JP4186664B2 - スイッチ装置 - Google Patents

スイッチ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4186664B2
JP4186664B2 JP2003080276A JP2003080276A JP4186664B2 JP 4186664 B2 JP4186664 B2 JP 4186664B2 JP 2003080276 A JP2003080276 A JP 2003080276A JP 2003080276 A JP2003080276 A JP 2003080276A JP 4186664 B2 JP4186664 B2 JP 4186664B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shape memory
memory alloy
switch device
linear shape
operation button
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003080276A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004288513A (ja
Inventor
清孝 植平
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2003080276A priority Critical patent/JP4186664B2/ja
Priority to PCT/JP2004/003470 priority patent/WO2004086436A1/ja
Priority to US10/501,992 priority patent/US6940031B2/en
Priority to DE602004004526T priority patent/DE602004004526T2/de
Priority to EP04720986A priority patent/EP1622180B1/en
Publication of JP2004288513A publication Critical patent/JP2004288513A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4186664B2 publication Critical patent/JP4186664B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H61/00Electrothermal relays
    • H01H61/01Details
    • H01H61/0107Details making use of shape memory materials
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H2221/00Actuators
    • H01H2221/068Actuators having a not operable condition
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H3/00Mechanisms for operating contacts
    • H01H3/02Operating parts, i.e. for operating driving mechanism by a mechanical force external to the switch
    • H01H3/12Push-buttons
    • H01H3/122Push-buttons with enlarged actuating area, e.g. of the elongated bar-type; Stabilising means therefor
    • H01H3/125Push-buttons with enlarged actuating area, e.g. of the elongated bar-type; Stabilising means therefor using a scissor mechanism as stabiliser

