが設定したコマ落とし間隔K毎に1回はなんら処理を行なわず次のタイミングの画像をDRAM14に取込む(K=1/2の場合には1つおきに取込画像が間引かれる)。また、同時に表示部40にDRAM14に取込んだ画像データを送出してスルー画像表示を行なわせる。
【0198】
ステップW7:(早撮りトリガの有無判定)
制御部20は操作部30からの状態信号を調べ、ユーザが早撮り指示ボタン37を押し下げた場合にはW10に遷移する。
【0199】
ステップW8:(連続撮像終了判定)
制御部20は連続撮像が終了したか否かを判定し、終了していない場合にはW5に戻って間引き処理を続行する。
【0200】
ステップW9:(画像の記録)
上記ステップW8またはステップW13で連続撮像が終了した場合には制御部20はDRAM14に取込まれた画像を順次取り出してJPEG圧縮してフラッシュメモリ50に保存記録する。
【0201】
また、DRAM14に一時記憶されている間引き開始画像番号と間引き終了画像番号および早撮り開始画像番号と早撮り終了画像番号を取り出して、間引き開始画像番号と間引き終了画像番号の間の画像(間引き画像)については上記ステップW5でDRAM14に記録した間引き撮像時間間隔を取り出して画像情報登録リストに登録する。また、早取り開始画像番号と早取り終了画像番号の間の画像(早取り画像)については上記ステップW7でDRAM14に記憶した早取り撮像時間間隔を取り出して画像情報登録リストに登録する。DRAM14に取込まれた画像全ての保存記録が終了すると撮像処理を終了する。
【0202】
ステップW10:(早撮り撮像時間間隔等の保持)
連続画像の間引き終了画像番号を早撮り開始番号に続けて一時記憶すると共に、早撮り画像の撮像時間間隔(実施例では0.05秒)と早撮り開始画像番号をDRAM14の他の領域に一時記憶する(最初の1巡目は連続画像の間引き終了画像番号は0にする)。
【0203】
ステップW11:(早撮り画像の取込およびスルー画像表示)
制御部20は信号処理部13を制御してDRAM14への被写体画像の取込(一時記憶)を所定時間間隔(実施例では0.05秒)で行なわせると共に表示部40にスルー画像データを送出して表示部40にスルー画像表示を行なわせる

【0204】
ステップW12:(早撮り解除の判定)
制御部20は操作部30からの状態信号をしらべ、ユーザが早撮り指示ボタン37を押し下げたか押し下げを続行している間はW11に戻って早撮り処理(取込画像を間引くことなくDRAM14に取込む)を続行する。早撮り指示ボタンがの押し下げが解除された場合(ユーザがボタンを押していた指をボタンからはなした場合す)にはW13に遷移する。
【0205】
ステップW13:(連続撮像終了判定)
制御部20は連続撮像が終了したか否かを判定し、終了していない場合にはW5に遷移して間引き処理を開始し、終了した場合にはW13に遷移する。
【0206】
(主要動作の具体例による説明)
上記ステップW4〜W13を図5の例を用いて説明すると、ゴルフのスイングを0.05秒/1コマで連続撮像すると、コマ落とししない場合には、(a)に示すようにアドレスからフィニッシュまで53コマの画像が0.05秒間隔で連続的にDRAM14に一時記憶されるが、コマ落としする場合には(d)に示すようにユーザがシャッター36を全押してから早撮り指示ボタン37を押すまでの1.3秒間に取込まれる26枚の画像を1枚(1コマ)おきに間引いて13枚の画像を0.1秒間隔でDRAM14に一時記憶する(すなわち、13枚がコマ落としされている)。
【0207】
また、早撮り指示ボタン37の押し下げ後はコマ落としなしで(押し下げが解除されるまで)0.7秒の間0.05秒間隔で15枚の画像をDRAM14に一時記憶する。
【0208】
また、早撮り解除後から連続撮像終了までの0.6秒間に取込まれる12枚の画像を1枚(1コマ)おきに間引いて6枚の画像を0.1秒間隔でDRAM14に一時記憶する(すなわち、6枚がコマ落としされている)。
