JP4195892B2 - 外壁施工用防水断熱材、それを用いた外壁、及びその施工方法 - Google Patents

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Description

本発明は、建築物の外壁(屋根を含む)の中間構造体として使用でき、従来の施工法に比べて資材点数及び工程数を少なくすることができる外壁施工用防水断熱材、それを用いた外壁、及びその施工方法に関する。
通気層を有する外壁を施工する場合には、一般的に図5(a)〜(c)に示すような構造が採用されている。まず、図5(a)の壁式構造では、支柱11を適宜の間隔で立設し、この支柱11に合板のような下地板12が釘などによって打ち付けられている。次に、この下地板12の外側に防水紙13が貼られ、この防水紙13の上に通気層を形成するための支柱14が釘やアンカーピンなどによって打ち付けられている。さらに、この支柱14の上にフェルト15が貼り付けられ、そしてフェルト15の上にラス網16がステープルなどによって固定され、ラス網16を介してフェルト15上に粘状のモルタル7が塗布されている。ラス網16は、樹脂製のものと、金属製のものとがあるが、何れにしてもラス網16によって、モルタル17がフェルト15上に固定されやすくなり、またモルタル17にヒビが入りにくいようにすることができる。また、下地板12は木製のものと発泡樹脂製のものがあり、後者は厚みを付けることによって断熱性能を付加することができる。また、図5(b)の軸組構造では、通気層を形成するための支柱14を適宜の間隔で立設してある軸18の上に設置し、この支柱14にフェルト15が貼り付けられ、そしてフェルト15の上にラス網16がステープルなどによって固定され、ラス網16を介してフェルト15上に粘状のモルタル17が塗布されている。ラス網16は、樹脂製のものと、金属製のものとがあるが、何れにしてもラス網16によって、モルタル17がフェルト15上に固定されやすくなり、またモルタル17にヒビが入りにくいようにすることができる。さらに、図5(c)の軸組外断熱構造では、断熱材19を軸18上に適宜に立設し、その上に通気層を形成するための支柱14を設置する。さらに、この支柱14にフェルト15が貼り付けられ、そしてフェルト15の上にラス網16がステープルなどによって固定され、ラス網16を介してフェルト15上に粘状のモルタル17が塗布されている。ラス網16は、樹脂製のものと、金属製のものとがあるが、何れにしてもラス網16によって、モルタル17がフェルト15上に固定されやすくなり、またモルタル17にヒビが入りにくいようにすることができる。
また、建造物の窓の周囲に塗られたモルタルにヒビが入らないようにした建造物の開口部枠周辺の補強構造が特許文献1に開示されている。
この建造物の開口部枠周辺の補強構造は、窓のような開口部枠のコーナー部に補強用のクリンプが配置されていることを特徴としている。
特開平8−246603号公報
しかしながら、前述の図5に示す構造では、支柱11とモルタル17との間に、下地板12、防水紙13、支柱14、フェルト15が積層され、さらにラス網16が積層されているが、各部材をそれぞれ固定する作業、並びに多数の部材の資材管理も面倒であり、さらには建築物の壁を施工する工期も長期化させるものであった。
また、経年変化によりフェルト15とラス網16とが隔離し、モルタル17にヒビが入ることもあった。
前記特許文献1の構造では、窓のような開口部の周囲に塗られたモルタルにヒビが入らないようにすることができるものの、建造物の開口部以外の壁にヒビが入らないようにすることはできなかった。
また、透湿機能を有する透湿防水シートを配設した構造では、断熱層も空気層も形成されないため、例えば露結水等を排出することができなかった。
さらに、近年、この透湿防水シートや透湿性をもたない防水シートの表面に複数の微小な凸部が設けられたシートも市販されている。このような構成のシートを配設することにより、極めて厚みが薄い空気層(厚み1〜2mm程度)が形成されるが、この極薄の空気層では露結水を流下させたり、室外側から侵入してきた水分を流下させることができなかった。また、通気層としては厚みが薄すぎて、通気作用は得られなかった。しかも、これらの透湿防水シートや透湿性をもたない防水シートでは、例えば空気層を厚くするために内面側にスペーサを取り付けようとしても、支持強度が低いために、スペーサを取り付けることができなかった。
そこで、本発明は、建築物の外壁の中間構造体として使用でき、従来の施工法に比べて資材点数及び工程数を少なくすることができる外壁施工用防水断熱材を提供することを目的とする。
