JP2001094919A - 画像記録装置、方法、及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体 - Google Patents

画像記録装置、方法、及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体

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JP2001094919A
JP2001094919A JP26576099A JP26576099A JP2001094919A JP 2001094919 A JP2001094919 A JP 2001094919A JP 26576099 A JP26576099 A JP 26576099A JP 26576099 A JP26576099 A JP 26576099A JP 2001094919 A JP2001094919 A JP 2001094919A
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moving image
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JP26576099A
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Keiichi Fukuzawa
敬一 福澤
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 静止画・動画の同時記録において適合性の異
なる静止画画角及び動画画角を同時に満足させられるよ
うにすること。 【解決手段】 高画素撮像素子4で得られた全画素デー
タは、フレームメモリ19に一時的に保持され、また、
高画素撮像素子4で得られた全画素データの一部は、動
画切出し部9によって適当な画角の位置及び大きさで切
出されて、所定時間分だけ連続した形でFIFO型画像
メモリ15に蓄積される。同時記録トリガーボタン16
の入力があったら、カード記録操作部18では、フレー
ムメモリ19に保持された全画素データを、静止画デー
タとして記録する。同時に、VTR部30では、FIF
O画像メモリ15に蓄積された画像データを、ユーザが
設定した動画記録開始及び終了時間に応じて読み出して
動画データとして記録する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像記録装置、方
法、及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に関し、
特に、静止画及び動画を同時に記録可能としたものに用
いて好適なものである。
【0002】
【従来の技術】従来の静止画及び動画を同時に記録可能
とした画像記録装置としては、動画記録中に静止画を記
録するものが多く提案されている。これらの提案のほと
んどは、静止画及び動画の画角が同じで、その画像圧縮
手法を変えることで、高精細な静止画を記録するもので
ある。
【0003】特開平7−284058号公報では、静止
画及び動画の画角の大きさを変えて、静止画記録を行う
旨の記述がある。しかし、この従来例では、画質をかえ
て静止画記録を行うものであり、静止画の画角を大きく
することについては具体的なシステムの開示はなにもな
されていない。つまり、静止画及び動画を同時に取り込
むが、異なる画角の静止画と動画との関連付けや利用法
についての技術はなんら開示されていない。
【0004】また、特開平11−146256号公報で
は、画角の大きな静止画と画角が制限される動画とを記
録するシステムが具体的に提案されているが、切り替え
て記録するものであり、静止画と動画との関連付けにつ
いての技術はなんら開示されていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の静止画及び動画
を同時に記録可能とした画像記録装置は、比較的画角の
自由度の大きい画像を扱うことができる静止画の特徴
が、動画に合わせるよう制限されるため、動画と同じ画
角サイズの静止画を同時に記録するものとなってしま
う。
【0006】一般に、静止画記録を所望するユーザは、
決定的な瞬間を高精細静止画として記録したいことが多
い。このようなユーザの所望する静止画は、動きやすい
被写体を中心にもってきて、周りの雰囲気を伝える比較
的動きの少ない或いは注目度の低い被写体静が周辺を占
めることが多い。このような画像を取り込む場合に、静
止画の画角が動画の画角に制限されるのでは、ユーザの
意図する静止画を取り込むことにはならない。だからと
いって、動画を静止画の画角にし、静止画の画像圧縮率
を下げて高精細な画像とするのでは、動画の画質がユー
ザの好まない低いものとなってしまい、同時記録の有効
性が生かされないことになる。
【0007】また、特開平7−284058号公報に記
載されている静止画画角を動画画角より大きくすること
については、ただ大きくするだけでは、ユーザの所望す
る静止画と動画とを取り込むために、静止画画角と動画
画角を同時に満足する画角を決定する手順やノウハウを
ユーザに強要させることになる。また、それぞれの記録
タイミングを決定する手順やノウハウもユーザに強要さ
せることになる。このように、ユーザが容易に静止画・
動画の同時記録を実現することが困難となっている。
【0008】さらに、特開平11−146256号に記
載されている静止画画角を大きくして、適当に間引いて
動画と同じアスペクト比にすることについては、ユーザ
は動画に適した画像を常に中心にもってくるような手順
を踏まなければならず、動きのある被写体を中心から少
しずらした位置の静止画を取り込むような場合、制限を
受けることになる。また、上述したのと同様に、それぞ
れの記録タイミングを決定する手順やノウハウもユーザ
に強要させることについてはなんら解決手段がなく、ユ
ーザが容易に静止画・動画の同時記録を実現することが
困難となっている。
【0009】本発明は、このような問題を解決するため
に成されたものであり、適合性の異なる静止画画角及び
動画画角を同時に満足させられるようにすることを目的
とする。さらには、ユーザが所望する動画画角の決定を
任意にかつ容易に行えるようにするを目的とする。さら
には、取り込みタイミングの異なる静止画と動画との取
り込み動作を容易に操作できるようにすることを目的と
する。さらには、静止画を取り込むタイミングの機会、
