JP4187484B2 - 顕微鏡撮影装置の制御プログラム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、顕微鏡像を撮影したデジタル標本像データを記憶装置に保持する複数の顕微鏡撮影装置をコンピュータに制御させる顕微鏡撮影装置の制御プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、顕微鏡の観察標本を顕微鏡用フィルムに撮影し又はデジタルカメラで撮影した後、その撮影時における種々の設定条件で設定された内容を記憶し、のちにその記憶されている内容と同様の撮影状態に上記顕微鏡の撮影状態を復旧させる技術は良く知られている。
【0003】
上記の設定内容を記憶する方法としては、コンピュータ等の制御装置が専用のアプリケーションプログラムに従って動作し、顕微鏡の観察者の撮影操作をもとに、その撮影時の状態を設定情報として撮影画像と共に記憶し、のちにその記憶した設定情報に基づいて顕微鏡の撮影時の状態を復旧することを可能とした顕微鏡装置及びその使用方法が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
また、同様に、コンピュータ等の制御装置が専用のアプリケーションプログラムに従って動作し、顕微鏡の観察者の標本観察時の顕微鏡操作の順序を記憶し、顕微鏡の観察者が望む顕微鏡の標本観察時の動作を中断することなく迅速に再現する顕微鏡システムが知られている(例えば、特許文献2参照。)。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−14288号公報(第6、9頁。第1、2、11図。)
【0006】
【特許文献2】
特開平7−199072号公報(第5〜7頁。第6、7、8図。)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、例えば特許文献1の技術は、撮影時の顕微鏡の操作情報をもとに、その顕微鏡や撮影装置の状態を復元するだけであって、その同じアプリケーションプログラムが、その他の情報たとえば撮影画像に付随する情報をもとに、その画像を撮影した顕微鏡や撮影装置の状態を復元するように制御を変更することはできない。
【0008】
また、例えば特許文献2の技術も同様であり、同じアプリケーションプログラムが、他の顕微鏡について、その顕微鏡の操作順序の情報をもとに、その顕微鏡の標本観察時の動作を再現することはできない。
このように従来は、顕微鏡や標本撮影装置をコンピュータで制御するためのアプリケーションプログラムは、顕微鏡と1対1の関係で構成されており、他の顕微鏡や標本撮影装置の制御や操作状態の再現を処理することは出来なかったものである。
【0009】
本発明の課題は、上記従来の実情に鑑み、仕様の異なる複数の顕微鏡撮影装置を単一のアプリケーションプログラムとして制御できる顕微鏡撮影装置の制御プログラムを提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
以下に、本発明に係わる顕微鏡撮影装置の制御プログラムの構成を述べる。
本発明の顕微鏡撮影装置の制御プログラムは、顕微鏡像を撮影した撮影画像をデジタル標本像データとして記憶装置に保持する顕微鏡撮影装置をコンピュータに制御させる顕微鏡撮影装置の制御プログラムであって、上記コンピュータと上記顕微鏡撮影装置との接続に応じて上記顕微鏡撮影装置から少なくとも該顕微鏡撮影装置の機種情報又は光学系の倍率情報からなる装置情報を取得する機能と、該取得した上記装置情報に基づいて制御情報を変更して上記顕微鏡撮影装置を制御する機能と、を上記コンピュータに実現させるように構成される。
【0011】
上記複数の顕微鏡撮影装置は、例えば請求項2記載のように、それぞれ異なる機種情報を有して構成され、また、例えば請求項3記載のように、それぞれ異なる光学系倍率情報を有して構成される。
この顕微鏡撮影装置の制御プログラムは、例えば請求項4記載のように、上記顕微鏡撮影装置から該顕微鏡撮影装置にて撮影した標本のデジタル標本像データを取得する機能と、該デジタル標本像データに基づく標本像画像と上記顕微鏡撮影装置から取得した機種情報とを表示装置の画面上に表示する機能と、を上記コンピュータに更に実現させるように構成される。
【0012】
また、この顕微鏡撮影装置の制御プログラムは、例えば請求項5記載のように、上記顕微鏡撮影装置から該顕微鏡撮影装置にて撮影した標本のデジタル標本像データを取得する機能と、該デジタル標本像データに基づく標本像画像と上記顕微鏡撮影装置から取得した光学系倍率情報に応じた目盛り表示とを表示装置の画面上に表示する機能と、を上記コンピュータに更に実現させるように構成される。
【0013】
更に、この顕微鏡撮影装置の制御プログラムは、例えば請求項6記載のように、上記顕微鏡撮影装置にて撮影された標本のデジタル標本像データを記憶する機能と、記憶された上記デジタル標本像データに付随する撮影情報から上記顕微鏡撮影装置の機種情報を取得する機能と、該機種情報に応じて前記デジタル標本像データの画像表示の制御を前記コンピュータに実行させるアプリケーションプログラムを起動する機能と、を上記コンピュータに更に実現させるように構成される。
【0014】
また、この顕微鏡撮影装置の制御プログラムは、例えば請求項7記載のように、上記デジタル標本像データに付随する撮影情報から上記顕微鏡撮影装置による撮影時の光学系倍率情報を取得する機能と、該光学系倍率情報に応じた目盛り表示を、上記サブプログラムにより表示装置の画面上に表示される上記デジタル標本像データに基づく標本像画像と共に表示する機能と、を上記コンピュータに更に実現させるように構成される。
【0015】
そして、この顕微鏡撮影装置の制御プログラムによって制御される上記顕微鏡撮影装置は、例えば請求項8記載のように、中央部分に貫通孔を有し標本を載置可能な載置台と、該載置台を所定の範囲で平面移動させる載置台移動機構と、上記載置台に載置され上記貫通孔上に位置する標本を照明する照明装置と、該照明装置により照明された標本からの光により上記標本の光学像を所定の倍率範囲内で任意に結像可能なレンズ系と、該レンズ系により結像された標本像を撮影する撮影素子と、該撮影素子により撮影された上記標本像をデジタル標本像データとして記憶する標本データ記憶装置と、少なくとも自装置の機種情報又は上記光学系の倍率情報からなる自装置情報を記憶する自装置情報記憶装置と、上記自装置情報、上記デジタル標本データ、又は自装置制御情報を外部のコンピュータと通信するためのインターフェースと、該インターフェースを介して外部の上記コンピュータと通信し該コンピュータから受信する自装置制御情報に基づいて自装置を制御する制御部と、を有して構成される。
【0016】
上記載置台に載置される上記標本は、例えば請求項9記載のように、スライドガラスに固定された標本又はシャーレ内で培養中の標本である。また、上記撮影素子により撮影される標本像は、例えば請求項10記載のように、静止画像又は動画像である。
【0017】
また、上記光学系倍率情報は、例えば請求項11記載のように、倍率の範囲を含む情報である。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。
<第一の実施形態>
図1は、第一の実施形態としての顕微鏡撮影装置の全体構成と、これに接続されるコンピュータシステムとを示す図である。同図において、顕微鏡撮影装置のLED照明ユニット1は、LED2の光をコレクタレンズ3で集光してステージ4上に載置された被写体である標本5へ上からの照明を行うものである。
【0019】
上記のステージ4には中央に貫通孔が穿設されており、LED照明ユニット1から標本5へ照射されて透過した光は、上記の貫通孔を通過して結像レンズ群6及び7、並びに、これら結像レンズ群6及び7の間に配置されたズーム機構8を透過することによって撮像素子であるCCD9に投影されて結像する。
【0020】
また、LED照明ユニット1は、支持軸11を支点にして、図の紙面奥行き方向にほぼ120度回動できるように構成され、特には図示しないが、ステージ4に近接する本体上部側面に設けられている照明孔を介して標本5への下からの照明(反射照明)を行うこともできる。この場合も、標本5へ照射されて反射した光は、結像レンズ群6及び7、並びに、これら結像レンズ群6及び7の間に配置されたズーム機構8を透過することによって撮像素子であるCCD9に投影されて結像する。
【0021】
上記のズーム機構8は、ズームレンズ群12を備えており、このズームレンズ群12のズーム軸にはズームボリューム13が連結されている。観察者がズームボリューム13を回転操作することによって、ズーム軸が回転してズームレンズ群12が光軸方向に移動し、投影倍率を可変させることができる構成となっている。
【0022】
このようにしてCCD9に投影されて結像された標本像は、CCD9からアナログ撮像信号となって制御回路15に出力される。制御回路15には、LED照明ユニット1の調光を行うための調光ボリューム14からの信号出力線と上記のズームボリューム13の駆動信号出力線がそれぞれ接続されている。上記の調光ボリューム14は、観察者がLED照明ユニット1の照明光の調光を行うためのボリュームスイッチである。
【0023】
