JP4183591B2 - 夾雑物除去装置 - Google Patents

夾雑物除去装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4183591B2
JP4183591B2 JP2003334820A JP2003334820A JP4183591B2 JP 4183591 B2 JP4183591 B2 JP 4183591B2 JP 2003334820 A JP2003334820 A JP 2003334820A JP 2003334820 A JP2003334820 A JP 2003334820A JP 4183591 B2 JP4183591 B2 JP 4183591B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
filter member
pipe
casing
peripheral surface
chamber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003334820A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005098440A (ja
Inventor
良太 尾松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kurimoto Ltd
Original Assignee
Kurimoto Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kurimoto Ltd filed Critical Kurimoto Ltd
Priority to JP2003334820A priority Critical patent/JP4183591B2/ja
Publication of JP2005098440A publication Critical patent/JP2005098440A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4183591B2 publication Critical patent/JP4183591B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Filtration Of Liquid (AREA)

Description

この発明は、流水管内を流れる夾雑物を除去するために、流水管の途中に介設される夾雑物除去装置に関するものである。
一般的に、流水管は、その管内面にライニング等を施すことにより錆止め等を行い、管内を流れる水に異物が混入しないようにしている。しかし、その流水管の配管工事において、孔明け工事や切断工事等を行った際に発生した金属粉が、管内の水に混入する場合がある。また、工事の際に生じた流水管の金属露出部で発生する錆や、管路内へ混じる砂利等が管内の水に混入する場合もある。これらの夾雑物は、流水管下流に供給される水の水質を悪化させるので、流水中に夾雑物があることは好ましくない。
そこで、流水管の途中に、その夾雑物を除去する装置を設けて、流水に混入した異物を除去する手法が採用されている。この夾雑物除去装置の構成は、フィルタ部材を流路に介在させて、流水をそのフィルタ部材を通過させることにより夾雑物を取り除く手法が一般的である。
この種の夾雑物除去装置は、フィルタに夾雑物が付着して目詰まりを発生させるため、定期的なフィルタ部材の清掃、又は交換が余儀なくされる。このため、その手入れを簡略化させるための種々の技術が開示されている。
例えば、流水管に水が流入するケーシングを介在させて、そのケーシング内を区画板によって、通常の状態で流水が流入して流出されていく貫通室と、夾雑物を排出するための排出室とを区画し、前記貫通室には筒状のフィルタ部材を固定して収納するとともに、前記排出室には大気中に水を流出できる開閉弁を設けた夾雑物除去装置がある。
この装置では、貫通室内の筒状フィルタ部材内側に流入した水が、そのフィルタ部材の周面を外側に向かって通過した後、流水管の下流に放出される。通過できなかった夾雑物は、フィルタ部材内周面に捕捉され、そのうち比重の小さな夾雑物はその内周面に付着し、比重の大きな夾雑物はフィルタ部材底面に堆積する。
フィルタ部材の内側には、回転軸で軸着された対の隔離板を設けており、この対の隔離板とフィルタ部材内周面とで構成する逆洗室が、前記排出室と連通している。前記排出室と管外部とを連通する開閉弁は、通常は閉められている。
排出室の開閉弁を開くことにより、管内圧と大気圧との間に水圧差が生じ、流水がフィルタ部材を外側から内側に向かって逆の向きに通過して、排出室に連通する前記逆洗室へ取り込まれる。このとき、隔離板の縁がフィルタ部材内周面に接しているので、外力により軸を回して隔離板を回転することにより、その隔離板の縁が内周面に付着した夾雑物を掻き取って除去する。除去された夾雑物は、水とともに逆洗室に流入し、その後、排出室へ移送され開閉弁を介して外部に排出される。
また、フィルタ部材内側の底部に堆積した夾雑物は、そのフィルタ部材の底板等に設けた小孔を介して排出室に送られる。この小孔は、排出室に向かって常時開放されていると、前記逆洗室を介して行うフィルタ内周面への吸引力が低下するため、前記軸の回転に伴って一定周期で断続的に開放されるものとしている。
このようにして、除去装置本体を分解等することなく、フィルタ部材に付着、堆積した夾雑物を容易に清掃できるようにしている(例えば、特許文献1参照)。
また、他の装置として、図4に示す夾雑物除去装置がある。この装置は、前記排出室たる吸引本管5に開閉弁6を設けて管外部と連通するようにし、その吸引本管5を回転軸3を介して回転可能にケーシング1に支持する。吸引本管5は、円筒状のフィルタ部材2の内側に延びて、そのフィルタ部材2内周面に接する掻き取り部材として枝管5aを有しており、この枝管5aには、そのフィルタ部材2に向かって開口するノズル7が形成されている。
吸引本管5と管外部とを連通する開閉弁6を開くことにより、上記特許文献1の装置と同様、管内外に水圧差が生じ、流水管Pの流水は、フィルタ部材2を逆方向に通過して、内周面に付着した夾雑物Dとともに吸引本管5に吸引される。吸引された夾雑物Dは、吸引本管5から開閉弁6を介して管外部に排出される。このとき、前記ノズル7は面積の小さな開口であり個々に独立しているので、吸引力が各ノズル毎に集中して作用し、フィルタ部材2への付着物を洗い流す洗浄力を向上させている(例えば、特許文献2参照)。
特開平7−136420号公報 特開平10−137516号公報 特許3144517号公報
しかし、上記の装置では、フィルタ部材に付着した夾雑物を前記掻き取り部材で除去する際に、外力でもって掻き取り部材を回転しなければならず、その操作が面倒である。
また、夾雑物は、フィルタ部材へ水が流入、流出する出入口付近に付着しやすいにもかかわらず、そのフィルタ部材がケーシング内に動かないよう固定されているため、局所的な目詰まりが短期間のうちに発生する。このため、頻繁にフィルタの洗浄、または交換作業を行わなければならない。また、特許文献3のごとく、開閉弁を開放してフィルタ部材を逆洗する際に、そのフィルタ部材を外力で回転させる手法もあるが、この装置では、付着物の発生むらは解消できず、フィルタ部材の付着物発生面には、その付着物を掻き取るための機能がないので洗浄が充分でない。
さらに、掻き取り部材を有する特許文献1、特許文献2に記載の装置では、フィルタ部材内側の底部に堆積した夾雑物は、前記軸の回転に伴って一定周期で断続的に開放される小孔を介して排出される。このため、堆積した夾雑物は、効率的に排出されない問題がある。
そこで、この発明は、簡易な機構でもってフィルタ部材への夾雑物の付着が一様になるようにして、その目詰まりに至る周期を長くすることを第一の課題とし、そのフィルタ部材に付着、あるいは底部に堆積した夾雑物を効率よく排出できるようにすることを第二の課題とする。
上記の課題を解決するために、この発明は、流水を通過させて夾雑物を除去するフィルタ部材を一方の端面を閉じて他方の端面を開口させた筒状にして、その開口端面が流路を塞ぐとともに、フィルタ部材がその端面に向く筒軸心周りに常時回転するようにしたのである。フィルタ部材の回転により、流水がフィルタ部材を通過する部位が限定されず、定常的な流水がその全体に亘って通過していくので、夾雑物の付着は、フィルタ部材全面にほぼ一様に発生するようになる。このため、局部的な目詰まりが発生せず、夾雑物の付着はフィルタ部材の全体に亘って緩やかに進行するので、そのフィルタ部材の清掃、交換の周期を長くし得る。
具体的には、流水管の途中にケーシングを介設し、そのケーシング内にはフィルタ部材を設けて、ケーシング内に流入した流体をフィルタ部材に通過させて夾雑物を捕捉する夾雑物除去装置において、前記ケーシングは、隔壁で隔てられた流入室と流出室とを有し、前記フィルタ部材は一方の端面を閉じて他方の端面を開口させた筒状を成して、その開口端面が前記流入室と流出室との連通孔を塞ぐものとする。フィルタ部材は、前記開口端面に向く筒軸心回りに回転可能にケーシングに支持される。
前記駆動装置により前記フィルタ部材を回転させ、その回転するフィルタ部材にケーシング内の流体が通過すると、その流体が流れ続けるとともに、フィルタ部材には、その周面全域に亘って流体が均一に通過していくことになる。このため、周面全体に夾雑物がまんべんなく付着し、局部的な目詰まりの発生を抑えることができる。
その筒状フィルタ部材を回転させる手段としては、そのフィルタ部材を電気的な手段等により回転させる駆動装置を設けることも可能であるが、流水管内の流体の流れによって回転する翼部を駆動装置として流路に設け、前記フィルタ部材は、その翼部の回転に伴って回転するようにすれば、外力を加える必要がないので、装置を小型、簡略化し得る。この翼部は、フィルタ部材が回転軸を有する場合は、その回転軸に設けてもよいし、回転軸の有無に関わりなく流路に単独で設けて、その回転力をフィルタ部材に伝えるようにしてもよい。
また、前記フィルタ部材を流入室に設け、流体は、筒状フィルタ部材の外周面から内周面に向かって通過するものとすることにより、夾雑物の付着物は筒状フィルタ部材の外周面に発生するようになる。このとき、前記フィルタ部材の外周面に摺接する、前記筒軸方向の掻き取り部材を設ければ、フィルタ部材の回転とともにその掻き取り部材が付着物を掻き取って除去することができる。この掻き取り部材はフィルタ部材の外側に位置するので、脱着しやすいものとなるとともに、フィルタ部材が回転するのでその掻き取り部材自体は可動とする必要がなく、構造が簡素になり好ましい。
上記の構成において、流水管の流体は、前記フィルタ部材の外周面から内周面に向かって通過するので、夾雑物の堆積物は、筒状フィルタ部材の外側に発生するようになる。この筒状フィルタ部材の前記筒軸方向を上下方向に設け、そのフィルタ部材の下端外周に鍔板を設け、その鍔板上面に堆積物を受けるようにする。この鍔板上面に前記掻き取り部材の下端が摺接するようにすれば、掻き取り部材は、フィルタ部材周面への付着物と、底部への堆積物双方を掻き集めて効率的に除去し得る。
さらに、前記流入室と外部とを連通する連通パイプを設け、その連通パイプには開閉弁を介在させるとともに、連通パイプの前記流入室への開口を前記掻き取り部材の一端に臨ませるようにした構成を採用し得る。前記掻き取り部材には前記筒軸方向のガイドを設け、そのガイドの前記筒軸方向に直交する断面は、前記掻き取り部材から外側に延びて、その掻き取り部材の前方において前記フィルタ部材の外周面に対向する凹部を形成するようにする。そのガイドの一端を前記連通パイプと接続し、夾雑物は、前記凹部でもって連通パイプに誘導されるようにする。
このようにすれば、開閉弁の開放により、管内圧と大気圧との間に水圧差が生じ、フィルタ部材には、流水が、そのフィルタ部材を通常の流路とは逆方向に内側から外側に向かって通過して連通パイプに吸引される。この逆方向の通過により、フィルタ部材に付着した夾雑物が洗い流されるとともに、前記掻き取り部材により掻き取られた付着物、堆積物が、水とともに連通パイプに吸引されて効率的に排出される。
このとき、前記連通パイプの開口は、前記掻き取り部材の一端に臨み、前記ガイドの凹部は、フィルタ部材外周面に向かって、その上端から下端に亘って筒軸方向に広く開口し、さらに底部の鍔板上面にも開口しているので、夾雑物の付着、堆積場所に係わらず、夾雑物をきれいに効率的に除去し得る。
この発明は、目詰まりが短期間で発生する恐れもなく、フィルタ部材への夾雑物の付着物、堆積物を効率的に除去し得るとともに、その装置の構造を簡単にできる。
一実施形態を図1乃至図3に示し、この実施形態の夾雑物除去装置は、流水に混入した異物(夾雑物)を除去するために、流水管の途中に介設されるフィルタ式の夾雑物除去装置である。
図1に示すように、流水管Pの途中にケーシング1を介在させて設け、そのケーシング1には、内部の隔壁20で上下方向に隔てられた流入室21と流出室22とを設けている。流入室21は流水管Pの上流側管体P1に、流出室22は流水管Pの下流側管体P2に、それぞれフランジを介して接続され、両室21,22は、隔壁20を上下方向に開口した連通孔25でもって連通して流水の流路を構成している。
この連通孔25を塞ぐように、流入室21内にフィルタ部材2が設けられる。フィルタ部材2は、一方の端面2aを閉じて他方の端面2bを開口させた筒状のものであり、その両端面2a,2bを挿通する筒軸方向の回転軸3を、前記連通孔25を上下方向に通過するようにしてケーシング1に回転可能に支持して、前記開口端面2bが隔壁20に密着して前記流入室21と流出室22との連通孔25を塞ぐようにする。その端面2bの開口27は、図中に示すように連通孔25に向かって対向している状態である。
フィルタ部材2及び回転軸3の支持方法は、図1に示すように、フィルタ部材2下方の閉じた端面2aが、ケーシング1下部の底蓋24に載せられ、端面2a下面の凸部2cを底蓋24上面の凹部24aに所定のクリアランスを持たせて回転可能に嵌め込む。回転軸3は端面2aから立ち上がり、その上部は、ケーシング1上部の上蓋26を突き抜け、ベアリング等を介してケーシング1に軸支されているので、フィルタ部材2は、回転軸3を中心にケーシング1に対して軸周りに回転可能になる。回転軸3が、ケーシング1から上方へ飛び出した部分の回転は、外部から目視により確認できるようになっており、この軸回転速度を目視することにより、目詰まりが進行した際のフィルタ部材2の重量増加等による回転速度の減少を確認できる。なお、そのケーシング1と回転軸3との支持部分等の水密性は維持されている。
また、上方の開口端面2bの縁と、前記連通孔25周縁の隔壁20とはパッキン材等(図示せず)を介して密着しており、その隙間に流水や夾雑物が入り込まないようになっているが、前記回転軸3周りのフィルタ部材2の回転には差し障りはない。
回転軸3は、図1に示すように、前記隔壁20直下の部分、連通孔25の流入室21側すぐのところに、回転軸3と直交方向の回転面を持つプロペラ状の翼部15を張り出している。この翼部15を駆動装置10として作用させ、回転軸3及びフィルタ部材2を、流水管P内を流入室21から流出室22へと連通孔25を通過する流体の流れによって回転する翼部15とともに回転するようにする。流水管P内の流水に伴って翼部15は自然に回転し、連通孔25を通過する流水がある限りにおいてフィルタ部材2は回転する。このため、フィルタ部材2を常時回転させるために敢えて外力を加える必要がないので、装置をコンパクトなものとし得る。
同じく流入室21内には、前記フィルタ部材2の外周面にその上端から下端に亘って摺接するように掻き取り部材12を設けている。この掻き取り部材12は、前記フィルタ部材2の筒軸方向と平行方向にケーシング1に固定され、フィルタ部材2の回転とともにその掻き取り部材12が外周面に擦れて、フィルタ部材2を通過しなかった夾雑物の付着物を掻き取って除去することができるようになっている。
この筒状を成すフィルタ部材2の下端外周に鍔板13を設け、その鍔板13上面でフィルタ部材2を通過せずに落下した夾雑物の堆積物を受けるようにする。また、この鍔板上面には、前記掻き取り部材12の下端12aが摺接するようにしている。
さらに、ケーシング1には、図1に示すように、前記流入室21と外部とを連通する連通パイプ11が設けられ、その連通パイプ11には開閉弁6を介在させるとともに、連通パイプ11の前記流入室21への開口27を底蓋24に設けて、その開口27を前記掻き取り部材12の下端に臨ませるようにしている。
前記筒軸方向の掻き取り部材12には、その全長に亘ってガイド14が設けられており、そのガイド14の前記筒軸方向に直交する断面は、図2に示すように、前記掻き取り部材12から外側に延びて、その掻き取り部材12の前方(上流側管体P1から下流側管体P2への流れに伴う、フィルタ部材2の回転方向Bと逆方向に向かう側)において前記フィルタ部材2の外周面に対向する弧状の凹部14aを形成するようにし、この断面が掻き取り部材12の上端から下端まで連続する。そのガイド14の上端は隔壁20に接し、その下端は前記連通パイプ11と接続しており、夾雑物Dは、このパイプ側面のフィルタ部材2側の側面を切り開いた状態のガイド14のその切り開いた側面から流入して、凹部14aでもって連通パイプ11に誘導されるようにする。掻き取り部材12は、外周面に適度な強さで接触するものであればよいが、例えばブラシ状のものが好ましく、図2に示す凹部14aの後方側(フィルタ部材2の回転方向Bに向かう側)の縁14bからフィルタ部材2に向かって取り付けられるのが好ましい。凹部14aの前方側(フィルタ部材2の回転方向Bと逆方向に向かう側)の縁14cは、前記外周面と所定の離隔をもって臨んでいるが、必要に応じて縁14bにも掻き取り部材12を取り付けてもよい。
この夾雑物除去装置の作用を説明すると、図1に示す矢印Aのように、ケーシング1内に流入した流体は、筒状フィルタ部材2の外周面から内周面に向かって通過する。前記フィルタ部材2は、流体の流れによる翼部15の回転に伴って回転しているので、夾雑物の付着物は筒状フィルタ部材の外周面全体に徐々に発生していく。また、比較的比重の大きい夾雑物Dは、外周面に付着せずにその外側の鍔板13上に落下して、前記掻き取り部材12によって掻き落とされた付着物とともに、堆積物として積もっていく。
このとき、フィルタ部材2の回転により、流水がフィルタ部材2を通過する部位が限定されず、この状態で流体が流れ続けることにより、フィルタ部材2には、その周面全域に亘って流体が均一に通過していくことになる。このため、付着物、堆積物ともに外周面、鍔板13上にまんべんなく発生し、局部的な目詰まりの発生を抑えることができる。また、局部的な目詰まりが発生しないので、夾雑物の付着はフィルタ部材2の全体に亘って緩やかに進行するので、そのフィルタ部材の清掃、交換の周期を長くし得る。
フィルタ部材2で捕捉された夾雑物を排出する際には、開閉弁6を開放することにより、流入室21内の管内圧と、連通パイプ11の開放弁6よりも外側部分の大気圧との間に圧力差が生じ、上流側管体P1及び下流側管体P2の水が、流入室21から連通パイプ11へと流れ込む。このとき、フィルタ部材2には、流水が、そのフィルタ部材2を通常の流路とは逆方向に内周面から外周面に向かって通過していくので、フィルタ部材周面の付着物が綺麗に洗い流されるとともに、前記掻き取り部材により掻き取られた付着物、鍔板13上の堆積物が、その水とともに連通パイプ11に吸引されて効率的に排出される。
この種の夾雑物除去装置において、排出口が下部に設けられている場合、その吸引力は上方へ向かうほど低下し、特に下部に堆積せずフィルタ部材の上部に付着した夾雑物は、いつまでもフィルタ部材に付着したまま排出されない可能性があるが、前記ガイド14の効果により、その吸引力の低下を最小限に抑える効果がある。このため、外周面の上方に位置する付着物も効率よく除去され得る。
なお、この排出の際に、上流側管体P1から連通パイプ11に向かう流れは、連通孔25直下にある翼部15の回転には影響を与えず、下流側管体P2から連通パイプ11に向かう流れは、連通孔25を逆流してその直下にある翼部15を逆回転させることになる。
この実施形態では、筒状フィルタ部材2を回転させる駆動装置10を構成する手段として、回転軸3に翼部15を設けたが、この実施形態には限定されず、フィルタ部材2を回転させる回転軸3の有無に関わりなく、前記翼部15を流路内に単独で設けて、その回転力をフィルタ部材2に伝えて回転するようにしてもよい。また、そのフィルタ部材を電気的な手段等により常時回転させる駆動装置を設けてもよい。
また、他の実施形態として、図3に示すものがある。この夾雑物除去装置は、筒状フィルタ部材2が収納されたケーシング1の側面に流入側接続口を設けて、その接続口部分を流入室21とし、同じくケーシング1の端面隔壁20に流出側接続口を設けて、その接続口部分を流出室22とし、それぞれの接続口を、上流側管体P1及び下流側管体P2に接続する。筒状のフィルタ部材2の一方の開口端面2bは、前記流出側接続口を塞ぐようにケーシング1に回転軸3周りに回転可能に固定されており、その他の構成は、上記実施形態と同じである。
回転軸3の上端は、ケーシング1外に突出していないが、上記の実施形態と同様にケーシング1外に突出させるようにしてもよい。この実施形態によれば、ケーシング1の構成が簡単になるために有利であるほか、流入室21及び流出室22に接続する管体P1、P2に図示するフレキシブルホース等を利用できるので便利である。
なお、本発明において、開閉弁6は手動で開閉操作するようにしてもよいが、フィルタ部材2の目詰まりが進行したことを前記回転軸の回転速度等により感知して開閉弁6が自動的に開閉するようにしてもよい。また、流入室21側と流出室22側から管を引き出し、その差圧でもって必要のある時に開閉弁6が開閉するようにしてもよい。このようにすれば、洗浄作業をより簡略化し得る。
また、掻き取り部材12は、フィルタ部材2外周面に常時摺接するようにしてもよいし、ケーシング1に可動に固定し、フィルタ部材2外周面に接離可能として必要に応じて摺接するようにしてもよい。
一実施形態の断面図 図1の平面図 他の実施形態の断面図 従来例の断面図
符号の説明
1 ケーシング
2 フィルタ部材
3 回転軸
4,8 小孔
5 吸引本管
5a 枝管
6 開閉弁
7 ノズル
10 駆動手段
11 連通パイプ
12 掻き取り部材
12a 下端
13 鍔板
14 ガイド
14a 凹部
15 翼部
20 隔壁
21 流入室
22 流出室
24 底蓋
25 連通孔
26 上蓋
27 開口
D 夾雑物
P 流水管

Claims (3)

  1. 流水管Pの途中にケーシング1を介設し、そのケーシング1内にはフィルタ部材2を設けて、ケーシング1内に流入した流体をフィルタ部材2に通過させて夾雑物Dを捕捉する夾雑物除去装置において、
    前記ケーシング1は、隔壁20で隔てられた流入室21と流出室22とを有し、前記フィルタ部材2は一方の端面2aを閉じた筒状を成してその他方の開口端面2bが前記流入室21と流出室22との連通孔25を塞ぐものであり、前記フィルタ部材2は、前記開口端面2bに向く筒軸心周りに回転可能にケーシング1に支持されており、駆動装置10により前記フィルタ部材2を回転させるようにし前記フィルタ部材2は流入室21に設けられて、流体は、フィルタ部材2の外周面から内周面に向かって通過するものであり、前記ケーシング1には、フィルタ部材2外周面に摺接する、前記筒軸方向の掻き取り部材12を設け前記フィルタ部材2はその筒軸方向が上下方向となっており、そのフィルタ部材2の下端外周には鍔板13を設け、その鍔板13上面に前記掻き取り部材12の下端が摺接するようにしたことを特徴とす夾雑物除去装置。
  2. 前記駆動装置10は、流水管P内の流体の流れによって回転する翼部15であり、その翼部15の回転とともに前記フィルタ部材2が回転することを特徴とする請求項1に記載の夾雑物除去装置。
  3. 前記流入室21と外部とを連通する連通パイプ11を設け、その連通パイプ11には開閉弁6を介在させるとともに、連通パイプ11の流入室21への開口27を前記掻き取り部材12の一端に臨ませ、
    前記掻き取り部材12には前記筒軸方向のガイド14を設け、そのガイド14は、前記掻き取り部材12から外側に延びて、その掻き取り部材12の前方において前記フィルタ部材2の外周面に対向する凹部14aを形成するものであり、
    そのガイド14の一端が前記連通パイプ11と接続されて、夾雑物Dは、前記凹部14aでもって連通パイプ11に誘導されることを特徴とする請求項1又は2に記載の夾雑物除去装置。
JP2003334820A 2003-09-26 2003-09-26 夾雑物除去装置 Expired - Fee Related JP4183591B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003334820A JP4183591B2 (ja) 2003-09-26 2003-09-26 夾雑物除去装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003334820A JP4183591B2 (ja) 2003-09-26 2003-09-26 夾雑物除去装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005098440A JP2005098440A (ja) 2005-04-14
JP4183591B2 true JP4183591B2 (ja) 2008-11-19

Family

ID=34462382

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003334820A Expired - Fee Related JP4183591B2 (ja) 2003-09-26 2003-09-26 夾雑物除去装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4183591B2 (ja)

Families Citing this family (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100638095B1 (ko) * 2005-06-24 2006-10-25 삼성전자주식회사 배수관의 이물분쇄장치
JP2008093647A (ja) * 2006-10-16 2008-04-24 Esumakku:Kk 回転式自動固液分離装置
JP5646379B2 (ja) * 2011-03-24 2014-12-24 住友重機械エンバイロメント株式会社 沈砂分離機
CN112963637B (zh) * 2021-04-26 2022-09-20 凯瑞特阀业有限公司 一种具有防止堵塞机构的截止阀
CN113248038B (zh) * 2021-07-14 2021-10-01 诸城市人民医院 一种医疗废水除杂处理装置
CN113828249A (zh) * 2021-10-25 2021-12-24 杭州永通智造科技有限公司 一种生产高纯合成石英用反应釜的排废管疏通装置
CN114135737B (zh) * 2021-11-02 2024-05-17 广州共誉不锈钢流体设备有限公司 一种不锈钢管接头
CN114225526B (zh) * 2022-01-11 2022-08-16 南通联膦化工有限公司 一种水解聚马来酸酐合成用过滤装置及工艺
CN114669540A (zh) * 2022-04-18 2022-06-28 济南金威刻科技发展有限公司 一种基于物联网控制的智能机器人清洗机
CN115853868B (zh) * 2023-03-03 2023-05-02 四川雍景承平置地有限公司 一种夹紧式紧固连接装置及地下室抗浮系统
CN116425249B (zh) * 2023-06-13 2023-09-29 广州山海经环境科学技术有限公司 一种有毒有害高盐污水萃取分离处理设备及其方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005098440A (ja) 2005-04-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4183591B2 (ja) 夾雑物除去装置
EP2767321B1 (en) Self-cleaning filter
KR101804111B1 (ko) 이물질 제거 가능한 펌프를 구비하는 수처리장치
EP2670506B1 (en) Reversible-flow filter with scavenging device
US20150298139A1 (en) Device For Separating Out Magnetizable Impurities From Flowing Fluids
JP2009517204A (ja) 洗浄装置
KR20050098186A (ko) 진공청소기의 먼지통
EP1734312B1 (en) Filter apparatus for air conditioner
JP2007307465A (ja) 管内異物除去装置
CN117859026A (zh) 具有无动力清洗功能的滤网
KR20120114791A (ko) 자체 세척 스트레이너
CN215058498U (zh) 一种防止杂物进入水泵保护装置
JPH0975615A (ja) ストレーナ装置
JP7080465B2 (ja) ストレーナ
CN214222238U (zh) 一种流体运输用具有清洁防堵塞功能的无缝钢管
KR20240010721A (ko) 자가-세정 여과 장치
JP4117734B2 (ja) 流体管の夾雑物除去装置
JP2799951B2 (ja) 切り屑除去装置
CN113289442A (zh) 一种数控加工中心气源自动分水滤水器
GB2589928A (en) Filter assembly & pumping system
JP5198589B2 (ja) 濾過装置
JP7399525B1 (ja) 濾過用ストレーナの自動洗浄システム
CN217472851U (zh) 过滤器清洗装置
JP4083112B2 (ja) 夾雑物除去装置
JP3797557B2 (ja) 浮上ろ材を用いたろ過装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050607

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080512

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080520

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080716

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080819

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080902

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110912

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140912

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees