JP4181317B2 - 集積回路の電力管理システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、集積回路の低電力化設計技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、情報処理システムの低電力化が非常に重要な課題となっている。近年急速に普及している携帯機器では、バッテリーの寿命は製品価値に直結する可能性があるため、エネルギー消費量を抑え、バッテリーの駆動時間を長くすることが重要である。また、据え置き形のシステムにおいても、パッケージや冷却装置のコストを低減するために省エネルギー化の傾向にある。
【0003】
現在、低消費電力化を実現する電力制御機構としては、使用していない回路ブロックへの電力供給やクロック供給を遮断する機構や、システムのスタンバイ時に、動作時よりも低い電源電圧と低い動作周波数とを回路ブロックが使用するようにする機構などが知られている。
【0004】
このような電力制御機構を有するブロックを複数組み合わせてシステムを構築する場合、あるブロックへの電力供給を停止する時期、並びに、あるブロックへ供給する電源電圧を変更する時期及びその変更量を決定するために、システムの電力管理が必要となる。
【0005】
従来の電力管理技術の例として、次のようなものが知られている。
【0006】
特開平7−44286号公報には、コンピュータ・システムの電力管理方法が開示されている。これは、システムが有する複数の動作状態を利用して、CPU(マスタ)に接続された周辺回路(スレーブ)の電力供給制御を実施する方法である。この方法において、各周辺回路は、高い電源電圧を使用する高電力使用動作状態と、低い電源電圧を使用する低電力使用動作状態とのいずれか一方に、システムの状態に応じて切り替わる。システムの状態には、正常動作状態、スタンバイ状態、及びサスペンド状態がある。CPUがシステムの状態を決定し、周辺回路の動作状態を適切に切り換えることができるので、消費電力を削減することができる。
【0007】
特開平2000−102080号公報には、電気機器の電力管理方法が開示されている。これは、複数の電気機器が共通のネットワークケーブルを介して電力管理のための情報をやり取りすることにより、電力管理を実施する方法である。各電気機器は、自らのオン/オフ状態を示すコードをネットワークケーブルに定期的に出力する。事前に定められたマスタとして動作する電気機器がそのコードを解釈し、その他のスレーブとして動作する電気機器のオンオフ制御を実施する。
【0008】
このように、いずれの従来技術においても、事前に決定された1つのマスタが、電力制御の対象となるスレーブの電力制御機構に対して指示を行い、スレーブの消費電力を制御することにより、システム全体の電力管理を実施していた。すなわち、マスタが、電力制御の集中管理を行っていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
従来の電力管理方法では、マスタが明示的にスレーブの電力制御機構に対して制御信号を伝達していた。このため、マスタをスレーブの電力制御機構に合わせて設計する必要があり、逆に、スレーブもマスタの制御方法に依存した設計をする必要があった。
【0010】
近年、集積回路の設計においては、設計期間を短縮化するため、ブロックベースの設計、例えば、IP(intellectual property)、マクロ、VC(virtual component)等による設計が主流となっている。しかし、複数の既設計のブロックを組み合わせて集積回路システムを構築する場合、電力管理を実施するためにブロックの再設計が必要であった。このため、設計工数が大きくなるという問題点があった。
【0011】
例えば、既設計のあるブロックをマスタとしてシステムに組み込みたいとき、スレーブとして動作するブロックにおいてクロックの供給を制御するためには、クロックを制御するための信号をそれぞれのブロックへ伝達するようにマスタとなるブロックを再設計する必要があった。
【0012】
本発明は、ブロックベースの集積回路の設計を行う場合に、ブロックを再設計することなく、容易に集積回路システム全体の電力管理機構を構築できるような集積回路の電力管理システムを提供することを課題とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、請求項1の発明が講じた手段は、集積回路の電力管理システムとして、信号線と、前記信号線に接続され、マスタとして動作する管理情報生成部と、それぞれが、前記信号線に接続され、スレーブとして動作する複数の管理情報利用部とを備え、前記管理情報生成部は、当該管理情報生成部の状態に対応する、動作速度に関する情報である、前記管理情報利用部の電力消費を管理するための電力管理情報を前記信号線に出力し、前記管理情報利用部は、それぞれ、共通の電力管理情報を前記信号線から読み出し、この電力管理情報に基づいて、当該管理情報利用部が消費する電力を制御するものである。
【0014】
請求項1の発明によると、管理情報生成部は、集積回路システム全体に共通の電力管理情報を信号線に出力する。この信号線に接続された各管理情報利用部は、信号線から電力管理情報を読み取り、その情報を解釈し、自己が消費する電力を制御する。
【0015】
このように、全ての管理情報利用部に共通の電力管理情報を使用することにより、電力管理の実施を管理情報生成部での集中管理から管理情報利用部での分散管理にすることができる。したがって、管理情報生成部と管理情報利用部とを互いに依存することなく独立して設計することができる。
【0016】
電力管理情報として複数の情報を定義しておき、このような電力管理情報を出力するように管理情報生成部を設計し、このような電力管理情報を利用して電力管理を実施できるように管理情報利用部を設計しておけば、管理情報利用部の追加や削除をするときに、他の管理情報利用部の再設計をすることなく、また、特別に電力管理のための機構を設ける必要なく、容易に電力管理システムを構築することができる。
【0017】
また、請求項2の発明では、請求項1に記載の集積回路の電力管理システムにおいて、前記管理情報生成部は、マスタとして動作するマスタブロックであり、前記マスタブロックは、データ処理を行うデータ処理回路と、前記データ処理回路の状態に基づいて、前記電力管理情報を前記信号線に出力する情報出力部とを有することを特徴とする。
【0018】
請求項2の発明によると、マスタブロックのデータ処理回路の状態に応じて、集積回路システム全体の電力管理を行うことができる。
【0019】
また、請求項3の発明では、請求項2に記載の集積回路の電力管理システムにおいて、前記データ処理回路は、当該データ処理回路が入出力するデータを格納し、前記情報出力部に出力するバウンダリスキャンレジスタと、前記バウンダリスキャンレジスタの動作を制御するレジスタ制御部とを備えるものであり、前記情報出力部は、前記レジスタ制御部に所定の制御を行って、前記バウンダリスキャンレジスタにデータの格納及び出力を行わせ、かつ、前記バウンダリスキャンレジスタが出力するデータに基づいて前記データ処理回路の状態を求めるものである。
【0020】
請求項3の発明によると、異なる種類のデータ処理回路に対してであっても、同様にしてその内部の状態を求めることができる。
【0021】
また、請求項4の発明では、請求項1に記載の集積回路の電力管理システムにおいて、前記管理情報生成部は、マスタとして動作するマスタブロックと、前記マスタブロックに対応する情報出力部とを有するものであり、前記情報出力部は、対応するマスタブロックの状態に基づいて、前記電力管理情報を前記信号線に出力することを特徴とする。
【0022】
請求項4の発明によると、マスタブロックの状態に応じて、集積回路システム全体の電力管理を行うことができる。情報出力部をマスタブロックとは独立して備えるので、情報出力部を有していないブロックを本発明の電力管理システムのマスタブロックとして用いることができる。また、電力管理情報の定義を変更した場合に、マスタブロックを再設計する必要がなく、情報出力部を再設計するのみでよい。
【0023】
また、請求項5の発明では、請求項4に記載の集積回路の電力管理システムにおいて、前記管理情報生成部は、前記マスタブロックを複数有し、前記複数のマスタブロックのうち少なくとも2つは、単一の情報出力部に共通に対応していることを特徴とする。
【0024】
請求項5の発明によると、複数のマスタブロックの状態に基づいた電力管理を行うことができる。また、1つのマスタブロックの状態に基づく場合に比べると、情報出力部の数が変わらないので、電力管理のためのハードウェア量をほとんど増加させることなく、電力管理システムを構築することができる。
【0025】
また、請求項6の発明では、請求項1に記載の集積回路の電力管理システムにおいて、前記管理情報利用部は、それぞれ、スレーブとして動作するスレーブブロックであり、前記スレーブブロックは、前記信号線から前記電力管理情報を読み出し、この電力管理情報に基づいて、当該スレーブブロックにおける電力制御を行うための制御信号を生成し、出力する電力管理部と、前記制御信号に従って、当該スレーブブロックが消費する電力を制御する電力制御部とを有するものであり、前記各電力管理部は、それぞれ、共通の電力管理情報に基づいて前記制御信号を生成することを特徴とする。
【0026】
請求項6の発明によると、スレーブブロックにおいて、電力管理部が電力管理情報を読み込んで解釈し、このスレーブブロックの電力を制御することができる。
【0027】
また、請求項7の発明では、請求項1に記載の集積回路の電力管理システムにおいて、前記管理情報利用部は、それぞれ、スレーブとして動作するスレーブブロックと、前記スレーブブロックに対応する電力管理部とを有するものであり、前記電力管理部は、前記信号線から前記電力管理情報を読み出し、この電力管理情報に基づいて、対応するスレーブブロックにおける電力制御を行うための制御信号を生成して出力するものであり、前記スレーブブロックは、対応する電力管理部から出力された制御信号に従って、当該スレーブブロックが消費する電力を制御するものであり、前記各電力管理部は、それぞれ、共通の電力管理情報に基づいて前記制御信号を生成することを特徴とする。
【0028】
請求項7の発明によると、電力管理部をスレーブブロックとは独立して備えるので、電力管理部を有していないブロックを本発明の電力管理システムのスレーブブロックとして用いることができる。
【0029】
また、請求項8の発明では、請求項7に記載の集積回路の電力管理システムにおいて、前記複数のスレーブブロックのうち少なくとも2つは、単一の電力管理部に共通に対応していることを特徴とする。
【0030】
請求項8の発明によると、スレーブブロックを付加する場合に、電力管理部の数を増加させないようにすることができるので、電力管理のためのハードウェア量がほとんど増加しない。
【0031】
また、請求項9の発明では、請求項6又は7に記載の集積回路の電力管理システムにおいて、前記電力管理部は、前記電力管理情報を表す信号を再生して出力するバッファを備えることを特徴とする。
【0032】
請求項9の発明によると、信号線上を伝送されてきた信号の電圧レベルの劣化の影響を抑えることができる。
【0033】
また、請求項10の発明では、請求項6又は7に記載の集積回路の電力管理システムにおいて、前記電力管理部は、前記電力管理情報をラッチし、出力するフリップフロップを備えることを特徴とする。
【0034】
請求項10の発明によると、信号線に現れるノイズの影響を最小限にし、信号線上を伝送されてきた電力管理情報を安定して読み出すことができる。
【0035】
また、請求項11の発明では、請求項6又は7に記載の集積回路の電力管理システムにおいて、前記電力管理部は、前記電力管理情報を前記制御信号に変換する情報変換部を備えることを特徴とする。
【0036】
請求項11の発明によると、管理情報生成部は、その状態を符号化して電力管理情報として出力し、電力管理部は、この情報を電力制御に用いられる制御信号に変換することができる。スレーブブロック毎に信号線を設ける必要がないので、信号線の本数を減らすことができ、ハードウェアコストを削減することができる。
【0037】
また、請求項12の発明では、請求項11に記載の集積回路の電力管理システムにおいて、前記情報変換部はメモリであることを特徴とする。
【0038】
請求項12の発明によると、情報変換部をメモリにより実現するので、集積回路の製造後においても機能を変更できる。動作を高速化するためには、情報変換部をハードウェアで実現することが望ましい。しかしこの場合、その機能が固定され、製造後に変更することができない。このため、管理情報生成部による電力管理情報の符号化方法を変更した場合、電力管理部を再設計する必要がある。本発明によると、管理情報生成部の符号化方法が変更されても、容易に対応することができる。
【0039】
また、情報変換部が書き換え可能であるので、集積回路システムの動作中に管理情報生成部の符号化方法を変更させることができ、きめ細かな電力管理を実施することが可能である。
【0040】
また、請求項13の発明では、請求項11に記載の集積回路の電力管理システムにおいて、前記情報変換部は論理回路で構成されていることを特徴とする。
【0041】
請求項13の発明によると、情報変換部の動作を高速にすることができる。
【0042】
また、請求項14の発明では、請求項13に記載の集積回路の電力管理システムにおいて、前記論理回路はプログラマブルデバイスであることを特徴とする。
【0043】
請求項14の発明によると、情報変換部を、製造後においても機能を変更できるプログラマブルデバイスで実現するので、情報変換部を製造後にも書き換え可能であり、かつ、変換動作を高速に行うことができる。
【0044】
また、請求項15の発明では、請求項1に記載の集積回路の電力管理システムにおいて、前記信号線と前記管理情報利用部との間に情報伝達部を更に備え、前記情報伝達部は、前記信号線から前記電力管理情報を読み出し、前記管理情報利用部に伝達すべき情報を選択して出力することを特徴とする。
【0045】
請求項15の発明によると、情報伝達部が、この情報伝達部を介して信号線に接続されている管理情報利用部に、必要な情報のみを出力するため、管理情報利用部をグループ化し、グループ毎に異なる電力管理を行うことが、管理情報利用部を再設計することなく可能である。
【0046】
また、請求項16の発明では、請求項1に記載の集積回路の電力管理システムにおいて、前記管理情報利用部はグループ化されており、前記管理情報生成部は、前記電力管理情報とともにグループ指定情報を前記信号線に出力し、前記グループ指定情報で指定されたグループに属する管理情報利用部は、それぞれ、当該管理情報利用部が消費する電力を制御することを特徴とする。
【0047】
請求項16の発明によると、管理情報生成部が特定の管理情報利用部、又はグループ化された複数の管理情報利用部のみを指定して電力管理を行うことができる。したがって、電力管理を行う範囲を容易に変更することができる。
【0048】
また、請求項17の発明では、請求項1に記載の集積回路の電力管理システムにおいて、前記管理情報生成部を複数備え、前記複数の管理情報生成部のうちの1つが、当該管理情報生成部の状態に基づいて、前記電力管理情報を前記信号線に出力することを特徴とする。
【0049】
請求項17の発明によると、複数の管理情報生成部のうちの1つが電力管理情報を出力し、電力管理を行うことができる。このため、電力管理情報を出力している管理情報生成部に処理が集中し、余裕がない場合等において、他の管理情報生成部に電力管理情報を出力させることができ、電力管理以外の通常のデータ処理を妨げることなく電力管理を行うことができる。
【0050】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0051】
(第1の実施形態)
図1は本発明の第1の実施形態に係る集積回路の電力管理システムのブロック図である。図1の電力管理システムは、信号線としてのバスB1,B2と、ブロック10,20,30,40とを備えている。本実施形態においては、ブロック10は管理情報生成部として、ブロック20,30及び40はそれぞれが1つの管理情報利用部として動作する。本明細書においては、バスは、あるブロックと他の1つのブロックのみとを接続する信号線を含むものとする。
【0052】
ブロック10は、情報出力部11と、データ処理回路14とを備えている。ブロック20は、電力管理部22と、電力制御部23と、データ処理回路24とを備えている。同様に、ブロック30は、電力管理部32と、電力制御部33と、データ処理回路34とを備え、ブロック40は、電力管理部42と、電力制御部43と、データ処理回路44とを備えている。
【0053】
バスB1には、情報出力部11、並びに電力管理部22,32及び42が接続されている。バスB1は電力管理情報を伝達する。バスB2には、データ処理回路14,24,34及び44が接続されている。バスB2は、電力管理情報以外の情報であって、各ブロックにおいてデータ処理に必要な情報を伝達する。
【0054】
データ処理回路14は、例えばCPU(central processing unit)、入出力処理回路(I/O回路)等であり、データ処理回路24,34,44は、例えば、データ処理、制御処理、メモリ等の機能を持った回路である。
【0055】
図1の電力管理システムの動作について説明する。この電力管理システムにおいては、ブロック10が出力する電力管理情報に応じて、ブロック20,30,40のそれぞれが自ブロックの電力管理を行う。すなわち、ブロック10はマスタとして、ブロック20,30,40はスレーブとして動作する。
【0056】
データ処理回路14は、その内部の状態を表す情報を情報出力部11に出力する。情報出力部11は、データ処理回路14が出力する情報に基づいて電力管理情報を生成し、常にバスB1へ出力している。電力管理部22,32,42は、定期的にバスB1上の電力管理情報を読み出し、その情報に基づいて自ブロックの電力制御をどのように行うかを決定し、それぞれ電力制御部23,33,43に制御信号を出力する。また、電力管理部22,32,42は、制御信号を出力するように指示する命令を、データ処理回路14,24,34又は44から受け取ったときにも、同様に電力管理情報を読み出し、制御信号を出力する。電力制御部23,33,43は、入力された制御信号に従って、それぞれブロック20,30,40の電力制御を行う。
【0057】
なお、データ処理回路14がCPUである場合は、このCPU上で動作するOS(operating system)又はアプリケーションソフトウェアと、レジスタ(図示せず)とが情報出力部11として動作する。すなわち、OS等がCPUの状態を監視し、CPUの状態に基づいた電力管理情報をレジスタに書き込む。レジスタは、この電力管理情報をバスB1に出力する。
【0058】
図1の電力管理システムは、バスB1を使用して電力管理情報を伝達するため、現在のシステムの状態に適した電力管理を個々のブロックにおいて実施することができる。また、マスタブロック(ブロック10)が出力する電力管理情報は、バスB1を用いることにより、スレーブブロック全体(ブロック20,30,40)で共有される。
【0059】
以下、本実施形態では、スレーブブロックに関する説明はブロック20についてのみ行うが、ブロック30及び40においても同様である。また、スレーブブロックの数は何個であってもよい。
【0060】
このように、図1の電力管理システムでは、電力制御の権限はスレーブブロックに分散されており、個々のスレーブブロックにおいて電力管理部が電力管理情報に基づいた判断を行い、スレーブブロック自身で自らの電力を管理できる。このためには、電力管理情報を予め定義しておき、マスタブロックはその電力管理情報を出力するように、スレーブブロックはその電力管理情報を利用して電力管理を実施できるようにそれぞれ設計しておけばよい。この他に電力管理のための機構を設ける必要がないので、ブロックを付加削除する場合に、ブロックの再設計をすることなく容易に電力管理機構を構築することができる。
【0061】
電力管理情報の詳細について説明する。電力管理情報としては、次の2種類のうちのどちらかを採用することができる。
(1)スレーブブロックの電力制御部への制御信号として用いることができる情報
(2)スレーブブロックの電力制御部への制御信号として用いることができない情報
(1)の電力管理情報の例として、特開平7−105174号公報に開示された、電力制御機構への入力信号がある。この電力制御機構によれば、チップの外部から入力信号として与えられた電力管理情報により、チップ内部に搭載した複数のブロックへ選択的にクロックを供給することができる。
【0062】
(1)の場合、図1において情報出力部11は、データ処理回路14が出力する情報に基づいて各電力制御部を直接制御できるような情報を生成し、電力管理情報としてバスB1へ出力する。バスB1は各スレーブブロックに対する制御線を束ねたものとする。電力管理部22は、バスB1から読み出した情報を変換することなく、電力制御部23に出力する。また、電力管理部22を省略し、電力制御部23がバスB1から電力管理情報を読み出してもよい。
【0063】
(2)の電力管理情報の例として、集積回路システムの状態(以下では、システム状態と称する)を符号化した情報がある。システム状態としては、例えば高速処理状態、低速処理状態などを定義しておくことができる。(2)の場合は、定義されたシステム状態のうちの1つを表す情報をバス上に流すため、(1)の場合よりもバスのビット幅を削減することができ、バスを低消費電力化し、かつ、低コスト化することができる。
【0064】
(2)の場合、図1において情報出力部11は、データ処理回路14が出力する情報に基づいてシステム状態を決定し、システム状態に応じた電力管理情報をバスB1へ出力する。電力管理部22は、バスB1から読み出した情報を予め決められた対応関係に基づいて変換し、制御信号として電力制御部23に出力する。
【0065】
なお、システム状態としては、任意の状態を定義可能である。また、システム状態を符号化する際には、ハフマン符号化やワンホット符号化などの一般的な符号化方法を用いてもよく、グレーコード符号化などのバスのスイッチング回数を低減させる符号化方法を用いてもよい。
【0066】
図2は、図1の電力管理部22の例を示すブロック図である。ここでは、電力管理情報を直接にスレーブブロック20の電力制御部23への制御信号として用いることができる場合、すなわち、電力管理部22が電力管理情報を変換せずに出力する場合について説明する。
【0067】
図2(a)の電力管理部22は、バッファ22Aを有している。バッファ22Aの入力端子はバスB1の中の予め定められた1本の信号線に接続されている。バッファ22AにはバスB1から常に信号が入力される。バッファ22Aは、入力された信号のレベルを再生して電力制御部23に出力する。したがって、バスB1上を伝送されてきた信号の電圧レベルの劣化を抑えることができる。
【0068】
なお、電力管理部22は、バッファ22Aを複数備え、バスB1の複数の信号線の信号を電力制御部23に出力するようにしてもよい。また、複数のバッファ22Aが直列に接続されていてもよい。また、バスB1の信号線と電力制御部23とをバッファ22A等を介さずに直接接続することとしてもよい。
【0069】
図2(b)の電力管理部22は、フリップフロップ22Bを有している。フリップフロップ22Bの入力端子はバスB1の中の予め定められた1本の信号線に接続されている。フリップフロップ22BにはバスB1から常に信号が入力されており、フリップフロップ22Bは、その信号を適当なタイミングでラッチする。このタイミングは、図1のブロック20の外部から制御してもよいし、内部から制御してもよい。フリップフロップ22Bは、ラッチした信号を直ちに電力制御部23に出力する。したがって、フリップフロップ22Bは、バスB1に現れるノイズの影響を最小限にし、バスB1上を伝送されてきた信号を安定して読み出すことができる。
【0070】
なお、電力管理部22は、フリップフロップ22Bを複数備え、バスB1の複数の信号線の信号を電力制御部23に出力するようにしてもよい。
【0071】
図3は、図1の電力管理部22の他の例を示すブロック図である。ここでは、電力管理情報が直接にスレーブブロック20の電力制御部23への制御信号として用いることができない場合、すなわち、電力管理部22が電力管理情報を変換して出力する場合について説明する。
【0072】
図3(a)の電力管理部22は、情報変換部としてのメモリ22Cを有している。メモリ22Cの入力端子はバスB1に接続されている。メモリ22Cは、入力される電力管理情報に対応した、電力制御部23に出力すべき情報を格納している。メモリ22Cは、バスB1から入力された情報をアドレスとして用い、このアドレスに対応した情報を電力制御部23に出力する。したがって、マスタブロックが電力管理情報の符号化の方法を変更した場合でも、メモリ22Cの内容を変更するのみでよく、スレーブブロックを再設計する必要がない。
【0073】
図4は、図3(a)のメモリの記憶内容の例を示す説明図である。電力管理情報が表すシステム状態には、動作状態、停止状態、高速処理状態、及び低速処理状態の4つの状態が存在するものとする。これらの状態には、それぞれ値“00”,“01”,“10”及び“11”が電力管理情報として対応している。システム状態は、これらの状態のうちのいずれか1つにある。
【0074】
電力制御部23は、0が入力されるとデータ処理回路24へのクロック供給を停止し、1が入力されるとデータ処理回路24へのクロック供給を行うものとする。
【0075】
例えば、バスB1上のデータが“10”(高速処理状態を表す)であるとすると、メモリ22Cは、アドレス“10”の情報である“1”を電力制御部23に出力する。この場合、電力制御部23は、データ処理回路24へのクロック供給を行う。また、バスB1上のデータが“01”(停止状態を表す)であるとすると、メモリ22Cは、アドレス“01”の情報である“0”を電力制御部23に出力する。この場合、電力制御部23は、データ処理回路24へのクロック供給を停止する。
【0076】
なお、メモリ22Cの内容を書き換えることにより、システムの動作中にマスタブロックにおける電力管理情報の符号化方法を動的に変更するなど、きめ細かな電力管理を実施することも可能である。また、メモリ22Cの代わりにレジスタとデコーダとを用いてもよい。
【0077】
また、メモリ22Cのアドレスのビット幅が、バスB1のビット幅よりも広い場合は、アドレス入力の一部のビットに電源電圧又は接地電圧を与え、論理値を固定すればよい。
【0078】
図3(b)の電力管理部22は、情報変換部としての論理回路22Dを有している。論理回路22Dの入力端子はバスB1に接続されている。論理回路22Dは、プログラマブルデバイスを有している。プログラマブルデバイスとは、例えば、FPGA(field programmable gate array)やPLD(programmable logic device)などのように製造後にその機能を変更できるデバイスである。論理回路22Dには、入力される電力管理情報と、電力制御部23に出力すべき情報との関係が予めプログラムされている。
【0079】
論理回路22Dは、バスB1から入力された情報に対応した情報を電力制御部23に出力する。したがって、マスタブロックが電力管理情報の符号化の方法を変更した場合でも、プログラマブルデバイスの構成を変更するのみでよく、スレーブブロックを再設計する必要がない。論理回路22Dを用いると、メモリよりも遙かに高速に情報の変換が可能である。
【0080】
なお、プログラマブルデバイスの機能の変更は、構成情報を読み込ませることにより、ブロック20の外部から行ってもよいし、内部から行ってもよい。また、論理回路22Dとして、ゲートアレイやこれに類似するデバイスを用いてもよい。
【0081】
電力管理部22の更に他の例について説明する。図5は電力管理部22の状態遷移図の一例である。電力管理部22はステートマシンを有しており、図5のように、このステートマシンには4つの状態が存在する。ここでは、クロックゲーティング(clock gating)に関する2つの状態(“on”,“off”)と、可変電源電圧(variable voltages)の制御に関する2つの状態(“1.8V”,“3.3V”)とが存在するものとする。電力管理部22の状態は、現在の状態とバスB1から入力された電力管理情報とに応じて遷移する。電力管理部22は、その状態に応じた制御信号を電力制御部23に出力する。特に図示しないが、このような電力管理部22は、順序回路を有した論理回路を用いて容易に実現することができる。
【0082】
例えば、電力管理部22の状態が“off”であれば、電力管理部22は、自ブロックのデータ処理回路24へのクロック供給を遮断する信号を電力制御部23に出力する。また、電力管理部22の状態が“1.8V”であれば、電力管理部22は、自ブロックへの供給電圧を1.8Vにする信号を電力制御部23に出力する。
【0083】
電力制御部23は、入力された制御信号に従って、自ブロック内でクロック供給や供給電圧の制御を行い、自ブロックが消費する電力を制御する。
【0084】
例えば、クロック供給を制御する場合について説明する。電力制御部23はデコーダ(図示せず)を備え、データ処理回路24は内部に複数の回路を有しているとする。デコーダは、電力制御部23に入力された制御信号をデコードし、データ処理回路24内のこの制御信号で指定された回路にのみ、クロックイネーブル信号を出力する。クロックイネーブル信号を受けた回路には、クロックが供給される。また、クロックイネーブル信号を出力しないような制御信号をデコーダに与えた場合には、データ処理回路24内のクロックは全て停止する。
【0085】
本実施形態の電力管理システムにおいては、電力管理情報を伝達するためのバスB1を用いた。しかし、バスB1を備えることなく、データ処理のためのバスB2を使用して電力管理情報を伝達することもできる。すなわち、データ処理のためのバスB2を時分割で使用することとし、例えば、一定間隔でバスB2に電力管理情報を流すようにスケジューリングしておけばよい。
【0086】
また、電力管理情報とその他の通常のデータとを識別できる仕組みを設け、バスB2を使用して電力管理情報を伝達してもよい。例えば、バスの信号線の1本をイネーブル信号線とし、このイネーブル信号線のデータが1のときはバス上のデータは通常のデータであり、0のときは電力管理情報であると決めておけば、各電力管理部は電力管理情報とその他の通常のデータとを識別することができる。このようにして、従来のデータ伝送用のバスB2と電力管理情報を伝達するバスB1とを物理的に共有化でき、ハードウェア量を削減できる。
【0087】
なお、電力管理情報を複数のブロックにブロードキャストできるようになっていれば、その実現方法はいかなる方法であってもよい。本実施形態では、電力管理情報の伝送のために、複数のスレーブブロックが接続されたバスを使用しているが、マスタブロックと各スレーブブロックとの間を直接結ぶ配線を設けてもよい。この場合においても、電力管理情報は各スレーブブロックにおいて共通に用いられ、スレーブブロックが自らの電力を管理し、ブロックの再設計なしに容易に電力管理機構を構築することができる。
【0088】
(第1の実施形態の第1の変形例)
第1の実施形態では、バスB1に接続された全てのスレーブブロックが、同じ電力管理情報を共有して電力管理を実施していたが、一部のスレーブブロックのみを電力管理の対象とすることもできる。その方法として次の2つがある。
(a)スレーブ側で情報を取捨選択する
(b)マスタからグループIDを発行する
スレーブ側で情報を取捨選択する場合について説明する。図6は情報伝達部35を備えた集積回路の電力管理システムのブロック図である。図6の電力管理システムは、図1の電力管理システムに加えて、情報伝達部35と、バスB11とを備えている。図6においては、ブロック10は管理情報生成部として、ブロック20,30及び40はそれぞれが1つの管理情報利用部として動作する。
【0089】
ブロック30及び40は、バスB1ではなく、バスB11に接続されている。また、ブロック30及び40は、グループG1を構成している。情報伝達部35は、バスB1から電力管理情報を読み出し、読み出した電力管理情報のうち、グループG1に属するブロックに伝達すべき情報を選択してバスB11に出力する。
【0090】
したがって、電力管理部を再設計することなく、ブロックをグループ化し、グループ毎に独立した電力管理を実施することができる。なお、情報伝達部35は、入力された電力管理情報をグループG1に属するブロックに適した情報に変換して出力してもよい。
【0091】
次に、マスタからグループIDを発行する場合の電力管理システムの動作について、図1を参照して説明する。ブロック10の情報出力部11は、電力管理情報とグループ指定情報とをバスB1に出力する。電力管理情報とグループ指定情報とは、同時に出力してもよいし、順次出力してもよい。ブロック20,30,40の電力管理部22,32,42は、まず、グループ指定情報をデコードする。電力管理部22,32,42は、自ブロックが、デコードして得られたグループに属していれば、電力管理情報を電力制御部23,33,43へ伝える。したがって、マスタブロックから特定のグループを指定して電力管理を行うことができる。
【0092】
(第1の実施形態の第2の変形例)
本変形例では、データ処理回路がIEEE(institute of electrical and electronics engineers)1149.1規格に対応している場合について説明する。以下では、IEEE1149.1規格のことを、単にJTAG(joint test action group)と称する。ここでは、図1の電力管理システムにおいて、情報出力部11及びデータ処理回路14の代わりに情報出力部111及びデータ処理回路114を備える場合について説明する。
【0093】
図7は、JTAGに対応したデータ処理回路114の例を示したブロック図である。図7のデータ処理回路114は、バウンダリスキャンレジスタ101と、レジスタ制御部としてのTAP(test access port)コントローラ116と、命令レジスタ117と、論理回路118とを備えている。バウンダリスキャンレジスタ101は、バウンダリスキャンセル102,103,104,105,106,107,108,109を備えている。データ処理回路114は、この他にバイパスレジスタを備えている。これらのレジスタとTAPコントローラ116とは、JTAG用のテストロジック回路を構成している。バウンダリスキャンレジスタ101及びバイパスレジスタは、データレジスタである。
【0094】
情報出力部111は、データ処理回路114のTDI(test data input)ポートを介してバウンダリスキャンセル102又は命令レジスタ117にデータを出力する。また、情報出力部111は、データ処理回路114のTDO(test data output)ポートを介してバウンダリスキャンセル109又は命令レジスタ117からデータを読み出す。更に、情報出力部111は、IEEE1149.1規格に従って、TMS(test mode select)ポートに与える値を制御して、TAPコントローラ116の状態を制御している。
【0095】
TAPコントローラ116は、16の状態を取り得るものであり、その状態に応じて、バウンダリスキャンレジスタ101、命令レジスタ117、又はバイパスレジスタに対する制御を行う。データ処理回路114がデータを入出力するピンと、論理回路118との間には、各ピンのそれぞれに対応したバウンダリスキャンセル102〜109が接続されている。論理回路118は、バウンダリスキャンセル102〜109を介して、データ処理回路114の外部との間でデータの入出力を行う。バウンダリスキャンレジスタ101は、格納しているデータを順次シフトして情報出力部111に出力するシフトレジスタとして動作する。なお、JTAGについての詳細は、IEEE1149.1規格書(IEEE Std 1149.1-1990)を参照されたい。
【0096】
データ処理回路114が、テストモードではなく、ノーマルモードで動作している場合の動作について説明する。情報出力部111は、データ処理回路114のTDIポートを介して命令レジスタ117にSAMPLE命令をセットする。このとき、TAPコントローラ116は、自身の状態に従って、バウンダリスキャンレジスタ101の動作を制御する。
【0097】
情報出力部111は、TAPコントローラ116の状態を遷移させ、データレジスタにキャプチャを行わせる状態にする。TAPコントローラ116は、バウンダリスキャンレジスタ101を制御して、データ処理回路114が入出力するデータ、すなわち、データ処理回路114の各ピンを通過するデータを格納させる。このとき、バウンダリスキャンレジスタ101は、論理回路118の動作に影響を与えないので、データ処理回路114は通常の動作をする。
【0098】
その後、情報出力部111は、TAPコントローラ116の状態を遷移させ、データレジスタにシフトを行わせる状態にする。TAPコントローラ116は、バウンダリスキャンレジスタ101にシフトを行わせ、バウンダリスキャンレジスタ101は、TDOポートを介して、格納しているデータを情報出力部111に順次出力する。
【0099】
情報出力部111は、バウンダリスキャンレジスタ101が出力するデータに基づいてデータ処理回路114の状態を求め、更にこれに基づいて電力管理情報を求めてバスB1に出力する。具体的には例えば、情報出力部111は、バウンダリスキャンレジスタ101から受け取ったデータのうち、データ処理回路114の状態を表現しているビット列を抜き出し、これを電力管理情報としてバスB1に出力する。
【0100】
このように、JTAGに対応したデータ処理回路を用いると、異なる種類のデータ処理回路に対してであっても、同様にしてその内部の状態を読み出すことができる。このため、集積回路に異なる種類のデータ処理回路を組み込む場合においても、同一の情報出力部を用いることができ、電力管理のための設計負担が軽減する。
【0101】
なお、バウンダリスキャンレジスタにデータをシフトさせるのではなく、各バウンダリスキャンセルが格納するデータを、情報出力部が並列に取得することができるようにすれば、データ処理回路の状態をより速くバスに伝達することができる。
【0102】
(第2の実施形態)
図8は本発明の第2の実施形態に係る集積回路の電力管理システムのブロック図である。図8の電力管理システムは、図1の電力管理システムにおいて、ブロック10から情報出力部11を独立させて情報出力部211とし、ブロック20及び30からそれぞれ電力管理部22及び32を独立させて電力管理部222及び232としたものである。また、ブロック10の情報出力部11以外の部分をブロック110としている。更に、ブロック20の電力管理部22以外の部分をブロック120とし、ブロック30の電力管理部32以外の部分をブロック130としている。その他の構成要素については、第1の実施形態で説明したものと同様なので、同一の符号を付してその説明を省略する。
【0103】
本実施形態においては、ブロック110と情報出力部211とは管理情報生成部として、ブロック120と電力管理部222とは管理情報利用部として動作する。また、ブロック130と電力管理部232とは他の1つの管理情報利用部として、ブロック40は更に他の1つの管理情報利用部として動作する。
【0104】
図8の電力管理システムの動作について説明する。情報出力部211は、データ処理回路14が出力する情報に基づいてシステム状態を決定し、システム状態に応じた電力管理情報を常にバスB1へ出力している。電力管理部222,232は、定期的にバスB1上の電力管理情報を読み取り、それぞれ電力制御部23,33に制御信号を出力する。これらの制御信号は、それぞれブロック120,130の消費電力を制御するための信号である。すなわち、電力管理部222,232が、それぞれブロック120,130の電力管理を行う。
【0105】
図9は、図8の情報出力部211の例を示すブロック図である。図9においては、データ処理回路14は具体的には入出力処理回路であるものとし、情報出力部211はメモリを有しているものとする。
【0106】
入出力処理回路は、出力であるHALT信号を、入出力処理を行っているときは“0”にし、入出力処理を行っていないときは“1”にする。情報出力部211は、アドレス0に値“11”を記憶し、アドレス1に値“00”を記憶している。情報出力部211は、HALT信号を受け取ってメモリのアドレスとして用い、HALT信号が“0”であるときは入出力処理状態であることを表す値“11”を、HALT信号が“1”であるときは入出力処理以外の状態であることを表す値“00”を、バスB1に出力する。
【0107】
例えば、入出力処理状態であるときは、入出力処理回路以外の入出力に関係しないデータ処理回路24等は動作する必要がないので、電力管理部222,232及び42は、それぞれブロック120,130及び40へのクロック供給を停止させるなど、消費電力を低減させるような信号を出力する。
【0108】
このように、本実施形態の電力管理システムは、第1の実施形態とは異なり、情報出力部及び電力管理部をそれぞれブロックとは独立して備える。このため、設計済みのブロックを集積回路システムへ付加するときに、ブロックを再設計する必要がなく、情報出力部や電力管理部を再設計するのみでよい。したがって、電力管理システムを容易に構築することができる。
【0109】
(第3の実施形態)
図10は本発明の第3の実施形態に係る集積回路の電力管理システムのブロック図である。図10の電力管理システムは、図8の電力管理システムにおいて、情報出力部251を更に備えている。また、ブロック40に代えて、ブロック150と電力管理部252とを備えている。ブロック150は、電力制御部153とデータ処理回路154とを備えている。その他の構成要素については、第2の実施形態で説明したものと同様なので、同一の符号を付してその説明を省略する。
【0110】
本実施形態においては、ブロック110と情報出力部211とは1つの管理情報生成部として、ブロック150と情報出力部251とは他の1つの管理情報生成部として動作する。また、ブロック120と電力管理部222とは1つの管理情報利用部として、ブロック130と電力管理部232とは他の1つの管理情報利用部として動作する。ブロック150と電力管理部252とは更に他の1つの管理情報利用部として動作する。
【0111】
情報出力部251は、データ処理回路154の状態に基づいた電力管理情報をバスB1へ出力することができるようになっている。図10の電力管理システムは、情報出力部211及び251を備え、情報出力部211又は251のいずれか一方が電力管理情報をバスB1に出力できるようになっている点に特徴がある。
【0112】
図10の電力管理システムの動作について説明する。まず、情報出力部251は動作を停止しているものとする。情報出力部211は、データ処理回路14が出力する情報に基づいてシステム状態を決定し、システム状態に応じた電力管理情報をバスB1へ出力する。電力管理部222,232,252は、定期的にバスB1上の電力管理情報を読み取り、それぞれ電力制御部23,33,153に制御信号を出力する。これらの制御信号は、それぞれブロック120,130,150の消費電力を制御するための信号である。すなわち、電力管理部222,232,252が、それぞれブロック120,130及び150の電力管理を行う。
【0113】
ある時点で、情報出力部211は、ブロック110がマスタとして動作する権利(マスタ権)を放棄するという情報をバスB1に出力したとする。このとき、情報出力部211は動作を停止する。ブロック150のデータ処理回路154は、ブロック110がマスタ権を放棄したことを電力管理部252から通知されると、情報出力部251に動作を開始させる。その後は、ブロック150がマスタとして動作する。情報出力部251は、データ処理回路154が出力する情報に基づいてシステム状態を決定し、システム状態に応じた電力管理情報をバスB1へ出力する。この電力管理情報に応じて、電力管理が各ブロックで行われる。
【0114】
同様に、情報出力部251は、ブロック150がマスタ権を放棄するという情報をバスB1に出力したとする。このとき、情報出力部251は動作を停止する。ブロック110のデータ処理回路14は、ブロック150がマスタ権を放棄したことをバスB1上の情報から知ると、情報出力部211に動作を開始させる。その後は、ブロック110がマスタとして動作する。
【0115】
このように、本実施形態の電力管理システムによると、複数のマスタによる電力管理が可能となる。また、ブロック150は、マスタとしても、スレーブとしても動作することができる。
【0116】
なお、マスタとなることができるブロックは3個以上であってもよい。また、マスタ権を放棄するという情報はバスB2に出力してもよい。また、情報出力部251又は電力管理部252は、ブロック150に含まれていてもよい。
【0117】
(第4の実施形態)
図11は本発明の第4の実施形態に係る集積回路の電力管理システムのブロック図である。図11の電力管理システムは、図1の電力管理システムにおいて、電力管理部22,32,42の代わりに電力管理部72を備えたものである。その他の構成要素については、第1の実施形態で説明したものと同様なので、同一の符号を付してその説明を省略する。
【0118】
本実施形態においては、ブロック10は管理情報生成部として、ブロック120と電力管理部72とは管理情報利用部として動作する。また、ブロック130と電力管理部72とは他の1つの管理情報利用部として、ブロック140と電力管理部72とは更に他の1つの管理情報利用部として動作する。
【0119】
情報出力部11は、データ処理回路14が出力する情報に基づいてシステム状態を決定し、システム状態に応じた電力管理情報をバスB1へ出力する。電力管理部72は、定期的にバスB1上の電力管理情報を読み取り、ブロック120,130,140の消費電力を制御するための信号をそれぞれ電力制御部23,33,43に出力する。すなわち、電力管理部72がブロック120,130及び140の電力管理を行う。
【0120】
このように、1つの電力管理部が複数のブロックの電力管理を行うので、スレーブブロック毎に電力管理部を備えた場合に比べてハードウェア量が少なくて済む。また、スレーブブロックを付加する場合に、情報出力部を変更する必要がなく、電力管理のためのハードウェア量もほとんど増加しない。
【0121】
(第5の実施形態)
図12は本発明の第5の実施形態に係る集積回路の電力管理システムのブロック図である。図12の電力管理システムは、図1の電力管理システムにおいて、ブロック10の代わりにブロック110及び180を備え、更に、情報出力部81を備えたものである。ブロック110及び180は、それぞれデータ処理回路14及び84を備えている。その他の構成要素については、第1の実施形態で説明したものと同様なので、同一の符号を付してその説明を省略する。
【0122】
本実施形態においては、ブロック110とブロック180と情報出力部81とは管理情報生成部として動作する。また、ブロック20,30及び40は、それぞれが1つの管理情報利用部として動作する。
【0123】
データ処理回路14及び84はそれぞれ、その内部の状態を表す情報を情報出力部81に出力する。情報出力部81は、データ処理回路14及び84が出力する情報に基づいてシステム状態を決定し、システム状態に応じた電力管理情報をバスB1へ出力する。その後の動作は、第1の実施形態におけるものと同様であるので、説明を省略する。
【0124】
このように、1つの情報出力部が複数のマスタブロックの状態に応じてシステム状態を決定するので、マスタとなることができるブロック毎に情報出力部を備えた場合に比べてハードウェア量が少なくて済む。また、マスタとなることができるブロックを付加する場合に、電力管理のためのハードウェア量がほとんど増加しない。
【0125】
なお、第2〜第5の実施形態においても、第1の実施形態と同様に、情報出力部211等が各電力制御部を直接制御できるような情報を生成し、電力管理情報としてバスB1へ出力してもよい。
【0126】
【発明の効果】
以上のように、本発明によると、電力管理を従来のマスタでの集中管理からスレーブでの分散管理にすることができる。スレーブブロックとマスタブロックとを互いに依存することなく独立して設計することができるので、集積回路の電力管理システムを容易に構築することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る集積回路の電力管理システムのブロック図である。
【図2】図1の電力管理部の例を示すブロック図である。
【図3】図1の電力管理部の他の例を示すブロック図である。
【図4】図3(a)のメモリの記憶内容の例を示す説明図である。
【図5】電力管理部の状態遷移図の一例である。
【図6】情報伝達部を備えた集積回路の電力管理システムのブロック図である。
【図7】JTAGに対応したデータ処理回路の例を示したブロック図である。
【図8】本発明の第2の実施形態に係る集積回路の電力管理システムのブロック図である。
【図9】図8の情報出力部の例を示すブロック図である。
【図10】本発明の第3の実施形態に係る集積回路の電力管理システムのブロック図である。
【図11】本発明の第4の実施形態に係る集積回路の電力管理システムのブロック図である。
【図12】本発明の第5の実施形態に係る集積回路の電力管理システムのブロック図である。
【符号の説明】
10,110,150,180 ブロック(マスタブロック)
20,30,40,120,130,140 ブロック(スレーブブロック)
11,81,111,251 情報出力部
22,32,42,72,252 電力管理部
23,33,43,153 電力制御部
14,24,34,44,84,114,154 データ処理回路
B1,B2,B11 バス(信号線)
22A バッファ
22B フリップフロップ
22C メモリ(情報変換部)
22D 論理回路(情報変換部)
35 情報伝達部
101 バウンダリスキャンレジスタ
116 TAPコントローラ(レジスタ制御部)
G1 グループ

Claims (17)

  1. 信号線と、
    前記信号線に接続され、マスタとして動作する管理情報生成部と、
    それぞれが、前記信号線に接続され、スレーブとして動作する複数の管理情報利用部とを備え、
    前記管理情報生成部は、
    当該管理情報生成部の状態に対応する、動作速度に関する情報である、前記管理情報利用部の電力消費を管理するための電力管理情報を前記信号線に出力し、
    前記管理情報利用部は、それぞれ、
    共通の電力管理情報を前記信号線から読み出し、この電力管理情報に基づいて、当該管理情報利用部が消費する電力を制御する
    集積回路の電力管理システム。
  2. 請求項1に記載の集積回路の電力管理システムにおいて、
    前記管理情報生成部は、
    マスタとして動作するマスタブロックであり、
    前記マスタブロックは、
    データ処理を行うデータ処理回路と、
    前記データ処理回路の状態に基づいて、前記電力管理情報を前記信号線に出力する情報出力部とを有する
    ことを特徴とする集積回路の電力管理システム。
  3. 請求項2に記載の集積回路の電力管理システムにおいて、
    前記データ処理回路は、
    当該データ処理回路が入出力するデータを格納し、前記情報出力部に出力するバウンダリスキャンレジスタと、
    前記バウンダリスキャンレジスタの動作を制御するレジスタ制御部とを備えるものであり、
    前記情報出力部は、
    前記レジスタ制御部に所定の制御を行って、前記バウンダリスキャンレジスタにデータの格納及び出力を行わせ、かつ、前記バウンダリスキャンレジスタが出力するデータに基づいて前記データ処理回路の状態を求めるものである
    ことを特徴とする集積回路の電力管理システム。
  4. 請求項1に記載の集積回路の電力管理システムにおいて、
    前記管理情報生成部は、
    マスタとして動作するマスタブロックと、
    前記マスタブロックに対応する情報出力部とを有するものであり、
    前記情報出力部は、
    対応するマスタブロックの状態に基づいて、前記電力管理情報を前記信号線に出力することを特徴とする集積回路の電力管理システム。
  5. 請求項4に記載の集積回路の電力管理システムにおいて、
    前記管理情報生成部は、前記マスタブロックを複数有し、
    前記複数のマスタブロックのうち少なくとも2つは、単一の情報出力部に共通に対応している
    ことを特徴とする集積回路の電力管理システム。
  6. 請求項1に記載の集積回路の電力管理システムにおいて、
    前記管理情報利用部は、それぞれ、
    スレーブとして動作するスレーブブロックであり、
    前記スレーブブロックは、
    前記信号線から前記電力管理情報を読み出し、この電力管理情報に基づいて、当該スレーブブロックにおける電力制御を行うための制御信号を生成し、出力する電力管理部と、
    前記制御信号に従って、当該スレーブブロックが消費する電力を制御する電力制御部とを有するものであり、
    前記各電力管理部は、それぞれ、共通の電力管理情報に基づいて前記制御信号を生成する
    ことを特徴とする集積回路の電力管理システム。
  7. 請求項1に記載の集積回路の電力管理システムにおいて、
    前記管理情報利用部は、それぞれ、
    スレーブとして動作するスレーブブロックと、
    前記スレーブブロックに対応する電力管理部とを有するものであり、
    前記電力管理部は、
    前記信号線から前記電力管理情報を読み出し、この電力管理情報に基づいて、対応するスレーブブロックにおける電力制御を行うための制御信号を生成して出力するものであり、
    前記スレーブブロックは、
    対応する電力管理部から出力された制御信号に従って、当該スレーブブロックが消費する電力を制御するものであり、
    前記各電力管理部は、それぞれ、共通の電力管理情報に基づいて前記制御信号を生成する
    ことを特徴とする集積回路の電力管理システム。
  8. 請求項7に記載の集積回路の電力管理システムにおいて、
    前記複数のスレーブブロックのうち少なくとも2つは、単一の電力管理部に共通に対応している
    ことを特徴とする集積回路の電力管理システム。
  9. 請求項6又は7に記載の集積回路の電力管理システムにおいて、
    前記電力管理部は、前記電力管理情報を表す信号を再生して出力するバッファを備えることを特徴とする集積回路の電力管理システム。
  10. 請求項6又は7に記載の集積回路の電力管理システムにおいて、
    前記電力管理部は、前記電力管理情報をラッチし、出力するフリップフロップを備えることを特徴とする集積回路の電力管理システム。
  11. 請求項6又は7に記載の集積回路の電力管理システムにおいて、
    前記電力管理部は、前記電力管理情報を前記制御信号に変換する情報変換部を備えることを特徴とする集積回路の電力管理システム。
  12. 請求項11に記載の集積回路の電力管理システムにおいて、
    前記情報変換部はメモリである
    ことを特徴とする集積回路の電力管理システム。
  13. 請求項11に記載の集積回路の電力管理システムにおいて、
    前記情報変換部は論理回路で構成されている
    ことを特徴とする集積回路の電力管理システム。
  14. 請求項13に記載の集積回路の電力管理システムにおいて、
    前記論理回路はプログラマブルデバイスである
    ことを特徴とする集積回路の電力管理システム。
  15. 請求項1に記載の集積回路の電力管理システムにおいて、
    前記信号線と前記管理情報利用部との間に情報伝達部を更に備え、
    前記情報伝達部は、前記信号線から前記電力管理情報を読み出し、前記管理情報利用部に伝達すべき情報を選択して出力する
    ことを特徴とする集積回路の電力管理システム。
  16. 請求項1に記載の集積回路の電力管理システムにおいて、
    前記管理情報利用部はグループ化されており、
    前記管理情報生成部は、前記電力管理情報とともにグループ指定情報を前記信号線に出力し、
    前記グループ指定情報で指定されたグループに属する管理情報利用部は、それぞれ、当該管理情報利用部が消費する電力を制御する
    ことを特徴とする集積回路の電力管理システム。
  17. 請求項1に記載の集積回路の電力管理システムにおいて、
    前記管理情報生成部を複数備え、
    前記複数の管理情報生成部のうちの1つが、当該管理情報生成部の状態に基づいて、前記電力管理情報を前記信号線に出力する
    ことを特徴とする集積回路の電力管理システム。
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