JP4192588B2 - チェックインシステムおよびその移動体端末と管理サーバのプログラム - Google Patents
チェックインシステムおよびその移動体端末と管理サーバのプログラム Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、航空機への搭乗手続を行うチェックインシステムおよびその移動体端末と管理サーバのプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のチェックインシステムは、利用者が予め搭乗する航空機(以下、搭乗便という。)の便名を指定して予約した航空券を代理店や自動発券機等で購入し、出発当日にバスや鉄道、タクシー等を利用して空港へ行き、予約した航空会社のカウンタや自動搭乗手続装置等で購入した航空券によって搭乗手続を行い、搭乗券の発行を受けて搭乗便に搭乗している(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開平5−54216号公報(第5−6頁【0040】−【0047】、第2−4図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のチェックインシステムにおいては、予約した航空会社のカウンタで航空券によって搭乗手続を行うため、利用者が集中した場合に手続に時間を要し、利用者の利便性が損なわれるという問題がある。
また、国際線の到着空港から連絡バス等を利用して国内線の出発空港へ行って乗り継ぎを行う場合には、国際線の到着遅れや連絡バス等の渋滞等による遅れによって予約した搭乗便に搭乗することができない場合があるという問題がある。
【0005】
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、移動中であっても予約した航空券の登録や予約変更を行うことができるチェックインシステムを実現することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するために、航空券読取装置と、移動通信装置とを備える移動体端末を搭載した移動体と、該移動体と交信可能な管理サーバと、航空券の予約情報を保有するホストコンピュータとからなるチェクインシステムにおいて、前記移動体端末は、前記航空券読取装置によって、利用者の航空券から航空券情報を読取る手段と、読取った前記航空券情報を蓄積する手段と、前記移動通信装置によって、所定の時期に、前記蓄積した航空券情報を前記管理サーバへ送信する手段とを備え、前記管理サーバは、前記移動体端末から受信した前記航空券情報に利用者が空港へ到着する旨を添付した搭乗登録依頼を前記ホストコンピュータへ送信する手段を備えることを特徴とする。
【0007】
また、航空券読取装置と、位置情報取得装置と、移動通信装置とを備え、管理サーバと交信可能な移動体端末に、前記航空券読取装置によって、利用者の航空券から航空券情報を読取る航空券情報読取ステップと、読取った前記航空券情報を蓄積する航空券情報蓄積ステップと、前記移動通信装置によって、所定の時期に、前記蓄積した航空券情報を前記管理サーバへ送信する航空券情報送信ステップと、前記位置情報取得装置によって、移動体の位置情報を認識する位置情報認識ステップと、認識した前記位置情報によって基準点の通過を検知する基準点通過検知ステップと、前記基準点の通過を検知したときに、この基準点通過情報を前記管理サーバへ送信する基準点通過情報送信ステップと、前記管理サーバから、予約変更情報を受信する予約変更情報受信ステップと、利用者に、受信した前記予約変更情報の内容の諾否を問合せる予約変更諾否問合ステップとを実行させることを特徴とする。
【0008】
更に、航空券の予約情報を保有するホストコンピュータと接続し、移動体端末を搭載した移動体と交信可能な管理サーバに、前記移動体端末から、所定の時期に送信された航空券情報を受信する航空券情報受信ステップと、前記移動体端末から受信した前記航空券情報を格納する航空券情報格納ステップと、前記移動体端末から送信された基準点通過情報を受信する基準点通過情報受信ステップと、該基準点通過情報によって、前記航空券情報を基に予約された搭乗便への搭乗可否を判断する搭乗可否判断ステップと、前記搭乗可否判断結果が、搭乗可能なときは、前記ホストコンピュータへ前記航空券情報に利用者が空港へ到着する旨を添付した搭乗登録依頼を送信する搭乗登録依頼送信ステップと、前記搭乗可否判断結果が、搭乗不可能なときは、前記ホストコンピュータへ予約変更依頼を送信する予約変更依頼送信ステップと、前記ホストコンピュータから前記予約変更依頼および前記予約情報を基に作成した予約変更情報を受信する予約変更情報受信ステップと、該予約変更情報を前記移動体端末へ転送して利用者に諾否を問合せる予約変更諾否問合ステップとを実行させることを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下に、図面を参照して本発明によるチェックインシステムの実施の形態について説明する。
第1実施の形態例
図1は本発明の第1実施の形態を示すブロック図である。
【0010】
1は、空港へ航空機の利用者を輸送する移動体である。本実施の形態ではリムジンバスや連絡バス等のバスの場合を例に説明する。
2は移動体端末であり、移動体1に搭載されている。
3は航空券読取装置であり、移動体端末2と接続しており、利用者が携帯する航空券を受入れ、その磁気フィルム等に記録されている航空券情報を読取る機能を有している。
【0011】
4は移動通信装置であり、移動体端末2と接続しており、無線等を利用して移動中の移動体1からのデータの送受が可能なように構成されている。
なお、移動通信装置4としては、専用の機器に限らず、例えば携帯電話、携帯型情報機器等のモバイル機器や自動車電話等の汎用の移動通信装置4を用いるようにしてもよい。
【0012】
11は管理センタであり、空港等に設置されている。
なお、管理センタ11は空港以外の場所に設置してもよく、複数の空港をまとめて特定のエリアに一つの管理センタ11を設置するようにしてもよい。
12は管理サーバであり、管理センタ11に設置され、移動体1との交信が可能なように構成され、移動体1の利用者の情報を格納する搭乗者データベース(以下、搭乗者DBという。)13が付設されている。
【0013】
14はホストコンピュータであり、管理センタ11に設置され、LAN(Local Area Network)等を経由して管理サーバ12と接続しており、予約番号等の予約識別子を基に利用者が予約した航空券の予約情報を格納した予約情報データベース(以下、予約情報DBという。)15を保有している。
上述した構成の作用について、図2に示すチェックイン処理を示す説明図を用いステップに従って説明する。
【0014】
なお、ステップ名は、移動体端末の場合をSで、管理サーバの場合をSCで、ホストコンピュータの場合をSHで示す。
航空機の利用者は、予め搭乗便の便名を指定して予約を行い、代理店等で航空券を購入して携帯している。
S1、利用者は空港へのバスに乗込むと、携帯する航空券を航空券読取装置3に挿入し、航空券情報の入力を行う。
【0015】
すなわち、移動体端末2は航空券が航空券読取装置3に挿入されたことを検知すると、航空券読取装置3によって航空券に記録されている予約識別子や利用者の氏名、性別、搭乗便の便名等の航空券情報を読取る。
S2、移動体端末2は読取った航空券情報を図示しない移動体端末2の記憶部に蓄積して一時保存する。
【0016】
S3、バスの運転手、添乗員もしくは利用者本人等の操作者はバスの発車時等の所定の時期に、移動体端末2に設けられた「航空券情報発信」ボタンを押下する。
この信号を受取った移動体端末2は蓄積した航空券情報にバス番号等の移動体識別子を添付し、これを移動通信装置4によって管理センタ11の管理サーバ12へ送信する。
【0017】
なお、航空券情報を発信する時期は、バスの乗降用ドアの閉作動と連動させる等の移動体の発車を示す時期に同期させて自動的に送信するようにしてもよい。これによって運転手等の負担を軽減することができる。
SC1、管理サーバ12は、移動体1からの航空券情報を受信する。
SC2、管理サーバ12は受信した航空券情報に添付されている移動体識別子をインデックスとして受信した航空券情報をまとめ、これを搭乗者データとして搭乗者DB13に格納する。
【0018】
SC3、搭乗者データの格納を終えた管理サーバ12は、受信した利用者の航空券情報に利用者が空港へ到着する旨を添付して搭乗登録依頼を作成し、これをホストコンピュータ14へ送信する。
なお、航空券の予約情報を管理するホストコンピュータ14が航空会社毎に分かれて設置されている場合には、管理サーバ12は航空券情報の便名等によって搭乗者データを分別し、それぞれの予約情報を有するホストコンピュータ14に対して搭乗登録依頼を送信する。
【0019】
SH1、ホストコンピュータ14は、管理サーバ12からの搭乗登録依頼を受信する。
SH2、ホストコンピュータ14は搭乗登録処理を行う。
すなわち、ホストコンピュータ14は搭乗登録依頼に含まれている利用者が空港へ到着する旨によって利用者の航空機への搭乗を確定し、航空券情報の予約識別子によって予約情報DB15を検索して該当する予約情報を特定し、これに座席番号等を付与して搭乗情報として登録する。
【0020】
以上によって、本実施の形態によるチェックイン処理が終了する。
その後、航空会社は管理サーバ12へ搭乗者データを問合せてこれを取得して待機する。
一方、利用者は空港に到着すると、予約した航空会社のカウンタによって搭乗手続を行い搭乗券の発行を受けてチェックインする。
【0021】
この時、事前に搭乗登録処理が終了しているため、円滑な搭乗手続業務を行うことができる。
以上説明したように、本実施の形態では、移動中であっても利用者が予約した航空券の登録を行えるようにし、航空会社が事前に移動体に乗車した搭乗者を把握することができるようにしたことによって、移動体の到着時刻や搭乗者の人数を予測することが可能となり、集中が予想されるときには、手続のためのカウンタや担当員を増やす等の処置をとることができ、利用者の集中を緩和して円滑な搭乗手続業務を行うことができると共に利用者の利便性を向上することができる。
【0022】
また、事前にホストコンピュータから登録情報を取得して搭乗券を準備しておくことも可能となり、利用者が空港の到着したときにすぐに搭乗券を発行することができる。
このことは、利用者が団体旅行等の団体客の場合に特に有効であり、旅行会社の添乗員等の係員の負担を軽減することができる。
【0023】
第2実施の形態例
図3は本発明の第2実施の形態を示すブロック図、図4はその説明図である。
なお、第1実施の形態例と同様の部分は、同一の符号を付してその説明を省略する。
図3において、21は位置情報取得装置であり、移動体端末2と接続しており、GPS(Global Positioning System)によって移動体2の現在位置を認識する機能を有している。
【0024】
なお、管理サーバ12は、管理エリアの空港を使用する航空機の発着状況を常に取得し、これを発着便情報として図示しない記憶装置に記憶している。
図4において、1aは移動体A車であり、予め設定された空港に到着する時刻が確定できる地点(以下、基準点という。)を予定時刻よりも前に通過した直後の移動体1である。
【0025】
1bは移動体B車であり、利用者を乗車させて発車したが予定した時間に空港に到着することができない移動体1、つまり予定時刻を過ぎても基準点を通過していない移動体1である。
上記の構成の作用について、図5に示すチェックイン処理を示す説明図を用い第1実施の形態例と同様にしてステップに従って説明する。
【0026】
ステップS11〜S13およびSC11、SC12は、上記第1実施の形態例のステップS1〜S3およびSC1、SC2と同様であるので、その説明を省略する。
S14、航空券情報を発信した移動体端末2は、位置情報取得装置21がGPSにより認識した移動体1の位置情報によって、基準点の通過を待つ基準点通過待状態で待機し、移動体1の基準点通過を検知したことを契機としてステップS15へ分岐する。
【0027】
S15、移動体端末2は、移動体識別子に基準点を通過した時刻等を添付して基準点通過情報を作成し、これを移動通信装置4によって管理サーバ12へ送信する。
SC13、搭乗者データの格納を終えた管理サーバ12は、移動体1からの基準点通過情報の着信を待つ基準点通過情報受信待状態で待機し、移動体端末2からの基準点通過情報の受信を契機にステップSC14へ分岐する。
【0028】
SC14、管理サーバ12は基準点通過情報に含まれる移動体識別子によって搭乗者DB13の搭乗者データを特定すると共に、基準点の通過時刻によって移動体1の空港への到着時刻を予測する。
管理サーバ12は、搭乗者データの各利用者の搭乗便の出発時刻を図示しない記憶装置に記憶している発着便情報を参照して修正し、この修正した出発時刻と移動体1の到着予測時刻とを比較して利用者の搭乗便への搭乗可否判断を行い、搭乗可能なとき(図4の移動体A車1aの場合)はステップSC15へ、搭乗不可能なとき(図4の移動体B車1bの場合)はステップSC16へ移行する。
【0029】
SC15、管理サーバ12は、搭乗便への搭乗が可能な利用者の航空券情報に利用者が空港へ到着する旨を添付して搭乗登録依頼を作成し、これをホストコンピュータ14へ送信する。つまり接続子Cを介してホストコンピュータ14のステップSH14へ移行する。
SC16、管理サーバ12は、搭乗便への搭乗が不可能な利用者の航空券情報に利用者が搭乗便に間に合わない旨と移動体1の到着予測時刻等を添付して予約変更依頼を作成し、これをホストコンピュータ14へ送信する。
【0030】
SH11、ホストコンピュータ14は、管理サーバ12からの予約変更依頼を受信する。
SH12、ホストコンピュータ14は予約変更処理を行う。
すなわち、ホストコンピュータ14は予約変更依頼に含まれている利用者が搭乗便に間に合わない旨によって利用者の予約変更を認識し、航空券情報の予約識別子によって予約情報DB15を検索して該当する予約情報を特定し、添付されている到着予測時刻を基に搭乗可能な航空機を抽出して予約変更便の仮予約を行う。
【0031】
SH13、ホストコンピュータ14は仮予約した予約変更便の便名や出発予定時刻等によって予約変更情報を作成し、これを管理サーバ12へ送信する。
SC17、ホストコンピュータ14からの予約変更情報を受信した管理サーバ12は、この情報を移動体端末2へ転送する。
S16、移動体端末2は、移動通信装置4によって管理サーバ12からの予約変更情報を受信する。
【0032】
S17、予約変更情報を受信した移動体端末2は、その画面に予約変更情報の内容と予約変更が必要な理由、予約変更の諾否を求める旨および利用者がその諾否を入力するための「OK」ボタンと「NG」ボタンを表示した予約内容問合画面を表示して利用者に予約の変更内容の諾否を問合せる。
S18、移動体端末2は、利用者が「OK」ボタンを押下した場合はステップS19へ移行する。
【0033】
利用者が「NG」ボタンを押下した場合は以下のようにして処理を行う。
すなわち、「NG」ボタンが押下されたことを検知した移動体端末2は、予約変更情報にその旨を添付して予約変更拒否情報を作成し、これを管理サーバ12へ送信する。つまり接続子Dを介して管理サーバ12のステップSC16へ移行する。
【0034】
このステップSC16で、管理サーバ12は受信した予約変更拒否情報を基に上記ステップSC16の予約変更依頼に代えて再予約変更依頼を作成し、これをホストコンピュータ14へ送信する。
ホストコンピュータ14は、上記ステップSH11〜SH13と同様にして他の搭乗可能な航空機を抽出し、前回の仮予約をキャンセルして新たに仮予約を行い、これを上記と同様にして管理サーバ12を経由して移動体端末2へ送信し、移動体端末2は予約内容問合画面を表示して許諾が得られるまで繰返す。
【0035】
S19、移動体端末2は、予約変更情報にその旨を添付して予約許諾情報を作成し、これを移動通信装置4によって管理サーバ12へ送信する。
SC18、管理サーバ12は、移動体1からの予約許諾情報を受信する。
SC19、管理サーバ12は受信した予約許諾情報に含まれる仮予約された予約変更便の便名等に利用者がその内容を許諾した旨を添付して搭乗登録依頼を作成し、これをホストコンピュータ14へ送信する一方、搭乗者DB13の該当する航空券情報を予約変更便の内容に更新する。
【0036】
SH14、ホストコンピュータ14は、管理サーバ12からの搭乗登録依頼を受信する。
SH15、ホストコンピュータ14は搭乗登録処理を行う。
すなわち、ホストコンピュータ14は搭乗登録依頼に利用者が空港へ到着する旨が含まれている場合は、それによって利用者の航空機への搭乗を確定し、航空券情報の予約識別子によって予約情報DB15を検索して該当する予約情報を特定し、これに座席番号等を付与して搭乗情報として登録する。
【0037】
一方、搭乗登録依頼に利用者が予約変更の内容を許諾した旨が含まれている場合は、それによって利用者の変更した航空機への搭乗を確定し、仮予約した予約変更便の予約情報に座席番号等を付与して搭乗情報として登録すると共に予約変更前の予約情報をキャンセルする。
以上によって、本実施の形態によるチェックイン処理が終了する。
【0038】
その後、航空会社は管理サーバ12へ搭乗者データを問合せてこれを取得すると共に、航空券の予約情報が変更されてキャンセルされた航空機の空席を把握し、キャンセル待ちで待機している利用者に販売する。
一方、予約を変更した利用者等は空港に到着すると、予約した航空会社のカウンタによって搭乗手続を行い搭乗券の発行を受けてチェックインする。
【0039】
この時、事前に搭乗登録処理が終了しているため、円滑な搭乗手続業務を行うことができる。
なお、ステップS17で予約変更の必要がある場合は利用者による予約の変更内容の許諾が得られるまで予約変更の作動を繰返すとして説明したが、この場合に予約変更情報を受信した移動体端末2が、その画面に予約変更情報の内容と予約変更が必要な理由、予約変更内容の確認を求める旨および利用者が内容を確認したことを入力するための「確認」ボタンを表示した画面を表示して利用者に予約変更の内容を一方的に通知するようにしてもよい。
【0040】
または、ステップSH12で搭乗可能な航空機を複数抽出してこれらを全て仮予約し、複数の予約変更便の内容を上記と同様にして移動体端末2へ送信して表示し、利用者が選択した予約変更便を移動体端末2が管理サーバ12を経由してホストコンピュータ14へ送信し、ホストコンピュータ14が選択された予約変更便以外の仮予約をキャンセルした後に改めて移動体端末2へ予約の変更内容を通知するようにしてもよい。
【0041】
これによって、予約変更に要する時間の短縮を図ることができる。
また、移動体1の基準点通過の検知を位置情報取得装置21がGPSにより認識した位置情報によって行うとして説明したが、バス等の運行経路上に電波等を発信する基準ポストを設け、この信号を位置情報取得装置21が受信して移動体1の位置情報を認識し、移動体端末2が基準点の通過を検知するようにしてもよい。
【0042】
または、バスの運転手等が運行経路上に設けられたバス停や道路標識等の特定の構造物の通過によって基準点の通過を判断し、移動体端末2の「基準点通過」ボタンを押下することにより移動体端末2が基準点通過を検知するようにしてもよい。
以上のように、第2実施の形態例においては、第1実施の形態例の効果に加えて、移動体が基準点を通過した基準点通過情報により空港への確実な到着時刻を予測することによって、利用者の搭乗便への搭乗が不可能な場合に、移動中であっても事前に搭乗便の予約変更が可能になり、利用者の利便性を更に向上することができると共に無用の混乱を防止することができる。
【0043】
このことは、国際線によって到着し、連絡バス等で他の空港から出発する国内線に乗り継ぐ利用者が、国際線の到着遅れや渋滞による連絡バスの運行遅れ等によって予約した搭乗便に間に合わない場合等に特に有効である。
また、位置情報取得装置によってGPSや基準ポストから位置情報を自動的に認識することができるようにしたことによって、バスの運転手等の負担を軽減することができる。
【0044】
更に、航空会社は確実に空席となる座席を把握することができ、この座席をキャンセル待ち等の他の利用者に販売することが可能となる。
上記各実施の形態例においては、航空券に記録された航空券情報を航空券読取装置に入力してチェックイン処理を行うとして説明したが、航空券による航空券情報の入力に替えて、利用者が予約した搭乗便の便名が個人識別番号により特定可能なマイレージカードやチケットレス発券に用いるクレジットカード等の磁気カードによりその個人識別番号や利用者の氏名等の個人情報を入力して管理サーバへ送信し、管理サーバやホストコンピュータがこの個人情報を基に利用者の搭乗便の便名等を特定するようにしてもよい。
【0045】
なお、上記の個人情報の入力はマイレージカード等に相当する接触式または非接触式のICカードおよび/もしくは近距離通信機能を備えた携帯電話や携帯情報端末等の携帯端末を用いるようにしてもよい。この場合に航空券読取装置または移動体端末にICカードの読取装置および/もしくは近距離通信機能を備えるようにする。
【0046】
また、移動体はリムジンバス、路線バス、空港間の連絡バス等のバスとして説明したが、鉄道の列車、タクシー等の空港へ航空機の利用者を輸送する移動体であればどのような移動体であってもよい。
【0047】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明は、移動中であっても利用者が予約した航空券の登録を行えるようにし、航空会社が事前に移動体に乗車した搭乗者を把握することができるようにしたことによって、移動体の到着時刻や搭乗者の人数を予測することが可能となり、集中が予想されるときには、手続のためのカウンタや担当員を増やす等の処置をとることができ、利用者の集中を緩和して円滑な搭乗手続業務を行うことができると共に利用者の利便性を向上することができるという効果が得られる。
【0048】
また、移動体が基準点を通過した基準点通過情報により空港への確実な到着時刻を予測することによって、利用者の搭乗便への搭乗が不可能な場合に、移動中であっても事前に搭乗便の予約変更が可能になり、利用者の利便性を更に向上することができると共に無用の混乱を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施の形態を示すブロック図
【図2】第1実施の形態のチェックイン処理を示す説明図
【図3】第2実施の形態を示すブロック図
【図4】第2実施の形態を示す説明図
【図5】第2実施の形態のチェックイン処理を示す説明図
【符号の説明】
1 移動体
2 移動体端末
3 航空券読取装置
4 移動通信装置
11 管理センタ
12 管理サーバ
13 搭乗者DB
14 ホストコンピュータ
15 予約情報DB
21 位置情報取得装置
Claims (5)
- 航空券読取装置と、移動通信装置とを備える移動体端末を搭載した移動体と、該移動体と交信可能な管理サーバと、航空券の予約情報を保有するホストコンピュータとからなるチェクインシステムにおいて、
前記移動体端末は、
前記航空券読取装置によって、利用者の航空券から航空券情報を読取る手段と、
読取った前記航空券情報を蓄積する手段と、
前記移動通信装置によって、所定の時期に、前記蓄積した航空券情報を前記管理サーバへ送信する手段とを備え、
前記管理サーバは、
前記移動体端末から受信した前記航空券情報に利用者が空港へ到着する旨を添付した搭乗登録依頼を前記ホストコンピュータへ送信する手段を備えることを特徴とするチェックインシステム。 - 航空券読取装置と、移動通信装置とを備える移動体端末を搭載した移動体と、該移動体と交信可能な管理サーバと、航空券の予約情報を保有するホストコンピュータとからなるチェクインシステムにおいて、
前記移動体端末は、
前記航空券読取装置によって、利用者の航空券から航空券情報を読取る手段と、
読取った前記航空券情報を蓄積する手段と、
前記移動通信装置によって、所定の時期に、前記蓄積した航空券情報を前記管理サーバへ送信する手段と、
基準点の通過を検知したときに、この基準点通過情報を前記管理サーバへ送信する手段と、
前記管理サーバから、予約変更情報を受信する手段と、
利用者に、受信した前記予約変更情報の内容の諾否を問合せる手段とを備え、
前記管理サーバは、
前記移動体端末から受信した前記航空券情報を格納する手段と、
前記移動体端末から受信した前記基準点通過情報を基に、格納した前記航空券情報により予約された搭乗便への搭乗可否を判断する手段と、
前記搭乗可否判断結果が、搭乗可能なときは、前記ホストコンピュータへ前記航空券情報に利用者が空港へ到着する旨を添付した搭乗登録依頼を送信する手段と、
前記搭乗可否判断結果が、搭乗不可能なときは、前記ホストコンピュータへ予約変更依頼を送信する手段と、
前記ホストコンピュータから、前記予約変更情報を受信する手段と、
受信した前記予約変更情報を前記移動体端末へ送信する手段とを備え、
前記ホストコンピュータは、
前記管理サーバから受信した前記予約変更依頼および前記予約情報を基に予約変更情報を作成する手段と、
作成した前記予約変更情報を前記管理サーバへ送信する手段とを備えることを特徴とするチェックインシステム。 - 請求項2において、
前記移動体端末に、位置情報取得装置を接続し、
前記移動体端末は、
前記位置情報取得装置によって、移動体の位置情報を認識する手段と、
認識した前記位置情報によって前記基準点の通過を検知する手段とを備えることを特徴とするチェックインシステム。 - 航空券読取装置と、位置情報取得装置と、移動通信装置とを備え、管理サーバと交信可能な移動体端末に、
前記航空券読取装置によって、利用者の航空券から航空券情報を読取る航空券情報読取ステップと、
読取った前記航空券情報を蓄積する航空券情報蓄積ステップと、
前記移動通信装置によって、所定の時期に、前記蓄積した航空券情報を前記管理サーバへ送信する航空券情報送信ステップと、
前記位置情報取得装置によって、移動体の位置情報を認識する位置情報認識ステップと、
認識した前記位置情報によって基準点の通過を検知する基準点通過検知ステップと、
前記基準点の通過を検知したときに、この基準点通過情報を前記管理サーバへ送信する基準点通過情報送信ステップと、
前記管理サーバから、予約変更情報を受信する予約変更情報受信ステップと、
利用者に、受信した前記予約変更情報の内容の諾否を問合せる予約変更諾否問合ステップとを実行させることを特徴とする移動体端末のプログラム。 - 航空券の予約情報を保有するホストコンピュータと接続し、移動体端末を搭載した移動体と交信可能な管理サーバに、
前記移動体端末から、所定の時期に送信された航空券情報を受信する航空券情報受信ステップと、
前記移動体端末から受信した前記航空券情報を格納する航空券情報格納ステップと、
前記移動体端末から送信された基準点通過情報を受信する基準点通過情報受信ステップと、
該基準点通過情報によって、前記航空券情報を基に予約された搭乗便への搭乗可否を判断する搭乗可否判断ステップと、
前記搭乗可否判断結果が、搭乗可能なときは、前記ホストコンピュータへ前記航空券情報に利用者が空港へ到着する旨を添付した搭乗登録依頼を送信する搭乗登録依頼送信ステップと、
前記搭乗可否判断結果が、搭乗不可能なときは、前記ホストコンピュータへ予約変更依頼を送信する予約変更依頼送信ステップと、前記ホストコンピュータから前記予約変更依頼および前記予約情報を基に作成した予約変更情報を受信する予約変更情報受信ステップと、該予約変更情報を前記移動体端末へ転送して利用者に諾否を問合せる予約変更諾否問合ステップとを実行させることを特徴とする管理サーバのプログラム。
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