JP4186105B2 - 鉄道車両の振動制御装置及び制御方法 - Google Patents

鉄道車両の振動制御装置及び制御方法 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、鉄道車両の車体に発生する振動を、その振動特性に応じて制御特性を変え、常に最適状態で制御する鉄道車両の振動制御装置及び制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
鉄道車両に発生する振動を抑制する方法としては、車体と台車の間に振動方向に合わせて流体アクチュエータを設置し、該車体の振動に対し逆位相の制御力を発生させる方法(特開昭56−17754号公報等)が知られている。
【0003】
一方、鉄道車両が曲線路を通過する際には、車体に遠心加速度が加わるので、この影響を軽減し、振動制御能力の低下を防ぐ手段が必要で、そのための振動制御装置として特開昭57−11163号公報の「車両の振動制御装置」が提案されている。この装置は、車体と台車の間に設置された流体アクチュエータをサーボ弁で駆動し振動を抑制するものである。
【0004】
また、鉄道車両に発生する振動を抑制する装置において、車両の軌道上の位置を検知する装置を備えたものがある(特公平5−80385号公報)。この装置は、軌道の凹凸の不整データと位置とを直接関係付けたデータを、予め測定により得ておき、そのデータと車両位置を参照して予見制御を加味したフィードバック制御を行なうものである。この技術の対象は、軌道不整による車体振動だけであり、他の原因による振動は含まれていない。また、軌道の凹凸の詳細データと位置との関係について、多量のデータを予め軌道測定車等により測定しておく必要がある。そして、その多量のデータを制御装置内に記憶しておくため装置が複雑化することは避けられない。
【0005】
前記のごとく、従来の鉄道車両に発生する振動を抑制する方法としては、種々の方法が提案されており、それぞれ振動抑制に効果をあげている。また、特公平5−80385号公報の発明は、特定の原因すなわち軌道不整による振動の抑制に効果をあげている。しかし、列車の走行中に発生する周波数の異なる全ての振動に対処して振動を抑制する鉄道車両の振動制御装置は見られなかった。
【0006】
そこで、特開平8−207765号公報に示されているように、トンネル内外でアクチュエータの制御値(モード)を切り換える方法が提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、アクチュエータの制御値の演算は状態変数ベクトルx(n)に基づいて行われるため、特開平8−207765号公報に示された方法によると、トンネル内外のモード切り替えのタイミングで、初期条件x(0)=0にリセットされる。このため、アクチュエータの制御信号の値が不連続になり、鉄道車両としての乗り心地を損なう場合がある。
【0008】
本発明は、上記のような状況に鑑みてなされたものであり、鉄道車両の振動制御のパフォーマンス向上を目的とする。
【0010】
本発明に係る制御装置は、鉄道車両の車体と台車との間に設置されたアクチュエータと;前記鉄道車両の振動特性を検出する振動センサと;前記鉄道車両の走行速度を検出する速度センサと;前記振動センサの出力に基づき、前記アクチュエータの制御値を算出する演算部と;前記速度センサの出力に基づき、前記鉄道車両が所定の速度以下の時に、前記アクチュエータの制御モードを高速走行区間用と低速走行区間用との間で切り替え、これに基づいて前記アクチュエータの駆動制御を行う制御部とを備えている。要約すると、車両が所定の速度以下の時に、新幹線区間と在来線区間のような区間の変更に伴うアクチュエータの制御モードの変更を実行する。
【0012】
本発明に係る車両制御方法は、前記鉄道車両の振動特性を検出する工程と;前記鉄道車両の走行速度を検出する工程と;前記検出された振動特性に基づき、前記アクチュエータの制御値を算出する工程と;前記検出された走行速度に基づき、前記鉄道車両が所定の速度以下の時に、前記アクチュエータの制御モードを高速走行区間用と低速走行区間用との間で切り替える工程と;前記選択された制御値に基づいて、前記アクチュエータの駆動制御を行う工程とを含む。
【0013】
鉄道車両の走行中に、車体が左右方向に振動し乗り心地を低下させる要因としては、次の二つに大別される。
(イ)図1に示すように、軌道28の狂いに起因して、輪軸27→一次ばね系(軸ばね26)→台車枠29→二次ばね系(空気ばね4)→車体1の振動となる車両の下方からのばね系を介した振動の伝播によるもの。
(ロ)図2に示すように、車両が高速走行する場合、空気の車両回りの流れの圧力により、車体1が直接振動するもの。
【0014】
前記(イ)と(ロ)の振動形態は、主要な振動周波数が異なっており、それぞれを区分して考えることができる。すなわち、(イ)の軌道の狂いに起因するばね系の固有振動数(ヨーイング:1.5Hz、上心ローリング:1.2Hz、下心ローリング:0.8Hz付近)は、0.5〜2Hzの範囲にある。また、(ロ)の空気の流れによる周波数は、3〜6Hzの高周波側にある。
【0015】
特に、トンネル内においては、車体とトンネル内壁との間の空気の挙動により、高速走行すると車体に脈動する圧力が加わり、図3に示すように、トンネル外の振動に比べ、周波数が大きくなることがわかった。
【0016】
トンネル外での振動は、図5(A)に示すように、下心ローリング共振点a、上心ローリング共振点b及びヨーイング共振点cは周波数0.5〜2Hzの範囲にあり、低周波側の振動が主である。
【0017】
これに対し、トンネル内での振動は、図6(A)に示すように、周波数0.5〜2Hzの振動a、b、cの外に、周波数3〜6Hzの高周波側に車体の空力による振動dが加わり、振動が増加する。
【0018】
前記のごとく、トンネル外では周波数0.5〜2Hzの振動が主であるのに対し、トンネル内では低周波振動の外に3〜6Hzの高周波振動が加わることになるから、これらの周波数に注目して集中して振動制御する制御設計を行なえばよい。
【0019】
例えば、H∞制御では、周波数0.5〜2Hzに大きな比重を置いた重みWと周波数3〜6Hzに大きな比重を置いた重みWのそれぞれにより制御用データMとMを作製しておけばよい。
【0020】
したがって、トンネル外での振動に対しては、図5(B)に示すように、周波数0.5〜2Hzに大きな比重を置いた重みWにより作製された制御用データMで制御を行ない、トンネル内での振動に対しては、図6(B)に示すように、周波数0.5〜2Hzと周波数3〜6Hzの両方に大きな比重を置いた重みWとにより作製された制御用データMで制御を行なう。
【0021】
また、パンタ付き車両30においては、図4(A)に示すように、車両の高速化に伴い車高が低くなり、これに従いパンタ33を取り囲むパンタカバー34が巨大化し、走行時に受ける風圧が大きく、また後方にあってはパンタカバー34から剥離する空気流がカルマン渦32を発生し、パンタ付き車両特有の振動を起こしている。この場合の振動周波数は、例えば2Hz前後が大きくなるため、2Hzに大きな比重を置いた重みWにより制御用データMを作製する。
【0022】
更に、図4(B)に示すように、最後尾車両31では、後方に発生するカルマン渦32と、後続車両の結合がないことから、図7(A)に示すように、下心ローリング共振点a、上心ローリング共振点bに比べヨーイング共振点cが大きく(周波数1.5Hz)、これを特に強く押さえることを考慮した重みWにより制御用データMを製作すればよい。そして、図7(B)に示すように、重みW4と制御用データMにより制御する。
【0023】
前記のごとく、パッシブな車体の振動特性は、トンネルの外と内とで違うので、図5(B)、図6(B)からわかるように、H∞制御の重みW、Wを特に振動ゲインの大きい周波数に合わせて集中的に重くすることによって、制御の結果は飛躍的にその周波数で良くなる。したがって、リアルタイムで制御用データを変更できるようにしておけば、その時々の最適な制御を実施可能であることがわかる。
【0024】
また、最後尾車両についても同様で、図7(A)に示すように、パッシブな車体の振動は、他の中間車両{図5(A)}と異なる特性を有するので、最後尾車両用の制御データを備えておけばよい。ただし、進行方向が逆になった場合には先頭車両となるので、進行方向信号により最後尾車両であるか否かを判断する機能を制御装置に持たせる必要がある。更に、パンタ付き車両では、制御装置を装着する際に、パンタ付き車両用の制御データを制御器内にメモリし、使用すればよい。以上のごとくすることにより、車両位置や車両の種類に応じた最適な制御を実現できる。
【0025】
【実施例】
図8は、本発明の実施に係る車体振動制御装置の一例を示す。この装置は、前台車2と、後台車3と、これらの台車2,3に空気ばね4により支持された車体1と、台車2,3と車体1との間に配置された流体アクチュエータと、車両の走行位置を検出する地点検知装置6と、車体1の左右振動加速度を検知する左右振動加速度計7、8または車体1と台車2、3との間の左右相対変位を検知する左右変位計22、23と、これらの左右振動加速度計7,8または左右変位計22,23の出力及び地点検知装置6の信号から前記流体アクチュエータへの制御出力を決定する制御器9とを備えている。
【0026】
流体アクチュエータは、前台車2と後台車3との間の左右方向に設置した複動型空圧シリンダ19(前台車側)、20(後台車側)及び比例圧力制御弁15、16(前台車側)、17、18(後台車側)から構成される。制御器9は、ローパスフィルタ10と、A/D変換装置11と、制御量演算装置12と、D/A変換装置13と、増幅器14とを備えている。なお、図中、符号5は左右動ダンパ、21は空気源を示す。
【0027】
前記装置において、左右振動加速度計7,8で検知した左右振動加速度、左右変位計22、23で検知した左右相対変位が制御器9に入力される。制御器9内では、入力された左右振動加速度、左右相対変位はローパスフィルタ10を通して動揺のみを抽出され、A/D変換装置11でディジタル化される。そして、これらの検出信号は制御量演算装置12に入力される。なお,本実施例においては,左右振動加速度にて検出を実行するが,ヨーイング,ピッチング,ローリングのいずれかを検出できる角速度,角加速度センサーでも良いし,車両の走行方向に向かって前後方向か,車両に対して鉛直の振動を検知して行うことも可能である。一方、地点検知装置6から制御量演算装置12に対して地点検出信号が入力されると、トンネンか、トンネルか、あるいはパンタ付き車両か、最後尾車両かの判断に基づいて、それぞれに対応した制御用データ 、M 、M 、M の1つが選定され、その制御データを基に制御出力が演算され、D/A変換装置13にてアナログ化され、増幅装置14を通して各比例圧力制御弁15、16、17、18に出力する。すると、前記制御出力に基づいて各比例圧力制御弁が給排気し、複動型空圧シリンダ19、20が駆動され、車体1の傾斜制御が行なわれる。
【0028】
制御演算装置12においては、制御用データMに基づいて以下のような行列A〜Dを予めメモリしておく。
A・・・n行n列
B・・・n行m列
C・・・r行n列
D・・・r行m列
【0029】
そして、下記のように状態変数ベクトルx(k)と行列データA〜Dに基づいて、入力データu(k)から制御出力データy(k)を算出する。
x(k+1)=Ax(k)+Bu(k)
y(k)=Cx(k)+Du(k) x(0)=0 k=0,1・・・・
【0030】
例えば、制御演算装置12においては、走行位置にかかわらず、トンネル外制御出力データとしてyを算出すると同時に、トンネル内制御出力データとしてyを算出する。
【0031】
図9は、上述した制御演算装置12の概念的な構造を示す。制御演算装置12は、トンネルの制御用データMと状態変数ベクトルxとアクチュエータ制御出力データyを算出して記憶するデータ記憶部100aと、トンネルの制御用データMと状態変数ベクトルxとアクチュエータ制御出力データyを算出して記憶するデータ記憶部100bと、これら記憶部100a,100bの切り替えを行う切換装置102とを備えている。切換装置102は、地点検地装置6からの信号に基づいて、D/A13に出力する信号を選択する。
【0032】
図10は、参考例の動作を示すフローチャートである。通常の車両運行注においては、加速度センサによって振動特性が検出される。検出された振動特性に基づいて、トンネル内とトンネル外のアクチュエータ制御出力データを各々算出して保存する。その後、車両がトンネル内外の切り換え部に達し、トンネル直前と判断した場合には、予め保存してあるトンネル内制御出力データを用いてアクチュエータの駆動制御を開始する。一方、トンネル終端部と判断した場合には、予め保存してあるトンネル外制御出力データを用いてアクチュエータの駆動制御を開始する。
【0033】
以上のように、参考例においては、トンネル内外のアクチュエータの制御値の演算を並行して行い、トンネル内外の切換地点では、即座にアクチュエータの制御モードを変更することができる。すなわち、トンネル内外のモード切り替えのタイミングで、ベクトル演算を初期条件にリセットする必要が無く、アクチュエータの制御信号の値が不連続になることを回避できる。その結果、鉄道車両としての乗り心地が向上するという効果がある。
【0034】
図11は、本発明の実施例に係る鉄道車両用振動制御装置に用いられる制御器の構成を示すブロック図である。図12は、図11に示す実施例に係る制御器内の制御量演算装置の構成を示す概略説明図である。また、図13は、図10及び図11に示す実施例の動作を示すフローチャートである。なお、先に説明した各図に示された構成と同一又は対応するものに関しては、同一の参照符号を付し、重複した説明を省略する。
【0035】
本実施例の特徴は、車両の走行速度に基づいて高速走行区間(新幹線区間)と低速走行区間(在来線区間)との振動制御モードの切り換えを行うことにある。ここで、高速走行区間では、例えば、時速200kmで走行し、低速走行区間では、例えば、時速80kmで走行するものとする。
【0036】
図11に示すように、本実施例に係る制御器109は、上述したA/D変換器10,ローパスフィルタ11,D/A変換器13,増幅器14の他に、車速センサ104を備える。そして、制御演算装置112において、地点検地装置6及び車速センサ104の出力信号に基づいて、アクチュエータの駆動制御モードを変更する。
【0037】
図12に示すように、制御演算装置112は、新幹線区間と在来線区間の切り換えを行う切換装置114a、114bと;新幹線区間のトンネル外走行用の制御用データと状態変数ベクトルと制御出力データを保持した記憶部116aと;在来線区間の制御用データと状態変数ベクトルとトンネル外走行用の制御出力データを保持した記憶部116bと;新幹線区間の制御用データと状態変数ベクトルとトンネル内走行用の制御出力データを保持した記憶部116cと;在来線区間の制御用データと状態変数ベクトルとトンネル内走行用の制御出力データを保持した記憶部116dと;これらの記憶部を切り換える切換装置118とを備えている。
【0038】
図13に示すように、本実施例においては、車速センサ104によって検出された車速が所定の速度V0より遅い場合に、アクチュエータの制御をOFFとする。そして、地点検地装置6の検出結果により、鉄道車両が新幹線区間と在来線区間との切換箇所に達した時点で、区間に応じたアクチュエータの制御モードを選択する。ここで、例えば、車両が単に駅に到着する場合のように、車速が速度V0より遅いが、鉄道車両が新幹線区間と在来線区間との切換箇所でない場合には、アクチュエータの制御をOFFにするが、制御モードの切換は行わない。
【0039】
一方、車速センサ104によって検出された車速が所定の速度V0より速い場合には、引き続き参考例と同様の制御(図10)を行う。
【0040】
以上のように、本実施例においては、高速走行区間と低速走行区間との制御モードの切換を車速が低くなった時、すなわち、アクチュエータの駆動制御がOFFとなった時に行うため、アクチュエータの制御信号の値が不連続になることがない。また、地点検地装置6の出力信号に基づいて、高速走行区間と低速走行区間との制御モードの切換を行うため、不要の場所(単なる停車駅)でのモード切替を回避できる。
【0041】
なお、(1)新幹線区間;(2)在来線区間;(3)トンネル外;(4)トンネル内の4つの制御用データMと状態変数ベクトルx(n)に基づき制御出力データy(n)を予め算出し、保持しておき、地点検地装置6の検出結果に基づいて、これらを選択的に使用することも可能である。
【0042】
以上、本発明の実施例(実施形態、実施態様)について説明したが、本発明はこれらの実施例に何ら限定されるものではなく、特許請求の範囲に示された技術的思想の範疇において変更可能なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、軌道不整による車両ばね系を介した振動伝播を表す説明図である。
【図2】 図2は、車体に直接作用する空気の流れによる空力学的力を表す説明図である。
【図3】 図3は、トンネル内とトンネル外での車体に生じる振動を比較して示すグラフである。
【図4】 図4(A)は、パンタ付き車両に生じる空気の流れのカルマン渦を示す編成列車の一部斜視図、(B)は最後尾車両に生じる空気の流れのカルマン渦を示す編成列車の一部斜視図である。
【図5】 図5(A)は、トンネル外でのパッシブな車両の振動を示すグラフ、(B)はトンネル外でのH∞制御の重みと制御効果を示すグラフである。
【図6】 図6(A)は、トンネル内でのパッシブな車両の振動を示すグラフ、(B)はトンネル内でのH∞制御の重みと制御効果を示すグラフである。
【図7】 図7(A)は、最後尾車両のパッシブな車両の振動を示すグラフ、(B)は最後尾車両のH∞制御の重みと制御効果を示すグラフである。
【図8】 図8は、本発明において使用する車体傾斜制御装置の制御系の一例を示す説明図である。
【図9】 図9は、参考例に係る鉄道車両用振動制御装置に用いられる制御量演算装置の概略構成を示す説明図である。
【図10】 図10は、図9に示す参考例の動作を示すフローチャートである。
【図11】 図11は、本発明の実施例に係る鉄道車両用振動制御装置に用いられる制御器の構成を示すブロック図である。
【図12】 図12は、図11に示す実施例に係る制御器内の制御演算装置の構成を示す概略説明図である。
【図13】 図13は、図10及び図11に示す実施例の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 車体
2 前台車
3 後台車
4 空気ばね
5 左右動ダンパ
6 地点検知装置
7,8 左右振動加速度計
9,109 制御器
12,112 制御量演算装置
22,23 左右変位計
100a,100b,116a,116b,116c,116d 記憶部
102,114a,114b,118 切換装置
104 車速センサ

Claims (4)

  1. 鉄道車両の車体と台車との間に設置されたアクチュエータと;
    前記鉄道車両の振動特性を検出する振動センサと;
    前記鉄道車両の走行速度を検出する速度センサと;
    前記振動センサの出力に基づき、前記アクチュエータの制御値を算出する演算部と;
    前記速度センサの出力に基づき、前記鉄道車両が所定の速度以下の時に、前記アクチュエータの制御モードを高速走行区間用と低速走行区間用との間で切り替え、これに基づいて前記アクチュエータの駆動制御を行う制御部とを備えたことを特徴とする鉄道車両の振動制御装置。
  2. 前記鉄道車両の走行位置を検出する地点センサを更に備え、
    前記制御部は、前記地点センサの検出結果も参照して前記切り替え制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の振動制御装置。
  3. 鉄道車両の車体と台車との間に設置されたアクチュエータの駆動によって実行される車両制御方法において、
    前記鉄道車両の振動特性を検出する工程と;
    前記鉄道車両の走行速度を検出する工程と;
    前記検出された振動特性に基づき、前記アクチュエータの制御値を算出する工程と;
    前記検出された走行速度に基づき、前記鉄道車両が所定の速度以下の時に、前記アクチュエータの制御モードを高速走行区間用と低速走行区間用との間で切り替える工程と;
    前記選択された制御値に基づいて、前記アクチュエータの駆動制御を行う工程とを含むことを特徴とする車両制御方法。
  4. 前記鉄道車両の走行位置を検出する工程を更に含み、
    前記走行位置も参照して、前記アクチュエータの制御モードを切り替えることを特徴とする請求項3に記載の方法。
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