以下、本発明に係る保険金自動支払装置及び保険金自動支払システムについて説明する。
図1は、本発明を用いた保険金自動支払システムの全体構成を示す図である。
同図に示すように保険金自動支払システムには、無線による通信端末の機能を有するカーナビゲーションシステム等の車載端末30と、車載端末30を搭載している事故車両32と、通話の機能及び通信端末の機能を有する携帯電話40と、他の事故車両42と、車両32に備えられている車載端末30並びに携帯電話40と無線による情報の送受信を中継する基地局20、20…と、病院や薬局など患者が受けた診療内容、使用した薬剤、並びにその報酬等に関する情報を送信する治療機関サーバ70とを設けてある。
また図1に示すように保険金自動支払システムには、各基地局20、20…や治療機関サーバ70、保険サーバ90との間で情報の送受信を行なうことが可能な通信網10と、通信網10又は専用の通信回線を介して治療機関サーバ70と情報の送受信を行なうことが可能な保険サーバ90と、自動車保険の契約情報や事故の発生状況に関する情報、事故の発生現場に関する情報、傷病者に関する情報、治療に関する情報、保険金の支払い状況、その他の保険に関する情報を記録する保険データベース92とを設けてある。
保険データベース92には、契約データベース、損害調査情報データベース、ロスデータベース、診断情報データベース、傷病治療データベース、その他の情報を記録するようにしてもよい。また保険データベース92は、保険サーバ90内に設けてもよいし、通信網10等の通信手段を介して情報の送受信を行なうことが可能な他の場所に設けてもよい。
図2に、車載端末30の信号処理系ブロック図を示す。
車載端末30は保険契約者又は傷病者側の者が利用する通信端末であり、カーナビゲーションシステムの機能を備えるとともに、車両32の加速度や速度、走行距離、衝突の衝撃情報、シートベルトの装着情報、専用サイトの閲覧情報、撮像画像(動画、又は静止画などの事故の瞬間をとらえた映像を含む)、その他の各種情報を無線の送受信手段を用いて送受信し、各種情報を表示して利用者に通知することが可能となっている。また車載端末30は、保険サーバ90との情報の送受信や、Webの閲覧を行なうことが可能となっている。
車載端末30には、車両32の周囲の被写体像を受光面に結像させて光電変換し、画像信号として出力する撮像手段350(動画を含む)と、画像サイズの変更、シャープネス補正、輪郭処理、コントラスト補正等の処理をアナログ信号に対して行う画像処理手段351と、アナログの画像信号をデジタルの画像データに変換するA−D変換器352とが設けられている。
また車載端末30には、車両32の現在位置を取得することが可能なGPS(Global Positioning System)などの位置取得手段359を設けてある。
車載端末30が、基地局20と通信網10を介して保険サーバ90などの他の通信機器と情報の送受信を実施する際に用いる通信手段として、情報処理手段380やメモリ381から取得した各種情報を電波信号に変換する送信手段の機能と、基地局20から受信した電波信号を情報処理手段380やメモリ381に記録する情報に変換する受信手段の機能とを有する送受信手段365を設けてある。前記通信手段は、携帯電話やPHSのキャリアを用いた通信手段であってもよいし、専用の通信規格による通信手段を用いてもよい。
また、車載端末30の通信手段には、車両32の走行状況や自動車保険の契約情報、事故の発生状況に関する情報、事故の発生現場に関する情報、事故発生の瞬間を撮像した映像情報、傷病者に関する情報、治療に関する情報、保険金の支払い状況等の各種情報を電波等の搬送波に乗せて送受信するアンテナ366を設けてある。
また、車載端末30には、モード切替ボタン、取消ボタン、実行ボタン、メニューボタン、十字ボタン等から構成される入力手段370と、入力手段370を介して入力された入力情報及びLED等の表示用の情報を入出力する入力インターフェース371と、地図情報や画像、自動車保険の契約情報、自動車保険の保険料に関する情報、自動車保険による補償内容、各種経過情報、保険金の振込に関する情報等の各種情報を表示して運転者や保険の契約者に通知する表示手段372と、情報処理手段380やメモリ381から取得した画像データを表示手段372に表示するための映像信号に変換する表示インターフェース373とを設けてある。
表示手段372がタッチパネルの機能を有している場合には、表示インターフェース373又は入力インターフェース371が、運転者等から入力された情報を情報処理手段380に出力する信号に変換する処理を行なう。
また車載端末30にはA−D変換器360を設けてあり、車両32の急ブレーキセンサから出力される急ブレーキによる加速度信号や、アクセルペダルの踏み込み量を検出するアクセルポジションセンサ、加速度センサ等の機器から出力される信号を入力して、デジタル信号に変換したものを情報処理手段380に出力することが可能となっている。
またA−D変換器360は、車両32のヨー回りの角加速度、角速度又は車両32の所定位置の横方向の加速度等を測定する急ハンドルセンサ(運転者による急ハンドル操作時の角加速度、角速度、ステアリングホイールの回転速度等を計測する角加速度センサ又は角速度センサなど)から角加速度信号又は角速度信号等を入力して、デジタル信号に変換したものを情報処理手段380に出力することが可能となっている。
また、車載端末30にはI/O376を設けてあり、車両32の走行距離信号、車両32の速度信号、運転者や搭乗者の座席に設けてあるシートベルトの着用/非着用を示す情報を、走行距離センサ、速度センサ、シートベルトセンサ等の各種センサから入力して、情報処理手段380に出力することが可能となっている。
また車載端末30には、車載端末30全体の制御を行うとともにカーナビゲーションシステムとしての情報処理、各種画像処理、撮像した画像データのサンプリングタイミング制御、画像データの記録制御、通信制御等の各種処理を実行する情報処理手段(CPU)380を設けてある。
また車載端末30には、車載端末30の処理プログラムや、処理に使用する各種定数、変数、画像データ等を記憶するメモリ381、及びハードディスクや半導体等の記録手段384と、記録手段384に対して各種情報を記録したり読み出したりする記録手段インターフェース385とを設けている。また、記録手段384には、車載端末30の車種、車台番号等の固有の識別情報、表示に関する情報、画像、車両32の走行状況並びに事故状況、その他の情報を記録することが可能となっている。
また、車載端末30には、時を刻むとともに情報処理手段380の指示に基づいて時間を計数するタイマの機能を備えたカレンダ時計390を設けてある。
図2に示すように車載端末30の情報処理手段380とその周辺の各回路はバス399で接続されており、互いに情報の伝達を高速で行うことが可能であるとともに、情報処理手段380が実行する処理プログラムに基づいて周辺の各回路を制御することが可能となっている。また各周辺回路は、独立した回路であってもよいし、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)のように複数の機能をまとめた回路を用いてもよい。
図3に、携帯電話40の信号処理系ブロック図を示す。
携帯電話40は保険契約者又は傷病者側の者が携行する通信端末であり、音声通話の機能を備えるとともに、無線の送受信手段を用いてWebの閲覧や、保険サーバ90等の通信機器と情報の送受信を行なうことが可能となっている。
携帯電話40には、周囲の被写体像を受光面に結像させて光電変換し、動画を含む画像信号として出力する撮像手段450と、画像サイズの変更、シャープネス補正、輪郭処理、コントラスト補正等の処理をアナログ信号に対して行う画像処理手段451と、アナログの画像信号をデジタルの画像データに変換するA−D変換器452とが設けられている。
また、携帯電話40には、利用者の音声を入力して音声信号に変換するマイクロフォンなどの集音手段455と、集音手段455から入力した音声信号を増幅するとともに情報処理手段480等に送出する音声データに変換する音声処理手段456と、利用者が電話器として利用する際の受話器となるとともに、送受信手段465を介して受信した音声情報等の音声を出力するスピーカなどの発音手段457と、情報処理手段480等が出力する音声データをアナログの音声信号に変換するとともに増幅して発音手段457に出力する発音処理手段458とが設けられている。
また携帯電話40には、GPS(Global Positioning System)などに基づいて現在位置を取得することが可能な位置取得手段459を設けてある。
携帯電話40が、基地局20と通信網10を介して保険サーバ90などの他の通信機器と情報の送受信を実施する通信手段には、情報処理手段480又はメモリ481から取得した各種情報を電波信号に変換する送信手段の機能と、基地局20から受信した電波信号を情報処理手段480又はメモリ481に記録する情報に変換する受信手段の機能とを有する送受信手段465を設けてある。
また、携帯電話40の通信手段には、音声に関する情報や自動車保険の契約情報、事故の発生状況に関する情報、事故の発生現場に関する情報、傷病者に関する情報、治療に関する情報、保険金の支払い状況、保険に関する経過情報、保険金の振込内容等の各種情報を電波等の搬送波に乗せて送受信するアンテナ466を設けてある。
また携帯電話40には、数字ボタン、モード切替ボタン、取消ボタン、実行ボタン、メニューボタン、十字ボタン等から構成される入力手段470と、入力手段470を介して入力された入力情報及びLED等の表示用の情報を入出力する入力インターフェース471と、電話番号や電子メールの内容、Webの表示情報、地図情報や画像、自動車保険の契約、自動車保険の保険金、自動車保険による補償内容等の文字や画像の各種情報を表示して利用者に通知する表示手段472と、情報処理手段480又はメモリ481から取得した画像データを表示手段472に表示するための映像信号に変換する表示インターフェース473とを設けてある。
また、携帯電話40には、携帯電話40全体の制御を行うとともに音声通話器としての情報処理、文字入力処理、各種画像処理、撮像した画像データのサンプリングタイミング制御、画像データの記録制御、通信制御等の各種処理を実行する情報処理手段(CPU)480を設けてある。
また携帯電話40には、携帯電話40の処理プログラムや、処理に使用する各種定数、変数、画像、文書、音声、ネットワーク上の通信機器に通信接続する際のダイヤルアップ電話番号、属性情報、URL(Uniform Resource Locators )、IP(Internet Protocol )アドレス、ゲートウェイ情報DNS(Domain Name System)等の接続情報等を記憶するメモリ481を設けている。
また、携帯電話40には、時を刻むとともに情報処理手段480の指示に基づいて時間を計数するタイマの機能を備えたカレンダ時計490を設けてある。
図3に示すように携帯電話40の情報処理手段480とその周辺の各回路はバス499で接続されており、互いに情報の伝達を高速で行うことが可能であるとともに、情報処理手段480が実行する処理プログラムに基づいて周辺の各回路を制御することが可能となっている。また各周辺回路は、独立した回路であってもよいし、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)のように複数の機能をまとめた回路を用いてもよい。
図4に、保険サーバ90の信号処理系ブロック図を示す。
同図に示すように保険サーバ90の情報送受信部には、通信網10を介して基地局20や車載端末30、携帯電話40、保険契約者側のパソコン、又は傷病者側のパソコン等の通信機器と情報の送受信を実施するために、所定の通信形式にデータを変換する送受信手段965を設けてある。なお、通信回線964は、送受信手段965と通信網10とを接続している回線である。
また、保険サーバ90には、画像や文字等の情報を確認のために表示する表示手段972と、情報処理手段980の指令に基づいて表示手段972に対して表示用の画像信号を出力する表示インターフェース973と、保険サーバ90の管理者が入力手段970を介して入力した各種情報を読み取って後述する情報処理手段980に伝達したり、情報処理手段980から取得した指示に基づいてLED等の通知手段に表示指令を出力する入力インターフェース971とを設けてある。
また、保険サーバ90には、記録媒体977を着脱可能に装着する記録媒体装着部978と、記録媒体977に対して各種の情報を記録したり読み出したりする記録媒体インターフェース979とが設けられている。なお、記録媒体977は、メモリーカード等の半導体や、MO、テープ等に代表される磁気記録式、光記録式等の着脱可能な記録媒体である。
また、保険サーバ90には、保険サーバ90の全体の制御を行う情報処理手段(CPU)980と、情報処理手段980が処理を実行する際の作業領域となる記録手段の一形態であるメモリ981と、情報処理手段980が実行する処理プログラムや各種定数、ネットワーク上の通信機器と通信接続する際のアドレス、ダイヤルアップ電話番号、属性情報、URL(Uniform Resource Locators )、利用者固有の識別情報、ゲートウェイ情報DNS(Domain Name System)、通信に関する契約情報を記録する通信契約データベース、自動車保険の契約に関する情報を記録する契約データベース、各車両の走行状況を記録する走行状況データベース、各車両の事故状況を記録する事故状況データベース、保全データベース、損害調査データベース、傷病データベース、傷病者の治療に関する情報を記録する診断情報データベース、症状と治療内容と治療費とを関連付けて記録するデータベース、ロスデータベースその他の各種情報を記録するハードディスク等の記録手段984と、記録手段984に対して各種の情報を記録したり読み出したりする記録手段インターフェース985と、時刻を刻むカレンダ時計990とを設けている。
保険サーバ90内の情報処理手段980と、表示インターフェース973、入力インターフェース971、メモリ981、記録媒体インターフェース979、記録手段インターフェース985、カレンダ時計990等を含む各周辺回路はバス999で接続されており、情報処理手段980にて実行される処理プログラムに基づいて、情報処理手段980が各々の周辺回路を制御することが可能となっている。
なお、図4には記載していないが、バス999に外部インターフェースを接続しておき、外部インターフェースにイメージスキャナーを接続し、治療機関が発行した診断書や診療報酬明細書等の文字情報を読み取って、情報処理手段980が診療情報等を文字データ化するようにしてもよい。
送受信手段965、記録媒体インターフェース979、記録手段インターフェース985、情報処理手段980等の診断情報取得手段は、傷病者の傷病に関する症状、傷病者の傷病に関する部位、傷病者に対して実施した処置若しくは手術の節又は区分、傷病者に対して実施した処置若しくは手術の計上、傷病者に対して実施した検査若しくは画像診断の節又は区分、傷病者に対して実施した検査若しくは画像診断の計上、傷病者に対して実施した注射の節又は区分、傷病者に対して実施した注射の計上、傷病者に対して実施した投薬の節又は区分、傷病者に対して実施した投薬の計上、傷病者が入院したことを示す情報を取得することが可能となっている。
保険データベース92、記録媒体977、記録手段984等の記録手段は、傷病者の症状が特定の症状の場合には保険金自動支払対象となるか否かを示す自動支払可否情報を記録することが可能となっている。
また、保険データベース92、記録媒体977、記録手段984等の記録手段は、傷病者の症状及び部位が特定の症状及び部位の場合には保険金自動支払対象となるか否かを示す自動支払可否情報を記録することが可能となっている。
送受信手段965、記録媒体インターフェース979、記録手段インターフェース985、情報処理手段980等の自動支払可否情報取得手段は、取得した症状若しくは部位に対応した自動支払可否情報を、記録手段984等から読み出すことが可能となっている。
情報処理手段980は、取得した自動支払可否情報に基づいて、前記診断情報取得手段が取得した症状が保険金の自動支払対象となるか否かを判断し、傷病者の症状が保険金の自動支払対象となると判断した場合にのみ、当該症状に関する保険金を自動支払の対象とすることを許可する自動支払対象情報を生成することが可能となっている。
また情報処理手段980は、取得した自動支払可否情報に基づいて、前記診断情報取得手段が取得した症状及び部位が保険金の自動支払対象となるか否かを判断し、傷病者の症状及び部位が保険金の自動支払対象となると判断した場合にのみ、当該症状及び部位に関する保険金を自動支払の対象とすることを許可する自動支払対象情報を生成することが可能となっている。
また、保険データベース92、記録媒体977、記録手段984等の記録手段は、特定の処置若しくは手術の区分を保険金自動支払対象とするか否かを示す自動支払可否情報を記録することが可能となっている。
また、保険データベース92、記録媒体977、記録手段984等の記録手段は、特定の症状及び処置若しくは手術の区分を保険金自動支払対象とするか否かを示す自動支払可否情報を記録することが可能となっている。
また、保険データベース92、記録媒体977、記録手段984等の記録手段は、特定の症状、部位及び処置若しくは手術の区分を保険金自動支払対象とするか否かを示す自動支払可否情報を記録することが可能となっている。
送受信手段965、記録媒体インターフェース979、記録手段インターフェース985、情報処理手段980等の自動支払可否情報取得手段は、取得した処置の区分、手術の区分、症状若しくは部位に対応した自動支払可否情報を、記録手段から読み出すことが可能となっている。
また情報処理手段980は、取得した自動支払可否情報に基づいて、前記診断情報取得手段が取得した処置若しくは手術の区分が保険金の自動支払対象となるか否かを判断し、傷病者に対して実施した処置若しくは手術が保険金の自動支払対象となると判断した場合にのみ、当該処置若しくは手術に関する保険金を自動支払の対象とすることを許可する自動支払対象情報を生成することが可能となっている。
