JP4189280B2 - 複合ヘッドのヘッドギャップ長測定方法及びディスク記憶装置 - Google Patents

複合ヘッドのヘッドギャップ長測定方法及びディスク記憶装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、リードヘッドとライトヘッドとを含む複合ヘッドを備えたディスク記憶装置に係り、特にリードヘッドとライトヘッドとの間隔であるヘッドギャップ長を考慮したディスクフォーマットを実現するのに好適な、複合ヘッドのヘッドギャップ長測定方法及びディスク記憶装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、ディスク記憶装置、例えば磁気ディスク装置(HDD)では、ディスクのフォーマット効率の向上が要求されている。従来は、ディスクのフォーマット効率を向上する上で、リード回路(リードチャネル)の遅延(以下、リードパス遅延と称する)がボトルネックとなっていた。その理由は、リードパス遅延を吸収して連続したデータセクタのデータ再生を実現するには、隣接するデータセクタ間の間隔(ギャップエリア)を十分広く設定しなければならないためである。
【0003】
そこで、例えば特許文献1には、ギャップエリアを広げることなくリードパス遅延に対処するために、基準リードゲートRGに先行して再起動リードゲートRRGをON(オン)させることで、ビタビ(Viterbi)デコーダとリードPLL(Phase Lock Loop)回路とを早期に再起動してパイプライン動作させる技術(以下、第1の先行技術と称する)が記載されている。
【0004】
一方、最近の高記録密度のディスク記憶装置では、スライダ上にリードヘッドとライトヘッドとが分離して実装された複合ヘッドが適用されるのが一般的である。このため、複合ヘッドを適用するディスク記憶装置では、リードヘッドによるリード動作のタイミングとライトヘッドによるライト動作のタイミングのずれを考慮する必要がある。
【0005】
そこで、例えば特許文献2には、リードヘッドとライトヘッドとの間のディスクの円周方向の間隔(ヘッドギャップ)及びディスクのデータフォーマットに基づいて、ライトゲート(ライトゲート信号)WGとリードゲート(リードゲート信号)RGの出力タイミングを遅延回路により調整する技術(以下、第2の先行技術と称する)が記載されている。ここでは、ライト動作時には、サーボエリアの終端から最初のデータセクタパルスDSPの生成タイミングまでの時間(T2)と、DSPからライトゲートWGの生成までの時間(T3)とを加算した時間(T1)、つまりサーボエリアの終端からライトゲートWGの生成までの時間(T1)が、ヘッドギャップ長に相当する遅れ時間に設定される。一方、リード動作時には、リードゲートRGの生成タイミングが、サーボエリアの終端から確保される回転変動ギャップ(パッドデータ)の中央となるように設定される。これにより、サーボエリア終端部分の情報(つまりサーボデータの終端部分)がライト動作で破壊されるのを防止すると共に、回転変動ギャップ(パッドデータ)を広げることなく正常なリード動作を実現できる。
【0006】
【特許文献1】
特開平8−315513号公報(段落0048〜0050、図1、図3)
【0007】
【特許文献2】
特開2002−269703号公報(段落0038〜0041、段落0028、図1、図3)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上記第1の先行技術が適用されたディスク記憶装置では、リードパス遅延の問題が解消されていることから、ディスクのフォーマット効率は、ライトデータ長に依存する。一方、第2の先行技術では、ヘッドギャップ及びディスクのデータフォーマットに基づいて、ライトゲートWGとリードゲートRGの出力タイミングを調整することで、サーボデータの終端部分がライト動作で破壊されるのを防止しながら、サーボエリア終端部の回転変動ギャップ(パッドデータ)を広げなくても済むようにしている。この第2の先行技術では、ヘッドギャップに相当する長さの、サーボエリア終端側のライトデータの問題について考慮されていない。明らかなように、サーボデータの終端部分がライト動作で破壊されるのを防止するには、ヘッドギャップの公差、つまり許容される最大ヘッドギャップ長を考慮したデータフォーマットが必要となる。ところが、ヘッドギャップ長が同一であっても、近年のディスク装置の記録密度の向上に伴い、ヘッドギャップ長に相当するデータ長のフォーマット効率への影響(つまりフォーマットロス)が無視できなくなってきている。
【0009】
本発明は上記事情を考慮してなされたものでその目的は、複合ヘッドのヘッドギャップに起因するフォーマットロスを排除することを可能とする複合ヘッドのヘッドギャップ長測定方法及びディスク記憶装置を提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の1つの観点によれば、サーボデータが記録されたサーボ領域がディスクの円周方向に等間隔で配置され、隣接するサーボ領域間が複数のデータセクタを配置するためのデータ領域として割り当てられたフォーマット構成を適用し、前記ディスクからデータを読み出すためのリードヘッドと、当該リードヘッドから前記ディスクの円周方向に離間し、上記ディスクにデータを書き込むためのライトヘッドとを含む複合ヘッドを備えたディスク記憶装置における複合ヘッドのヘッドギャップ長測定方法が提供される。この方法は、上記ディスクに書き込むべきユーザデータをライト回路により変調し、プリアンブルデータ、シンクマーク及び変調されたユーザデータを含むセクタデータを上記複合ヘッドの上記ライトヘッドにより上記ディスクに書き込ませるステップと、上記ディスクに書かれたセクタデータを上記複合ヘッドの上記リードヘッドにより読み出させるステップと、上記リードヘッドにより読み出されたセクタデータからシンクマークをリード回路により検出するステップと、検出されたシンクマークに後続するユーザデータをリード回路により復調するステップと、上記リード回路の起動時から当該リード回路によりシンクマークが検出されるまで当該リード回路から出力されるプリアンブルデータのデータ長をリードプリアンブルデータ長として測定するステップと、測定されたリードプリアンブルデータ長、上記ディスクに書き込むべきセクタデータ中のプリアンブルデータのデータ長であるライトプリアンブルデータ長、上記ライト回路における遅延時間に相当するデータ長であるライトパス遅延量、及び上記リード回路における遅延時間に相当するデータ長であるリードパス遅延量をもとに上記ヘッドギャップ長を取得するステップとを備えたことを特徴とする。
【0011】
このような構成においては、ディスク記憶装置が有する複合ヘッドのライトヘッドによってディスクに書かれたセクタデータを、当該複合ヘッドのリードヘッドによりリードする動作を行ってリードプリアンブルデータ長を測定することにより、当該リードプリアンブルデータ長と、既知の値である、ライトプリアンブルデータ長、ライトパス遅延量及びリードパス遅延量とをもとに、当該複合ヘッドのヘッドギャップ長を取得できる。したがって、取得されたヘッドギャップ長を反映したデータフォーマットを適用することにより、各ディスク記憶装置において一律に、許容される最大ヘッドギャップ長を考慮したデータフォーマットを適用する場合に比べて、ディスクのフォーマット効率を上げることが可能となる。特に、取得されたヘッドギャップ長に相当するデータ長だけ、予め定められたデータ長より短く設定されたブリアンブルデータを生成するステップと、生成されたプリアンブルデータを含むセクタデータの書き込みにおいて、上記ライトゲート信号を、ヘッドギャップ長に相当する時間だけリードゲート信号より遅らせるステップとを追加するならば、ディスクに実際に書き込まれるセクタデータのうち、ヘッドギャップ長に相当するサーボ領域直後のセクタデータの先頭部、つまりプリアンブルデータの先頭部を、ヘッドギャップ長に相当するデータ長だけ短くでき、ディスクのフォーマット効率を一層向上することが可能となる。
【0012】
ここで、上記ヘッドギャップ長は、次式
ヘッドギャップ長=ライトプリアンブルデータ長+ライトパス遅延量
−(リードプリアンブルデータ長−リードパス遅延量)
に従って簡単に算出できる。
【0013】
また、ディスクへのセクタデータの書き込みの期間を表すライトゲート信号を、許容される最大ヘッドギャップ長を考慮した時間だけ基準のタイミングより遅延させるとよい。このようにすると、リードプリアンブルデータ長を測定するための前段階でのセクタデータ書き込みを、サーボ領域直後の先頭のデータセクタに対して行ったとしても、当該サーボ領域に記録されているサーボデータの終端部が破壊されるのを防止できる。
【0014】
また、上記測定ステップでは、ディスクからのセクタデータの読み込みの期間を指定するリードゲート信号により示されるセクタデータの読み込み開始時点からセクタデータ中のシンクマークが検出される時点までの期間に相当するデータ長をリードプリアンブルデータ長として測定するとよい。このようにすると、リードプリアンブルデータ長が例えばカウンタを用いて簡単に測定できる。
【0015】
また、一般にディスクは、データが記録される記録面をなす2つのディスク面を有し、当該2つのディスク面の一方に対応して上記複合ヘッドが配置されると共に、当該2つのディスク面の他方に対応して別の複合ヘッドが配置される。このディスクの各ディスク面に対応して配置される複合ヘッドのヘッドギャップ長は必ずしも同一ではない。そこで、上記ヘッドギャップ長を測定するための各ステップを、複合ヘッド毎に実行する構成とするならば、当該複合ヘッド毎に、実際のヘッドギャップ長を考慮したディスクフォーマットが実現できる。
【0016】
