JP4193338B2 - アダプタおよび情報コードデータ通信システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電話機および情報コード読取装置に接続可能に構成されたアダプタおよび前記アダプタと情報コード読取装置とを備えた情報コードデータ通信システムに関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
従来より、例えば二次元コードなどの情報コードを読取る情報コード読取装置が有する情報コード読取機能と、電話機が有する電話機能とを併合したものとして、特開平10−49613号公報や特開平5−41731号公報に開示されたものがある。
【0003】
特開平10−49613号公報には、PHS(Personal Handyphone System)通信機能を備えた情報コード読取装置の構成が開示されており、このものによれば、情報コードを示す情報コードデータをPHS通信によって遠方のホスト装置に送信することが可能となるので、例えば商品管理を行う上で、作業性や利便性の向上を図ることができるという利点がある。
【0004】
また、特開平5−41731号公報には、ハンドセット(送受話器)に情報コード読取部を備えた電話機の構成が開示されており、このものによれば、電話番号をキー操作によって入力することに加えて、電話番号を情報コードとして読取って入力することが可能となるので、電話番号を入力する上で、ユーザの負担を軽減できるという利点がある。
【0005】
しかしながら、上記した従来のものにおいては、ユーザが会話をしながら情報コードデータを通話相手に送信することは不可能であり、このような点において、利便性に劣るものであった。
【0006】
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ユーザが会話をしながら情報コードデータを通話相手に送信することを可能とし、それによって、利便性の向上を図ることができるアダプタおよび情報コードデータ通信システム提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載のアダプタによれば、送信側切替手段は、情報コードデータ検出手段が情報コード読取装置から情報コードデータ入力端子への情報コードデータの入力を検出しないと、送話音声入力端子が送話音声入力機器から入力した送話音声を送信信号として送信信号出力端子から電話機本体に出力可能となるように切替え、一方、情報コードデータ検出手段が情報コード読取装置から情報コードデータ入力端子への情報コードデータの入力を検出すると、情報コードデータ入力端子が情報コード読取装置から入力した情報コードデータを送信信号として送信信号出力端子から電話機本体に出力可能となるように切替える。
【0008】
したがって、情報コード読取装置から情報コードデータ入力端子への情報コードデータの入力が検出されないと、送話音声が送信信号として電話機本体に出力され、送話音声が電話機本体から通話相手に送信されるようになり、一方、情報コード読取装置から情報コードデータ入力端子への情報コードデータの入力が検出されると、情報コードデータが送信信号として電話機本体に出力され、情報コードデータが電話機本体から通話相手に送信されるようになり、このように、送話音声と情報コードデータとが切替えられて通話相手に送信されるようになるので、ユーザが会話をしながら情報コードデータを通話相手に送信することを可能とすることができ、これによって、利便性の向上を図ることができる。
【0009】
請求項2記載のアダプタによれば、受信側切替手段は、受信信号検出手段が検出した受信信号が受話音声に相当する信号であることを検出すると、受信信号入力端子が電話機本体から入力した受信信号を受話音声として受話音声出力端子から受話音声出力機器に出力可能となるように切替え、一方、受信信号検出手段が検出した受信信号が情報コードデータに相当する信号であることを検出すると、受信信号入力端子が電話機本体から入力した受信信号を情報コードデータとして情報コードデータ出力端子から情報コード出力装置に出力可能となるように切替える。
【0010】