また情報処理手段980は、取得した自動支払可否情報に基づいて、前記診断情報取得手段が取得した症状及び処置若しくは手術の区分が保険金の自動支払対象となるか否かを判断し、傷病者に対して実施した処置若しくは手術が保険金の自動支払対象となると判断した場合にのみ、当該症状における処置若しくは手術に関する保険金を自動支払の対象とすることを許可する自動支払対象情報を生成することが可能となっている。
また情報処理手段980は、取得した自動支払可否情報に基づいて、前記診断情報取得手段が取得した症状、部位及び処置若しくは手術の区分が保険金の自動支払対象となるか否かを判断し、傷病者に対して実施した処置若しくは手術が保険金の自動支払対象となると判断した場合にのみ、当該症状及び部位における処置若しくは手術に関する保険金を自動支払の対象とすることを許可する自動支払対象情報を生成することが可能となっている。
また、保険データベース92、記録媒体977、記録手段984等の点数記録手段は、特定の処置若しくは手術の区分の点数を記録することが可能となっている。
また、保険データベース92、記録媒体977、記録手段984等の点数記録手段は、特定の症状及び処置若しくは手術の区分の点数を記録することが可能となっている。
また、保険データベース92、記録媒体977、記録手段984等の点数記録手段は、特定の症状、部位及び処置若しくは手術の区分の点数を記録することが可能となっている。
送受信手段965、記録媒体インターフェース979、記録手段インターフェース985、情報処理手段980等の点数取得手段は、診断情報取得手段が取得した処置の区分、手術の区分、症状若しくは部位に対応した点数を、前記点数記録手段から読み出すことが可能となっている。
また情報処理手段980は、取得した自動支払可否情報に基づいて、前記診断情報取得手段が取得した処置若しくは手術の区分が保険金の自動支払対象となるか否かを判断し、前記取得した計上と前記点数取得手段が取得した点数とを比較して等しいか否かを判断し、傷病者に対して実施した処置若しくは手術が保険金の自動支払対象となると判断した場合であって且つ計上と点数とが等しいと判断した場合にのみ、当該処置若しくは手術に関する保険金を自動支払の対象とすることを許可する自動支払対象情報を生成することが可能となっている。
また情報処理手段980は、取得した自動支払可否情報に基づいて、前記診断情報取得手段が取得した症状及び処置若しくは手術の区分が保険金の自動支払対象となるか否かを判断し、前記取得した計上と前記点数取得手段が取得した点数とを比較して等しいか否かを判断し、傷病者に対して実施した処置若しくは手術が保険金の自動支払対象となると判断した場合であって且つ計上と点数とが等しいと判断した場合にのみ、当該症状における処置若しくは手術に関する保険金を自動支払の対象とすることを許可する自動支払対象情報を生成することが可能となっている。
また情報処理手段980は、取得した自動支払可否情報に基づいて、前記診断情報取得手段が取得した症状、部位及び処置若しくは手術の区分が保険金の自動支払対象となるか否かを判断し、前記取得した計上と前記点数取得手段が取得した点数とを比較して等しいか否かを判断し、傷病者に対して実施した処置若しくは手術が保険金の自動支払対象となると判断した場合であって且つ計上と点数とが等しいと判断した場合にのみ、当該症状及び部位における処置若しくは手術に関する保険金を自動支払の対象とすることを許可する自動支払対象情報を生成することが可能となっている。
また、保険データベース92、記録媒体977、記録手段984等の記録手段は、特定の検査若しくは画像診断の区分を保険金自動支払対象とするか否かを示す自動支払可否情報を記録することが可能となっている。
また、保険データベース92、記録媒体977、記録手段984等の記録手段は、特定の症状及び検査若しくは画像診断の区分を保険金自動支払対象とするか否かを示す自動支払可否情報を記録することが可能となっている。
また、保険データベース92、記録媒体977、記録手段984等の記録手段は、特定の症状、部位及び検査若しくは画像診断の区分を保険金自動支払対象とするか否かを示す自動支払可否情報を記録することが可能となっている。
送受信手段965、記録媒体インターフェース979、記録手段インターフェース985、情報処理手段980等の自動支払可否情報取得手段は、取得した検査の区分、画像診断の区分、症状若しくは部位に対応した自動支払可否情報を、記録手段から読み出すことが可能となっている。
また情報処理手段980は、取得した自動支払可否情報に基づいて、前記診断情報取得手段が取得した検査若しくは画像診断の区分が保険金の自動支払対象となるか否かを判断し、傷病者に対して実施した検査若しくは画像診断が保険金の自動支払対象となると判断した場合にのみ、当該検査若しくは画像診断に関する保険金を自動支払の対象とすることを許可する自動支払対象情報を生成することが可能となっている。
また情報処理手段980は、取得した自動支払可否情報に基づいて、前記診断情報取得手段が取得した症状及び検査若しくは画像診断の区分が保険金の自動支払対象となるか否かを判断し、傷病者に対して実施した検査若しくは画像診断が保険金の自動支払対象となると判断した場合にのみ、当該症状における検査若しくは画像診断に関する保険金を自動支払の対象とすることを許可する自動支払対象情報を生成することが可能となっている。
また情報処理手段980は、取得した自動支払可否情報に基づいて、前記診断情報取得手段が取得した症状、部位及び検査若しくは画像診断の区分が保険金の自動支払対象となるか否かを判断し、傷病者に対して実施した検査若しくは画像診断が保険金の自動支払対象となると判断した場合にのみ、当該症状及び部位における検査若しくは画像診断に関する保険金を自動支払の対象とすることを許可する自動支払対象情報を生成することが可能となっている。
また、保険データベース92、記録媒体977、記録手段984等の点数記録手段は、特定の検査若しくは画像診断の区分の点数を記録することが可能となっている。
また、保険データベース92、記録媒体977、記録手段984等の点数記録手段は、特定の症状及び検査若しくは画像診断の区分の点数を記録することが可能となっている。
また、保険データベース92、記録媒体977、記録手段984等の点数記録手段は、特定の症状、部位及び検査若しくは画像診断の区分の点数を記録することが可能となっている。
送受信手段965、記録媒体インターフェース979、記録手段インターフェース985、情報処理手段980等の点数取得手段は、診断情報取得手段が取得した検査の区分、画像診断の区分、症状若しくは部位に対応した点数を、前記点数記録手段から読み出すことが可能となっている。
また情報処理手段980は、取得した自動支払可否情報に基づいて、前記診断情報取得手段が取得した検査若しくは画像診断の区分が保険金の自動支払対象となるか否かを判断し、前記取得した計上と前記点数取得手段が取得した点数とを比較して等しいか否かを判断し、傷病者に対して実施した検査若しくは画像診断が保険金の自動支払対象となると判断した場合であって且つ計上と点数とが等しいと判断した場合にのみ、当該検査若しくは画像診断に関する保険金を自動支払の対象とすることを許可する自動支払対象情報を生成することが可能となっている。
また情報処理手段980は、取得した自動支払可否情報に基づいて、前記診断情報取得手段が取得した症状及び検査若しくは画像診断の区分が保険金の自動支払対象となるか否かを判断し、前記取得した計上と前記点数取得手段が取得した点数とを比較して等しいか否かを判断し、傷病者に対して実施した検査若しくは画像診断が保険金の自動支払対象となると判断した場合であって且つ計上と点数とが等しいと判断した場合にのみ、当該症状における検査若しくは画像診断に関する保険金を自動支払の対象とすることを許可する自動支払対象情報を生成することが可能となっている。
また情報処理手段980は、取得した自動支払可否情報に基づいて、前記診断情報取得手段が取得した症状、部位及び検査若しくは画像診断の区分が保険金の自動支払対象となるか否かを判断し、前記取得した計上と前記点数取得手段が取得した点数とを比較して等しいか否かを判断し、傷病者に対して実施した検査若しくは画像診断が保険金の自動支払対象となると判断した場合であって且つ計上と点数とが等しいと判断した場合にのみ、当該症状及び部位における検査若しくは画像診断に関する保険金を自動支払の対象とすることを許可する自動支払対象情報を生成することが可能となっている。
また、保険データベース92、記録媒体977、記録手段984等の記録手段は、特定の症状の場合には保険金自動支払の対象となる入院に該当するか否かを示す入院対象情報を記録することが可能となっている。
また、保険データベース92、記録媒体977、記録手段984等の記録手段は、特定の症状及び部位の場合には保険金自動支払の対象となる入院に該当するか否かを示す入院対象情報を記録することが可能となっている。
送受信手段965、記録媒体インターフェース979、記録手段インターフェース985、情報処理手段980等の入院情報取得手段は、取得した症状又は部位が保険金自動支払の対象となる入院に該当するか否かを示す入院対象情報を、記録手段から読み出すことが可能となっている。
また情報処理手段980は、取得した入院対象情報に基づいて、前記診断情報取得手段が取得した症状が保険金の自動支払対象となる入院か否かを判断し、傷病者の入院が保険金の自動支払対象となると判断した場合にのみ、当該入院に関する保険金を自動支払の対象とすることを許可する自動支払対象情報を生成することが可能となっている。
また情報処理手段980は、取得した入院対象情報に基づいて、前記診断情報取得手段が取得した症状及び部位が保険金の自動支払対象となる入院か否かを判断し、傷病者の入院が保険金の自動支払対象となると判断した場合にのみ、当該入院に関する保険金を自動支払の対象とすることを許可する自動支払対象情報を生成することが可能となっている。
また送受信手段965、記録媒体インターフェース979、記録手段インターフェース985、情報処理手段980等の症状取得手段は、保険金の自動支払の対象となる傷病の症状リスト若しくは部位リスト、又は、保険金の自動支払の対象とならない傷病の症状リスト若しくは部位リストを記録する記録手段から、症状リスト若しくは部位リストを取得することが可能となっている。
また送受信手段965、記録媒体インターフェース979、記録手段インターフェース985、情報処理手段980等の処置手術情報取得手段は、症状と、その症状に対応した保険金自動支払対象となる処置若しくは手術の内容とを関連付けて記録する記録手段から、傷病者の症状に対応した保険金自動支払対象となる処置若しくは手術の内容を読み出すことが可能となっている。
また送受信手段965、記録媒体インターフェース979、記録手段インターフェース985、情報処理手段980等の検査画像診断情報取得手段は、症状と、その症状に対応した保険金自動支払対象となる検査若しくは画像診断の内容とを関連付けて記録する記録手段から、傷病者の症状に対応した保険金自動支払対象となる検査若しくは画像診断の内容を読み出すことが可能となっている。
また送受信手段965、記録媒体インターフェース979、記録手段インターフェース985、情報処理手段980等の注射情報取得手段は、症状と、その症状に対応した保険金自動支払対象となる注射の内容とを関連付けて記録する記録手段から、傷病者の症状に対応した保険金自動支払対象となる注射の内容を読み出すことが可能となっている。
また送受信手段965、記録媒体インターフェース979、記録手段インターフェース985、情報処理手段980等の投薬情報取得手段は、症状と、その症状に対応した保険金自動支払対象となる投薬の内容とを関連付けて記録する記録手段から、傷病者の症状に対応した保険金自動支払対象となる投薬の内容を読み出すことが可能となっている。
また送受信手段965、記録媒体インターフェース979、記録手段インターフェース985、情報処理手段980等の入院情報取得手段は、症状と、その症状が保険金自動支払の対象となる入院に該当するか否かを示す情報とを関連付けて記録する記録手段から、傷病者の症状が保険金自動支払の対象となる入院に該当するか否かを示す入院対象リストを読み出すことが可能となっている。
また情報処理手段980は、取得した傷病者の傷病に関する症状が、症状リストに含まれている症状であるか否かを判断して、自動支払の対象となる症状であるか否かを判断することが可能となっている。
また情報処理手段980は、取得した傷病者の傷病に関する部位が、部位リストに含まれている部位であるか否かを判断して、自動支払の対象となる部位であるか否かを判断することが可能となっている。
また情報処理手段980は、傷病者の傷病が、自動支払の対象となる症状である場合、又は自動支払の対象となる部位である場合に保険金の自動支払対象情報の出力を出力手段に指示することが可能となっている。
また情報処理手段980は、診断情報取得手段が取得した傷病者に対して実施した処置若しくは手術の計上が、処置手術情報取得手段が取得した処置若しくは手術の内容に含まれるか否かを判断して、自動支払の対象となる処置若しくは手術であるか否かを判断することが可能となっている。
また情報処理手段980は、傷病者の傷病が自動支払の対象となる処置若しくは手術である場合に、処置若しくは手術に関する保険金の自動支払対象情報を生成することが可能となっている。
また情報処理手段980は、診断情報取得手段が取得した傷病者に対して実施した検査若しくは画像診断の計上が、検査画像診断情報取得手段が取得した検査若しくは画像診断の内容に含まれるか否かを判断して、自動支払の対象となる検査若しくは画像診断であるか否かを判断することが可能となっている。
また情報処理手段980は、傷病者の傷病が自動支払の対象となる検査若しくは画像診断である場合に、検査若しくは画像診断に関する保険金の自動支払対象情報の出力を出力手段に指示することが可能となっている。
また情報処理手段980は、傷病者の傷病が、自動支払の対象となる症状である場合、自動支払の対象となる部位である場合、自動支払の対象となる検査である場合、又は自動支払の対象となる画像診断である場合に、検査若しくは画像診断に関する保険金の自動支払対象情報の出力を出力手段に指示することが可能となっている。
また情報処理手段980は、診断情報取得手段が取得した傷病者に対して実施した注射の計上が、前記注射情報取得手段が取得した注射の内容に含まれるか否かを判断して、自動支払の対象となる注射であるか否かを判断することが可能となっている。
また情報処理手段980は、傷病者の傷病が、自動支払の対象となる症状である場合、自動支払の対象となる部位である場合、又は自動支払の対象となる注射である場合に、注射に関する保険金の自動支払対象情報の出力を出力手段に指示することが可能となっている。
また情報処理手段980は、診断情報取得手段が取得した傷病者に対して実施した投薬の計上が、投薬情報取得手段が取得した投薬の内容に含まれるか否かを判断して、自動支払の対象となる投薬であるか否かを判断することが可能となっている。
また情報処理手段980は、傷病者の傷病が、自動支払の対象となる症状である場合、自動支払の対象となる部位である場合、又は自動支払の対象となる投薬である場合に、投薬に関する保険金の自動支払対象情報の出力を出力手段に指示することが可能となっている。
また情報処理手段980は、取得した傷病者の傷病に関する症状が、入院対象リストに含まれている症状であるか否かを判断して、自動支払の対象となる入院であるか否かを判断することが可能となっている。
また情報処理手段980は、傷病者の傷病が、自動支払の対象となる症状である場合、自動支払の対象となる部位である場合、又は自動支払の対象となる入院である場合に、入院に関する保険金の自動支払対象情報の出力を出力手段に指示することが可能となっている。
記録手段インターフェース985、記録媒体インターフェース979等の出力手段は、情報処理手段980の出力指示に基づいて、保険金の自動支払対象情報を記録手段984又は記録媒体977に出力することが可能となっている。
また送受信手段965等の出力手段は、情報処理手段980の出力指示に基づいて、保険金の自動支払対象情報を通信網10を介して他の通信機器に出力することが可能となっている。
また表示インターフェース973等の出力手段は、情報処理手段980の出力指示に基づいて、保険金の自動支払対象情報を表示手段972に出力することが可能となっている。
図5は、自動車事故発生から事故登録までの一連の処理を示す保険金自動支払システムのフローチャートである。
自動車事故が発生した後に保険契約者は、自動車事故が発生した事故日、事故場所、事故形態、内容、相手方情報、相手方電子メールアドレス、症状や治療先などの損害情報、自動車保険の契約証券番号や車両登録番号等の事故通知を車載端末30又は携帯電話40、その他パソコン等の通信端末の入力手段370又は470等を操作して入力する。
保険契約者が入力した事故通知は、例えば車載端末30の入力インターフェース371とバス399を介して情報処理手段380が読み取る。保険契約者が事故通知の送信を指示すると情報処理手段380は、保険契約者が入力した事故通知、車載端末30を識別する情報、及び保険契約を識別する証券番号等を、送受信手段365と、基地局20、及び通信網10を介して保険会社の保険サーバ90に送信する。
保険サーバ90の送受信手段965が、車載端末30又は携帯電話40等の通信端末から事故情報を受信すると、保険サーバ90の情報処理手段980が実施する処理はS100に進む。
S100にて保険サーバ90の情報処理手段980は、送受信手段965が受信した事故通知をバス999を介して取得する。すると情報処理手段980は、取得した証券番号で契約データベース内を検索して、事故発生時点に該当契約が有効に存在しているか否かの判断を行なう。
もし、該当する契約が存在していると判断した場合には、情報処理手段980は表示手段972に該当する契約内容を確認のために表示する情報を表示インターフェース973に出力するとともに、保険契約者側の車載端末30等の通信端末に通信網10及び基地局20を介して送信する。
保険契約者側の車載端末30の送受信手段365が前記契約内容の確認情報を受信すると、情報処理手段380はその契約内容の表示に関する情報を取得して、表示用データに変換して表示インターフェース373に出力する。すると表示インターフェース373は取得した表示用データを表示用の信号に変換して表示手段372に出力する。すると表示手段372には保険契約に関する情報が表示され、保険契約者に通知することが可能となる。
また、もしS100の判断にて、事故発生時点で有効な該当契約が存在していないと判断した場合には、情報処理手段980は保険契約が存在しない旨のメッセージを、表示手段972に表示するとともに、保険契約者側の車載端末30に通信網10及び基地局20を介して送信する。保険契約者側の車載端末30の送受信手段365が前記契約内容の確認情報を受信すると、情報処理手段380は前記保険契約が存在しない旨の情報を表示手段372に表示して保険契約者に通知する。保険契約が存在しない旨のメッセージは、例えば「該当契約がありません。証券番号を再確認のうえ、再度入力をしてください。」などである。そして情報処理手段380は、証券番号等以外の詳細情報の入力を禁止する。
またS100にて保険サーバ90の情報処理手段980は、取得した保険契約者の住所及び氏名が、証券番号と関連付けて契約データベースに記録されている保険契約者の住所及び氏名と一致するか否かの判断を行なっている。
もし、車載端末30から取得した住所及び氏名が、契約データベースに記録されている住所及び氏名と一致していると判断した場合には、情報処理手段980は表示手段972に該当する契約内容を確認のために表示する情報を表示インターフェース973に出力するとともに、保険契約者側の車載端末30に通信網10及び基地局20を介して送信する。すると保険契約者側の車載端末30の表示手段372には、保険契約に関する情報が表示される。
また、もしS100の判断にて、車載端末30から取得した住所及び氏名が、契約データベースに記録されている住所及び氏名と一致していないと判断した場合には、情報処理手段980は保険契約者の住所又は氏名が一致していない旨のメッセージを表示手段972に表示するとともに、保険契約者側の車載端末30に通信網10及び基地局20を介して送信する。保険契約者側の車載端末30の送受信手段365が前記契約内容の確認情報を受信すると、情報処理手段380は契約内容が一致しない旨の情報を表示手段372に表示して保険契約者に通知する。契約内容が一致しない旨のメッセージは、例えば「入力内容と契約内容が異なります。確認のうえ、再度入力をしてください。」などである。そして情報処理手段380は、住所及び氏名等以外の詳細情報の入力を禁止する。
またS100にて保険サーバ90の情報処理手段980は、取得した事故日が、証券番号と関連付けて契約データベースに記録されている保険契約者の保険期間内であるか否かの判断を行なっている。
もし、車載端末30から取得した事故日が、契約データベースに記録されている保険期間内にあると判断した場合には、保険サーバ90の情報処理手段980、及び車載端末30の情報処理手段380は継続して事故通知等の情報の入力を許可する。
また、もしS100の判断にて、車載端末30から取得した事故日が、契約データベースに記録されている保険期間内に存在しないと判断した場合に情報処理手段980は、事故日が保険期間外である旨のメッセージを表示手段972に表示するとともに、保険契約者側の車載端末30に通信網10及び基地局20を介して送信する。
保険契約者側の車載端末30の送受信手段365が前記保険期間外である旨の情報を受信すると、情報処理手段380は事故日が保険期間外である旨の情報を表示手段372に表示して保険契約者に通知する。保険期間外である旨のメッセージは、例えば「事故日が保険期間外です。確認のうえ、再度入力をしてください。」などである。そして情報処理手段380は、以降の詳細情報の入力を禁止する。
またS100にて保険サーバ90の情報処理手段980は、取得した証券番号の保険について一時払いが設定されている場合に、事故日以前に保険料が入金されているか、若しくは保険料入金前の事故であっても有責処理ができる特約が付帯されているか否かの判断を行なっている。
もし、車載端末30から取得した証券番号の保険について事故日以前に保険料が入金されている、若しくは、保険料入金前の事故であっても有責処理ができる特約が付帯されていると判断した場合には、保険サーバ90の情報処理手段980、及び車載端末30の情報処理手段380は継続して事故通知等の情報の入力を許可する。
もし、車載端末30から取得した証券番号の保険について、事故日以前に保険料の入金がなされておらず、保険料入金前の事故について有責処理ができる特約も付帯されていないと判断した場合に情報処理手段980は、事故日までに保険料の入金がない旨のメッセージを表示手段972に表示するとともに、保険契約者側の車載端末30に通信網10及び基地局20を介して送信する。保険契約者側の車載端末30の送受信手段365が前記保険料の入金がない旨の情報を受信すると、情報処理手段380は事故日までに保険料の入金がない旨の情報を表示手段372に表示して保険契約者に通知する。保険料の入金がない旨のメッセージは、例えば「保険契約のお手続がまだ済んでいないか、契約締結の内容と異なることが発生しています。保険の取り扱い者もしくは担当店にご確認下さい。」などである。そして情報処理手段380は、以降の詳細情報の入力を禁止する。
また、保険料の支払が分割払いに設定されている場合には、情報処理手段980は事故日に応答する保険料が期日までに入金されているか、若しくは保険料入金前の事故であっても有責処理ができる特約が付帯されているか否かの判断を行なう。
もし、車載端末30から取得した証券番号の保険について所定の期日までに保険料が入金されていると判断した場合、若しくは保険料入金前の事故であっても有責処理ができる特約が付帯されていると判断した場合には、保険サーバ90の情報処理手段980、及び車載端末30の情報処理手段380は継続して事故通知等の情報の入力を許可する。
もし、車載端末30から取得した証券番号の保険について、所定の期日までに保険料の入金がなされておらず、保険料入金前の事故について有責処理ができる特約も付帯されていないと判断した場合に情報処理手段980は、所定の期日までに保険料の入金がない旨のメッセージ、若しくは、保険料入金前の事故について有責処理ができる特約が付帯されていない旨のメッセージを表示手段972に表示するとともに、保険契約者側の車載端末30に通信網10及び基地局20を介して送信する。
保険契約者側の車載端末30の送受信手段365が、前記保険料の入金がなされておらず保険料入金前の事故であっても有責処理ができる特約も付帯されていない旨の情報を受信すると、情報処理手段380は所定の期日までに保険料の入金がない旨の情報を表示手段372に表示して保険契約者に通知する。保険料の入金がなされておらず保険料入金前の事故であっても有責処理ができる特約も付帯されていない旨のメッセージは、例えば「保険契約のお手続がまだ済んでいないか、契約締結の内容と異なることが発生しています。保険の取り扱い者もしくは担当店にご確認下さい。」などである。そして情報処理手段380は、以降の詳細情報の入力を禁止する。
次に保険契約者は、車載端末30の入力手段370を操作して事故に関する詳細情報を入力する。その入力した事故に関する詳細情報は、車載端末30から基地局20、通信網10を経由して保険会社の保険サーバ90が受信する。
保険契約者側の車載端末30から事故に関する詳細情報を取得すると、情報処理手段980が実施する処理はS110に進み、対人事故、人傷事故で、契約データベースに該当の担保種目を付保しているか否かの判断を行う。
もし情報処理手段980が、車載端末30から取得した対人事故、又は人傷事故に関する種目が、契約データベースに記録されている担保種目に含まれていると判断した場合には、保険サーバ90の情報処理手段980、及び車載端末30の情報処理手段380は継続して事故通知等の詳細情報の入力を許可する。
また、もしS110の判断にて、車載端末30から取得した対人事故、又は人傷事故に関する種目が、契約データベースに記録されている担保種目に含まれていないと判断した場合に情報処理手段980は、対人事故、又は人傷事故に関する種目が補償の対象外であることを説明するメッセージを表示手段972に表示するとともに、保険契約者側の車載端末30に通信網10及び基地局20を介して送信する。
保険契約者側の車載端末30の送受信手段365が前記補償の対象外である旨の情報を受信すると、情報処理手段380は対人事故、又は人傷事故に関する情報が補償の対象外である旨の情報を表示手段372に表示して保険契約者に通知する。補償の対象外である旨のメッセージは、例えば「ご契約の内容をご確認下さい。保険の取り扱い者もしくは担当店にお問い合わせください。」などである。そして情報処理手段380は、以降の保険に関する処理を終了する。
次に情報処理手段980は、保険契約者側の車載端末30から取得した事故車両の登録番号と、契約データベースに記録されている契約車両の登録番号とが一致しているか否かの判断を行う。
もし情報処理手段980が、車載端末30から取得した事故車両の登録番号と契約データベースに記録されている契約車両の登録番号が一致していると判断した場合には、保険サーバ90の情報処理手段980、及び車載端末30の情報処理手段380は継続して事故通知等の詳細情報の入力を許可する。
また、もしS110の判断にて、車載端末30から取得した事故車両の登録番号と、契約データベースに記録されている契約車両の登録番号とが一致していないと判断した場合に情報処理手段980は、事故車両が補償の対象外であることを説明するメッセージを表示手段972に表示するとともに、保険契約者側の車載端末30に通信網10及び基地局20を介して送信する。
保険契約者側の車載端末30の送受信手段365が、事故車両が補償の対象外である旨の情報を受信すると、情報処理手段380は事故車両が補償の対象外である旨の確認メッセージを表示手段372に表示して保険契約者に通知する。補償の対象外である旨のメッセージは、例えば「ご契約いただいている内容と異なります。御確認下さい。保険の取扱者もしくは担当店へご紹介下さい。」などである。
次に情報処理手段980は、保険契約者側の車載端末30から取得した運転者の情報が、契約データベースに記録されている運転者条件に整合しているか否かの判断を行う。
もし情報処理手段980が、車載端末30から取得した運転者の情報が、契約データベースに記録されている運転者条件や家族条件、続柄に関する条件、年齢条件に一致すると判断した場合には、保険サーバ90の情報処理手段980、及び車載端末30の情報処理手段380は、継続して事故通知等の詳細情報の入力を許可する。
また、もしS110の判断にて、車載端末30から取得した運転者の情報が、契約データベースに記録されている運転者条件や家族条件、続柄に関する条件、年齢条件に一致しないと判断した場合には、保険サーバ90の情報処理手段980は、運転者条件が一致しないことを説明するメッセージを表示手段972に表示するとともに、保険契約者側の車載端末30に通信網10及び基地局20を介して送信する。
保険契約者側の車載端末30の送受信手段365が前記運転者条件が一致しない旨の情報を受信すると情報処理手段380は、事故車両の運転者が補償の対象外である旨の情報を表示手段372に表示して保険契約者に通知する。補償の対象外である旨のメッセージは、例えば「ご契約の内容が異なります。保険の取扱代理店もしくは担当店へご照会下さい。」などである。運転者条件が一致しない場合に情報処理手段380は、以降の保険に関する処理を終了する。
上記S110までの処理で、情報処理手段980が全て保険の対象に該当すると判断した場合には、事故通知内容と事故の詳細情報等をロスデータベースに登録するとともに情報を表示手段972に表示して、自動登録を行なった旨を保険会社の担当者に通知する。また必要に応じて自動で電子メールを作成して保険会社の担当者、保険代理店の担当者の通信端末、保険契約者側の通信端末、又は傷病者側の通信端末に、後述する専用サイトのID及びパスワードとともに送信するようにしてもよい。
また情報処理手段980は、記録手段984などからホームページ作成用の表示ファイルのひな型を読み込み、前記事故通知内容や事故の詳細情報を所定の位置に貼り付ける処理を行なって、事故毎に専用のサイトを生成する。このサイトを閲覧するにはIDとパスワードによる認証を必要としておき、保険会社の担当者と保険契約者と傷病者が閲覧可能にしておくとよい。この事故毎の専用サイトには、事故通知内容や事故の詳細情報の他に、保険会社における担当者情報、事故対応アドバイス、請求案内などを併せて表示するようにしてもよい。
保険契約者や傷病者は、車載端末30又は携帯電話40等の通信端末を操作して当該専用サイトを閲覧することが可能となっている。また専用サイトでは、事故の状況や損害内容の修正情報や、治療先、診断名、見込み等の治療内容の詳細を入力することも可能としている。これら入力した情報は、必要に応じて保険会社担当者に通知し、保険会社担当者の確認や修正を受けた後に、ロスデータベースに記録するとともに専用サイトに掲載する。
次に保険サーバ90は、傷病者に対して診断書や診療明細の提出を依頼する情報を生成して、個人情報開示に関する同意書面とともに電子メール等で傷病者のメールサーバ、又は通信端末に送信する。
傷病者が、治療機関で診療を受けると、その診療した際の診断情報に記述される傷病名(症状及び部位)、症状の経過、治療内容、所見、入院日、その他の情報を記載した診断書情報や、診療内容、点数、金額その他費用、請求内容等の情報を記載した診療報酬明細情報が発行される。この診断書情報や診療報酬明細情報は、書面でもよいし治療機関サーバ70から通信網10等を介して直接保険サーバ90に送信するようにしてもよい。診断書情報や診療報酬明細情報を書面で受領した場合には、その内容を傷病者側の携帯電話40等の通信端末から入力するようにしてもよいし、スキャナーを用いて文字情報を自動で読み取って保険サーバ90が取得するようにしてもよい。
図6は、自動車事故登録後から休業損害登録までの一連の処理を示す保険金自動支払システムのフローチャートである。
保険サーバ90の情報処理手段980が傷病者の診断書情報や診療報酬明細情報を取得すると、情報処理手段980が実施する処理はS130に進む。
S130にて情報処理手段980は、期間、処置内容、投薬、などに基づく診療内容と治療内容の妥当性について判断する。また、基本点数の確認と薬価の確認も併せて行なう。
S130にて情報処理手段980は、ロスデータベースに記録されている傷病者の受付情報と、治療機関から取得した診断書に記載された傷病者名とが一致するか否かの判断を行なっている。もし、ロスデータベースに記録されている当該事故の傷病者名及び生年月日と、治療機関から取得した診断書に記載されている傷病者名及び生年月日とが同一でないと判断した場合に情報処理手段980は、治療機関から取得した診断書に記載されている傷病者が登録内容と一致しない旨の情報を表示手段972にエラーデータとして表示して保険会社の担当者(損害調査担当者)に通知する。
ここで通知する情報は、例えば「診断書情報の傷病者が登録内容と不一致です。」などである。保険会社の担当者が、傷病者の氏名又は生年月日を修正入力した場合には、エラーは解消され、次の処理に進む。
またもしS130にて、ロスデータベースに記録されている当該事故の傷病者名及び生年月日と、治療機関から取得した診断書に記載されている傷病者名及び生年月日とが同一であると判断した場合には、情報処理手段980が実施する処理は次の工程に進む。
またS130にて情報処理手段980は、診断書に記載されている受傷日が、ロスデータベースに記載されている本件の事故日と一致しているか否かの判断を行なっている。もしロスデータベースに記録されている受傷日と、診断書に記載されている受傷日とが異なっている場合には、情報処理手段980は診断書に記載されている受傷日が登録内容と一致しない旨の情報を表示手段972にエラーデータとして表示して保険会社の担当者(損害調査担当者)に通知する。
ここで通知する情報は、例えば「診断書情報の受傷日が事故日と不一致です。」などである。保険会社の担当者が、受傷日を修正入力した場合には、エラーは解消され、次の処理に進む。
またもしS130にて、ロスデータベースに記録されている事故日と、治療機関から取得した診断書に記載されている受傷日とが一致していると判断した場合には、情報処理手段980が実施する処理は次の工程に進む。
またS130にて情報処理手段980は、診断書に記載されている傷病名が、ロスデータベースに記載されている本件の事故による傷病名に含まれているか否かの判断を行なっている。もし診断書に記載されている傷病名がロスデータベースに記録されている受傷名に存在しない場合に情報処理手段980は、診断書に記載されている傷病名が登録内容と一致しない旨の情報を表示手段972にエラーデータとして表示して保険会社の担当者(損害調査担当者)に通知する。
ここで通知する情報は、例えば「診断書情報の傷病名が登録内容と不一致です。」などである。保険会社の担当者が傷病名等を修正入力した場合には、エラーは解消され、次の処理に進む。
またもしS130にて、治療機関から取得した診断書に記載されている傷病名がロスデータベースに記録されている傷病名に含まれていると判断した場合には、情報処理手段980が実施する処理は次の工程に進む。
またS130にて情報処理手段980は、診断書に外傷以外の傷病名が記載されているか否かの判断を行なっている。もし診断書に外傷以外の傷病名が含まれていると判断した場合には、情報処理手段980はその傷病名を新たにロスデータベースに追記する処理を行なう。
また情報処理手段980は、診断書に外傷以外の傷病名が記載されている旨の情報を表示手段972にエラーデータとして表示して保険会社の担当者(損害調査担当者)に通知する。ここで通知する情報は、例えば「診断書情報の傷病名に対象外と思われる名称が含まれています。」などである。これの情報を閲覧した保険会社の担当者は、医療調査等を実施する。
また、もし診断書に外傷以外の傷病名が含まれていないと判断した場合には、情報処理手段980が実施する処理は次の工程に進む。
またS130にて情報処理手段980は、診断書に記載されている治療開始日が事故日の後所定の期間内であるか否か、及び治療開始日と入院開始日又は通院開始日の順序が正しいか否かの判断を行なっている。
もし、診断書に記載されている治療開始日が事故日の後でない場合や所定の期間内でない場合、治療開始日と入院開始日の順序が正しくない場合、又は、治療開始日と通院開始日の順序が正しくない場合には、情報処理手段980は診断書に記載されている日付が不正である旨の情報を表示手段972にエラーデータとして表示して保険会社の担当者(損害調査担当者)に通知する。