【0209】
従って、コマ落としなしの場合には2.6秒間に53枚記憶された連続画像(図5(a))が13枚+15枚+6枚=34枚となり(図5(d))、DRAM14に連続記憶される画像数が絞られ、その分、記憶効率が向上する(図5(d)の例では約=1.6倍向上している)。
【0210】
上記動作により、ゴルフのスイングやテニスのショットのように被写体の動作速度が部分的に著しく異なるような画像を連続撮像する場合に、最も早い動作部分では撮像時間間隔を短くして取込むコマ数を多くし、遅い部分では撮像時間間隔を長くして取込むコマ数を少なくできるので、DRAMの記憶効率が向上する。また、早撮りトリガを何度でも発することができるので、被写体動作中関心のある部分について詳細な連続画像を何回も取込むことができる(例えば、テニスのサービスショットの繰り返し動作を撮影するとき、一連続撮影でインパクトの前後部分を何度も早撮りすることができる。
【0211】
また、「間引き→早撮り→間引き」のサイクル(間引き指示先行)の他に、「早撮り→間引き→早撮り」のサイクル(早撮り指示先行)ができる。また、「間引き」のみ、「早撮り」のみの連続撮像もできる。
【0212】
なお、上記フローチャートではシャッターボタン36の全押しを間引き開始のトリガ、ボタン37の押し下げを早撮り開始(間引き終了=間引きなし撮像開始)のトリガ、ボタン37の押し下げ解除を間引き開始のトリガとしたが、ボタン37の全押しを間引き開始のトリガ、シャッターボタン36の押し下げを早撮り開始(間引き終了=間引きなし撮像開始)のトリガ、シャッターボタン36の押し下げ解除を間引き開始のトリガとしてもよい。
【0213】
また、上記フローチャートでは連続撮像終了まで撮像した画像を一旦DRAM14に記憶しておき、連続撮像終了後にフラッシュメモリ50に保存記録するようにしたが、間引き終了時および間引かない期間終了時にそれぞれDRAM14から画像を取り出して、フラッシュメモリ50に保存記録するようにしてもよい(保存記録された画像はDRAM14から消去し、取込んだ画像を再び画像記憶領域の先頭から記憶するようにする)。このようにすると、更にDRAM14の容量効率が向上し、さらに多くの連続画像の撮像が可能になる。
【0214】
また、本実施例では間引き開始のトリガが発せられると取込まれた画像を間引いて保存記録し、早撮り開始のトリガで間引かずに保存記録し、早撮り終了のトリガ(早撮り解除)で間引かずに保存記録してが、スロー撮像トリガで時間撮像間隔を伸張し、クイック撮像トリガで撮像時間間隔を短縮するように信号処理部13を制御するようにしてもよい。このようにすることにより、被写体動作が遅い場合には時間撮像間隔を伸張して画像を取込むこととなるのでコマ落としの場合と同様に撮像コマ数を少なくでき、被写体動作が遅い場合には撮像時間間隔を短縮して撮像コマ数を多くして撮像できる。
【0215】
なお、上記実施形態ではコマ落としする部分(或いはコマ落とししない部分=早取りの部分)の撮像時間間隔を一定としたが徐々に間隔を狭めたり、徐々に間隔を広めるようにしてもよい。
【0216】
また、上記実施形態でコマ落とし機能選択(図8のステップV1、図9のステップW1)を行なう場合に、被写体の動作パターン或いは種類(ゴルフ、テニスのサービス、水泳、スキー(ジャンプ)、踊りの振り付け、・・・)を選択するようにしてもよい(各動作パターン或いは種類毎に、時間や間引き間隔等を標準設定することができる)。
【0217】
以上本発明の一実施例について説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、種々の変形実施が可能であることはいうまでもない。
【0218】
【発明の効果】
本発明によれば、メモリの記憶効率向上とともに、被写体動作の関心のある部分について詳細な連続画像を撮ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の撮像方法を適用したデジタルカメラの回路構成の一実施例を示すブロック図である。
