JP4181104B2 - 蓄電器の電圧制御装置及びそれを備えた蓄電器モジュール - Google Patents

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Description

本発明は、蓄電器の電圧制御装置及びそれを備えた蓄電器モジュールに関し、特に、直列に接続された複数の蓄電器セルの電圧を均一化するための電圧制御装置及びそれを備えた蓄電器モジュールに関する。
複数の蓄電器セルを直列接続することで出力電圧を高めた蓄電器が車両用駆動源の電源等の様々な分野で使用されている。このような蓄電器では、容量、自己放電電流、内部抵抗等の蓄電器セルの性能上のばらつきにより、各蓄電器セルの電圧にばらつきが発生しやすくなる。例えば蓄電器の充電時には、容量の小さい蓄電器セルの電圧上昇速度が容量の大きい蓄電器セルより速いため、容量の小さい蓄電器セルの電圧が耐電圧に達しても、容量の大きい蓄電器セルの電圧は耐電圧より十分低い電圧にしか達していない。そのため、各蓄電器セルに電気エネルギーを効率よく蓄えることが困難となってしまう。
そこで、各蓄電器セルの電圧のばらつきを補正するための電圧制御装置が提案されており、その一例が下記特許文献1に開示されている。特許文献1においては、電圧の高い蓄電器セルに別途用意された電圧補正用蓄電器を接続することで、電圧の高い蓄電器セルから電圧補正用蓄電器へ一旦電荷を移動させる。そして、その電圧補正用蓄電器を電圧の低い蓄電器セルに接続することで、電圧補正用蓄電器の電荷を電圧の低い蓄電器セルに移動させる。このように、特許文献1においては、電圧の高い蓄電器セルから電圧補正用蓄電器を介して電圧の低い蓄電器セルに電荷を移動させることで、各蓄電器セルの電圧のばらつきを補正している。
特開平10−84627号公報
特許文献1においては、多数の蓄電器セルに対して1つの電圧補正用蓄電器を順次接続していくことで、各蓄電器セルの電圧のばらつきを補正している。そのため、各蓄電器セルの電圧を均一化するのに要する時間が長くなるという問題点がある。
その欠点を補うために、複数の電圧補正用蓄電器を用いて各蓄電器セルの電圧のばらつきを補正する構成も特許文献1に開示されている。しかし、この構成においては、複数の電圧補正用蓄電器の電圧を均一化するために、複数の電圧補正用蓄電器に対して別途設けた1つの第2の電圧補正用蓄電器を選択的に接続している。そのため、各電圧補正用蓄電器の電圧を均一化するのに要する時間が長くなり、各蓄電器セルの電圧を均一化するのに要する時間を短縮することが困難であるという問題点がある。
本発明は、各蓄電器セルの電圧を均一化するのに要する時間を短縮することができる蓄電器の電圧制御装置及びそれを備えた蓄電器モジュールを提供することを目的とする。
本発明に係る蓄電器の電圧制御装置は、直列に接続された複数の蓄電器セルの電圧を均一化するための蓄電器の電圧制御装置であって、各蓄電器セルの電圧を補正するための複数の電圧補正用蓄電器と、各電圧補正用蓄電器を複数の蓄電器セルのうちのいずれか1つと接続するセル電圧補正状態と、複数の電圧補正用蓄電器を互いに並列接続する補正用蓄電器接続状態と、に切り替わることが可能な切替器と、切替器の前記セル電圧補正状態及び前記補正用蓄電器接続状態を切り替える制御を行う切替制御装置と、を有し、切替器は、蓄電器セルと電圧補正用蓄電器との間の接続を開閉する第1のスイッチと、複数の電圧補正用蓄電器間の並列接続を開閉する第2のスイッチと、を含み、電圧補正用蓄電器は、蓄電器セルの直列接続数より少なく設けられており、第1のスイッチは、電圧補正用蓄電器と接続する蓄電器セルの変更が可能であることを要旨とする。
本発明においては、複数の電圧補正用蓄電器を互いに並列接続することで、各電圧補正用蓄電器の電圧を均一化するのに要する時間を短縮することができる。そして、電圧が均一化された各電圧補正用蓄電器を複数の蓄電器セルのうちのいずれか1つと接続することで、各蓄電器セルの電圧を均一化するのに要する時間を短縮することができる。さらに、各蓄電器セルの電圧を補正するための電圧補正用蓄電器の数を減らすことができる。
本発明に係る蓄電器の電圧制御装置において、切替器は、蓄電器セルと電圧補正用蓄電器との間の接続を開閉する第1のスイッチと、複数の電圧補正用蓄電器間の並列接続を開閉する第2のスイッチと、を含むものとすることもできる。
この本発明に係る蓄電器の電圧制御装置において、各蓄電器セルに対応して電圧補正用蓄電器が設けられており、第1のスイッチは、蓄電器セルとそれに対応する電圧補正用蓄電器との間の接続を開閉するものとすることもできる。こうすれば、各蓄電器セルの電圧を均一化するのに要する時間をさらに短縮することができる。
本発明に係る蓄電器の電圧制御装置は、直列に接続された複数の蓄電器セルの電圧を均一化するための蓄電器の電圧制御装置であって、各蓄電器セルの電圧を補正するための複数の電圧補正用蓄電器と、各電圧補正用蓄電器を複数の蓄電器セルのうちのいずれか1つと接続するセル電圧補正状態と、複数の電圧補正用蓄電器を互いに並列接続する補正用蓄電器接続状態と、に切り替わることが可能な切替器と、切替器の前記セル電圧補正状態及び前記補正用蓄電器接続状態を切り替える制御を行う切替制御装置と、を有し、切替器は、蓄電器セルと電圧補正用蓄電器との間の接続を開閉する第1のスイッチと、複数の電圧補正用蓄電器間の並列接続を開閉する第2のスイッチと、を含み、切替制御装置は、切替器を前記セル電圧補正状態に保つ時間及び前記補正用蓄電器接続状態に保つ時間が第1所定時間及び第2所定時間よりそれぞれ短くなるように、切替器の前記セル電圧補正状態及び前記補正用蓄電器接続状態を切り替える制御を行い、第1所定時間は、前記セル電圧補正状態において蓄電器セルと電圧補正用蓄電器が第1のスイッチにより接続された回路の、該蓄電器セルの容量及び内部抵抗と、該電圧補正用蓄電器の容量及び内部抵抗と、該第1のスイッチの内部抵抗とに基づく時定数であり、第2所定時間は、前記補正用蓄電器接続状態において電圧補正用蓄電器同士が第2のスイッチにより互いに接続された回路の、該電圧補正用蓄電器の容量及び内部抵抗と、該第2のスイッチの内部抵抗とに基づく時定数であることを要旨とする。こうすれば、各蓄電器セルの電圧を均一化するのに要する時間をさらに短縮することができる。
本発明に係る蓄電器の電圧制御装置において、各蓄電器セルの電圧を検出する電圧検出器をさらに有し、切替制御装置は、電圧検出器により検出した各蓄電器セルの電圧のばらつきが閾値より大きいときに、切替器の前記セル電圧補正状態及び前記補正用蓄電器接続状態を切り替える制御を行うものとすることもできる。こうすれば、各蓄電器セルの電圧を均一化する制御を行う際に発生する損失を低減することができる。
本発明に係る蓄電器の電圧制御装置は、直列に接続された複数の蓄電器セルの電圧を均一化するための蓄電器の電圧制御装置であって、各蓄電器セルの電圧を補正するための複数の電圧補正用蓄電器と、各電圧補正用蓄電器を複数の蓄電器セルのうちのいずれか1つと接続するセル電圧補正状態と、複数の電圧補正用蓄電器を互いに並列接続する補正用蓄電器接続状態と、に切り替わることが可能な切替器と、切替器の前記セル電圧補正状態及び前記補正用蓄電器接続状態を切り替える制御を行う切替制御装置と、各蓄電器セルの電圧を検出する電圧検出器と、を有し、切替制御装置は、電圧検出器により検出した各蓄電器セルの電圧のばらつきが大きいほど、切替器の前記セル電圧補正状態及び前記補正用蓄電器接続状態を切り替える周期を短くすることを要旨とする。こうすれば、各蓄電器セルの電圧を均一化する制御を行う際に発生する損失を低減することができるとともに、各蓄電器セルの電圧を均一化するのに要する時間をさらに短縮することができる。
本発明に係る蓄電器の電圧制御装置において、切替器が前記セル電圧補正状態に切り替わるときは、蓄電器セルと電圧補正用蓄電器がインダクタを介して接続されるものとすることもできる。こうすれば、蓄電器セルと電圧補正用蓄電器を接続したときに発生する突入電流による損失を低減することができる。
本発明に係る蓄電器の電圧制御装置において、切替器が前記補正用蓄電器接続状態に切り替わるときは、複数の電圧補正用蓄電器間がインダクタを介して接続されるものとすることもできる。こうすれば、電圧補正用蓄電器同士を接続したときに発生する突入電流による損失を低減することができる。
本発明に係る蓄電器の電圧制御装置において、各蓄電器セルは電気二重層キャパシタであるものとすることもできる。
また、直列に接続された複数の蓄電器セルと、本発明に係る蓄電器の電圧制御装置と、を備えた蓄電器モジュールにおいて、複数の蓄電器モジュールを直列に接続して切替器を前記セル電圧補正状態に切り替えたときに、電圧補正用蓄電器を他の蓄電器モジュール内の蓄電器セルに接続可能とするための外部接続端子が設けられているものとすることもできる。こうすれば、直列に接続された複数の蓄電器モジュールにおいて、各蓄電器モジュール内の蓄電器セルの電圧を均一化することができる。
以下、本発明を実施するための形態(以下実施形態という)を図面に従って説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る蓄電器の電圧制御装置の構成の概略を示す図である。本実施形態に係る蓄電器の電圧制御装置100は、複数の電圧補正用蓄電器12−1〜12−6、第1のスイッチ13−1〜13−12、第2のスイッチ14−1〜14−12、スイッチ駆動回路20、及びスイッチ制御装置22を備えている。
蓄電器11は、直列に接続された複数の蓄電器セル11−1〜11−6により構成される。蓄電器11の両端子11a,11b間には充電用電源PSが接続されており、充電用電源PSから蓄電器11へ電力を供給することで、蓄電器11(蓄電器セル11−1〜11−6の各々)の充電を行うことができる。さらに、蓄電器11の両端子11a,11b間には放電用負荷LOADも接続されており、蓄電器11(蓄電器セル11−1〜11−6の各々)に蓄えられた電気エネルギーが放電用負荷LOADにて消費される。ここでの蓄電器セル11−1〜11−6の各々は、例えば電気二重層キャパシタにより構成される。なお、図1においては、直列接続された蓄電器セルの数を6としているが、蓄電器セルの直列接続数については任意に設定することができる。また、放電用負荷LOADは、回生機能を有していてもよい。
各蓄電器セル11−1〜11−6の電圧を補正するための電圧補正用蓄電器12−1〜12−6は、各蓄電器セル11−1〜11−6にそれぞれ対応して設けられている。ここでの電圧補正用蓄電器12−1〜12−6の各々は、例えば電解コンデンサや小容量の電気二重層キャパシタにより構成することができる。
第1のスイッチ13−1〜13−12は、蓄電器セル11−1〜11−6とそれに対応する電圧補正用蓄電器12−1〜12−6との間における電気的接続を開閉するために設けられている。第1のスイッチ13−1〜13−12を閉じると、電圧補正用蓄電器12−1〜12−6の両端子が蓄電器セル11−1〜11−6の両端子とそれぞれ接続される。一方、第1のスイッチ13−1〜13−12を開放すると、電圧補正用蓄電器12−1〜12−6と蓄電器セル11−1〜11−6との接続が遮断される。
第2のスイッチ14−1〜14−12は、複数の電圧補正用蓄電器12−1〜12−6間における電気的接続を開閉するために設けられている。第2のスイッチ14−1〜14−12を閉じると、複数の電圧補正用蓄電器12−1〜12−6が互いに並列接続される。一方、第2のスイッチ14−1〜14−12を開放すると、複数の電圧補正用蓄電器12−1〜12−6間における並列接続が遮断される。
なお、第2のスイッチ14−1,14−3,14−5,14−7,14−9,14−11のうち、いずれか1つを省略することもでき、第2のスイッチ14−2,14−4,14−6,14−8,14−10,14−12のうち、いずれか1つを省略することもできる。
スイッチ駆動回路20は、第1のスイッチ13−1〜13−12及び第2のスイッチ14−1〜14−12へ駆動信号をそれぞれ出力することで、第1のスイッチ13−1〜13−12及び第2のスイッチ14−1〜14−12を開閉する。スイッチ制御装置22は、スイッチ駆動回路20からの駆動信号の出力タイミングを制御することで、第1のスイッチ13−1〜13−12の開閉状態及び第2のスイッチ14−1〜14−12の開閉状態を制御する。
ここで、蓄電器セル11−1〜11−6間には、例えば容量、自己放電電流、内部抵抗等の特性のばらつきが存在するため、充電用電源PSによる蓄電器11の充電及び放電用負荷LOADによる蓄電器11の放電が行われるにつれて、各蓄電器セル11−1〜11−6の電圧にばらつきが発生することになる。そこで、本実施形態においては、蓄電器セル11−1〜11−6に電圧補正用蓄電器12−1〜12−6をそれぞれ接続することで、各蓄電器セル11−1〜11−6の電圧のばらつきを補正し、各蓄電器セル11−1〜11−6の電圧を均一化する。以下、本実施形態に係る蓄電器の電圧制御装置100の動作について説明する。
まず第2のスイッチ14−1〜14−12が開放している状態でスイッチ制御装置22により第1のスイッチ13−1〜13−12を閉じると(図2の時刻t0)、複数の電圧補正用蓄電器12−1〜12−6間における並列接続が遮断された状態で電圧補正用蓄電器12−1〜12−6の両端子が蓄電器セル11−1〜11−6の両端子とそれぞれ接続される(以下、この状態をセル電圧補正状態とする)。このとき、蓄電器セル11−1の電圧と電圧補正用蓄電器12−1の電圧が等しくなるように、蓄電器セル11−1と電圧補正用蓄電器12−1の間における電荷の移動が行われる。同様に、蓄電器セル11−2と電圧補正用蓄電器12−2の間、蓄電器セル11−3と電圧補正用蓄電器12−3の間、蓄電器セル11−4と電圧補正用蓄電器12−4の間、蓄電器セル11−5と電圧補正用蓄電器12−5の間、及び蓄電器セル11−6と電圧補正用蓄電器12−6の間についても、互いに接続された両者の電圧が等しくなるように電荷の移動が行われる。
ここで、第1のスイッチ13−(2x−1),13−2x(xは1〜6のいずれか)を閉じることで蓄電器セル11−xに電圧補正用蓄電器12−xを接続する場合の回路は、図3に示す等価回路で表すことができる。図3の等価回路において、C11xは蓄電器セル11−xの容量、C12xは電圧補正用蓄電器12−xの容量、R11xは蓄電器セル11−xの内部抵抗、R12xは電圧補正用蓄電器12−xの内部抵抗と第1のスイッチ13−(2x−1),13−2xの内部抵抗の和である。蓄電器セル11−xに電圧補正用蓄電器12−xを接続してから図3の等価回路の時定数τ1より長い時間経過した場合は、蓄電器セル11−xと電圧補正用蓄電器12−xの電位差は小さくなっており、蓄電器セル11−xと電圧補正用蓄電器12−xの間における電荷の移動量は少ない。したがって、各蓄電器セル11−1〜11−6の電圧を均一化するのに要する時間を短縮するためには、第1のスイッチ13−(2x−1),13−2xを閉じる時間(前述のセル電圧補正状態を保つ時間)は、図3の等価回路の時定数τ1より短い時間に設定するのが好ましい。なお、図3の等価回路の時定数τ1は、以下の(1)式で表され、蓄電器セル11−xの容量及び内部抵抗と、電圧補正用蓄電器12−xの容量及び内部抵抗と、第1のスイッチ13−(2x−1),13−2xの内部抵抗と、に基づく値である。
τ1=C11x×C12x×(R11x+R12x)/(C11x+C12x) (1)
次に、スイッチ制御装置22により第1のスイッチ13−1〜13−12を開放するとともに第2のスイッチ14−1〜14−12を閉じると(図2の時刻t1)、電圧補正用蓄電器12−1〜12−6と蓄電器セル11−1〜11−6との接続が遮断されるとともに複数の電圧補正用蓄電器12−1〜12−6が互いに並列接続される(以下、この状態を補正用蓄電器接続状態とする)。このとき、すべての電圧補正用蓄電器12−1〜12−6の電圧が等しくなるように、電圧補正用蓄電器12−1〜12−6間における電荷の移動が行われる。これによって、各電圧補正用蓄電器12−1〜12−6の電圧を均一化することができる。電圧補正用蓄電器12−1〜12−6は互いに並列接続される前は蓄電器セル11−1〜11−6とそれぞれ接続されていたため、この均一化された電圧はすべての蓄電器セル11−1〜11−6の平均電圧を反映した値となる。
ここで、第2のスイッチ14−(2x−1),14−2x,14−(2y−1),14−2y(x,yはともに1〜6のいずれかで、x≠y)を閉じることで電圧補正用蓄電器12−xと電圧補正用蓄電器12−yを接続する場合の回路は、図4に示す等価回路で表すことができる。図4の等価回路において、C12xは電圧補正用蓄電器12−xの容量、C12yは電圧補正用蓄電器12−yの容量、R12xは電圧補正用蓄電器12−xの内部抵抗と第2のスイッチ14−(2x−1),14−2xの内部抵抗の和、R12yは電圧補正用蓄電器12−yの内部抵抗と第2のスイッチ14−(2y−1),14−2yの内部抵抗の和である。電圧補正用蓄電器12−xと電圧補正用蓄電器12−yを接続してから図4の等価回路の時定数τ2より長い時間経過した場合は、電圧補正用蓄電器12−xと電圧補正用蓄電器12−yの電位差は小さくなっており、電圧補正用蓄電器12−xと電圧補正用蓄電器12−yの間における電荷の移動量は少ない。したがって、各蓄電器セル11−1〜11−6の電圧を均一化するのに要する時間を短縮するためには、第2のスイッチ14−(2x−1),14−2x,14−(2y−1),14−2yを閉じる時間(前述の補正用蓄電器接続状態を保つ時間)は、図4の等価回路の時定数τ2より短い時間に設定するのが好ましい。なお、図4の等価回路の時定数τ2は以下の(2)式で表され、電圧補正用蓄電器12−x,12−yの容量及び内部抵抗と、第2のスイッチ14−(2x−1),14−2x,14−(2y−1),14−2yの内部抵抗と、に基づく値である。
τ2=C12x×C12y×(R12x+R12y)/(C12x+C12y) (2)
さらに、スイッチ制御装置22により第2のスイッチ14−1〜14−12を開放するとともに第1のスイッチ13−1〜13−12を閉じると(図2の時刻t2)、第1のスイッチ13−1〜13−12及び第2のスイッチ14−1〜14−12が前述のセル電圧補正状態に切り替わる。このとき、蓄電器セル11−1と電圧補正用蓄電器12−1、蓄電器セル11−2と電圧補正用蓄電器12−2、蓄電器セル11−3と電圧補正用蓄電器12−3、蓄電器セル11−4と電圧補正用蓄電器12−4、蓄電器セル11−5と電圧補正用蓄電器12−5、及び蓄電器セル11−6と電圧補正用蓄電器12−6のそれぞれについて、電圧が等しくなるように電荷の移動が行われる。ここで、各電圧補正用蓄電器12−1〜12−6の電圧はすべての蓄電器セル11−1〜11−6の平均電圧を反映した値に均一化されているため、蓄電器セル11−1〜11−6に電圧補正用蓄電器12−1〜12−6をそれぞれ接続することで、各蓄電器セル11−1〜11−6の電圧が均一化される。
図2に示すように、以上に説明した第1のスイッチ13−1〜13−12を閉じる(前述のセル電圧補正状態に切り替える)制御と、第2のスイッチ14−1〜14−12を閉じる(前述の補正用蓄電器接続状態に切り替える)制御と、を交互に繰り返すことで、各蓄電器セル11−1〜11−6の電圧を均一化することができる。
以上説明したように、本実施形態においては、蓄電器セル11−1〜11−6にそれぞれ接続した複数の電圧補正用蓄電器12−1〜12−6を、第2のスイッチ14−1〜14−12を閉じることで互いに並列接続する。これによって、各電圧補正用蓄電器12−1〜12−6の電圧を蓄電器セル11−1〜11−6の平均電圧に均一化することができ、かつ各電圧補正用蓄電器12−1〜12−6の電圧を均一化するのに要する時間を短縮することができる。そして、第1のスイッチ13−1〜13−12を閉じることで、電圧が均一化された電圧補正用蓄電器12−1〜12−6を蓄電器セル11−1〜11−6にそれぞれ接続する。これによって、各蓄電器セル11−1〜11−6の電圧を蓄電器セル11−1〜11−6の平均電圧に均一化することができ、かつ各蓄電器セル11−1〜11−6の電圧を均一化するのに要する時間を短縮することができる。
そして、本実施形態においては、各蓄電器セル11−1〜11−6に対応して電圧補正用蓄電器12−1〜12−6を設けることで、すべての蓄電器セル11−1〜11−6の電圧を電圧補正用蓄電器12−1〜12−6により同時に補正することができる。したがって、各蓄電器セル11−1〜11−6の電圧を均一化するのに要する時間をさらに短縮することができる。
なお、本実施形態においては、各蓄電器セル11−1〜11−6の電圧を検出する電圧検出器(図示せず)を設けることもできる。そして、スイッチ制御装置22は、電圧検出器により検出した各蓄電器セル11−1〜11−6の電圧のばらつきが閾値より大きいときに、前述の第1のスイッチ13−1〜13−12を閉じる(セル電圧補正状態に切り替える)制御と、第2のスイッチ14−1〜14−12を閉じる(補正用蓄電器接続状態に切り替える)制御と、を交互に行うこともできる。この場合、スイッチ制御装置22は、各蓄電器セル11−1〜11−6の電圧のばらつきが閾値以下のときは、第1のスイッチ13−1〜13−12及び第2のスイッチ14−1〜14−12の切り替え制御を行わない。この場合は、各蓄電器セル11−1〜11−6の電圧のばらつきが大きいときに各蓄電器セル11−1〜11−6の電圧を均等化する制御を行うため、スイッチング損失や電圧補正用蓄電器12−1〜12−6の損失等の各蓄電器セル11−1〜11−6の電圧を均等化する制御を行う際に発生する損失を低減することができる。
そして、本実施形態においては、スイッチ制御装置22は、電圧検出器により検出した各蓄電器セル11−1〜11−6の電圧のばらつきが大きいほど、第1のスイッチ13−1〜13−12及び第2のスイッチ14−1〜14−12のセル電圧補正状態及び補正用蓄電器接続状態を切り替える周期を短くすることもできる。この場合は、各蓄電器セル11−1〜11−6の電圧のばらつきに応じて各蓄電器セル11−1〜11−6の電圧を均等化する速度を調整できるため、各蓄電器セル11−1〜11−6の電圧を均等化する制御を行う際に発生する損失を低減することができるとともに、各蓄電器セル11−1〜11−6の電圧を均一化するのに要する時間をさらに短縮することができる。なお、各蓄電器セル11−1〜11−6の電圧のばらつきとしては、例えば各蓄電器セル11−1〜11−6の電圧の分散σ2や標準偏差σを用いることができる。
以上の説明においては、蓄電器セル11−1〜11−6の直列接続数(図1の場合は6)と同数の電圧補正用蓄電器12−1〜12−6を設けた場合について説明した。ただし、本実施形態においては、電圧補正用蓄電器を設ける数は蓄電器セルの直列接続数と異なっていてもよい。図5は、その一例として、蓄電器セル11−1〜11−6の直列接続数6より少ない3つの電圧補正用蓄電器12−1〜12−3を設けた場合を示す。
図5に示す構成においては、第1のスイッチ15−1〜15−6を開放した状態で第1のスイッチ13−1〜13−6を閉じると、電圧補正用蓄電器12−1,12−2,12−3の両端子が蓄電器セル11−1,11−3,11−5の両端子とそれぞれ接続される。一方、第1のスイッチ13−1〜13−6を開放した状態で第1のスイッチ15−1〜15−6を閉じると、電圧補正用蓄電器12−1,12−2,12−3の両端子が蓄電器セル11−2,11−4,11−6の両端子とそれぞれ接続される。また、第1のスイッチ13−1〜13−6,15−1〜15−6を開放すると、電圧補正用蓄電器12−1〜12−3と蓄電器セル11−1〜11−6との接続が遮断される。
第2のスイッチ14−1〜14−6を閉じると、複数の電圧補正用蓄電器12−1〜12−3が互いに並列接続される。一方、第2のスイッチ14−1〜14−6を開放すると、複数の電圧補正用蓄電器12−1〜12−3間における並列接続が遮断される。
なお、第2のスイッチ14−1,14−3,14−5のうち、いずれか1つを省略することもでき、第2のスイッチ14−2,14−4,14−6のうち、いずれか1つを省略することもできる。また、他の構成については図1に示す構成と同様であるため説明を省略する。
次に、図5に示す構成の動作について説明する。
まず第2のスイッチ14−1〜14−12及び第1のスイッチ15−1〜15−6が開放している状態でスイッチ制御装置22により第1のスイッチ13−1〜13−6を閉じると(図6の時刻t0)、複数の電圧補正用蓄電器12−1〜12−3間における並列接続が遮断された状態で電圧補正用蓄電器12−1,12−2,12−3の両端子が蓄電器セル11−1,11−3,11−5の両端子とそれぞれ接続される(以下、この状態を第1のセル電圧補正状態とする)。このとき、蓄電器セル11−1と電圧補正用蓄電器12−1、蓄電器セル11−3と電圧補正用蓄電器12−2、及び蓄電器セル11−5と電圧補正用蓄電器12−3のそれぞれについて、電圧が等しくなるように電荷の移動が行われる。
次に、スイッチ制御装置22により第1のスイッチ13−1〜13−6を開放するとともに第2のスイッチ14−1〜14−6を閉じると(図6の時刻t1)、電圧補正用蓄電器12−1,12−2,12−3と蓄電器セル11−1,11−3,11−5との接続が遮断されるとともに複数の電圧補正用蓄電器12−1〜12−3が互いに並列接続される(補正用蓄電器接続状態)。このとき、すべての電圧補正用蓄電器12−1〜12−3の電圧が等しくなるように、電圧補正用蓄電器12−1〜12−3間における電荷の移動が行われることで、各電圧補正用蓄電器12−1〜12−3の電圧が均一化される。この均一化された電圧は、蓄電器セル11−1,11−3,11−5の平均電圧を反映した値となる。
次に、スイッチ制御装置22により第2のスイッチ14−1〜14−6を開放するとともに第1のスイッチ15−1〜15−6を閉じると(図6の時刻t2)、複数の電圧補正用蓄電器12−1〜12−3間における並列接続が遮断されるとともに電圧補正用蓄電器12−1,12−2,12−3の両端子が蓄電器セル11−2,11−4,11−6の両端子とそれぞれ接続される(以下、この状態を第2のセル電圧補正状態とする)。このとき、蓄電器セル11−2と電圧補正用蓄電器12−1、蓄電器セル11−4と電圧補正用蓄電器12−2、及び蓄電器セル11−6と電圧補正用蓄電器12−3のそれぞれについて、電圧が等しくなるように電荷の移動が行われる。ここで、各電圧補正用蓄電器12−1〜12−3の電圧は蓄電器セル11−1,11−3,11−5の平均電圧を反映した値に均一化されているため、蓄電器セル11−2,11−4,11−6に電圧補正用蓄電器12−1,12−2,12−3をそれぞれ接続することで、各蓄電器セル11−2,11−4,11−6の電圧が均一化される。さらに、各電圧補正用蓄電器12−1〜12−3の電圧は蓄電器セル11−2,11−4,11−6の影響を受ける。
次に、第1のスイッチ15−1〜15−6を開放するとともに第1のスイッチ13−1〜13−6を閉じると(図6の時刻t3)、第1のスイッチ13−1〜13−6,15−1〜15−6及び第2のスイッチ14−1〜14−12が前述の第1のセル電圧補正状態に切り替わる。図6に示すように、以上に説明した第1のスイッチ13−1〜13−6を閉じる(第1のセル電圧補正状態に切り替える)制御と、第2のスイッチ14−1〜14−6を閉じる(補正用蓄電器接続状態に切り替える)制御と、第1のスイッチ15−1〜15−6を閉じる(第2のセル電圧補正状態に切り替える)制御と、を繰り返すことで、各蓄電器セル11−1〜11−6の電圧を均一化することができる。
なお、以上の動作では、図7に示すように、時刻t3において第1のスイッチ13−1〜13−6を閉じる(第1のセル電圧補正状態に切り替える)代わりに、第2のスイッチ14−1〜14−6を閉じる(補正用蓄電器接続状態に切り替える)こともできる。このとき、すべての電圧補正用蓄電器12−1〜12−3の電圧が等しくなるように、電圧補正用蓄電器12−1〜12−3間における電荷の移動が行われることで、各電圧補正用蓄電器12−1〜12−3の電圧が均一化される。この均一化された電圧は、蓄電器セル11−2,11−4,11−6の平均電圧を反映した値となる。
そして、第2のスイッチ14−1〜14−6を開放するとともに第1のスイッチ13−1〜13−6を閉じると(図7の時刻t4)、第1のスイッチ13−1〜13−6,15−1〜15−6及び第2のスイッチ14−1〜14−12が前述の第1のセル電圧補正状態に切り替わる。ここで、各電圧補正用蓄電器12−1〜12−3の電圧は蓄電器セル11−2,11−4,11−6の平均電圧を反映した値に均一化されているため、蓄電器セル11−1,11−3,11−5に電圧補正用蓄電器12−1,12−2,12−3をそれぞれ接続することで、各蓄電器セル11−1,11−3,11−5の電圧が均一化される。さらに、各電圧補正用蓄電器12−1〜12−3の電圧は蓄電器セル11−1,11−3,11−5の影響を受ける。
図7に示す場合は、以上に説明した第1のスイッチ13−1〜13−6を閉じる(第1のセル電圧補正状態に切り替える)制御と、第2のスイッチ14−1〜14−6を閉じる(補正用蓄電器接続状態に切り替える)制御と、第1のスイッチ15−1〜15−6を閉じる(第2のセル電圧補正状態に切り替える)制御と、第2のスイッチ14−1〜14−6を閉じる(補正用蓄電器接続状態に切り替える)制御と、を繰り返すことで、各蓄電器セル11−1〜11−6の電圧を均一化することができる。
以上説明したように、図5に示す構成においても、複数の電圧補正用蓄電器12−1〜12−3を互いに並列接続することで、各電圧補正用蓄電器12−1〜12−3の電圧を蓄電器セル11−1〜11−6の平均電圧に均一化することができ、かつ各電圧補正用蓄電器12−1〜12−3の電圧を均一化するのに要する時間を短縮することができる。そして、電圧が均一化された電圧補正用蓄電器12−1〜12−3の各々を蓄電器セル11−1〜11−6のうちのいずれか1つに接続することで、各蓄電器セル11−1〜11−6の電圧を蓄電器セル11−1〜11−6の平均電圧に均一化することができ、かつ各蓄電器セル11−1〜11−6の電圧を均一化するのに要する時間を短縮することができる。
そして、図5に示す構成においては、第1のスイッチ13−1〜13−6,15−1〜15−6により電圧補正用蓄電器12−1〜12−3の各々に接続する蓄電器セル11−1〜11−6を変更することができるので、各蓄電器セル11−1〜11−6の電圧を補正するための電圧補正用蓄電器12−1〜12−3の数を減らすことができる。したがって、電圧制御装置100の小型化を実現することができる。
なお、図5に示す構成においても、スイッチ制御装置22は、電圧検出器(図示せず)により検出した各蓄電器セル11−1〜11−6の電圧のばらつきが閾値より大きいときに、前述した第1のスイッチ13−1〜13−6,15−1〜15−6及び第2のスイッチ14−1〜14−6の第1及び第2のセル電圧補正状態と補正用蓄電器接続状態を切り替える制御を行うことができる。そして、図5に示す構成においても、スイッチ制御装置22は、電圧検出器により検出した各蓄電器セル11−1〜11−6の電圧のばらつきが大きいほど、第1のスイッチ13−1〜13−6,15−1〜15−6及び第2のスイッチ14−1〜14−6の第1及び第2のセル電圧補正状態と補正用蓄電器接続状態を切り替える周期を短くすることができる。
また、本実施形態においては、例えば図8に示すように、電圧補正用蓄電器12−1〜12−3にインダクタ(リアクトル)16−1〜16−3をそれぞれ直列に接続することもできる。なお、図8は、図5に示す構成の電圧補正用蓄電器12−1〜12−3にインダクタ16−1〜16−3をそれぞれ直列に接続した場合を示しているが、図1に示す構成の電圧補正用蓄電器12−1〜12−6にインダクタを直列に接続することもできる。
図8に示す構成においては、第1のスイッチ13−1〜13−6,15−1〜15−6及び第2のスイッチ14−1〜14−6が前述の第1のセル電圧補正状態に切り替わるときは、蓄電器セル11−1,11−3,11−5と電圧補正用蓄電器12−1,12−2,12−3がインダクタ16−1,16−2,16−3を介してそれぞれ接続される。これによって、蓄電器セル11−1,11−3,11−5と電圧補正用蓄電器12−1,12−2,12−3を接続したときに発生する突入電流を抑制することができるので、突入電流による損失を低減することができる。同様に、第1のスイッチ13−1〜13−6,15−1〜15−6及び第2のスイッチ14−1〜14−6が前述の第2のセル電圧補正状態に切り替わるときは、蓄電器セル11−2,11−4,11−6と電圧補正用蓄電器12−1,12−2,12−3がインダクタ16−1,16−2,16−3を介してそれぞれ接続される。これによって、蓄電器セル11−2,11−4,11−6と電圧補正用蓄電器12−1,12−2,12−3を接続したときに発生する突入電流による損失を低減することができる。
また、第1のスイッチ13−1〜13−6,15−1〜15−6及び第2のスイッチ14−1〜14−6が前述の補正用蓄電器接続状態に切り替わるときは、複数の電圧補正用蓄電器12−1〜12−3間がインダクタ16−1〜16−3を介して接続される。これによって、電圧補正用蓄電器12−1〜12−3同士を接続したときに発生する突入電流を抑制することができるので、突入電流による損失を低減することができる。
ここで、図8に示す構成による突入電流の抑制効果を図9に示す。図9は電圧補正用蓄電器の電流を示し、実線がインダクタンス0(インダクタなし)の場合、破線がインダクタンス5nHの場合、点線がインダクタンス10nHの場合である。図9に示すように、インダクタを設けることにより突入電流を抑制できていることがわかる。
また、本実施形態においては、例えば図10に示すように、蓄電器セル11−1〜11−6と、電圧制御装置100と、を内蔵する蓄電器モジュール10を構成することもできる。この蓄電器モジュール10には、蓄電器11の両端子である外部接続端子11a,11bの他に、第1のスイッチ13−10,13−11と蓄電器セル11−5,11−6とを接続するための線路に設けられた外部接続端子EQ+と、第1のスイッチ13−1に接続された外部接続端子EQ−と、が設けられている。
この蓄電器モジュール10を直列に複数接続する場合は、図11に示すように、蓄電器モジュール10の外部接続端子11a,EQ+を、他の蓄電器モジュール10の外部接続端子11b,EQ−にそれぞれ接続する。この状態で第1のスイッチ13−1〜13−12を閉じる(セル電圧補正状態に切り替える)と、電圧補正用蓄電器12−1が他の蓄電器モジュール10内における蓄電器セル11−6に接続される。これによって、蓄電器セル11−1〜11−6の平均電圧に均一化された電圧補正用蓄電器12−1の電圧を、他の蓄電器モジュール10内における蓄電器セル11−6に印加することができ、他の蓄電器モジュール10内における蓄電器セル11−6の電圧を補正することができる。したがって、直列に接続された複数の蓄電器モジュール10において、各蓄電器モジュール10内の蓄電器セルの電圧を均一化することができる。
以上、本発明を実施するための形態について説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明の実施形態に係る蓄電器の電圧制御装置の構成の概略を示す図である。 本発明の実施形態に係る蓄電器の電圧制御装置の動作を説明するタイムチャートである。 第1のスイッチを閉じることで蓄電器セルに電圧補正用蓄電器を接続する場合の等価回路を示す図である。 第2のスイッチを閉じることで電圧補正用蓄電器同士を接続する場合の等価回路を示す図である。 本発明の実施形態に係る蓄電器の電圧制御装置の変形例の構成の概略を示す図である。 本発明の実施形態に係る蓄電器の電圧制御装置の変形例の動作を説明するタイムチャートである。 本発明の実施形態に係る蓄電器の電圧制御装置の変形例の動作を説明するタイムチャートである。 本発明の実施形態に係る蓄電器の電圧制御装置の変形例の構成の概略を示す図である。 インダクタンスによる突入電流の抑制効果を示す図である。 本発明の実施形態に係る蓄電器モジュールの構成の概略を示す図である。 本発明の実施形態に係る蓄電器モジュールを複数直列に接続する場合の構成の概略を示す図である。
符号の説明
10 蓄電器モジュール、11 蓄電器、11−1〜11−6 蓄電器セル、12−1〜12−6 電圧補正用蓄電器、13−1〜13−12,15−1〜15−6 第1のスイッチ、14−1〜14−12 第2のスイッチ、16−1〜16−3 インダクタ、20 スイッチ駆動回路、22 スイッチ制御装置、100 電圧制御装置、EQ+,EQ− 外部接続端子。

Claims (10)

  1. 直列に接続された複数の蓄電器セルの電圧を均一化するための蓄電器の電圧制御装置であって、
    各蓄電器セルの電圧を補正するための複数の電圧補正用蓄電器と、
    各電圧補正用蓄電器を複数の蓄電器セルのうちのいずれか1つと接続するセル電圧補正状態と、複数の電圧補正用蓄電器を互いに並列接続する補正用蓄電器接続状態と、に切り替わることが可能な切替器と、
    切替器の前記セル電圧補正状態及び前記補正用蓄電器接続状態を切り替える制御を行う切替制御装置と、
    を有し、
    切替器は、
    蓄電器セルと電圧補正用蓄電器との間の接続を開閉する第1のスイッチと、
    複数の電圧補正用蓄電器間の並列接続を開閉する第2のスイッチと、
    を含み、
    電圧補正用蓄電器は、蓄電器セルの直列接続数より少なく設けられており、
    第1のスイッチは、電圧補正用蓄電器と接続する蓄電器セルの変更が可能であることを特徴とする蓄電器の電圧制御装置。
  2. 直列に接続された複数の蓄電器セルの電圧を均一化するための蓄電器の電圧制御装置であって、
    各蓄電器セルの電圧を補正するための複数の電圧補正用蓄電器と、
    各電圧補正用蓄電器を複数の蓄電器セルのうちのいずれか1つと接続するセル電圧補正状態と、複数の電圧補正用蓄電器を互いに並列接続する補正用蓄電器接続状態と、に切り替わることが可能な切替器と、
    切替器の前記セル電圧補正状態及び前記補正用蓄電器接続状態を切り替える制御を行う切替制御装置と、
    を有し、
    切替器は、
    蓄電器セルと電圧補正用蓄電器との間の接続を開閉する第1のスイッチと、
    複数の電圧補正用蓄電器間の並列接続を開閉する第2のスイッチと、
    を含み、
    切替制御装置は、切替器を前記セル電圧補正状態に保つ時間及び前記補正用蓄電器接続状態に保つ時間が第1所定時間及び第2所定時間よりそれぞれ短くなるように、切替器の前記セル電圧補正状態及び前記補正用蓄電器接続状態を切り替える制御を行い、
    第1所定時間は、前記セル電圧補正状態において蓄電器セルと電圧補正用蓄電器が第1のスイッチにより接続された回路の、該蓄電器セルの容量及び内部抵抗と、該電圧補正用蓄電器の容量及び内部抵抗と、該第1のスイッチの内部抵抗とに基づく時定数であり、
    第2所定時間は、前記補正用蓄電器接続状態において電圧補正用蓄電器同士が第2のスイッチにより互いに接続された回路の、該電圧補正用蓄電器の容量及び内部抵抗と、該第2のスイッチの内部抵抗とに基づく時定数であることを特徴とする蓄電器の電圧制御装置。
  3. 直列に接続された複数の蓄電器セルの電圧を均一化するための蓄電器の電圧制御装置であって、
    各蓄電器セルの電圧を補正するための複数の電圧補正用蓄電器と、
    各電圧補正用蓄電器を複数の蓄電器セルのうちのいずれか1つと接続するセル電圧補正状態と、複数の電圧補正用蓄電器を互いに並列接続する補正用蓄電器接続状態と、に切り替わることが可能な切替器と、
    切替器の前記セル電圧補正状態及び前記補正用蓄電器接続状態を切り替える制御を行う切替制御装置と、
    各蓄電器セルの電圧を検出する電圧検出器と、
    を有し、
    切替制御装置は、電圧検出器により検出した各蓄電器セルの電圧のばらつきが大きいほど、切替器の前記セル電圧補正状態及び前記補正用蓄電器接続状態を切り替える周期を短くすることを特徴とする蓄電器の電圧制御装置。
  4. 請求項に記載の蓄電器の電圧制御装置であって、
    切替器は、
    蓄電器セルと電圧補正用蓄電器との間の接続を開閉する第1のスイッチと、
    複数の電圧補正用蓄電器間の並列接続を開閉する第2のスイッチと、
    を含むことを特徴とする蓄電器の電圧制御装置。
  5. 請求項2または4に記載の蓄電器の電圧制御装置であって、
    各蓄電器セルに対応して電圧補正用蓄電器が設けられており、
    第1のスイッチは、蓄電器セルとそれに対応する電圧補正用蓄電器との間の接続を開閉することを特徴とする蓄電器の電圧制御装置。
  6. 請求項1または2に記載の蓄電器の電圧制御装置であって、
    各蓄電器セルの電圧を検出する電圧検出器をさらに有し、
    切替制御装置は、電圧検出器により検出した各蓄電器セルの電圧のばらつきが閾値より大きいときに、切替器の前記セル電圧補正状態及び前記補正用蓄電器接続状態を切り替える制御を行うことを特徴とする蓄電器の電圧制御装置。
  7. 請求項1〜のいずれか1に記載の蓄電器の電圧制御装置であって、
    切替器が前記セル電圧補正状態に切り替わるときは、蓄電器セルと電圧補正用蓄電器がインダクタを介して接続されることを特徴とする蓄電器の電圧制御装置。
  8. 請求項1〜7のいずれか1に記載の蓄電器の電圧制御装置であって、
    切替器が前記補正用蓄電器接続状態に切り替わるときは、複数の電圧補正用蓄電器間がインダクタを介して接続されることを特徴とする蓄電器の電圧制御装置。
  9. 請求項1〜8のいずれか1に記載の蓄電器の電圧制御装置であって、
    各蓄電器セルは電気二重層キャパシタであることを特徴とする蓄電器の電圧制御装置。
  10. 直列に接続された複数の蓄電器セルと、
    請求項1〜9のいずれか1に記載の蓄電器の電圧制御装置と、
    を備えた蓄電器モジュールであって、
    複数の蓄電器モジュールを直列に接続して切替器を前記セル電圧補正状態に切り替えたときに、電圧補正用蓄電器を他の蓄電器モジュール内の蓄電器セルに接続可能とするための外部接続端子が設けられていることを特徴とする蓄電器モジュール
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