ここで通知する情報は、例えば「診断書情報の日付が正しくありません。」などである。保険会社の担当者が、治療開始日、入院開始日、又は通院開始日を修正入力した場合には、エラーは解消され、次の処理に進む。
またもしS130にて、治療機関から取得した診断書に記載されている治療開始日が事故日の後かつ所定の期間内であって、治療開始日と入院開始日の順序が正しく、治療開始日と通院開始日の順序が正しい場合には、情報処理手段980が実施する処理は次の工程に進む。
またS130にて情報処理手段980は、診断書に記載されている入院期間と通院日とが重複していないか否かの判断を行なっている。もし診断書に記載されている入院期間と通院日とが重複していると判断した場合に情報処理手段980は、診断書に記載されている入院期間と通院日とが重複している旨の情報を表示手段972にエラーデータとして表示して保険会社の担当者(損害調査担当者)に通知する。
ここで通知する情報は、例えば「診断書情報の入院日と通院日が重複しています。」などである。保険会社の担当者が、入院日又は通院日を修正入力した場合には、エラーは解消され、次の処理に進む。
またもしS130にて、治療機関から取得した診断書に記載されている入院期間と通院日とが重複していないと判断した場合には、情報処理手段980が実施する処理は次の工程に進む。
またS130にて情報処理手段980は、診断書に記載されている付添看護期間が治療期間内になるか否かの判断を行なっている。もし診断書に記載されている付添看護期間が治療期間内にないと判断した場合に情報処理手段980は、診断書に記載されている付添看護期間が治療期間内にない旨の情報を表示手段972にエラーデータとして表示して保険会社の担当者(損害調査担当者)に通知する。
ここで通知する情報は、例えば「診断書情報の看護期間が正しくありません。」などである。保険会社の担当者が、付添看護期間を修正入力した場合には、エラーは解消され、次の処理に進む。
またもしS130にて、治療機関から取得した診断書に記載されている付添看護期間が治療期間内になると判断した場合には、情報処理手段980が実施する処理は次の工程に進む。
またS130にて情報処理手段980は、診断書に記載されている傷病名が、ロスデータベースに記載されている治癒済みの傷病名であるか否かの判断を行なっている。もし診断書に記載されている傷病名がロスデータベースに記録されている治癒済みの傷病名であると判断した場合には、情報処理手段980は、診断書に記載されている傷病名が治癒済みの傷病名である旨の情報を表示手段972にエラーデータとして表示して保険会社の担当者(損害調査担当者)に通知する。
ここで通知する情報は、例えば「診断書情報の傷病名は既に治癒済みと登録されています。」などである。保険会社の担当者が、傷病名等を修正入力した場合には、エラーは解消され、次の処理に進む。また、保険会社の担当者が治癒継続情報を入力した場合には、情報処理手段980は治癒・継続情報をロスデータベースに追記する処理を行なって、次の処理に進む。
またもしS130にて、治療機関から取得した診断書に記載されている傷病名がロスデータベースに記録されている治癒済みの傷病名でないと判断した場合には、情報処理手段980が実施する処理は次の工程に進む。
またS130にて情報処理手段980は、ロスデータベースに記録されている傷病者の受付情報と、治療機関から取得した診療報酬明細に記載された傷病者名とが一致するか否かの判断を行なっている。もし、ロスデータベースに記録されている当該事故の傷病者名及び生年月日と、治療機関から取得した診療報酬明細に記載されている傷病者名及び生年月日とが同一でないと判断した場合に情報処理手段980は、治療機関から取得した診療報酬明細に記載されている傷病者が登録内容と一致しない旨の情報を表示手段972にエラーデータとして表示して保険会社の担当者(損害調査担当者)に通知する。
ここで通知する情報は、例えば「診療報酬明細情報の傷病者が登録内容と不一致です。」などである。保険会社の担当者が、傷病者の氏名又は生年月日を修正入力した場合には、エラーは解消され、次の処理に進む。
またもしS130にて、ロスデータベースに記録されている当該事故の傷病者名及び生年月日と、治療機関から取得した診療報酬明細に記載されている傷病者名及び生年月日とが同一であると判断した場合には、情報処理手段980が実施する処理は次の工程に進む。
またS130にて情報処理手段980は、診療報酬明細に記載されている受傷日が、ロスデータベースに記載されている本件の事故日と一致しているか否かの判断を行なっている。もしロスデータベースに記録されている受傷日と、診療報酬明細に記載されている受傷日とが異なっている場合には、情報処理手段980は診療報酬明細に記載されている受傷日が登録内容と一致しない旨の情報を表示手段972にエラーデータとして表示して保険会社の担当者(損害調査担当者)に通知する。
ここで通知する情報は、例えば「診療報酬明細情報の受傷日が事故日と不一致です。」などである。保険会社の担当者が、受傷日を修正入力した場合には、エラーは解消され、次の処理に進む。
またもしS130にて、ロスデータベースに記録されている事故日と、治療機関から取得した診療報酬明細に記載されている受傷日とが一致していると判断した場合には、情報処理手段980が実施する処理は次の工程に進む。
またS130にて情報処理手段980は、診療報酬明細に記載されている傷病名が、ロスデータベースに記載されている本件の事故による傷病名に含まれているか否かの判断を行なっている。もし診療報酬明細に記載されている傷病名がロスデータベースに記録されている受傷名に存在しない場合には、情報処理手段980は診療報酬明細に記載されている傷病名が登録内容と一致しない旨の情報を表示手段972にエラーデータとして表示して保険会社の担当者(損害調査担当者)に通知する。
ここで通知する情報は、例えば「診療報酬明細情報の傷病名が登録内容と不一致です。」などである。保険会社の担当者が、傷病名を修正入力した場合には、エラーは解消され、次の処理に進む。
またもしS130にて、治療機関から取得した診療報酬明細に記載されている傷病名がロスデータベースに記録されている傷病名に含まれていると判断した場合には、情報処理手段980が実施する処理は次の工程に進む。
またS130にて情報処理手段980は、診療報酬明細に外傷以外の傷病名が記載されているか否かの判断を行なっている。もし診療報酬明細に外傷以外の傷病名が含まれていると判断した場合には、情報処理手段980はその傷病名を新たにロスデータベースに追記する処理を行なう。また情報処理手段980は、診療報酬明細に外傷以外の傷病名が記載されている旨の情報を表示手段972にエラーデータとして表示して保険会社の担当者(損害調査担当者)に通知する。
ここで通知する情報は、例えば「診療報酬明細情報の傷病名に対象外と思われる名称が含まれています。」などである。これらの情報を閲覧した保険会社の担当者は、医療調査等を実施する。
また、もし診療報酬明細に外傷以外の傷病名が含まれていないと判断した場合には、情報処理手段980が実施する処理は次の工程に進む。
またS130にて情報処理手段980は、診療報酬明細に記載されている治療開始日が事故日の後所定の期間内であるか否か、及び治療開始日と入院開始日又は通院開始日の順序が正しいか否かの判断を行なっている。もし、診療報酬明細に記載されている治療開始日が事故日の後でない場合や所定の期間内でない場合、治療開始日と入院開始日の順序が正しくない場合、又は、治療開始日と通院開始日の順序が正しくない場合には、情報処理手段980は診療報酬明細に記載されている日付が不正である旨の情報を表示手段972にエラーデータとして表示して保険会社の担当者(損害調査担当者)に通知する。
ここで通知する情報は、例えば「診療報酬明細情報の日付が正しくありません。」などである。保険会社の担当者が、治療開始日、入院開始日、又は通院開始日を修正入力した場合には、エラーは解消され、次の処理に進む。
またもしS130にて、治療機関から取得した診療報酬明細に記載されている治療開始日が事故日の後かつ所定の期間内であって、治療開始日と入院開始日の順序が正しく、治療開始日と通院開始日の順序が正しい場合には、情報処理手段980が実施する処理は次の工程に進む。
またS130にて情報処理手段980は、診療報酬明細に記載されている入院期間と通院日とが重複していないか否かの判断を行なっている。もし診療報酬明細に記載されている入院期間と通院日とが重複していると判断した場合には、情報処理手段980は診療報酬明細に記載されている入院期間と通院日とが重複している旨の情報を表示手段972にエラーデータとして表示して保険会社の担当者(損害調査担当者)に通知する。
ここで通知する情報は、例えば「診療報酬明細情報の入院日と通院日が重複しています。」などである。保険会社の担当者が、入院日又は通院日を修正入力した場合には、エラーは解消され、次の処理に進む。
またもしS130にて、治療機関から取得した診療報酬明細に記載されている入院期間と通院日とが重複していないと判断した場合には、情報処理手段980が実施する処理は次の工程に進む。
またS130にて情報処理手段980は、診療報酬明細に記載されている診療項目が記録手段984等に記録されている診療報酬基準に合致しているか否かの判断を行なっている。もし、診療報酬明細に記載されている診療項目が記録手段984等に記録されている診療報酬基準に含まれる内容でないと判断した場合には、情報処理手段980は診療報酬明細に記載されている診療項目が診療報酬基準を満たさない診療項目である旨の情報を表示手段972にエラーデータとして表示して保険会社の担当者(損害調査担当者)に通知する。
ここで通知する情報は、例えば「診療報酬明細情報の診療項目○○が基準に合致していません。正しくは○○です。」などである。保険会社の担当者が診療項目を修正入力した場合には、エラーは解消され、次の処理に進む。
またもしS130にて、治療機関から取得した診療報酬明細に記載されている診療項目が記録手段984等に記録されている診療報酬基準に含まれる内容であると判断した場合には、情報処理手段980が実施する処理は次の工程に進む。
またS130にて情報処理手段980は、傷病データベースから傷病名と関連付けて記録している診療内容とを読み出して、診療報酬明細に記載されている診療内容が傷病名に対応したものであるか否かの判断を行なっている。もし診療報酬明細に記載されている診療内容が傷病名に対応したものでないと判断した場合には、情報処理手段980は、診療報酬明細に記載されている診療内容が傷病名に対応したものでない旨の情報を表示手段972にエラーデータとして表示して保険会社の担当者(損害調査担当者)に通知する。
ここで通知する情報は、例えば「診療報酬明細情報の診療項目○○は、該当事故との因果関係が不明です。」などである。保険会社の担当者が、入院日又は通院日を修正入力した場合には、エラーは解消され、次の処理に進む。
またもしS130にて、治療機関から取得した診療報酬明細に記載されている診療内容が傷病名に対応したものであると判断した場合には、情報処理手段980が実施する処理は次の工程に進む。
またS130にて情報処理手段980は、診療報酬明細書に記載されている報酬が保険金の自動支払対象となる報酬に該当するか否かのチェックを行なう。この処理の詳細は図8のS1002以降に説明する。S1002以降の処理で情報処理手段980が、診療報酬明細書に記載されている報酬が保険金の自動支払対象となる報酬に該当すると判断した場合には、自動支払対象となる診断情報と自動で支払う保険金の支払額とをロスデータベースに記録(出力)する処理を行なう。
また、もし診療報酬明細書に記載されている報酬が保険金の自動支払対象となる報酬に該当しないと判断した場合には、その旨の情報をロスデータベースに記録する。なお、保険会社の担当者が保険金支払の不適内容について傷病者側と交渉を行なって、その結果を保険サーバ90の入力手段970を介して入力し、併せてロスデータベースに記録するようにしてもよい。
なお傷病者側では、携帯電話40等の通信端末から専用サイトにアクセスして、IDとパスワードとを入力することによって、診断書や診療報酬明細書の内容を読み出して閲覧することが可能となっている。
傷病者側では、発生した治療費の自己負担分や通院交通費、付添看護実施内容、その他の保険金の請求情報を携帯電話40等の通信端末に入力することによって、基地局20、通信網10等を介して保険サーバ90に送信することが可能となっている。保険サーバ90の情報処理手段980は、送受信手段965を介して当該保険金の請求情報を取得する。また、通院交通費、付添看護実施内容その他の保険金の請求情報が書面で存在する場合には、情報処理手段980はスキャナー等を介して保険金の請求情報を取得する。
前記保険金の請求情報を取得すると、情報処理手段980が実施する処理はS140に進み、費用が自動支払の対象となるものであるか否かに関するチェックを行なう。
S140にて情報処理手段980は、ロスデータベースに記録されている治療先の病院名と、傷病者側から取得した通院先の病院名とが一致するか否かの判断を行なっている。もし、傷病者側から取得した通院先の病院名が、ロスデータベースに記録されていないと判断した場合(又はロスデータベースに記録されている治療先の病院明と異なると判断した場合)には、情報処理手段980は、傷病者側から取得した病院名が登録されていない旨の情報を表示手段972にエラーデータとして表示して保険会社の担当者(損害調査担当者)に通知する。
ここで通知する情報は、例えば「自己負担分又は通院交通費の対象病院が登録されている病院名と異なります。」などである。保険会社の担当者が、入院日又は通院日を修正入力した場合にはエラーは解消され、対象病院名をロスデータベースに記録して次の処理に進む。
またもしS140にて、傷病者側から取得した病院名がロスデータベースに記録されている病院名であると判断した場合には対象病院名をロスデータベースに記録して、情報処理手段980が実施する処理は次の工程に進む。
またS140にて情報処理手段980は、ロスデータベースに記録されている通院日と、傷病者側から取得した交通費の使用日とが一致するか否かの判断を行なっている。もし、傷病者側から取得した交通費の使用日が、ロスデータベースに記録されている通院日と一致しないと判断した場合には、情報処理手段980は、傷病者側から取得した交通費の使用日が不正である旨の情報を表示手段972にエラーデータとして表示して保険会社の担当者(損害調査担当者)に通知する。
ここで通知する情報は、例えば「交通費を使用した日は通院日が異なります。」などである。保険会社の担当者が、交通費の使用日又は通院日を修正入力した場合には、エラーは解消され、交通費とその使用日をロスデータベースに記録して次の処理に進む。
またもしS140にて、傷病者側から取得した交通費の使用日が、ロスデータベースに記録されている通院日と一致すると判断した場合には交通費の使用日をロスデータベースに記録して、情報処理手段980が実施する処理は次の工程に進む。
またS140にて情報処理手段980は、傷病者側から取得した公共機関による交通費の利用区間が、傷病者の住所と治療機関の住所とを路線検索ソフトウェアに入力して得た利用区間に含まれるか否かの判断を行なって、交通費の利用区間が住所最寄駅かつ適切なルートであるか否かの判断を行なっている。
もし、傷病者側から取得した交通費の利用区間が、傷病者の住所と治療機関の住所とを路線検索ソフトウェアに入力して得た利用区間に含まれないと判断した場合には、情報処理手段980は、傷病者側から取得した交通費の利用区間が不正である旨の情報を表示手段972にエラーデータとして表示して保険会社の担当者(損害調査担当者)に通知する。
ここで通知する情報は、例えば「交通費の利用区間が補償の範囲を超えています。」などである。保険会社の担当者が、交通費の利用区間などを修正入力した場合には、エラーは解消され、通院区間をロスデータベースに記録して次の処理に進む。
またもしS140にて、傷病者側から取得した交通費の利用区間が、傷病者の住所と治療機関の住所とを路線検索ソフトウェアに入力して得た利用区間に含まれると判断した場合には、通院区間をロスデータベースに記録して、情報処理手段980が実施する処理は次の工程に進む。
またS140にて情報処理手段980は、傷病者側から取得した公共機関による交通費の費用が、傷病者の住所と治療機関の住所とを路線検索ソフトウェアに入力して得た利用金額以内であるか否かの判断を行なって、交通費の請求額が適切であるか否かの判断を行なっている。
もし、傷病者側から取得した交通費が、傷病者の住所と治療機関の住所とを路線検索ソフトウェアに入力して得た利用金額以内でないと判断した場合には、情報処理手段980は、傷病者側から取得した交通費の費用が不正である旨の情報を表示手段972にエラーデータとして表示して保険会社の担当者(損害調査担当者)に通知する。
ここで通知する情報は、例えば「交通費の金額が正しくありません。」などである。保険会社の担当者が、交通費の金額などを修正入力した場合には利用金額をロスデータベースに記録して、エラーは解消され、次の処理に進む。
またもしS140にて、傷病者側から取得した交通費の金額が、傷病者の住所と治療機関の住所とを路線検索ソフトウェアに入力して得た利用金額以内であると判断した場合には、利用金額をロスデータベースに記録して、情報処理手段980が実施する処理は次の工程に進む。
またS140にて情報処理手段980は、傷病者側から取得した自家用車による通院距離が、傷病者の住所と治療機関の住所とを地図ソフトウェアに入力して得た距離以内であるか否かの判断を行なって、交通費の請求額が適切であるか否かの判断を行なっている。
もし、傷病者側から取得した通院距離が、傷病者の住所と治療機関の住所とを地図ソフトウェアに入力して得た距離以内でないと判断した場合には、情報処理手段980は、傷病者側から取得した通院距離が不正である旨の情報を表示手段972にエラーデータとして表示して保険会社の担当者(損害調査担当者)に通知する。
ここで通知する情報は、例えば「通院距離が正しくありません。」などである。ここで保険会社の担当者が、通院距離などを修正入力した場合にはエラーは解消され、修正した通院距離に基づく自家用車費用を算出してロスデータベースに記録し、次の処理に進む。