つまり、シャッターチャンスの幅を広げられるようにす
ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明の画像記録装置について述べれば、第1に、
撮像手段と、上記撮像手段で得られた画像データを記録
する第1の記録手段と、上記撮像手段で得られた画像デ
ータの一部分を連続して切出す切出し手段と、上記切出
し手段で連続して切出された画像データを記録する第2
の記録手段とを備えた点に特徴を有する。
【0011】第2に、上記切出し手段で切出す部分を設
定変更可能とした切出し部分設定手段を備えた点に特徴
を有する。
【0012】第3に、上記切出し手段で連続して切出さ
れた画像データを所定時間分だけ保持するメモリ手段を
備え、上記第1の記録手段では所定タイミングの画像デ
ータを第1の記録手段で記録し、上記第2の記録手段で
は上記所定タイミングを含んで連続して切出された設定
時間分の画像データを上記メモリ手段から読み出して記
録する点に特徴を有する。
【0013】第4に、上記設定時間を設定変更可能とし
た時間設定手段を備えた点に特徴を有する。
【0014】第5に、上記設定時間は、上記所定のタイ
ミングから遡って設定される記録開始時間と、上記所定
のタイミングから遅延させて設定される記録終了時間と
で定められる点に特徴を有する。
【0015】第6に、上記所定のタイミングを指示する
タイミング指示手段を備えた点に特徴を有する。
【0016】第7に、上記第2の記録手段で記録された
連続する画像データから任意の画像データを抽出する抽
出手段と、上記抽出手段で抽出された画像データを上記
第1の記録手段で記録された画像データに合成する合成
手段とを備えた点に特徴を有する。
【0017】第8に、上記第1の記録手段で記録する画
像データと上記第2の記録手段で記録する画像データと
を関連付けるデータを発生させる関連付けデータ発生手
段を備えた点に特徴を有する。
【0018】第9に、上記切出し部分設定手段として、
上記撮像手段で得られた画像データを確認する視覚情報
を読み取る視覚情報読み取り手段を設けた点に特徴を有
する。第10に、上記切出し部分設定手段として、上記
撮像手段で得られた画像データの動き情報を抽出する手
段と、上記動き情報に対応して上記切出し部分の設定を
逐次変化させる手段とを設けた点に特徴を有する。第1
1に、上記切出し部分設定手段で設定した切出し部分
を、上記撮像手段で得られた画像データの位置情報とし
て表示する表示手段を設けた点に特徴を有する。
【0019】上記のように構成した本発明によれば、静
止画画角を第1の記録手段で記録するとともに、その静
止画画角に対して一部分を動画画角として切出して第2
の記録手段で記録することにより、静止画画角及び動画
画角の決定に自由度を持たせた上で、静止画・動画を同
時に記録することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1は、本実施形態の画像記録再生
装置を示すブロック図である。図1において、1はマイ
コン制御部で、以下に述べる静止画・動画同時取り込み
の制御も行う。
【0021】2は被写体を撮影して画像データを取り込
むカメラ部で、レンズ群等の光学系手段3と高画素撮像
素子4とを有する。高画素撮像素子4は、ユーザの所望
する動画データを生成するのに必要とされる画素数以上
の画素を有するものである。
【0022】5は動画画角位置指定部で、ユーザが所望
する動画画角の位置を事前に指定するためのものであ
る。6は動画画角指定部で、ユーザが所望する動画画角
の大きさを事前に指定するためのものである。
【0023】7は動画画角設定部で、指示された動画画
角の大きさに対応して、高画素撮像素子4から画素デー
タを読み出す画素アドレスの設定を行う。8は動画画角
位置設定部で、指示された動画画角の位置に対応して、
高画素撮像素子4から画素データを読み出す画素アドレ
スの設定を行う。
【0024】9は動画切出し部で、動画画角設定部7及
び動画画角位置設定部8で設定された画素アドレスに従
い高画素撮像素子4から動画データを読み出す。10は
動き検出部で、高画素撮像素子4から画像データの動き
ベクトルを検出し、最も動きの大きい画角とその位置を
決定する。
【0025】11は動画画角枠生成部で、動画画角を高
画素撮像素子4のアドレス上で表現する枠等のデータを
生成する。12は全画素表示部で、高画素撮像素子4の
1画面分のデータを表現する全画素のデータと、前記動
画画角を表現する枠等のデータとを合成して表示する。
ただし、全画素表示部12は、全画素データを表示する
ことはなく、全画素でとれる画角と動画画角を認識でき
れば、適当に間引くことはかまわない。
【0026】13は切出された動画データを逐次蓄積し
ていくための動画画像蓄積部で、動画切出し部9で逐次
切出される動画データを圧縮してデータ量を減らす画像
圧縮部14と、圧縮された画像データを逐次蓄積し時刻
の古いデータから順に読み出し可能としたFIFO型画
像メモリ15とからなる。ただし、上記FIFO型画像
メモリ15は、書き込みと読み出しとが独立して行われ
るメモリシステム(例えば、デュアルポートメモリ等)
でも本発明は実施できる。
【0027】16は同時記録トリガーボタンで、ユーザ
の所望するタイミングで静止画・動画同時撮影の開始を
マイコン制御部1に指示するためのものである。
【0028】17は記録開始制御部で、マイコン制御部
1の指示で静止画像の取り込みを制御する。18はカー
ド記憶操作部で、静止画像の取り込みを行って、コンパ
クトフラッシュメモリ(CF)などに代表される本体か
ら取り外し可能なカード等の記憶媒体に記憶させるもの
である。このカード記憶操作部18は、高画素撮像素子
4の1枚の全画素のデータを一時的に記憶できるフレー
ムメモリ19、静止画データとして画質劣化のない画像
圧縮を行う画像圧縮部20、圧縮された静止画データを
動画データに関連付ける付属データとともにCF等の記
憶媒体に適するデータに変換する静止画記録信号処理部
21、静止画データ等をCF等の記憶媒体に記憶させる
静止画データ記憶手段23から構成される。
【0029】22は関連付けデータ設定部で、前述した
静止画データと動画データとを関連付けるユニークなデ
ータを設定する。
【0030】24は動画記録開始時間指定部で、動画記
録開始時間を同時記録トリガー信号を基準にした遡った
量としてユーザが事前に設定するためのものである。2
5は動画記録終了時間指定部で、動画記録終了時間を同
時記録トリガー信号を基準にした遅延量としてユーザが
