JP4192106B2 - ワークロールのオンライン研削方法 - Google Patents
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Description
また、特開平6−47654号公報には、圧延ロールからの振動を吸収するための研削砥石として、弾性砥石を用いる方法が開示されている。
これらの従来のオンラインロール研削方法は、熱間仕上げ圧延に用いられるタンデム圧延機に用いることを前提としており、このタンデム圧延は圧延時間が数十秒間以上なので圧延中にロール研削を行うことができ、ワークロールに圧延荷重がかかった状態で研削を行うためのものであた。
また、特開平5−38504号公報には、クロスロール圧延機に油圧シリンダーを設けて、圧延中にワークロールがクロス方向に振動するのを防止する方法が開示されている。
一方、軸芯振れ防止装置は、ハウジングとロールチョック(軸受け箱)のクリアランスを無効化する装置であり、圧延機の前面側、後面側のいずれか、または両方に設置される。
この軸芯振れ防止装置が設置されたミルでは、通常、圧延機のロール間隙(ギャップ)の設定が完了したら、軸芯振れ防止装置を動作状態として圧延機ハウジングとロールチョックとのクリアランスを無効化させ、被圧延材の噛込み、圧延中、尻抜け時のロール挙動を抑制する。
しかし、例えば、ロール研削装置が後面側に設置されている状態で、前面側の軸芯振れ防止装置をオンライン研削中に動作状態から非動作状態に変更した場合には、ロールおよびロールチョックがクリアランスの分だけ数ミリ程度後面側に移動するため、ロールと砥石の接触圧が異常に高くなり、弾性砥石であっても破損する不具合が生じる。
また、非動作状態から動作状態に変更した場合には、ロールおよびチョックは前面側に移動するため、ロールと砥石は非接触状態となり、一時的に研削不能となることがあった。
特に、この砥石が破損するとロール表面に傷を付けるめに、破損砥石に合わせてロールも交換しなければ成らず、その交換には多大な時間と労力を要し、生産性を阻害するものであった。
(1)ワークロールの軸芯振れ防止装置を有する圧延機の操業中に該ワークロールを弾性砥石で研削するオンライン研削方法において、前記ワークロールの研削を、先行被圧延材の圧延終了後から後行被圧延材の圧延開始迄の間であって、予め設定したロールギャップになる様に上下の前記ワークロールの間隙を開いている最中、および、これに続いて予め設定したロールギャップになった状態で待機しているアイドル期間中に、前記軸芯振れ防止装置を非動作状態のままで行い、研削終了後に前記軸芯振れ防止装置を動作状態にすることを特徴とするワークロールのオンライン研削方法。
なお、以下の実施形態における被圧延材として厚鋼板を例にとって説明する。
図1は、本発明のオンラインロール研削方法の実施形態を例示する図であり、圧延機を側面から見た断面図である。
図1において、1はワークロール、2はバックアップロール、3はロールチョック、4はワークロールの軸芯振れ防止装置、5はハウジングを示す。
ワークロール1は両端をロールチョック3で支持され、圧延機のハウジング5に固定される。ハウジング5とロールチョック3が接する面には、それぞれライナ(図示せず)が取り付けられている。このライナは、ロールギャップ設定のための昇降やロール組替のための出し入れによって摩耗する。このライナの摩耗が進展すると、圧延機との間のクリアランス(ギャップ)によるガタが生じ、ワークロール1の回転時の軸芯振れが発生する。このため、100〜500kgの押し付け力で1mm撓むバネ剛性を有する弾性砥石を用いればこの軸芯振れを充分に吸収することができる事から研削上問題にならないので好ましい。
ここに、軸芯振れ防止装置4の動作状態とは、軸芯振れ防止装置として油圧シリンダーを用いる場合には、そのシリンダーロッドを伸長させて負荷状態(ON)にして、ワークロールを固定することをいい、非動作状態とは、軸芯振れ防止装置をシリンダーロッドを縮小させて無負荷状態(OFF)にして、ワークロールの固定を解除することをいう。
図1に示す様に軸芯振れ防止装置4を圧延機後面の片側に上下のワークロール、バックアップロールの各々に設置すればよいが、圧延機前後面の両側に上下のワークロール、バックアップロールの各々に設置すると非動作状態から動作状態に変更した際に、ワークロール1の移動が少なくて好ましいが、その反面、設備費が高価となる。
また、ワークロールの軸芯振れ防止装置4として油圧ジャッキを用いることによって、簡便かつ効果的にワークロールの軸芯振れを防止できる。
本発明の好ましい実施形態における研削タイミングは、ワークロールの研削を、先行厚鋼板の圧延終了後から後行厚鋼板の圧延開始迄の間であって、予め設定したロールギャップになる様に上下の前記ワークロール1の間隙を開いている最中、および、これに続いて予め設定したロールギャップになった状態で後行厚鋼板を噛み込むまで待機しているアイドル期間中に、前記軸芯振れ防止装置を非動作状態にしたままで行う方法である。
元来、ロールギャップの設定途中はロールの昇降動作をスムーズに行えるようにするため、ワークロール1の軸芯振れ防止装置4を動作状態にしておくことが出来ないので、この間にロール研削を並行して行うことによって操業時間の短縮によって生産性向上を図るとともに、ギャップ設定が完了してもロール研削が完了するまで軸芯振れ防止装置を動作状態にしないことによって、安定したロール研削を行うことができる。
また、ワークロール1の昇降動作が完了した後からロール研削を開始する場合には、該ワークロール1の昇降動作が完了すると直ちに前記軸芯振れ防止装置4を動作状態にし、その後、研削を開始し、その研削中には、前記軸芯振れ防止装置4を非動作状態に変更しな様にする事により前記同様に安定したロール研削を行うことができる。
図2において、1はワークロール、2はバックアップロール、6はシリンダー6−1、研削ヘッド6−2、フレーム6−3、弾性砥石6−4を有するロール研削装置を示す。
本実施形態においては、上下のワークロール1のそれぞれにロール研削装置6が設けられており、図2に示すように、シリンダ6−1を動作させることによって、研削ヘッド6−2がフレーム6−3およびガイド(図示せず)に沿って進退し、先行厚鋼板の圧延が終了し後行厚鋼板を噛み込むためにアイドル期間で回転中のワークロール1の表面に弾性砥石6−4を押し付けながらロール軸方向に移動させることによってワークロール1の表面を研削することができる。
図3において、横軸は時間を示し、縦軸は、それぞれ圧延反力、軸芯振れ防止装置、ギャップ設定、ロール研削の動作状態を示す。
以下に、時間の経過に沿って動作の流れを説明する。
1)先行厚鋼板が噛抜けし、該先行厚鋼板の圧延完了する。
2)軸芯振れ防止装置4の動作を解除して動作状態から非動作状態にする。
3)上ワークロール1を上昇させて後行厚鋼板のギャップ設定を行う。
4)ロール研削装置6を動作してギャップ設定中に並行して予め設定した領域のロール研削を開始する。
5)ギャップ設定が完了して待機中も予め設定した領域のロール研削が終わるまで継続する。
6)ロール研削が完了する。
7)ロール研削の完了を待って軸芯振れ防止装置4の動作を開始して動作状態にする。
8)軸芯振れ防止装置4の動作完了後に後行厚鋼板を噛み込む。
以上の結果、弾性砥石の破損、該弾性砥石とワークロールの非接触を生じる事なく、安定したロール研削を行うことができた。
前記第1の実施例の1)〜3)は同様であるのでここでは説明を省略する。
4)ギャップ設定が完了すると軸芯振れ防止装置4を非動作状態から動作状態にする。
5)ロール研削装置6を動作して予め設定した領域のロール研削を開始する。
6)予め設定した領域のロール研削が終わるまで継続する。
7)ロール研削の完了後、後行厚鋼板を噛み込む。
以上の結果、前記同様に安定したロール研削を行うことができた。
2 バックアップロール
3 ロールチョック
4 ワークロールの軸芯振れ防止装置(油圧ジャッキ)
5 ハウジング
6 ロール研削装置
Claims (1)
- ワークロールの軸芯振れ防止装置を有する圧延機の操業中に該ワークロールを弾性砥石で研削するオンライン研削方法において、前記ワークロールの研削を、先行被圧延材の圧延終了後から後行被圧延材の圧延開始迄の間であって、予め設定したロールギャップになる様に上下の前記ワークロールの間隙を開いている最中、および、これに続いて予め設定したロールギャップになった状態で待機しているアイドル期間中に、前記軸芯振れ防止装置を非動作状態のままで行い、研削終了後に前記軸芯振れ防止装置を動作状態にすることを特徴とするワークロールのオンライン研削方法。
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