JP2002202833A - 集積回路の電力管理システム - Google Patents

集積回路の電力管理システム

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JP2002202833A JP2001327762A JP2001327762A JP2002202833A JP 2002202833 A JP2002202833 A JP 2002202833A JP 2001327762 A JP2001327762 A JP 2001327762A JP 2001327762 A JP2001327762 A JP 2001327762A JP 2002202833 A JP2002202833 A JP 2002202833A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブロックを再設計することなく、容易に集積
回路システム全体の電力管理機構を構築できるようにす
る。 【解決手段】 集積回路の電力管理システムとして、信
号線と、前記信号線に接続された管理情報生成部と、そ
れぞれが、前記信号線に接続された複数の管理情報利用
部とを備える。前記管理情報生成部は、当該管理情報生
成部の状態に対応する、前記管理情報利用部の電力消費
を管理するための電力管理情報を前記信号線に出力し、
前記管理情報利用部は、それぞれ、共通の電力管理情報
を前記信号線から読み出し、この電力管理情報に基づい
て、当該管理情報利用部が消費する電力を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、集積回路の低電力
化設計技術に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、情報処理システムの低電力化が非
常に重要な課題となっている。近年急速に普及している
携帯機器では、バッテリーの寿命は製品価値に直結する
可能性があるため、エネルギー消費量を抑え、バッテリ
ーの駆動時間を長くすることが重要である。また、据え
置き形のシステムにおいても、パッケージや冷却装置の
コストを低減するために省エネルギー化の傾向にある。
【0003】現在、低消費電力化を実現する電力制御機
構としては、使用していない回路ブロックへの電力供給
やクロック供給を遮断する機構や、システムのスタンバ
イ時に、動作時よりも低い電源電圧と低い動作周波数と
を回路ブロックが使用するようにする機構などが知られ
ている。
【0004】このような電力制御機構を有するブロック
を複数組み合わせてシステムを構築する場合、あるブロ
ックへの電力供給を停止する時期、並びに、あるブロッ
クへ供給する電源電圧を変更する時期及びその変更量を
決定するために、システムの電力管理が必要となる。
【0005】従来の電力管理技術の例として、次のよう
なものが知られている。
【0006】特開平7−44286号公報には、コンピ
ュータ・システムの電力管理方法が開示されている。こ
れは、システムが有する複数の動作状態を利用して、C
PU(マスタ)に接続された周辺回路(スレーブ)の電
力供給制御を実施する方法である。この方法において、
各周辺回路は、高い電源電圧を使用する高電力使用動作
状態と、低い電源電圧を使用する低電力使用動作状態と
のいずれか一方に、システムの状態に応じて切り替わ
る。システムの状態には、正常動作状態、スタンバイ状
態、及びサスペンド状態がある。CPUがシステムの状
態を決定し、周辺回路の動作状態を適切に切り換えるこ
とができるので、消費電力を削減することができる。
【0007】特開平2000−102080号公報に
は、電気機器の電力管理方法が開示されている。これ
は、複数の電気機器が共通のネットワークケーブルを介
して電力管理のための情報をやり取りすることにより、
電力管理を実施する方法である。各電気機器は、自らの
オン/オフ状態を示すコードをネットワークケーブルに
定期的に出力する。事前に定められたマスタとして動作
する電気機器がそのコードを解釈し、その他のスレーブ
として動作する電気機器のオンオフ制御を実施する。
【0008】このように、いずれの従来技術において
も、事前に決定された1つのマスタが、電力制御の対象
となるスレーブの電力制御機構に対して指示を行い、ス
レーブの消費電力を制御することにより、システム全体
の電力管理を実施していた。すなわち、マスタが、電力
制御の集中管理を行っていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来の電力管理方法で
は、マスタが明示的にスレーブの電力制御機構に対して
制御信号を伝達していた。このため、マスタをスレーブ
の電力制御機構に合わせて設計する必要があり、逆に、
スレーブもマスタの制御方法に依存した設計をする必要
があった。
【0010】近年、集積回路の設計においては、設計期
間を短縮化するため、ブロックベースの設計、例えば、
IP(intellectual property)、マクロ、VC(virtu
al component)等による設計が主流となっている。しか
し、複数の既設計のブロックを組み合わせて集積回路シ
ステムを構築する場合、電力管理を実施するためにブロ
ックの再設計が必要であった。このため、設計工数が大
きくなるという問題点があった。
【0011】例えば、既設計のあるブロックをマスタと
してシステムに組み込みたいとき、スレーブとして動作
するブロックにおいてクロックの供給を制御するために
は、クロックを制御するための信号をそれぞれのブロッ
クへ伝達するようにマスタとなるブロックを再設計する
必要があった。
【0012】本発明は、ブロックベースの集積回路の設
計を行う場合に、ブロックを再設計することなく、容易
に集積回路システム全体の電力管理機構を構築できるよ
うな集積回路の電力管理システムを提供することを課題
とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、請求項1の発明が講じた手段は、集積回路の電力管
理システムとして、信号線と、前記信号線に接続された
管理情報生成部と、それぞれが、前記信号線に接続され
た複数の管理情報利用部とを備え、前記管理情報生成部
は、当該管理情報生成部の状態に対応する、前記管理情
報利用部の電力消費を管理するための電力管理情報を前
記信号線に出力し、前記管理情報利用部は、それぞれ、
共通の電力管理情報を前記信号線から読み出し、この電
力管理情報に基づいて、当該管理情報利用部が消費する
電力を制御するものである。
【0014】請求項1の発明によると、管理情報生成部
は、集積回路システム全体に共通の電力管理情報を信号
線に出力する。この信号線に接続された各管理情報利用
部は、信号線から電力管理情報を読み取り、その情報を
解釈し、自己が消費する電力を制御する。
【0015】このように、全ての管理情報利用部に共通
の電力管理情報を使用することにより、電力管理の実施
を管理情報生成部での集中管理から管理情報利用部での
分散管理にすることができる。したがって、管理情報生
成部と管理情報利用部とを互いに依存することなく独立
して設計することができる。
【0016】電力管理情報として複数の情報を定義して
おき、このような電力管理情報を出力するように管理情
報生成部を設計し、このような電力管理情報を利用して
電力管理を実施できるように管理情報利用部を設計して
おけば、管理情報利用部の追加や削除をするときに、他
の管理情報利用部の再設計をすることなく、また、特別
に電力管理のための機構を設ける必要なく、容易に電力
管理システムを構築することができる。
【0017】また、請求項2の発明では、請求項1に記
載の集積回路の電力管理システムにおいて、前記管理情
報生成部は、マスタとして動作するマスタブロックであ
り、前記マスタブロックは、データ処理を行うデータ処
理回路と、前記データ処理回路の状態に基づいて、前記
電力管理情報を前記信号線に出力する情報出力部とを有
することを特徴とする。
【0018】請求項2の発明によると、マスタブロック
のデータ処理回路の状態に応じて、集積回路システム全
体の電力管理を行うことができる。
【0019】また、請求項3の発明では、請求項2に記
載の集積回路の電力管理システムにおいて、前記データ
処理回路は、当該データ処理回路が入出力するデータを
格納し、前記情報出力部に出力するバウンダリスキャン
レジスタと、前記バウンダリスキャンレジスタの動作を
制御するレジスタ制御部とを備えるものであり、前記情
報出力部は、前記レジスタ制御部に所定の制御を行っ
て、前記バウンダリスキャンレジスタにデータの格納及
び出力を行わせ、かつ、前記バウンダリスキャンレジス
タが出力するデータに基づいて前記データ処理回路の状
態を求めるものである。
【0020】請求項3の発明によると、異なる種類のデ
ータ処理回路に対してであっても、同様にしてその内部
の状態を求めることができる。
【0021】また、請求項4の発明では、請求項1に記
載の集積回路の電力管理システムにおいて、前記管理情
報生成部は、マスタとして動作するマスタブロックと、
前記マスタブロックに対応する情報出力部とを有するも
のであり、前記情報出力部は、対応するマスタブロック
の状態に基づいて、前記電力管理情報を前記信号線に出
力することを特徴とする。
【0022】請求項4の発明によると、マスタブロック
の状態に応じて、集積回路システム全体の電力管理を行
うことができる。情報出力部をマスタブロックとは独立
して備えるので、情報出力部を有していないブロックを
本発明の電力管理システムのマスタブロックとして用い
ることができる。また、電力管理情報の定義を変更した
場合に、マスタブロックを再設計する必要がなく、情報
出力部を再設計するのみでよい。
【0023】また、請求項5の発明では、請求項4に記
載の集積回路の電力管理システムにおいて、前記管理情
報生成部は、前記マスタブロックを複数有し、前記複数
のマスタブロックのうち少なくとも2つは、単一の情報
出力部に共通に対応していることを特徴とする。
【0024】請求項5の発明によると、複数のマスタブ
ロックの状態に基づいた電力管理を行うことができる。
また、1つのマスタブロックの状態に基づく場合に比べ
ると、情報出力部の数が変わらないので、電力管理のた
めのハードウェア量をほとんど増加させることなく、電
力管理システムを構築することができる。
【0025】また、請求項6の発明では、請求項1に記
載の集積回路の電力管理システムにおいて、前記管理情
報利用部は、それぞれ、スレーブとして動作するスレー
ブブロックであり、前記スレーブブロックは、前記信号
線から前記電力管理情報を読み出し、この電力管理情報
に基づいて、当該スレーブブロックにおける電力制御を
行うための制御信号を生成し、出力する電力管理部と、
前記制御信号に従って、当該スレーブブロックが消費す
る電力を制御する電力制御部とを有するものであり、前
記各電力管理部は、それぞれ、共通の電力管理情報に基
づいて前記制御信号を生成することを特徴とする。
【0026】請求項6の発明によると、スレーブブロッ
クにおいて、電力管理部が電力管理情報を読み込んで解
釈し、このスレーブブロックの電力を制御することがで
きる。
【0027】また、請求項7の発明では、請求項1に記
載の集積回路の電力管理システムにおいて、前記管理情
報利用部は、それぞれ、スレーブとして動作するスレー
ブブロックと、前記スレーブブロックに対応する電力管
理部とを有するものであり、前記電力管理部は、前記信
号線から前記電力管理情報を読み出し、この電力管理情
報に基づいて、対応するスレーブブロックにおける電力
制御を行うための制御信号を生成して出力するものであ
り、前記スレーブブロックは、対応する電力管理部から
出力された制御信号に従って、当該スレーブブロックが
消費する電力を制御するものであり、前記各電力管理部
は、それぞれ、共通の電力管理情報に基づいて前記制御
信号を生成することを特徴とする。
【0028】請求項7の発明によると、電力管理部をス
レーブブロックとは独立して備えるので、電力管理部を
有していないブロックを本発明の電力管理システムのス
レーブブロックとして用いることができる。
【0029】また、請求項8の発明では、請求項7に記
載の集積回路の電力管理システムにおいて、前記複数の
スレーブブロックのうち少なくとも2つは、単一の電力
管理部に共通に対応していることを特徴とする。
【0030】請求項8の発明によると、スレーブブロッ
クを付加する場合に、電力管理部の数を増加させないよ
うにすることができるので、電力管理のためのハードウ
ェア量がほとんど増加しない。
【0031】また、請求項9の発明では、請求項6又は
7に記載の集積回路の電力管理システムにおいて、前記
電力管理部は、前記電力管理情報を表す信号を再生して
出力するバッファを備えることを特徴とする。
【0032】請求項9の発明によると、信号線上を伝送
されてきた信号の電圧レベルの劣化の影響を抑えること
ができる。
【0033】また、請求項10の発明では、請求項6又
は7に記載の集積回路の電力管理システムにおいて、前
記電力管理部は、前記電力管理情報をラッチし、出力す
るフリップフロップを備えることを特徴とする。
【0034】請求項10の発明によると、信号線に現れ
るノイズの影響を最小限にし、信号線上を伝送されてき
た電力管理情報を安定して読み出すことができる。
【0035】また、請求項11の発明では、請求項6又
は7に記載の集積回路の電力管理システムにおいて、前
記電力管理部は、前記電力管理情報を前記制御信号に変
換する情報変換部を備えることを特徴とする。
【0036】請求項11の発明によると、管理情報生成
部は、その状態を符号化して電力管理情報として出力
し、電力管理部は、この情報を電力制御に用いられる制
御信号に変換することができる。スレーブブロック毎に
信号線を設ける必要がないので、信号線の本数を減らす
ことができ、ハードウェアコストを削減することができ
る。
【0037】また、請求項12の発明では、請求項11
に記載の集積回路の電力管理システムにおいて、前記情
報変換部はメモリであることを特徴とする。
【0038】請求項12の発明によると、情報変換部を
メモリにより実現するので、集積回路の製造後において
も機能を変更できる。動作を高速化するためには、情報
変換部をハードウェアで実現することが望ましい。しか
しこの場合、その機能が固定され、製造後に変更するこ
とができない。このため、管理情報生成部による電力管
理情報の符号化方法を変更した場合、電力管理部を再設
計する必要がある。本発明によると、管理情報生成部の
符号化方法が変更されても、容易に対応することができ
る。
【0039】また、情報変換部が書き換え可能であるの
で、集積回路システムの動作中に管理情報生成部の符号
化方法を変更させることができ、きめ細かな電力管理を
実施することが可能である。
【0040】また、請求項13の発明では、請求項11
に記載の集積回路の電力管理システムにおいて、前記情
報変換部は論理回路で構成されていることを特徴とす
る。
【0041】請求項13の発明によると、情報変換部の
動作を高速にすることができる。
【0042】また、請求項14の発明では、請求項13
に記載の集積回路の電力管理システムにおいて、前記論
理回路はプログラマブルデバイスであることを特徴とす
る。
