JP4193725B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電子写真方式等を適用した複写機、プリンタ、或いはファクシミリなどの画像形成装置に関し、特に、ワックスを比較的多く含有したトナーを使用するものに関する。
従来の電子写真方式の画像形成装置は以下のようにして画像を記録媒体上に形成している。まず、感光体等の像担持体の表面を帯電させ、帯電した表面にレーザビームを走査して静電潜像を形成する。次に、現像装置で静電潜像にトナーを付着させ、トナー画像とする。記録媒体上のトナー画像は、記録が媒体上に固定されていないので、これを定着装置で加熱してトナーを溶融させ、溶融したトナーを加圧して記録媒体上に定着させる。この後、記録媒体が装置外に排出されるが、定着装置を出てから機外に排出されるまでにトナーは冷却して固化することができる。
カラー画像の場合は、トナーがシアン、マジェンダ、イエロー、ブラックの4色になり、各色のトナー画像を感光体上に形成して中間転写体上に重ねて転写し、これを記録媒体上に転写して形成する。そのため、カラー画像は白黒画像と比べてトナーの量が多くなる。トナーの量が多くなると、定着装置の加熱ローラで加熱されたとき、加熱ローラと分離しにくくなる。そこで、トナーにワックスを入れ、分離を良くしている。また、トナーにワックスが入ることで、カラー画像に光沢が加わり、画質の向上にもなっている。
トナーとワックスではワックスの方が溶けやすくなるように設定されることから、ワックスの方がトナーより溶融温度が低く、固化する温度も低くなる。したがって、トナーは定着装置から出るとすぐに固まるのに対し、ワックスは固まるのに若干の時間が必要になる。
記録媒体は、定着装置を出て、排紙ローラから装置外に排紙されるまでの間に、排紙路を通過する。この排紙路は、直線的ではなく、カーブしているので、ガイド板等を設けて記録媒体が所定の形状の湾曲したコースを通過して排紙ローラに達することができるようになっている。
しかし、ワックスが固まっていない状態でガイド板等に接触すると、接触した部分はガイド板等に冷却されて急速に冷えて固化するが、ガイド板等と接触しない部分は固化が遅れることになる。
一般に、トナーに含有されるワックスは、急冷されると固化したときに光沢が生じ、徐冷すると、光沢がでない。したがって、ガイド板等と接触した部分は急冷されて光沢を生じ、接触しない部分は徐冷されて光沢が無く、光沢のムラができて画質を低下させてしまうという問題がある。これを防止する方法として記録媒体が、ガイド板等に接触しないように搬送できれば都合がよい。
このように記録媒体をガイド板等と接触しないようにして搬送するものとして、特許文献1が提案されている。これは次のようなものである。定着装置の加熱ローラと加圧ローラとのニップ点を通過した記録媒体(転写紙)は、加熱ローラに近接して配置された分離爪で、加熱ローラから剥がされる。転写紙は、分離爪の先端で剥がされ、分離爪の表面を擦るようにして搬送され、排紙ローラに達し排紙トレイに排紙される。このとき、転写紙に付着している紙粉が分離爪のテフロン(登録商標)のコーティング層を剥がしてしまうことがある。そして、コーティング層が剥がれた部分にトナーが付着し、これが転写紙の画像に筋を付けたり、転写紙に傷を付ける原因となる。そこで、特許文献1では、加熱ローラと加圧ローラとのニップ点を通過した転写紙が、分離爪に接触しないように分離爪に拍車を設けている。分離爪で加熱ローラから剥がされた転写紙が、拍車の先端で分離爪から離反するように支持されて排紙ローラに送り出されるようにするのである。転写紙が分離爪に接触しなくなるので、分離爪のテフロン(登録商標)のコーティング層の剥がれが発生せず、転写紙の画像に筋を付けたり、傷を付けたりすることを防止できることになる。
また、他の公知例として特許文献2がある。これは、像担持体と定着装置との間の排紙路に設けられたもので、表裏に定着されていないトナー像が付着した転写紙を搬送するためのものである。未定着のトナー像が付着した転写紙は、ガイド板などで擦れると、トナー像が剥げ落ちる可能性がある。そのためガイド板上を搬送せずに、排紙路中に拍車を設け、転写紙を拍車の先端の複数の点で支えて搬送するものである。転写紙の移動に伴い拍車が回転するので、転写紙は複数の拍車の突起の先端からなる複数の点で支持され、トナー像の剥がれを防止することができる。
