JP4189375B2 - 羅針盤のキャリブレーション方法および羅針盤のキャリブレーション装置 - Google Patents

羅針盤のキャリブレーション方法および羅針盤のキャリブレーション装置 Download PDF

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Description

本発明は、磁場の判定と利用に係り、特に、磁場に外乱が作用しているか否かを検査し、その検査結果を利用する方法および装置に関する。
以下、移動可能なロボット(以下、移動ロボットという)(図示せず)に装着されてそのロボットの方位角を認識する磁場羅針盤(以下、羅針盤という)(図示せず)をキャリブレーションする従来のキャリブレーション方法を添付された図面を参照して説明すれば、次の通りである。
一般に、移動ロボットに装着される羅針盤は、そのロボット自身から発生する磁場による自己方位角の歪曲を減らすためにキャリブレーションがなされなければならない。
図1は、直線磁束の環境下で磁場センサーによってセンシングされた磁場値を利用してx軸およびy軸に形成した円を示す図面である。
移動ロボットに装着される羅針盤は、例えば、互いに直角に配置される二つの磁場センサー(図示せず)を備えている。移動ロボットを360度以上に回転させつつ磁場センサーによってセンシングされた磁場値を2次元平面上に投影すれば、図1に示すような円が形成される。このとき、羅針盤の方位角は、図1に示すx軸またはy軸と円上の座標とがなす角度によって示される。
図2は、直線磁束環境下で磁場センサーによってセンシングされた2進数形態の磁場値を利用してx軸およびy軸に形成した円を示す図面である。
実際に、磁場センサーによってセンシングされ、デジタルコンピュータが検出する磁場値は2進数形態をとる。したがって、センシングされた正数の磁場値を2次元平面上に投影すれば、図2に示すように円の中心がオフセットを有するものとなることがある。このような円の中心のオフセットは、磁場に外乱が作用することにより惹き起こされることもある。
図3は、磁場に外乱が作用しているとき、磁場センサーによってセンシングされた2進数形態の磁場値を利用してx軸およびy軸に形成した円を示す図面である。
磁場に外乱が作用する曲線磁束上でセンシングされた2進数形態の磁場値を2次元平面上に投影すれば、図3に示すように円の中心がオフセットを有するとともに円の形態が歪曲される。
ここで、羅針盤をキャリブレーションするというのは、図2または図3に示した円の中心のオフセットや円自体の歪曲を、図1に示した円の形態に変換する作業を意味する。このために、従来のキャリブレーション方法は、1:1対応関数やキャリブレーションパラメータを使用する。しかし、移動ロボットに装備された磁場センサーの場合、その周辺環境がそのロボットの移動によって変わるので、特定の1:1対応関数やキャリブレーションパラメータを使用し続けることができない。
図4は、移動ロボットの走行の例示的な経路を2次元的に示す図面であって、点線は磁束を表す。
一般に、従来のキャリブレーション方法は、キャリブレーションされる羅針盤の現在位置する場所が、直線磁束が優勢に作用する所であると仮定する。例えば、図4に示すように、移動ロボット4に装着された羅針盤は、直線形態の磁束(以下、直線磁束という)が優勢な所定位置2で従来の方法によってキャリブレーションされた後、矢印方向に移動する。このような直線磁束は地球磁場下で現れる。しかし、従来の方法によってキャリブレーションされる羅針盤は、人間の居住環境である室内または周辺に鉄筋コンクリートのような金属の多い室外に位置することもある。この場合、金属や磁性を帯びた物体によって磁場が歪曲されるので、従来の方法が依存する直線磁束優位の仮定が成立しないこともある。
図5は、移動ロボットの走行の他の例示的な経路を2次元的に示す図面である。
直線磁束は、室内または周辺に金属の多い室外で磁場に作用する外乱(外乱磁場)によって曲線磁束に変形されることがある。図5に示すように、曲線磁束内のある位置6で移動ロボット8に装着された羅針盤を従来の方法によってキャリブレーションする場合、羅針盤が正確にキャリブレーションされないことがある。その結果、キャリブレーションされた羅針盤は移動ロボットの方向を必ずしも正確に反映しないことになる。
キャリブレーションのために使われるデータである羅針盤データの歪曲を防止するための従来の方法が特許文献1に開示されている。ここに開示されている従来の方法は、磁場の外乱が疑わしい場合に、一時的に羅針盤の機能を中断させ、移動体自体の磁気徴候が変わるときに羅針盤を再びキャリブレーションする。このような従来の方法は、磁場に外乱が作用する環境下で招来される不正確なキャリブレーションに対する対策を提供するものではない。
羅針盤を装着した移動体が移動するときに変動する周辺磁場を補正してリアルタイムでキャリブレーションする従来の他の方法が特許文献2に開示されている。ここに開示されている従来の方法は、図3に示した円を図1に示したように変化させることができるが、方位角自体が補正できないという問題点を有する。すなわち、図3に示した歪曲された円上のある点を図1に示した円上のある点に1:1対応させることはできるが、対応させた点が正しい方位角であるか否かは保障されない。その結果、リアルタイムでキャリブレーションする従来の方法は、直線磁束よりなる磁場内でキャリブレーションする方法に比べて方位角を正確に獲得できるわけではない。
しかも、磁場に外乱が作用しているか否かを知るためには、高価な磁場計測装置が要求される。このような高価な磁場計測装置を移動ロボットに装着する必要があるということになれば、移動ロボットの実用化に障害となる。
米国特許6,014,610号明細書 米国特許6,301,794号明細書
本発明が解決しようとする技術的課題は、磁場に外乱が作用しているか否かを簡単に検査できる磁場の判定方法と、検査された結果によって羅針盤を適切な位置に移動させて、その羅針盤を正確にキャリブレーションできる磁場の利用方法を提供することである。
本発明が解決しようとする他の技術的課題は、磁場に外乱が作用しているか否かを簡単に検査できる磁場判定装置と、検査された結果によって羅針盤を適切な位置に移動させて、その羅針盤を正確にキャリブレーションできる磁場利用装置を提供することである。
前記課題を達成するための本発明による磁場データの利用方法は、(a)方向ごとの磁場の大きさを示す磁場データを、空間上の異なる方向にセンサーを回転しつつ時間帯別に測定して、保存する段階と、(b)前記保存された磁場データによって形成される磁場軌跡のうち少なくとも一つの振幅及びオフセットを利用して前記磁場に外乱が作用しているか否かを検査する段階と、(c)前記検査の結果、磁場の外乱が作用していると決定される場合、羅針盤候補位置を決定して前記決定された候補位置に前記羅針盤を移動しつつ、前記(a)段階及び(b)段階を繰り返し、磁場の外乱が作用しないと決定される場合、前記(a)段階で保存された磁場データを利用して前記羅針盤の方位角をキャリブレーションする段階と、を備える構成である。
前記他の課題を達成するための本発明による磁場データ利用装置は、方向ごとの磁場の大きさを示す磁場データを、空間上でセンサーを回転させることにより経時的に測定する磁場測定部と、前記測定された磁場データを保存する保存部と、前記保存部に保存された前記磁場データによって形成される磁場軌跡のうち少なくとも一つの振幅及びオフセットを利用して前記磁場に外乱が作用しているか否かを検査する磁場外乱検査部と、前記検査の結果、磁場の外乱が作用しないままで、羅針盤の候補位置を決定して前記決定された候補位置に前記羅針盤を移動させる移動部と、磁場の外乱が作用しないと決定される場合、前記保存部に保存された磁場データを利用して前記羅針盤の方位角をキャリブレーションする方位角キャリブレーション部、とを備える構成である。