また、ディスクの記録面が当該ディスクの半径方向に複数のゾーンに分割して管理される、いわゆるCDR(Constant Density Recording)タイプのディスクフォーマットを適用する場合には、ゾーン毎に、当該ゾーン内のディスク領域に配置されるデータセクタの数も異なる。そこで、上記ヘッドギャップ長を測定するための各ステップを、複合ヘッド毎で且つゾーン毎に実行する構成とするならば、当該複合ヘッド毎で且つゾーン毎に、実際のヘッドギャップ長を考慮したディスクフォーマットが実現できる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を磁気ディスク装置に適用した実施の形態につき図面を参照して説明する。
図1は本発明の一実施形態に係る磁気ディスク装置(以下、HDDと称する)の構成を示すブロック図である。図1において、ディスク(磁気ディスク媒体)11は上側と下側の2つのディスク面を有している。ディスク11の2つのディスク面の少なくとも一方のディスク面、例えば両方のディスク面は、データが磁気記録される記録面をなしている。ディスク11の各記録面に対応してそれぞれヘッド(磁気ヘッド)12-0(H0),ヘッド12-1(H1)が配置されている。ヘッド12-i(Hi)(i=1,2)は、スライダ上にリードヘッド121とライトヘッド122(図5参照)とが分離して実装された複合ヘッドである。ヘッド12-iは、例えばMR(Magneto Resistive:磁気抵抗効果)ヘッドである。リードヘッド(リード素子)121は、MR素子から構成され、ライトヘッド122(ライト素子)は誘導型の記録用薄膜素子から構成される。このリードヘッド121とライトヘッド122との間のディスク11の円周方向の間隔をヘッドギャップ(HG)と呼ぶ。なお、図1の構成では、単一枚のディスク11を備えたHDDを想定しているが、ディスク11が複数枚積層配置されたHDDであっても構わない。
【0018】
図2はディスク11のフォーマットを示す。図2に示すように、ディスク11の記録面には、複数のサーボ領域110が、当該ディスク11の半径方向に放射状に、且つ当該ディスク11の円周方向に等間隔で配置されている。このサーボ領域110には、ヘッド12-i(iは0または1)をディスク11上の目標トラックの目標範囲に位置付けるのに必要な位置情報を含むサーボデータが記録されている。ディスク11の記録面のうち、隣接するサーボ領域110の間は、データ領域111に割り当てられている。また、ディスク11の記録面には、同心円状の多数のトラック(図示せず)が配置されている。データ領域111には、トラック毎に複数のデータセクタが割り当てられている。
【0019】
ディスク11には、CDR(Constant Density Recording)と呼ばれる記録フォーマットが適用されている。このCDRフォーマットを適用するディスク11の記録面は、当該ディスク11の半径方向に複数のゾーンに分割して管理される。図2の例では、ディスク11の記録面は10個のゾーンZ0〜Z9に分割して管理されるものとする。各ゾーンZj(j=0〜9)のトラック(シリンダ)当たりのデータセクタ(DS)数は、ディスク11の外周側のゾーンほど多く設定されている。その理由は、トラック(シリンダ)の物理的な周の長さが長くなるディスク11の外周側の領域を有効に使用して当該ディスク11のフォーマット効率を上げるためである。明らかなように、ディスク11からデータを読み出す際、或いはディスク11にデータを書き込む際のデータ転送速度は、ディスク11の外周側のゾーンほど速くなる。
【0020】
図3は、ディスク11上の各トラックのフォーマットを示す。データ領域111の長さ(ディスク11の円周方向の長さ)は、必ずしもデータセクタの長さの整数倍ではない。このため、図3の例のように、1つのデータセクタがサーボ領域110を挟んで2つのデータセクタに分離されることがある。分離された両データセクタはスプリットセクタと呼ばれる。スプリットセクタのデータフォーマットは、ユーザデータのサイズが異なる点を除いて、通常のデータセクタのデータフォーマットと何ら変わらない。データ領域111内の最初のデータセクタ(第1セクタ)、データ領域111内の最後のデータセクタ(最終セクタ)、及びデータ領域111内の他のデータセクタ(第1セクタ及び最終セクタを除く通常のセクタ)の長さは、必ずしも同一でない。
【0021】
図4は、ディスク11上に記録されているデータセクタのデータ(セクタデータ)のフォーマットを示す。図3に示すように、セクタデータは、プリアンブル(プリアンブルデータ)31と、シンクマーク(SM)32と、ユーザデータ33と、ECC(Error Correcting Code:エラー訂正符号)34と、ビタビ制御データ(VTB)35とを含む。プリアンブル31は、予め定められた周波数の同期パターンからなるデータ(プリアンブルデータ)である。プリアンブル31は、リードNRZクロック信号(リードクロック信号)RNCを生成するリード同期回路217の同期信号として用いられる。シンクマーク32は、リード時に後続のユーザデータ33の先頭ビットを検出するための特定コードである。ユーザデータ33は、符号化されたデータである。ユーザデータ33のサイズは、対応するデータセクタがスプリットセクタでない場合には、例えば512B(バイト)である。また、サーボ領域を挟んで隣接する最終セクタ及び第1セクタがスプリットセクタである場合、当該最終セクタ及び第1セクタのユーザデータ33のサイズの和は512Bである。ECC34は、再生されたユーザデータ33のエラーを訂正するのに用いられるエラー訂正符号である。ビタビ制御データ(VTB)35は、ユーザデータ33をPRML(Partial Response Maximum Likelihood)処理で復号する際に実行されるML(最尤)判定を終了させるために付加されるデータである。
【0022】
再び図1を参照すると、ディスク11はスピンドルモータ(以下、SPMと称する)13により高速に回転させられる。各ヘッド12-iはヘッド移動機構としてのアクチュエータ(キャリッジ)14に取り付けられている。ヘッド12-iは、アクチュエータ14の回動に従ってディスク11の半径方向に移動される。これにより、ヘッド12-iは、目標トラック上に位置付けられる。アクチュエータ14は、当該アクチュエータ14の駆動源となるボイスコイルモータ(以下、VCMと称する)15を有している。アクチュエータ14は、このVCM15により駆動される。
【0023】
SPM13及びVCM15は、ドライバIC16からそれぞれ供給される駆動電流(SPM電流及びVCM電流)により駆動される。ドライバIC16は、SPMドライバ161と、VCMドライバ162とを含んでいる。SPMドライバ161は、CPU40から指定された量のSPM電流をSPM13に対して供給する。VCMドライバ162はCPU40から指定された量のVCM電流をVCM15に対して供給する。
【0024】
ヘッド12-iはヘッドアンプ回路を構成するヘッドIC(Integrated Circuit)17と接続されている。ヘッドIC17は、プリアンプ(リードアンプ)171(図5参照)とライトドライバ(ライトアンプ)172(図5参照)とを含む。
【0025】
ヘッドIC17は、リード/ライトIC(リード/ライトチャネル)20と接続されている。リード/ライトIC20は、リード信号に対するA/D(アナログ/デジタル)変換処理、ライトデータの符号化処理及びリードデータの復号化処理等の各種の信号処理を実行する信号処理デバイスである。
【0026】
リード/ライトIC20は、制御装置30と接続されている。制御装置30は、CPU40とディスクコントローラ(以下、HDCと称する)50とを含む。CPU40は、制御プログラムが格納された不揮発性メモリ、例えば書き換えが可能なフラッシュROM(以下、FROMと称する)41と、RAM42とを有する。RAM42の記憶領域の一部はCPU40の作業用の領域に割り当てられる。CPU40は、FROM41に格納されている制御プログラムを実行することにより、HDD内の各部(例えば、ドライバIC16、ヘッドIC17、リード/ライトIC20及びHDC50)を制御する。FROM41の記憶領域の一部は、後述するフォーマットテーブル410を格納するのに用いられる。CPU40は、HDDを利用するホスト60からの特定のコマンドによりヘッドギャップ長サーチ(以下、HG長サーチと称する)が指示された場合に、HDDを、各ヘッド12-iのヘッドギャップ長(以下、HG長と称する)を検出(測定)するためのHG長サーチモードに設定する。
【0027】
HDC50は、シーケンサ51を有する。シーケンサ51は、ホスト60からのコマンドの入力及びホスト60との間のデータの転送を制御する。シーケンサ51はまた、リード/ライトIC20を介して、ディスク11との間のデータの転送を制御する。このシーケンサ51の特徴は、HG長サーチモードにおいて、各ヘッド12-iのHG長を検出する機能を有している点にある。
【0028】
図5は、図1中の主としてリード/ライトIC20及びHDC50のブロック構成を示す。図5に示すように、リード/ライトIC20は、リードチャネル21とライトチャネル22とを有する。リードチャネル21は、再生系をなす周知の回路構成を有する。即ちリードチャネル21は、サーボチャネル211と、サーボデコーダ212と、パーシャルレスポンス(Partial Response)チャネル(以下、PRチャネルと称する)213と、シンクマーク(Sync Mark)検出器(以下、SM検出器と称する)214と、ビタビ(Viterbi)検出器(復号器)215と、ランレングスリミテッド(Run Length Limited)デコーダ(以下、RLLデコーダと称する)216と、リード同期回路(Read Synchronizer)217とを含んでいる。一方、ライトチャネル22は、記録系をなす周知の回路構成を有する。即ちライトチャネル22は、プリアンブル生成器221と、RLLエンコーダ222と、シンクマーク生成器(以下、SM生成器と称する)223と、ライトシンセサイザ224と、擬似エミッタ結合論理(pseudo emitter coupled logic)ドライバ(以下、PECLドライバと称する)225とを含んでいる。
