JP4193041B2 - 3次元インテンシティプローブ、同プローブを用いた3次元音源方向検知装置及び3次元音源方向対面制御装置 - Google Patents

3次元インテンシティプローブ、同プローブを用いた3次元音源方向検知装置及び3次元音源方向対面制御装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、3次元空間における音響インテンシティを測定する3次元インテンシティプローブ、同プローブを用いた3次元音源方向検知装置及び3次元音源方向対面制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
音響インテンシティとは、音の強さであって、単位面積あたりのエネルギー量の割合を表わす。この音響インテンシティは、大きさと方向をもつベクトル量であり、これを測定することにより音源方向の検知が可能である。
【0003】
従来、3次元空間における音源方向の検知に用いられるプローブ(3次元インテンシティプローブ)には、マイクロホン(以下、マイクと略記する。)を4つ備え、1つは中心に、残る3つは中心に位置させたマイク(中心マイク)の周囲対称位置に配置したものがあった(非特許文献1参照)。
また、3方向(前後、上下及び左右方向)に互いに直角に向くマイクを設けてなるインテンシティ測定用マイク(3次元インテンシティプローブ)もあった(特許文献1参照)。
更に、測定室内に置かれたダミーヘッドマイクを用いて音像定位方向を測定する装置もあった(特許文献2参照)。
【0004】
【非特許文献1】
F.J.Fahy著、橘 秀樹訳、平成10年5月20日 株式会社 オーム社発行「サウンドインテンシティ」(第127頁中、図6.5)。
【特許文献1】
特開平6−167984号公報
【特許文献2】
特開平7−336800号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、非特許文献1に記載の3次元インテンシティプローブでは、中心マイクの周辺に配置した3つのマイク(音波入射面)は全て同方向(中心マイクと同じ正面方向)に向けられ、3次元空間の各方向からの音波を容易に分離できず、したがって、音源方向検知の分解能が低く、検知精度が低くなるという問題点があった。特に、高い周波数側においてそれが顕著であった。
【0006】
また、中心マイクの周辺に配置した3つのマイクは、各々特性(感度、位相等)の揃ったものを選ばなければならなかったり、検知する音波の周波数の範囲を容易に変更することができないという問題点もあった。
更に、この種の3次元インテンシティプローブを用いて、3次元音源方向検知装置や音源方向対面制御装置を構成した場合に、3次元音源方向の検知精度や、制御対象を3次元音源方向に対面させる精度が低くなるという問題点もあった。なお、特許文献1に記載のプローブは、1つのマイクに対する3つのマイクが共通の平面上にあって同方向に向けられている点で上述従来技術と変わりはなく、これと同様の問題点を有していた。
また、特許文献2に記載の音像定位方向測定装置は、スピーカからの音の検知部(マイク)において、3次元の要素を含んだ信号を得ることができる(出力できる)ものではなかった。
【0007】
本発明は、上記従来技術の問題点を解消するためになされたもので、検知精度の高い3次元インテンシティプローブを提供することを目的とする。
また本発明は、3次元空間の各方向からの音波(音)を、高い周波数側においても検知精度の高い3次元インテンシティプローブを提供することを目的とする。
また本発明は、中心マイクの周辺に配置した3つのマイクにつき、電気的特性を容易に揃えることができ、したがって、必ずしも当初から特性の揃ったマイクを選ぶ必要がなく、加えて、検知する音波の周波数の範囲を容易に変更することのできる3次元インテンシティプローブを提供することを目的とする。
【0008】
更に本発明は、3次元音源方向の検知精度の高い3次元音源方向検知装置、制御対象を3次元音源方向に対面させる精度の高い3次元音源方向対面制御装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の3次元インテンシティプローブは、各々無指向性の中心マイクロホン及び第1〜第3周辺マイクロホンを備え、前記第1〜第3周辺マイクロホンは、隣接する一対の周辺マイクロホンと中心マイクロホンの各音波入射面中心を結んで描かれる各三角形が、前記中心マイクロホン部分における角度が直角である合同の直角二等辺三角形になる位置に、各々その音波入射面を前記中心マイクロホンの音波入射面中心方向に向けて配置されることを特徴とする。
【0011】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、中心マイクロホンと第1〜第3周辺マイクロホンとの間隔が各々調整自在であることを特徴とする。
【0012】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、第1〜第3周辺マイクロホンの電気的特性を揃えるための補正用音波を出射する補正用音波出力スピーカが付加されることを特徴とする。
【0013】
請求項4に記載の3次元音源方向検知装置は、各々無指向性の中心マイクロホン及び第1〜第3周辺マイクロホンを備え、前記第1〜第3周辺マイクロホンは、隣接する一対の周辺マイクロホンと中心マイクロホンの各音波入射面中心を結んで描かれる各三角形が、前記中心マイクロホン部分における角度が直角である合同の直角二等辺三角形になる位置に、各々その音波入射面を前記中心マイクロホンの音波入射面中心方向に向けて配置される3次元インテンシティプローブの各マイクロホンからの出力信号により3次元音源方向を検知する装置において、前記3次元インテンシティプローブを構成する各マイクロホンの電気的特性を揃える特性補正回路を具備することを特徴とする。
【0014】
請求項5に記載の3次元音源方向対面制御装置は、各々無指向性の中心マイクロホン及び第1〜第3周辺マイクロホンを備え、前記第1〜第3周辺マイクロホンは、隣接する一対の周辺マイクロホンと中心マイクロホンの各音波入射面中心を結んで描かれる各三角形が、前記中心マイクロホン部分における角度が直角である合同の直角二等辺三角形になる位置に、各々その音波入射面を前記中心マイクロホンの音波入射面中心方向に向けて配置される3次元インテンシティプローブと、この3次元インテンシティプローブの各マイクロホンからの出力信号により3次元音源方向を検知する3次元音源方向検知手段と、この3次元音源方向検知手段により検知された音源の方向に所望の制御対象を向ける駆動装置とを具備することを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。なお、各図間において、同一符号は同一又は相当部分を示す。
図1は本発明による3次元インテンシティプローブの一実施形態を示す斜視図、図2は同3次元インテンシティプローブを図1の上方側から概略的に示す図(プローブ概略正面図)、図3は図2中の各マイクの位置関係の説明図、図4は図1に示した3次元インテンシティプローブの側面図である。
【0020】
すなわち、本発明の3次元インテンシティプローブは、図1及び図2に示すように、中心マイク11及び第1〜第3周辺マイク12〜14を備えてなる。この場合、マイク11〜14は各々無指向性のマイク、ここではECM(エレクトレットコンデンサマイク)が用いられている。
【0021】
第1、第2及び第3周辺マイク12,13,14は、3次元空間のx,y,z軸方向に各別に向けられるマイクであって、任意の位置に固定された中心マイク11をその音波入射面(振動板面)11a側、つまりプローブ正面側から見たときに、図2に示す位置関係をもって配置されている。
【0022】
すなわち、第1〜第3周辺マイク12〜14は、図2において、中心マイク11の位置(より詳しくは中心マイク11の音波入射面中心位置)を中心15とする適宜径(半径r)の円16の円周上のほぼ等回転角度(120°)位置にて、各々その音波入射面12a〜14a(より詳しくは音波入射面中心21〜23)が、中心マイク11の音波入射面11aの中心方向に向けられている。17〜19は、この様子を表す、周辺マイク12〜14の音波入射面中心軸(線)である。
同周辺マイク12〜14は、その側方から見ると、隣接する一対の周辺マイク12,13、13,14又は14,12と中心マイク11との各音波入射面中心(3点)15,21,22、15,22,23又は15,23,21を結んで描かれる各三角形が、中心マイク11部分における角度(内角)が直角である合同の直角二等辺三角形になるように配置されている(図3参照)。
つまり、各マイク11〜14の音波入射面中心15,21,22,23を結んだときに、各々合同の直角二等辺三角形の面が底面を除く3面を形成する直角三角錐を描く配置構成になっている。ここで、本明細書において「直角」とは「ほぼ直角」を含むものとする。
【0023】
このような3次元インテンシティプローブは、中心マイク11に対する各周辺マイク12〜14の3次元配置の違いに基づく、相互に異なる信号が周辺マイク12〜14から出力される。この際、上述したように各マイク11〜14が、それらの音波入射面中心15,21,22,23を結んだときに、各々合同の直角二等辺三角形の面が底面を除く3面を形成する直角三角錐を描く配置構成とされているので、3次元空間の各方向からの音波を容易に分離でき、高い検知精度が得られる。また、周辺マイク12〜14の全てが、その音波入射面12a〜14aを中心マイク11の音波入射面11aの中心方向に向けられて配置、つまり対称に配置設定されているので、3次元空間のどの方向からの音波も、音の回折の条件が同じとなるので、より高い検知精度が得られる。
【0024】
更に、図示3次元インテンシティプローブは、中心マイク11と第1〜第3周辺マイク12〜14との各間隔Lが、上記直角三角錐形状を維持しつつ各々容易に調整自在に構成されている。
その構成例につき図1及び図4を参照して説明する。なお、図4においては、マイク12及びこのマイク12に係る部分は、マイク13及びこのマイク13に係る部分の真後ろにあって隠されている。
【0025】
すなわち、マイク11〜14は、各々その音波入射面中心軸24,17〜19方向に進退移動自在で、かつその中心軸方向に沿う任意の位置で固定可能に構成されている。ここでは、各マイク11〜14は、図4に例示するように、テレスコピック構造25をもつ支柱26〜29(27につき図1参照。以下同じ。)により、各々その音波入射面中心軸24,17〜19方向に進退移動自在に構成されると共に、図示しない固定手段、例えばネジ止め等により任意の位置で固定可能に構成されている。
この場合、中心マイク11の支柱26は取付台30に直接取り付けられているが、周辺マイク12〜14の支柱27〜29は、各々サブ支柱31〜33(31につき図1参照。以下同じ。)を介して取付台30に取り付けられている。
【0026】
なお、支柱27〜29は、各々マイクホルダ34を介してサブ支柱31〜33に支持され、各マイクホルダ34によってサブ支柱31〜33の長さ方向に僅かに位置調整可能である。また、中心マイク11の支柱26の後端側は、取付台30を貫通して中心マイク11とは反対側にまで突出され、その突出部分が、プローブを所望方向に向ける際のハンドルに兼用可能に構成されている。
【0027】
中心マイク11と第1〜第3周辺マイク12〜14との各間隔Lは、基本的には均一に調整され、その値(寸法)は、方向検知したい音源(検知対象)から発せられる音波の主たる周波数ないし周波数帯に合わせて設定される。各間隔Lの調整、換言すれば検知したい周波数ないし周波数帯の選択は、テレスコピック構造25による支柱26〜29の伸縮操作によって容易に可能である。
間隔Lの調整可能な範囲は、例えば6mm〜50mm程度に設定されるが、検知したい周波数が高いほど間隔Lは小さい値に調整される。一例として、検知したい周波数が4kHzであって、マイク11〜14に1/2インチマイクロホンを用いた場合には、間隔Lは8mm程度に調整される。
このような構成によれば、上記各間隔Lを調整できるので広い周波数範囲において高い検知精度が得られる。特に、各間隔Lを小さく調整できることによれば、高い周波数側においても高い検知精度が得られる。
【0028】
図5は、周辺マイク12〜14の電気的特性、主に感度及び位相を揃えるための補正用音波を出射する補正用音波出力スピーカ51が付設された3次元インテンシティプローブを例示する。なお、この図5も図4と同様にマイク12及びマイク12に係る部分が、マイク13及びこのマイク13に係る部分の真後ろにあって隠されているが、これらの部分の構成は図1,図2に示す構成と同様である。
上記補正用音波出力スピーカ51は、中心マイク11の音波入射面中心軸上に、ここでは中心マイク11の支柱26の中間部にその支柱26と同軸的に取り付けられている。
【0029】
このように補正用音波出力スピーカ51が付設された3次元インテンシティプローブによれば、スピーカ51から所定の音波を出力させつつ、各マイク11〜14の出力信号を後述する特性補正回路に入力させるだけで、マイク11〜14、主に周辺マイク12〜14の感度・位相を揃える補正を実現できる。
なお、このような特性補正を行うに当たっては、各マイク11〜14は、上述したようにそれらの音波入射面中心15,21,22,23を結んだときに、
各々合同の直角二等辺三角形の面が底面を除く3面を形成する直角三角錐を描く配置構成が保持されている。
【0030】
図6は、図5に示す3次元インテンシティプローブ及び特性補正回路が用いられた3次元音源方向検知装置の一例を示すブロック図である。
図中、61は図5に示す補正用音波出力スピーカ51が付設された3次元インテンシティプローブである。62は特性補正回路、ここでは感度・位相補正回路であって、上述したようにプローブ61の周辺マイク12〜14(図1参照)の感度・位相を電気的に揃える機能を有する。
【0031】
アナライザ63は、プローブ61を構成する各マイク11〜14(図1参照)の出力信号から3次元音源方向、すなわち3次元空間における音源の方向を分析、検知する回路である。具体的には、各マイク11〜14の出力信号から、それらのマイク11〜14が受ける音圧を得、位相の測定によって音源から各周辺マイク12〜14に届く音波の位相のずれを求め、プローブ61が受けた音波のベクトル量(3次元空間における大きさと方向)を測定するFFT(高速フーリエ変換)アナライザ等が用いられる。
【0032】
出力装置64は、アナライザ63による3次元音源方向の検知結果を外部に知らせる装置であり、音源方向を画面により表示する装置や音声等により知らせる装置がその例として挙げられる。
具体的には、プローブ61の中心マイク11の音波入射面中心軸24(図1参照)の直交断面(z=0)を中心(x,y,z=0,0,0)に、また、y軸の正方向を上方向、同負方向を下方向に、x軸の負方向を左方向、同正方向を右方向に、見立てた円を画面に表示し、その円内の領域にアナライザ63で得られた音源方向を明滅点等で表示する表示装置が挙げられる。この装置の場合、例えばプローブ61(中心マイク音波入射面11a)が音源の真正面に向けられていれば表示円の中心位置(原点位置)に明滅点が表示され、音源がプローブ真正面方向にあることが分かる。プローブ61を向けた方向よりも真上側、仰角45°方向に音源がある場合には、表示円の中心位置から真上側(y軸の正方向)の、予め仰角45°として設定された+y座標位置に明滅点が表示され、音源がプローブ61を現に向けている方向よりも真上側、仰角45°方向にあることが分かる。
また、プローブ61の中心マイク11の音波入射面11a(図1参照)を球の2等分断面の中心に見立て、画面に対して垂直方向に奥行きを表現した半球状のワイヤモデルを画面に表示し、そのワイヤモデル領域内に、アナライザ63で得られた音源方向を矢印(音源がプローブ真正面方向にある場合は点)等で表示する表示装置であってもよい。
更に、これらの表示装置に点や矢印等で表示される音源方向の内容を合成音声によって知らせる音声発生装置等が挙げられる。
【0033】
このような感度・位相補正回路が用いられた3次元音源方向検知装置によれば、感度・位相の揃っていない周辺マイク12〜14を使った場合でも、それらの特性(感度・位相)があたかも揃ったように扱うことができる。すなわち、感度・位相補正回路62の出力信号を、感度・位相の揃った周辺マイク12〜14の出力信号として使用することができ、製造された多数のマイクの中から周辺マイク12〜14として使用する特性の揃ったマイクを選び出す手間が省ける。
【0034】
感度・位相特性が揃ったマイク11〜14、特に周辺マイク12〜14を使う場合には、図中の感度・位相補正回路62が省略でき、また、3次元インテンシティプローブに、補正用音波出力スピーカ51のないプローブ(図1参照)を使用できる。
【0035】
図7は、図1に示す3次元インテンシティプローブが用いられた3次元音源方向対面制御装置の一例を示すブロック図である。
この3次元音源方向対面制御装置は、図1に示す3次元インテンシティプローブ71、アナライザ63及び制御対象73の駆動装置72を備えてなる。
【0036】
アナライザ63は図6に示すものと同様の回路であって、3次元音源方向を分析、検知する。
駆動装置72は、アナライザ63による3次元音源方向の分析結果、すなわち検知された3次元音源方向に制御対象73を向ける(対面させる)装置である。アナライザ63の分析、検知結果を連続的にあるいは僅かな時間毎に更新するように構成すれば、本対面制御装置を、制御対象73を常時3次元音源方向に向ける(追従させる)装置、すなわち3次元音源方向追従装置として機能させ得る。
【0037】
このような3次元音源方向対面制御装置ないし3次元音源方向追従装置の制御対象73としては、テレビカメラ、集音マイクあるいは投光器等が挙げられ、テレビ会議における発言者の画像表示、鳥獣類の鳴き声の録音や鳴き声によるそれらの居場所の探知あるいは防犯用照明に有用である。
【0038】
なお、上述3次元音源方向検知装置においては、プローブを構成する各マイクの出力信号から3次元音源方向を検知する回路にFFTアナライザを用いたが、これのみに限定されることはない。
【0049】
【発明の効果】
以上述べたように請求項1に記載の発明によれば、検知精度の高い3次元インテンシティプローブを提供することができる。
請求項2に記載の発明によれば、方向検知したい音源(検知対象)から発せられる音波の周波数ないし周波数帯の調整が任意に可能である。したがって、高い周波数側も含めた広い周波数範囲において高い検知精度が得られる、音響インテンシティ測定装置としての3次元インテンシティプローブを提供することができる。
請求項3に記載の発明によれば、中心マイクの周辺に配置した3つのマイクにつき、電気的特性を容易に揃えることができ、したがって、必ずしも当初から特性の揃ったマイクを選ぶ必要がなくなるという効果も発揮できる。
【0050】
また、請求項4に記載の発明によれば、3次元音源方向の検知精度の高い3次元音源方向検知装置を提供することができる。
更に、請求項5に記載の発明によれば、テレビカメラ等の制御対象を3次元音源方向に高い精度で対面させ得る3次元音源方向対面制御装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による3次元インテンシティプローブの一実施形態を示す斜視図である。
【図2】 同上プローブを図1の上方側から概略的に示す図である。
【図3】 図2中の各マイクの位置関係の説明図である。
【図4】 図1に示したプローブの側面図である。
【図5】 補正用音波出力スピーカが付設された3次元インテンシティプローブを例示する側面図である。
【図6】 図5に示すプローブ及び感度・位相補正回路が用いられた3次元音源方向検知装置の一例を示すブロック図である。
【図7】 図1に示すプローブが用いられた3次元音源方向対面制御装置の一例を示すブロック図である。
【符号の説明】
11 中心マイク
12〜14 第1〜第3周辺マイク
11a〜14a 音波入射面
15,21〜23 音波入射面中心(点)
16

Claims (5)

  1. 各々無指向性の中心マイクロホン及び第1〜第3周辺マイクロホンを備え、
    前記第1〜第3周辺マイクロホンは、
    隣接する一対の周辺マイクロホンと中心マイクロホンの各音波入射面中心を結んで描かれる各三角形が、前記中心マイクロホン部分における角度が直角である合同の直角二等辺三角形になる位置に、各々その音波入射面を前記中心マイクロホンの音波入射面中心方向に向けて配置されることを特徴とする3次元インテンシティプローブ。
  2. 中心マイクロホンと第1〜第3周辺マイクロホンとの間隔が各々調整自在であることを特徴とする請求項1に記載の3次元インテンシティプローブ。
  3. 第1〜第3周辺マイクロホンの電気的特性を揃えるための補正用音波を出射する補正用音波出力スピーカが付加されることを特徴とする請求項1又は2に記載の3次元インテンシティプローブ。
  4. 各々無指向性の中心マイクロホン及び第1〜第3周辺マイクロホンを備え、
    前記第1〜第3周辺マイクロホンは、
    隣接する一対の周辺マイクロホンと中心マイクロホンの各音波入射面中心を結んで描かれる各三角形が、前記中心マイクロホン部分における角度が直角である合同の直角二等辺三角形になる位置に、各々その音波入射面を前記中心マイクロホンの音波入射面中心方向に向けて配置される3次元インテンシティプローブの各マイクロホンからの出力信号により3次元音源方向を検知する装置において、
    前記3次元インテンシティプローブを構成する各マイクロホンの電気的特性を揃える特性補正回路を具備することを特徴とする3次元音源方向検知装置。
  5. 各々無指向性の中心マイクロホン及び第1〜第3周辺マイクロホンを備え、前記第1〜第3周辺マイクロホンは、隣接する一対の周辺マイクロホンと中心マイクロホンの各音波入射面中心を結んで描かれる各三角形が、前記中心マイクロホン部分における角度が直角である合同の直角二等辺三角形になる位置に、各々その音波入射面を前記中心マイクロホンの音波入射面中心方向に向けて配置される3次元インテンシティプローブと、
    この3次元インテンシティプローブの各マイクロホンからの出力信号により3次元音源方向を検知する3次元音源方向検知手段と、
    この3次元音源方向検知手段により検知された音源の方向に所望の制御対象を向ける駆動装置とを具備することを特徴とする3次元音源方向対面制御装置。
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