本発明による磁場の判定方法および判定装置は、磁場に外乱が作用しているか否かを高価な磁場計測装置なしに比較的容易に判定できるので、その判定結果を利用することにより、羅針盤を装着した移動体の周囲環境についての磁場情報があらかじめ提供されていない場合にも、移動体が磁場に外乱が作用している環境に位置することを感知して、移動体を外乱磁場が比較的少ないか、または外乱磁場が作用していない場所に移動体自身を移動させて、その移動体に装着された羅針盤をさらに正確にキャリブレーションできる。すなわち、羅針盤をリアルタイムでキャリブレーションせずに最初の一回のキャリブレーションで羅針盤の精度を保障できるので、その固有な機能を行う前にそれに装着された羅針盤をキャリブレーションしなければならない移動体を、外乱磁場の作用する環境、すなわち、室内または磁性体のある室外でも使用可能にする。
以下、本発明による磁場の判定方法を、添付した図面を参照して次のように説明する。
図6は、本発明による磁場の判定方法を説明するためのフローチャートである。図6に示すように、本発明による磁場の判定方法は、磁場データを測定して保存する段階(第10段階)および磁場に外乱が作用しているか否かを検査する段階(第12段階)よりなる。
本発明による磁場の判定方法は、まず、磁場データを、空間上のセンサーを回転させて経時的に測定し、その各時点で測定された方向ごとの磁場データを保存する(第10段階)。ここで、磁場データは、異なる方向の磁場の大きさをそれぞれ表しており、その値は、磁場センサー(以下、センサーという)(図示せず)によって測定することができる。このセンサーには、空間上で異なる方向を向くよう構成された、例えばフラックスゲートセンサーを使用することができる。例えば、2つのセンサーを、互いに直角に向くよう配置することができる。
本発明によれば、前述したセンサーは、磁場データを測定するために、所定の角度以上、望ましくは360度またはそれ以上の角度に、回転するよう構成されている。このようなセンサーを、移動ロボットや移動車輌などの移動体(図示せず)に装着される羅針盤(図示せず)に備える場合には、センサーの代りに移動体が回転される。
図7は、第10段階で測定されて保存される磁場データの例示的な波形図であって、横軸は磁場の大きさを測定した時間を表し、縦軸は磁場の大きさを表す。ここで、磁場の大きさは0より大きい2進データになり、センサーが等速度で回転する場合、横軸はセンサーの回転角度になることもある。
例えば、磁場の大きさを測定するセンサーが2つ存在すると仮定すれば、図7に示すように、経時的に測定された2つの磁場データRxおよびRyが保存されることになる。ここで、2つの磁場データRxおよびRyは近似的に正弦波形の磁場軌跡を形成する。
第10段階に続いて、保存された磁場データによって形成される磁場軌跡のうち少なくとも一つの磁場軌跡の曲線フィッティングパラメータ(たとえば、「振幅とオフセット」など)を利用して磁場に外乱が作用しているか否かを検査する(第12段階、図6参照)。
以下、2つの磁場データRxおよびRyが図7のように表現されると仮定して、本発明の磁場の判定方法を例示的に説明するが、本発明はこれに限定されない。
本発明の一実施例によれば、磁場データRxによって形成される磁場軌跡の振幅AxおよびオフセットOxを利用して、磁場に外乱が作用しているか否かを、検査することができる。近似的に、振幅Axは、磁場データRxの最大値と最小値の差の半分で決定され、オフセットOxは、磁場データRxの最大値と最小値との中間値で決定されるものとすることができる。代替的に、振幅Axを、カイ二乗フィッティングなどの曲線フィッティング手法によって統計上学的に決定してもよい。
本発明の他の実施例によれば、磁場データRyによって形成される磁場軌跡の振幅AyおよびオフセットOyを利用して磁場に外乱が作用しているか否かを検査することができる。近似的に、振幅Ayは、磁場データRyの最大値と最小値の差の半分で決定され、オフセットOyは、磁場データRyの最大値と最小値との中間値で決定されるものとすることができる。代替的に、振幅Ayは、カイ二乗フィッティングなどの曲線フィッティング手法によって統計学的に決定してもよい。
本発明のさらに他の実施例によれば、磁場データRxおよびRyによって形成される磁場軌跡の振幅AxおよびAyとオフセットOxおよびOyとを利用して磁場に外乱が作用しているか否かを検査することもできる。
以下、図6に示す第12段階に対する本発明による実施例について、それぞれ、添付図面を参照して説明する。
図8は、図6に示した第12段階についての本発明による望ましい一実施例12Aを説明するためのフローチャートである。図8に示すように、第12A段階は、軌跡誤差の平均値と分散値のうち少なくとも一つを求める諸段階(第30段階〜第34段階)および平均値や分散値がその閾値を超えるか否かによって磁場に外乱が作用しているか否かを決定する諸段階(第36段階〜第40段階)よりなる。
本発明の一実施例によれば、第10段階で保存された少なくとも一つの磁場データの振幅とオフセットとを利用して少なくとも一つの正弦波状の基準曲線を計算する(第30段階)。
Figure 0004189375
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ここで、θは、図7に示した縦軸の座標を表す。
Figure 0004189375
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このように、本発明の一実施例によれば、基準曲線は、第10段階で保存された磁場データの振幅とオフセットとを曲線フィッティングパラメータとして利用して計算することができる。
本発明の他の実施例によれば、基準曲線は、第10段階が行われる前に、外乱磁場が作用していない環境で、方向ごとの磁場の大きさを、センサーを回転させながら経時的に測定して求めたものとしてもよい。この場合、図8に示した第12A段階は、第10段階を経ずに実行されることになる。
結局、基準曲線は、本発明による磁場の判定方法が実行される前に求めておいてそれを利用することもあり、本発明の実行中に第10段階で求めることもある。いずれの場合にも、本発明に適用される基準曲線は、地球磁場で観測されるような直線磁束で測定された磁場データにより形成される磁場軌跡とみなされる。
例えば、図6に示した磁場の判定方法が、前述したセンサーを有する羅針盤を装着する移動体に適用される場合、基準曲線は、移動体を製造する会社であらかじめ測定されて設定されていることもあり、移動体が使われる環境で測定された磁場データの振幅およびオフセットから前述した数式(1)または数式(2)のように求められることもある。
第30段階の後に、第10段階で測定された磁場データによって形成される磁場軌跡と正弦波状の基準曲線との間の軌跡誤差を求める(第32段階)。
図9は、基準曲線42と磁場軌跡44との間の軌跡誤差50,52,54,56,58および59を例示する図面であって、横軸は時間を、縦軸は磁場の大きさをそれぞれ表す。
Figure 0004189375
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第32段階に続いて、軌跡誤差の平均値と分散値のうち少なくとも一つを求める(第34段階)。例えば、図9に示す軌跡誤差50,52,54,56,58および59の平均値および/または分散値を求める。