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は操作ボタンの上昇や下降を任意に制御できるスイッチ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種のスイッチ装置の例について図10を用いて説明する。
【0003】
図10は、電子機器の入力装置に用いられているキーボードの複数のスイッチの一つの構成を示す図である。キートップ101を押すことでスイッチが開閉され、このキートップ101はリンク機構102によって上下方向に移動できるように保持されていて、このリンク機構102は形状記憶合金からなる引張りコイルバネ103と弾性体からなる付勢部材104に連結されている。これらの部材によりキートップ101は常時は下方向に付勢されている。形状記憶合金からなる引張りコイルバネ103は回路基板105と伸縮自在の通電線106により電気的に接続されていて、回路から電力が供給されると形状記憶合金からなる引張りコイルバネ103は形状記憶効果によって付勢部材104の力に抗して縮まることによりリンク機構102を動作させて、キートップ101は上昇することになる。
【0004】
なお、この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。
【0005】
【特許文献1】
特開2000−207988号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記の従来例におけるスイッチ装置においては、形状記憶合金からなる引張りコイルバネ103は伸縮自在の通電線106を通じて電力を供給する回路部と接続されているため、この通電線106と引張りコイルバネ103との接合が難しく、また通電線106の変形に伴う抵抗力が引張りコイルバネ103の形状記憶効果による発生力を損失させるという問題点があった。さらに通電線106と引張りコイルバネ103の接合部は引張りコイルバネ103の伸縮に応じて移動するので、接合部にかかる繰返し応力により接合部を破断させスイッチ装置の信頼性を損なわせるという問題点もあった。
【0007】
本発明は操作ボタンを可動するスイッチ装置において、信頼性の向上と構成の簡素化を目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明は以下の構成を有するものであり、その特徴部分について列挙する。
【0009】
本発明の請求項1に記載の発明は、操作ボタンと、この操作ボタンを上下に駆動するためのリンク機構と、プリント基板上に保持され前記操作ボタンの移動に対応して開閉するプッシュスイッチと、前記操作ボタンを上向きに常時付勢する圧縮コイルバネと、前記操作ボタンの上動を規制する上ケースと、この上ケースと嵌合してこれらの機構を収納する下ケースからなるスイッチ装置において、線状の形状記憶合金の中間部を前記リンク機構の一端が支持されている駆動体に設けた係止部に保持させ、その両端部をプリント基板に固定保持させた構成のスイッチ装置である。この構成においては、線状の形状記憶合金の両端部はプリント基板上に固定されており、この線状の形状記憶合金が回路から供給される電力によって形状記憶効果を発現して変形することにより駆動体を動作させる際に、電気的接続部は固定されているので応力が発生せず、繰返し動作が頻繁に行われる場合にも疲労による損傷が発生することはなく信頼性の高いものとなる。また、通電線のような別部品が不要となるので装置は簡素化でき、通電線の取り付け作業などの工程も不要となるので低価格なスイッチ装置の提供が可能となる。
【0010】
本発明の請求項2に記載の発明は、線状の形状記憶合金の両端部に駆動体に設けた係止部に向かって広がるテーパを形成した接続端子を備えたことを特徴とするスイッチ装置であり、プリント基板と線状の形状記憶合金を接続する接続端子に、初期状態における線状の形状記憶合金の位置と形状記憶合金が駆動体を移動させた状態における位置に対応する形状のテーパ部を接続端子に設けることにより、このテーパ部内では線状の形状記憶合金は接続端子に拘束されることなく自由に移動が可能であるので、接続端子をプリント基板に固定保持させ線状の形状記憶合金が駆動体を変位させた後でも、接続部に折り曲がりなどの急激な変形が発生して応力集中が発生することはなく、断線や接続不良などの不具合の発生を防止し装置の信頼性の向上が図れるという利点を有するものである。
【0011】
本発明の請求項3に記載の発明は、線状の形状記憶合金の各両端部を円形断面をもつ接続端子に円弧状に巻きつけて保持させたことを特徴とするスイッチ装置であり、接続端子を円形断面に構成してこの円に接するように線状の形状記憶合金を巻きつけて配置することにより、初期状態及び形状記憶効果が発現された状態での線状の形状記憶合金の接続端子との接触部は常に滑らかな円弧状態を維持しているので、接続端子をプリント基板に固定保持し線状の形状記憶合金が駆動体を変位させた後でも接続部に折り曲がりなどの急激な変形が発生し応力集中が発生することはなく、断線や接続不良などの不具合の発生を防止し信頼性の向上が図れるという利点を有するものである。
【0012】
本発明の請求項4に記載の発明は、線状の形状記憶合金の中間部とプリント基板に固定保持させた両端部の一方との間に、前記形状記憶合金に弾性力を常時与える弾性部材を配置したことを特徴とするスイッチ装置であり、線状の形状記憶合金が形状記憶効果により変形したり、操作者が操作ボタンを操作したときに駆動体が移動して線状の形状記憶合金に緩みが生じるような場合に、この緩みを弾性部材にて吸収することが可能となるので、緩みの発生による操作ボタンの遊びやガタを防止できるという効果が得られる。
【0013】
本発明の請求項5に記載の発明は、線状の形状記憶合金が駆動体を移動させた時、形状記憶合金の一部が当接するように放熱部材を設けたことを特徴とするスイッチ装置であり、回路部からの電力の供給により自己発熱して、形状記憶効果を発現した形状記憶合金の熱を放熱部材に当接させて速やかに逃がすことによって、形状記憶合金の状態を初期状態(通電なしの状態)にすばやく復帰させることが可能となり、応答速度の向上が図れるという利点を有するものである。
【0014】
本発明の請求項6に記載の発明は、線状の形状記憶合金が駆動体を移動させた時、形状記憶合金の一部が当接するように設けた放熱部材をペルチェ素子により温度制御するようにしたことを特徴とするスイッチ装置であり、放熱部材の温度をペルチェ素子で温度制御することにより、形状記憶合金の放熱時間をコントロールすることが可能となり、線状の形状記憶合金の初期状態(通電なしの状態)への復帰時間すなわち応答性を向上させることができるという利点を有するものである。
【0015】
