JP4190400B2 - ストラットマウント - Google Patents

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この発明は、ショックアブソーバを主要素として含む車両サスペンションにおいてアブソーバロッドと車体とを弾性的に結合するストラットマウントに関し、詳しくは前後のこじり方向に対して柔らかなばね特性を有するストラットマウントに関する。
従来より、ストラット式の車両のサスペンションにおいて、ショックアブソーバのアブソーバロッドをストラットマウントを介して弾性的に車体に結合し、タイヤを通じて路面から伝わる振動をショックアブソーバとコイルスプリングとの共働作用で吸収するとともに、それらショックアブソーバ及びコイルスプリングにて吸収しきれない振動をストラットマウントで吸収し、路面からの振動が車体に伝達されるのを防止することが行われている。
ここでストラットマウントは、外筒を有する剛性のアウタ部材及び内筒を有する剛性のインナ部材と、それらを連結するゴム弾性体とを有しており、そのインナ部材においてショックアブソーバのアブソーバロッドに、またアウタ部材において車体側にそれぞれ固定されて、それらアブソーバロッドと車体とを弾性的に結合する。
このストラットマウントは、アブソーバロッドの伸縮とともに弾性変形するが、そのゴム弾性体の弾性変形はアブソーバロッドが軸心方向に伸縮する限りにおいては、主として剪断変形と圧縮変形である。
しかしながらショックアブソーバ,ストラットマウントの車両への組付位置や組付姿勢等の関係からアブソーバロッドが正しく軸方向に伸縮せず、伸縮動作途中(ストローク途中)で前後方向に斜めに傾いたり或いは全ストロークを通じてアブソーバロッドが斜めに傾いた状態で伸縮する場合、アブソーバロッドに対して前後方向のこじり力が加わることになる。
このときストラットマウントのばね特性がその前後のこじり方向に柔らかなばね特性を有していれば、ストラットマウントの同方向の弾性変形、詳しくはゴム弾性体の同方向の弾性変形によってこれを良好に弾性吸収でき、アブソーバロッドに加わるこじり力を良好に緩和することができる。
しかしながら従来のストラットマウントはそのような場合を想定して構成されてはおらず、かかる前後のこじり方向の入力に対して高いばね剛性を有しているのが実状である。
その結果アブソーバロッドに強いこじり力が働くこととなって、アブソーバロッドが強度不足を生じたり或いはピストンの摺動部のシール部材が損傷したりする問題を生じる恐れがある。
一方でゴム弾性体のゴム硬度を低くすることによりこじり方向のばね特性を柔らかいものとすると、上下方向のばね特性も柔らかいものとなってしまい、即ち上下方向の所要のばね剛性が得られなくなってしまい、ストラットマウントとして必要な機能を果たすことができなくなってしまう。
このストラットマウントにおいては、リバウンド時にゴム弾性体に対してアブソーバロッドから下向きに引張り力が働き、そのときの引張り力が強いとゴム弾性体が破断或いは損傷してしまう。
このためストラットマウントにおいては、従来、リバウンド方向のゴム弾性体の変位を規制するためのリバウンド用のストッパプレートを設けることが行われている。
図9はこのリバウンド用のストッパプレートを備えた従来公知のストラットマウントの一例を示している(下記特許文献1)。
同図において200は外筒202を有する金属製の剛性のアウタ部材、204は内筒206を有する金属製の剛性のインナ部材、208はそれらを連結するゴム弾性体で、210はそのインナ部材204における内筒206の上端部に取付固定されたリバウンド用のストッパプレートである。
このリバウンドストッパプレート210は、予め内筒204の上端部に一体形成しておくことはできず、そこで通常は(ロ)にも示しているようにストッパプレート210をインナ部材204とは別体に構成しておいて、これをインナ部材204における内筒206の上端部に組付固定するようにしている。
予めストッパプレート210をインナ部材204に一体形成しておくと、そのストッパプレート210がアウタ部材200の外筒202内を通過することができず、従ってインナ部材204とアウタ部材200とを図9(イ)に示す状態にセットすることができないからである。