事前に設定するためのものである。
【0031】26は圧縮率設定部で、ユーザが指定する
動画記録開始時間が長く、FIFO型画像メモリ15の
容量を超えて遡る画像データが指定されたとき、動画デ
ータ圧縮率を大きくして、FIFO型画像メモリ15に
より多くの時間のデータを蓄積できるようにする。
【0032】27は処理開始データ設定部で、逆にユー
ザが指定する動画記録開始時間が短く、FIFO型画像
メモリ15から古い時刻より順次読み出される画像デー
タより新しい時刻の画像データから動画記録を開始する
場合に、順次読み出される古い時刻の画像データの処理
の無視を設定する。28は処理終了データ設定部で、ユ
ーザが指定する動画記録終了時間に対応するタイミング
のFIFO型画像メモリ15から読み出される画像デー
タを設定する。
【0033】29は記録開始終了制御部で、前述した動
画の記録開始終了時間に合わせて、動画データの記録を
制御する。30はVTR部で、マイコン制御部1からの
記録開始終了制御の設定に基づいて、FIFO型画像デ
ータ15から逐次読み出される動画データを、安価で大
量なデータを記録する磁気テープ媒体等に代表される記
録媒体に記録する。このVTR部30は、圧縮された動
画データをテープ媒体に適するフォーマットに変換する
信号処理を行う動画画像記録信号処理部31と、信号処
理されたデータを実際に磁気テープ等に記録作業を行う
動画データ記録手段32とから構成される。
【0034】以下、図1に従って、静止画と動画とを略
同時刻に取り込む動作を説明する。まず、ユーザが所望
する被写体をカメラ部2から取り込む。カメラ部2にお
いては、光学系手段3で結像された光学信号が高画素撮
像素子4で電気信号に変換され、図示しないAD変換部
でデジタル信号に変換されて、以下デジタル処理されて
いく。このときの高画素撮像素子4が取り込める画角
で、高画素撮像素子4の画像データを全画素表示部12
に表示する。
【0035】ユーザは、静止画・動画同時記録をする前
に、全画素表示部12の画像表示を確認して、注目する
被写体を全画角のどの位置にどのくらいの大きさでレイ
アウトするかを検討し、動画画角位置指定部5と動画画
角指定部6とで指定する。この指定に応じて、マイコン
制御部1は、対応する高画素撮像素子4の読み出しアド
レスを動画画角位置設定部8と動画画角設定部7とに設
定する。このアドレスの設定方法として、例えば、動画
画角位置設定部8で高画素撮像素子4の読み出し開始ア
ドレス設定し、動画画角位置設定部7で画角の大きさに
合わせて画素の読み飛ばし(間引き量)を設定してい
く。ただし、動画画角のアスペクト比は、ユーザが通常
TVモニタ等で鑑賞することを想定して、一般のTVモ
ニタ用のアスペクト比(例えば、4:3と16:9との
切換式)にしてある。
【0036】一方、マイコン制御部1は、指定された動
画画角の位置と大きさに従って、動画画角枠を全画角表
示部12に表示するためのデータ生成を動画画角枠生成
部11に指令する。
【0037】全画素表示部12では、高画素撮像素子4
の1画面分のデータを表現する全画素データ(上述のよ
うに、画角が表現されていれば間引かれていてもよい)
と、動画画角枠生成部11で生成された動画画角枠とを
合成して表示する。図2(a)に、このイメージを示
す。図2(a)において、1001が高画素撮像素子4
の全画角であり、1002がユーザが注目する被写体の
動画画角となる。このように、ユーザは、自分が注目し
ている被写体のレイアウト位置が全画素のどの部分をし
めているかを一目で確認することができる。この画角が
気に入らない場合は、静止画・動画同時記録をする前
に、動画画角位置指定部5と動画画角指定部6とで入力
しなおして変更することができる。
【0038】なお、動画画角位置指定部5と動画画角指
定部6は、それぞれ十字キーとスライドキーで実現して
もよいが、これによらない他の入力方法で指定するよう
にしてもよい。例えば、全画素角表示部12にユーザの
視線を追尾するシステムを導入し、全画素のどの位置に
どのくらいの長さ視線が固定しているかで動画画角の位
置と大きさを入力し、瞬きの回数等で動画画角を決定す
る手段を設けることも可能である。つまり、視線の固定
されている位置を動画画角の位置とし、視線の固定され
ている時間的な長さを動画画角の大きさとし、所定時間
内の瞬きの回数が所定数より多いとき、上記指定を有効
と決定する。これにより、ユーザは、動画画角の指定及
び確認動作を目の動きだけで略同時にできるので、瞬時
に動画画角を決定することができる。
【0039】また、本実施形態では、動き検出部10を
設けて、動画画角をユーザの指定によらず画像データか
ら自動的に設定するようにもしている。図1において、
動画画角位置指定部5と動画画角指定部6からユーザの
入力指定がなかった場合、マイコン制御部1は動き検出
部10に作動指令をだす。動き検出部10は、高画素撮
像素子4の画像データを時間方向に差分をとり、変化量
の大きさを目安にして画像データの動きを検出する。
【0040】一般にユーザの注目する被写体は、全画角
の中央付近の動きの大きなものになる場合が多い。図2
(a)の場合でいうならば、ユーザが注目する被写体は
画面中央に配置して、その他の動きがあるものより近く
に配置することが多いので、画像中央付近の画像変化量
が大きな固まり部分となる。ユーザがあまり注目しない
遠い被写体は、同じ量だけ動いても、画像としての変化
量は小さくまばらなものになり易い。この特徴に鑑み、
画像データの変化量の大きさで動画画角の位置を決定
し、画像データの変化量のかたまり具合で動画画角の大
きさを動き検出部10で決定する。この決定された動画
画角の位置及び大きさを、それぞれ動画画角位置設定部
8と動画画角設定部7に送ることにより、自動的に動画
画角を決定することができる。
【0041】この動画画角の自動設定機能は、後述する
同時記録期問中に常時動作させていてもよく、またユー
ザ設定で動画画角の大きさだけ固定して動画画角の位置
設定を常時動作させていてもよい。この場合、同時記録
中に、ユーザが所望する被写体が多少動いたとしても、
動画画角はそれを自動追尾していくので、記録される動
画画像データは、ユーザが注目している被写体の動きを
逃さずに記録していくことができる。逆に言うと、ユー
ザが被写体の動きに制御されずに、静止画画角を決定で
きるともいえる。この様子を示したものが、図2(b)
であり、動画画像としてもブレの少ない高品位な画像を
記録することができる。
【0042】図3には、以上述べた動画画角の設定動作
