JP4191149B2 - ハイブリッド車両の駆動力制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両の動力源としてエンジンおよび電動機を備え、車両の走行時における動力源の制御を行うハイブリッド車両の駆動力制御装置に関するものである。
近年、車両の動力源としてエンジンおよび電動機を備えたハイブリッド車両が知られている。このようなハイブリッド車両によれば、運転状態に応じてエンジンとモータとを使い分けることにより、燃料消費量や排出ガス量が低減される。
この種のハイブリッド車両において、車両の運転状態に応じて駆動力源を切り替える技術が検討されている。
例えば、特許文献1には、エンジンを動力源とする走行で必要とされる燃料消費量を算出し、さらに、電動機を動力源とする走行で必要とされる電気エネルギーを発電するための燃料消費量を発電時の発電コスト(発電に要した燃料消費量を発電量で除算した値)と走行エネルギーとから算出し、燃料消費量比較手段によりそれぞれの燃料消費量を比較した結果、動力源選択手段により燃料消費量が小さいを動力源として選択することで、燃料消費の低減を図る技術が提案されている。
また、特許文献2には、エンジン走行で必要とされる燃料消費量と、モータ走行で必要とされる燃料消費量と、モータアシスト走行で必要とされる燃料消費量を比較した上で、車両の動力源を規則的に選択することで燃料消費の低減を図る技術が提案されている。
特開2002−135909号公報 特開2003−286872号公報
ところで、近年のエンジンには、吸気弁及び排気弁を閉じて、一部又は全部の気筒を休筒可能としたものがある。この休筒可能なエンジンをハイブリッド車両に搭載すると、前記エンジンを休筒状態で所定のアイドル回転数で空転運転を行いつつ、モータの駆動力で車両を走行することが可能となる(このモードを、アイドル休筒EV走行、と称す)。このアイドル休筒EV走行は、低負荷運転時などにおける燃費向上を図る上で非常に重要となる。
しかしながら、従来のハイブリッド車両においては、燃料消費量を算出するにあたっては、かかるアイドル休筒EV走行については考慮されていない。その結果、アイドル休筒EV走行を最適なタイミングで選択することができず、この点で燃料消費量を必ずしも十分に低減することができていない。
従って、本発明は、燃料消費量を十分に低減できるように駆動源を選択することができるハイブリッド車両の駆動力制御装置を提供することを目的とする。
請求項1に係る発明は、駆動源として、エンジン(例えば、実施の形態におけるエンジンE)と、発電可能な第1電動機(例えば、実施の形態におけるモータ・ジェネレータM1、M3)と、を備え、前記エンジンは吸気弁及び排気弁を閉じる休筒可能なエンジンであり、車両の運転状態に応じて前記エンジン又は前記第1電動機の少なくともいずれかを選択する駆動力選択手段と、前記第1電動機との間で電気エネルギーの授受を行う蓄電手段(例えば、実施の形態におけるバッテリ7)を備えたハイブリッド車両において、現在の車両の運転状態で、前記エンジンを駆動源として走行する際に必要な第1燃料消費量(例えば、実施の形態における必要燃料消費量Gneed)を算出する第1燃料消費量算出手段と、現在の車両の運転状態で、前記第1電動機を駆動源として走行する際に必要なエネルギーを燃料に換算して第2燃料消費量(例えば、実施の形態における燃料消費量GFmot)を算出する第2燃料消費量算出手段と、現在の車両の運転状態で、前記第1電動機を駆動源として走行する際に必要なエネルギーと、前記エンジンを休筒状態で所定の回転数(例えば、実施の形態におけるアイドル回転数)で空転運転を行うのに必要なエネルギーとの合計を、燃料に換算した第3燃料消費量(例えば、実施の形態における燃料消費量GFmot_i)を算出する第3燃料消費量算出手段と、現在の車両の運転状態で、前記エンジンおよび前記第1電動機を駆動源として走行する際に必要なエネルギーを燃料に換算して第4燃料消費量(例えば、実施の形態における燃料消費量GFcombine)を算出する第4燃料消費量算出手段と、前記第1燃料消費量と、前記第2燃料消費量と、前記第3燃料消費量と、前記第4燃料消費量とを比較して、それぞれの燃料消費量のうちで最も燃料消費量が少ない駆動源を選択する駆動源選択手段と、を備え、該駆動源選択手段により選択された駆動源により車両を駆動することを特徴とする。
この発明によれば、前記エンジンを休筒状態で所定の回転数で空転運転しつつ前記第1電動機を駆動源として走行する走行モード(例えば、実施の形態におけるアイドル休筒EV走行モード)を、第1から第4燃料消費量のうちで第3燃料消費量が一番少なくなる最適なタイミングで選択することができる。さらに、このような第3燃料消費量の走行モードを燃料消費量の判定に組み込むことで、前記第1燃料消費量や前記第4燃料消費量の走行モードに前記第3燃料消費量の走行モードから移行する場合には、前記エンジンが所定回転数で回転しているので、エンジンを素早く必要回転数に上昇させることが可能となり、速やかな駆動力の確保または駆動輪の移行ができる。これにより、ドライバーにとって自然なドライバビリティを確保することができる。加えて、前記第2燃料消費量の走行モードから前記第3燃料消費量に移行するときは、前記エンジンの回転合わせに要する電力を、前記第2燃料消費量から前記第1燃料消費量または前記第4燃料消費量の走行モードに移行するときに比べて小さく設定することができるので、この点においても、燃費向上に貢献することができる。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載のものであって、発電可能な第2電動機(例えば、実施の形態におけるモータ・ジェネレータM2)を前記エンジンの駆動軸にさらに備え、該第2電動機は前記エンジンを休筒状態で所定の回転数で空転運転可能であることを特徴とする。
この発明によれば、前記エンジンの空転運転を前記第1電動機とは別の第2電動機で制御することで、前記エンジンの空転運転と前記車両の駆動とをそれぞれ独立して制御することができ、前記第1電動機で前記エンジンを空転運転させる場合よりも、効率的な制御を行うことが可能となる。
請求項3に係る発明は、請求項2に記載のものであって、前記第3燃料消費量算出手段は、前記第1電動機による走行に必要なエネルギーを燃料に換算した燃料消費量と、前記第2電動機で前記エンジンを休筒状態で所定の回転数で空転運転を行うのに必要なエネルギーを燃料に換算した燃料消費量との合計を第3燃料消費量とすることを特徴とする。
この発明によれば、前記第1電動機で車両を駆動しつつ前記第2電動機で前記エンジンを空転運転とすることで、前記第1電動機で前記エンジンを空転運転させる場合よりも前記第3の燃料消費量を低減することができるので、さらなる燃費向上が可能となる。
請求項1に係る発明によれば、燃料消費量を十分に低減できるように駆動源を選択することができる。
請求項2に係る発明によれば、前記エンジンの空転運転と前記車両の駆動とをそれぞれ独立して制御することができ、より効率的な制御を行うことが可能となる。
請求項3に係る発明によれば、前記第1電動機で前記エンジンを空転運転させる場合よりも前記第3燃料消費量を低減することができるので、さらなる燃費向上が可能となる。
以下、この発明の実施の形態におけるハイブリッド車両の自動変速機を図面と共に説明する。
図1は本発明が適用されるハイブリッド車両の全体構成図である。
同図に示すハイブリッド車両は四輪駆動であって、車両のフロント側にエンジンEとモータ・ジェネレータM2とを備え、リヤ側に例えばディファレンシャルギヤDの入力側に接続されたモータ・ジェネレータM1を備えている。
ここで、前記モータ・ジェネレータM2は、前記エンジンEと変速段用クラッチを有するトランスミッションT(オートマティックトランスミッションでもよい)の間に挟み込まれて配置されている。また、前記トランスミッションT内部のモータ側端には、エンジンEとモータ・ジェネレータM2から出力される駆動力の切断と接続を機械的に行う変速段用クラッチ(図示せず)が設けられている。そして、この変速段用クラッチに作動圧を供給するために、メカニカルオイルポンプ21が設けられている。このメカニカルオイルポンプ21は、モータ・ジェネレータM2を駆動することにより作動する。
一方、モータ・ジェネレータM1とディファレンシャルギヤDとの間には、モータ・ジェネレータM1から出力される駆動力の切断と接続を機械的に行う発進クラッチC1を備えている。
したがって、フロント側の前記エンジンEと前記モータ・ジェネレータM2の出力は前記トランスミッションTを介して前輪Wfに伝達され、リヤ側のモータ・ジェネレータM1の出力は発進クラッチC1とディファレンシャルギヤDとを介して後輪Wrに伝達される。
前記モータ・ジェネレータM1は、モータ制御手段としてのモータECU(TrMOT−ECU)(図示せず)からの制御命令を受けてパワードライブユニット(PDU)2bにより制御されている。同様に、前記モータ・ジェネレータM2は、モータECU(MOT/GEN−ECU)(図示せず)からの制御命令を受けてパワードライブユニット(PDU)2aにより制御されている。
前記パワードライブユニット2(2a、2b)には、モータ・ジェネレータM1およびモータ・ジェネレータM2と電力の授受を行う高圧系のニッケル−水素バッテリ(蓄電池)7が接続されている。なお、このバッテリ7には、DC−DCコンバータであるダウンバータを介して、各種補機類を駆動する補助バッテリ(図示せず)が接続されている。
前記エンジンEと前記モータ・ジェネレータM2に駆動される前記前輪Wfは前輪ブレーキBfを有し、同様に前記モータ・ジェネレータM1に駆動される前記後輪Wrは後輪ブレーキBrを有している。
前記エンジンEはいわゆる直列四気筒エンジンであり、前記エンジンEの吸気管13にはエンジンECU(FI−ECU)(図示せず)で制御される電子制御スロットル12が設けられている。また、図示しないアクセルペダル(AP)の操作量を検知するアクセル開度センサは前記エンジンECUに接続されている。
ここで、前記エンジンECUは、アクセルペダルの操作量等から燃料噴射量を算出し、電子制御スロットル12に対して燃料噴射量の制御信号を出力している。
図2は本発明が適用される他のハイブリッド車両の全体構成図である。
同図に示すハイブリッド車両は二輪駆動であって、車両のフロント側にモータ・ジェネレータM3とモータ・ジェネレータM2とを備えている点が、図1の場合と異なっている。
また、モータ・ジェネレータM3は発進クラッチC2により、出力軸とを分離接続可能に構成されている。前記モータ・ジェネレータM3は、モータ制御手段としてのモータECU(TrMOT−ECU)(図示せず)からの制御命令を受けてパワードライブユニット(PDU)2cにより制御されている。
そして、図1、図2に示したいずれの場合にも、バッテリ7に蓄電された電力でモータ・ジェネレータM1/M3をモータとして機能させれば、モータ・ジェネレータM1/M3の出力トルクでエンジンEの出力トルクをアシストすることができ、また、エンジンEの出力トルクでモータ・ジェネレータM2をジェネレータとして機能させれば、その発電電力でバッテリ7を充電することができる。また、車両の減速時に発進クラッチC1/C2を締結解除して駆動軸Wr/WfとエンジンEとの接続を絶ち、駆動軸Wfの回転をモータ・ジェネレータM2に伝達して回生制動を行うことにより、モータ・ジェネレータM2の発電電力でバッテリ7を充電することができる。また、発進クラッチC1/C2を締結解除した状態でモータ・ジェネレータM1/M3をモータとして機能させれば、エンジンEの出力トルクによらずに車両を前後進させることができる。さらに、エンジンEの吸気弁及び排気弁を閉じて休筒状態とし、この状態でモータ・ジェネレータM2によりエンジンEを所定のアイドル回転数で空転運転させつつ、モータ・ジェネレータM1/M3をモータとして機能させれば、車両をアイドル休筒EV走行させることができる。
このように、このハイブリッド車両では、エンジンEの出力トルクのみで走行するエンジン走行モードと、モータとして機能するモータ・ジェネレータM1/M3の出力トルクのみで走行するモータ走行モードと、モータ・ジェネレータM1/M3とモータ・ジェネレータM2の出力トルクでエンジンEの出力トルクをアシストして走行するモータアシスト走行モードと、モータ・ジェネレータM2によりエンジンEを所定のアイドル回転数で空転運転させつつモータ・ジェネレータM1/M3の駆動力で車両を走行させるアイドル休筒EV走行モードとを選択可能であるが、この走行モードを選択するに際して、実質的な燃料消費量が一番少ない走行モードを選択するようにした。
そのために、この実施の形態では、初めに、現時点での車両の走行に必要な動力(以下、これを瞬間走行必要動力という)を求め、さらに、この瞬間走行必要動力をエンジンのみで得ると仮定した場合(すなわち、エンジン走行を仮定した場合)の第1燃料消費量と、前記瞬間走行必要動力をモータとして機能するモータ・ジェネレータM1/M3のみで得ると仮定した場合(すなわち、モータ走行を仮定した場合)に消費すると推定される第2燃料消費量と、モータ・ジェネレータM1/M3を駆動源として走行するとともにエンジンEを休筒状態で所定のアイドル回転数で空転運転を行うと仮定した場合(すなわち、アイドル休筒EV走行を仮定した場合)に消費すると推定される第3燃料消費量と、エンジンEとモータ・ジェネレータM1/M3の出力を合計した動力で前記瞬間走行必要動力を得ると仮定した場合(すなわち、モータアシスト走行を仮定した場合)に消費すると推定される第4燃料消費量をそれぞれ算出し、これら燃料消費量を比較して燃料消費量が一番小さいと判断される動力源(走行モード)を選択することとした。
また、前述の如くモータアシスト走行を仮定した場合に消費すると推定される燃料消費量を算出するに際しては、モータアシスト比率(動力アシスト率)αが、燃料消費量の一番小さくなるモータアシスト比率となるようにした。なお、モータアシスト比率αとは、エンジン動力とモータ動力の和に対するモータ動力の割合をいう。
さらに、モータ走行を仮定した場合、および、モータアシスト走行を仮定した場合におけるモータ・ジェネレータM1/M3で消費すると推定される燃料消費量を算出する際には、モータ・ジェネレータM2による発電時における発電コストの平均値に基づいて算出することとした。また、モータ・ジェネレータM2による発電は、発電コストが所定の閾値よりも低いときにだけ許可し、該所定の閾値よりも高いときには許可しないようにした。これにより、発電コストの高い電力がバッテリ7に充電されないようにすることができる。
次に、このハイブリッド車両の制御内容について説明する。
図3、図4は、車両用駆動制御装置における動力源選択の作動を説明するフローチャートである。まず、ステップS1−1では動力源を選択するために使用するフラグを初期状態にセットする。ここでは、初期状態はエンジン選択とし、フラグFlg_engに「1」を、フラグFlg_motに「0」を、フラグFlg_mot_iに「0」をそれぞれセットする。
次に、ステップS1−2では、現在の車両の走行状態を表す各種情報(以下、これを瞬間走行情報という)を制御装置に読み込む。ここで読み込む瞬間走行情報としては、車速、走行抵抗、変速機の変速比、エンジン回転数、エンジン発生トルク等である。
次に、ステップS1−3に進み、ステップS1−1で読み込んだ瞬間走行情報に基づいて、現時点での車両の走行に必要な動力、即ち瞬間走行必要動力(瞬間トルク、走行エネルギー)Pneedを算出する。
次に、ステップS1−4に進み、ステップS1−1で読み込んだ情報と、予め制御装置(図示せず)に記憶しておいたエンジンデータとに基づいて、現時点での車両の走行をエンジンEの動力のみで行ったと仮定した場合の必要燃料消費量、すなわち瞬間走行必要燃料消費量Gneedを算出する。
次に、ステップS1−5に進み、休筒状態にあるエンジンEをアイドル回転数に維持するために必要な仕事量であるアイドル休筒回転必要動力Pidleを算出する。
次に、ステップS1−6に進み、発電時に算出した発電コストCOSTgenの平均値である平均発電コストAveCOSTgenを算出する。AveCOSTgenは発電を行っている間のCOSTgenを積算したものを発電した時間で除した商である。発電コストCOSTgenの算出方法については後で詳述する。
次に、ステップS1−7に進み、現時点での車両の走行をモータ・ジェネレータM1/M3のみで行ったと仮定した場合の電動機効率ηmotをモータ・ジェネレータM1/M3の電動機効率マップ(図示せず)を参照して算出する。
次に、ステップS1−8に進み、現時点での車両の走行をエンジンEのクランク軸に接続されたクランク軸電動機(すなわちモータ・ジェネレータM2)を駆動して、エンジンEをアイドル回転数相当に空転させる場合のモータ・ジェネレータM2の電動機効率ηmot_iをモータ・ジェネレータM2の電動機効率マップ(図示せず)を参照して算出する。
次に、ステップS1−9に進み、ステップS1−3で算出した瞬間走行必要動力Pneedと、ステップS1−6で読み込んだ平均発電コストAveCOSTgenと、ステップS1−7で算出した電動機効率ηmotとに基づいて、現時点での車両の走行をモータ・ジェネレータM1/M3のみを動力源とした走行(モータ走行)を行う際に消費すると推定される燃料消費量GFmotを、
GFmot=Pneed×AveCOSTgen×ηmotで算出する。
これは、モータ・ジェネレータM1/M3を動力源とする走行で必要とされる燃料消費量GFmotは、モータ・ジェネレータM1/M3を動力源として走行する場合に必要となる電気エネルギーを、モータ・ジェネレータM2で発電するために必要な燃料消費量として求めることを意味する。さらに、GFmotは、発電時の平均発電コスト(AveCOSTgen)と走行エネルギー(Pneed)から算出されるということができる。これによりGFmotを容易に且つ正確に求めることができる。
次に、ステップS1−10に進み、ステップS1−3で算出した瞬間走行必要動力PneedとステップS1−5で読み込んだ平均発電コストAveCOSTgenと、ステップS1−7で算出したモータ・ジェネレータM1/M3の電動機効率ηmotと、ステップS1−5で算出したアイドル休筒回転必要駆動力Pidleと、ステップS1−8で算出したモータ・ジェネレータM2の電動機効率ηmot_iとから、アイドル休筒EV走行を行う際に消費すると推定される燃料消費量GFmot_iを、
GFmot_i=Pneed×AveCOSTgen×ηmot+Pidle×AveCOSTgen×ηmot_iで算出する。
これは、アイドル休筒EV走行で必要とされる燃料消費量GFmot_iは、モータ走行で必要とされる燃料消費量GFmotに加えて、モータ・ジェネレータM2を駆動する場合に必要となる電気エネルギーを、モータ・ジェネレータM2で発電するために必要な燃料消費量として求めることを意味する。さらに、GFmot_iは、発電時の平均発電コスト(AveCOSTgen)と走行エネルギー(Pneed)とアイドル休筒回転必要動力(Pidle)とから算出されるということができる。これによりGFmot_iを容易に且つ正確に求めることができる。
次に、ステップS1−11に進み、現時点での車両の走行を、モータ・ジェネレータM1/M3による動力アシストを行い、エンジンEとモータ・ジェネレータM1/M3の出力を合計した動力で行ったと仮定した場合に消費されると推定される燃料消費量GFcombineを算出する。この詳細については、図5のフローチャートを用いて説明を後述する。
次に、ステップS1−12に進み、バッテリ7から出力可能なバッテリ出力可能電力Pbatと、余裕出力Pres、エンジンEの始動に要する電力Pstartをマップから読み込む(図8参照)。
次に、ステップS1−13に進み、現在の車速で出力可能なモータ・ジェネレータM1/M3の出力最大値Pmotmaxをマップ(図示せず)から読み込む。
次に、ステップS1−14に進み、モータ・ジェネレータM1/M3で車両を駆動するためだけに必要なバッテリ7から出力される電力Pneedevを、モータ・ジェネレータM1/M3の電動機効率ηmotで瞬間走行必要動力Pneedを除して算出する。
次に、ステップS1−15に進み、エンジンEをモータ・ジェネレータM2によりアイドル回転させるためだけに必要な電力Pidledriveを、モータ・ジェネレータM2の効率ηmot_iでアイドル休筒回転必要動力Pidleを除して算出する。
次に、ステップS1−16に進み、ステップS1−14で求めた電力Pneedevが、ステップS1−13で求めた電力Pmotmax以下か否かを判定する。ステップS16の判定結果がYES(電力Pneedevが電力Pmotmax以下)であれば、ステップS1−17に進む。
ステップS1−17では、まず、ステップS12で求めたバッテリ電力Pbatと余裕出力Presと電力Pstartとを用いて、バッテリ電力Pbatから、余裕出力Presおよび電力Pstartとの差をとる。ついで、この値が、S1−14で求めたPneedevより大きいか否かを判定する。この判定結果がYESの場合には、ステップS1−18へ移行する。
ステップS1−18では、ステップS1−11で算出したモータアシスト走行を行う場合の燃料消費量GFcombineと、ステップS1−9で算出したモータ走行を行う場合の燃料消費量GFmotとを比較して、燃料消費量GFcombineが燃料消費量GFmot以上の場合にはステップS1−22に進む。ステップS1−22では、動力源の選択をモータ・ジェネレータM1/M3とするフラグFlg_motに「1」をセットする。
一方、ステップS1−16の判定結果がNOのとき、また、ステップS1−18の判定結果がNOのときには、ステップS1−19に進む。ステップS1−19では、ステップS1−4で算出したエンジン走行を行う場合の燃料消費量GFneedと、ステップS1−11で算出したモータアシスト走行を行う場合の燃料消費量GFcombineとを比較して、燃料消費量GFneedが燃料消費量GFcombine以上か否かを判定する。判定結果がYESの場合、つまり燃料消費量GFcombineが燃料消費量GFneedよりも小さい場合にはステップS1−21に進む。ステップS1−21では、動力源の選択をエンジンEとモータ・ジェネレータM1/M3(モータアシスト)とするために、フラグFlg_eng、フラグFlg_mot、フラグFlg_mot_iのそれぞれに「0」をセットする。
また、ステップS1−19の判定結果がNOの場合、つまり燃料消費量GFneedが燃料消費量GFcombine以下の場合にはステップS1−20に進む。ステップS1−20では、動力源の選択をエンジンEとするフラグFlg_engに「1」をセットする。
一方、ステップS1−17の判定結果がNOの場合には、ステップS1−23に進む。ステップS1−23では、ステップS1−12で求めたバッテリ電力Pbatと余裕出力Pres、ステップS1−15で求めた電力Pidledriveを用いて、バッテリ電力Pbatから、余裕出力Presおよび電力Pidledriveとの差をとる。ついで、この値が、ステップS1−14で求めた電力Pneedevより大きいか否かを判定する。この判定結果がYESであればステップS1−24に進み、この判定結果がNOであれば上述したステップS1−29に進む。
ステップS1−24では、ステップS1−11で算出したモータアシストを行う場合の燃料消費量GFcombineと、ステップS1−10で算出したアイドル休筒EVを行う場合の燃料消費量GFmot_iとを比較し、燃料消費量GFcombineが燃料消費量GFmot_i以上か否かを判定する。この判定結果がYESであれば、ステップS1−25に進み、アイドル休筒EV走行を選択するフラグFlg_mot_iに「1」をセットする。一方、ステップS1−24の判定結果がNOの場合には、ステップS1−19に進んで上述した処理を行う。
そして、ステップS1−20、ステップS1−21、ステップS1−22、ステップS1−25の処理を行った後、本フローチャートの処理を終了する。
次に、モータアシスト走行を行うと仮定した場合に消費すると推定される燃料消費量の算出処理について、図5を用いて説明する。同図に示すように、ステップS2−1では、モータ・ジェネレータM1/M3による動力アシスト率αを読み込む。ここで読み込まれるモータアシスト比率αは、0〜1の間で所定間隔毎に予め設定されている値であり、例えば、0.1間隔に設定されている場合であれば、0.1、0.2、0.3・・・であり、0.05間隔に設定されている場合であれば、0.05、0.10、0.15・・・である。なお、ここではアシスト率としたが、アシスト量でも差し支えない。
次に、ステップS2−2に進み、モータ・ジェネレータM1/M3によるアシスト率αと瞬間走行必要動力PneedとからエンジンEが分担する動力(以下、エンジン分担動力という)Pneedengを、
Pneedeng=Pneed×(1−α)で算出する。
次に、ステップS2−3に進み、ステップS2−2で算出したエンジン分担動力Pneedengを発生するために必要な燃料消費量GFneedengを算出する。
次に、ステップS2−4に進み、ステップS2−1で読み込んだアシスト率αと瞬間走行必要動力Pneedとから、モータ・ジェネレータM1/M3が分担する動力(以下、モータ分担動力という)Pneedmotを、
Pneedmot=Pneed×αで算出する。
次に、ステップS2−5に進み、ステップS2−4で算出したモータ分担動力Pneedmotを発生する際の電動機効率ηmotをモータ・ジェネレータM1/M3の電動機効率マップ(図示せず)を参照して算出する。
次に、ステップS2−6に進み、ステップS2−2で算出したPneedmotと、ステップS1−5で算出したAveCOSTgenと、ステップS2−5で算出した電動機効率ηmotとから、ステップS2−4で算出したモータ分担動力Pneedmotを発生する際に必要と推定される燃料消費量GFneedmotを、
GFneedmot=Pneedmot×AveCOSTgen×ηmotで算出する。
これは、モータ分担動力を動力源とする走行でモータ・ジェネレータM1/M3に必要とされる燃料消費量GFneedmotは、モータ分担動力を動力源として走行する場合にモータ・ジェネレータM1/M3に必要とされる電気エネルギーを、モータ・ジェネレータM2で発電するために必要な燃料消費量として求めることを意味する。さらに、GFneedmotは、発電時の平均発電コスト(AveCOSTgen)と走行エネルギー(Pneed)のモータ分担分から算出されるということができる。これによりGFneedmotを容易に且つ正確に求めることができる。
次に、ステップS2−7に進み、ステップS2−3で算出したGFneedengとステップS2−6で算出した燃料消費量GFneedmotとから、モータアシストを行った場合の燃料消費量GFcombineを、
GFcombine=GFneedeng+GFneedmotで算出する。
そして、本フローチャートの処理を終了する。
上述したように、ある運転状態において、モータ・ジェネレータM1/M3の動力分担比を0%から100%まで変化させた時のエンジンEの燃料消費量と、モータ・ジェネレータM1/M3で消費されると推定される燃料消費量の和を求めることで、ある運転状態におけるモータ・ジェネレータM1/M3の動力分担比ごとの必要燃料量が求まる。
ついで、求めたモータ・ジェネレータM1/M3の動力分担比をx軸に、必要燃料消費量をy軸にとり、y軸の必要燃料消費量が最小となるときのx軸のモータ・ジェネレータM1/M3の動力分担比を算出する。
そして、算出したモータ・ジェネレータM1/M3の動力分担比をアシスト率として用いれば、ある運転状態の時にモータアシスト走行を行う際の最小燃料消費量運転が可能となる。
図6は車両用駆動制御装置の作動を説明するためのもので、車両の走行モード選択処理について記述したフローチャートである。
まず、ステップS3−1では、現時点のバッテリ7の蓄電量が予め設定された所定値以上か否かを判定する。この判定結果がYES(蓄電量が所定値以上)の場合は、バッテリ7に充電する余裕がないため発電不可と判断して、モータ・ジェネレータM1/M3走行の可否を判定するステップS3−2に進む。ステップS3−1の判定結果がNO(蓄電量が所定値未満)の場合は、バッテリ7に充電する余裕があるため、モータ・ジェネレータM2による発電が可能な領域にあるか否かを判定するステップS3−6に進む。
ステップS3−2では現在の車両の走行状態において、モータ・ジェネレータM1/M3による走行が可能か否かを判定する。ここで、モータ・ジェネレータM1/M3による走行が可能か否かは、モータ・ジェネレータM1/M3の出力トルク、モータ・ジェネレータM1/M3の故障の有無、エンジンEの故障の有無、等により判断される。すなわち、図示はしないが、現在の車両の走行状態が要求する出力が、モータ・ジェネレータM1/M3の最大出力を上回っている場合にはモータ・ジェネレータM1/M3による走行が不可能であると判断され、また、モータ・ジェネレータM1/M3の故障が検知されている場合にはモータ・ジェネレータM1/M3による走行が不可能であると判断される。
ステップS3−2の判定結果がYESであればステップS3−3に進んで動力源選択判断を行う。
また、ステップS3−2の判定結果がNOの場合には、モータ・ジェネレータM1/M3による走行が不可能であると判定されたので、ステップS3−12に進んで、エンジンEのみを動力源とする走行を行うための処理を実行して、エンジンEのみを動力源とする走行を行う(エンジン走行モード)。
ステップS3−3では、動力源選択判断処理を行う。この動力源選択判断処理では、図3、図4を用いて説明したように、動力源にエンジンEのみが選択されるとフラグFlg_engに「1」をセットし、動力源にモータ・ジェネレータM1/M3のみが選択されるとフラグFlg_motに「1」をセットし、動力源にエンジンEとモータ・ジェネレータM1/M3が選択されるとフラグFlg_engに「0」をセットするとともにフラグFlg_motに「0」をセットし、モータ・ジェネレータM2でエンジンEを空転させるときに動力源にモータ・ジェネレータM1/M3が選択されるとフラグFlg_mot_iに「1」をセットする。
ステップS3−3で動力源選択判断を行った後、ステップS3−4に進む。ステップS3−4では、動力源選択判断処理で設定されたフラグFlg_engを参照して、フラグFlg_engが「1」に設定されているか否かを判定する。この判定結果がYESの場合には、ステップS3−12に進み、エンジンEのみを動力源とする走行を行うための処理を実行して、エンジンEのみを動力源とする走行を行う(エンジン走行モード)。
一方、ステップS3−4の判定結果がNO(フラグFlg_engが「0」)の場合には、ステップS3−5へ進む。ステップS3−5では、動力源選択判断処理で設定されたフラグFlg_motを参照して、フラグFlg_motが「1」に設定されているか否かを判定する。この判定結果がYESであれば、ステップS3−8に進み、モータ・ジェネレータM1/M3のみを動力源とする走行を行うための処理を実行して、モータ・ジェネレータM1/M3のみを動力源とする走行を行う(モータ走行モード)。
ステップS3−5の判定結果がNO(Flg_motが「0」)の場合には、ステップS3−9に進み、動力源選択判断処理で設定されたフラグFlg_mot_iを参照して、フラグFlg_mot_iが「1」に設定されているか否かを判定する。この判定結果がYESであれば、ステップS3−10に進み、モータ・ジェネレータM1/M3を動力源として、エンジンEをモータ・ジェネレータM2でアイドル回転数で空転させるアイドル休筒EV走行を行うための処理を実行して、アイドル休筒EV走行を行う(アイドル休筒EV走行モード)。また、ステップS3−9の判定結果がNO(フラグFlg_mot_iが「0」)であれば、ステップS3−11に進んで、エンジンEとモータ・ジェネレータM1/M3を動力源とするモータアシスト走行を行うための処理を実行して、モータアシスト走行を行う(モータアシスト走行モード)。
なお、この時のモータアシスト比率αは、上述した「モータアシストを行う場合の最小燃料消費量算出」により燃料消費量GFcombineが最小となるモータアシスト比率に設定する。
すなわち、モータアシスト走行が選択された場合には、モータアシスト比率は、エンジンEとモータ・ジェネレータM1/M3で消費されると推定される燃料消費量の和が最小となるように決定する。これにより、モータアシスト走行を実行したときの燃料消費量の低減を確実に実現することができる。
一方、ステップS3−1の判定結果がNO(蓄電量が所定値未満)の場合には、バッテリ7に充電する余裕があるので、ステップS3−6に進み、発電可能領域であるか否かを判断する。ステップS3−6の発電可能領域判断処理では、発電走行による発電コストが予め設定された所定のコストを下回るかの判断を行い、下回る場合には発電可能領域と判断され、下回らない場合には発電不可能領域と判断される。発電可能領域判断処理の詳細は後で説明する。
ステップS3−6における判定結果がNO(発電不可能領域)である場合は、発電コストが所定の発電コスト以上となるので発電を行わず、ステップS3−12に進んで、エンジンEのみを動力源とする走行を行うための処理を実行して、エンジンEのみを動力源とする走行を行う(エンジン走行モード)。
一方、ステップS3−6における判定結果がYES(発電可能領域)である場合は、ステップS3−7に進み、発電コスト以外の他の条件を考慮して発電走行が可能であるか否かを判断する。
ステップS3−7は発電許可判断を行うステップであり、発電可能領域判断で発電可能と判断された場合に、更に他の条件を考慮し、発電走行を行うか、エンジン走行を行うかの判断を行う。このステップで考慮される条件としては、モータ・ジェネレータM2の故障判断、車両減速判断、車両停止判断、等がある。
上述した条件についてより詳細に説明する。モータ・ジェネレータM2が故障と判断されているときには、発電を行うことができないので、発電走行は不可能と判断される。また、車両が減速していると判断されたときは、エンジンEはフュエルカット運転を行いモータ・ジェネレータM2による回生運転を行う減速回生運転を行っている場合があり、かかる場合に発電を行うとかえって燃料消費量を増大させることになるので、発電走行は不可能と判断される。さらに、車両が停止していると判断されたときには、発電運転を行うと運転者にとって不快な騒音や振動が発生する場合があるので、発電走行は不可能と判断される。
ステップS3−7における判断結果がYES(発電走行可能)である場合は、ステップS3−13に進んで、発電走行を行うための一連の処理を行い、エンジンEによる走行を行いながらモータ・ジェネレータM2を駆動して発電をし、その電力をバッテリ7に充電をする(発電走行モード)。モータ・ジェネレータM2を発電駆動する際の発電力制御では、現在の車両の走行状態を実現しているエンジン回転数にてモータ・ジェネレータM1/M3を回転駆動し、余裕動力Presによりモータ・ジェネレータM2を発電運転するようにエンジンEとモータ・ジェネレータM2の運転を制御する。
一方、ステップS3−7における判断結果がNO(発電走行不可能)である場合は、ステップS3−12に進んでエンジンEによる走行を行うための処理を実行して、エンジンEのみを動力源とする走行を行う(エンジン走行モード)。
そして、ステップS3−8、ステップS3−10、ステップS3−11、ステップS3−12、ステップS3−13の処理を実行した後、一旦本フローチャートのルーチンを終了する。ここで、本フローチャートのルーチンを終了する前に、所定時間経過していなるか否かを判定すると、走行モードが短時間で頻繁に切り換わるのが防止され、ドライバーは違和感を感じなくなる点で好ましい。
この実施の形態では、ステップS3−1でYES(バッテリ7の蓄電量が所定値以上ある)と判断されてた場合に限り、ステップS3−1の動力源選択判断処理が行われている。換言すれば、バッテリ7の蓄電量が所定値未満なためステップS3−1でNOと判断された場合には、ステップS3−3の動力源選択判断処理は行われず、したがって、モータ・ジェネレータM1/M3の動力を動力源とする走行(すなわち、モータ走行あるいはモータアシスト走行、アイドル休筒EV走行)は行われなくなるので、バッテリ7の蓄電量が低下するのを防止することができる。
次に、モータ・ジェネレータM2による発電可能領域の判断と発電コストの算出処理を図7のフローチャートと図10のグラフを参照して説明する。
まず、ステップS4−1において、現在の車両の走行状態を表す各種情報、すなわち瞬間走行情報を読み込む。ここで読み込む瞬間走行情報としては、車速、走行抵抗、変速機の変速比、エンジン回転数、エンジン発生トルク等である。
次に、ステップS4−2に進み、ステップS4−1で読み込んだ瞬間走行情報に基づいて、現時点での車両の走行に必要な動力、すなわち瞬間走行必要動力Pneedを算出する。
次に、ステップS4−3に進み、ステップS4−1で読み込んだ瞬間走行情報と予め制御装置に記憶しておいたエンジンデータとに基づいて、現時点での車両の走行をエンジンEの動力のみで行ったと仮定した場合の必要燃料消費量、すなわち瞬間走行必要燃料消費量GFneedを算出する。
次に、ステップS4−4に進み、ステップS4−1で読み込んだ瞬間走行情報に基づいて、現時点での車両の走行をエンジンEで行った場合のエンジン回転数を算出し、このエンジン回転数と予め制御装置に記憶したエンジンデータとに基づいてエンジン効率が最も良くなる運転点を検索し、その運転点でのエンジンEの最良効率運転時の動力Pηmaxを算出する。
次に、ステップS4−5に進み、ステップS4−4で検索したエンジン効率が最も良くなる運転点でのエンジンEに関する運転情報と、予め制御装置に記憶しておいたエンジンデータとに基づいて、エンジンEの効率が最も良くなる運転点での燃料消費量GFηmaxを算出する。
次に、ステップS4−6に進み、発電走行を行う場合の目標発電量を、
Pgen=(Pηmax−Pneed)×ηgenで算出する。
次に、ステップS4−7に進み、モータ・ジェネレータM2を発電運転して発電を行った際の発電時燃料消費量GFgenを、
GFgen=GFηmax−GFneedで算出する。
次に、ステップS4−8に進み、ステップS4−6で算出した目標発電量PgenとステップS4−7で算出した発電時燃料消費量GFgenとから単位発電量あたりの燃料消費量、つまり発電コストCOSTgenを、
COSTgen=GFgen/Pgenで算出する。
次に、ステップS4−9に進み、予め設定された発電コストに関する閾値COSTrefを読み込む。
さらに、ステップS4−10に進み、ステップS4−8で算出した発電コストCOSTgenが、ステップS4−9で読み込んだ発電コストの閾値COSTrefよりも小さいか否かを判断する。
ステップS4−10における判断結果がYES(COSTgen<COSTref)である場合、すなわち発電コストが小さい場合はステップS4−11へ進み、発電可能領域であると判断して、フラグFlgGenOKに「1」をセットする。
一方、ステップS4−10における判断結果がNO(COSTgen≧COSTref)である場合、すなわち発電コストが大きい場合は、ステップS4−12に進み、発電不可能領域であると判断して、フラグFlgGenOkに「0」をセットする。
そして、ステップS4−11、ステップS4−12の処理を行った後、本フローチャートの処理を終了する。
以上のようにして、発電コストを発電前に算出し、算出された発電コストが閾値よりも小さい場合には発電可能領域であると判断し、算出された発電コストが閾値よりも大きい場合には発電不可能領域であると判断する。
その結果、モータ・ジェネレータM2を駆動するエンジンEの燃料消費量を最小限に抑えながら、モータ・ジェネレータM2の発電電力でバッテリ7を充電することができ、燃料消費量の節減に寄与することができる。
次に、モータ・ジェネレータM2による発電コストの算出方法を図10を参照して説明する。
図10において、エンジンEがエンジン回転数Ne1の運転点1で運転されているとき、エンジンEのみで走行する場合の燃料消費量GF1eは、そのときのエンジントルクTe1、エンジン回転数Ne1、エンジン効率η1および単位変換係数716.2を用いて、
GF1e=Te1×Ne1×η1÷716.2で与えられる。
また、エンジン回転数Ne1においてエンジンEの最も良い運転状態での走行時に余裕トルク(Teηmax1−Te1)でモーク・ジェネレータM2を駆動して発電する場合の燃料消費量GF1m1は、そのときのエンジントルクTeηmax1、エンジン回転数Ne1、エンジン効率ηmax1および単位変換係数716.2を用いて、
GF1m=Teηmax1×Ne1×ηmax1÷716.2で与えられる。
したがって、発電のための燃料消費量は、
GF1m−GF1e
=(Teηmax1×ηmax1−Te1×η1)×Ne1÷716.2で与えられる。
また、発電量Egen1は、モータ・ジェネレータM2の発電効率をηgen1として、
Egen1
=ηgen1×(Teηmax1−Te1)×Ne1÷716.2で与えられる。
以上のことから、運転点1における単位発電量当たりの燃料消費量、つまり発電コストCOST1は、前記2つの燃料消費量の差GF1m−GF1eを発電量Egen1で除算することにより、
COST1
=(Teηmax1×ηmax1−Te1×η)
÷{ηgen1×(Teηmax1−Te1)}で与えられる。
また、図10において、エンジンEがエンジン回転数Ne2の運転点2で運転されているとき、エンジンEのみで走行する場合の燃料消費量GF2eは、そのときのエンジントルクTe2、エンジン回転数Ne2、エンジン効率η2および単位変換係数716.2を用いて、
GF2e=Te2×Ne2×η2÷716.2で与えられる。
また、エンジン回転数Ne2においてエンジンEの最も良い運転状態での走行時に余裕トルク(Teηmax2−Te2)でモータ・ジェネレータM2を駆動して発電する場合の燃料消費量GF2mは、そのときのエンジントルクTeηmax2、エンジン回転数Ne2、エンジン効率ηmax2および単位変換係数716.2を用いて、
GF2m=Teηmax2×Ne2×ηmax2÷716.2で与えられる。
したがって、発電のための燃料消費量は、
GF2m−GF2e
=(Teηmax2×ηmax2−Te2×η2)×N2÷716.2で与えられる。
また、発電量Egen2は、モータ・ジェネレータM2の発電効率をηgen2として、
Egen2
=ηgen2×(Teηmax2−Te2)×Ne2÷716.2で与えられる。
以上のことから、運転点2における単位発電量当たりの燃料消費量、つまり発電コストCOST2は、前記2つの燃料消費量の差GF2m−GF2eを発電量Egen2で除算することにより、
COST2
=(Teηmax2×ηmax2−Te2×η2)
÷{ηgen2×(Teηmax2−Te2)}で与えられる。
ここで、発電コストCOSTを小さくするには、発電コストCOSTの式の分母を大きくし、分子を小さくすればよい。
分母を大きくするには、ηgenを大きくするか、Teηmax−Teを大きくすればよい。また、分子を小さくするには、Teηmax×ηmaxを小さくするか、Te×ηを大きくすればよい。
分母のTeηmax−Teが大きいのは運転点1であり、Teηmax−TeはエンジンEの余裕トルク、つまり発電トルクであるため、これが大きいということはモータ・ジェネレータM2を最大発電容量の近傍で運転することになる。このことは、モータ・ジェネレータM2の発電効率ηgenが高くなることであり(図9参照)、発電コストCOSTを小さくする要因として好適に作用していることが分かる。
一方、分子のTeηmax、Teを固定して考えると、発電コストCOSTを小さくするにはηmaxを小さく、ηを大きくすればよいことになり、運転点1は運転点2よりも都合がよい。
したがって、運転点1でのコストCOST1は運転点2でのコストCOST2よりも小さくなり、エンジンEの余裕動力を用いて発電を行う場合には、運転点2で発電するよりも運転点1で発電する方がコストが小さくなることが分かる。
なお、本発明の内容は上述の実施の形態のみに限られるものでないことはもちろんである。例えば、自動変速機はAT(有段変速機)であってもCVT(無段変速機)であってもよい。また、実施の形態では、トランスミッションTの変速段用クラッチを作動するために、メカニカルオイルポンプ21を用いた場合について説明したが、バッテリ7から電力を供給されることにより作動する電動オイルポンプを用いてもよい。また、実施の形態では、モータ・ジェネレータM1/M3により車両の駆動を行うとともにモータ・ジェネレータM2により発電やエンジンEを空転運転する場合について説明したが、この構成に限らず、例えば、モータ・ジェネレータM1/M3により車両の駆動や発電を行うようにしてもよい。
また、実施の形態では蓄電手段としてバッテリ7を例示したが、バッテリ7に代えてキャパシタを採用することができる。また、エンジン、発電可能な電動機、変速機の形式には特に限定はなく、さらに、これらの配置関係にも特に限定はない。また、前記電動機の個数や、動力切り替え機構および発進機構の形式、配置に限定はなく、発進機構の有無は問わない。
本発明が適用される、メカニカルオイルポンプを備えた四輪駆動のハイブリッド車両の全体構成図である。 本発明が適用される、メカニカルオイルポンプを備えた二輪駆動のハイブリッド車両の全体構成図である。 図1または図2のハイブリッド車両で行う動力源選択判断処理ルーチンのフローチャートである。 図1または図2のハイブリッド車両で行う動力源選択判断処理ルーチンのフローチャートである。 モータアシスト走行時の燃料消費量算出ルーチンのフローチャートである。 走行モード選択ルーチンのフローチャートである。 モータ・ジェネレータによる発電可能領域の判断と発電コストの算出ルーチンのフローチャートである。 バッテリの出力と車速との関係を示すグラフ図である。 モータ・ジェネレータの発電効率を示す図である。 エンジンの運転点による発電コストの変化を説明する図である。
符号の説明
E…エンジン
M1…モータ・ジェネレータ(第1電動機)
M2…モータ・ジェネレータ(第2電動機)
M3…モータ・ジェネレータ(第1電動機)
T…自動変速機
C1、C2…発進クラッチ
10…出力軸
21…オイルポンプ

Claims (3)

  1. 駆動源として、エンジンと、発電可能な第1電動機と、を備え、
    前記エンジンは吸気弁及び排気弁を閉じる休筒可能なエンジンであり、
    車両の運転状態に応じて前記エンジン又は前記第1電動機の少なくともいずれかを選択する駆動力選択手段と、
    前記第1電動機との間で電気エネルギーの授受を行う蓄電手段を備えたハイブリッド車両において、
    現在の車両の運転状態で、前記エンジンを駆動源として走行する際に必要な第1燃料消費量を算出する第1燃料消費量算出手段と、
    現在の車両の運転状態で、前記第1電動機を駆動源として走行する際に必要なエネルギーを燃料に換算して第2燃料消費量を算出する第2燃料消費量算出手段と、
    現在の車両の運転状態で、前記第1電動機を駆動源として走行する際に必要なエネルギーと、前記エンジンを休筒状態で所定の回転数で空転運転を行うのに必要なエネルギーとの合計を、燃料に換算した第3燃料消費量を算出する第3燃料消費量算出手段と、
    現在の車両の運転状態で、前記エンジンおよび前記第1電動機を駆動源として走行する際に必要なエネルギーを燃料に換算して第4燃料消費量を算出する第4燃料消費量算出手段と、
    前記第1燃料消費量と、前記第2燃料消費量と、前記第3燃料消費量と、前記第4燃料消費量とを比較して、それぞれの燃料消費量のうちで最も燃料消費量が少ない駆動源を選択する駆動源選択手段と、を備え、
    該駆動源選択手段により選択された駆動源により車両を駆動することを特徴とするハイブリッド車両の駆動力制御装置。
  2. 発電可能な第2電動機を前記エンジンの駆動軸にさらに備え、
    該第2電動機は前記エンジンを休筒状態で所定の回転数で空転運転可能であることを特徴とする請求項1に記載のハイブリッド車両の駆動力制御装置。
  3. 前記第3燃料消費量算出手段は、前記第1電動機による走行に必要なエネルギーを燃料に換算した燃料消費量と、前記第2電動機で前記エンジンを休筒状態で所定の回転数で空転運転を行うのに必要なエネルギーを燃料に換算した燃料消費量との合計を第3の燃料消費量とすることを特徴とする請求項2に記載のハイブリッド車両の駆動力制御装置。
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