本発明の請求項7に記載の発明は、複数個の操作ボタンに対応させた複数個の線状の記憶合金をプリント基板に配置したことを特徴とするスイッチ装置であり、形状記憶合金の両端部を直接プリント基板上に配置できるので、例えばキーボードのように複数個の操作ボタンが配列されているような装置に適用する場合にも、任意の位置の操作ボタンの昇降を制御する装置を簡単に構成することができる。さらにプリント基板上に形状記憶合金を配置しているので、コントロール用の回路部品との接続も容易であり、装置全体の信頼性を高め、構成の簡素化を可能とするものである。
【0016】
本発明の請求項8に記載の発明は、複数個の操作ボタンに対応させた複数個の線状の形状記憶合金をプリント基板に配置し、形状記憶合金の両端部の片方を他の形状記憶合金の両端部の片方と共通に接続したことを特徴とする入力装置であり、2個の操作ボタンの移動を制御する回路部と機構部の構成を簡素化できるという利点を有するものである。
【0017】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)
以下に、本発明の実施の形態1について図1から図9を用いて説明する。
【0018】
図1(a)〜(c)において、成型などの手段によって形成した樹脂材料からなる操作ボタン1の裏面には溝部2、3が一体に設けられている。この溝部2、3は樹脂材料などからなる2本のアームによって構成されるリンク機構4の円柱状の突起5、6と嵌合し摺動するようになっている。またリンク機構4の操作ボタン1側と反対の端部は、その一方がフレーム12に固定され、他方は駆動体9に係合し摺動するようになっている。フレーム12はプリント基板13上に配置されており、さらにフレーム12には摺動溝14が設けられていて、上記駆動体9はこの摺動溝14に案内されてリンク機構4と連結しながら左右方向に摺動自在に動くよう配置されている。
【0019】
さらに駆動体9にはプリント基板13の貫通孔15を通して下方に突出した係止部16が設けられており、この係止部16には線状の形状記憶合金17がその中間部で略V字状に張り渡されて配置されている。線状の形状記憶合金17の両端部には接続端子18が固着されており、この接続端子18はプリント基板13上に配置されて電力を供給するようにはんだ付けやカシメなどの手段により固定されている。
【0020】
また、操作ボタン1の裏面には、操作ボタン1の上下動により開閉されるプッシュスイッチ19がプリント基板13上に配置され、操作ボタン1の裏面のプッシュスイッチ19と対向する部分には突起20が設けられている。さらに操作ボタン1はプッシュスイッチ19側に設けられた圧縮コイルバネ21により常時上方向に付勢されており、この動作は上ケース22に上記操作ボタン1のつば部23が当接することによって規制されている。また操作ボタン1の下方向への動作は、フレーム12の上面に操作ボタン1のつば部23が当接することで規制される。プリント基板13に配置された上記の部材は、上ケース22と嵌合する下ケース24により保持されて、本発明によるスイッチ装置全体を構成している。
【0021】
次に図2(a)、(b)、図3(a)、(b)を用いて、本発明によるスイッチ装置の動作について説明する。
【0022】
図2(a)、(b)は本発明によるスイッチ装置のスイッチ部分の動作を説明する説明図であり、リンク機構4は省略して書かれている。図2(a)は操作ボタン1が操作可能な状態すなわち圧縮コイルバネ21により操作ボタン1が上ケース22側に押し上げられている状態を示す。この状態では操作ボタン1の突起20はプッシュスイッチ19から離れているのでプッシュスイッチ19は開いているが、操作者が操作ボタン1を下方に押し下げると操作ボタン1に設けられた突起20がプッシュスイッチ19を押し下げプッシュスイッチ19は閉状態になる。
【0023】
しかしながら、操作ボタン1の上下動を操作者の操作によるのではなく、装置側の信号により制御したい場合には、リンク機構4を形状記憶合金17により動作させることができる。図3(a)、(b)はリンク機構4と駆動体9の動きを説明する図であり、圧縮コイルバネ21は省略して書かれている。図3(a)は操作ボタン1が上ケース22より突出した状態を示す。この状態で操作ボタン1は前述したように圧縮コイルバネ21で上方向に付勢されているので、この付勢力によりリンク機構4は操作ボタン1とフレーム12との間で引き伸ばされた状態になり、リンク機構4に係合した駆動体9は図の左方向に付勢されている。したがって、駆動体9に設けた係止部16に略V字状に係止された線状の形状記憶合金17は、図のような状態にある。
【0024】
ここで、プリント基板13に固定された接続端子18を通じて線状の形状記憶合金17に電力を供給すると、形状記憶合金17は自己発熱により温度上昇し形状記憶効果が発現して収縮力を発生する。このとき、この収縮力により駆動体9は右方向に移動し、駆動体9と係合したリンク機構4は、操作ボタン1とフレーム12との間で縮む方向に動き、リンク機構4に係止された操作ボタン1は圧縮コイルバネ21の付勢力に逆らって下方に移動し、図3(b)に示した状態となる。プリント基板13から形状記憶合金17への電力の供給を停止し形状記憶合金17が冷却されると、上記の収縮力は消滅するので圧縮コイルバネ21の付勢力によって操作ボタン1は図3(a)の状態に復帰する。
【0025】
形状記憶合金17は細い線状に加工してあり、形状記憶効果による発生力は面積に比例するため、その発生する収縮力は比較的小さいのが一般的である。しかし、本発明のように線状の形状記憶合金17の中間部を駆動体9に係止して配置した場合には、形状記憶合金17の収縮力はV字状になって係止部16の両側に作用するので、一本で直線的に配置した場合に較べ大きく増加させることが可能となる。さらに、形状記憶合金17の両端部は接続端子18を通じてプリント基板13に電気的にも確実に固定されていて動くことがないので、形状記憶合金17に電力を供給するために伸縮自在な通電線などを別に接続する必要がなく、また接続部が動かないので形状記憶合金17の繰返しによる変形動作に対しても接続部への応力集中が起きることはなく、断線や接続不良などの不具合の発生も抑えられる。
【0026】
また、図4(a)、(b)に示すように金属プレスや絞り加工などの工法で作製された板金の接続端子18を用いる場合には、接続端子18と線状の形状記憶合金17とははんだ付けや溶接などの一般的な接合手段で電気的・機械的に接続されるが、接続端子18の駆動体9の係止部16側に向かって形状記憶合金17の変形や移動に合致したテーパ25を設け、このテーパ25に沿って線状の形状記憶合金17を取り付けることにより、形状記憶合金17の伸縮動作の際に固定部への応力集中を緩和させ信頼性を向上させることができる。
【0027】
