JP4193306B2 - 光学式マーク読取装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、帳票上に記入されたマークを光学的に読み取る光学式マーク読取装置(以下、「OMR」という)に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、OMRでは、人間の目には識別できるが機械では読み取らないような特定のドロップアウト・カラー(例えば、橙色等)で、予めマーク記入用の案内文字等を印刷した帳票が用いられている。そして、帳票の案内文字上に、例えば黒色の鉛筆等でマークを記入して、OMRに入力するようになっている。
OMRでは、帳票上に印刷された案内文字と記入されたマークの色の相違によってマークのみを検出し、その検出されたマークの帳票上の位置に基づいて入力されたデータを識別するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のOMRでは、次のような課題があった。
OMRでは、特定の色をドロップアウト・カラーとして読み取らないようにするために、光学フィルタが用いられている。従って、ドロップアウト・カラーとして設定することができる色は限られ、それ以外の色をドロップアウト処理することは困難であった。このため、多色刷りの帳票や黒色で案内文字等が印刷された帳票をOMR用に使用することができなかった。
本発明は、前記従来技術が持っていた課題を解決し、多色または黒色で案内文字等が印刷された帳票上のマークの読み取りができるOMRを提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、本発明の内の第1の発明は、OMRにおいて、読み取り対象となる帳票の複数のマーク記入領域の情報を含む帳票形式情報が予め登録された形式登録手段と、マークが記入された記入済帳票の画像を画素に分解して光学的に読み取る読取手段と、前記読取手段で読み取られた記入済帳票の画像の画素濃度を量子化して記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された記入済帳票のマーク記入領域の画像を前記形式登録手段を参照して切り出す切出手段とを備えている。
更にこのOMRは、前記切出手段で切り出された記入済帳票の複数のマーク記入領域の特徴データを該マーク記入領域毎に抽出する特徴抽出手段と、前記特徴抽出手段で抽出された複数のマーク記入領域の特徴データを相互に比較して該マーク記入領域にマークが記入されているか否かを判定するマーク判定手段とを備えている。
【0005】
第1の発明によれば、以上のようにOMRを構成したので、次のような作用が行われる。
まず読取手段によって記入済帳票が読み取られ、特徴抽出手段によってマーク記入領域毎の特徴データが抽出される。特徴抽出手段で抽出された特徴データは、マーク判定手段によって相互に比較され、マークの有無が判定される。
【0006】
第2の発明は、第1の発明におけるマーク判定用の特徴データとして、マーク記入領域における黒画素の数、該マーク記入領域を所定方向に投影して得られる黒画素の投影長、該マーク記入領域を所定方向に投影して得られる黒画素の頻度分布、該マーク記入領域の画素の濃度分布、または第1及び第2の閾値で2値化した該マーク記入領域の黒画素の数を用いている。
【0010】
の発明は、第1の発明と同様の形式登録手段と、マークが記入された記入済帳票の画像を異なる複数の波長帯域毎の画素に分解して光学的に読み取る読取手段と、前記読取手段で読み取られた記入済帳票の前記波長帯域毎の画像の画素濃度を量子化して記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された記入済帳票のマーク記入領域の前記波長帯域毎の画像を前記形式登録手段を参照して切り出す切出手段と、前記切出手段で切り出された記入済帳票のマーク記入領域の前記波長帯域毎の特徴データを該マーク記入領域毎に抽出する特徴抽出手段と、前記特徴抽出手段で抽出された複数のマーク記入領域の前記波長帯域毎の特徴データを相互に比較して該マーク記入領域にマークが記入されているか否かを判定するマーク判定手段とを備えている。
【0011】
の発明によれば、次のような作用が行われる。
読取手段によって記入済帳票が異なる複数の波長帯域毎に読み取られ、特徴抽出手段によってマーク記入領域の波長帯域毎の特徴データが抽出される。特徴抽出手段で抽出された特徴データは、マーク判定手段によって波長帯域毎に相互に比較され、マークの有無が判定される。
の発明は、第の発明におけるマーク判定用の特徴データとして、マーク記入領域における前記波長帯域毎の黒画素の数、該マーク記入領域を所定方向に投影して得られる前記波長帯域毎の黒画素の投影長、該マーク記入領域を所定方向に投影して得られる前記波長帯域毎の黒画素の頻度分布、該マーク記入領域の画素の前記波長帯域毎の濃度分布、または第1及び第2の閾値で2値化した該マーク記入領域の前記波長帯域毎の黒画素の数を用いている。
【0019】
【発明の実施の形態】
第1の実施形態
図1は、本発明の第1の実施形態を示すOMRの構成図である。
このOMRは、読み取り対象となる帳票1を光学的に読み取る読取手段(例えば、読取部)10を備えている。読取部10は、例えば光が照射された帳票1からの反射光を集光するレンズ11、このレンズ11で集光された光を画素に分解して画素毎の光の強度を検出するCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサ12、及びこのCCDイメージセンサ12から出力された各画素のR(赤)、G(緑)、B(青)の波長帯域毎の光信号成分を量子化してディジタル信号に変換するアナログ・ディジタル変換器(以下、「ADC」という)13を有している。
【0020】
ADC13の出力側には、このADC13でディジタル信号に変換された帳票1の画像の画素濃度を、処理のために一時的に記憶する記憶手段(例えば、イメージメモリ)20が接続されている。このイメージメモリ20は、各画素の画素濃度をR,G,B成分毎に記憶するために、Rメモリ、Gメモリ、及びBメモリを有している。イメージメモリ20には、これに記憶された帳票1のマーク記入領域の画像を切り出すための切出手段(例えば、切出部)30が接続されている。切出部30には、帳票1の複数のマーク記入領域の位置やサイズ等の情報を含む帳票形式情報が予め登録された形式登録手段(例えば、帳票形式ファイル)40が接続されており、この帳票形式ファイル40を参照して、そのマーク記入領域の画像をR,G,B成分毎に切り出すようになっている。
【0021】
切出部30の出力側には、特徴登録手段(例えば、特徴登録部)50、及び特徴抽出手段(例えば、特徴抽出部)70が接続されている。特徴登録部50は、切出部30で切り出された未記入帳票1A(即ち、案内文字等は印刷されているが、マーク記入領域にマークが記入されていない帳票1)のマーク記入領域のR,G,B成分の画像の後述する特徴データを抽出して、特徴登録ファイル60に登録するものである。また、特徴抽出部70は、切出部30で切り出された記入済帳票1B(即ち、マーク記入領域に所定のマークが記入されている帳票1)のマーク記入領域のR,G,B成分毎に画像の特徴データを抽出するものである。特徴抽出部70の出力側には、マーク判定手段(例えば、マーク判定部)80が接続されている。
【0022】
マーク判定部80は、特徴抽出部70で抽出されたマーク記入領域の特徴データを、特徴登録ファイル60に登録された対応するマーク記入領域の特徴データとR,G,B成分毎に比較して、そのマーク記入領域にマークが記入されているか否かを判定するものである。即ち、特徴抽出部70で抽出された特徴データと、特徴登録ファイル60に登録された特徴データが一致すれば、マークは記入されていないと判定される。これに対して、特徴抽出部70で抽出された特徴データと、特徴登録ファイル60に登録された特徴データが一致しなければ、マークが記入されたために記入済帳票1Bのマーク記入領域の特徴データが変化したものと見なされる。これらの判定結果は、マーク判定部80から出力されるようになっている。
【0023】
図2(a)〜(e)は、図1のOMRにおける特徴抽出処理の説明図である。以下、これらの図2(a)〜(e)を参照しつつ、図1の動作を、(I)未記入帳票の読み取りと、(II)記入済帳票の読み取りとに分けて説明する。
(I) 未記入帳票の読み取り
未記入帳票1Aを読取部10に入力して画像を読み取る。読み取られた未記入帳票1Aの画像の各画素の画素濃度は、R,G,B成分に分解されてイメージメモリ20のRメモリ、Gメモリ、及びBメモリに一旦記憶される。イメージメモリ20に記憶された画像は、切出部30によって帳票形式ファイル40が参照され、マーク記入領域毎に切り出されて特徴登録部50に与えられる。
【0024】
特徴登録部50において、各マーク記入領域に対して、図2(a)〜(e)のいずれかに示すような特徴抽出処理が行われる。
図2(a)の黒点数による特徴抽出方法では、未記入帳票1Aで、例えば、「男」という案内文字を破線の円で囲んだ領域の画像Pm1の黒画素数Bm1と、「女」という案内文字を破線の円で囲んだ領域の画像Pf1の黒画素数Bf1とがカウントされ、特徴登録ファイル60に登録される。
図2(b)の投影による特徴抽出方法では、未記入帳票1Aのマーク記入領域を縦方向及び/または横方向に投影して、画像Pm1の黒画素の存在する範囲を示す投影長Lm1と、画像Pf1の黒画素の存在する範囲を示す投影長Lf1とが測定され、特徴登録ファイル60に登録される。
【0025】
図2(c)の頻度分布による特徴抽出方法では、未記入帳票1Aの画像Pm1,Pf1を縦方向及び/または横方向に投影して、黒画素の発生頻度を示すヒストグラムが作成され、それぞれ発生頻度のピーク値Hm1,Hf1が求められて特徴登録ファイル60に登録される。
図2(d)の濃度分布による特徴抽出方法では、未記入帳票1Aの画像Pm1,Pf1の画素毎の濃度の分布が求められ、その濃度の広がりの幅Wm1,Wf1が特徴登録ファイル60に登録される。
図2(e)の2値化の閾値別黒点数による特徴抽出方法では、未記入帳票1Aの画像Pm1,Pf1の2値化閾値を変化させ、この2値化閾値に対応する黒点数の関数が求められ、特徴登録ファイル60に登録される。
【0026】
(II) 記入済帳票の読み取り
未記入帳票1Aに基づいて特徴登録ファイル60にマーク記入領域毎の特徴データが登録された後、記入済帳票1Bを読取部10に入力して画像を読み取る。読み取られた記入済帳票1Bの各画素の画素濃度は、R,G,B成分に分解されてイメージメモリ20のRメモリ、Gメモリ、及びBメモリに一旦記憶される。イメージメモリ20に記憶された画像は、切出部30によって帳票形式ファイル40が参照され、マーク記入領域毎に切り出されて特徴抽出部70に与えられる。
【0027】
特徴抽出部70において、各マーク記入領域に対して、図2(a)〜(e)の内から未記入帳票1Aに対して行われたものと同じ特徴抽出処理が、下記のように行われる。
図2(a)の黒点数による特徴抽出方法では、記入済帳票1Bで、「男」という案内文字を破線の円で囲んだ領域にマークが重畳して記入された画像Pm2の黒画素数Bm2と、「女」という案内文字を破線の円で囲んだ領域の画像Pf2の黒画素数Bf2とがカウントされる。
図2(b)の投影による特徴抽出方法では、記入済帳票1Bのマーク記入領域を縦方向及び/または横方向に投影して、画像Pm2の黒画素の存在する範囲を示す投影長Lm2と、画像Pf2の黒画素の存在する範囲を示す投影長Lf2とが測定される。
【0028】
図2(c)の頻度分布による特徴抽出方法では、記入済帳票1Bの画像Pm2,Pf2を縦方向及び/または横方向に投影して、黒画素の発生頻度を示すヒストグラムが作成され、それぞれ発生頻度のピーク値Hm2,Hf2が求められる。
図2(d)の濃度分布による特徴抽出方法では、記入済帳票1Bの画像Pm2,Pf2の画素毎の濃度の分布に基づいて、その濃度の広がりの幅Wm2,Wf2が求められる。
図2(e)の閾値別黒点数による特徴抽出方法では、記入済帳票1Bの画像Pm2,Pf2の2値化閾値を変化させ、この2値化閾値に対応する黒点数の関数が求められる。
特徴抽出部70における特徴抽出処理の結果は、マーク判定部80に与えられる。マーク判定部80では、特徴抽出部70から与えられた特徴抽出処理の結果と、特徴登録ファイル60に登録された対応するマーク記入領域の特徴データとが比較される。そして、2つの特徴データが一致していなければ、マークが記入されていると判定され、一致していればマークは記入されていないと判定され、マーク判定部80からその判定結果が出力される。
【0029】
以上のように、この第1の実施形態のOMRは、未記入帳票1Aのマーク記入領域毎の特徴データを登録するための特徴登録部50と特徴登録ファイル60を有すると共に、記入済帳票1Bのマーク記入領域の特徴データを抽出する特徴抽出部70と、この記入済帳票1Bと未記入帳票1Aの対応するマーク記入領域の特徴データを比較してマークの有無を判定するマーク判定部80を有している。これにより、案内文字が黒色で印刷されていても確実にマークの有無を検出することができるという利点がある。
更に、読取部10では、各画素の画素濃度を、R,G,B成分に分解して読み取るようにしているので、特定の色または多色で印刷された帳票でも、確実にマークの検出が可能であるという利点がある。
【0030】
第2の実施形態
図3は、本発明の第2の実施形態を示すOMRの構成図であり、図1中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。
この実施形態のOMRは、図1と同様の読取部10、イメージメモリ20、切出部30、帳票形式ファイル40、及び特徴抽出部70を備えている。更に、特徴抽出部70の出力側には、各マーク記入領域の特徴データを判定処理のために一時格納する特徴データ記憶部90が接続されている。このOMRは、更に、特徴データ記憶部90に格納された記入済帳票1Bの複数のマーク記入領域の特徴データを相互に比較して、マーク記入領域にマークが記入されているか否かを判定するマーク判定部100を備えている。
【0031】
次に動作を説明する。
記入済帳票1Bを読取部10に入力して画像イメージを読み取る。読み取られた記入済帳票1Bの各画素の画素濃度は、R,G,B成分に分解されてイメージメモリ20のRメモリ、Gメモリ、及びBメモリに一旦記憶される。イメージメモリ20に記憶された画像は、切出部30によって帳票形式ファイル40が参照され、マーク記入領域毎に切り出されて特徴抽出部70に与えられる。
【0032】
特徴抽出部70において、各マーク記入領域に対して、図2(a)〜(e)に示すような、黒点数、投影、頻度分布、濃度分布、または閾値別黒点数等の内のいずれかの特徴抽出処理が行われる。特徴抽出部70で抽出された特徴データは、マーク記入領域毎に特徴データ記憶部90に格納される。
特徴データ記憶部90に格納された特徴データは、マーク判定部100によって読み出され、相互の特徴データの差(例えば、図2(a)における黒点数Bm2−黒点数Bf2)ΔB2が算出される。そして、差ΔB2の絶対値が一定数を越えていれば、黒点数の多いほうのマーク記入領域(例えば、Pm2)にマークが記入されていると判定される。また、差ΔB2の絶対値が一定数以下であれば、どちらのマーク記入領域にもマークは記入されていないと判定される。
【0033】
以上のように、この第2の実施形態のOMRは、事前に基準となる特徴データを抽出して登録する必要がない。このため、帳票1の案内文字の状態によっては判定結果に不確定要素が含まれることがあるが、黒色または多色で印刷された帳票1の読み取りが可能で、かつ構成及び処理が簡素化できるという利点がある。
【0034】
第3の実施形態
図4は、本発明の第3の実施形態を示すOMRの構成図であり、図1中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。
この実施形態のOMRは、図1と同様の読取部10、イメージメモリ20、切出部30、及び帳票形式ファイル40を備えている。更に、切出部30の出力側には、切り出された記入済帳票1Bのマーク記入領域の案内文字を認識する文字認識手段(例えば、文字認識部)110が接続されている。文字認識部110は、文字の特徴データを格納した文字辞書ファイル120を参照して文字認識を行い、認識した文字の文字コード、または認識できなかった場合のエラーコードを出力するものである。文字認識部110の出力側には、マーク判定部130が接続されている。マーク判定部130は、文字認識部110の認識結果の正常または異常に基づいて、案内文字上にマークが記入されているか否かを判定するものである。
即ち、このOMRでは、文字認識部110の認識結果が正常であれば、マークは記入されていないと判定される。また、文字認識部110の認識結果が異常であれば、マークが記入されていると判定される。
【0035】
以上のように、この第3の実施形態のOMRは、案内文字の文字認識を行う文字認識部110と、その認識結果に基づいてマークの有無を判定するマーク判定部130を有している。これにより、例えば、文字読み取りとマーク読み取りの両方の機能を有する装置では、文字読み取り機能を利用することにより、簡単な構成で、黒色または多色で印刷された帳票1のマークの読み取りを行うことができるという利点がある。
【0036】
第4の実施形態
図5は、本発明の第4の実施形態を示すOMRの構成図であり、図4中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。
この実施形態のOMRは、図4と同様の読取部10、イメージメモリ20、切出部30、帳票形式ファイル40、文字認識部110、及び文字辞書ファイル120を備えている。更に、切出部30の出力側には、切り出された未記入帳票1Aのマーク記入領域の案内文字を認識して登録する文字登録手段(例えば、文字登録部)140が接続されている。文字登録部140は、文字辞書ファイル120を参照して文字認識を行い、認識した文字の文字コードを文字登録ファイル150に登録するものである。一方、文字認識部110の出力側には、図4中のマーク判定部130とは機能の異なるマーク判定部160が接続されている。マーク判定部160は、文字認識部110の認識結果と、文字登録ファイル150に登録された対応するマーク記入領域の文字を比較して、マーク記入領域の案内文字上にマークが記入されているか否かを判定するものである。
このOMRでは、まず未記入帳票1Aを入力して各マーク記入領域の案内文字を文字登録部140によって認識して文字登録ファイル150に登録する。
【0037】
次に、記入済帳票1Bを入力し、各マーク記入領域の案内文字を文字認識部110で認識する。文字認識部110の認識結果はマーク判定部160に与えられる。マーク判定部160において、文字認識部110の認識結果が、文字登録ファイル150に登録された文字と一致するか否かが判定され、一致していれば案内文字上にマークが記入されていないと判定され、一致していなければマークが記入されていると判定される。
【0038】
以上のように、この第4の実施形態のOMRは、未記入帳票1Aの案内文字の文字認識を行って文字登録ファイル150に登録する文字登録部140と、記入済帳票1Bのマーク記入領域の文字を認識する文字認識部110と、この文字認識部110の認識結果を文字登録ファイル150と比較してマークの有無を判定するマーク判定部160を有している。これにより、例えば、文字読み取りとマーク読み取りの両方の機能を有する装置では、文字読み取り機能を利用することにより、簡単な構成で、黒色または多色で印刷された帳票1のマークの読み取りを確実に行うことができるという利点がある。
【0039】
第5の実施形態
図6は、本発明の第5の実施形態を示すOMRの構成図であり、図1中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。
この実施形態のOMRは、図1と同様の読取部10、イメージメモリ20、切出部30、及び帳票形式ファイル40、文字認識部110を備えている。切出部30の出力側には、切り出された未記入帳票1Aのマーク記入領域のパターンを登録するパターン登録手段(例えば、パターン登録部)170を介してパターン登録ファイル180が接続されている。更に、切出部30の出力側には、図1中のマーク判定部80とは機能の異なるマーク判定部190が接続されている。マーク判定部190は、切出部30で切り出された記入済帳票1Bのマーク記入領域のパターンを、パターン登録ファイル180に登録されたパターンと比較して、マーク記入領域にマークが記入されているか否かを判定するものである。
このOMRでは、まず未記入帳票1Aが入力されて各マーク記入領域のパターンがパターン登録ファイル180に登録される。
【0040】
次に、記入済帳票1Bが入力されて、各マーク記入領域のパターンが切出部30で切り出されてマーク判定部190に与えられる。マーク判定部190において、記入済帳票1Bのパターンが、パターン登録ファイル180に登録されたパターンと一致するか否かが判定され、一致していればマーク記入領域にマークが記入されていないと判定され、一致していなければマークが記入されていると判定される。
【0041】
以上のように、この第5の実施形態のOMRは、未記入帳票1Aのマーク記入領域のパターンをパターン登録ファイル180に登録するパターン登録部170と、記入済帳票1Bのマーク記入領域のパターンを、このパターン登録ファイル180と比較してマークの有無を判定するマーク判定部190を有している。これにより、文字認識や特徴抽出等の複雑な処理を必要とせず、簡単な構成で黒色または多色で印刷された帳票1のマークの読み取りを確実に行うことができるという利点がある。
【0042】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されず、種々の変形が可能である。この変形例としては、例えば、次の(a),(b)のようなものがある。
(a) 図1及び図3のOMRにおけるマーク記入領域の特徴データの抽出処理は、図2に例示した黒点数、投影、頻度分布、濃度分布、2値化閾値別黒点数等の方法に限定されず、その他の特徴データを抽出するものでも良い。また、これらの内の1つの方法に限定せず、2つ以上の方法を組み合わせても良い。
(b) 図1〜図6のOMRでは、帳票1をR,G,B成分に分解して読み取り、各成分毎に特徴抽出、文字認識、またはパターン比較等の処理を行っているが、その他の波長帯域で分解して読み取るようにしても良い。また、複数の波長帯域に分解せず、単色の輝度のみに基づいて処理を行うようにしても良い。
【0043】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、第1の発明によれば、記入済帳票の複数のマーク記入領域の特徴データを、そのマーク記入領域毎に抽出する特徴抽出手段と、この特徴抽出手段で抽出された特徴データを相互に比較してマークの有無を検出するマーク判定手段を備えている。これにより、マーク記入領域に予め印刷された内容に関係なく、簡単な構成でマークの有無を簡易に判定することができるという効果がある。
【0044】
の発明によれば、第1の発明における特徴データとして、マーク記入領域毎の黒画素数、投影長、投影方向における黒画素の頻度分布、画素濃度分布、または2値化閾値別の黒画素数を使用している。これにより、比較的簡単な方法で特徴データを得ることができるという効果がある。
の発明によれば、読み取り対象となる帳票を複数の波長帯毎の画素に分解して読み取り、それらの波長帯毎にマーク検出の処理を行うようにしている。これにより、マーク記入領域の印刷色に影響されず、マークの有無を判定することができるという効果がある。
の発明によれば、第3の発明における特徴データとして、マーク記入領域毎の黒画素数、投影長、投影方向における黒画素の頻度分布、画素濃度分布、または2値化閾値別の黒画素数を使用している。これにより、比較的簡単な方法で、確実なマーク判定が可能な特徴データを得ることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示すOMRの構成図である。
【図2】図1のOMRにおける特徴抽出処理の説明図である。
【図3】本発明の第2の実施形態を示すOMRの構成図である。
【図4】本発明の第3の実施形態を示すOMRの構成図である。
【図5】本発明の第4の実施形態を示すOMRの構成図である。
【図6】本発明の第5の実施形態を示すOMRの構成図である。
【符号の説明】
1 帳票
10 読取部
12 CCDセンサ
20 イメージメモリ
30 切出部
40 帳票形式ファイル
50 特徴登録部
60 特徴登録ファイル
70 特徴抽出部
80,100,130,160,190 マーク判定部
90 特徴データ記憶部
110 文字認識部
120 文字辞書ファイル
140 文字登録部
150 文字登録ファイル
170 パターン登録部
180 パターン登録ファイル

Claims (4)

  1. 読み取り対象となる帳票の複数のマーク記入領域の情報を含む帳票形式情報が予め登録された形式登録手段と、
    マークが記入された記入済帳票の画像を画素に分解して光学的に読み取る読取手段と、
    前記読取手段で読み取られた記入済帳票の画像の画素濃度を量子化して記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶された記入済帳票のマーク記入領域の画像を前記形式登録手段を参照して切り出す切出手段と、
    前記切出手段で切り出された記入済帳票の複数のマーク記入領域の特徴データを該マーク記入領域毎に抽出する特徴抽出手段と、
    前記特徴抽出手段で抽出された複数のマーク記入領域の特徴データを相互に比較して該マーク記入領域にマークが記入されているか否かを判定するマーク判定手段とを、
    備えたことを特徴とする光学式マーク読取装置。
  2. 前記特徴データは、前記マーク記入領域における黒画素の数、該マーク記入領域を所定方向に投影して得られる黒画素の投影長、該マーク記入領域を所定方向に投影して得られる黒画素の頻度分布、該マーク記入領域の画素の濃度分布、または第1及び第2の閾値で2値化した該マーク記入領域の黒画素の数であることを特徴とする請求項1記載の光学式マーク読取装置。
  3. 読み取り対象となる帳票の複数のマーク記入領域の情報を含む帳票形式情報が予め登録された形式登録手段と、
    マークが記入された記入済帳票の画像を異なる複数の波長帯域毎の画素に分解して光学的に読み取る読取手段と、
    前記読取手段で読み取られた記入済帳票の前記波長帯域毎の画像の画素濃度を量子化して記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶された記入済帳票のマーク記入領域の前記波長帯域毎の画像を前記形式登録手段を参照して切り出す切出手段と、
    前記切出手段で切り出された記入済帳票のマーク記入領域の前記波長帯域毎の特徴データを該マーク記入領域毎に抽出する特徴抽出手段と、
    前記特徴抽出手段で抽出された複数のマーク記入領域の前記波長帯域毎の特徴データを相互に比較して該マーク記入領域にマークが記入されているか否かを判定するマーク判定手段とを、
    備えたことを特徴とする光学式マーク読取装置。
  4. 前記特徴データは、前記マーク記入領域における前記波長帯域毎の黒画素の数、該マーク記入領域を所定方向に投影して得られる前記波長帯域毎の黒画素の投影長、該マーク記入領域を所定方向に投影して得られる前記波長帯域毎の黒画素の頻度分布、該マーク記入領域の画素の前記波長帯域毎の濃度分布、または第1及び第2の閾値で2値化した該マーク記入領域の前記波長帯域毎の黒画素の数であることを特徴とする請求項3記載の光学式マーク読取装置。
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