【0029】
HDC50は、図1に示したシーケンサ51の他に、サーボコントローラ52と、シンクバイト(Sync Byte)検出器(以下、SB検出器と称する)53と、エラー訂正回路(以下、ECC回路と称する)54と、プリアンブル生成器55と、シンクバイト生成器(以下、SB生成器と称する)56と、ECC生成器57と、ライトパッド生成器(以下、WPD生成器と称する)58とを含んでいる。
【0030】
図6は、シーケンサ51の構成を示す。図6に示すように、シーケンサ51は、DSP(データセクタパルス)生成器501と、DSP調整器502と、DSP遅延回路503と、WG(ライトゲート)生成器504と、RG(リードゲート)生成器505と、ライトNRZ(Non-Return to Zero)カウンタ506と、リードNRZカウンタ507と、リードプリアンブルカウンタ508と、HG(ヘッドギャップ)長算出器509と、フォーマットクロック生成器510とを含んでいる。
【0031】
DSP生成器501は、図5中のサーボコントローラ52から出力されるサーボ領域110の終端(サーボデータの終端)を示すタイミング信号(以下、サーボエッジ信号と称する)SESが有効となる毎に、フォーマットクロック生成器510からのクロック信号(フォーマットクロック信号)FCに同期して、当該サーボ領域110の直後のデータ領域111に記録されているデータセクタに対応するデータセクタパルスDSPを順次生成する。このデータセクタパルスDSPの出力タイミングは、フォーマットテーブル410に基づいて設定されるDSP開始ポインタにより示される。フォーマットテーブル410の内容については後述する。DSP調整器502は、図1のHDDが、ホスト60から与えられたHG長サーチを指示する特定コマンド(以下、HG長サーチコマンドと称する)に応じてHG長サーチモードに設定されている場合に、DSP生成器501によるDSP生成のタイミングを調整する。
【0032】
DSP遅延回路503は、DSP生成器501により生成されたデータセクタパルスDSPを、ライトゲート(ライトゲート信号)WGを生成(ON)するタイミングとするために、フォーマットテーブル410に従って時間DSPDだけ遅延する。この遅延されたデータセクタパルスDSPは、ライト用のデータセクタパルスDSP(ライトDSP)として用いられる。WG生成器504は、DSP遅延回路503によって遅延されたDSP(ライトDSP)に従ってライトゲートWGを生成(ON)する。RG生成器505は、DSP生成器501により生成されたデータセクタパルスDSPをリード用のデータセクタパルスDSP(リードDSP)として、リードゲート(リードゲート信号)RGを生成(ON)する。
【0033】
ライトNRZカウンタ506は、リード/ライトIC20内のライトシンセサイザ224から出力されるNRZデータ書き込みのためのライトNRZクロック信号WNCに含まれるクロックパルスの数をカウントする。ライトNRZカウンタ506のカウント開始のためのスタート信号には、WG生成器504からのライトゲートWGが用いられる。ライトNRZカウンタ506は、プリアンブルと、シンクバイト(SB)と、ユーザデータ、ECC及びビタビ制御データ(VTB)の長さに相当するクロックパルス数(時間)、及びライトパッド(WPD)の長さに相当するクロックパルス数(時間)を順次カウントし、その都度、対応するプリアンブル生成器54と、SB生成器55と、ECC生成器56と、WPD生成器57とを起動する。ライトNRZカウンタ506のカウント動作に必要な情報は、フォーマットテーブル410により示される。
【0034】
リードNRZカウンタ507は、リード/ライトIC20内のリード同期回路217から出力されるNRZデータ読み出しのためのリードNRZクロック信号RNCに含まれるクロックパルスの数をカウントする。リードNRZカウンタ507のカウント開始のためのスタート信号には、HDC50内のSB検出器53から出力されるSB検出信号SBDが用いられる。一方、リードNRZカウンタ507のカウント終了のためのストップ信号には、HDC50内のECC回路54から出力される、NRZデータの終端のタイミングを示す信号(NRZデータ終端信号)が用いられる。
【0035】
リードプリアンブルカウンタ508はリード/ライトIC20内のリード同期回路217から出力されるリードNRZクロック信号RNCに含まれるクロックパルスの数をカウントする。リードプリアンブルカウンタ508のカウント開始のためのスタート信号には、RG生成器505から出力されるリードゲートRGが用いられる。一方、リードプリアンブルカウンタ508のカウント終了のためのストップ信号には、SB検出器53から出力されるSB検出信号SBDが用いられる。これによりリードプリアンブルカウンタ508は、リードチャネル21からHDC50に転送されるプリアンブルデータの長さ(リードプリアンブル長)をカウント(計測)する。
【0036】
HG長算出器509は、フォーマットテーブル410により示されるライトプリアンブル長と、リードプリアンブルカウンタ508によりカウントされたリードプリアンブル長とを用いて、HG長を算出する。フォーマットテーブル410は、HG長算出器509によって算出されたHG長をもとに更新される。
【0037】
図7はフォーマットテーブル410のデータ構造例を示す。フォーマットテーブル410は、DSPテーブル411と、ゾーンパラメータテーブル412とから構成される。
【0038】
DSPテーブル411には、ディスク11のゾーンZj(j=0〜9)毎で且つ当該ゾーン内の隣接するサーボ領域110(データ領域111)毎に、DSPの配置を示す情報、つまりセクタフォーマットの割り付け情報が予め格納される。このゾーン毎で且つ隣接サーボ領域110毎のセクタフォーマットの割り付け情報(以下、スプリット情報と称する)が格納されるDSPテーブル411のエントリは、スプリットセクタの有無を示すスプリットフラグSFのフィールド411a、サーボゲートSGの終端から最初のDSP(1st DSP)までの間隔(SG−1st DSP)を示す情報のフィールド411b、最初のデータセクタ(第1セクタ)の長さ(第1セクタ長)を示す情報のフィールド411c、最初のデータセクタと最後のデータセクタとを除くデータセクタ(通常セクタ)の長さ(通常セクタ長)を示す情報のフィールド411d、当該隣接するサーボ領域110間の領域(つまりデータ領域111)内で発生すべきDSPの数(つまりデータ領域111内のデータセクタの数)を示す情報のフィールド411e、及び最後のデータセクタ(最終セクタ)の長さ(最終セクタ長)を示す情報のフィールド411fを含む。DSPテーブル411の詳細なデータ構造例を図8に示す。このDSPテーブル411のデータ構造自体は従来から知られている。本実施形態の特徴の1つは、フィールド411bに設定されている間隔(SG−1stDSP)ajに、ゾーンパラメータテーブル412に設定されている後述するヘッドギャップディレイAijが加えられた間隔が、サーボゲートSGの終端から最初のDSPまでの間隔として実際に用いられる点である。
【0039】
一方、ゾーンパラメータテーブル412は、ゾーンZj毎のエントリを有する。ゾーンパラメータテーブル412のゾーンZj毎のエントリは、フィールド422a〜422dを含む。フィールド422aにはライトクロック周波数を示すパラメータが設定される。フィールド422bには、ライトプリアンブルデータ長(Nwj)を示すパラメータが設定される。フィールド422cには、ヘッド12-0(H0)のHG(ヘッドギャップ)長によって決定されるHGディレイ(A0j)を示すパラメータが設定される。フィールド422dには、ヘッド12-1(H1)のHG長によって決定されるHGディレイ(A1j)を示すパラメータが設定される。ここで、ヘッドHi(i=0,1)、ゾーンZjのHGディレイをAijと表現する。本実施形態の特徴の1つは、ゾーンパラメータテーブル412内の各エントリにHGディレイAijが設定されるフィールドが設けられている点にある。ゾーンパラメータテーブル412内の各エントリのフィールド422c,422dに格納されるHGディレイのパラメータは、後述するように、HG長サーチモードで検出されたヘッド12-0(H0),12-1(H1)のHG長に基づいて最適化されたものである。なお、フィールド422aに格納されるパラメータはMj及びNjの2つである。ここでは、ライトクロック周波数は、基本周波数*Nj/Mjにより表される。
【0040】
本実施形態において、DSPテーブル411内の各エントリのフィールド411c,411d,411fに格納されるセクタ長には、HGを考慮しない最小のセクタ長が用いられる。そして、ゾーンZj、ヘッドHiでのライトが実行される場合に、DSPテーブル411の対応するエントリのフィールド411bに格納されている、サーボゲートSGの終端から1st DSPまでの間隔(SG−1st DSP)ajに、ゾーンパラメータテーブル412に格納されているパラメータのうちの、ゾーンZj及びヘッドHiに固有のヘッドギャップディレイAijが加えられ、1st DSP(第1DSP)が遅延される。第1のデータセクタに対応する第1DSPが遅延されると、残りのセクタ長の長さは固定されていることから、全体のセクタ位置がAijに相当するデータ長だけずらされる。Aijが正しく最適化されていれば、サーボ領域に格納されているサーボデータの終端部が書き壊されることはない。また、DSP間隔には予めHG(ヘッドギャップ)相当分が盛り込まれていないので、フォーマット効率は改善されることになる。
【0041】
次に、本発明の一実施形態の動作について、HGサーチモードでのゾーン毎・ヘッド毎のHG長検出処理を例に、図9のフローチャート及び図10のタイミングチャートを参照して説明する。
【0042】
まず、ホスト60は、図1のHDDに対してHG長サーチコマンドを送出する。CPU40は、ホスト60からのHG長サーチコマンドをHDC50を介して受け取ると、HDDをHG長サーチモードに設定する(ステップS1)。この状態でホスト60は、ディスク11上のゾーンZjを示す変数jを初期値0に設定すると共に(ステップS2)、ヘッドHiを示す変数iを初期値0に設定する(ステップS3)。
【0043】
次にホスト60は、ゾーンZj、ヘッドHiにおける第pサーボ領域110(SV#p)直後のデータ領域111内の第qデータセクタにデータ(セクタデータ)をライトすることを指示するライトコマンドをHDDに対して発行する(ステップS4)。これによりHDDでは、第qデータセクタへのデータライトが次のように実行される。なお、本実施形態では説明を簡単にするために、第qデータセクタが第1データセクタである(つまりq=1)であるものとする。
【0044】
まず、ホスト60からのライトコマンド従って、ヘッドHi(12-i)が、ゾーンZjの例えば中央のトラックTRcの所定範囲内に位置付けられているものとする。この状態でヘッドHi(12-i)中のリードヘッド121は、自身が位置付けられているトラックTRcに磁気記録された情報を電気信号に変換する。ヘッドHi(12-i)中のリードヘッド121によって変換された電気信号、つまりヘッドHi(12-i)中のリードヘッド121によって再生されたリード信号は、ヘッドIC17内のプリアンプ171によって増幅されてリード/ライトIC20に入力される。
【0045】
リード/ライトIC20内のサーボチャネル211は、当該リード/ライトIC20に入力されたリード信号を、量子化されたリードデータに変換する。サーボデコーダ212は、サーボチャネル211により量子化されたリードデータからサーボデータを検出(抽出)する。サーボチャネル211により検出されたサーボデータはHDC50内のサーボコントローラ52に入力される。サーボコントローラ52は、このサーボデコーダ212の出力に従って、サーボ領域110(SV#p)に相当する期間サーボゲート(サーボゲート信号)SGをONする。またサーボチャネル211は、サーボ領域110(SV#p)の終端を検出して、その終端位置のタイミングで有効となるサーボエッジ信号SESを出力する。このサーボエッジ信号SESは、HDC50内のシーケンサ51に入力される。
【0046】
シーケンサ51に入力されたサーボエッジ信号SESは、当該シーケンサ51内のDSP生成器501に導かれる。DSP生成器501は、サーボコントローラ52から出力されるサーボエッジ信号SESが有効となると、フォーマットクロック生成器510から出力されるフォーマットクロック信号FCに含まれるクロックパルスの数をカウントする動作、つまり時間カウント動作を開始する。ここで、フォーマットクロック信号FCの周波数は、ライトチャネル22内のリード同期回路217及びライトシンセサイザ224からそれぞれ出力されるリードNRZクロック信号RNC及びライトNRZクロック信号WNCより十分高く(例えば2倍程度高く)設定されている。
【0047】
DSP生成器501は、HG長サーチモードが設定されていない通常状態であれば、サーボエッジ信号SESが有効となったタイミングからajに相当する時間後に最初のデータセクタパルスDSP(第1DSP)を出力する。このajは、ゾーンZiに対応する、DSPテーブル411のフィールド411bにより示される、また、DSP生成器501は、第1DSPの出力時から、DSPテーブル411のフィールド411cにより示される第1セクタ長に相当する時間を更にカウントすると、第2データセクタパルス(第2DSP)を出力する。以後DSP生成器501は、次のサーボ領域110の始端が検出されるまでは、DSPテーブル411のフィールド411dにより示される通常セクタ長に相当する時間を新たにカウントする毎にDSPを出力する。このDSP出力タイミングを示すカウント数はDSP開始ポインタにより示される、このDSP開始ポインタは、DSPテーブル411のフィールド411cまたは411dにより示されるセクタ長に基づいて更新される。
【0048】
一方、この例のように、HG長サーチモードが設定されている場合には、DSP生成器501が生成すべきDSPの出力タイミングを示すDSP開始ポインタが、DSP調整器502によって公差を考慮した最大のHG長(つまり最悪の場合のHG長)HGmaxに相当する時間だけずらされる。これによりDSP生成器501は、サーボ領域110の終端からaj+HGmaxに相当する時間後に、つまり通常よりHGmaxだけ遅れて第1DSPを出力する。以降のDSPの出力間隔は、DSP調整器502による調整が行われない場合と同様である。しかし、第1DSPがHGmaxに相当する時間遅延されることから、次のサーボ領域110までは、第2DSP以降の出力タイミングもHGmaxに相当する時間遅延される。
【0049】
DSP生成器501により出力されたDSPはDSP遅延回路503に入力される。このDSP遅延回路503に入力されたDSP(第1DSP)は、通常は、フォーマットテーブル410(ゾーンパラメータテーブル412)により示されるDSPディレイ情報Aijで決まる時間DSPDだけ当該DSP遅延回路503により遅延される。これに対してHG長サーチモードでは、DSP遅延回路503の遅延機能は抑止される。このため、DSP遅延回路503に入力された、通常よりHGmaxに相当する時間だけ既に遅延されているDSP(第1DSP)は、DSP遅延回路503によって更に遅延されることなく、つまりDSPD=0として、そのまま当該DSP遅延回路503から出力される。
【0050】
DSP遅延回路503から出力されるDSP(遅延されたDSP)はWG生成器504に入力される。WG生成器504はライト時(ライトコマンドの実行時)に動作して、当該WG生成器504に入力されたDSPの例えば立ち下がりのタイミングでライトゲートWGをONする。つまり、DSP遅延回路503から出力されたDSPは、ライト時にはライトDSPとして用いられる。ライトゲートWGがONされると、プリアンプ171の動作を制御するプリアンプライトゲートPWGがインバータ511によりOFF(オフ)される。プリアンプ171は、プリアンプライトゲートPWGがOFFの期間動作を停止する。
【0051】
さて、ライトゲートWGがONすると、ライトNRZカウンタ506が起動される。これによりライトNRZカウンタ506は、ライトシンセサイザ224から出力されるライトNRZクロック信号WNCに含まれるクロックパルスの数をカウントする。そしてライトNRZカウンタ506は、フォーマットテーブル410内のゾーンパラメータテーブル412により示されるゾーンZjに固有のライトプリアンブル長と、フォーマットテーブル410内のDSPテーブル411により示されるゾーンZj、ヘッドHi及び第p,第p+1サーボ領域110間(SV#p,SV#p+1間)に固有のスプリット情報とに基づいて、タイミング信号T1〜T4を生成する。タイミング信号T1は、プリアンブル生成器55に対してプリアンブルデータを長さNwj(バイト)だけ生成するタイミングを指定するのに用いられる。タイミング信号T2は、SB生成器56に対してシンクバイト(SB)を生成するタイミングを指定するのに用いられる。タイミング信号T3は、ECC生成器57に対してユーザデータとECCとVTBとを生成するタイミングを指定するのに用いられる。タイミング信号T4は、WPD生成器58に対してライトパッドデータ(WPD)を生成するタイミングを指定するのに用いられる。
【0052】
プリアンブル生成器55は、シーケンサ51からのタイミング信号T1に従って、ライトすべきプリアンブルデータをNwj(バイト)生成して出力する。SB生成器56は、シーケンサ51からのタイミング信号T2に従って、プリアンブルデータに後続するシンクバイト(SB)を生成して出力する。ECC生成器57は、シーケンサ51からのタイミング信号T3に従って、ホスト60からのライトコマンドで指定されたユーザデータ(ライトデータ)を出力する。またECC生成器57は、ユーザデータをもとにECCを生成して当該ユーザデータに続いて出力する。またECC生成器57は、ビタビ制御データ(VTB)を生成し、ECCに続いて出力する。WPD生成器58は、シーケンサ51からのタイミング信号T4に従って、ライトパッドデータ(WPD)を生成して出力する。ライトパッドデータ(WPD)の長さは、リード/ライトIC20内のライトチャネル21(ライトパス)における処理の遅延時間(ライトパス遅延時間)に相当する。プリアンブル生成器55と、SB生成器56と、ECC生成器57と、WPD生成器58とから順次出力される、プリアンブルデータと、シンクバイト(SB)と、ユーザデータ、ECC及びビタビ制御データ(VTB)と、ライトパッドデータ(WPD)とは、出力順に、リード/ライトIC20内のライトチャネル22に転送される。ここでライトチャネル22に転送される一連のデータは、例えばNRZデータである。シーケンサ51内のライトNRZカウンタ506は、この一連のNRZデータの終端、つまりライトパッドデータ(WPD)の終端のタイミングで、WG生成器504によるライトゲートWGの生成を停止させるタイミング信号を当該WG生成器50に出力する。これによりライトゲートWGはOFFされる。
【0053】
ライトチャネル22内のライトシンセサイザ224は、ホスト60からのライトコマンドで指定されたデータのライト時に、当該ライトコマンドで指定されたゾーンZjに固有の周波数のライトクロック信号を生成する。ここでは、HDC50で用いられるライトNRZクロック信号WNCとライトチャネル22で用いられるライトチャネルクロック信号WCCとが生成される。プリアンブル生成器221及びSM生成器223は、HDC50内のシーケンサ51から出力されるライトゲートWGに応じて起動される。
【0054】
プリアンブル生成器221は、HDC50から転送されるNRZデータ中のプリアンブルデータ(データ長Nwj)を受けて、ディスク11に記録されるプリアンブルデータをライトチャネルクロック信号WCCに同期して出力する。このプリアンブル生成器221から出力されるプリアンブルデータのデータ長は、HDC50から転送されるプリアンブルデータのデータ長(バイト数)Nwjに、ライトチャネル22(ライトパス)での処理(特にRLLエンコーダ222での符号化処理)の遅延時間に相当するバイト数(遅延バイト数)WPL(Write Path Latency)が加えられたもの(Nwj+WPL)となる。
【0055】
SM生成器223は、HDC50から転送されるNRZデータを、ライトチャネルクロックWCCに同期して所定のシンクバイト(SB)とパターンマッチングを行うことで、当該NRZデータからシンクバイト(SB)を検出する。この場合、SM生成器223はシンクマーク(SM)を生成すると共に、その旨を示すシンクマーク生成信号SMGを出力する。このシンクマーク生成信号SMGは、検出されたシンクバイト(SB)に後続するユーザデータの先頭を示すタイミング信号である。RLLエンコーダ222は、SM生成器223からのシンクマーク生成信号SMGに応じて起動される。するとRLLエンコーダ222は、HDC50から転送されるNRZデータ中のシンクバイト(SB)に後続するデータを入力して、その入力データをチャネル記録符号であるRLL(Run Length Limited)コードに変換(変調)する。この動作は、ライトゲートWGがOFFされるまで続けられる。ここで、ライトゲートWGは、ライトパス遅延時間に相当するデータ長のライトパッドデータ(WPD)の終端のタイミングでOFFされる。これにより、RLLエンコーダ222では、シンクバイト(SB)に後続するユーザデータ、ECC及びビタビ制御データ(VTB)がRLLコードに変換(変調)される。
【0056】
プリアンブル生成器221により生成されたデータ長がNwj+WPLのプリアンブルデータと、SM生成器223により生成されたシンクマーク(SM)と、RLLエンコーダ222によりRLLコードに変換(変調)されたユーザデータ、ECC及びビタビ制御データ(VTB)とは、その順番で、PECLドライバ225を介してヘッドIC17内のライトドライバ172に転送される。ライトドライバ172は、PECLドライバ225を介して転送されたデータをライト電流に変換してヘッド12-i(Hi)のライトヘッド122に供給する。この結果、ヘッド12-i(Hi)のライトヘッド122により、ディスク11のゾーンZjに属するトラックTRc上のデータセクタのうち、第p及び第p+1サーボ領域110間(SV#p,SV#p+1間)のデータ領域111内の第qデータセクタ(=第1データセクタ)に、プリアンブル31、シンクマーク(SM)32、ユーザデータ33、ECC34及びビタビ制御データ(VTB)35を含むセクタデータが書かれる。
【0057】
このように本実施形態では、HG長サーチモードが設定されている状態で、上記第qデータセクタへのデータライトが指示された場合、サーボゲートSGのOFFのタイミング(つまりSV#pの終端に対応する)からaj+HGmaxに相当する時間後に最初のDSP(ライトDSP)が出力される。このサーボゲートSGのOFFのタイミングは、目標とするデータセクタを含むデータ領域111の直前のサーボ領域110(SV#p)の終端位置に対応する。本実施形態では、DSPの出力タイミングを基準にライトすべきデータがHDC50からリード/ライトIC20のライトチャネル22に転送されて、ヘッドIC17を介してヘッド12-iのリードヘッド121に出力される。このリードヘッド121に出力されるデータのうちの先頭のプリアンブルデータは、ライトチャネル22でのライトパスの遅延により、その遅延時間だけ当該ライトチャネル22にホールドされる。このため、ライトチャネル22からリードヘッド121に出力されるプリアンブルデータのデータ長は、上記遅延時間に相当するデータ長(バイト数)WPLだけ、HDC50からリード/ライトIC20(ライトチャネル22)にNRZデータとして入力されたプリアンブルデータのデータ長(つまり元のプリアンブルデータのデータ長)Nw1よりも長くなる。これによりリードヘッド121に出力されたプリアンブルデータは、目標とするデータセクタ(ここでは、SV#pの直後のデータ領域111内の第qデータセクタ)に、プリアンブル(プリアンブルデータ)31としてNwj+WPLのデータ長で書かれる。
【0058】
次にホスト60は、HG長サーチモードが設定されている状態で、上記第qデータセクタ(=第1データセクタ)からのデータリードを指示するリードコマンドをHDDに対して発行する(ステップS5)。これによりHDDでは、第qデータセクタからのデータリードが次のように実行される。まず、ヘッドHi(12-i)中のリードヘッド121によって再生されたリード信号は、ヘッドIC17内のプリアンプ171によって増幅される。プリアンプ171によって増幅されたリード信号はリード/ライトIC20内のリードチャネル21に導かれ、当該リードチャネル21内のサーボチャネル211及びPRチャネル213に入力される。
【0059】
PRチャネル213は、AGC(自動利得制御)回路を構成するVGA(Variable Gain Amplifier: 可変利得増幅器)、ローパスフィルタ(LPF)を構成するCTF(Continuous Time Filter: 波形等化回路)、A/D変換器及びFIR(Finite Impulse Response)フィルタ(いずれも図示せず)など、周知の回路構成を有している。PRチャネル131に入力されたデータ信号は、VGAによりゲイン調整が行われた後、CTFでノイズ除去と波形等化が図られる。このCTFの出力データは、A/D変換器により量子化された後、FIRフィルタによりパーシャルレスポンス(PR)のクラスに合わせて波形等化される。PRチャネル131の出力データは、SM検出器214、ビタビ検出器215及びリード同期回路217に入力される。
【0060】
さてHDC50内のシーケンサ51では、先のHG長サーチモードにおける第qデータセクタへのデータライトの場合と同様にして、DSP生成器501によりデータセクタパルスDSP(第1DSP)が出力される。このデータセクタパルスDSP(第1DSP)は、DSP調整器502により、サーボ領域110(SV#p)の終端位置のタイミング(サーボエッジ信号SESの出力タイミング)よりaj+HGmaxに相当する時間だけ遅延されている。DSP生成器501から出力されたDSPはRG生成器505に入力される。RG生成器505はリード時に動作して、当該RG生成器505に入力されたDSPの例えば立ち下がりのタイミングでリードゲートRGをONする。つまり、DSP生成器501から出力されたDSPは、リード時にはリードDSPとして用いられる。
【0061】
さて、リードゲートRGがONすると、リード同期回路217が起動される。リード同期回路217はPLL(Phase-Locked Loop)回路を内蔵している。リード同期回路217は起動されると、PRチャネル213の出力データ中のプリアンブルデータに従って位相引き込みを開始する。そしてリード同期回路217は、リードNRZクロックパルス列からなるリードNRZクロック信号RNC及びリードチャネルクロックパルス列からなるリードチャネルクロック信号RCCを再生する。リードNRZクロック信号RNCはHDC50内のシーケンサ51に導かれ、リードチャネルクロック信号RCCはリードチャネル21内のSM検出器214、ビタビ検出器215及びRLLデコーダ216に導かれる。
【0062】
リードゲートRGがONすると、SM検出器214も起動される。SM検出器214は、PRチャネル213の出力データを、リードチャネルクロック信号RCCに同期して所定のシンクマーク(SM)のビットパターンとパターンマッチングを行うことで、シンクマーク(SM)を検出する。SM検出器214は、シンクマーク(SM)を検出すると、当該シンクマーク(SM)の最終ビットの次のビットからがユーザデータの先頭ビットであるとして、その先頭ビットのタイミングでシンクマーク検出信号SMDを出力する。この信号SMDはビタビ検出器215及びRLLデコーダ216に導かれる。信号SMDは、シンクマーク(SM)に後続するユーザデータの開始位置を示すタイミング信号として用いられる。
【0063】
ビタビ検出器215は、SM検出器214からのシンクマーク検出信号SMDに応じて起動される。ビタビ検出器215は、PRチャネル131(内のFIRフィルタ)で等化されたデータをPRML(Partial Response Maximum Likelihood)処理回路でビタビ・アルゴリズムに基づいて処理することによりRLLデータ(RLLコード)を生成する。即ちビタビ検出器215は、PRチャネル131(内のFIRフィルタ)で等化されたデータを、リードチャネルクロック信号RCCに同期してビット単位で処理することにより、取り得るビットの組み合わせからなる候補データ列(遷移パス)を生成する。ビタビ検出器215は、生成された候補データ列の中から、最も確からしい候補データ列を選択し、復号されたRLLデータとして出力する。この復号されたRLLデータは、ユーザデータとECCからなる。
【0064】
ビタビ検出器215から出力されたRLLデータは、図示せぬポストコーダによりNRZデータに変換されてRLLデコーダ216に入力される。RLLデコーダ216は、入力されたRLLデータをリードチャネルクロック信号RCCに同期して元のコードに変換(復調)する。RLLデコーダ216は、入力されたRLLデータを元のコードデータに復調した場合、当該コードデータの先頭に特定パターン、例えばFFhのシンクバイト(SB)を付加して、当該コードデータを出力する。RLLデコーダ216から出力される、シンクバイト(SB)が付加されたデータ(ここでは、ユーザデータ及びECCからなるNRZデータ)は、HDC50内のSB検出器53及びECC回路54にそれぞれ転送される。リードゲートRGがONされた時点t1から、シンクバイト(SB)がRLLデコーダ216からHDC50内のSB検出器53及びECC回路54に転送される時点t2までは、SB検出器53及びECC回路54には例えば全て00h(末尾のhは16進表現であることを示す)のデータがプリアンブルデータとして入力される。
【0065】
リードゲートRGがONすると、SB検出器53及びECC回路54も起動される。SB検出器53は、RLLデコーダ216から出力されたデータに付されているシンクバイト(SB)を検出する。SB検出器53は、シンクバイト(SB)を検出すると、SB検出信号SBDを出力する。このSB検出信号SBDは、ECC回路54と、シーケンサ51内のリードNRZカウンタ507と、シーケンサ51内のリードプリアンブルカウンタ508とに、それぞれ導かれる。
【0066】
ECC回路54は、RLLデコーダ216から転送されたNRZデータに含まれているユーザデータのエラーを当該ユーザデータに後続する(付されている)ECCをもとに訂正する。ECC回路54によりエラーが訂正されたユーザデータは、ホスト60により指定された第qデータセクタから読み出されたユーザデータ(リードデータ)としてホスト60に転送される。
【0067】
さて、リードゲートRGがONすると、シーケンサ51内のリードプリアンブルカウンタ508も起動される。するとリードプリアンブルカウンタ508は、リードチャネル21内のリード同期回路217から出力されるリードNRZクロック信号RNCに含まれているクロックパルスの数をカウントする。リードプリアンブルカウンタ508は、このカウント動作を、SB検出器53からSB検出信号SBDが出力されるまで続ける。
【0068】
前記したように、HG長サーチモードでは、リードゲートRGはライトゲートWGと同一タイミングでがONされる。この時点t1において、ライトヘッド122はリードヘッド121よりHG長だけ、サーボ領域110(SV#p)の終端に近い位置に存在する。つまり、時点t1は、第q(=第1)データセクタに記録されているプリアンブルデータの始端に対応する時点t3からHG長に相当する時間だけ遅れた時点である(図10参照)。このことは、リードゲートRGがONしている期間にリードされるプリアンブルデータには、実際にディスク11に書かれたプリアンブルデータのうちHG長に相当するデータ長(バイト数)Nijの先頭データ部分が含まれないことを示す。一方、HDC50内のSB検出器53からSB検出信号SBDが出力された時点(つまりリードチャネル21からHDC50へのシンクバイト転送時点)t2は、リードチャネル21内のSM検出器214でシンクマーク(SM)が検出された時点(つまりSM検出器214からシンクマーク検出信号SMDが出力された時点)t4より、リードチャネル21(リードパス)における処理(特に、ビタビ検出器215及びRLLデコーダ216での処理)の遅延時間(リードパス遅延時間)だけ遅れた時点である。この遅延時間(リードパス遅延時間)に相当するバイト数(遅延バイト数)をRPL(Read Path Latency)で表わす。
【0069】
上記したように、時点t1から時点t2の期間に読まれるプリアンブルデータ(リードプリアンブルデータ)には、ホスト60により指定された第qセクタに記録されているプリアンブル31のうちHG長に相当するバイト数Nijの先頭データ部分が含まれていない。この場合、リードプリアンブルデータのデータ長Nrjは、次式
Nrj=Nwj+WPL+RPL−Nij ……(1)
で表される。即ち、時点t1から時点t2までにリードされるプリアンブルデータのデータ長Nrjは、第qセクタに記録されているプリアンブル31のデータ長Nwj+WPLにリードパス遅延に相当するバイト数RPLを加え、そこからHG長に相当するバイト数Nijを差し引いた長さとなる。よって、HG長に相当するバイト数Nijは、次式
Nij=Nwj+WPL−(Nrj−RPL) …(2)
で表される。ここで、Nwj,WPL,RPLは既知である。したがって、Nrjが求められるならば、HG長(HG長に相当するバイト数)Nijを求めることができる。
【0070】
上記したように、リードプリアンブルカウンタ508は、時点t1から時点t2までの期間、リードNRZクロック信号RNCに含まれているクロックパルスの数をカウントする。時点t2におけるリードプリアンブルカウンタ508のカウント値(つまり時点t1から時点t2までの期間に相当するカウント値)は、図10からも明らかなように、上記リードプリアンブルデータ長Nrjを示す。したがって、リードプリアンブルカウンタ508の時点t2におけるカウント値をもとに、HG長(HG長に相当するバイト数)Nijを上記(2)式に従って求めることができる。この(2)式に従う計算は、シーケンサ51内のHG長算出器509により行われる。
【0071】
このように本実施形態においては、HG長サーチモードにおいて、第qデータセクタへのデータライトを行った後(ステップS4)、当該第qデータセクタからのデータリードを実行することにより、HG長(HG長に相当するバイト数)Nijを求めることができる(ステップS5)。ホスト60は、このHG長Nijを、例えばHDC50内のレジスタ(図示せず)を介して読み込む(ステップS6)。ホスト60は、以上のステップS4〜S6を予め定められたn回繰り返す(ステップS7)。そしてホスト60は、ステップS4〜S6をn回繰り返すことにより求められたn個のNijの平均値を算出する(ステップS8)。ホスト60は、このn個のNijの平均値を、ゾーンZj及びヘッド12-i(Hi)に固有のHGディレイAijとして決定する(ステップS9)。
【0072】
ホスト60は、以上のステップS4〜S9を、全てのヘッド12-i(Hi)と全てのゾーンZjとの組み合わせ、つまりヘッド12-0(H0)及び12-1(H1)とZ0〜Z9との全ての組み合わせについて実行する(ステップS10〜S13)。そしてホスト60は、ゾーンパラメータテーブル412に格納されているゾーン毎・ヘッド毎の旧ヘッドギャップディレイAij(i=0,1,j=0〜9)を、決定されたAijに更新する。
【0073】
なお、上記実施形態では、説明を簡略化するために、HG長サーチモードにおけるライト対象データセクタを第pサーボ領域110(SV#p)直後のデータ領域111内の第1データセクタ(q=1)としている。しかし、以下の理由により、第1データセクタ以外のデータセクタ、例えば第2データセクタ(データ領域111内の2番目のデータセクタ)を、ライト対象とすることが好ましい。まず、HG長サーチモードでは、DSP(第1DSP)の出力タイミングが、DSP調整器502によってaj+HGmaxに相当する時間だけ遅延される。したがって、第1のデータセクタの直前の第pサーボ領域110(SV#p)の終端部にデータが書き込まれる可能性は極めて少ない。しかし、実際のHG長が想定したHGmaxより長かった場合には、第pサーボ領域110(SV#p)の終端部にデータが書き込まれて、サーボデータの一部が破壊されることもあり得る。そこで、第1データセクタ以外のデータセクタ、例えば第2データセクタを、HG長サーチモードにおけるライト対象データセクタとするとよい。また、上記実施形態では、図9のフローチャートに従う処理がホスト60の制御のもとで行われている。しかし、ホスト60は図1のHDDをHG長サーチモードに設定する処理(ステップS1)だけを行い、以降の処理がHDD内のCPU40の制御によって自動的に実行される構成としてもよい。また、ディスクフォーマットにCDRフォーマットを適用しないHDDの場合には、HG長検出処理をヘッド毎に行えばよい。
【0074】
次に、ゾーンパラメータテーブル412が更新された後の、通常のデータライト及びデータリード動作について、図11のタイミングチャートを参照して説明する。今、ライトの対象となるデータセクタが、ゾーンZj及びヘッドHiにおける第pサーボ領域110(SV#p)と第p+1サーボ領域110(SV#p+1)との間のデータ領域111内の第1データセクタであるものとする。この場合、DSP生成器501は、第pサーボ領域110(SV#p)の終端のタイミングからフォーマットテーブル410により示されるaj後に第1DSPを出力する。DSP遅延回路503は、DSP生成器501から出力された第1DSPを、フォーマットテーブル410により示されるDSPディレイ情報Aijで決まる時間DSPDだけ遅延する。このDSP遅延回路503により遅延されたDSP(第1DSP)はライトDSPとして用いられる。
【0075】