【図2】連続撮像時のコマ落とし撮像機能を有するデジタルカメラの動作例を示すフローチャートである。
【図3】連続撮像時のコマ落とし撮像機能を有するデジタルカメラの動作例を示すフローチャートである。
【図4】コマ落とし機能選択画面の例を示す図である
【図5】コマ落とし撮像前/後のフラッシュメモリの連続撮像画像の記録状態を示す説明図である。
【図6】コマ落とし撮像画像された連続画像の表示方法の一実施例を示すフローチャートである。
【図7】表示方法の選択画面の一例を示す図である。
【図8】連続撮像時のコマ落とし撮像機能を有するデジタルカメラの動作例を示すフローチャートである。
【図9】連続撮像時のコマ落とし撮像機能を有するデジタルカメラの動作例を示すフローチャートである。
【図10】連続撮像時のコマ落とし撮像機能を有するデジタルカメラの動作例を示すフローチャートである。
【図11】連続撮像時のコマ落とし撮像機能を有するデジタルカメラの動作例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
11 撮像部(撮像手段)
12 信号変換部(撮像手段)
13 信号処理部(撮像手段)
14 DRAM(画像記憶手段)
20 制御部(取得制御手段)
36 シャッターボタン(撮像指示手段、連続撮像指示手段)
37 コマ落とし撮像指示手段、早撮り指示手段(タイミング指定手段)
50 フラッシュメモリ(保存画像記録手段)
100 デジタルカメラ(撮像装置)

Claims (11)

  1. 被写体を一定時間ごとに撮像し、撮像画像を順次出力する撮像手段と、
    前記撮像手段から順次出力された撮像画像を、時間軸に沿って一時的に記憶する記憶手段と、
    時間軸における前記撮像画像の間隔である撮像時間間隔を変更するための変更指示を行う変更指示手段と、
    時間軸において、前記変更指示がなされた時点である基準時点と、当該基準時点から第1の所定時間だけ前に位置するに第1の時点と、で区切られる第1の時間に含まれる撮像画像、もしくは、時間軸上で前記基準時点よりも前において前記第1の時間に含まれない撮像画像、のいずれかの撮像画像に対し前記撮像時間間隔を変更する第1の変更処理を施す第1の変更手段と、
    時間軸において、前記基準時点と、当該基準時点から第2の所定時間だけ後に位置するに第2の時点とで区切られる第2の時間に含まれる撮像画像、もしくは、時間軸上で前記基準時点よりも後において前記第2の時間に含まれない撮像画像、のいずれかの撮像画像に対し前記撮像時間間隔を変更する第2の変更処理を施す第2の変更手段と、
    前記記憶手段に記憶されている撮像画像のうち、前記第1の変更処理が施された撮像画像と、前記第2の変更処理が施された撮像画像とを記録手段に記録させる記録制御手段と、
    を備えることを特徴とする撮像装置。
  2. 前記第1の変更処理とは、時間軸上で前記第1の時間に含まれる撮像画像、もしくは、時間軸上で前記基準時点よりも前において前記第1の時間に含まれない撮像画像、のいずれかの撮像画像から、所定の撮像画像を間引くことにより、前記撮像時間間隔を変更する処理である、
    ことを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  3. 前記第1の時間を任意に設定する第1の時間設定手段を備え、
    前記第1の変更処理とは、前記設定された第1の時間に含まれる撮像画像、もしくは、時間軸上で前記基準時点よりも前において前記設定された第1の時間に含まれない撮像画像、のいずれかの撮像画像から、所定の撮像画像を間引くことにより、前記撮像時間間隔を変更する処理である、
    ことを特徴とする請求項2記載の撮像装置。
  4. 前記第2の変更処理とは、時間軸上で前記第2の時間内に含まれる撮像画像、もしくは、時間軸上で前記基準時点よりも後において前記第2の時間に含まれない撮像画像、のいずれかの撮像画像から、所定の撮像画像を間引くことにより、前記撮像時間間隔を変更する処理である、
    ことを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  5. 前記第2の時間を任意に設定する第2の時間設定手段を備え、
    前記第2の変更処理とは、前記設定された第2の時間内に含まれる撮像画像、もしくは、時間軸上で前記基準時点よりも後において前記設定された第1の時間に含まれない撮像画像、のいずれかの撮像画像から、所定の撮像画像を間引くことにより、前記撮像時間間隔を変更する処理である、
    ことを特徴とする請求項4記載の撮像装置。
  6. 前記撮像時間間隔が変更される前の撮像画像の枚数と、前記撮像時間間隔が変更された後の撮像画像の枚数との比率である変更比率を設定する変更比率設定手段を備え、
    前記第1の変更手段は、前記設定された変更比率になるように、前記第1の変更処理を 施し、
    前記第2の変更手段は、前記設定された変更比率になるように、前記第2の変更処理を施す、
    ことを特徴とする請求項1から5いずれか1項に記載の撮像装置。
  7. 所定の複数の動作パターンから一の動作パターンを選択し、選択した動作パターンにそれぞれ対応する所定の時間を、前記第1の時間として設定する動作パターン設定手段を備え、
    前記第1の変更処理とは、時間軸において、前記設定された第1の時間に含まれる撮像画像から、所定の撮像画像を間引くことにより、前記撮像時間間隔を変更する処理である、
    ことを特徴とする請求項1から6いずれか1項に記載の撮像装置。
  8. 記録手段に記録された撮像画像を順次表示する表示手段と、
    前記撮像画像が前記表示手段に表示される表示時間を設定する表示時間設定手段と、
    前記表示時間設定手段により設定された表示時間だけ、前記撮像画像を前記表示手段に表示させる表示制御手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1から7いずれか1項に記載の撮像装置。
  9. 前記表示時間設定手段は、撮像時の前記撮像時間間隔である実時間を、前記表示時間として設定する、
    ことを特徴とする請求項8記載の撮像装置。
  10. 前記表示時間設定手段は、所定の時間を、前記表示時間として設定する、
    ことを特徴とする請求項8記載の撮像装置。
  11. 被写体を一定時間ごとに撮像し、撮像画像を順次出力する撮像ステップと、
    前記撮像ステップにおいて順次出力された撮像画像を、時間軸に沿って、記憶手段に一時的に記憶させる記憶制御ステップと、
    時間軸における前記撮像画像の間隔である撮像時間間隔を変更するための変更指示を行う変更指示ステップと、
    時間軸において、前記変更指示がなされた時点である基準時点と、当該基準時点から第1の所定時間だけ前に位置するに第1の時点と、で区切られる第1の時間に含まれる撮像画像、もしくは、時間軸上で前記基準時点よりも前において前記第1の時間に含まれない撮像画像、のいずれかの撮像画像に対し前記撮像時間間隔を変更する第1の変更処理を施す第1の変更ステップと、
    時間軸において、前記基準時点と、当該基準時点から第2の所定時間だけ後に位置するに第2の時点とで区切られる第2の時間に含まれる撮像画像、もしくは、時間軸上で前記基準時点よりも後において前記第2の時間に含まれない撮像画像、のいずれかの撮像画像に対し前記撮像時間間隔を変更する第2の変更処理を施す第2の変更ステップと
    前記記憶制御ステップにおいて記憶された撮像画像のうち、前記第1の変更処理がなされた撮像画像と、前記第2の変更処理がなされた撮像画像とを記録手段に記録させる記録制御ステップと、
    を含むことを特徴とする撮像方法。
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