本発明は、上記に鑑み提案されたもので、第1の発明は、独立気泡を有する発泡樹脂材料からなるシート状又はボード状の防水材の内面側に、長さ方向に連続する複数の空間部を形成してなる断熱材であって、防水材の内面側に、空間部の厚みを有する複数の樹脂スペーサを長さ方向に配して接着させ、さらに他の防水材を前記複数の樹脂スペーサに沿わせて一体化して筒状の空間部を形成するてなることを特徴とする外壁施工用防水断熱材に関するものである。
尚、本発明における外壁とは、屋根を含むものである。また、空間部とは、施工した状態において空気が流通する空間を指すものであって、断熱材単独の状態(施工する以前の状態)では単なる溝状であってもよい。
本発明の第2の発明は、前記第1の発明において、防水ボードの外面側に網材が固定されていることを特徴とする外壁施工用防水断熱材である。
本発明の第3の発明は、前記第1又は第2の発明において、空間部が厚みが3〜50mmであることを特徴とする外壁施工用防水断熱材である。
本発明の第4の発明は、独立気泡を有する発泡樹脂材料からなるシート状又はボード状の防水材の内面側に、長さ方向に連続する複数の空間部を形成してなる断熱材であって、防水材の内面側に、空間部の厚みを有する複数の突条を長さ方向に形成し、隣接する複数の空間部は、それと交わる連通部により連通していることを特徴とする外壁施工用防水断熱材である。
本発明の第5の発明は、下地上に、前記第1又は第4の発明の防水断熱材を取り付けてその外面側に網材を固定し、或いは前記第2の発明の網材付き防水断熱材を取り付け、その表面にモルタル又はコンクリートが付着されていることを特徴とする外壁である。
本発明の第6の発明は、下地上に、前記第1又は第4の発明の防水断熱材を取り付けた後、その外面側に網材を固定するか、或いは前記第2の発明の網材付き防水断熱材を取り付ける第1の工程と、その表面にモルタル又はコンクリートを塗り付ける第2の工程を行うことを特徴とする外壁の施工方法である。
本発明の第1の発明の外壁施工用防水断熱材は、独立気泡を有する発泡樹脂材料からなるシート状又はボード状の防水材の内面側に、長さ方向に連続する複数の空間部を形成してなるものであって、高い防水性能及び断熱性能を有する外壁を施工することができる。即ちこの防水断熱材の空間部は、露結水や室外側から侵入してきた水分を流下させる排水部としても作用するし、通気部としても作用するため、防水性能にも断熱性能にも寄与するものである。
また、本発明の防水断熱材によって、発泡樹脂材料からなる断熱層と空間部とが隣接状に形成でき、室内側からの湿気を空間部から放出することができ、屋外側からの熱を伝熱することがない。
これに対し、前述のように透湿防水シートは透湿機能を有しているものの、断熱層も空間部も形成されないため、例えば露結水等を排出することができない。また、近年市販された透湿防水シートや透湿性をもたない防水シートの表面に複数の微小な凸部が設けられたシートを配設した場合も、前述のように極薄の空間部が形成されるものの、この極薄の空間部では前述の本発明における空間部と同様な効果は到底得られなかった。さらに、これらの透湿防水シートや透湿性をもたない防水シートでは、例えば空間部を厚くするために内面側にスペーサを取り付けようとしても、支持強度が低いために取り付けることができない。
本発明の第2の発明では、防水材の外面側(室外側)に網材を固定した防水断熱材であって、前記効果に加え、外壁施工においては、網材の取り付け作業も省くことができる。
本発明の第3の発明では、空間部が厚みが3〜50mmであり、前述の効果を有する空間部の厚みが確保できる。
本発明の第4の発明では、長さ方向に連続する複数の空間部が連通しているので、例えば一本の空間部に木の葉や枝、砂、土等が混入して閉塞されても、他の空間部と連通しているため、前述の排水部及び通気部としての効果を損なうことがない。
本発明の第5の発明の外壁は、前記構成の防水断熱材が防水層及び断熱層として作用するため、外壁全体の防水性能及び断熱性能が高いものとなる。また、経年後もモルタルにヒビが入ることがない。
本発明の第6の発明の外壁の施工方法は、従来は多数の部材の取り付けによって施工されていた〔防水紙−支柱−フェルト−網材〕という構造を、少数の部材によって構成したものであり、建築物の外壁を容易に施工することができる。
本発明の外壁施工用防水断熱材は、独立気泡を有するポリエチレンフォーム、ポリプロピレンフォームやポリフェノールフォーム、ポリスチレンフォーム、ポリウレタンフォーム等の発泡樹脂材料からなるシート状又はボード状の防水材の内面側に、長さ方向に連続する複数の空間部を形成してなる構成であって、具体的な空間部の形成手段は以下に示すような実施態様(1),(2)があり、数mmから数cm程度、好ましくは3〜50mmの適宜厚みの空間部を任意に形成することができる。