特開2001−175112 特開平11−95489
しかしながら、前記の公知例では、ガイド板等と記録媒体との接触を防止する場所は、定着前の記録媒体であったり、定着直後の記録媒体である。これに対し、ワックスの固化は、定着装置を出てから若干離れた排紙ローラに近い位置で起こるものである。したがって、前記公知例では、ワックスの固化のムラを解決することができない。
本発明は、前記の従来技術から考えられたもので、ワックスの固化が均一になされ、光沢ムラのない画像が形成できる画像形成装置を提供することを目的としている。
前記の目的を達成するために本願の請求項1の発明は、未定着のトナー画像を担持した記録媒体を送り込み、該記録媒体上に形成されたトナー像に加熱と加圧を加えて記録媒体上のトナー像を定着するため定着装置と、前記定着装置から記録媒体を送り出す送出ローラと、該定着装置から離間して設けられ記録紙を排紙する排紙ローラと、該排紙ローラと前記送出ローラとの間の記録媒体排紙路の少なくとも一部に配置され記録媒体の搬送をガイドするガイド手段と、該ガイド手段に設けられ外周に複数の歯が形成された複数の拍車と、を有し、前記送出ローラから送り出された記録媒体が直接前記ガイド手段に接触しないようにしたことを特徴としている。
本願の請求項2の発明は、前記拍車が、前記記録媒体の搬送方向と交差する方向に伸びる軸上に複数個相互に離間して配置されていることを特徴としている。
本願の請求項3の発明は、前記軸が搬送方向に沿って複数本平行に設けられていることを特徴としている。
本願の請求項4の発明は、前記送出ローラから前記排紙ローラへ搬送する通常の線速のストレート排紙路と通常より高速の線速の反転排紙路とを有し、前記複数の拍車は、段差の大きな拍車と、前記段差の大きな拍車より段差が小さい段差の小さな拍車を有し、前記ストレート排紙路に前記段差の大きな拍車が設けられ、前記段差の小さな拍車が前記ストレート排紙路と前記反転排紙路の合流点より下流側に設けられていることを特徴としている。
本願の請求項5の発明は、前記段差の小さな拍車が、歯の高さが0.1〜0.5mmで、前記ガイド手段の表面からの突出高さが0.5〜2.0mmであることを特徴としている。
本願の請求項1によれば、以下のような作用・効果を奏する。定着装置で加熱されトナーが溶融して定着されるとともに、トナーに含まれていたワックスが溶けた状態の記録媒体は、定着装置の送出ローラから排紙路に送り出される。排紙路内に送り出された記録媒体は、ガイド手段に設けられた拍車の歯の先端に支持されて搬送され、ワックスが硬化した後に、排紙ローラに達し、排紙トレイ上に排紙される。定着装置を出てからワックスが固化するまでの間、ガイド手段などに直接触れないので、記録媒体上のワックスは一様に固化することができ、固化の速度の違いから生じる光沢ムラを防止できるという優れた効果を奏し得る。
請求項2の発明によれば、前記拍車が、前記記録媒体の搬送方向と交差する方向に伸びる軸上に複数個相互に離間して配置されているので、記録媒体の幅方向を複数の拍車で支持することができ、拍車の無いところでガイド手段と接触することを防止することができる。
請求項3の発明によれば、前記軸が搬送方向に沿って複数本平行に設けられているので、ワックスの固化に時間が掛かっても、ワックスが十分に固化するまで、ガイド手段との接触を防止することができる。
請求項4の発明によれば、前記送出ローラから前記排紙ローラへ搬送する通常の線速のストレート排紙路と通常より高速の線速の反転排紙路とを有し、前記複数の拍車は、段差の大きな拍車と、前記段差の大きな拍車より段差が小さい段差の小さな拍車を有し、前記ストレート排紙路に前記段差の大きな拍車が設けられ、前記段差の小さな拍車が前記ストレート排紙路と前記反転排紙路の合流点より下流側に設けられているので、ワックスが固化するまで十分に拍車で記録媒体を支持するとともに、高速で排紙するときに記録媒体を損傷することを防止することができる。