したがって、受信信号が受話音声に相当する信号であることが検出されると、受信信号が受話音声として受話音声出力機器に出力され、受話音声が受話音声出力機器から出力されるようになり、一方、受信信号が情報コードデータに相当する信号であることが検出されると、受信信号が情報コードデータとして情報コード出力装置に出力され、情報コードデータにより示される情報コードがコード出力装置から出力されるようになり、このように、受話音声と情報コードとが切替えられて出力されるようになるので、ユーザが会話をしながら情報コードデータを通話相手に送信することを可能とするのみでなく、ユーザが会話をしながら通話相手から情報コードデータを受信し、受信された情報コードデータにより示される情報コードを出力することをも可能とすることができ、これによって、利便性の向上をさらに図ることができる。
【0011】
請求項3記載のアダプタによれば、情報コードデータ入力端子は、情報コード読取装置から情報コードデータをデジタル信号によって入力するように構成したので、情報コードデータをアナログ信号によって入力する場合と比較すると、情報コードデータの耐ノイズ特性などを高めることができ、品質を高めることができる。
【0012】
請求項4記載のアダプタによれば、パーソナルコンピュータのカードスロットに挿入可能なカード形状に構成され、パーソナルコンピュータとの間のインタフェース機能を備えて構成したので、情報コード出力装置がパーソナルコンピュータである場合には、カードスロットに挿入するという簡単な作業によって、情報コードがパーソナルコンピュータから出力される(例えばディスプレイに表示される)など、利便性の向上をさらに図ることができる。
【0013】
請求項5記載の情報コードデータ通信システムによれば、上記した請求項1ないし4のいずれかに記載のアダプタと、情報コードを読取り、読取った情報コードを示す情報コードデータを出力する情報コード読取装置とを備えて構成したので、上記した請求項1に記載したものと同様にして、ユーザが会話をしながら情報コードデータを通話相手に送信することを可能とすることができる。
【0014】
請求項6記載の情報コードデータ通信システムによれば、情報コードデータを入力し、入力した情報コードデータにより示される情報コードを出力する情報コード出力装置を備えて構成したので、上記した請求項2に記載したものと同様にして、ユーザが会話をしながら情報コードデータを通話相手に送信することを可能とするのみでなく、ユーザが会話をしながら通話相手から情報コードデータを受信し、受信された情報コードデータにより示される情報コードを出力することをも可能とすることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)
以下、本発明の第1実施例について、図1ないし図8を参照して説明する。◎
図2は、情報コードデータ通信システムの全体の構成を概略的に示している。アダプタ11は、一般電話機12の電話機本体13をケーブル14を通じて接続し、一般電話機12のハンドセット15(送受話器、本発明でいう送話音声入力機器、受話音声出力機器)をケーブル16を通じて接続し、例えばエリアセンサを内蔵するスキャナ17(本発明でいう情報コード読取装置)をケーブル18を通じて接続している。
【0016】
一方、アダプタ51は、一般電話機52の電話機本体53をケーブル54を通じて接続し、一般電話機52のハンドセット55(送受話器)をケーブル56を通じて接続し、例えば汎用のデスクトップ型のパーソナルコンピュータ57(本発明でいう情報コード出力装置)をケーブル58を通じて接続している。そして、電話機本体13および電話機本体53は、例えば公衆通信回線101を通じて通信を行うように構成されている。
【0017】
次に、図1は、上記したアダプタ11およびスキャナ17の構成を機能ブロック図として示している。尚、上記したアダプタ51は、アダプタ11と同一の構成である。
【0018】
アダプタ11において、ハンドセット15から送話音声を入力する送話音声入力端子21は、送信側スイッチ22(本発明でいう送信側切替手段)の一方の固定接点22aに接続しており、また、スキャナ17から情報コードデータを入力する情報コードデータ入力端子23は、送信側スイッチ22の他方の固定接点22bに接続している。そして、送信側スイッチ22の可動接点22cは、電話機本体13に送信信号を出力する送信信号出力端子24に接続している。この場合、固定接点22aと可動接点22cとが接続している状態を送話音声送信状態と称し、一方、固定接点22bと可動接点22cとが接続している状態を情報コードデータ送信状態と称することとする。
【0019】
また、電話機本体13から受信信号を入力する受信信号入力端子25は、受信側スイッチ26(本発明でいう受信側切替手段)の可動接点26aに接続している。そして、受信側スイッチ26の一方の固定接点26bは、ハンドセット15に受話音声を出力する受話音声出力端子27に接続しており、また、他方の固定接点26cは、外部に情報コードデータを出力する情報コードデータ出力端子28にインタフェース回路29を通じて接続している。この場合、可動接点26aと固定接点26bとが接続している状態を受話音声出力状態と称し、一方、可動接点26aと固定接点26cとが接続している状態を情報コードデータ出力状態と称することとする。
【0020】
検出回路30(本発明でいう受信信号検出手段)は、受信信号の波形を検出し、検出した結果を示す受信信号検出結果を制御回路31に出力し、制御回路31は、検出回路30から入力した受信信号検出結果に基づいて上記した受信側スイッチ26を制御する。具体的に説明すると、制御回路31は、受信信号の波形が図3(a)に示すように、矩形波でない場合には、受信信号が受話音声に相当する信号であると判定し、受信側切替スイッチ26を受話音声出力状態に切替え、一方、受信信号の波形が図3(b)に示すように、規則的な矩形波である場合には、受信信号が情報コードデータに相当する信号であると判定し、受信側切替スイッチ26を情報コードデータ出力状態に切替える。
【0021】
また、情報コードデータが図4に示すように、プリアンブル、同期コード、エラー検出コードおよびポストアンブルと共にパケット化されることを前提とすると、制御回路31は、プリアンブルを検出することによって、スキャナ17からの情報コードデータの入力を検出すると、送信側切替スイッチ22を情報コードデータ送信状態に切替える。また、制御回路31は、入力した情報コードデータを復調処理し、復調処理した情報コードデータをデジタル信号からアナログ信号に変換し、アナログ信号に変換した情報コードデータにより示される情報コードをディスプレイ32に表示させる。そして、電源回路33は、電池34から入力する入力電圧を所定の電圧レベルに変換して駆動電圧を生成し、生成した駆動電圧を各回路に出力する。
【0022】
スキャナ17において、制御回路35は、スイッチ36のオン動作に応じて起動し、センサ37およびA/D変換回路38に起動指令を出力する。センサ37は、レンズ39を通じて例えば二次元コード(ここでは、QRコード)などの情報コードを読取り、読取った情報コードを示す情報コードデータをA/D変換回路38に出力する。
【0023】
A/D変換回路38は、センサ37から情報コードデータを入力すると、入力した情報コードデータをアナログ信号からデジタル信号に変換し、デジタル信号に変換した情報コードデータを変調回路40に出力する。そして、変調回路40は、A/D変換回路38から情報コードデータを入力すると、入力した情報コードデータを変調処理し、変調処理した情報コードデータを上記したアダプタ11に出力する。また、電源回路41は、アダプタ11の電源回路33から入力する入力電圧を所定の電圧レベルに変換して駆動電圧を生成し、生成した駆動電圧を各回路に出力する。
【0024】
次に、上記した構成の作用について、図5ないし図8も参照して説明する。まず、アダプタ11がアダプタ51に情報コードデータを送信する場合について、図5に示すフローチャートを参照して説明する。
【0025】
制御回路31は、プリアンブルを検出することによって、スキャナ17からの情報コードデータの入力を検出する(ステップS1)。ここで、制御回路31は、情報コードデータの入力を検出しなければ、ステップS1において「NO」と判定し、送話音声送信状態であるか否かを判定する(ステップS2)。そして、制御回路31は、送話音声送信状態であれば、ステップS2において「YES」と判定し、その時点における送信状態、つまり、送話音声送信状態を保持する。一方、制御回路31は、送話音声送信状態でなければ、つまり、情報コードデータ送信状態であれば、ステップS2において「NO」と判定し、送信側スイッチ22に切替指令を出力することによって、情報コードデータ送信状態から送話音声送信状態に切替える(ステップS3)。
【0026】
これに対して、制御回路31は、情報コードデータの入力を検出すれば、ステップS1において「YES」と判定し、情報コードデータ送信状態であるか否かを判定する(ステップS4)。そして、制御回路31は、情報コードデータ送信状態であれば、ステップS4において「YES」と判定し、その時点における送信状態、つまり、情報コードデータ送信状態を保持し、ポストアンブルを検出することによって、情報コードデータの入力が完了したか否かを判定する(ステップS5)。
【0027】
一方、制御回路31は、情報コードデータ送信状態でなければ、つまり、送話音声送信状態であれば、ステップS4において「NO」と判定し、送信側スイッチ22に切替指令を出力することによって、送話音声送信状態から情報コードデータ送信状態に切替え(ステップS6)、ポストアンブルを検出することによって、情報コードデータの入力が完了したか否かを判定する(ステップS5)。
【0028】
そして、制御回路31は、ポストアンブルを検出すれば、ステップS5において「YES」と判定し、送信側スイッチ26に切替指令を出力することによって、情報コードデータ送信状態から送話音声送信状態に切替える(ステップS7)。
【0029】
このように、アダプタ11においては、スキャナ17からの情報コードデータの入力を検出しないと、送話音声を送信信号として電話機本体13に出力するようになり、一方、スキャナ17からの情報コードデータの入力を検出すると、スキャナ17が読取った情報コードを示す情報コードデータを送信信号として電話機本体13に出力するようになり、図6に示すように、送話音声と情報コードデータとを切替えて電話機本体13に出力するようになる。その結果、送話音声と情報コードデータとが切替えられて通話相手に送信されるようになり、ユーザが会話をしながら情報コードデータを通話相手に送信することが可能となる。
【0030】
さて、次に、図7に示すように、アダプタ11が例えば汎用のデスクトップ型のパーソナルコンピュータ19をケーブル20を通じて接続すると共に、アダプタ51が例えばエリアセンサを内蔵するスキャナ59をケーブル60を通じて接続し、アダプタ11がアダプタ51から情報コードデータを受信する場合について、図8に示すフローチャートを参照して説明する。この場合、アダプタ11においては、情報コードデータ出力端子28にパーソナルコンピュータ19がケーブル20を通じて接続している。
【0031】
制御回路31は、検出回路30から入力した受信信号検出結果を解析し、受信信号が受話音声および情報コードデータのうちのいずれに相当する信号であるか否かを判定する(ステップS11)。ここで、制御回路31は、受信信号が受話音声に相当する信号であることを検出すれば、ステップS11において「YES」と判定し、受話音声出力状態であるか否かを判定する(ステップS12)。そして、制御回路31は、受話音声出力状態であれば、ステップS12において「YES」と判定し、その時点における出力状態、つまり、受話音声出力状態を保持する。一方、制御回路31は、受話音声出力状態でなければ、つまり、情報コードデータ出力状態であれば、ステップS12において「NO」と判定し、受信側スイッチ26に切替指令を出力することによって、情報コードデータ出力状態から受話音声出力状態に切替える(ステップS13)。
【0032】
これに対して、制御回路31は、受信信号が情報コードデータに相当する信号であることを検出すれば、ステップS11において「NO」と判定し、情報コードデータ出力状態であるか否かを判定する(ステップS14)。そして、制御回路31は、情報コードデータ出力状態であれば、ステップS14において「YES」と判定し、その時点における出力状態、つまり、情報コードデータ出力状態を保持する。一方、制御回路31は、情報コードデータ出力状態でなければ、つまり、受話音声出力状態であれば、ステップS14において「NO」と判定し、受信側スイッチ26に切替指令を出力することによって、受話音声出力状態から情報コードデータ出力状態に切替える(ステップS15)。
【0033】
このように、アダプタ11においては、電話機本体13から入力した受信信号が受話音声に相当する信号であることを検出すると、受信信号を受話音声としてハンドセット15に出力するようになり、一方、受信信号が情報コードデータに相当する信号であることを検出すると、受信信号を情報コードデータとしてパーソナルコンピュータ19に出力するようになり、図6に示すように、受話音声と情報コードデータとを切替えて出力するようになる。その結果、受話音声と情報コードデータにより示される情報コードとが切替えられて出力されるようになり、ユーザが会話をしながら通話相手から情報コードデータを受信し、受信された情報コードデータにより示される情報コードを出力することも可能となる。
【0034】
ところで、以上は、送話音声と情報コードデータとを切替えて出力する機能および受話音声と情報コードデータとを切替えて出力する機能の双方の機能を備えた構成を説明したものであるが、いずれか一方の機能を備える構成であっても良い。つまり、使用形態として情報コードデータを通信相手に送信するのみで良い場合には、送話音声と情報コードデータとを切替えて出力する機能のみを備える構成であれば良く、その場合には、受信側スイッチ26を含めた受信側の構成を不要とすることができる。一方、使用形態として情報コードデータを出力するのみで良い場合には、受話音声と情報コードデータとを切替えて出力する機能のみを備える構成であれば良く、その場合には、送信側スイッチ22を含めた送信側の構成を不要とすることができる。
【0035】
以上に説明したように第1実施例によれば、アダプタ11において、スキャナ17からの情報コードデータの入力を検出しないと、送話音声が送信信号として電話機本体13に出力され、送話音声が電話機本体13から通話相手に送信されるように構成し、一方、スキャナ17からの情報コードデータの入力を検出すると、スキャナ17から入力した情報コードデータが送信信号として電話機本体13に出力され、情報コードデータが電話機本体13から通話相手に送信されるように構成したので、ユーザが会話をしながら情報コードデータを通話相手に送信することを可能とすることができ、これによって、利便性の向上を図ることができる。
【0036】
また、アダプタ11において、電話機本体13から入力した受信信号が受話音声に相当する信号であるときには、受信信号が受話音声としてハンドセット15に出力され、受話音声がハンドセット15から出力されるように構成し、一方、電話機本体13から入力した受信信号が情報コードデータに相当する信号であるときには、受信信号が情報コードデータとしてパーソナルコンピュータ19に出力され、情報コードデータにより示される情報コードがパーソナルコンピュータ19から出力されるように構成したので、ユーザが会話をしながら通話相手から情報コードデータを受信し、受信された情報コードデータにより示される情報コードを出力することをも可能とすることができ、これによって、利便性の向上をさらに図ることができる。
【0037】
また、アダプタ11において、スキャナ17から情報コードデータをデジタル信号によって入力するように構成したので、情報コードデータをアナログ信号によって入力する場合と比較すると、情報コードデータの耐ノイズ特性などを高めることができ、品質を高めることができる。
【0038】
また、アダプタ11において、スキャナ17から入力した情報コードデータにより示される情報コードがディスプレイ32に表示されるように構成したので、通話相手に送信される情報コードデータにより示される情報コードを簡単に確認することができる。
【0039】
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2実施例について、図9を参照して説明する。尚、上記した第1実施例と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、以下、異なる部分について説明する。
上記した第1実施例では、アダプタ11が一般電話機12(電話機本体13およびハンドセット15)を接続すると共に、アダプタ51が一般電話機52(電話機本体53およびハンドセット55)を接続するように構成したものであるが、これに対して、この第2実施例では、図9に示すように、アダプタ42が携帯電話機43(本発明でいう電話機本体)およびイヤホンマイク44(本発明でいう送話音声入力機器、受話音声出力機器)を接続すると共に、アダプタ82が携帯電話機83およびイヤホンマイク84を接続するように構成したものである。
【0040】
そして、この場合は、送信側として作用するアダプタ42においては、スキャナ17からの情報コードデータの入力を検出しないと、イヤホンマイク44から入力した送話音声を送信信号として携帯電話機43に出力するようになり、一方、スキャナ17からの情報コードデータの入力を検出すると、スキャナ17が読取った情報コードを示す情報コードデータを送信信号として携帯電話機43に出力するようになり、その結果、送話音声と情報コードデータとが切替えられて通話相手に送信されるようになる。
【0041】
また、受信側として作用するアダプタ82においては、携帯電話機83から入力した受信信号が受話音声に相当する信号であるときには、受信信号を受話音声としてイヤホンマイク84に出力するようになり、一方、受信信号が情報コードデータに相当する信号であるときには、受信信号を情報コードデータとしてパーソナルコンピュータ57に出力するようになり、その結果、受話音声と情報コードデータにより示される情報コードとが切替えられて出力されるようになる。
【0042】
以上に説明したように第2実施例によれば、上記した第1実施例に記載したものと同様の作用効果を得ることができる。そして、この場合は、上記した第1実施例に記載したものと比較すると、携帯することが可能な携帯電話機42,82を使用することによって、使用場所の制限を小さくし、使用場所の自由度を高めることができるという利点がある。
【0043】
(第3の実施の形態)
次に、本発明の第3実施例について、図10を参照して説明する。尚、上記した第1実施例と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、以下、異なる部分について説明する。
上記した第1実施例では、アダプタ11,51を例えば箱形状に構成したものであるが、これに対して、この第3実施例では、図8に示すように、受信側のアダプタ85をノート型のパーソナルコンピュータ86(本発明でいう情報コード出力装置)のカードスロット87に挿入可能なカード形状に構成し、パーソナルコンピュータ86との間のインタフェース機能を備えて構成したものである。この場合、パーソナルコンピュータ86との間のインタフェースとしては、PCMCIA(Personal Computer Memory International Association)規格、PCI(Peripheral Components Interconnect)規格、ISA(Industrial Standard Architecture)規格などである。
【0044】
以上に説明したように第3実施例によれば、上記した第1実施例に記載したものと同様の作用効果を得ることができる。そして、この場合は、パーソナルコンピュータ86のカードスロット87に挿入可能なカード形状に構成し、パーソナルコンピュータ86との間のインタフェース機能を備えて構成したので、アダプタ85をカードスロット87に挿入するという簡単な作業によって、情報コードがパーソナルコンピュータ86のディスプレイに表示されるなど、利便性の向上をさらに図ることができる。
【0045】
(その他の実施の形態)
本発明は、上記した実施例にのみ限定されるものでなく、次のように変形または拡張することができる。
情報コードは、QRコードに限らず、他の二次元コードであっても良く、また、バーコードであっても良い。
【0046】
スキャナは、手動操作型のもの或いはフラットヘッド型のものであっても良く、また、デジタルカメラで代用しても良い。
送信側スイッチおよび受信側スイッチは、有接点スイッチに限らず、無接点スイッチであっても良い。
受信側スイッチに代えて、アッテネータを配設し、受信信号が情報コードデータに相当する信号である場合には、ハンドセットから出力される受話音声のレベルを減衰するように構成しても良い。
【0047】
アダプタにおいて、ディスプレイが省略される構成であっても良い。
アダプタにおいて、情報コードデータをデコード(解読)し、デコードした情報コードデータ(文字データ)を送信信号として送信する構成であっても良い。
スキャナにおいて、A/D変換回路が省略される構成であっても良く、アダプタにおいて、スキャナから入力した情報コードデータをアナログ信号からデジタル信号に変換するA/D変換回路を配設する構成であっても良い。
【0048】
データコードをパケット化するパケット形式は、他の形式であっても良い。
第1実施例で説明した一般電話機に接続するアダプタと、第2実施例で説明した携帯電話機に接続するアダプタとが混在したシステムであっても良く、また、第1実施例および第2実施例で説明した箱形状のアダプタと、第3実施例で説明したカード形状のアダプタとが混在するシステムであっても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す機能ブロック図
【図2】情報コードデータ通信システムの全体の構成を概略的に示す図
【図3】受信信号の波形を概略的に示す図
【図4】情報コードデータがパケット化された状態を示す図
【図5】情報コードデータを送信する場合の制御内容を示すフローチャート
【図6】情報コードデータの送信および受信の様子を概略的に示す図
【図7】図2相当図
【図8】情報コードデータを受信する場合の制御内容を示すフローチャート
【図9】本発明の第2実施例を示す図2相当図
【図10】本発明の第3実施例を示す図2相当図
【符号の説明】
図面中、11はアダプタ、13は電話機本体、15はハンドセット(送話音声入力機器、受話音声出力機器)、17はスキャナ(情報コード読取装置)、19はパーソナルコンピュータ(情報コード出力装置)、21は送話音声入力端子、22は送信側スイッチ(送信側切替手段)、23は情報コードデータ入力端子、24は送信信号出力端子、25は受信信号入力端子、26は受信側スイッチ(受信側切替手段)、27は受話音声出力端子、28は情報コードデータ出力端子、30は検出回路(受信信号検出手段)、31は制御回路(情報コードデータ検出手段)、42はアダプタ、43は携帯電話機(電話機本体)、44はイヤホンマイク(送話音声入力機器、受話音声出力機器)、51はアダプタ、53は電話機本体、55はハンドセット(送話音声入力機器、受話音声出力機器)、57はパーソナルコンピュータ(情報コード出力装置)、59はスキャナ(情報コード読取装置)、82はアダプタ、83は携帯電話機(電話機本体)、84はイヤホンマイク(送話音声入力機器、受話音声出力機器)、85はアダプタ、86はノート型のパーソナルコンピュータ(情報コード出力装置)、87はカードスロットである。
Claims (6)
- 送話音声入力機器から送話音声を入力する送話音声入力端子と、
情報コード読取装置から情報コードを示す情報コードデータを入力する情報コードデータ入力端子と、
電話機本体に送信信号を出力する送信信号出力端子と、
前記情報コード読取装置から前記情報コードデータ入力端子への情報コードデータの入力を検出する情報コードデータ検出手段と、
この情報コードデータ検出手段が前記情報コード読取装置から前記情報コードデータ入力端子への情報コードデータの入力を検出していないときには、前記送話音声入力端子が前記送話音声入力機器から入力した送話音声を送信信号として前記送信信号出力端子から前記電話機本体に出力可能となるように切替制御を行い、前記情報コードデータ検出手段が前記情報コード読取装置から前記情報コードデータ入力端子への情報コードデータの入力を検出したときには、前記情報コードデータ入力端子が前記情報コード読取装置から入力した情報コードデータを送信信号として前記送信信号出力端子から前記電話機本体に出力可能となるように切替制御を行う送信側切替手段とを備えたことを特徴とするアダプタ。 - 前記電話機本体から受信信号を入力する受信信号入力端子と、
受話音声出力機器に受話音声を出力する受話音声出力端子と、
情報コードデータにより示される情報コードを出力する情報コード出力装置に情報コードデータを出力する情報コードデータ出力端子と、
前記受信信号入力端子が入力した受信信号を検出する受信信号検出手段と、
この受信信号検出手段が検出した受信信号が受話音声に相当する信号であることを検出したときには、前記受信信号入力端子が前記電話機本体から入力した受信信号を受話音声として前記受話音声出力端子から前記受話音声出力機器に出力可能となるように切替制御を行い、前記受信信号検出手段が検出した受信信号が情報コードデータに相当する信号であることを検出したときには、前記受信信号入力端子が前記電話機本体から入力した受信信号を情報コードデータとして前記情報コードデータ出力端子から前記情報コード出力装置に出力可能となるように切替制御を行う受信側切替手段とを備えたことを特徴とする請求項1記載のアダプタ。 - 前記情報コードデータ入力端子は、前記情報コード読取装置から情報コードデータをデジタル信号によって入力することを特徴とする請求項1または2記載のアダプタ。
- パーソナルコンピュータのカードスロットに挿入可能なカード形状に構成され、前記パーソナルコンピュータとの間のインタフェース機能を備えて構成されたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のアダプタ。
- 請求項1ないし4のいずれかに記載のアダプタと、
情報コードを読取り、読取った情報コードを示す情報コードデータを出力する情報コード読取装置とを備えたことを特徴とする情報コードデータ通信システム。 - 情報コードデータを入力し、入力した情報コードデータにより示される情報コードを出力する情報コード出力装置を備えたことを特徴とする請求項5記載の情報コードデータ通信システム。
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