第34段階に続いて、求めた平均値や分散値がその所定の閾値を超えるか否かを判断する(第36段階)。例えば、平均値が平均値の閾値を超えるか、および/または分散値が分散値の閾値を超えるかを判断する。
もし、平均値が平均値の閾値を超えるか、または分散値が分散値の閾値を超えると判断されれば(第36段階で「はい」)、磁場に外乱が作用していると決定する(第38段階)。そうでなければ(第36段階で「いいえ」)、磁場に外乱が作用していないと決定する(第40段階)。ここで、平均値が平均値の閾値を超えるか、または分散値が分散値の閾値を超えるというのは、磁場軌跡が基準曲線と大きく異なる(離れている)ということを意味する。したがって、現在磁場データが測定した場所が、磁場に外乱が作用している場所であると決定する。
図10は、図6に示した第12段階についての本発明による他の実施例12Bを説明するためのフローチャートである。図10に示すように、第12B段階は、振幅差およびオフセット差のうち少なくとも一つを利用して磁場に外乱が作用しているか否かを決定する複数の段階(第62段階〜第68段階)よりなる。
図10を参照すれば、まず、振幅差およびオフセット差のうち少なくとも一つを求める(第62段階)。ここで、振幅差とは、第10段階で保存された磁場データの振幅と基準振幅との差を意味する。また、オフセット差とは、第10段階で保存された磁場データのオフセットと基準オフセットとの差を意味する。以下、基準振幅および基準オフセットの求め方について、二つの実施例をあげて簡単に説明する。
本発明の一実施例によれば、基準振幅と基準オフセットには、第10段階が行われる前に磁場に外乱が作用していない環境の他の位置に移動した後に方向ごとの磁場の大きさを、前記センサーを回転させて経時的に測定して求めた基準曲線上の振幅およびオフセットをそれぞれ使用する。
本発明の他の実施例によれば、基準振幅と基準オフセットとは次のように求めたものを使用する。
図11は、本発明による磁場の判定方法における基準振幅と基準オフセットとを求めるプロセスの一実施例を説明するためのフローチャートである。図11に示すように、本実施例の基準振幅と基準オフセットを求めるプロセスは、テスト用磁場データを測定して保存する段階(第78段階)、保存されたテスト用磁場データのうち該当する磁場データを選択する段階(第80段階)および選択された磁場データのうち相対的に小さな誤差平均値と誤差分散値とを有する磁場データの振幅とオフセットとを基準振幅および基準オフセットとしてそれぞれ決定する段階(第82段階および第84段階)よりなる。
図11を参照すれば、まず、空間上で所定数のテスト用磁場データを測定し、測定されたテスト用磁場データをその空間上の測定位置別に保存する(第78段階)。ここで、空間とは、本発明による磁場の判定方法が適用される空間を意味する。例えば、本発明による磁場の判定方法が前述したように移動体に適用されれば、移動体が使用される空間上で所定数のテスト用磁場データを測定して保存する。
第78段階に続いて、前記測定位置別に保存されたテスト用磁場データのうち相互に近似した振幅とオフセットとを有するテスト用磁場データを選択する(第80段階)。このとき、相互に近似した振幅とオフセットとを有するテスト用磁場データの測定位置がいくつかの位置グループに分類されるようなら、分類された位置グループのうち最も多くの位置を有する(すなわち、互いに振幅とオフセットの近似したテスト用磁場データの数が最も多い)一つの位置グループを選択し、そこからテスト用磁場データを選択する。それは、空間上の特定の地点では、地球磁場が外乱磁場よりずっと大きい可能性があるためである。
第80段階に続いて、選択されたテスト用磁場データのそれぞれと基準曲線との間の軌跡誤差の平均値および分散値を求める(第82段階)。軌跡誤差の平均値および分散値をそれぞれ誤差平均値および誤差分散値と称す。誤差平均値と誤差分散値とは、選択されたテスト用磁場データの数だけ求められる。このとき、第82段階を行うために利用される基準曲線は、図11に示した方法が行われる前に直線磁束環境下で得られた磁場データから形成したものを用いることができる。
次に、第82段階で求めた軌跡誤差を相互に比較し、相対的に小さな誤差平均値と誤差分散値とを有するテスト用磁場データの振幅とオフセットとを基準振幅および基準オフセットとしてそれぞれ決定する(第84段階)。例えば、他のテスト用磁場データに比較して、最も小さな誤差平均値と最も小さな誤差分散値とを有する磁場データの振幅とオフセットとを、基準振幅および基準オフセットとしてそれぞれ決定する。
図10を再び参照して、第12B段階のプロセスの説明に戻る。上述のように第62段階で振幅差および/またはオフセット差を求めると、次に、その振幅差および/またはオフセット差がその閾値を超えるか否かを判断する(第64段階)。もし、振幅差が振幅値の閾値を超えるか、および/またはオフセット差がオフセット値の閾値を超えると判断されれば(第64段階で「はい」)、磁場に外乱が作用していると決定する(第66段階)。そうでなければ(第64段階で「いいえ」)、磁場に外乱が作用していないと決定する(第68段階)。すなわち、振幅差が振幅値の閾値を超えるか、またはオフセット差がオフセット値の閾値を超えると判断されたときは、磁場軌跡が基準曲線と大きく異なっているということを意味する。したがって、振幅差またはオフセット差についての第64段階の判断が「はい」であった磁場データを測定した場所を、磁場に外乱が作用している場所と決定する(第66段階)。
図12は、図6に示した第12段階についての本発明によるさらに他の実施例12Cのフローチャートである。図12に示すように、第12C段階は、軌跡誤差の平均値や分散値をその閾値と比較する諸段階(第100段階〜第106段階)、振幅差やオフセット差をその閾値と比較する諸段階(第110段階および第112段階)および磁場に外乱が作用しているか否かを決定する諸段階(第108段階および第114段階)よりなる。
図12に示す第100段階、第102段階、第104段階および第106段階は、それぞれ、図8に示した第30段階、第32段階、第34段階および第36段階と同じ動作を行う。また、図12に示す第108段階、第112段階および第114段階は、それぞれ、図10に示した第66段階、第64段階および第68段階と同じ動作を行う。したがって、第100段階〜第108段階、第112段階および第114段階についての説明は省略する。
図10に示した第62段階は、図6の第10段階の後に行われるが、図12に示した第110段階は、誤差平均値や誤差分散値がその閾値を超えないとき(第106段階で「いいえ」と判断された場合)に行われる。このことを除外すれば、図12に示した第110段階は、図10に示した第62段階と同じ動作を行うので、第110段階についての説明は省略する。
本発明のさらに他の実施例によれば、図12に示したものと異なり、第10段階の後に第110段階が行われ、第110段階が行われた後に第112段階で振幅差および/またはオフセット差がその閾値を超えるか否かを判断する。このとき、振幅差および/またはオフセット差がその閾値を超えると判断されれば、第108段階に進む。一方、振幅差および/またはオフセット差がその閾値を超えないと判断されれば、第114段階に進む代わりに第100段階に進む。そして、第100段階に続いて、第102および第104段階が行われ、第104段階の後に第106段階が行われる。第106段階で、誤差平均値および/または誤差分散値がその閾値を超えると判断されれば、第108段階に進む。しかし、誤差平均値および/または誤差分散値がその閾値を超えないと判断されれば、第114段階が行われる。
前述した本発明による磁場の判定方法およびそのさまざまな実施例は、前述したセンサーを備える羅針盤をキャリブレーションする磁場データの利用方法(以下、「磁場の利用方法」という)に適用することができる。ここで、羅針盤は前述した移動体に装着され、空間上で回転し移動するものとして説明する。なお、羅針盤が移動体に装着されない場合、羅針盤自体が回転する。羅針盤が移動体に装着される場合、移動体が回転することもある。
以下、本発明による磁場の利用方法の一例としての、羅針盤をキャリブレーションする方法を添付された図13を参照して次のように説明する。
図13は、本発明による磁場の利用方法の一実施例としての羅針盤をキャリブレーションする方法を説明するためのフローチャートである。本実施例の羅針盤をキャリブレーションする方法は、磁場データを測定して保存する段階(第130段階および第132段階)、磁場に外乱が作用しているか否かを検査する段階(第134段階)、磁場に外乱が作用しているときに羅針盤が移動した候補位置を計算する段階(第138段階〜第144段階)および羅針盤をキャリブレーションする段階(第136段階および第146段階)よりなる。
図13に示す第132および第134段階は、図6に示した第10および第12段階にそれぞれ相当し、同じ機能を行うので、これらについての詳細な説明は省略する。したがって、第12段階についての実施例(12A、12B、12C)は第134段階にそのまま適用することができる。
本発明による磁場の利用方法は、まず、ループ回数を初期化し(第130段階)、第132段階で、磁場データを経時的に測定し保存する(第132段階)。
第134段階で、磁場に外乱が作用していないと決定される(「いいえ」)と、第132段階で保存された磁場データのうち少なくとも一つを利用して羅針盤をキャリブレーションする(第136段階)。例えば、少なくとも一つの磁場データの振幅とオフセットとをキャリブレーションパラメータとして決定し、その決定されたキャリブレーションパラメータを利用して羅針盤をキャリブレーションする。
一方、第134段階で磁場に外乱が作用していると決定される(「はい」)と、ループ回数を調整する(第138段階)。そして、第138段階で調整されたループ回数が所定値に到達したか否かを判断する(第140段階)。
本発明の一実施例によれば、第130段階でループ回数を‘0’に初期化し、第134段階で磁場に外乱が作用していると判断された場合に第138段階でループ回数を‘1’だけ増加させる。そして、第140段階でループ回数が所定回数に到達したか否かが判断される。
本発明の他の実施例によれば、第130段階でループ回数を所定回数に初期化し、第134段階で磁場に外乱が作用していると判断された場合に第138段階でループ回数を‘1’だけ減少させる。そして、第140段階でループ回数が‘0’という所定値に到達したか否かを判断する。
第140段階で、調整されたループ回数が所定値に到達していないと判断された場合(第140段階で「いいえ」)には、軌跡誤差の平均値、磁場データの振幅とオフセットおよび基準振幅および基準オフセットを利用して、羅針盤が回転する中心軸の候補位置を決定する(第142段階)。第142段階で羅針盤の中心軸の候補位置が決定されると、その決定された候補位置にその中心軸が一致するように羅針盤を移動させ(第144段階)、第132段階に進む。
以下、本発明による磁場の利用方法における候補位置を決定する方法の一例を、添付図面を参照して説明する。
まず、第132段階で磁場データを測定する場合に羅針盤を回転させたときの中心軸の位置を、候補位置に移動する方向は、軌跡誤差の平均値が負であれば、羅針盤が示す磁北方向の右側に決定し、軌跡誤差の平均値が正であれば、羅針盤が示す磁北方向の左側に決定する。ここで、軌跡誤差とは、第132段階で測定された磁場データから形成された磁場軌跡から基準曲線を減算した結果である。このとき、移動する方向θTは、下記の数式(5)のように表現することができる。
Figure 0004189375
ここで、θNは羅針盤が示す磁北方向を表し、nは軌跡誤差の平均値が正である場合には‘0’となり、軌跡誤差の平均値が負である場合には‘1’となる変数であり、θ′は羅針盤の回転角度を表し、例えばπ/2である。
したがって、n=0である場合、候補位置に移動する方向θTは羅針盤が示す磁北方向θNよりθ′だけ大きい方向、すなわち、逆時計回り方向にθ′を加算した方向になる。一方、n=1である場合、候補位置に移動する方向θTは羅針盤が示す磁北方向θNよりθ′だけ小さな方向、すなわち、時計回り方向にθ′を加算した方向になる。
図14は、磁場に外乱が作用している曲線磁束の領域152内で、移動体が等速円運動で回転移動する経路を羅針盤位置154,156,158,160,162,164,166または168とともに示す図面である。
図15は、図14に示すような経路をたどって移動体が回転する場合の、第132段階で測定された磁場データの磁場軌跡190と基準曲線192との関係を示す図面であって、横軸は時間tを表し、縦軸は磁場の大きさを表す。
図14および図15を参照すれば、移動体が逆時計回り方向に回転する場合、移動体の羅針盤位置154,156,158,160,162,164,166または168が示す磁北方向170,172,174,176,178,180,182または184は曲線磁束の方向と一致することがわかる。したがって、羅針盤が示す磁北方向は、直線磁束の領域150内での実際の磁北方向186とは異なるものとなる。第132段階(図13参照)で、移動体を図14に示す回転方向に回転させつつ経時的に、すなわち、第1時間t=0から第8時間t=7までの各時点における磁場の大きさを測定すれば、図15に示すように、磁場データの磁場軌跡190を求めることができる。ここで、図15に示す磁場軌跡190は、例えば、磁場データRxまたはRyから求めることができる。
Figure 0004189375
図15に示したように、磁場軌跡190が基準曲線192より下側に分布する、すなわち、前述した軌跡誤差の平均値が0より小さいと仮定すれば、羅針盤が示す磁北方向の左側に磁場の外乱(外乱磁場)の原点151(図14参照)があると推定される。羅針盤は、磁場の外乱の原点151から遠ざかるように移動させなければならないので、磁場データを測定するときに羅針盤が回転した中心軸をその測定時の位置から候補位置に移動する方向は、羅針盤が示す磁北方向の右側に決定される。
このとき、振幅差およびオフセット差に所定の加重値を下記の数式(6)または(7)のように乗算し、その乗算された結果を羅針盤が移動する移動量rTとして決定する。ここで、振幅差とは、磁場データRxまたはRyの振幅AxまたはAyから基準振幅AexまたはAeyを減算した結果を意味し、オフセット差とは、磁場データRxまたはRyのオフセットOxまたはOyから基準オフセットOexまたはOeyを減算した結果を意味する。
Figure 0004189375
ここで、k1、k2、k3およびk4は所定の加重値を表す。
一方、ループ回数が所定値に到達したと判断された場合(図13の第140段階で「はい」)には、図13に示した磁場の利用方法で、第132段階が行われたループ回数分保存された磁場データのうち、基準振幅、基準オフセット、平均値および分散値のうち少なくとも一つを利用して選択した少なくとも一つの磁場データを利用して羅針盤の方位角をキャリブレーションする(第146段階)。ここで、「ループ回数が所定値に到達した」というのは、所定値に該当する回数だけ移動体を移動させつつ磁場に外乱が作用しない所を探そうとしたが、発見できなかったということを意味する。すなわち、第132段階を反復する間に測定されて保存された複数の磁場データのうち、いくつかの評価基準から相対的に小さな値を有する磁場データを選択し、その選択した磁場データを利用して羅針盤をキャリブレーションする(第146段階)。最高の優先順位を有する第1評価基準は振幅と基準振幅の差であり、第2評価基準はオフセットと基準オフセットの差であり、第3(最後)の評価基準は基準曲線と磁場軌跡との間の軌跡誤差の平均値および分散値である。例えば、磁場データそれぞれに対して下記の数式(8)で値Bを計算し、最も小さな値Bを有する磁場データを利用して羅針盤をキャリブレーションすることもできる。
Figure 0004189375
ここで、k5、k6、k7およびk8は所定の加重値であって、k5>k6>k7>k8である。
図13に示した磁場の利用方法は、第130、第138、第140および第146段階がないものとすることもできる。この場合、本発明による磁場の利用方法は、磁場に外乱が作用していないときにのみ羅針盤をキャリブレーションする(第136段階)。
結局、前述した本発明による磁場の利用方法は、移動体の方位角の認識に使われる羅針盤をキャリブレーションするのに利用することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明による磁場判定装置の構成および動作を説明する。
図16は、本発明による磁場判定装置の一実施例のブロック図である。本実施例の磁場利用装置は、磁場測定部200と、保存部202と、磁場外乱検査部204とから構成される。
図16に示す磁場判定装置は、図6に示した磁場の判定方法を実行する役割を行う。
図6および図16に示すように、本実施例の磁場判定装置は、第10段階を行うために、磁場測定部200および保存部202を備える。ここで、磁場測定部200は、磁場データを、空間上の他の位置にセンサーを回転移動させて経時的に測定する。また、保存部202は、磁場測定部200で測定された磁場データを保存する。
第12段階を行うために、磁場外乱検査部204は、保存部202に保存された磁場データによって形成される磁場軌跡のうち少なくとも一つの磁場軌跡の振幅およびオフセットから磁場に外乱が作用しているか否かを検査し、その検査結果を、出力端子OUT1を通じて出力する。
図17は、図16に示した磁場外乱検査部204の、本発明による望ましい一実施例204Aのブロック図である。本実施例の磁場外乱検査部204は、基準曲線計算部210と、誤差計算部212と、平均及び分散計算部214と、第1比較部216と、第1磁場外乱作用決定部218とから構成される。
図17に示す磁場外乱検査部204Aは、図8に示した第12A段階を実行する役割を行う。
図8および図17に示すように、第30段階を行うために、基準曲線計算部210は、保存部202から入力端子IN1を通じて入力した磁場データの振幅とオフセットとから基準曲線を、例えば前述した数式(1)または数式(2)によって計算し、計算された基準曲線を誤差計算部212に出力する。
このとき、図8に示した第12A段階が、前述したように第30段階を有するものとはせず、磁場に外乱が作用していない環境で磁場の大きさを、他の位置に回転移動しつつ経時的に測定して、基準曲線を本発明による磁場の判定方法が行われる前に求めるものと仮定する。この場合、図17に示す磁場外乱検査部204Aは、基準曲線計算部210を備えず、誤差計算部212は、所定の基準曲線を、入力端子IN2を通じて入力されるものとする。
第32段階を行うために、誤差計算部212は、入力端子IN1を通じて保存部202から入力した磁場データによって形成される磁場軌跡のうち少なくとも一つと少なくとも一つの正弦波状の基準曲線との間の軌跡誤差を計算し、その計算された軌跡誤差を平均及び分散計算部214に出力する。このとき、誤差計算部212は、基準曲線を基準曲線計算部210から入力するものとしてもよく、前述したように入力端子IN2を通じて所定の基準曲線を入力するものとしてもよい。
第34段階を行うために、平均及び分散計算部214は、誤差計算部212から入力した軌跡誤差の平均値および分散値のうち少なくとも一つを計算し、その計算された平均値および分散値のうち少なくとも一つを第1比較部216に出力する。
第36段階を行うために、第1比較部216は、平均及び分散計算部214から入力した計算された平均値および/または計算された分散値を、その閾値と比較し、その比較した結果を第1磁場外乱作用決定部218に出力する。
第38段階および第40段階を行うために、第1磁場外乱作用決定部218は、第1比較部216で比較された結果にしたがって磁場に外乱が作用しているか否かを決定し、その決定された結果を、出力端子OUT2を通じて出力する。例えば、第1比較部216で比較された結果を通じて平均値が平均値の閾値を超えるか、または分散値が分散値の閾値を超えると認識されれば、第1磁場外乱作用決定部218は、磁場に外乱が作用していると決定する。そうでなければ、第1磁場外乱決定部218は磁場に外乱が作用していないと決定する。
図18は、図16に示した磁場外乱検査部204の本発明による他の実施例204Bを示すブロック図である。本実施例の磁場外乱検査部204Bは、データ減算部220と、第2比較部222と、第2磁場外乱作用決定部224とから構成される。
図18に示す磁場外乱検査部204Bは、図10に示した第12B段階を実行する役割を行う。
図10および図18を参照すれば、第62段階を行うために、データ減算部220は、振幅差およびオフセット差のうち少なくとも一つを生成し、生成された振幅差およびオフセット差のうち少なくとも一つを第2比較部222に出力する。すなわち、データ減算部220は、保存部202から入力端子IN3を通じて入力した磁場データの振幅から入力端子IN4を通じて入力した基準振幅を減算して振幅差を生成する。また、データ減算部220は、保存部202から入力端子IN3を通じて入力した磁場データのオフセットから入力端子IN4を通じて入力した基準オフセットを減算してオフセット差を生成する。
第64段階を行うために、第2比較部222は、データ減算部220から振幅差およびオフセット差のうち少なくとも一つを入力し、入力した振幅差やオフセット差をその閾値と比較し、その比較された結果を第2磁場外乱作用決定部224に出力する。
第66段階および第68段階を行うために、第2磁場外乱作用決定部224は、第2比較部222で比較された結果にしたがって、磁場に外乱が作用しているか否かを決定し、その決定された結果を、出力端子OUT3を通じて出力する。例えば、第2比較部222から入力した比較結果を通じて振幅差が振幅値の閾値を超えるか、またはオフセット差がオフセット値の閾値を超えると認識されれば、第2磁場外乱作用決定部224は、磁場に外乱が作用していると決定する。そうでなければ、第2磁場外乱作用決定部224は、磁場に外乱が作用していないと決定する。
図19は、図16に示した磁場外乱検査部204の本発明によるさらに他の実施例204Cを示すブロック図である。本実施例の磁場外乱検査部204Cは、基準曲線計算部230と、誤差計算部232と、平均及び分散計算部234と、第1比較部236と、第1磁場外乱検査部238と、データ減算部240と、第2比較部242と第2磁場外乱作用決定部244とより構成される。
図19に示す磁場外乱検査部204Cは、図12に示した第12C段階を実行する役割を行う。
図12および図19を参照すれば、第100段階、第102段階、第104段階および第106段階をそれぞれ行う図19に示す基準曲線計算部230、誤差計算部232、平均及び分散計算部234および第1比較部236は、図17に示した基準曲線計算部210、誤差計算部212、平均及び分散計算部214および第1比較部216にそれぞれ該当し、同じ機能を行うので、その詳細な説明は省略する。ここで、第108段階を行うために、第1磁場外乱検査部238は、第1比較部236で比較された結果を通じて平均値や分散値がその閾値を超えると認識されるとき、磁場に外乱が作用していると決定する。また、第1磁場外乱検査部238は、第1比較部236で比較された結果を通じて平均値や分散値がその閾値を超えないと認識されるとき、磁場に外乱が作用していないと決定する代わりに、データ減算部240が第110段階を行うように動作させることを除けば、第1磁場外乱検査部218と同じ動作を行う。
また、第110段階および第112段階をそれぞれ行うデータ減算部240および第2比較部242は、図18に示したデータ減算部220および第2比較部222と同じ機能を行うので、それについての詳細な説明は省略する。但し、データ減算部240は、図18に示したデータ減算部220とは異なり、第1磁場外乱作用決定部238で磁場に外乱が作用していないと決定されるときに第110段階を行う。このとき、第2磁場外乱作用決定部244は、第2比較部242で比較された結果を通じて振幅差またはオフセット差がその閾値を超えないと認識されるとき、磁場に外乱が作用していないと決定して第114段階を行うことを除ければ、第2磁場外乱検査部224(図18参照)と同じ動作を行う。このとき、第2磁場外乱作用決定部244は、決定された結果を、出力端子OUT4を通じて出力する。
本発明によれば、平均値の閾値、分散値の閾値、振幅値の閾値およびオフセット値の閾値は、それぞれ実験的に求めることが可能である。
以下、図16に示した磁場判定装置を利用して羅針盤をキャリブレーションする本発明の磁場データ利用装置(以下、「磁場利用装置」という)の実施例の構成および動作を、添付図面を参照して、説明する。
図20は、本発明による磁場利用装置の他の実施例のブロック図である。本実施例の磁場利用装置は、磁場測定部300と、保存部302と、磁場外乱検査部304と、ループ回数調整部306と、第3比較部308と、候補位置決定部310と、移動制御部312と、第1羅針盤キャリブレーション部314と、第2羅針盤キャリブレーション部316とにより構成される。
なお、本実施例における移動部とは、候補位置決定部310および移動制御部312とを含んでいる。
図20に示す磁場利用装置は、図13に示した磁場の利用方法を実行する役割を行う。
図13および図20を参照すれば、磁場測定部300、保存部302および磁場外乱検査部304は、図16に示した磁場測定部200、保存部202および磁場保存外乱検査部204と同じ役割を行うので、これらについての説明は省略する。例えば、磁場測定部300および保存部302は第132段階を行い、磁場外乱検査部304は第134段階を行う。
ループ回数調整部306は、第130段階および第138段階を実行する役割を行う。すなわち、第130段階を行うために、ループ回数調整部306は、最初にループ回数を初期化する。第138段階を行うために、ループ回数調整部306は、磁場外乱検査部304で磁場に外乱が作用していると決定されたとき、ループ回数を調整し、その調整されたループ回数を第3比較部308に出力する。
第140段階を行うために、第3比較部308は、ループ回数調整部306から入力したループ回数と所定値とを比較し、その比較された結果を候補位置決定部310に出力する。
第142段階を行うために、第3比較部308で比較された結果にしたがって、候補位置決定部310は、羅針盤が回転する中心軸の候補位置を、保存部302から入力した磁場データの振幅とオフセット、磁場外乱検査部304から入力した平均値、入力端子IN8を通じて入力した基準振幅および基準オフセットから決定し、その決定された結果を移動制御部312に出力する。
第144段階を行うために、移動制御部312は、候補位置決定部310から入力した決定された候補位置にその中心軸が一致するように羅針盤を移動させる制御信号を、出力端子OUT5を通じて出力する。したがって、出力端子OUT5を通じて出力される制御信号に応答して羅針盤または羅針盤を装着した移動体が候補位置情報に含まれた方向および移動量だけ移動する。
第136段階を行うために、第1羅針盤キャリブレーション部314は、磁場外乱検査部304で検査された結果を通じて磁場に外乱が作用していないと認識されるとき、保存部302に保存された磁場データのうち少なくとも一つから羅針盤の方位角をキャリブレーションし、そのキャリブレーションされた結果を、出力端子OUT6を通じて出力する。
第146段階を行うために、第2羅針盤キャリブレーション部316は、第3比較部308から入力した比較結果を通じてループ回数が所定値に到達したと認識された場合には、保存部302に入力した磁場データのうち、前述したように適切な磁場データを選択し、その選択された磁場データによって羅針盤をキャリブレーションし、そのキャリブレーションされた結果を、出力端子OUT7を通じて出力する。ここで、例えば、前述した数式(8)と同じ方法によって適切な磁場データを選択することができる。磁場データを選択するために、第2羅針盤キャリブレーション部316は、入力端子IN8を通じて入力した基準振幅および基準オフセットと、磁場外乱検査部304から入力した平均値および分散値のうち少なくとも一つを利用することができる。
もし、図13に示した磁場の利用方法が第130段階、第138段階、第140段階および第146段階を有するものではない場合、図20に示す磁場利用装置は、ループ回数調整部306、第3比較部308および第2羅針盤キャリブレーション部316を備えない。この場合、候補位置決定部310は、磁場外乱検査部304で磁場に外乱が作用していると決定されるとき、羅針盤が回転する中心軸の候補位置を決定する。
図21は、候補位置の方向を決定する候補位置決定部310の本発明による一実施例のブロック図である。本実施例の候補位置決定部310は、符号検査部330および方向情報決定部332により構成される。
図21に示すように、符号決定部330は、入力端子IN9を通じて磁場外乱検査部304から入力した平均値の符号を検査し、その検査された結果を方向情報決定部332に出力する。このとき、方向情報決定部332は、磁場測定部300で磁場データを測定するとき、羅針盤が回転する中心軸を候補位置に移動する方向についての方向情報を、符号検査部330で検査された結果にしたがって決定し、その決定された方向情報を候補位置情報に含めて出力端子OUT8を通じて移動制御部312に出力する。ここで、平均値とは、前述したように、磁場軌跡から基準曲線を減算した結果である軌跡誤差の平均に相当する。
図22は、候補位置の移動量を決定する図20に示した候補位置決定部310の本発明による他の実施例のブロック図である。本実施例の候補位置決定部310は、乗算部350より構成される。
図22に示す乗算部350は、磁場外乱検査部304から入力した振幅差およびオフセット差に所定加重値を前述した数式(6)または(7)により乗算し、羅針盤が移動する移動量として乗算された結果を候補位置情報に含めて出力端子OUT9を通じて移動制御部312に出力する。
図23は、移動体の走行の例示的な経路を2次元的に示す図面であって、点線は磁束を表す。
前述した本発明による磁場の利用方法および装置によって羅針盤をキャリブレーションする場合、最初に、移動体400が曲線磁束領域に位置すると感知する。そして、曲線磁束に位置すると感知された移動体400を、直線磁束が存在する位置404に移動させる。そして、直線磁束領域に移動した移動体402に装着された羅針盤を任意の直線磁束上の位置404でキャリブレーションする。
本発明は、磁場が利用される分野、例えば、ロボットの方位検出などに適用可能である。
直線磁束の環境下で磁場センサーによってセンシングされた磁場値を利用して形成した円を示す図面である。 直線磁束環境下で磁場センサーによってセンシングされた2進数形態の磁場値を利用して形成した円を示す図面である。 磁場に外乱が作用しているとき、磁場センサーによってセンシングされた2進数形態の磁場値を利用して形成した円を示す図面である。 移動ロボットの走行の例示的な経路を2次元的に示す図面である。 移動ロボットの走行の他の例示的な経路を2次元的に示す図面である。 本発明による磁場の判定方法を説明するためのフローチャートである。 第10段階で測定されて保存される磁場データの例示的な波形図である。 図6に示す第12段階に対する本発明による望ましい一実施例を説明するためのフローチャートである。 基準曲線と磁場軌跡との間の軌跡誤差を例示的に示す図面である。 図6に示す第12段階に対する本発明による他の実施例を説明するためのフローチャートである。 本発明による磁場の判定方法における基準振幅と基準オフセットとを求める方法の一実施例を説明するためのフローチャートである。 図6に示す第12段階に対する本発明によるさらに他の実施例のフローチャートである。 本発明による磁場の利用方法の一実施例としての羅針盤をキャリブレーションする方法を説明するためのフローチャートである。 磁場に外乱が作用している曲線磁束の領域内で回転移動体が移動する経路と羅針盤の位置を示す図面である。 図14に示すように移動体が回転する場合の、第132段階で測定された磁場データの磁場軌跡と基準曲線との間の関係を示す図面である。 本発明による磁場判定装置の一実施例のブロック図である。 図16に示す磁場外乱検査部の本発明による望ましい一実施例のブロック図である。 図16に示す磁場外乱検査部の本発明による他の実施例のブロック図である。 図16に示す磁場外乱検査部の本発明によるさらに他の実施例のブロック図である。 本発明による磁場利用装置の他の実施例のブロック図である。 候補位置の方向を決定する候補位置決定部の本発明による一実施例のブロック図である。 候補位置の移動量を決定する図20に示す候補位置決定部の本発明による他の実施例のブロック図である。 移動体の走行の例示的な経路を2次元的に示す図面である。

Claims (21)

  1. センサーを有する羅針盤のキャリブレーション装置を用いた羅針盤のキャリブレーション方法であって、
    (a)前記羅針盤のキャリブレーション装置が、方向ごとの磁場の大きさを示す磁場データを前記センサーを回転しつつ経時的に測定して、前記測定された磁場データを保存する段階と、
    (b)前記羅針盤のキャリブレーション装置が、前記保存された磁場データによって形成される磁場軌跡のうち少なくとも一つの振幅及びオフセットを利用して前記磁場に外乱が作用しているか否かを検査する段階と、
    (c)前記羅針盤のキャリブレーション装置が、前記検査の結果、磁場の外乱が作用していると決定される場合、羅針盤候補位置を決定して前記決定された候補位置に前記羅針盤を移動しつつ、前記(a)段階及び(b)段階を繰り返し、
    前記羅針盤のキャリブレーション装置が、磁場の外乱が作用しないと決定される場合、前記(a)段階で保存された磁場データを利用して前記羅針盤の方位角をキャリブレーションする段階と、を備えることを特徴とする羅針盤のキャリブレーション方法。
  2. 前記(b)段階は、
    (b1)前記羅針盤のキャリブレーション装置が、前記少なくとも一つの磁場軌跡と少なくとも一つの正弦波状の基準曲線との間の軌跡誤差を求める段階と、
    (b2)前記羅針盤のキャリブレーション装置が、前記軌跡誤差の平均値と分散値のうち少なくとも一つを求める段階と、
    (b3)前記羅針盤のキャリブレーション装置が、前記平均値および/または前記分散値がそれぞれ平均値の閾値または分散値の閾値を超えるか否かを判断する段階と、
    (b4)前記羅針盤のキャリブレーション装置が、前記平均値が前記平均値の閾値を超えるか、または前記分散値が前記分散値の閾値を超えると判断された場合に、前記磁場に外乱が作用していると決定する段階と、を備えることを特徴とする請求項1に記載の羅針盤のキャリブレーション方法。
  3. 前記少なくとも一つの正弦波状の基準曲線は、
    前記(a)段階が行われる前に、前記磁場に外乱が作用していない環境で前記方向ごとの磁場の大きさを、前記センサーを回転させて経時的に測定することにより、
    求めることを特徴とする請求項2に記載の羅針盤のキャリブレーション方法。
  4. 前記(b)段階は、
    (b5)前記羅針盤のキャリブレーション装置が、前記(a)段階で保存された前記磁場データの振幅とオフセットとを前記曲線フィッティングパラメータとして利用して、前記少なくとも一つの正弦波状の基準曲線を計算し、前記(b1)段階に進む段階をさらに備えることを特徴とする請求項2に記載の羅針盤のキャリブレーション方法。
  5. 前記(b)段階は、
    (b6)前記羅針盤のキャリブレーション装置が、前記(a)段階で保存された前記磁場データの振幅およびオフセットと基準振幅および基準オフセットとの間の振幅差およびオフセット差のうち少なくとも一つを求める段階と、
    (b7)前記羅針盤のキャリブレーション装置が、(b6)段階で求めた振幅差またはオフセット差が振幅値の閾値またはオフセット値の閾値を超えるか否かを判断する段階と、
    (b8)前記羅針盤のキャリブレーション装置が、前記振幅差が前記振幅値の閾値を超えるか、または前記オフセット差が前記オフセット値の閾値を超えると判断された場合に、前記磁場に外乱が作用していると決定する段階と、をさらに備えることを特徴とする請求項2に記載の羅針盤のキャリブレーション方法。
  6. 前記基準振幅と前記基準オフセットとは、
    前記(a)段階が行われる前に、前記磁場に外乱が作用していない環境で前記方向ごとの磁場の大きさを、前記センサーを回転させて経時的に測定して求めた基準曲線の振幅およびオフセットであることを特徴とする請求項5に記載の羅針盤のキャリブレーション方法。
  7. 前記羅針盤のキャリブレーション装置が、前記基準振幅と前記基準オフセットとを求める段階を含み、
    前記基準振幅と前記基準オフセットとを求める段階は、
    (e)前記羅針盤のキャリブレーション装置が、空間上で所定数のテスト用磁場データを測定して保存する段階と、
    (f)前記羅針盤のキャリブレーション装置が、前記(e)段階で保存された所定数のテスト用磁場データのうち互いに近似した振幅とオフセットとを有するテスト用磁場データを選択する段階と、
    (g)前記羅針盤のキャリブレーション装置が、前記選択された磁場データのそれぞれによって形成される磁場軌跡と前記基準曲線との間の軌跡誤差の平均値および分散値を誤差平均値および誤差分散値としてそれぞれ求める段階と、
    (h)前記羅針盤のキャリブレーション装置が、前記(g)段階で求めた誤差平均値と誤差分散値のうち相対的に小さな誤差平均値と誤差分散値とを有するテスト用磁場データの振幅およびオフセットを前記基準振幅および前記基準オフセットとしてそれぞれ決定する段階と、をさらに備えることを特徴とする請求項5に記載の羅針盤のキャリブレーション方法。
  8. 前記(c)段階は、