請求項5の発明によれば、前記段差の小さな拍車が、歯の高さが0.1〜0.5mmで、前記ガイド手段の表面からの突出高さが0.5〜2mmであるので、高速で転写紙を搬送する場合でも、記録媒体を損傷することがなくなる。
以下に本発明の定着装置及び画像形成装置を、図面を用いて説明する。
図1は本発明の実施の形態に係るカラー画像形成装置の構成を示す図である。図1は、カラー画像形成装置であるが、本発明は一般に、トナーにワックスを含む画像形成装置全般に適用可能なものであり、モノクロの場合にも適用可能なものである。
図1に示すカラー画像形成装置Aは、タンデム型カラー画像形成装置であり、原稿自動搬送装置30、画像読取装置60、画像書込装置3Y,3M,3C,3K、像担持体1Y,1M,1C,1K、帯電装置2Y,2M,2C,2K、現像装置4Y,4M,4C,4K、定着装置24、ベルト状の中間転写体6、給紙手段21A,21B,21C、搬送系22等を有するものである。5Y,5M,5C,5Kは、現像装置4Y,4M,4C,4Kにそれぞれ新規トナーを補給するトナー補給手段である。
原稿自動搬送装置30は両面又は片面の原稿dを自動搬送する手段である。画像読取装置60は、移動式光学系により画像情報が読み取られる装置で、原稿載置台上から給送される多数枚の原稿dの内容を、3枚の可動ミラー60Cで反射し、集光レンズ60Bにより、CCDからなる撮像素子60Aに結像して読み取る。
イエロー色の画像を形成する画像形成部10Yは、像形成体としての像担持体1Yの周囲に配置された帯電装置2Y、画像書込装置3Y、現像装置4Y及びクリーニング装置8Yを有する。マゼンタ色の画像を形成する画像形成部10Mは、像形成体としての像担持体1M、帯電装置2M、画像書込装置3M、現像装置4M及びクリーニング装置8Mを有する。シアン色の画像を形成する画像形成部10Cは、像形成体としての像担持体1C、帯電装置2C、画像書込装置3C、現像装置4C及びクリーニング装置8Cを有する。黒色画像を形成する画像形成部10Kは、像形成体としての像担持体1K、帯電装置2K、画像書込装置3K、現像装置4K及びクリーニング装置8Kを有する。
帯電装置2Yと画像書込装置3Y、帯電装置2Mと画像書込装置3M、帯電装置2Cと画像書込装置3C及び帯電装置2Kと画像書込装置3Kとは、潜像形成手段を構成する。
中間転写体6は、無端状のベルトであり、複数のローラにより張架され、回動可能に支持され、図示しないモータにより駆動される。
撮像素子60A上に結像した画像情報の信号は、図示しない画像処理部に送られる。画像処理部は、アナログ処理、A/D変換、シェーディング補正、画像圧縮処理等を行った後、画像書込装置3Y,3M,3C,3Kに各色ごとの信号を送る。
画像書込装置3Y,3M,3C,3Kでは、レーザ光源としての半導体レーザを用い、半導体レーザが出射した光ビームはポリゴンミラーなどの光学要素により走査光ビームに形成されて被走査体としての像担持体1Y,1M,1C,1Kに入射し、各色の静電潜像を形成する。
画像形成部10Y,10M,10C,10Kより形成された各色の画像は、回動する中間転写体6上に1次転写装置としての転写装置7Y,7M,7C,7Kにより逐次重ねて転写されて(1次転写)、合成されたカラーのトナー画像が形成される。給紙カセット20A,20B,20C内に収容された記録媒体としての転写紙PEは、給紙手段21A,21B,21Cにより給紙され、搬送系22を経て、レジストローラ23で姿勢を整えられ2次転写装置としての転写装置7Aに搬送され、転写紙PE上にカラー画像が転写される(2次転写)。カラー画像が転写された転写紙PEは、定着装置24により定着処理され、排紙ローラ25に挟持されて機外の排紙トレイ26上に載置される。
一方、転写装置7Aにより転写紙PEにカラー画像を転写した後、転写紙PEを分離した中間転写体6は、クリーニング装置8Aによりクリーニングされる。
図2は、図1の定着装置24から排紙ローラ25までの間を拡大した図である。定着装置24の中には、加熱ローラ241と、これに圧接する加圧ローラ242とがある。トナー画像を担持した記録媒体としての転写紙PEは、加熱ローラ241と加圧ローラ242とのニップ点を通過し、トナーが溶融して転写紙PEに定着され、送出ローラ243から排紙ローラ25に向かって送りだされる。
送出ローラ243と排紙ローラ25との間には排紙路があり、この排紙路には、ストレート排紙路271と、反転排紙路272とがある。送出ローラ243に近接して切換レバー281があり、この切換レバー281は、ガイドブロック282に一端を回動可能に支持されている。
ガイドブロック282の下方にはガイド部材283があり、ガイドブロック282の左側にはガイド壁284があって、これらの下方には、反転ローラ27が設けられている。
ガイドブロック282の上方には、ガイド板285があり、ここには本願の特徴となる複数の拍車291,292,293,294が設けられている。拍車291,292は段差の大きい拍車で、拍車293は段差の小さい拍車である。拍車294はセンサ300の一部を構成する拍車である。これらの拍車291〜294については、別の図で詳細に説明する。
ガイドブロック282とガイド板285との間の空間が、ストレート排紙路271となる。ストレート排紙路271の反転排紙路272との合流点Cを越えたところには、ガイド板285と対向する補助ガイド板286があり、排紙ローラ25のニップ部にスムーズにつながるようになっている。
以上の構成において、ガイドブロック282、ガイド部材283、ガイド壁284、ガイド板285及び補助ガイド板286を纏めてガイド手段という。
反転排紙路272は第1、第2、第3の3つの反転排紙路からなる。ガイドブロック282とガイド部材283との間の空間が第1反転排紙路272aで、ガイド部材283とガイド壁284との間が第2反転排紙路272bで、ガイドブロック282とガイド壁284との間が第3反転排紙路272cである。
切換レバー281が実線の位置にあると、送出ローラ243から送り出された転写紙PEは、ストレート排紙路271を通って排紙ローラ25に達し、排紙トレイ26に排紙される。
切換レバー281が仮想線の位置にあると、送出ローラ243から送り出された転写紙PEは、第1反転排紙路272aに入り、引き続いて第2反転排紙路272bを通り、反転ローラ27にニップされてさらに図の下方に移動する。転写紙PEの後端が第2反転排紙路272bに達すると、センサにより検知され、反転ローラ27が停止し、引き続いて逆転する。これによって、転写紙PEは後端を先頭にして第3反転排紙路272cを通り、合流点Cを通過して拍車293,294を通過して排紙ローラ25にニップされ、排紙トレイ26に排紙される。このとき、ストレート排紙の画像面が上向きであれば、画像面を下向きにして排紙されることになる。
図3は、拍車291,292,293,294の周辺部の斜視図である。同図に示すように、拍車291,292,293は、それぞれ転写紙PEの搬送方向と直交する方向に配されたシャフト上に複数個ずつ取り付けられ、ガイド板285に穿設されたスリット孔からストレート排紙路271にその一部を突出している。
センサ300は、フォトカプラからなる検知部301と、この検知部301の発光器と受光器との間に進退自在な遮光レバー302と、この遮光レバー302を回動自在に支持する軸303と、この軸303から突設された検知レバー304と、この検知レバー304の先端に回転自在に取り付けられた拍車294とから構成されている。以上の構成において、遮光レバー302、軸303、検知レバー304で、センサ300のアクチュエータを構成していることになり、拍車294はアクチュエータの先端に取り付けられていることになる。アクチュエータとしては、この構成に代えて、伸縮する棒状又は板状の部材を使用することもできる。
図2において、転写紙PEが送り込まれ、転写紙PEの先端が拍車294に当たると、拍車294は回転し、同時に検知レバー304を時計方向に回転させ、遮光レバー302の先端を回動させて検知部301の外に出す。これによって、検知部301の発光器の光を受光器が検知し、センサ300がOFFからONに切り替わり、転写紙PEが通過していることを判断することができる。
図4は、段差の大きい拍車の図で(a)は正面図、(b)は(a)のA−A断面図である。段差の大きい拍車は、拍車291,292,294で、図4では、これらの代表として拍車291を示すが、他の拍車292,294も同様の形状である。同図に示すように、拍車291は、中央にボスがあり、この中心に取付用の貫通孔が形成され、ボスの周囲に円板があって、その周囲に等間隔で多数の歯291aを備えている。歯291aは図4(b)に示すように断面形状が三角形で、先端が尖っている。これは、転写紙PEとの接触面積を小さくするためである。図示の実施例では、拍車291の外径20mmで、歯数30枚、歯の高さ1.6mmである。勿論、これは一例であり、多様な寸法を選択可能である。
図5は、段差の小さい拍車293の図で、(a)は正面図、(b)は(a)のB−B断面図、(c)は(a)の一部を拡大した図である。この拍車293は、外径と歯293aの数は段差の大きい拍車291と同じであるが、歯の高さが0.24mmと拍車291の歯291aより低くなっている。また、歯293aの形状は歯291aと同様に三角形で、先端は尖っている。このような構成にするために、円板の外周には、歯293aの高さより半径方向の寸法が大きい傾斜面293bを設けている。拍車291,293の素材は、合成樹脂、各種の金属など多様な素材を使用可能である。
次に、前記実施例の作用を説明する。未定着のトナー像を担持した転写紙PEは、定着装置24に入り、加熱ローラ241と加圧ローラ242とにニップされ、トナーが溶融し、加圧されて転写紙PEに固定されることで定着される。ニップ点から出た転写紙PEは、送出ローラ243から切換レバー281に達する。切換レバー281は、図2の実線の位置にあり、転写紙PEはストレート排紙路271に送り込まれる。
加熱ローラ241で溶融されたトナーは、送出ローラ243に達するころには硬化しているが、トナーに含まれていたワックスは送出ローラ243を通過してもまだ硬化しておらず、溶融状態である。転写紙PEはトナーを担持した面を図2の上方に向けてストレート排紙路271を通過する。そして、ストレート排紙路271の形状から、拍車291に向かって進行する。拍車291に達すると、転写紙PEの先端面が拍車291の歯291aの根本に当たり、拍車291を回転させる。拍車291の回転によって転写紙PEの先端は歯291aの斜面を上がり、歯291aの頂点に達する。
拍車291は軽く回転するようになっており、転写紙PEの先端に押されて回転を始めると、転写紙PEの進行と共にスリップすることなく回転する。転写紙PEは、ガイド板285その他のガイド手段に当接することなく、次の拍車292,293に達する。次の拍車292とその次の段差の小さい拍車293も拍車291と同様に回転し、転写紙PEはセンサ300の拍車294に達する。
センサ300の拍車294は、転写紙PEの先端に押されて時計方向に回転し、検知レバー304を同じく時計方向に回転する。これによって軸303が回転し、軸303に固定された遮光レバー302が回動して検知部301の外に移動し、検知部301の投光器からの光が受光器に入りセンサ300がOFFからONに切り替わる。これによって、センサ300は、転写紙PEの先端が到達したことを検知することができる。センサ300の拍車294も転写紙PEとスリップすることなく軽く回転する。
以上のように、本発明では、拍車291,292,293,294があるので、転写紙PEはガイド板285や検知レバー304などのガイド手段に一切触れることなく拍車の歯の先端に支持されて排紙ローラ25に達することができる。排紙ローラ25に達するころには、ワックスも固化しているので、光沢ムラの無い画像を得ることができる。この後、排紙ローラ25のニップ点を通過して排紙トレイ26上に排紙されるが、ワックスが固化した後なので、光沢ムラが発生することはない。
以上は、ストレート排紙路271を通過する場合である。次に、反転排紙路272を通過する場合について説明する。
本発明の画像形成装置は、反転排紙が可能なものである。反転排紙をする場合、前述したように、切換レバー281を図2の仮想線に示す位置に回動させる。送出ローラ243から送り出された転写紙PEは、第1反転排紙路272aから第2反転排紙路272bに達し、反転ローラ27でさらに図2の下方に送られる。転写紙PEの後端が第2反転排紙路272bに入ると、反転ローラ27が停止し、逆転して第3反転排紙路272cを通って合流点Cを越え、排紙ローラ25に達する。
反転排紙は、ストレート排紙路271に比べて搬送経路が長く、かつ、進行方向を反転させるので、排紙までに時間が掛かる。一方、画像形成速度は、ストレート排紙の場合も反転排紙の場合も同じである。したがって、反転排紙をする場合は、転写紙PEの搬送速度を高速にしなければならない。
一方、拍車の方は、拍車291,292の2個所を通過した時点では、まだワックスが固化していないので、合流点Cを越えた位置に拍車293が必要となる。しかし、この拍車293が段差の大きい拍車291,292と同じだと問題がある。
反転排紙路272から送られた転写紙PEは、合流点Cの後方の拍車293に向かって進むことになる。このとき、拍車293が、段差の大きい拍車291や292と同じであると、反転排紙路272を通過した高速の転写紙PEが拍車293に当たったとき、転写紙PEの先端が拍車の歯に当たって破れたり、折れ曲がったりしてしまう。一方、拍車293を無くすと、ストレート排紙の場合には、トナーのワックスが固化していないので、光沢ムラを生じることになる。
そこで、本発明では、図5(c)に示す拍車293の歯293aの高さhと、ガイド板285からの突出高さHとを低くすることにした。これらhとHとに種々の値を与えて試験をした結果、歯293aの高さは、拍車の径にはあまり関係せず、0.1mm<h<0.5mmの範囲が適当であることが分かった。図5の実施例では、h=0.25mmとしている。hの高さが0.1mm以下では、転写紙PEを点で支持することができず、画像に線状の光沢ムラができ、0.5mm以上になると、転写紙PEの端部が損傷し易くなるからである。
また、ガイド板285からの突出高さHは、0.5mm≦H≦2.0mmの範囲が適当であった。図5の実施例ではH=2.0mmとしている。0.5mm未満では拍車292と293との間で転写紙PEが直接ガイド板285に当接してしまい、逆に2mmを越えると、歯の高さが低くても転写紙PEに損傷を与え易くなるからである。
なお、従来の画像形成装置では、センサ300の検知レバー304の先端には何も付けていないか、コロを取り付けるかのいずれかであった。そのため、ストレート排紙の場合には、センサ300で転写紙PEの先端を検知するときまで、ワックスが固化していないので、固化していないワックスに検知レバー304やコロが直接触れて、光沢ムラができる原因となっていた。
これに対し、本発明では、検知レバー304の先端に拍車294を設けている。この構成にすることで、センサ300に達したときにワックスが固化していない場合でも、拍車294の歯の先端で転写紙PEを支持するので、光沢ムラの発生を防止することが可能となった。
図6及び図7は、拍車294の取付位置を説明する図である。図6では、拍車294の中心軸Pが拍車293の先端面aより外側に出ている。このような位置に拍車294がある場合、転写紙PEは先端面aに沿って進行し、拍車294に当接すると、拍車294を反時計方向に回転しようとする。一方、拍車294を取り付けた検知レバー304は、軸303を中心として時計方向に回転しようとする。したがって、拍車294の回転方向と逆になるので、拍車294を回転できず、用紙詰まりの原因となる。
これに対し、図7では、拍車294の中心軸Pが拍車293の先端面aより内側に引っ込んでいる。転写紙PEは先端面aに沿って進行し、拍車294に当接すると、拍車294を時計方向に回転しようとする。一方、拍車294を取り付けた検知レバー304も、同じく軸303を中心として時計方向に回転しようとする。拍車294の回転方向と検知レバー304の回転方向とが一致するので、拍車294は容易に回転でき、センサ300が確実に転写紙PEを検知することができる。
なお、拍車294は拍車293のような段差の小さい歯車にすると、転写紙PEの先端が当たったとき、傷を付けるおそれがある。これに対し、段差の大きい拍車にすると、却って傷の着くことがなくなるので、図示の実施例では段差の大きい拍車としている。
以上の実施例において、ガイド板285に拍車291〜293を設ける例を説明したが、これは、排紙路の形状によって、ワックスが固化していない状態の転写紙PEが接触する可能性のあるガイド手段がガイド板285であることによるためである。したがって、拍車の取り付け位置は、溶融したワックスと接触する可能性があるガイド手段であればよく、ガイド板285に限定されるものではない。
また、拍車は291,292,293の3列設けたが、これも3列に限定されるものではない。ワックスの固化が早いものであれば、拍車291のみ又は291と292の2列にするなどワックスに応じて変更することが可能である。
また、図3に示すように、1の回転軸に取り付けられた拍車の数は、段差の大きい拍車291,292より段差の小さい拍車293の方が約2倍の数になっている。これは、図5で説明したようにHの大きさが段差の大きい拍車291,292より小さいので、多くの拍車293で支えなければ転写紙PEがガイド板285に接触してしまうからである。
本発明の実施の形態に係るカラー画像形成装置の構成を示す図である。 図1の定着装置から排紙ローラまでの間を拡大した図である。 拍車の周辺部の斜視図である。 段差の大きい拍車の図で(a)は正面図、(b)は(a)のA−A断面図である。 段差の小さい拍車の図で、(a)は正面図、(b)は(a)のB−B断面図、(c)は(a)の一部を拡大した図である。 拍車の取付位置を説明する図である。 拍車の取付位置を説明する図である。
符号の説明
PE 転写紙(記録媒体)
h (拍車の)歯の高さ
H 突出高さ
24 定着装置
25 排紙ローラ
271 ストレート排紙路(記録媒体排紙路)(通常の線速の排紙路)
272 反転排紙路(記録媒体排紙路)(通常より高速の線速の排紙路)
282 ガイドブロック(ガイド手段)
283 ガイド部材(ガイド手段)
284 ガイド壁(ガイド手段)
285 ガイド板(ガイド手段)
286 補助ガイド板(ガイド手段)
291,292 (段差の大きい)拍車
293 (段差の小さい)拍車

Claims (5)

  1. 未定着のトナー画像を担持した記録媒体を送り込み、該記録媒体上に形成されたトナー像に加熱と加圧を加えて記録媒体上のトナー像を定着するための定着装置と、前記定着装置から記録媒体を送り出す送出ローラと、該定着装置から離間して設けられ記録紙を排紙する排紙ローラと、該排紙ローラと前記送出ローラとの間の記録媒体排紙路の少なくとも一部に配置され記録媒体の搬送をガイドするガイド手段と、該ガイド手段に設けられ外周に複数の歯が形成された複数の拍車と、を有し、前記送出ローラから送り出された記録媒体が直接前記ガイド手段に接触しないようにしたことを特徴する画像形成装置。
  2. 前記拍車が、前記記録媒体の搬送方向と交差する方向に伸びる軸上に複数個相互に離間して配置されていることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記軸が搬送方向に沿って複数本平行に設けられていることを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
  4. 前記送出ローラから前記排紙ローラへ搬送する通常の線速のストレート排紙路と通常より高速の線速の反転排紙路とを有し、前記複数の拍車は、段差の大きな拍車と、前記段差の大きな拍車より段差が小さい段差の小さな拍車を有し、前記ストレート排紙路に前記段差の大きな拍車が設けられ、前記段差の小さな拍車が前記ストレート排紙路と前記反転排紙路の合流点より下流側に設けられていることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  5. 前記段差の小さな拍車が、歯の高さが0.1〜0.5mmで、前記ガイド手段の表面からの突出高さが0.5〜2.0mmであることを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
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