JP4189646B2 - 車両盗難防止装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両盗難防止装置に関し、詳しくは、運転者等が所持する鍵(トランスポンダ)から送信された識別情報に基づいて当該トランスポンダが正当なものか否かを判断して、正当なものである場合はセキュリティ状態を解除する一方、正当なものでない場合はセキュリティ状態を継続する、いわゆる“イモビライザーシステム”と称される車両盗難防止装置又はそれに類する車両盗難防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
旧来タイプのキーは、キーシリンダー(エンジンスターターキーの差込口)にキーを差し込んでエンジンを始動するというものであり、キーシリンダー内にある物理的な機構の噛み合わせによって、そのキーが正当なものかどうかを判断するというものであるが、このような旧来タイプのキーは、複製キーがあれば車内に侵入することも、エンジンを始動することもきわめて容易であり、盗難防止の観点で脆弱性を否めないものであった。
【0003】
そこで、車両盗難防止の切り札として、イモビライザーシステムが注目されている。イモビライザーシステムは、ヨーロッパにおいて、多発する自動車盗難に業を煮やした保険業界が当該システムを未装着の車両に対して保険料金の引き上げを行ったことによって広まったものである。
【0004】
イモビライザーシステムの仕組みは、「電子的なキーによる照合」によって、不正なキー(不正に作られた合鍵など)や不正浸入によるエンジン始動などを防ぐというものである。したがって、イモビライザーシステムを搭載した車両は、キー側と車両側で電子的な情報の照合が行われるため、キーに内蔵されている正しい識別情報(パスワード)を車両側のユニット(以下「イモビライザーユニット」という。)が認識しなければエンジンを始動することができない。このため、たとえ、犯罪者が複製キーで車内に侵入できたとしても、このキーを使ってエンジンをかけて走り出すことができない仕掛けになっている。
【0005】
ところで、従来のイモビライザーシステムにあっては、次に説明する強引な窃盗の手口の場合に、まったく盗難防止の役目を果たさないという不都合がある。
【0006】
図5は、その窃盗の手口を示す図である。この図において、窃盗犯1は、まず、事前に用意しておいた合鍵2を使って車両3に侵入する。次いで、車両3に取り付けられている正規のイモビライザーユニット4を別のイモビライザーユニット5と交換し、又は、正規のイモビライザーユニット4に接続されているケーブルを別のイモビライザーユニット5に付け替える。最後に、そのイモビライザーユニット5に対応したトランスポンダ6を用いてセキュリティを解除し、エンジンを始動して逃走する。
【0007】
このような窃盗の手口に対し、有効と思われる従来技術としては、イモビライザーユニットをレバーコンビネーションスイッチユニットに組み入れるというものがある(例えば、特許文献1参照)。
【0008】
ここで、レバーコンビネーションスイッチユニットとは、後記の実施の形態でも説明するが、ワイパーなどを操作するためのレバーと前照灯やターンシグナルなどを操作するためのレバーとを両側端から取り出し、且つ、内部にそれら(ワイパー、ターンシグナル、前照灯)の操作信号生成回路等を実装したユニットのことであり、一般にその取り付け位置はステアリングホイールの後ろである。
【0009】
したがって、特許文献1に記載されたものにおいては、イモビライザーユニットがレバーコンビネーションスイッチユニットに内蔵されているため、例えば、別のイモビライザーユニットと交換したり、別のイモビライザーユニットにケーブルを付け替えたりするためには、少なくとも、レバーコンビネーションスイッチユニットの内部を露出させる作業(当該ユニットのカバーを外す等の作業)が必要になるから、手間がかかる分だけ窃盗を躊躇させるという効果が期待される。
【0010】
【特許文献1】
特開平11−306921号公報(第2−3頁、第1図)
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1に記載のものは、窃盗犯に対してレバーコンビネーションスイッチユニットの内部を露出させる作業を強要し、その作業時間によって盗難を躊躇させるという一応の効果を期待できるものであるが、より複雑で長時間の作業を強要して盗難防止効果を一層高める点で見た場合、いまだ改善すべき余地がある。
【0012】
そこで本発明は、窃盗行為に対し、より複雑で長時間の作業を強要して盗難防止効果を一層高めることができる車両盗難防止装置を提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】
この発明による車両盗難防止装置は、トランスポンダから送信された識別情報を照合して当該トランスポンダが正当なものであるか否かを判定し、正当なトランスポンダである場合にセキュリティを解除する信号を発生するイモビライザーシステムを備えた車両盗難防止装置において、
前記イモビライザーシステムの主要構成部であるイモビライザーユニットが、車両への組み付け状態において、レバーコンビネーションスイッチユニットと一体化されており、且つ、前記レバーコンビネーションスイッチユニット及び前記イモビライザーユニットは各々貫通穴を有しており、前記レバーコンビネーションスイッチユニット及び前記イモビライザーユニットは各々の貫通穴にステアリングシャフトを通して取り付けられており、さらに、前記イモビライザーユニットとレバーコンビネーションスイッチユニットとの間の信号伝達がコネクタによる直接的な接続方式になっていることを特徴とするものである。
【0014】
ここで、イモビライザーユニットの名称に特段の意味はない。イモビライザーシステムにおける車両側搭載主要構成部を指し示す名称であればよく、例えば、イモビライザーコンピュータ、イモビライザーECU、イモビライザーコントローラ、イモビライザー統合ユニットあるいはその他の適当な名称であってもよい。
また、「一体化」とは次のことを意味する。つまり、車両への組み付け状態において、イモビライザーユニットとレバーコンビネーションスイッチユニットが互いに接離可能な所定の接続関係(本発明ではコネクタによる接続)にあることをいい、接離不可能な状態、すなわち、一般的な“一体化”の解釈(それ自体が独立した一つのモノとして取り扱われる状態)を意味しない。
また、「前記レバーコンビネーションスイッチユニット及び前記イモビライザーユニットは各々の貫通穴にステアリングシャフトを通して取り付けられて」とは、端的な表現では「串刺し状態」にあることをいう。すなわち、あるモノを任意の軸状のモノで差し込み保持している状態にあることをいう。本発明において、“あるモノ”はレバーコンビネーションスイッチユニットとイモビライザーユニットであり、“軸上のモノ”はステアリングシャフトである。
また、「コネクタによる直接的な接続方式」とは、少なくとも、ケーブル等の信号伝達媒体を中間に介在させることなく、一方のモノに設けられた雌型コネクタと他方のモノに設けられた雄型コネクタとの間を接続する方式のことをいう。コネクタの形状や種類は限定しない。
【0015】
この発明によれば、例えば、前記の窃盗の手口(図5参照)が行われようとした場合、窃盗犯は、ステアリングシャフトからステアリングホイールを取り外した後、イモビライザーユニットとレバーコンビネーションスイッチユニットをステアリングシャフトから引き抜き、イモビライザーユニットを別のイモビライザーユニットに交換して、再び、ステアリングシャフトに組み付け、且つ、ステアリングホイールを取り付けるといった面倒な作業を行わなければならない。
したがって、窃盗犯に対して複雑な作業を強要するので、窃盗に要する時間を長引かせ、よって、窃盗行為を躊躇させるという格別の効果を得ることができ、盗難防止効果を一層高めることができる。
【0016】
また、前記イモビライザーユニットを堅牢でしかも分解不可能又は分解困難なケースに収納しておけば、仮に、車両に取り付けられた状態にあるイモビライザーユニットに対してケースの破壊等が試みられても、破壊等が不可能又は困難であるので、例えば、内部基板の交換などの不正行為が行われる可能性を排除することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の説明における様々な細部の特定ないし実例および数値や文字列その他の記号の例示は、本発明の思想を明瞭にするための、あくまでも参考であって、それらのすべてまたは一部によって本発明の思想が限定されないことは明らかである。また、周知の手法、周知の手順、周知のアーキテクチャおよび周知の回路構成等(以下「周知事項」)についてはその細部にわたる説明を避けるが、これも説明を簡潔にするためであって、これら周知事項のすべてまたは一部を意図的に排除するものではない。かかる周知事項は本発明の出願時点で当業者の知り得るところであるので、以下の説明に当然含まれている。
【0018】
図1は、本実施の形態に係る車両盗難防止装置を搭載した車両のステアリング周りの分解図である。この図において、ステアリングシャフト10の外周部にはステアリングロック部11が取り付けられており、ステアリングロック部11のキーシリンダー12にはイモビライザーアンテナ13が取り付けられている。イモビライザーアンテナ13のケーブル14はイモビライザーユニット15のアンテナコネクタ16に接続され、イモビライザーユニット15は、そのユニット略中央に形成された貫通穴17にステアリングシャフト10を通している。イモビライザーユニット15には雄雌いずれか一方のコネクタ(ここでは雌型コネクタ)18、19(図では二つであるが一つでもよく又は三つ以上でもよい。)が設けられており、この雌型コネクタ18、19は、レバーコンビネーションスイッチユニット20に設けられた雄雌いずれか他方のコネクタ(ここでは雄型コネクタ)21、22に接続されるようになっている。