この発泡樹脂材料からなるシート状又はボード状の防水材は、成形時の発泡倍率や厚みや材質などによって熱伝導率が異なるが、発泡倍率は20〜40が好ましく、厚みは5〜70mmが好ましく、熱伝導率は0.040W/m・K以下が好ましい。また、これらの範囲は特に限定するものではなく、適宜に調整して所望の熱伝導率、即ち断熱性のものを用いればよい。
(1)長さ方向にスペーサを介在させる方法
防水材の内面側に、空間部の厚みを有する複数の樹脂スペーサを長さ方向に配して接着させる。この場合、防水材も樹脂スペーサも樹脂材料であるため、工場二次成形品としてコーター等にて連続的に製造してもよく、しかも外壁の廃棄に際しては、分解等を行うことなく、樹脂廃棄物として一体的に廃棄或いは再利用処理することができる。
(2)長さ方向に突条(凸状部分)を形成する方法
防水材の内面側に、空間部の厚みを有する複数の突条(凸状部分)を長さ方向に形成する。尚、複数の突条(凸状部分)を形成するということは、複数の溝(凹状部分)を形成することに他ならない。具体的には、例えば溝状に切削してもよいし、熱や圧力により溝状となるように圧縮して(潰して)もよい。
上記の(1),(2)の何れの場合も、長さ方向に複数の溝状部分が形成されるものであるが、外壁の施工に際して複数の樹脂スペーサ又は突条に沿うように他のシート材に沿わせることにより、長さ方向に複数の筒状の空間部が形成される。
また、施工以前に、他のシート材を複数の樹脂スペーサ又は突条に沿わせた状態で一体化することにより、断熱材単独の状態(施工する以前の状態)で筒状の空間部が形成されるようにしてもよく、これを施工に用いてもよい。尚、他のシート材とは、透湿防水シート、アルミ箔などを指し、もう一枚の防水ボードでもよい。
前述のように本発明の外壁施工用防水断熱材に用いられる防水材は、独立気泡を有する発泡樹脂材料からなり、厚みを特に限定しないのでシート状又はボード状に成形される。即ちロール状に巻き取りも可能な薄肉体(フィルム状体)から適宜寸法に裁断してシート状としてもよいし、比較的厚肉のボード状としてもよい。また、この防水材は、防水(遮水)層及び断熱層として作用するものであればよく、前述のようにポリエチレンフォーム、ポリプロピレンフォーム、ポリフェノールフォーム等を適宜に用いることができる。特にポリフェノールフォームは難燃性及び自己消火性を有しているので好ましい。この防水材は、上述のように厚みに関して特に限定しないが、断熱性能は厚みに依存するので、必要な断熱性能に応じた厚みとすればよい。取付に用いるステープルが漏水を引き起こさないようにする点においても、厚肉の弾性体を用いることが好ましい。また、強度に関しても特に限定しないが、前記(1)の態様では樹脂スペーサを内面側に接着するので、これを支持できる強度であればよく、前記(2)の態様ではこの防水材の内面側を削って複数の凸状を形成した形状となるので、折れ等を生じない支持強度を備えていればよい。さらに、後述する網材を外面側(室外側)に固定する態様に備え、折れ等を生じない支持強度を備えていればよい。
尚、二枚(又は三枚以上)の防水材を対向させて防水断熱材を構成する場合、組成も厚みも全く同一の防水材を対向させてもよいし、目的に応じて組成や厚みが異なる二種(又は三種以上)の防水材を用いるようにしてもよい。
前記(1)の態様に用いられる樹脂スペーサは、独立気泡の有無にかかわらないので、例えば防水材と同じ発泡樹脂材料により作成されるものでも、連続気泡を有する発泡樹脂材料からなるものでもよい。或いは基本的に発泡体ではない樹脂成形体からなるものでもよい。即ちこの樹脂スペーサは、前記防水材の対向間隔を維持し、空間部を確保するための材料であって、この樹脂スペーサ自体の遮水性は必須条件ではなく、上述のように例えば連続気泡を有する発泡樹脂材料からなるものでも特に支障を生じない。
そして、前記(1)の態様の防水断熱材を製造するには、例えば所定寸法の防水材と樹脂スペーサとを予め作成しておき、接着剤等で接着して一体化させてもよいし、熱溶着させて一体化させてもよい。或いは、防水材と樹脂スペーサの何れか一方又は両方を一定厚みで、ロール巻き状に供給される長尺材として作成しておき、連続的に一体化させた後、所定長さで切断するようにしてもよい。
前記(2)の態様における複数の突条(凸状部分)を有する防水断熱材と製造するには、例えば射出成形や型成形等のように成形時に形状(片面凹凸状)が付与されるように防水材を成形してもよい。或いは、均一な厚みの防水材の内面側を長さ方向に切削加工等により溝状部分(=突条と突条の間の部分)が形成(彫設)されるようにしてもよい。また、突条(凸状部分)の形状については、特に限定するものではなく、長さ方向に連続する空間部が形成される形状であればよい。