WG生成器504は、DSP遅延回路503により遅延されたDSP(第1DSP)に応じてデータセクタ(第1データセクタ)へのデータ書き込みのタイミングを表すライトゲートWGをONする。ライトゲートWGがONすると、HDC50からリード/ライトIC20のライトチャネル22に対し、プリアンブルデータ、シンクバイト(SB)、ユーザデータ、ECC、ビタビ制御データ(VTB)及びライトパッドデータ(WPD)の順でデータ(NRZデータ)が転送される。ここで、HDC50からライトチャネル22に転送されるプリアンブルデータのデータ長(バイト数)は、ゾーンパラメータテーブル412により示されるライトプリアンブルデータ長NwjからHGディレイAijに相当するデータ長だけ、予め差し引かれている。
【0076】
HDC50からライトチャネル22に、プリアンブルデータ、シンクバイト(SB)、ユーザデータ、ECC、ビタビ制御データ(VTB)及びライトパッドデータ(WPD)の順でデータ(NRZデータ)が転送されると、ライトチャネル22ではまず、プリアンブルデータをヘッド12-i(Hi)側に出力する動作が行われる。この動作は、HDC50から転送されるデータからライトチャネル22内のSM生成器223によりシンクバイト(SB)が検出されるまで続けられる。これにより、ライトチャネル22からヘッド12-i(Hi)側に出力されるプリアンブルデータのデータ長は、ライトパス遅延時間に相当するデータ長がRPLであることから、Nwj−Aij+RPLとなる。従来は、ライトチャネルからヘッド側に出力されるプリアンブルデータのデータ長はNwj+RPLである。また、ライトゲートWGは、従来技術と比較すると、HG長Aijに相当するデータ長だけ遅延してONされる。つまり、ディスク11上でのセクタデータ書き込みの開始位置がHG長Aijに相当するデータ長だけずらされる。これにより、ディスク11にプリアンブル31として記録されるプリアンブルデータのデータ長は、Nwj+RPLとなる。よって、ディスク11のフォーマット上で、HG長Aijに相当する、第pサーボ領域110直後のプリアンブルデータ部分を、従来技術と比べて減らして、ディスク11のフォーマット効率を向上することができる。また、第1のデータセクタに対応するライトゲートWGは、第pサーボ領域110の終端が検出された時点+ajよりHG長Aijに相当する時間だけ遅延された時点でONされる。このHG長Aijは、ライトすべきデータセクタが属するゾーンZj、ヘッドHiに固有の最適化されたHG長である。したがって第1のデータセクタへのライト時には、プリアンブルデータは第pサーボ領域110の始端からajだけずれた位置から記録され、当該サーボ領域110に記録されているサーボデータの終端部分が、ディスク11(第1のデータセクタ)に記録されるプリアンブルデータの先頭部分によって破壊される虞はない。
【0077】
次に、上述のようにして第pサーボ領域110(SV#p)直後の第1データセクタにライトされたデータをリードする場合の動作について、上記図11のタイミングチャートを参照して説明する。まず、DSP生成器501は、第pサーボ領域110(SV#p)の終端からajだけずれたタイミングで第1DSPを出力する。DSP生成器501から出力されるDSP(第1DSP)はリードDSPとして用いられる。RG生成器505は、DSP生成器501から出力されたDSP(第1DSP)に応じてデータセクタ(第1データセクタ)からのデータ読み出しのタイミングを表すリードゲートRGをONする。するとリードチャネル21内のSM検出器214は、PRチャネル213の出力データからシンクマーク(SM)を検出する動作を開始する。ビタビ検出器215は、SM検出器214によってシンクマーク(SM)が検出されると、PRチャネル131で等化されたデータをビタビ・アルゴリズムに基づいて処理することによりRLLデータを復号する。RLLデコーダ216は、ビタビ検出器215により復号されたRLLデータを元のコードデータに復調する。RLLデコーダ216は、復調されたコードデータの先頭にシンクバイト(SB)を付加する。このシンクバイト(SB)が付加されたデータ(ユーザデータ及びECCを含むNRZデータ)はHDC50に転送される。
【0078】
HDC50内のSB検出器53は、RLLデコーダ216から出力されたユーザデータ及びECCを含むNRZデータに付加されているシンクバイト(SB)を検出する。すると、ECC回路54は、RLLデコーダ216から出力されたNRZデータに含まれているユーザデータのエラーを当該ユーザデータに後続するECCをもとに訂正する。ECC回路54によりエラーが訂正されたユーザデータはリードデータとしてホスト60に転送される。
【0079】
なお、本発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。
【0080】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明によれば、ディスク記憶装置が有する複合ヘッドのライトヘッドによってディスクに書かれたセクタデータを、当該複合ヘッドのリードヘッドによりリードする動作を行ってリードプリアンブルデータ長を測定することにより、当該リードプリアンブルデータ長と、既知の値である、ライトプリアンブルデータ長、ライトパス遅延量及びリードパス遅延量とをもとに、当該複合ヘッドのヘッドギャップ長を取得できる。したがって、取得されたヘッドギャップ長を反映したデータフォーマットを適用することにより、各ディスク記憶装置において一律に、許容される最大ヘッドギャップ長を考慮したデータフォーマットを適用する場合に比べて、ディスクのフォーマット効率を上げることができる。また、ライトすべきプリアンブルデータのデータ長を、取得されたヘッドギャップ長に相当するデータ長だけ短くし、且つ当該プリアンブルデータを含むセクタデータの書き込みが、当該セクタデータの読み出しより、ヘッドギャップ長に相当する時間だけ遅れて開始されるようにするならば、ディスクに実際に書き込まれるセクタデータのうちのプリアンブルデータの先頭部をヘッドギャップ長に相当するデータ長だけ短くでき、ディスクのフォーマット効率を一層上げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係る磁気ディスク装置の構成を示すブロック図。
【図2】 図1中のディスク11のフォーマットを示す図。
【図3】 ディスク11上の各トラックのフォーマットを示す図。
【図4】 ディスク11上に記録されているセクタデータのフォーマットを示す図。
【図5】 主としてリード/ライトIC20及びHDC50のブロック構成を示す図。
【図6】 シーケンサ51の構成を示す図。
【図7】 フォーマットテーブル410のデータ構造例を示す図。
【図8】 フォーマットテーブル410内のDSPテーブル411の詳細なデータ構造例を示す図。
【図9】 HG(ヘッドギャップ)長検出処理の手順を示すフローチャート。
【図10】 HG長検出処理を説明するためのタイミングチャート。
【図11】 通常のデータライト及びデータリード動作を説明するためのタイミングチャート。
【符号の説明】
11…ディスク、12-0,12-1…ヘッド、20…リード/ライトIC、21…リードチャネル(リード回路)、22…ライトチャネル(ライト回路)、40…CPU、41…FROM(フラッシュROM、不揮発性記憶装置)、50…HDC(ディスクコントローラ)、51…シーケンサ、52…サーボコントローラ、53…SB(シンクバイト)検出器、54…ECC回路(エラー訂正回路)、55,221…プリアンブル生成器、56…SB生成器、60…ホスト、121…リードヘッド、122…ライトヘッド、212…サーボデコーダ、214…SM(シンクマーク)検出器、215…ビタビ検出器、216…RLL(ランレングスリミテッド)デコーダ、217…リード同期回路、222…RLLエンコーダ、223…SM生成器、224…ライトシンセサイザ、410…フォーマットテーブル、411…DSP(データセクタパルス)テーブル、412…ゾーンパラメータテーブル、501…DSP生成器、502…DSP調整器、503…DSP遅延回路、504…WG(ライトゲート)生成器、505…RG(リードゲート)生成器、506…ライトNRZカウンタ(制御手段)、508…リードプリアンブルカウンタ(測定手段)、509…HG(ヘッドギャップ)長算出器(取得手段)。

Claims (12)

  1. サーボデータが記録されたサーボ領域がディスクの円周方向に等間隔で配置され、隣接するサーボ領域間が複数のデータセクタを配置するためのデータ領域として割り当てられたフォーマット構成を適用し、前記ディスクからデータを読み出すためのリードヘッドと、当該リードヘッドから前記ディスクの円周方向に離間し、前記ディスクにデータを書き込むためのライトヘッドとを含む複合ヘッドを備えたディスク記憶装置における複合ヘッドのヘッドギャップ長測定方法であって、
    前記ディスクに書き込むべきユーザデータをライト回路により変調し、プリアンブルデータ、シンクマーク及び変調されたユーザデータを含むセクタデータを前記複合ヘッドの前記ライトヘッドにより前記ディスクに書き込ませるステップと、
    前記ディスクに書かれたセクタデータを前記複合ヘッドの前記リードヘッドにより読み出させるステップと、
    前記リードヘッドにより読み出されたセクタデータから前記シンクマークをリード回路により検出するステップと、
    前記リード回路により検出されたシンクマークに後続するユーザデータを前記リード回路により復調するステップと、
    前記リード回路の起動時から当該リード回路により前記シンクマークが検出されるまで当該リード回路から出力されるプリアンブルデータのデータ長をリードプリアンブルデータ長として測定するステップと、
    測定されたリードプリアンブルデータ長、前記ディスクに書き込むべきセクタデータ中のプリアンブルデータのデータ長であるライトプリアンブルデータ長、前記ライト回路における遅延時間に相当するデータ長であるライトパス遅延量、及び前記リード回路における遅延時間に相当するデータ長であるリードパス遅延量をもとに前記複合ヘッドのヘッドギャップ長を取得するステップと