【0019】
レバーコンビネーションスイッチユニット20は、上記の雄型コネクタ21、22を介してイモビライザーユニット15を一体的に保持した状態で、そのユニット略中央に形成された貫通穴23にステアリングシャフト10を通して車両に組み付けられる。
【0020】
なお、上部化粧パネル24と下部化粧パネル25は、ステアリングシャフト10に取り付けられた以上の各部、すなわち、ステアリングロック部11、イモビライザーアンテナ13、イモビライザーユニット15及びレバーコンビネーションスイッチユニット20を覆うためのものであり、下部化粧パネル25の側面の小穴26はステアリングロック部11のキーシリンダー12の露出穴である。また、以上の各部、すなわち、ステアリングロック部11、イモビライザーアンテナ13、イモビライザーユニット15及びレバーコンビネーションスイッチユニット20が取り付けられた後のステアリングシャフト10の先端には、ステアリングホイール27が取り付けられる。
【0021】
レバーコンビネーションスイッチユニット20の一方側端(図では左側端)にはワイパーなどを操作するための左操作レバー28が取り付けられており、また、他方側端(図では右側端)には前照灯やターンシグナルなどを操作するための右操作レバー29が取り付けられている。レバーコンビネーションスイッチユニット20は、これら左操作レバー28や右操作レバー29の操作に応答して各種の信号を発生し、それらの信号を、例えば、車両側の多重通信路(図3の符号30参照)に乗せて車両各部(ワイパー操作ユニット、前照灯制御ユニット、ターンシグナル制御ユニットなど;いずれも不図示)に出力する他、イモビライザーユニット15からの信号を上記の多重通信路に乗せて車両各部(例えば、エンジンコントローラなど;不図示)に出力する。
【0022】
図2は、レバーコンビネーションスイッチユニット20とイモビライザーユニット15の外観斜視図(a)及びそれらの要部断面図(b)である。レバーコンビネーションスイッチユニット20にはレバーコンビネーションスイッチ基板P1が内蔵されており、このレバーコンビネーションスイッチ基板P1に取り付けられた雄型コネクタ21、22がレバーコンビネーションスイッチユニット20の背面(車両への組み付け状態においてイモビライザーユニット15と対向する面)から突き出している。
【0023】
一方、イモビライザーユニット15にはイモビライザーユニット基板P2が内蔵されており、このイモビライザーユニット基板P2に取り付けられた雌型コネクタ18、19がイモビライザーユニット15の前面(車両への組み付け状態においてレバーコンビネーションスイッチユニット20と対向する面)から突き出している。これらの雄型コネクタ21、22と雌型コネクタ18、19は相互に係合可能である。つまり、イモビライザーユニット15とレバーコンビネーションスイッチユニット20とを一体化するとき、雄型コネクタ21と雌型コネクタ18が係合し、雄型コネクタ22と雌型コネクタ19が係合するようになっている。
【0024】
なお、レバーコンビネーションスイッチユニット20のケースに形成されている穴20a〜20cと、イモビライザーユニット15に形成されている突起15a〜15cは、イモビライザーユニット15とレバーコンビネーションスイッチユニット20とを一体化する際に、それぞれが互いに嵌め合わされて、それらのユニット同士の結合を保持するためのものである。
【0025】
図3は、イモビライザーユニット15とレバーコンビネーションスイッチユニット20の概念的なブロック図である。この図において、レバーコンビネーションスイッチユニット20は、左操作レバー28の操作に応答してワイパー操作信号を発生するワイパースイッチ部31と、右操作レバー29の操作に応答してターンシグナルオンオフ信号や前照灯オンオフ信号を発生するターンシグナルスイッチ部32及び前照灯スイッチ部33と、それらの信号を取り込むための入出力制御部34と、イモビライザーユニット15からの信号を取り込むためのイモビライザー制御部37と、レバーコンビネーションスイッチユニット20の全体動作を統括制御すると共に、上記の各取り込み信号を適宜に多重通信制御部36に転送して所定の信号形式に多重化させ、車両側の多重通信路30に乗せて車両各部に出力させるコンビネーションスイッチ制御部35とを備える。
【0026】