の流れを表したフローチャートを示す。静止画・動画同
時取り込み動作の前に、動画画角の設定を開始する(ス
テップl01)。次に、上述したように、ユーザは全画
素表示部12で静止画の全体画角を確認する(ステップ
102)。さらに、ユーザは、全体の画角に対して、動
画画角を決定するための設定手段を選択する(ステップ
103)。具体的には、上述したように、十字キー等の
キー入力により設定するのか、或いは、視線により瞬時
に設定するのかを選択する。
【0043】続いて、動きのある被写体の画角(動画画
角)を設定していくのだが、まずは、全体の画角に対し
てどの位置に画角を設定するかを決める(ステップ10
4)。ここでは、ユーザが特に設定の希望がなければ、
従来通りの標準的な中央あたりに画角位置を固定する
が、ユーザが画角位置の設定を希望すれば、上述した手
動設定あるいは自動(追尾)設定が行われる。手動設定
とは、ステップ103で選択した設定手段により、ユー
ザが手動で画角位置を設定することであり、視線入力の
場合は、視線の固定する位置が画角位置となり、瞬きの
回数等で設定を有効にすることになる。また、自動(追
尾)の設定を選択すると、上述したように、逐次取込ま
れる画像データからの動きベクトルを検出して、動きベ
クトルが大きいエリアにゆっくり追従するような画角位
置の設定が行える。後者の自動設定は、前者の標準や手
動の設定と異なり、後述する同時記録撮影時も動画画角
の位置が逐次変化していくことになる。つまり、動く被
写体を自動的追っていく動画画角設定が行えるので、ユ
ーザは動画画角をあまり気にせず静止画画角を決定でき
ることになる。
【0044】次に、動画画角の大きさを設定する(ステ
ップ105)。ステップ104の動画画角の位置の設定
と同じように、全体画角の中央のデータを間引くことな
く切出す(画角の大きさとしては一番小さな設定)標準
設定の他、ユーザが所望する被写体が全体画面に占める
割合が大きい場合等に、画角を大きく(動画画像データ
としては、間引くことになる)設定できる手動/自動追
尾設定ができる。手動設定は、ステップ103で選択し
た設定手段により、キー入力か瞬時に設定できる視線入
力で設定する。一方、自動(追尾)設定は、全体画像か
ら逐次得られる動きベクトルの占める割合を指標にし
て、被写体の動きに応じて、自動的に動画画角が設定さ
れていくことになる。自動設定の場合、ステップ104
で説明したのと同様に、動画画角の大きさが逐次変化し
ていくことになる。
【0045】上記ステップ101〜105で決定した動
画画角を、全画素表示部12に枠としてスーパーインポ
ーズする(ステップ106)。ユーザは、この全画素表
示部12の結果を見て、所望する画角となっているかを
確認し、確認できたら、最終決定を下す(ステップ10
7)。もし、ユーザが所望する画角でない場合、再び、
画角の大きさの設定処理(ステップ104)まで戻っ
て、設定のやり直しを行う。ユーザが所望する画角なら
ば、動画画角の設定動作の終了となる(ステップ10
8)。以上、動画画角と、その動画画角より大きな静止
画画角(全画角)とを、ユーザの煩雑な操作なしに決定
できるシステムを説明してきた。
【0046】次に、画角の異なる静止画データと動画デ
ータとの取り込み動作について説明する。まず、特に一
般的な動作である静止画データの取り込み動作につい
て、図1に従って説明を続ける。ユーザは、被写体の決
定的瞬間と判断したタイミングで、同時記録トリガーボ
タン16を押し込む。マイコン制御部1は、この動作を
受けて、記録開始制御部17に指令を出す。記録開始制
御部17は、カード記憶操作部18を制御して、静止画
データ取り込み動作を開始する。
【0047】記録開始制御部17の指令により、瞬時に
高画素撮像素子4の1画面分の全画素データをフレーム
メモリ19に取り込む。取り込まれた全画素データは、
画像圧縮部20で、JPEGで代表されるような静止画
画質を際立って落とさない画像圧縮方法で画像圧縮され
る。
【0048】圧縮された静止画データは、静止画記録信
号処理部21で、CFに代表される取り外し可能なメモ
リーシステムに適したフォーマットにデータ変換され
る。このとき、同時に取り込まれる動画データと関連付
けられるようなユニークな関連付けデータを、マイコン
制御部1の指令で関連付けデータ設定部22で生成し、
この関連付けデータとともに静止画データはデータ変換
される。
【0049】変換された静止画データは、CF等のメモ
リーシステムに記憶すべく静止画データ記億手段23に
記憶される。
【0050】次に、本発明の一つの特徴である動画デー
タの取り込み動作について説明する。ユーザは、同時記
録を開始する前に、動画記録開始終了時間を同時記録ト
リガーボタン16の押し込み時刻を基準にして設定する
ことができる。動画記録開始時間は、同時記録トリガー
ボタン16が押し込まれた直後から、FIFO型画像メ
モリ15から読み出される動画データを記録すれば、同
時記録トリガーボタン16を押し込んだ時刻から遡っ
て、FlFO型画像メモリ15に蓄積された時間分の動
画データを記録することができる。特に、ユーザが所望
する被写体の動きを予想して静止画撮影を開始する場
合、一般的なユーザーの予測能力には限界があり、決定
的瞬間から遅れて静止画データを取込むことが多い。こ
のような場合、上述するような静止画を取り込むトリガ
押し込み時刻から遡って、しかも、ユーザの注目する被
写体の動きに絞って動画を取込めるようになると、ユー
ザが決定的瞬間を逃したときでも、ユーザの落胆度を低
減することができる。
【0051】この同時記録トリガーボタン16の押し込
みタイミングを基準にした動画の記録開始時間の設定
は、ユーザが動画記録開始時間指定部24で行う。マイ
コン制御部1は、この指令を受け動画記録開始時間を設
定する。
【0052】動画記録開始時間が、FIFO型画像メモ
リ15に蓄積できる時間以内であれば、マイコン制御部
1は処理開始データ設定部27に指令を出して、遡って
FIFO型画像メモリ15から読み出される画像データ
番号を特定する。特定されたデータ番号がFIFO型画
像メモリ15から読み出された時点で、VTR部30内
の動画画像記録信号処理部31は動作する。
【0053】また、動画記録開始時間が、FIFO型画
像メモリ15に蓄積できる時間以上であれば、マイコン
制御部1は圧縮率設定部26に指令を出して、画像圧縮
部14における動画データの圧縮率を大きくする設定を
行う。具体的には、現在デジタル動画記録を行う民生用
の規格としてDVCフォーマットがあるが、この規格で
