JP4182943B2 - 換気付き収納容器装置 - Google Patents

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Description

本発明は、キッチン等で使用する物品収納容器内の空気を循環および排出換気する装置に関するものである。
従来、この種の収納容器は、収納容器内に備えた送風機により容器内に空気循環を発生させ、収納物から発生する臭気を脱臭手段で吸着し、再度収納容器内に排出している(例えば、特開文献1参照)。
図14は、特開文献1に記載された従来の収納容器と脱臭装置を示すものである。
図14に示すように、収納容器1の内の中央上方に備えた送風機3と、この上流側に設けた脱臭手段4から構成されている。
特開2004−203500号公報
しかしながら、前記従来の構成では、送風機3と脱臭手段4の相対距離は、収納容器1内の収納物と送風機3あるいは脱臭手段4との相対距離に比して、極めて近い位置にあるので、空気循環は収納容器1の底方つまり収納物に至ることが少なく、送風機3と脱臭手段4との短絡状態になる傾向が多く、脱臭効率が低下する課題を呈していた。
また、収納物の種類や量が多い場合は、従来の構成になる収納容器1を複数個必要とし、経済的に不都合なものであった。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、臭気を発生するごみや食品等の収納容器内を効率的に送風換気し、あるいは収納物の鮮度を維持しつつ保管し、快適な住空間を実現する使い勝手が良く、収納容量あるいは収納物の種類に応じて収納量を選択自在に増やすことのできる収納容器装置を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の換気付き収納容器装置は、少なくとも一面を開放した函体の物品収納容器と、前記開放面を密閉開放可能な蓋部材を有し、開放縁端近傍に沿う通気路を設け、通気路には、容器の奥方に向けて開放した通気開口を備え、通気路は収納容器の外面に開口した外部開口を介して収納容器外に備えた換気装置と空気連通した構成とするものである。
これによって、換気装置を運転することにより、収納容器上部から底方にかけて強制的に外気が供給でき、あるいは収納容器内底部に滞留していた空気を外部に効率的に排出することができ、収納容器内が常に良好な空気質で充満維持することができ、しかも換気装置の停止中は収納容器の蓋を閉塞していることにより、収納容器内に異物や害虫の浸入を防止することを防止することができるとともに、換気装置により収納容器内の臭気が不用意に室内に放散されることも防止できるものである。
本発明の換気付き収納容器装置は、収納容器内奥方に対して空気を効率的に導入あるいは排出し、収納容器内空気を換気することが可能であり、収納物品の維持保管がより良好な状態で提供することができる。
第1の発明は、少なくとも一面に開放面を有した函状の収納容器と、前記開放面を密閉開放可能な蓋部材と、換気装置を備え、収納容器の開放縁近傍に沿う通気路を設け、通気路には収納容器の奥方に向けて開放した通気開口を設け、通気路は収納容器の外面に開口した外部開口を介して収納容器外に備えた換気装置と空気連通した構成とすることにより、密閉容器内の奥方に対しても、外部からの空気の給気もしくは排気を良好とすることが可能となり、収納物の保管状態を良好に維持することができる。
さらに、外部開口を収納容器の外面2面に備えた複数個の収納容器を、前記の外部開口同士を対峙連通し通気路を直列接続して相互に隣接配置し、先頭位置の収納容器と換気装置とを空気連通することにより、収納容器の数量に制限を受けることなく、多種多量の収納物の保管するシステムを収納容器の数量増減のみで提供可能となり、収納容器装置の構成が簡素化できる。
第2の発明は、特に第1の発明の密閉容器内の奥方に対しても、外部からの空気の給気もしくは排気を良好とすることが可能となり、収納物の保管状態を良好に維持することができる構成に加えて、収納容器の開放縁を覆い密接嵌着する蓋受け部材を備え、収納容器の開放縁近傍の周壁と蓋受け部材とにより通気路を形成することにより、収納容器内の通気路は収納容器と蓋部材の組み合わせのみで構成され、各々部材は分離取り外し自在で、簡素な構造の部材により清掃性も良好となる。
第3の発明は、特に第1の発明の密閉容器内の奥方に対しても、外部からの空気の給気もしくは排気を良好とすることが可能となり、収納物の保管状態を良好に維持することができる構成に加えて、通気路を収納容器の2辺に沿って設け、一方を給気路、他方を排気路とすることにより、収納容器内に対して通気の入口と出口を配置することで、収納容器内の空気循環が無駄なく効率的になり、また、給気もしくは排気空気各々に対して、空気質の改質調整制御がおこなえ、収納容器装置の物品保管維持に関して良好な性能を付与できる。
第4の発明は、特に第1〜3のいずれか一つの発明において、収納容器と換気装置を、連結と分離が自在な通気路接続手段を介して空気連通することにより、収納容器の可搬性が附加でき、収納容器単独の清掃等の取扱性に優れた効果を提供できる。
第5の発明は、特に第1〜4の発明のいずれか一つの発明において、収納容器を複数区画に分割使用可能な区画部材を備え、通気開口は、前記の複数区画に応じて配置することにより、収納容器への物品収納を分別使用することが可能になると共に、区画分別された空間毎に良好な通気がおこなえる効果を提供する。
第6の発明は、特に第1〜5のいずれか一つの発明において、複数個の収納容器を備え、全ての収納容器の通気路が外部開口を介して空気連通することにより、収納保管物品が多い場合あるいは収納物品の種類による分別数が多い場合にも、各収納容器毎に確実な通気がおこなえる。
第7の発明は、特に第1〜6のいずれか一つの発明において、少なくとも1組以上の袋とこの袋の口縁を開放して口縁を巻き付け保持する口枠部材と、これらを、収納容器の開放縁より少許奥方で開放面に略平行に口枠部材受け部を設け、口枠部材を着脱自在に装着支持する構成とすることにより、簡便な構造の口枠部材と汎用性の高い袋を用いて収納容器内が区画分別可能となり、袋の口縁を開放した状態で各々の袋内に通気を付与することができ、口枠部材の取扱性の高さを含めて、収納容器装置の収納保管の利便性が高まる。
第8の発明は、特に第1〜7のいずれか一つの発明において、通気路の途中もしくは収納容器外の換気装置に、収納容器内空気の脱臭手段、調質媒体の添加手段、冷却もしくは加温もしくは除湿手段あるいはこれらを組み合わせて備えた構成とすることにより、収納容器内空気の状態制御が附加できる。
第9の発明は、特に第1〜8のいずれか一つの発明において、収納容器と換気装置のうち、少なくとも収納容器が、使用面より出し入れ自在な引き出し機構を備えた構成とすることにより、収納物品の保管収納出し入れに関する取扱性は簡単になり、また、収納容器装置がキャビネットに隠蔽されるので、収納容器装置全体の室内インテリア性が高まり好適である。
これにより、例えばごみの臭気脱臭、特定ガスによる食品の鮮度保持等の収納物品の保管状態維持あるいは改質が可能となり、収納容器装置の性能は高いものが提供できる。
第10の発明は、特に第1〜のいずれか一つの発明において、収納容器と換気装置のうち、少なくとも収納容器を移動自在なワゴンに備えた構成とすることにより、物品収納出し入れ作業時に、手元に収納容器を移動させることにより利便性が高まるとともに、物品保管時は、換気装置から収納容器への通気により、収納保管物品の状態維持に好適な効果を提供できる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1における換気付き収納容器装置の外観斜視図を示し、図2は収納容器部分の分解斜視図を示し、図3は収納容器部分の外観斜視図を示し、図4は換気付き収納容器装置の要部縦断面図を示し、図5は蓋部材部分の要部縦断面図を示し、図6は蓋部材部分の要部縦断面図を示し、図7は換気装置の平面断面図を示すものである。
図において、本発明の換気付き収納容器装置11は、システムキッチン12のカウンター12aの下方に設置したキャビネット13に組み込まれ、キャビネット13は床面12bおよび後壁面12cに設置固定されている。
キャビネット13は、前面側に配した扉体13a、左右の側板13b、底板13c、後板13dとによって箱型の空間を区画形成している。
収納容器14をキャビネット13の前面側に出し入れ自在に摺道する引き出し機構15としては、側板13dに取り付けた左右一対のスライドレール15aと、これに載置装着され前面側に扉体13aを固定してなる引き出し枠部材15bから構成され、前記引き出し枠部材15bに、収納容器14を落とし込み装着することにより、収納容器14はキャビネット13から引き出し格納および着脱自在となり、さらに扉体13aを含む引き出し機構15の閉成により、キャビネット13内部を密閉可能としている。
収納容器14は、上部に矩形平面をなす開放縁14aを有する略函状に成型され、
開放縁14aを形成する収納容器14の上部外周壁14bの1辺に、収納容器14内外を連通する外部開口14cが2個一対で形成され、さらに前記の外部開口14cより少許底方には、開放縁14aと平行に所定の幅の平坦な段部14dを収納容器14の4辺に設け、外部開口14cの一対が隣り合う部分には、前記段部14dを分断し、上部外周壁14bが収納容器14の内側に向かって延出する隔壁14eを形成している。
前記段部14dの端部はさらに、収納容器14の底方に向かい前記外周壁14bと略平行なる少許高さの中間部外周壁14fを経て、前記段部14dと略平行に口枠部材受け部14gを平坦に収納容器14の4辺に形成し、さらに口枠部材受け部14gより底方では、下部外周壁14hと底部14iにより収納容器14を函状に形成している。
一方、前記の口枠部材受け部14gには、丸棒材を略矩形の環状に形成した口枠部材16を並列に2つ載置している。
また、軟質材で形成した袋17は、袋17の底方を収納容器14の底方に向けて前記の口枠部材16の環状内側に嵌め付け装着し、袋17の口縁17aを口枠部材16の外側に向けて巻き付け折り返す形態にて、袋17の上部と口枠部材16を、前記の口枠部材受け部14gに載置装着している。
収納容器14の上部開口に対して着脱自在に嵌着する蓋受け部材18は、収納容器14の上部外周壁14bの4辺に略平行で外側を覆う形態の外壁18a、収納容器14の段部14dに下端を接して略垂直上方に立ちあがる外壁18aに略平行な4辺を有する内壁18bと、外壁18aと内壁18bを繋ぎ蓋受け部材18の天面となる蓋当接部18cによって一体に成型されて、内壁18bの内側が、収納容器14への物品出し入れ開口18dとしている。
さらに、前記蓋受け部材18の4辺の内壁18bの内、収納容器14の外部開口14cのない2辺の上部外周壁14bに対峙した内壁18bには、前記の口枠部材16各々に応じた位置に、収納容器14の底方に向かって備えた通気開口21を、蓋受け部材18の蓋当接部18cおよび内壁18bから延出形成してなる膨出屋根部18eにより構成している。
上記の収納容器14と蓋受け部材18を組み合わせ状態では、収納容器14の上部外周壁14bと開放縁14aから少許奥方の段部14d、蓋受け部材18の内壁18bと天面となる蓋当接部18c、収納容器14の開放縁14aの対向2辺の外部開口14cと隔壁14eにより形成される略矩形断面かつ略コの字平面の空間が、収納容器14の開放縁14aの3辺の上端部に沿った2系統の通気路22として形成され、それぞれ給気路23と排気路24として使用している。
また、2対の口枠部材16および袋17によって、収納容器14は2区画の収納部に分割された形態となっており、前記口枠部材16および袋17の組み合わせは、収納容器14の区画部材25として、通気路22に対して直交方向に2区画を配列形成しており、さらに前記蓋受け部材18の膨出屋根部18eにより、2区画つまり2つの袋17各々の内方に向かって開放された通気開口21を形成している。
蓋受け部材18の物品出し入れ開口18dを閉塞開放する蓋部材19は、下面に弾性体からなるシールパッキン20を嵌着して備え、シールパッキン20が、蓋当接部18cに押し付け圧縮されることで、収納容器14と蓋受け部材18と蓋部材19は、外部から密閉閉塞される収納空間を形成する。
さらに蓋部材19とこの上面に位置する板状に形成された蓋支持部材26は、蓋部材19の天面後端近傍に設けた左右2箇所の係合孔19aと、蓋支持部材26の蓋支持板26a後方にあって前記係合孔19aに挿入嵌着される爪部26bとの組み合わせと、蓋部材19の前方寄り中央に設けた取付ねじ19bと蓋支持板26aとの螺合締結により、取り外し装着自在に蓋部材19を懸垂保持している。
また、蓋部材19の最後方端には、下方の収納容器14が格納動作途中より奥位置で、蓋受け部材18の外壁18aの後面と当接する容器当接部19cを、少許下方に延出して蓋部材19に一体に形成している。
蓋支持板26aの左右の側部には、折り曲げ立ち上がり部を形成し、蓋支持板26aの前方と後方の2ヵ所に、左右対向の軸孔26cを貫通し水平左右方向に配した回転リンク軸26dを配し、この回転リンク軸26dに軸枢支され、収納容器装置11の前後方向に回動する前後一対の回転リンク26eを、回転リンク26e上部の左右一対の固定リンク26fに対して固定リンク軸26gを介して、回動自在に枢支している。
さらに、左右一対の固定リンク26fは、その上部の基台26hに固定装着され、基台26hは、キャビネット13の左右両側板13bに固定されている。
上記の蓋支持板26aと、前後一対の回転リンク26eと、左右一対の固定リンク26fにより、平行リンク機構27を構成し、固定リンク26fおよび固定リンク軸26gは固定端27aとして、蓋支持板26aと回転リンク軸26dは回動自由端27bとして作用する。
回転リンク26eの回転リンク軸26dならびに蓋支持板26aは、鉛直下方位置を下死点として、この下死点より少許角度奥方寄りの図示(ア)位置から、下死点より所定角度手前寄りの図示(イ)位置まで回動すべく、回転リンク26eの回動位置規制が設けられ、蓋部材19ならびに蓋支持板26eは、収納容器14の開放縁14aと略平行の水平状態を保って、手前上昇位置から下死点を超えて後方上位置の間を移動可能である。
加えて、固定リンク26fと回転リンク軸26dとの間には、引っ張りコイルばねからなる復帰ばね28を係合設置している。
復帰ばね28の固定リンク26f側の拘束位置は、回転リンク26eの下死点位置での回転リンク軸26d位置と固定リンク軸26gを結ぶ位置よりも後方位置に設け、復帰ばね28の最大引っ張り力は、回転リンク26eの下死点位置より少許手前で生じるように設置している。
次に、換気装置29は、この前面側に、キャビネット13の前面扉体13aと略同一面で、かつ幅寸法を略同一になる操作パネル29aが装着され、この操作パネル29aには、換気装置29の内外と空気連通して前面に開放した取入口29bと排出口29c、運転スイッチ30、赤外線による反射受発光を用いた人体検知手段31を備えている。
換気装置29の内部後方の底面には、下方の収納容器14の外部開口14cに空気連通する捕集風路29dと、供給風路29eを各々配置すると共に、前記供給風路29eと、取入口29bを含む取入風路29fと、排出口29cを含む排出風路29gと、前記の捕集風路29dをこの順に直列に連通して配置し、さらに風路開閉切替手段32として、4連からなる直動式弁体32aおよびこれを駆動する電磁ソレノイド32bと、電磁ソレノイド32bの直動子32cの端部に枢支され、前記の直動式弁体32aの連結軸32dと接合する切替リンク32eと、直動子32cの軸芯方向に引っ張り作用をなす戻しばね32fにより構成している。
直動式弁体32aは、連結軸32d軸心方向の往復動作により、前記4区画の境界壁のいずれかに当接することで、4区画の風路の内、選択された2区画同士を空気連通する形態となり、捕集風路29dあるいは供給風路29eの開閉と、排出風路29gに対する取入風路29fもしくは捕集風路29dの風路切替をおこなっている。
また、排出風路29gの風路途中には、排出口29cの上流側に遠心式ファンとモータからなる送風機29hを配置し、前記風路切替手段32との間、言いかえると捕集風路29dと送風機29hとの間に、空気濾過による化学、物理的吸着方式の脱臭手段34を配置している。
次に、収納容器14あるいはこれを装着する引き出し枠部材15bの出し入れ時に、この開閉を検知する開閉検知手段33は、引き出し枠部材15bの後方にあって、キャビネット13の後板13dに備えた磁気スイッチ33aと、引き出し枠部材15bの後端面に嵌着具備した磁石33bによって構成され、磁気スイッチ33aと磁石33bの相対距離によって、磁気スイッチの電気的接点を閉あるいは開となるように構成配置されている。
また、運転スイッチ30、人体検出手段31、風路開閉切替手段32、送風機29h、および引き出し機構15からの開閉検知手段33は、換気装置29に組み込まれた制御手段29iに電気的に接続されている。
次に、換気装置29の後方に設けられた捕集風路29dおよび供給風路29eはそれぞれ、キャビネット13の後板13dに沿って下方の収納容器14の後方に到る風路を形成し、蓋受け部材18の略高さ位置で、収納容器14の2つの外部開口14cに相対して、それぞれ捕集口29jと供給口29kを開放している。
収納容器14の外部開口14cには、通気路接続手段35として、ゴム等の弾性体で成型された中空の蛇腹ダクト35aを係合嵌着し、前記の捕集口29jと供給口29kには、漏斗形状のダクト受け部35bを捕集風路29dと供給風路29eの外郭に一体に形成し、収納容器14が格納位置で、蛇腹形状が縮み、ダクト受け部35bの漏斗形状に圧接されることで、収納容器14の2つの通気路22と換気装置29の捕集風路29dと供給風路29eの各々を空気接続し、外部と空気遮断している。
使用者は、収納容器14内に2つの袋17を口枠部材16それぞれに口縁17aを外側へ巻き付け装着し、蓋受け部材18を収納容器14に被せ、これらを一体にして、キャビネット13の前面側に引き出された引き出し枠部材15bに載置装着し、例えば、台所資源ごみとして、包装ラップ類と食品トレー等をそれぞれ分別して、前記2つの袋に投入保管し、引き出し機構15により、収納容器14をキャビネット13の奥方へ押し入れる。
スライドレール15aの押し込みストローク後半では、蓋受け部材18の後方端の蓋当接部18cが、蓋部材19の容器当接部19cに当接する位置より奥方で、収納容器14の押し込み動作に応じて、蓋部材19およびこれを懸垂支持する蓋支持部材26の蓋支持板26aが奥方へ押し込まれると、平行リンク機構27により、蓋部材19および蓋支持板26aは、略水平姿勢を維持しつつ、蓋部材19に嵌着されたシールパッキン20を圧縮しながら、蓋受け部材18との相対距離を縮めて下降し、蓋部材19は、回転リンク26eの下死点にてシールパッキン20を最圧縮した状態となり、これより少許蓋部材19が上昇した図示(ア)位置で、スライドレール15aのストローク終了点となり、収納容器14および引き出し枠部材15bは、格納位置に定位する。
上記の格納位置では、収納容器14内の通気路22と換気装置29内の捕集風路29dおよび供給風路29eは、通気路接続手段35により空気連通されていると共に、外部と空気離隔された状態を形成している。
また上記の格納位置では、復帰ばね28は、平行リンク機構27の自由端27bを後方に押し入れる作用方向になり、蓋支持板26eおよび蓋部材19は、シールパッキン20の圧接力を介して、蓋受け部材18すなわち収納容器14を奥方に押し入れる作用を維持し続けるので、引き出し機構15は、格納位置での定位を持続する。
従って、他のロック機構等なしで、収納容器14の格納位置の定位すなわち閉塞閉成維持が可能であり、収納容器14の密閉と格納持続が、単一の機構により実現でき、信頼性、操作取扱性に良好なものとなる。
一方、収納容器14の開成時は、収納容器14の前面側への移動に連れて、蓋受け部材18と蓋部材19との間のシールパッキン20の圧縮力の作用により、蓋部材19を前面側に移動させる作用を生じせしめ、さらに、回転リンク26eが下死点を通過して以降は、前記の圧縮力の作用に加えて、復帰ばね28が、平行リンク機構27の自由端27bを手前側に引き戻す作用をなし、蓋部材19は、さらに前面側に移動上昇する。
さらに収納容器14を手前に引き出す動作を継続すると、蓋部材19は、図示(イ)の上昇位置で定位し、収納容器14の閉塞密閉が解かれ、収納容器14は開成位置まで引き出される。
このように、収納容器14の前後方向の移動動作が、蓋部材19と収納容器14の閉塞開放動作と機械的に連動しており、取扱性に優れた収納容器装置を提供できる。
また、収納容器14を装着した引き出し機構15が格納閉成状態では、開閉検知手段33の磁気スイッチ33aと磁石33bは、所定の少許空隙を有して対向位置に近接するので、開閉検知手段33は、収納容器14ならびに引き出し機構15を閉成として認識し、制御手段29iに信号を伝達する。
収納容器14が閉成状態で、運転スイッチ30にて換気装置29を運転させると、制御手段29iにより風路開閉切替手段32のソレノイド32bに通電され、直動子32cを電磁吸引し、図示の矢印(ウ)方向に移動することで、切替リンク32eの動作を介して連結軸32dは、軸方向の一端位置に移動し、直動式弁体32aは、捕集風路29dと排出風路29g、取入風路29fと供給風路29eをそれぞれ空気連通する位置に定位し、送風機29hが運転する通常換気モードとなる。
取入口29bから吸引された外気は、図の矢印(F)に示すように、取入風路29f、供給風路29e、収納容器14の給気路23、袋17内、排気路24、捕集風路29d、排出風路29g、脱臭手段34、送風機29h、排出口29cの順に通過し、室内に放出される。
この時、袋17内のごみ臭気は、脱臭手段34により濾過され、臭気強度を減じて、室内放散されるので、室内使用のごみ用収納容器14としては、非常に快適性の高いものが提供できる。
上記の通常換気モード運転が一定時間経過した後は、制御手段29iによりソレノイド32bへの給電を断ち、直動子32cは戻しばね32fにより、ソレノイド32bから引き出され、切替リンク32eを介して、連結軸32dおよび直動式弁体32aは矢印(ウ)と反対方向に移動し、(エ)位置で定位する。
つまり、風路開閉切替手段32は、捕集風路29dと供給風路29eを連通し、かつ取入風路29fと排出風路29gを連通するように、つまり捕集口29jおよび供給口29kを外気から閉塞遮断し、脱臭手段34を取入口29bを通じて外気に開放する状態になる。
この状態で送風機29hの運転を継続し、取入口29bから導入された新鮮空気が、取入風路29fから風路開閉切替手段32を経て、直接排出風路29gに導入され、脱臭手段34に供給されることで、脱臭手段34の活性化を行う、活性化モード運転をおこなう。
前記活性化モードは、さらに一定時間継続した後、送風機29hのみが停止する。
以上、風路開閉切替手段32の動作は、送風機29hの停止時は、脱臭手段34に対して取入口29bを選択して外気に開放し、捕集口29jと供給口29kは連通され言いかえると収納容器14を閉塞した状態となる。
逆に、送風機29hの運転中は、脱臭手段34に対して風路開閉切替手段32は捕集口29jを選択し収納物の臭気を脱臭する通常換気モード、あるいは脱臭手段34に対して風路開閉切替手段32が取入口29bを選択し脱臭手段34の外気による活性化モードのいずれかになる。
送風機29hが一定時間停止した後は、上記の通常換気モードに戻ることで、換気装置29は一定間隔で間欠運転を継続する。
ここで、上記の通常換気モード、添加モード、活性化モードあるいは停止モードのいずれかの運転中に、換気装置29の前方に人が近づくと、人体検知手段31より発せられる赤外線が人体に反射したことを検知した信号により、制御手段29iは風路開閉切替手段32を、通常換気モードと同じ図示(ウ)位置に直動式弁体32aを平行移動定位させ、さらに送風機29hを通常換気モードよりも高能力で一定時間連続運転する人体検知モードとなる。
これにより、人体検知がおこなわれること、つまり使用者が収納容器14を引き出し、食品・ごみ等の取り出し作業に入ることを予測し、可能な限り早い段階で、収納容器14内の臭気空気を通常よりも高速で脱臭して室内に放出することができ、また前記に引き続いて生じる収納容器14の開成中に上方近傍に滞留する臭気空気の吸引量も高くなるので、収納物の出し入れ作業中は、収納容器14からの臭気拡散が低減され快適性が向上する。
上記の人体検知モードは一定時間経過の後、制御手段29iにより、再び通常換気モードに自動的に復帰する。
また、人体検知手段31が、一定時間内に人体を検知しない状態が継続する場合には、送風機29hを運転停止させる間欠間隔を長く設定するように制御手段29iを構成することも可能であり、例えば夜間や不在時などは、ごみの出し入れ作業が行われないので、電気代あるいは運転音を逓減する効果を附加することができ、より好適である。
次に、収納容器14および引き出し機構15が開成状態になった場合は、開閉検知手段33の磁気スイッチ33aと磁石33bの相対距離が大きくなり、開閉検知手段33は収納容器14を開成として認識し、制御手段29iに信号を伝達する。
この時、制御手段29iは風路開閉切替手段32を、通常換気モードと同じ図示(ウ)位置に直動式弁体32aを平行移動定位させ、さらに送風機29hを通常換気モードよりも高能力で一定時間連続運転し、さらに収納容器14の開成が継続する場合は、送風機29hを停止させ、風路開閉切替手段32は、図示(エ)位置に定位し、換気装置29の運転を停止させる収納部開放モードとなる。
同時に、換気装置29の運転終了時点の前後で、ブザー等の鳴動によって、収納容器14の開放持続を使用者に報知することも可能である。
これにより、使用者が収納容器14を引き出し、食品・ごみ等の取り出し作業を行なっている間は、収納容器14周辺に滞留する臭気空気を通常よりも高速で吸引し、脱臭して室内に放出することができ、収納物の出し入れ作業中は、収納容器14からの臭気拡散が低減され快適性が向上し、また、収納容器14の開放報知により、収納容器14の閉め忘れすなわち臭気の漏れを回避する等の換気収納庫の利便性をより一層向上させることができる。
また、送風機29hは一定時間後に自動的に停止するので、収納容器14が開放されていることに対して、送風機29hの運転を無駄に継続することなく、電気代の節約につながる。
本実施の形態では、蓋受け部材18を収納容器14に被せて装着するのみで、収納容器14内に給気と排気の2系統の通気路22が形成され、いずれの部材も樹脂等の成型品で一体に簡素に構成されているので、取扱は簡単であり、物品を収納する容器として、それぞれの部材の清掃性についてもすぐれた構造を提供している。
また、収納容器14の区画部材25としては、簡素な構成の線材になる口枠部材16と汎用性が高い袋17のみで構成され、同じく取扱性は極めて優れたものとなる。
さらに、2つの収納区画に対して各々通気路22の通気開口21を設けており、換気装置29から、それぞれの区画の一方側上方より空気が供給され、底方の収納物に触れ、他方側の上方に上昇し排出され、換気装置29に戻る換気がおこなわれるので、収納容器14内の換気効率が高く、その分、換気装置29の運転時間も少ない設定が可能となり、経済的あるいは静音性能の換気付き収納容器装置11が提供できる。
収納容器14と換気装置29は、通気路接続手段35により、空気接続と開放が自在な構成としており、キャビネット13からの引き出し式収納容器14とすることで、収納家具等における収納容器装置としては、収納出し入れ作業性に優れ利便性の高いものとなる。
加えて、本実施の形態においては、通常の低風量間欠運転の通常換気モード、人体検知した場合の高風量連続運転の人体検知モード、あるいは収納部開放モードを設けることにより、ごみの出し入れ作業中は臭気を感じないで快適に作業することができ、通常の設置状態では臭気が室内へ拡散することを継続的に防止することができ、しかも、換気装置を長期間に亘り連続して使用するために、通常では送風機を間欠運転することにより、電気代の削減ができ、また換気装置の耐久性も延ばすことができる。
さらに、脱臭手段の活性化を外気空気によって自動的に実施する活性化モードにより、長期間に亘り脱臭手段の能力を維持することができ、またそのための手間も省ける。
なお、本実施の形態においては、脱臭手段を活性化するための活性化モードを、通常換気モード毎に実施しているが、脱臭手段の性能や使用時間、また臭気の度合等にあわせて回数を変化させたり、通常換気モードでは実施せずに一定の運転時間が経過した後に専用の運転モードで実施することでも、同様な効果を発揮することができる。
なお、本実施の形態においては、脱臭手段を化学もしくは物理的吸着による空気濾過方式とし、これに新鮮空気を附加することで活性化を行なう方式としたが、触媒により吸着分子を化学分解するとともに触媒を高温加熱あるいは紫外線等の光により再活性化する方式とすれば、空気通路の切り替えが不要となり、換気装置の捕集開閉手段あるいは供給開閉手段は、空気流動による空気圧を利用した開閉弁とすることで、本実施の形態になる風路切替手段に替えて、換気装置は簡素化して構成可能であり、より好適である。
また、キャビネット13の上部は、カウンター11aとしたが、他のキャビネット13を上部に積み重ねた配列や、単独のキャビネット13として配置構成してもよい。
(実施の形態2)
図8は本発明の実施の形態2における換気付き収納容器装置の外観斜視図を示し、図9は収納容器部の外観斜視図を示し、図10は収納容器部分の分解斜視図を示し、図11はワゴンの換気装置の外観斜視図を示し、図12はワゴンの背面斜視図を示し、図13は収納容器の通気路部分の要部縦断面図を示すものである。
実施の形態1と異なる点は、換気付き収納容器装置11として、複数の収納容器および換気装置がワゴンに組み込まれていることである。
システムキッチン12のカウンター12a下にあって一般の収納庫12dに隣接して格納され、使用位置へ出し入れ移動自在なワゴン41には、ワゴン筐体41a上部の横枠41bに、2個の収納容器42を上方より着脱自在に載置装着し、前記収納容器42に空気連結開放自在な構成を有しワゴン筐体41aの側面に一体的に組み込んだ換気装置43と、ワゴン41を搬送自在にする4輪のキャスター41cを備えている。
2個の収納容器42は共に、上部に略矩形平面をなす開放縁42aを有する略函状に成型され、開放縁42aを形成する上部外周壁42bの対向2辺の各々には、収納容器42内外を連通する外部開口42cが正対向して設けられ、前記の2辺に隣り合う1辺は前記の上部外周壁42bが、外部開口42cを形成した上部外周壁42cと連続して形成され、開放縁42aの残りの1辺と前記外部開口42cを設けた2辺には、上部外周壁42bの上面に平坦部を有する蓋当接部42jを一体的に形成している。
さらに前記の外部開口42cより少許底方には、開放縁42aと平行に所定の幅の平坦な段部42dを収納容器42の4辺に設け、前記段部42dの端部はさらに、実施の形態1と同じ構成になる、中間部外周壁42e、区画部材受け部42f、下部外周壁42gと底部42hにより収納容器42を函状に形成している。
また、外部開口42c寄りの上部外周壁42bの一辺の外側には、蓋部材44を開閉回動可能に軸支持するヒンジ軸42iとこの支持基部を収納容器42に一体的に備えている。
さらに、前記のヒンジ軸42iを設けた上部外周壁42bと2つの外部開口42cに亘り、略コの字平面で縦断面が全域に渡って中空に成型した通気路部材45を、収納容器42の上部外周壁42bの内面に沿って嵌着取り付けしている。
通気路部材45は、収納容器42の2つの外部開口42cに一致して相対位置に風路開口45aを設けると共に、通気路部材45の天面は、収納容器42の蓋当接部42jと同様の形状で構成した蓋当接部45bを形成し、さらに、通気路部材45の側面の2箇所には、収納容器42の底方に向かって開放した通気開口21を一体的に形成している。
以上の構成で、収納容器42の上面開放縁42aの3方の蓋当接部42jと通気路部材45の天面となる蓋当接部45bにより、収納容器42の物品出し入れ開口42kを形成している。
一方、収納容器42の段部42dには、収納容器42内の下部外周壁42gから底部42hにかけての内容積を略2分割に仕切る区画部材46を、線材と板体により構成して装着しており、通気路部材45に対して直交方向に2区画を配列形成しており、さらに2区画各々の内方に向かって通気開口21を開放している構成となる。
収納容器42の物品出し入れ開口42kを閉塞開放する蓋部材44は、下面に弾性体になるシールパッキン20を嵌着して備えた蓋体44aと、収納容器42のヒンジ軸42iと嵌合してこの軸周りに回動自在となるヒンジ部44bを成型にて一体的に構成し、蓋体44aを下方に閉成した場合、蓋部材44の自重により、シールパッキン20が、蓋当接部42j・45bに押し付け圧縮されることで、収納容器42と蓋部材44は外部から密閉閉塞される収納空間を形成する。
次に、換気装置43は、収納容器42の装着部に隣接してワゴン41の側部に配置され、前面側に操作パネル43aが設けられ、これには運転スイッチ30と、操作パネル43a前面の最上部に、上方向かつ前後左右約360度周囲の赤外線を感知する受光体を用いた人体検知手段31を備えている。
また、換気装置43の下方には室内空気の取入口43bを設け、ここから遠心式ファンとモータになる送風機29hを途中に配置して、換気装置43上部の収納容器42に向けて開放された供給口43cに至る供給風路43dを形成して、運転スイッチ30、人体検出手段31、送風機29hは換気装置43に組み込まれた制御手段43eに電気的に接続されている。
さらには、換気装置43には、この駆動電源としての電池43fを備え、ワゴン41が任意場所にあっても換気装置43が運転可能なものとしている。
加えて、収納物の調質媒体の添加手段49として、害虫の忌避成分を含浸させこれが微量ずつ空気放散される多孔質材からなる添加剤フィルター49aを、送風機29hと供給口43cの間に、取り外し交換自在に装着している。
次に、収納容器42同士および先頭の収納容器42と換気装置43の風路の空気接続の構成として、換気装置43の供給口43cは、先頭の収納容器42の外部開口42cに相対して、この供給口43dには、通気路接続手段47として、ゴム等の弾性体で中空に成型された実施の形態1と同一の蛇腹ダクト35aを係合嵌着している。
また、2つの収納容器42の間には、前記の蛇腹ダクト35aの先端形状をいずれの開放端部にも備えた中間蛇腹ダクト47aが、同じくゴム等の弾性体で中空に成型され、通気路接続手段47として、ワゴン筐体41aに嵌着取付されている。
さらに、2つ目の収納容器42の換気装置43とは反対側の位置には、前記蛇腹ダクト35aと類似の形状で、一端側が盲状に封止され他端を開放した中空蛇腹形状の通気路閉塞手段48をゴム等の弾性体で成型し、ワゴン筐体41aに嵌着取付している。
一方、通気路接続手段47の前記蛇腹ダクト35aや中間蛇腹ダクト47aや通気路閉塞手段48を当接し受ける構成として、収納容器42の外部開口42cと通気路部材45の風路開口45aを貫通して、ゴム等の弾性体にて成型された漏斗形状のダクト受け部材47bを、収納容器42の全ての外部開口42cに嵌着取付している。
以上の構成で、収納容器42をワゴン筐体41aに装着すると、通気路接続手段47と通気路閉塞手段48の各蛇腹ダクト形状が風路方向に少許縮み、ダクト受け部材47bの漏斗形状に圧接されることで、収納容器42の通気路22同士および換気装置43の供給風路43dの各々を空気接続し、外部と空気遮断している。
実施の形態1と同符号のものは同一構造を有し、説明は省略する。
以上のように構成された収納容器42および換気装置43について、以下その動作、作用を説明する。
使用者は、区画部材44を収納容器42に装着し、これらを一体にしてワゴン41の筐体41aに載置装着し、例えば、台所資源ごみとして、ペットボトル等の樹脂容器と食品缶容器と食品瓶容器と食品トレー等の4種類をそれぞれ分別して投入保管し、蓋体44aを下方に降ろす。
2つの収納容器42をワゴン筐体41aに装着することのみで、換気装置43の供給口43cから2つの収納容器42の通気路部材45つまり通気路22を経て、2つ目の収納容器42の側部に配した通気路閉塞手段48に到る風路が形成される。
換気装置43の運転については、通常、送風機29hが間欠運転をおこない、かつ人体検知手段31により、ワゴン41の周囲に人が居ない状態が継続すれば、送風機29hの間欠運転の間隔を長く設定している。
換気装置43の送風機29hの運転中は、図の矢印(F)に示すように空気流を生じせしめ、換気装置43の供給風路43d言い換えると収納容器42の通気路22の最上流に備えた添加剤フィルター49aにより、害虫忌避成分は外気を混合し、各収納容器42の各収納区画に対して、通気路部材45に設けた通気開口45cより放出され、収納容器42の底方の収納物に到達する。
これにより、添加剤を含む空気で収納容器42の内部を充填することにより、収納保管物であるごみや食品等への害虫侵入を阻止しているので、室内使用のごみや食品用の収納容器42としては、非常に快適性の高いものが提供できる。
また各収納容器42への送風が停止しても、収納容器42を閉塞していることで、調質媒体が密封され、より経済的に添加手段の維持効果をあげることができる。
本実施の形態では、同一共通構成の収納容器42を複数個並列に配してワゴン41に装着する作業のみで、自動的に換気装置43と空気連通がなされ、収納容器42内に添加剤を空気散布することができ、しかもワゴン41として収納容器42が移動自在であり、キッチン作業等に対しては、物品の保管の利便性に優れたものとなる。
さらに、収納物の腐敗を抑制不活性化する添加手段を用いれば、収納物の保管がより長期に亘っておこなえ、この点においても、換気付き収納容器装置の利便性は優れたものとなる。
加えて、電池43cにより換気装置43が運転使用可能であるので、ワゴン41に組み込んで任意の位置に移動させて、ごみ捨てあるいは物品収納位置で出し入れ使用し、システムキッチンの所定格納位置に納めておけるので、インテリア性と利便性を兼ね備えており好適であり、電池43cを、外部電源と接続開放し充電可能なものにすれば、より一層収納容器装置11の利便性は高まる。
一方、本実施の形態では、収納容器42と換気装置43を共にワゴン41に備えたが、収納容器42のみをワゴン41に備え、換気装置43は、システムキッチン等のワゴン41の格納位置に備え、ワゴン41が格納状態で、収納容器42の外部開口42cと換気装置43の供給口43cを、実施の形態1と同様の通気路接続手段35で接続開放自在に構成すれば、物品の出し入れ収納時のみ必要な場所へワゴン41つまり収納容器42を移動させ、作業終了後にワゴン41を格納し、換気装置43からの通気を付与することで、利便性が高まり、かつ本実施の形態における電池43fが不要となり、収納容器装置11は簡素化される。
本実施の形態では、調質媒体の添加手段49を備えているが、この手段がないものとして、単なる送風のみの換気装置としても、収納物品によっては鮮度維持効果を保つことが可能であり、より好適である。
また、添加手段49は、本実施の形態では、害虫の忌避目的としたが、食品等の腐敗を抑制する窒素ガスや脱酸素効果を有する成分を添加するもの、取入外気の湿度を減じる除湿剤、制菌や防黴効果を有する電荷イオン分子等の気中添加可能な媒体であれば、収納物品に最適に、かつ複数種を併用する選択が容易に可能であり、本実施の形態による、換気装置43への添加手段49の組み込み以外に、通気路接続手段47に添加手段49を組み込むことも可能であり、先頭の収納容器42と二つ目の収納容器42に対する添加手段49の種類を異にすることも可能であり、以上、収納容器装置11の性能・利便性はさらに優れたものになる。
また、実施の形態1では、収納容器14内の臭気空気の脱臭換気とし、実施の形態2では、収納容器42内への空気添加送風としたが、脱臭と添加を組み合わせても、より利便性の高い換気付き収納容器装置が提供でき、より好適である。
さらに、実施の形態1では、収納容器14を1個のみで構成したが、実施の形態2になる通気路接続手段の構成を用いて、複数個の収納容器を通気路直列となるように組み込みすることも可能であり、また、実施の形態1になる換気装置の捕集風路と供給風路を複数組の並列に形成して、複数個の収納容器14を並列に配置組み込みすることも可能である。
以上、本発明の通気路の構成は構造が簡素であり、函体収納容器の構造に対して大きく構成を変更することなく形成可能であるとともに、収納容器内の奥方の収納物品に対して、手前側からの効率的な空気循環を賦与することについては、極めて汎用性の高いものが提供できる利点を有している。
以上のように、本発明にかかる換気付き収納容器装置は、外部の換気装置と空気連通した収納容器内の空気循環換気が効率的におこなえ、しかも収納容器の数量に制限を受けない構成としているので、キッチンのごみ・食品収納保管に留まらず、食器や衣料雑貨、医化学物質材料の保管、食品調理醸造、動植物飼育栽培等の用途にも適用できる。
本発明の実施の形態1における換気付き収納容器装置の斜視図 本発明の実施の形態1における収納容器の分解状態を示す斜視図 本発明の実施の形態1における収納容器の斜視図 本発明の実施の形態1における換気付き収納容器装置の要部縦断面図 本発明の実施の形態1における換気付き収納容器装置の縦断面図 本発明の実施の形態1における要部縦断面図 本発明の実施の形態1における換気装置部の横断面図 本発明の実施の形態2における換気付き収納容器装置の斜視図 本発明の実施の形態2における収納容器の斜視図 本発明の実施の形態2における収納容器の分解状態を示す斜視図 本発明の実施の形態2における換気装置の斜視図 本発明の実施の形態2におけるワゴンの背面を示す斜視図 本発明の実施の形態2における収納容器の通気路を示す要部縦断面図 従来の送風脱臭装置付き収納容器の断面図
符号の説明
14、42 収納容器
14a、42a 開放縁
14c、42c 外部開口
14g 口枠部材受け部
16 口枠部材
17 袋
18 蓋受け部材
19、44 蓋部材
21、45c 通気開口
22 通気路
23 給気路
24 排気路
25、46 区画部材
29、43 換気装置
34 脱臭手段
35、47 通気路接続手段
41 ワゴン

Claims (10)

  1. 少なくとも一面に開放面を有した函状の収納容器と、前記開放面を密閉開放可能な蓋部材と、換気装置を備え、収納容器の開放縁近傍に沿う通気路を設け、通気路には収納容器の奥方に向けて開放した通気開口を設け、通気路は収納容器の外面に開口した外部開口を介して収納容器外に備えた換気装置と空気連通した換気付き収納容器装置であって、外部開口を収納容器の外面2面に備えた複数個の収納容器を、前記の外部開口同士を対峙連通し通気路を直列接続して相互に隣接配置し、先頭位置の収納容器と換気装置とを空気連通してなる換気付き収納容器装置。
  2. 少なくとも一面に開放面を有した函状の収納容器と、前記開放面を密閉開放可能な蓋部材と、換気装置を備え、収納容器の開放縁近傍に沿う通気路を設け、通気路には収納容器の奥方に向けて開放した通気開口を設け、通気路は収納容器の外面に開口した外部開口を介して収納容器外に備えた換気装置と空気連通した換気付き収納容器装置であって、前記収納容器の開放縁を覆い密接嵌着する蓋受け部材を備え、収納容器の開放縁近傍の周壁と蓋受け部材とにより通気路を形成した換気付き収納容器装置。
  3. 少なくとも一面に開放面を有した函状の収納容器と、前記開放面を密閉開放可能な蓋部材と、換気装置を備え、収納容器の開放縁近傍に沿う通気路を設け、通気路には収納容器の奥方に向けて開放した通気開口を設け、通気路は収納容器の外面に開口した外部開口を介して収納容器外に備えた換気装置と空気連通した換気付き収納容器装置であって、前記通気路は収納容器の2辺に沿って設け、一方を給気路、他方を排気路とした換気付き収納容器装置。
  4. 収納容器と換気装置は、連結と分離が自在な通気路接続手段を介して空気連通した請求項1〜3のいずれか1項に記載の換気付き収納容器装置。
  5. 収納容器は複数区画に分割使用可能な区画部材を備え、通気開口は、前記の複数区画に応じて配置した請求項1〜4のいずれか1項に記載の換気付き収納容器装置。
  6. 複数個の収納容器を備え、全ての収納容器の通気路が外部開口を介して空気連通してなる請求項1〜5のいずれか1項に記載の換気付き収納容器装置。
  7. 少なくとも1組以上の袋とこの袋の口縁を開放して口縁を巻き付け保持する口枠部材と、これらを、収納容器の開放縁より少許奥方で開放面に略平行に口枠部材受け部を設け、口枠部材を着脱自在に装着支持してなる請求項1〜6のいずれか1項に記載の換気付き収納容器装置。
  8. 通気路の途中もしくは収納容器外の換気装置に、収納容器内空気の脱臭手段、調質媒体の添加手段を組み合わせて備えた請求項1〜7のいずれか1項に記載の換気付き収納容器装置。
  9. 収納容器と換気装置のうち、少なくとも収納容器が、使用面より出し入れ自在な引き出し機構を備えた請求項1〜8のいずれか1項に記載の換気付き収納容器装置。
  10. 収納容器と換気装置のうち、少なくとも収納容器を移動自在なワゴンに備えた請求項1〜8のいずれか1項記載の換気付き収納容器装置。
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