また、図5(a)〜(d)に示すように接続端子18に円形断面26を形成しこの円周上に沿って線状の形状記憶合金17を巻きつけて固定する構造の接続端子18も、切削などの工法により容易に作製が可能であり、上記と同様の効果を実現することができる。そして本発明によれば、細い線状の形状記憶合金17を用いることが可能となるので自己発熱の際の熱容量を小さくすることができ、操作ボタン1の上下動の応答時間を短縮することができるため性能を向上させることができる。
【0028】
さらに図6(a)、(b)において、線状の形状記憶合金17が電力を供給されて収縮し駆動体9を移動させたとき、線状の形状記憶合金17の一部が当接するように熱伝導性の良い金属材料(銅、アルミ等)から構成された放熱部材27を配置している。線状の形状記憶合金17は、電力を供給されると自己発熱により温度上昇し、その結果として形状記憶効果を発現し収縮するが、元の形状に復帰する際にはこの温度を取り除く必要がある。従って、自然放熱により温度を下げる場合には、周囲の環境温度により復帰時間が左右されるという欠点がある。図6のような構成をとった場合、収縮後の形状記憶合金17は熱容量の大きい放熱部材27に接触し強制的に冷却されるので、復旧時間を短縮することが可能となる。ここで、この放熱部材27との接触状態をより確実にするため、どちらか一方にシリコングリスなどのグリスを塗布しても良い。
【0029】
また、放熱部材27自体の温度を確実に制御するために、ペルチェ素子をプリント基板上に配置して積極的に放熱部材27の温度を制御することも可能であり、こうすることにより周囲の環境温度に対する復帰時間はさらに短縮され、応答性はいっそう改良される。
【0030】
また、図7は引張りコイルバネで形成された弾性部材28を用いて、線状の形状記憶合金17に常に引張り力を加えた構成を示している。こうすることにより、温度や組立て誤差またはガタなどの要因で形状記憶合金17に緩みが発生した場合、形状記憶合金17の収縮時に引張り力の駆動体9への伝達が遅れスイッチ装置の応答性が劣化するといった不具合を防止させることが可能となる。
【0031】
(実施の形態2)
次に本発明の実施の形態2について、図8、図9を用いて説明する。以降の説明においては、前述の説明で使用した部品には同じ番号を付与してその説明は省略する。
【0032】
図8(a)はスイッチ装置の断面図であり、各スイッチ装置は図8(b)に示すようにマトリックス状に複数個配列されている。このようにスイッチ装置が複数個配列された装置としては、コンピュータやワードプロセッサのキーボードや携帯電話の入力キーなどがある。このスイッチ装置には前述した操作ボタン1、リンク機構4、駆動体9とプッシュスイッチ19を各々具備している。プリント基板13上にはこれらのプッシュスイッチ19がマトリックス状に配置されていて、それに対応する位置に前述の線状の形状記憶合金17が複数個配置されている。このように多数のスイッチ装置を配置するような場合、本発明にかかわる構成によれば、各スイッチ装置を制御するために略V字状の線状の形状記憶合金17を一枚のプリント基板13上に配置すれば良いので、全体を簡潔に構成できるとともに、スイッチ装置全体の薄型化も可能となり実用上の効果が大である。
【0033】
さらに図9は各線状の形状記憶合金17の両端部の接続端子18の片方は、隣り合ったスイッチ装置の接続端子18の片方と共通に固定されていて電気的に共通端子29となっている。このように複数個のスイッチ装置を配置する場合、各操作ボタン1に対応した形状記憶合金17を作動させるために、形状記憶合金ごとに従来例のような通電部材を接続することは、構造が煩雑になると同時に工程が多くなり、スイッチ装置の安価な提供の障害となるとともに、信頼性を低下させる。本発明の構成によれば、隣り合うスイッチ装置の形状記憶合金17への電力の供給は共通端子29を通じて行うことができ、同時に回路部への配線は一枚のプリント基板13上で行えるので、多数のスイッチ装置を制御する場合に、工数及び部品点数の削減が可能となると同時に装置の簡素化と信頼性の向上を図ることができる。
【0034】
以上の説明において、形状記憶合金17は略V字状に形成したが、この形状にこだわることなく要請にしたがってU字状あるいはへの字状のように配置しても良いことは勿論であるとともに、V字状の折り返しを複数回重ねることにより、発生力を大きくする構成にできることはいうまでもない。またプリント基板13に接続する際に別部品として接続端子18を用いたが、直接プリント基板13に両端部を固定してもよい。
【0035】
【発明の効果】
以上のように本発明は、線状の形状記憶合金の中間部をリンク機構の一端が支持されている駆動体に設けた係止部に保持させ、その両端部をプリント基板に固定保持させた構成のスイッチ装置とすることにより、線状の形状記憶合金の両端部はプリント基板上に固定されており、この線状の形状記憶合金が回路から供給される電力によって形状記憶効果を発現して変形することにより駆動体を動作させる際に、電気的接続部は固定されているので応力が発生せず、繰返し動作が頻繁に行われる場合にも疲労による損傷が発生することはなく信頼性の高いものとなる。また、通電線のような別部品が不要となるので装置は簡素化でき、通電線の取り付け作業などの工程も不要となるので低価格なスイッチ装置の供給が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)本発明の実施の形態1におけるスイッチ装置の断面図
(b)同図1(a)のA−A’で切断した状態の上面図
(c)同図1(a)のB−B’で切断した状態の下面図
【図2】(a)、(b)本発明の実施の形態1におけるスイッチ動作を説明するための断面図
【図3】(a)、(b)本発明の実施の形態1におけるリンク機構を説明するための断面図
【図4】(a)、(b)本発明の実施の形態1における接続部の説明図
【図5】(a)〜(d)本発明の実施の形態1における他の接続部の説明図
【図6】(a)、(b)本発明の実施の形態1における放熱部材を設けた構成の説明図
【図7】本発明の実施の形態1における弾性部材を設けた構成の説明図
【図8】(a)本発明の実施の形態2におけるスイッチ装置の断面図
(b)同下面図
【図9】本発明の実施の形態2における共通端子を設けた構成の説明図
【図10】従来の実施例の説明図
【符号の説明】
1 操作ボタン
2、3 溝部
4 リンク機構
5、6 突起
9 駆動体
12 フレーム
13 プリント基板
14 摺動溝
15 貫通孔
16 係止部
17 線状の形状記憶合金
18 接続端子
19 プッシュスイッチ
20 突起
21 圧縮コイルバネ
22 上ケース
23 つば部
24 下ケース
25 テーパ
26 円形断面
27 放熱部材
28 弾性部材
29 共通端子

Claims (8)

  1. 操作ボタンと、この操作ボタンを上下に駆動するためのリンク機構と、プリント基板上に保持され前記操作ボタンの移動に対応して開閉するプッシュスイッチと、前記操作ボタンを上向きに常時付勢する圧縮コイルバネと、前記操作ボタンの上動を規制する上ケースと、この上ケースと嵌合してこれらの機構を収納する下ケースからなるスイッチ装置において、線状の形状記憶合金の中間部を前記リンク機構の一端が支持されている駆動体に設けた係止部に保持させ、その両端部をプリント基板に固定保持させたスイッチ装置。
  2. 線状の形状記憶合金の両端部に、駆動体に設けた係止部に向かって広がるテーパを形成した接続端子を備えた請求項1に記載のスイッチ装置。
  3. 線状の形状記憶合金の両端部を、円形断面をもつ接続端子に円弧状に巻きつけて保持した請求項1に記載のスイッチ装置。
  4. 線状の形状記憶合金の中間部とプリント基板に固定保持した両端部の一方との間に、前記形状記憶合金に弾性力を常時与える弾性部材を配置した請求項1に記載のスイッチ装置。
  5. 線状の形状記憶合金が駆動体を移動させた時、形状記憶合金の一部が当接するように放熱部材を設けた請求項1に記載のスイッチ装置。
  6. 線状の形状記憶合金が駆動体を移動させた時、形状記憶合金の一部が当接するように設けた放熱部材をペルチェ素子により温度制御するようにした請求項5に記載のスイッチ装置。
  7. 複数個の操作ボタンに対応させた複数個の線状の形状記憶合金をプリント基板に配置した請求項1に記載のスイッチ装置。
  8. 複数個の操作ボタンに対応させた複数個の線状の形状記憶合金をプリント基板に配置し、形状記憶合金の両端部の片方を他の形状記憶合金の両端部の片方と共通に接続した請求項7に記載のスイッチ装置。
JP2003080276A 2003-03-24 2003-03-24 スイッチ装置 Expired - Fee Related JP4186664B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003080276A JP4186664B2 (ja) 2003-03-24 2003-03-24 スイッチ装置
PCT/JP2004/003470 WO2004086436A1 (ja) 2003-03-24 2004-03-16 スイッチ装置
US10/501,992 US6940031B2 (en) 2003-03-24 2004-03-16 Switching device
DE602004004526T DE602004004526T2 (de) 2003-03-24 2004-03-16 Schalteinrichtung
EP04720986A EP1622180B1 (en) 2003-03-24 2004-03-16 Switch device

