JP4183668B2 - ガス中のナノ粒子計測装置及び方法 - Google Patents

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本発明はガス中の微量元素成分濃度を計測するガス中のナノ粒子計測装置及び方法に関する。
微粒子成分の分析装置としては、質量分析装置等、測定試料である粒子状物質をイオン化させたのちに分析を行うものがある。このような質量分析装置としては、例えば、後記の特許文献1に記載されているような、飛行時間型質量分析計(TOFMS:Time−of−flight mass spectrometry)が知られている。
特開平10−288602号公報(段落[0005],及び図3)
しかし、測定試料となる粒子状物質は、全体が均一な組成となっているものばかりではなく、分析を行いたい成分が粒子状物質の内部に多く含まれているものもある。
このような粒子状物質は、イオン化する際に、表面の成分しかイオン化されず、肝心の内部の成分がイオン化されにくいので、内部の成分を効率よく分析することができなかった。
また、近年ガス中のナノ単位の微粒子であるナノ粒子の計測が求められており、そのようなナノ粒子を計測する場合に特許文献1にかかる装置においては、随伴するガスが直接質量分析計に導入される結果、微粒子由来のガス成分であるか排ガスであるか否かの判別ができず、正確な分析ができないという課題がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、ガス成分を排除してナノ粒子のみの分析を良好に行うことができるガス中のナノ粒子計測装置及び方法を提供することを課題とする。
上述した課題を解決するための本発明の第1の発明は、計測対象ガス中の微粒子成分から、粒径が100nm以下のナノ粒子を分離して計測するガス中のナノ粒子計測装置であって、粒径が100nm以下のナノ粒子を分級する粒径分級部と、複数の減圧度の異なる減圧室からなる減圧チャンバと、減圧度の高い減圧室に設けられ、ナノ粒子を含むガスを導入するガス導入部と、減圧度の高い減圧室と減圧度の低い減圧室とを連通すると共に、導入されたガス成分とナノ粒子とを分離する分離部と、減圧度の低い減圧室内に導入されたナノ粒子をプラズマ化させるプラズマ化装置と、該プラズマ化装置により発生したプラズマを計測する検出装置とを具備してなると共に、前記減圧チャンバが分離部により少なくとも三分割されてなり、減圧度の高い第1の減圧室と減圧度の低い第2の減圧室と第2の減圧室よりもさらに減圧度の低い第3の減圧室とを備え、前記第2の減圧室でナノ粒子の揮発性有機化合物を気化させると共に、前記第3の減圧室でナノ粒子を計測してなることを特徴とするガス中のナノ粒子計測装置にある。
第2の発明は、第1の発明において、前記第2の減圧室のプラズマ化装置が波長180〜400nmの範囲のレーザ光をナノ粒子に照射してナノ粒子の揮発性有機化合物を気化させるレーザ装置であり、第3の減圧室のプラズマ化装置が180〜400nmの範囲のレーザ光を気化した揮発性有機化合物に照射してイオン化させるレーザ装置であることを特徴とするガス中のナノ粒子計測装置にある。
第3の発明は、第1の発明において、前記第2の減圧室のプラズマ化装置が波長180〜400nmの範囲のレーザ光をナノ粒子に照射してナノ粒子の揮発性有機化合物を気化させるレーザ装置であり、第3の減圧室のプラズマ化装置が400〜2000nmの範囲のレーザ光をナノ粒子の核に照射してイオン化させるレーザ装置であることを特徴とするガス中のナノ粒子計測装置にある。
第4の発明は、第1乃至3の何れか一つの発明において、前記ガス導入部の圧力が大気圧であることを特徴とするガス中のナノ粒子計測装置にある。
第5の発明は、第1乃至4の何れか一つの発明において、前記粒径分級部に導入する同伴ガスが不活性ガスであることを特徴とするガス中のナノ粒子計測装置にある
第6の発明は、第1乃至5の何れか一つの発明において、計測対象ガスに同位体ガス成分に同位体ガス成分などの当該試料に含まれていないガス成分を混入してなることを特徴とするガス中のナノ粒子計測装置にある。
第7の発明は、第1乃至6の何れか一つの発明において、ガス導入部と第1の減圧室と第2の減圧室の圧力比が10倍以上であり、第1の減圧室と第2の減圧室の圧力比が2倍以上であり、且つ第2の減圧室と第3の減圧室の圧力比が10倍以上であることを特徴とするガス中のナノ粒子計測装置にある。
第8の発明は、第1乃至7の何れか一つの発明において、前記プラズマを計測する検出装置が質量分析装置であることを特徴とするガス中のナノ粒子計測装置にある。
第9の発明は、第8の発明において、イオン化したプラズマを濃縮するトラップを設けてなることを特徴とするガス中のナノ粒子計測装置にある。
第10の発明は、第2又は3の発明において、前記ナノ粒子の揮発性有機化合物を気化させるレーザがパルスレーザであり、そのパルス幅は10ns以下であり、レーザ出力が1mJ/p以上500mJ/p以下であることを特徴とするガス中のナノ粒子計測装置にある。
第11の発明は、計測対象ガス中の微粒子成分から、粒径が100nm以下のナノ粒子を分離して計測するガス中のナノ粒子計測方法であって、粒径が100nm以下のナノ粒子を分級し、分離部により少なくとも三分割された複数の減圧度の異なる第1〜第3の減圧室を有する減圧チャンバ内に、ナノ粒子を含むガスを導入し、減圧度の高い減圧室から順に減圧度の低い減圧室へガスを分離しつつナノ粒子を分離し、第2の減圧室でナノ粒子の揮発性有機化合物を気化させると共に、第3の減圧室でナノ粒子を計測することを特徴とするガス中のナノ粒子計測方法にある。
第12の発明は、第11の発明において、前記第2の減圧室で波長180〜400nmの範囲のレーザ光をナノ粒子に照射してナノ粒子の揮発性有機化合物を気化させると共に、第3の減圧室で波長180〜400nmの範囲のレーザ光を気化した揮発性有機化合物に照射してイオン化させることを特徴とするガス中のナノ粒子計測方法にある。
第13の発明は、第11の発明において、前記第2の減圧室で波長180〜400nmの範囲のレーザ光をナノ粒子に照射してナノ粒子の揮発性有機化合物を気化させると共に、第3の減圧室で波長400〜2000nmの範囲のレーザ光をナノ粒子の核に照射してイオン化させることを特徴とするガス中のナノ粒子計測方法にある。
第14の発明は、第12又は13の発明において、前記ナノ粒子の揮発性有機化合物を気化させるレーザがパルスレーザであり、そのパルス幅は10ns以下であり、レーザ出力が1mJ/p以上500mJ/p以下であることを特徴とするガス中のナノ粒子計測方法にある。
本発明によれば、ガス成分を分離する分離部を減圧チャンバ内に設けることにより、ナノ粒子のみをプラズマ化させ、該ナノ粒子の分析を効率よく行うことができる。
また、複数に分割した減圧室の減圧度を異なるようにし、減圧度の低い減圧室でプラズマ化することで、ナノ粒子のみをプラズマ化させることができる。
また、レーザ光の波長を異なるようにすることで、ナノ粒子を構成する揮発性有機化合物をイオン化させたり、ナノ粒子の核をイオン化させたりすることができ、微粒子成分の組成の分析が可能となる。
また、同位体ガス成分などの当該試料に含まれていないガス成分を混入させ、該ガス成分のピークが出ないような範囲で計測することで、ガス成分の影響を受けることなく、ナノ粒子由来の揮発性有機化合物の分析が可能となる。
以下、この発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施例における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
[参考例1]
本発明による参考例1に係るガス中の微量成分計測装置について、図面を参照して説明する。
図1は、参考例1に係るガス中の微粒子成分計測装置を示す概念図である。図1に示すように、ガス中の微粒子成分計測装置10−1は、ガス中の微粒子成分を計測するガス中の微粒子成分計測装置であって、複数の減圧度の異なる第1の減圧室11−1と第2の減圧室11−2からなる減圧チャンバ11と、減圧度の高い第1の減圧室11−1に設けられ、微粒子成分を含むガス12を導入するガス導入部13と、減圧度の高い第1の減圧室11−1と減圧度の低い第2の減圧室11−2とを連通すると共に、導入された微粒子成分を含むガス12を構成するガス成分12aと微粒子成分12bとを分離する分離部14と、減圧度の低い第2の減圧室11−2内に導入された微粒子成分12bをプラズマ化させるプラズマ化装置であるレーザ装置(図示せず)から照射されるレーザ光Lと、該レーザ光Lにより発生したプラズマ16を計測する検出装置である光検出器17とを具備してなるものである。
ここで、本参考例では、導入する微粒子成分を含むガス12を構成する微粒子12bを分級する粒径分級部21をガス導入部13の前流側に設けており、分析するガス中の微粒子の粒径を揃えるようにしている。この粒径分級部21は例えば先の特許文献1において開示するような帯電した微粒子を電気移動度の違いを利用して粒径毎に分級して取り出す微分型電気移動度分級器等の公知の分級装置を用いることができる。この分級により、例えば排ガス22中に存在するようなナノ単位の粒子を導入することができる。
また、粒径分級部21において同伴させる同伴ガス21aとしては、例えばN2ガス及びAr、He等の不活性ガスを用いるようにしている。
また、ガス導入部13内において、図示しないスプリッタにより、減圧室11内に導入するガス量を調整しており、スプリット比を90:10〜99.9:0.1となるようにしている。
本発明では主に排ガス中の微粒子特にナノ粒子をその計測対象としているが、本発明はこれに限定されるものではなく、少なくともガス中に浮遊している微粒子成分であればいずれでもよい。ここで、前記ナノ粒子とは特に、その粒径が100nm以下の粒子をいう。
参考例では、前記減圧チャンバ11は、前記分離部14により二分割されてなり、減圧度の高い第1の減圧室11−1と減圧度の低い第2の減圧室11−2とからなり、ガス導入部13と第1の減圧室11−1の圧力比を10倍以上とすると共に、第1の減圧室11−1と第2の減圧室11−2の圧力比を2倍以上としている。なお、本参考例では、ガス導入部13は大気圧近傍としている。そして、前記第2の減圧室11−2で微粒子成分12bをレーザ光Lによりプラズマ16を発生化させるようにしている。なお、前記第1の減圧室11−1と第2の減圧室11−2は、それぞれ第1の真空ポンプ23−1、第2の真空ポンプ23−2により、上述した所定の減圧条件となるようにしている。
ここで、第1の減圧室11−1と第2の減圧室11−2とを連通すると共に、導入された微粒子成分を含むガス12を構成するガス成分12aと微粒子成分12bとを分離する分離部14としては、例えばスキマーや、ガス導入部13のノズルと同一軸線上に位置する分離壁に設けた微細な孔、分離壁に設けた連通管等のガス成分12aと微粒子成分12bとを効率よく分離させ、微粒子成分12bのみを第2の減圧室11−2に導入するようなものであればいずれでもよい。
これにより、ガス成分12aを第2の減圧室12−2内に導くことを抑制し、微粒子成分12bのみを導入するので、微粒子成分のみの分析が可能となる。
前記レーザ装置のレーザとしては、パルスレーザが好ましく、そのパルス幅は1μ以下、より好ましくは10ns以下とするのが好ましい。また、レーザ出力は1mJ以上、好ましくは100〜500mJ/pの範囲、より好ましくは300〜400mJ/pの範囲とするのが好ましい。
参考例ではプラズマを計測する検出装置としては、光検出器を用いている。
また、この光検出器としては、例えば分光器とICCDカメラ(イメージ・インテンシファイアとCCD素子をファイバー・カップリングしたカメラ)とから構成されるようにしてもよい。
参考例においては、図示しないレーザ照射装置から発振されたレーザ光Lは集光されて測定場24に集光され、微粒子成分をプラズマ化させてプラズマ16を発生する。このプラズマ16を光検出器17で検出し、スペクトルを求め、微粒子組成を分析するようにしている。
以上のように、所定の粒径に分級された微粒子を含むガス12をガス導入部13から第1の減圧室11−1に導入し、該第1の減圧室11−1と第2の減圧室11−2とを連通する分離部14でガス成分12aを分離して、第2の減圧室11−2に微粒子成分12bのみを送り込むようにしている。その後、レーザ光Lにより微粒子成分12bをプラズマ化させてそのプラズマ16を光検出器17で分析することで、微粒子成分の組成の全体を分析することができる。
[参考例2]
図2は、参考例2に係るガス中の微粒子成分計測装置を示す概念図である。本参考例のガス中の微粒子成分計測装置10−2は、参考例1の装置において、ガス中に同位体ガスを導入するようにしており、その他の構成は参考例1と同様であるので、同一部材については、同一符号を付してその説明は省略する。図2に示すように、ガス中の微粒子成分計測装置10−2は、ガス導入部13に導入するガス12に同位体ガス31を混入するようにしたものである。
ここで、前記同位体ガス31としては、例えば13C、15N、18O、CH3D等でラベルされた元素を有するガスを挙げることができるが、本発明はこれらに限定されるものではない。なお、同位体ガスは好適な一例であり、当該試料に含まれていない特有なピークを有するガス成分であればいずれでもよい。
そして、第2の減圧室11−2の計測において、同位体ガス31の有無を検出するようにし、前記混入した同位体ガス31成分が分析されないような条件となるように、第1及び第2の減圧室11−1、11−2の減圧度、分離部14の孔径等の諸条件を調整し、レーザ光Lを照射することで、同伴するガス21aの影響がない微粒子成分のみの組成を分析することができる。すなわち、分離部14においても第2の減圧室11−2に多少のガス成分の導入がありうるが、混入した同位体ガスが分析されない場合には、ガス成分の影響がない分析を行うこととなり、この結果、微粒子成分のみの分析が可能となる。
[参考例3]
本発明による参考例3に係るガス中の微粒子成分計測装置について、図面を参照して説明する。
図3は、参考例3に係るガス中の微粒子成分計測装置を示す概念図である。なお、図1にかかる微粒子成分計測装置と同一部材については、同一符号を付してその説明は省略する。
参考例では、参考例1において用いたレーザ照射装置によるプラズマ化の代わりに、放電電極によりプラズマ化を行うものである。
図3に示すように、本参考例のガス中の微粒子成分計測装置10−3にかかるプラズマ化装置は、放電40を発生させる電極41,41と、該電極41,41間に電圧を供給する放電ユニット42とから構成されている。ここで、放電パルス幅は1μs以下とすることが好ましい。
このように、レーザ装置を用いる代わりにスパーク放電とすることで、参考例1のような大掛かりなレーザ装置を用いることがないので、装置構成が簡略化され、コストの低減化を図ることができる。
[参考例4]
本発明による参考例4に係るガス中の微粒子成分計測装置について、図面を参照して説明する。
図4は、参考例4に係るガス中の微粒子成分計測装置を示す概念図である。なお、図3にかかる微粒子成分計測装置と同一部材については、同一符号を付してその説明は省略する。
参考例では、参考例3の装置において、減圧チャンバ11内に複数の分離部14−1,14−2を設け、減圧チャンバ11内を減圧度の異なるようにしたものである。
すなわち、図4に示すように、本参考例にかかるガス中の微粒子成分計測装置10−4にかかる減圧チャンバ11は、第1の分離部14−1、第2の分離部14−2により三分割されてなり、減圧度の高い第1の減圧室11−1と減圧度の低い第2の減圧室11−2と、第2の減圧室11−2よりも更に減圧度の低い第3の減圧室11−3からなり、ガス導入部13と第1の減圧室11−1の圧力比を10倍以上とし、第1の減圧室11−1と第2の減圧室11−2の圧力比を2倍以上とすると共に、第の減圧室11−と第の減圧室11−の圧力比を10倍以上としている。なお、本参考例では、ガス導入部13は大気圧近傍としている。そして、前記第2の減圧室11−2で微粒子成分12bを第1の放電40−1により第1のプラズマ16−1を発生させ、第3の減圧室11−3で微粒子成分12bを第2の放電40−2により第2のプラズマ16−2を発生させるようにしている。なお、前記第1の減圧室11−1と第2の減圧室11−2と第3の減圧室11−3はそれぞれ図示しない真空ポンプにより所定の減圧条件としている。
参考例においては、第2の減圧室11−2の微粒子成分と第3の減圧室11−3の微粒子成分を放電40−1、40−2により各々プラズマ化させてプラズマ16−1、16−2を発生させ、このプラズマ16−1、16−2を各々第1の光検出器17−1及び第2の光検出器17−2で検出してスペクトルを求め、微粒子組成を分析するようにしている。
これにより、高圧で計測できる原子種と低圧で計測できる原子種とを効率よく分析することができる。
ここで、高圧で計測できる原子はエネルギー準位が低い原子であり、例えばFe,Na,K,Cr,Ni等を例示することができる。一方、低圧で計測できる原子はエネルギー準位が高い原子であり、例えばC,As,SE,S等を例示することができる。
この結果、同一装置において、減圧チャンバ11を減圧度の異なる複数の減圧室とすることで、比較的高い圧力と低い圧力の条件において微粒子成分の原子種に応じた高感度の計測を行うことができることになる。
[参考例5]
図5は、参考例5に係るガス中の微粒子成分計測装置を示す概念図である。本参考例のガス中の微粒子成分計測装置10−5では、参考例4において、第3の減圧室11−3内にイオンを加速するイオン加速電極51を設け、加速したイオンを質量分析管52に送り、イオン検出器53で質量を検出するようにしている。
すなわち、図5に示すように、第1の分離部14−1でガス成分12aを分離して微粒子成分12bとし、放電40によりプラズマ16を発生し、該プラズマを第2の分離部14−2を通過させて、イオン加速電極51で加速させ、飛行時間型質量分析計(TOFMS:Time−of−flight mass spectrometry)のイオン検出器53で分析するようにしている。
これにより、ガス中の微粒子成分の全体組成を、飛行時間型質量分析計(TOFMS)により、効率よく分析することができる。
[参考例6]
図6は、参考例6に係るガス中の微粒子成分計測装置を示す概念図である。本参考例のガス中の微粒子成分計測装置10−6は、参考例5において、第2の分離部14−2を設けず、しかもイオン加速電極51内において、レーザ光Lを照射するようにしている。
すなわち、図6に示すように、ガス中の微粒子成分計測装置10−6にかかる分離部14でガス成分12aを分離して微粒子成分12bとし、レーザ光Lにより微粒子成分12bをプラズマ化させ、該プラズマイオンを加速電極51で加速させ、飛行時間型質量分析計(TOFMS:Time−of−flight mass spectrometry)のイオン検出器53で分析するようにしている。
これにより、参考例5のような第2の減圧室11−2内でプラズマ化されてから第2の分離部14−2を通過することである時間冷却された後に、第3の減圧室11−3内のイオン加速電極51で加速する場合と較べて、冷却される間におけるノイズの発生がなくなるので、高感度の計測が可能となる。
図7は、実施例に係るガス中の微粒子成分計測装置を示す概念図である。本実施例のガス中の微粒子成分計測装置10−7は、参考例6において、第2の分離部14−2を設け、第3の減圧室11−3を設けるようにし、しかも第2の減圧室11−2と第3の減圧室11−3において、レーザ光L−1,L−2を照射するようにしている。
すなわち、図7に示すように、第1の分離部14−1でガス成分12aを分離して微粒子成分12bとし、ここに第1のレーザ光L−1を照射させて、微粒子成分12bの揮発性有機化合物(VOC)をプラズマ化させ、微粒子成分12bの核の部分を第2の分離部14−2を通過させて、第3の減圧装置11−3に導入し、イオン加速電極51内にて第2のレーザ光L−2を照射させて微粒子成分12bの核部分又は揮発性有機化合物(VOC)をプラズマ化させ、該プラズマイオンを加速電極51で加速させ、飛行時間型質量分析計(TOFMS:Time−of−flight mass spectrometry)のイオン検出器53で分析するようにしている。
すなわち、第2の減圧室11−2において、微粒子成分の揮発性有機化合物を分離し、分離した揮発性有機化合物又は核部分となった微粒子成分を第3の減圧室11−3において、レーザ光L−2でプラズマ化させるので、微粒子成分の組成を分析することができる。
ここで、前記第2の減圧室11−2で微粒子成分12bの揮発性有機化合物を気化させるレーザ光の波長は180〜400nmの範囲とすればよい。また、第3の減圧室11−3において、該気化した揮発性有機化合物をイオン化させる場合には、同様にレーザ光の波長を180〜400nmの範囲とするようにすればよい。これにより、芳香族炭化水素系物質を計測することができる。なお、パラフィン系の炭化水素の計測には、真空紫外光を用いるようにしてもよい。
一方、微粒子成分の核部分をイオン化させる場合には、第3の減圧室11−3におけるレーザ光の波長を400〜2000nmの範囲、より好ましくは500〜1500nmの範囲とするようにすればよい。
これにより、揮発性有機化合物以外の核部分全体をイオン化することとなり、核部分全体の質量分析が可能となる。
この結果、微粒子成分を構成する揮発性有機化合物成分と核部分とを別々に計測することができ、微粒子成分の組成分布を分析することができる。
ここで、図7に示すガス中の微粒子成分計測装置10−7を用い、揮発性有機化合物であるアントラセンの質量分析をした結果を図9に示す。
図9は揮発性有機化合物の成分のみ計測したものであり、レーザ光の波長は266nm、レーザ出力は2mJ/pであり、レーザ光を集光しない場合である。
なお、測定においては、第3の減圧室11−3内の減圧度を10-3torrとし、質量分析管52内の減圧度を10-5〜10-6torrとした。
図10は図9において、レーザ光を集光させ、レーザ光の波長が266nmで粒子を分解させた場合を示しており、揮発性有機化合物であるアントラセンの分解の影響を強く受け、粒子の組成を計測することができなかった。
図11は、レーザ光の波長を1064nmとして微粒子成分を分解させた場合を示す。この場合には、レーザ光の波長が266nmの場合とは異なり、揮発性有機化合物であるアントラセンの分解の影響を受けず、粒子の組成を計測することができた。
図12は、図7に示すガス中の微粒子成分計測装置10−7を用い、実際に排ガスとしてディーゼルエンジンからの排ガスを用いた分析例である。
レーザ光の波長は1064nmであり、レーザ出力は500mJ/pであり、レーザを集光させた場合である。この結果より、微粒子成分であるナノ粒子の核部分であるNa成分とS成分の分析ができた。
図8は、実施例に係るガス中の微粒子成分計測装置を示す概念図である。本実施例では、実施例において、第3の減圧室11−3のイオン経路内にイオントラップ61を設け、イオンを濃縮するようにしている。
すなわち、イオントラップ61の相対向する第1エンドキャップ電極61aと第2エンドキャップ電極61bの略中心には各々細孔が形成されており、図示しない高周波電源により印加させ、第1エンドキャップ61aの細孔でイオン化した分子を取り込むと共に、特定のイオンがその質量に対応する電圧周波数によりイオントラップ領域でトラップされ、他の質量のイオンは第2のエンドキャップ61bの細孔より射出し、又はイオントラップ内壁に当たって失活する。この結果、特定の質量のイオンのみがその中心領域で集合する。その後、高周波電極を切ってから、第1エンドキャップ電極61aと第2エンドキャップ電極61bとに電圧を印加すると、該集合したイオンは、第2エンドキャップ電極61bの細孔から射出され、質量分析管52内のイオン検出器53で検出される。
ここで、本発明では、上記高周波電極を1000〜1500Vの電圧とし、その周波数を1MHz以上とするのが好ましい。これは測定対象がナノ微粒子の場合には、上記電圧及び周波数とすることで効率よくイオントラップ領域でトラップされるからである。
本発明では、第2のレーザ光L−2によるイオン化のタイミングと、イオントラップ61の高周波電極の周期のタイミングとを同期させ、上記イオン化した分子を選択的にイオントラップ61で捕捉するようにしている。
このように、本実施例によれば、同一ガス中の微粒子成分の組成の揮発性有機化合物と核部分とを略同時に計測することができる。
以上のように、本発明にかかるガス中の微粒子成分計測装置は、プラズマ場からのノイズを低減でき、計測感度が向上するのでガス中の微粒子を効率よく分析することができ、例えば排ガス中のナノ粒子の組成解明に適用することができる。
参考例1にかかるガス中の微粒子成分計測装置の概略図である。 参考例2にかかるガス中の微粒子成分計測装置の概略図である。 参考例3にかかるガス中の微粒子成分計測装置の概略図である。 参考例4にかかるガス中の微粒子成分計測装置の概略図である。 実施例5にかかるガス中の微粒子成分計測装置の概略図である。 参考例6にかかるガス中の微粒子成分計測装置の概略図である。 実施例にかかる微粒子成分計測装置の概略図である。 実施例にかかる微粒子成分計測装置の概略図である。 微粒子の揮発性有機化合物であるアントラセンの計測結果を示す図である。 微粒子の揮発性有機化合物であるアントラセンを分解した計測結果を示す図である。 微粒子の核部分の計測結果を示す図である。 ディーゼル排ガス中の微粒子核部分の計測結果を示す図である。
符号の説明
10−1〜10−8 ガス中の微粒子成分計測装置
11 減圧チャンバ
11−1 第1の減圧室
11−2 第2の減圧室
11−3 第3の減圧室
12 微粒子成分を含むガス
13 ガス導入部
14 分離部
14−1 第1の分離部
14−2 第2の分離部
16 プラズマ
17 光検出器
L レーザ光

Claims (14)

  1. 計測対象ガス中の微粒子成分から、粒径が100nm以下のナノ粒子を分離して計測するガス中のナノ粒子計測装置であって、
    粒径が100nm以下のナノ粒子を分級する粒径分級部と、
    複数の減圧度の異なる減圧室からなる減圧チャンバと、
    減圧度の高い減圧室に設けられ、ナノ粒子を含むガスを導入するガス導入部と、
    減圧度の高い減圧室と減圧度の低い減圧室とを連通すると共に、導入されたガス成分とナノ粒子とを分離する分離部と、
    減圧度の低い減圧室内に導入されたナノ粒子をプラズマ化させるプラズマ化装置と、
    該プラズマ化装置により発生したプラズマを計測する検出装置とを具備してなると共に、
    前記減圧チャンバが分離部により少なくとも三分割されてなり、減圧度の高い第1の減圧室と減圧度の低い第2の減圧室と第2の減圧室よりもさらに減圧度の低い第3の減圧室とを備え、
    前記第2の減圧室でナノ粒子の揮発性有機化合物を気化させると共に、前記第3の減圧室でナノ粒子を計測してなることを特徴とするガス中のナノ粒子計測装置。
  2. 請求項1において、
    前記第2の減圧室のプラズマ化装置が波長180〜400nmの範囲のレーザ光をナノ粒子に照射してナノ粒子の揮発性有機化合物を気化させるレーザ装置であり、第3の減圧室のプラズマ化装置が180〜400nmの範囲のレーザ光を気化した揮発性有機化合物に照射してイオン化させるレーザ装置であることを特徴とするガス中のナノ粒子計測装置。
  3. 請求項1において、
    前記第2の減圧室のプラズマ化装置が波長180〜400nmの範囲のレーザ光をナノ粒子に照射してナノ粒子の揮発性有機化合物を気化させるレーザ装置であり、第3の減圧室のプラズマ化装置が400〜2000nmの範囲のレーザ光をナノ粒子の核に照射してイオン化させるレーザ装置であることを特徴とするガス中のナノ粒子計測装置。
  4. 請求項1乃至3の何れか一つにおいて、
    前記ガス導入部の圧力が大気圧であることを特徴とするガス中のナノ粒子計測装置。
  5. 請求項1乃至4の何れか一つにおいて、
    前記粒径分級部に導入する同伴ガスが不活性ガスであることを特徴とするガス中のナノ粒子計測装置。
  6. 請求項1乃至5の何れか一つにおいて、
    計測対象ガスに同位体ガス成分を混入してなることを特徴とするガス中のナノ粒子計測装置。
  7. 請求項1乃至6の何れか一つにおいて、
    ガス導入部と第1の減圧室と第2の減圧室の圧力比が10倍以上であり、
    第1の減圧室と第2の減圧室の圧力比が2倍以上であり、且つ
    第2の減圧室と第3の減圧室の圧力比が10倍以上であることを特徴とするガス中のナノ粒子計測装置。
  8. 請求項1乃至7の何れか一つにおいて、
    前記プラズマを計測する検出装置が質量分析装置であることを特徴とするガス中のナノ粒子計測装置。
  9. 請求項8において、
    イオン化したプラズマを濃縮するトラップを設けてなることを特徴とするガス中のナノ粒子計測装置。
  10. 請求項2又は3において、
    前記ナノ粒子の揮発性有機化合物を気化させるレーザがパルスレーザであり、そのパルス幅は10ns以下であり、レーザ出力が1mJ/p以上500mJ/p以下であることを特徴とするガス中のナノ粒子計測装置。
  11. 計測対象ガス中の微粒子成分から、粒径が100nm以下のナノ粒子を分離して計測するガス中のナノ粒子計測方法であって、
    粒径が100nm以下のナノ粒子を分級し、
    分離部により少なくとも三分割された複数の減圧度の異なる第1〜第3の減圧室を有する減圧チャンバ内に、ナノ粒子を含むガスを導入し、
    減圧度の高い減圧室から順に減圧度の低い減圧室へガスを分離しつつナノ粒子を分離し、
    第2の減圧室でナノ粒子の揮発性有機化合物を気化させると共に、第3の減圧室でナノ粒子を計測することを特徴とするガス中のナノ粒子計測方法。
  12. 請求項11において、
    前記第2の減圧室で波長180〜400nmの範囲のレーザ光をナノ粒子に照射してナノ粒子の揮発性有機化合物を気化させると共に、第3の減圧室で波長180〜400nmの範囲のレーザ光を気化した揮発性有機化合物に照射してイオン化させることを特徴とするガス中のナノ粒子計測方法。
  13. 請求項11において、
    前記第2の減圧室で波長180〜400nmの範囲のレーザ光をナノ粒子に照射してナノ粒子の揮発性有機化合物を気化させると共に、第3の減圧室で波長400〜2000nmの範囲のレーザ光をナノ粒子の核に照射してイオン化させることを特徴とするガス中のナノ粒子計測方法。
  14. 請求項12又は13において、
    前記ナノ粒子の揮発性有機化合物を気化させるレーザがパルスレーザであり、そのパルス幅は10ns以下であり、レーザ出力が1mJ/p以上500mJ/p以下であることを特徴とするガス中のナノ粒子計測方法。
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