JP4180175B2 - 内燃機関の潤滑用オイルポンプ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、内燃機関の潤滑用オイルポンプに関し、特にフィードポンプとスカベンジングポンプとからなり、フィードポンプの吐出側にはリリーフバルブが備えられてなる内燃機関の潤滑用オイルポンプにおいて、ポンプの小型、軽量化と配管の簡易化等を図った内燃機関の潤滑用オイルポンプに関する。
【0002】
【従来技術、発明が解決しようとする課題】
2輪車用内燃機関等において、内燃機関と地面との間に所要の間隔を確保するため、オイルパンの容量を小さくし、代わりに、オイルタンクを設置することが行なわれている。
【0003】
このような内燃機関においては、潤滑用オイルポンプは、フィードポンプとスカベンジングポンプとの2種のポンプから構成され、フィードポンプは、オイルタンク内の潤滑油を内燃機関の各潤滑部に供給し、スカベンジングポンプは、オイルパン内に溜まった潤滑油を前記オイルタンクに戻すようにして使用される。
【0004】
そして、フィードポンプの吐出側には、リリーフバルブが備えられ、このリリーフバルブから排出されたリリーフオイルが、スカベンジングポンプの吐出側通路を流れるリターンオイルに合流するようにされている(特開平2−9904号公報参照)。
【0005】
しかしながら、このような構成の潤滑用オイルポンプにあっては、フィードポンプとスカベンジングポンプとは別体に形成されているので、スペースを要し、オイルポンプが大型化するとともに、製造時の工数が増大する。
【0006】
また、リリーフバルブはポンプボディとは別体にされているので、リリーフバルブとフィードポンプの吐出側通路およびリリーフバルブとスカベンジングポンプの吐出側通路とを接続するために余分の配管を要し、これらにより、製造コストが増大するという不具合が生じていた。
【0007】
フィードポンプとスカベンジングポンプとがポンプロータ軸を共通にして一体に組立形成されるとともに、リリーフバルブがポンプハウジングと一体に形成されたものも存したが、このものにおいては、リリーフバルブのスプール弁体の摺動方向がポンプロータ軸と平行にされていないので、依然としてスペースを要し、オイルポンプの小型化が未だ十分とはいえず、製造時の工数が増大するものであった。
【0008】
また、このものにおいては、リリーフバルブから排出されたリリーフオイルは、ポンプ外に直接排出される構造となっているので、このリリーフオイルをオイルタンクに戻すために、依然として余分の配管が必要とされており、これらのことが相俟って、製造コストが依然として嵩んでいた。
【0009】
本発明は、従来の内燃機関の潤滑用オイルポンプが有する前記のような問題点を解決して、オイルポンプの小型、軽量化と配管の簡易化が可能で、これらにより、製造コストを大きく低減することができる内燃機関の潤滑用オイルポンプを提供することを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段および効果】
本発明は、前記のような課題を解決した内燃機関の潤滑用オイルポンプに係り、その請求項1に記載された発明は、オイルタンク内の潤滑油を内燃機関の各潤滑部に供給するフィードポンプと、前記内燃機関のオイルパンに溜まった潤滑油を前記オイルタンクに戻すスカベンジングポンプとが一体に組立形成され、前記フィードポンプの吐出側には、リリーフバルブがポンプハウジングと一体に組込み形成されてなる内燃機関の潤滑用オイルポンプにおいて、該オイルポンプは、前記フィードポンプのロータを収容するロータ収容室を有するフィードポンプブロック体と、前記スカベンジングポンプのロータを収容するロータ収容室を有するスカベンジングポンプブロック体と、覆板とからなる3つのブロック体を備え、これら3つのブロック体は、フィードポンプブロック体とスカベンジングポンプブロック体が隣接した状態で、それらを貫通するボルトねじにより一体に組立形成され、前記リリーフバルブは、フィードポンプブロック体とスカベンジングポンプブロック体の内部にそれら両ブロックにまたがって設けられ、前記リリーフバルブの排出口が、前記スカベンジングポンプブロック体内部に設けられたスカベンジングポンプ吐出通路に開口連通されるようになっていることを特徴とする内燃機関の潤滑用オイルポンプである。
【0011】
請求項1に記載された発明は、前記のように構成されているので、フィードポンプとスカベンジングポンプとが一体に組立形成され、フィードポンプの吐出側には、リリーフバルブがポンプハウジングと一体に組込み形成されてなる内燃機関の潤滑用オイルポンプにおいて、リリーフバルブの排出口から排出されたリリーフオイルは、フィードポンプを内蔵するフィードポンプブロック体と一体をなして連続するスカベンジングポンプブロック体に内蔵されるスカベンジングポンプの吐出側通路に流入して、そこからスカベンジングポンプにより圧送されながら、オイルタンクに戻ることができる。
【0012】
この結果、リリーフバルブとオイルタンクとを接続する配管が不要になり、しかも、リリーフバルブとスカベンジングポンプの吐出側通路とを接続する配管も不要になるので、配管構成が簡略化されるとともに、製造コストが低減される。
【0013】
また、請求項2記載のように請求項1記載の発明を構成することにより、ポンプハウジングと一体に組込み形成されるリリーフバルブのスプール弁体の摺動方向が、ポンプロータ軸と平行にされる。
【0014】
この結果、リリーフバルブを収容するに必要なスペース(作動に要するスペースを含む)が、ポンプロータ軸と直交する方向に嵩張るようなことがなくなり、しかも、そのスペースは、ポンプロータ軸の全長に十分納まる大きさであるので、オイルポンプを小型、軽量化することができる。
【0015】
さらに、請求項3記載のように請求項1または請求項2記載の発明を構成することにより、リリーフバルブのスプール弁体の一方端部に、フィードポンプの吐出側通路を塞ぐ弁体が一体に設けられる。この結果、内燃機関の運転停止時、オイルポンプが作動を停止して、リリーフバルブのスプール弁体が、コイルスプリング等の付勢手段の付勢力により、その摺動方向の一方端側に着座させられたとき、スプール弁体の一方端部に一体に設けられた弁体がフィードポンプの吐出側通路を塞ぐので、フィードポンプの吐出口からオイルが漏出するようなことがなくなり、内燃機関の潤滑系統のメンテナンスが軽減される。
【0016】
請求項4に記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれかに記載の内燃機関の潤滑用オイルポンプにおいて、前記リリーフバルブのスプール弁体は円筒状のスリーブ部を有し、前記オイルポンプに形成されるバルブハウジングには前記スリーブ部の摺動用の孔を有する周囲壁部分が形成され、前記バルブハウジングの摺動用の孔の開口端部がそれぞれ前記フィードポンプの吐出側通路と前記スカベンジングポンプの吐出側通路に臨み、前記スリーブ部内を介して前記フィードポンプの吐出側通路と前記スカベンジングポンプの吐出側通路が連通されることを特徴とする。
また、請求項5に記載に発明は、請求項1から請求項4のいずれかに記載の内燃機関の潤滑用オイルポンプにおいて、前記3つのブロック体は同じ輪郭形状を有することを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図1ないし図6に図示される本発明の一実施形態(実施形態1)について説明する。
図1は、本実施形態1における内燃機関の潤滑用オイルポンプの縦断面図であって、図3のI−I線矢視縦断面図、図2は、図1のオイルポンプにおいて使用されるリリーフバルブのスプール弁体の拡大縦断面図、図3は、図1の左側面図、図4は、図1の割面Aにおいて分解したときの右側部分の概略左側面図、図5は、図1の割面Bにおいて分解したときの右側部分の概略左側面図、図6は、図1の右側面図である。なお、図4および図5において、ポンプの回転部分およびリリーフバルブは、図示省略されている。
【0018】
図1に図示されるように、本実施形態1における内燃機関の潤滑用オイルポンプ1は、3つのブロック体10、20、30を一体に備えている。
ブロック体10は、オイルポンプ1の蓋板をなし、ブロック体20は、フィードポンプ40のロータ収容室(ポンプ室)44を有するフィードポンプブロック体をなし、ブロック体30は、スカベンジングポンプ50のロータ収容室(ポンプ室)54を有するスカベンジングポンプブロック体をなしている。
【0019】
そして、ブロック体20のロータ収容室44にフィードポンプ40が収容され、ブロック体30のロータ収容室54にスカベンジングポンプ50が収容され、さらに、後述する態様においてリリーフバルブ70が一体に組み込まれ、これら3つのブロック体10、20、30が複数本のボルトねじ80により一体に連結されることにより、オイルポンプ1が組立形成されている。
以下においては、このようにして形成されるオイルポンプ1から回転体部分とリリーフバルブとを除いた部分をポンプハウジングと呼ぶこととする。
【0020】
蓋板10には、図1および図3に図示されるように、フィードポンプ40の吸入口41および吐出口42、スカベンジングポンプ50の吐出口52がそれぞれ形成されるとともに、その中央よりやや上方位置に形成されたボス部には、両ポンプに共通のロータ軸60を軸受けする軸受孔12が形成されている。
【0021】
蓋板10に形成された前記のような軸受孔12に対応させて、フィードポンプブロック体20、スカベンジングポンプブロック体30にも同様の軸受孔22、軸受孔32がそれぞれ形成されている(図1、図4〜図6参照)。
【0022】
また、図3に図示されるように、本実施形態1における内燃機関の潤滑用オイルポンプ1は、その側面視において、一方向に細長く、この細長い方向の一方端側(図3において上方端側)が、該細長い方向と略直交する片側方向(図3において左方向)にわずかに突出し、また、この細長い方向の他方端側(図3において下方端側)が、その略中央部において該細長い方向に沿ってわずかに突出した異形輪郭形状をなしている。
【0023】
そして、前記のような細長い異形輪郭形状と同様の細長い異形輪郭形状をなす蓋板10の両方端側の両突出部には、オイルポンプ1を図示されない内燃機関本体に取り付けるためのボルト孔11a 、11b が形成され、また、蓋板10の細長い異形輪郭形状の一方辺(図3において右方辺)に沿って、これら両ボルト孔11a 、11b を結ぶ途中2個所には、同様のボルト孔11c 、11d が形成され、また、蓋板10の細長い異形輪郭形状の他方辺(図3において左方辺)に沿って、これら両ボルト孔11a 、11b を結ぶ途中個所のボルト孔11b 寄りの個所には、同様のボルト孔11e が形成されている。3個のボルト孔11b 、11d 、11e は、略正三角形の頂点にそれぞれ位置している。
【0024】
ボルト孔11c は、蓋板10の細長い異形輪郭形状の一方端側(図3において上方端側)が該細長い方向と略直交する片側方向(図3において左方向)にわずかに突出する部分に向かって先細になっていく起点となる角部に形成されている。
【0025】
蓋板10に形成された前記のようなボルト孔11a 、11b 、11c 、11d 、11e に対応させて、フィードポンプブロック体20、スカベンジングポンプブロック体30にも同様のボルト孔21a 、21b 、21c 、21d 、21e 、ボルト孔31a 、31b 、31c 、31d 、31e がそれぞれ形成されている(図1、図4〜図6参照)。
【0026】
さらに、前記のような細長い異形輪郭形状をなす蓋板10のボルト孔11a とボルト孔11c との略中間点には、前記した3つのブロック体(蓋板10、フィードポンプブロック体20、スカベンジングポンプブロック体30)を一体に連結するボルトねじ80の螺着用のボルトねじ孔13a が形成され、蓋板10のボルト孔11a とボルト孔11e との間のかなりボルト孔11a 寄りの個所には、同様のボルトねじ孔13b が形成され、蓋板10のボルト孔11d とボルト孔11e との間のボルト孔11e 寄りの個所には、同様のボルトねじ孔13c が形成されている。
【0027】
これら3つのボルトねじ孔13a 、13b 、13c は、ボルトねじ孔13a 、13b 間を結ぶ線を三角形の底辺にし、ボルトねじ孔13c を三角形の頂点にしたとき、底辺から頂点までの高さが高い細長い三角形状をなし、ボルトねじ孔13a とボルトねじ孔13c 間を結ぶ線は、軸受孔12の略中心を通るようにして、それぞれ形成されている。
【0028】
蓋板10に形成された前記のようなボルトねじ孔13a 、13b 、13c に対応させて、フィードポンプブロック体20、スカベンジングポンプブロック体30には、ボルト孔23a 、23b 、23c 、ボルト孔33a 、33b 、33c がそれぞれ形成されている(図1、図4、図5参照)。
【0029】
なお、前記したフィードポンプ40の吸入口41は、蓋板10のボルト孔11b とボルト孔11d との間のボルト孔11d 寄りの個所に開口形成され、同吐出口42は、蓋板10のボルト孔11a とボルトねじ孔13a との間のボルトねじ孔13a 寄りの個所であって、蓋板10の細長い異形輪郭形状の一方端側(図3において上方端側)が該細長い方向と略直交する片側方向(図3において左方向)にわずかに突出する部分に近い先細部分に開口形成され、スカベンジングポンプ50の吐出口52は、蓋板10の細長い異形輪郭形状の他方端(図3において下方端)に近く、蓋板10のボルト孔11b とボルト孔11e との間のボルト孔11b 寄りの個所に開口形成されている。
【0030】
次に、フィードポンプ40の詳細構造について説明する。
図1において、フィードポンプブロック体20の中央よりやや上方位置には、フィードポンプ40のロータ43を収容するロータ収容室44が穿設されている。そして、図4に図示されるように、この収容室44を両側から挟むようにして、吸入通路45と吐出通路46とが、オイルポンプ1の細長い異形輪郭形状に沿うように、それぞれ細長く形成されている。ロータ収容室44は、フィードポンプ40のポンプ室としての作用をなす。
【0031】
吸入通路45は吸入口41(図3参照)に連通し、吐出通路46は吐出口42(図1、図3参照)に連通しているので、いま、ロータ軸60が図示されない内燃機関のクランクシャフトにより伝動機構を介して回転させられて、フィードポンプ40が作動状態にあるときには、ロータ43が回転して、図示されないオイルタンク内の潤滑油を吸入口41、吸入通路45を介して吸入して、所定の圧にまで昇圧し、吐出通路46、吐出口42を介して内燃機関の各潤滑部に供給する。
【0032】
なお、図1、図3および図4において、フィードポンプ40の吸込側にある潤滑油は、密な格子縞模様で示され、フィードポンプ40の吐出側にある潤滑油は、該密な格子縞模様に無数の点を付して示されている。
【0033】
フィードポンプ40による潤滑油の供給圧が規定圧(リリーフ圧)に達すると、ポンプハウジングの主要部をなすフィードポンプブロック体20とスカベンジングポンプブロック体30との組立体に一体に形成されたリリーフバルブ70が作動して、余剰のオイルを後述するスカベンジングポンプ50の吐出通路56に排出して、潤滑油の供給圧の調節を行なう。リリーフバルブ70の構造については、後で詳細に説明される。
【0034】
フィードポンプ40のロータ43の構造については、詳細に図示されていないが、トロコイド式のものが使用されている。しかしながら、これに限定されず、ギヤ式のものが使用されてもよい。
【0035】
次に、スカベンジングポンプ50の詳細構造について説明する。
図1において、スカベンジングポンプブロック体30の中央よりやや上方位置であって、フィードポンプブロック体20にフィードポンプ40のロータ収容室44が穿設された位置に対応する位置には、スカベンジングポンプ50のロータ53を収容するロータ収容室54が穿設されている。
【0036】
そして、図5に図示されるように、このロータ収容室54を両側から挟むようにして、吸入通路55と吐出通路56とがそれぞれ形成されており、この場合、特に吐出通路56は、オイルポンプ1の細長い異形輪郭形状に沿うように、細長く形成されている。ロータ収容室54は、スカベンジングポンプ50のポンプ室としての作用をなす。
【0037】
吸入通路55は、吸入口51(図6参照)に連通し、吐出通路56は、フィードポンプブロック体20に形成された吐出通路57(図1、図4参照)に連通し、この吐出通路57は、前記した蓋板10に形成された吐出口52(図1、図3参照)に連通しているので、いま、ポンプロータ軸60が図示されない内燃機関のクランクシャフトにより伝動機構を介して回転させられて、スカベンジングポンプ50が作動状態にあるときには、ロータ53が回転して、図示されないオイルパンに溜まった潤滑油を吸入口51、吸入通路55を介して吸入して、所定の圧にまで昇圧し、吐出通路56、57、吐出口52を介して図示されないオイルタンクに戻す。
【0038】
なお、図1、図3ないし図6において、スカベンジングポンプ50の吸込側にある潤滑油は、粗な格子縞模様で示され、スカベンジングポンプ50の吐出側にある潤滑油は、該粗な格子縞模様に無数の点を付して示されている。
【0039】
次に、リリーフバルブ70の詳細構造について、図1および図2を参照しつつ、説明する。
リリーフバルブ70は、図1に図示されるように、オイルポンプ1のポンプハウジング内に組み込まれ、バルブハウジングと、スプール弁体71と、該スプール弁体71を着座方向に常時付勢する圧縮コイルスプリング72とから構成されている。バルブハウジングは、ポンプハウジングと一体に形成されており、別部品としてのバルブハウジングは備えられていない。
【0040】
ポンプハウジングと一体に形成されるバルブハウジングは、スプール弁体71のスリーブ部71c を囲み、該スリーブ部71c の摺動用の孔73および弁座74を有する第1の周囲壁部分と、圧縮コイルスプリング72を収容し、リリーフオイルを一旦受容することができる室Dを画成する第2の周囲壁部分とからなると考えることができる。摺動用孔73は、ポンプロータ軸60と平行に形成されている。
【0041】
この場合、第1の周囲壁部分は、フィードポンプブロック体20の一部からなり、第2の周囲壁部分は、室Dが図1に図示されるようにスカベンジングポンプブロック体30からフィードポンプブロック体20にまたがって穿設されているので、スカベンジングポンプブロック体30の一部とフィードポンプブロック体20の一部とが合体されたものからなっている。
【0042】
リリーフオイルを一旦受容することができる室Dは、スカベンジングポンプ50の吐出通路56の一部(図1および図5において上方端部分)に相当している。したがって、室Dに排出されたリリーフオイルは、スカベンジングポンプ50により圧送されながら、この吐出通路56を通り、さらに、吐出通路57、吐出口52を通って、図示されないオイルタンクに戻される。
【0043】
リリーフバルブ70のスプール弁体71は、フランジ付き有蓋円筒体形状のものからなり、その頭部に相当する蓋壁部71a は室D内に突出し、蓋壁部71a に近接して形成されたフランジ部71b は、圧縮コイルスプリング72により付勢されて、第1の周囲壁部分に形成された弁座74に当接して、スプール弁体71を該弁座74に着座させる。フランジ部71b の蓋壁部71a 側の一方側面が、圧縮コイルスプリング72の一方端側の受け面(座)とされている。なお、圧縮コイルスプリング72の他方端側の受け面を持つリテーナ75が、室Dの底部に固着されている。
【0044】
スプール弁体71のフランジ部71b より図2において左方の部分(蓋壁部71a と反対側の部分)は、スリーブ部71c とされている。このスリーブ部71c は、第1の周囲壁部分に形成された孔73内に摺動自在に嵌合され、その図1において左方の端部は、フィードポンプ40の吐出通路46の吐出口42側部分(図4において上方端部分)と該吐出口42とにより形成される室Cに臨んでいる。
【0045】
スリーブ部71c のフランジ部71b に近接した部分には、複数のリリーフ孔71d が円周方向に等間隔に形成されている。したがって、いま、フィードポンプ40の吐出圧(室C内のオイル圧力)が上昇してリリーフ圧に達したときには、スプール弁体71のスリーブ部71c がポンプロータ軸60と平行に図1において右方に摺動して、そのリリーフ孔71d の開口端が弁座74に達し、室C内のオイルが該リリーフ孔71d を介して室D内に排出される。これにより、フィードポンプ40の吐出側の圧力調節がなされる。リリーフ孔71d が弁座74を越えて突出する部分は、リリーフバルブ70の排出口を形成している。
【0046】
本実施形態1は、前記のように構成されているので、次のような効果を奏することができる。
フィードポンプ40とスカベンジングポンプ50とが一体に組立形成され、フィードポンプ40の吐出側には、リリーフバルブ70がポンプハウジングと一体に組込み形成されてなる内燃機関の潤滑用オイルポンプ1において、リリーフバルブ70の排出口から排出されたリリーフオイルは、スカベンジングポンプ50の吐出通路56に流入して、スカベンジングポンプ50により圧送されながら、そこからさらに吐出通路57、吐出口52を通って、オイルタンクに戻ることができる。
【0047】
この結果、リリーフバルブ70とオイルタンクとを接続する配管が不要になり、しかも、リリーフバルブ70とスカベンジングポンプ50の吐出通路56とを接続する配管も不要になるので、配管構成が簡略化される。また、これにより、製造コストが低減される。
【0048】
さらに、ポンプハウジングと一体に組込み形成されるリリーフバルブ70のスプール弁体71の摺動方向がポンプロータ軸60と平行にされている。
この結果、リリーフバルブ70を収容するに必要なスペース(作動に要するスペースを含む)が、ポンプロータ軸60と直交する方向に嵩張るようなことがなくなり、しかも、そのスペースは、ポンプロータ軸60の全長に十分納まる大きさであるので、オイルポンプ1を小型、軽量化することができる。
【0049】
次に、図7ないし図9に図示される本願の請求項3に記載された発明の一実施形態(実施形態2)について説明する。
図7は、本実施形態2における内燃機関の潤滑用オイルポンプにおいて使用されるリリーフバルブを中心とする部分の縦断面図、図8および図9は、同リリーフバルブの異なる作動状態を示す縦断面図である。なお、実施形態1における各部分と対応する部分には、同じ符号を付している。
【0050】
本実施形態2においては、内燃機関の潤滑用オイルポンプ1において使用されるリリーフバルブ70の構造が実施形態1におけるものと異なっている。
先ず、リリーフバルブ70のバルブハウジングの構造が異なっている。
すなわち、実施形態1において、リリーフバルブ70のバルブハウジングのうち、スプール弁体71のスリーブ部71c を囲み、該スリーブ部71c の摺動用孔73および弁座74を有する第1の周囲壁部分に相当したものが、本実施形態2においては、移動筒体76とされている。
【0051】
この移動筒体76は、厚肉の筒体であって、フィードポンプブロック体20に形成された大径の孔77内に摺動自在に嵌合され、その図7において左側の端面は、フィードポンプ40の吐出側の室Cに臨んでいて、該室C内の圧力により常時右方に押されている。また、その右側の端面は、スカベンジングポンプ50の吐出側の室D(リリーフオイルの受容室を兼用)に臨んでいて、弁座74をなし、後述するスプール弁体71のフランジ部71b に当接している。
【0052】
移動筒体76が室C内の圧力により右方に押されて移動し得る最大範囲は、室Dの内壁面に形成された段部78により規制される。
【0053】
次に、リリーフバルブ70のスプール弁体71の構造が異なっている。
すなわち、本実施形態2においては、スプール弁体71の蓋壁部71a の図7において右方(スリーブ部71c と反対側)にも、短スリーブ部71e が延設されていて、この短スリーブ部71e 内に圧縮コイルスプリング72の一方端側が収容され、蓋壁部71a の室D側面が、該圧縮コイルスプリング72の一方端の受座とされている。
【0054】
そして、スプール弁体71のフランジ部71b が、短スリーブ部71e の蓋壁部71a に近い側に一体に設けられている。フランジ部71b は、本実施形態2においては、短スリーブ部71e とは別体に形成されて後一体に固着されているが、短スリーブ部71e と一体に形成されてもよい。
【0055】
さらに、スプール弁体71の室C側の一方端部には、フィードポンプ40の吐出側通路を塞ぐことができるカップ状弁体71f がスリーブ部71c と一体に形成されている。本実施形態2においては、カップ状弁体71f が吐出口42の内側周縁に当接してこれを塞ぐことにより、吐出側通路を塞ぐようにされている。
なお、このカップ状弁体71f は、フランジ部71b と同様、スリーブ部71c とは別体に形成されて後一体に固着されてもよい。
【0056】
次に、本実施形態2におけるリリーフバルブ70の作用について説明する。
先ず、オイルポンプ1が作動して、フィードポンプ40の吐出側の室C内の圧力がリリーフ圧以下の所定の圧力にあるとき、この圧力が移動筒体76の左側の端面、スプール弁体71の蓋壁部71a の左側の端面およびカップ状弁体71f の端面の面部分であって、スリーブ部71c の断面に相当する広さの面部分を右方に押し、圧縮コイルスプリング72の付勢力に抗して、移動筒体76とスプール弁体71との組立体からなるリリーフバルブ70本体部を、移動筒体76が段部78に衝突するまで右方に摺動移動させる(図8参照)。
【0057】
移動筒体76が前記の位置まで移動させられたとき、カップ状弁体71f は吐出口42を開口させるので、フィードポンプ40により加圧された潤滑油は、吐出通路46、吐出口42を介して内燃機関の各潤滑部に供給される。
【0058】
次いで、オイルポンプ1がさらに高速で作動して、フィードポンプ40の吐出側の室C内の圧力がリリーフ圧以上に上昇したとき、この圧力が移動筒体76およびスプール弁体71を前記のとおり右方に押すが、移動筒体76は段部78に係合していて、それ以上に移動することができないので、スプール弁体71のみが、圧縮コイルスプリング72の付勢力に抗してさらに右方に摺動移動させられる。
【0059】
そうすると、スプール弁体71のフランジ部71b が移動筒体76の弁座74から離れ、リリーフ孔71d が弁座74の位置に到達するので、室C内のオイルは、リリーフ孔71d を介して室D内に排出される(図8参照)。そして、スカベンジングポンプ50により圧送されながら、吐出通路56、57、吐出口52を通って、図示されないオイルタンクに戻される。これにより、フィードポンプ40の吐出側の圧力調節がなされる。
【0060】
フィードポンプ40の吐出側の室C内の圧力がリリーフ圧以下の所定の圧力にまで下降したとき、スプール弁体71は、圧縮コイルスプリング72の付勢力により、フランジ部71b が弁座74に当接してスプール弁体71が該弁座74に着座するまで左方に移動させられ、図8の状態に再び戻される。
【0061】
そして、オイルポンプ1が作動を停止して、フィードポンプ40の吐出側の室C内の圧力がゲージ圧零にまで降圧されたとき、スプール弁体71は、圧縮コイルスプリング72の付勢力により、移動筒体76を伴いつつ、そのカップ状弁体71f が吐出口42を閉塞するまでさらに左方に摺動移動させられ、図7の状態に再び戻される。
【0062】
本実施形態2は、前記の点で実施形態1と異なっているが、その他の点では、実施形態1と異なるところはないので、詳細な説明を省略する。
【0063】
本実施形態2は、前記のように構成され、前記のように作用するので、次のような効果を奏することができる。
リリーフバルブ70のスプール弁体71の一方端部に、フィードポンプ40の吐出側通路の一部をなす吐出口42を塞ぐカップ状弁体71f が一体に設けられている。
【0064】
この結果、内燃機関の運転停止時、オイルポンプ1が作動を停止して、リリーフバルブ70のスプール弁体71が、圧縮コイルスプリング72の付勢力により、その摺動方向の一方端側(吐出口42の内側周縁)に着座させられたとき、スプール弁体71の一方端部に一体に設けられたカップ状弁体71f がフィードポンプ40の吐出側通路の一部をなす吐出口42を塞ぐので、フィードポンプ40の吐出口42からオイルが漏出するようなことがなくなり、内燃機関の潤滑系統のメンテナンスが軽減される。
【0065】
このように、本実施形態2におけるリリーフバルブ70は、フィードポンプ40の吐出側の圧力調節の機能と、フィードポンプ40の吐出口42からのオイルの漏出防止の機能とを兼備することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態(実施形態1)における内燃機関の潤滑用オイルポンプの縦断面図であって、図3のI−I線矢視縦断面図である。
【図2】図1のオイルポンプにおいて使用されるリリーフバルブのスプール弁体の拡大縦断面図である。
【図3】図1の左側面図である。
【図4】図1の割面Aにおいて分解したときの右側部分の概略左側面図であって、ポンプの回転部分およびリリーフバルブを除いて示した図である。
【図5】図1の割面Bにおいて分解したときの右側部分の概略左側面図であって、ポンプの回転部分およびリリーフバルブを除いて示した図である。
【図6】図1の右側面図である。
【図7】 本発明の一実施形態(実施形態2)における内燃機関の潤滑用オイルポンプにおいて使用されるリリーフバルブを中心とする部分の縦断面図である。
【図8】図7のリリーフバルブの異なる作動状態を示す縦断面図である。
【図9】図7のリリーフバルブのさらに異なる作動状態を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1…オイルポンプ、10…蓋板(ブロック体)、11a 〜11e …ボルト孔、12…軸受孔、13a 〜13c …ボルトねじ孔、20…フィードポンプブロック体、21a 〜21e …ボルト孔、22…軸受孔、23a 〜23c …ボルト孔、30…スカベンジングポンプブロック体、31a 〜31e …ボルト孔、32…軸受孔、33a 〜33c …ボルト孔、40…フィードポンプ、41…吸入口、42…吐出口、43…ロータ、44…ロータ収容室(ポンプ室)、45…吸入通路、46…吐出通路、50…スカベンジングポンプ、51…吸入口、52…吐出口、53…ロータ、54…収容室(ポンプ室)、55…吸入通路、56、57…吐出通路、60…ポンプロータ軸、70…リリーフバルブ、71…スプール弁体、71a …蓋壁部、71b …フランジ部、71c …スリーブ部、71d …リリーフ孔、71e …短スリーブ部、71f …カップ状弁体、72…圧縮コイルスプリング、73…孔、74…弁座、75…リテーナ、76…移動筒体、77…孔、78…段部、80…ボルトねじ、A、B…割面、C、D…室。
Claims (5)
- オイルタンク内の潤滑油を内燃機関の各潤滑部に供給するフィードポンプと、前記内燃機関のオイルパンに溜まった潤滑油を前記オイルタンクに戻すスカベンジングポンプとが一体に組立形成され、
前記フィードポンプの吐出側には、リリーフバルブがポンプハウジングと一体に組込み形成されてなる内燃機関の潤滑用オイルポンプにおいて、
該オイルポンプは、前記フィードポンプのロータを収容するロータ収容室を有するフィードポンプブロック体と、前記スカベンジングポンプのロータを収容するロータ収容室を有するスカベンジングポンプブロック体と、覆板とからなる3つのブロック体を備え、これら3つのブロック体は、フィードポンプブロック体とスカベンジングポンプブロック体が隣接した状態で、それらを貫通するボルトねじにより一体に組立形成され、
前記リリーフバルブは、フィードポンプブロック体とスカベンジングポンプブロック体の内部にそれら両ブロックにまたがって設けられ、前記リリーフバルブの排出口が、前記スカベンジングポンプブロック体内部に設けられたスカベンジングポンプ吐出通路に開口連通されるようになっていることを特徴とする内燃機関の潤滑用オイルポンプ。 - 前記リリーフバルブのスプール弁体の摺動方向が、ポンプロータ軸と平行にされたことを特徴とする請求項1記載の内燃機関の潤滑用オイルポンプ。
- 前記リリーフバルブのスプール弁体の一方端部に、前記フィードポンプの吐出側通路を塞ぐ弁体が一体に設けられたことを特徴とする請求項1または請求項2記載の内燃機関の潤滑用オイルポンプ。
- 前記リリーフバルブのスプール弁体は円筒状のスリーブ部を有し、
前記オイルポンプに形成されるバルブハウジングには前記スリーブ部の摺動用の孔を有する周囲壁部分が形成され、
前記バルブハウジングの摺動用の孔の開口端部がそれぞれ前記フィードポンプの吐出側通路と前記スカベンジングポンプの吐出側通路に臨み、
前記スリーブ部内を介して前記フィードポンプの吐出側通路と前記スカベンジングポンプの吐出側通路が連通されることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の内燃機関の潤滑用オイルポンプ。 - 前記3つのブロック体は同じ輪郭形状を有することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の内燃機関の潤滑用オイルポンプ。
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