    を具備することを特徴とする複合ヘッドのヘッドギャップ長測定方法。
  2. 前記取得ステップでは、前記ヘッドギャップ長が、次式
    ヘッドギャップ長=ライトプリアンブルデータ長+ライトパス遅延量
    −(リードプリアンブルデータ長−リードパス遅延量)
    に従って取得されることを特徴とする請求項1記載の複合ヘッドのヘッドギャップ長測定方法。
  3. 前記複合ヘッドのヘッドギャップ長が取得された後の前記ディスクへのセクタデータの書き込みにおいて、前記ディスクに書き込むべきプリアンブルデータであって、当該ヘッドギャップ長に相当するデータ長だけ、予め定められたデータ長より短く設定されたブリアンブルデータを生成するステップと、
    生成されたプリアンブルデータを含むセクタデータの書き込みにおいて、前記ディスクへのセクタデータの書き込みの期間を表すライトゲート信号を、前記ディスクからのセクタデータの読み込み時に有効となる、当該セクタデータの読み込みの期間を指定するリードゲート信号より、前記ヘッドギャップ長に相当する時間だけ遅らせるステップと
    を更に具備することを特徴とする請求項1記載の複合ヘッドのヘッドギャップ長測定方法。
  4. 前記ディスクへのセクタデータの書き込みの期間を表すライトゲート信号を、許容される最大ヘッドギャップ長を考慮した時間だけ基準のタイミングより遅延させるステップを更に具備することを特徴とする請求項1記載の複合ヘッドのヘッドギャップ長測定方法。
  5. 前記測定ステップでは、前記ディスクからのセクタデータの読み込みの期間を指定するリードゲート信号により示されるセクタデータの読み込み開始時点から前記セクタデータ中の前記シンクマークが検出される時点までの期間に相当するデータ長を前記リードプリアンブルデータ長として測定することを特徴とする請求項1記載の複合ヘッドのヘッドギャップ長測定方法。
  6. 前記ディスクへのセクタデータの書き込みの期間を表すライトゲート信号を、許容される最大ヘッドギャップ長を考慮した時間だけ基準のタイミングより遅延させるステップと、
    前記リードゲート信号を、前記最大ヘッドギャップ長を考慮した時間だけ前記基準のタイミングより遅延させるステップと
    を更に具備することを特徴とする請求項5記載の複合ヘッドのヘッドギャップ長測定方法。
  7. 前記ディスクはデータが記録される記録面をなす2つのディスク面を有し、当該2つのディスク面の一方に対応して前記複合ヘッドが配置されると共に、当該2つのディスク面の他方に対応して別の複合ヘッドが配置されており、
    前記ヘッドギャップ長を測定するための前記各ステップを、前記複合ヘッド毎に実行することを特徴とする請求項1記載の複合ヘッドのヘッドギャップ長測定方法。
  8. 前記複合ヘッド毎に測定されたヘッドギャップ長の情報を当該ヘッドに対応付けて不揮発性記憶装置に格納するステップと、
    前記格納ステップ以後の前記ディスクへのセクタデータの書き込みにおいて、前記ディスクに書き込むべきプリアンブルデータであって、前記不揮発性記憶装置に格納されている、当該セクタデータの書き込みに用いられる複合ヘッドに固有のヘッドギャップ長情報の示すヘッドギャップ長に相当するデータ長だけ、予め定められたデータ長より短く設定されたブリアンブルデータを生成するステップと、
    前記格納ステップ以後は、前記ディスクへのセクタデータの書き込みの期間を表すライトゲート信号を、前記ディスクからのセクタデータの読み込み時に有効となる、当該セクタデータの読み込みの期間を指定するリードゲート信号より、対応するセクタデータの書き込みに用いられる複合ヘッドに固有のヘッドギャップ長に相当する時間だけ遅らせるステップと
    を更に具備することを特徴とする請求項7記載の複合ヘッドのヘッドギャップ長測定方法。
  9. 前記ディスクの記録面は当該ディスクの半径方向に複数のゾーンに分割して管理され、当該ゾーン毎に、当該ゾーン内の前記ディスク領域に配置されるデータセクタの数が異なり、
    前記ヘッドギャップ長を測定するための前記各ステップを、前記複合ヘッド毎で且つ前記ゾーン毎に実行することを特徴とする請求項7記載の複合ヘッドのヘッドギャップ長測定方法。
  10. 前記複合ヘッド毎で且つ前記ゾーン毎に測定されたヘッドギャップ長の情報を当該ヘッド及びゾーンに対応付けて不揮発性記憶装置に格納するステップと、
    前記格納ステップ以後の前記ディスクへのセクタデータの書き込みにおいて、前記ディスクに書き込むべきプリアンブルデータであって、前記不揮発性記憶装置に格納されている、当該セクタデータの書き込みに用いられる複合ヘッド及び当該セクタデータの書き込み先となるデータセクタが属するゾーンに固有のヘッドギャップ長情報の示すヘッドギャップ長に相当するデータ長だけ、予め定められたデータ長より短く設定されたブリアンブルデータを生成するステップと、
    前記格納ステップ以後は、前記ディスクへのセクタデータの書き込みの期間を表すライトゲート信号を、前記ディスクからのセクタデータの読み込み時に有効となる、当該セクタデータの読み込みの期間を指定するリードゲート信号より、対応するセクタデータの書き込みに用いられる複合ヘッド及び当該セクタデータの書き込み先データセクタが属するゾーンに固有のヘッドギャップ長情報の示すヘッドギャップ長に相当する時間だけ遅らせるステップと
    を更に具備することを特徴とする請求項9記載の複合ヘッドのヘッドギャップ長測定方法。
  11. サーボデータが記録されたサーボ領域がディスクの円周方向に等間隔で配置され、隣接するサーボ領域間が複数のデータセクタを配置するためのデータ領域として割り当てられたフォーマット構成を適用するディスク記憶装置において、
    前記ディスクからデータを読み出すためのリードヘッドと、当該リードヘッドから前記ディスクの円周方向に離間し、前記ディスクにデータを書き込むためのライトヘッドとを含む複合ヘッドと、
    前記リードヘッドと前記ライトヘッドとの間の前記ディスクの円周方向の間隔を示すヘッドギャップ長情報を格納する不揮発性記憶装置と、
    前記ディスクへのセクタデータの書き込みの期間を表すライトゲート信号を生成するライトゲート生成器と、
    前記ディスクからのセクタデータの読み出しの期間を表すリードゲート信号を生成するリードゲート生成器と、
    前記ディスクに書き込むべきプリアンブルデータを生成するプリアンブル生成器と、
    前記プリアンブル生成器により生成されるプリアンブルデータのデータ長が、前記不揮発性記憶装置に格納されているヘッドギャップ長情報の示すヘッドギャップ長に相当するデータ長だけ、予め定められたデータ長より短くなるように前記プリアンブル生成器を制御する手段と、
    前記プリアンブル生成器によって生成されたブリアンブルデータと、シンクマーク及びユーザデータとを含むセクタデータを前記複合ヘッドの前記ライトヘッドにより前記ディスクに書き込むライト動作を前記ライトゲート信号に従って実行するライト回路と、
    前記ディスクに書き込まれたセクタデータを前記リードヘッドにより読み込むリード動作を前記リードゲート信号に従って実行するリード回路であって、前記リードヘッドにより読み出されたセクタデータから前記シンクマークを検出するシンクマーク検出器を含むリード回路と、
    前記ライトゲート生成器により前記ライトゲート信号が生成されるタイミングを、前記不揮発性記憶装置に格納されているヘッドギャップ長情報の示すヘッドギャップ長に相当する時間だけ前記リードゲート信号より遅らせる遅延回路と
    を具備することを特徴とするディスク記憶装置。
  12. 前記リードヘッドと前記ライトヘッドとの間の前記ディスクの円周方向の間隔であるヘッドギャップ長を測定する特定モードにおいて、前記リードゲート生成器により前記リードゲート信号が生成されるタイミングを、許容される最大ヘッドギャップ長を考慮した時間だけ基準のタイミングより遅延させる調整器と、
    前記特定モードにおいて、前記リードゲート信号により示されるセクタデータの読み込み開始時点から前記シンクマーク検出器により当該セクタデータ中のシンクマークが検出される時点までの期間に相当するデータ長をリードプリアンブルデータ長として測定する手段と、
    前記特定モードにおいて、前記測定手段により測定されたリードプリアンブルデータ長、前記プリアンブル生成器によって生成されるプリアンブルデータのデータ長であるライトプリアンブルデータ長、前記ライト回路における遅延時間に相当するデータ長であるライトパス遅延量、及び前記リード回路における遅延時間に相当するデータ長であるリードパス遅延量をもとに前記ヘッドギャップ長を取得する手段と、
    取得されたヘッドギャップ長を前記不揮発性記憶装置に格納する手段と
    を更に具備し、
    前記遅延回路は、前記特定モードでは、前記ライトゲート信号が生成されるタイミングを、許容される最大ヘッドギャップ長を考慮した時間だけ基準タイミングより遅延させ、前記特定モード以外の通常モードでは前記不揮発性記憶装置に格納されているヘッドギャップ長情報の示すヘッドギャップ長に相当する時間だけ遅延させ、
    前記制御手段は、前記プリアンブル生成器により生成されるプリアンブルデータのデータ長を前記不揮発性記憶装置に格納されているヘッドギャップ長情報の示すヘッドギャップ長に相当するデータ長だけ短くするための制御を、前記通常モードにおいて実行する
    ことを特徴とする請求項11記載のディスク記憶装置。
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