JP4183410B2 - 発注と入荷の管理システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、野菜や果物のような青果物、花、木等の農産物(以下、商品ともいう)の物流において、生産者から物流センターに至る中間物流段階を管理するためのシステムに関する。特に物流センターから生産者への商品の発注および、生産者から物流センターへの商品の入荷を管理するためのシステムおよびそのためのプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
野菜、果物などの青果物、花、木等の農産物(以下、青果物等ともいう。)のごとき商品では、同じ種類の青果物等であっても複数の産地にまたがって生産されているのが通常である。また、各生産地では、収穫の季節であっても毎日あるいは一定日数ごとに一定量ずつ収穫して出荷するのが通常である。そのため、青果物等はある一定の量を確保するには、複数の生産地から同時に調達する必要が生じる。さらに、青果物等は、毎日新しいものが供給される必要があるから、各青果物等に関して、それぞれの複数の生産地から毎日調達する必要がある。
【0003】
ところで、青果物等では、産地等が異なる場合はもちろん、同じ産地、同じ種類の収穫物であっても、季節や天候変動によって収穫物の数量や大きさ・品質などが変動する。そのため、発注時と品質や数量が異なる内容の青果物等が、しばしば生産地から物流センターに入荷するし、輸送途中の何らかのトラブルにより品質が変化した結果、商品として使用できる入荷量が減少してしまうこともありうる。さらには、ある青果物等の発注時の大きさや等級が発注時と食い違っている物が、発注通りのものと混在して入荷することもある。
【0004】
そして、一般に、青果物等では収穫から販売までの時間は日・週単位とすこぶる短く、この短期間のうちに支障なく青果物等の物流を行わなければならない。
【0005】
これらの状況のために、通常の工業製品で行われるような、商品の質、数量などの変動を考慮していない物流管理手法では、青果物等の物流を管理することは事実上不可能である。
【0006】
そこで、従来の青果物等の物流では、もっぱら現場の物流担当者による現物を見ながらの口頭の指図に基づいて行われている。そのため、どの生産地のどの青果物等がどのような内容で入荷したのかに関する記録を残すことが困難で、物流管理は事実上行われていない。また、前年度の青果物等ごとの個別データがほとんど収集できないために、翌年度の各生産地での青果物等ごとの生産計画をたてたり、物流センターが配送計画をたてることも困難な状況にある。
【0007】
食品、農産物などの物流管理に関する先行技術としては、生産者と購入者等との間にネットワークを設け、生産予約と購入希望を調整する農産物の生産流通管理システムが特開平11−175609号に開示されている。
【0008】
同様に、農産物の出荷予定量と入荷量を比較し、所定のアルゴリズムに基づいて出荷予定量を更新する農産物分荷作業の支援システムが特開平10−222558号公報に開示されている。
【0009】
また、食品物流センターにおける商品の在庫管理に関して、複数日分の入出荷予定及び論理在庫管理を行い、また欠品防止のため最低在庫数を下回る物について発注勧告を促すという商品の適正在庫管理方法が特開平9−114898号公報に開示されている。
【0010】
しかし、これらのシステムはいずれも、複数の生産地に発注を行い、かつ商品が入荷した後に内容の変動が判明したりする青果物等の特性には対処できておらず、発注と入荷とを結びつけて柔軟に物流管理を行うことは困難である。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、毎日、複数の生産地から調達する必要がある青果物のごとき商品の発注または入荷の管理を、商品内容の変動に対応して柔軟かつ統一的に行なうことができるシステムを提供することを課題とする。
【0012】
さらには、得られた物流管理データを翌年度の各商品ごと、各生産地ごとの生産計画、発注計画に役立てることができる物流管理システムを提供することを課題とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明は、発注時または状況変化が生じるごとに発生させた複数の管理番号を、管理番号テーブルを用いて結びつけることにより、青果物のごとき変動要因の多い商品の物流における発注および入荷の各段階における課題が統一的に解決できることを見出してなされたものである。
【0014】
すなわち、請求項1に記載の発明は、物流段階における農産物の発注状況と入荷状況とを管理するコンピュータシステムであって、1の商品番号で特定される農産物の1の発注処理における複数の発注先にそれぞれ対応する複数の管理番号を互いに関連づけて格納する管理番号記憶部と、農産物の発注入力時に発注入力画面情報を画面情報記憶部から読み出して画面表示する表示部と、発注入力画面への1の発注追加入力に伴い前記管理番号記憶部に格納された最大の管理番号を読み出して、あらかじめ定められた一定数を加えて新たな1の管理番号を生成しうる管理番号生成部と、前記複数の発注先への発注内容が発注入力画面に入力された場合に、前記複数の管理番号を互いに関連づけて管理番号記憶部に格納すると共に、発注先、商品名、入荷希望日を含んで管理番号に対応する発注内容と管理番号とを結びつけて発注内容記憶部に格納する発注内容格納部とを有する発注管理システムと、農産物の入荷入力時に前記発注内容記憶部から、発注先、商品名、入荷希望日または管理番号で特定された発注内容を読み出し、この発注内容を表示した入荷入力画面を構成し表示する表示部と、入荷内容に発注内容と数量または大きさまたは品質が異なる農産物が含まれていて入荷内容追加入力がなされた場合に、前記管理番号記憶部に格納された最大の管理番号を読み出して新しい管理番号を生成しうる管理番号生成部と、その新しい管理番号を、発注時に管理番号記憶部に格納された管理番号と互いに関連づけて管理番号記憶部に格納すると共に、入荷入力画面に発注内容と数量または大きさまたは品質が異なる入荷内容が入力された場合に、その入荷内容を入荷入力時に新しく生成された前記管理番号と結びつけて入荷内容記憶部に格納する入荷内容格納部とを有する入荷管理システムとからなる発注と入荷の管理システムである。
【0015】
この構成により、同じ商品に関して複数の生産地へ同時に発注を行った場合に、それぞれの生産地への発注に対応して生成された複数の管理番号が管理番号テーブルで互いに関連づけられているので、データがバラバラにならずに管理できる。そのため、各発注先ごとや各商品ごとの履歴情報を得ることが可能になる。また、発注後の状況変化に関するデータを、発注データと関連づけて柔軟に格納することも可能になる。
【0016】
また、発注時には予想されなかった状況変化が生じていることが入荷時になって判明した場合でも、新しい管理番号を動的に生成させて入力処理することにより、変化した状況に対応して柔軟に状況を管理することが可能になる。
【0017】
また、この構成により、発注から入荷検品まで一貫して柔軟かつ統一的に物流管理を行うことが可能になる。
【0018】
請求項2に記載の発明は、発注内容には、管理番号ごとに発注先を特定するデータが含まれており、発注内容格納部は、各管理番号ごとにそれぞれの発注先を特定するデータを結びつけて発注内容記憶部に格納する請求項1に記載の発注と入荷の管理システムである。
【0019】
この構成により、複数の発注先に対して一括して発注することが可能となる。また、複数の発注先に対する同時に行った発注でもデータがバラバラにならず、相互に結びついた状態で管理できる。
【0020】
請求項3に記載の発明は、各発注先ごとに発注内容を切り分け、各発注先に対して、切り分けた発注情報を送信する発注送信部を有する請求項2に記載の発注と入荷の管理システムである。
【0021】
この構成により、複数の発注先に対する発注を一括して行うことが可能になる。
【0022】
請求項4に記載の発明は、入荷内容に基づいて、管理番号ごとに、商品を特定するためのバーコードラベルを必要な枚数印刷出力するバーコードラベル出力部を有する請求項1ないし3に記載の発注と入荷の管理システムである。
【0023】
この構成により、商品ごとに異なる様々な情報がバーコード管理されるから、その後の物流管理が簡単にできるようになる。
【0024】
請求項5に記載の発明は、商品が青果物である請求項1ないし4に記載の発注と入荷の管理システムである。
【0025】
この構成により、青果物に特有の季節変動などに起因するさまざまな変動が、入荷時に初めて判明しても、それらを吸収して、発注段階のデータと結びつけて柔軟に変動データを管理することが可能になる。
【0026】
請求項6に記載の発明は、物流段階における農産物の発注状況と入荷状況との管理をコンピュータシステムに実行させるためのプログラムであって、1の商品番号で特定される農産物の1の発注処理における複数の発注先にそれぞれ対応する複数の管理番号を互いに関連づけて格納する管理番号テーブルと、農産物の発注入力時に発注入力画面情報を画面情報記憶部から読み出して画面表示する表示ステップと、発注入力画面への1の発注追加入力に伴い前記管理番号テーブルに格納された最大の管理番号を読み出して、あらかじめ定められた一定数を加えて新たな1の管理番号を生成しうる管理番号生成ステップと、前記複数の発注先への発注内容が発注入力画面に入力された場合に、前記複数の管理番号を互いに関連づけて管理番号テーブルに格納すると共に、発注先、商品名、入荷希望日を含んで管理番号に対応する発注内容と管理番号とを結びつけて発注内容記憶部に格納する発注内容格納ステップとを有する発注管理プログラムと、農産物の入荷入力時に前記発注内容テーブルから、発注先、商品名、入荷希望日または管理番号で特定された発注内容を読み出し、この発注内容を表示した入荷入力画面を構成し表示する表示ステップと、入荷内容に発注内容と数量または大きさまたは品質が異なる農産物が含まれていて入荷内容追加入力がなされた場合に、前記管理番号記憶部に格納された最大の管理番号を読み出して新しい管理番号を生成しうる管理番号生成ステップと、その新しい管理番号を、発注時に管理番号記憶部に格納された管理番号と互いに関連づけて管理番号記憶部に格納すると共に、入荷入力画面に発注内容と数量または大きさまたは品質が異なる入荷内容が入力された場合に、その入荷内容を入荷入力時に新しく生成された前記管理番号と結びつけて入荷内容記憶テーブルに格納する入荷内容格納ステップとを有する入荷管理プログラムとからなる発注と入荷の管理プログラムである。
【0027】
このプログラムをコンピュータに実行させることにより、請求項1に記載の発明と同様の効果を得ることが可能となる。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、本発明における一つの実施形態を図面を参照しながら説明する。
【0029】
図1は、請求項1の発注と入荷の管理システムのうち、発注管理システムの一例を図示したものである。この図1に記載された記憶部について説明する。
【0030】
まず、管理番号記憶部の例について説明する。管理番号記憶部は、図2に示されたテーブルで構成され、発注入力時に発生した管理番号を格納している。ここで、同じ発注操作で同時に発注された複数の発注先への発注に結びつけられた複数の管理番号は同じ行に格納されている。すなわち、図2において「12345678」と「12345679」と「12345680」と「12345681」は、同じ発注操作により同時に四カ所の生産地の納入元に商品が発注されたことを示している。同様に「12345682」は、一カ所のみに対して発注がなされたことを意味している。このように図2のテーブルは、同じ発注操作で発注された複数の発注に関係する複数の管理番号を相互に結びつける役割を果たしている。
【0031】
次に、画面情報記憶部の例について説明する。画面情報記憶部には、具体的に生産地などに青果物等を発注する際に用いる定型の発注入力画面を構成するための画面情報が格納されている。
【0032】
図3に、画面を開いた直後の発注入力画面の例を示す。画面上部には自動表示された入力日と、商品番号を入力する窓と入荷希望日を入力する窓、さらに、商品の発注先、産地、等級、サイズ、数量、単位、梱包単位、梱包数を入力するための窓が設けられている。管理番号は、画面を開いたときに「12345678」番が自動生成されて発注内容を入力する行の先頭に表示されている。商品番号の入力窓の隣には、商品番号に対応する商品名を表示されるスペースがあり、数量を入力する窓の下には、入力された数量の合計数量が表示されるスペースが設けられている。発注内容を入力する入力窓は一行分のみが示されている。一行が一つの発注先に対応するため、管理番号「12345678」に対応する発注先は一つだけである。画面の下部には、発注追加ボタン、入荷日別画面ボタン、発注先別画面ボタン、確定ボタン、発注ボタンが設けられている。
【0033】
発注追加ボタンがクリックされると、管理番号「12345678」の入力行の下に新しい管理番号「12345679」が生成されると共に、その新しい管理番号の入力行が一行追加される。さらにもう一度発注追加ボタンがクリックされると、もう一行「12345680」の新しい行が追加される。以下同様にして必要な発注先の数だけ入力行が追加できる。そのようにして新しい入力行が追加された状態を図4に示す。図4では、二つの発注先に対する発注内容が入力されており、さらに三つ目の発注先を入力するために発注追加ボタンがクリックされて入力行が追加された状態を示している。
【0034】
入荷日別画面ボタンがクリックされると、同じ商品で同じ入荷希望日の発注入力済みのものが発注内容記憶部から検索されて、一覧画面で表示される。これにより、他の日にすでに発注したが、同じ入荷希望日になっている同じ商品の発注内容を確認しながら、発注入力作業を進めることができ、誤って重複して発注してしまったり、発注の抜けを防止することができる。なお、このボタンに対応する処理部は、図1には示されていない。
【0035】
発注先別画面ボタンがクリックされると、その商品を取り扱っている生産元からの、先に入力された入荷希望日前後1週間の入荷予定が表示される。画面例を図5に示す。特定の商品を取り扱っている各出荷元からの入荷予定日(入荷希望日に同じ)を含む1週間の納入予定状況を一覧で確認することができる。また、前の1週間の入荷予定及び次の1週間の入荷予定を確認することができる。これにより、それぞれの生産元の実績や出荷量を考慮しながら新しい発注をかけることができる。なお、このボタンに対応する処理部は図1には示されていない。
【0036】
確定ボタンがクリックされると、発注内容格納部が、画面表示されている管理番号を図2の管理番号テーブルに一行で格納する。また、それぞれの管理番号と結びつけて、各発注先への発注内容が発注内容記憶部に格納される。
【0037】
発注ボタンがクリックされると、発送送信部によって各発注先ごとに発注内容が切り分けられ、各発注先にファックスで発注連絡が行われる。なお、確定ボタンをクリックしてからでないと、発注ボタンをクリックすることはできないようになっている。
【0038】
発注内容記憶部は、既発注分の発注内容を、管理番号を用いて発注内容テーブルに格納している。発注内容テーブルの一部を図6に示す。図6のテーブルには、入力日、発注日、入荷希望日、商品名、産地、発注先、等級、サイズ、数量、単位、梱包単位、梱包数、価格等の発注内容のデータが格納されている。ここで入力日は、発注内容を入力した日、発注日は物流センターから各発注先に実際に発注を送信した日である。入荷希望日とは、生産地から物流センターへの商品の入荷希望日である。
【0039】
1つの商品名もしくは商品番号で特定される商品に対する発注先が一カ所のみで品質なども一種類のみの場合は管理番号も一つだけで足りるが、複数の場合(複数の出荷先に同日に発注するなどの場合)は、それぞれの発注先への発注内容に関してそれぞれ別の管理番号を生成する。図6の例では、管理番号は、発注先(生産地に対応する)を区別するために用いられているが、例えば、等級や入荷希望日などが異なる場合にも管理番号を用いて区別することができる。たとえば、同じ発注先に2種類の品質の商品を発注すれば2つの管理番号が発生することになる。つまり、管理番号は、発注の状況に対応して動的に生成されて使用される。
【0040】
一つの発注操作において生成しうる管理番号の数は1以上で任意個数発生しうるが、上限は管理番号テーブルに用意された列数で決まる。この例では、続く入荷処理での使用も考慮して100個まで使用できるようになっている。すなわち、管理番号は発注データを一意的に特定するための番号であり、この例では一つの番号体系で構成されている。
【0041】
商品名とは、「みかん」、「りんご」などのように、青果物等の大まかな種類を分類するものである。商品名には当業界の慣習に従って青果物等のサイズや等級、さらにはある程度の加工状態を付加したものを用いても良い。たとえば、「りんご(Mサイズ)」、「山菜ミックス」等である。産地とは、県ていどの広さの範囲の生産地を示している。県ていどであれば各種の青果物等の生産地がある程度特定できるからである。発注先とは、それぞれの生産地の青果物等を取り扱っている集荷農協もしくは集荷会社等であり、等級とは青果物等の品質を示すものであり、サイズとは青果物等のおよその大きさを示し、単位は生産地からの出荷する数量の単位であり、梱包単位とは生産地から出荷する際の商品の梱包状態を示しており、ケースやピース、箱、袋等で表される。梱包数とは、梱包単位で数えたときの商品の数量である。
【0042】
なお、発注入力に必要な商品名、商品番号、等級、サイズ、単位、産地、発注可能先等のデータは、商品テーブルに格納されている。また、各発注先の名称、住所、ファックス番号、電話番号、担当者名などが発注先テーブルに格納されている。これらのテーブルも記憶部に格納されているが、図1には示されていない。
【0043】
次に、発注管理システムの処理部の例の説明を行う。
【0044】
管理番号生成部は、発注入力操作が新しく行われた場合に、それまでに生成した管理番号に1を加えて新しい管理番号を生成し表示部に送る。また、発注追加ボタンがクリックされたときも、それまでに生成された管理番号に1を加えて新しい管理番号を生成して表示部に送る。
【0045】
表示部は、管理番号生成部で生成されて送られた管理番号と、画面情報記憶部から読み出した定型の発注入力画面情報とを合わせて発注端末に送る。発注端末の発注入力画面に商品番号および入荷希望日が入力されたときは、対応する商品名を商品テーブルから検索し、その検索された商品名を表示した発注入力画面を発注端末に送る。
【0046】
また、表示部は、発注追加ボタンがクリックされた場合は、発注入力画面の入力窓を1行追加し、新しい管理番号を新しい入力窓の行の左端に表示するように画面を再構成して発注端末に送る。
【0047】
さらに、表示部は、入荷日別画面や発注先別画面がクリックされた場合に、定型のそれぞれの画面情報を画面情報記憶部から、発注内容を発注内容記憶部からそれぞれ読み出して、発注端末に送る。
【0048】
発注内容格納部は、確定ボタンがクリックされると、画面入力された発注内容データを読み込み、画面表示されている1または2以上の管理番号を管理番号テーブルの1行に格納する。また、図6に示す発注内容情報記憶部に管理番号ごとに発注内容データを1列で格納する。
【0049】
発注送信部は、発注ボタンがクリックされると、各発注先ごとに発注内容を切り分け、発注先テーブルを参照しながら、FAXモデムを経由して各発注先に発注内容を通知する。さらに、各発注先への通知終了ごとに、発注内容情報記憶部の該当する主管理番号、副管理番号の列に発注完了フラグを立てる。
【0050】
次に、図7を用いて、請求項1に記載の発注管理システムを用いた処理フロの一例を説明する。
【0051】
発注処理が選択されてスタートすると(SH1)、まず、管理番号生成部が、発注内容記憶部から既格納の管理番号の最大のものを読み出し、それに100を足して新しい管理番号を生成し表示部に送る(SH2)。表示部は、画面情報記憶部から、定型の発注入力画面情報を読み出し、管理番号と合わせて発注端末に送り画面表示される(SH3)。
【0052】
発注端末の発注入力画面に、商品の入荷希望日と、みかん・りんごなどの商品番号が商品テーブルを参照して入力される(SH4)。続いて発注先等を追加するために発注追加ボタンがクリックされると(SH5)、フローは右に分岐して、新しい管理番号を生成して表示部に送る(SH6)。
【0053】
表示部では、入力行を1行追加すると共に、新しい管理番号を用いて発注入力画面を再構成し、発注端末に送る。発注追加ボタンがクリックされる限り、SH3-SH4-SH5-SH6-SH3のフローを繰り返す。SH5で発注追加ボタンがクリックされずに確定ボタンがクリックされた場合は、フローは下に分岐して、発注内容格納部が画面に表示されている管理番号を管理番号テーブルの1行に格納し、発注内容データを発注内容記憶部に格納する。
【0054】
続いて、発注ボタンがクリックされると、各発注先ごとに発注内容が切り分けられて、発注先テーブルを参照しながら各発注先に発注内容がファックスで送信される。ファックスが到達したものから、発注内容記憶部の該当管理番号の列に発注完了フラグが立てられる。すべての発注先について発注が完了して発注処理が終了する(SH9)。
【0055】
次に、発注と入荷の管理システムのうちの入荷管理システムの例について説明する。図8は、入荷管理システムの一例を図示したものである。
【0056】
管理番号記憶部は、発注管理システムの説明において説明したものと同様の物であり、管理番号が図2のテーブルの形式で格納されている。
【0057】
発注内容記憶部についても同様であり、発注管理システムの説明において説明したものと同じように、発注内容情報が図5のテーブル形式で蓄積されている。
【0058】
画面情報記憶部には、各発注先から送られた青果物等を入荷受け入れする際に用いる定型の入荷入力画面を構成するための画面情報が格納されている。入荷入力画面の画面を開いた直後の状態を図9に示す。図9では、発注先、商品名、入荷希望日の入力窓が設けられ、これらが入力されて検索されることにより入荷した商品に対応する発注内容のデータを発注内容記憶部から読み出す。これらの入力窓が設けられているのは、入荷のたびにいちいち管理番号を調べるより、入荷した商品と商品を出荷した出荷元(発注先)、および入荷希望日から発注内容データを検索する方が実際的だからである。なお、管理番号でも発注内容データが検索できるように、管理番号の入力窓も設けられている。その下には、発注時のデータが1行で表示され、その下には入荷時にデータを入力するための窓の行が、上下を比較しながら入力できるように並んでいる。表には、管理番号、発注先、サイズ、等級、数量、単位、梱包数、梱包単位、入荷日の各項目がそれぞれ設けられている。
【0059】
表の下には、入荷内容追加ボタン、入荷内容の確定ボタン、バーコードラベル印刷用のラベルボタンが設けられている。入荷内容追加ボタンがクリックされると、画面表示されている管理番号の最も大きいものに1を足して新しい管理番号が生成され、入荷データの入力行が一行追加されるとともに、新しい管理番号がその行に表示される。確定ボタンがクリックされると、画面表示されたデータを読み出し、管理番号を管理番号テーブルに、また、図11に示された入荷内容テーブルに入荷内容データを管理番号ごとに格納する。ラベルボタンがクリックされると入荷内容を読み出し、図12に示されたバーコードラベルのついたシールを、バーコードラベルプリンタで印刷する。バーコードラベルには、バーコード以外にも管理番号、商品名、等級、サイズ、発注先、入荷日、入荷元、梱包単位ごとに順番に付された算用数字および梱包単位の総数(図11では「全5ケースの3」)が印刷されている。
【0060】
入荷内容追加ボタンは、クリックされると画面の「入荷時」の入力行一行が追加される。その際、新しい管理番号がその行に表示される。この新しい管理番号は、それまでに生成された管理番号のもっとも大きいものに1を足して生成される。
【0061】
図9の入荷入力画面にデータが入力された状態の例を図10に示す。図10では、図9の画面に発注先が「埼玉青果」、商品名が「キュウリ」、入荷希望日が「9/02」と入力されて、それに対応する複数の管理番号の発注データが発注内容記憶部から読み出されて画面表示されている。また、各発注データに対応する入荷商品の状況が入荷時の入力行に入力されている。また、入荷内容追加ボタンが一回クリックされて管理番号が一つ、入荷入力行が一行追加されている。図9の「12345601」の行の発注では、等級が「A」のキュウリを10ケース発注しているが、それに対応する入荷状況は、等級が「A」のキュウリは5ケースのみで、残りは等級が「B」のキュウリが5ケースであった。そこで、元の発注に対応する行には「A」の5ケースのみが入力され、続いて管理番号追加ボタンがクリックされて、管理番号が「12345603」の入力行が一行追加され、ここに等級が「B」のキュウリ5ケースの入荷データが入力されている。このようにして青果物等の入荷状況の変化に対応して動的に管理番号を生成することでデータを柔軟に管理でき、しかも、当初の発注データとも連携がとれる結果となる。
【0062】
入荷内容記憶部は、管理番号で特定される商品の入荷内容を図11のテーブル形式で格納している。図11では、発注内容テーブルと同様に、管理番号、入力日、入荷日、商品名、産地、発注先、等級、サイズ、数量、単位、梱包単位、梱包数、価格等の入荷時に確定したデータが、管理番号ごとに一列で格納されている。
【0063】
次に、入荷管理システムの処理部の例の説明を行う。
【0064】
表示部は、新しい入荷処理がスタートすると、画面情報記憶部から定型の入荷入力画面情報を読み出して入荷端末に送る。また、端末に表示された入力画面に発注先、商品名、入荷希望日若しくは管理番号が入力され、対応する発注内容が発注内容記憶部から検索されたときは、それらのデータを読み込んで画面に表示するよう再構成して入荷端末に送る。さらに、入荷内容追加ボタンがクリックされると、画面の入力行を1行増やし、新しく生成された管理番号をその入力行の先頭に表示して、画面を再構成して入荷端末に送る。
【0065】
管理番号生成部は、入荷内容追加ボタンがクリックされるたびに、画面に表示された管理番号のもっとも大きいものを読み出し、それに1を加えて新しい管理番号を生成し、表示部に送る。
【0066】
入荷内容格納部は、確定ボタンがクリックされると、画面に表示されている管理番号を読み出し、管理番号テーブルの1行に格納する。また、画面に表示されている入荷内容を読み出し、管理番号ごとに図11に示されているようなテーブルの1列のデータとして格納する。
【0067】
ラベル出力部は、ラベルボタンがクリックされると、画面表示されている入荷内容データを読み出し、図12に示されているバーコードラベルの定型の画面に、読み出した入荷内容データを組み込んで、各梱包単位ごとに対応するバーコードラベルを印刷出力する。
【0068】
次に、入荷管理システムを用いた処理フローの例を、図13のフローチャートを用いて説明する。
【0069】
まず、入荷処理がスタートすると(SN0)、表示部は、画面情報記憶部から図9に示された定型の入荷入力画面情報を読みだし、入荷端末に送って画面表示する(SN1)。続いて、発注データを特定するための発注先、商品名、入荷希望日もしくは管理番号が入力されると、発注内容情報記憶部から該当する発注内容データを読み出す。例えば、商品名を入力しないで検索すれば、その発注先からその入荷希望日に入荷する予定の全ての商品の発注データが検索されて表示される。図10では、検索条件に対応する「12345601」の発注内容のデータが表示されている(SN4)。なお、すでに入荷検品が終了している商品は表示されず、入荷作業済みとのメッセージが表示される。
【0070】
「入荷」の行はそれぞれが入力窓の行になっており、図9の例では「発注」の行が1行なので、それに対応して「入荷」の行も1行である。入荷した商品が検品され、その結果が対応する「入荷」の行に入力される(SN5)。
【0071】
検品の結果、入荷した商品が発注時に特定した商品と一部が異なる場合、例えば、図10のように、等級Aの商品を10ケースで200本発注した場合に、入荷が等級Aの商品は5ケースで100本しか入荷せず、等級Bの商品が5ケースで100本代替品として入荷した場合には、まず等級Aの商品の分が画面入力され(SN5)、次いで入荷内容追加ボタンがクリックされる(SN6)。するとフローはSN6から右に分岐して、すでに生成された管理番号の最大のものに1を加えて新しい管理番号が生成される(SN7)。また、図10に示したように、新しい「入荷」の入力行が画面に追加され、新しい管理番号が「入荷」の新しい行に表示されるように入荷入力画面が再構成されて画面表示される(SN4)。この新しい入力行に、発注時と異なる入荷内容が入力される(SN5)。上記の例では、代替品として入荷した等級がBで5ケースで100本の分の入荷内容が入力される。
【0072】
さらに発注時と異なる入荷内容があれば、再び入荷内容追加ボタンがクリックされ、SN6-SN7-SN4-SN5-SN6のループをたどって入荷内容が追加入力される。追加入力すべき内容が尽きた段階で確定ボタンがクリックされると、フローはSN6から下に分岐し、画面表示内容を読み取って、管理番号を管理番号テーブルに格納すると共に、入力内容記憶部に図11に示したように、管理番号ごとに1列で入荷内容のデータを格納する(SN8)。続いてラベルボタンがクリックされると、必要な情報がバーコードラベルに印刷できるように構成されて、ラベルプリンタから商品の梱包単位ごとに、図11に示されたバーコードシールが印刷出力される(SN9)。これで、入荷管理のフローが終了する。
【0073】
上記の発注と入荷の管理システムは、発注管理システムと入荷管理システムとからなり、発注から入荷検品までを一貫して行なえる管理システムである。このシステムのハードウェア構成の例を図14に示す。この例では、データベースを管理するサーバ、発注端末、FAXモデム、入荷端末、バーコードラベルプリンタ、ルータが、主にLAN(Local Area Network)により接続されている。データベースには、発注内容記憶部、入荷内容記憶部、画面情報記憶部が設けられている。
【0074】
このシステム例は、青果物等の物流センター内に設置されることを前提にしているが、それに限定される必要はない。特に物流センターが複数箇所存在する場合は、物流センター内には入荷端末が備えられていればよい。各部分は、例えば、電話回線によって直接結合するものでもよいし、WAN(Wide Area Network)やインターネットを介して結合していてもよい。
【0075】
請求項6に記載のプログラムは、請求項1に記載の発明をコンピュータにより実現するためのプログラムであり、これをコンピューターが読み取り可能な記録媒体に格納してもよい。ここで、記録媒体とは、フレキシブルディスク、光磁気ディクス、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記録装置のことを言う。また、プログラムは、請求項1〜5の発明のそれぞれに対応する部分に分割し、分割したものをそれぞれに記憶媒体に格納することも可能である。
【0076】
データベースは、リレーショナルデータベースを用いて構成してもよいし、XML(eXtensible Markup Language)型のデータベースで構成してもよい。
【0079】
発注端末、入荷端末は、それぞれ汎用のパーソナルコンピュータであるが、必ずしもそれらには限られず携帯電話やPDA(Personal Digital Assistance)、さらには専用のネットワーク端末などであってもよい。
【0077】
また、各コンピュータには、上記以外に周辺機器として入力装置、ディスプレイ、プリンタ等が接続される。ここで、入力装置とはキーボード、マウスなどの入力デバイスをいう。ディスプレイとは、CRT(Cathode Ray Tube)や液晶表示装置などを言う。
【0078】
データベースは、サーバに内蔵するものであってもよいし、他の装置内にあり通信によりサーバからアクセスするものであってもよい。また、発注端末若しくは入荷端末内部に設けられていても良い。記憶部またはデータベースは、ハードディスク装置や光磁気ディスク装置、フラッシュメモリなどの不揮発性メモリや、CD−ROM等の読み出しのみが可能な記録媒体、RAMのような揮発性のメモリ、あるいはこれらの組み合わせにより構成される。各端末にあっても同じ。
【0080】
管理番号は画面表示しても良いが、発注データが特定できさえすればよく、必ずしも画面表示されている必要はない。すなわち、商品番号、発注先、発注日等で特定できるのであれば、管理番号はコンピュータの内部管理番号として機能すればよく、必ずしも画面表示される必要はない。
【0081】
管理番号は、上記の例のように1つの番号体系としても良いが、新しい発注入力のために発注画面を開くなどした場合に発生する管理番号と、発注先追加ボタンをクリックして生成する管理番号とを異なる番号体系としても良い。そして、両者をつなぐために図2に類似する図15のごときテーブルを用いることもできる。ここでは、第1列めが新しい発注入力をする際に生成された管理番号1であり、5桁の数字で構成されている。第2列め以降が発注先を追加する際に生成された番号体系が異なる管理番号2で、7桁の数字で構成されている。同様にして、入荷入力時に用いる管理番号を発注入力時に使用する管理番号と異なる体系の番号として、それらを管理番号テーブルで結びつけるようにしても良い。
【0082】
発注送信部は、上記の例ではファックスで発注連絡を行っているが、もちろん電子メールによる方法やホームページ上に掲載する方法で連絡を行っても良い。
【0083】
入荷内容情報記憶部は、図10に示したように発注内容情報記憶部とは別のテーブルとしてもよいが、両者を管理番号で管理される1つのテーブルとしてもよい。
【0084】
また、発注と入荷の管理システムのみならず、同様の管理番号テーブル等を用いることにより、物流センターから各販売店に対する分荷及び出荷のシステムを構築することもできる。
【0085】
以上、この発明の実施形態を図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の思想を逸脱しない設計変更も含まれる。
【0086】
【発明の効果】
複数の生産地から同時に調達する必要があったり、品質や数量が随時変動するような商品の発注管理または入荷管理を柔軟に行なうことができる。その結果、それらのデータを翌年度の生産計画や発注計画に活かすことができる。特に青果物の物流管理に適している。
【図面の簡単な説明】
【図1】 発注管理システム例を示すブロック図である。
【図2】 管理番号テーブルの例の図である。
【図3】 発注内容を入力するための定型画面例の図である。
【図4】 発注内容が発注入力画面に入力されている例の図である。
【図5】 入荷希望日別画面例の図である。
【図6】 発注内容データが格納されているテーブル例の図である。
【図7】 発注処理のフローチャート例である。
【図8】 入荷管理システム例を示すブロック図である。
【図9】 入荷内容を入力するための定型画面例の図である。
【図10】 入荷内容入力画面が入力されている例の図である。
【図11】 入荷内容情報が格納されているテーブル例の図である。
【図12】 バーコードラベル例の図である。
【図13】 入荷処理のフローチャート例である。
【図14】 ハードウェア構成例の概念図である。
【図15】 管理番号テーブルの別の例の図である。
【符号の説明】
1 処理部、2 記憶部、3 管理番号生成部、4 表示部、5 発注内容格納部、6 発注送信部、7 管理番号記憶部、8 画面情報記憶部、9 発注内容記憶部、10 入力インターフェイス、11 画面出力インターフェイス、12 ファックスインターフェイス。SH1 スタート、SH2 管理番号生成ステップ、SH3 発注入力画面表示ステップ、SH4 発注内容入力、SH5 判断ステップ、SH6 管理番号生成ステップ、SH7 発注内容格納ステップ、SH8 発注ファックス送信ステップ、SH9 終了。71 処理部、72 記憶部、73 表示部、74 管理番号生成部、75 入荷内容格納部、76 ラベルプリンタ出力部、77、管理番号記憶部、78 発注内容記憶部、79 画面情報記憶部、80 入荷内容記憶部、81 入力インターフェイス、82 画面出力インターフェイス、83 プリンタ出力インターフェイス。SN0 スタート、SN1 入荷入力画面表示ステップ、SN2 発注先等入力、SN3 対応発注情報取得ステップ、SN4 入力画面再構成再表示ステップ、SN5 入荷内容入力、SN6 管理番号追加判断ステップ、SN7 管理番号生成ステップ、SN8 入荷内容格納ステップ、SN9 バーコードラベル印刷ステップ、SN10 終了。131 データベース、132 サーバ、133 発注端末、134 ファックスモデム、135入荷端末、136 バーコードラベルプリンタ、137 ルータ、138 公衆回線、139 外部ルータ。
Claims (6)
- 物流段階における農産物の発注状況と入荷状況とを管理するコンピュータシステムであって、1の商品番号で特定される農産物の1の発注処理における複数の発注先にそれぞれ対応する複数の管理番号を互いに関連づけて格納する管理番号記憶部と、農産物の発注入力時に発注入力画面情報を画面情報記憶部から読み出して画面表示する表示部と、発注入力画面への1の発注追加入力に伴い前記管理番号記憶部に格納された最大の管理番号を読み出して、あらかじめ定められた一定数を加えて新たな1の管理番号を生成しうる管理番号生成部と、前記複数の発注先への発注内容が発注入力画面に入力された場合に、前記複数の管理番号を互いに関連づけて管理番号記憶部に格納すると共に、発注先、商品名、入荷希望日を含んで管理番号に対応する発注内容と管理番号とを結びつけて発注内容記憶部に格納する発注内容格納部とを有する発注管理システムと、農産物の入荷入力時に前記発注内容記憶部から、発注先、商品名、入荷希望日または管理番号で特定された発注内容を読み出し、この発注内容を表示した入荷入力画面を構成し表示する表示部と、入荷内容に発注内容と数量または大きさまたは品質が異なる農産物が含まれていて入荷内容追加入力がなされた場合に、前記管理番号記憶部に格納された最大の管理番号を読み出して新しい管理番号を生成しうる管理番号生成部と、その新しい管理番号を、発注時に管理番号記憶部に格納された管理番号と互いに関連づけて管理番号記憶部に格納すると共に、入荷入力画面に発注内容と数量または大きさまたは品質が異なる入荷内容が入力された場合に、その入荷内容を入荷入力時に新しく生成された前記管理番号と結びつけて入荷内容記憶部に格納する入荷内容格納部とを有する入荷管理システムとからなる発注と入荷の管理システム。
- 発注内容には、管理番号ごとに発注先を特定するデータが含まれており、発注内容格納部は、各管理番号ごとにそれぞれの発注先を特定するデータを結びつけて発注内容記憶部に格納する請求項1に記載の発注と入荷の管理システム。
- 各発注先ごとに発注内容を切り分け、各発注先に対して、切り分けた発注情報を送信する発注送信部を有する請求項2に記載の発注と入荷の管理システム。
- 入荷内容に基づいて、管理番号ごとに、商品を特定するためのバーコードラベルを必要な枚数印刷出力するバーコードラベル出力部を有する請求項1ないし3に記載の発注と入荷の管理システム。
- 農産物が青果物である請求項1ないし4に記載の発注と入荷の管理システム。
- 物流段階における農産物の発注状況と入荷状況との管理をコンピュータシステムに実行させるためのプログラムであって、1の商品番号で特定される農産物の1の発注処理における複数の発注先にそれぞれ対応する複数の管理番号を互いに関連づけて格納する管理番号テーブルと、農産物の発注入力時に発注入力画面情報を画面情報記憶部から読み出して画面表示する表示ステップと、発注入力画面への1の発注追加入力に伴い前記管理番号テーブルに格納された最大の管理番号を読み出して、あらかじめ定められた一定数を加えて新たな1の管理番号を生成しうる管理番号生成ステップと、前記複数の発注先への発注内容が発注入力画面に入力された場合に、前記複数の管理番号を互いに関連づけて管理番号テーブルに格納すると共に、発注先、商品名、入荷希望日を含んで管理番号に対応する発注内容と管理番号とを結びつけて発注内容記憶部に格納する発注内容格納ステップとを有する発注管理プログラムと、農産物の入荷入力時に前記発注内容テーブルから、発注先、商品名、入荷希望日または管理番号で特定された発注内容を読み出し、この発注内容を表示した入荷入力画面を構成し表示する表示ステップと、入荷内容に発注内容と数量または大きさまたは品質が異なる農産物が含まれていて入荷内容追加入力がなされた場合に、前記管理番号記憶部に格納された最大の管理番号を読み出して新しい管理番号を生成しうる管理番号生成ステップと、その新しい管理番号を、発注時に管理番号記憶部に格納された管理番号と互いに関連づけて管理番号記憶部に格納すると共に、入荷入力画面に発注内容と数量または大きさまたは品質が異なる入荷内容が入力された場合に、その入荷内容を入荷入力時に新しく生成された前記管理番号と結びつけて入荷内容記憶テーブルに格納する入荷内容格納ステップとを有する入荷管理プログラムとからなる発注と入荷の管理プログラム。
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