ここで、イモビライザーユニット15は、イモビライザーアンテナ13を介して受信したトランスポンダ38からの識別情報と予めイモビライザーユニット15の内部に保存されている識別情報とを照合し、両者が一致していればセキュリティ解除を指令する信号を生成する一方、一致していなければセキュリティモードの維持を指令(必要であれば併せてクラクション鼓動等の盗難警報を指令)する信号を生成し、これらの信号をコンビネーションスイッチユニット20のイモビライザー制御部37に出力する。レバーコンビネーションスイッチユニット20のコンビネーションスイッチ制御部35は、これらの信号(セキュリティ解除指令信号、セキュリティ維持指令信号、盗難警報指令信号等)を多重通信制御部36に転送して所定の信号形式に多重化させ、車両側の多重通信路30に乗せて車両各部に出力させる。
【0027】
このような構成によれば、イモビライザーシステムを搭載した車両を提供して、複製キーを用いた当該車両の盗難防止を図ることができるという従来公知のイモビライザーシステムの効果を得ることができる他、次に説明する有益な効果が得られる。
【0028】
すなわち、本実施の形態におけるイモビライザーシステムは、以下の点で構成上の特徴がある。
(1)イモビライザーシステムの主要構成部であるイモビライザーユニット15は、車両への組み付け状態において、レバーコンビネーションスイッチユニット20と一体化されている。
(2)さらに、イモビライザーユニット15は、レバーコンビネーションスイッチユニット20と一緒にステアリングシャフト10に串刺し状態で取り付けられている。
(3)加えて、イモビライザーユニット15とレバーコンビネーションスイッチユニット20との間の信号伝達は、コネクタ18、19、21、22による直接的な接続方式になっている。つまり、信号伝達経路中にケーブルが介在していない。
【0029】
このため、冒頭で説明した窃盗の手口(図5参照)に対しては、次の防犯効果が得られる。すなわち、窃盗犯がイモビライザーユニット15を別のイモビライザーユニット(便宜的に「イモビライザーユニット15′」ということにする。)に交換しようとした場合、窃盗犯は、少なくとも、▲1▼ステアリングホイール27、▲2▼上部化粧パネル24と下部化粧パネル25、及び、▲3▼イモビライザーユニット15とレバーコンビネーションスイッチユニット20を順次に取り外した後、▲4▼イモビライザーユニット15をイモビライザーユニット15′に交換して、再び、▲5▼イモビライザーユニット15′とレバーコンビネーションスイッチユニット20とを組み付け、且つ、▲6▼ステアリングホイール27を取り付けるといった面倒な作業を行わなければならない。
【0030】
▲1▼〜▲6▼の作業はどれも省略できない。最後の作業(▲6▼ステアリングホイール27の取り付け)を完了しなければ車両の乗り逃げができないし、そのため(ステアリングホイール27の取り付け)には、イモビライザーユニット15′とレバーコンビネーションスイッチユニット20の再取り付け作業(▲5▼)が不可欠だからである。
【0031】
したがって、このような複雑な作業(▲1▼〜▲6▼)を強要する本実施の形態における車両盗難防止装置にあっては、窃盗に要する時間を従来技術よりも長引かせることができる。したがって、窃盗行為を躊躇させ、敢えて手を出させないようして、盗難防止効果を一層高めることができるという格別の効果が得られる。
【0032】
なお、冒頭で説明した窃盗の手口には、正規のイモビライザーユニットを別のイモビライザーユニットに交換するというものの他に、正規のイモビライザーユニットのケーブルを別のイモビライザーユニットに付け替えるという手口もあるが、本実施の形態における車両盗難防止装置にあっては、上記の(3)で触れたように、「イモビライザーユニット15とレバーコンビネーションスイッチユニット20との間の信号伝達は、コネクタ18、19、21、22による直接的な接続方式になっている」ため、つまり、「信号伝達経路中にケーブルが介在していない」ため、かかる手口を使えないという効果もある。
【0033】
ちなみに、車両に取り付けられた状態にあるイモビライザーユニット15に対してケースの破壊等が行われた場合は、内部の信号回路が露出して、例えば、内部基板の交換などの不正行為が行われる可能性を否定できないので、望ましくは、イモビライザーユニット15のケースにはできるだけ堅牢な材質を使用し、且つ、分解不可能(又はきわめて困難)な構造にしておくことが好ましい。
【0034】
また、上記の実施の形態におけるイモビライザーユニット15は、イモビライザーアンテナ13を介して受信したトランスポンダ38からの識別情報と予めイモビライザーユニット15の内部に保存されている識別情報とを照合し、両者が一致していればセキュリティ解除を指令する信号を生成する一方、一致していなければセキュリティモードの維持を指令(必要であれば併せてクラクション鼓動等の盗難警報を指令)する信号を生成し、これらの信号をコンビネーションスイッチユニット20のイモビライザー制御部37に出力するが、これはイモビライザーシステムの一例を示しているに過ぎない。たとえば、エンジンコントローラなどの他のコントローラと協調してセキュリティ機能を発揮するイモビライザーシステムであってもよい。