図2は、上記の制御回路15およびコンピュータシステムの構成を機能ブロックで示す図である。尚、同図には、図1の構成と同一の機能を有するブロックには、図1と同一の番号を付与して示している。図1に示す制御回路15は、図2に示すようにCPU16と、このCPU16にバスを介して接続されたLED駆動パルス発生器17、メモリ装置18、及びADコンバータ19から構成されている。
【0024】
CPU16には、更に、上述したように図1に示したズームボリューム13と調光ボリューム14の駆動信号出力線が接続されている。そしてLED駆動パルス発生器17には図1に示したLED照明ユニット1の入力線が接続され、ADコンバータ19には同じく図1に示したCCD9の出力線が接続されている。
【0025】
観察者が観察する標本像の倍率を調整するためにズームボリューム13を回転操作すると、或いは標本映像の明るさを調整するために調光ボリューム14を回転操作すると、それらのボリュームの駆動量はCPU16に入力される。CPU16は、それらのボリュームの入力を受けて、その入力量に応じたLED制御信号をLED駆動パルス発生器17に出力し、LED駆動パルス発生器17は、そのLED制御信号に基づいてLED駆動パルスを発生してLED照明ユニット1の調光制御を行う。
【0026】
図3(a) は、上記のLED駆動パルス発生器17によって生成されるLED駆動パルスの例を示す図であり、同図(b) は、ズームボリューム13により設定されている倍率が一定であるとしたときの、調光ボリューム14とCCD9上の光量との関係を示す図である。
【0027】
LED駆動パルス発生器17は、同図(a) に示すように、CCD9の駆動制御を行うための駆動パルスt(t1、t2、t3、t4)を生成するとともに、LED照明ユニット1のLED2(図1参照)への供給電圧を、CCD9の駆動周期T(図3(a) 参照)に同期して、通電パルス幅tを例えば同図(a) に示すt1、t2、t3のように可変させるものとなっている。
【0028】
尚、同図(a) では、駆動パルスtのパルス幅の例としてt1、t2、t3、t4を示しているが、実際には、この通電パルス幅tは、CPU16からLED駆動パルス発生器17へ入力される制御信号の値「0」から「255」に応じて、最小パルス幅tmin から最大パルス幅tmax まで連続的に変化するものとなっている。同図(b) は、調光ボリューム14の回転角度に比例して、上記のLED駆動パルス発生器17からLED2に出力されるLED駆動パルスが最小パルス幅tmin から最大パルス幅tmax まで連続的に変化することにより、これに対応してCCD9上に結像する標本像の光量が、最小のMin光量から最大のMax光量まで直線的に変化していく状態を示している。
【0029】
また、顕微鏡撮影装置の制御回路15のCPU16には、インターフェース装置等の通信制御部21及び通信ケーブル22を介してホスト装置であるコンピュータシステム20が接続されている。そして、顕微鏡撮影装置の制御回路15のメモリ装置18は、コンピュータシステム20からの制御の元にCPU16が動作するための制御プログラムが格納されているROM(read only memory)領域や、顕微鏡撮影装置としての自装置の機種名(機番)やズーム機構8の有する倍率の範囲を示すデータ等を記憶するEEPROM(electrically erasable programmable ROM) 領域、更に処理中のデータを一時的に記憶するRAM(random access memory)領域等で構成されている。
【0030】
図1に示したCCD9から制御回路15に出力されるアナログ撮像信号は、図2に示すようにアナログ撮像信号aとしてADコンバータ19に入力される。このアナログ撮像信号aはADコンバータ19によってデジタル標本像データbに変換されてCPU16に出力され、CPU16は、この入力されるデジタル標本像データbをコンピュータシステム20に送信する。
【0031】
勿論、そのままコンピュータシステム20に送信するのではなく、一旦メモリ装置18の画像データ領域等に記憶するようにして、この画像データをコンピュータシステム20に転送するようにしてもよい。
尚、通信制御部21及び通信ケーブル22を介して通信されるのは、デジタル標本像データbのみではなく、コンピュータシステム20からの制御信号やデータ要求信号と、制御回路15からの機種名(機番)やズーム機構8の倍率の範囲を示すデータ等を含む応答信号などが通信される。
【0032】
コンピュータシステム20は、図1に示したように、本体装置23、モニタ24、キーボード25等から成るパーソナルコンピュータ(以下、PCという)で構成されている。
本体装置23は、図2に示すように、中央制御装置であるPC−CPU26と、このPC−CPU26にバスを介して接続されたメモリ装置27、ハードディスク装置28、並びにモニタ24の表示制御を行うモニタ制御部29、及びキーボード25の操作イベントを検出するI/F(インターフェース)部31を備えており、そして、更に、顕微鏡撮影装置の制御回路15(つまりCPU16)と制御信号やデータの送受信を行うためのPC−通信制御部32を備えている。
【0033】
上記のメモリ装置27は、例えばRAM等からなり、画像データや動作中の本プログラムやサブアプリケーションプログラムが一時的に保存される。
また、ハードディスク装置28には、顕微鏡撮影装置の制御回路15との通信、顕微鏡撮影装置の動作制御、撮影制御、その撮影した撮影画像データの取り込み、その取り込んだ撮影画像データに基づく画像の表示、及びその画像データの編集等が可能な顕微鏡撮影装置の制御プログラムの実行オブジェクト(以下、仮にDCS.exeとする)、並びに上記取り込んだ画像データが格納されている。
【0034】
上記のDCS.exeには、種類の異なる複数の顕微鏡撮影装置をそれぞれ制御するサブアプリケーションプログラムと、それらのサブアプリケーションプログラムを制御する中心となるメインプログラムとが含まれている。
コンピュータシステム20のPC−CPU26は、上記のDCS.exeのプログラム内容に従って自装置及び自装置にPC−通信制御部32を介して接続された顕微鏡像撮影装置を制御し、PC−通信制御部32を介して顕微鏡撮影装置の制御回路15から受信したデジタル標本像データb等をモニタ制御部29を介してモニタ24の表示画面に表示する。
【0035】
モニタ制御部29は、PC−CPU26の制御の元に、顕微鏡撮影装置の制御回路15から受信したデジタル標本像データbや、メモリ装置27等にある画像データ、あるいはサブアプリケーションプログラムや、その他の情報を、モニタ表示形式に変換して、モニタ24の表示画面に表示する。これにより、観察者は、モニタ24の表示画面に表示される画像によって、CCD9上に結像された標本像を間接的に観察することができる。
【0036】
以下、本例における顕微鏡撮影装置の動作について再び図1及び図2を参照しながら説明する。
観察者が、モニタ24の表示画面を見ながら、表示されている標本像の光量を調整するために、調光ボリューム14を回転操作すると、その回転角度に応じて調光ボリューム14の抵抗値が変化する。この抵抗値の変化に伴って制御回路15のCPU16へ入力する電圧値が変化し、その電圧値がCPU16に内蔵のA/D変換器によりデジタル数値化される。すなわち調光ボリューム14のボリューム位置に応じた電圧値がCPU16によってデジタル数値化される。
【0037】
また、同様にモニタ24の表示画面を見ながら、観察者は、CCD9上に結像されてモニタ24に表示される被写体像としての標本像を、ズーム機構8によって投影倍率を任意に変化させて観察することができる。このときズーム機構8のズームボリューム13の回転操作によるズーム位置に応じた値が、CPU16に入力される。
【0038】
CPU16は、上記の調光ボリューム14の操作量(ボリューム位置)、及びズームボリューム13の操作量(ボリューム位置)の双方の値から、LED照明ユニット1の照明が最適な光量となるように、LED駆動パルス発生器17にデジタル信号を送出する。
【0039】
図3(a) で説明したように、LED駆動パルス発生器17は、CPU16からのデジタル信号の入力値に応じてLED2への通電パルス幅tをCCD9の駆動周期Tに同期させながら連続して可変するものであるから、例えば、調光ボリューム14のボリューム位置が1/2の位置にあり、ズームボリューム13のボリューム位置が1倍の位置にあるときは、通電パルス幅tは、CCD駆動周期Tの約半分となるように制御される。
【0040】
この時、調光ボリューム14の回転位置を最小である位置にし、ズームボリューム13の回転位置を最小である位置にした場合は、LED駆動パルス発生器17への入力値は「0」となるため、LED駆動パルス発生器17から出力される通電パルス幅tは最小幅のtmin となり、LED照明ユニット1からの照明光は、最小光量であるMin光量に調光される。また、調光ボリューム14の回転位置を最大の位置にした場合は、LED駆動パルス発生器17への入力値は最大値「255」となり、LED駆動パルス発生器17から出力される通電パルス幅tは最大すなわちCCD9の駆動周期Tと同じとなり、連続点灯状態となって、最大光量であるMax光量に調光される。
【0041】
また、この調光は、調光ボリューム14の回転位置を可変させることで、図3(b) に示したように、照明光の連続的な調光が可能となると同時に、同図(a) に示したように、CCD9の駆動パルスと同期したパルス制御で調光を行っているので、調光による色温度の変化がなく、モニタ24での観察が可能な調光を容易に行うことができるようになっている。
【0042】
次に、上記の顕微鏡撮影装置を制御するコンピュータシステム20における制御プログラムの動作について説明する。
図4は、2台の顕微鏡撮影装置と、これらのいずれかが接続されるべきコンピュータシステムとを示す図である。尚、同図に示す2台の顕微鏡撮影装置は、それぞれメモリ装置18に記憶されている機番及びズーム倍率が異なるだけで、その他の構成は、図1に示した顕微鏡撮影装置と同一の構成となっているので、各構成部分に番号を付与して示していない。
【0043】
すなわち、2台の顕微鏡撮影装置の機番は同図に示すようにDC−1とDC−2であり、ズーム倍率は、ここでは、機番DC−1の顕微鏡撮影装置では1から10倍の範囲のズーム倍率を有し、機番DC−2の顕微鏡撮影装置では10から20倍の範囲のズーム倍率を有している。
【0044】
上記の図4において、2台のうち1台の顕微鏡撮影装置DC−1は、通信ケーブル22によりコンピュータシステム20に接続されており、他の1台の顕微鏡撮影装置DC−2は、コンピュータシステム20とは切り離されて接続はされていない。
【0045】
図5(a) は、観察者がコンピュータシステム20の操作により制御プログラムのDCS.exeを起動した場合のコンピュータシステム20により実行される処理動作について説明するフローチャートであり、同図(b) は、その処理動作において使用される主要なコマンド群とその機能を説明する図表である。
【0046】
同図(a) において、まず、DCS.exeが起動されて、PC−CPU26は処理の実行を開始する(S1)。そして、開始後直ちに、このコンピュータシステム20に接続された顕微鏡撮影装置に対し、PC−CPU26からPC−通信制御部21を介して、図5(b) のコマンド名欄33の1行目に示す制御コマンド「GetCamera」を発行する(S2)。
【0047】
この制御コマンド「GetCamera」の発行は、同図(b) の機能説明欄34の1行目に示すように、コンピュータシステム20に接続された顕微鏡撮影装置の機種(機番)情報を取得するために行われる処理である。
通信ケーブル22を介してコンピュータシステム20のPC−通信制御部32と接続された顕微鏡撮影装置DC−1の制御回路15のCPU16は、上記の処理S2により、PC−CPU26から発行された制御コマンド「GetCamera」を受信する。顕微鏡撮影装置DC−1のCPU16は、メモリ装置18の所定の領域から自装置の機番情報「DC−1」を読み出して、この読み出した機番情報「DC−1」を応答値とし、この応答値を、上記受信した制御コマンド「GetCamera」にデリミッタの「スペース」を付加した後に追加して、図5(b) の応答例欄35の1行目に示すように、応答情報「GetCamera DC−1」をコンピュータシステム20に返信する。
【0048】
コンピュータシステム20のPC−CPU26は、コンピュータシステム20に接続された顕微鏡撮影装置DC−1から上記の応答情報「GetCameraDC−1」を受信する(S3)。この受信した応答情報「GetCameraDC−1」から、コンピュータシステム20のPC−CPU26は、接続された顕微鏡撮影装置の機番(機種)を示すデータ「DC−1」を取得する。そして、接続された顕微鏡撮影装置の機番(機種)がDC−1であることを認識する。
【0049】
続いて、PC−CPU26は、PC−通信制御部21を介して、顕微鏡撮影装置DC−1に対し、図5(b) のコマンド名欄33の2行目に示す制御コマンド「GetZoomMag」を発行する(S4)。
この制御コマンド「GetZoomMag」の発行は、同図(b) の機能説明欄34の2行目に示すように、コンピュータシステム20に接続された顕微鏡撮影装置の現在のズーム倍率情報を取得するために行われる処理である。
【0050】
この処理により、顕微鏡撮影装置DC−1のCPU16は、PC−CPU26からの制御コマンド「GetZoomMag」を受信する。この受信に基づいて、CPU16は、前述したズームボリューム13のボリューム位置によって設定されているズーム倍率を参照し、そのズーム倍率を応答値として、その応答値を上記受信した制御コマンド「GetZoomMag」にデリミッタの「スペース」を付加した後に追加した応答情報を、コンピュータシステム20のPC−CPU26に返信する。
【0051】
この顕微鏡撮影装置DC−1側からの返信処理では、例えば、現在のズーム倍率が1.00倍であれば、図5(b) の応答例欄35の2行目に示すように、応答情報は「GetZoomMag 1.00」となる。
上記の返信により、コンピュータシステム20のPC−CPU26は、コンピュータシステム20に接続された顕微鏡撮影装置DC−1からの応答情報「GetZoomMag 1.00」を受信する(S5)。これ受信した応答情報「GetZoomMag 1.00」から、コンピュータシステム20のPC−CPU26は、顕微鏡撮影装置DC−1の現在のズーム倍率を示すデータ「1.00」を取得する。そして、顕微鏡撮影装置DC−1の現在のズーム倍率が1.00倍であることを認識する。
【0052】
続いて、PC−CPU26は、PC−通信制御部21を介して、顕微鏡撮影装置DC−1に対し、図5(b) のコマンド名欄33の3行目に示す制御コマンド「GetZoomReg」を発行する(S6)。
この制御コマンド「GetZoomReg」の発行は、同図(b) の機能説明欄34の3行目に示すように、コンピュータシステム20に接続された顕微鏡撮影装置DC−1の有するズーム倍率の範囲情報を取得するために行われる処理である。
【0053】
この処理により、顕微鏡撮影装置DC−1のCPU16は、PC−CPU26からの制御コマンド「GetZoomReg」を受信する。この受信に基づいて、CPU16は、メモリ装置18の所定の領域から自装置のズーム機構8に備わっているズーム倍率の範囲を示す情報を読み出して、この読み出したズーム倍率の範囲情報を、応答値として、この応答値を、上記受信した制御コマンド「GetZoomReg」にデリミッタの「スペース」を付加した後に追加した応答情報を、コンピュータシステム20のPC−CPU26に返信する。
【0054】
この顕微鏡撮影装置DC−1側からの返信処理では、例えば、現在のズーム倍率の範囲が、1〜10倍であれば、図5(b) の応答例欄35の3行目に示すように、応答情報は「GetZoomReg 1,10」となる。このスペースの後に追加された「1,10」の「,」は最小倍率の値「1」と最大倍率の値「10」を区切るデリミッタである。
【0055】
上記の返信により、コンピュータシステム20のPC−CPU26は、コンピュータシステム20に接続された顕微鏡撮影装置DC−1からの応答情報「GetZoomReg 1,10」を受信する(S7)。この受信した応答情報「GetZoomReg 1,10」から、コンピュータシステム20のPC−CPU26は、顕微鏡撮影装置DC−1の有するズーム倍率の範囲を示すデータ「1〜10倍」を取得する。そして、顕微鏡撮影装置DC−1のズーム倍率の範囲が1〜10倍であることを認識する。
【0056】
そして、PC−CPU26は、上記顕微鏡撮影装置DC−1から受信した応答情報の情報に基づいて、これらの情報に対応するサブアプリケーションプログラムを起動する(S8)。これにより、コンピュータシステム20のモニタ24の画面上に、上記起動されたサブアプリケーションプログラムによる画面が表示される。
【0057】
図6(a),(b) は、上記起動されたサブアプリケーションプログラムによりモニタ24上に表示されるモニタ画面の表示の例を示す図である。以下に説明するモニタ画面の表示、表示の変化、表示の動き等は、上記のサブアプリケーションプログラムに従ってPC−CPU26により処理される顕微鏡撮影装置に対する制御の動作を表すものである。
【0058】
同図(a) に示す例では、モニタ画面36の最上部に、左から機種表示部37、画面の表示を切り換えるカメラボタン38と閲覧ボタン39、および終了ボタン40が表示されている。そして、同図(a) の例では、機種表示部37には、このコンピュータシステム20に接続されている顕微鏡撮影装置DC−1の機番「DC−1」が表示されている。
【0059】
また、カメラボタン38が反転表示(図ではハッチングで示している)されているのは、このカメラボタン38が観察者の画面操作によって選択されて押された(ポインティングデバイスによってクリックされた、以下同様)ことを示しており、このモニタ画面36の表示がCCD9で現在撮影中の画面であることを示している。また、終了ボタン40は、このサブアプリケーションプログラムによる画面表示を終了する場合に押されるボタンである。
【0060】
モニタ画面36の中央には、やや左寄りに大きく現在CCD9で撮影中の標本5の映像を表示する映像部41が表示されている。この映像部41に表示される映像は、ライブ像(ステージ4を回転させたり、その上に載置された標本5のスライドガラスやシャーレを移動させたり、あるいは倍率を変化させながらリアルタイムで撮影して表示する標本5の映像)である。
【0061】
この映像部41の右側の上方に、撮影ボタン42と録画ボタン43が表示されている。撮影ボタン42を押すと、その時の映像部41に表示されているライブ像が静止画像としてハードディスク装置28に保存される。また、録画ボタン43を押すと、録画が開始され、映像部41に表示されるライブ像がハードディスク装置28に保存されつづける。録画ボタン43を再度押すと、ハードディスク装置28への保存が終了する。
【0062】
上記の撮影ボタン42と録画ボタン43の下方には、ズームバー44と露出バー45の2つのスケールバーが上下二段に表示されている。ズームバー44は、顕微鏡撮影装置DC−1のズーム倍率の範囲を示すと共に現在のズーム位置を示すスケールバーである。
【0063】
図(a) に示す例では、ズームバー44で示されているズーム倍率の範囲は図5(a) のS7の処理で受信した応答情報「GetZoomReg 1,10」により取得されている「1〜10」倍の範囲を表示している。また、図5のS5の処理で受信した応答情報「GetZoomMag 1.00」により取得されている「1」倍のズーム位置がズーム位置矢印44−1で示されている。
【0064】
また、露出バー45は、映像部41に表示されるライブ像の明るさの設定を示すスケールバーである。この露出バー45の同図(a) の露出位置矢印45−1で示す設定位置に応じて、コンピュータシステム20のPC−CPU26から顕微鏡撮影装置DC−1へ、露出設定コマンド「SetExp n」が送信される。ここで、nは、露出バー45の設定位置に応じた数字である。
【0065】
また、映像部41に表示されるライブ像上の右下にオーバーラップして表示されるスケール目盛り46は、図5の処理で受信されている応答情報「GetCamera DC−1」と「GetZoomMag 1.00」とから算出される目盛り値である。
【0066】
ここで、スケール目盛り値の算出方法を示す。ズーム倍率をN、観察視野の大きさをn、観察視野に対するスケール幅率をSrate、スケール目盛り値をSvalとすると、スケール目盛り値Svalは、
Sval = Srate /(N × n)
となる。
【0067】
スケール目盛り46は、スケール幅率Srate分だけライブ像内にスケール線を書き込み、Svalで示される数値(同図(a) の例では「100μm」)を表示する。なお、ズーム倍率Nは「GetZoomMag 1.00」から決定され、スケール幅率Srate及び観察視野の大きさnは、DCS.exe内で各顕微鏡撮影装置の機種毎に予めパラメータとして記憶している値が使用される。
【0068】
上記の図6(a) のモニタ画面表示は、カメラボタン38が選択されて押された場合の表示であるが、閲覧ボタン39が押されると、同図(b) に例示するような画像閲覧表示のモニタ画面36′に切り替わる。同図(b) は顕微鏡撮影装置DC−1からコンピュータシステム20のハードディスク装置28に取り込んだ撮影画像を閲覧表示する画面の例を示している。
【0069】
同図(b) に示すように、画像閲覧表示では、同図(a) に示したモニタ画面36の最上部に表示される左から機種表示部37、カメラボタン38、閲覧ボタン39、及び終了ボタン40の表示は、そのままで、同図(b) のモニタ画面36′では、それらのボタン表示の下に、4枚の撮影画像47(47−1、47−2、47−3、47−4)が表示される。これら4枚の撮影画像47は、閲覧ボタン39が押されるごとに次の4枚の画像表示に切り替わる。
【0070】
尚、この画像閲覧表示では、4枚毎に限ることなく、適宜の大きさのサムネイル画像として、より多くの枚数の画像を表示するようにしてもよい。
ここで観察者は、再びカメラボタン38を押しても良く、また終了ボタンを押して顕微鏡撮影装置DC−1の操作を終了しても良い。このように観察者は、カメラボタン38又は閲覧ボタン39を押すことによって、ライブ像を観察したり、撮影済みの標本像を撮影したときの状態で再現して観察することができる。
【0071】
図7は、顕微鏡撮影装置DC−1とコンピュータシステム20との接続を切り離し、顕微鏡撮影装置DC−2をコンピュータシステム20と接続してDCS.exeを実行した場合に起動されるサブアプリケーションプログラムによるモニタ画面の表示の例を示す図である。
【0072】
顕微鏡撮影装置DC−2の場合は、制御プログラムのDCS.exeが起動されたときコンピュータシステム20が顕微鏡撮影装置DC−2から受信する応答情報は、図5のS3の処理では「GetCamera DC−2」となり、S7の処理では「GetZoomReg 10,20」となることは図4で述べた構成から明らかである。そして、図7に示すモニタ画面36″の表示は、上記の応答情報から取得されたデータに加えて、図5のS5の処理で受信した応答情報が例えば「GetZoomMag 10.0」であったとしたときに表示されるモニタ画面の表示の例を示している。
【0073】
すなわち、機種表示部37には、応答情報「GetCamera DC−2」から取得された機種データ「DC−2」が表示され、ズームバー44には、応答情報「GetZoomReg 10,20」から取得された「10〜20」の倍率範囲が示され、ズーム位置矢印44−1は、応答情報「GetZoomMag10.0」から取得された現在のズーム位置である「10」倍のズーム位置が示されている。
【0074】
そして、映像部41のライブ像は図6(a) のライブ像と同一に見えるが、その画像表示の右下にオーバーラップして表示されているスケール目盛り46は、上記の応答情報「GetCamera DC−2」と、「GetZoomMag 10.0」とから算出された目盛り値であって、画面上では図6(a) のライブ像の場合と同一長さのスケール線に対して、その上に添えて表示されている数値は、図6(a) の場合は「100μm」であったのに対して図7では1/10の「10μm」になっている。すなわち、現在のズーム倍率が、図6(a) の場合は1倍であったのに対して図7では10倍になっていることに対応している。
【0075】
尚、この場合も、閲覧ボタン39を押すことによって、顕微鏡撮影装置DC−2からコンピュータシステム20のハードディスク装置28に取り込んだ画像を、図6(b) に示したように、4枚毎の画像として又は適宜の大きさと適宜の枚数のサムネイル画像として一覧表示できることは勿論である。
【0076】
図8は、顕微鏡撮影装置DC−1又はDC−2のいずれの顕微鏡撮影装置もコンピュータシステム20に接続せずに、制御プログラムのDCS.exeを実行した場合のモニタ画面の表示の例を示す図である。この場合、最初にコンピュータシステム20から発行するコマンド「GetCamera」に対する返答コマンドが受信されないため、図6(a),(b) のモニタ画面36や36′の表示に示すような制御画面を表示せず、単に4枚の撮影画像の一覧表示画面からなる閲覧画面48を表示している。
【0077】
但し、接続されている顕微鏡撮影装置が存在しないため、機種表示部37には、顕微鏡撮影装置の機種は表示されず、また、その右方には、閲覧ボタン38のみが表示されていて、図6(a),(b) に示したカメラボタン38は表示されていない。閲覧ボタン38を押すたびに4枚の画像が次の4枚の画像に切り替わる。
【0078】
この図8に示す閲覧画面48の画面表示状態で、コンピュータシステム20に顕微鏡撮影装置DC−1を接続すると、図6(b) と同様な表示画面に切り替わる。また、その状態で、カメラボタン38を押すと、図6(a) の表示画面に切り替わる。顕微鏡撮影装置DC−2の場合も同様である。
【0079】
以上のように、1つの制御プログラムを実行すると、仕様の異なる複数の顕微鏡撮影装置のうち、コンピュータシステム20に接続された顕微鏡撮影装置に対応したサブアプリケーションプログラムが起動する。これにより、観察者は、使用する顕微鏡撮影装置の機種に拘わり無く、1つの制御プログラム(DCS.exe)を起動するだけでよいので、顕微鏡撮影装置を用いるシステムの操作性が向上する。また、複数の顕微鏡撮影装置に対応する制御用の複数のアプリケーションプログラムをコンピュータシステム20に設定する必要がないので、コンピュータシステム20の設定の煩雑さも解消される。
<第一の実施形態の変形例1>
図9は、第一の実施形態の変形例1として、コンピュータシステム20に接続する顕微鏡撮影装置の機種によって、ライブ像と共に表示するスケールの表示方法が異なる例を示す図である。尚、同図は基本的には図7の場合と同様であるので、説明に必要な部分を除き、その他の部分については番号の図示を省略している。
【0080】
本変形例では、図9に示すように、顕微鏡撮影装置DC−2をコンピュータシステム20に接続したときに起動されるサブアプリケーションプログラムによる画面表示処理では、ライブ像と共に表示されるスケールの表示方法が、図6(a) に示した顕微鏡撮影装置DC−1の場合、および図7に示した顕微鏡撮影装置DC−2の場合と異なる。
【0081】
すなわち、図9に示すように、本例のサブアプリケーションプログラムによるモニタ画面表示では、映像部41のライブ像の下外側にスケール目盛り49が表示される。このスケール目盛り49のライブ像に対する10μm分のスケール線の長さは、図7に示したスケール目盛り46のスケール線の長さと同一である。
【0082】
前述した図6(a) 又は図7の場合では、ライブ像上にスケール目盛りが表示されるため、たとえライブ像のさほど重要でない右下隅の表示にオーバーラップさせた表示であるとはいえ、そのスケール目盛りの表示が、その近傍のライブ像の観察の妨げにならないとは限らない。
【0083】
本例では、ライブ像上にオーバーラップさせず、ライブ像の外側にスケール目盛りを表示するので、ライブ像の観察の妨げにならないだけでなく、スケール目盛りの表示領域を大きくとることができ、これにより、観察中のライブ像とスケール目盛りとの対比がしやすくなるという利点がある。尚、必要に応じてスケール目盛りの表示を、ライブ像上の所望の位置にドラッグしてオーバーラップ表示させることができるようにしてもよい。
<第一の実施形態の変形例2>
図10は、第一の実施形態の変形例2として、コンピュータシステム20に機種の異なる2台の顕微鏡撮影装置DC−1およびDC−2が接続される場合の例を示す図である。尚、同図は基本的には図4の場合と同様であるので、説明に必要な部分を除き、その他の部分については番号の図示を省略している。
【0084】
同図に示すように、コンピュータシステム20には、顕微鏡撮影装置DC−1と顕微鏡撮影装置DC−2の2台の顕微鏡撮影装置が接続される場合の例を示す図である。
同図に示すように、コンピュータシステム20の本体装置23の上面(上面でなく側面、前面、後面等どこでも良い)には、顕微鏡撮影装置の通信ケーブルを接続する2口の通信ケーブル接続端子51と52があり、同図に示す例では、通信ケーブル接続端子51には顕微鏡撮影装置DC−1が通信ケーブル22−1によって接続され、通信ケーブル接続端子52には顕微鏡撮影装置DC−2が通信ケーブル22−2によって接続されている。
【0085】
尚、コンピュータシステム20の機能ブロックは、図2に示した機能ブロック図のコンピュータシステム20のPC−通信制御部32に、図10に示したように、2口の通信ケーブル接続端子51と52を介して2台分の通信ケーブル22−1および22−2が接続される点を除いては、その他の部分の構成は同一である。
【0086】
図11は、本例において、観察者がコンピュータシステム20の操作により制御プログラムであるDCS.exeを起動したことによりコンピュータシステム20によって実行される処理動作について説明するフローチャートである。
図12は、上記の処理動作において使用される主要なコマンド群とその機能を説明する図表である。
【0087】
図11において、まず、制御プログラムであるDCS.exeが起動されて、PC−CPU26は処理の実行を開始する(S101)。
そして、開始後直ちに、このコンピュータシステム20の接続端子51に接続された顕微鏡撮影装置に対し、PC−CPU26からPC−通信制御部21および接続端子51を介して、図12のコマンド名欄53の1行目に示す制御コマンド「GetCamera 1」を発行する(S102)。
【0088】
この制御コマンド「GetCamera 1」の発行は、図12の機能説明欄54の1行目に示すように、コンピュータシステム20の通信ケーブル接続端子51に接続された顕微鏡撮影装置の機種(機番)情報を取得するために行われる処理である。また、制御コマンド「GetCamera 1」のスペース・デリミッタの後の「1」は、通信ケーブル接続端子51に接続された機器への識別番号であり、これは以下の制御コマンドにおいても同様である。
【0089】
通信ケーブル22−1および通信ケーブル接続端子51を介してコンピュータシステム20のPC−通信制御部32と接続された顕微鏡撮影装置DC−1の制御回路15のCPU16は、上記の処理S102により、PC−CPU26から発行された制御コマンド「GetCamera 1」を受信する。顕微鏡撮影装置DC−1のCPU16は、メモリ装置18の所定の領域から自装置の機番情報「DC−1」を読み出して、この読み出した機番情報「DC−1」を応答値とし、この応答値を、上記受信した制御コマンド「GetCamera 1」にデリミッタの「スペース」を付加した後に追加して、図12の応答例欄55の1行目に示すように、応答情報「GetCamera 1 DC−1」をコンピュータシステム20に返信する。
【0090】
上記返信により、コンピュータシステム20のPC−CPU26は、コンピュータシステム20の通信ケーブル接続端子51に接続された顕微鏡撮影装置DC−1からの応答情報「GetCamera 1 DC−1」を受信する(S103)。
【0091】
この受信した応答情報応答情報「GetCamera 1 DC−1」から、コンピュータシステム20のPC−CPU26は、通信ケーブル接続端子51に接続された顕微鏡撮影装置の機番(機種)を示すデータ「DC−1」を取得する。
【0092】
続いて、PC−CPU26は、コンピュータシステム20の接続端子52に接続された顕微鏡撮影装置に対し、PC−CPU26からPC−通信制御部21および通信ケーブル接続端子52を介して、図12のコマンド名欄53の4行目に示す制御コマンド「GetCamera 2」を発行する(S104)。
【0093】
この制御コマンド「GetCamera 2」の発行は、図12の機能説明欄54の4行目に示すように、コンピュータシステム20の通信ケーブル接続端子52に接続された顕微鏡撮影装置の機種(機番)情報を取得するために行われる処理である。
【0094】
通信ケーブル22−1および通信ケーブル接続端子52を介してコンピュータシステム20のPC−通信制御部32と接続された顕微鏡撮影装置DC−2の制御回路15のCPU16は、上記の処理S104により、PC−CPU26から発行された制御コマンド「GetCamera 2」を受信する。顕微鏡撮影装置DC−2のCPU16は、メモリ装置18の所定の領域から自装置の機番情報「DC−2」を読み出して、この読み出した機番情報「DC−2」を応答値とし、この応答値を、上記受信した制御コマンド「GetCamera 2」にデリミッタの「スペース」を付加した後に追加して、図12の応答例欄55の4行目に示すように、応答情報「GetCamera 2 DC−2」をコンピュータシステム20に返信する。
【0095】
この返信により、コンピュータシステム20のPC−CPU26は、コンピュータシステム20の通信ケーブル接続端子52に接続された顕微鏡撮影装置DC−2からの応答情報「GetCamera 2 DC−2」を受信する(S105)。
【0096】
これにより、コンピュータシステム20のPC−CPU26は、通信ケーブル接続端子52に接続された顕微鏡撮影装置の機番(機種)を示すデータ「DC−2」を取得する。
このように、顕微鏡撮影装置の機番の取得には、制御コマンド「GetCamera n「が用いられる。「n」はコンピュータシステム20の通信ケーブル接続端子の番号である。そして、この制御コマンドに対する顕微鏡撮影装置からの応答情報は、コンピュータシステムからの制御コマンドに対して、返答を付加するのみとすれば、「GetCamera n」に対する返答は「GetCamera n DC−m」となる。「m」は本例の場合は「1」又は「2」のいずれかである。これにより、コンピュータシステム20のPC−CPU26は、いずれの通信ケーブル接続端子にいずれの顕微鏡撮影装置が接続されているかを認識することができる。
【0097】
更に続いて、PC−CPU26は、PC−通信制御部21および通信ケーブル接続端子51を介して、顕微鏡撮影装置DC−1に対し、図12のコマンド名欄53の2行目に示す制御コマンド「GetZoomMag 1」を発行する(S106)。
【0098】
この制御コマンド「GetZoomMag 1」の発行は、図12の機能説明欄54の2行目に示すように、コンピュータシステム20の通信ケーブル接続端子51に接続された顕微鏡撮影装置の現在のズーム倍率情報を取得するために行われる処理である。
【0099】
この処理により、顕微鏡撮影装置DC−1のCPU16は、PC−CPU26からの制御コマンド「GetZoomMag 1」を受信する。この受信に基づいて、CPU16は、ズームボリューム13のボリューム位置によって設定されているズーム倍率を参照し、そのズーム倍率を応答値として、その応答値を上記受信した制御コマンド「GetZoomMag 1」にデリミッタの「スペース」を付加した後に追加した応答情報を、コンピュータシステム20のPC−CPU26に返信する。
【0100】
この顕微鏡撮影装置DC−1側からの返信処理では、例えば、現在のズーム倍率が1.00倍であれば、図12の応答例欄55の2行目に示すように、応答情報は「GetZoomMag 1 1.00」となる。
上記の返信により、コンピュータシステム20のPC−CPU26は、コンピュータシステム20の通信ケーブル接続端子51に接続された顕微鏡撮影装置DC−1からの応答情報「GetZoomMag 1 1.00」を受信する(S107)。
【0101】
これにより、コンピュータシステム20のPC−CPU26は、顕微鏡撮影装置DC−1の現在のズーム倍率を示すデータ「1.00」を取得する。
更に続いて、PC−CPU26は、PC−通信制御部21および通信ケーブル接続端子52を介して、顕微鏡撮影装置DC−2に対し、図12のコマンド名欄53の5行目に示す制御コマンド「GetZoomMag 2」を発行する(S108)。
【0102】
この制御コマンド「GetZoomMag 2」の発行は、図12の機能説明欄54の5行目に示すように、コンピュータシステム20の通信ケーブル接続端子52に接続された顕微鏡撮影装置の現在のズーム倍率情報を取得するために行われる処理である。
【0103】
この処理により、顕微鏡撮影装置DC−2のCPU16は、PC−CPU26からの制御コマンド「GetZoomMag 2」を受信する。この受信に基づいて、CPU16は、ズームボリューム13のボリューム位置によって設定されているズーム倍率を参照し、そのズーム倍率を応答値として、その応答値を上記受信した制御コマンド「GetZoomMag 2」にデリミッタの「スペース」を付加した後に追加した応答情報を、コンピュータシステム20のPC−CPU26に返信する。
【0104】
この顕微鏡撮影装置DC−1側からの返信処理では、例えば、現在のズーム倍率が1.00倍であれば、図12の応答例欄55の5行目に示すように、応答情報は「GetZoomMag 2 1.00」となる。
上記の返信により、コンピュータシステム20のPC−CPU26は、コンピュータシステム20の通信ケーブル接続端子52に接続された顕微鏡撮影装置DC−2からの応答情報「GetZoomMag 2 1.00」を受信する(S109)。
【0105】
これにより、コンピュータシステム20のPC−CPU26は、顕微鏡撮影装置DC−2の現在のズーム倍率を示すデータ「1.00」を取得する。
続いて、PC−CPU26は、PC−通信制御部21および通信ケーブル接続端子51を介して、顕微鏡撮影装置DC−1に対し、図12のコマンド名欄53の3行目に示す制御コマンド「GetZoomReg 1」を発行する(S110)。
【0106】
この制御コマンド「GetZoomReg 1」の発行は、図12の機能説明欄54の3行目に示すように、コンピュータシステム20の通信ケーブル接続端子51に接続された顕微鏡撮影装置(この場合は機番DC−1)の有するズーム倍率の範囲情報を取得するために行われる処理である。
【0107】
この処理により、顕微鏡撮影装置DC−1のCPU16は、PC−CPU26からの制御コマンド「GetZoomReg 1」を受信する。この受信に基づいて、CPU16は、メモリ装置18の所定の領域から自装置のズーム機構8に備わっているズーム倍率の範囲を示す情報を読み出して、この読み出したズーム倍率の範囲情報を、応答値として、この応答値を、上記受信した制御コマンド「GetZoomReg 1」にデリミッタの「スペース」を付加した後に追加した応答情報を、コンピュータシステム20のPC−CPU26に返信する。
【0108】
この顕微鏡撮影装置DC−1側からの返信処理では、例えば、現在のズーム倍率の範囲が、1〜10倍であれば、図12の応答例欄55の3行目に示すように、応答情報は「GetZoomReg 1 1,10」となる。
上記の返信により、コンピュータシステム20のPC−CPU26は、コンピュータシステム20の通信ケーブル接続端子51に接続された顕微鏡撮影装置DC−1からの応答情報「GetZoomReg 1 1,10」を受信する(S111)。
【0109】
これにより、コンピュータシステム20のPC−CPU26は、顕微鏡撮影装置DC−1の有するズーム倍率の範囲を示すデータ「1〜10倍」を取得する。更に続いて、PC−CPU26は、PC−通信制御部21および通信ケーブル接続端子52を介して、顕微鏡撮影装置DC−2に対し、図12のコマンド名欄53の6行目に示す制御コマンド「GetZoomReg 2」を発行する(S112)。
【0110】
この制御コマンド「GetZoomReg 2」の発行は、図12の機能説明欄54の6行目に示すように、コンピュータシステム20の通信ケーブル接続端子52に接続された顕微鏡撮影装置(この場合は機番DC−2)の有するズーム倍率の範囲情報を取得するために行われる処理である。
【0111】
この処理により、顕微鏡撮影装置DC−2のCPU16は、PC−CPU26からの制御コマンド「GetZoomReg 2」を受信する。この受信に基づいて、CPU16は、メモリ装置18の所定の領域から自装置のズーム機構8に備わっているズーム倍率の範囲を示す情報を読み出して、この読み出したズーム倍率の範囲情報を、応答値として、この応答値を、上記受信した制御コマンド「GetZoomReg 2」にデリミッタの「スペース」を付加した後に追加した応答情報を、コンピュータシステム20のPC−CPU26に返信する。
【0112】
この顕微鏡撮影装置DC−2側からの返信処理では、例えば、現在のズーム倍率の範囲が、10〜20倍であれば、図12の応答例欄55の6行目に示すように応答情報は「GetZoomReg 2 10,20」となる。
上記の返信により、コンピュータシステム20のPC−CPU26は、コンピュータシステム20の通信ケーブル接続端子52に接続された顕微鏡撮影装置DC−2からの応答情報「GetZoomReg 2 10,20」を受信する(S113)。
【0113】
これにより、コンピュータシステム20のPC−CPU26は、顕微鏡撮影装置DC−2の有するズーム倍率の範囲を示すデータ「10〜20倍」を取得する。
そして、PC−CPU26は、上記顕微鏡撮影装置DC−1およびDC−2から受信した応答情報の情報に基づいて、これらの情報に対応するサブアプリケーションプログラムを起動する(S114)。これにより、コンピュータシステム20のモニタ24の画面上に、上記起動されたサブアプリケーションプログラムによる画面が表示される。
【0114】
図13は、上記のようにして起動されたサブアプリケーションプログラムによりモニタ24上に表示されるモニタ画面の表示の例を示す図である。本例の図13に示されるモニタ画面53の表示は、画面上方に表示されてる機種表示部37と終了ボタン40との間の画面の表示切り替えボタンとして「DC−1」ボタン54、「DC−2」ボタン55、および「閲覧」ボタンの3つのボタンが表示されている点が、図6(a) に示したモニタ画面36の表示の場合と異なる。
【0115】
図13に示す例では、「DC−1」ボタンが反転表示されており、この「DC−1」ボタンが選択されて押されたことを示している。同図では、このように「DC−1」ボタンが押されたことにより、機種表示部37には機種を示す「DC−1」が表示され、映像部41には、顕微鏡撮影装置DC−1で撮影されているライブ像が表示されている。ここで観察者が「DC−2」ボタン55を押すと、「DC−2」ボタン55が反転表示され、それより下方の画面表示は、図7に示したと同様の画面表示に切り替わる。
【0116】
このように、本例では、コンピュータシステム20に複数台の顕微鏡撮影装置を接続して、モニタ24の表示画面を任意に切り換えてライブ像を見ることができるので、例えば2種類の顕微鏡撮影装置のライブ像を交互に見たいときに、一方の顕微鏡撮影装置をコンピュータシステム20から切り離して、他方の顕微鏡撮影装置をコンピュータシステム20に接続するという通信ケーブルの接続切換を行う手数がなくなり、操作性が向上する。
<第二の実施形態>
次に、第二の実施形態について説明する。この第二の実施形態においては、撮影された標本像の画像ファイルに撮影情報ファイルが付加される。
【0117】
図14(a) は、第二の実施形態における撮影された標本像の画像ファイルの構成例を示し、同図(b),(c) は、その画像ファイルに付加された撮影情報ファイルの構成例を示している。同図(a) の左に示すように、画像ファイル56は「img001.bmp」のファイル名で表されるビットマップ形式の画像ファイルである。上記のファイル名の中の「001」は撮影番号を示しており、この画像ファイル56が1番目に撮影された画像の画像ファイルであることを示している。したがって、標本像が撮影される毎に、番号が「1」ずつ増加する。この「img001.bmp」のファイル名の画像ファイル56は、例えば同図(a) の右に示すように、図6(a) や図7の映像部41に表示されたライブ像を撮影したこによって得られる画像データのファイルである。
【0118】
このファイル名「img001.bmp」の画像ファイル56に付加される撮影情報ファイルは、図14(b) に示すように、「img001.dat」のファイル名を有している。この撮影情報ファイル57のファイル名「img001.dat」の中の「001」は、画像ファイル56のファイル名「img001.bmp」の「001」に対応するものであり、画像ファイル「img001.bmp」が生成されるとき、同時に撮影情報ファイル「img001.dat」が生成されて、画像ファイルにリンクされる形でコンピュータシステム20のハードディスク28に保存される。
【0119】
上記のファイル名「img001.dat」の撮影情報ファイル57のデータ構成は、同図(b) に示すように、撮影装置(顕微鏡撮影装置)の機種、ズーム倍率、ズーム範囲、露出時間、および撮影日時の各データからなる。これら各データは、具体的には、例えば顕微鏡撮影装置DC−1の画像ファイルに付加される撮影情報ファイルの場合であれば、一例として同図(c) に示すように、「DC−1, 1.00, 1,10,1/500, 20020101」のような、スペースデリミッタ形式のデータファイルとして表される。
【0120】
上記の例では、左から、機番がDC−1、撮影時のズーム倍率が1.00倍、この機番の撮影装置が有するズーム倍率の範囲が1〜10倍、撮影時の露出時間が1/500秒、および撮影日時が西暦2002年1月1日であることを表している。
【0121】
図15は、上記第二の実施の形態における閲覧画面の表示例を示す図である。同図は、本例の制御プログラムDCS.exeに基づくPC−CPU26による処理動作において、制御プログラムDCS.exeが起動され、モニタ画面58が表示され、その表示画面に表示切り替えボタンの「閲覧」ボタン39が押された場合の表示処理の結果である閲覧画面の表示例を示している。この閲覧画面の表示では、コンピュータシステム20のハードディスク28に保存されている画像ファイルの画像が表示される。
【0122】
そして、その閲覧画面の表示に際しては、撮影情報ファイル「imgxxx.dat」(xxxは画像ファイルの撮影番号に対応する数字)にデータとして記述されている画像情報(撮影情報)の中から得られた機番データとズーム倍率データとに基づいてスケール目盛りの表示データが生成され、各表示画像毎に、その表示画像上にオーバーラップして機番とスケール目盛りが表示される。このスケール目盛りの算出方法は、第一の実施形態の場合と同様である。
【0123】
この機番とスケール目盛りの表示では、必ずしも各画像共通に同一位置に表示する必要はなく、画像に毎に異なる位置に表示してもよい。
同図に示す閲覧画面の例では、4枚の閲覧画像のうち左上の閲覧画像59では、右上隅に「DC−1」の機番が表示され右下隅に「100μm」の数字とこの数字に対応するスケール線が表示されている。また、右上の閲覧画像60では、左上隅に「DC−1」の機番が表示され右下隅に「100μm」の数字とこの数字に対応するスケール線が表示されている。
【0124】
そして、左下の閲覧画像61では、左上隅に「DC−2」の機番が表示され左下隅に「50μm」の数字とこの数字に対応するスケール線が表示されている。また、右下の閲覧画像62では、右上隅に「DC−2」の機番が表示され右下隅に「10μm」の数字とこの数字に対応するスケール線が表示されている。
【0125】
このように、撮影した画像ファイルに撮影情報ファイルがあることで、この撮影情報ファイルのデータも基づいて、画像ごとに機番と画像のスケール目盛りを正しく表示することが出来る。また、このように撮影情報ファイルがあれば、撮影した顕微鏡撮影装置に対応するサブアプリケーションプログラムによって顕微鏡撮影装置からの応答情報を取得するという顕微鏡撮影装置に依存する形態をとることなく、同一のサブアプリケーションプログラムで機番とスケール目盛り付きの画像をモニタ画面に表示できるから、ハードディスク等の記憶媒体に取り込み済みの画像データの画像をモニタ画面に表示するときには便利である。
<第二の実施形態の変形例>
次に、上記第二の実施形態の、変形例について述べる。上記の第二の実施形態では、撮影した機種の別に拘わりなくハードディスク28内の全ての画像ファイルの画像データを閲覧表示するようにしているが、第二の実施形態の変形例ではコンピュータシステム20に接続されている顕微鏡撮影装置に関わる画像ファイルの画像のみを閲覧画面で表示するようにする。
【0126】
上述したように、コンピュータシステム20内のハードディスク28には、複数の異なる機種の顕微鏡撮影装置で撮影した画像ファイル「imgxxx.dmp」とこれに対応する撮影情報ファイル「imgxxx.dat」(xxxは画像ファイルの撮影番号)が多数格納されている。
【0127】
本変形例では、例えば顕微鏡撮影装置DC−1をコンピュータシステム20に接続して、制御プログラムのDCS.exeを起動し、表示画面の表示切り替えボタンの「閲覧」ボタンを押した場合には、ハードディスク28内に多数格納されている異なる機種の画像ファイルの中から、コンピュータシステム20に接続されている顕微鏡撮影装置DC−1に対応する画像ファイル(接続されている顕微鏡撮影装置DC−1で撮影され、予めハードディスク28内に取り込まれているファイル名「img001.bmp」の画像ファイル)の画像のみを閲覧画面で表示するようにする。
【0128】
このようにすると、コンピュータシステム20に接続した顕微鏡撮影装置で撮影した画像のみをモニタ画面で閲覧できるため、特定の顕微鏡撮影装置で撮影した画像のみを閲覧するときや、その画像の削除やその他の編集を行うときに、関係の無い顕微鏡撮影装置の画像が画面に混在して表示されて紛らわしくなるという不便が解消され、閲覧や編集の作業効率が向上する。
<第三の実施形態>
図16(a),(b) は、第三の実施形態におけるモニタ画面の表示の例を示す図である。本例のモニタ画面表示では、顕微鏡撮影装置の機種によって、閲覧画面の表示方法が異なるように設定される。機種によって表示方法が異なるので同図(a),(b) に示すように、モニタ画面の上方に表示される表示切り替えボタンのうち、閲覧ボタンは、機種の数に対応して「DC−1閲覧」ボタン63と「DC−2閲覧」ボタン64の二つが表示されている。
【0129】
尚、顕微鏡撮影装置の機種が2機種よりも多い場合は、閲覧ボタンは1個のみとし、この閲覧ボタンから複数の機種に対応する閲覧ボタンをプルダウンメニューで表示するようにすると良い。
本例の場合は顕微鏡撮影装置の機種はDC−1とDC−2の2機種であり、例えば、同図(a) は、「DC−1閲覧」ボタン63が押されて反転表示されており、顕微鏡撮影装置DC−1で撮影された画像の閲覧画面が表示されている。このモニタ画面には、撮影情報ファイルのデータに基づいて顕微鏡撮影装置DC−1で撮影された画像の画像ファイルであると判断された画像ファイルの画像のみが適宜の大きさのサムネイル判で一覧表示される。
【0130】
他方、同図(b) は、「DC−2閲覧」ボタン64が押されて反転表示されており、顕微鏡撮影装置DC−2で撮影された画像の閲覧画面が表示されている。この場合も、撮影情報ファイルのデータに基づいて顕微鏡撮影装置DC−2で撮影された画像の画像ファイルであると判断された画像ファイルの画像のみが表示される。但し、同図(a) の場合とは異なり、この場合のモニタ画面には、一枚の画像のみが大きく表示される。その表示画像の右方の残余の画面表示領域には、上方に左向きの画像送りボタン65と右向きの画像送りボタン66が表示され、下方にスケール目盛り67が表示されている。
【0131】
右向きの画像送りボタン66が押されることにより、ハードディスク28内にある顕微鏡撮影装置DC−2で撮影された次の画像が1枚ずつ表示される。また、左向きの画像送りボタン65が押された場合は、1枚前の画像に戻って表示される。
【0132】
本例のモニタ画面の表示処理では、例えば顕微鏡撮影装置DC−1では、複数枚の撮影画像を同時に再生して観察したい標本群を撮影し、顕微鏡撮影装置DC−2では、1枚1枚を細部にわたり観察したい標本群を撮影したような場合に、それらの画像ファイルに対応する各撮影情報ファイルのデータに基づいて、同図(a),(b) に示すように、表示方法が変化する。
<第四の実施形態>
次に、第四の実施形態について説明する。
【0133】
図17は、第四の実施形態におけるモニタ画面の表示の例を示す図である。同図に示す表示画面の画像は、図15に示した表示画面の画像と同一の画像であるが、本例では、画像ファイルに対応する撮影情報ファイルが存在しない場合、または誤って異なる画像ファイルにリンクされている場合等に表示される閲覧画面の例を示している。
【0134】
図17において、左上の閲覧画像59′と、右上の閲覧画像60′は正常な撮影情報ファイルが付加されている場合であり、表示されている閲覧画像の表示方法は図15の閲覧画像59および60と同一である。
しかし、図17の左下の閲覧画像61′は、撮影情報ファイルは存在するがその撮影情報ファイルのデータにズーム倍率のデータがないため、顕微鏡撮影装置の機種「DC−2」の表示が左上隅に表示されているが、左下隅にあるはずのスケール目盛りの表示がなされていない。
【0135】
また、図17の右下の閲覧画像62′は、撮影情報ファイルそのものが存在しない場合であって、顕微鏡撮影装置の機種の表示もスケール目盛りの表示もなく撮影された標本画像だけが表示されている。
このように、たとえ撮影情報ファイルがない場合でも、ハードディスク28に格納されている画像ファイルの画像は全て表示するようにするので、撮影情報ファイルが無いからといって見損じることなく、撮影した標本像は全て安心して閲覧することができる。
【0136】
以上説明した第1〜第4の実施の形態におけるモニタ画面の表示例は、それぞれ制御プログラムのDCS.exeが、自動的に処理するものであるが、第1〜第4の実施の形態の全てを一つの制御プログラムで行う場合は、特には図示しないが、制御プログラムのDCS.exeを起動した後、第1〜第4の実施の形態に対応する複数の表示モードを指定する表示指定ボタンを選択的に押すことによって、押された表示指定ボタンに対応するサブアプリケーションプログラムが起動するようにして、第1〜第4の実施の形態におけるモニタ画面の表示処理を行うようにするとよい。
【0137】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、顕微鏡撮影装置の制御プログラムが、コンピュータシステムに接続される顕微鏡撮影装置から取得する機種や倍率等の装置情報によって自動的にサブアプリケーションプログラムを呼び出してその顕微鏡撮影装置を制御するので、顕微鏡撮影装置毎に専用のアプリケーションプログラムを持つ必要がなくなり、したがって、複数種類の顕微鏡撮影装置を切り換ながら顕微鏡撮影装置に接続して用いる場合に、その都度専用のアプリケーションプログラムを探し出してインストールするという手数と時間が省けて便利である。
【0138】
また、コンピュータシステムに記憶された撮影画像ファイルにリンクさせて撮影情報ファイルを生成して撮影画像ファイルと共に記憶するので、手元に顕微鏡撮影装置が無い場合でも、撮影情報ファイルのデータに基づいて、表示すべき撮影画像に応じたサブアプリケーションプログラムを自動的に呼び出して画像処理を行うので、異なる機種の顕微鏡撮影装置で撮影した標本画像をその異なる機種の顕微鏡撮影装置に応じた状態で閲覧することができて便利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一の実施形態としての顕微鏡撮影装置の全体構成とこれに接続されるコンピュータシステムとを示す図である。
【図2】顕微鏡撮影装置の制御回路とコンピュータシステムの構成を機能ブロックで示す図である。
【図3】 (a) は制御回路のLED駆動パルス発生器によって生成されるLED駆動パルスの例を示す図、(b) は顕微鏡撮影装置の調光ボリュームとCCD上の光量との関係を示す図である。
【図4】2台の顕微鏡撮影装置とこれらのいずれかが接続されるべきコンピュータシステムとを示す図である。
【図5】 (a) は観察者が制御プログラムを起動したことによりコンピュータシステムによって実行される処理動作を説明するフローチャート、(b) はその処理動作において使用される主要なコマンド群とその機能を説明する図表である。
【図6】 (a),(b) はコンピュータシステムに接続された顕微鏡撮影装置に対応して起動されたサブアプリケーションプログラムによりモニタ画面上に表示される表示画面の例を示す図である。
【図7】2台のうちの他の顕微鏡撮影装置とコンピュータシステムとを接続して制御プログラムを実行した場合に起動されるサブアプリケーションプログラムによるモニタ画面の表示の例を示す図である。
【図8】いずれの顕微鏡撮影装置もコンピュータシステムに接続せずに制御プログラムを実行した場合のモニタ画面の表示の例を示す図である。
【図9】第一の実施形態の変形例1におけるコンピュータシステムに接続する顕微鏡撮影装置の機種によってライブ像と共に表示するスケールの表示方法が異なる例を示す図である。
【図10】第一の実施形態の変形例2におけるコンピュータシステムに機種の異なる2台の顕微鏡撮影装置が接続される場合の例を示す図である。
【図11】第一の実施形態の変形例2において観察者が制御プログラムを起動したことによりコンピュータシステムによって実行される処理動作を説明するフローチャートである。
【図12】図11の処理動作において使用される主要なコマンド群とその機能を説明する図表である。
【図13】2台の顕微鏡撮影装置がコンピュータシステムに接続された場合に起動されるサブアプリケーションプログラムによってモニタ上に表示される表示画面の例を示す図である。
【図14】 (a) は第二の実施形態における撮影された標本像の画像ファイルの構成例を示し、(b),(c) はその画像ファイルに付加された撮影情報ファイルの構成例を示している。
【図15】第二の実施形態における閲覧画面の表示例を示す図である。
【図16】 (a),(b) は第三の実施形態におけるモニタ画面の表示の例を示す図である。
【図17】第四の実施形態におけるモニタ画面の表示の例を示す図である。
【符号の説明】
1 LED照明ユニット
2 LED
3 コレクタレンズ
4 ステージ
5 標本
6、7 結像レンズ群
8 ズーム機構
9 CCD
11 支持軸
12 ズームレンズ群
13 ズームボリューム
14 調光ボリューム
15 制御回路
16 CPU
17 LED駆動パルス発生器
18 メモリ装置
19 ADコンバータ
20 コンピュータシステム
21 通信制御部
22、22−1、22−2 通信ケーブル
23 本体装置
24 モニタ
25 キーボード
26 PC−CPU
27 メモリ
28 ハードディスク
29 モニタ制御部
31 I/F(インターフェース)部
32 PC−通信制御部
33 コマンド名欄
34 機能説明欄
35 応答例欄
36、36′、36″ モニタ画面
37 機種表示部
38 カメラボタン
39 閲覧ボタン
40 画面閉じボタン
41 映像部
42 撮影ボタン
43 録画ボタン
44 ズームバー
44−1 ズーム位置矢印
45 露出バー
45−1 露出位置矢印
46 スケール目盛り
47(47−1、47−2、47−3、47−4) 撮影画像
48 閲覧表示画面
49 スケール目盛り
51、52 通信ケーブル接続端子
53 モニタ画面
54 「DC−1」ボタン
55 「DC−2」ボタン
56 画像ファイル
57 撮影情報ファイル
58 モニタ画面
59、60、61、62 閲覧画像
59′、60′、61′、62′ 閲覧画像
63 「DC−1閲覧」ボタン
64 「DC−2閲覧」ボタン
Claims (11)
- 標本を顕微鏡像を撮影した撮影画像をデジタル標本像データとして記憶装置に保持する顕微鏡撮影装置をコンピュータに制御させるプログラムであって、
前記コンピュータと前記顕微鏡撮影装置との接続に応じて該顕微鏡撮影装置から少なくとも該顕微鏡撮影装置の機種情報又は光学系の倍率情報からなる装置情報を取得する機能と、
該取得した前記装置情報に基づいて制御情報を変更して前記顕微鏡撮影装置を制御する機能と、
を前記コンピュータに実現させることを特徴とする顕微鏡撮影装置の制御プログラム。 - 前記複数の顕微鏡撮影装置は、それぞれ異なる機種情報を有することを特徴とする請求項1記載の顕微鏡撮影装置の制御プログラム。
- 前記複数の顕微鏡撮影装置は、それぞれ異なる光学系倍率情報を有することを特徴とする請求項1又は2記載の顕微鏡撮影装置の制御プログラム。
- 前記顕微鏡撮影装置から該顕微鏡撮影装置にて撮影した標本のデジタル標本像データを取得する機能と、
該デジタル標本像データに基づく標本像画像と前記顕微鏡撮影装置から取得した機種情報とを表示装置の画面上に表示する機能と、
を前記コンピュータに更に実現させることを特徴とする請求項2記載の顕微鏡撮影装置の制御プログラム。 - 前記顕微鏡撮影装置から該顕微鏡撮影装置にて撮影した標本のデジタル標本像データを取得する機能と、
該デジタル標本像データに基づく標本像画像と前記顕微鏡撮影装置から取得した光学系倍率情報に応じた目盛り表示とを表示装置の画面上に表示する機能と、を前記コンピュータに更に実現させることを特徴とする請求項3記載の顕微鏡撮影装置の制御プログラム。 - 前記顕微鏡撮影装置にて撮影された標本のデジタル標本像データを記憶する機能と、
記憶された前記デジタル標本像データに付随する撮影情報から前記顕微鏡撮影装置の機種情報を取得する機能と、
該機種情報に応じて前記デジタル標本像データの画像表示の制御を前記コンピュータに実行させるサブアプリケーションプログラムを起動する機能と、
を前記コンピュータに更に実現させることを特徴とする請求項1記載の顕微鏡撮影装置の制御プログラム。 - 前記デジタル標本像データに付随する撮影情報から前記顕微鏡撮影装置による撮影時の光学系倍率情報を取得する機能と、
該光学系倍率情報に応じた目盛り表示を、前記サブプログラムにより表示装置の画面上に表示される前記デジタル標本像データに基づく標本像画像と共に表示する機能と、
を前記コンピュータに更に実現させることを特徴とする請求項6記載の顕微鏡撮影装置の制御プログラム。 - 前記顕微鏡撮影装置は、
中央部分に貫通孔を有し標本を載置可能な載置台と、
該載置台を所定の範囲で平面移動させる載置台移動機構と、
前記載置台に載置され前記貫通孔上に位置する標本を照明する照明装置と、
該照明装置により照明された標本からの光により前記標本の光学像を所定の倍率範囲内で任意に結像可能なレンズ系と、
該レンズ系により結像された標本像を撮影する撮影素子と、
該撮影素子により撮影された前記標本像をデジタル標本像データとして記憶する標本データ記憶装置と、
少なくとも自装置の機種情報又は前記光学系の倍率情報からなる自装置情報を記憶する自装置情報記憶装置と、
前記自装置情報、前記デジタル標本データ、又は自装置制御情報を外部のコンピュータと通信するためのインターフェースと、
該インターフェースを介して外部の前記コンピュータと通信し該コンピュータから受信する自装置制御情報に基づいて自装置を制御する制御部と、
を有することを特徴とする請求項1記載の顕微鏡撮影装置の制御プログラム。 - 前記載置台に載置される前記標本は、スライドガラスに固定された標本又はシャーレ内で培養中の標本であることを特徴とする請求項8記載の顕微鏡撮影装置の制御プログラム。
- 前記撮影素子により撮影される標本像は、静止画像又は動画像であることを特徴とする請求項8又は9記載の顕微鏡撮影装置の制御プログラム。
- 前記光学系倍率情報は、倍率の範囲を含む情報であることを特徴とする請求項8記載の顕微鏡撮影装置の制御プログラム。
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