JP4194201B2 - 誤操作防止機構付き変速操作装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、マニュアルトランスミッションの変速操作装置に関し、特に誤操作防止機構を備えた変速操作装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、マニュアルトランスミッションの変速操作装置は、例えば車室フロア上に配設された変速操作装置の操作レバーを操作することによって、トランスミッションケース内のシフトフォークを移動させて変速ギヤのかみ合いを替えるように構成されている。
【0003】
一方、変速操作装置には、シフト操作の際、誤って後退位置にシフトする誤操作を防止するための誤操作防止機構が設けられている。
【0004】
この誤操作防止機構は、例えば特開平10−287143号公報に開示され、かつ図14に示されるように、下端部が球状部102によって回動自在に支持部103を介して車室フロアに設けられる操作レバー101の下部にリング状のロック部材104を摺動自在に配置し、このロック部材104をスプリング106等によって下方に付勢すると共に、操作レバー101の上端に設けられた操作ノブ107の下方に摺動自在に設けられたリング状の操作部108の引き上げ操作によって連結部材109を介してロック部材104が上方に移動するように形成する一方、支持部材103にストッパプレート110を設けることによって形成される。
【0005】
そして、操作レバー101を中立位置から後退位置にセレクト操作する場合に、そのまま操作レバー101を倒そうとすると、ロック部材104がストッパプレート110に当接して後退位置への誤操作が防止される。
【0006】
一方、操作部108を引き上げることによって、連結部材109を介してロック部材104をスプリング106に抗して上昇させて、ロック部材104とストッパプレート110との当接を解除することによって操作レバー101を後退位置に操作することを可能にしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記特開平10−287143号公報に開示される変速操作装置によると、ロック部材104とストッパプレート110との当接によって、変速操作の際に意に反する後退位置への誤操作が防止される。
【0008】
しかし、操作レバー101を前進位置と後退位置に連続的に繰り返し操作する車庫入れや縦列駐車等においては、ロック部材104とストッパプレート110との当接を解除する操作部108の引き上げ操作と、前進するために操作部108の引き上げ操作を解除を繰り返すことから、その操作が厄介で円滑な操作を妨げると共に、運転者に負担を課すことが懸念される。
【0009】
従って、かかる点に鑑みなされた本発明の目的は、前進と後退とが繰り返される際の操作レバーの操作を円滑かつ容易にし、運転者の負担を大幅に軽減し得る誤操作防止機構付き変速操作装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する請求項1に記載の誤操作防止機構付き変速操作装置の発明は、操作レバーの変速操作によって1速位置を含む複数の前進変速位置及び後退位置を選択してマニュアルトランスミッションを操作すると共に、誤操作を防止する誤操作防止機構を備えた誤操作防止機構付き変速操作装置において、上記操作レバーに配設されてロック操作位置とアンロック操作位置に移動操作する操作部と、上記操作レバーに配設されて上記操作部のロック操作位置とアンロック操作位置への移動操作に連動してロック位置とアンロック位置とを移動するロック部材と、上記ロック位置のロック部材に当接して後退位置への変速操作を防止すると共に、ロック部材がアンロック位置にあって後退位置と1速位置への変速操作を許容するロック規制部とを備えたことを特徴とする。
【0011】
請求項1の発明によると、前進変速位置の選択時に意に反しての後退位置への誤操作は、ロック部材がロック規制部に当接して防止されると共に、作動部をアンロック操作位置に操作することによって、後退位置及び1速位置への変速操作が許容される結果、後進と前進を繰り返す車庫入れ等の際、操作部の操作を繰り返す厄介な操作から開放されて、円滑な操作レバーの操作が確保されると共に、運転者の負担が大幅に軽減される。
【0012】
請求項2に記載の発明は、請求項1の誤操作防止機構付き変速操作装置において、上記操作部は、上記操作レバーの上端に設けられた操作ノブの下方に配設されて操作レバーの延在方向に沿ってロック操作位置とアンロック操作位置との間で移動することを特徴とする。
【0013】
請求項2の発明によると、操作部を操作ノブの下方に操作レバーの延在方向に移動可能に配設することから、操作部の操作が容易になり運転者の負担が軽減される。
【0014】
請求項3に記載の発明は、請求項1または2の誤操作防止機構付き変速操作装置において、アンロック位置のロック部材は、1速位置以外の前進変速位置への変速操作に連動してロック位置に移動することを特徴とする。
【0015】
請求項3の発明によると、ロック部材がアンロック位置おける後退位置或いは1速位置から操作部を操作することなく、他の前進変速位置に変速操作する際に、自動的にロック部材がロック位置に復帰せしめられ、変速操作の円滑化及び簡素化がもたらされて運転者の大幅な負担の軽減が得られる。
【0016】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3に記載の誤操作防止機構付き変速操作装置において、操作レバーは、下端が支持部材によってセレクト方向及びシフト方向に揺動自在に支持されたレバー本体を有し、上記ロック部材は、上記レバー本体に回動及び摺動自在に支持されてロック位置とアンロック位置に移動する基部及び該基部から突出するロック用ロッドとを有し、上記ロック部材を、ロック用ロッドが後退位置側セレクト方向に突出するように付勢する回動付勢手段と、上記ロック部材をアンロック位置でかつ上記ロック用ロッドが後退位置側セレクト方向に突出する状態に係止保持すると共に、ロック部材の回動によって該係止を解除するロック部材係止機構と、上記ロック部材をロック位置に付勢するロック位置付勢手段とを有し、上記ロック規制部は、ロック位置におけるロック部材のロック用ロッドの先端に当接して後退位置への変速操作を防止すると共に、ロック部材がアンロック位置にあって1速位置以外の前進変速位置への変速操作に連動してロック用ロッドに当接してロック部材を回動せしめることを特徴とする。
【0017】
請求項4の発明によると、操作レバーがセレクト方向及びシフト方向に揺動自在に支持されたレバー本体を有し、ロック部材をレバー本体に回動及び摺動自在に支持されてロック位置とアンロック位置に移動する基部とロック用ロッドによって形成し、上記ロック規制部がロック位置に位置するロック部材のロック用ロッドの先端に当接して後退位置への変速操作を防止すると共に、ロック部材がアンロック位置にあって後退位置と1速位置への操作を許容し、かつ1速位置以外の前進変速位置への変速操作に連動してロック用ロッドに当接してロック部材を回動せしめるように構成することによって、上記目的を達成することができる。
【0018】
請求項5に記載の発明は、請求項4の誤操作防止機構付き変速操装置において、記ロック規制部は、ロック位置におけるロック部材のロック用ロッドの先端に当接して後退位置への変速操作を防止すると共にアンロック位置のロック部材に当接することなく後退位置への変速操作を許容する後退規制部と、ロック部材がロック位置における各前進変速位置のシフト操作を許容すると共に、ロック部材がアンロック位置にあって1速位置以外の前進変速位置へのシフト操作に連動してロック用ロッドに当接してロック部材を回動せしめ第1規制部及び第2規制部とを備えたことを特徴とする。
【0019】
請求項5の発明によると、ロック規制部を後退規制部と第1規制部と第2規制部とによって有効的にロック部材を作動せしめることができる。
【0020】
請求項6に記載の発明は、請求項4または5の誤操作防止機構付き変速操作装置において、上記ロック部材係止機構は、レバー本体に出没自在に配設されてロック部材のロック位置からアンロック位置への移動を許容すると共に、アンロック位置のロック部材の下端に係止してロック部材をアンロック位置に保持するロック爪と、上記ロック部材の内周面に形成され、ロック爪に移動可能に嵌合して上端から下端に亘るガイド溝とを備えたことを特徴とする。
【0021】
請求項6の発明によると、ロック爪によって、レバー本体に出没自在に配設されてロック部材のロック位置からアンロック位置への移動を許容すると共に、アンロック位置のロック部材に係止してロック部材をアンロック位置に保持すると共に、上記ロック部材のロック爪に移動可能に嵌合して内周面に上端から下端に亘って形成されたガイド溝とによって、ロック部材係止機構が容易に構成できる。
【0022】
請求項7に記載の発明は、請求項3の誤操作防止機構付き変速操作装置において、操作レバーは、下端が支持部材によってセレクト方向及びシフト方向に揺動自在に支持されたレバー本体を有し、上記ロック部材は、上記レバー本体に摺動自在に支持されてロック位置とアンロック位置に移動する基部及び該基部から後退位置側セレクト方向に突出するロック用ロッドと上記基部に形成されたロック爪とを備え、上記アンロック位置におけるロック部材のロック爪に係脱可能なロック部材係止部と、上記ロック部材がアンロック位置にあって1速位置以外の前進変速位置への変速操作に連動して上記ロック部材係止部を作動せしめてロック爪との係止を解除する電気接点を備えたことを特徴とする。
【0023】
請求項7の発明によると、ロック部材をレバー本体に摺動自在に支持されてロック位置とアンロック位置に移動する基部及びこの基部に後退位置側セレクト方向に突出するロック用ロッドとロック爪を備え、ロック部材係止部によってロック部材をアンロック位置に保持すると共に、ロック部材がアンロック位置にあって1速位置以外の前進変速位置への変速操作に連動して作動する電気接点によっての作動によりロック部材係止部によるロック爪との係止を解除することによってロック部材をロック位置に復帰することができる。
【0024】
請求項8に記載の発明は、請求項7の誤操作防止機構付き変速操作装置において、上記電気接点は、上記ロック用ロッドに設けられた一方の電気接点と、上記ロック部材がアンロック位置にあって1速位置以外の前進変速位置への変速操作に連動して上記第1の電気接点と当接する他の電気接点であることを特徴とする。
【0025】
請求項8の発明によると、ロック用ロッドに設けた一方の電気接点と、1速位置以外の前進変速位置への変速操作に連動して上記一方の電気接点と接する他の電気接点によってロック部材係止部を有効的に作動させることができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明による誤操作防止機構付き変速操作装置の実施の形態を図面によって説明する。
【0027】
(第1実施形態)
図1乃至図8によって本発明の第1実施の形態を説明する。
【0028】
図1は、マニュアルトランスミッションの変速操作装置1の概要を示す要部斜視図であり、図2は図1のA部拡大図、図3は図1のI−I線断面図、図4は図3のII−II線断面図、図5は図1のIII−III線断面図である。
【0029】
変速操作装置1は、下部に設けられた球状体11を車体、例えば車室フロア等(図示せず)の下部に配設された支持部材12によって回動自在に支持された操作レバー10を有し、球状体11の下部に突設されたジョイント部13がリンケージ機構等を介してマニュアルトランスミッションに連結されている。
【0030】
操作レバー10は、球状体11の上部に固定された下部中空管21と、防振ラバー24を介して下部中空管21の上部21aを覆うように連結された上部中空管25とからなるレバー本体20を有し、上部中空管25の上端に装着されると共に前進変速位置(1速〜6速)及び後退位置(R位置)の変速位置が付された操作ノブ29とを備えている。
【0031】
この操作レバー10を、球状体11を回動中心に左右方向であるセレクト方向に倒すことにより、1速−2速セレクト位置a、3速−4速セレクト位置b、5速−6速セレクト位置c及び後退セレクト位置dが得られ、ジョイント部13に連結されたリンケージ機構を介してマニュアルトランスミッションに配設された1速−2速用、3速−4速用、5速−6速用及び後退用の各シフタレールが選択され、更に各セレクト位置a、b、c、dから操作レバー10を前後方向のセレクト方向に傾倒するシフト操作によって対応するシフタレールがスライドして所望の変速位置が得られる。
【0032】
更に、変速操作装置1には、誤操作防止機構30が配設されている。誤操作防止機構30は、下部中空管21の上部に回動及び摺動自在に支持された円筒状の基部32と、この基部32の外周面から略後退位置側セレクト方向Reに突設されたロック用ロッド33とが一体に形成されたロック部材31を有し、ロック用ロッド33の先端33aは略L字状に折曲形成されている。
【0033】
ロック部材31の基部32の内周面32aには、ロックロッド33の延在中心線を中心に互いに離間して上下方向に延在する一対のガイド溝32b及び32cが形成されている。
【0034】
更に、下部中空管21と基部32との間にロック用ロッド33の先端33aが後退位置側セレクト方向Reを向くようにロック部材31を付勢する回動付勢手段、例えばスプリング34が配設されている。
【0035】
ロック部材31の上部には、基部32内に架設されて下部中空管21に上下方向に対向して延在する支持ピンガイド孔22を貫通する下部支持ピン35が設けられ、かつロック部材31は、ロック位置付勢手段となる下部支持ピン35と下部中空管21の上部21aとの間に弾設されたスプリング39によって下方に付勢されている。
【0036】
一方、上部中空管25にロック操作位置とアンロック操作位置との間で摺動自在にリング状の操作部36が配置され、操作部36内に上部中空管25に対向して上下方向に延在する一対の支持ピンガイド孔26を貫通する上部支持ピン37が架設されている。ロック部材31に設けられた下部支持ピン35と操作部36に設けられた上部支持ピン37とは連結部材38によって連結されている。
【0037】
更に、下部中空管21には、図3に示すように、ロック作動部41とロック規制部50とを有するロック部材係止機構40が配設されている。
【0038】
ロック作動部41は、下部中空管21に形成されたロック爪用孔23から出没可能に設けられたロック爪42を有している。ロック爪42は下部中空管21の内面に係止可能なストッパ部43と、ストッパ部43に突設されてロック爪用孔23から突出可能な爪部44からなる略T字状であって、爪部44の上面に平坦な係止面44aが形成され、下面には先端に移行するに従って上昇する傾斜面44bが形成されている。このロック爪42は、下部中空管21の内周面とストッパ部43との間に弾設されたスプリング45によってロック爪用孔23から爪部44が突出する方向に付勢されている。
【0039】
そして、ロック操作位置である操作部36を引き上げ操作しないロック位置におけるロック部材31は、スプリング39によって下方に付勢され、かつロック用ロッド33がスプリング34によって後退位置側セレクト方向Reに延在するように付勢されて図2に実線で示すようにロック爪42の下方に位置している。
【0040】
また、操作部36をアンロック操作位置に引き上げることによって、上部支持ピン37、連結部材38、下部支持ピン35等を介してスプリング39に抗してロック部材31が引き上げられ、図6に示すようにロック爪42を内周面32aによって下部中空管21内に押し込みつつ基部32の下端32dがロック爪42の上方に達すると、内周面32aによる押接が解除されてスプリング45によってロック爪42が押動して爪部44がロック爪用孔23から突出し、爪部44の係止面44aに基部32の下端32dが係止されて操作部36の引き上げ操作を解除してもロック部材31を図2に二点鎖線で示すようにその位置、即ちアンロック位置に保持される。このロック位置においても、スプリング34によってロック用ロッド33の先端33aが後退側セレクト方向Reに延在するように付勢される。
【0041】
更に、ロック部材31を回動することによって、図7に示すようにガイド溝32b或いは32cをロック爪42と対向せしめることによって、下端部32dとロック爪42との係合が解除される。
【0042】
この結果、スプリング39の付勢力によってガイド溝31b或いは32c内にロック爪42が嵌合して摺動案内されてロック部材31が下降し、更に下降して基部32の上端32eとガイド溝32b或いは32cとの係合が解除され、スプリング34によってロック部材31が回動せしめられて、ロック用ロッド33の先端33aが後退位置側セレクト方向Reとなるロック位置に復帰する。
【0043】
一方、ロック規制部50は、ロック作動部41に近接して支持部材21等に取り付けられたガイドプレート51によって形成される。
【0044】
ガイドプレート51は、図8に要部拡大図を示すように、支持部材12取り付けられる略矩形の取付部52と、取付部52の略後退位置側セレクト方向Re側の端縁から上方に折曲形成された後退規制部53と、アンロック位置におけるロック用ロッド33の先端33aと対応する高さ位置に後退規制部53の各側縁上部から略セレクト方向と略平行に対向配置されてロック作動部41側に折曲形成された帯状の第1規制部54と第2規制部55を有している。また、後退規制部53の上部にアンロック位置におけるロック用ロッド33の先端33aが挿通過能なロッド挿通部53aが切り欠き形成されている。
【0045】
そして、ロック位置において、1速−2速セレクト位置a、3速−4速セレクト位置b、5速−6速セレクト位置c間における操作レバー10をセレクト方向に傾倒させるセレクト操作時には、ロック用ロッド33の先端33aが後退規制部53に当接することがなくセレクト操作が可能であり、かつ各セレクト位置a、b、cから各々1速位置、2速位置、3速位置、4速位置、5速位置或いは6速位置へ操作レバー10を傾倒するシフト操作時には、ロック用ロッド33は第1規制部54及び第2規制部55の下方を通過することによって許容される。
【0046】
また、このロック位置において、5速−6速セレクト位置cから操作レバー10を更に後退側セレクト方向Reに傾倒すると、ロック用ロッド33の先端33aが後退規制部53に当接して後退セレクト位置dへの傾倒が阻止され、後退位置への操作が防止される。
【0047】
一方、ロック部材31がアンロック位置において、5速−6速セレクト位置cから後退セレクト位置dへのセレクト操作は、ロック用ロッド33の先端33aが後退規制部53に形成されたロッド挿通部53aを通過することによって許容され、かつ後退位置へのシフト操作が可能になる。
【0048】
また、アンロック位置において、1速−2速セレクト位置aから1速位置へのシフト操作は、ロック用ロッド33の先端33aが第1規制部54と当接することなく行われるように第1規制部54の先端位置54aが設定される一方、3速−4速セレクト位置b及び5速−6速側セレクト位置cから各々3速位置或いは5速位置にシフト操作した際には、ロック用ロッド33の先端33aが第1規制部54に当接してロック部材31が回動せしめられる。
【0049】
また1速−2速セレクト位置a、3速−4速セレクト位置b、5速−6速セレクト位置cから各々2速位置、4速位置、6速位置にセレクト操作すると、ロック用ロッド33の先端33aが第5規制部55に当接してロック部材31が回動せしめられる。
【0050】
次に、このように構成された変速操作装置1の作動について説明する。
【0051】
前進のための1速位置から6速位置の前進変速位置を選択する変速操作にあたっては、操作レバー10に設けられた操作ノブ29をセレクト方向に揺動するセレクト操作により、1速−2速セレクト位置a、3速−4速セレクト位置b或いは5速−6速セレクト位置cを選択し、かつシフト方向に揺動するシフト操作によって所望の変速位置が得られる。
【0052】
これらの前進変速位置を選択する操作は、ロック部材31がロック位置に保持されて、ロック用ロッド33が第1規制部54及び第2規制部55の下方を通過することによって、ロック用ロッド33が第1規制部54及び第2規制部55に影響されることなくセレクト操作及びシフト操作が円滑に行われる。
【0053】
この変速操作の際に、意に反して5速−6速セレクト位置cから更に、後退位置側セレクト方向Reに操作レバー10を傾倒すると、ロック用ロッド33の先端33aが後退規制部53に当接して操作レバー10が受け止められる。その結果、操作レバー10が後退セレクト位置dへのセレクト操作が規制されて後退位置への変速操作が確実に防止される。
【0054】
一方、後退位置を選択する変速操作は、操作ノブ29の下方に配設された操作部36をアンロック操作位置に引き上げることによって、上部支持ピン37、連結部材38、下部支持部材35等を介してロック部材31が引き上げられ、ロック部材31がロック爪42を下部中空管21内に押し込みつつ基部32の下端32dがロック爪42に上方に達すると、内周面32aによるロック爪42の押接が解除されてスプリング45によってロック爪42が押動して爪部44がロック爪用孔23から突出し、この突出した爪部44の係止面44aによって基部32の下部32dが支持されて図2に二点鎖線で示すようにロック部材31がアンロック位置に保持される。
【0055】
この結果、ロック用ロッド33の先端33aが後退規制部53に形成されたロッド挿通部53aからの挿通が可能になり、操作レバー10を傾倒して後退セレクト位置dが選択され、かつ後退セレクト位置cから後方にシフト操作することによって後退位置が得られる。
【0056】
また、ロック部材31がアンロック位置に保持された状態で、操作レバー10をセレクト操作して1速−2速セレクト位置aを選択し、1速位置へのシフト操作はロック用ロッド33の先端が33aが第1規制部54と当接することなく操作される。
【0057】
従って、操作部36を引き上げて操作部材31をアンロック位置に保持された状態で、1速位置と後退位置との間の操作レバー10のセレクト操作及びシフト操作を繰り返すことが可能になり、前進と後退を繰り返す車庫入れ等の際、操作部36の引き上げ及び解除等の操作を繰り返す厄介な操作部36の操作から開放され、円滑な操作が確保されて運転者の負担が大幅に軽減される。
【0058】
更に、ロック部材31がアンロック位置の状態において、1速−2速セレクト位置a、3速−4速セレクト位置b、或いは5速−6速セレクト位置cを選択して、1速−2速セレクト位置a、3速−4速セレクト位置b、5速−6速セレクト位置cから2速位置、4速位置、6速位置にシフト操作すると、ロック用ロッド33の先端33aが第2規制部55に当接してスプリング34の付勢力に抗してロック部材31が回動し、ロック部材31の回動によりガイド溝32cがロック爪42と対向せしめられて下端部32dとロック爪42との係合が解かれる。
【0059】
この係合解除によって、ガイド溝32cがロック爪42と嵌合して案内されつつスプリング39の付勢力によってロック部材31が下降する。
【0060】
基部32の上端32eとガイド溝32cとの嵌合が解除されると、スプリング34によってロック部材31が回動せしめられてロック用ロッド33の先端33aが後退位置側セレクト方向Reとなるロック位置に復帰し、かつ所望の変速位置に変速操作される。
【0061】
同様に、アンロック位置の状態において、3速−4速セレクト位置b或いは5速−6速セレクト位置cを選択して、3速位置、5速位置にシフト操作すると、ロック用ロッド33の先端33aが第1規制部54に当接してスプリング34の付勢力に抗してロック部材31が回動し、ロック部材31の回動によりガイド溝32bがロック爪42と対向せしめられ下端部32dとロック爪42との係合が解かれ、スプリング39によってガイド溝32bがロック爪42と嵌合して案内されつつロック部材31が下降し、基部32の上端32eとガイド溝32bとの嵌合が解除されると、スプリング34によってロック部材31が回動せしめられてロック用ロッド33の先端33aが後退側セレクト方向Reとなるロック位置に復帰し、かつ所望の変速位置に変速操作される。
【0062】
従って、ロック部材31がアンロック位置おける後退位置或いは1速位置から操作部36を操作することなく、2速位置から6速位置のいずれかの変速位置に変速操作際に、自動的にロック部材33がロック位置に復帰し、連続的な操作レバー10による変速操作が可能になり、変速操作の円滑化及び簡素化がもたらされ、運転者の大幅な負担の軽減が得られる。
【0063】
(第2実施の形態)
次に、本発明の第2実施の形態について図9及び図10によって説明する。なお説明の便宜上上記図1乃至図8と対応する部分に同一符号を付することで該部分の詳細な説明を省略し、異なる部分を主に説明する。
【0064】
図9は本実施の形態の変速操作装置60の概要を示す要部斜視図であり、図10は要部拡大図である。
【0065】
変速操作装置60は、球状体11に結合されて車室フロア(図示せず)に配設された支持部材12に回動自在に支持された操作レバー10を有し、球状体11の下部にジョイント部13が突設されている。操作レバー10は、球状体11の上部に固定されたレバー本体20となる中空管61と、中空管61の上端に装着された操作ノブ29とを備えている。
【0066】
この変速操作装置60には、誤操作防止機構70が配設されている。誤操作防止機構70は、中空管61の下部に回動及び摺動自在に配設されたロック部材31を有し、中空管61と基部32との間にロック用ロッド33の先端33aが後退位置側セレクト方向Reとなるようにロック部材31を付勢すると共に下方に付勢する付勢手段、例えばスプリング73が配設されている。
【0067】
一方、中空管61の上部に摺動自在にリング状の操作部36が配置され、ロック部材31と操作部36は中空軸61を間隙をもって覆う円筒状の連結部材75によって連結されている。
【0068】
更に、中空管61には、ロック作動部41、即ち中空管61に形成されたロック爪用孔23から出没可能でかつ突出方向に付勢されて爪部44を有するロック爪42が設けられている。
【0069】
そして、ロック位置におけるロック部材31は、スプリング73によって下方に付勢されて、かつロック用ロッド33が後退側セレクト方向Reに延在するように付勢されている。
【0070】
また、操作部36をアンロック操作位置に引き上げることによって、連結部材75を介してスプリング73に抗してロック部材31が引き上げられ、ロック爪42を中空管61内に押し込みつつ基部32の下端32dがロック爪42の上方に達すると、基部32の内周面32aによる押接が解除されてロック爪42の爪部44がロック爪用孔23から突出し、爪部44によって基部32の下端32dが係止されて操作部36の引き上げ操作を解除してもロック部材31がアンロック位置に保持される。このロック位置においても、スプリング73によってロック用ロッド33の先端33aが後退位置側セレクト方向Reに付勢される。
【0071】
更に、ロック部材31を回動することによって、第1実施の形態と同様にガイド溝32b或いは32cがロック爪42と対向せしめることによって、下端部32dとロック爪42との係合が解除され、ガイド溝31b或いは32cがロック爪42に嵌合案内されてロック部材31が下降し、更に下降して基部32の上端32eとガイド溝32b或いは32cとの係合が解除されると、スプリング73によってロック部材31が回動せしめられて、ロック用ロッド33の先端33aが後端側セレクト方向Reとなるロック位置に復帰する。
【0072】
また、第1実施の形態と同様にロック作動部41に近接して支持部材21等にガイドプレート51が配設されている。
【0073】
そして、ロック部材31がロック位置において、1速−2速セレクト位置a、3速−4速セレクト位置b、5速−6速セレクト位置c間におけるセレクト操作時には、ロック用ロッド33の先端33aが後退規制部53に当接することがなくセレクト操作が可能であり、かつ各セレクト位置a、b、cから各々1速位置、2速位置、3速位置、4速位置、5速位置或いは6速位置へのシフト操作時には、ロック用ロッド33は第1規制部54及び第2規制部55の下方を通過することによって許容される。
【0074】
また、このロック位置において、5速−6速セレクト位置cから操作レバー10を後退側セレクト方向Reに傾倒すると、ロック用ロッド33の先端33aが後退規制部53に当接して後退セレクト位置dへの傾倒が阻止され、後退位置への操作が防止される。
【0075】
一方、アンロック位置において、5速−6速セレクト位置cから後退セレクト位置dへのセレクト操作は、ロック用ロッド33の先端33aが後退規制部53に形成されたロッド挿通部53aを通過することによって許容され、かつ後退位置へのシフト操作が可能になる。
【0076】
また、アンロック位置において、1速−2速セレクト位置aから1速位置へのシフト操作は、ロック用ロッド33の先端33aが第1規制部54と当接することなく行われるように第1規制部54に先端位置54aが設定される一方、3速−4速セレクト位置b及び5速−6側セレクト位置cから各々3速位置或いは5速位置にシフト操作した際には、ロック用ロッド33の先端33aが第1規制部54に当接してロック部材31が回動せしめられる。また1速−2速セレクト位置a、3速−4速セレクト位置b、5速−6速セレクト位置cから各々2速位置、4速位置、6速位置にセレクト操作すると、ロック用ロッド33の先端33aが第5規制部55に当接してロック部材31が回動せしめられる。
【0077】
次に、このように構成された変速操作装置1の作動について説明する。
【0078】
前進のための1速位置から6速位置の変速位置を選択する変速操作にあたっては、ロック部材31がロック位置に保持されて、ロック用ロッド33が第1規制部54及び第2規制部55の下方を通過することによって、ロック用ロッド33が第1規制部54及び第2規制部55に影響されることなくセレクト操作及びシフト操作が円滑に行われる。
【0079】
この変速操作の際に、意に反して5速−6速セレクト位置cから更に、後退側セレクト方向Reに操作レバー10を傾倒すると、ロック用ロッド33の先端33aが後退規制部53に当接して、後退セレクト位置dへのセレクト操作が規制されて後退位置への変速操作が確実に防止される。
【0080】
一方、後退位置を選択する変速操作にあたっては、操作ノブ29の下方に配設された操作部36を引き上げることによってロック部材31が引き上げられ、ロック部材31がロック爪42を中空管61内に押し込みつつ基部32の下端32dがロック爪42に上方に達すると、内周面32aによるロック爪42の押接が解除されて爪部44がロック爪用孔23から突出し、この突出した爪部44によって基部32の下部32dが支持されてロック部材31がアンロック位置に保持される。この結果、ロック用ロッド33の先端33aが後退規制部53に形成されたロッド挿通部53aからの挿通が可能になり、操作レバー10を傾倒して後退セレクト位置dが選択され、後退セレクト位置cから後方にシフト操作することによって後退位置が得られる。
【0081】
また、ロック部材31がアンロック位置に保持された状態で操作レバー10をセレクト操作して1速−2速セレクト位置aを選択し、1速位置へのシフト操作はロック用ロッド33の先端が33aが第1規制部54と当接することなく操作される。
【0082】
従って、操作部36を引き上げて操作部材31をアンロック位置に保持された状態で、第1実施の形態と同様に1速位置と後退位置との間の操作レバー10のセレクト操作及びシフト操作を繰り返すことが可能になり、後進と前進を繰り返す車庫入れ等の際、操作部36の引き上げ及び引き上げ解除等の操作を繰り返す厄介な操作部の操作から開放され、円滑な操作が確保されて運転者の負担が大幅に軽減される。
【0083】
更に、ロック部材31がアンロック位置の状態において、2速位置、4速位置、6速位置にシフト操作すると、ロック用ロッド33の先端33aが第2規制部55に当接してスプリング73の付勢力に抗してロック部材31が回動し、ロック部材31の回動によりガイド溝32cがロック爪42と対向せしめられ下端部32dとロック爪42との係合が解かれる。
【0084】
この係合解除によって、スプリング73の付勢力によってガイド溝32cがロック爪42と嵌合して案内されつつロック部材31が下降し、基部32の上端32eとガイド溝32cとの嵌合が解除されると、スプリング73によってロック部材31が回動せしめられてロック用ロッド33の先端33aが後退位置側セレクト方向Reとなるロック位置に復帰し、かつ所望の変速位置に変速操作される。
【0085】
同様に、アンロック位置の状態において、3速位置、5速位置にシフト操作すると、ロック用ロッド33の先端33aが第1規制部54に当接してスプリング73の付勢力に抗してロック部材31が回動し、ロック部材31の回動によりガイド溝32cがロック爪42と対向せしめられ下端部32dとロック爪42との係合が解かれ、ガイド溝32cがロック爪42と嵌合して案内されつつロック部材31が下降し、基部32の上端32eとガイド溝32cとの嵌合が解除されると、スプリング73によってロック部材31が回動せしめられてロック用ロッド33の先端33aが後退側セレクト方向Reとなるロック位置に復帰し、かつ所望の変速位置に変速操作される。
【0086】
従って、本実施の形態によると、第1実施の形態に加え、単一のスプリング73によってロック部材31を下方に付勢すると共にロック用ロッド33を後退側セレクト方向Reに付勢し、かつロック部材31と操作部36を筒状の連結部材75によって直接的に連結することによって構成の簡素化が得られる。
【0087】
(第3実施の形態)
図11乃至図13によって本発明の第3実施の形態を説明する。
【0088】
図11は、本実施の形態における変速操作装置80の概要を示す要部斜視図であり、図12は図11のIV−IV線断面図である。なお、説明の便宜上図1乃至図10と対応する部分には同一符号を付することで該部の詳細な説明を省略する。
【0089】
変速操作装置80は、球状体11に結合されて車室フロア(図示せず)に配設された支持部材12に回動自在に支持された操作レバー10を有し、球状体11の下部にジョイント部13が突設されている。操作レバー10は、球状体11の上部に固定されたレバー本体82と、レバー本体82の上端に装着された操作ノブ29とを備えている。
【0090】
更に、変速操作装置80には、誤操作防止機構90が配設されている。誤操作防止機構90は、レバー本体82に回動することなく摺動自在に支持された円筒状の基部32と、この基部32の外周面から略後退位置側セレクト方向Reに突設されたロック用ロッド33とロック爪91が一体に形成されたロック部材31を有し、ロック用ロッド33の先端33aは略L字状に折曲形成されると共に、先端33aに第1電気接点104が設けられている。
【0091】
更に、レバー本体82の下部と基部32との間にロック部材31を下方に付勢するスプリング93が配設されている。
【0092】
一方、レバー本体82の上部に摺動自在にリング状の操作部36が配置され、ロック部材31と操作部36はレバー本体82を間隙をもって覆う円筒状の連結部材75によって連結されている。
【0093】
更に、レバー本体82には、ロック部材係止部95が配設されている。ロック部材係止部95は係止フック97を出没させてロック爪91が係止する係止位置と係止が解除される非係止位置との間を往復動せしめる電磁ソレノイド96等の係止フック作動部を有し、係止フック97は電磁ソレノイド96によって出没されるフックホルダ98と、フックホルダ98に出没自在に保持されると共にスプリング99aによって突出側に付勢されるフック本体99を有している。
【0094】
そして、ロック位置におけるロック部材31は、スプリング93によって下方に付勢されてフック本体99の下方にロック爪91が位置し、かつ係止フック97が係止位置に保持されている。
【0095】
また、操作部36をアンロック操作位置に引き上げることによって、連結部材75を介してスプリング93に抗してロック部材31が引き上げられ、上昇するロック爪91によってスプリング99aに抗してフック本体99をフックホルダ98内に押し込みつつ上昇して、ロック爪91がフック本体99の上方に達すると、押接が解除されてスプリング99aによってフック本体99がフックホルダ98から突出してフック本体99とロック爪91が係止される。この結果、操作部36の引き上げ操作を解除してもロック部材31がアンロック位置に保持される。
【0096】
一方、ロック規制部100が例えば支持部材12に取り付けられている。ロック規制部は、ガイドプレート101を有し、ガイドプレート101は、図13に要部拡大図を示すように、支持部材12に取り付けられる略矩形の取付部102と、取付部102の略後退位置側セレクト方向Re側の端縁から上方に後退規制部103が折曲形成され、後退規制部103の上部にアンロック位置におけるロック用ロッド33の先端33aが挿通過能なロッド挿通部103aが切り欠き形成されている。
【0097】
アンロック位置におけるロック用ロッド33の先端33aと対応する高さ位置に略セレクト方向と略平行に対向配置された帯状の第2電気接点105aと第3電気接点105bが揺動可能に配設され、ロック用ロッド33の先端33aに取り付けられた第1電気接点104と第2電気接点105a或いは第3電気接点105bが当接することによって電磁ソレノイド96が通電されて係止フック97が係止位置から非係止位置に移動し、第1電気接点104と第2電気接点105a或いは第3電気接点105bとが離れることによって係止フック97が係止位置に復帰するように構成されている。
【0098】
そして、ロック位置において、1速−2速セレクト位置a、3速−4速セレクト位置b、5速−6速セレクト位置c間における操作レバー10をセレクト方向に傾倒させるセレクト操作時には、ロック用ロッド33の先端33aが後退規制部103に当接することがなくセレクト操作が可能であり、かつ各セレクト位置a、b、cから各々1速位置、2速位置、3速位置、4速位置、5速位置或いは6速位置へ操作レバー10を傾倒するシフト操作時には、ロック用ロッド33は第2電気接点105a及び第3電気接点105bの下方を通過することによって許容される。
【0099】
また、このロック位置において、5速−6速セレクト位置cから操作レバー10を後退側セレクト方向Reに傾倒すると、ロック用ロッド33の先端33aが後退規制部103に当接して後退セレクト位置dへの傾倒が阻止される。
【0100】
一方、アンロック位置において、5速−6速セレクト位置cから後退セレクト位置dへのセレクト操作は、ロック用ロッド33の先端33aが後退規制部103に形成されたロッド挿通部103aを通過することによって許容され、かつ後退位置へのシフト操作が可能になる。
【0101】
また、アンロック位置において、1速−2速セレクト位置aから1速位置へのシフト操作は、ロック用ロッド33の先端33aに設けられた第1電気接点104が第2電気接点105aと当接することなく行われるように第2電気接点105aが設定される一方、3速−4速セレクト位置b及び5速−6側セレクト位置cから各々3速位置或いは5速位置にシフト操作した際には、第1電気接点104が第2電気接点105aに当接して電磁ソレノイド96に通電される。また1速−2速セレクト位置a、3速−4速セレクト位置b、5速−6速セレクト位置cから各々2速位置、4速位置、6速位置にセレクト操作すると、第1電気接点104が第3電気接点105bに当接して電磁ソレノイド96に通電される。
【0102】
次に、このように構成された変速操作装置1の作動について説明する。
【0103】
前進のための1速位置から6速位置の変速位置を選択する変速操作にあたっては、操作レバー10をセレクト方向に揺動するセレクト操作により、1速−2速セレクト位置a、3速−4速セレクト位置b或いは5速−6速セレクト位置cを選択し、かつシフト方向に揺動するシフト操作によって所望の変速位置が得られる。
【0104】
この変速操作の際に、意に反して5速−6速セレクト位置cから更に、後退位置側セレクト方向Reに操作レバー10を傾倒すると、ロック用ロッド33の先端33aが後退規制部103に当接して受け止められる。その結果、操作レバー10が後退セレクト位置dへのセレクト操作が規制されて後退位置への変速操作が確実に防止される。
【0105】
一方、後退位置を選択する変速操作にあたっては、操作ノブ29の下方に配設された操作部36を引き上げることによって、連結部75を介してロック部材31が引き上げられ、上昇するロック爪91によってスプリング99aに抗してフック本体99をフックホルダ98内に押し込みつつ上昇して、ロック爪91がフック本体99の上方に達すると、スプリング99aによってフック本体99がフックホルダ98から突出してフック本体99よってロック爪91が係止される。この結果、操作部36の引き上げ操作を解除してもロック部材31がアンロック位置に保持される。
【0106】
この結果、ロック用ロッド33の先端33aが後退規制部103に形成されたロッド挿通部103aからの挿通が可能になり、操作レバー10を傾倒して後退セレクト位置dが選択され、後退セレクト位置cから後方にシフト操作することによって後退位置が得られる。
【0107】
また、ロック部材31がアンロック位置に保持された状態で操作レバー10をセレクト操作して1速−2速セレクト位置aを選択し、1速位置へのシフト操作は第1電気接点14が第2電気接点105aと当接することなく操作される。
【0108】
従って、操作部36をアンロック操作位置に引き上げて操作部材31をアンロック位置に保持された状態で、1速位置と後退位置との間の操作レバー10のセレクト操作及びシフト操作を繰り返すことが可能になり、後退と前進を繰り返す車庫入れ等の際、操作部36の引き上げ及び引き上げ解除等の操作を繰り返す厄介な操作部の操作から開放され、円滑な操作が確保されて運転者の負担が大幅に軽減される。
【0109】
更に、ロック部材31がアンロック位置の状態において、1速−2速セレクト位置a、3速−4速セレクト位置b、或いは5速−6速セレクト位置cを選択して、1速−2速セレクト位置a、3速−4速セレクト位置b、5速−6速セレクト位置cから2速位置、4速位置、6速位置にシフト操作すると、ロック用ロッド33の先端33aに取り付けられた第1電気接点104が第3電気接点105bに当接して通過する際、電磁ソレノイド96が通電されて係止フック97が係止位置から非係止位置に移動してフック本体99によるロック爪91が係止が解除されてスプリング93によってロック部31がアンロック位置に復帰すると共に、しかる後、第1電気接点104と第3電気接点105bの当接が解除されて係止フック97が係止位置に戻り、かつ所望の変速位置に変速操作される。
【0110】
同様に、アンロック位置の状態において、3速−4速セレクト位置b或いは5速−6速セレクト位置cを選択して、3速−4速セレクト位置b、5速−6速セレクト位置cから3速位置、5速位置にシフト操作すると、ロック用ロッド33の先端33aに取り付けられた第1電気接点104が第2電気接点105aに当接して通過する際、電磁ソレノイド96が通電されて係止フック97が係止位置から非係止位置に移動してフック本体99によるロック爪91が係止が解除されてスプリング93によってロック部31がアンロック位置に復帰すると共に、しかる後、第1電気接点104と第2電気接点105aの当接が解除されて係止フック97が係止位置に戻り、かつ所望の変速位置に変速操作される。
【0111】
従って、ロック部材31がアンロック位置おける後退位置或いは1速位置から操作部36を操作することなく、2速位置から6速位置のいずれかの変速位置に変速操作際に、自動的にロック部材33がロック位置に復帰し、連続的な操作レバー10による変速操作が可能になり、変速操作の円滑化及び簡素化がもたらされ、運転者の大幅な負担の軽減が得られる。
【0112】
なお、本発明は上記実施の形態に限定されることなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば上記各実施の形態では、1速位置から6速位置を有する変速操作装置について説明したが、本発明は、例えば1速位置から4速位置或いは5速位置を有する変速操作装置に適用することも可能でありる。
【0113】
【発明に効果】
以上説明した本発明による誤操作防止機構付き変速操作装置によると、前進変速位置の選択時に意に反しての後退位置への誤操作は、ロック部材がロック規制部にに当接して防止できると共に、作動部をアンロック操作位置に操作することによって、後退位置及び1速位置への変速操作が許容される結果、後退と前進を繰り返す車庫入れ等の際、操作部の操作を繰り返す厄介な操作から開放されて、円滑な操作が確保されると共に、運転者の負担が大幅に軽減される。
【0114】
また、1速位置以外の前進変速位置への変速操作に連動してロック部材をロック位置に移動するように構成することによって、後退位置或いは1速位置から操作部を操作することなく、他の前進変速位置に変速操作際に、自動的にロック部材がロック位置に復帰し、変速操作の円滑化及び簡素化がもたらされて運転者の大幅な負担の軽減が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による誤操作防止機構付き変速操作装置の第1実施の形態の概要を示す要部斜視図である。
【図2】図1のA部拡大図である。
【図3】図1のI−I線断面図である。
【図4】図3のII−II線断面図である。
【図5】図1のIII−III線断面図である。
【図6】ロック部材の作動状態を示す説明図である。
【図7】ロック部材の作動状態を示す説明図である。
【図8】ガイドプレートの拡大斜視図である。
【図9】本発明による誤操作防止機構付き変速操作装置の第2実施の形態の概要を示す要部斜視図である。
【図10】図9の要部拡大図である。
【図11】本発明による誤操作防止機構付き変速操作装置の第3実施の形態の概要を示す要部斜視図である。
【図12】図11のIV−IV線断面図である。
【図13】図11の要部拡大図である。
【図14】従来の変速操作装置の概要を示す断面図である。
【符号の説明】
1 変速操作装置
10 操作レバー
20 レバー本体
23 ロック爪用孔
29 操作ノブ
30 誤操作防止機構
31 ロック部材
32 基部
32a 内周面
32b、32c ガイド溝
33 ロック用ロッド
33a 先端
34 スプリング(回動付勢手段)
36 操作部
38 連結部材
39 スプリング(ロック位置付勢手段)
40 ロック部材係止機構
41 ロック作動部
42 ロック爪
44 爪部
50 ロック規制部
51 ガイドプレート
53 後退規制部
54 第1規制部
55 第2規制部
60 変速操作装置
61 中空管(レバー本体)
70 誤操作防止機構
73 スプリング(回動付勢手段、ロック位置付勢手段)
75 連結部材
80 変速操作装置
82 レバー本体
90 誤操作防止機構
91 ロック爪
93 スプリング(ロック位置付勢手段)
95 ロック部材係止部
97 係止フック
100 ロック規制部
101 ガイドプレート
103 後退規制部
104 第1電気接点(一方の電気接点)
105a 第2電気接点(他方の電気接点)
105b 第3電気接点(他方の電気接点)
Re 後退位置側セレクト方向
Claims (8)
- 操作レバーの変速操作によって1速位置を含む複数の前進変速位置及び後退位置を選択してマニュアルトランスミッションを操作すると共に、誤操作を防止する誤操作防止機構を備えた誤操作防止機構付き変速操作装置において、
上記操作レバーに配設されてロック操作位置とアンロック操作位置に移動操作する操作部と、
上記操作レバーに配設されて上記操作部のロック操作位置とアンロック操作位置への移動操作に連動してロック位置とアンロック位置とを移動するロック部材と、
上記ロック位置のロック部材に当接して後退位置への変速操作を防止すると共に、ロック部材がアンロック位置にあって後退位置と1速位置への変速操作を許容するロック規制部とを備えたことを特徴とする誤操作防止機構付き変速操作装置。 - 上記操作部は、
上記操作レバーの上端に設けられた操作ノブの下方に配設されて操作レバーの延在方向に沿ってロック操作位置とアンロック操作位置との間で移動することを特徴とする請求項1に記載の誤操作防止機構付き変速操作装置。 - アンロック位置のロック部材は、
1速位置以外の前進変速位置への変速操作に連動してロック位置に移動することを特徴とする請求項1または2に記載の誤操作防止機構付き変速操作装置。 - 操作レバーは、
下端が支持部材によってセレクト方向及びシフト方向に揺動自在に支持されたレバー本体を有し、
上記ロック部材は、
上記レバー本体に回動及び摺動自在に支持されてロック位置とアンロック位置に移動する基部及び該基部から突出するロック用ロッドとを有し、
上記ロック部材を、ロック用ロッドが後退位置側セレクト方向に突出するように付勢する回動付勢手段と、
上記ロック部材をアンロック位置でかつ上記ロック用ロッドが後退位置側セレクト方向に突出する状態に係止保持すると共に、ロック部材の回動によって該係止を解除するロック部材係止機構と、
上記ロック部材をロック位置に付勢するロック位置付勢手段とを有し、
上記ロック規制部は、
ロック位置におけるロック部材のロック用ロッドの先端に当接して後退位置への変速操作を防止すると共に、ロック部材がアンロック位置にあって1速位置以外の前進変速位置への変速操作に連動してロック用ロッドに当接してロック部材を回動せしめることを特徴とする請求項1〜3に記載の誤操作防止機構付き変速操作装置。 - 上記ロック規制部は、
ロック位置におけるロック部材のロック用ロッドの先端に当接して後退位置への変速操作を防止すると共にアンロック位置のロック部材に当接することなく後退位置への変速操作を許容する後退規制部と、
ロック部材がロック位置における各前進変速位置のシフト操作を許容すると共に、ロック部材がアンロック位置にあって1速位置以外の前進変速位置へのシフト操作に連動してロック用ロッドに当接してロック部材を回動せしめる第1規制部及び第2規制部とを備えたことを特徴とする請求項4に記載の誤操作防止機構付き変速操作装置。 - 上記ロック部材係止機構は、
レバー本体に出没自在に配設されてロック部材のロック位置からアンロック位置への移動を許容すると共に、アンロック位置のロック部材の下端に係止してロック部材をアンロック位置に保持するロック爪と、
上記ロック部材の内周面に形成され、ロック爪に移動可能に嵌合して上端から下端に亘るガイド溝とを備えたことを特徴とする請求項4または5に記載の誤操作防止機構付き変速操作装置。 - 操作レバーは、
下端が支持部材によってセレクト方向及びシフト方向に揺動自在に支持されたレバー本体を有し、
上記ロック部材は、
上記レバー本体に摺動自在に支持されてロック位置とアンロック位置に移動する基部及び該基部から後退位置側セレクト方向に突出するロック用ロッドと上記基部に形成されたロック爪とを備え、
上記アンロック位置におけるロック部材のロック爪に係脱可能なロック部材係止部と、
上記ロック部材がアンロック位置にあって1速位置以外の前進変速位置への変速操作に連動して上記ロック部材係止部を作動せしめてロック爪との係止を解除する電気接点を備えたことを特徴とする請求項3に記載の誤操作防止機構付き変速操作装置。 - 上記電気接点は、
上記ロック用ロッドに設けられた一方の電気接点と、
上記ロック部材がアンロック位置にあって1速位置以外の前進変速位置への変速操作に連動して上記第1の電気接点と当接する他の電気接点であることを特徴とする請求項7に記載の誤操作防止機構付き変速操作装置。
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