規程されている高圧縮記録モード(SDLモード)を利
用すれば、データ量を半分にすることができ、FIFO
型画像メモリ15に遡って蓄積できる記録画像データの
時間を2倍に延ばすことができる。
【0054】さらに、ユーザが、記録開始時間を無限大
に設定した場合は、図示しない動画記録開始トリガーで
常時動画記録しておくことになる。
【0055】一方、記録終了時間の設定も、同時記録ト
リガーボタン16の押し込みタイミングを基準として、
ユーザが動画記録終了時間指定部25で行う。マイコン
制御部1は、この指令を受けて、処理終了データ設定部
28に指令を出し、FIFO型画像メモリ15から読み
出される記録終了データを特定する。なお、記録開始時
間の設定と同様に、記録終了時間を無限大に設定するこ
とにより、図示しない動画記録終了トリガーで動画記録
を終了することもできる。
【0056】以上述べた動画記録開始時間及び終了時間
の設定を同時記録トリガーボタン16の押込みタイミン
グを基準に設定する手順を、図4のフローチャートに従
って整理しておく。静止画・動画の同時撮影を行う前
に、動画記録開始終了時間の設定を開始する(ステップ
120)。まず、動画記録開始時間として、ユーザ側で
は、同時トリガーボタン16の押し込みタイミングから
遡って設定する時間が設定される(ステップ121)。
【0057】マイコン制御部1は、この設定時間と、通
常の圧縮率でFIFO型画像メモリ15に蓄積できる時
間とを比較する(ステップ122)。この設定時間がF
IFO型画像メモリ15に蓄積できる時間以内に設定さ
れていれば(メモリ量OK)、記録開始時間の画像デー
タに対応するメモリから読出される画像データ番号を設
定する(ステップ125)。
【0058】一方、この設定時間がFIFO型画像メモ
リ15に蓄積できる時間以上に設定されている場合(メ
モリ量NG)、動画データの圧縮率を上げる(ステップ
123)。具体的には、DVCフォーマットにおいて
は、SDの標準モードをSDLの高圧縮モードに変える
ことになる。この時点で、設定時間がFIFO型画像メ
モリ15に蓄積できる時間以内に設定されたかどうかを
マイコン制御部1で再度判断する(ステップ124)。
【0059】ステップ124において、設定時間がFI
FO型画像メモリ15に蓄積できる時間以内に設定され
ていれば、記録開始時間の画像データに対応するメモリ
から読出される画像データ番号を設定する(ステップ1
25)。ステップ124において、なお設定時間がFI
FO型画像メモリ15に蓄積できる時間以上となってい
る場合は、同時記録トリガーボタン16と動画記録開始
終了動作との連動を解除し(ステップ129)、動画の
記録開始終了動作を独立した動画トリガーボタンで制御
するようにマイコン制御部1が設定し(ステップ13
0)、動画記録時間の設定を修了する(ステップ13
1)。
【0060】ステップ125で画像データ番号が設定さ
れたならば、ユーザは、動画記録の終了時間を、同時記
録トリガーボタンの押し込みタイミングからの時間で設
定する(ステップ126)。ステップ126で、ユーザ
が時間を設定しない場合は、同時記録トリガーボタン1
6と動画記録開始終了動作との連動を解除し(ステップ
129)、動画の記録開始終了動作を独立した動画トリ
ガーボタンで制御するようにマイコン制御部1が設定し
(ステップ130)、動画記録時間の設定を修了する
(ステップ131)。
【0061】ステップ126で、ユーザが動画記録終了
時間を設定した場合、その動画記録終了時間の画像デー
タに対応するメモリから読出される画像データ番号を設
定する(ステップ127)。そして、マイコン制御部1
は、同時記録トリガーボタン16が押し込まれたタイミ
ングから、ステップ125及びステップ127で設定さ
れた画像データ番号で、動画記録開始終了の制御を行う
連動記録制御モードを設定する(ステップ128)。以
上のように、同時記録撮影を行う前に一連の動画記録開
始終了時間の設定を行うことで、動画記録時間の設定手
順が終了する(ステップ131)。
【0062】実際の動画記録動作は、上記のようにして
指定した動画記録開始終了時間と、同時記録トリガーボ
タン16を押し込むタイミングとに応じて行われる。同
時記録トリガーボタン16が押し込まれると、マイコン
制御部1は、VTR部30の一連の動画記録動作を、記
録開始終了制御部29に従って行っていく。つまり、F
IFO型画像メモリ15から読み出されたデータと処理
開始データで特定したデータとが一致した時点で、動画
画像信号処理部31は動作する。
【0063】動画画像信号処理部31は、前述したタイ
ミングをトリガーにして、FIFO型画像メモリ15か
ら読み出された動画データに、静止画データと関連付け
る関連付けデータ設定部22からのデータ等を付加し、
磁気テープ等に適したフォーマットのデジタルデータに
変換される。変換された動画画像データは、動画データ
記録手段32でテープ等に記録される。
【0064】一方、動画の記録終了は、処理終了データ
設定部28で指定された画像データがFIFO型画像デ
ータ15で読み出された時点で、動画画像記録信号処理
31に動作は終了し、動画データ記録手段32の動作も
自動的に終了する。
【0065】図5のフローチャートに従って、静止画デ
ータの取り込み動作も含めた静止画・動画の同時記録動
作の流れを整理しておく。同時記録モードが設定された
状態で(ステップ150)、ユーザは、被写体を取り込
む所望のタイミングで同時記録トリガーボタン16を押
し込む(ステップ151)。
【0066】ステップ151で同時記録トリガーボタン
16の入力があったら、静止画記録が行われる。同時記
録トリガーボタン16の押し込みタイミングでカメラ部
2から取り込まれた全画素データは、フレームメモリ1
9にいったん取り込まれる(ステップ152)。そし
て、前述したように静止画データとして圧縮処理され、
さらに同時に取り込まれる動画データと関連付けられる
ようなユニークな関連付けデータとともに、取り替え可
能なメモリシステム(CF等)に記憶される(ステップ
153)。
【0067】一方、ステップ151で同時記録トリガー
ボタン16の入力があったら、ステップ154以降の動
画記録も同時に行われる。まず、同時記録トリガーボタ
ン16の入力がある以前に逐次動画を蓄積しているFI
FO画像メモリ15から読み出される動画画像データの
番号と、同時記録撮影の前にユーザが設定した動画記録
開始のデータ番号との比較を行う(ステップ154)。
そして、読み出し番号と設定番号とが一致したら、それ
以降FIFO画像メモリ15から読み出される動画デー
タと、同時に取り込まれる静止画データと関連付けるユ
ニークな関連付けデータとのVTR記録を開始する(ス
テップ155)。
【0068】なお、図4の記録時間設定フローチャート
で述べたように、記録開始設定が同時記録トリガーボタ
ン16と連動しておらず、独立した動画トリガーボタン
で制御する場合は、ステップ154及び155は省略さ
れる。
【0069】さらに、FIFO型画像メモリ15から読
み出される動画データの番号と、同時記録撮影前にユー
ザが設定した動画記録終了のデータ番号との比較を行う
(ステップ156)。そして、読み出し番号と設定番号
とが一致したら、動画データ及び関連付けデータのVT
R記録を終了する(ステップ157)。
【0070】以上で、一連の同時記録モードの動作が終
了する(ステップ158)。このように、動画時間を比
較的自由度をもって設定することができる。これによ
り、ユーザにとって決定的瞬間がどの時点で起きるが予
想しにくい場合、例えば図2(a)に示すように、サッ
カーでドリブルしている人がいつシュートを打つか予想
しにくい場合、動画記録時間を長く設定することで、決
定的瞬間の動画データを記録することが可能となる。
【0071】また、逆に、決定的瞬間の時間が比較的予
想できる場合、たとえば、距離が決まった競争のゴール
の瞬間のような場合は、動画記録時間を短く設定するこ
とで、安価といえども有限な磁気テープ等の記録媒体や
システムを動作させるエネルギーを蓄積するバッテリ等
を必要以上に消費すること避けることができる。また、
後述する決定的瞬間の動画画像を抽出する作業において
も、記録された動画データが少ないので、抽出時間を短
縮化することができる。
【0072】さらに、ユーザが動画を主に静止画として
記録するようなことを希望する場合、動画記録時間を無
限大に設定することで同一の効果を得ることができる。
【0073】このように、ユーザが動画画像の取り込み
タイミングを、静止画記録タイミングに完全に制約され
ることなくある程度自由度をもって設定できることで、
記録タイミングの異なる静止画記録と静止画記録とを一
つの操作で実現することができる。
【0074】以上同時記録撮影の説明をしてきた。本実
施の形態では、動画を切出す手法として、高画素撮像素
子から直接データを読み出せるシステムを前提に説明し
てきた。具体的には、ランダムアクセス可能なCMOS
センサを想定している。しかし、一般的に用いられるC
CDはライン読み出しとなるので、間引き動画切出しを
する場合、バッファとしてのフレームメモリが介在する
ことになる。したがって、本発明の実施の形態では、上
記バッファ的なメモリも含めて高画素撮像素子部として
いる。
【0075】最後に、上述した静止画データと動画デー
タとを効果的に利用する例を、図6にしたがって説明す
る。図6に示すブロック図は、図1に示すブロック図に
新たな構成要素を付加したものであり、図1に示すブロ
ック図の一部を省略するとともに、同じ番号で示すもの
は、同一の構成要素で同じ動作をするもので、その説明
を省略する。
【0076】51は静止画データ指定部で、取り込んだ
静止画データのうち修正したい静止画データをユーザが
指定するためのものである。
【0077】52は静止画データ読み出し手段で、静止
画データ記憶手段23で取り込んだ静止画データを読み
出す。53は静止画データ保持手段で、静止画データ読
み出し手段52で読み出された静止画データを一時的に
保持する。
【0078】54は関連付けデータ抽出部で、静止画デ
ータ読み出し手段52で読み出された静止画データから
動画データと関連付けるユニークなデータを抽出する。
55は関連付けデータ検索制御部で、静止画データとの
関連付けデータに基づいて動画データ記録手段32で記
録された動画データを検索再生し、VTR部30の制御
をする。
【0079】56は動画データ再生手段で、関連付けデ
ータ検索制御部55からの検索制御信号に基づいて動画
データを再生する。57は動画データ蓄積手段で、再生
された複数画面の動画データを一時的に蓄積する。
【0080】58は動画データマルチ表示手段で、動画
データ蓄積手段57で蓄積された複数画面の動画データ
をマルチ画面表示する。59は静止画修正用動画データ
指定部で、ユーザが静止画データを修正するのに必要だ
と所望する動画データを指定するためのものである。
【0081】60は動画抽出手段で、静止画修正用動画
データ指定部59で指定された動画データを上記動画デ
ータ蓄積手段57から抽出する。61は静止画データ補
正手段で、動画抽出手段60で抽出された動画データ
を、上記静止画データ保持手段53で保持されている静
止画データに合成して、その静止画データを修正する。
62は静止画データ表示部で、静止画データ補正手段6
1で修正された静止画データを表示する。
【0082】次に、静止画データの修正作業について説
明する。図7は、この修正作業の流れを簡単に表したフ
ローチャートである。まず、ユーザは修正したい静止画
データを静止画データ指定部51で指定する(ステップ
201)。指定方法については特に言及しないが、静止
画データを順次読み出しながら所望する静止画データを
指定してもよいし、前述してきたユニークな動画静止画
関連付けデータの番号で指定しても構わない。ここで
は、特に前者を想定して、説明を続ける。
【0083】CFに代表される取り外し可能なメモリー
媒体を含む静止画記録手段23から静止画データ読み出
し手段52で静止画データを読み出す。読み出された静
止画データがユーザの所望する静止画データである場
合、前述したように静止画データ指定部51からマイコ
ン制御部1に対して指定要求され、マイコン制御部1は
関連付けデータ抽出部54で読み出された静止画データ
から抽出された関連付けデータを読み込む(ステップ2
02)。
【0084】読み出された静止画データと動画データと
の関連付けデータに基づいて動画データを検索するよう
に、マイコン制御部1はVTR部30の再生制御をつか
さどる関連付けデータ検索制御部55に対して指令をだ
す。関連付けデータ検索制御部55では、VTR部30
のテープ媒体に代表される記録媒体を含む動画記録手段
32から記録された動画データを動画再生手段56で再
生し、指定された関連付けデータと合致した動画データ
だけを複数画像データ蓄積手段57に送出する(ステッ
プ203)。
【0085】動画データ蓄積手段57では、順次送られ
てくる関連付けデータと合致した動画データを逐次蓄積
していく。合致する動画データを全て読み出したあと、
動画データ蓄積手段57に一時的に保持された動画デー
タをユーザが一目して確認できるように、動画データマ
ルチ表示手段58でマルチ表示する(ステップ20
4)。イメージとしては、図2の(b)のように、複数
の動画画像を小さく表示したマルチ表示となる。
【0086】ここで、ユーザは本来静止画を取り込みた
かった所望するタイミングをマルチ画面表示から選び出
し、静止画修正用動画データ指定部59からマイコン制
御部1に対して指定する(ステップ205)。図2
(b)において、静止画取り込みを行ったタイミングは
6フレーム目であるが、ユーザが実際に静止画取り込み
を行いたかったのは、ボールを蹴った瞬間のタイミング
である7フレーム目であるとする。この場合、ユーザは
7フレーム目の動画データを指定することになる。
【0087】なお、ここでは、動画画像をマルチ画面表
示することでユーザに動画データを選択させるようにし
たが、動画データ蓄積手段57に十分な容量がないよう
な場合には、マルチ画面表示しないで、関連付けデータ
と合致した動画データを逐次表示して、ユーザに選択さ
せるようにしてもよい。この場合、時間を遡って動画デ
ータを指定すると、関連付けデータ検索制御部55で再
びVTR部30を逆再生する動作といった煩雑さや、検
索時間が長時間化してしまうといったことも起きるが、
動画データ蓄積手段57や動画データマルチ表示手段5
8を省くことができるので、全体の小型化を図ることが
可能となる。
【0088】上記のようにしてユーザ側から指定された
動画データは、マイコン制御部1の指令により、動画抽
出手段60で画像データ蓄積手段57から抽出され、静
止画データ補正手段61へと送出される。静止画データ
補正手段61では、先に読み出されて静止画データ保持
手段53で保持されている静止画データと、動画抽出部
60から送出される動画データとを合成して1枚の静止
画データを作成する(ステップ207)。
【0089】合成の具体的な手法としては、動画データ
に付加された関連付けデータに静止画画角から切出した
動画画角の位置及び大きさの情報を含むようにしておき
(ステップ206)、その画角分の動画データを静止画
データにはめ込む方法が考えられる。図2でいえば、図
2(a)の動画画角1102に対して、図2(b)の7
フレーム目の動画をはめ込む修正方法となる。さらに、
指定された動画データの前後のフレームのデータを利用
して、動画データをはめ込んだ境界付近の画像修正を行
えば、違和感を軽減することができ、より効果的な合成
を行うことができる(ステップ208)。
【0090】このようにして修正された静止画データを
静止画データ表示手段62で表示すれば、ユーザに所望
するタイミングの静止画データとなっているかどうかを
確認させることができる(ステップ209)。以上で、
一連の修正作業の動作が終了する(ステップ210)。
なお、本実施形態では、動画データを利用した修正作業
を、画像記録再生装置の本体機能として説明したが、複
数動画データ蓄積手段が容易に実現できる大容量ハード
ディスクやメモリを有するパソコンシステムで実現して
もよい。
【0091】(本発明の他の実施形態)上述した実施形
態の機能を実現するべく各種のデバイスを動作させるよ
うに、該各種デバイスと接続された装置あるいはシステ
ム内のコンピュータに対し、上記実施形態の機能を実現
するためのソフトウェアのプログラムコードを供給し、
そのシステムあるいは装置のコンピュータ(CPUある
いはMPU)に格納されたプログラムに従って上記各種
デバイスを動作させることによって実施したものも、本
発明の範疇に含まれる。
【0092】また、この場合、上記ソフトウェアのプロ
グラムコード自体が上述した実施形態の機能を実現する
ことになり、そのプログラムコード自体、およびそのプ
ログラムコードをコンピュータに供給するための手段、
例えばかかるプログラムコードを格納した記録媒体は本
発明を構成する。かかるプログラムコードを記憶する記
録媒体としては、例えばフロッピーディスク、ハードデ
ィスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、
磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用い
ることができる。
【0093】また、コンピュータが供給されたプログラ
ムコードを実行することにより、上述の実施形態の機能
が実現されるだけでなく、そのプログラムコードがコン
ピュータにおいて稼働しているOS(オペレーティング
システム)あるいは他のアプリケーションソフト等と共
同して上述の実施形態の機能が実現される場合にもかか
るプログラムコードは本発明の実施形態に含まれること
は言うまでもない。
【0094】さらに、供給されたプログラムコードがコ
ンピュータの機能拡張ボードやコンピュータに接続され
た機能拡張ユニットに備わるメモリに格納された後、そ
のプログラムコードの指示に基づいてその機能拡張ボー
ドや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の
一部または全部を行い、その処理によって上述した実施
形態の機能が実現される場合にも本発明に含まれること
は言うまでもない。
【0095】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、静
止画画角に対して一部分を動画画角として切出して同時
に記録することができ、ユーザが所望する周辺も含めた
比較的大きな静止画画角と、ユーザが注目する比較的小
さな動画画角とを両立させて、静止画・動画同時記録を
行うことができる。
【0096】さらに、請求項2に記載の発明によれば、
動画画角を静止画画角内の任意な部分として設定するこ
とができ、動画画角や静止画画角の決定に自由度を持た
せることができる。
【0097】さらに、請求項3に記載の発明によれば、
静止画取り込みタイミングを基準として、動画取り込み
タイミングが設定されるので、取り込みタイミングの異
なる静止画と動画との取り込みを一つの操作で実現する
ことができ、操作を簡単にすることができる。
【0098】さらに、請求項7に記載の発明によれば、
静止画を取り込むタイミングが所望のタイミングからず
れたとしても、動画データを利用して合成することによ
り所望のタイミングの静止画を得ることが可能となる。
これにより、静止画を取り込むタイミングの機会を広げ
