JP4181452B2 - 発電システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、燃料電池を用いた発電システム、より詳しくは、複数の燃料電池を用いた発電システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
複数の燃料電池を並列運転することが知られている(特許文献1参照)。並列運転すると、同じ電気負荷に対して小型(小容量)の燃料電池を用いることができる。また、発電負荷を複数の燃料電池で分担するため各燃料電池の発電負荷が低い運転領域となり、発電効率を向上できる、等のメリットがある。
【0003】
【特許文献1】
特開平08−50902号公報(請求項1、図1等)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、複数の燃料電池を並列接続して運転する場合は、各燃料電池の発電特性に個体差(バラツキ)があるため、そのまま並列接続すると電圧の高い燃料電池から電圧の低い燃料電池へ電流が逆流する(逆電圧の発生)。よって、逆電圧或いは逆電流防止のため、前記した特許文献1では、各燃料電池にダイオードを入れている。このため、この逆電流防止ダイオードにおける電力の損失が発生するという問題があった。
【0005】
そこで、本発明は、発電効率を向上でき、かつ前記した損失の低減或いは損失の発生を防止することのできる燃料電池を用いた発電システムを提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決した本発明は、負荷に対してそれぞれ並列に接続された複数の発電ユニットと、前記複数の発電ユニットを制御する制御回路と、を備えた発電システムに関する。そして、前記複数の発電ユニットは、それぞれ、単セルが複数積層された燃料電池と、前記燃料電池の両極間に逆方向に接続された還流ダイオードと、開閉が切り替わる第1のスイッチと、前記第1のスイッチが閉じているとき、前記第1のスイッチと共に前記燃料電池に対して直列接続となるコイルと、前記燃料電池側のOff接点と前記負荷側のOn接点と前記燃料電池側又は前記負荷側のいずれかに切り替わる接片とを有する第2のスイッチと、前記第2のスイッチが前記燃料電池側に切り替わっているとき前記コイル及び前記第2のスイッチと共に前記燃料電池に対して直列接続となり、前記第2のスイッチが前記負荷側に切り替わっているとき当該第2のスイッチと共に前記負荷に対して直列接続となるコンデンサと、を備えている。また、前記制御回路は、前記第2のスイッチを前記燃料電池側に切り替えると共に、前記第1のスイッチを開き、前記燃料電池の発電電流と前記コイルに蓄えられたエネルギによって前記コンデンサを充電する第1の状態と、前記第2のスイッチを前記負荷側に切り替え、前記コンデンサから前記負荷へ電力を供給すると共に、前記第1のスイッチを閉じ、前記還流ダイオードを介して前記燃料電池から前記コイルに発電電流を流すことで当該コイルにエネルギを蓄える第2の状態と、を交互に切り替える、ことを特徴とする。
【0007】
この構成では、ダイオードに替えてコンデンサ(スイッチドキャパシタ)を用いることとし、燃料電池の発電電圧でコンデンサを充電し、コンデンサから負荷へ放電するようにした。これにより、複数接続した燃料電池の電圧が異なっていても、支障なく発電を継続し、負荷に電力を供給することができる。また、コンデンサに充電しないときは、コイルに燃料電池の発電電流をエネルギとして蓄えることができ、このコイルに蓄えたエネルギは、コンデンサに充電するときの電力として充てられる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の燃料電池を用いた発電システム(以下「燃料電池発電システム」という)の実施形態を、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、燃料電池が複数並列に接続された燃料電池発電システムのブロック構成図であり、(a)はコンデンサ充電時を示し、(b)はコンデンサ放電時を示す。
【0009】
図1(a)或いは図1(b)に示すように、燃料電池発電システムは、燃料電池11、コイル12、キャパシタ(コンデンサ)13、第1のスイッチ14、第2のスイッチ15、還流ダイオード16を含んで成る第1のユニット10と、燃料電池21、コイル22、キャパシタ(コンデンサ)23、第1のスイッチ24、第2のスイッチ25、還流ダイオード26を含んで成る第2のユニット20を並列に接続して、制御回路CUによる制御のもと、負荷50に電力を供給する構成をしている。つまり、複数の燃料電池11,21を、コンデンサ13,23を介して並列に接続し、負荷50に2つの燃料電池11,21が分担して発電電流IFCを供給する燃料電池発電システムである。なお、符号J11〜J14、J21〜J24、J31〜J34は、接続点である。
【0010】
図1(a)或いは図1(b)に示すように、第1のユニット10は、燃料電池11に対して、コイル12、第2のスイッチ15、コンデンサ13が、プラス側(上流側)からマイナス側(下流側)に向けてこの順序で直列に接続されている。また、還流ダイオード16は、その一端を接続点J11に、他端を接続点J12に接続されている。また、第1のスイッチ14は、その一端を接続点J13に、他端を接続点J14に接続されている。なお、説明を省略するが、第2のユニット20も、第1のユニット10と同様に接続されている。
【0011】
ここで、燃料電池11は、例えば車両搭載用や家庭用といった用途の燃料電池であり、図示しない酸素極と水素極との間に固体高分子膜からなる電解膜を挟み込んだ単セルが複数積層された構成を有しており、酸素と水素(燃料ガス)を供給されて発電する。もちろん燃料電池11の用途は特に限定されるものではない。コイル12は、所定長さの導体を巻線したものであり、コンデンサ13の充電・放電との関係で、燃料電池11が発電する電力を、インダクタンスのエネルギとして蓄積したり、蓄積したインダクタンスのエネルギを電力として放出したりする。コンデンサ13は、電力を蓄積する(充電される)機能を有する。なお、本実施形態では、コンデンサ13は、コイル12とコンデンサ13のLC共振により、燃料電池11の発電電圧よりも高い電圧で充電される。
【0012】
第1のスイッチ14は、回路を開閉するスイッチである。第2のスイッチ15は、コンデンサ13の充電・放電を択一的に切り替えるスイッチ(回路を択一的に切り替えるスイッチ)である。還流ダイオード16は、電流を還流するための機能を有する。なお、説明を省略するが、第2のユニット20の燃料電池21やコイル22等も、第1のユニット10の燃料電池11やコイル12等と同じ機能を有する(仕様的にも同じものである)。ちなみに、コンデンサ充電時の状態を示す図1(a)では、第1のスイッチ14,24はOffの位置になっており、第2のスイッチ15,25は燃料電池11,21とコンデンサ13,23を接続する位置になっている。一方、コンデンサ放電時の状態を示す図1(b)では、第1のスイッチ14,24はOnの位置になっており、第2のスイッチ15,25は負荷50とコンデンサ13,23を接続する位置になっている。
【0013】
第1のユニット10と第2のユニット20は、接続点J31と接続点J32により接続されている。また、第1のスイッチ14,24の開閉指示と第2のスイッチ15,25の切替え指示を行う制御回路(制御手段)CUも接続点J31と接続点J32に接続され、出力される電流及び電圧を監視している。また、平滑用コンデンサ40が接続点J33と接続点J34に接続されている。なお、以下の説明において、コンデンサ13と第1のスイッチ14、第2のスイッチ15を含んで構成される回路をスイッチドキャパシタと適宜呼ぶこととする。
【0014】
次に、燃料電池11の特性を、図2を参照して説明する(適宜図1参照)。図2の、(a)は燃料電池の電流−発電効率の関係を示す図であり、(b)は燃料電池のI−V特性を示す図である。この図2(a)に示されるように、燃料電池11の発電効率は、燃料電池11の発電電流が多くなると低下する。なお、発電効率が低下すると燃料電池11の燃費が悪くなる。また、図2(b)に示されるように、燃料電池11のI−V特性は右下がりの曲線となり、燃料電池11の発電電流が増えると電圧が低下する特性を有する。また、発電電流が増えるほど発電電力損失が大きくなる特性を有する。ちなみに、本実施形態では、燃料電池11は100%の出力ではなく負荷50に応じた50%程度の出力(負荷50に応じた所定の発電電流)で運転され、燃費の悪化等が抑制される(定格の50%の電流で発電)。
なお、燃料電池11について説明したが、燃料電池21についても燃料電池11と全く同じ仕様なので、説明を省略する。
【0015】
続いて、前記した構成を有する燃料電池発電システムの動作を、図3を参照して説明する(適宜図1等参照)。図3の(a)及び(b)は、図1の第1のユニットを抜き出した図であり、(a)はこのユニットにおけるコンデンサ充電時を示し、(b)はこのユニットにおけるコンデンサ放電時を示す。図3の(c)〜(i)は電流或いはスイッチ位置のタイムチャートを示した図であり、(c)は燃料電池の発電電流IFCを、(d)はコイル電流ILを、(e)はダイオード電流IDiを、(f)は第1のスイッチ電流ISLを、(g)はコンデンサ電流ISCを、(h)は第1のスイッチのOn/Offを、(i)は第2のスイッチの切替え位置を示す。
なお、図3の(c)〜(i)にハッチングを施した部分は、その状態が図3(b)のコンデンサ放電時にあることを示し、ハッチングを施さない部分は、その状態が図3(a)のコンデンサ充電時にあることを示している。すなわち、図3(c)〜(i)の各図においては、コンデンサ13の充電とコンデンサ13の放電とが交互に切り替わって行われていることを示している。
【0016】
図3(a)に示すように、コンデンサ充電時は、第1のスイッチ14はOffになっており、第2のスイッチ15は図中の(1)の位置(燃料電池11とコンデンサ13を接続する位置)になっている。一方、図3(b)に示すように、コンデンサ放電時は、第1のスイッチ14はOnになっており、第2のスイッチ15は図中の(2)の位置(コンデンサ13と負荷50を接続する位置)になっている。コンデンサ13の充電とコンデンサ13の放電は、図1に示す制御回路CUにより、所定の周期で交互に切り替わるようになっている。
【0017】
以下、図3(c)〜(i)の微小区間T1〜T6について、順を追って動作を説明する。なお、図3(c)に示すように、燃料電池11は、コンデンサ13の放電・充電に関係なく、例えば5Aという一定の発電電流IFCで発電している。つまり、燃料電池11は、一定の電流を抜き出されている。
【0018】
微小区間T1; ハッチングが施されている微小区間T1では、図3(h)(i)に示されるように、第1のスイッチ14がOnの位置になっており、第2のスイッチ15が(2)の位置になっているので、燃料電池11の発電電流IFCは、コイル12及び第1のスイッチ14を経て、燃料電池11に帰還される。このとき、図3(d)に示されるように、コイル電流ILは三角波状に上昇する。この状態では、コイル12は、燃料電池11が発電した電力をエネルギ(インダクタンスのエネルギ)として蓄積しながら、コイル電流ILを増加していく。ちなみに、インダクタンスの電流(コイル電流IL)は急激に上昇できないので、図3(d)に示すように三角波状にコイル電流ILを増していく(つまりエネルギを蓄積していく)。このように、コイル12が、燃料電池11が発電した電力をインダクタンスのエネルギとして蓄積していくので、喩え燃料電池11と負荷50が直接接続されていなくとも、燃料電池11は一定の発電電流IFCで発電することができる。よって、燃料電池11を効率のよいところで運転することが可能になる(図2参照)。
【0019】
また、微小区間T1では、図3(e)に示すように、還流ダイオード16のダイオード電流IDiは0である。これは、接続点J11の電圧の方が接続点J12の電圧よりも高いからである。また、第1のスイッチ14に流れる電流ISLは、コイル電流ILと同じ値になる。
【0020】
一方、コンデンサ13は、負荷50に電流ISCを供給するが、図3(g)に示されるように、この電流ISCは、三角波状に減少していく。なお、コンデンサ13が放電する電流ISCの値は、燃料電池11の発電電流IFCよりも高い値になっている。
【0021】
微小区間T2; 微小区間T2では、図3(h)(i)に示されるように、第1のスイッチ14がOffの位置になっており、第2のスイッチ15が(1)の位置になっているので、燃料電池11の発電電流IFCは、コイル12及び第2のスイッチ15、コンデンサ13を経て、燃料電池11に帰還される。また、還流ダイオード16を介して還流される。ここで、燃料電池11の発電電流IFCは一定であるが、コンデンサ13が充電される際は、微小区間T1でコイル12に蓄積されたインダクタンスのエネルギがコイル電流ILとして解放される。このため、コンデンサ13は、発電電流IFCとコイル電流ILとが加算された電流(IFC+IL)で充電される。なお、コイル電流ILが減少するのは、コイル12に蓄積されるのは有限のエネルギであることと、コンデンサ13の充電が進むからである。このように、コンデンサ13が、燃料電池11が発電した電力を蓄積(充電)していくので、燃料電池11は一定の発電電流IFCで発電することができる。つまり、燃料電池11の効率のよいところで運転することができる(図2参照)。
【0022】
また、微小区間T2では、図3(e)に示すように、還流ダイオード16のダイオード電流IDiはコイル電流ILと同じ値になる。
【0023】
一方、コンデンサ13は、前記のとおり充電されるが、図3(g)に示されるように、充電される電流ISCは、発電電流IFCとコイル電流ILに対応したものになる。なお、時間の経過と共に電流ISCの絶対値が小さくなっていくのは、コンデンサ13の充電が進むに連れて、コンデンサ13が要求する電流が少なくなるからである。
【0024】
微小区間T3,T5,…; 微小区間T3,T5,…の内容は、微小区間T1と同じであるので、その説明を省略する。
【0025】
微小区間T4,T6,…; 微小区間T4,T6,…の内容は、微小区間T2と同じであるので、その説明を省略する。
【0026】
なお、第1のユニット10と同様、第2のユニット20についても図3に示した動作が行われるが、この2つのユニット10,20を並列に接続した場合、コンデンサ13、23の放電時は、コンデンサ13かコンデンサ23のいずれか電圧の高い方から負荷50に電力が供給される。すなわち、コンデンサ13の電圧がコンデンサ23の電圧よりも低くなると、瞬時にコンデンサ23から電力が負荷50に供給されるようになり、逆にコンデンサ23の電圧がコンデンサ13の電圧よりも低くなると、その時点で瞬時にコンデンサ13から電力が負荷50に供給されるようになる。このように、交互に切り替わりながらコンデンサ13及びコンデンサ23から電力が負荷50に供給され、コンデンサ13,23の放電が行われる。
【0027】
このように本実施形態によれば、燃料電池11,21を一定の発電電流IFCで発電することができるので、燃料電池11,21を効率のよいところで運転することが可能となる。このため、燃料電池11,21の燃費を改善することができる(水素の消費量を削減することができる)。また、コイル12とコンデンサ13(コイル22とコンデンサ23)のLC共振により、燃料電池11(燃料電池21)の電圧よりも高い電圧でコンデンサ13(コンデンサ23)を確実に充電することができる。また、従来技術のように燃料電池を並列に接続した場合、電圧の高い燃料電池から低い燃料電池に電流が逆流するおそれがあり(逆電圧が発生するおそれがあり)、このため、ダイオードにより逆電流を防止することとしていたが、本実施形態では、コンデンサ13,23(スイッチドキャパシタ)により逆電流の発生を防止することができる。つまり、コンデンサ13,23により、燃料電池11,21の発電電圧の違いにおける個体差を吸収することができ、燃料電池11,21への逆電流防止用のダイオードが不要である。このため、本実施形態では、逆電流防止用のダイオードにより電力の損失が生じるといった問題は解消される。
【0028】
なお、負荷50に供給される電流は、基本的にはスイッチドキャパシタとしてのコンデンサ13の放電電流(コンデンサ電流ISC)によって賄われる。このコンデンサ電流ISCは、コンデンサ13が充電と放電を繰り返すため矩形状になるが、各充電期間・放電期間で一定値を維持せず、徐々に減少する。これは、スイッチングの周期に関係するためである。つまり、スイッチングの周期が長いと、充電時は、コンデンサ13やコイル12の充電やエネルギの蓄積が進み、時間の経過と共にさらなる充電やエネルギの蓄積が行い難くなるからである。また、放電時は、コンデンサ13やコイル12の放電やエネルギの放出が進み、時間の経過と共にさらなる放電やエネルギの放出が行い難くなるからである。
ちなみに、コンデンサ13の放電電流と負荷50の要求電流の差は、出力段に入れてある平滑コンデンサ40で一時的に補う形になる。また、コンデンサ13は、周期の1/2だけ負荷50へ放電するため、平均で負荷電流の2倍の電流値(ISC)になる。
【0029】
次に、スイッチドキャパシタを用いた逆電流(逆電圧)防止手段としたときと、直列ダイオードを逆電流防止手段としたときの電力の損失の違いを、図4を参照して説明する(適宜図1等参照)。図4の、(a)は図1の第1のユニットを抜き出した図でありスイッチドキャパシタを用いた逆電流防止手段を示し、(b)は従来のダイオード直列式の逆電流防止手段を示した図である。ここで、図4(b)の符号111は燃料電池であり、符号116,117は逆電流防止手段としてのダイオードである。
【0030】
なお、前提として、還流ダイオード16のVFは0.55V、第1のスイッチ14のRDS(ON)は0.014Ω、燃料電池11の発電電流IFCは5Aとする。また、説明は、第1のユニット10について行い、第2のユニット20については省略する。
【0031】
始めに、図4(a)に示されるスイッチドキャパシタ式の場合の電力の損失について説明する。まず、第1のスイッチ14での損失PSLは、次の(1)式のようになる。
Figure 0004181452
【0032】
コンデンサ13での損失PSCは、次の(2)式のようになる。
Figure 0004181452
【0033】
還流ダイオード16での損失PDiは、次の(3)式のようになる。
Figure 0004181452
【0034】
第1のユニット10の全体損失PS(total)は、次の(4)式のようになる。
Figure 0004181452
【0035】
次に、図4(b)に示されるダイオード直列式の場合の電力の損失について説明する。ダイオードでの損失PDiは、次の(5)式のようになる。
Figure 0004181452
【0036】
スイッチドキャパシタ式とダイオード直列式を比較すると、前者の全体損失PS(total)が1.9[W]であるのに対して、後者の損失PDi(全体損失)は5.5[W]である。よって、本実施形態のようなスイッチドキャパシタ式が損失において有利であることが理解できる。
ちなみに、スイッチドキャパシタ式とダイオード直列式の損失比は次の(6)式のようになる。
S(total)/PDi=1.9/5.5=0.345 … (6)
【0037】
なお、ダイオード直列式の場合、ダイオードをダイオード116かダイオード117のいずれか1つとすれば、損失PDiは半分になるが、それでもスイッチドキャパシタ式の全体損失PS(total)の方が損失は少ない。
【0038】
このように本実施形態の燃料電池発電システムによれば、低損失で、燃料電池の発電電圧における個体差を吸収でき、また、一定の発電電流で運転できる等といった利点がある。
【0039】
なお、以上説明した本発明は、前記した実施形態に限定されることなく幅広く変形実施することができる。例えば、燃料も水素に限定されない。また、燃料電池は、固体高分子型を始めとして、種々なものに適用することができる。例えば、液体としてのメタノールや水素を含む溶液を供給されて発電する燃料電池にも本発明を適用することができる。また、3台以上の燃料電池を並列接続してもよい。また、コンデンサも、電解コンデンサや電気二重層コンデンサ等を適用することができる。また、制御回路によるスイッチの切替えも適宜間隔で行うことができる。
【0040】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、燃料電池を効率のよい条件で運転することができることはもちろん、逆電流或いは逆電圧防止を従来に比べて低い電力の損失で行うことができる。これにより、例えば、燃料電池の燃費を改善することができる。また、コイルとコンデンサとのLC共振により、特別の充電回路を設けることなく、コンデンサの充電を確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る実施形態の、燃料電池が複数並列に接続された燃料電池発電システムのブロック構成図であり、(a)はコンデンサ充電時を示し、(b)はコンデンサ放電時を示す。
【図2】 (a)は燃料電池の電流−発電効率の関係を示す図であり、(b)は燃料電池のI−V特性を示す図である。
【図3】 (a)及び(b)は、図1の第1のユニットを抜き出した図であり、(a)はこのユニットにおけるコンデンサ充電時を示し、(b)はこのユニットにおけるコンデンサ放電時を示す。(c)〜(i)は電流或いはスイッチ位置のタイムチャートを示した図であり、(c)は燃料電池の発電電流IFCを、(d)はコイル電流ILを、(e)はダイオード電流IDiを、(f)は第1のスイッチ電流ISLを、(g)はコンデンサ電流ISCを、(h)は第1のスイッチのOn/Offを、(i)は第2のスイッチの切替え位置を示す。
【図4】 (a)は図1の第1のユニットを抜き出した図でありスイッチドキャパシタを用いた逆電流防止手段を示しており、(b)は従来のダイオード直列式の逆電流防止手段を示した図である。
【符号の説明】
1 … 燃料電池発電システム
10 … 第1のユニット
20 … 第2のユニット
11,21 … 燃料電池
12,22 … コイル
13,23 … コンデンサ
14,24 … 第1のスイッチ
15,25 … 第2のスイッチ
16,26 … 還流ダイオード
J11〜J14,J21〜J24,J31〜J34 … 接続点

Claims (1)

  1. 負荷に対してそれぞれ並列に接続された複数の発電ユニットと、前記複数の発電ユニットを制御する制御回路と、を備えた発電システムであって、
    前記複数の発電ユニットは、それぞれ、
    単セルが複数積層された燃料電池と、
    前記燃料電池の両極間に逆方向に接続された還流ダイオードと、
    開閉が切り替わる第1のスイッチと、
    前記第1のスイッチが閉じているとき、前記第1のスイッチと共に前記燃料電池に対して直列接続となるコイルと、
    前記燃料電池側のOff接点と、前記負荷側のOn接点と、前記燃料電池側又は前記負荷側のいずれかに切り替わる接片と、を有する第2のスイッチと、
    前記第2のスイッチが前記燃料電池側に切り替わっているとき前記コイル及び前記第2のスイッチと共に前記燃料電池に対して直列接続となり、前記第2のスイッチが前記負荷側に切り替わっているとき当該第2のスイッチと共に前記負荷に対して直列接続となるコンデンサと、
    を備え、
    前記制御回路は、
    前記第2のスイッチを前記燃料電池側に切り替えると共に、前記第1のスイッチを開き、前記燃料電池の発電電流と前記コイルに蓄えられたエネルギによって前記コンデンサを充電する第1の状態と、
    前記第2のスイッチを前記負荷側に切り替え、前記コンデンサから前記負荷へ電力を供給すると共に、前記第1のスイッチを閉じ、前記還流ダイオードを介して前記燃料電池から前記コイルに発電電流を流すことで当該コイルにエネルギを蓄える第2の状態と、
    を交互に切り替える、
    ことを特徴とする発電システム。
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