またもしS140にて、傷病者側から取得した通院距離が、傷病者の住所と治療機関の住所とを地図ソフトウェアに入力して得た距離以内であると判断した場合には、通院距離に基づく自家用車費用を算出してロスデータベースに記録し、情報処理手段980が実施する処理は次の工程に進む。
またS140にて情報処理手段980は、傷病者側から取得した付添看護に関する情報が、ロスデータベースに傷病者の傷病名と関連付けて記録されている付添看護情報に含まれており、付添看護が必要な重篤な症状であるか否かの判断を行なっている。
もし、傷病者側から取得した付添看護に関する情報が、ロスデータベースに傷病者の傷病名と関連付けて記録されている付添看護情報に含まれていないと判断した場合には、情報処理手段980は更にロスデータベースに記録されている傷病者の年齢を読み出して12歳以下であるか否かの判断を行なう。もし、ロスデータベースに記録されている傷病者の年齢が12歳以下でないと判断した場合には、傷病者側から取得した付添看護情報が不正である旨の情報を表示手段972にエラーデータとして表示して保険会社の担当者(損害調査担当者)に通知し、以降の傷病者側からの明細入力を禁止する。
ここで通知する情報は、例えば「本治療では医師による看護の証明が提出されていません。また、傷病者年齢は12歳を超えていますので、傷病者が児童であるための付添看護の必要な条件に該当していません。」などである。ここで保険会社の担当者が、付添看護情報などを修正入力した場合にはエラーは解消され、修正した付添看護情報に基づく保険金を算出してロスデータベースに記録し、傷病者側からの明細入力を許可して次の処理に進む。
またもしS140にて、ロスデータベースに記録されている傷病者の年齢が12歳以下であると判断した場合には、傷病者側からの明細入力を許可し、情報処理手段980が実施する処理は次の工程に進む。
またもしS140にて、傷病者側から取得した付添看護に関する情報が、ロスデータベースに傷病者の傷病名と関連付けて記録されている付添看護情報に含まれていると判断した場合には、傷病者側からの明細入力を許可し、情報処理手段980が実施する処理は次の工程に進む。
またS140にて情報処理手段980は、傷病者側から取得した付添看護先の病院名が、ロスデータベースに記録されている治療先の病院名と一致しているか否かの判断を行なっている。もし傷病者側から取得した病院名が、ロスデータベースに記録されている治療先の病院名と一致していないと判断した場合には、情報処理手段980は、傷病者側から取得した病院名が不正である旨の情報を表示手段972にエラーデータとして表示して保険会社の担当者(損害調査担当者)に通知する。
ここで通知する情報は、例えば「病院名が正しくありません。」などである。保険会社の担当者が、病院名などを修正入力した場合にはエラーは解消され、修正した病院名をロスデータベースに記録し、次の処理に進む。
またもしS140にて、傷病者側から取得した病院名がロスデータベースに記録されている治療先の病院名と一致していると判断した場合には、取得した病院名をロスデータベースに記録し、情報処理手段980が実施する処理は次の工程に進む。
またS140にて情報処理手段980は、傷病者側から取得した付添看護の対象期間が、ロスデータベースに記録されている治療期間内に存在しているか否かの判断を行なっている。もし傷病者側から取得した対象期間が、ロスデータベースに記録されている治療期間内に存在しないと判断した場合には、情報処理手段980は、傷病者側から取得した付添看護の対象期間外である旨の情報を表示手段972にエラーデータとして表示して保険会社の担当者(損害調査担当者)に通知する。
ここで通知する情報は、例えば「付添看護期間が正しくありません。」などである。保険会社の担当者が、付添看護期間について修正入力した場合にはエラーは解消され、次の処理に進む。
またもしS140にて、傷病者側から取得した付添看護期間がロスデータベースに記録されている治療期間に含まれると判断した場合には、取得した看護期間の対象日をロスデータベースに記録し、情報処理手段980が実施する処理は次の工程に進む。
またS140にて情報処理手段980は、傷病者側から取得した付添看護に関する入院日数又は通院日数が、ロスデータベースに記録されている入院日数、又は通院日数と一致しているか否かの判断を行なっている。もし傷病者側から取得した付添看護に関する入院日数又は通院日数が、ロスデータベースに記録されている入院日数、又は通院日数と一致していないと判断した場合には、情報処理手段980は、傷病者側から取得した付添看護の対象期間外である旨の情報を表示手段972にエラーデータとして表示して保険会社の担当者(損害調査担当者)に通知する。
ここで通知する情報は、例えば「入院又は通院の付添看護期間が正しくありません。」などである。保険会社の担当者が、付添看護期間について修正入力した場合にはエラーは解消され、次の処理に進む。
またもしS140にて、傷病者側から取得した付添看護に関する入院日数又は通院日数が、ロスデータベースに記録されている入院日数、又は通院日数と一致していると判断した場合には、取得した看護期間の対象日をロスデータベースに記録し、情報処理手段980が実施する処理は次の工程に進む。
また、もし通院交通費又は付添看護に関する請求が、保険金の自動支払対象となる請求に該当しないと判断した場合には、その旨の情報をロスデータベースに記録する。なお、保険会社の担当者が保険金支払の不適内容について傷病者側と交渉を行なって、その結果を保険サーバ90の入力手段970を介して入力し、併せてロスデータベースに記録するようにしてもよい。
傷病者側の者は、携帯電話40等の通信端末から専用サイトにアクセスして、IDとパスワードとを入力することによって、通院交通費や付添看護に関する保険金の内容を読み出して閲覧することが可能となっている。
傷病者側の者は、傷病に基づく休業損害の保険金の請求情報を携帯電話40等の通信端末に入力して基地局20、通信網10等を介して保険サーバ90に送信する。保険サーバ90の情報処理手段980は、送受信手段965を介して保険金の請求情報を取得する。また、休業損害に関する請求情報が書面で存在する場合には、情報処理手段980はスキャナー等を介して保険金の請求情報を取得する。
前記保険金の請求情報を取得すると、情報処理手段980が実施する処理はS150に進み、費用が自動支払の対象となるものであるか否かに関するチェックを行なう。
S150にて情報処理手段980は、ロスデータベースに記録されている傷病者の年齢を読み出して、15歳以上であるか否かの判断を行なう。もしロスデータベースに記録されている傷病者の年齢が15歳以上でないと判断した場合には、情報処理手段980は、以降の明細入力を不可能とする処理を行なう。また必要に応じて、傷病者が休業損害支払の対象年齢に到達していない旨の情報を表示手段972にエラーデータとして表示して保険会社の担当者(損害調査担当者)に通知する。
ここで通知する情報は、例えば「傷病者が15歳未満ですので、休業損害に対する支払対象となっておりません。」などである。保険会社の担当者が、傷病者の年齢を修正入力した場合には、エラーは解消され、以降の明細入力を再開するようにしてもよい。
またもしS150にて、傷病者の年齢が15歳以上であると判断した場合には、情報処理手段980は以降の明細入力を許可して次の工程に進む。
またS150にて情報処理手段980は、傷病者側から取得した休業損害の対象期間が、ロスデータベースに記録されている治療期間内に存在しているか否かの判断を行なっている。もし傷病者側から取得した対象期間が、ロスデータベースに記録されている治療期間内に存在しないと判断した場合には、情報処理手段980は、傷病者側から取得した休業損害は対象期間外である旨の情報を表示手段972にエラーデータとして表示して保険会社の担当者(損害調査担当者)に通知する。
ここで通知する情報は、例えば「休業損害期間が正しくありません。」などである。保険会社の担当者が、休業損害期間について修正入力した場合にはエラーは解消され、次の処理に進む。
またもしS150にて、傷病者側から取得した休業損害期間がロスデータベースに記録されている治療期間に含まれると判断した場合には、取得した休業損害の対象日をロスデータベースに記録し、情報処理手段980が実施する処理は次の工程に進む。
また、もし休業損害に関する請求が、保険金の自動支払対象となる請求に該当しないと判断した場合には、その旨の情報をロスデータベースに記録する。なお、保険会社の担当者が保険金支払の不適内容について傷病者側と交渉を行なって、その結果を保険サーバ90の入力手段970を介して入力し、併せてロスデータベースに記録するようにしてもよい。
傷病者側の者は、携帯電話40等の通信端末から専用サイトにアクセスして、IDとパスワードとを入力することによって、休業損害に関する保険金の内容を読み出して閲覧することが可能となっている。
図7は、立替・休業費用請求入力から保険金振込までの一連の処理を示す保険金自動支払システムのフローチャートである。
傷病者側の者が、傷病に基づく休業損害の保険金の立替え分の請求情報を携帯電話40等の通信端末に入力すると、当該立替え分の請求情報は基地局20、通信網10等を介して保険サーバ90に送信することが可能となっている。保険サーバ90の情報処理手段980は、送受信手段965を介して前記立替え分の保険金の請求情報を取得する。また、休業損害にの立替え分に関する請求情報が書面で存在する場合には、情報処理手段980はスキャナー等を介して保険金の請求情報を取得する。
前記保険金の請求情報を取得すると情報処理手段980は、立替え分の請求費用が自動支払の対象となるものであるか否かに関するチェックを行なう。
以降情報処理手段980が実施する処理はS150における処理と同様であるので、説明を省略する。休業損害に関する保険金の内払い情報は、ロスデータベースに記録する。また、早期に自動支払を実施するために、傷病者側の通信端末からは請求内容に加えて支払先口座に関する情報を取得しておくとよい。情報処理手段980は、保険金の内訳や保険金の振込先等の支払内容を表示手段972に表示して、決済登録を取得する。すると情報処理手段980は、金融機関に対して振込手続に関する情報を送受信手段965を介して出力するとともに、傷病者側及び保険契約者側の通信端末や治療機関側の治療機関サーバ70に対して振込内容を送信する。
また、2回目以降の診断情報や診療報酬明細書、通院交通費、付添看護、休業損害請求等の請求についても、S100〜S150と同様の処理を行う。
傷病者の傷病が治癒した旨の情報を、治療機関サーバ70又は傷病者の通信端末から取得すると、保険サーバ90の情報処理手段980は、事故内容、診断日、治療日、未払い費用(自動支払対象情報を含む)に関する情報をロスデータベースから読み出して、表示手段972に表示するとともに、過失割合、費目別総額、自動支払対象情報を含む未払金、慰謝料等の算定演算を行なって表示する。
傷病者側の者が、携帯電話40等の通信端末を操作して保険金の支払金額算定を要求する旨の情報を入力して保険サーバ90に送信すると、その情報を受信した情報処理手段980は、ロスデータベースから該当する傷病者の保険金に関するデータを読み出して、現在支払可能な保険金の金額を算定して、傷病者側の通信端末に送信する。ここでは、該当する傷病者の治療費、看護料、休業損害、交通費、慰謝料等の未払い分を算定して送信する。
次に傷病者側の者は、携帯電話40等の通信端末の表示手段に表示されている、治療費、看護料、休業損害、交通費、慰謝料等の未払い分の保険金(自動支払に該当する保険金を含む)について承諾して支払請求を入力するか、又は個別に示談交渉を申し込むかの選択を行なう。もし傷病者側で個別の示談交渉を希望する旨の情報を入力すると、その情報は保険サーバ90の情報処理手段980が取得する。すると情報処理手段980は、表示手段972に傷病者を特定する氏名、年齢等の情報と併せて個別示談交渉を希望する旨の情報を表示して、保険会社の担当者による指示を待つ処理を行なう。保険会社の担当者と傷病者との間で示談が成立した場合には、保険会社の担当者は保険サーバ90の入力手段970を介して支払内容の確認情報を入力して、決済登録に関する情報を入力する。
すると情報処理手段980は、金融機関に対して保険金の自動支払対象情報や振込手続に関する情報を送受信手段965を介して出力するとともに、傷病者側及び保険契約者側の通信端末や治療機関側の治療機関サーバ70に対して振込内容を送信する。
また傷病者側の者が、携帯電話40等の通信端末の表示手段に表示されている、治療費、看護料、休業損害、交通費、慰謝料等の未払い分の保険金について承諾して支払請求を入力した場合には、その支払請求に関する情報は保険サーバ90の情報処理手段980に送信される。すると情報処理手段980は、金融機関に対して保険金の自動支払対象情報や振込手続に関する情報を送受信手段965を介して出力するとともに、傷病者側及び保険契約者側の通信端末や治療機関側の治療機関サーバ70に対して保険金の自動支払対象情報や振込内容を送信する。
以上のようにして保険金を自動で支払うことが可能となる。
図8は、本発明に係る保険金自動支払装置により実行される保険金の自動支払対象チェック処理のフローチャートである。
傷病者が治療機関にて診療を受けた際に発行された診療報酬明細書に記載されている事項は、既に通信網10又はスキャナーを介して取得して、記録手段984等の診断情報データベースに記録されている。
図17は、傷病者の傷病名が頭部挫創である場合に、実際に治療を実施した治療機関が発行した診療報酬明細書の記載例を示す図である。
図19は、傷病者の傷病名が上肢骨折である場合に、実際に治療を実施した治療機関が発行した診療報酬明細書の記載例を示す図である。
また、ロスデータベースには、事故により受傷した傷病者であって、保険の適用対象となる傷病者の氏名、年齢、職場等に関する情報が、それぞれ保険契約情報と関連付けて記録されている。
S1002「自動支払対象チェック開始?」にて保険サーバ90の情報処理手段980は、自動支払対象のチェックを行なう所定の時刻になったか否か、又は診断情報データベース側から新たな診断情報を取得したかなどに基づいて、自動支払対象チェックを開始する時期であるか否かの判断を行なっている。もしS1002にて情報処理手段980が、自動支払対象チェックを開始する時期であると判断した場合には、情報処理手段980が実施する処理は次のS1004「データ入力」の処理に進む。
S1004にて情報処理手段980は、診断情報データベースから新たに取得した傷病者の診断情報を取得する。ここで取得する診断情報は、図17又は図19に示すような通常の診療報酬明細書に記載されている傷病者名、生年月日、受傷日、初診日、傷病名、診療期間、診療実日数、診療内容、点数、金額(診察、投薬、注射、処置、リハビリ、手術、麻酔、検査、画像診断、入院、食事その他の金額を含む。)、病院名、医師名等の情報である。
またS1004にて情報処理手段980は、前記取得した診断情報に含まれる傷病者名と生年月日と受傷日、及び既払額、保険金の支払限度額を、検索によりロスデータベースから読み出す処理を行なう。
次のS1006「ロスデータベースに存在する傷病者か?」にて情報処理手段980は、S1004にて取得した診療情報に含まれる傷病者名、生年月日及び受傷日と、ロスデータベースから取得した傷病者名、生年月日、受傷日とを比較して、一致しているか否かの判断を行なっている。すなわちここでは、診療情報に含まれる傷病者が保険金の支払対象の傷病者であるか否かの判断を行なっている。
もし両者の情報が一致していないと判断した場合には、情報処理手段980が実施する処理はS1008「治療機関に該当なし情報通知、担当者にも該当なし情報通知」に進み、S1004にて取得した診断情報に該当する保険金の支払対象者が存在しない旨の情報を表示手段972に表示して保険会社の担当者に通知するとともに、必要に応じて自動で電子メールを作成して治療機関サーバ70等に送信し、診断情報に該当する保険金の支払対象者が存在しない旨の通知を行なう。
S1006の判断にて、両者の情報が一致していると判断した場合には、情報処理手段980が実施する処理はS1010「自動支払の対象金額内か?」の判断に進む。
S1010にて情報処理手段980は、S1004にて取得した診断情報に含まれている請求の金額と、ロスデータベースから取得した既払額とを加算して、保険金の支払限度額以内であるか否かの判断を行なっている。例えばその計算式は、以下のように表すことができる。
(今回請求金額)+(既払額)≦(保険金の支払限度額)…(式1)
もし保険金の支払限度額以内でないと判断した場合には、情報処理手段980が実施する処理はS1012「担当者に情報通知 担当者は個別に対応」に進み、保険による支払の請求金額が限度額を超過している旨の情報を診断情報と併せて表示手段972に表示して保険会社の担当者に通知する。
またS1010の判断にて、保険金の支払限度額以内であると判断した場合には、情報処理手段980が実施する処理はS1014「データ入力」に進み、治療項目テーブル(図14参照)や薬価薬効テーブル(図16参照)、部位症状別治療項目テーブル(図9参照)を記録する傷病治療データベースから、診療報酬基準(点数)、薬価、薬効データ並びに過去の支払事案を元にした部位症状別治療項目データ等の情報を取得する処理を行ない、次のS1016「診断名分析」に進む。
図9は、傷病治療データベースに記録されている部位症状別治療項目テーブルの作成例を示す図である。
同図では、診療報酬明細書や診断書に記載されている傷病者の傷病名を用いて、どこの怪我かを判断して部位毎に分類し、どんな怪我か判断して症状毎に分類し、更にコンピュータで管理することを容易にするために、各部位及び各症状の組合せ毎に分類して「A01」や「B01」のように傷病名毎にコードを割り当てて管理している。
同図に示す例では、横軸に部位の欄を設けるとともに、部位の項目として、頭部、顔面部、頚部等の分類を設けてある。また部位の項目には、傷病名に示された症状が全身にわたっているなどの場合に使用する「その他」の分類欄も設けてある。
同図に示す例では縦軸に症状の欄を設けるとともに、症状の項目として、骨折、脱臼、捻挫等の分類を設けてある。また、傷病者の傷病部位は判明するも、診療報酬明細書等に記載された傷病名の症状に該当する分類が同図中に存在しない場合に選択する「その他」の欄も設けてある。
診療報酬明細書や診断書等に複数の傷病名が記載されている場合には、各傷病名単位に部位症状コード(傷病名毎のコード)を用いて管理する。同図に示す部位症状別治療項目テーブルを保険金の自動支払の対象とする自動支払対象症状リストとして用いる場合には、保険金の自動支払対象となる部位若しくは症状である旨を示す自動支払可否情報のフラグ又は識別用のコードを記載しておく。
傷病者の傷病名に「頭蓋骨骨折」を含む場合には、当該傷病名を「頭部骨折」と判断して、その傷病名のコードは「A01」で表現する。また、傷病者の傷病名に「顔面部骨折」を含む場合には、当該傷病名を「B01」のコードで表現する。また、傷病者の傷病名が「尺骨骨折」を含む場合には、当該傷病名を「上肢骨折」と判断して、その傷病名のコードは「H01」で表現する。また、傷病者の傷病名が「足関節捻挫」を含む場合には、当該傷病名を「下肢捻挫」と判断して、その傷病名のコードは「K03」で表現する。
なお、同図中のコードを記載する欄に「−」が表記してある欄は、当該部位と症状との組合せがあり得ない場合を表している。例えば、傷病名に含まれる部位の項目が「頭部」であって症状の項目が「脱臼」という組合せや、部位の項目が「頭部」であって症状の項目が「捻挫」という組合せは一般にあり得ないからである。このような一般にあり得ない傷病名が診療報酬明細書等に記載されていた場合には、その傷病名には敢えてコードの付与を実施せず、保険金の自動支払の対象にもしない。
次のS1016にて情報処理手段980は、部位症状別治療項目テーブルから取得した傷病名のうち、診断情報に含まれる傷病名の数量を抽出する処理を行なう。例えば、診断情報に含まれる傷病名が、「上肢骨折」及び「下肢捻挫」である場合には、傷病名の数量は2種類であるので、傷病名の数量Nに2を代入する。また、「上肢骨折」の傷病名は、部位症状別治療項目テーブルに記載されている部位と症状とで検索して、部位=「上肢」と症状=「骨折」に、「下肢捻挫」の傷病名は、部位=「下肢」と症状=「捻挫」に、それぞれの傷病名を部位と症状とに分解しておく。したがって、傷病名が「頭部挫創」である場合には、部位=「頭部」、症状=「挫創」とする。
次のS1018「n←1」にて情報処理手段980は、第1の傷病名に対応する治療費についての自動支払チェックを行なうために、変数nに1を代入する。例えばn=1の場合の傷病名は「上肢骨折」であるとする。
次のS1020「自動支払に該当する症状か?」にて情報処理手段980は、傷病治療データベースから図9に示す部位症状別治療項目テーブル、又は図10に示すような自動支払可否情報を含む自動支払対象症状リストを読み出して、自動支払対象(保険金の自動支払の対象となる症状リスト)に設定されている症状に、n=1の場合の症状が含まれているか否かの判断を行なっている。
もし保険サーバ90の情報処理手段980が、自動支払可否情報を含む自動支払対象症状リストに設定されている症状にn=1の場合の症状が含まれていないと判断した場合には、情報処理手段980が実施する処理はS1022「自動支払対象外フラグセット」に進み、n=1における症状は保険の自動支払対象外の症状であることを示すフラグをセットするとともに、n=1における症状と、傷病者名、生年月日、受傷日、既払額、保険金の支払限度額とを関連付けて記録する。
またこのとき、図9に示す部位症状別治療項目テーブル、又は図10に示す保険金自動支払対象外症状リスト(保険金の自動支払対象とならない傷病の症状リスト)に設定されている症状に、n=1の場合の症状が含まれている場合にのみ自動支払対象外の症状であることを示すフラグをセットするようにしてもよい。もし、S1022にてn=1の場合の症状が自動支払対象外症状リストに含まれていない場合には、不明な症状である旨のフラグをセットするようにしてもよい。
またS1020にて、もし保険サーバ90の情報処理手段980が、自動支払可否情報を含む自動支払対象症状リストに設定されている症状にn=1の場合の症状が含まれていると判断した場合には、情報処理手段980が実施する処理はS1024「自動支払に該当する部位か?」の判断に進む。
また上記の処理とは別にS1020にて、もし保険サーバ90の情報処理手段980が、自動支払可否情報を含む自動支払対象外症状リストに設定されている症状にn=1の場合の症状が含まれていないと判断した場合に、情報処理手段980が実施する処理をS1024の判断に進めるようにしてもよい。
S1024にて情報処理手段980は、傷病治療データベースから図9に示す部位症状別治療項目テーブル、又は図11に示すような自動支払可否情報を含む自動支払対象部位リストを読み出して、自動支払対象に設定されている部位に、n=1の場合の部位が含まれているか否かの判断を行なっている。
もし保険サーバ90の情報処理手段980が、自動支払対象部位リスト(保険金の自動支払の対象となる部位状リスト)に設定されている部位にn=1の場合の部位が含まれていないと判断した場合には、情報処理手段980が実施する処理はS1026「自動支払対象外フラグセット」に進み、n=1における部位は保険の自動支払対象外の症状であることを示すフラグをセットするとともに、n=1における症状及び部位と、傷病者名、生年月日、受傷日、既払額、保険金の支払限度額とを関連付けて記録する。
またこのとき、図9に示す部位症状別治療項目テーブル、又は図10に示す自動支払可否情報を含む保険金自動支払対象外部位リスト(保険金の自動支払の対象とならない部位リスト)に設定されている部位に、n=1の場合の部位が含まれている場合にのみ自動支払対象外の症状であることを示すフラグをセットするようにしてもよい。もし、S1026にてn=1の場合の部位が自動支払対象外部位リストに含まれていない場合には、不明な部位である旨のフラグをセットするようにしてもよい。
またS1024にて、もし保険サーバ90の情報処理手段980が、自動支払可否情報を含む自動支払対象部位リストに設定されている部位にn=1の場合の部位が含まれていると判断した場合には、情報処理手段980が実施する処理はS1028「計上判断処理」に進む。
また上記の処理とは別にS1024にて、もし保険サーバ90の情報処理手段980が、自動支払可否情報を含む自動支払対象外部位リストに設定されている部位にn=1の場合の部位が含まれていないと判断した場合に、情報処理手段980が実施する処理をS1028に進めるようにしてもよい。
図12は、自動支払に該当するか否かに関する情報を記録する自動支払該当テーブルの例を示す図表である。
同図に示すように、症状と、傷病者名、生年月日、受傷日、既払額、保険金の支払限度額と関連付けて、自動支払に該当するか否かを示すフラグが記録されている。
図8に示すS1028は、処置・手術、検査、画像診断、注射、投薬その他の計上が正しいか否かを判断するサブルーチンである。詳細については図15のS1100以降にて説明する。S1028におけるサブルーチンの処理が終了すると、情報処理手段980が実施する処理は、次のS1030「診療報酬明細書の入院料の節に計上があるか?」の処理に進む。
S1030にて情報処理手段980は、診療報酬明細書から取得した節に関する情報に、入院料の計上があるか否かの判断を行なっている。
もし、診療報酬明細書から取得した節に関する情報に入院料の計上がある場合には、入院該当事案であると判断して、情報処理手段980が実行する処理は次のS1031「保険金自動支払の対象となる入院か?」の判断に進む。
また、もし診療報酬明細書から取得した節に関する情報に、入院料の計上がないと判断した場合には、入院該当事案でないと判断して、情報処理手段980が実行する処理はS1034「n<N?」の判断に分岐する。この場合には、入院料の節に計上が存在しないので、S1031〜S1033までの処理を実行する必要がないからである。
S1031にて情報処理手段980は、傷病名n=1における症状又は部位が入院に該当するものであるか否かの判断を行なっている。この判断では、例えば情報処理手段980は、診療報酬明細書から取得した傷病名及び節を用いて、図13に示す傷病治療データベース内の入院対象リストを参照し、傷病名、及び節と関連付けて記録されている入院対象情報のフラグを読み出して、傷病名n=1に関する入院が保険金の自動支払の対象となる入院であるか否かの判断を行なっている。
図13は、傷病名に含まれる症状又は部位と、保険金自動支払の対象となる入院に該当するか否かを示す入院対象情報とを関連付けて表記した入院対象リストを示す図である。
同図に示す例では、横軸に部位の欄を設けるとともに、部位の項目として、頭部、顔面部、頚部等の分類を設けてある。また部位の項目には、傷病名に示された症状が全身にわたっているなどの場合に使用する「その他」の分類欄も設けてある。
同図の縦軸には症状の欄を設けるとともに、症状の項目として、骨折、脱臼、捻挫等の分類を設けてある。また、傷病者の傷病部位は判明するも、診療報酬明細書等に記載された傷病名の症状に該当する分類が同図中に存在しない場合に選択する「その他」の欄も設けてある。
同図中の入院対象情報(フラグ)を記載する欄に「−」が表記してある欄は、当該部位と症状との組合せがあり得ない場合を表している。例えば、傷病名に含まれる部位の項目が「頭部」であって症状の項目が「脱臼」という組合せや、部位の項目が「頭部」であって症状の項目が「捻挫」という組合せは一般にあり得ないからである。このような一般にあり得ない傷病名に基づく入院料の計上が診療報酬明細書等に記載されていた場合には、その傷病名に関する入院は保険金の自動支払の対象にしない。
同図では、傷病者の傷病部位が「頭部」である場合において、症状が「骨折」であるときは入院に該当する場合があるので、傷病名が「頭部骨折」である場合には、当該症状又は部位における入院を保険金の自動支払の対象とするフラグを「1」にセットしている。また、傷病名が「頭部打撲」である場合にも、症状が重篤となる場合があり得るので、当該症状又は部位における入院を保険金の自動支払の対象とするフラグを「1」にセットしている。
また同図では、傷病部位が「頭部」であっても、「傷」や「創」系の傷病名であって術後の処置を含まない場合には、軽傷である場合が多いので入院を保険金の自動支払の対象とするフラグを「0」にセットしている。一方、「傷」や「創」系の傷病名であっても、診療報酬明細書に記載された処置が術後の処置である場合には、入院を保険金の自動支払の対象とするフラグを「1」にセットするようにしてもよい。
また、傷病者の傷病部位が「頚部」である場合において、症状が「打撲」であるときは軽傷の場合が多いので、当該症状又は部位における入院は保険金の自動支払の対象としないようにするために、入院対象情報のフラグを「0」にセットする。一方、傷病者の傷病部位が「頚部」である場合において、傷病名が「捻挫」の場合には、入院の可能性があるために、入院を保険金の自動支払の対象とするフラグを「1」にセットしている。
ある傷病名に含まれる特定の症状又は部位についての入院を保険金の自動支払の対象とするために、フラグを「1」とセットするか、又は「0」とセットするかの判断は、その傷病名についての入院実績に基づいて判断するようにしてもよい。例えば、「上肢骨折」という傷病名の場合に、過去の対人事故支払において当該部位症状での入院率が55%であった場合には、半数(割合の閾値を50%とした例)以上の事例で入院を行なっているので保険金の自動支払の対象とするために自動支払可否情報のフラグを「1」にセットして保険データベース92等の記録手段に記録し、当該部位症状での入院率が半数未満であった場合には保険金の自動支払の対象としないために自動支払可否情報のフラグを「0」にセットして保険データベース92等の記録手段いに記録するなどである。
また例えば、傷病名が「頭部挫創」の場合に、過去の入院実績が8%であった場合には、半数を下回る入院事例であるとして保険金の自動支払の対象としないためにフラグを「0」にセットする。この入院対象リストは、過去の入院実績と、割合の閾値とに基づいて自動で作成するようにしてもよい。
図19に示す診療報酬明細書の例では、傷病名=「上肢骨折」であり、入院料の計上が「P=25,106」点と記載されている。なお、傷病名が「上肢骨折」である場合には、S1016の処理に記載されているとおり、症状=「骨折」、部位=「上肢」と分析する。
図13の入院対象リストには、症状=「骨折」及び、部位=「上肢」の欄が存在し、両者の欄の交わる欄を検索すると、保険金の自動支払の対象となる入院であるか否かを示す入院対象情報のフラグ「1」を読み取ることができる。
一方、症状=「挫創」及び、部位=「頭部」が交わる欄には、当該入院が保険金自動支払の対象とならないことを示すフラグ「0」が記載されている。一般に「頭部挫創」という傷病名の場合には、入院を必要とする確率が低いからであり、このように確率の低い入院費まで自動で保険金を支払ってしまうことを防止するためである。
上記のとおり図13の入院対象リストに示す例では、保険金自動支払の対象となる傷病名である場合には入院対象情報のフラグ「1」がセットされている。したがって、S1031にて情報処理手段980が、入院対象リストから読み出したフラグが「1」であると判断した場合には、当該症状又は部位が入院の対象であると判断して、当該入院に関する保険金を自動支払の対象とすることを許可する自動支払情報の出力を指示するフラグを生成してセットする。そして、次のS1033「入院関連項目の計上がある場合正しいか?」の判断に進む。
また、入院対象リストから読み出したフラグが「0」であると判断した場合には、当該症状又は部位が入院の対象外であると判断して、当該入院に関する保険金を自動支払の対象とせずに、情報処理手段980が実行する処理はS1032「担当者に情報通知 担当者は治療機関に確認」に進み、例えば「当該傷病名、症状又は部位での入院した事例は○○%未満ですので自動での保険支払の対象としませんでした。」等の情報と併せて傷病者名や診断情報を表示手段972に表示して、保険会社の担当者に通知する。
なお、傷病者の症状が「欠損」や「腱断裂」の場合ように、傷病の部位によらず入院の対象となる症状の場合には、部位について判断せずに入院の対象であると判断して、当該入院に関する保険金を自動支払の対象とすることを許可する自動支払情報の出力を指示するフラグを生成してセットするようにしてもよい。
S1033にて情報処理手段980は、診療報酬明細書から取得した節及び計上を用いて、傷病治療データベースに傷病名と関連付けて記録されている点数(図示せず)を読み出して比較し、傷病名n=1に関する入院料の計上(入院により発生した金額に相当する点数)が正しいか否かを判断することによって、保険金自動支払の対象となる請求金額に該当するか否かの判断を行なう。
もし、診療報酬明細書に記載されている傷病名n=1における入院料の計上が、傷病治療データベースに記載されている点数と等しいと判断した場合には、保険金自動支払の対象となる計上であると判断して、情報処理手段980が実施する処理はS1034の判断に進む。
また、もし診療報酬明細書に記載されている傷病名n=1における入院料の計上が、傷病治療データベースに記載されている点数と等しくないと判断した場合には、保険金自動支払の対象となる請求金額に該当しない計上であると判断して、情報処理手段980が実行する処理はS1032の処理に進む。
S1032の処理が終了すると、情報処理手段980が実施する処理は、S1034の処理に進む。
S1034にて情報処理手段980は、nの値がN未満であるか否かを判断して、全ての症状及び部位について自動支払対象チェックが終了したか否かの判断を行なっている。もし、n<Nである場合には、まだ全ての症状及び部位について自動支払チェックが終了していないと判断してS1036「n←n+1」に進む。
S1036にて情報処理手段980は、変数nに1を加算する処理を行なって、次の症状及び部位について自動支払対象チェックを行なうべく、S1020の処理に戻る。
また、S1034の判断にて、n<Nでない場合には、全ての症状及び部位について自動支払チェックを終了したと判断して、次のS1038「非該当の項目があるか?」の判断に進む。なお、S1038にて情報処理手段980は、処置・手術、検査、注射、投薬等の項目で、いずれの部位及び症状で非該当とされた項目があるか否かの判断を行なっている。
具体的には、S1038にて情報処理手段980は、図12に示した自動支払該当テーブル等を参照して、自動支払対象外の項目が存在したことを示すフラグの存在を検索する。もし、自動支払対象外フラグが存在すると判断した場合には、情報処理手段980が実施する処理はS1040「担当者に情報通知」に分岐し、診断情報に自動支払対象として設定されていない症状及び部位が含まれている旨の情報を表示手段972に表示して保険会社の担当者に通知するとともに、必要に応じて自動で電子メールを作成して治療機関サーバ70等に送信し、保険金の自動支払の対象となっていない症状及び部位が存在する旨の通知を行なう。担当者に対する通知の処理が終了すると、情報処理手段980が実施する処理は、S1060「自動支払可能?」の判断に進む。
また、もしS1038の判断にて自動支払対象外フラグが存在しないと判断した場合には、情報処理手段980が実施する処理はS1042「その他の項目の点数か正しいか?」の判断に進む。なお、S1042にて情報処理手段980は、処置・手術、検査、注射、投薬以外の項目が、診療報酬基準に基づき計上されているか否かの判断を行なっている。
具体的には、S1042にて情報処理手段980は、傷病治療データベースから送受信手段965又は記録手段インターフェース985等を介して診療報酬基準テーブル(または図14に示す治療項目テーブル)を読み出して、診療情報として入力した処置・手術、検査、注射、投薬以外の項目が、診療報酬基準テーブルに記載されている点数以下であるか否かの判断を行なっている。
もし、各項目について診療報酬基準テーブルに記載されている点数以下でないと判断した場合には、情報処理手段980が実施する処理はS1044「担当者に情報通知」に分岐し、診療報酬基準テーブルに記載されている点数を超えている旨の情報を表示手段972に表示して保険会社の担当者に通知するとともに、必要に応じて自動で電子メールを作成して治療機関サーバ70等に送信し、診療報酬基準テーブルに記載されている点数を超えている旨の情報の通知を行なう。担当者に対する通知の処理が終了すると、情報処理手段980が実施する処理は、S1060「自動支払可能?」の判断に進む。
また、もしS1042の判断にてその他の項目の点数が診療報酬基準テーブルに記載されている点数以下の値であると判断した場合には、情報処理手段980が実施する処理は次のS1046「点数評価が許容範囲内か?」の判断に進む。なお、S1046にて情報処理手段980は、診断情報の1点あたりの単価が所定の金額以下であるか否かの判断を行なっている。
具体的には、S1046にて情報処理手段980は、傷病治療データベースから送受信手段965又は記録手段インターフェース985等を介して単価基準テーブルを読み出して、診療情報として入力した点数の単価が単価基準テーブルに記載されている単価以下であるか否かの判断を行なっている。
もし、点数あたりの単価が単価基準テーブルに記載されている単価以下でないと判断した場合には、情報処理手段980が実施する処理はS1048「担当者に情報通知」に分岐し、単価基準テーブルに記載されている単価を超えている旨の情報を表示手段972に表示して保険会社の担当者に通知するとともに、必要に応じて自動で電子メールを作成して治療機関サーバ70等に送信し、単価基準テーブルに記載されている単価を超えている旨の情報の通知を行なう。担当者に対する通知の処理が終了すると、情報処理手段980が実施する処理は、S1060「自動支払可能?」の判断に進む。
また、もしS1046の判断にて点数あたりの単価が単価基準テーブルに記載されている許容範囲内の値であると判断した場合には、情報処理手段980が実施する処理は次のS1050「自動支払対象データとしてロスDBに保存」に進む。
S1050にて情報処理手段980は、自動支払対象となる診断情報と自動で支払う保険金の支払額とをロスデータベースに記録する処理を行なう。自動支払対象となる診断情報は、傷病者の症状が自動支払の対象となる症状である旨、傷病者の傷病部位が自動支払の対象となる部位である旨、傷病者に対して実施した処置若しくは手術の計上が自動支払の対象となる処置若しくは手術である旨、傷病者に対して実施した検査若しくは画像診断の計上が自動支払の対象となる検査若しくは画像診断である旨、傷病者に対して実施した注射の計上が自動支払の対象となる注射である旨、傷病者に対して実施した投薬の計上が自動支払の対象となる投薬である旨、傷病者の傷病に関する症状が自動支払の対象となる入院である旨、その他の保険金の自動支払対象情報などである。
保険金の自動支払対象は、傷病者の症状、部位、傷病者に対して実施した処置、手術、検査、画像診断、注射、投薬、傷病者の入院、費用、又は日数等について条件を満たすものについて個別に自動支払の対象としてもよいし、必要に応じて複数の条件を組み合わせた場合にのみ自動支払の対象としてもよいし、全ての条件を満たした場合にのみ一括して自動支払の対象とするようにしてもよい。
ロスデータベースは、記録手段984に設けてもよいし、記録媒体977に設けてもよいし、送受信手段965及び通信網10を介して情報の送受信を行なうことが可能な別の場所に設けてもよい。また、自動支払対象となる診断情報を保険サーバ90の表示手段972に表示して、保険会社の担当者に通知するようにしてもよい。
S1050にて診断情報と保険金の支払額の記録が終了すると、情報処理手段980が実施する処理はS1052「終了」に進み、自動支払対象チェックの処理ルーチンを終了して、保険金の支払工程等の処理ルーチンに進む。
S1060にて情報処理手段980は、保険会社の担当者がエラーデータの修正入力を行なうのを待つ処理を行なっている。もし保険会社の担当者がエラーデータの修正入力を行なって、S1038、S1042、S1046等の処理における自動支払対象外となる要因が解決されたと判断した場合(例えば、自動支払フラグがリセットされた場合、項目の点数を修正して自動支払可能の状態に修正された場合、点数評価を修正して自動支払可能の状態に修正された場合などが該当する。)には、情報処理手段980が実施する処理はS1050に分岐する。
また、もし所定の時間が経過しても自動支払対象外となる要因が解決されない場合、又は保険会社の担当者が自動支払を拒絶する情報を入力手段970を介して入力した場合には、情報処理手段980が実施する処理はS1062「自動支払拒絶」に進み、本事例について自動支払を実施しない旨の情報をロスデータベースに記録してS1064「終了」に進む。
図15は、診療報酬明細書に記載されている処置・手術、検査、画像診断、注射、投薬その他の処置及び計上を、保険金自動支払の対象とするか否かを判断するサブルーチンのフローチャートである。
保険サーバ90の情報処理手段980が実施する処理が図8に示したS1028に進むと、図15に示すS1100「計上判断処理」に分岐してきて、次のS1102「診療報酬明細書の処置料・手術料の節に計上があるか?」の判断に進む。S1102にて情報処理手段980は、診療報酬明細書から取得した節及び区分に関する情報に、処置料又は手術料の計上があるか否かの判断を行なっている。
もし、診療報酬明細書から取得した節及び区分に関する情報に、処置料又は手術料の計上があると判断した場合には、情報処理手段980が実行する処理は次のS1104「保険金自動支払の対象となる処置・手術か?」の判断に進む。
また、もし診療報酬明細書から取得した節及び区分に関する情報に、処置料又は手術料の計上がないと判断した場合には、情報処理手段980が実行する処理はS1112「診療報酬明細書の検査料・画像診断料の節に計上があるか?」の判断に分岐する。この場合には、処置料・手術料の節に治療費等の計上が存在しないので、S1104〜S1108までの処理を実行する必要がないからである。
図17に示す例では、処置料の区分に「創傷処置」の計上があるので、情報処理手段980が実行する処理はS1104に進む。
S1104にて情報処理手段980は、診療報酬明細書から取得した傷病名、節、及び区分を用いて、図14に示す傷病治療データベース内の治療項目テーブルを参照し、特定の傷病名、節、処置若しくは手術の区分と関連付けて記録されているフラグ(保険金の自動支払対象とするか否かを示す自動支払可否情報の一例)を読み出して、傷病名n=1に関する処置若しくは手術が保険金の自動支払の対象となる処置若しくは手術であるか否かを判断する。なお、図15には示していないが、診療報酬明細書に複数の処置若しくは手術の区分が記載されている場合には、それぞれの処置若しくは手術の区分毎にこのS1104の処理を繰り返して行なうようにしてもよい。
図14は、傷病治療データベースに記録されている治療項目テーブルを示す図である。
同図に示す例では、横軸に傷病者の症状若しくは部位名を表すとともに、図9にて割り当てたコードを表記してある。また、同図に示す縦軸には、傷病者に対して治療した処置料、手術料、検査料、画像診断料、注射料等の治療内容をグループ化した節とその区分とを表してある。また治療項目テーブルには、治療内容に応じた料金の請求が妥当な請求であるか否かを判断する際に用いる各区分毎の点数を表記してある。
また同図の横軸には、傷病名の項目として、頭部打撲、頭部挫創、頚部捻挫などを記載してある。節の項目には、処置料、手術料、検査料、注射料などを記載してある。また、区分の項目には、「手・指・足・指」における創傷処置、「半肢・頭部・頚部」における創傷処置等を記載してある。コードを表記する欄には、「J000」、「J001」等のコードを表記している。
また、特定の区分毎に点数を表記する欄には、42、49、75等の処置料等の区分に応じた点数を表記してある。
更に同図には、特定の症状若しくは部位及び処置料、手術料等の区分を保険金自動支払対象とするか否かを示す自動支払可否情報のフラグとして、「0」又は「1」を表記している。この自動支払可否情報のフラグは、傷病者の症状又は部位によらず自動支払対象となる場合には、特定の処置料、手術料等の区分毎にフラグをセットするようにしてもよい。
保険金自動支払可否情報のフラグは、「区分」の内容がその「部位症状」に対応した治療であるか否かに応じて「1」又は「0」をセットしている。同図に示す例では、処置料等の区分の内容がその部位症状に適用がある場合には、自動支払対象情報のフラグに「1」をセットし、適用が無い場合には「0」をセットしている。当該フラグが「0」である場合には、その特定の症状、部位及び区分は保険金自動支払の対象とならず、「1」であれば保険金の自動支払の対象とする。
同図に示すような治療項目テーブルを用いることによって、診療報酬明細書又は診断書から取得した傷病者の傷病名(部位症状)と、診療報酬明細書から取得した節ごとに得た区分とに基づいて、当該傷病名における処置料等の区分が保険金の自動支払の対象となる区分であるか否かを判断することが可能となる。
例えば、傷病者の傷病名が「頭部打撲」であって、診療報酬明細書から取得した節及び区分がそれぞれ「処置料」、「創傷処置」に含まれる場合には、治療項目テーブルの該当部分には自動支払可否情報を示すフラグとして「0」が記載されているので、保険金の自動支払対象とはしない処置料であると判断することが可能となる。
なお、同図に示す例では、傷病名が「頭部打撲」である場合のように、症状が「打撲」と判断されるときは、創傷処置などの「創」に対する治療を行なうことは一般にあり得ないので、打撲系の診断で創傷処置を実施した場合には、全て保険金の自動支払の対象外としている。また同様に、症状名が「打撲」である場合には、一般に免疫血液学的検査を行なうことはあり得ないので、保険金の自動支払の対象外としている。
一方、区分が「画像診断」の場合には、症状に応じて「頭部レントゲン撮影」を行なう可能性があるため、「頭部」を含む「区分」を保険金自動支払の対象としている。また、区分が注射料の節における「皮下、筋肉内注射」である場合には、過去の治療の提供例がたいへん多いために、多くの部位症状で保険金自動支払の対象としている。
また、傷病名が「上肢骨折」である場合には、部位である「上肢」は「骨折非観血的整復術」のいずれの「区分」にも該当する可能性があるため、全て保険金を自動支払の対象としている。一方、傷病名が「上肢骨折」の場合であって、区分が単なる「創傷措置」の場合には、全ての区分において保険金の自動支払の対象外となるが、術後の創傷処置は対象とするようにしてもよい。
また、「上肢挫創」のように傷病名の症状に「挫創」を含む場合には、傷病名に含まれる部位が上肢のいずれの部位であっても創傷処置を施す可能性があるので、部位ごとに「区分」を設けた場合であっても、全ての上肢の部位について保険金の自動支払の対象としている。
図17の診療報酬明細書に示す例では、傷病名=「頭部挫創」であり、治療時の処置として、区分=「創傷処置」を行なっている。また、その創傷処置の回数は「N=1」回と記載されており、計上(点数)は「P=49」点と記載されている。なお、傷病名が頭部挫創である場合には、S1016の処理に記載されているとおり、症状=「挫創」、部位=「頭部」と分析する。
図14の治療項目テーブルでは、部位症状別適応(傷病名)=「頭部挫創(A07)」の欄を設けており、特定の処置若しくは手術の区分=「創傷処置(半肢・頭部・頚部)」の欄も設けてある。そして、「頭部挫創(A07)」と「創傷処置(半肢・頭部・頚部)」とが交わる欄を検索すると、そこには該当する傷病名、節及び処置若しくは手術の区分が保険金自動支払の対象となることを示す自動支払可否情報のフラグ「1」が記載してある。
一方、「頭部挫創(A07)」と「創傷処置(手・指・足・指)」とが交わる欄には、該当する傷病名、節及び処置若しくは手術の区分が保険金自動支払の対象とならないことを示す自動支払可否情報のフラグ「0」が記載されている。一般に「頭部挫創」という傷病名の場合には、手指・足指などの創傷処置を施すことはありえないからであり、このような一般にはありえない診療が行なわれたとする場合にまで自動で保険金を支払ってしまうことを防止するためである。
上記のとおり図14の治療項目テーブルに示す例では、保険金自動支払の対象となる傷病名、節及び処置若しくは手術の区分である場合にはフラグ「1」がセットされている。したがって、S1104にて情報処理手段980が、治療項目テーブルから読み出したフラグが「1」であると判断した場合には、傷病者に対して実施した処置若しくは手術が保険金の自動支払対象となると判断して保険金を自動支払の対象とすることを許可するフラグ(自動支払対象情報の一例)をセットして、S1108「処置・手術の計上がある場合正しいか?」の判断に進む。また、治療項目テーブルから読み出したフラグが「0」であると判断した場合には、情報処理手段980が実行する処理はS1106「非該当の処置・手術を括り出す 全て非該当はチェック終了」に進む。
S1108にて情報処理手段980は、診療報酬明細書から取得した節、区分、及び計上を用いて、図14に示す傷病治療データベースに特定の節及び処置若しくは手術の区分と関連付けて記録されている点数を読み出して比較し、傷病名n=1に関する処置若しくは手術の計上(診療又は治療により発生した金額に相当する点数)が正しいか否かを判断することによって、保険金自動支払の対象となる請求金額に相当するか否かの判断を行なう。なお、図15には示していないが、診療報酬明細書に複数の処置若しくは手術の区分が記載されている場合には、それぞれの処置若しくは手術の区分毎にこのS1108の処理を繰り返して行なうようにしてもよい。
もし、診療報酬明細書に記載されている傷病名n=1における節、区分の計上が、傷病治療データベースに記載されている点数と等しいと判断した場合には、保険金自動支払の対象となる計上であると判断して、傷病者に対して実施した処置若しくは手術が保険金の自動支払対象となると判断して保険金を自動支払の対象とすることを許可するフラグ(自動支払対象情報の一例)をセットする。そして、次に情報処理手段980が実施する処理はS1112の判断に進む。
また、もし診療報酬明細書に記載されている傷病名n=1における節、処置若しくは手術の区分の計上が、傷病治療データベースに記載されている点数と等しくないと判断した場合には、保険金自動支払の対象となる請求金額に該当しない計上であると判断するので、保険金を自動支払の対象とすることを許可するフラグ(自動支払対象情報の一例)はセットしない。そして、次に情報処理手段980が実行する処理はS1106の処理に進む。
したがって情報処理手段980は、傷病者に対して実施した処置若しくは手術が保険金の自動支払対象となると判断した場合であって、且つ、計上と点数とが等しいと判断した場合にのみ、当該症状における処置若しくは手術に関する保険金を自動支払の対象とすることを許可する自動支払対象情報を生成して送受信手段965等の出力手段に対して出力の指示をすることが可能となる。
S1106の処理が終了すると、情報処理手段980が実施する処理は、S1140「非該当項目蓄積」の処理に進み、保険金の自動支払に該当しない非該当項目の蓄積処理を実行し、終了するとS1142「終了」に進む。
なお、同図に示す例ではS1106の処理が終了するとS1140に進む例で示してあるが、本発明はこの実施例に限定されるものではなく、図18に記載してあるように、S1106の処理が終了した後にS1112の判断に進むようにしてもよい。この場合には、処置料又は手術料の計上については保険金の自動支払の対象から除くが、以降の検査料、画像診断料、注射料、投薬料については別途判断して、個々に保険金の自動支払対象とするか否かを判断することになる。
また、上記の実施例では傷病者の症状、部位及び処置若しくは手術の区分に基づいて、当該症状及び部位における処置若しくは手術に関する保険金を自動支払の対象とするか否かを判断する実施例を示したが、傷病者の傷病部位によらず保険金を自動支払の対象とするか否かを判断することが可能な処置若しくは手術の区分が存在する場合には、傷病者の症状及び処置若しくは手術の区分に基づいて、当該症状及び部位における処置若しくは手術に関する保険金を自動支払の対象とするか否かを判断するようにしてもよい。
また、傷病者の症状及び部位によらず保険金を自動支払の対象とするか否かを判断することが可能な処置若しくは手術の区分が存在する場合には、傷病者の処置若しくは手術の区分に基づいて、当該症状及び部位における処置若しくは手術に関する保険金を自動支払の対象とするか否かを判断するようにしてもよい。
S1112にて情報処理手段980は、診療報酬明細書から取得した節及び区分に関する情報に、検査料又は画像診断料の計上があるか否かの判断を行なっている。
もし、診療報酬明細書から取得した節及び区分に関する情報に、検査料又は画像診断料の計上があると判断した場合には、情報処理手段980が実行する処理は次のS1114「保険金自動支払の対象となる検査・画像診断か?」の判断に進む。
また、もし診療報酬明細書から取得した節及び区分に関する情報に、検査料又は画像診断料の計上がないと判断した場合には、情報処理手段980が実行する処理はS1122「診療報酬明細書の注射料の節に計上があるか?」の判断に分岐する。この場合には、検査料・画像診断料の節に治療費等の計上が存在しないので、S1114〜S1118までの処理を実行する必要がないからである。
図17に示す例では、画像・診断料の区分に「写真診断X−P」の計上があるので、情報処理手段980が実行する処理はS1114に進む。なお、区分「写真診断X−P」中のXはX線写真の意味であり、Pは写真の意味である。
S1114にて情報処理手段980は、診療報酬明細書から取得した傷病名、節、及び区分を用いて、図14に示す傷病治療データベース内の治療項目テーブルを参照し、特定の傷病名、節、区分と関連付けて記録されているフラグ(保険金の自動支払対象とするか否かを示す自動支払可否情報の一例)を読み出して、傷病名n=1に関する検査若しくは画像診断が保険金の自動支払の対象となる検査若しくは画像診断であるか否かを判断する。なお、図15には示していないが、診療報酬明細書に複数の検査若しくは画像診断の区分が記載されている場合には、それぞれの検査若しくは画像診断の区分毎にこのS1114の処理を繰り返して行なうようにしてもよい。
図17に示す例では、傷病名=「頭部挫創」であり、治療時の検査・画像診断として、区分=「写真診断X−P」を行なっている。また、その写真診断X−Pの枚数は、B4の大きさの写真が「N=3」枚と記載されており、計上(点数)は「P=725」点と記載されている。なお、傷病名が頭部挫創である場合には、S1016の処理に記載されているとおり、症状=「挫創」、部位=「頭部」と分析する。
図14の治療項目テーブルでは、部位症状別適応(傷病名)=「頭部挫創(A07)」の欄を設けており、区分=「写真診断(頭部・胸部・腹部)」の欄も設けてある。そして、「頭部挫創(A07)」と「写真診断(頭部・胸部・腹部)」とが交わる欄を検索すると、そこには該当する傷病名、節及び処置の区分が保険金自動支払の対象となることを示す自動支払可否情報のフラグ「1」が記載してある。
一方、「頭部挫創(A07)」と「その他」とが交わる欄には、該当する傷病名、節及び区分が保険金自動支払の対象とならないことを示す自動支払可否情報のフラグ「0」が記載されている。一般に「頭部挫創」という傷病名の場合には、頭部以外の写真診断を施すことはありえないからであり、このような一般にはありえない診療が行なわれたとする場合にまで自動で保険金を支払ってしまうことを防止するためである。
上記のとおり図14の治療項目テーブルに示す例では、保険金自動支払の対象となる傷病名、節及び区分である場合にはフラグ「1」がセットされている。したがって、S1114にて情報処理手段980が、治療項目テーブルから読み出したフラグが「1」であると判断した場合には、傷病者に対して実施した処置若しくは手術が保険金の自動支払対象となると判断して保険金を自動支払の対象とすることを許可するフラグ(自動支払対象情報の一例)をセットして、S1118「検査・画像診断の計上がある場合正しいか?」の判断に進む。また、治療項目テーブルから読み出したフラグが「0」であると判断した場合には、情報処理手段980が実行する処理はS1116「非該当の検査を括り出す 全て非該当はチェック終了」に進む。
S1118にて情報処理手段980は、診療報酬明細書から取得した節、区分、及び計上を用いて、図14に示す傷病治療データベースに特定の節及び検査若しくは画像診断の区分と関連付けて記録されている点数を読み出して比較し、傷病名n=1に関する検査若しくは画像診断の計上(検査若しくは画像診断により発生した金額に相当する点数)が正しいか否かを判断することによって、保険金自動支払の対象となる請求金額に相当するか否かの判断を行なう。なお、図15には示していないが、診療報酬明細書に複数の検査若しくは画像診断の区分が記載されている場合には、それぞれの検査若しくは画像診断の区分毎にこのS1118の処理を繰り返して行なうようにしてもよい。
もし、診療報酬明細書に記載されている傷病名n=1における節、区分の計上が、傷病治療データベースに記載されている点数と等しいと判断した場合には、保険金自動支払の対象となる計上であると判断して、傷病者に対して実施した検査若しくは画像診断が保険金の自動支払対象となると判断して保険金を自動支払の対象とすることを許可するフラグ(自動支払対象情報の一例)をセットする。そして、次に情報処理手段980が実施する処理はS1122の判断に進む。
また、もし診療報酬明細書に記載されている傷病名n=1における節、区分の計上が、傷病治療データベースに記載されている点数と等しくないと判断した場合には、保険金自動支払の対象となる請求金額に該当しない計上であると判断するので、保険金を自動支払の対象とすることを許可するフラグ(自動支払対象情報の一例)はセットしない。そして、次に情報処理手段980が実行する処理はS1116の処理に進む。
したがって情報処理手段980は、傷病者に対して実施した検査若しくは画像診断が保険金の自動支払対象となると判断した場合であって、且つ、計上と点数とが等しいと判断した場合にのみ、当該症状における処置若しくは手術に関する保険金を自動支払の対象とすることを許可する自動支払対象情報を生成して、送受信手段965等の出力手段に対して出力の指示をすることが可能となる。
S1116の処理が終了すると、情報処理手段980が実施する処理は、S1140「非該当項目蓄積」の処理に進み、保険金の自動支払に該当しない非該当項目の蓄積処理を実行し、終了するとS1142「終了」に進む。
なお、同図に示す例ではS1116の処理が終了するとS1140に進む例で示してあるが、本発明はこの実施例に限定されるものではなく、図18に記載してあるように、S1116の処理が終了した後にS1122の判断に進むようにしてもよい。この場合には、検査料又は画像診断料の計上については保険金の自動支払の対象から除くが、以降の注射料、投薬料については別途判断して、個々に保険金の自動支払対象とするか否かを判断することになる。
また、上記の実施例では傷病者の症状、部位及び検査若しくは画像診断の区分に基づいて、当該症状及び部位における検査若しくは画像診断に関する保険金を自動支払の対象とするか否かを判断する実施例を示したが、傷病者の傷病部位によらず保険金を自動支払の対象とするか否かを判断することが可能な検査若しくは画像診断の区分が存在する場合には、傷病者の症状及び検査若しくは画像診断の区分に基づいて、当該症状及び部位における検査若しくは画像診断に関する保険金を自動支払の対象とするか否かを判断するようにしてもよい。
また、傷病者の症状及び部位によらず保険金を自動支払の対象とするか否かを判断することが可能な検査若しくは画像診断の区分が存在する場合には、傷病者の検査若しくは画像診断の区分に基づいて、当該症状及び部位における検査若しくは画像診断に関する保険金を自動支払の対象とするか否かを判断するようにしてもよい。
S1122にて情報処理手段980は、診療報酬明細書から取得した節及び区分若しくは薬品名に関する情報に、注射料の計上があるか否かの判断を行なっている。
もし、診療報酬明細書から取得した節及び区分若しくは薬品名に関する情報に、注射料の計上があると判断した場合には、情報処理手段980が実行する処理は次のS1124「保険金自動支払の対象となる注射か?」の判断に進む。
また、もし診療報酬明細書から取得した節及び区分若しくは薬品名に関する情報に、注射料の計上がないと判断した場合には、情報処理手段980が実行する処理はS1132「診療報酬明細書の投薬料の節に計上があるか?」の判断に分岐する。この場合には、注射料の節に治療費等の計上が存在しないので、S1124〜S1128までの処理を実行する必要がないからである。
図19に示す例では、注射料の区分に「静脈内、薬品名=ロイサールS注射液」の計上があるので、情報処理手段980が実行する処理はS1124に進む。
S1124にて情報処理手段980は、診療報酬明細書から取得した傷病名、節、及び区分を用いて、図16に示す傷病治療データベース内の薬価薬効テーブルを参照し、傷病名、節、区分若しくは薬品名と関連付けて記録されているフラグを読み出して、傷病名n=1に関する注射が保険金の自動支払の対象となる注射であるか否かを判断する。なお、図15には示していないが、診療報酬明細書に複数の注射の区分若しくは薬品名が記載されている場合には、それぞれの注射の区分若しくは薬品名毎にこのS1124の処理を繰り返して行なうようにしてもよい。
図16は、傷病治療データベースに記録されている薬価薬効テーブルを示す図である。
同図に示す例では、「投薬料」や「注射料」等の節と、診療報酬明細書の区分の欄に含まれる「薬品名」とその薬品の「種類」とを縦軸に表記している。「アトリプタール錠10mg」のように薬品名とともに薬品の量が記載されているのは、同一成分であっても1錠中に含まれる薬品の量に応じて薬価が異なる場合があるので、そのことを識別するためである。薬品の「種類」の欄には、内服、外用、注射などの用途を記載してある。
同図に示す例では、薬剤の用途に応じて調剤料や薬剤料の点数計算方法が異なる場合があるので、同図には整理項目の参考用として「種類」の欄を設けてある。
また薬品名の分類として、アスピリン錠、アスベリン錠その他の薬品名を記載している。「薬価」を導くために必要となる「規格単位」の欄には、各薬品毎に500mg、10mg、10×14cmなどの購入の際の最小単位を記載してある。
「薬価」の欄には、各薬品毎に、9.7、29.1、223.4等の「規格単位」毎の薬価を記載してある。「用法」の欄には、各薬品毎に、0.5〜1.5g、60〜120mg等、一回の治療で用いる薬品の量等を記載している。「適応」の欄には、各薬品毎に、解熱鎮痛、鎮咳去痰などの効能を記載してある。
一般に診療報酬明細書には、薬価と使用量に基づいて算出した「投薬料」が記載されている。したがって、情報処理手段980が当該薬価薬効テーブルに記載されている薬価を読み出して、当該使用量における薬価15円以下で1点、それを超える金額を10で割り端数を切上げた値を点数として投薬の「点数」を算出し、診療報酬明細書から取得した「投薬量」と比較して、投薬量の計上が正しいか否かを判断し、当該投薬料を保険金の自動支払の対象にするか否かを判断するようにしてもよい。
また同図に示す例では、傷病名の分類として、頭部打撲、頭部挫創、頚部捻挫などを記載している。
また同図には、薬品名と傷病名とに応じて「1」又は「0」のフラグを記載している。このフラグは、特定の傷病名に用いた薬品名を保険金の自動支払の対象とするか否か(自動支払の適応があるか否か)を示す自動支払可否情報の一例である。
例えば、診療報酬明細書に記載された傷病名が「上肢骨折」である場合であって、薬品名「アスピリン」が投薬された旨の記載がある場合には、「アスピリン」は鎮痛剤であるために骨折治療への投与があり得るので、自動支払可否情報のフラグとして「1」を設定している。
ところが、診療報酬明細書に記載された傷病名が「上肢骨折」である場合であって、薬品名「アトリプタール錠」が投薬された旨の記載がある場合には、「アトリプタール錠」はうつ病に対処する薬であるために、骨折治療への投与は通常あり得ないので、自動支払可否情報のフラグは「0」を設定している。
また、診療報酬明細書に記載された傷病名が「手指切創」である場合であって、薬品名「ゼルフォーム」が用いられた旨の記載がある場合には、「ゼルフォーム」は止血剤であるために、手指切創への使用があり得るので、自動支払可否情報のフラグを「1」に設定し、保険金自動支払の対象としている。また、診療報酬明細書に記載された傷病名が「手指切創」である場合であって、薬品名「アトリプタール錠」が用いられた旨の記載がある場合には、「アトリプタール錠」はうつ病に対処する薬であるために、骨折治療に対する投与はあり得ないので、自動支払可否情報のフラグは「0」に設定している。
図19に示す傷病例では、傷病名=「上肢骨折」であり、治療時の注射として、「静脈内、薬品名=ロイサールS注射液」を行なっている。また、その注射の回数は「N=1」回と記載されており、計上(点数)は「P=73」点と記載されている。なお、傷病名が上肢骨折である場合には、S1016の処理に記載されているとおり、症状=「骨折」、部位=「上肢」と分析する。
図16の薬価薬効テーブルには、部位症状別適応(傷病名)=「上肢骨折(H01)」の欄が記載されている。そして、薬品名「ロイサールS注射液」と傷病名「上肢骨折」とが交わる欄を検索すると、そこには該当する傷病名及び区分若しくは薬品名が保険金自動支払の対象となることを示すフラグ「1」が記載されている。
上記のとおり図16の薬価薬効テーブルに示す例では、保険金自動支払の対象となる傷病名及び区分若しくは薬品名である場合にはフラグ「1」がセットされている。したがって、S1124にて情報処理手段980が、薬価薬効テーブルから読み出したフラグが「1」であると判断した場合には、傷病者に対して行なった注射が保険金の自動支払対象となる注射であると判断して、S1128「注射の計上がある場合正しいか?」の判断に進む。また、治療項目テーブルから読み出したフラグが「0」であると判断した場合には、傷病者に対して行なった注射が保険金の自動支払対象とならない注射であると判断して、情報処理手段980が実行する処理はS1126「非該当の検査を括り出す 全て非該当はチェック終了」に進む。
S1128にて情報処理手段980は、診療報酬明細書から取得した傷病名、区分若しくは薬品名及び計上を用いて、図16に示す傷病治療データベースに節及び区分若しくは薬品名と関連付けて記録されている点数を読み出して比較し、傷病名n=1に関する注射の計上(治療により発生した金額に相当する点数)が正しいか否かを判断することによって、保険金自動支払の対象となる請求金額に相当するか否かの判断を行なう。なお、図15には示していないが、診療報酬明細書に複数の注射の区分が記載されている場合には、それぞれの注射の区分毎にこのS1128の処理を繰り返して行なうようにしてもよい。
もし、診療報酬明細書に記載されている傷病名n=1における節、区分の計上が、傷病治療データベースに記載されている点数と等しいと判断した場合には、保険金自動支払の対象となる注射の計上であると判断して、情報処理手段980が実施する処理はS1132の判断に進む。
また、もし診療報酬明細書に記載されている傷病名n=1における節及び区分若しくは薬品名の計上が、傷病治療データベースに記載されている点数と等しくないと判断した場合には、保険金自動支払の対象となる請求金額に該当しない注射の計上であると判断して、情報処理手段980が実行する処理はS1126の処理に進む。
S1126の処理が終了すると、情報処理手段980が実施する処理は、S1140「非該当項目蓄積」の処理に進み、保険金の自動支払に該当しない非該当項目の蓄積処理を実行し、終了するとS1142「終了」に進む。
なお、同図に示す例ではS1126の処理が終了するとS1140に進む例で示してあるが、本発明はこの実施例に限定されるものではなく、図18に記載してあるように、S1126の処理が終了した後にS1132の判断に進むようにしてもよい。この場合には、注射料の計上については保険金の自動支払の対象から除くが、以降の投薬料については別途判断して、個々に保険金の自動支払対象とするか否かを判断することになる。
S1132にて情報処理手段980は、診療報酬明細書から取得した節及び区分若しくは薬品名に関する情報に、投薬料の計上があるか否かの判断を行なっている。
もし、診療報酬明細書から取得した節及び区分若しくは薬品名に関する情報に、投薬料の計上があると判断した場合には、情報処理手段980が実行する処理は次のS1134「保険金自動支払の対象となる投薬か?」の判断に進む。
また、もし診療報酬明細書から取得した節及び区分若しくは薬品名に関する情報に、投薬料の計上がないと判断した場合には、情報処理手段980が実行する処理はS1142「終了」の処理に分岐する。この場合には、投薬料の節に治療費等の計上が存在しないので、S1134〜S1138までの処理を実行する必要がないからである。
図19に示す例では、投薬料の区分に「外用薬剤単位、薬品名=アドフィード」の計上があるので、情報処理手段980が実行する処理はS1134に進む。
S1134にて情報処理手段980は、診療報酬明細書から取得した傷病名、節、及び区分を用いて、図16に示す傷病治療データベース内の薬価薬効テーブルを参照し、傷病名、節、区分若しくは薬品名と関連付けて記録されているフラグを読み出して、傷病名n=1に関する投薬が保険金の自動支払の対象となる投薬であるか否かを判断する。なお、図15には示していないが、診療報酬明細書に複数の投薬の区分若しくは薬品名が記載されている場合には、それぞれの投薬の区分若しくは薬品名毎にこのS1134の処理を繰り返して行なうようにしてもよい。
図19に示す例では、傷病名=「上肢骨折」であり、治療時の投薬として、「外用薬剤単位、薬品名=アドフィード」を投薬している。また、その投薬の回数は「N=1」回と記載されており、計上は「P=29.1」点と記載されている。なお、傷病名が上肢骨折である場合には、S1016の処理に記載されているとおり、症状=「骨折」、部位=「上肢」と分析する。
図16に示す薬価薬効テーブルには、部位症状別適応(傷病名)=「上肢骨折(H01)」の欄が記載されている。そして、薬品名「アドフィード」と傷病名「上肢骨折」とが交わる欄を検索すると、そこには該当する傷病名及び区分若しくは薬品名が保険金自動支払の対象となることを示す自動支払可否情報のフラグ「1」が記載されている。
一方、「上肢骨折(H01)」と「ゼルフォーム」とが交わる欄には、該当する傷病名、節及び薬品名が保険金自動支払の対象とならないことを示す自動支払可否情報のフラグ「0」が記載されている。一般に「上肢骨折」という傷病名の場合には、止血の効能を有する薬品を使用することはないからであり、このような一般にはありえない診療が行なわれたとする場合にまで自動で保険金を支払ってしまうことを防止するためである。
上記のとおり図16の薬価薬効テーブルに示す例では、保険金自動支払の対象となる傷病名及び区分若しくは薬品名である場合には、自動支払可否情報のフラグとして「1」がセットされている。したがって、S1134にて情報処理手段980が、薬価薬効テーブルから読み出したフラグが「1」であると判断した場合には、傷病者に対して投薬した薬品が保険金の自動支払対象となる投薬であると判断して、S1138「投薬の計上がある場合正しいか?」の判断に進む。また、薬価薬効テーブルから読み出したフラグが「0」であると判断した場合には、傷病者に対して投薬した薬品が保険金の自動支払対象とならない投薬であると判断して、情報処理手段980が実行する処理はS1136「非該当の検査を括り出す 全て非該当はチェック終了」に進む。
S1138にて情報処理手段980は、診療報酬明細書から取得した傷病名、区分若しくは薬品名及び計上を用いて、図16に示す傷病治療データベースに節及び区分若しくは薬品名と関連付けて記録されている薬価を読み出して点数に換算した後に比較し、傷病名n=1に関する投薬の計上(治療により発生した金額に相当する点数)が正しいか否かを判断することによって、保険金自動支払の対象となる請求金額に相当するか否かの判断を行なう。なお、図15には示していないが、診療報酬明細書に複数の投薬の区分が記載されている場合には、それぞれの投薬の区分毎にこのS1138の処理を繰り返して行なうようにしてもよい。
もし、診療報酬明細書に記載されている傷病名n=1における節、区分の計上が、傷病治療データベースに記載されている薬価から算出した点数と等しいと判断した場合には、保険金自動支払の対象となる計上であると判断して、情報処理手段980が実施する処理はS1142の処理に進む。
また、もし診療報酬明細書に記載されている傷病名n=1における節及び区分若しくは薬品名の計上が、傷病治療データベースに記載されている薬価により算出した点数と等しくないと判断した場合には、保険金自動支払の対象となる請求金額に該当しない計上であると判断して、情報処理手段980が実行する処理はS1136の処理に進む。
S1136の処理が終了すると、情報処理手段980が実施する処理は、S1140「非該当項目蓄積」の処理に進み、保険金の自動支払に該当しない非該当項目の蓄積処理を実行し、終了するとS1142「終了」に進む。