    前記羅針盤のキャリブレーション装置が、前記羅針盤の候補位置を前記磁場データの振幅と位相、前記平均値、前記基準振幅及び前記基準オフセットを利用して決定することを特徴とする請求項5に記載の羅針盤のキャリブレーション方法。
  9. 前記羅針盤のキャリブレーション方法は、
    (i)前記羅針盤のキャリブレーション装置が、ループ回数を初期化させ、前記(a)段階に進む段階と、
    (j)前記羅針盤のキャリブレーション装置が、前記(b)段階で前記磁場に外乱が作用していると決定された場合に、前記ループ回数を調整する段階と、
    (k)前記羅針盤のキャリブレーション装置が、前記ループ回数が所定値に到達したか否かを判断し、前記ループ回数が前記所定値に到達しなかったと判断された場合に、前記(c)段階に進む段階と、
    (l)前記羅針盤のキャリブレーション装置が、前記ループ回数が前記所定値に到達したと判断された場合に、前記(a)段階で保存された前記磁場データのうち、前記基準振幅、前記基準オフセット、前記平均値および前記分散値のうち少なくとも一つを利用して選択した少なくとも一つの磁場データを利用して前記羅針盤をキャリブレーションする段階と、をさらに備えることを特徴とする請求項8に記載の羅針盤のキャリブレーション方法。
  10. 前記(c)段階は、前記羅針盤のキャリブレーション装置が、前記(a)段階で前記磁場データを測定するときに前記羅針盤が回転した中心軸から前記候補位置に移動する方向を、前記平均値が負であれば、前記羅針盤が指す磁北方向の右側に決定し、前記平均値が正であれば、前記磁北方向の左側に決定し、
    前記平均値は、前記磁場軌跡から前記基準曲線を減算した結果である前記軌跡誤差の平均であることを特徴とする請求項8に記載の羅針盤のキャリブレーション方法。
  11. 前記(c)段階は、
    前記羅針盤のキャリブレーション装置が、前記振幅差および前記オフセット差に所定加重値を乗算し、前記乗算された結果を前記羅針盤が移動する移動量として決定し、決定された移動量を前記候補位置情報に含めることを特徴とする請求項8に記載の羅針盤のキャリブレーション方法。
  12. 方向ごとの磁場の大きさを示す磁場データを、空間上でセンサーを回転させることにより経時的に測定する磁場測定部と、
    前記測定された磁場データを保存する保存部と、
    前記保存部に保存された前記磁場データによって形成される磁場軌跡のうち少なくとも一つの振幅及びオフセットを利用して前記磁場に外乱が作用しているか否かを検査する磁場外乱検査部と、
    前記検査の結果、磁場の外乱が作用すると決定される場合、羅針盤の候補位置を決定して前記決定された候補位置に前記羅針盤を移動させる移動部と、
    磁場の外乱が作用しないと決定される場合、前記保存部に保存された磁場データを利用して前記羅針盤の方位角をキャリブレーションする方位角キャリブレーション部、とを備えることを特徴とする羅針盤のキャリブレーション装置。
  13. 前記磁場外乱検査部は、
    前記少なくとも一つの磁場軌跡と少なくとも一つの正弦波状の基準曲線との間の軌跡誤差を計算する誤差計算部と、
    前記軌跡誤差の平均値および分散値のうち少なくとも一つを計算する平均および分散計算部と、
    前記計算された平均値および前記計算された分散値のうち少なくとも一つを平均値の閾値および分散値の閾値とそれぞれ比較する第1比較部と、
    前記第1比較部で比較された結果にしたがって前記磁場に外乱が作用しているか否かを決定する第1磁場外乱作用決定部と、を備えることを特徴とする請求項12に記載の羅針盤のキャリブレーション装置。
  14. 前記少なくとも一つの正弦波状の基準曲線は、
    前記磁場に外乱が作用していない環境で前記方向ごとの磁場の大きさを、前記センサーを回転させて経時的に測定して求めることを特徴とする請求項13に記載の羅針盤のキャリブレーション装置。
  15. 前記磁場外乱検査部は、
    前記保存部に保存された前記磁場データの振幅とオフセットとを前記曲線フィッティングパラメータとして前記少なくとも一つの正弦波状の基準曲線を計算する基準曲線計算部をさらに備えることを特徴とする請求項13に記載の羅針盤のキャリブレーション装置。
  16. 前記磁場外乱検査部は、
    前記保存部に保存された前記磁場データの振幅およびオフセットから基準振幅および基準オフセットをそれぞれ減算した結果である振幅差およびオフセット差を少なくとも一つ生成するデータ減算部と、
    前記振幅差および前記オフセット差のうち少なくとも一つと振幅値の閾値およびオフセット値の閾値とを比較する第2比較部と、
    前記第2比較部で比較された結果にしたがって、前記磁場に外乱が作用しているか否かを決定する第2磁場外乱作用決定部と、をさらに備えることを特徴とする請求項13に記載の羅針盤のキャリブレーション装置。
  17. 方向ごとの磁場の大きさをセンシングするセンサーを備えた、空間上で回転可能な羅針盤を、請求項12ないし請求項16のいずれか一項に記載の磁場の判定装置の判定結果を利用してキャリブレーションする磁場利用装置であって、
    前記磁場外乱検査部で前記磁場に外乱が作用していないと決定された場合に、前記保存部に保存された前記磁場データのうち少なくとも一つから前記羅針盤をキャリブレーションする第1羅針盤キャリブレーション部を備えることを特徴とする羅針盤のキャリブレーション装置。
  18. 前記移動部は、
    前記磁場外乱検査部で前記磁場に外乱が作用していると決定された場合に、前記羅針盤が回転する中心軸の候補位置を前記保存部から入力した前記磁場データ、前記平均値、前記基準振幅および前記基準オフセットから決定する候補位置決定部と、
    前記決定された候補位置にその中心軸が一致するように前記羅針盤を移動させる制御信号を発生させる移動制御部と、をさらに備えることを特徴とする請求項16に記載の羅針盤のキャリブレーション装置。
  19. 前記磁場利用装置は、
    前記磁場外乱検査部で前記磁場に外乱が作用していると決定された場合に、ループ回数を調整するループ回数調整部と、
    前記ループ回数と所定値とを比較する第3比較部と、
    前記第3比較部で比較された結果にしたがって、前記保存部に保存された前記磁場データのうち、前記基準振幅、前記基準オフセット、前記平均値および前記分散値のうち少なくとも一つを利用して磁場データを選択し、選択された磁場データによって前記羅針盤をキャリブレーションする第2羅針盤キャリブレーション部と、をさらに備え、
    前記候補位置決定部は、前記第3比較部で比較された結果にしたがって動作することを特徴とする請求項18に記載の羅針盤のキャリブレーション装置。
  20. 前記候補位置決定部は、
    前記平均値の符号を検査する符号検査部と、
    前記保存部で前記磁場データを測定するとき、前記羅針盤が回転した中心軸から前記候補位置に移動する方向についての方向情報を前記符号検査部で検査された結果にしたがって決定し、前記決定された方向情報を前記候補位置情報に含めて出力する方向情報決定部と、を備え、
    前記平均値は、前記磁場軌跡から前記基準曲線を減算した結果である前記軌跡誤差の平均であることを特徴とする請求項18に記載の羅針盤のキャリブレーション装置。
  21. 前記候補位置決定部は、
    前記振幅差および前記オフセット差に所定加重値を乗算し、前記羅針盤が移動する移動量として前記乗算された結果を前記候補位置情報に含めて出力する乗算部をさらに備えることを特徴とする請求項18に記載の羅針盤のキャリブレーション装置。
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