【0043】請求項14の発明によると、情報変換部
を、製造後においても機能を変更できるプログラマブル
デバイスで実現するので、情報変換部を製造後にも書き
換え可能であり、かつ、変換動作を高速に行うことがで
きる。
【0044】また、請求項15の発明では、請求項1に
記載の集積回路の電力管理システムにおいて、前記信号
線と前記管理情報利用部との間に情報伝達部を更に備
え、前記情報伝達部は、前記信号線から前記電力管理情
報を読み出し、前記管理情報利用部に伝達すべき情報を
選択して出力することを特徴とする。
【0045】請求項15の発明によると、情報伝達部
が、この情報伝達部を介して信号線に接続されている管
理情報利用部に、必要な情報のみを出力するため、管理
情報利用部をグループ化し、グループ毎に異なる電力管
理を行うことが、管理情報利用部を再設計することなく
可能である。
【0046】また、請求項16の発明では、請求項1に
記載の集積回路の電力管理システムにおいて、前記管理
情報利用部はグループ化されており、前記管理情報生成
部は、前記電力管理情報とともにグループ指定情報を前
記信号線に出力し、前記グループ指定情報で指定された
グループに属する管理情報利用部は、それぞれ、当該管
理情報利用部が消費する電力を制御することを特徴とす
る。
【0047】請求項16の発明によると、管理情報生成
部が特定の管理情報利用部、又はグループ化された複数
の管理情報利用部のみを指定して電力管理を行うことが
できる。したがって、電力管理を行う範囲を容易に変更
することができる。
【0048】また、請求項17の発明では、請求項1に
記載の集積回路の電力管理システムにおいて、前記管理
情報生成部を複数備え、前記複数の管理情報生成部のう
ちの1つが、当該管理情報生成部の状態に基づいて、前
記電力管理情報を前記信号線に出力することを特徴とす
る。
【0049】請求項17の発明によると、複数の管理情
報生成部のうちの1つが電力管理情報を出力し、電力管
理を行うことができる。このため、電力管理情報を出力
している管理情報生成部に処理が集中し、余裕がない場
合等において、他の管理情報生成部に電力管理情報を出
力させることができ、電力管理以外の通常のデータ処理
を妨げることなく電力管理を行うことができる。
【0050】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら説明する。
【0051】(第1の実施形態)図1は本発明の第1の
実施形態に係る集積回路の電力管理システムのブロック
図である。図1の電力管理システムは、信号線としての
バスB1,B2と、ブロック10,20,30,40と
を備えている。本実施形態においては、ブロック10は
管理情報生成部として、ブロック20,30及び40は
それぞれが1つの管理情報利用部として動作する。本明
細書においては、バスは、あるブロックと他の1つのブ
ロックのみとを接続する信号線を含むものとする。
【0052】ブロック10は、情報出力部11と、デー
タ処理回路14とを備えている。ブロック20は、電力
管理部22と、電力制御部23と、データ処理回路24
とを備えている。同様に、ブロック30は、電力管理部
32と、電力制御部33と、データ処理回路34とを備
え、ブロック40は、電力管理部42と、電力制御部4
3と、データ処理回路44とを備えている。
【0053】バスB1には、情報出力部11、並びに電
力管理部22,32及び42が接続されている。バスB
1は電力管理情報を伝達する。バスB2には、データ処
理回路14,24,34及び44が接続されている。バ
スB2は、電力管理情報以外の情報であって、各ブロッ
クにおいてデータ処理に必要な情報を伝達する。
【0054】データ処理回路14は、例えばCPU(ce
ntral processing unit)、入出力処理回路(I/O回
路)等であり、データ処理回路24,34,44は、例
えば、データ処理、制御処理、メモリ等の機能を持った
回路である。
【0055】図1の電力管理システムの動作について説
明する。この電力管理システムにおいては、ブロック1
0が出力する電力管理情報に応じて、ブロック20,3
0,40のそれぞれが自ブロックの電力管理を行う。す
なわち、ブロック10はマスタとして、ブロック20,
30,40はスレーブとして動作する。
【0056】データ処理回路14は、その内部の状態を
表す情報を情報出力部11に出力する。情報出力部11
は、データ処理回路14が出力する情報に基づいて電力
管理情報を生成し、常にバスB1へ出力している。電力
管理部22,32,42は、定期的にバスB1上の電力
管理情報を読み出し、その情報に基づいて自ブロックの
電力制御をどのように行うかを決定し、それぞれ電力制
御部23,33,43に制御信号を出力する。また、電
力管理部22,32,42は、制御信号を出力するよう
に指示する命令を、データ処理回路14,24,34又
は44から受け取ったときにも、同様に電力管理情報を
読み出し、制御信号を出力する。電力制御部23,3
3,43は、入力された制御信号に従って、それぞれブ
ロック20,30,40の電力制御を行う。
【0057】なお、データ処理回路14がCPUである
場合は、このCPU上で動作するOS(operating syst
em)又はアプリケーションソフトウェアと、レジスタ
(図示せず)とが情報出力部11として動作する。すな
わち、OS等がCPUの状態を監視し、CPUの状態に
基づいた電力管理情報をレジスタに書き込む。レジスタ
は、この電力管理情報をバスB1に出力する。
【0058】図1の電力管理システムは、バスB1を使
用して電力管理情報を伝達するため、現在のシステムの
状態に適した電力管理を個々のブロックにおいて実施す
ることができる。また、マスタブロック(ブロック1
0)が出力する電力管理情報は、バスB1を用いること
により、スレーブブロック全体(ブロック20,30,
40)で共有される。
【0059】以下、本実施形態では、スレーブブロック
に関する説明はブロック20についてのみ行うが、ブロ
ック30及び40においても同様である。また、スレー
ブブロックの数は何個であってもよい。
【0060】このように、図1の電力管理システムで
は、電力制御の権限はスレーブブロックに分散されてお
り、個々のスレーブブロックにおいて電力管理部が電力
管理情報に基づいた判断を行い、スレーブブロック自身
で自らの電力を管理できる。このためには、電力管理情
報を予め定義しておき、マスタブロックはその電力管理
情報を出力するように、スレーブブロックはその電力管
理情報を利用して電力管理を実施できるようにそれぞれ
設計しておけばよい。この他に電力管理のための機構を
設ける必要がないので、ブロックを付加削除する場合
に、ブロックの再設計をすることなく容易に電力管理機
構を構築することができる。
【0061】電力管理情報の詳細について説明する。電
力管理情報としては、次の2種類のうちのどちらかを採
用することができる。 (1)スレーブブロックの電力制御部への制御信号とし
て用いることができる情報 (2)スレーブブロックの電力制御部への制御信号とし
て用いることができない情報 (1)の電力管理情報の例として、特開平7−1051
74号公報に開示された、電力制御機構への入力信号が
ある。この電力制御機構によれば、チップの外部から入
力信号として与えられた電力管理情報により、チップ内
部に搭載した複数のブロックへ選択的にクロックを供給
することができる。
【0062】(1)の場合、図1において情報出力部1
1は、データ処理回路14が出力する情報に基づいて各
電力制御部を直接制御できるような情報を生成し、電力
管理情報としてバスB1へ出力する。バスB1は各スレ
ーブブロックに対する制御線を束ねたものとする。電力
管理部22は、バスB1から読み出した情報を変換する
ことなく、電力制御部23に出力する。また、電力管理
部22を省略し、電力制御部23がバスB1から電力管
理情報を読み出してもよい。
【0063】(2)の電力管理情報の例として、集積回
路システムの状態(以下では、システム状態と称する)
を符号化した情報がある。システム状態としては、例え
ば高速処理状態、低速処理状態などを定義しておくこと
ができる。(2)の場合は、定義されたシステム状態の
うちの1つを表す情報をバス上に流すため、(1)の場
合よりもバスのビット幅を削減することができ、バスを
低消費電力化し、かつ、低コスト化することができる。
【0064】(2)の場合、図1において情報出力部1
1は、データ処理回路14が出力する情報に基づいてシ
ステム状態を決定し、システム状態に応じた電力管理情
報をバスB1へ出力する。電力管理部22は、バスB1
から読み出した情報を予め決められた対応関係に基づい
て変換し、制御信号として電力制御部23に出力する。
【0065】なお、システム状態としては、任意の状態
を定義可能である。また、システム状態を符号化する際
には、ハフマン符号化やワンホット符号化などの一般的
な符号化方法を用いてもよく、グレーコード符号化など
のバスのスイッチング回数を低減させる符号化方法を用
いてもよい。
【0066】図2は、図1の電力管理部22の例を示す
ブロック図である。ここでは、電力管理情報を直接にス
レーブブロック20の電力制御部23への制御信号とし
て用いることができる場合、すなわち、電力管理部22
が電力管理情報を変換せずに出力する場合について説明
する。
【0067】図2(a)の電力管理部22は、バッファ
22Aを有している。バッファ22Aの入力端子はバス
B1の中の予め定められた1本の信号線に接続されてい
る。バッファ22AにはバスB1から常に信号が入力さ
れる。バッファ22Aは、入力された信号のレベルを再
生して電力制御部23に出力する。したがって、バスB
1上を伝送されてきた信号の電圧レベルの劣化を抑える
ことができる。
【0068】なお、電力管理部22は、バッファ22A
を複数備え、バスB1の複数の信号線の信号を電力制御
部23に出力するようにしてもよい。また、複数のバッ
ファ22Aが直列に接続されていてもよい。また、バス
B1の信号線と電力制御部23とをバッファ22A等を
介さずに直接接続することとしてもよい。
【0069】図2(b)の電力管理部22は、フリップ
フロップ22Bを有している。フリップフロップ22B
の入力端子はバスB1の中の予め定められた1本の信号
線に接続されている。フリップフロップ22Bにはバス
B1から常に信号が入力されており、フリップフロップ
22Bは、その信号を適当なタイミングでラッチする。
このタイミングは、図1のブロック20の外部から制御
してもよいし、内部から制御してもよい。フリップフロ
ップ22Bは、ラッチした信号を直ちに電力制御部23
に出力する。したがって、フリップフロップ22Bは、
バスB1に現れるノイズの影響を最小限にし、バスB1
上を伝送されてきた信号を安定して読み出すことができ
る。
【0070】なお、電力管理部22は、フリップフロッ
プ22Bを複数備え、バスB1の複数の信号線の信号を
電力制御部23に出力するようにしてもよい。
【0071】図3は、図1の電力管理部22の他の例を
示すブロック図である。ここでは、電力管理情報が直接
にスレーブブロック20の電力制御部23への制御信号
として用いることができない場合、すなわち、電力管理
部22が電力管理情報を変換して出力する場合について
説明する。
【0072】図3(a)の電力管理部22は、情報変換
部としてのメモリ22Cを有している。メモリ22Cの
入力端子はバスB1に接続されている。メモリ22C
は、入力される電力管理情報に対応した、電力制御部2
3に出力すべき情報を格納している。メモリ22Cは、
バスB1から入力された情報をアドレスとして用い、こ
のアドレスに対応した情報を電力制御部23に出力す
る。したがって、マスタブロックが電力管理情報の符号
化の方法を変更した場合でも、メモリ22Cの内容を変
更するのみでよく、スレーブブロックを再設計する必要
がない。
【0073】図4は、図3(a)のメモリの記憶内容の
例を示す説明図である。電力管理情報が表すシステム状
態には、動作状態、停止状態、高速処理状態、及び低速
処理状態の4つの状態が存在するものとする。これらの
状態には、それぞれ値“00”,“01”,“10”及
び“11”が電力管理情報として対応している。システ
ム状態は、これらの状態のうちのいずれか1つにある。
【0074】電力制御部23は、0が入力されるとデー
タ処理回路24へのクロック供給を停止し、1が入力さ
れるとデータ処理回路24へのクロック供給を行うもの
とする。
【0075】例えば、バスB1上のデータが“10”
(高速処理状態を表す)であるとすると、メモリ22C
は、アドレス“10”の情報である“1”を電力制御部
23に出力する。この場合、電力制御部23は、データ
処理回路24へのクロック供給を行う。また、バスB1
上のデータが“01”(停止状態を表す)であるとする
と、メモリ22Cは、アドレス“01”の情報である
“0”を電力制御部23に出力する。この場合、電力制
御部23は、データ処理回路24へのクロック供給を停
止する。
【0076】なお、メモリ22Cの内容を書き換えるこ
とにより、システムの動作中にマスタブロックにおける
電力管理情報の符号化方法を動的に変更するなど、きめ
細かな電力管理を実施することも可能である。また、メ
モリ22Cの代わりにレジスタとデコーダとを用いても
よい。
【0077】また、メモリ22Cのアドレスのビット幅
が、バスB1のビット幅よりも広い場合は、アドレス入
力の一部のビットに電源電圧又は接地電圧を与え、論理
値を固定すればよい。
【0078】図3(b)の電力管理部22は、情報変換
部としての論理回路22Dを有している。論理回路22
Dの入力端子はバスB1に接続されている。論理回路2
2Dは、プログラマブルデバイスを有している。プログ
ラマブルデバイスとは、例えば、FPGA(field prog
rammable gate array)やPLD(programmable logic
device)などのように製造後にその機能を変更できるデ
バイスである。論理回路22Dには、入力される電力管
理情報と、電力制御部23に出力すべき情報との関係が
予めプログラムされている。
【0079】論理回路22Dは、バスB1から入力され
た情報に対応した情報を電力制御部23に出力する。し
たがって、マスタブロックが電力管理情報の符号化の方
法を変更した場合でも、プログラマブルデバイスの構成
を変更するのみでよく、スレーブブロックを再設計する
必要がない。論理回路22Dを用いると、メモリよりも
遙かに高速に情報の変換が可能である。
【0080】なお、プログラマブルデバイスの機能の変
更は、構成情報を読み込ませることにより、ブロック2
0の外部から行ってもよいし、内部から行ってもよい。
また、論理回路22Dとして、ゲートアレイやこれに類
似するデバイスを用いてもよい。
【0081】電力管理部22の更に他の例について説明
する。図5は電力管理部22の状態遷移図の一例であ
る。電力管理部22はステートマシンを有しており、図
5のように、このステートマシンには4つの状態が存在
する。ここでは、クロックゲーティング(clock gatin
g)に関する2つの状態(“on”,“off”)と、
可変電源電圧(variable voltages)の制御に関する2
つの状態(“1.8V”,“3.3V”)とが存在する
ものとする。電力管理部22の状態は、現在の状態とバ
スB1から入力された電力管理情報とに応じて遷移す
る。電力管理部22は、その状態に応じた制御信号を電
力制御部23に出力する。特に図示しないが、このよう
な電力管理部22は、順序回路を有した論理回路を用い
て容易に実現することができる。
【0082】例えば、電力管理部22の状態が“of
f”であれば、電力管理部22は、自ブロックのデータ
処理回路24へのクロック供給を遮断する信号を電力制
御部23に出力する。また、電力管理部22の状態が
“1.8V”であれば、電力管理部22は、自ブロック
への供給電圧を1.8Vにする信号を電力制御部23に
出力する。
【0083】電力制御部23は、入力された制御信号に
従って、自ブロック内でクロック供給や供給電圧の制御
を行い、自ブロックが消費する電力を制御する。
【0084】例えば、クロック供給を制御する場合につ
いて説明する。電力制御部23はデコーダ(図示せず)
を備え、データ処理回路24は内部に複数の回路を有し
ているとする。デコーダは、電力制御部23に入力され
た制御信号をデコードし、データ処理回路24内のこの
制御信号で指定された回路にのみ、クロックイネーブル
信号を出力する。クロックイネーブル信号を受けた回路
には、クロックが供給される。また、クロックイネーブ
ル信号を出力しないような制御信号をデコーダに与えた
場合には、データ処理回路24内のクロックは全て停止
する。
【0085】本実施形態の電力管理システムにおいて
は、電力管理情報を伝達するためのバスB1を用いた。
しかし、バスB1を備えることなく、データ処理のため
のバスB2を使用して電力管理情報を伝達することもで
きる。すなわち、データ処理のためのバスB2を時分割
で使用することとし、例えば、一定間隔でバスB2に電
力管理情報を流すようにスケジューリングしておけばよ
い。
【0086】また、電力管理情報とその他の通常のデー
タとを識別できる仕組みを設け、バスB2を使用して電
力管理情報を伝達してもよい。例えば、バスの信号線の
1本をイネーブル信号線とし、このイネーブル信号線の
データが1のときはバス上のデータは通常のデータであ
り、0のときは電力管理情報であると決めておけば、各
電力管理部は電力管理情報とその他の通常のデータとを
識別することができる。このようにして、従来のデータ
伝送用のバスB2と電力管理情報を伝達するバスB1と
を物理的に共有化でき、ハードウェア量を削減できる。
【0087】なお、電力管理情報を複数のブロックにブ
ロードキャストできるようになっていれば、その実現方
法はいかなる方法であってもよい。本実施形態では、電
力管理情報の伝送のために、複数のスレーブブロックが
接続されたバスを使用しているが、マスタブロックと各
スレーブブロックとの間を直接結ぶ配線を設けてもよ
い。この場合においても、電力管理情報は各スレーブブ
ロックにおいて共通に用いられ、スレーブブロックが自
らの電力を管理し、ブロックの再設計なしに容易に電力
管理機構を構築することができる。
【0088】(第1の実施形態の第1の変形例)第1の
実施形態では、バスB1に接続された全てのスレーブブ
ロックが、同じ電力管理情報を共有して電力管理を実施
していたが、一部のスレーブブロックのみを電力管理の
対象とすることもできる。その方法として次の2つがあ
る。 (a)スレーブ側で情報を取捨選択する (b)マスタからグループIDを発行する スレーブ側で情報を取捨選択する場合について説明す
る。図6は情報伝達部35を備えた集積回路の電力管理
システムのブロック図である。図6の電力管理システム
は、図1の電力管理システムに加えて、情報伝達部35
と、バスB11とを備えている。図6においては、ブロ
ック10は管理情報生成部として、ブロック20,30
及び40はそれぞれが1つの管理情報利用部として動作
する。
【0089】ブロック30及び40は、バスB1ではな
く、バスB11に接続されている。また、ブロック30
及び40は、グループG1を構成している。情報伝達部
35は、バスB1から電力管理情報を読み出し、読み出
した電力管理情報のうち、グループG1に属するブロッ
クに伝達すべき情報を選択してバスB11に出力する。
【0090】したがって、電力管理部を再設計すること
なく、ブロックをグループ化し、グループ毎に独立した
電力管理を実施することができる。なお、情報伝達部3
5は、入力された電力管理情報をグループG1に属する
ブロックに適した情報に変換して出力してもよい。
【0091】次に、マスタからグループIDを発行する
場合の電力管理システムの動作について、図1を参照し
て説明する。ブロック10の情報出力部11は、電力管
理情報とグループ指定情報とをバスB1に出力する。電
力管理情報とグループ指定情報とは、同時に出力しても
よいし、順次出力してもよい。ブロック20,30,4
0の電力管理部22,32,42は、まず、グループ指
定情報をデコードする。電力管理部22,32,42
は、自ブロックが、デコードして得られたグループに属
していれば、電力管理情報を電力制御部23,33,4
3へ伝える。したがって、マスタブロックから特定のグ
ループを指定して電力管理を行うことができる。
【0092】(第1の実施形態の第2の変形例)本変形
例では、データ処理回路がIEEE(institute of ele
ctrical and electronics engineers)1149.1規
格に対応している場合について説明する。以下では、I
EEE1149.1規格のことを、単にJTAG(join
t test action group)と称する。ここでは、図1の電
力管理システムにおいて、情報出力部11及びデータ処
理回路14の代わりに情報出力部111及びデータ処理
回路114を備える場合について説明する。
【0093】図7は、JTAGに対応したデータ処理回
路114の例を示したブロック図である。図7のデータ
処理回路114は、バウンダリスキャンレジスタ101
と、レジスタ制御部としてのTAP(test access por
t)コントローラ116と、命令レジスタ117と、論
理回路118とを備えている。バウンダリスキャンレジ
スタ101は、バウンダリスキャンセル102,10
3,104,105,106,107,108,109
を備えている。データ処理回路114は、この他にバイ
パスレジスタを備えている。これらのレジスタとTAP
コントローラ116とは、JTAG用のテストロジック
回路を構成している。バウンダリスキャンレジスタ10
1及びバイパスレジスタは、データレジスタである。
【0094】情報出力部111は、データ処理回路11
4のTDI(test data input)ポートを介してバウン
ダリスキャンセル102又は命令レジスタ117にデー
タを出力する。また、情報出力部111は、データ処理
回路114のTDO(test data output)ポートを介し
てバウンダリスキャンセル109又は命令レジスタ11
7からデータを読み出す。更に、情報出力部111は、
IEEE1149.1規格に従って、TMS(test mod
e select)ポートに与える値を制御して、TAPコント
ローラ116の状態を制御している。
【0095】TAPコントローラ116は、16の状態
を取り得るものであり、その状態に応じて、バウンダリ
スキャンレジスタ101、命令レジスタ117、又はバ
イパスレジスタに対する制御を行う。データ処理回路1
14がデータを入出力するピンと、論理回路118との
間には、各ピンのそれぞれに対応したバウンダリスキャ
ンセル102〜109が接続されている。論理回路11
8は、バウンダリスキャンセル102〜109を介し
て、データ処理回路114の外部との間でデータの入出
力を行う。バウンダリスキャンレジスタ101は、格納
しているデータを順次シフトして情報出力部111に出
力するシフトレジスタとして動作する。なお、JTAG
についての詳細は、IEEE1149.1規格書(IEEE
Std 1149.1-1990)を参照されたい。
【0096】データ処理回路114が、テストモードで
はなく、ノーマルモードで動作している場合の動作につ
いて説明する。情報出力部111は、データ処理回路1
14のTDIポートを介して命令レジスタ117にSA
MPLE命令をセットする。このとき、TAPコントロ
ーラ116は、自身の状態に従って、バウンダリスキャ
ンレジスタ101の動作を制御する。
【0097】情報出力部111は、TAPコントローラ
116の状態を遷移させ、データレジスタにキャプチャ
を行わせる状態にする。TAPコントローラ116は、
バウンダリスキャンレジスタ101を制御して、データ
処理回路114が入出力するデータ、すなわち、データ
処理回路114の各ピンを通過するデータを格納させ
る。このとき、バウンダリスキャンレジスタ101は、
論理回路118の動作に影響を与えないので、データ処
理回路114は通常の動作をする。
【0098】その後、情報出力部111は、TAPコン
トローラ116の状態を遷移させ、データレジスタにシ
フトを行わせる状態にする。TAPコントローラ116
は、バウンダリスキャンレジスタ101にシフトを行わ
せ、バウンダリスキャンレジスタ101は、TDOポー
トを介して、格納しているデータを情報出力部111に
順次出力する。
【0099】情報出力部111は、バウンダリスキャン
レジスタ101が出力するデータに基づいてデータ処理
回路114の状態を求め、更にこれに基づいて電力管理
情報を求めてバスB1に出力する。具体的には例えば、
情報出力部111は、バウンダリスキャンレジスタ10
1から受け取ったデータのうち、データ処理回路114
の状態を表現しているビット列を抜き出し、これを電力
管理情報としてバスB1に出力する。
【0100】このように、JTAGに対応したデータ処
理回路を用いると、異なる種類のデータ処理回路に対し
てであっても、同様にしてその内部の状態を読み出すこ
とができる。このため、集積回路に異なる種類のデータ
処理回路を組み込む場合においても、同一の情報出力部
を用いることができ、電力管理のための設計負担が軽減
する。
【0101】なお、バウンダリスキャンレジスタにデー
タをシフトさせるのではなく、各バウンダリスキャンセ
ルが格納するデータを、情報出力部が並列に取得するこ
とができるようにすれば、データ処理回路の状態をより
速くバスに伝達することができる。
【0102】(第2の実施形態)図8は本発明の第2の
実施形態に係る集積回路の電力管理システムのブロック
図である。図8の電力管理システムは、図1の電力管理
システムにおいて、ブロック10から情報出力部11を
独立させて情報出力部211とし、ブロック20及び3
0からそれぞれ電力管理部22及び32を独立させて電
力管理部222及び232としたものである。また、ブ
ロック10の情報出力部11以外の部分をブロック11
0としている。更に、ブロック20の電力管理部22以
外の部分をブロック120とし、ブロック30の電力管
理部32以外の部分をブロック130としている。その
他の構成要素については、第1の実施形態で説明したも
のと同様なので、同一の符号を付してその説明を省略す
る。
【0103】本実施形態においては、ブロック110と
情報出力部211とは管理情報生成部として、ブロック
120と電力管理部222とは管理情報利用部として動
作する。また、ブロック130と電力管理部232とは
他の1つの管理情報利用部として、ブロック40は更に
他の1つの管理情報利用部として動作する。
【0104】図8の電力管理システムの動作について説
明する。情報出力部211は、データ処理回路14が出
力する情報に基づいてシステム状態を決定し、システム
状態に応じた電力管理情報を常にバスB1へ出力してい
る。電力管理部222,232は、定期的にバスB1上
の電力管理情報を読み取り、それぞれ電力制御部23,
33に制御信号を出力する。これらの制御信号は、それ
ぞれブロック120,130の消費電力を制御するため
の信号である。すなわち、電力管理部222,232
が、それぞれブロック120,130の電力管理を行
う。
【0105】図9は、図8の情報出力部211の例を示
すブロック図である。図9においては、データ処理回路
14は具体的には入出力処理回路であるものとし、情報
出力部211はメモリを有しているものとする。
【0106】入出力処理回路は、出力であるHALT信
号を、入出力処理を行っているときは“0”にし、入出
力処理を行っていないときは“1”にする。情報出力部
211は、アドレス0に値“11”を記憶し、アドレス
1に値“00”を記憶している。情報出力部211は、
HALT信号を受け取ってメモリのアドレスとして用
い、HALT信号が“0”であるときは入出力処理状態
であることを表す値“11”を、HALT信号が“1”
であるときは入出力処理以外の状態であることを表す値
“00”を、バスB1に出力する。
【0107】例えば、入出力処理状態であるときは、入
出力処理回路以外の入出力に関係しないデータ処理回路
24等は動作する必要がないので、電力管理部222,
232及び42は、それぞれブロック120,130及
び40へのクロック供給を停止させるなど、消費電力を
低減させるような信号を出力する。
【0108】このように、本実施形態の電力管理システ
ムは、第1の実施形態とは異なり、情報出力部及び電力
管理部をそれぞれブロックとは独立して備える。このた
め、設計済みのブロックを集積回路システムへ付加する
ときに、ブロックを再設計する必要がなく、情報出力部
や電力管理部を再設計するのみでよい。したがって、電
力管理システムを容易に構築することができる。
【0109】(第3の実施形態)図10は本発明の第3
の実施形態に係る集積回路の電力管理システムのブロッ
ク図である。図10の電力管理システムは、図8の電力
管理システムにおいて、情報出力部251を更に備えて
いる。また、ブロック40に代えて、ブロック150と
電力管理部252とを備えている。ブロック150は、
電力制御部153とデータ処理回路154とを備えてい
る。その他の構成要素については、第2の実施形態で説
明したものと同様なので、同一の符号を付してその説明
を省略する。
【0110】本実施形態においては、ブロック110と
情報出力部211とは1つの管理情報生成部として、ブ
ロック150と情報出力部251とは他の1つの管理情
報生成部として動作する。また、ブロック120と電力
管理部222とは1つの管理情報利用部として、ブロッ
ク130と電力管理部232とは他の1つの管理情報利
用部として動作する。ブロック150と電力管理部25
2とは更に他の1つの管理情報利用部として動作する。
【0111】情報出力部251は、データ処理回路15
4の状態に基づいた電力管理情報をバスB1へ出力する
ことができるようになっている。図10の電力管理シス
テムは、情報出力部211及び251を備え、情報出力
部211又は251のいずれか一方が電力管理情報をバ
スB1に出力できるようになっている点に特徴がある。
【0112】図10の電力管理システムの動作について
説明する。まず、情報出力部251は動作を停止してい
るものとする。情報出力部211は、データ処理回路1
4が出力する情報に基づいてシステム状態を決定し、シ
ステム状態に応じた電力管理情報をバスB1へ出力す
る。電力管理部222,232,252は、定期的にバ
スB1上の電力管理情報を読み取り、それぞれ電力制御
部23,33,153に制御信号を出力する。これらの
制御信号は、それぞれブロック120,130,150
の消費電力を制御するための信号である。すなわち、電
力管理部222,232,252が、それぞれブロック
120,130及び150の電力管理を行う。
【0113】ある時点で、情報出力部211は、ブロッ
ク110がマスタとして動作する権利(マスタ権)を放
棄するという情報をバスB1に出力したとする。このと
き、情報出力部211は動作を停止する。ブロック15
0のデータ処理回路154は、ブロック110がマスタ
権を放棄したことを電力管理部252から通知される
と、情報出力部251に動作を開始させる。その後は、
ブロック150がマスタとして動作する。情報出力部2
51は、データ処理回路154が出力する情報に基づい
てシステム状態を決定し、システム状態に応じた電力管
理情報をバスB1へ出力する。この電力管理情報に応じ
て、電力管理が各ブロックで行われる。
【0114】同様に、情報出力部251は、ブロック1
50がマスタ権を放棄するという情報をバスB1に出力
したとする。このとき、情報出力部251は動作を停止
する。ブロック110のデータ処理回路14は、ブロッ
ク150がマスタ権を放棄したことをバスB1上の情報
から知ると、情報出力部211に動作を開始させる。そ
の後は、ブロック110がマスタとして動作する。
【0115】このように、本実施形態の電力管理システ
ムによると、複数のマスタによる電力管理が可能とな
る。また、ブロック150は、マスタとしても、スレー
ブとしても動作することができる。
【0116】なお、マスタとなることができるブロック
は3個以上であってもよい。また、マスタ権を放棄する
という情報はバスB2に出力してもよい。また、情報出
力部251又は電力管理部252は、ブロック150に
含まれていてもよい。
【0117】(第4の実施形態)図11は本発明の第4
の実施形態に係る集積回路の電力管理システムのブロッ
ク図である。図11の電力管理システムは、図1の電力
管理システムにおいて、電力管理部22,32,42の
代わりに電力管理部72を備えたものである。その他の
構成要素については、第1の実施形態で説明したものと
同様なので、同一の符号を付してその説明を省略する。
【0118】本実施形態においては、ブロック10は管
理情報生成部として、ブロック120と電力管理部72
とは管理情報利用部として動作する。また、ブロック1
30と電力管理部72とは他の1つの管理情報利用部と
して、ブロック140と電力管理部72とは更に他の1
つの管理情報利用部として動作する。
【0119】情報出力部11は、データ処理回路14が
出力する情報に基づいてシステム状態を決定し、システ
ム状態に応じた電力管理情報をバスB1へ出力する。電
力管理部72は、定期的にバスB1上の電力管理情報を
読み取り、ブロック120,130,140の消費電力
を制御するための信号をそれぞれ電力制御部23,3
3,43に出力する。すなわち、電力管理部72がブロ
ック120,130及び140の電力管理を行う。
【0120】このように、1つの電力管理部が複数のブ
ロックの電力管理を行うので、スレーブブロック毎に電
力管理部を備えた場合に比べてハードウェア量が少なく
て済む。また、スレーブブロックを付加する場合に、情
報出力部を変更する必要がなく、電力管理のためのハー
ドウェア量もほとんど増加しない。
【0121】(第5の実施形態)図12は本発明の第5
の実施形態に係る集積回路の電力管理システムのブロッ
ク図である。図12の電力管理システムは、図1の電力
管理システムにおいて、ブロック10の代わりにブロッ
ク110及び180を備え、更に、情報出力部81を備
えたものである。ブロック110及び180は、それぞ
れデータ処理回路14及び84を備えている。その他の
構成要素については、第1の実施形態で説明したものと
同様なので、同一の符号を付してその説明を省略する。
【0122】本実施形態においては、ブロック110と
ブロック180と情報出力部81とは管理情報生成部と
して動作する。また、ブロック20,30及び40は、
それぞれが1つの管理情報利用部として動作する。
【0123】データ処理回路14及び84はそれぞれ、
その内部の状態を表す情報を情報出力部81に出力す
る。情報出力部81は、データ処理回路14及び84が
出力する情報に基づいてシステム状態を決定し、システ
ム状態に応じた電力管理情報をバスB1へ出力する。そ
の後の動作は、第1の実施形態におけるものと同様であ
るので、説明を省略する。
【0124】このように、1つの情報出力部が複数のマ
スタブロックの状態に応じてシステム状態を決定するの
で、マスタとなることができるブロック毎に情報出力部
を備えた場合に比べてハードウェア量が少なくて済む。
また、マスタとなることができるブロックを付加する場
合に、電力管理のためのハードウェア量がほとんど増加
しない。
【0125】なお、第2〜第5の実施形態においても、
第1の実施形態と同様に、情報出力部211等が各電力
制御部を直接制御できるような情報を生成し、電力管理
情報としてバスB1へ出力してもよい。
【0126】
【発明の効果】以上のように、本発明によると、電力管
理を従来のマスタでの集中管理からスレーブでの分散管
理にすることができる。スレーブブロックとマスタブロ
ックとを互いに依存することなく独立して設計すること
ができるので、集積回路の電力管理システムを容易に構
築することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る集積回路の電力
管理システムのブロック図である。
【図2】図1の電力管理部の例を示すブロック図であ
る。
【図3】図1の電力管理部の他の例を示すブロック図で
ある。
【図4】図3(a)のメモリの記憶内容の例を示す説明
図である。
【図5】電力管理部の状態遷移図の一例である。
【図6】情報伝達部を備えた集積回路の電力管理システ
ムのブロック図である。
【図7】JTAGに対応したデータ処理回路の例を示し
たブロック図である。
【図8】本発明の第2の実施形態に係る集積回路の電力
管理システムのブロック図である。
【図9】図8の情報出力部の例を示すブロック図であ
る。
【図10】本発明の第3の実施形態に係る集積回路の電
力管理システムのブロック図である。
【図11】本発明の第4の実施形態に係る集積回路の電
力管理システムのブロック図である。
【図12】本発明の第5の実施形態に係る集積回路の電
力管理システムのブロック図である。
【符号の説明】
10,110,150,180 ブロック(マスタブロ
ック) 20,30,40,120,130,140 ブロック
(スレーブブロック) 11,81,111,251 情報出力部 22,32,42,72,252 電力管理部 23,33,43,153 電力制御部 14,24,34,44,84,114,154 デー
タ処理回路 B1,B2,B11 バス(信号線) 22A バッファ 22B フリップフロップ 22C メモリ(情報変換部) 22D 論理回路(情報変換部) 35 情報伝達部 101 バウンダリスキャンレジスタ 116 TAPコントローラ(レジスタ制御部) G1 グループ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 甲斐 康司 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5B011 EA09 LL11

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 信号線と、 前記信号線に接続された管理情報生成部と、 それぞれが、前記信号線に接続された複数の管理情報利
    用部とを備え、 前記管理情報生成部は、 当該管理情報生成部の状態に対応する、前記管理情報利
    用部の電力消費を管理するための電力管理情報を前記信
    号線に出力し、 前記管理情報利用部は、それぞれ、 共通の電力管理情報を前記信号線から読み出し、この電
    力管理情報に基づいて、当該管理情報利用部が消費する
    電力を制御する集積回路の電力管理システム。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の集積回路の電力管理シ
    ステムにおいて、 前記管理情報生成部は、 マスタとして動作するマスタブロックであり、 前記マスタブロックは、 データ処理を行うデータ処理回路と、 前記データ処理回路の状態に基づいて、前記電力管理情
    報を前記信号線に出力する情報出力部とを有することを
    特徴とする集積回路の電力管理システム。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の集積回路の電力管理シ
    ステムにおいて、 前記データ処理回路は、 当該データ処理回路が入出力するデータを格納し、前記
    情報出力部に出力するバウンダリスキャンレジスタと、 前記バウンダリスキャンレジスタの動作を制御するレジ
    スタ制御部とを備えるものであり、 前記情報出力部は、 前記レジスタ制御部に所定の制御を行って、前記バウン
    ダリスキャンレジスタにデータの格納及び出力を行わ
    せ、かつ、前記バウンダリスキャンレジスタが出力する
    データに基づいて前記データ処理回路の状態を求めるも
    のであることを特徴とする集積回路の電力管理システ
    ム。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の集積回路の電力管理シ
    ステムにおいて、 前記管理情報生成部は、 マスタとして動作するマスタブロックと、 前記マスタブロックに対応する情報出力部とを有するも
    のであり、 前記情報出力部は、 対応するマスタブロックの状態に基づいて、前記電力管
    理情報を前記信号線に出力することを特徴とする集積回
    路の電力管理システム。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の集積回路の電力管理シ
    ステムにおいて、 前記管理情報生成部は、前記マスタブロックを複数有
    し、 前記複数のマスタブロックのうち少なくとも2つは、単
    一の情報出力部に共通に対応していることを特徴とする
    集積回路の電力管理システム。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の集積回路の電力管理シ
    ステムにおいて、 前記管理情報利用部は、それぞれ、 スレーブとして動作するスレーブブロックであり、 前記スレーブブロックは、 前記信号線から前記電力管理情報を読み出し、この電力
    管理情報に基づいて、当該スレーブブロックにおける電
    力制御を行うための制御信号を生成し、出力する電力管
    理部と、 前記制御信号に従って、当該スレーブブロックが消費す
    る電力を制御する電力制御部とを有するものであり、 前記各電力管理部は、それぞれ、共通の電力管理情報に
    基づいて前記制御信号を生成することを特徴とする集積
    回路の電力管理システム。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載の集積回路の電力管理シ
    ステムにおいて、 前記管理情報利用部は、それぞれ、 スレーブとして動作するスレーブブロックと、 前記スレーブブロックに対応する電力管理部とを有する
    ものであり、 前記電力管理部は、 前記信号線から前記電力管理情報を読み出し、この電力
    管理情報に基づいて、対応するスレーブブロックにおけ
    る電力制御を行うための制御信号を生成して出力するも
    のであり、 前記スレーブブロックは、 対応する電力管理部から出力された制御信号に従って、
    当該スレーブブロックが消費する電力を制御するもので
    あり、 前記各電力管理部は、それぞれ、共通の電力管理情報に
    基づいて前記制御信号を生成することを特徴とする集積
    回路の電力管理システム。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の集積回路の電力管理シ
    ステムにおいて、 前記複数のスレーブブロックのうち少なくとも2つは、
    単一の電力管理部に共通に対応していることを特徴とす
    る集積回路の電力管理システム。
  9. 【請求項9】 請求項6又は7に記載の集積回路の電力
    管理システムにおいて、 前記電力管理部は、前記電力管理情報を表す信号を再生
    して出力するバッファを備えることを特徴とする集積回
    路の電力管理システム。
  10. 【請求項10】 請求項6又は7に記載の集積回路の電
    力管理システムにおいて、 前記電力管理部は、前記電力管理情報をラッチし、出力
    するフリップフロップを備えることを特徴とする集積回
    路の電力管理システム。
  11. 【請求項11】 請求項6又は7に記載の集積回路の電
    力管理システムにおいて、 前記電力管理部は、前記電力管理情報を前記制御信号に
    変換する情報変換部を備えることを特徴とする集積回路
    の電力管理システム。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載の集積回路の電力管
    理システムにおいて、 前記情報変換部はメモリであることを特徴とする集積回
    路の電力管理システム。
  13. 【請求項13】 請求項11に記載の集積回路の電力管
    理システムにおいて、 前記情報変換部は論理回路で構成されていることを特徴
    とする集積回路の電力管理システム。
  14. 【請求項14】 請求項13に記載の集積回路の電力管
    理システムにおいて、 前記論理回路はプログラマブルデバイスであることを特
    徴とする集積回路の電力管理システム。
  15. 【請求項15】 請求項1に記載の集積回路の電力管理
    システムにおいて、 前記信号線と前記管理情報利用部との間に情報伝達部を
    更に備え、 前記情報伝達部は、前記信号線から前記電力管理情報を
    読み出し、前記管理情報利用部に伝達すべき情報を選択
    して出力することを特徴とする集積回路の電力管理シス
    テム。
  16. 【請求項16】 請求項1に記載の集積回路の電力管理
    システムにおいて、 前記管理情報利用部はグループ化されており、 前記管理情報生成部は、前記電力管理情報とともにグル
    ープ指定情報を前記信号線に出力し、 前記グループ指定情報で指定されたグループに属する管
    理情報利用部は、それぞれ、当該管理情報利用部が消費
    する電力を制御することを特徴とする集積回路の電力管
    理システム。
  17. 【請求項17】 請求項1に記載の集積回路の電力管理
    システムにおいて、 前記管理情報生成部を複数備え、 前記複数の管理情報生成部のうちの1つが、当該管理情
    報生成部の状態に基づいて、前記電力管理情報を前記信
    号線に出力することを特徴とする集積回路の電力管理シ
    ステム。
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