尚、このようにリバウンド用のストッパプレートをインナ部材と別体に構成して、後においてこれをインナ部材に組み付けるものについては、例えば下記特許文献2にも開示されている。
しかしながらこのようにリバウンド用のストッパプレートをインナ部材と別体に構成しておいて、後にこれを組み付けるようにすると、ストッパプレート210が別部品として、更にまたその組付工数が余分に必要となって、ストラットマウントのコスト上昇をもたらしてしまう。
特開2000−257662号公報 特開2002−310209号公報
本発明は以上のような事情を背景とし、上下及び左右方向においては所要のばね剛性を確保しつつ、前後且つこじり方向のばね特性を柔らかいものとなし得るストラットマウントを提供することを目的としてなされたものである。
而して請求項1のものは、外筒を有する剛性のアウタ部材及び内筒を有する剛性のインナ部材と、それらを連結するゴム弾性体とを有し、該インナ部材に対してショックアブソーバのアブソーバロッドが固定され、該アウタ部材が車体側に固定される車両サスペンションのストラットマウントにおいて、前記ゴム弾性体の上面から下向きに凹陥する形態で、前記外筒から前記内筒に向って前後方向に延びる掘込部を設け、該掘込部は前記内筒に向って進むに従い掘込深さが漸次深くなり、該内筒直近において最大深さとなる形状となしてあるとともに、前記ゴム弾性体には前記アウタ部材より下側において外周から中心軸線に向って延びるすぐり部が周方向に沿って設けてあり、且つ該すぐり部は左右方向の深さよりも前後方向の深さが深くなしてあることを特徴とする
請求項のものは、請求項において、前記掘込部は底面が前記外筒から内筒に向って斜め下方に傾斜する傾斜面となしてあることを特徴とする
発明の作用・効果
以上のように本発明は、ゴム弾性体の上面から下向きに凹陥する形態で外筒から内筒に向って前後方向に延びる掘込部を設けたもので、本発明によれば、所要の上下及び左右方向のばね剛性を確保しつつ、前後方向及び前後のこじり方向のばね剛性即ちばね特性を柔らかいものとなすことができる。
これによりアブソーバロッドが伸縮動作の際に前後方向に傾いて動くとき、その傾き方向の動きをストラットマウントのゴム弾性体の弾性変形により良好に吸収でき、アブソーバロッドに対して強いこじり力が働くのを防止することができる。
従ってその強いこじり力によってアブソーバロッドが強度不足となったり、或いはピストン摺動部のシール部材が損傷してしまうのを防止することが可能となる。
本発明において、その掘込部は、内筒に向って進むに従い掘込深さが漸次深くなり、内筒直近位置において最大深さとなる形状となしてある。掘込部の形状をこのような形状としておくことで、内筒が前後方向により小さい力で傾き易くなる。即ち内筒のこじり(前後方向の傾動)に対するばね特性を効果的に柔らかいものとなすことができる。
本発明では更に、アウタ部材より下側においてゴム弾性体に外周から中心軸線に向って延びるすぐり部を周方向に沿って設け、且つそのすぐり部の深さを、左右方向の深さよりも前後方向の深さが深くなるようになしており、このようにすることで、ストラットマウントにおける前後方向及び前後のこじり方向のばね特性を更に柔らかなものとなすことができる。
尚、上記の掘込部は、底面が外筒から内筒に向って斜め下方に傾斜する傾斜面となしておくことができる(請求項)。
本発明では、車両の左右方向に延びリバウンド時に外筒の左右方向の上端部に当接してストッパ作用をなすリバウンド用の剛性のストッパプレートを内筒の上端部に一体に形成しておくことができる。このようにすれば、従来のストラットマウント即ちリバウンド用のストッパプレートをインナ部材とは別体に構成して、これを後付けでインナ部材に組付固定する場合と異なって、ストッパプレートを別部品として必要とすることもないし、またそのストッパプレートをインナ部材に組み付ける工数も削減でき、全体としてストラットマウントの所要コストを安価となすことができる。
この場合において、アウタ部材における外筒前後方向に長い楕円形状となし、またそのストッパプレート左右方向に延び、外筒の左右の上端部に当接するように構成しておくことができる
ストッパプレート及び外筒をこのように構成しておくことにより、ストッパプレートをインナ部材に予め一体に形成しておいても、ストッパプレートの向きを外筒における楕円の長手方向に向けておくことにより、支障なくこのストッパプレートを外筒の内部を通過してその上側に突き出させることができる。
そしてその後においてこれを90°回転させて、ストッパプレートを左右方向に配向させ、その状態でインナ部材とアウタ部材とを加硫金型にセットしてゴムを注入及び加硫成形してそれらを一体化することで、容易にストラットマウントを製造することが可能である
次に本発明の実施形態を図面に基づいて詳しく説明する。
図1において、10はストラット式サスペンションにおけるショックアブソーバで、12はシリンダ、14はシリンダ12内部に摺動可能に嵌合したピストンから上向きに突き出したアブソーバロッド(ピストンロッド)である。
16はサスペンションの一要素を成すコイルスプリングで、その上端がストラットマウント18における後述のスプリング受20にて当接し、またその下端がシリンダ12に固設されたスプリング受22に当接している。
24はショックアブソーバ10の過度の収縮を抑制するゴム製のバウンドストッパで、このバウンドストッパ24にはダストカバー26が一体に成形されている。
ストラットマウント18は金属製の剛性のアウタ部材28及び同じく金属製の剛性のインナ部材30と、それらを全周に亘って一体に連結するゴム弾性体32とを有している。
ここでゴム弾性体32は、それらアウタ部材28及びインナ部材30に対して一体に加硫接着されている。
アウタ部材28は、外筒34とフランジ部36とを有している。フランジ部36は外筒34の全周に亘って設けられている。
このフランジ部36は、図2及び図3に明らかに示しているように車両左右方向の部分に対して前後方向の部分が同方向に大きく延び出していて締結部38とされ、その締結部38が締結孔40において車体に締結固定されるようになっている。
尚このフランジ部36には、その外周端に沿って下向きの曲げ部42がほぼ全周に亘って形成されている。
外筒34は、図2,図3及び図5に示しているように車両前後方向に長い楕円形状をなしており、その上端部に沿って内向きの曲げ部44が形成されている。
一方インナ部材30は、上部46と下部48とが別体の部材とされており、それらが互いに接合されることでインナ部材30として一体化されている。
上部46は、円筒状の周壁部50と下底部52とを有している。
他方下部48は全体としてスカート状をなしており、テーパ状の周壁部54と上底部56とを有していて、その上底部56と上部46における下底部52とが溶接により一体に接合されている。
この下部48には、下端部に上記のスプリング受20が形成されていて、そこに上記のようにコイルスプリング16の上端が当接している。
これら上部46と下部48の下底部52及び上底部56には挿通孔が形成されている。
上記ショックアブソーバ10におけるアブソーバロッド14は、その上端部がこの挿通孔に上向きに挿通された上、ナット56によりインナ部材30に固定されている。
インナ部材30における内筒60には、図2〜図5に詳しく示しているようにその上端から車両左右方向に延びる板状のリバウンド用の一対のストッパプレート58が一体に形成されている。
ここで一対のストッパプレート58は、前後方向の幅寸法が内筒60の外径寸法よりも小寸法とされている。
また一方のストッパプレート58の先端から他方のストッパプレート58の先端までの寸法が、アウタ部材28における外筒34の長手方向、即ち前後方向の内径よりも小寸法とされている。
即ちこれらストッパプレート58が、図5及び図6(I)に示しているようにこれを楕円形状をなす外筒34の前後方向(長手方向)に向けた状態で、この外筒34を下から上向きに通過可能とされている。
尚これら一対のストッパプレート58の幅方向端には、それぞれ上向きに起立する形態で曲げ起された補強リブ61がそれぞれ設けられている。
またストッパプレート58の下面にはストッパゴム63が設けられている。
ここで一対のストッパプレート58は、それぞれアウタ部材28における外筒34の左右方向の上端部の上方に位置しており、リバウンド時において、かかる外筒34の左右方向の上端部に対して当接しストッパ作用を行う。
アウタ部材28とインナ部材30とを全周に亘って一体に連結する上記ゴム弾性体32は、図2及び図3に示しているようにアウタ部材28の外筒34と同様に前後方向に長い楕円形状をなしている。
このゴム弾性体32には、その上面から下向きに凹陥する形態で外筒34から内筒60に向って前後方向に延びる掘込部62が形成されている。
ここで掘込部62は、内筒60に向って進むに従い掘込深さが漸次深くなる形状となしてある。またその底面は外筒34から内筒60に向って斜め下方に傾斜する傾斜面となしてあり、その深さは内筒60に最も接近した位置において最大深さとなっている。
尚この掘込部62は、図3に示しているようにその平面形状が概略矩形状ないし内筒60側で小寸法となる台形状をなしている。
一方ゴム弾性体32における上面の左右方向の部分、具体的には一対のストッパプレート58の下側に位置する部分は、外筒34の上端と同じ高さの面一面をなす平坦面64とされている。
尚この平坦面64は、平面形状がストラットマウント18の軸心を中心とする概略扇形状ないし台形状をなしている。
この平坦面64と上記掘込部62との間は中間の高さ、即ち平坦面64から1段下がった段下り面66とされている。
但しこの段下り面66は、外筒34から内筒60に向って僅かにその深さが深くなっており、従ってこの実施形態において段下り面66も一種の掘込部と考えることもできる。
但しこの段下り面66は、場合によってストラットマウント18における軸心と直角方向の水平な面となしておくこともできる。
図4に詳しく示しているようにゴム弾性体32にはまた、アウタ部材28の下側において外周から中心軸線に向って延びるすぐり部68が全周に亘って設けられている。
ここですぐり部68は、左右方向のすぐり部68Bに対し前後方向のすぐり部68Aが前後方向に深く延びる形態で形成されている。
本実施形態のストラットマウント18において、アウタ部材28における外筒34を円形状とし、またストッパプレート58を全周に亘り同じく円形状となしておくと、実際上そのようなストラットマウント18を製造することができない。
ゴム弾性体32の成形用の加硫金型にアウタ部材28とインナ部材30とをセットしてゴム弾性体32を加硫成形する際、アウタ部材28の外筒34に対しインナ部材30のストッパプレート58を軸方向に通すことができず、実質的にそれらアウタ部材28とインナ部材30とを加硫成形用の金型にセットすることができなくなってしまう。
しかるに本実施形態では、アウタ部材28における外筒34が楕円形状となしてあるとともに、ストッパプレート58が左右方向に延びる形態で設けられているため、容易にこのストッパプレート58をアウタ部材28の外筒34に対し図中下側から上向きに通すことができる。
図5,図6はその様子を具体的に表している。
図5はストッパプレート58をアウタ部材28の外筒34に通す前の状態を表しており、このとき一対のストッパプレート58を楕円形状をなす外筒34の長手方向に向けておき、そのままインナ部材30を上向きに移動させることで、支障なく一対のストッパプレート58を外筒34に対し図中下側から上向きに通すことができる。
図6(I),(II)はこれを具体的に示している。
このようにしてストッパプレート58を外筒34に対し図中下側から上向きに通した後、インナ部材30を90°回転させることで、一対のストッパプレート58を、楕円形状をなす外筒34の長手方向に対して直角方向、即ち短手方向に配向させることができる(図7(III))。
この状態でアウタ部材28とインナ部材30とを加硫金型にセットし、その後ゴムを注入してゴム弾性体32を加硫成形し、且つアウタ部材28及びインナ部材30に対して加硫接着することで、一体のストラットマウント18を得ることができる(図7(IV))。
尚本実施形態では、その一対のストッパプレート58の前後方向幅がインナ部材30における内筒60の外径よりも小寸法とされていること、またゴム弾性体32における上面の左右方向の部分、即ちストッパプレート58の下側の部分が外筒34の上端と面一面をなしていることから、ゴム弾性体32の上面に段下り面66及び掘込部62を設けた場合であっても、成形品を容易に金型から脱型することができる。
通常ストラットマウントにおけるゴム弾性体32の上面は、ストッパプレートの下側に位置する部分も外筒34の上端よりも下向きに落ち込んでおり、即ちその上端よりも低い位置の面となっており、これに対して本実施形態ではゴム弾性体32の成形及び脱型のために、ゴム弾性体32におけるストッパプレート58の下側に位置する上面が、従来のものよりも高い位置に形成されている。その分ゴム弾性体32の上下のばね剛性は若干高いものとなる。
そこで本実施形態では上下のばね剛性の調整のために段下り部66を形成している。
即ちこの段下り部66は上下のばね剛性の調整部分としての意味を有している。
さて本実施形態のストラットマウント18の場合、上記のようにゴム弾性体32に前後方向に延びる掘込部62を設けた結果、更にはまたすぐり部68のうち前後方向のすぐり部68Aの深さを深くした結果、更にはまたゴム弾性体32の平面形状を前後方向に長い楕円形状とした結果、前後方向のばね定数及び前後のこじり方向のばね定数を低くすることができる。
即ち上下及び左右方向のばね剛性を従来と同等に維持しながら前後方向及び前後のこじり方向のばね特性を柔らかいものとなすことができる。
その結果として、図8に示しているようにアブソーバロッド14が伸縮動作の際に傾いた状態となっても、詳しくはそのような前後に傾いた状態で伸縮動作を行った場合であっても、その傾きをストラットマウント18における前後方向の柔らかなばね特性に基づいて良好に吸収することができ、アブソーバロッド14に対して大きなこじり力を作用せしめない。
従ってこの実施形態によれば、アブソーバロッド14がその傾いた状態での伸縮動作によって強度不足となったり、或いはピストン摺動部のシール部材がそのこじり力によって損傷してしまうといったことを良好に防止することができる。
以上のように本実施態様によれば、従来のストラットマウントのようにリバウンド用のストッパプレートをインナ部材とは別体に構成して、これを後付けでインナ部材に組付固定する場合と異なって、ストッパプレート58を別部品として必要とすることもないし、またそのストッパプレート58をインナ部材30に組み付ける工数も削減でき、全体としてストラットマウント18の所要コストを安価となすことができる。
以上本発明の実施形態を詳述したがこれはあくまで一例示であり、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲において種々変更を加えた形態で構成可能である。
本発明の一実施形態のストラットマウントをサスペンションの周辺部とともに示す図である。 同実施形態のストラットマウントの斜視図である。 同実施形態のストラットマウントの平面図である。 図3におけるIV−IV視断面図である。 同実施形態のストラットマウントの製造工程の一手順を示す図である。 図5に続く手順の説明図である。 図6に続く手順の説明図である。 同実施形態のストラットマウントの作用説明図である。 従来公知のストラットマウントの例を示す図である。
符号の説明
10 ショックアブソーバ
14 アブソーバロッド
18 ストラットマウント
28 アウタ部材
30 インナ部材
32 ゴム弾性体
34 外筒
58 ストッパプレート
60 内筒
62 堀込部
68,68A,68B すぐり部

Claims (2)

  1. 外筒を有する剛性のアウタ部材及び内筒を有する剛性のインナ部材と、それらを連結するゴム弾性体とを有し、該インナ部材に対してショックアブソーバのアブソーバロッドが固定され、該アウタ部材が車体側に固定される車両サスペンションのストラットマウントにおいて、
    前記ゴム弾性体の上面から下向きに凹陥する形態で、前記外筒から前記内筒に向って前後方向に延びる掘込部を設け
    該掘込部は前記内筒に向って進むに従い掘込深さが漸次深くなり、該内筒直近において最大深さとなる形状となしてあるとともに、
    前記ゴム弾性体には前記アウタ部材より下側において外周から中心軸線に向って延びるすぐり部が周方向に沿って設けてあり、且つ該すぐり部は左右方向の深さよりも前後方向の深さが深くなしてあることを特徴とするストラットマウント。
  2. 請求項において、前記掘込部は底面が前記外筒から内筒に向って斜め下方に傾斜する傾斜面となしてあることを特徴とするストラットマウント。
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