ることができるといった効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態の画像記録再生装置の構成を示すブロ
ック図である。
【図2】静止画と動画との関係を説明する概念図であ
る。
【図3】動画画角の設定手順を表すフローチャートであ
る。
【図4】動画記録開始時間及び終了時間の設定手順を表
すフローチャートである。
【図5】静止画・動画の同時記録の手順を表すフローチ
ャートである。
【図6】静止画データの修正作業を実現するための構成
を示すブロック図である。
【図7】静止画データの修正作業の手順を表すフローチ
ャートである。
【符号の説明】
1 マイコン制御部 2 カメラ部 3 光学系 4 (本発明の撮像手段を構成する)高画素撮像素
子 5 動画画角位置指定部 6 動画画角指定部 7 動画画角設定部 8 動画画角位置設定部 9 (本発明の切出し手段を構成する)動画切出し
部 10 動き検出部 11 動画画角枠生成部 12 全画素表示部 13 動画画像蓄積部 14 画像圧縮部 15 (本発明のメモリ手段を構成する)FIFO型
画像メモリ 16 (本発明のタイミング指示手段を構成する)同
時記録トリガーボタン 17 記録開始制御部 18 (本発明の第1の記録手段を構成する)カード
記憶操作部 19 フレームメモリ 20 画像圧縮部 21 静止画記録信号処理部 22 関連付けデータ設定部 23 静止画データ記憶手段 24 動画記録開始時間指定部 25 動画記録終了時間指定部 26 圧縮率設定部 27 処理開始データ設定部 28 処理終了データ設定部 29 記録開始終了制御部 30 (本発明の第2の記録手段を構成する)VTR
部 31 動画画像記録信号処理部 32 動画データ記録手段 51 静止画データ指定部 52 静止画データ読み出し手段 53 静止画データ保持手段 54 関連付けデータ抽出部 55 関連付けデータ検索制御部 56 動画データ再生手段 57 動画データ蓄積手段 58 動画データマルチ表示手段 59 静止画修正用動画データ指定部 60 (本発明の抽出手段を構成する)動画抽出手段 61 (本発明の合成手段を構成する)静止画データ
補正手段 62 静止画データ表示部

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮像手段と、 上記撮像手段で得られた画像データを記録する第1の記
    録手段と、 上記撮像手段で得られた画像データの一部分を連続して
    切出す切出し手段と、 上記切出し手段で連続して切出された画像データを記録
    する第2の記録手段とを備えたことを特徴とする画像記
    録装置。
  2. 【請求項2】 上記切出し手段で切出す部分を設定変更
    可能とした切出し部分設定手段を備えたことを特徴とす
    る請求項1に記載の画像記録装置。
  3. 【請求項3】 上記切出し手段で連続して切出された画
    像データを所定時間分だけ保持するメモリ手段を備え、
    上記第1の記録手段では所定タイミングの画像データを
    第1の記録手段で記録し、上記第2の記録手段では上記
    所定タイミングを含んで連続して切出された設定時間分
    の画像データを上記メモリ手段から読み出して記録する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像記録装
    置。
  4. 【請求項4】 上記設定時間を設定変更可能とした時間
    設定手段を備えたことを特徴とする請求項3に記載の画
    像記録装置。
  5. 【請求項5】 上記設定時間は、上記所定のタイミング
    から遡って設定される記録開始時間と、上記所定のタイ
    ミングから遅延させて設定される記録終了時間とで定め
    られることを特徴とする請求項3又は4に記載の画像記
    録装置。
  6. 【請求項6】 上記所定のタイミングを指示するタイミ
    ング指示手段を備えたことを特徴とする請求項3〜5の
    いずれか1項に記載の画像記録装置。
  7. 【請求項7】 上記第2の記録手段で記録された連続す
    る画像データから任意の画像データを抽出する抽出手段
    と、上記抽出手段で抽出された画像データを上記第1の
    記録手段で記録された画像データに合成する合成手段と
    を備えたことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項
    に記載の画像記録装置。
  8. 【請求項8】 上記第1の記録手段で記録する画像デー
    タと上記第2の記録手段で記録する画像データとを関連
    付けるデータを発生させる関連付けデータ発生手段を備
    えたことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記
    載の画像記録装置。
  9. 【請求項9】 上記切出し部分設定手段として、上記撮
    像手段で得られた画像データを確認する視覚情報を読み
    取る視覚情報読み取り手段を設けたことを特徴とする請
    求項2に記載の画像記録装置。
  10. 【請求項10】 上記切出し部分設定手段として、上記
    撮像手段で得られた画像データの動き情報を抽出する手
    段と、上記動き情報に対応して上記切出し部分の設定を
    逐次変化させる手段とを設けたことを特徴とする請求項
    2に記載の画像記録装置。
  11. 【請求項11】 上記切出し部分設定手段で設定した切
    出し部分を、上記撮像手段で得られた画像データの位置
    情報として表示する表示手段を設けたことを特徴とする
    請求項2に記載の画像記録装置。
  12. 【請求項12】 撮像手段で得られた画像データを記録
    する第1の記録手順と、 上記撮像手段で得られた画像データの一部分を連続して
    切出す切出し手順と、 上記切出し手順で連続して切出された画像データを記録
    する第2の記録手順とを有することを特徴とする画像記
    録方法。
  13. 【請求項13】 撮像手段で得られた画像データを記録
    する第1の記録ステップと、 上記撮像手段で得られた画像データの一部分を連続して
    切出す切出しステップと、 上記切出しステップで連続して切出された画像データを
    記録する第2の記録ステップとを実行するためのプログ
    ラムを記憶したことを特徴とするコンピュータ読み取り
    可能な記憶媒体。
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