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003080276A JP4186664B2 (ja) 2003-03-24 2003-03-24 スイッチ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004288513A JP2004288513A (ja) 2004-10-14
JP4186664B2 true JP4186664B2 (ja) 2008-11-26

Family

ID=33094865

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003080276A Expired - Fee Related JP4186664B2 (ja) 2003-03-24 2003-03-24 スイッチ装置

Country Status (5)

Country Link
US (1) US6940031B2 (ja)
EP (1) EP1622180B1 (ja)
JP (1) JP4186664B2 (ja)
DE (1) DE602004004526T2 (ja)
WO (1) WO2004086436A1 (ja)

Families Citing this family (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009515308A (ja) * 2005-11-11 2009-04-09 リナック エー/エス 特に電気的に調整可能な病院用および介護用ベッドのための電気ハンドコントローラ
US8761846B2 (en) * 2007-04-04 2014-06-24 Motorola Mobility Llc Method and apparatus for controlling a skin texture surface on a device
US20090015547A1 (en) * 2007-07-12 2009-01-15 Franz Roger L Electronic Device with Physical Alert
US7828792B2 (en) * 2008-07-25 2010-11-09 Medasys Incorporated MRI compatible programmable valve pump
TWM351402U (en) * 2008-10-09 2009-02-21 Darfon Electronics Corp Keyswitch and keyboard
JP2011060601A (ja) * 2009-09-10 2011-03-24 Fujitsu Component Ltd キースイッチ装置及びキーボード
US8830026B2 (en) * 2010-12-30 2014-09-09 General Electric Company Shape memory alloy actuated circuit breaker
WO2014082202A1 (en) * 2012-11-27 2014-06-05 Empire Technology Development Llc Handheld electronic devices
US10191550B1 (en) * 2016-05-11 2019-01-29 Apple Inc. Fabric devices with shape memory alloy wires that provide haptic feedback
US9785196B1 (en) 2016-08-18 2017-10-10 Microsoft Technology Licensing, Llc Capture connector for actuated locking devices
WO2018224514A1 (en) * 2017-06-06 2018-12-13 Cambridge Mechatronics Limited Haptic button
DE102017215305A1 (de) * 2017-09-01 2019-03-07 Audi Ag Bedienteil, Bedienvorrichtung für ein Kraftfahrzeug sowie damit versehenes Kraftfahrzeug
GB201803084D0 (en) 2018-02-26 2018-04-11 Cambridge Mechatronics Ltd Haptic button with SMA
GB201817980D0 (en) * 2018-11-02 2018-12-19 Cambridge Mechatronics Ltd Haptic button with SMA
US11312462B1 (en) 2020-08-06 2022-04-26 Brunswick Corporation Cowlings for marine drives and latching devices for cowlings for marine drives
US11577809B1 (en) 2020-08-06 2023-02-14 Brunswick Corporation Cowlings and latching assemblies for cowlings for marine drives
CN112185731B (zh) * 2020-09-28 2023-04-11 广东求精电气有限公司 一种低压电气设备转换开关
CN113161179B (zh) * 2021-04-29 2023-03-21 维沃移动通信有限公司 升降按键及电子设备
CN113764219B (zh) * 2021-08-06 2024-04-19 维沃移动通信有限公司 电子设备