各空間部は、長さ方向に連続しているが、断熱材の経年の使用において、木の葉や枝、砂、土などが入り込み、閉塞してしまうと、その空間部は、排水部及び通気部としての作用が損なわれる虞がある。そのため、各空間部を、隣接する空間部と連通させるようにすると、これらの問題を解消することができる。
即ち前記(1)の態様では、スペーサを長さ方向に連続して配するのではなく、長さ方向に分断させて配して接着すればよく、また前記(2)の態様では、長さ方向に突条(凸状部分)を分断させて形成すればよく、具体的には例えば後述する図9及び図10のように加工すればよい。
そして、何れの態様においても、複数の樹脂スペーサ又は突条の頂部(山部)には、必ずしも他のシートを貼り付けなくてもよいが、透湿防水シート、アルミ箔、防水ボード等を貼り付けてもよく、特に透湿防水シートを貼り付けることが最も好ましい。
さらに、本発明の防水断熱材の室外側に、予め(取付施工する以前に)網材を固定して防水断熱材としてもよい。この網材としては、各種のラス網や樹脂製網材などを用いることができ、その固定手段は、ピン等の固定具によるものでもよいし、防水材の表面の一部を溶融させて接着するものでもよいし、それらの併用でもよい。そして、この網材付き防水断熱材は、防水紙から網材まで〔防水紙−支柱−フェルト−網材〕の構造が単一部材で構成できるものとなる。
このような構成を有する本発明の防水断熱材又は網材付き防水断熱材を用いて空間部を有する外壁を施工する場合、防水材が防水層及び断熱層を兼ね、空間部は露結水や室外側から侵入してきた水分を流下させる排水部としても作用するし、通気部としても作用するため、防水性能及び断熱性能が極めて高いものとなる。しかも、従来は多数の部材の取り付けによって施工されていた〔防水紙−支柱−フェルト−網材〕という構造を、少数の部材によって構成したものであり、建築物の外壁を容易に施工することができる。
また、特に本発明の防水断熱材又は網材付き防水断熱材を幅方向に隣接するように配設する場合には、例えば断面T字状の成形体を下地上に取り付け、このT字状成形体に側端部が沿うように防水断熱材又は網材付き防水断熱材を配設すればよい。このようなT字状成形体は、空間部の方向に沿うように配設することにより、空間部が分断されることがなく、外壁の施工に役立つものとなる。
その他に、他のシート材を複数の樹脂スペーサ又は突条に沿わせた状態で一体化させる時に、他のシート材を防水断熱材から余剰部分が生ずるように一体化させることにより、即ち幅方向に隣接する防水断熱材が他のシートを介して連結するようにすると、隣接することによって生じる隙間から進入する水を防ぐことが可能となる。これにより、隣接する部分に防水テープ等を貼る工程が省略できる。尚、他のシート材とは、透湿防水シート、アルミ箔などを指し、もう一枚の防水材でもよい。
防水断熱材の施工に際しては、下地(下地板、支柱など)上に、防水断熱材を固定し、その表面に網材をステープルなどによって固定した後、モルタルやコンクリート等の硬化組成物を網材が埋まって平坦状となるまで塗り付ければよい。
また、網材付き防水断熱材の施工に際しては、下地(下地板、支柱など)上に網材付き防水断熱材を固定した後、モルタルやコンクリート等の硬化組成物を網材が埋まって平坦状となるまで塗り付ければよい。
また、この防水材は、構造用合板と同程度の強度を有するようにしてもよい。その場合、従来の下地板の強度特性もカバーでき、下地板を省くことができる。前述の防水紙からフェルトまで〔防水紙−支柱−フェルト〕の構造に加え、下地板からフェルトまで〔下地板−防水紙−支柱−フェルト〕の構造を単一部材で構成できるものとなる。
さらに、本発明の防水断熱材は、外壁施工用であるが、前述のように本発明における外壁とは、屋根を含む。
従来の屋根工事では、防水処理を行う場合に、野地板の上にアスファルト防水紙や透湿防水紙を敷き、釘やホッチキス等で留め付け、かわら等の外装材を施工する方法が採られてきた。しかし、アスファルト防水紙や透湿防水紙では釘やステープルを打つ時に穴があくことがあり、その穴から漏水するおそれがあるため、完全な防水性が有るとは言えなかった。また、断熱材を設置する工法も知られているが、この工法では、そもそも通気性がなく、下地である野地板からの湿気を外に放出できず、野地板が腐ることもあった。
また、コンクリート造建築物の屋上などにおける防水では、アスファルト防水層を設置しポリエチレンシートを敷き、その上から押さえコンクリートやモルタルで施工する方法が採られてきた。外断熱を施工する場合には、ポリエチレンシートと押さえコンクリートとの間に断熱材を設置する工法が一般的であった。
本発明の防水断熱材を、上述の屋根やコンクリート造建築物の屋上に適用した場合、前記アスファルト防水紙や透湿防水紙よりも防水性が高く、厚みが有るため、釘やステープルを打っても穴が形成されないため、漏水のおそれもなく、またこの厚みによって断熱機能もある。さらに、本発明の防水断熱材は、前記従来の工法に用いられる断熱材では到底期待できない通気性を付与することができ、野地板等の下地の湿気を逃がすことが可能となる。さらに、コンクリート造建築物においては、従来のポリエチレンシートと断熱材の施工(2工程)を、1工程で施工でき、資材、工期短縮の面でも経済的である。
図1に示す防水断熱材1は、前記(1)の態様の実施例であり、表裏に配される防水材2,2は厚み5mmのポリフェノールフォームのシート状であって、樹脂スペーサ3は厚み25mmで、防水ボード2とは発泡倍率が異なるポリフェノールフォームであり、この樹脂スペーサ3の存在により、防水材2,2間に長さ方向(この場合は縦方向)に連続する複数の筒状の空間部4が形成されている。この防水断熱材1は、連続押出成形等の直後に連続的に一体化させるように製造したものであって、それを矩形状に裁断したものである。
図2に示す網材付き防水断熱材1’は、図1の防水断熱材1の外面側(室外側)の防水材2の表面に、凹部付き平ラス5を一体に固定したものであって、それ以外の構成は図1の防水断熱材1と全く同様である。
図3は、図1の防水断熱材1,1を幅方向に隣接させる態様を示し、T字状の発泡樹脂成形体6に側端部が沿うように防水断熱材1を配設している。
図4は、図1の防水断熱材1を用いた外壁(縦壁)であり、図5は、従来の外壁を示すものである。
これらの比較より、本発明の実施例である防水断熱材1は、従来の外壁における下地材12−防水紙13−支柱14−フェルト15に相当することが明らかであり、各部材をそれぞれ固定する作業を単一部材の取り付け作業に置き換えることができ、並びにそのための工期を極めて短縮できることが明らかである。
図6(a)に示す防水断熱材19は、前記(2)の態様の実施例であり、防水材20が厚み6mmのポリフェノールフォームのボード状であって、内面側に深さ3mmの三角波状の切削加工が施され、長さ方向(縦方向)に複数の突条21が形成されている。
図6(b)に示す防水断熱材22は、上記の複数の突条21の頂部に沿うように透湿防水シート23が貼り付けられている。
そのため、長さ方向(縦方向)に連続する複数の空間部24が形成される。尚、切削加工をする代わりに成形時に形状付与してもよい。
図7(a)に示す防水断熱材25も、前記(2)の態様の実施例であり、防水材26が厚み6mmのポリフェノールフォームのボード状であって、内面側に深さ3mmの歯抜け(四角波状)の切削加工が施され、長さ方向(縦方向)に複数の突条27が形成されている。
図7(b)に示す防水断熱材28は、上記の複数の突条27の頂部に沿うように透湿防水シート29が貼り付けられている。
そのため、長さ方向(縦方向)に連続する複数の空間部30が形成される。尚、切削加工をする代わりに成形時に形状付与してもよい。
図8(a)は、前記図7(a)の防水断熱材25を作成するための加工ロール31であり、その表面にはロールの長さ方向に凹凸32が設けられている。
そして、図8(b)に示すように、この加工ロール31とそれに対向させたロール33との間に、一定厚みの防水材を流し込み、縞状の溝を形成することにより、防水材の長さ方向(図では横方向)に連続する突条27を形成する。尚、ここで使用される防水材は、熱プレスにて容易に表面形状を加工できるような素材であり、加工ロール31は加熱機構を内蔵するものである。
図8(c)は、前記図7(b)の防水断熱材28を作成する状況を示し、突条27の頂部に沿うように透湿防水シート29を貼り付けている。
図9(a)は、複数の空間部30が連通するように加工するための加工ロール34であり、前記図8(a)の加工ロール31と比べると明らかなように、凹凸32に直交する横凸部35が形成されている。
図9(b)は、この加工ロール34を用いて作成した防水断熱材36であり、長さ方向に連続する複数の空間部30が、それと直交する連通部37にて連通する構成である。
この防水断熱材36のように、連続する複数の空間部30を連通させることにより、一本の空間部30に木の葉や枝、砂、土等が混入して閉塞されても、他の空間部30と連通しているため、排水部及び通気部としての効果を損なうことがない。
図10(a)は、図9(a)と同様に複数の空間部30が連通するように加工するための加工ロール38であるが、前記図9(a)の加工ロール34と比べると明らかなように、凹凸32の方向に対して斜めに傾斜凸部39が形成されている。
図10(b)は、この加工ロール38を用いて作成した防水断熱材40であり、長さ方向に連続する複数の空間部30が、それと斜めに交わる連通部41にて連通する構成である。
この防水断熱材40のように、連続する複数の空間部30を連通させる連通溝41を傾斜状に設けることにより、混入した木の葉や枝、砂、土等が他の空間部30に移行しやすくなって閉塞が生じにくくなり、また一本の空間部30が閉塞した場合にも水や空気の溜まりが生じにくくなる。
これらの防水断熱材28,36,40に関し、空間部側に透明なアクリル板を沿わせ、煙を下穴からあてて通気性を確認した。何れも煙は、空間部を通り、上穴から流れでた。
次に、空間部の一部分を埋めて、同様の試験を行ったところ、防水断熱材28では、ふさがった部分には煙が入らず、通気性が損なわれたことが確認された。これに対し、連通部37,41を設けた防水断熱材36,40では、一部分がふさがっている空間部にも煙が入り、連通部37,41を通じて隣接する空気部にも流れた。このことにより、連通部を設置することにより、通気性能が向上したことが確認された。また、空気部に対して直交状に設けた連通部37に比べて傾斜状の連通部41の方が、煙の流れがよいことも確認された。
〔実施試験1〕
平成16年10月4日 横浜市金沢区 木造平屋枠組造80m2施工
構造用合板(厚み9.5mm)上に図1に示した防水断熱材1(但し、材質:ポリエチレンフォーム、発泡倍率:40、厚さ:6mm、熱伝導率:0.034W/m・K)を張り、その上にラス網(日本フエラス工業株式会社製『LASS−RW型』)をステープルにより打ち留め、その上に軽量モルタル(富士川建材工業株式会社製『ラスモル』)を施工した。
施工性において作業性も良く、昨年の冬期の間にも内部結露を生じることがなく、高い通気性が確認できた。また、軽量モルタルを施工した後の経時変化を1ヶ月観察したが、クラックも無く良好な結果であった。
また、防火に関する性能評価試験(試験場:建材試験センター)を行った。
試験結果として、外壁が燃え尽きることなく、建築基準法第2条第八号に係る基準に適合し、防火構造として30分の耐力を持つことが示された。
〔比較対照1〕
平成16年10月8日 横浜市中区 木造平屋軸組み100m2施工
構造用合板(厚み9.5mm)上に前記防水断熱材1に代えて市販されている表面に複数の微小な凸部が設けられた防水シートを張り、その上にラス網(日本フエラス工業株式会社製『LASS−RW型』)をステープルにより打ち留め、その上に軽量モルタル(富士川建材工業株式会社製『ラスモル』)を施工した。
施工性において作業性はよかったものの、内部結露を生じ、高い通気性があったとはいいづらい。また、軽量モルタルを施工した後の経時変化を1ヶ月観察したが、クラックが生じており、外壁を切開調査したところ防水シートにしわがあった。このことから、しわの有無によりモルタルの塗り厚さに差が生じ、クラックが生じたものと考えられる。
〔実施試験2〕
平成16年11月17日 茨城県つくば市 木造2階軸組造 100m2施工
柱、間柱(厚み105mm)上に、図1に示した防水断熱材1(但し、ボード状の防水材の厚み50mm、材質:ポリエチレンフォーム、発泡倍率:30、熱伝導率:0.036W/m・K)を張り、突き付け部に防水テープを張った。その上にラス網(日本フエラス工業株式会社製『LASS−RW型』)をステープルにより打ち留め、その上に軽量モルタル(富士川建材工業株式会社製『ラスモルII』)を施工した。
施工性において作業性も良く、施工時間の短縮ができた。軽量モルタルを施工した後の経時変化を1ヶ月観察したが、クラックも無く良好な結果であった。
また、防火に関する性能評価試験(試験場:建材試験センター)を行った。
試験結果として、外壁が燃え尽きることなく、建築基準法第2条第八号に係る基準に適合し、防火構造として30分の耐力を持つことが示された。
〔比較対照2〕
平成16年11月24日 茨城県土浦市 木造平屋枠組み100m2施工
構造用合板(厚み9.5mm)上に前記防水断熱材1に代えて市販されている表面に複数の微小な凸部が設けられた防水シートを張り、その上にラス網(日本フエラス工業株式会社製『LASS−RW型』)をステープルにより打ち留め、その上に軽量モルタル(富士川建材工業株式会社製『ラスモルII』)を施工した。
施工性において作業性はよかったものの、内部結露を生じ、構造用合板が腐っていた。軽量モルタルを施工した後の経時変化を1ヶ月観察したが、クラックは生じてなかったが、外壁を切開調査したところ防水シートに孔があいており、そこから内部に水が浸入したものと考えられる。孔があいた原因としてステープルの打ち留め時に孔が開いていたと考えられる。
