JP4180673B2 - パチンコゲーム機用警報装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、所定周期で計数動作を繰返すリングカウンタを備え、スタート入賞時における上記リングカウンタの計数値が予め設定された特賞値であったときに特賞状態を発生させるタイプのパチンコゲーム機に取付けられるパチンコゲーム機用警報装置に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
最近、夜間など人気のないときにパチンコホールに忍び込み、パチンコゲーム機の制御基板を所謂不正基板と取替え、営業時間中に不正基板が装着されたパチンコゲーム機で遊技することにより不正に出玉を獲得するという犯罪が発生している。そのような不正基板は極めて精巧に作られており、外見からは全く判断できないようになっている。従って、不正基板を発見するためには、基板からROMを取外して検査する方法しかないが、もともとパチンコゲーム機の基板は出荷後の改ざんを防止するために封印されており、検査ができないという事情があった。
【0003】
また、そのような不正基板のROMには正規のプログラムと不正のプログラムとが記憶されており、通常は正規のプログラムで動作し、ある特殊な打ち方を行うことにより不正のプログラムで動作するようになっているので、実際に打込みを行うことにより検査するという間接的な方法であっても不正基板を発見することは困難であった。
【0004】
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、パチンコゲーム機を改造することなく制御基板の不正改造を簡単に発見することができるパチンコゲーム機用警報装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明のパチンコゲーム機用警報装置は、所定周期で計数動作を繰返すリングカウンタを備え、スタート入賞時における上記リングカウンタの計数値が予め設定された特賞値であったときに特賞状態を発生させるタイプのパチンコゲーム機に取付けられるものであって、前記リングカウンタが計時動作を繰返す周期と同一周期で計時動作を繰返す計時手段を設け、スタート入賞時における前記計時手段の計時時間を検知するスタート時間検知手段を設け、パチンコゲーム機で発生した特賞状態の要因となったスタート入賞時に前記スタート時間検知手段が検知した計時時間が、前記予め設定された特賞値の数を上回って分布していたときは警報信号を出力する判定手段を設けたものである(請求項1)。
【0006】
このような構成によれば、パチンコゲーム機のリングカウンタと警報装置の計時手段とは、動作開始のタイミングは異なるものの、その動作周期は一致している。つまり、リングカウンタの計数値と計時手段の計時時間とは常に1対1で対応している。
【0007】
さて、パチンコゲーム機でスタート入賞が発生すると、スタート時間検知手段は、スタート入賞時における計時手段の計時時間を検知する。
このとき、パチンコゲーム機の制御基板が不正改造されているときは、特賞確率が不正に高められていることから、特賞状態の要因となったスタート入賞時の計時手段の計時時間が、予め設定された特賞値の数を上回って分布することになる。
【0008】
そこで、判定手段は、特賞状態の要因となったスタート入賞時にスタート時間検知手段が検知した計時手段の計時時間が、予め設定された特賞値の数を上回って分布していたときは、制御基板は不正改造されていると判断して警報信号を出力する。これにより、制御基板が不正改造されていることを確認することができる。
【0009】
上記構成において、パチンコゲーム機で発生した特賞状態の要因となったスタート入賞時に前記スタート時間検知手段が検知した計時時間が、前記予め設定された特賞値の数分布するまで記憶する記憶手段を設け、前記判定手段は、前記記憶手段が計時時間を、前記予め設定された特賞値の数分布するまで記憶した状態でパチンコゲーム機で特賞状態が発生したときに、その特賞状態の要因となったスタート入賞時に前記スタート時間検知手段が検知した計時時間が前記記憶手段に記憶された計時時間と異なっていたときは警報信号を出力するようにしてもよい(請求項2)。
【0010】
