JP4188703B2 - 多孔性研磨物品 - Google Patents

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Description

本発明は、多孔性ポリマー材料中に分散した研磨凝集体粒子から構成される研磨物品(たとえば、研削砥石)、ならびに研磨物品の製造および使用方法に関する。
有機多孔性基材または泡基材(たとえば、ポリウレタン)上にコーティングした、および/またはその中に分散した研磨粒子を含む研磨物品が、公知である。そのような物品の例としては、パッド、シート、ディスク、および車が挙げられる(たとえば、ハースト(Hurst)の特許文献1、アプトン・ジュニア(Upton,Jr.)の特許文献2、同特許文献3、およびトッチ−ギルバート(Tocci−Guilbert))の特許文献4を参照のこと)。これらの物品は、金属および木材を含む、さまざまなワークピースを研磨するのに使用されている。それらは、また、「スナッギング」などの粗いディメンショニング作業から、ポリッシングおよびバフ研磨などの細かい仕上げ作業に及ぶ研磨作業に適合している。
米国特許第2,780,533号明細書 米国特許第2,885,276号明細書 米国特許第2,972,527号明細書 米国特許第3,252,775号明細書
ポリウレタン多孔性マトリックスまたは泡マトリックス中に分散した、および/またはそれに付着した研磨粒子を含む研磨物品は、たとえば、多くの用途のいずれかに使用するための金属(たとえば、鋼、ステンレス鋼、アルミニウム、チタンまたはチタン合金)基材上に最終微細表面仕上げを与えるために使用されている。そのような基材を仕上げる際に、望まれるのは、繰り返し、ある部分から他の部分へ、金属表面に仕上げを与え、金属表面の設計特徴に適合し、仕上げた金属表面上に残留研磨物品材料(「スミアリング(smearing)」)を残さない能力である。現在の多孔性研磨材または泡研磨材は、これらの各特徴の所望のレベルを同時にもたらさない。
本発明は、研磨物品(たとえば、研削砥石)を提供する。本発明による研磨物品は、多孔性(すなわち、全体に分散した空隙を有する)ポリマー材料中に分散した研磨凝集体粒子から構成され、研磨凝集体粒子が、砥粒と、放射線硬化性重合可能バインダ前駆体から形成されたポリマーマトリックスとから構成される、研磨物品であって、研磨凝集体粒子が、実質的に一定の断面積と、1lb(0.454kg)より大きいクラッシュ強度とを有する、研磨物品を含む。好ましくは、ポリマー材料はポリウレタンを含む。
好ましくは、本発明による研磨物品は、少なくとも25パーセント空隙率、より好ましくは、少なくとも45パーセント空隙率、さらに好ましくは、空隙率50〜85パーセントの範囲を有する。
別の態様において、本発明による研磨物品は、好ましくは、潤滑剤(たとえば、脂肪酸の金属塩、脂肪酸エステル、固体潤滑剤、および鉱油およびろう、ならびにポリ(ジメチルシロキサン)ガム)から、さらに構成される。
別の態様において、本発明は、
外面を有する、本発明による研磨物品を提供するステップと、
研磨物品の外面の少なくとも一部と、ワークピースの表面とを摩擦接触させるステップと、
研磨物品の外面またはワークピースの表面の少なくとも一方を、他方に対して移動させ、ワークピース表面の少なくとも一部を研磨するステップとを含む、表面を研磨する方法を提供する。この方法は、バフ研磨化合物の使用を含んでもよく、バフ研磨化合物が、研磨物品の外面の少なくとも一部の上にある。
本発明による研磨物品の実施形態は、好ましくは、柔軟であり、心地よく、軽量である。本発明による好ましい研削砥石は、滑らかに動作させることができ、従来の研削砥石より「がたがたいう音」が少ない。さらに、本発明による好ましい研削砥石は、従来の研削砥石より、少ない砥粒材料を利用することができる。本発明による好ましい研磨物品は、また、使用中に「スミア」をつけない傾向がある。典型的には望ましくないスミアは、研磨物品と接触したワークピースが十分に熱くなり、それにより、研磨物品の部分が柔らかくなり、ワークピースに移動する場合に発生することがある。
研磨物品物品は、車、ブロック、ディスク、およびベルトを含む、当該技術において知られている、さまざまな形状および構成のいずれであってもよい。図1を参照すると、本発明による研削砥石10は、内側リングコア12、多孔性ポリマー材料14、および研磨凝集体16から構成される。図2および図2Aにおいて、本発明による研磨ブロック20は、多孔性ポリマー材料24、研磨凝集体26、および空隙28から構成される。さらに、たとえば、図3は、取付可能なバッキングプレート31、多孔性ポリマー材料34、および研磨凝集体36から構成される本発明による研磨ディスク30を示す。
多孔性ポリウレタン材料を含む、多孔性ポリマー材料を作製するための材料が、当該技術において知られている。多孔性ポリウレタン材料は、たとえば、イソシアネート官能性部分(2以上の官能性を有する)(たとえば、ポリイソシアネート)と、2以上の官能性を有する)たとえば、ポリオール)、イソシアネート官能性部分と反応する物質(たとえば、ヒドロキシ官能性物質)、発泡剤(たとえば、水)とを反応させることによって作製することができる。イソシアネート官能性物質およびイソシアネート官能性反応物質は、当量が非常にさまざまである。したがって、反応化学量論は、イソシアネートインデックス(イソシアネート官能性部分の当量を、イソシアネート反応性官能性部分(たとえば、ポリオールまたは水)の当量で割り、100倍したもの)に基づき、100のイソシアネートインデックスは、化学量論的平衡(すなわち、1つのイソシアネート官能性が、反応すべき1つのイソシアネート反応性官能性を有すること)を意味する。
本発明による好ましい研磨物品の場合、典型的には、研磨凝集体粒子2重量部あたりポリマー1重量部である。
多孔性ポリマー材料の空隙は、隔離されてもよいし(すなわち、「密封セル」)、および/または相互連通していてもよい(すなわち、「開いたセル」)。多孔性ポリマー材料は、柔軟であっても、堅くてもよい。本発明による研磨物品は、好ましくは、少なくとも25パーセント空隙率、より好ましくは、少なくとも45パーセント空隙率、または、50〜85パーセント空隙率の範囲さえ有し、パーセント空隙率は、物品体積と、さまざまな成分の材料固体体積部分の合計との差を、物品体積で割り、100%掛けたものに等しい計算値である。
別の態様において、本発明による研磨物品は、好ましくは、さらに、潤滑剤(たとえば、脂肪酸の金属塩、固体潤滑剤、脂肪酸のエステル、鉱油およびろう、ならびにポリ(ジメチルシロキサン)ガム)から構成される。
好ましくは、多孔性ポリマー材料は、ポリウレタンを含む。使用される「ポリウレタン」という用語は、純ポリウレタン、純ポリ尿素、ポリ尿素ウレタン、およびポリウレタン尿素を含む。ポリウレタンは、ポリオールおよびポリイソシアネートを含む成分を組合せ、反応させることによって、調製することができる。いくつかの実施形態の場合、好ましいポリウレタンは、飽和ポリオール、飽和ポリイソシアネート、および遊離基源(たとえば、過酸化物)を含む成分を組合せ、反応させることによって、調製することができる。
−ポリオール
ここで使用されるように、「ポリオール」とは、少なくとも2のヒドロキシ官能性を有するヒドロキシ官能性物質を指す。適切なポリオールとしては、ポリエステルポリオールおよびポリエーテルポリオール、ならびにポリジエンポリオールが挙げられる。有用なポリエステルジオールとしては、アジピン酸、グルタル酸およびフタル酸などの二酸(diacids)と、エチレングリコール、1,2−プロピレングリコール、1,3−プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、ジエチレングリコール、ネオペンチルグリコール、1,6−ヘキサンジオール、およびジプロピレングリコールなどのジオールとの縮合に基づくものが挙げられる。有用なポリエステルトリオールとしては、上記のものと、トリメチロールプロパンまたはグリセリンなどのトリオールとを組合せた縮合に基づくものが挙げられる。他の有用なポリエステルポリオールとしては、ガンマ−カプロラクトンと二官能性および三官能性出発剤との重合に基づいたポリカプロラクトンポリオールが挙げられる。
有用なポリエーテルポリオールとしては、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコール、およびそれらのコポリマーおよびブレンド、ならびにグリセロールまたはトリメチロールプロパンなどの三官能性出発剤を組入れたポリプロピレングリコールトリオールが挙げられる。
適切なポリオールとしては、また、化学量論的量より少ない二官能性イソシアネートで鎖伸長されて、ヒドロキシ官能性ポリウレタンオリゴマーを生じるポリオールが挙げられる。
ポリオールの他の例としては、エチレングリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、ネオペンチルグリコール、1,6−ヘキサンジオール、ヒドロキノンビス(2−ヒドロキシエチル)エーテル、レゾルシノールビス(2−ヒドロキシエチル)エーテル、トリエタノールアミンなどの短鎖ジオールおよびトリオールが挙げられる。機械的特性を向上させるために、そのような短鎖ジオールおよびトリオールを、たとえば、より長い鎖のポリオールと組合せて使用してもよい。さらに、特性を修正するために、ポリオールにアミンを組入れてもよい。そのようなアミンの例としては、「エタキュア(ETHACURE)100」および「エタキュア(ETHACURE)300」という商品名で、ルイジアナ州バトン・ルージュのアルベマール・コーポレーション(Albemarle Corp.,Baton Rouge,LA)から入手可能なもの、ならびに「ヴァーサリンク(VERSALINK)1000」という商品名で、ペンシルバニア州アレンタウンのエアー・プロダクツ(Air Products,Allentown,PA)から入手可能なものが挙げられる。