〔実施試験3〕
平成17年4月5日 神奈川県川崎市 木造2階建軸組造 150m2施工
柱(105×105mm)、間柱(27×105mm)上に、図3に示したT字状の発泡樹脂成形体6を取り付け、このT字状成形体に側端部が沿う様に図2に示した防水断熱材1’(但し、材質:ポリエチレンフォーム、発泡倍率:30、厚さ:35mm、熱伝導率:0.034W/m・K)をステープルにより打ち留め、その上に軽量モルタル(富士川建材工業株式会社製『ラスモルII』)を施工した。
軽量モルタルを施工する前も後も、内部への漏水もなく完全な防水性が確認できた。また、軽量モルタルを施工した後の経時変化を1ヶ月観察したが、クラックも無く良好な結果であった。
また、防火に関する性能評価試験(試験場:建材試験センター)を行った。
試験結果として、外壁が燃え尽きることなく、建築基準法第2条第八号に係る基準に適合し、防火構造として30分の耐力を持つことが示された。
〔比較対照3〕
平成17年4月11日 神奈川県愛川町 木造2階軸組み150m2施工
構造用合板(厚み9.5mm)上に前記防水断熱材1’に代えて市販されている表面に複数の微小な凸部が設けられた防水シートを張り、その上にラス網(日本フエラス工業株式会社製『LASS−RW型』)をステープルにより打ち留め、その上に軽量モルタル(富士川建材工業株式会社製『ラスモルII』)を施工した。
施工性において作業性、内部結露とも問題を生じなかったが、軽量モルタルを施工した後の経時変化を1ヶ月観察した時に、クラックが生じており、外壁を切開調査したところ防水シートにしわがあった。このことから、しわの有無によりモルタルの塗り厚さに差が生じ、クラックが生じたものと考えられる。
〔実施試験4〕
平成17年6月8日 横浜市磯子区 木造2階建軸組造 100m2施工
構造用合板(厚み9.5mm)上に図6に示した防水断熱材(但し、材質:ポリエチレンフォーム、発泡倍率:30、厚さ:6mm、熱伝導率:0.036W/m・K)を、図11に示すロール状に巻き取りされた連続フィルム状体(長さ:20m〜50m)から、図12の見取り図のように所定の長さにカットしながら張り、その上にラス網(日本フエラス工業株式会社製『LASS−RW型』)をステープルにより打ち留め、その上に軽量モルタル(富士川建材工業株式会社製『ラスモル』)を施工した。
施工性において一度に大面積を張付けることが出来き、作業性も良く、昨年の冬期の間にも内部結露を生じることがなく、高い通気性が確認できた。また、軽量モルタルを施工した後の経時変化を1ヶ月観察したが、クラックも無く良好な結果であった。
また、防火に関する性能評価試験(試験場:建材試験センター)を行った。
試験結果として、外壁が燃え尽きることなく、建築基準法第2条第八号に係る基準に適合し、防火構造として30分の耐力を持つことが示された。
〔実施試験5〕
平成17年9月7日 横浜市中区 木造平屋軸組80m2施工
構造用合板(厚み9mm)上に、前記図10(b)に示す防水断熱材40(全体の厚み6mm)を張り、その上にラス網(日本フエラス工業株式会社製『LASS−RW型』)をステープルにより打ち留め、その上に軽量モルタル(富士川建材工業株式会社製『ラスモル』)を施工した。
施工性において作業性も良く、昨年の冬期の間にも内部結露を生じることがなく、高い通気性が確認できた。また、軽量モルタルを施工した後の経時変化を1ヶ月観察したが、クラックも無く良好な結果であった。
〔実施試験6〕
平成17年9月12日 横浜市金沢区 木造平屋50m2
通常では、野地板の上にアスファルトフェルトルーフィングを張付け、仕上げとして、亜鉛合金板を施工するが、外壁の仕様と同様に、アスファルトフェルトルーフィングの代わりに防水断熱材を使用した。
施工性において、アスファルトフェルトルーフィングはしわが生じやすかったことに対して、防水断熱材はしわを生じること無く施工できた。また、施工後一ヶ月経過後、天井裏から確認したところ、結露を生じた形跡もなく、高い通気性があるといえる結果であった。
〔実施試験7〕
平成17年10月5日 横浜市磯子区 木造2階建80m2
実施試験6と同様にアスファルトフェルトルーフィングの代わりに防水断熱材を野地板の上に張付け、その上に株式会社クボタ製『コロニアルNEO』を施工した。施工後一ヶ月経過後、天井裏から確認したところ、結露を生じた形跡もなく、高い通気性があるといえる結果であった。
〔実施試験8〕
平成17年11月30日 大分県別府市 木造平屋75m2
実施試験6,7と同様にアスファルトフェルトルーフィングの代わりに防水断熱材を施工した。
施工性において、アスファルトフェルトルーフィングでは、寒さで硬くなり、しわも生じるのに対して、防水断熱材は寒さで硬くなることもなく、しわも生じず非常によい施工性を確保できた。また、施工後一ヶ月経過後、天井裏から確認したところ、結露を生じた形跡もなく、高い通気性があるといえる結果であった。
〈透水試験〉
JIS A 6909透水試験B法に基づいて行った。
構造用合板に防水紙を張り、力骨をステープル716Mにより固定したものを試験体とした。透水試験器具を、シリコーンシーリング材によって止め付け、48時間以上放置した後、20±2℃の水を試験体の表面から、高さ250mmまで入れ、その時の水頭の高さと1時間、2時間、3時間、6時間及び24時間後の水頭の高さの差を求めた。
試験では『ラミテクト』(セイレーン製湿式用透湿防水シート)、『タイベック』(デュポン製乾式用透湿防水シート)、『アスファルトフェルト430』(東亜工業製)、及び図7(a)に示した実施例の防水断熱材25の4種類について試験を行った。この4種類の試験体についてステープルを打ったもの及び打たないもの合計8種類の試験を行った。試験の結果については表1,2及び図13,14に示した。
Figure 0004195892
Figure 0004195892
建築物の外壁の中間構造体として使用でき、(外)通気断熱工法などに好適に利用することができる。
本発明の防水断熱材の一実施例を示す斜視図である。 本発明の防水断熱材の他の一実施例を示す斜視図である。 図1の防水断熱材を幅方向に隣接させる一態様を示す斜視図である。 図1の防水断熱材を施工した外壁を示す側断面図である。 従来の空間部を有する外壁として、(a)壁式構造、(b)軸組構造、(c)軸組外断熱構造を示す側断面図である。 (a)本発明の防水断熱材の他の一実施例を示す断面図、(b)さらに他の一実施例を示す断面図である。 (a)本発明の防水断熱材の他の一実施例を示す断面図、(b)さらに他の一実施例を示す断面図である。 (a)図7(a)の防水断熱材を作成するための加工ロールを示す正面図、(b)その加工状況を示す側断面図(一部平面図)、(c)それにより形成された防水断熱材に透湿防水シートを貼り合わせる状況を示す斜視図である。 (a)他の一実施例である防水断熱材を作成するための加工ロールを示す正面図、(b)それにより形成された防水断熱材を示す斜視図である。 (a)他の一実施例である防水断熱材を作成するための加工ロールを示す正面図、(b)それにより形成された防水断熱材を示す斜視図である。 実施例で用いたロール状に巻き取りされた防水断熱材の連続フィルム状体を示す斜視図である。 実施例における見取り図である。 実施例における透水試験の結果を示すグラフである。 実施例における透水試験の結果を示すグラフである。
符号の説明
1,1’ 防水断熱材
2 防水材
3 樹脂スペーサ
4 空間部
19,22,25,28,36,40 防水断熱材
20,26 防水材
21,27 突条
23,28 透湿防水シート
24,29,30 空間部

Claims (6)

  1. 独立気泡を有する発泡樹脂材料からなるシート状又はボード状の防水材の内面側に、長さ方向に連続する複数の空間部を形成してなる断熱材であって、前記防水材の内面側に、空間部の厚みを有する複数の樹脂スペーサを長さ方向に配して接着させ、さらに他の防水材を前記複数の樹脂スペーサに沿わせて一体化して筒状の空間部を形成することを特徴とする外壁施工用防水断熱材。
  2. 防水材の外面側に網材が固定されていることを特徴とする請求項1に記載の外壁施工用防水断熱材。
  3. 空気層は、厚みが3〜50mmであることを特徴とする請求項1又は2に記載の外壁施工用防水断熱材。
  4. 独立気泡を有する発泡樹脂材料からなるシート状又はボード状の防水材の内面側に、長さ方向に連続する複数の空間部を形成してなる断熱材であって、防水材の内面側に、空間部の厚みを有する複数の突条を長さ方向に形成し、隣接する複数の空間部は、それと交わる連通部により連通していることを特徴とする外壁施工用防水断熱材。
  5. 下地上に、請求項1又は4に記載の防水断熱材を取り付けてその外面側に網材を固定し、或いは請求項2に記載の防水断熱材を取り付け、さらにその表面にモルタル又はコンクリートが付着されていることを特徴とする外壁。
  6. 下地上に、請求項1又は4に記載の防水断熱材を取り付けた後、その外面側に網材を固定するか、或いは請求項2に記載の防水断熱材を取り付ける第1の工程と、その表面にモルタル又はコンクリートを塗り付ける第2の工程を行うことを特徴とする外壁の施工方法。
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