このような構成によれば、スタート入賞に伴って特賞状態が発生したときは、記憶手段は、パチンコゲーム機で発生した特賞状態の要因となったスタート入賞時にスタート時間検知手段が検知した計時時間を、予め設定された特賞値の数分布するまで記憶する。
このとき、パチンコゲーム機の制御基板が不正改造されているときは、特賞確率が不正に高められいることから、特賞状態の要因となったスタート入賞時における計時手段の計時時間が、予め設定された特賞値の数を上回って存在することになる。
【0011】
そこで、判定手段は、記憶手段が計時時間を、予め設定された特賞値の数分布するように記憶した状態でパチンコゲーム機で特賞状態が発生したときに、その特賞状態の要因となったスタート入賞時にスタート時間検知手段が記憶した計時時間が記憶手段に記憶された計時時間と異なっていたときは、制御基板は不正改造されていると判断して警報信号を出力する。これにより、制御基板の不正改造を迅速に確認することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施例を図面を参照して説明する。
図2はパチンコゲーム機を概略的に示している。この図2において、パチンコゲーム機1の背面側に制御基板2が配設されており、その制御基板2に搭載されたCPU3(図1参照)によりパチンコゲーム機1の動作が制御されるようになっている。
【0013】
つまり、操作ハンドル4に対する操作により盤面5に打込まれたパチンコ玉が入賞口6に入賞したときは、所定数の賞球を払出すと共に、パチンコ玉がスタート入賞口7に入賞したときは盤面5に設けられた表示装置8に表示されている図柄パターンを更新表示する。このとき、CPU3は、後述する所定の特賞確率に基づいて特賞状態を発生させると判断したときは、更新表示する図柄パターンとして特賞図柄パターンを表示すると共に、大口入賞口9を所定条件が成立するまで開口することにより多数の賞球を短時間で払出す特賞状態を発生する。
【0014】
さて、パチンコゲーム機1の背面には不正基板発見装置10(本発明の警報装置に相当)を装着することができるようになっている。この不正基板発見装置10は制御基板2が不正基板か否かを判定するためのもので、島内の電源(AC24V)から電源が給電されると共に制御基板2から所定の信号が与えられるように接続される。
【0015】
図1はパチンコゲーム機1及び不正基板発見装置10の電気的構成を概略的に示している。この図1において、パチンコゲーム機1はCPU3を主体として構成されている。このCPU3はクロック回路11からの所定周期のクロック信号に基づきROM12に記憶されたプログラムに従って動作するもので、所定のワーキングデータをRAM13に格納しながら動作する。
【0016】
表示装置8は、CPU3からの指令に応じて表示図柄パターンを更新する。音声回路14は、CPU3からの指令に応じてスピーカ15から効果音を発生する。出力回路16は、CPU3からの指令に応じて盤面5に設けられたランプ17或いは電気役物駆動用のソレノイド18を駆動する。
【0017】
ここで、スタート入賞口7にはスタートセンサ19が設けられている。このスタートセンサ19はスタート入賞口7にパチンコ玉が入賞したことを検出するためのもので、検出したことを示すスタート信号を入力回路20を通じてCPU3に出力するようになっている。
【0018】
情報出力部21はパチンコゲーム機1の稼働情報を外部に出力するために設けられており、CPU3からの指令に応じて表示装置8に表示されている図柄パターンの更新表示が終了したタイミングで有効スタート信号を出力すると共に、特賞状態の発生期間中は特賞信号を出力する。
【0019】
ところで、パチンコゲーム機1では電気的ノイズの発生が多くCPU3が暴走する可能性が高いことから、リセット回路22から与えられる所定周期(例えば2msec )のリセット信号でCPU3をリセットすることによりCPU3の暴走を防止するように構成している。
【0020】
一方、制御基板2が不正基板か否かを判定するための不正基板発見装置10はCPU23(本発明の計時手段、スタート時間検知手段、判定手段に相当)を主体として構成されており、クロック回路24からのクロック信号に基づきROM25に記憶されたプログラムに従って動作するもので、所定のワーキングデータをRAM26(本発明の記憶手段に相当)に格納しながら動作する。
【0021】
リセット回路27はmsec 毎にCPU23にリセット信号を与える。入力回路28はパチンコゲーム機1のスタート入賞口7に設けられたスタートセンサ19からのスタート信号、パチンコゲーム機1の情報出力部21からの有効スタート信号及び特賞信号、並びにキーボード29からの設定内容をCPU23に与える。出力回路30は、後述するようにCPU23からの指令に応じて不正検知信号を管理装置31に出力する。
【0022】
この場合、キーボード29から設定するパラメータとしては、パチンコゲーム機1の特賞確率、パチンコゲーム機1のCPU3のリセット周期、パチンコゲーム機1から有効スタート信号が出力されてから特賞信号が出力されるまでの時間(1〜30sec )等である。
【0023】
次に上記構成の作用について説明する。
パチンコゲーム機1のCPU3は電源が投入されると、クロック回路11からのクロック信号に基づきROM12に記憶されたプログラムを実行する。
【0024】
図3はパチンコゲーム機1のCPU3の動作において本発明と関連した動作を示すフローチャートである。
この場合、CPU3は2msec 毎にリセットされることから、リセットされるまでに処理に関するワークデータをRAM13に記憶すると共に、次のリスタートでRAM13を参照することにより、図3に示すフローチャートを支障を生じることなく実行するようになっている。
【0025】
ここで、CPU3はリングカウンタを内部に構成している。このリングカウンタは特賞状態の発生を決定するためのもので、例えば特賞確率が1/400に設定されている場合は、CPU3はリセットされる毎にリングカウンタを1だけインクリメントすることにより0〜399まで計数動作すると共に次のリセットタイミングで0から計数動作をリスタートするようになっている(図5参照)。従って、本実施例では、CPU3は2msec でリセットされることからリングカウンタの計数動作の周期は800msec に設定されていることになる。
【0026】
さて、パチンコゲーム機1の盤面5に打込まれたパチンコ玉がスタート入賞口7に入賞すると、CPU3は、スタートセンサ19からスタート信号を入力するので(S301:YES)、スタートバッファに空があることを確認してから(S302:YES)、リングカウンタの計数値を読込むと共に(S303)、その計数値をスタートバッファに記憶する(S304)。このスタートバッファはスタート入賞時のリングカウンタの計数値を順に記憶するためのもので、通常は最大4個の計数値を記憶することができるようになっている。つまり、スタート入賞口7にパチンコ玉が連続して入賞するような場合は、スタートの権利を4回まで保留することができるようになっており、その保留されたスタートの権利により特賞状態が発生するか否かはスタート入賞時のリングカウンタの計数値で決定されるのである。
【0027】
続いて、CPU3は、スタートバッファから最古の計数値を読込むと共に(S305)、スタートバッファからその計数値をクリアする(S306)。つまり、連続してスタート入賞が発生したときは、最古のスタート入賞時のリングカウンタの計数値から順に読込むのである。
【0028】
そして、読込んだ計数値に基づいて特賞状態を発生させるか否かを判定する(S307)。つまり、特賞状態の発生確率が1/400に設定されている場合は、リングカウンタが0〜399をカウントする間に1個の特賞値(例えばリングカウンタの計数値が200)であったときに特賞状態を発生させると判定するのである。
【0029】
このとき、スタートバッファから読込んだ最古の計数値が予め設定された特賞値でなかったときは(S307:NO)、外れ表示パターンを決定し(S315)、その表示パターンを表示するように表示装置8に指令を出力する(S316)。これにより、表示装置8には外れ表示パターンが表示される。
【0030】
このとき、表示装置8に外れ表示パターンを表示したときは(S317:YES)、有効スタート信号を出力する(S318)。これにより、パチンコゲーム機1に接続された外部機器は表示装置8において図柄パターンの更新表示が終了したことを確認することができる。
【0031】
一方、スタートバッファから読込んだ最古の計数値が特賞値であったときは(S307:YES)、特賞表示パターンを決定し(S308)、その特賞表示パターンを表示するように表示装置8に指令を出力する(S309)。これにより、表示装置8には特賞表示パターンが表示される。
【0032】
このとき、表示装置8に特賞表示パターンを表示したときは(S310:YES)、有効スタート信号を出力してから(S311)、特賞信号を出力すると共に(S312)、特賞処理を実行してから(S313)、特賞信号の出力を停止する(S314)。これにより、パチンコゲーム機1に接続された外部機器は、表示装置8において図柄パターンの更新表示が終了したことを確認することができると共に、特賞状態が発生したことを確認することができる。
【0033】
ところで、上記構成のパチンコゲーム機1の制御基板2が正規の場合には、0〜399までカウントするリングカウンタには正規の特賞値(この実施例では200)が1個のみ設定されているものの、制御基板2が不正基板にすり替えられていた場合には、特賞値が不正に多く設定されていることにより特賞確率が通常よりも高くなっている。
【0034】
そこで、営業終了後に管理装置30による稼働データに基づいてパチンコゲーム機1の特賞確率が異常に高いと判断される場合には、そのパチンコゲーム機1の背面に図2に示すように不正基板発見装置10を装着する。
【0035】
そして、営業開始のために電源を投入すると、パチンコゲーム機1に電源が投入されると同時に不正基板発見装置10に電源が投入される。このとき、パチンコゲーム機1のCPU3が動作開始するタイミングと不正基板発見装置10のCPU23が動作開始するタイミングとは異なるのが通常である。
【0036】
図4は不正基板発見装置10のCPU23の動作を示すフローチャートである。この場合、CPU23は1msec 毎にリセットされることから、リセットされるまでに処理に関するワークデータをRAM26に記憶すると共に、次のリスタートでRAM26を参照することにより、図4に示すフローチャートを支障を生じることなく実行するようになっている。
【0037】
即ち、図4において、CPU23は、内部時計をスタートしてから(S401)、スタート信号が入力するか(S402)、有効スタート信号が入力するか(S406)、特賞信号が入力するか(S408)、後述する特賞タイマがタイムアップするかを監視している(S415)。
【0038】
このとき、内部時計は0〜799msec まで計時動作してから次のリセットにより0から計時動作をリスタートするように設定されており(図5参照)、パチンコゲーム機1のCPU3が構成するリングカウンタとは動作開始のタイミングは同期しないものの、動作する周期は極めて正確に一致している。従って、パチンコゲーム機1のリングカウンタの計数値と不正基板発見装置10の内部時計の計時時間とは図6に示すように1対1で対応することになる。尚、図6に示した対応関係は1例であり、パチンコゲーム機1のCPU3が動作開始するタイミングと不正基板発見装置10のCPU23が動作開始するタイミングとに応じて変動する。
【0039】
そして、CPU23は、パチンコゲーム機1のスタート入賞口7にパチンコ玉が入賞することによりスタートセンサ19からスタート信号が入力したときは(S402:YES)、スタート保留用のスタートバッファに空があることを確認してから(S403:YES)、内部時計の計時時間を読込み(S404)、その計時時間をスタートバッファに記憶する(S405)。従って、スタート入賞口にパチンコ玉が連続して入賞する場合であっても、スタート入賞時の内部時計の計時時間を最大4個まで記憶することができる。
【0040】
続いて、スタート入賞に応じて特賞状態が発生したか否かを次のようにして判断する。つまり、パチンコゲーム機1においてスタート入賞に伴って表示装置8の図柄パターンの更新表示が終了したときは、パチンコゲーム機1の情報出力部21から有効スタート信号が出力されると共に、特賞状態が発生したときは有効スタート信号が出力されてから所定時間内に情報出力部21から特賞信号が出力される。
【0041】
そこで、CPU23は、有効スタート信号が入力したときは(S406:YES)、特賞タイマをスタートし(S407)、その特賞タイマがタイムアップするまでに(特賞タイマがタイムアップする時間はパラメータ設定により決定されている)パチンコゲーム機1から特賞信号が入力したときは(S408:YES)、パチンコゲーム機1で特賞状態が発生したと判断する。
【0042】
また、特賞信号が入力することなくタイマがタイムアップしたときは(S415:YES)、パチンコゲーム機1で特賞状態は発生しなかったと判断し、スタートバッファに記憶している最古のスタート記憶をクリアすると共に(S416)、次のスタート記憶を繰上げる(S417)。
【0043】
以上の動作により、不正基板発見装置10のCPU23は、パチンコゲーム機1のCPU3がスタートバッファに記憶された計数値に基づいて特賞状態の発生を判断する際に、その計数値が記憶された際のスタート入賞時における内部時計の計時時間に基づいて特賞判定することができる。
【0044】
ここで、上述したようにパチンコゲーム機1のCPU3がリングカウンタの計数動作を繰返す周期と不正基板発見装置10のCPU23が内部時計の計時動作を繰返す周期とは正確に一致していることから、不正基板発見装置10のCPU23においては特賞状態の要因となったスタート入賞時における内部時計の計時時間は電源の投入状態が継続している限り同一となる。
【0045】
従って、CPU23は、パチンコゲーム機1で最初の特賞状態が発生したときは(図7参照)、RAM26に設定された特賞時間テーブルに何も記憶されていないことから(S409:NO)、そのときの内部時計の計時時間を特賞時間テーブルに特賞時間として記憶し(S410)(図6参照)、以後においては特賞時間テーブルに記憶した特賞時間に基づいて不正基板が使用されているか否かを判定する。
【0046】
つまり、パチンコゲーム機1に発生した特賞状態の要因となったスタート入賞時における内部時計の計時時間は、パチンコゲーム機1の制御基板2が正規のものでリングカウンタに特賞値が1個しか設定されていない状態では特賞時間テーブルに記憶した特賞時間と常に一致する。また、パチンコゲーム機1の制御基板2が不正基板である場合は、パチンコゲーム機1のリングカウンタには特賞値が複数設定されていることから、特賞状態の発生の要因となったスタート入賞時のCPU23の内部時計の計時時間は複数分布することになる。従って、特賞状態の要因となった計時時間が特賞時間テーブルに記憶した特賞時間と一致するか否かに基づいて制御基板2が不正基板か否かを判定することができる。
【0047】
そこで、CPU23は、1回目の特賞状態の発生により特賞時間を特賞時間テーブルに記憶した状態で次の特賞信号が入力したときは(S409:YES)、特賞時間テーブルに記憶された特賞時間を読込み(S411)、その特賞時間に対して特賞状態の要因となったスタート入賞時における内部時計の計時時間が所定範囲内にあるか否かを判断する(S412)。
【0048】
つまり、パチンコゲーム機1のCPU3と不正基板発見装置10のCPU23とは独立に動作しており、夫々が動作する周期が同一となるように極めて正確に設定されているといっても僅かな誤差を生じることは避け難いことから、特賞時間の前後2〜3msec を特賞時間として含んで判断するようにしている。
【0049】
そして、CPU23は、上述のようにして特賞時間に基づいて不正判断をしたときは(S412:NO)、パチンコゲーム機1から特賞信号の入力が停止したところで(S414:YES)、スタートバッファに記憶した最古のスタート記憶をクリアすると共に(S416)、次のスタート記憶を繰上げる(S417)。これにより、パチンコゲーム機1においてスタート入賞口7に連続してパチンコ玉が入賞することによりスタート入賞時における内部時計の計時時間を連続して記憶した場合は、古く記憶した計時時間に基づいて不正基板の判定が順に行われることになる。
【0050】
さて、パチンコゲーム機1の制御基板2として不正基板が装着されていたときは、パチンコゲーム機1のリングカウンタには特賞確率を不正に高めるために複数の特賞値が設定されていることから、上述したように特賞時間テーブルに記憶した特賞時間と以後において特賞状態の要因となったスタート入賞時における内部時計の計時時間とが異なるという状態を生じるようになる。
【0051】
そこで、CPU23は、特賞状態の要因となったスタート入賞時における内部時計の計時時間が特賞時間テーブルに記憶した特賞時間と異なっていたときは(S412:NO)(図7参照)、パチンコゲーム機1の制御基板2は不正基板であると判断し、不正検知信号を管理装置31に出力する(S413)。これにより、管理装置31から不正の発生が報知されるので、担当係員は、パチンコゲーム機1の制御基板2として不正基板が使用されていると判断することができ、不正に迅速に対処することができる。
【0052】
上記構成のものによれば、不正基板発見装置10のCPU23により、パチンコゲーム機1のCPU3が構成するリングカウンタが計数動作を繰返すのと同一周期で計時動作を繰返す内部時計を構成し、パチンコゲーム機1に発生した特賞状態の要因となったスタート入賞時における内部時計の計時時間の分布に基づいて不正基板か否かを判断するようにしたので、パチンコゲーム機1から制御基板2を取外すことなく不正基板を判定することができる。
【0053】
本発明は、上記実施例にのみ限定されるものではなく、次のように変形または拡張できる。
パチンコゲーム機1で発生した特賞状態の要因となったスタート入賞時における内部時計の計時時間の分布を順に記憶しておき、それらの計時時間が、予め設定された特賞値の数を上回って分布したとき(実施例では2個)に不正基板であると判断するようにしてもよい。この場合、リングカウンタに特賞値が2個設定されているときは、予め設定された特賞値の数を上回った数としては3となる。
【0054】
パチンコゲーム機1において制御基板2のクロック回路11からクロック信号を取出せる場合は、そのクロック信号に基づいて不正基板発見装置10のCPU23を動作させるようにしてもよい。この場合、制御基板2のCPU3と不正基板発見装置10のCPU23とは同期して動作するようになるので、不正基板の発見精度を高めることができる。
【0055】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明のパチンコゲーム機用警報装置によれば、パチンコゲーム機のリングカウンタが計数動作を繰返す周期と同一周期で計時動作を繰返す計時手段を設け、パチンコゲーム機で発生した特賞状態の要因となったスタート入賞時における計時手段の計時時間が、予め設定された特賞値の数を上回って分布していたときは警報信号を出力するようにしたので、パチンコゲーム機を改造することなく制御基板の不正改造を簡単に発見することができるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における全体構成を示す概略図
【図2】パチンコゲーム機の正面図
【図3】パチンコゲーム機のCPUの動作を示すフローチャート
【図4】不正基板発見装置のCPUの動作を示すフローチャート
【図5】パチンコゲーム機のリングカウンタと不正基板発見装置の内部時計の動作を示すタイミングチャート
【図6】パチンコゲーム機のリングカウンタと不正基板発見装置の内部時計の計時時間とを対応して示す図
【図7】特賞発生時のパチンコゲーム機のリングカウンタと不正基板発見装置の内部時計の動作を示すタイミングチャート
【符号の説明】
1はパチンコゲーム機、2は制御基板、3はCPU、7はスタート入賞口、8は表示装置、10は不正基板発見装置(警報装置)、19はスタートセンサ、23はCPU(計数手段、スタート時間検知手段、判定手段)、26はRAM(記憶手段)、31は管理装置である。

Claims (2)

  1. 所定周期で計数動作を繰返すリングカウンタを備え、スタート入賞時における上記リングカウンタの計数値が予め設定された特賞値であったときに特賞状態を発生させるタイプのパチンコゲーム機に取付けられるものであって、
    前記リングカウンタが計時動作を繰返す周期と同一周期で計時動作を繰返す計時手段と、
    スタート入賞時における前記計時手段の計時時間を検知するスタート時間検知手段と、
    パチンコゲーム機で発生した特賞状態の要因となったスタート入賞時に前記スタート時間検知手段が検知した計時時間が、前記予め設定された特賞値の数を上回って分布していたときは警報信号を出力する判定手段とを備えたことを特徴とするパチンコゲーム機用警報装置。
  2. パチンコゲーム機で発生した特賞状態の要因となったスタート入賞時に前記スタート時間検知手段が検知した計時時間が、前記予め設定された特賞値の数分布するまで記憶する記憶手段を備え、
    前記判定手段は、前記記憶手段が計時時間を、前記予め設定された特賞値の数分布するように記憶した状態でパチンコゲーム機で特賞状態が発生したときに、その特賞状態の要因となったスタート入賞時に前記スタート時間検知手段が記憶した計時時間が前記記憶手段に記憶された計時時間と異なっていたときは警報信号を出力することを特徴とする請求項1記載のパチンコゲーム機用警報装置。
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