ポリオールとしては、飽和ポリオール(または「非オレフィン系ポリオール」)が挙げられる。「飽和ポリオール」は、少なくとも2のヒドロキシ官能性を有するヒドロキシ官能性物質を指し、典型的な不飽和の臭素テストに対してネガティブ反応を示し、臭素水溶液にポリオールを滴下態様で加えると、急速な脱色を引起さない。
本発明による研磨物品を作製するためのポリオール源は、当該技術において知られており、たとえば、予め調製された泡系の一部として、「ミロキサン(MILLOXANE)7209A」という商品名で、ニュージャージー州リンドハースト(Lyndhurst,NJ)のポリウレタン・コーポレーション・オブ・アメリカ(Polyurethane Corporation of America)(ポリウレタン・スペシャルティズ・カンパニー社(Polyurethane Specialties Company,Inc.))から市販されているものが挙げられる。(この系は、また、ポリイソシアネートとして、「ミロキサン(MILLOXANE)7209B」という商品名で同様に入手可能なものを含む。)ここで使用されるように、「予め調製された」とは、所望の反応生成物を生成するように最適化された、主要反応成分を含むだけではなく、安定剤、触媒、および発泡剤などのアジュバントを有する組成物を意味する。
ここで使用されるように、「ポリイソシアネート」とは、少なくとも2のイソシアネート官能性を有するイソシアネート官能性物質を指す。適切なポリイソシアネートとしては、ジフェニルメタン4,4’−ジイソシアネート(4,4’MDI)、ジフェニルメタン2,4’−ジイソシアネート(2,4’MDI)、ジフェニルメタン2,2’−ジイソシアネート(4,4’MDI)、およびそれらの混合物、およびオリゴマー、およびカルボジイミド、アロファネート(allophanates)などの変性形態、およびポリオールとの完全または部分反応によって形成され、単独で、または遊離イソシアネートと組合されて、イソシアネート官能性オリゴマーを生じるプレポリマーおよび擬プレポリマーに基づくもの、ならびに、トルエン2,4−ジイソシアネート(2,4TDI)、トルエン2,6−ジイソシアネート(2,6TDI)、およびこれら2つの混合物、ポリオールとの完全または部分反応によって形成され、単独で、または遊離イソシアネートと組合されて、イソシアネート官能性ウレタンオリゴマーを生じるプレポリマーおよび擬プレポリマーに基づいたイソシアネートが挙げられる。
ポリイソシアネートとしては、飽和ポリイソシアネート(または「非オレフィン系ポリイソシアネート」)が挙げられる。「飽和ポリイソシアネート」は、少なくとも2のイソシアネート官能性を有するイソシアネート官能性物質を指し、典型的な不飽和の臭素テストに対してネガティブ反応を示し、イソシアネート官能性をトリメチルアミンおよびエタノールと反応させて、イソシアネートを、さらに、反応しないようにした後、臭素水溶液にポリイソシアネートを滴下態様で加えると、急速な脱色を引起さない。芳香族イソシアネートは、本明細書の目的で、不飽和であるとみなされない。
本発明による研磨物品を作製するためのポリイソシアネート源は、当該技術において知られており、たとえば、予め調製された泡系の一部として、「ミロキサン(MILLOXANE)7209B」という商品名で、ニュージャージー州リンドハーストのポリウレタン・コーポレーション・オブ・アメリカ(ポリウレタン・スペシャルティズ・カンパニー・インコーポレーテッド)から市販されているものが挙げられる。この系は、また、「ミロキサン(MILLOXANE)7209A」という商品名の飽和ポリオールを含む。
任意に、本発明による研磨物品は、遊離基源を含んでもよい。適切な遊離基源としては、有機過酸化物、アゾ化合物、過硫酸塩化合物、およびそれらの組合せが挙げられる。化学線または電離放射線によって発生した遊離基も、適度に小さい寸法または効果的な透明性を有する研磨物品に使用してもよい。
遊離基源物質の好ましい量は、飽和ポリオールと飽和ポリイソシアネートとのポリマー反応生成物の約0.1〜約10重量%の範囲内(より好ましくは、約1〜約5%の範囲内)である。
適切な有機過酸化物としては、t−ブチルペルオキシイソブチレート、アセチルペルオキシド、ラウロイルペルオキシド、ベンゾイルペルオキシド、p−クロロベンゾイルペルオキシド、ヒドロキシヘプチルペルオキシド、シクロヘキサノンペルオキシド、ジ−(t−ブチル)ジペルフタレート(di−(t−butyl)diperphthalate)、t−ブチルペルアセテート(t−butyl peracetate)、t−ブチルペルベンゾエート(t−butyl perbenzoate)、ジクミル(dicumyl)ペルオキシド、t−ブチルヒドロペルオキシド、メチルエチルケトンペルオキシド、ジ−(t−ブチル)ペルオキシド、ピナンヒドロペルオキシド、クメンヒドロペルオキシド、t−ブチルペルオキシ−2−エチルヘキサノエート、1,1’−ビス(t−ブチルペルオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルペルオキシ)ヘキサン、2,5−ジメチルヘキサン2,5−ジヒドロペルオキシド、ジセチルペルオキシジカーボネート、ジ(4−t−ブチルシクロヘキシル)ペルオキシジカーボネート、t−ブチルペルオキシピバレートが挙げられる。
適切なアゾ化合物としては、2,2’−アゾビス(4−メトキシ−2,4−ジメチルバレロニトリル)、2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)ジヒドロクロリド、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル、2,2’−アゾビス(イソブチロニトリル)、2,2’−アゾビス(2−メチルブチロニトリル)、1,1’−アゾビス(1−シクロヘキサンカルボニトリル)、2,2’−アゾビス(メチルイソブチレート)が挙げられる。適切な過硫酸塩開始剤としては、単独の、または重亜硫酸塩などの還元剤と組合せた、過硫酸カリウム、過硫酸ナトリウム、または過硫酸アンモニウムが挙げられる。他の適切な遊離基源は、本明細書を検討後、当業者には明らかであろう。
研磨凝集体粒子は、砥粒と、放射線硬化性重合可能バインダ前駆体から形成されたポリマーマトリックスとから構成され、研磨凝集体粒子は、実質的に一定の断面積と、1lb.(0.454kg)より大きいクラッシュ強度を有する。研磨凝集体粒子は、研磨凝集体前駆体粒子を形成し、次に硬化させることによって、作製することができる。好ましくは、研磨凝集体前駆体粒子は、放射線硬化性重合可能バインダ前駆体および砥粒を含む組成物を、穴のあいた基材に押し通すことによって形成する。得られた研磨凝集体前駆体粒子を、穴のあいた基材から分離し、放射エネルギーで照射して、研磨凝集体粒子を提供する。好ましくは、押すステップ、分離ステップ、および照射ステップは、垂直および連続的な態様で空間的に配向し、順次的および連続的態様で行う。別の態様において、研磨凝集体粒子は、好ましくは、照射ステップ後、かつ収集される前、固体化され、処理可能である。
砥粒およびバインダのグレードおよびタイプは、さまざまなバインダ硬度および凝集体破壊特徴をもたらすように、選択するか、変えることができる。
放射線硬化性重合可能バインダ前駆体は、また、熱硬化性であってもよい。好ましい放射線硬化性重合可能バインダ前駆体としては、エポキシ樹脂、アクリレート化ウレタン樹脂、アクリレート化エポキシ樹脂、エチレン性不飽和(ethylenically unsaturated)樹脂、ペンダント不飽和カルボニル基を有するアミノプラスト樹脂、少なくとも1つのペンダントアクリレート基を有するイソシアヌレート誘導体、少なくとも1つのペンダントアクリレート基を有するイソシアネート誘導体、またはそれらの組合せが挙げられる。
任意に、凝集体粒子は、無機バインダ前駆体および/または変性添加剤をさらに含む。そのような無機バインダ前駆体添加剤の例としては、ガラス粉末、フリット、粘土、フラックス鉱物(fluxing minerals)、シリカゾル、およびそれらの組合せが挙げられる。そのような変性添加剤の例としては、カップリング剤、研削助剤、充填剤、界面活性剤、潤滑剤、およびそれらの組合せが挙げられる。研磨凝集体粒子を作製するための潤滑剤の例としては、カルボン酸(たとえば、ステアリン酸リチウムおよびステアリン酸亜鉛)の金属塩、固体潤滑剤(たとえば、(ポリ)テトラフルオロエチレン(PTFE)、黒鉛、および二硫化モリブデン)、ポリ(ジメチルシロキサン)ガム、およびそれらの組合せが挙げられる。
研磨凝集体粒子を作製するための研削助剤の例としては、ろう、有機ハロゲン化物化合物、ハロゲン化物塩、および金属が挙げられる。そのような研削助剤、およびその市販源は、当該技術において知られている。他の適切な研削助剤は、本明細書を検討後、当業者には明らかであろう。有機ハロゲン化物化合物は、典型的には、研磨中に破壊され、ハロゲン酸または気体ハロゲン化物化合物を放出する。そのような物質の例としては、テトラクロロナフタレン(tetrachloronaphtalene)、ペンタクロロナフタレン、およびポリ塩化ビニルのような塩素化ろうが挙げられる。ハロゲン化物塩の例としては、塩化ナトリウム、カリウム氷晶石、ナトリウム氷晶石、アンモニウム氷晶石、カリウムテトラフルオロボエート(potassium tetrafluoroboate)、テトラフルオロホウ酸ナトリウム、フッ化ケイ素、塩化カリウム、および塩化マグネシウムが挙げられる。金属の例としては、錫、鉛、ビスマス、コバルト、アンチモン、カドミウム、および鉄チタンが挙げられる。他の研削助剤としては、硫黄、有機硫黄化合物、黒鉛、および金属硫化物が挙げられる。異なった研削助剤の組合せを使用することも、本発明の範囲内である。好ましい研削助剤は、氷晶石であり、最も好ましい研削助剤は、テトラフルオロホウ酸カリウム(KBF)である。
カップリング剤の例としては、ガンマ−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−ベータ(アミノエチル)−ガンマ−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−メタクリルオキシプロピルトリメトキシシラン、トリアセトキシビニルシラン、ビニルトリエトキシシラン、3,4−エポキシシクロヘキシルメチルトリメトキシシラン、ガンマ−グリシドキシプロピルトリメトキシシランなどのシランが挙げられる。シランカップリング剤の市販源としては、ミシガン州ミッドランドのダウ・コーニング(Dow Corning,Midland MI)が挙げられる。他の有用なカップリング剤としては、イソプロピルトリイソステアロイルチタネート、イソプロピルトリ(ラウリル−ミリスチル)チタネート、イソプロピルイソステアロイルジメタクリルチタネート、イソプロピルトリ(ドデシルベンゼンスルホニル)チタネート、イソプロピルトリ(ジイソオクチルホスファト)トリ(ジオクチルピロホスファト)チタネート、イソプロピルトリアクリロイルチタネートなどのチタン酸塩が挙げられる。チタネートカップリング剤の市販源としては、ニュージャージー州バイヨンのケンリッチ・ペトロケミカルズ(Kenrich Petrochemicals,Bayone,NJ)が挙げられる。
充填剤の例としては、炭酸カルシウム、シリカ、硫酸バリウム、二酸化チタン、長石、カオリン粘土、ケイ酸マグネシウム、および滑石が挙げられる。
カップリング剤、研削助剤、充填剤、界面活性剤、潤滑剤の、市販源を含む源は、当該技術において知られている。他の適切なカップリング剤、研削助剤、充填剤、界面活性剤、潤滑剤は、本明細書を検討後、当業者には明らかであろう。
好ましい砥粒サイズは、典型的には、約ANSIグレード60から約JISグレード8000(約250〜約1マイクロメートル)の範囲内であるが、この範囲外のサイズも有用であろう。典型的には、研磨粒子のモース(Moh’s)硬度は、少なくとも5、6、7、8、9、または10でさえある。適切な砥粒としては、溶融酸化アルミニウム(白色溶融アルミナ、熱処理された酸化アルミニウム、および褐色酸化アルミニウムを含む)、炭化ケイ素(緑色炭化ケイ素を含む)、炭化ホウ素、炭化チタン、ダイヤモンド、立方晶窒化ホウ素、ザクロ石、トリポリ(微結晶性SiO)、酸化クロム、酸化セリウム、溶融アルミナ−ジルコニア、およびゾル−ゲルで得られた研磨粒子などが挙げられる。ゾル−ゲルで得られた研磨粒子は、シーディングしてもシーディングしなくてもよい。同様に、ゾル−ゲルで得られた研磨粒子は、ランダムな形状であってもよく、または、それらと関連した形状、たとえば、ロッドまたは三角形などであってもよい。ゾルゲル研磨粒子の例としては、米国特許第4,314,827号明細書(ライサイザー(Leitheiser)ら)、同第4,518,397号明細書(ライサイザー(Leitheiser)ら)、同第4,623,364号明細書(コットリンジャー(Cottringer)ら)、同第4,744,802号明細書(シュワーベル(Schwabel))、同第4,770,671号明細書(モンロー(Monroe)ら)、同第4,881,951号明細書(ウッド(Wood)ら)、同第5,011,508号明細書(ウォルド(Wald)ら)、同第5,090,968号明細書(ペロー(Pellow))、同第5,139,978号明細書(ウッド(Wood))、同第5,201,916号明細書(バーグ(Berg)ら)、同第5,227,104号明細書(バウアー(Bauer))、同第5,366,523号明細書(ローヴェンホルスト(Rowenhorst)ら)、同第5,429,647号明細書(ラーミー(Larmie))、同第5,498,269号明細書(ラーミー(Larmie))、および同第5,551,963号明細書(ラーミー(Larmie))に記載されたものが挙げられる。原料源としてアルミナ粉末を使用して作製された焼結アルミナ研磨粒子に関する付加的な詳細は、たとえば、米国特許第5,259,147号明細書(ファルツ(Falz))、同第5,593,467号明細書(モンロー(Monroe))、および同第5,665,127号明細書(モルトゲン(Moltgen))にも見出すことができる。他の適切な砥粒は、本明細書を検討後、当業者には明らかであろう。
研磨凝集体は、特定のタイプおよび/またはグレードの砥粒、またはそのブレンドを100%含有することができる。砥粒のブレンドがある場合、ブレンドを形成する砥粒タイプは、同じサイズであってもよい。代わりに、砥粒タイプは、異なった粒度であってもよい。
典型的には、研磨凝集体は、研磨凝集体の総重量に基づいて、5〜95重量%、より典型的には、40〜95重量%の砥粒から構成される。
好ましくは、放射線硬化性重合可能バインダ前駆体および砥粒を含む組成物は、比較的高い粘度を有する。別の態様において、放射線硬化性重合可能バインダ前駆体および砥粒を含む組成物は、100%固体である(すなわち、プロセス温度において揮発性溶媒がない)。
放射線硬化性重合可能バインダ前駆体および砥粒を含む組成物を、穴のあいた基材に押し通す方法としては、押出、ミリング、カレンダ加工、およびそれらの組合せが挙げられる。好ましい実施形態において、押す方法は、カナダ、オンタリオ州ウォータールーのカドロ・エンジニアリング社(Quadro Engineering Incorporated,Waterloo,Ontario,Canada)によって製造されるような、サイズリダクションマシンによって行う。
一実施形態において、研磨凝集体前駆体粒子を、放射源を含む第1の硬化ゾーンを通過させることによって照射する。好ましい放射源としては、電子ビーム、紫外線、可視光、レーザ光、およびそれらの組合せが挙げられる。別の実施形態において、研磨凝集体粒子を、第2の硬化ゾーンを通過させ、さらに硬化させる。第2の硬化ゾーン内の好ましいエネルギー源としては、熱(thermal)、電子ビーム、紫外線、可視光、レーザ光、マイクロ波、およびそれらの組合せが挙げられる。
好ましくは、研磨凝集体粒子は、フィラメント状であり、長さが、約10〜約20ミリメートル、より好ましくは、約20〜約10ミリメートルの範囲内、さらに好ましくは、約50〜約2.5ミリメートルの範囲内である。好ましいフィラメント状研磨凝集体粒子は、直径が約0.61mm(0.024インチ)〜約1.9mm(0.075インチ)の範囲内であり、長さが約0.61mm(0.024インチ)〜約15mm(0.5インチ)の範囲内である。したがって、これらの研磨凝集体粒子は、典型的にはL/Dと呼ばれるアスペクト比を有すると言え、粒子は、長さ直径比を有すると言える。凝集体粒子の断面は、円形または多角形を含む、さまざまな形状のいずれであってもよい。好ましくは、凝集体研磨粒子の断面は、一定である。
形成された研磨凝集体粒子が、大きすぎる場合、たとえば、第1の照射ステップ後、または第2の硬化ゾーンを通過させた後、それらのサイズを小さくしてもよい。サイズを小さくするための好ましい方法は、カドロ・エンジニアリング・インコーポレーテッドによって製造されるようなサイズリダクションマシンによる。研磨凝集体粒子のサイズは、また、たとえば、研磨凝集体前駆体粒子のサイズを調整することによって、調整することができる。研磨凝集体前駆体粒子のサイズは、また、たとえば、使用されるオリフィスサイズによって調整することができる。
研磨凝集体粒子のクラッシュ強度は、最初にフィラメントのような形状である場合、5グラムの凝集体粒子を小さい紙コップに入れ、手で押しつぶして、長さを短くすることによって測定する。押しつぶされた凝集体粒子を、ガラスプレート上に注ぐ。長さが100ミル(2.54mm)未満のサンプルのみを押しつぶした。粒子を押しつぶす力は、平面圧縮部品を装備したフォースゲージを有する、シャティロン(Chatillon)から得られるモデルDPP−25クラッシュテスタを使用して測定する。フォースゲージは、0−25ポンドから示す。フォースゲージの平面圧縮フットを、押しつぶすべき粒子より上の水平位置に配置し、粒子が壊れる(聞こえる音および/または感触)まで、一定の力を手で加える。粒子を壊すのに必要な力を記録し、他の11のサンプルに対してテストを繰返す。クラッシュテストは、12の粒子を壊す平均の力である。
本発明による研磨物品を作製するための研磨凝集体粒子に関する付加的な詳細については、2000年10月16日に出願された、米国特許出願第09/688,484号明細書、同第09/688,486号明細書、および同第09/688,444号明細書(カラー(Culler)ら)の同時係属中の出願を参照されたい。
本発明による研磨物品を作製するための潤滑剤の例としては、脂肪酸の金属塩(たとえば、ステアリン酸リチウム、ステアリン酸亜鉛)、固体潤滑剤(たとえば、(ポリ)テトラフルオロエチレン(PTFE)、黒鉛、および二硫化モリブデン)、鉱油、ろう、脂肪酸エステル(たとえば、ステアリン酸ブチル)、ポリ(ジメチルシロキサン)ガム、およびそれらの組合せが挙げられる。そのような潤滑剤、およびその市販源は、当該技術において知られている。他の適切な潤滑剤は、本明細書を検討後、当業者には明らかであろう。
本発明による研磨物品は、大理石、石膏、フリント、シリカ、酸化鉄、ケイ酸アルミニウム、およびガラス(ガラスバブルおよびガラスビーズを含む)などの希釈粒子をさらに含んでもよい。たとえば、研磨物品は、希釈粒子と砥粒の比が2〜50重量%であってもよい。
本発明による研磨物品を提供するのを助けるために、「発泡剤」としても知られている起泡剤も使用してもよい。一般に、予め調製されたポリオールは、とりわけ、組成物のフォーミングを引起すのに十分な発泡剤を含有する。より大きい空隙率の泡が望まれる場合、付加的なまたは他の発泡剤、たとえば、水、低沸点の液体(たとえば、シクロペンタン)、および分解して気体を発生する化学物質(たとえば、アゾジカーボンイミド(azodicarbonimides)などのアゾ化合物)などを含めてもよい。代わりに、または、さらに、たとえば、空気(または他の周囲の気体)を、乱流混合または泡立てによって、組成物に組入れるか、混入してもよい。
任意に、本発明による研磨物品は、特定の必要な研磨凝集体粒子以外の、個別の砥粒および/または凝集体、ならびに強化繊維、充填剤、および顔料(たとえば、酸化鉄および酸化チタン)を含んでもよい。他の任意の添加剤としては、水などの補助発泡剤が挙げられ、これは、より低い密度の泡を作るのに使用することができる。他の研磨凝集体粒子に関する付加的な詳細は、たとえば、米国特許第4,311,489号明細書(クレスナー(Kressner))、同第4,652,275号明細書(ブローシャー(Bloecher)ら)、同第4,799,939号明細書(ブローシャー(Bloecher)ら)、同第5,549,962号明細書(ホームズ(Holmes)ら)、および同第5,975,988号明細書(クリスチャンソン(Christianson))に見出すことができる。
典型的には、ポリオールを、潤滑剤などの任意の添加剤とブレンドし、次に、研磨凝集体粒子、および顔料などの任意の添加剤を加え、ブレンドする。最後に加えブレンドする成分は、典型的には、ポリイソシアネートである。しかし、他の混合順序も有用であろう。たとえば、「ディスクパーサーミキサ(DISCPERSER MIXER)」という商品名で、カリフォルニア州フラートンのモアハウス−コウルズ(Morehouse−COWLES,Fullerton,CA)から入手可能なようなミキサを使用して、特定の必要な研磨凝集体粒子、および潤滑剤などの任意の添加剤を、ポリオール中に分散させてもよい。
これらの成分は、また、連続ミキサを使用して、ともにブレンドしてもよく、成分流れを、計量装置(たとえば、ミキサ内へのギアポンプ)によって計量する。ミキサは、好ましくは、高剪断混合ブレードを含む。連続ミキサは、たとえば、「FFHミキサ(MIXER)」という商品名で、ミシガン州グランド・ラピッズのエッジ・スウィーツ・カンパニー(Edge Sweets Company,Grand Rapids,MI)から市販されている。たとえば、ノースカロライナ州サンフォードのゼニス・プロダクツ・ディヴィジョン(Zenith Products Division,Sanford,NC)から、「ゼニス・ギア・ポンプ(ZENITH GEAR PUMP)」という商品名で入手可能なようなポンプを使用して、ポリオールおよび非研磨の任意の添加剤を、連続ミキサに、連続的に計量供給してもよい。任意に、たとえば、オハイオ州スプリングフィールドのモイノ社(Moyno,Inc,Springfield,OH)から、商品名「モイノ・プログレッシブ・キャビティ・ポンプ(MOYNO PROGRESSIVE CAVITY PUMP)」(モデルFC2C SSE3 DAA)で入手可能なようなポンプを使用して、ポリオール、および潤滑剤または研磨添加剤などの任意の添加剤を、連続ミキサに、連続的に計量供給してもよい。任意に、研磨材料を、研磨材のポンプ部品との接触が最小になるように加えてもよい。たとえば、研磨材料を、飽和ポリオール中に予め分散させるのではなく、連続ミキサに直接、ニュージャージー州ピットマンのK−トロン・インターナショナル社(K−Tron International,Inc.,Pitman NJ)から、商品名「K−トロン・ツイン・スクリュ・ボリュメトリック・フィーダ(K−TRON TWIN SCREW VOLUMETRIC FEEDER)」(モデルT35)で入手可能なようなシングルまたはツインスクリュ定量供給機を使用して、連続ミキサに、連続的に計量供給してもよい。たとえば、ノースカロライナ州サンフォードのゼニス・プロダクツ・ディヴィジョン(Zenith Products Division,Sanford,NC)から、「ゼニス・ギア・ポンプ(ZENITH GEAR PUMP)」という商品名で入手可能なようなポンプを使用して、ポリイソシアネートを、連続ミキサに、連続的に計量供給してもよい。
任意に、ポリオール、ならびに比較的細かい研磨粒子および/または充填剤を、ともに混合して、「プリブレンド」組成物を作ってもよく、研磨粒子/充填剤は、最終泡を堅くし、付加的な研磨性質を泡に与えるように作用することができる。次に、研磨凝集体粒子およびポリイソシアネートを、ポリオールプリブレンド組成物に同時に加え、次に、強力かつ迅速に、ともに混合することができる。このブレンドは、バッチプロセスにおいて行うことができ、最終成分流れを、重量ベースで、混合チャンバ内に加え、次に、高剪断ミキサを使用して混合する。
ブレンドは、また、連続ミキサを使用して行ってもよく、成分流れを、計量装置(たとえば、ギアポンプ)によって計量し、流体流れがミキサに入り、ミキサは、高速ミキサブレードを含み、混合された材料が、連続的な態様でミキサを出る。乾燥鉱物流れを、スクリュタイプ定量供給機を使用して、連続ミキサに加えてもよい。
研磨物品は、一般に、鋳型の使用を含む、当該技術において知られている技術を用いて、形成することができる。たとえば、研削砥石を作製するための適切な鋳型は、適切な所望の直径および高さのリングを含み、トップおよびボトムシーリング面(鋳型プレート)、ならびにトップおよびボトムプレートの中心を通るコアピンを有する。鋳型を構成するための材料(たとえば、金属、ボール紙、ガラス繊維、フェノール(phenolic)、およびプラスチック)を含む、適切な鋳型は、当該技術において周知である。鋳型から研磨物品を取出すのを容易にするために、剥離ライナ(たとえば、シリコーンコーティング紙)を使用してもよい。
ポリオール/ポリイソシアネート混合物は、典型的には、硬化中に膨張する。鋳型、および研磨物品の所望の空隙率または密度を、選択し、満たす際に、そのような膨張を考慮に入れなければならない。
理論に束縛されたくはないが、研磨物品のデュロメータまたは硬度は、砥粒とポリマーの比(AG/P)によって、有意に影響されると考えられ、AGは、凝集体内バインダの重量を含み、この関係におけるポリマーは、多孔性ポリマー材料を指す。デュロメータスケールは、柔らかい材料のショア(Shore)Aから、より堅い材料のショアDまである。本発明による好ましい物品の場合、ショアAが、泡材料の適合性および硬度を表示するものである。
一般に、本発明による研磨物品の柔らかさ、適合性、柔軟性、および研磨性能は、たとえば、AG/P比を調整することによって、調整することができる。たとえば、砥粒/凝集体の相対量が減少するにつれて、研磨性能が低下するが、車の柔らかさおよび適合性が増す。逆に、砥粒/凝集体のレベルが高くなるにつれて、研磨性能が高くなるが、車の柔らかさおよび適合性が低減する。
研磨凝集体粒子を利用した本発明による研磨物品の場合、研磨物品の適合性、柔らかさ、および研磨性能は、典型的には、同重量の非凝集砥粒を有する同じ研磨物品と比較して、高い。研磨凝集体粒子および泡は、両方とも、同等の多孔性ポリマー材料中の同重量の非凝集砥粒(すなわち、個別の砥粒)からなる類似した研磨物品と比較して、多孔性ポリマー材料のスミアを最小にして、浸食され、連続切削面を提供することができる。典型的には、本発明による研磨物品のAG/P比は、約0.5〜約3.5の範囲内である。好ましくは、本発明による研磨物品は、密度が、少なくとも4g/立方インチ(0.24g/cm)、より好ましくは、4g/立方インチ(0.24g/cm)から22g/立方インチ(1.34g/cm)の範囲内であり、ショアAデュロメータ値が、少なくとも10、より好ましくは、10〜95の範囲内である。
密封鋳型(すなわち、泡前駆体を加え、鋳型をシールする、鋳型)で形成された物品の場合、鋳型を過度に充填すると、空隙空間量が減少する傾向があり、これにより、セル壁厚さが増し、泡適合性が全体的に低下する傾向がある。
多孔性ポリマー材料の性質によって、硬化ステップが必要なことがある。たとえば、好ましい多孔性ポリウレタン材料、ポリオール/ポリイソシアネート混合物は、典型的には、熱によって硬化する。たとえば、この混合物は、典型的には、約25〜約100℃の範囲内の温度に加熱し、数分間から数時間(より典型的には、約45〜60分間)、維持する。
泡が、たとえば、トップおよびボトム鋳型プレートに、くっつくのを防止するために、剥離ライナと組合せて、使い捨て鋳型リングを使用することも、本発明の範囲内である。そのような鋳型セットアップにより、比較的短い時間の、室温における部分硬化が可能になり、まだ使い捨て鋳型リング内にある部分的に硬化した物品を、鋳型アセンブリから取出し、その後、硬化が完了する。
任意に、鋳型キャビティは、また、反応混合物と一体的に成形し、成形された研磨物品に埋込まれるように、補強織物、スクリム、またはメッシュを収容してもよい。
いくつかの用途および多孔性ポリマー材料の場合、後硬化ステップが必要なことがある。たとえば、多孔性ポリウレタン材料の場合、遊離基源を使用して、ポリオールおよびポリイソシアネート硬化を、典型的には、「硬化」および「後硬化」と呼ばれる、2つの別の段階で行ってもよい。最初に、鋳型を第1の温度で維持しながら、混合物を硬化させる(すなわち、実質的には、ポリオールとポリイソシアネートとの反応によって形成する)。その後、第2の硬化段階(すなわち、後硬化)を、第1の温度より高い第2の温度に物品を加熱することによって行う。第2の温度において、遊離基源が付加的な硬化ステップをもたらし、物品を、より使用に適するようにする。第2の温度は、十分に高く、かつ、遊離基源を分解し、それにより、第2段階の硬化が、実質的に完了するのに十分な期間、維持する。たとえば、典型的には、約25℃〜約100℃の範囲内の温度(または、遊離基源の分解温度より50℃低い温度、どちらか低い方)に混合物を加熱し、数分間から数時間(より典型的には、約45〜60分間)、維持する。
研磨物品を部分的に分割して、付加的な適合性などの望ましい特性を与えることも、本発明の範囲内である。たとえば、この分割は、鋳型内に2つの鋳型プレート間に半径方向の挿入物を与え、外径からコアの方に内側に延ばすという形態をとる。半径方向の挿入物は、得られる成形物品中に半径方向の空間を与える。半径方向の挿入物の長さにより、研磨物品の曲げ特性を変えることができる。成形物品中の半径方向の空間の間の研削砥石のセグメントは、研磨物品のフラップを形成することによって、研削砥石の適合性を高めることができる。半径方向の空間の数により、適合性が高くなる。
別の分割方法は、コアの周りの同心リング内に異なった材料を有することであってもよい。たとえば、研磨物品は、多孔性ポリマー材料を含む非研磨の内側同心リングと、研磨材料を含む外側同心リングとを有することができ、さらに適合性のある研削砥石をもたらすことができる。多孔性ポリマー材料の内側同心リングは、たとえば、鋳型内に挿入された泡のダイカットピース、または、予め形成された成形多孔性ポリマー材料リングであってもよい。
本発明による研磨物品は、典型的には、使用前に、ドレッシングする(すなわち、物品の外側スキン層を除去する)。
本発明による研磨物品を使用した研磨は、乾式で行っても、湿式で行ってもよい。湿式研磨の場合、液体を、軽いミストの形態で導入供給して、浸水を完了してもよい。一般に使用される液体の例としては、水、水溶性油、有機潤滑剤、およびエマルションが挙げられる。この液体は、研磨と関連する熱を少なくするのに役立つことができ、および/または潤滑剤として作用することができる。液体は、わずかな量の、殺菌剤、消泡剤などの添加剤を含有してもよい。本発明の研磨物品は、外部に付与される研磨化合物、たとえば、ポリッシングまたはバフ研磨化合物として知られているものなど、とともに使用してもよい。
本発明による研磨物品は、アルミニウムおよびアルミニウム合金、炭素鋼、軟鋼、工具鋼、ステンレス鋼、硬化鋼、黄銅、チタン、ガラス、セラミックス、木材、木材のような材料、プラスチック、ペイント、ペイントされた表面、有機コーティング表面などのワークピースを研磨するのに使用してもよい。
多くの不織布研削砥石の場合、不織布研削砥石の加工面に対して、鋭いワークピース端縁が提供されない限り、研削砥石の加工面が、ガラスのようになり、鈍くなることが、当該技術において知られている。すなわち、不織布研削砥石は、平面に対して使用するだけであれば、熱および残留物が蓄積し、研削砥石が、ガラスのようになり、鈍くなり、切削速度が、大幅に低下する。鋭いワークピース端縁があれば、端縁が不織布表面の浸食を引起し、新しい研磨面を提供する傾向がある。この効果は、研削車では、より小さい程度で起こる。研削車は、典型的には、非常に硬い、剛性車であり、通常、平面研削に適しているだけである。セットアップ車は、不織布研削砥石より、はるかにアグレッシブな傾向があり、可変期間で、より高い切削速度を示す傾向がある。しかし、セットアップ車のアクティブ面は、車の周囲上のみである。車の周囲は、やや急速に磨耗し、車が、付加的な切削に実用的でなくなる傾向がある。
本発明の利点および実施形態を、次の実施例によって、さらに例示するが、これらの実施例に記載された特定の材料およびその量、ならびに他の条件および詳細は、本発明を不当に限定するように解釈されてはならない。部およびパーセンテージはすべて、特に明記しない限り、重量による。
実施例1
研削砥石は、次のとおり作製した。予め調製された飽和ポリオール(ニュージャージー州リンドハーストのポリウレタン・スペシャルティズ・カンパニー・インコーポレーテッドから、「ミロキサン(MILLOXANE)7209A」という商品名で得られる)80グラムと、細かく分けられたステアリン酸リチウム潤滑剤4.8グラムとを組合せることによって、混合物を調製した。普通の実験室用3枚刃エアモータミキサによって、混合物を、高速で、強力に撹拌した。
ステアリン酸リチウムが十分に分散すると、予め調製された飽和ポリイソシアネート(ニュージャージー州リンドハーストのポリウレタン・スペシャルティズ・カンパニー・インコーポレーテッドから、「ミロキサン(MILLOXANE)7209B」という商品名で得られる)80グラムを、撹拌せずに混合物に加え、次に、研磨凝集体粒子440グラムを加えた。凝集体は、一般に、2000年10月16日に出願された、米国特許出願第09/688,444号明細書の同時係属中の出願に記載されているように調製した。
より具体的には、研磨凝集体は、トリメチロールプロパントリアクリレート(「SR351」という商品名で、ペンシルバニア州エクストンのサートマー・カンパニー(Sartomer Co.,Exton,PA)から得られる)3865グラム、トリス(ヒドロキシエチル)イソシアヌレートのトリアクリレート(「SR368」という商品名でサートマー・カンパニーから得られる)1658グラム、クメンヒドロペルオキシド(ウィスコンシン州ミルウォーキーのアルドリッチ・ケミカル・カンパニー社(Aldrich Chemical Company,Inc Milwaukee,WI)から得られる)27グラム、シランカップリング剤(3−メタクリルオキシプロピル−トリメトキシシラン、「A−174」という商品名で、ユニオン・カーバイド(Union Carbide)(現在ダウ・ケミカル(Dow Chemical))から得られる)189グラム、2−ベンジル−2−N,N−ジメチルアミノ−1−(4−モルホリノフェニル)−1−ブタノン(「イルガキュア(IRGACURE)369」という商品名で、ニューヨーク州テリータウンのチバ・スペシャルティ・ケミカルズ・コーポレーション(Ciba Specialty Chemicals Corp.,Terrytown,NY)から得られる)54グラム、アモルファスシリカ充填剤(「キャブ−オ−シル(CAB−O−SIL)」という商品名で、ジョージア州アルファレッタのキャボット・コーポレーション(Cabot Corp.,Alpharetta,GA)から得られる)108グラム、およびテトラフルオロホウ酸カリウム(「スペック(SPEC)102」という商品名で、オハイオ州クリーブランドのアトテック・USA社(Atotech USA,Inc.,Cleveland,OH)から得られる)3811グラムを、#2混合速度に設定したトレド(Toledo)ミキサ(ニューヨーク州ロチェスターのトレド・スケール・コーポレーション(Toledo Scale Co.,Rochester,NY)のモデルTM60)を使用して、10分間、完全に混合して、プレミックス組成物を作製することによって、調製した。
研磨凝集体スラリーは、プレミックス組成物と、P−120酸化アルミニウム砥粒37,260グラムとを、#1混合速度に設定した同じミキサを使用して、20分間、混合することによって、調製した。サイズリダクションマシン(「カドロ・コミル(QUADRO COMIL)」という商品名で、カナダ、オンタリオ州ウォータールーのカドロ・エンジニアリング・インコーポレーテッドから得られる(モデル#197))の助けによって、研磨凝集体スラリーを処理して、研磨凝集体粒子にした。サイズリダクションマシンは、インペラおよび固定スペーサでセットアップした。インペラを350rpmでスピンさせながら、スラリーをサイズリダクションマシンのホッパに導入した。円形の1.14mm(0.045インチ)オリフィスを有し、アローヘッドインペラから5.1mm(0.2インチ)の間隔をあけられた円錐形スクリーンでセットアップしたサイズリダクションマシンに通して、スラリーを処理した。インペラによって、スラリーを、円錐形スクリーン内の開口部に押し通すにつれて、臨界長さに達し、フィラメント状凝集体前駆体粒子が、スクリーンの外側から離れ、重力によって、高パワーに設定した2つの600ワット「d」溶融ランプを装備したUV硬化チャンバ(メリーランド州ガイサーズバーグのフュージョン・UV・システムズ社(Fusion UV Systems,Inc.,Gaithersburg,MD)によって設計され、作られる、モデル#DRE410Q)を通って落ちた。フィラメント状凝集体前駆体粒子は、UV放射に曝されることによって部分的に硬化し、それにより、固体の処理可能な形態になった。研磨凝集体粒子を、熱オーブン内で、6時間、177℃(350゜F)で、さらに硬化させた。熱硬化後の研磨凝集体粒子の長さは、約13mm(0.5インチ)であった。
次に、得られた、飽和ポリオール、飽和ポリイソシアネート、ステアリン酸リチウム、研磨凝集体の組成物を、高速で、エアモータミキサによって、約20秒間、十分に混合した。即時反応を伴わない混合に十分な時間を考慮した、このポリウレタン系のクリーム時間は、約21秒であった。
得られた混合材料を、迅速に、廃棄物を最小にして、20.6cm(8.125インチ)直径、2.5cm(1インチ)深さのキャビティを有する鋼鋳型に移した。約50グラムの重量の7.6cm(3インチ)直径ガラス繊維コアを、鋳型の中心に配置していた。シリコーンコーティング紙の単層を、剥離紙の上のニットスクリムの単層(ニューヨーク州インウッドのアペックス・ミルズ・コーポレーション(Apex Mills Corporation,Inwood,NY)から「TA84」という商品名で得られる)とともに、鋳型の底部に配置していた。鋳型は、54℃(130゜F)に予熱していた。「混合」材料を鋳型内に均一に分配し、別のスクリムの単層を、鋳型の頂部の上に配置し、別の剥離紙をスクリムの上に配置し、ポリウレタン系の反応の間、密封鋳型を維持するように、鋳型をしっかりとキャッピングした。充填した鋳型を、54℃(130゜F)に加熱したオーブン内に配置した。1時間後、得られた物品を、鋳型から取出し、54℃(130゜F)に加熱した同じオーブン内に戻し、さらに12時間、置いた。得られた研削砥石は、厚さが2.5cm(1インチ)、内径が7.6cm(3インチ)、外径が20.6cm(8.125インチ)であった。研削砥石は、重量が636グラム、AG/P比が2.75、密度が0.82g/cm(13.5g/立方インチ)、ショアAデュロメータ値が30〜40、空隙率が62.0%であった。
車は、最初に、研磨工具で車の加工面をドレッシングし、車の表面スキンを除去することによって、評価のために準備した。
実施例2
実施例2の研削砥石は、1.91mm(0.075インチ)円形開口部を有する円錐形形成スクリーンを使用して、研磨凝集体粒子を調製した以外は、実施例1に記載されたように準備した。研磨凝集体粒子の長さは、約1.3cm(1/2インチ)であった。得られた研削砥石は、厚さが2.5cm(1インチ)、内径が7.6cm(3インチ)、外径が20.6cm(8.125インチ)であった。研削砥石は、重量が634グラム、AG/P比が2.75、密度が0.82g/cm(13.4g/立方インチ)、ショアAデュロメータ値が30〜50、空隙率が62.4%であった。
車は、最初に、研磨工具で車の加工面をドレッシングし、車の表面スキンを除去することによって、評価のために準備した。
実施例3
実施例3の研削砥石は、1.91mm(0.075インチ)円形開口部を有する円錐形形成スクリーンを使用して、研磨凝集体粒子を調製し、ステアリン酸リチウム潤滑剤を加えず、ガラス繊維コアを使用せず、ニットスクリムを使用しなかった以外は、実施例1に記載されたように準備した。さらに、予め調製された飽和ポリオール(「ミロキサン(MILLOXANE)7209A」)109グラム、予め調製された飽和ポリイソシアネート(「ミロキサン(MILLOXANE)7209B」)109グラム、および研磨凝集体粒子444グラムを使用して、混合物を調製した。研磨凝集体粒子の長さは、約1.3cm(1/2インチ)であった。
得られた研削砥石は、厚さが2.5cm(1インチ)、内径が7.6cm(3インチ)、外径が20.6cm(8.125インチ)であった。研削砥石は、重量が552グラム、AG/P比が2.04、密度が0.67g/cm(10.9g/立方インチ)、ショアAデュロメータ値が30〜50、空隙率が67.4%であった。
車は、最初に、研磨工具で車の加工面をドレッシングし、車の表面スキンを除去することによって、評価のために準備した。
実施例4
実施例4の研削砥石は、1.91mm(0.075インチ)円形開口部を有する円錐形形成スクリーンを使用して、研磨凝集体粒子を調製し、より少ないステアリン酸リチウム潤滑剤を加え、ニットスクリムを使用しなかった以外は、実施例1に記載されたように準備した。さらに、予め調製された飽和ポリオール(「ミロキサン(MILLOXANE)7209A」)100グラム、予め調製された飽和ポリイソシアネート(「ミロキサン(MILLOXANE)7209B」)100グラム、ステアリン酸リチウム潤滑剤2グラム、および研磨凝集体粒子400グラムを使用して、混合物を調製した。研磨凝集体粒子は、長さが約1.3cm(0.5インチ)であった。
得られた研削砥石は、厚さが2.5cm(1インチ)、内径が7.6cm(3インチ)、外径が20.6cm(8.125インチ)であった。研削砥石は、重量が614グラム、AG/P比が2.0、密度が0.80g/cm(13.1g/立方インチ)、ショアAデュロメータ値が50〜60、空隙率が60.4%であった。
車は、最初に、研磨工具で車の加工面をドレッシングし、車の表面スキンを除去することによって、評価のために準備した。
実施例5
実施例5の研削砥石は、研磨凝集体粒子のサイズを小さくした以外は、実施例1に記載されたように準備した。研磨凝集体粒子は、109グラター(grater)スクリーン、5.1mm(0.2インチ)スペーサ、および252rpmで動作するアローヘッドインペラでセットアップしたサイズリダクションマシン(「カドロ・コミル(QUADRO COMIL)」)を1回通過させ、次に、79Gグラタースクリーン、5.1mm(0.2インチ)スペーサ、および252rpmで動作するアローヘッドインペラでセットアップしたサイズリダクションマシンを2回通過させて、サイズを小さくした。
研磨凝集体粒子は、L/D比が約1〜2であった。得られた研削砥石は、厚さが2.5cm(1インチ)、内径が7.6cm(3インチ)、外径が20.6cm(8.125インチ)であった。研削砥石は、重量が572グラム、AG/P比が2.75、密度が0.80g/cm(13.1g/立方インチ)、ショアAデュロメータ値が28〜32、空隙率が62.8%であった。
車は、最初に、研磨工具で車の加工面をドレッシングし、車の表面スキンを除去することによって、評価のために準備した。
実施例6
実施例6の研削砥石は、1.91mm(0.075インチ)円形開口部を有する円錐形形成スクリーンを使用して、研磨凝集体粒子を調製し、より少ないステアリン酸リチウム潤滑剤を加え、異なったスクリムを使用した以外は、実施例1に記載されたように準備した。使用したのは、織布スクリム(ニューヨーク州インウッドのアペックス・ミルズ・コーポレーションから「H66」という商品名で得られる)であった。さらに、予め調製された飽和ポリオール(「ミロキサン(MILLOXANE)7209A」)80グラム、予め調製された飽和ポリイソシアネート(「ミロキサン(MILLOXANE)7209B」)80グラム、ステアリン酸リチウム潤滑剤2.4グラム、および研磨凝集体粒子440グラムから、混合物を調製した。研磨凝集体粒子は、長さが約1.3cm(0.5インチ)であった。
得られた研削砥石は、厚さが2.5cm(1インチ)、内径が7.6cm(3インチ)、外径が20.6cm(8.125インチ)であった。研削砥石は、重量が635グラム、AG/P比が2.75、密度が0.82g/cm(13.4g/立方インチ)、ショアAデュロメータ値が62〜65、空隙率が62.6%であった。
車は、最初に、研磨工具で車の加工面をドレッシングし、車の表面スキンを除去することによって、評価のために準備した。
実施例7
実施例7の研削砥石は、次のとおり作製した。予め調製された飽和ポリオール(「ミロキサン(MILLOXANE)7209A」)9,770グラム、細かく分けられたステアリン酸リチウム潤滑剤1077グラム、t−ブチルペロクトエート(butyl peroctoate)(熱活性遊離基源、「トリゴノックス(TRIGONOX)21−OP050」という商品名で、テキサス州パセデナのアクゾ・ケミカルズ社(AKZO Chemicals,Inc.,Pasedena,TX)から得られる)431グラム、および脱イオン水72グラムを組合せることによって、混合物を調製した。工業用ミキサ(カリフォルニア州フラートンのモアハウス−コウルズから、「コウルズ・ディスクパーサー(COWLES DISCPERSER)」という商品名で得られる)によって、この混合物を、高速で、強力に撹拌した。ギアポンプ(ノースカロライナ州サンフォードのゼニス・プロダクツ・ディヴィジョンから「ゼニス・ギア・ポンプ(ZENITH GEAR PUMP)」という商品名で得られる)によって、567g/分の速度で、混合物を、ミキサ(ミシガン州グランド・ラピッズのエッジ・スウィーツ・カンパニーから「FFHミキサ(MIXER)」という商品名で得られる)の混合ヘッドの入口ポート内にポンピングした。別のギアポンプ(「ゼニス・ギア・ポンプ(ZENITH GEAR PUMP)」)によって、585g/分の速度で、ポリイソシアネート(「ミロキサン(MILLOXANE)7209B」)を、ミキサの混合ヘッドの他の入口ポート内にポンピングした。
研磨凝集体粒子は、ミックス中にアモルファスシリカ充填剤(「キャブ−オ−シル(CAB−O−SIL)」を使用せず、ポリエチレングリコールをプレミックスに加え、砥粒が緑色炭化ケイ素(平均粒度が11.9マイクロメートル、マルチサイザ(Multisizer)によって測定されたDv50%、イリノイ州エルムハーストのフジミ・コーポレーション(Fujimi Corporation,Elmhurst,IL)から「GC1000」という商品名で得られる)であった以外は、実施例1に記載されたように調製した。プレミックスは、トリメチロールプロパントリアクリレート(「SR351」)588グラム、トリス(ヒドロキシエチル)イソシアヌレートのトリアクリレート(「SR368」)251.7グラム、クメンヒドロペルオキシド8.1グラム、シランカップリング剤(「A−174」)47.5グラム、2−ベンジル−2−N,N−ジメチルアミノ−1−(4−モルホリノフェニル)−1−ブタノン(「イルガキュア(IRGACURE)369」)13.8グラム、テトラフルオロホウ酸カリウム951.7グラム、およびポリエチレングリコール(ウィスコンシン州ミルウォーキーのアルドリッチ・ケミカル・カンパニーから「PEG600」という商品名で得られる)810グラムを含有し、#1混合速度に設定した4.7リットル(5クオート)ホバート(Hobart)ミキサを使用して、10分間、混合し、プレミックス組成物を作製した。研磨凝集体スラリーは、プレミックス組成物と、緑色炭化ケイ素(「GC1000」)6150グラムとを、#1混合速度に設定した同じミキサを使用して、30分間、混合することによって、調製した。円形の0.61mm(0.024インチ)オリフィスを有し、300rpmで動作するアローヘッドインペラから6.4mm(0.25インチ)の間隔をあけられた円錐形スクリーンでセットアップしたサイズリダクションマシン「カドロ・コミル(QUADRO COMIL)」に通して、スラリーを処理した。熱硬化後の研磨凝集体粒子の長さは、約1.3〜2.5mm(0.050インチ〜0.10インチ)であった。研磨凝集体粒子のL/D比は約2〜4であった。
ツインスクリュ定量供給機(ニュージャージー州ピットマンのK−トロン・インターナショナル・インコーポレーテッドから「K−トロン・モデル(TRON MODEL)T35」という商品名で得られる)を使用して、約1134g/分の速度で、研磨凝集体粒子を、ミキサの第3の入口ポートに加えた。混合ヘッドは、入口ストリームを組合せ、激しく混合した。
得られた混合材料を、60秒間、廃棄物コンテナに向け、ミキサを安定化させた。60秒後、混合材料を、37.3秒間、31.8cm(12.5インチ)直径、5.1cm(2インチ)深さのキャビティを有する鋼鋳型内に向けた。重量が約163グラムの12.7cm(5インチ)直径ガラス繊維コアを鋳型の中心に配置し、剥離紙を鋳型の底部に配置していた。鋳型は、54℃(130゜F)に予熱していた。「混合」材料を鋳型内に均一に分配し、剥離紙を鋳型の頂部の上に配置した。次に、ポリウレタン系の反応の間、密封鋳型を維持するように、鋳型をしっかりとキャッピングした。充填した鋳型を、54℃(130゜F)に加熱したオーブン内に配置した。1時間後、研磨物品を、鋳型から取出し、110℃(230゜F)に加熱したオーブン内に、さらに6時間、配置した。
得られた研磨物品は、厚さが5.1cm(2インチ)、内径が12.7cm(5インチ)、外径が31.8cm(12.5インチ)であった。研削砥石は、重量が1540グラム、AG/P比が0.42、密度が0.42g/cm(6.9g/立方インチ)、ショアAデュロメータ値が42、空隙率が74.2%であった。
車は、最初に、研磨工具で車の加工面をドレッシングし、車の表面スキンを除去することによって、評価のために準備した。
実施例8
実施例8の研削砥石は、次のとおり作製した。ギアポンプ(「ゼニス・ギア・ポンプ(ZENITH GEAR PUMP)」)によって、304g/分の速度で、予め調製された飽和ポリオール(「ミロキサン(MILLOXANE)7209A」)を、ミキサ(「FFHミキサ(MIXER)」)の混合ヘッドの入口ポート内にポンピングした。別のギアポンプ(「ゼニス・ギア・ポンプ(ZENITH GEAR PUMP)」)によって、304g/分の速度で、予め調製された飽和ポリイソシアネート(「ミロキサン(MILLOXANE)7209B」)を、ミキサの混合ヘッドの他の入口ポート内にポンピングした。
研磨凝集体粒子は、1.91mm(0.075インチ)円形開口部を有する円錐形形成スクリーンを使用し、研磨凝集体のサイズを小さくした以外は、実施例1に記載されたように調製した。実施例2の熱硬化粒子を、109グラタースクリーン、5.1mm(0.2インチ)スペーサ、および252rpmで動作するアローヘッドインペラでセットアップしたサイズリダクションマシン(「カドロ・コミル(QUADRO COMIL)」)を1回通過させ、次に、79Gグラタースクリーン、5.1mm(0.2インチ)スペーサ、および252rpmで動作するアローヘッドインペラでセットアップしたサイズリダクションマシンを2回通過させることによって、研磨凝集体粒子のサイズを小さくした。 研磨凝集体粒子は、L/D比が約1〜2であった。ツインスクリュ定量供給機(「K−トロン・モデル(TRON MODEL)T35」)を使用して、約1504g/分の速度で、研磨凝集体粒子を、ミキサの第3の入口ポートに加えた。混合ヘッドは、入口ストリームを組合せ、激しく混合した。
得られた混合材料を、60秒間、廃棄物コンテナに向け、ミキサを安定化させた。60秒後、混合材料を、33.8秒間、20.6cm(8.125インチ)直径、5.1cm(2インチ)深さのキャビティを有する鋼鋳型内に向けた。重量が約163グラムの7.6cm(3インチ)直径ガラス繊維コアを鋳型の中心に配置し、剥離紙を鋳型の底部に配置していた。鋳型は、54℃(130゜F)に予熱していた。「混合」材料を鋳型内に均一に分配し、剥離紙を鋳型の頂部の上に配置した。次に、ポリウレタン系の反応の間、密封鋳型を維持するように、鋳型をしっかりとキャッピングした。
得られた研削砥石は、厚さが5.1cm(2インチ)、内径が7.6cm(3インチ)、外径が20.6cm(8.125インチ)であった。研削砥石は、重量が1295グラム、AG/P比が2.47、密度が0.85g/cm(13.9g/立方インチ)、ショアAデュロメータ値が60〜65、空隙率が60.2%であった。
車は、最初に、研磨工具で車の加工面をドレッシングし、車の表面スキンを除去することによって、評価のために準備した。
実施例9
実施例9は、連続ミキサからの凝集体研磨粒子の流量が1666g/分であった以外は、実施例8に記載されたように準備した。予熱した開いた鋼鋳型に、35.7秒間、充填した。「混合」材料を鋳型内に均一に分配し、剥離紙を鋳型の頂部の上に配置した。次に、ポリウレタン系の反応の間、密封鋳型を維持するように、鋳型をしっかりとキャッピングした。
充填した鋳型を、54℃(130゜F)に加熱したオーブン内に配置した。1時間後、研磨物品を、鋳型から取出し、54℃(130゜F)に加熱したオーブン内に、さらに6時間、配置した。
得られた研削砥石は、厚さが5.1cm(2インチ)、内径が7.6cm(3インチ)、外径が20.6cm(8.125インチ)であった。研削砥石は、重量が1331グラム、AG/P比が2.74、密度が0.87g/cm(14.2g/立方インチ)、ショアAデュロメータ値が65〜70、空隙率が60.0%であった。
車は、最初に、研磨工具で車の加工面をドレッシングし、車の表面スキンを除去することによって、評価のために準備した。
実施例10
実施例10は、連続ミキサからの凝集体研磨粒子の流量が1816g/分であった以外は、実施例9に記載されたように準備した。
得られた研削砥石は、厚さが5.1cm(2インチ)、内径が7.6cm(3インチ)、外径が20.6cm(8.125インチ)であった。研削砥石は、重量が1492グラム、AG/P比が2.98、密度が0.99g/cm(16.2g/立方インチ)、ショアAデュロメータ値が70〜75、空隙率が55.6であった。
車は、最初に、研磨工具で車の加工面をドレッシングし、車の表面スキンを除去することによって、評価のために準備した。
実施例11
実施例11は、連続ミキサからの凝集体研磨粒子の流量が1976g/分であった以外は、実施例9に記載されたように準備した。
得られた研削砥石は、厚さが5.1cm(2インチ)、内径が7.6cm(3インチ)、外径が20.6cm(8.125インチ)であった。研削砥石は、重量が1594グラム、AG/P比が3.25、密度が1.06g/cm(17.4g/立方インチ)、ショアAデュロメータ値が75〜80、空隙率が53.2%であった。
車は、最初に、研磨工具で車の加工面をドレッシングし、車の表面スキンを除去することによって、評価のために準備した。
実施例12
実施例12の研削砥石は、次のとおり準備した。平均活性水素官能性が2、平均分子量が約2000のポリテトラメチレンエーテルグリコール(「ポリメグ(POLYMEG)2000」という商品名で、ペンシルバニア州コンショホーケンのペン・スペシャルティ・ケミカルズ社(Penn Specialty Chemicals Inc,Conshohoken,PA)から得られる)を、流体になるまで、50℃に加熱したオーブン内で溶融した。次の成分をバッチコンテナ内で組合せることによって、混合物を形成した。溶融ポリテトラメチレンエーテルグリコール3391グラム、平均活性水素官能性が約2.4〜2.6、平均分子量が約2800のヒドロキシ末端ポリブタジエン(「ポリ(POLY)BD R−45HT」という商品名で、ペンシルバニア州フィラデフィアのアトケム・ノース・アメリカ社(Atochem North America Inc.,Philadephia,PA)から得られる)10,951グラム、1,4−ブタンジオール(ニュージャージー州マウント・オリーブ(Mount Olive,NJ)のBASFから得られる)2170グラム、ジエチルトルエンジアミンDETDA(ルイジアナ州バトン・ルージュのアルベマール・コーポレーション(Albemarle Corp.,Baton Rouge,LA)から得られる)227グラム、脱イオン水91グラム、t−ブチルペロクトエート(「トリゴノックス(TRIGONOX)21−OP050」)987グラム、テトラ(2,2ジアリオキシメチル)ブチル−ジ(ジトリデシル)ホスフィトチタネート(tetra(2,2 diallyoxymethyl)butyl−di(ditridecyl)phosphito titanate)(「KR−55」という商品名で、ニュージャージー州バイヨンのケンリッチ・ペトロケミカルズ社(Kenrich Petrochemicals,Inc.,Bayone,NJ)から得られる)213グラム、混合されたC、C、およびC1ジアルキルフタレート(「パラチノール(PALATINOL)711−P」という商品名で、ニュージャージー州マウント・オリーブのBASFから得られる)1762グラム、シリコーン界面活性剤(「L−603」という商品名で、コネチカット州グリニッチのウィトコ・コーポレーション(Witco Corporation,Greenwich,CT)から得られる)564グラム、ならびに2つの触媒(ペンシルバニア州アレンタウンのエアー・プロダクツ・アンド・ケミカルズ社(Air Products and Chemicals,Inc.,Allentown,PA)から、「ダブコ(DABCO)DC−1」および「ダブコ(DABCO)DC−2」という商品名で得られる)、それぞれ、46および16グラム。
工業用ミキサ(「コウルズ・ディスクパーサー(COWLES DISCPERSER)」)によって、得られた材料を、高速で、強力に撹拌した。ギアポンプ(「ゼニス・ギア・ポンプ(ZENITH GEAR PUMP)」)によって、754g/分の速度で、この混合物を、ミキサ(「FFHミキサ(MIXER)」)の混合ヘッドの入口ポート内にポンピングした。
別のギアポンプ(「ゼニス・ギア・ポンプ(ZENITH GEAR PUMP)」)によって、422g/分の速度で、変性4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート(「イソナート(ISONATE)143L」という商品名で、ミシガン州ミッドランドのダウ・ケミカル・カンパニー(Dow Chemical Company,Midland,MI)から得られる)を、ミキサの混合ヘッドの他の入口ポート内にポンピングした。 研磨凝集体粒子は、実施例1に記載されたように調製した。ツインスクリュ定量供給機(「K−トロン・モデル(TRON MODEL)T35」)を使用して、約2679g/分の速度で、研磨凝集体粒子を、ミキサの第3の入口ポートに加えた。混合ヘッドは、入口ストリームを組合せ、激しく混合した。
得られた混合材料を、60秒間、廃棄物コンテナに向け、ミキサを安定化させた。60秒後、混合材料を、17.2秒秒間、20.3cm(8.0インチ)外径、2.5cm(1インチ)深さ、3.2cm(1.25インチ)内径のキャビティを有する鋼鋳型内に向けた。剥離紙を鋳型の底部に配置していた。「混合」材料を鋳型内に均一に分配し、剥離紙を鋳型の頂部の上に配置した。次に、ポリウレタン系の反応の間、密封鋳型を維持するように、鋳型をしっかりとキャッピングした。20分後、研磨物品を、鋳型から取出し、110℃(230゜F)に加熱したオーブン内に、さらに1.75時間、配置した。
得られた研削砥石は、厚さが2.5cm(1インチ)、内径が3.18cm(1.25インチ)、外径が20.3cm(8.0インチ)であった。研削砥石は、重量が1540グラム、AG/P比が2.58、密度が1.3g/cm(21.3g/立方インチ)、ショアAデュロメータ値が82〜92であった。車の加工面を研磨工具でドレッシングして、表面スキンを除去した。
比較例A
比較例Aの研削砥石は、研磨凝集体粒子の代わりに、同じAG/P比のANSIグレードP120グリット酸化アルミニウム砥粒を使用し、最初の硬化が、54℃(130゜F)で1時間、後硬化が、54℃(130゜F)で12時間であった以外は、実施例3に記載されたように準備した。研削砥石は、重量が626グラム、密度が13.4g/立方インチ(0.82g/cm)、ショアAデュロメータ値が52、空隙率が58.7%であった。
車は、最初に、研磨工具で車の加工面をドレッシングし、車の表面スキンを除去することによって、評価のために準備した。
比較例B
比較例Bの研削砥石は、商品名「3Mスコッチ−ブライトCPMホイール(3M SCOTCH−BRITE CPM WHEEL)」(グレード9Aミディアム(Grade 9A Medium))で、ミネソタ州セント・ポールの3Mカンパニー(3M Company,St.Paul,MN)から市販されている車であった。この車は、厚さが2.5cm(1インチ)、内径が7.6cm(3インチ)、外径が20.3cm(8インチ)、重量が511グラムであった。車は、ANSIグレード100酸化アルミニウム研磨材を含有し、密度が0.74g/cm(12.2g/立方インチ)、ショアAデュロメータ値が75〜85であった。この車は、典型的には、ヘビーなバリ取りおよび研削ライン調整に勧められる。車は、最初に、研磨工具で車の加工面をドレッシングし、車の表面スキンを除去することによって、評価のために準備した。
比較例C
比較例Cの研削砥石は、商品名「3Mスコッチ−ブライト(SCOTCH−BRITE)EXL」(8Aミディアムユニット化ホイール(8A Medium Unitized Wheel))で、3Mカンパニーから市販されている車であった。この車は、厚さが2.5cm(1インチ)、内径が7.6cm(3インチ)、外径が20.3cm(8インチ)、重量が481グラムであった。この車は、ANSIグレード120/150酸化アルミニウム研磨材のブレンドを含有し、密度が0.84g/cm(13.8g/立方インチ)、ショアAデュロメータ値が89〜90であった。この車は、典型的には、金属のバリ取りおよび仕上げ加工に勧められる。車は、最初に、研磨工具で車の加工面をドレッシングし、車の表面スキンを除去することによって、評価のために準備した。
比較例D
比較例Dの研削砥石は、約13mm(0.5インチ)の厚さに積重ねられ、同心円状に5つのリングにステッチされた綿織物層から構成され、ステッチの各リングが約9.5mm(0.375インチ)の間隔をあけられた、綿バフ(ノースカロライナ州コノヴァーのジャクソンリー(JacksonLea,Conover,NC)から、「コンセントリック・ステッチド・フル・ディスク・バフ(CONCENTRIC STITCHED FULL DISK BUFF)」という商品名で得られる)から準備された綿セットアップ車であった。この車を、ホット・ハイド・グルー(hot hide glue)でコーティングし、ANSIグレード80グリット酸化アルミニウムで巻き、硬化させた。車は、機械工具軸を収容するための3.3cm(1.25インチ)中心孔を有し、直径が13.7cm(5.375インチ)であった。
研磨評価
実施例1および2、ならびに比較例B、C、およびDの研削砥石の研磨性能を、次のとおりに評価した。ドレッシングした車を、モータ駆動軸上に取付けた。制御された圧力(シャティロン・フォース・ゲージ(Chatillon Force Gauge)によって測定される)、および車の所与の表面速度で、1008コールドロール鋼テストクーポン、幅2インチ、長さ11インチ、および厚さ1/16インチ(5.1cm×27.9cm×.16cm)を、回転するテスト車の表面に接触させた。クーポンを、回転する車に接して、振動態様で、前後に移動させた。テストクーポンを、30秒間、研削砥石と接触させ、その後、30秒、接触させなかった。テストクーポンを車に対して往復させるのに、6秒かかった。このシーケンスは、4回、繰返し、この評価のテストサイクルである。テストサイクルの総車接触時間は、2分であった。テストクーポンは、14.6cm(5.75インチ)のストローク長さで、1分あたり36横断の速度で、振動した。各サイクル後、テストクーポンおよび実施例の車の重量を計った。実施例1および2の研削砥石は、各々、がたがた音を立てたり、弾んだりせずに、滑らかに動作した。結果は、以下の表1に示されている。
[表1]
Figure 0004188703
*研削砥石は、研磨力に耐えなかった。
実施例3および4、ならびに比較例Aの研磨性能も、実施例1および2、ならびに比較例B〜Dについて上で説明されたように評価した。比較例Aの場合、いくつかの小さいスミアが観察された。実施例3および4の場合、スミアが観察されなかった。結果は、以下の表2に示されている。
[表2]
Figure 0004188703
実施例1の研削砥石の研磨性能を、次のとおりに評価した。ドレッシングした車を、モータ駆動軸上に取付けた。62.4N(14lbs.)の力(シャティロン・フォース・ゲージによって測定される)で、金属テストクーポン(幅1.5インチ、長さ11インチ、および厚さ0.5インチ(3.8cm×27.9cm×1.27cm)を、回転するテスト車の表面に接触させた。車表面速度は、1150m/分(3770ft/分)であった。クーポンを、回転する車に接して、振動態様で、前後に移動させた。テストクーポンを、30秒間、研削砥石と接触させ、その後、30秒、接触させなかった。テストクーポンを車に対して往復させるのに、6秒かかった。このシーケンスは、この評価のテストサイクルである。テストクーポンは、14.6cm(5.75インチ)のストローク長さで、1分あたり36横断の速度で、振動した。 テストクーポンおよび車を、4、8、16、32、および64サイクルの間隔で、重量を計った。クーポン重量差は、「切削」として報告されている。車重量差は、「磨耗」として報告されている。切削を磨耗で割ることによって、研磨効率を計算した。304ステンレス鋼テストクーポンおよび1008コールドロール鋼テストクーポンに対する評価の結果は、それぞれ、表3および表4に報告されている(下記)。
[表3]
Figure 0004188703
[表4]
Figure 0004188703
実施例1および5の研削砥石の研磨性能は、接触圧力が89.3N(20lbs.)であった以外は、実施例1および2、ならびに比較例B〜Dの研削砥石について上で説明されたように評価した。切削速度は、表5(下記)に、1サイクルあたり(すなわち、切削時間2分あたり)グラムで、報告されている。
[表5]
Figure 0004188703
本発明のさまざまな修正および変更は、本発明の範囲および精神から逸脱することなく、当業者には明らかになるであろう。また、本発明は、ここに記載された例示的な実施形態に不当に限定されないことが理解されるべきである。
本発明による研削砥石の斜視図である。 本発明による研磨ブロックの斜視図である。 本発明による研磨ディスクの斜視図である。

Claims (2)

  1. 多孔性ポリマー材料中に分散したフィラメント状研磨凝集体粒子から構成され、前記研磨凝集体粒子が、砥粒と、放射線硬化性重合可能バインダ前駆体から形成されたポリマーマトリックスとの組成物から構成される、研磨物品であって、前記研磨凝集体粒子が、一定の断面積と、454g(1lb)より大きいクラッシュ強度とを有する、研磨物品。
  2. 前記組成物が、0.24g/cm〜1.34g/cm(4g/立方インチ〜22g/立方インチ)の範囲内の密度と、10〜95の範囲内のショアAデュロメータ値とを有し、
    前記研磨凝集体粒子が1〜20,000マイクロメートルの長さを有し、
    記砥粒が、前記研磨凝集体粒子の組成物の40〜95重量%を構成する、
    請求項1に記載の研磨物品。
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