【0035】
図4は、エンジンコントローラ39と協調してセキュリティ機能を発揮するイモビライザーシステムの例である。この図において、イグニッションスイッチをONにすると、エンジンコントローラ39とイモビライザーユニット115が動作を開始する。そして、イグニッションスイッチをONからSTARTにしてエンジンを始動するが、このとき、イモビライザーユニット115からエンジンコントローラ39に対して「乱数要求」が行われ、エンジンコントローラ39はこの要求に応答して「乱数」を発生し、それをイモビライザーユニット115に返送する。
【0036】
イモビライザーユニット115は、エンジンコントローラ39から受け取った「乱数」をトランスポンダ38に送り、乱数に基づく回答要求を行う。トランスポンダ38は、あらかじめ保持しているパスワード(電子鍵)を、受け取った乱数で暗号化し、その暗号化パスワードをイモビライザーユニット115に送信する。
【0037】
イモビライザーユニット115は、トランスポンダ38から受け取った暗号化パスワードをエンジンコントローラ39に転送し、エンジンコントローラ39は、先に発生した「乱数」を用いて暗号化パスワードを復号し、あらかじめ保持しているパスワードと復号パスワードとを照合して、一致している場合は運転継続を許容する(セキュリティ状態の解除)一方、一致していない場合は不正なトランスポンダ38からの応答であると判断してエンジンを停止するなどしてセキュリティ状態を維持する。
【0038】
本発明は、このような仕組みのイモビライザーユニット115にも適用することができる。すなわち、(1)イモビライザーシステムの主要構成部であるイモビライザーユニット115は、車両への組み付け状態において、レバーコンビネーションスイッチユニット20と一体化されており、(2)さらに、イモビライザーユニット115は、レバーコンビネーションスイッチユニット20と一緒にステアリングシャフト10に串刺し状態で取り付けられており、(3)加えて、イモビライザーユニット115とレバーコンビネーションスイッチユニット20との間の信号伝達は、コネクタによる直接的な接続方式(つまり、信号伝達経路中にケーブルが介在しない方式)になっていればよい。
【0039】
【発明の効果】
この発明によれば、窃盗犯に対して複雑な作業を強要するようにしたので、窃盗に要する時間を長引かせ、よって、窃盗行為を躊躇させるという格別の効果を得ることができ、盗難防止効果を一層高めることができる。
また、前記イモビライザーユニットを堅牢でしかも分解不可能又は分解困難なケースに収納しておけば、仮に、車両に取り付けられた状態にあるイモビライザーユニットに対してケースの破壊等が試みられても、破壊等が不可能又は困難になるので、例えば、内部基板の交換などの不正行為が行われる可能性を排除することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る車両盗難防止装置を搭載した車両のステアリング周りの分解図である。
【図2】レバーコンビネーションスイッチユニット20とイモビライザーユニット15の外観斜視図(a)及びそれらの要部断面図(b)である。
【図3】イモビライザーユニット15とレバーコンビネーションスイッチユニット20の概念的なブロック図である。
【図4】エンジンコントローラ39と協調してセキュリティ機能を発揮するイモビライザーシステムの例である。
【図5】窃盗の手口を示す図である。
【符号の説明】
10・・・・ステアリングシャフト
15・・・・イモビライザーユニット
18、19、21、22・・・・コネクタ
20・・・・レバーコンビネーションスイッチユニット
38・・・・トランスポンダ
115・・・・イモビライザーユニット

Claims (1)

  1. トランスポンダから送信された識別情報を照合して当該トランスポンダが正当なものであるか否かを判定し、正当なトランスポンダである場合にセキュリティを解除する信号を発生するイモビライザーシステムを備えた車両盗難防止装置において、
    前記イモビライザーシステムの主要構成部であるイモビライザーユニットが、車両への組み付け状態において、レバーコンビネーションスイッチユニットと一体化されており、
    且つ、前記レバーコンビネーションスイッチユニット及び前記イモビライザーユニットは各々貫通穴を有しており、前記レバーコンビネーションスイッチユニット及び前記イモビライザーユニットは各々の貫通穴にステアリングシャフトを通して取り付けられており、
    さらに、前記イモビライザーユニットとレバーコンビネーションスイッチユニットとの間の信号伝達がコネクタによる直接的な接続方式になっていることを特徴とする車両盗難防止装置。
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