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3673531A (en) * 1970-08-13 1972-06-27 Design & Mfg Corp Electrically released latching switch for timer-controlled appliances and the like
US4109118A (en) * 1976-09-01 1978-08-22 Victor Kley Keyswitch pad
JPH07105536B2 (ja) 1987-09-10 1995-11-13 三菱電機株式会社 気体レーザ装置
JPH0169083U (ja) * 1987-10-28 1989-05-08
JPH0468424A (ja) 1990-07-09 1992-03-04 Fujitsu Ltd 誤操作防止装置
US5975711A (en) * 1995-06-27 1999-11-02 Lumitex, Inc. Integrated display panel assemblies
JP3489651B2 (ja) * 1997-06-30 2004-01-26 アルプス電気株式会社 キーボード装置、並びにそのキーボード装置を使用したパーソナルコンピュータ
JP2000200525A (ja) 1999-01-05 2000-07-18 Sony Corp キ―スイッチ
JP2000207988A (ja) 1999-01-11 2000-07-28 Sony Corp キ―スイッチ
TW484152B (en) * 2000-01-07 2002-04-21 Brother Ind Ltd Key switch device, keyboard having key board and electronic equipment having key board
JP2001357747A (ja) * 2000-06-16 2001-12-26 Matsushita Electric Ind Co Ltd 押釦スイッチ
US6559399B2 (en) * 2001-04-11 2003-05-06 Darfon Electronics Corp. Height-adjusting collapsible mechanism for a button key
US6713704B1 (en) * 2003-02-03 2004-03-30 Tsung-Mou Yu Pushbutton assembly

Also Published As

Publication number Publication date
EP1622180B1 (en) 2007-01-24
EP1622180A1 (en) 2006-02-01
US6940031B2 (en) 2005-09-06
EP1622180A4 (en) 2006-03-22
JP2004288513A (ja) 2004-10-14
DE602004004526D1 (de) 2007-03-15
WO2004086436A1 (ja) 2004-10-07
US20050098413A1 (en) 2005-05-12
DE602004004526T2 (de) 2007-05-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4186664B2 (ja) スイッチ装置
JP4075608B2 (ja) プッシュオンスイッチ
US6841744B1 (en) Slide switch and manufacturing method of the same
JP5211015B2 (ja) 撮像装置
EP2133566B1 (en) Shape memory alloy actuator
JP2013535789A (ja) 熱過負荷保護装置
JP4908042B2 (ja) 回路遮断装置
TWI598915B (zh) 按鍵結構、開關結構及按鍵結構組合方法
CN111542697A (zh) 致动器及致动器的制造方法
CN109139401B (zh) 促动器
JP2018082541A (ja) スイッチ回路及び電源装置
CN1039515C (zh) 热保护器
US6743997B2 (en) Rocker switch
JP2017054691A (ja) プッシュスイッチ、およびプッシュスイッチの製造方法
JP4071545B2 (ja) スライド型電気部品
US6480090B1 (en) Universal device for safety switches
KR20170005644A (ko) 온도 감응 전자부품
JP2009109907A (ja) 駆動装置およびレンズ駆動装置
JP4515995B2 (ja) 開閉スイッチ
JP2924353B2 (ja) スイッチ
JP6997685B2 (ja) 電流遮断装置、安全回路及び2次電池パック
JP5878400B2 (ja) リジッド基板とフレキシブル基板との接続構造
KR20080015996A (ko) 시트 스위치 구조
JP2018056244A (ja) 圧接ユニットおよび電力用半導体装置
KR200429781Y1 (ko) 시트 스위치 구조

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051228

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20060112

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080819

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080901

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110919

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees