JP4182314B2 - 電池用電極群 - Google Patents
電池用電極群 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4182314B2 JP4182314B2 JP2000020826A JP2000020826A JP4182314B2 JP 4182314 B2 JP4182314 B2 JP 4182314B2 JP 2000020826 A JP2000020826 A JP 2000020826A JP 2000020826 A JP2000020826 A JP 2000020826A JP 4182314 B2 JP4182314 B2 JP 4182314B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- positive electrode
- current collecting
- battery
- electrode group
- group
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/10—Energy storage using batteries
Landscapes
- Connection Of Batteries Or Terminals (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電極群、特に、電池用電極群に関する。
【0002】
【従来の技術とその課題】
電池、例えばアルカリ蓄電池は、通常、電槽、電槽内に配置された複数枚の正極からなる正極群および複数枚の負極からなる負極群並びに電槽の上部に配置された正極端子および負極端子を備えている。ここで、正極群の各正極と負極群の各負極は、セパレータを挟んで交互に配置されている。また、正極群を構成する各正極は、それぞれ個別に集電タブを有しており、これらの集電タブは集合して一体的に正極端子に接続されている。一方、負極群を構成する各負極は、同様にそれぞれ個別に集電タブを有しており、これらの集電タブは集合して一体的に負極端子に接続されている。
【0003】
このようなアルカリ蓄電池においては、正極群と正極端子との位置関係により、正極群を構成する夫々の正極と正極端子との間の距離が一定になりにくく、結果的に正極端子に近接した正極の集電タブの長さは短く、正極端子から離れた正極の集電タブの長さは長くなることになる。つまり、このような集電タブの長さの相違により、各正極と正極端子との間の接続抵抗が異なることになるため、正極群の中で正極毎の利用率が異なることになる。これは、負極群を構成する各負極と負極端子との間の接続抵抗についても同様であり、負極群の中で負極毎の利用率が異なることになる。したがって、このような電池は、各正極および各負極が均等な性能を発揮し得ず、期待通りの電池特性を達成できない場合が多い。
【0004】
本発明の目的は、複数の電極が集電体に対して接続された電池用電極群について、各電極の利用率の均一化を図ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る電池用電極群は、第1集電タブを個別に有する複数の電極からなる第1電極群と、第1電極群に隣接して配置されかつ第2集電タブを個別に有する複数の電極からなる第2電極群と、第1集電タブおよび第2集電タブが接続された集電体とを備えている。ここで、第2電極群は第1電極群よりも集電体に近接して配置されかつ第1集電タブは、第2集電タブと比べて、厚さに大きくかつ断面積が1倍を超え2倍以下に設定されており、第1集電タブおよび第2集電タブは、それぞれ別々に集合して集電体に対して個別に溶接されている。
【0009】
【作用】
本発明の各見地に係る電池用電極群において、集電体から最も離れた電極の集電タブは、集電体に最も近接した電極の集電タブに比べて厚さが大きく設定されている結果、集電体に最も近接した電極の集電タブに比べて電気抵抗が小さくなる。したがって、この電極群では、各電極と集電体との間の接続抵抗の相違が小さくなり、その結果、電極毎の利用率の不均一性が軽減される。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1および図2を参照して、本発明の実施の一形態に係る電池用電極群が採用された集合電池を説明する。図において、集合電池10は、10個のアルカリ単電池11と、これらのアルカリ単電池11を一体に固定するための固定部材12とを主に備えている。
【0011】
各アルカリ単電池11は、ニッケル・カドミウム蓄電池、ニッケル・水素蓄電池、ニッケル・亜鉛蓄電池などのアルカリ蓄電池であり、図3に示すように、電槽13、当該電槽13内に収容された電池要素14および電解液(図示せず)、電槽13を気密に封止するための蓋体15並びに安全弁16を主に備えている。電槽13は、例えば難燃性ポリプロピレン樹脂等の樹脂材料からなる、上部に開口部13aを有する概ね直方体形状の容器であり、その両主面側の壁部13b,13bの外壁面13cに上下方向に延びる通気溝17を有している。また、電槽13の両側面13d,13dには、固定部材12を配置するための固定溝18が上下の2列に平行に形成されている。さらに、電槽13の両壁部13b,13bにおいて、開口部13aの近傍には、概ね対角線上の位置にそれぞれ円形の貫通孔19,19が形成されている。
【0012】
電池要素14は、図4に示すように、一対の正極群(電池用電極群の一形態)20と負極群(電池用電極群の一形態)30とを備えている。正極群20は、図4および図6に示すように、一定の間隔を設けて平行に配列された複数の正極22と、正極集電端子(集電体の一例)23とを備えている。各正極22は、図5に示すように、導電性材料からなる板状の電極板24の表面に所定の活物質25を配置したものであり、電極板24は、そこから突出した集電タブ26を一体的に有している。この集電タブ26の幅(W)は、全ての正極22において、実質的に同じに設定されている。
【0013】
一方、集電タブ26の長さ(L)は、図6に示すように、正極22毎に異なっており、正極集電端子23の近傍に配置されている正極22のものから正極集電端子23から最も離れた位置に配置されている正極22のものにかけて順次長くなるように設定されている。また、集電タブ26の厚さ(T)は、正極22と正極集電板23との位置関係により2種類に設定されている。すなわち、複数の正極22のうち、正極集電端子23から離れた側の半数の第1群22aのものの厚さが他の半数の正極22、すなわち、正極集電端子23に近い側の半数の第2群22bのものの厚さよりも大きく設定されている。より具体的には、第1群22aの正極22の集電タブ26の厚さは、通常、第2群22bの正極22の集電タブ26の厚さの1倍を超えかつ2倍以下、好ましくは1.5倍に設定されている。
【0014】
ところで、導電体の電気抵抗Rは、導電体の電気伝導度をρ、断面積をS、長さをLとすると、R=ρ・L/Sの関係になり、導電体の長さに比例しかつ導電体の断面積に反比例することになる。このため、集電タブ26は、厚さを大きく設定すると(すなわち、断面積を大きく設定すると)、電気抵抗が小さくなる。よって、正極群20において、第1群22a側の正極22の集電タブ26の電気抵抗は、第2群22b側の正極22の集電タブ26のそれに比べて小さくなる。
【0015】
正極集電端子23は、各正極22の集電タブ26を集合させて固定するためのものであり、電池要素14の端部に配置されておりかつ電槽13の一方の貫通孔19と対向している。正極集電端子23の中央部および下部には、図6に示すように、それぞれ集電タブ26を固定するための第1固定部23aおよび第2固定部23bが形成されている。そして、第1固定部23aには、第1群22a側の正極22の集電タブ26が集合して一体的に溶接されており、また、第2固定部23bには、第2群22b側の正極22の集電タブ26が集合して一体的にレーザー溶接されている。ここでは、同じ厚さの集電タブ26が一群を形成し、その群毎が正極集電端子23に対して個別にレーザー溶接されていることになるため、レーザー溶接条件を集電タブ26の群毎に適切に設定することができ、結果的に溶接部の電気抵抗値の増大を抑制しながら安定な溶接が達成されることになる。また、レーザー溶接機の出力を集電タブ26の群毎に最適化できるため、レーザー溶接時のエネルギーコストを抑制することもできる。
【0016】
また、正極集電端子23には、円環状に設けられた、断面形状が楔形の環状突起27が設けられている。この環状突起27は、電槽13の壁部13bに向けて突出している。また、当該環状突起27で囲まれた内側には、同じく電槽13の壁部13b側に向けて突出する複数の溶接突起28が形成されている。
【0017】
一方、負極群30は、図4に示すように、一定の間隔を設けて平行に配列された複数の負極32と、負極集電端子(集電体の一例)33とを備えており、これらは、電池化学的要素を除き、正極群20と同様に構成されている。この負極群30は、図4に示すように、各負極32が図示しないセパレータを挟んで正極22と交互に配置されるよう正極群20に対して組み合されており、負極集電端子33が正極集電端子23の対角位置に配置されている。
【0018】
蓋体15は、電槽13の開口部13aを気密に封止するためのものであり、中央部に孔部40を有している。この孔部40は、安全弁16により閉鎖されている。安全弁16は、アルカリ単電池11の充放電中にガスが発生した場合、このガスを外部に排出し、電槽13の内圧が一定以上に高まらないように制御するためのものである。
【0019】
上述のアルカリ単電池11は、図1に示すように、電槽13の外壁面13c同士を密接させながら、直線状に配列されている。ここで、各アルカリ単電池11は、図2に示すように、その電池要素14の正極集電端子23および負極集電端子33が隣接するアルカリ単電池11の電池要素14のそれぞれ負極集電端子33および正極集電端子23と対向するように交互に向きを入れ替えて配列されており、直列接続されている。また、両端に位置するアルカリ単電池11,11のうち、一方のアルカリ単電池11は、その正極集電端子23が直接正極端子41に溶接され、また、他方のアルカリ単電池11は、その負極集電端子33が直接負極端子42に溶接されており、これらの端子41,42は、蓋体15を通じて上方に突出している。
【0020】
上述のようにして配列された10個のアルカリ単電池11は、その状態で固定部材12により一体的に固定されている。固定部材12は、1対のエンドプレート50,50と、4つのサイドプレート51とを備えている。1対のエンドプレート50,50は両端にそれぞれ位置するアルカリ単電池11,11の外側に配置されており、また、各サイドプレート51は、各アルカリ単電池11の電槽13の側面13dに形成された固定溝18内にそれぞれ配置されており、両端が各エンドプレート50,50に固定されている。これにより、配列された10個のアルカリ単電池11は、エンドプレート50,50間に挟まれた状態で一体的に固定されている。
【0021】
一体的に固定された各アルカリ単電池11間には、図7に示すように、隣接し合う電槽13の通気溝17同士が組み合わさることにより、上下方向に開口する通気孔52が形成されている。この通気孔52は、アルカリ単電池11の充放電時の発熱による熱を冷却するためのものである。
【0022】
また、隣接し合うアルカリ単電池11,11の電池要素14,14間は、図7に示すように、導電体60を通じて接続されている。導電体60は、隣接し合う電槽13,13の貫通孔19,19が対向して形成される一連の連続孔61内に配置された、例えば鉄やニッケル等の導電性材料からなる円盤状の部材であり、その外周にゴム等の弾性シール材からなるOリング62を備えている。そして、導電体60は、各電槽13の内部側から押圧されて外周部が連続孔61の内周面に圧接しており、Oリング62が連続孔61を液密に封止している。
【0023】
一方の電池要素14の正極集電端子23は、このような導電体60の一端に対して溶接されている。ここでは、正極集電端子23に設けられた溶接突起28が主として導電体60に対して溶接されており、また、正極集電端子23に設けられた環状突起27が電槽13の貫通孔19の周縁部において壁部13b内に圧入している。また、他方の電池要素14の負極集電端子33は、導電体60の他端に対して同様に溶接されており、また、環状突起27が同様に壁部13b内に圧入している。
【0024】
上述のような電池要素14,14間の接続構造は、次のようにして達成することができる。先ず、図8に示すように、通気孔52が形成されるように電槽13,13を密接させて並べ、夫々の貫通孔19による一連の連続孔61を形成する。そして、図9に示すように、この連続孔61内に、Oリング62を外周部に備えかつ厚さが連続孔61の長さ(奥行き)よりも若干大き目に設定された導電体60を挿入する。そして、この状態で、導電体60の両端を、図に矢印で示すようにプレス機等を用いて中心方向に押圧する。これにより、導電体60は、図10に示すように、直径が広がる方向に圧縮変形し、両端部が壁部13bの内壁面と面一になるとともに外周部が連続孔61の内周面に圧接する。また、Oリング62は、連続孔61の内周面方向に押され、連続孔61を液密に封止する。
【0025】
次に、図11に示すように、導電体60の一方の端面に一方の電池要素14の正極集電端子23の溶接突起28側を当接し、また、導電体60の他方の端面に他方の電池要素14の負極集電端子33の溶接突起28側を当接する。この状態で、正極集電端子23および負極集電端子33を図に矢印で示すようにプレス機等を用いて導電体60方向に押圧し、さらに導電体60と正極集電端子23および負極集電端子33との間を抵抗溶接すると、正極集電端子23、導電体60および負極集電端子33が互いに溶接されて一体化され、また、正極集電端子23および負極集電端子33の環状突起27が対向する壁部13b内に圧入される。この結果、隣接し合うアルカリ単電池11,11間の電池要素14,14が直列接続され、電池要素14,14間の接続構造が達成される。
【0026】
上述の集合電池10は、上述のようにアルカリ単電池11間の接続を電槽13の壁部13b間の連続孔61内に配置された導電体60により確保しているため、各アルカリ単電池11の上部に相互の接続を確保するための正極端子、負極端子および接続バーを設ける必要がある従来の集合電池に比べて高さを抑制することができ、結果的に従来のものよりもコンパクトに構成することができる。また、集合電池10は、従来の集合電池において必要であった上述のような正極端子、負極端子および接続バーが不要になるため、部品点数を削減することができ、その結果、従来のものに比べて低コスト化および軽量化を図ることができる。
【0027】
さらに、この集合電池10は、従来の集合電池に比べて電池要素14,14間が短い経路で接続されているため、電池要素14,14間の接続抵抗を低減することができる。このため、集合電池10は、従来の集合電池で用いられているアルカリ単電池と同性能のアルカリ単電池を用いている場合であっても、従来のものに比べて全体としての電池特性を向上させることができる。
【0028】
特に、この集合電池10では、各電池要素14の正極群20を構成する夫々の正極22の集電タブ26の厚さが、上述のように正極集電端子23と正極22との位置関係により変更して設定されているため、各正極22と正極集電端子23との接続抵抗の不均一性を軽減することができ、その結果、正極22間の利用率の不均一性を軽減することができる。この点は、同様に構成された負極群30についても同様である。したがって、この集合電池10は、個々のアルカリ単電池11の電池特性も改善されることになるため、従来のものに比べて全体としての電池特性がより高まることになる。
【0029】
因みに、全ての正極22の集電タブ26の厚さを十分に厚く設定しておくと、各集電タブ26の電気抵抗値は十分に小さくなり、正極22間の利用率の不均一性は軽減されることになるが、この場合は、集電タブ26の重量が増し、結果的に正極群20全体の重量が増大することになる。これに対し、本実施の形態の正極群20は、各集電タブ26の厚さを、上述のように正極集電端子23と正極22との位置関係により変更しているため、重量増加を抑制しつつ、正極22間の利用率の不均一性を軽減することができることになる。この点、負極群30についても同様である。
【0030】
なお、各アルカリ単電池11の電槽13内に注入されている電解液は、Oリング62が連続孔61を液密に封止しているため、隣接する電槽13内に移動しにくい。また、電解液は、仮に連続孔61内を通過したとしても、壁部13b内に圧入された環状突起27により移動を阻止され、結果的に隣接する電槽13内には移動しにくい。
【0031】
[他の実施の形態]
(1)上述の実施の形態では、配列された複数個のアルカリ単電池11を固定部材12により一体的に固定したが、複数のアルカリ単電池11間は予め接着されていてもよい。なお、アルカリ単電池11間の接着方法は、特に限定されるものではなく、接着材を用いる方法や、超音波溶着、熱溶着および高周波溶着等の各種の溶着法等を採用することができる。
【0032】
(2)上述の実施の形態では、電池要素14を構成する正極群20において、正極22を集電タブ26の厚さが異なる第1群22aと第2群22bの2つに分け、それぞれの群の集電タブ26を集合させて正極集電端子23に対して個別に溶接しているが、この正極群20は他の形態に変更することもできる。例えば、正極22を集電タブ26の厚さが異なる3群以上に分け、それぞれの群毎の集電タブ26を纏めて正極集電端子23に対して個別に溶接するようにしてもよい。この場合、各正極22と正極集電端子23との接続抵抗はより均一化されることになるので、各正極22の利用率をより均一化することができる。
【0033】
或いは、正極群20を構成する各正極22の集電タブ26の厚さを、正極集電端子23に最も近接した正極22のものから正極集電端子23から最も離れた正極22のものにかけて順に大きく設定してもよい。この場合は、各正極22と正極集電端子23との間の接続抵抗がより効果的に均一化され、結果的に各正極22の利用率がさらに均一化されることになる。なお、この場合、各正極22の集電タブ26は、上述の実施の形態の場合と同様に2群または3群以上に分けて群毎に個別に正極集電端子23に対して溶接されていてもよいし、全てが一体的に正極集電端子23に対して溶接されていてもよい。
なお、以上のような変形は、負極群30についても同様に実施することができる。
【0034】
(3)上述の実施の形態では、正極群20において、各正極22の集電タブ26を正極集電端子23に対して溶接したが、集電タブ26は、例えばリベット等の固定具を用いて正極集電端子23に対して固定することもできる。この点は、負極群30についても同様である。
【0035】
【実施例】
実施例1
上述の実施の形態に係る集合電池10で用いられる各アルカリ単電池11において、電池要素14の正極群20を8枚の正極22により構成し、そのうちの半数である第1群22a側の正極22の集電タブ26の厚さを0.15mmに設定し、また、残りの半数である第2群22b側の正極22の集電タブ26の厚さを0.1mmに設定した。この場合、正極集電端子23から最も離れた正極22の集電タブ26の電気抵抗値は1045.90μΩであり、また、正極集電端子23に最も近接した正極22の集電タブ26の電気抵抗値は482.69μΩであった。前者の電気抵抗値と後者の電気抵抗値との差は563.20μΩであり、また、前者は後者の約2.17倍であった。電池要素14の負極群30についても同様に構成したところ、集電タブ26の電気抵抗値は同様の結果を示した。
【0036】
一方、比較例1として、正極群20および負極群30を構成する全ての正極22および負極32の集電タブ26の厚さを0.1mmに統一したアルカリ単電池を作製した。この場合、正極群20において、正極集電端子23から最も離れた正極22の集電タブ26の電気抵抗値は1550.78μΩであり、また、正極集電端子23に最も近接した正極22の集電タブ26の電気抵抗値は494.65μΩであった。前者の電気抵抗値と後者の電気抵抗値との差は1056.14μΩに達し、また、前者は後者の約3.14倍であった。また、負極群30も、同様の結果を示した。
【0037】
以上から、実施例1のアルカリ単電池11は、比較例1のアルカリ単電池に比べ、集電タブ26毎の電気抵抗値の差が小さく、その結果、各電極の利用率の不均一性を比較例の場合に比べて軽減できる。
【0038】
実施例2
上述の実施例1に係るアルカリ単電池11において、正極群20側の各集電タブ26の重量の合計(集電タブ総重量)を測定したところ、10.223gであった。また、正極集電端子23に接続された集電タブ26全体の電気抵抗値を求めたところ、39.218μΩであった。
【0039】
また、上述の比較例1に係るアルカリ単電池において、正極群20側の集電タブ総重量を測定したところ、7.354gであった。また、正極集電端子23に接続された集電タブ26全体の電気抵抗値を求めたところ、45.978μΩであった。
【0040】
さらに、上述の比較例1において、正極群20側の全ての集電タブ26の厚さを0.15mmに変更したところ(比較例2)、集電タブ総重量は11.031gであり、また、正極集電端子23に接続された集電タブ26全体の電気抵抗値は30.652μΩであった。
【0041】
以上から、実施例1に係るアルカリ単電池11で用いられる正極群20は、集電タブ総重量および集電タブ全体の電気抵抗値がいずれも比較例1と比較例2との間にある。このため、この正極群20は、重量増加を抑制しつつ、正極集電端子23と正極22全体との接続抵抗を小さく設定できることになる。
【0042】
【発明の効果】
本発明に係る電池用電極群は、集電体と電極との位置関係に応じて集電タブの厚さを変化させているので、従来の電池用電極群に比べて電極毎の利用率の不均一性を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態に係る電池用電極群が採用された集合電池の斜視図。
【図2】図1の分解図。
【図3】前記集合電池を構成するアルカリ単電池の分解斜視図。
【図4】前記アルカリ単電池に含まれる電池要素の分解斜視図。
【図5】前記電池要素を構成する正極の斜視図。
【図6】前記電池要素を構成する正極群の一部断面正面図。
【図7】前記集合電池を構成するアルカリ単電池間の電池要素の接続構造を示す断面図。
【図8】前記接続構造を形成するための一工程を示す図。
【図9】前記接続構造を形成するための他の一工程を示す図。
【図10】前記接続構造を形成するためのさらに他の一工程を示す図。
【図11】前記接続構造を形成するためのさらに他の一工程を示す図。
【符号の説明】
20 正極群
22 正極
22a 第1群
22b 第2群
23 正極集電端子
26 集電タブ
30 負極群
32 負極
33 負極集電端子
Claims (1)
- 第1集電タブを個別に有する複数の電極からなる第1電極群と、
前記第1電極群に隣接して配置された、第2集電タブを個別に有する複数の電極からなる第2電極群と、
前記第1集電タブおよび前記第2集電タブが接続された集電体とを備え、
前記第2電極群は前記第1電極群よりも前記集電体に近接して配置されかつ前記第1集電タブは、前記第2集電タブと比べて、厚さが大きくかつ断面積が1倍を超え2倍以下に設定されており、前記第1集電タブおよび前記第2集電タブは、それぞれ別々に集合して前記集電体に対して個別に溶接されている、
電池用電極群。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000020826A JP4182314B2 (ja) | 2000-01-28 | 2000-01-28 | 電池用電極群 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000020826A JP4182314B2 (ja) | 2000-01-28 | 2000-01-28 | 電池用電極群 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001210303A JP2001210303A (ja) | 2001-08-03 |
JP4182314B2 true JP4182314B2 (ja) | 2008-11-19 |
Family
ID=18547326
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000020826A Expired - Fee Related JP4182314B2 (ja) | 2000-01-28 | 2000-01-28 | 電池用電極群 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4182314B2 (ja) |
Families Citing this family (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3815561B2 (ja) * | 2001-11-29 | 2006-08-30 | 株式会社ジーエス・ユアサコーポレーション | 蓄電池 |
JP4494731B2 (ja) * | 2003-06-13 | 2010-06-30 | 三菱重工業株式会社 | 二次電池、二次電池の製造方法 |
JP5932997B2 (ja) * | 2011-07-13 | 2016-06-08 | エルジー・ケム・リミテッド | 連結信頼性の向上した電池モジュール及びこれを備えた中大型電池パック |
KR20150030674A (ko) | 2012-06-28 | 2015-03-20 | 신코베덴키 가부시키가이샤 | 이차 전지 |
US9728787B2 (en) | 2012-07-17 | 2017-08-08 | Hitachi Chemical Company, Ltd. | Current collecting structure for secondary battery and secondary battery |
JP6314658B2 (ja) * | 2014-05-27 | 2018-04-25 | 株式会社豊田自動織機 | 蓄電装置 |
JP6415959B2 (ja) * | 2014-12-11 | 2018-10-31 | 株式会社東芝 | 電極群、電池、及び電池の製造方法 |
CN107851771B (zh) * | 2015-08-31 | 2021-07-09 | 松下知识产权经营株式会社 | 电池 |
WO2017105114A1 (ko) * | 2015-12-15 | 2017-06-22 | 솔브레인 주식회사 | 파우치형 이차전지용 전극 리드 및 이를 포함하는 파우치형 이차전지 |
CN105826590B (zh) * | 2016-04-01 | 2019-02-01 | 惠州亿纬锂能股份有限公司 | 异形叠片电芯生产工艺及异形叠片电芯 |
JP6829597B2 (ja) * | 2016-12-22 | 2021-02-10 | 川崎重工業株式会社 | 電池モジュール |
KR102145493B1 (ko) * | 2017-11-14 | 2020-08-18 | 주식회사 엘지화학 | 전극 조립체, 이를 포함하는 이차전지 및 그 제조방법 |
WO2021193436A1 (ja) * | 2020-03-23 | 2021-09-30 | 日本碍子株式会社 | 亜鉛二次電池及びモジュール電池 |
-
2000
- 2000-01-28 JP JP2000020826A patent/JP4182314B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2001210303A (ja) | 2001-08-03 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR100599752B1 (ko) | 이차 전지와 이에 사용되는 전극 조립체 | |
KR100599749B1 (ko) | 이차 전지와 이에 사용되는 전극 조립체 | |
JP4559566B2 (ja) | 角形密閉式電池 | |
EP2535962B1 (en) | Battery module having enhanced welding reliability and medium or large battery pack including same | |
JP5208976B2 (ja) | 電池モジュール | |
JP4519063B2 (ja) | 二次電池 | |
EP2608292B1 (en) | Secondary battery of improved lead structure | |
KR100637443B1 (ko) | 이차 전지와 이에 사용되는 단자 조립체 | |
KR100599732B1 (ko) | 이차 전지 | |
KR100612364B1 (ko) | 이차 전지 | |
KR101754613B1 (ko) | 전극 어셈블리의 고정구조를 포함하는 이차 전지 | |
KR100542238B1 (ko) | 전지 모듈 | |
JP4182314B2 (ja) | 電池用電極群 | |
JP2006012830A (ja) | 二次電池 | |
JP2004111308A (ja) | 密閉型二次電池及び電池モジュール | |
KR100599714B1 (ko) | 이차 전지 | |
KR20180081604A (ko) | 파우치 셀을 위한 벽관통형 집전 장치 | |
KR100684861B1 (ko) | 이차 전지 모듈 | |
KR100612236B1 (ko) | 이차 전지와 이에 사용되는 전극 조립체 | |
JP2001210293A (ja) | 集合電池 | |
KR20080028091A (ko) | 이차 전지 | |
EP1199759A2 (en) | Battery module | |
KR100599691B1 (ko) | 이차 전지와 이에 사용되는 전극군 | |
KR100599796B1 (ko) | 파우치형 이차 전지 | |
CN220042061U (zh) | 二次电池 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040423 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050819 |
|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20060404 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070820 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20080117 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080128 |
|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711 Effective date: 20080220 |
|
A911 | Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20080327 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20080806 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20080819 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110912 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4182314 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110912 Year of fee payment: 3 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110912 Year of fee payment: 3 |
|
R360 | Written notification for declining of transfer of rights |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110912 Year of fee payment: 3 |
|
R360 | Written notification for declining of transfer of rights |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360 |
|
R371 | Transfer withdrawn |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110912 Year of fee payment: 3 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120912 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120912 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130912 Year of fee payment: 5 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |