JP4190741B2 - クローラベルト車両 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、クローラフレームに駆動輪及び転動輪を取付け、駆動輪及び転動輪にクローラベルトを巻回し、クローラベルトを駆動輪で駆動するクローラベルト車両に関する。
【0002】
【従来の技術】
電動モータの動力で走行する車両として、例えば特開平9−263144号公報「電動車両」が知られている。この技術は、電動モータの動力を減速機を介して駆動輪に伝え、駆動輪で車両を走行させるものである。以下、同公報の図3を再掲して電動車両について説明する。但し、符号はふり直した。
【0003】
図6は従来の電動車両の要部拡大図であり、電動モータ150と駆動輪151との間に減速機152を取付け、減速機152のケース153を支持部材154を介して電動車両本体(図示しない)に取付け、減速機152の出力軸155に駆動輪151を取付けた状態を示す。
【0004】
電動モータ150を駆動することにより電動モータ150の動力をモータ軸150aからピニオンギヤ152aを介してカウンタギヤ152bに伝わり、カウンタギヤ152bの回転をカウンタシャフト152cを介してスライドギヤ152dに伝え、スライドギヤ152dの回転をアクスルギヤ152eを介して出力軸155に伝えることにより、出力軸155で駆動輪151を駆動することができる。
【0005】
この駆動輪151にブレーキをかける際には、電動モータ150の外部に取付けた電磁ブレーキ160を作動させて電動モータ150の回転を停止する。
一般に電磁ブレーキ160は、マグネット部を通電、非通電に切り換えることで制動状態、非制動状態をコントロールするものである。この電磁ブレーキ160の代表例を次図で詳しく説明する。
【0006】
図7は従来の電動車両に備えた電動モータ及び電磁ブレーキの断面図である。電動モータ150のモータ軸150aに電磁ブレーキ160の回転軸161を連結し、回転軸161の端部161aをベアリング162を介して回転自在にブレーキケース163に取付ける。電磁ブレーキ160によれば、マグネット部164を通電状態にすることで、摩擦板165を制動板166に押圧させて回転軸161の回転を停止させることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、電磁ブレーキ160を電動モータ150に備えるためには、電磁ブレーキ160の回転軸161を電動モータ150のモータ軸150aに連結するとともに、連結した回転軸161の端部161aをベアリング162で支える必要がある。
【0008】
加えて、このベアリング160を電磁ブレーキ160のブレーキケース163で支える必要があるのでブレーキケース163が大きくなり、電磁ブレーキ160は電動モータ150から大きく突出する。
このため、電磁ブレーキ160の重量が大きくなり、加えて電動モータ150及び電磁ブレーキ160を使用するために大きな空間を必要とした。
【0009】
図6及び図7では電動モータ150の外部に電磁ブレーキ160を取付けて、電動モータ150のモータ軸150aを制動する例について説明したが、電磁ブレーキを減速機と駆動輪との間に設け、この電磁ブレーキで減速機の出力軸を制動することも可能である。
この出力軸に減速機を介して電動モータの回転を伝達することで、出力軸の回転数をモータ軸の回転数より減らし、出力軸のトルクをモータ軸より大きくする。出力軸のトルクを大きくすることで、走行に必要な駆動力を得ることができる。
【0010】
しかし、トルクの大きな出力軸を電磁ブレーキで制動するためには電磁ブレーキの制動力を大きく設定する必要があり、電磁ブレーキを大型にする必要がある。このため、電磁ブレーキの重量が増し車両の軽量化を図る妨げになっていた。加えて、電動モータ及び電磁ブレーキを取付けるために大きな空間を必要とし車両の小型化を図る妨げになっていた。
【0011】
そこで、本発明の目的は、電磁ブレーキのコンパクト化を図ることができるクローラベルト車両を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1は、クローラフレームに駆動輪及び転動輪を取付け、これらの駆動輪及び転動輪にクローラベルトを巻回し、前記駆動輪を伝動機構を介して駆動源で駆動する形式のクローラベルト車両において、前記駆動源を電動モータとし、この電動モータと前記伝動機構との間に電磁ブレーキを介設するとともに、これらの電動モータ、電磁ブレーキ並びに伝動機構を共通の駆動ケースに一括収納し、この駆動ケースをクローラフレームに取付け、前記電磁ブレーキは、前記電動モータのモータ軸に取付けた回転部と、前記駆動ケース側に取付けた制動部と、制動時に前記回転部及び前記制動部を密着させる作用をなすマグネット部とからなり、このマグネット部を前記駆動ケースに取付けたクローラベルト車両であって、前記マグネット部を前記駆動ケースの凹部に固定するとともに前記伝動機構側に配置し、前記回転部を前記マグネット部に対して前記電動モータ側に配置し、前記制動部を前記マグネット部に対して前記電動モータ側に固定したことを特徴とする。
【0013】
電動モータと伝動機構との間に電磁ブレーキを介設することで、電動モータのモータ軸を電磁ブレーキ用の回転軸として併用することができる。このため、従来必要とされていた電磁ブレーキ用の回転軸を除去することができるので、電磁ブレーキのコンパクト化を図ることができる。
加えて、電動モータ、電磁ブレーキ並びに伝動機構を共通の駆動ケースに一括収納することで、電動モータ、電磁ブレーキ並びに伝動機構を駆動ケースに効率よく収納することができる。従って、駆動ケースのコンパクト化を図ることができる。
【0014】
また、請求項において、電磁ブレーキは、電動モータのモータ軸に取付けた回転部と、駆動ケース側に取付けた制動部と、制動時に回転部及び制動部を密着させる作用をなすマグネット部とからなり、このマグネット部を駆動ケースに取付けた。
【0015】
ここで、クローラベルト車両のなかには電動モータと駆動輪との間に電磁ブレーキを配置し、この電磁ブレーキで駆動輪の車軸を制動するように構成したものがある。しかし、クローラベルト車両は電動モータの回転を伝動機構(減速機構)で減速して車軸に大きなトルクを伝えるように構成しており、この車軸を電磁ブレーキで制動するためには大きな制動力を必要とする。このため、電磁ブレーキの大型化は避けられない。
そこで、請求項では、電動モータのモータ軸を電磁ブレーキで制動するように構成にした。モータ軸のトルクは車軸と比較して小さいので、モータ軸にブレーキをかける際の制動力を小さくすることができる。
さらに、請求項1において、回転部をマグネット部に対して電動モータ側に配置した。
回転部を電動モータ側に配置したので、電動モータ側の大きな空間に回転部を臨ませることができる。空間に回転部を臨ませることで、制動時に発生する摩擦熱を空間に逃がすことができる。
加えて、この構成によれば、電磁ブレーキを組付ける際に、駆動ケースの凹部にマグネット部を固定し、次に回転部を取付ける。
マグネット部は回転部と比較して大きな部材であり、大きなマグネット部を組付けた後、小さな回転部を組付けることで、小さな回転部を簡単に組付けることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、「前」、「後」、「左」、「右」は作業者から見た方向に従う。また、図面は符号の向きに見るものとする。
【0017】
図1は本発明に係るクローラベルト車両の側面図であり、以下クローラベルト車両を除雪機を例にして説明する。
除雪機10は、左右のクローラベルト11L,11R(この図では左のみを示す。以下同じ。)を備えた走行フレーム12に、除雪作業部13並びにこの除雪作業部13を駆動するエンジン14を備えた車体フレーム15を上下スイング可能に取付け、この車体フレーム15の前部をフレーム昇降機構16によって上下スイングするようにし、さらに、走行フレーム12の後部から後方(より具体的には後上方)へ左右2本の操作ハンドル17L,17Rを延したものである。
【0018】
左右の操作ハンドル17L,17Rは、除雪機10に連れて歩行する作業者(図示せず)が握って除雪機10を操作するものである。左右の操作ハンドル17L,17R間に操作盤51、制御部52、バッテリ53,53を上からこの順に配列して取付ける。
【0019】
さらに左側の操作ハンドル17Lは、グリップ18の近傍にブレーキ操作レバー54を備える。また、左右の操作ハンドル17L,17Rは、グリップ18,18の近傍にそれぞれ除雪機旋回操作レバー55,55を備える。
さらに、操作盤51は、右側の操作ハンドル17R近傍にクラッチ操作ボタン57(図2に示す)を備える。
【0020】
この除雪機10は、エンジン14の出力軸35からの動力を、電磁クラッチ34、駆動プーリ36及び伝動ベルト37,37を介して除雪作業部13に伝達するもので、出力軸35の先端部側に電磁クラッチ34を配置し、出力軸35の基部側に駆動プーリ36を配置したものである。
【0021】
除雪作業部13は、車体フレーム15の前部に取付けたオーガ31、ブロア32並びにシュータ33からなり、オーガ31、ブロア32を回転軸39で回転するように構成したものである。
よって、出力軸35からの動力を電磁クラッチ34を介して駆動プーリ36に伝達し、駆動プーリ36の回転を伝動ベルト37,37で従動プーリ38に伝え、従動プーリ38の回転を回転軸39を介してオーガ31及びブロア32を回転することにより、オーガ31で掻き集めた雪をブロア32でシュータ33を介して遠くへ飛ばすことができる。
【0022】
なお、図中、56aはオーガケース、56bはブロアケース、56cはスクレーパ、56dは充電用発電機(図2に示す)、56eはランプ、56fはカバー、56gはベルト付勢部材である。また、走行フレーム12及び車体フレーム15で機体19を構成する。
【0023】
図2は本発明に係るクローラベルト車両の平面図であり、左右のクローラベルト11L,11Rの駆動源を左右の電動モータ21L,21Rとし、左右のクローラベルト11L,11Rの後部に左右の駆動輪23L,23Rを配置し、左右のクローラベルト11L,11Rの前部に左右の転動輪24L,24Rを配置した状態を示す。
電動モータ21L,21Rの回転をそれぞれ左右の駆動輪23L,23Rに伝え、左右のクローラベルト11L,11Rを駆動して自力走行することができる。
【0024】
また、エンジン14から突出した出力軸35に発電機用プーリ61を取付け、この発電機用プーリ61と充電用発電機56dのプーリ62にVベルト63をかけることで、出力軸35の回転をVベルト63を介して充電用発電機56dに伝えることができる。
【0025】
操作盤51には、フレーム昇降機構16(図1に示す)を操作する昇降操作レバー51aと、シュータ33の向きを変えるシュータ操作レバー51bと、速度操作レバー51cと、エンジン14の回転数を制御するスロットルレバー51dを備える。
速度操作レバー51cは、電動モータ21L,21Rの走行速度を操作するとともに、電動モータ21L,21Rを正逆転させることで前後進切換えをするレバーである。
【0026】
図3は本発明に係るクローラベルト車両の要部拡大図であり、走行フレーム12を構成する左右のクローラフレーム40L,40Rの後端41L,41R近傍にクロスメンバー42を取付け、このクロスメンバー42に左右の支持台43,43(図4も参照)を取付け、左右の支持台43,43にそれぞれ左右のピン43a,43a(図1も参照)を介して車体フレーム15をスイング自在に取付け、クロスメンバー42にブラケット44を介してフレーム昇降機構(昇降シリンダ)16のシリンダヘッドをピン45aで回転自在に取付け、昇降シリンダ16のロッドヘッドをピン45bで車体フレーム15に回転自在に取付けた状態を示す。
【0027】
図4は図3の4−4線断面図であり、左右のクローラフレーム40L,40Rは、その後端41L,41R(図3も参照)にそれぞれ左右のブラケット46L,46Rを介してクロスバー47(図3に示す)をボルト47aで取付け、左右のクローラフレーム40L,40Rの後端41L,41R内側にそれぞれ左右の駆動ユニット60L,60Rをボルト61・・・で取付け、左右の駆動ユニット60L,60Rの出力軸62,62を左右のクローラフレーム40L,40Rの開口48,48から外側に突出させ、突出した出力軸62,62に駆動輪23L,23Rを取付け、左右の駆動輪23L,23R及び左右の転動輪24L,24R(図1に示す)にそれぞれ左右のクローラベルト11L,11Rを巻回した状態を示す。
【0028】
図3に戻って、左右のクローラフレーム40L,40Rにそれぞれ左右の駆動ユニット60L,60Rを直接取付けることで、走行用の動力伝達系を車体フレーム15から切り離すことができる。この結果、昇降シリンダ16を伸張することにより、左右のピン43a,43aを回転中心にして車体フレーム15を矢印方向にスイングすることができる。
【0029】
ここで、従来のクローラベルト車両は車体フレームに駆動源を備え、この駆動源の動力を動力伝達機構を介して駆動輪に伝えることで、駆動輪を駆動する構成である。駆動源を備えた車体フレームを走行フレームに対してスイングさせるためには、駆動輪の車軸を中心にして車体フレームをスイングさせる必要がある。このため、走行フレームのスイング形態が限定される。
【0030】
これに対して、左右のクローラフレーム40L,40Rに左右の駆動ユニット60L,60Rを直接取付ければ、車体フレーム15のスイング中心は駆動輪23L,23Rの車軸に一致させる必要はない。そこで、左右のクローラフレーム40L,40Rにそれぞれ駆動ユニット60L,60Rを直接取付けて、左右の支持台43,43に左右のピン43a,43aを中心にして車体フレーム15をスイング自在に取付けるように構成した。
左右のクローラフレーム40L,40Rに左右の駆動ユニット60L,60Rを直接取付けることで、車体フレーム15のスイング中心を任意に選択することができるので、クローラベルト車両10の走行を安定させることができる。
【0031】
図5は本発明に係るクローラベルト車両の要部断面図であり、左側の駆動ユニット60Lの断面を示す。なお、右側の駆動ユニット60Rは左側の駆動ユニット60Lと左右対称な部材であり、以下左側の駆動ユニット60Lについて細説して右側の駆動ユニット60Rの説明を省略する。
【0032】
左側の駆動ユニット60Lは、電動モータ70と減速機構(伝動機構)80との間に電磁ブレーキ90を介設するとともに、これらの電動モータ70、電磁ブレーキ90並びに減速機構80を共通の駆動ケース100に一括収納し、この駆動ケース100を左側のクローラフレーム40Lに取付けるとともに減速機構80の出力軸62を駆動輪23Lの車軸と共通にしたものである。
【0033】
駆動ケース100は、電動モータ70、電磁ブレーキ90並びに減速機構80を一括収納する部材であり、第1ケース101、第2ケース102、第3ケース103及び第4ケース104からなる。
第2ケース102から第1ケース101を外すことで減速機構80を駆動ケース100に収納することが可能になり、第2ケース102から第3、第4ケース104を外すことで電磁ブレーキ90及び電動モータ70を駆動ケース100に収納することが可能になる。
【0034】
駆動ユニット60Lを左側のクローラフレーム40Lに取付ける際には、駆動ケース100の第1ケース101を左側のクローラフレーム40Lに当接し、ボルト61・・・を第1ケース101のねじ孔101a・・・(1個のみ図示する)にねじ込むことにより駆動ユニット60Lを左側のクローラフレーム40Lに取付けることができる(図3も参照)。
【0035】
電動モータ70と減速機構80との間に電磁ブレーキ90を介設することで、電動モータ70のモータ軸73を電磁ブレーキ90の回転軸として併用することができる。このため、従来必要とされていた電磁ブレーキ用の回転軸を除去することができるので、電磁ブレーキ90のコンパクト化を図ることができる。
【0036】
加えて、電動モータ70、電磁ブレーキ90並びに減速機構80を共通の駆動ケース100に一括収納することで、電動モータ70、電磁ブレーキ90並びに減速機構80を駆動ケース100に効率よく収納することができる。従って、駆動ケース100のコンパクト化を図ることができる。
このように、電磁ブレーキ90及び駆動ケース100のコンパクト化を図ることができるので、電動モータ70、電磁ブレーキ90並びに減速機構80を小さな空間に配置することができる。
【0037】
電動モータ70は、ステータ71を駆動ケース100に取付け、この駆動ケース100にロータ72をモータ軸73を介して回転自在に取付け、ロータ72のマグネット部93を通電状態にすることでロータ72をモータ軸73を回転中心として回転させるものである。
【0038】
モータ軸73は、内側端部73aを内側ベアリング74で支え、外側端部73bを外側ベアリング75で支えるように構成したものである。
なお、モータ軸73の内側端部73aにはセンサー76を備え、このセンサー76で電動モータ70の回転数を検出する。
【0039】
電磁ブレーキ90は、電動モータ70のモータ軸73に取付けた回転板(回転部)91と、駆動ケース100側に取付けた制動板(制動部)92と、制動時に回転板91を制動板92に押圧する作用をなすマグネット部93とを備えたディスクタイプのブレーキである。
【0040】
マグネット部93の外周を駆動ケース100の凹部105(すなわち、第2ケース102の凹部)に固定するとともにマグネット部93を減速機構80側に配置し、マグネット部93の電動モータ70側の側面93aに制動板92を固定する。
マグネット部93及び制動板92の中央に貫通孔95を形成し、この貫通孔95にモータ軸73を差込む。
【0041】
回転板91は、マグネット部93に対して電動モータ70側に配置し、その内周にスプラインを形成し、このスプラインをモータ軸73のスプライン77に噛み合わせた部材である。回転板91をスプライン77に噛み合わせることで、回転板91をモータ軸73と一体に回転することができ、かつ回転板91をモータ軸73に沿って制動板92から離れる方向や制動板92に近づく方向にすることができる。
【0042】
加えて、回転板91は、その外周に沿って制動板92と対向する面に摩擦板97を備える。電磁ブレーキ90によれば、マグネット部93を通電状態にすることで回転板91(すなわち、摩擦板97)を制動板92に押圧することにより、モータ軸73に制動力をかけることができる。
【0043】
回転板91を電動モータ70側に配置したので、電動モータ70側の大きな空間106(すなわち、駆動ケース100内の空間)に回転板91を臨ませることができる。空間106に回転板91を臨ませることで、制動時に発生する摩擦熱を空間106に逃がすことができるので、電磁ブレーキ90のブレーキ性能をより良好に保つことができる。
【0044】
加えて、マグネット部93を減速機構80側に配置し、電動モータ70側に回転板91を配置する構成とした。この構成によれば、電磁ブレーキ90を組付ける際に、先ず第2ケース102から第3ケース103を外した状態で、駆動ケース100の凹部105にマグネット部93を固定し、次に回転板91を取付ける。
【0045】
マグネット部93は回転板91と比較して大きな部材であり、大きなマグネット部93を組付けた後、小さな回転板91を組付けることで、小さな回転板91を簡単に組付けることができる。この結果、電磁ブレーキ90の組付けを手間をかけないで簡単におこなうことができる。
【0046】
減速機構80は、モータ軸73の外側端部73bにピニオン81を設け、このピニオン81に第1中間ギヤ82aを噛み合わせ、この第1中間ギヤ82aを第1中間軸83を介して駆動ケース100に回転自在に取付け、この第1中間軸83に第1ピニオン82bを設け、この第1ピニオン82bに第2中間ギヤ84aを噛み合わせ、この第2中間ギヤ84aを第2中間軸85を介して駆動ケース100に回転自在に取付け、この第2中間軸85に第2ピニオン84bを設け、この第2ピニオン84bにファイナルギヤ86を噛み合わせ、このファイナルギヤ86を出力軸(車軸)62を介して駆動ケース100に回転自在に取付けたものである。
【0047】
出力軸62は、その内側端を内側ベアリング87を介して駆動ケース100に回転自在に支持し、その中央部を中央ベアリング88を介して駆動ケース100に回転自在に支持した部材である。
【0048】
ここで、ピニオン81の歯数をZ1、第1中間ギヤ82aの歯数をZ2、第1ピニオン82bの歯数をZ3、第2中間ギヤ84aの歯数をZ4、第2ピニオン84bの歯数をZ5、ファイナルギヤ86の歯数をZ6とすると、Z1<Z2、Z3<Z4、Z5<Z6であり、出力軸62(すなわち、駆動輪23L)の回転数を電動モータ70のモータ軸73の回転数と比較して減速させて、出力軸62のトルクを大きくすることができる。
【0049】
しかし、トルクが大きくなるとブレーキをかけるために必要な制動力は大きくなるので、減速機構80の出力軸62を制動するためには大型の電磁ブレーキを必要とする。そこで、ブレーキをかける位置を電動モータ70のモータ軸73にすることで、制動力を小さくして、電磁ブレーキ90のコンパクト化を図る。
【0050】
さらに、減速機構80の出力軸62に左側の駆動輪23Lを取付けることにより、減速機構80の出力軸62を駆動輪23Lの車軸と共通にすることができる。このように、減速機構80の出力軸62を駆動輪23Lの車軸として共用することで、駆動輪23Lの車軸を除去することができる。
【0051】
なお、前記実施形態では、クローラベルト車両を除雪機10とした例について説明したが、これに限らないで、運搬車両などのその他の車両とすることも可能である。
また、前記実施形態では、図5に示す電磁ブレーキ90を一例として説明したが、電磁ブレーキ90の構成はこれに限らないで任意に選択することができる。すなわち、電磁ブレーキ90は回転部を回転板91、制御部を制御板92とするディスクブレーキであるが、例えば回転部を回転ドラム、制御部を制御片として、回転ドラムに制御片を押圧するドラムブレーキとすることも可能である。
【0052】
【発明の効果】
本発明は上記構成により次の効果を発揮する。
請求項1は、電動モータと伝動機構との間に電磁ブレーキを介設することで、電動モータ用のモータ軸を電磁ブレーキの回転軸として併用することができる。このため、従来必要とされていた電磁ブレーキ用の回転軸を除去することができるので、電磁ブレーキのコンパクト化を図ることができる。
【0053】
加えて、電動モータ、電磁ブレーキ並びに伝動機構を共通の駆動ケースに一括収納することで、電動モータ、電磁ブレーキ並びに伝動機構を駆動ケースに効率よく収納することができる。従って、駆動ケースのコンパクト化を図ることができる。
このように、電磁ブレーキのコンパクト化を図り、さらに駆動ケースのコンパクト化を図ることができるので、電動モータ、電磁ブレーキ並びに伝動機構を小さな空間に配置することができる。
【0054】
また、請求項は、電動モータのモータ軸を制動する構成にした。モータ軸のトルクは出力軸と比較して小さいので、モータ軸にブレーキをかける際の制動力を小さくすることができる。このため、電磁ブレーキのコンパクト化をさらに図ることができる。
さらに、請求項1は、回転部をマグネット部に対して電動モータ側に配置した。
回転部を電動モータ側に配置したので、電動モータ側の大きな空間に回転部を臨ませることができる。空間に回転部を臨ませることで、制動時に発生する摩擦熱を空間に逃がすことができるので、電磁ブレーキのブレーキ性能をより良好に保つことができる。
加えて、この構成によれば、電磁ブレーキを組付ける際に、駆動ケースの凹部にマグネット部を固定し、次に回転部を取付ける。
マグネット部は回転部と比較して大きな部材であり、大きなマグネット部を組付けた後、小さな回転部を組付けることで、小さな回転部を簡単に組付けることができる。この結果、電磁ブレーキの組付けを手間をかけないで簡単におこなうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るクローラベルト車両の側面図
【図2】本発明に係るクローラベルト車両の平面図
【図3】本発明に係るクローラベルト車両の要部拡大図
【図4】図3の4−4線断面図
【図5】本発明に係るクローラベルト車両の要部断面図
【図6】従来の電動車両の要部拡大図
【図7】従来の電動車両に備えた電動モータ及び電磁ブレーキの断面図
【符号の説明】
10…除雪機(クローラベルト車両)、11L…左側のクローラベルト、11R…右側のクローラベルト、12…走行フレーム、23L…左側の駆動輪(駆動輪)、23R…右側の駆動輪(駆動輪)、24L…左側の転動輪、24R…右側の転動輪、40L…左側のクローラフレーム(クローラフレーム)、40R…右側のクローラフレーム(クローラフレーム)、60L…左側の駆動ユニット、60R…右側の駆動ユニット、62…出力軸、70…電動モータ(駆動源)、73…モータ軸、80…減速機構(伝動機構)、90…電磁ブレーキ、91…回転板(回転部)、92…制動板(制御部)、93…マグネット部、100…駆動ケース、105…凹部

Claims (1)

  1. クローラフレームに駆動輪及び転動輪を取付け、これらの駆動輪及び転動輪にクローラベルトを巻回し、前記駆動輪を伝動機構を介して駆動源で駆動する形式のクローラベルト車両において、
    前記駆動源を電動モータとし、この電動モータと前記伝動機構との間に電磁ブレーキを介設するとともに、これらの電動モータ、電磁ブレーキ並びに伝動機構を共通の駆動ケースに一括収納し、この駆動ケースをクローラフレームに取付け
    前記電磁ブレーキは、前記電動モータのモータ軸に取付けた回転部と、前記駆動ケース側に取付けた制動部と、制動時に前記回転部及び前記制動部を密着させる作用をなすマグネット部とからなり、このマグネット部を前記駆動ケースに取付けたクローラベルト車両であって、
    前記マグネット部を前記駆動ケースの凹部に固定するとともに前記伝動機構側に配置し、
    前記回転部を前記マグネット部に対して前記電動モータ側に配置し、
    前記制動部を前記マグネット部に対して前記電動モータ側に固定したことを特徴とするクローラベルト車両。
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